JP4840007B2 - 冷凍空調装置の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍空調装置の制御装置に関し、さらに詳しくは、圧縮機と凝縮器と膨張弁と蒸発器とを配管によって接続し、この配管に冷媒を循環させる冷凍サイクルを構成した冷凍空調装置の制御装置に関する。
従来から圧縮機と凝縮器と膨張弁と蒸発器とを配管によって接続し、この配管に冷媒を循環させる冷凍サイクルを構成した冷凍空調装置が開示されている(特許文献1、2参照)。
この種の冷凍空調装置においては、まず、蒸発器を出て低温低圧の気体となった冷媒は、圧縮機により圧縮されて高温高圧の気体となる。つぎにこの高温高圧の気体となった冷媒は、凝縮器を通過することで熱を奪われて凝縮し高温高圧の液体となる。つぎにこの高温高圧の液体となった冷媒は、電子膨張弁を通過して絞り膨張し低温低圧の液体となる。この低温低圧の液体となった冷媒は、蒸発器に入ると飽和液と飽和蒸気とが混合した気液二相の状態となり、周囲から蒸発潜熱として吸熱するにしたがって徐々に飽和蒸気の割合が増えていき、ある位置で飽和液の割合がゼロとなりすべて飽和蒸気となる。この位置を蒸発完了点と呼び、蒸発完了点以前の領域を気液二相領域とよぶ。冷媒は、蒸発完了点までの気液二相領域では蒸発潜熱によって基本的に温度変化しないが、それ以降の位置では吸熱した分の熱は飽和蒸気の温度上昇に寄与し、冷媒は過熱蒸気となる。この蒸発完了点以降の領域を過熱蒸気領域とよび、過熱蒸気領域における冷媒の温度上昇分を過熱度とよぶ。その後、低温低圧の過熱蒸気となった冷媒は蒸発器を出て再び圧縮機に入り、上記のサイクルを繰り返す。このサイクルを冷凍サイクルと呼ぶ。
上記の冷凍空調装置において、電子膨張弁の制御の役割は、蒸発完了点を蒸発器の出口部付近に保持することによって、冷媒が飽和液を含んだまま圧縮機に入って圧縮機を破損させる液バックとよばれる現象を防止するとともに蒸発器全体を有効に利用することである。蒸発完了点の位置は過熱蒸気領域の長さに関係し、蒸発完了点が蒸発器の出口部から離れるほど過熱度は大きくなる。すなわち、電子膨張弁の開度を制御して冷媒の流量を調整することによって、蒸発器が適度な過熱度を保つようにする。
従来の電子膨張弁の制御は、蒸発器の出口部の温度と入口部または中央部の温度とを検出し、検出した出口部の温度と入口部または中央部の温度との差を過熱度として算出し、算出した過熱度が外部から指示された目標の過熱度と一致するように、指示された過熱度と算出した過熱度との偏差を用いてPID制御やファジィ制御で制御する制御装置により行っている。電子膨張弁は制御装置が出力する弁の開度指令に応じて自由に開度を調整でき、また開度指令は制御装置によって任意のアルゴリズムで制御が可能であるから、冷媒の流量の制御特性や流量の制御範囲を自由に設定した制御が可能である。なお、特許文献2では、蒸発器の運転効率を最大化するために過熱度がゼロ付近になるように制御するための電子膨張弁の開度の調整方法が開示されている。
特公昭58−47628号公報 特開平9−303885号公報
しかしながら、従来の冷凍空調装置の制御装置は、過熱度を用いて電子膨張弁を制御しているため、高精度の制御を行うことが困難な場合があるという問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、より高精度の制御を行うことができる冷凍空調装置の制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る冷凍空調装置の制御装置は、圧縮機と凝縮器と膨張弁と蒸発器とを配管によって接続し該配管に冷媒を循環させる冷凍サイクルを構成した冷凍空調装置の制御装置であって、前記蒸発器の蒸発管内の温度分布に基づいて前記蒸発管内における冷媒の気液二相領域と過熱蒸気領域との境界である蒸発完了点の位置を算出する蒸発完了点位置算出手段と、前記算出した蒸発完了点の位置と目標とする蒸発完了点の位置との偏差が所定の許容範囲内に収まるように前記膨張弁の開度を制御する開度制御手段と、を備え、前記蒸発完了点位置算出手段は、前記蒸発管上に長さ方向の所定区間にわたって連続して設けた抵抗体と、前記抵抗体に接続し該抵抗体の両端間の抵抗値を測定する抵抗値測定手段と、前記蒸発管内の温度分布を示す所定の温度分布曲線を用いて前記抵抗値から逆算して前記蒸発完了点の位置を算出する位置算出手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る冷凍空調装置の制御装置は、上記の発明において、前記蒸発完了点位置算出手段は、前記蒸発器の入口部に設けた該入口部の温度を検出する入口部温度検出手段を備え、前記位置算出手段は、前記入口部の温度を用いて前記蒸発完了点の位置を算出することを特徴とする。
また、本発明に係る冷凍空調装置の制御装置は、上記の発明において、前記蒸発完了点位置算出手段は、前記蒸発器の出口部に設けた該出口部の温度を検出する出口部温度検出手段を備え、前記位置算出手段は、前記出口部の温度を用いて前記蒸発完了点の位置を算出することを特徴とする。
また、本発明に係る冷凍空調装置の制御装置は、上記の発明において、前記抵抗体は、前記蒸発管にらせん状に巻き付けたものであることを特徴とする。
本発明によれば、蒸発器の蒸発管内の温度分布に基づいて蒸発完了点の位置を直接的に算出し、算出した蒸発完了点の位置と目標とする蒸発完了点の位置との偏差が所定の範囲内に収まるように膨張弁の開度を制御するので、従来のように蒸発完了点の位置を間接的に表す量である過熱度を制御量として用いる場合よりも高精度に冷凍空調装置を制御できるという効果を奏する。
以下に、図面を参照して本発明に係る冷凍空調装置の制御装置の実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
参考例
図1は、本発明の参考例に係る制御装置を備えた冷凍空調装置の構成を示すブロック図である。また、図2は、図1に示す制御装置の制御ブロック図である。図1、2に示すように、この制御装置10aは、圧縮機2と凝縮器3と電磁弁4と電子膨張弁5と蒸発器6とを配管13によって接続し、配管13に冷媒を循環させる従来と同様の冷凍サイクルを構成した冷凍空調装置1aに備えたものである。そして、この制御装置10aは、蒸発器6の蒸発管61上の離隔した位置に設けたn個(nは3以上の整数)の温度検出手段である温度センサ8−1〜8−nと、制御器7aとを備える。また、制御器7aは、温度分布算定部71と、位置算出部72と、開度制御部73とを備える。
温度センサ8−1〜8−nと温度分布算定部71と位置算出部72とは蒸発完了点位置検出手段を構成する。温度分布算定部71は、温度センサ8−1〜8−nが検出した温度であるθ1〜θnを用いて蒸発管61内の温度分布を算定する。位置算出部72は、温度分布算定部71が算出した温度分布を用いて蒸発完了点の位置であるxpを算出する。
開度制御部73は、算出した蒸発完了点の位置xpが目標とする蒸発完了点の位置になるように電子膨張弁5の開度を制御する。この開度制御部73は減算器731と開度演算部732とを備える。減算器731は、目標とする蒸発完了点の位置xprと算出した蒸発完了点の位置xpとの差すなわち位置偏差であるxpe=xpr−xpを算出する。目標とする蒸発完了点の位置xprは、たとえばユーザが設定した冷凍空調装置の温度に応じて、冷凍空調装置の主制御装置から指示される。
一方、開度演算部732は、位置偏差xpeを用いて電子膨張弁5の開度に対する指令値νを算出して電子膨張弁5に出力し、位置偏差xpeが所定の許容範囲内に収まるように電子膨張弁5の開度を制御する。上記のように位置偏差を制御量として膨張弁の開度を制御するので、高精度に冷凍空調装置を制御できる。
つぎに、図2に示す制御装置の制御ブロック図を参照して、冷凍空調装置の制御方法について説明する。まず、温度センサ8−1〜8−nは、蒸発管61上の離隔した位置の温度θ1〜θnを検出し、制御器7aに出力する。つぎに、制御器7aにおいて、温度分布算定部71は、温度θ1〜θnを受け付け、これらの温度を用いて蒸発管61内の温度分布を算定し、その温度分布の情報を位置算出部72に出力する。つぎに、位置算出部72は、温度分布情報を受け付け、この温度分布情報を用いて蒸発完了点の位置を算出し、算出した蒸発完了点の位置xpを開度制御部73に出力する。開度制御部73において、減算器731は、冷凍空調装置1aの主制御装置などから指示された目標とする蒸発完了点の位置xprを受け付けるとともに位置算出部72が算出した蒸発完了点の位置xpを受け付け、位置偏差であるxpeを算出して開度演算部732に出力する。
つぎに、開度演算部732は、位置偏差xpeを用いて電子膨張弁5の開度に対する指令値νを算出する。そして、開度演算部732は、電子膨張弁5に開度に対する指令値νを出力し、位置偏差xpeが所定の許容範囲内に収まるように電子膨張弁5の開度を制御する。上記の位置偏差を制御量として電子膨張弁5の開度をフィードバック制御するので、高精度に冷凍空調装置を制御できる。なお、上記のフィードバック制御は、PID制御またはファジィ制御などを用いることができる。また、上記の許容範囲は、冷凍空調装置1aの運転状態や算出した位置偏差xpeなどに応じて、所望する制御の精度、応答速度や安定性を実現できるようにたとえば目標蒸発完了点位置xprの±1〜5%程度の範囲とする。
つぎに、図3を参照して、参考例において温度分布算定部71と位置算出部72とが蒸発完了点の位置を算出する具体的な方法について説明する。本参考例に係る温度分布算定部71は、温度分布を示す温度分布曲線に対する近似曲線として折れ線を用いて温度分布を算定する。
図3は、参考例において蒸発完了点の位置を算出する具体的な方法について説明する図であって、蒸発管61内の各領域と温度分布を示す図である。図3の上側に示すように、冷媒が図面左方から右方へ流れる蒸発管61の内部は飽和液と飽和蒸気とが混合した気液二相領域と飽和蒸気のみからなる過熱蒸気領域とからなり、気液二相領域と過熱蒸気領域との境界が蒸発完了点である。なお、蒸発管61の周囲温度をTa、冷媒の蒸発温度をTeとする。図3の下側は蒸発管61内の入口を原点とした位置xと温度Tとの関係を示すが、本参考例に係る温度分布算定部71は、温度分布曲線を示すT(x)を気液二相領域においては直線Cで近似し、過熱蒸気領域においては直線Cで近似する。蒸発完了点の位置xp1は直線Cと直線Cとの交点である。なお、直線Cが負の傾きを持っているのは圧力損失による影響である。また、直線Cは一定の正の傾きaを持っていると仮定する。また、蒸発管61の入口部から蒸発完了点位置xp1までが蒸発管61の有効伝熱面積に相当する。
以下では、蒸発管61上において気液二相領域に対応する位置に備えた温度センサ8−k1,8−k3と、過熱蒸気領域に対応する位置に備えた温度センサ8−k2を温度検出に用いる。3つの温度センサ8−k1〜8−k3は、温度センサ8−1〜8−nのいずれかから適宜選択できる。これらの3つの温度センサ8−k1〜8−k3の位置と検出温度との組み合わせをそれぞれ(x1、T1)、(x2、T2)、(x3、T3)とすると、温度分布曲線を示すT(x)は数式(1)、(2)で表される。なお、T2は周囲温度Ta以下の値であり、T1、T3は蒸発器6と電子膨張弁5との間の区間における圧力から算出した蒸発温度Te以下であって蒸発器6と圧縮機2との間の区間における圧力から算出した蒸発温度Te以上の値である。
Figure 0004840007
Figure 0004840007
なお、数式(2)において、傾きa2は過熱蒸気領域の温度上昇特性を表現している。傾きa2の値は温度上昇特性の一次遅れ特性曲線を微分して折れ線近似することにより求めたり、温度上昇特性の実測値からも同様に求めることができる。傾きa2の値はたとえば2.1[℃/m]である。
温度分布算定部71は、直線C1、直線C2の情報を位置算出部72に出力する。そして、位置算出部72は、数式(3)を用いて直線C1と直線C2との交点である蒸発完了点位置xp1を算出する。以上のように、蒸発管61内の温度分布に基づいて蒸発完了点の位置が算出される。
Figure 0004840007
つぎに、本参考例の変形例として、温度分布算定部71は、近似曲線として一次遅れ特性曲線を用いて温度分布を算出する場合について説明する。図4は、本変形例において蒸発完了点の位置を算出する具体的な方法について説明する図であって、図3と同様に蒸発管61内の各領域と温度分布を示す図である。図4の上側は、図3と同様に、蒸発管61の内部は気液二相領域と過熱蒸気領域とからなり、気液二相領域と過熱蒸気領域との境界が蒸発完了点であることを示す。
図4の下側は蒸発管61内の入口を原点とした位置xと温度Tとの関係を示すが、本変形例に係る温度分布算定部71は、温度分布曲線を示すT(x)を気液二相領域においては直線C3で近似し、過熱蒸気領域においては曲線C4で近似する。蒸発完了点の位置xp1は直線C3と曲線C4との交点である。本変形例で用いる近似では、気液二相領域において蒸発管61内は蒸発温度Teに近い温度であり、蒸発完了点において蒸発温度Teからの温度上昇が始まる。また、本変形例では、過熱蒸気領域において温度分布特性を一次遅れ特性で近似する。
以下では、蒸発管61上において気液二相領域に対応する位置に備えた温度センサ8−k4と、過熱蒸気領域に対応する位置に備えた温度センサ8−k5を温度検出に用いる。2つの温度センサ8−k4、8−k5は、温度センサ8−1〜8−nのいずれかから適宜選択できる。これらの2つの温度センサ8−k4、8−k5の位置と検出温度との組み合わせをそれぞれ(x4、T4)、(x5、T5)とすると、温度分布曲線を示すT(x)は数式(4)、(5)で表される。
Figure 0004840007
Figure 0004840007
なお、ΔTは過熱蒸気領域における温度上昇分の上限値であり、ΔT≒Ta−Teである。また、τは所定のパラメータである。また、上述のように気液二相領域において蒸発管61内は蒸発温度Teに近い温度であるから、T4=Teとしてもよい。また、Teは冷凍空調装置1aの冷凍サイクルの低圧部に圧力センサを設置し、この圧力センサによって検出した冷媒の圧力から算出してもよい。ここで冷凍サイクルの低圧部とは、電子膨張弁5の出口から圧縮機2の入口までの間の部分である。また、ΔTは周囲温度TaとT4からΔT=Ta−T4として求めてもよい。ここで、曲線C4が(x5、T5)を通ることから、数式(6)が成り立つ。
Figure 0004840007
温度分布算定部71は、直線C3、曲線C4の情報を位置算出部72に出力する。そして、位置算出部72は、数式(7)を用いて直線C3と曲線C4との交点である蒸発完了点の位置xp2を算出する。以上のように、蒸発管61内の温度分布に基づいて蒸発完了点の位置が算出される。
Figure 0004840007
以上説明したように、本参考例およびその変形例に係る冷凍空調装置の制御装置10aは、蒸発管61上の離隔した位置の温度を検出し、検出した温度を用いて蒸発管61内の温度分布を算定し、この温度分布を用いて蒸発完了点の位置を直接的に算出し、目標とする蒸発完了点の位置と算出した蒸発完了点の位置との差である位置偏差を制御量として電子膨張弁5の開度をフィードバック制御するので、高精度に冷凍空調装置を制御できる。特に蒸発完了点が蒸発器の入口側に近い場合は蒸発完了点の位置の変化に対する過熱度の変化の感度が著しく低下するので、従来の過熱度を用いる方法では蒸発完了点の位置を高精度に制御することはほとんどできなかったが、本参考例に係る冷凍空調装置の制御装置では高精度に制御できる。また、蒸発完了点位置を高精度に制御できるので、液バックの防止も一層確実にできるとともに、蒸発完了点位置を蒸発器出口に近い位置に安定して制御することができるので、蒸発器6の利用効率を安定して高めることができ、冷凍空調装置1aの省エネルギー化を図れるという効果も奏する。
(実施の形態)
つぎに、本発明の実施の形態に係る冷凍空調装置の制御装置について説明する。本実施の形態に係る冷凍空調装置の制御装置は、蒸発管内の温度分布に基づいて蒸発管内における蒸発完了点の位置を算出する点については参考例に係る冷凍空調装置の制御装置と同様であるが、蒸発管上に長さ方向の所定区間にわたって連続して設けた抵抗体の両端間の抵抗値を測定し、蒸発管内の温度分布を示す所定の温度分布曲線を用いて抵抗値から逆算して蒸発完了点の位置を算出する点が異なる。
図5は、本実施の形態に係る制御装置を備えた冷凍空調装置の構成を示すブロック図である。また、図6は、図5に示す制御装置の制御ブロック図である。図5、6に示すように、この制御装置10bは、参考例に係る冷凍空調装置1aと同様の構成を備えた冷凍空調装置1bに備えたものである。そして、この制御装置10bは、蒸発管61上に設けた抵抗体9aと、制御器7bとを備える。また、制御器7bは、抵抗値測定部74と、位置算出部75と、開度制御部73とを備える。
抵抗体9aは蒸発管61の長さ方向の所定区間にわたって連続して直線的に設けた帯状または線状の単一の抵抗体である。この抵抗体9aは蒸発管61と比較して熱容量を無視できるほどに十分に薄いまたは細いものとする。その結果、この抵抗体9aは長さ方向にわたって蒸発管内と同じ温度分布をもつものとなるので、抵抗率分布についても蒸発管内の温度分布を反映したものとなる。
抵抗値測定部74と位置算出部75とは蒸発完了点位置算出手段を構成する。抵抗値測定部74は、抵抗体9aに接続しており、抵抗体9aの両端間の抵抗値を測定し、その抵抗値であるRを位置算出部75に出力する。位置算出部75は、所定の温度分布曲線を用いて抵抗値Rから逆算して蒸発完了点の位置を算出する。すなわち、抵抗値Rは蒸発完了点の位置の情報を含む温度分布を反映した抵抗率分布を用いて表現できるので、本実施の形態においては逆にこの関係を利用して、抵抗値Rから逆算して蒸発完了点の位置であるxが算出される。
また、開度制御部73は、参考例の場合と同様に、算出した蒸発完了点の位置xが目標とする蒸発完了点の位置になるように電子膨張弁5の開度を制御する。その結果、高精度に冷凍空調装置を制御できる。
つぎに、図6に示す制御装置の制御ブロック図を参照して、冷凍空調装置の制御方法について説明する。まず、制御器7bにおいて、抵抗値測定部74は、抵抗体9aの両端間の抵抗値を測定し、抵抗値Rを位置算出部75に出力する。つぎに、位置算出部75は、この抵抗値Rから逆算して蒸発完了点の位置xを算出し、算出した蒸発完了点の位置xを開度制御部73に出力する。開度制御部73においては、参考例の場合と同様に、減算器731が位置偏差であるxpeを算出して開度演算部732に出力し、開度演算部732が位置偏差xpeを用いて電子膨張弁5の開度に対する指令値νを算出して電子膨張弁5に出力し、位置偏差xpeが所定の許容範囲内に収まるように電子膨張弁5の開度を制御する。その結果、高精度に冷凍空調装置を制御できる。
つぎに、図7、8を参照して、実施の形態において位置算出部75が蒸発完了点の位置を算出する具体的な方法について説明する。本実施の形態に係る蒸発完了点位置算出部75は、蒸発管61内の温度分布曲線の近似曲線として一次遅れ特性曲線を用いる。
図7は、実施の形態において蒸発完了点位置を算出する具体的な方法について説明する図であって、蒸発管61内の各領域と温度分布を示す図である。図7の上側に示すように、蒸発管61の内部は気液二相領域と過熱蒸気領域とからなり、気液二相領域と過熱蒸気領域との境界が蒸発完了点である。なお、蒸発管61の周囲温度をTa、冷媒の蒸発温度をTeとする。また、蒸発管61上に帯状の抵抗体9aを設けている。
図7の下側は蒸発管61の入口に近い抵抗体9a端部の位置を原点とした位置xと温度Tとの関係を示すが、本実施の形態に係る蒸発完了点位置算出部75は、温度分布曲線を示すT(x)を気液二相領域においては直線Cで近似し、過熱蒸気領域においては曲線C6で近似する。蒸発完了点位置xp3は直線Cと曲線Cとの交点である。本実施の形態で用いる近似では、気液二相領域において蒸発管61内は蒸発温度Teに近い温度であり、蒸発完了点において蒸発温度Teからの温度上昇が始まる。そして、抵抗体9aの長さをL、過熱蒸気領域の長さをlとすると、蒸発完了点の位置はL−lであり、温度分布曲線を示すT(x)は数式(8)、(9)で表される。
Figure 0004840007
Figure 0004840007
なお、ΔTは過熱蒸気領域における温度上昇分の上限値であり、ΔT≒Ta−Teである。また、τは所定のパラメータである。また、気液二相領域の温度T0としては、蒸発温度Teで近似してよく、その場合はT0の代わりにTeを用いてもよい。また、蒸発器6の入口部に温度センサを設けて入口部の温度を検出し、検出した入口部温度をT0の代わりに用いてもよい。また、Teは冷凍空調装置1aの冷凍サイクルの低圧部に圧力センサを設置し、この圧力センサによって検出した冷媒の圧力から算出してもよい。また、ΔTは周囲温度TaとT0からΔT=Ta−T0として求めてもよい。また、蒸発器6の出口部に温度センサを設けて出口部の温度を検出し、検出した出口部温度をTaの代わりに用いてもよい。
つぎに、位置算出部75が抵抗体9aの抵抗値Rから蒸発完了点を算出する方法を説明する。図8に蒸発管61上に設けた抵抗体9aとその温度分布および抵抗率分布を示す。抵抗体9aは抵抗率がρの均一の材質からなり、その断面積は蒸発管61の長さ方向に依らず一定値Sをもつものとする。また、抵抗率ρは数式(10)で示される温度特性を有するとする。
Figure 0004840007
なお、ρ0は温度T=0における抵抗率、α0は温度T=0における温度係数である。このとき、抵抗率分布曲線を示すρ(x)は気液二相領域においては直線C7で近似され、過熱蒸気領域においては曲線C8で近似される。直線C7、曲線C8はそれぞれ数式(8)、(9)を数式(10)に代入して得られるものである。その結果、抵抗値Rは数式(11)で表され、単位断面積あたりの抵抗値は数式(12)で表される。
Figure 0004840007
Figure 0004840007
なお、数式(12)においては数式(13)を用いて変形を行った。
Figure 0004840007
さらに、数式(12)を変形すると、数式(14)が求められる。
Figure 0004840007
数式(14)の左辺はlの関数f(l)である一方、右辺は測定した抵抗値Rをはじめとして、測定値と既知の値より計算できる量であり、これをl0とした。したがって、数式(14)を逆算して数式(15)から求められる値lを用いて、蒸発完了点の位置xp3は、L−lとして求められる。
Figure 0004840007
位置算出部75は上記の手順で蒸発完了点位置xp3を求める。ただし、f(l)=l0はlに関する陰関数表現であり、陽関数f-1(・)の形に表すことができないので、位置算出部75が(l、f(l))の対応表を予め記憶しておき、補間演算を併用することによって数式(13)を満たすlを求めてもよい。
なお、上記のl0は数式(9)においてτ→0として温度分布曲線を矩形近似した場合の過熱蒸気領域の長さと考えることができる。したがって、蒸発完了点の位置の近似値として、L−l0を用いることができる。このように考えていくと、過熱蒸気領域および蒸発完了点位置の計算誤差eは数式(16)で表される。
Figure 0004840007
通常はτ≧0なので、計算誤差eは通常は負の値を取る。すなわち、過熱蒸気領域の長さの計算値は現実の値よりも短くなるように誤差を生じることになる。したがって、上記の手順で算出した蒸発完了点の位置を制御に用いれば、蒸発完了点の位置は蒸発器の出口部から遠ざかる方向に誤差が生じるので、液バックの防止の意味で安全な方向に誤差が生じることになる。
なお、蒸発完了点位置算出部75が、以下のようにlの近似値を求めれば、上記の計算誤差はより改善される。1つの方法は、まず、l0を用いて数式(17)によって計算誤差の近似値e0を求める。そしてこれを用いてl0に対する補正値l1を数式(18)によって求める。そして蒸発完了点の位置の近似値としてL−l1を用いれば、より誤差の少ない蒸発完了点の位置を算出できる。
Figure 0004840007
Figure 0004840007
また別の方法は、まず、l≫τを仮定して、数式(19)によって計算誤差の近似値e1を求める。そしてこれを用いてl0に対する補正値l2を数式(20)によって求める。そして蒸発完了点位置の近似値としてL−l2を用いれば、より誤差の少ない蒸発完了点位置を算出できる。
Figure 0004840007
Figure 0004840007
以上説明したように、本実施の形態に係る冷凍空調装置の制御装置10bは、参考例に係る冷凍空調装置の制御装置10aと同様に、高精度に冷凍空調装置を制御できるとともに、液バックの防止も一層確実にでき、冷凍空調装置1bの省エネルギー化を図れるという効果も奏する。また、蒸発完了点の位置を算出するために単一の抵抗体を用いるので多数の温度センサを設けなくてもよく、温度センサの使用数を削減できる。
なお、本実施の形態の変形例として、蒸発管上に設ける抵抗体は、蒸発管にらせん状に巻き付けたものであってもよい。図9は、本変形例に係る抵抗体を設けた蒸発管の断面と側面とを示した図である。図9に示すように、本変形例に係る抵抗体9bは、蒸発管61にらせん状に巻き付けたものである。なお、符号91b、92bは抵抗体9bの両端に設けた抵抗値測定用の端子を示す。
本変形例によれば、蒸発管内の冷媒やオイルの分布特性が複雑であるために蒸発管の断面の円周方向において温度分布が生じている場合であっても、らせん状に巻きつけた抵抗体9bの両端の抵抗値は上述の円周方向の温度分布を平均化した値となるので、安定して高精度な蒸発完了点の位置の算出が可能となる。さらに、らせん状に巻きつけた抵抗体9bの長さが蒸発管61上において抵抗体9bを巻き付けた区間の長さのk倍である場合は、実施の形態に係る抵抗体9aのように直線的に設けた場合よりも温度の位置分解能をk倍に高めることができる。なお、らせん状に巻き付けた抵抗体の抵抗率分布を位置方向で1/k倍することで、直線的に設けた抵抗体の抵抗率分布に容易に変換することができる。
本発明の参考例に係る制御装置を備えた冷凍空調装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す制御装置の制御ブロック図である。 参考例において蒸発完了点の位置を算出する具体的な方法について説明する図である。 参考例の変形例において蒸発完了点の位置を算出する具体的な方法について説明する図である。 本発明の実施の形態に係る制御装置を備えた冷凍空調装置の構成を示すブロック図である。 図5に示す制御装置の制御ブロック図である。 実施の形態において蒸発完了点の位置を算出する具体的な方法について説明する図である。 実施の形態において蒸発管上に設けた抵抗体とその温度分布および抵抗率分布を示す図である。 実施の形態の変形例に係る抵抗体を設けた蒸発管の断面と側面とを示した図である。
符号の説明
1a、1b 冷凍空調装置
10a、10b 冷凍空調装置の制御装置
2 圧縮機
3 凝縮器
4 電磁弁
5 電子膨張弁
6 蒸発器
61 蒸発管
7a、7b 制御器
71 温度分布算定部
72、75 位置算出部
73 開度制御部
731 減算器
732 開度演算部
74 抵抗値測定部
8−1〜8−n、8−k1〜8−k5 温度センサ
9a、9b 抵抗体
91b、92b 端子
13 配管

Claims (4)

  1. 圧縮機と凝縮器と膨張弁と蒸発器とを配管によって接続し該配管に冷媒を循環させる冷凍サイクルを構成した冷凍空調装置の制御装置であって、
    前記蒸発器の蒸発管内の温度分布に基づいて前記蒸発管内における冷媒の気液二相領域と過熱蒸気領域との境界である蒸発完了点の位置を算出する蒸発完了点位置算出手段と、
    前記算出した蒸発完了点の位置と目標とする蒸発完了点の位置との偏差が所定の許容範囲内に収まるように前記膨張弁の開度を制御する開度制御手段と、
    を備え、
    前記蒸発完了点位置算出手段は、
    前記蒸発管上に長さ方向の所定区間にわたって連続して設けた抵抗体と、
    前記抵抗体に接続し該抵抗体の両端間の抵抗値を測定する抵抗値測定手段と、
    前記蒸発管内の温度分布を示す所定の温度分布曲線を用いて前記抵抗値から逆算して前記蒸発完了点の位置を算出する位置算出手段と、
    を備えることを特徴とする冷凍空調装置の制御装置。
  2. 前記蒸発完了点位置算出手段は、前記蒸発器の入口部に設けた該入口部の温度を検出する入口部温度検出手段を備え、
    前記位置算出手段は、前記入口部の温度を用いて前記蒸発完了点の位置を算出することを特徴とする請求項1に記載の冷凍空調装置の制御装置。
  3. 前記蒸発完了点位置算出手段は、前記蒸発器の出口部に設けた該出口部の温度を検出する出口部温度検出手段を備え、
    前記位置算出手段は、前記出口部の温度を用いて前記蒸発完了点の位置を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の冷凍空調装置の制御装置。
  4. 前記抵抗体は、前記蒸発管にらせん状に巻き付けたものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の冷凍空調装置の制御装置。
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