JP4841918B2 - 計量器 - Google Patents

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Description

本発明は、計量器における計量値の表示に関し、特に複数回にわたって1バッチずつ物品が計量台上に供給されるか、または計量台上から除去される計量器における表示に関する。
何も物品が載っていない計量器の計量台上に、予め大きい容器に蓄えてある物品を、スプーンで掬い取ったり、手で直接に掴み取ったりして、1バッチずつ物品を供給することを複数回に亘って繰り返し、計量台上に供給された物品の総重量が予め定めた目標重量になると、それら物品を包装して、1つの商品をつくる計量作業がある。また、計量台上に予め物品が蓄えられた容器を配置し、この容器から物品を上記と同様に1バッチずつ除去して、別の容器に入れることを複数回に亘って繰り返し、除去された物品の総重量が予め定めた目標重量になると、それら物品を包装して、1つの商品をつくる計量作業もある。
これら計量作業では、物品が計量台上に供給されるごとに、或いは物品が計量台上から除去されるごとに、計量器が備える表示装置に現在計量器上にある物品の重量が表示される。作業員は、この表示を見ながら、計量台上に供給された物品の総重量または計量台上から除去された物品の総重量と、目標重量との偏差が大きい場合には、1バッチの量を多くし、上記偏差が小さくなってくると、1バッチの量を少なくして、偏差量を確認しながら、目標重量の物品が得られるようにする。
ところで、特許文献1、2には、上記の1バッチずつ物品を除去する場合に、使用可能な計量器が開示されている。特許文献1の計量器では、計量器の計量台上に複数の果物が収容されたコンテナを配置し、このコンテナから果物をひとつ取り出すごとに、取り出す前と後の計量値の差を算出するものである。特許文献2の計量器では、被計量物を収容したコンテナを計量器の計量台上に載せ、被計量物を取り出す前の計量値を第1のメモリに記憶させておき、被計量物を取り出した後の計量値が第2のメモリに記憶される。第1及び第2のメモリの記憶値の比較を行い、両者が異なると、その差が演算されて、表示装置に表示され、かつ第2のメモリの記憶値が第1のメモリに記憶される。
特公平3−33391号公報 特開平6−347314号公報
特許文献1の技術によれば、計量台上から除去した果物1個の重量の算出法が開示されているだけであり、計量台上から果物を取り出す前の状態と、果物を取り出した後の状態とを計量器自身または作業者がどのように判断して、どのようなタイミングでそれぞれの重量を求めているかについて記載されていない。従って、例えば物品を取り出した後、まだ計量信号が振動している状態で、取り出す前と後の計量値の差を算出すると、計量信号の振動の影響を受けて、取り出された物品の重量を正確に求めることはできない。特許文献2の技術においても、どのようなタイミングで、第1及び第2のメモリに計量値を記憶させるかについて記載されていない。従って、計量信号が振動しているような状態で第1または第2のメモリに計量値が記憶されると、両メモリの記憶値の差を算出しても、その差には振動による誤差を含んでいるので、計量台上から取り出された被計量物の重量値を正確に表すことができない。ところで、被計量物を目標重量だけ計量器へ供給する作業では、目標重量と現在の供給重量との差から作業者は供給すべき残りの重量を認識する。この場合、作業者は、残りの供給すべき重量に相当する体積量の物品をバッチ量として貯槽から取り出す必要があり、取り出すべき被計量物の重量値を見かけの体積量によって推定するが、計量器が供給された1バッチ分の体積量に相当する重量値を正確に表示できるようになっていなければ、作業者は前回の体積量と重量値との関係を把握、参照して、次のバッチに必要な重量値に相当する体積量を取り出すことはできない。
本発明は、複数回のバッチ供給または除去によって所定重量まで被計量物を容器に供給する場合に、正確に所定重量に物品を供給することを可能とするため、1バッチにおける物品の供給量または除去量に相当する重量を表示することを目的とする。
本発明の一態様の計量器は、計量手段を有している。この計量手段に、1回の操作によって供給または除去される物品の体積量である1バッチずつ前記物品が供給または除去される。1バッチでの供給量または除去量は、一定ではなく、状況に応じて変化させられる。例えば供給または除去の初期には多く量の物品が供給または除去され、目標重量に近い量の物品の供給または除去が既に行われている状態では、供給量または除去量は、供給または除去の初期よりも少ない量となる。1バッチの物品の供給または除去は、スプーンのような用具を使用することもできるし、或いは手で行うこともできる。物品としては、例えば粉粒体を使用することがある。計量手段の計量信号の今までの変化量の累積値に基づいて重量信号生成手段が前記物品の今までの総供給重量または総除去重量を表す重量信号を生成する。複数のバッチの物品の供給または除去によって目標重量の物品を計量する過程において、前記1バッチ分の物品が供給または除去されたとき、前記重量信号または前記計量手段の計量信号が安定したか安定判定手段が判定する。安定判定手段において使用される安定判定手法としては、公知の種々のものを使用することができる。この安定判定手段によって安定していると判定されたとき、前記重量信号と前回にバッチ供給されたときの重量信号との偏差を偏差算出手段が算出する。そのため、偏差算出手段は、前回にバッチ供給されたときの重量信号を記憶する記憶手段を備えていることが望ましい。この偏差算出手段によって算出された前記偏差、即ち、今回の1バッチ供給または除去された物品の重量を表示手段が表示する。
このように構成すると、1バッチの物品が供給または除去されるごとに、その1バッチの物品の重量が表示手段に表示される。しかも、その表示された重量は、安定した値である。従って、今回供給または除去した1バッチ分の体積量に対する重量値を正確に推定することができるので、次のバッチ供給又は排出の際にどの程度の体積量だけ物品を供給又は除去すれば、どの程度の重量の物品を供給又は除去することになるのか推定することができる。従って、目標重量まで物品を量るために、複数バッチにわたって物品の供給又は除去を行う場合に、高精度に目標重量の物品を量ることが可能となる。
本発明の他の態様の計量器は、上記態様の計量器と同様に、計量手段及び重量信号生成手段を有している。重量信号生成手段の重量信号が第1の安定基準を満たすか否か第1の安定判定手段が判定する。第1の安定基準としては種々のものを使用することができ、例えば1バッチの供給間隔よりも狭い間隔で重量信号を複数サンプリングし、それらサンプリング重量信号のうちの最大偏差が第1の安定基準値として定めた値以下であると安定していると判定することができるし、各サンプリング重量信号の偏差が全て第1の安定基準値として定めた値以下のときに安定していると判定することもできる。この第1安定判定手段によって安定していると判定された前記重量信号が予め定めた切換重量信号以下であるとき、第1表示制御手段が、前記重量信号と1バッチ前の重量信号との差の重量を表示手段に表示させる。切換重量は、このバッチ供給またはバッチ除去によって計りとろうとする物品の目標重量よりも小さい値、例えば目標重量に比較的近い値に設定される。前記第1安定判定手段によって安定していると判定された前記重量信号が前記切換重量信号よりも大きいとき、前記重量信号が第1の安定判定基準よりも厳しい第2の安定判定基準を満たすか否かを第2の安定判定手段が判定する。第2の安定判定手段も第1の安定判定手段と同様にして安定判別を行うことができ、ただ第2の安定判定基準の値が、第1の安定判定基準の値よりも小さく設定されている。第2の安定判定手段によって前記重量信号が安定していると判定されたとき、第2表示制御手段が、前記重量信号と1バッチ前の重量信号との差の重量を前記表示手段に表示させる。
このように構成すると、表示手段には、1バッチの物品の供給または除去が行われるごとに、当該バッチの物品の重量が表示手段に表示される。従って、作業者は、1バッチ当たりの体積量と重量との関係を把握することができる。しかも、今までの総供給重量又は総除去重量が切換重量以下のときには、緩やかな安定基準である第1の安定判定基準によって安定と判定した状態で1バッチの重量が表示されるので、大まかな1バッチの重量を作業員が把握しながら、1バッチの供給又は除去動作を速く行うことができる。従って、物品を目標重量を超えて供給したり、除去したりすることを排除することができる。また、総供給重量または総除去重量が切換重量を超えると、第1の安定基準よりも厳しい第2の安定基準で安定と判定された状態で、1バッチの重量が表示されるので、あとどの程度の体積量を1バッチとして供給または除去すればよいかを作業者が高精度に把握することができ、最終的には正確に目標重量の物品を計量することができる。
上記の態様において、第1安定判定手段によって安定していると判定された前記重量信号が予め定めた切換重量信号以下であるときの重量信号と、前回の第1安定判定手段によって安定していると判定された前記重量信号が予め定めた切換重量信号以下であるときの重量信号との偏差が、予め定めた第1表示更新基準値よりも小さいと、第1表示制御手段が前記表示手段での表示の更新を中止することもできる。
このように構成すると、1バッチずつの物品の供給または除去のテンポをある程度早くしても、供給した1バッチ分の体積量に対する重量値をほぼ正確に表示することができるようになる。また、1バッチの物品の供給または除去が終了した後、重量信号に振動が残っているような状態で、第1の安定判定基準によって安定と判断されているにも拘わらず、振動等によって重量信号が変化していても、新たな1バッチの物品の供給または除去が行われるまで、表示手段の表示は更新されず、作業者は、供給した1バッチ分の体積量に対して大きく誤った重量値を読み取ってしまうことがなくなり、適度にスピーディに1バッチずつ物品の供給または除去を行える。
上記の態様において、さらに、第2安定判定手段によって安定していると判定された前記重量信号と、前回に第2安定判定手段によって安定していると判定された前記重量信号との偏差が、前記第1表示更新基準値よりも小さく定めた第2表示更新基準値よりも小さいと、第2表示制御手段が前記表示手段での表示の更新を中止することもできる。
このように構成すると、厳しい第2の安定判定基準によって安定していると判定された状態においても、重量信号に振動が残っているような状態では、表示手段の表示は変更されないので、振動の影響を受けずに、今回供給したバッチの量とその重量との関係を把握することができるので、次回に供給すべきバッチの量を正確に想定することができる。
本発明の別の態様は、上記の態様と同様に計量手段と、重量信号を生成する重量信号生成手段とを有している。さらに、n(nは3以上の正の整数)台の安定判定手段と、n−1台の安定判定切換手段と、表示手段も具備している。n台の安定判定手段は、第1の安定判定手段から第n番目の安定判定手段に向かうに従って順に高い安定精度の安定判定基準を有している。n−1台の安定判定切換手段は、第1の安定判定切換手段から第n−1番目の安定判定切換手段に向かうに従って順に値が大きくなる安定切換重量を有し、各安定判定手段の間に設けられている。各安定判定切換手段、例えばm(mは2からnの任意の正の整数)番目の安定判定切換手段は、前段(m−1番目)の安定判定手段が安定と判定したときであって、自己に割り当てられた安定切換重量信号よりも前記重量信号が小さいとき、そのときの1バッチの物品の重量を前記表示手段に表示させる。また各安定判定切換手段は、前段の安定判定手段が安定と判定したときであって、前記重量信号が自己に割り当てられた安定切換重量信号以上のとき、後段(m番目)の安定判定手段によって前記重量信号の安定判別を行う。
このように構成することによって、例えば当初には1バッチ当たりの容量を大容量とし、途中から1バッチ当たりの容量を中容量とし(異なる安定切換重量よって複数の異なる中容量とすることができる)、最終的には小容量として物品の供給又は除去することが可能になり、大容量のときにはかなり高速に比較的粗い精度で物品供給または除去を行うことができ、中容量の時には、中程度の速度で或る程度の精度を持って物品供給または除去を行うことができ、小容量のときには、低速度でかつ高い精度を持って物品の供給又は除去を行うことができる。従って、全体として比較的に迅速にかつ高精度に物品の供給又は除去を行うことができる。
以上のように、本発明によれば、複数バッチに亘って物品の供給または除去を行う計量器において、目標重量付近に総供給重量または総除去重量が到達するまでは、緩やかな安定基準によってスピーディに目標重量を超えることなく、物品の供給又は除去を行うことができ、目標重量付近に総供給重量または総除去重量が到達すると、厳しい安定基準に従って1バッチの物品の重量を把握することができるので、目標重量に高精度に物品を供給することができる。また、1バッチ分の重量が新たに更新表示されることを作業者が確認すれば、直ぐに次のバッチを供給すれば、所定の適切な速度と精度とをもって、供給計量作業が実施されることになり、不必要に次のバッチ供給を待機したりすることによる作業時間の延長を防止することもできる。従って、この計量器によれば、供給または除去の状況に応じた精度で1バッチの物品の重量を表示することができる。
本発明の第1の実施形態の計量器は、いわゆる加算式計量を行うためのものである。この計量器は、図1に示すように、計量手段、例えばロードセル2を有している。このロードセル2には、計量台4が取り付けられている。計量台4上には、空の容器6が配置されている。別に被計量物品8が収容された容器10が準備され、容器10から適当な用具、例えばスプーンで被計量物品8が掬い取られ、または手で被計量物品が掬い取られ、掬い取られた被計量物品8が容器6に供給される。容器6内に供給された総供給重量が予め定めた目標重量となるように、このような1バッチごとの物品供給が複数回に亘って行われる。被計量物品としては、例えば粉粒体が使用される。
容器2内に供給された物品の重量を表示するために、指示計12が設けられている。指示計12には、ロードセル2の計量信号が供給され、増幅器14によって増幅された後、A/D変換器16において所定サンプリング周期ごとにデジタル化されて、制御手段、例えばCPU18に供給される。CPU18は、記憶手段、例えばメモリ20に記憶されているプログラムに従って、計量信号を処理して、容器6内の総供給重量を表示手段、例えば表示装置22に表示する。なお、CPU18における処理において使用する各設定値(これらについては後述する。)の設定や風袋引きの指示をCPU18に与えるために、操作部24がCPU18に接続されている。
CPU18が行う処理をフローチャートで図2に示す。なお、この処理は、A/D変換器16が例えばtミリ秒ごとに計量信号をデジタル化して、CPU18に供給するごとに行われる。このA/D変換の周期は、容器6に物品が供給される周期よりも格段に速い。また、この処理で使用する記憶重量レジスタ及び表示レジスタ(これらはメモリ20内に形成される)は、この計量器に電源供給されたときに0に設定される。また、この処理で使用するフラグF1も電源供給時に0に設定される。
この処理では、まずA/D変換器16からのA/Dデータを読み込む(ステップS2)。このA/Dデータを基に容器6内の被計量物品の重量信号、例えば重量値を算出する(ステップS4)。この重量値の算出は、例えばA/Dデータをデジタルフィルタ処理し、かつ風袋引きすることによって行われる。ステップS4が重量信号生成手段に相当する。
次に、算出された重量値が安定しているか第1の安定判別を元に判定する(ステップS6)。第1の安定判別は、安定判別の条件が比較的緩く、重量値がある程度振動していても安定と判別する。この安定の判別では、ステップS4において重量値が算出されるごとに、CPU18によって構成したn段のシリアルインシリアルアウトのシフトレジスタに算出された重量値を入力する。従って、このシフトレジスタには、今回入力された重量値を含めて、合計n個の連続してtミリ秒ごとに発生した重量値が記憶されている。これらn個の重量値間で偏差を求め、最大偏差が予め定めた第1安定判定設定値Ws1以内であれば、安定していると判定する。ステップS6が第1の安定判定手段に相当する。
ステップS6において安定していないと判定されると、フラグF1を0として、この処理を終了する(ステップS8)。従って、このとき不安定な重量値は、記憶重量レジスタには記憶されない。
ステップS6において安定していると判定されると、目標重量と、今回算出された重量値との偏差を求め、その偏差が切換重量、例えば安定判定切換え基準値W1以上であるか判定する(ステップS10)。この判定は、計量値が目標重量に近づいているか否かを判定するためのものである。基準値W1は、目標重量に第1の比率、例えば0.95以下の数字、具体的には0.9を乗算した値である。この判定は、例えば、重量値が目標重量に対して第2の比率(例えば第1の比率と加算して1となる値)を乗算した値以下であるか否か判定することに置換することもできる。
この判定の結果がイエスであると、容器6内には目標重量に近い重量の物品がまだ供給されていないと判断される。そこで、フラグF1を0とする(ステップS12)。そして、今回算出された重量値と、記憶重量レジスタに記憶されている前回にこの処理が行われたときの重量値との偏差を求め、この偏差が予め定めた第1の表示更新基準値W2以上であるか否かを判定する(ステップS14)。この表示更新基準値W2は、振動によって前回の重量値と今回の重量値とが変化しているのか、1バッチの物品が容器6に供給されたことによって変動しているのかを判別するためのものである。表示更新基準値W2としては、例えば今回までに供給された総供給重量と記憶重量レジスタの記憶値との差が、今回1バッチの物品が供給されたことによって重量値に変化が生じたのか否かを判断することができる値に設定される。この判断の答えがイエスの場合、1バッチの物品が新たに容器6に供給されたと判断できるので、今回算出された重量値と記憶重量レジスタの記憶値(前回までに計量第4上に供給された物品の総重量)との偏差を算出して、今回の1バッチで供給された物品の重量を算出し、表示レジスタに記憶する(ステップS15)、このレジスタDの値を表示装置22に表示させる(ステップS16)。これによって、作業員は、今回のバッチによって容器6に供給された物品の重量を概略的に知ることができる。これに続いて、ステップS4で算出した重量値を記憶重量レジスタに記憶させ(ステップS18)、この処理を終了する。
一方、ステップS14の判断の答えがノーであると、今回の重量値は、新たに1バッチの物品が供給されたことによって重量値が変化したものではなく、わずかな振動が重量値にあると判定されるので、表示装置22の表示を更新することなく、ステップS18を実行して、この処理を終了する。
従って、ステップS10の判断の答えがイエスの間には、容器6内の物品の重量は、まだ目標重量に近づいていないので、作業者は、1バッチ当たりの物品体積量を多くして、物品を供給する。そして、1バッチずつ物品が供給されるごとに、1バッチ当たり物品の概略重量が表示装置22に表示される。従って、目標重量を超えて物品を容器6に供給することなく、素早く物品を目標重量付近まで供給していくことができる。
容器6内の物品の重量が目標重量に近づいて、ステップS10における判断の答えがノーになると、作業者は、一旦、これまでの総供給重量の安定値を確認し、以後、総供給重量が目標重量と一致するように、1バッチ当たりの重量を減らし、少量ずつ供給を行おうとする。このとき、少量の1バッチの供給重量自体を表示装置22に表示することが望ましい。これは、作業員が1バッチとして供給した重量が判明すると、総供給重量を目標重量に一致させるために、あとどの程度の体積量の物品を1バッチとして供給すればよいかが判明するためである。
そこで、第2の安定判別によって安定と判定できるかCPU18が判断する(ステップS20)。第2の安定判別は、第1の安定判別よりも厳しい安定判別設定値Ws2を用いる以外、第1の安定判別と同様に行われる。従って、第1安定判別と同じシフトレジスタを使用する。第2安定判定設定値Ws2は、第1安定判別基準Ws1よりも小さな値に設定されている。ステップS20の判断の答えがノーであると、即ち第2安定判別で安定していないと判定されると、この処理を終了する。従って、第2の安定判別によって安定していないと判断された重量値は、記憶重量レジスタには記憶されず、また表示装置22の表示も元のままである。ステップS20が、第2の安定判定手段に相当する。
ステップS20において、安定していると判定されると、ステップS4で求めた重量値と記憶重量レジスタの記憶重量との偏差が第2の表示更新基準値W3以上であるか判定される(ステップS24)。この基準値W3は、1バッチの物品が供給されたままの状態が継続しているかを判定するためのもので、ステップS24の判断の答えがノーの場合、物品が供給されたままの状態が継続しているので、フラグF1を1にセットし(ステップS26)、ステップS18を実行して、そのときの重量値(第2の安定判定基準で安定と判定された重量値)を記憶重量レジスタに記憶させ、この処理を終了する。
ステップS28における判断の答えがイエスになると、目標重量に近づけるために少量の1バッチの物品が新たに供給され、しかもその重量値が第2の安定判定基準で安定した状態にあると判断できるので、フラグF1が既に1にセットされているか判断する(ステップS28)。この答えがイエスであると、ステップS15、S16を実行して、今回の1バッチで供給された物品の重量を表示用レジスタDに記憶させ、今回に供給した1バッチ当たりの物品重量を表示装置22に表示する。この表示を見ることによって、作業員は、次に供給する1バッチ当たりの物品の体積量を想定することができる。なお、この状態において、新たに1バッチの物品が供給されるまでに、図2の処理が何度か実行されるが、その際にはステップS24の判断の答えがノーとなり、ステップS26、ステップS18が実行される。従って、表示装置22の表示は変更されず、第2の安定判定基準によって安定と判定された後、わずかな振動が重量信号に生じても、その振動によっては表示装置22の表示は変更されない。そのため表示更新基準値W3は、表示更新基準値W2よりも小さな値に設定されている。
このような処理がCPU18によって行われるので、空の状態から目標重量に近い総重量の物品が容器6に供給されるまでは、1バッチの物品が供給されるごとに、その1バッチの物品の重量が第1の安定判定基準によってほぼ安定と看做せるときに表示装置22に表示される。従って、実際に今回供給した物品の体積量と、実際に今回供給した物品の重量とから、次回に供給すべき1バッチの物品の体積量を大まかに判断することができ、1バッチずつの物品の供給を速やかに行うことができる。このような供給が行われている間には、安定と判定された後に計量信号に振動が生じていても、その振動による重量値の変動は表示装置22には表示されない。そして、容器6への総供給重量が目標重量に接近すると、1バッチとして供給される物品の供給量を高精度に計量する必要があるので、第2の安定判定基準によって充分に安定したと看做した状態での1バッチ当たりの供給重量が表示装置22に表示される。従って、実際に今回供給した物品の体積量と、実際に今回供給した物品の重量とから、総供給重量を目標重量とするために次回に供給すべき1バッチの物品の体積量を高精度に判断することができ、総供給重量を高精度に目標重量とすることができる。しかも、1バッチ分の重量値は、必要な精度を得るための安定条件が成立したことによって表示されるので、この表示の更新があれば、次の供給を行ってもよいことになり、適切な作業速度を維持することが可能になる。
第2の実施形態の計量器は、減算方式の計量器に、本発明を実施したものである。即ち、図3に示すように計量台4上に配置された容器6aには既に物品8が供給されており、これから別の容器10aに物品をスプーンや手によって1バッチずつ物品8が移される。そして、物品8の移し替えを開始する前の容器8a内の物品の重量と、物品が容器10aに移された後の容器8a内の物品の重量との差から容器10a内に移された物品の重量を計量するものである。そのため、ロードセル2の計量信号が指示計12に供給される。指示計12の構成は、第1の実施形態に示した指示計12と同一である。但し、この指示計12のCPU18によって実行されるプログラムが第1の実施形態のプログラムとは異なっている。
即ち、減算計量を開始する前に、図4に示す処理が行われて、容器6a内に当初に供給された物品の重量が、指示計12のCPU18によってメモリ20に設定された開始重量レジスタに記憶される。まず、第1の実施形態のステップS2、S4と同様に、A/Dデータを読み込み(ステップS32)、容器8a内に当初に有る物品の重量値を算出する(ステップS34)。そして、指示計12が備える操作部24によって開始重量記憶指示が与えられているか判断する(ステップS36)。この判断の答えがノーの場合には、他の処理を実行する。この判断の答えがイエスの場合、第1の実施形態に示した第2の安定判別基準と同じ安定判定基準によって安定しているか判定する(ステップS38)。この判定の結果がイエスとなるまで、ステップS38を繰り返し、判定の結果がイエスになると、そのときの重量値を開始重量レジスタに記憶させる(ステップS40)。
そして、図5に示すような処理が行われる。図5の処理は、第1の実施形態に関連して図2を参照して説明した処理と同じ考えに基づくものであるが、減算計量を基にしているので、第1の実施形態のステップS4に対応するステップS4aにおいて容器8aから排出されている物品の総重量、即ち排出重量値が算出される。ステップS4aでは、ステップS4と同様に、A/Dデータをデジタルフィルタ処理し、かつ風袋引きして、現在の容器8a内の物品の重量を算出した後に、開始重量レジスタに記憶されている重量値から、この現在の容器8a内の物品の重量を減算して、排出重量値が算出される。以下、ステップS10a、S14a、S15a、S18a及びS24aにおいて、第1の実施形態のステップSS10、S14、S15、S18及びS24で重量値を用いて行われた処理が前記排出重量値を用いた処理に置換されている。
上記の2つの実施の形態では、安定の判定を第1及び第2の安定判定とし、その判定の切換を安定判定切換え基準値W1に基づいて行ったが、2よりも多い安定判定手段を設けてもよい。この場合、各安定判定手段は、後に使用されるものほど安定判定基準を厳しく設定する。また、安定判定切換重量は、安定判定手段の個数よりも1つ少ない個数設定し、各安定判定切換重量は、後に使用されるものほど、小さな値に設定する。また、上記の両実施形態では、省略したが、第1の実施形態では総供給重量を、第2の実施形態では総除去重量を表示する表示装置を、表示装置22に併せて設けることもできる。或いは、総供給重量又は総排出重量が目標重量に近づくまでは、例えば図2のステップS10または図5のステップS10aの判断の答えがイエスの間には、表示装置22には今までの総供給重量または総排出重量を表示し、総供給重量又は総排出重量が目標重量に近づくと(ステップS10またはS10aの判断の答えがノーとなったときに)、第2の安定判別した後、今回に供給または除去された1バッチ分の物品の重量を表示するようにすることもできる。また、第2の実施形態では、排出重量値が安定しているか否か、ステップS6やS20で判定したが、ステップS2で読み込んだA/Dデータ、即ちロードセル2の計量信号に対応するものが安定しているか否か判定しても良い。
本発明の第1の実施形態の計量器のブロック図である。 図1の計量器において物品が供給される際に実行される処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の計量器のブロック図である。 図3の計量器の初期状態において実行される処理を示すフローチャートである。 図3の計量器において物品が除去される際に実行される処理を示すフローチャートである。
符号の説明
2 ロードセル(計量手段)
4 計量台
18 CPU(安定判定手段、重量算出手段)
22 表示装置(表示手段)

Claims (5)

  1. 1回の操作によって供給または除去される物品の体積量である1バッチずつ前記物品が供給または除去される計量手段と、
    この計量手段の計量信号の今までの変化量の累積値に基づいて前記物品の今までの総供給重量または総除去重量を表す重量信号を生成する重量信号生成手段と、
    複数のバッチの物品の供給または除去によって目標重量の物品を計量する過程において、前記1バッチ分の物品が供給または除去されたとき、前記重量信号または前記計量手段の計量信号が安定したか判定する安定判定手段と、
    この安定判定手段によって安定していると判定されたとき、前記重量信号と前回のバッチ供給または除去されたときの重量信号との偏差を算出する偏差算出手段と、
    この偏差算出手段によって算出された前記偏差を前記1バッチ分の物品重量として表示する表示手段とを、
    具備する計量器。
  2. 物品が1バッチずつ供給または除去される計量手段と、
    この計量手段の計量信号の今までの変化量の累積値に基づいて前記物品の今までの総供給重量または総除去重量を表す重量信号を生成する重量信号生成手段と、
    前記重量信号が第1の安定基準を満たすか否か判定する第1の安定判定手段と、
    この第1安定判定手段によって安定していると判定された前記重量信号が予め定めた切換重量信号以下であるとき、前記重量信号と1バッチ前の重量信号との差の重量を表示手段に表示させる第1表示制御手段と、
    前記第1安定判定手段によって安定していると判定された前記重量信号が前記切換重量信号よりも大きいとき、前記重量信号が、第1の安定判定基準よりも厳しい第2の安定判定基準を満たすか否かを判定する第2の安定判定手段と、
    第2の安定判定手段によって前記重量信号が安定していると判定されたとき、前記重量信号と1バッチ前の重量信号との差の重量を前記表示手段に表示させる第2表示制御手段とを、
    具備する計量器。
  3. 請求項2記載の計量器において、第1安定判定手段によって安定していると判定された前記重量信号が予め定めた切換重量信号以下であるときの重量信号と、前回の第1安定判定手段によって安定していると判定された前記重量信号が予め定めた切換重量信号以下であるときの重量信号との偏差が、予め定めた第1表示更新基準値よりも小さいと、第1表示制御手段が前記表示手段での表示の更新を中止する計量器。
  4. 請求項2また3記載の計量器において、第2安定判定手段によって安定していると判定された前記重量信号と、前回第2安定判定手段によって安定していると判定された前記重量信号との偏差が、前記第1表示更新基準値よりも小さく定めた第2表示更新基準値よりも小さいと、第2表示制御手段が前記表示手段での表示の更新を中止する計量器。
  5. 物品が1バッチずつ供給または除去される計量手段と、
    この計量手段の計量信号の今までの変化量の累積値に基づいて前記物品の今までの総供給重量または総除去重量を表す重量信号を生成する重量信号生成手段と、
    n(nは3以上の正の整数)台の安定判定手段と、
    n−1台の安定判定切換手段と、
    表示手段とを、
    具備し、前記n台の安定判定手段は、1台目からn台目に向かうに従って順に高い安定精度の安定判定基準を有し、n−1台の安定判定切換手段は、1台目からn−1台目に向かうに従って順に値が大きくなる安定切換重量を有し、各安定判定手段の間に設けられ、各安定判定切換手段は、前段の安定判定手段が安定と判定したときであって、自己に割り当てられた安定切換重量信号よりも前記重量信号が小さいとき、そのときの1バッチの物品の重量を前記表示手段に表示させ、前段の安定判定手段が安定と判定したときであって、前記重量信号が自己に割り当てられた安定切換重量信号以上のとき、後段の安定判定手段によって前記重量信号の安定判別を行う計量器。
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