JP4834510B2 - 撮像装置及びデジタルカメラ - Google Patents

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Description

本発明は、高精細且つ高品質の画像を撮像することができる撮像装置及びデジタルカメラに関する。
近年の撮像装置、例えばCCD(電荷結合素子:Charge Coupled Devices)型固体撮像装置は、数百万画素以上を搭載するのが普通になっており、高精細な画像を撮像することができる。しかしその一方で、1画素1画素が微細となり、1画素が検出できる信号電荷量(通常は電子量)も少なくなっている。
撮像装置では、検出された信号電荷量に応じた電圧値信号を外部に読み出すとき、アンプで信号を増幅するが、このアンプによる増幅はノイズ成分も一緒に増幅してしまうという問題がある。
そこで、下記の特許文献1では、信号電荷自体をインパクトイオン化現象(アバランシェ増幅)を利用して増幅し、S/Nを改善しようとしている。
特開平7―153988号公報
撮像装置に搭載する1画素1画素を微細にして多画素化を更に進展させ、高精細な画像を撮像できるようにしても、高品質の画像を撮像することができるわけではない。
例えば、撮像装置が受光する周辺光量が低下することで発生するシェーディングの問題を解決したり、カラー画像を撮像する単板式固体撮像装置の場合にはカラーバランスを適切に制御しなければ、高品質の撮像画像を得ることができない。
本発明の目的は、高精細且つ高品質の画像を撮像することができる撮像装置及びデジタルカメラを提供することにある。
本発明の撮像装置は、複数の光電変換素子が夫々受光量に応じて蓄積した信号電荷を各光電変換素子対応に設けられている読出ゲートを介して読み出し該信号電荷を電圧に変換して出力する出力部を備える撮像装置において、前記複数の光電変換素子のうちの一部の所定の光電変換素子の前記読出ゲートを前記一部以外の光電変換素子の前記読出ゲートより短くすることで、前記一部の光電変換素子の信号電荷を読み出すときにインパクトイオン化現象を発生させ、前記一部以外の光電変換素子の信号電荷を読み出すときにはインパクトイオン化現象を発生させない構成としたことを特徴とする。
本発明の撮像装置は、前記複数の光電変換素子が長波長光を検出する光電変換素子と短波長光を検出する光電変換素子で構成され、前記所定の光電変換素子が前記長波長光を検出する光電変換素子であることを特徴とする。
本発明の撮像装置は、前記長波長光が赤色光であることを特徴とする。
本発明の撮像装置は、前記複数の光電変換素子が、赤色光を検出する光電変換素子と緑色光を検出する光電変換素子と青色光を検出する光電変換素子とで構成され、前記所定の光電変換素子が、赤色光を検出する光電変換素子と青色光を検出する光電変換素子であることを特徴とする。
本発明の撮像装置は、前記所定の光電変換素子が半導体基板の受光面における周辺領域に設けられた光電変換素子であることを特徴とする。
本発明のデジタルカメラは、上記のいずれかに記載の撮像装置を搭載したことを特徴とする。
本発明によれば、撮像装置に設けられる各光電変換素子の位置や検出光の波長等の設計仕様によって信号量が小さくなると予想される光電変換素子から信号電荷を読み出すとき、インパクトイオン化現象を発生させる構成としたため、高品質な画像を撮像することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るデジタルカメラのブロック構成図である。本実施形態のデジタルカメラ10は、被写界からの入射光を受光する撮像素子11と、撮像素子11から出力される画像データを前処理するAFE(アナログフロントエンド)回路12と、AFE回路12で前処理された画像データを信号処理してJPEG画像データ等にする画像処理部(DSP)13と、画像処理部13から出力された画像データをモニタ等に出力する画像出力部14と、各種パルス信号を生成し撮像素子11,AFE回路12,画像処理部13に出力するタイミングジェネレータ15とを備える。
本実施形態では撮像素子11としてCCD型を採用しており、この撮像素子11は、タイミングジェネレータ15から供給される読出パルス,転送パルス,OFDパルス等の各種駆動パルスに従って駆動され、被写体の撮像画像データをアナログ信号で出力する。
AFE回路12は、タイミングジェネレータ15から供給されるパルス信号等に基づき、撮像素子11の出力データを相関二重サンプリング処理したり、利得調整したり、黒レベル除去したり、デジタルデータに変換したりして、画像処理部13に出力する。
画像処理部13は、タイミングジェネレータ15から供給される水平同期信号HDや垂直同期信号VDに基づき、AFE回路12から取り込んだ画像データに対し、ホワイトバランス補正,ガンマ補正処理,RGB/YC変換処理,圧縮伸長処理等の各種信号処理を施す。
画像出力部14は、画像処理部13から取り込んだ画像データを図示しない表示モニタに表示したり、図示しない記録メディアに格納したりする。
図2は、図1に示す撮像素子11の表面模式図である。このCCD型固体撮像素子11は、n型半導体基板21の表面部に、多数のアレイ状に形成されたフォトダイオード(光電変換素子)22を備える。図示する例では、偶数行のフォトダイオード22に対して奇数行のフォトダイオード22が1/2ピッチづつずらして形成され、所謂、ハニカム画素配列となっている。
各フォトダイオード22内に記載したR,G,Bは、夫々、当該フォトダイオード上に積層されたカラーフィルタの色(R=赤,G=緑,B=青)を示している。以下、Rフィルタを搭載した画素(フォトダイオード)をR画素といい、Gフィルタを搭載した画素をG画素といい、Bフィルタを搭載した画素をB画素という。
水平方向に隣接する各フォトダイオード22間には、垂直方向に蛇行して延びる垂直転送路(VCCD)23が形成され、半導体基板21の下辺部には、各垂直転送路23の端部に連絡する水平転送路(HCCD)24が設けられている。
各フォトダイオード22が受光量に応じて蓄積した信号電荷は、隣接の垂直転送路23に読み出されたあと水平転送路24方向に転送され、水平転送路24に移された信号電荷は、水平転送路24に沿って出力端まで転送される。そして、水平転送路出力端に設けられた出力アンプ25が、信号電荷量に応じた電圧値信号を出力する。
尚、「垂直」「水平」という用語を用いているが、これは単に「一方向」「この一方向に対して略直角の方向」という意味である。
図3は、図2の点線矩形枠III内の拡大模式図である。フォトダイオード22及び図示する例では右側の垂直転送路23(垂直転送路23は、後述する埋め込みチャネル23aと、その上にゲート絶縁膜を介して積層された2層構造の転送電極膜23bとで構成され、図3には、転送電極膜23bが図示されている。)との組は、夫々、垂直方向に延びるチャネルストップ27によって区画されており、各フォトダイオード22は、このチャネルストップ27及び該チャネルストップ27に連設された画素分離領域27aによって区画されている。
チャネルストップ27及び画素分離領域27aは、p型高濃度不純物領域で形成される。図示する例で、各フォトダイオード22の右斜め下位置にp型高濃度不純物領域を設けない読出ゲート28r,28g,28b(r,g,bは、R画素,G画素,B画素に対応している。)が設けられている。受光量に応じてフォトダイオード22に蓄積された信号電荷は、この読出ゲート28r,28g,28bを通り、隣接する垂直転送路23の埋め込みチャネルに読み出される。
尚、図2,図3の実施形態では、所謂ハニカム画素配列の撮像素子を例に説明しているが、各画素を正方格子状に配列しカラーフィルタをベイヤー配列した撮像素子にも本実施形態を適用可能である。
図4は、図3のIV―IV線断面模式図であり、G画素の断面構造を示している。尚、本実施形態では、B画素の断面構造もカラーフィルタの色以外はG画素と同じである。
本実施形態の固体撮像素子11が形成されるn型半導体基板21には、pウェル層31が表面部に形成される。そして、このpウェル層31の表面部に、pn接合でなるフォトダイオードを構成するn領域22と、垂直転送路23の埋め込みチャネルを構成するn領域23aとが形成される。
n領域22の表面には暗電流阻止用のp型高濃度不純物層32が設けられ、このn領域22と、左側の埋め込みチャネル23aとの間には、p型高濃度不純物領域でなるチャネルストップ27が設けられる。
半導体基板21の最表面は全面に透明なゲート絶縁膜33が設けられ、その上に、タングステン膜等でなる遮光膜34が積層される。遮光膜34には、n領域22の上方箇所に開口部34aが設けられ、入射光が遮光膜開口34aを通ってn領域22に入射する様になっている。
埋め込みチャネル23aの上方位置は遮光膜34で光遮蔽され、この部分の遮光膜34の下に、絶縁層35を介して垂直転送路23の転送電極膜23bが設けられる。転送電極膜23bは、図3の読出ゲート28g位置において、埋め込みチャネル23aの上部位置からn領域22の端部位置まで延出形成され、読出電極膜23cを兼用する構成になっている。
遮光膜34の上部には、透明な平坦化層36が積層され、その上に、緑色(G)のカラーフィルタ37gが設けられ、その上に、透明な平坦化層38を介してマイクロレンズ39が設けられる。
斯かる構成のCCD型固体撮像素子を用いて被写体からの光がn領域22に入射すると、n領域22には、入射光量に応じた信号電荷(この例では電子)が蓄積される。固体撮像素子11の読出電極23cにタイミングジェネレータ15から読出パルスが印加されると、n領域22の蓄積電荷は、埋め込みチャネル23aに移動する。埋め込みチャネル23aに移動した信号電荷は、以後、転送電極膜23bに転送パルスが印加される毎に水平転送路24方向に転送される。
n領域22から埋め込みチャネル23aに信号電荷を読み出す場合、両n領域22,23a間の距離dgで両n領域22,23a間の電位差を除した電界が両n領域22,23a間に加わり、信号電荷は、この電界に従ってn領域22から埋め込みチャネル23aに移動する。
上記の距離dgが短いと、この電界が強電界となり、インパクトイオン化現象が発生する。しかし、本実施形態の固体撮像素子11では、G画素とB画素については、距離dg(db)はインパクトイオン化現象が発生しない距離となるように、n領域22に対するn領域23aの端部位置を形成している。
図5は、図3のV―V線断面模式図であり、R画素の読出ゲート28r付近の断面構造を示す図である。R画素の構造は、図4に示すG画素の構造と基本的に同じであり、異なるのは、G画素の読出ゲート28gの距離dgに対して、R画素の読出ゲート28r(n領域22,23a間)の距離drが短いという点である。埋め込みチャネル23aを製造するとき、埋め込みチャネル23aの端部を、対応する画素(n領域22)側に近づけて製造している。
読出ゲート28rの距離drが短いため、本実施形態の固体撮像素子11では、R画素22が検出し蓄積した信号電荷が埋め込みチャネル23aに読み出されるとき、インパクトイオン化現象が発生する。即ち、R画素22が検出した信号電荷量に対して、α倍(>1.0:αは、後述する図11の式A,Bでは、「II」と標記している。)の信号電荷量が、埋め込みチャネル23aに読み出されることになる。
図6は、G画素,B画素に対しR画素の信号電荷を読み出すときにインパクトイオン化現象を発生させる理由を説明する図であり、R画素,G画素,B画素の出力と入射光の波長との関係を例示するグラフである。
R画素は、固体撮像素子11の前面に置かれる赤外線カットフィルタの特性も合わせた特性Rを有し、例えば波長700nm前後の入射光に感度を有する。G画素は例えば波長560nm前後の入射光に感度を有し、B画素は例えば波長440nm前後の入射光に感度を有する。
近年の固体撮像素子は多画素化が進展し、1画素1画素の構造が微細化されており、1画素の開口寸法も2ミクロン,1ミクロン(=1000nm)と、入射光の波長オーダーに近づいてきている。このため、同一寸法で製造されるR画素,G画素,B画素のうち、最も長波長の入射光を検出するR画素の入射効率が低下し、R画素からの出力は、R画素の開口寸法が大きい場合と比較して矢印aで示す様に低下してしまう。つまり、それだけR画素に蓄積される信号電荷量は少なくなる。
このR画素の蓄積電荷量に応じた信号を読み出し、これをG画素,B画素の検出信号と合わせてカラー画像を再生すると、赤色不足のためカラーバランスが不良となり、高品質の画像を再生することができない。
そこで、本実施形態の固体撮像素子では、R画素の信号電荷をn領域22から埋め込みチャネル23aに読み出すとき、インパクトイオン化現象を発生させて信号電荷量そのものの増幅を行う。これにより、R画素,G画素,B画素の各検出信号のカラーバランスが良好となり、高品質の画像を再生することが可能となる。
インパクトイオン化現象によりどの程度の増幅を行うかは、距離drに依存するため、R画素への入射光率に応じて、埋め込みチャネル23aの製造時に読出ゲート28rの距離drを調整する。
尚、上述した実施形態では、G画素とB画素の各読出ゲート28g,28bの長さを同寸法としたが、上記と同様の理由により、中波長の入射光を検出するG画素の読出ゲート28gの長さを、短波長の入射光を検出するB画素の読出ゲート28bの長さより短くし、R画素に比較して小さなインパクトイオン化現象を発生させる構成としても良いことはいうまでもない。
上述した実施形態は、カラーバランスを保つためにインパクトイオン化現象を利用したが、シェーディングの問題を回避するためにインパクトイオン化現象を利用することもできる。
シェーディングは、固体撮像素子の受光面の周辺領域の受光量が低下することで発生するため、固体撮像素子の中央から周辺部に行くほど、読出ゲートの長さを短くすれば、シェーディングによる受光量低下に比例して信号電荷量のアバランシェ増幅量が増大し、シェーディングを回避した画像を再生することが可能になる。
このように、各画素が検出する信号電荷量の低下に起因する画質劣化が予想される場合、個々の画素の読出ゲート長を画素毎に制御しながら固体撮像素子を製造することで、インパクトイオン化現象を利用した高品質な画像を撮像することができる固体撮像素子を得ることができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。上述した実施形態では、読出パルスの電圧値が全画素で同一であることを前提に、読出ゲート長を短くした画素でインパクトイオン化現象を発生させているが、インパクトイオン化現象は、強電界をフォトダイオードと転送路埋め込みチャネルとの間に発生させることで生じるため、読出パルスの電圧値を高くすることでもインパクトイオン化現象は発生する。本実施形態は、読出パルスの制御を行うことで、インパクトイオン化現象を制御する構成になっている。
図7は、第2実施形態に係るCCD型固体撮像素子の表面模式図である。本実施形態の固体撮像素子41は、各画素が正方格子状に配列形成されており、カラーフィルタR,G,Bがベイヤー配列になっている。
通常の正方格子配列の固体撮像素子と異なるのは、RGRGRG…と並ぶ横一行の各画素42のうち、G画素の読出ゲート42gが転送電極(読出電極)V4部分に設けられ、R画素の読出ゲート42rが転送電極(読出電極)V1部分に設けられる点である。
また、GBGBGB…と並ぶ横一行の各画素42のうち、G画素の読出ゲート42gが転送電極(読出電極)V3部分に設けられ、B画素の読出ゲート42bが転送電極(読出電極)V2部分に設けられることである。各読出ゲート42r,42g,42bは同一寸法に製造される。
図8は、図7に示すCCD型固体撮像素子に印加するパルス信号のタイミングチャートであり、転送電極V1に読出パルスrが印加されることで、R画素の信号電荷が電極V1下の埋め込みチャネルに読み出され、転送電極V2に読出パルスbが印加されることで、B画素の信号電荷が電極V2下の埋め込みチャネルに読み出され、転送電極V3,V4に夫々読出パルスgが印加されることで、G画素の信号電荷が電極V3,V4下の埋め込みチャネルに読み出される。
ここで、本実施形態では、読出パルスgに対して読出パルスr,bの電圧値を高くしている。これにより、R画素とB画素から夫々信号電荷を読み出すときにインパクトイオン化現象が発生し、R画素,B画素の検出電荷より多い電荷が信号電荷として埋め込みチャネルに読み出されることになる。
G画素については、元々出力が大きいため、インパクトイオン化を発生させる必要はなく、図6に示す出力の小さなR画素,B画素でインパクトイオン化を発生させた方が、R信号,B信号のS/Nを高くすることができる。
図9は、第2実施形態の変形例に係る固体撮像素子の表面模式図である。この変形例の固体撮像素子44では、GBGBGB…と並ぶ横一行の各画素43の読出ゲート43g,43bが同一の転送電極V3部分に設けられている点が図8と異なり、その他の点は図8と同一である。
図10は、図9に示す固体撮像素子を駆動するパルス信号のタイミングチャートである。この変形例では、転送電極V1に印加する読出パルスrだけを他の電極に印加する読出パルスより高電圧とし、R画素の信号電荷読出時にインパクトイオン化現象を発生させている。
次に、インパクトイオン化現象を発生させたときと発生させないときのノイズについて考察する。
画素毎に固有のインパクトイオン化を発生させると、固有の画素バラツキ(ゲイン性のバラツキ)として現れ、このバラツキが固定パターンノイズの増加につながる。一方、暗時ノイズ(遮光時)のノイズの主成分はアンプ25のノイズであり、信号電荷がアンプ通過する前に信号電荷をインパクトイオン化現象で増幅しておけば、等化的に暗時ノイズが低くなったことに相当する。他方、光ショットノイズは、あくまでも発生電荷量の平方根に一致するので、アンプでの増幅もアンプ通過前の増幅も同じ影響を与える。
図11は、通常のノイズの見積もり式Aと、インパクトイオン化を考慮したノイズ見積もり式Bとを表した図である。式A,Bで、
LSB:最下位のビット
AD :ADコンバータのゲイン
FDA:フローティングディフュージョンアンプのゲイン
Sig :信号量
D :暗時ノイズ量
FPN:固定パターンノイズ量
II :インパクトイオン化現象による増幅率
ADII:インパクトイオン化現象による増倍が発生したときのAD
コンバータのゲイン
FPNII:増倍が発生したときの固定パターンノイズ量
である。
インパクトイオン化現象による信号電荷の増倍が発生した場合、それだけ明るいデータが得られるため、ADコンバータのゲインは小さくすることができる。つまり、ADII×II=ADとすることができる。このため、光ショットノイズに起因する第1項目は、式A,Bで同等となる。
II>1.0であるため、ADII<ADとなる。従って、暗時ノイズに起因する第2項目は、式Bの方が小さくなる。
インパクトイオン化は、画素固有の現象なので、FPNII>FPNとなる。従って、固定パターンノイズに起因する第3項目は式Bの方が大きい。
この第3項目は、信号量Sigに比例するので、第1項,第2項,第3項のうち、信号が大きいときに最も大きな影響を与える。一方、第2項目は定数項なので、第1項,第2項,第3項のうち、信号が小さいときに最も大きな影響を与える。
以上のことを考慮し、CCD型固体撮像素子の設計を行い、また、読出パルス制御を行うことになる。
尚、上述した各実施形態では、撮像素子としてCCD型固体撮像素子を例に説明したが、電荷蓄積部の信号電荷を読出先の領域に読出ゲートを介して読み出す構成の他の形式の撮像素子にも同様に適用可能である。
本発明では、インパクトイオン化現象を用いて信号量の増倍を行うため、高解像度且つ高品質な画像を撮像することができ、デジタルカメラ等に適用すると有用である。
本発明の第1実施形態に係るデジタルカメラのブロック構成図である。 図1に示すCCD型固体撮像素子の表面模式図である。 図2に示す点線矩形枠IIIの拡大模式図である。 図3に示すIV―IV線断面模式図である。 図3に示すV―V線断面模式図である。 R画素,G画素,B画素の出力と入射光波長との関係を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係るCCD型固体撮像素子の表面模式図である。 図7に示すCCD型固体撮像素子を駆動するパルス信号のタイミングチャートである。 第2実施形態の変形例を示すCCD型固体撮像素子の表面模式図である。 図9に示すCCD型固体撮像素子を駆動するパルス信号のタイミングチャートである。 インパクトイオン化現象によるノイズの影響を考察する式を表す図である。
符号の説明
11 撮像装置(撮像素子)
15 タイミングジェネレータ
22 画素(フォトダイオード:光電変換素子)
23 垂直転送路
23a 埋め込みチャネル
23b 転送電極膜
24 水平転送路
25 出力アンプ
27 チャネルストップ
28r,28g,28b 読出ゲート
dg G画素の読出ゲート長
dr R画素の読出ゲート長

Claims (6)

  1. 複数の光電変換素子が夫々受光量に応じて蓄積した信号電荷を各光電変換素子対応に設けられている読出ゲートを介して読み出し該信号電荷を電圧に変換して出力する出力部を備える撮像装置において、前記複数の光電変換素子のうちの一部の所定の光電変換素子の前記読出ゲートを前記一部以外の光電変換素子の前記読出ゲートより短くすることで、前記一部の光電変換素子の信号電荷を読み出すときにインパクトイオン化現象を発生させ、前記一部以外の光電変換素子の信号電荷を読み出すときにはインパクトイオン化現象を発生させない構成としたことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記複数の光電変換素子が長波長光を検出する光電変換素子と短波長光を検出する光電変換素子で構成され、前記所定の光電変換素子が前記長波長光を検出する光電変換素子であることを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  3. 前記長波長光が赤色光であることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記複数の光電変換素子が、赤色光を検出する光電変換素子と緑色光を検出する光電変換素子と青色光を検出する光電変換素子とで構成され、前記所定の光電変換素子が、赤色光を検出する光電変換素子と青色光を検出する光電変換素子であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の撮像装置。
  5. 前記所定の光電変換素子が半導体基板の受光面における周辺領域に設けられた光電変換素子であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の撮像装置を搭載したことを特徴とするデジタルカメラ。
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