JP3447326B2 - 固体撮像素子 - Google Patents

固体撮像素子

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JP3447326B2
JP3447326B2 JP15506493A JP15506493A JP3447326B2 JP 3447326 B2 JP3447326 B2 JP 3447326B2 JP 15506493 A JP15506493 A JP 15506493A JP 15506493 A JP15506493 A JP 15506493A JP 3447326 B2 JP3447326 B2 JP 3447326B2
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克 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多画素混合型のMOS型
固体撮像素子に係わり、特にアバランシェ増倍作用を利
用して高感度化を達成する固体撮像素子に関する。
【0002】[発明の概要]本発明は多画素混合型のM
OS型固体撮像素子において、光電変換された蓄積電荷
を混合する際、画素混合用FETによって、電荷のアバ
ランシェ増倍作用を生じさせることにより、高感度で、
高利得の固体撮像素子を実現可能にしたものである。
【0003】
【従来の技術】従来、多画素混合型のMOS型固体撮像
素子は、固体撮像素子の開口率を向上させ、高解像度化
および多画素化を実現するための手段として用いられて
きた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
多画素混合型のMOS型固体撮像素子では、光電変換に
よって生じた電荷より大きな電荷量を、ホトダイオード
出力として取り出すことができないという問題があっ
た。
【0005】また、このような多画素混合型のMOS型
固体撮像素子では、ノイズの理論により、光電変換部と
増幅部とが離れていると、配線の引き回しによって生じ
る外来ノイズや、スイッチングノイズなどが付加される
ことから、高S/N(信号対雑音比)の撮像デバイスを
実現するために、光電変換部により近いところに信号増
幅部を設けることが必要であり、その分だけ素子の配置
余裕度が小さくなってしまうという問題があった。
【0006】そこで、このような問題を解決するため、
固体撮像素子の出力にアンプを設けることも行われてい
るが、このような方法では、撮像素子自身が持っている
S/Nより大きなS/Nを得ることはできないという問
題があった。
【0007】また、他の方法として、高感度化(高SN
比化)の目的を実現するため、ホトダイオード自身に光
電流の増倍作用のあるAPD(アバランシェ ホトダイ
オード)を用いる固体撮像素子が既に提案されている
(H.Komobuchi,M.Morimoto,andT.Ando,IEEE Electron De
vice Letters,vol.10,no.5 May,1989) 。
【0008】しかしながら、このようなAPDを使用す
る方法では、素子構造や回路構成が複雑になってしまう
という問題があった。
【0009】本発明は、上記事情に鑑み、APDより簡
単な構造、回路構成にしながら、受光画素の近傍に蓄積
電荷のアバランシェ増倍機構を持たせ、光電変換により
生じた電荷より大きな電荷量を、出力として取り出すこ
とができる固体撮像素子を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、複数の単位画素センサを格子状に配置し
て光電変換を行なう固体撮像素子において、前記各単位
画素センサを多画素混合型にし、これらの各単位画素セ
ンサを構成する各ホトダイオードの間に、蓄積電荷混合
用FETを形成し、この蓄積電荷混合用FETのソー
ス、ドレイン領域の不純物濃度に蓄積電荷のアバランシ
ェ増倍が生じるに足る濃度差を設ける処理、または蓄積
電荷混合時に蓄積電荷混合用FETのソース、ドレイン
領域の電位に蓄積電荷のアバランシェ増倍が生じるに足
る電位差を設ける処理を行ない、前記単位画素センサに
よって多画素混合型のMOS型固体素子を構成すること
を特徴としている。
【0011】
【0012】
【作用】上記の構成の本発明では、光電変換された蓄積
電荷が混合されるとき、ホトダイオード間に形成された
蓄積電荷混合用FETのチャネル領域によって電荷の増
倍作用が行なわれて光電変換により生じた電荷より大き
な電荷量がホトダイオード出力として取り出される。
【0013】また、第2の発明では、光電変換された蓄
積電荷がホトダイオードから垂直転送路に転送される
際、アバランシェ増倍を生ずるに足る電位差によって電
荷の増倍作用が行われて光電変換により生じた電荷より
大きな電荷量がホトダイオード出力として取り出され
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0015】図1は本発明による固体撮像素子のうち、
2画素混合型固体撮像素子の一実施例の単位画素センサ
の概略構成を示す回路図である。
【0016】この図に示す固体撮像素子の単位画素セン
サ1は固体撮像素子としてP型基板上に形成された2画
素混合型のAMI(Amplified MOS Imager)を構成するセ
ンサであり、前記P型基板上に、ドーズ量が小さくなる
ように構成されるとともに、各アノードが前記P型基板
に接続され、入射した光の光量に応じた電荷を生成する
第1A側ホトダイオード2および第1B側ホトダイオー
ド3と、これら第1A側、第1B側ホトダイオード2、
3より不純物濃度(ドーズ量)が大きくなるように構成
され、アノードが前記P型基板に接続されるとともに、
カソードがn層に接続され、入射した光の光量に応じた
電荷を生成する第2ホトダイオード4と、ソース・ドレ
イン間の不純物濃度が蓄積電荷のアバランシェ増倍が生
じるに足る濃度差となるように構成され、ゲートがA側
フィールド選択線5に接続されるとともに、ソースが前
記第1A側ホトダイオード2のカソードに接続され、ド
レインが前記第2ホトダイオード4のカソードに接続さ
れる蓄積電荷混合用A側FET6とを備えている。
【0017】さらに、前記単位画素センサ1は前記蓄積
電荷混合用A側FET6と同様に、ソース・ドレイン間
の不純物濃度が蓄積電荷のアバランシェ増倍が生じるに
足る濃度差となるように構成され、ゲートがB側フィー
ルド選択線7に接続されるとともに、ソースが前記第1
B側ホトダイオード3のカソードに接続され、ドレイン
が前記第2ホトダイオード4のカソードに接続される蓄
積電荷混合用B側FET8と、ゲートがリセット用選択
線9に接続されるとともに、ドレインがリード電圧線1
0に接続され、ソースが前記第2ホトダイオード4のカ
ソードに接続されるリセット用FET11と、ゲートが
前記第2ホトダイオード4のアノードに接続されるとと
もに、ドレインが前記リード電圧線10に接続される信
号増幅用FET12と、ゲートが垂直選択線13に接続
されるとともに、ドレインが前記信号増幅用FET12
のソースに接続され、ソースが信号出力線14に接続さ
れる画素選択用FET15とを備えている。
【0018】次に、図1に示す回路を参照しながら、こ
の単位画素センサ1の信号読出し動作を説明する。
【0019】まず、この単位画素センサ1では、蓄積電
荷混合用A側FET6と、蓄積電荷混合用B側FET8
とを2画素の電荷混合用FETとして使用し、撮像時の
フィールドごとに、蓄積電荷混合用A側FET6と、蓄
積電荷混合用B側FET8とを交互に切り替えて、第1
A側ホトダイオード2の蓄積電荷または第1B側ホトダ
イオード3の蓄積電荷のいずれか一方を第2ホトダイオ
ード4の蓄積電荷と混合する。
【0020】この場合、初期状態において、第1A側、
第1B側ホトダイオード2、3が空乏化されるととも
に、第2ホトダイオード4がリセット電圧にセットされ
る。
【0021】この後、第2ホトダイオード4が受光する
と、光励起された電子、正孔対のうち正孔が基板側に流
出し、電子が第2ホトダイオードのn層側(A点)に移
動するため、入射光に応じてA点の電位が減少する。
【0022】そして、最初のフィールド(フィールド
A)では、A側フィールド選択線5に選択パルスが印加
されて蓄積電荷混合用A側FET6がオンされ、第1A
側ホトダイオード2の蓄積電荷が、よりポテンシャルの
低い第2ホトダイオード4側に流れ込まされ、この第2
ホトダイオード4の蓄積電荷と混合されてA点の電位が
減少する。
【0023】また、第2ホトダイオード4の動作と同様
にして、第1A側ホトダイオード2が受光すると、入射
光に応じてB点の電位が減少する。
【0024】同様に、第1B側ホトダイオード3側が受
光すると、入射光に応じてC点の電位が減少する。
【0025】そして、この電位変化が信号増幅用FET
12のゲートに加えられて増幅され、垂直選択線13に
印加された読み出しパルスによって画素選択用FET1
5がスイッチングされて信号出力線14を介して映像信
号として外部に読み出される。
【0026】次に、リセット用選択線9にリセットパル
スが印加されてリセット用FET11がオンされ、第2
ホトダイオード4の蓄積電荷がキャンセルされる。
【0027】そして、次のフィールド(フィールドB)
では、B側フィールド選択線7に選択パルスが印加され
て蓄積電荷混合用B側FET8がオンされて、第1B側
ホトダイオード3の蓄積電荷が、よりポテンシャルの低
い第2ホトダイオード4側に流れ込まされ、この第2ホ
トダイオード4の蓄積電荷と、混合され、A点の電位が
下げられる。
【0028】以下、フィールドAの動作と同様に、電位
変化が信号増幅用FET12のゲートに加えられて増幅
され、垂直選択線13に印加された読み出しパルスによ
って画素選択用FET15がスイッチングされて信号出
力線14を介して映像信号として外部に読み出された
後、リセット用選択線9にリセットパルスが印加されて
リセット用FET11がオンされ、第2ホトダイオード
4の蓄積電荷がキャンセルされる。
【0029】次に、図2および図3に示すポテンシャル
図を参照しながら、単位画素センサ1のアバランシェ増
倍動作を説明する。
【0030】まず、この図2および図3は図1に示す第
1A側ホトダイオード2と、第2ホトダイオード4と、
第1B側ホトダイオード3とのポテンシャルの状態のう
ち、最初のフィールド(フィールドA)におけるポテン
シャルの状態を示しており、縦軸によって電子に対する
エネルギーポテンシャルが表され、上に行くほど電子の
エネルギーが高くなっている。
【0031】そして、図1に示す単位画素センサ1で
は、第1A側、第1B側ホトダイオード2、3に対する
不純物のドース量と、第2ホトダイオード4に対する不
純物のドース量との違いから第1A側、第1B側ホトダ
イオード2、3におけるポテンシャルの深さが第2ホト
ダイオード4のポテンシャルの深さより浅くなり、これ
によって第1A側、第1B側ホトダイオード2、3のポ
テンシャルがグランドレベル近傍に位置するとともに、
これら第1A側、第1B側ホトダイオード2、3におけ
るポテンシャルの深さと、第2ホトダイオード4のリセ
ット電圧に対するポテンシャルの差がΔEになる。
【0032】ここで、図1に示す単位画素センサ1に光
が入射すると、図2に示す如く第1A側、第1B側ホト
ダイオード2、3に光電変換された電荷Q1が蓄積さ
れ、第2ホトダイオード4に光電変換された電荷Q2が
蓄積される。
【0033】この状態で、第2ホトダイオード4の読み
出し動作をする前に、蓄積電荷混合用A側FET6がオ
ンされると、第1A側ホトダイオード2の電荷Q1が、
よりポテンシャルの低い第2ホトダイオード4側に流れ
込み電荷Q2と混合される。
【0034】そして、これら電荷Q1と、電荷Q2とが
混合されるとき、ポテンシャルの差ΔEがアバランシェ
増倍を生じさせるのに必要なポテンシャルの深さの差Δ
EBKd に近づくにつれて、蓄積電荷混合用A側FET6
のゲートチャネルと、ドレイン接合部とにおけるアバラ
ンシェによりキャリヤの増殖Mが起こる。これは、経験
的に次の式で表すことができる。
【0035】M=1/{1−(ΔE/ΔEBKd )n } このとき、実際のシリコンの例では、係数nが“4”で
あることが多く、またアバランシェ増倍が生じるのに必
要なポテンシャルの深さの差ΔEBKd がソース、ドレイ
ン間の不純物濃度差および印加電圧差の関数で与えられ
る。
【0036】ここで、このアバランシェ増倍により増え
た電荷量をΔQ1とすると、図3に示す如く電荷Q1と
電荷Q2との混合時の増倍を用いることにより光電変換
により生じた電荷(Q1+Q2)より大きな電荷量(Q
1+Q2+ΔQ1)を出力として取り出すことができ
る。
【0037】図4は、図1に示す単位画素センサ1をマ
トリックス状に配置してエリアセンサにした場合の回路
構成図である。
【0038】この図に示すエリアセンサ21は第1A側
ホトダイオード2と第1B側ホトダイオード3とが互い
に共用されるように、マトリックス状に配置される複数
の単位画素センサ1と、これの各単位画素センサ1を構
成する各リセット用FET11を順次、オン/オフさせ
るリセット用垂直走査回路20と、前記各単位画素セン
サ1を構成する各画素選択用FET15を順次、オン/
オフさせる読出し用垂直走査回路16と、各水平位置毎
に読出しパルスを順次、生成する水平走査回路17と、
この水平走査回路17から順次、出力される読出しパル
スによってオン/オフされ、前記各単位画素センサ1を
構成する各信号出力線14の信号を順次、選択して出力
端子18から外部に出力する複数の水平走査用FET1
9とを備えている。
【0039】そして、読出し用垂直走査回路16によっ
て各単位画素センサ1をライン単位で順次、オン状態に
しながら、水平走査回路17によって各水平走査用FE
T19を水平方向に順次、オン状態にするとともに、オ
ン状態にしたラインの各単位画素センサ1から出力され
信号を順次、選択してこれを出力端子18から外部に出
力する。
【0040】また、この動作と並行し、所定のタイミン
グでリセット用垂直走査回路20によって各単位画素セ
ンサ1をライン単位で順次、リセットする。
【0041】この場合、図1に示す各単位画素センサ1
によってエリアセンサ21を構成し、各単位画素センサ
1を構成する第1A側、第1B側ホトダイオード2、3
の各電荷と、第2ホトダイオード4の電荷とを混合する
とき、蓄積電荷混合用A側FET6と、蓄積電荷混合用
B側FET8とによって電荷をアバランシェ増倍させる
ようにしているので、APDより簡単な構造、回路構成
にしながら、受光画素の近傍に蓄積電荷のアバランシェ
増倍機構を持たせ、光電変換により生じた電荷より大き
な電荷量を、出力として取り出すことができる。
【0042】但し、図1の単位画素センサ1において
は、第1A側ホトダイオード2と、第1B側ホトダイオ
ード3の蓄積電荷がアバランシェ増倍されるが、第2ホ
トダイオード4の蓄積電荷がアバランシェ増倍されない
ことから、水平ラインむらなどが生ずる可能性もある。
【0043】そこで、このような不都合を取り除くため
に、各単位画素センサ1を構成する第2ホトダイオード
4を遮光するようにしても良い。
【0044】このようにすることにより、図5に示す如
く第2ホトダイオード4の蓄積電荷Q2を無視できる程
度にすることができ、これによって第1A側ホトダイオ
ード2の電荷Q1を第2ホトダイオード4の電荷Q2と
混合させたとき、図6に示す如く第2ホトダイオード4
の電荷Q2をほぼ零にして水平ラインむらが生じないよ
うにすることができる。
【0045】しかし、この方法では、水平ライン数が半
分となる(現行NTSC方式の場合、226本)ので、
水平ラインの画素数を倍にする必要がある。
【0046】また、上述した実施例においては、不純物
濃度を変えて、蓄積電荷混合用A側FET6および蓄積
電荷混合用B側FET8のソース、ドレイン間のポテン
シャルの深さの差ΔEを増やすようにしているが、より
効果的に差ΔEを増やすために、第1A側、第1B側ホ
トダイオード2、3と、第2ホトダイオード4とのバイ
アス電圧を分離して印加するようにしても良い。
【0047】この場合の1つの方法としては、図1にお
いて、リード電圧線10に印加されるリード電圧VRDを
より高い電位に設定し、図7に示す如く上述した実施例
に比べて第2ホトダイオード4のポテンシャルをより更
に低くするようにすれば良い。
【0048】これによって、第1A側ホトダイオード2
の電荷Q1を第2ホトダイオード4の電荷Q2と混合さ
せたとき、図8に示す如く光電変換により生じた電荷
(Q1+Q2)より大きな電荷量(Q1+Q2+ΔQ
1)を出力として取り出すことができる。
【0049】また、このような方法に加えて、第1A
側、第1B側ホトダイオード2、3と第2ホトダイオー
ド4のバイアス用配線を分離するようにしても良い。
【0050】図9はこのようなバイアス用配線を分離す
る方法を適用した単位画素センサ1bの回路構成図であ
る。なお、この図において、図1の各部と同じ部分に
は、同じ符号が付してある。
【0051】この図に示す単位画素センサ1bが図1に
示す単位画素センサ1と異なる点は、第1A側、第1B
側ホトダイオード2、3のポテンシャルを高めるため、
2つの新たなバイアス用選択線25、26と、2つのバ
イアス用FET27、28を設け、バイアス用選択線2
5、26によって第1A側、第1B側ホトダイオード
2、3のリセットレベルをより低いバイアス電圧にし、
これによって第1A側、第1B側ホトダイオード2、3
の底のポテンシャルをより高いポテンシャルレベルに設
定することにより、第1A側、第1B側ホトダイオード
2、3のポンテシャルと、第2ホトダイオード4のポテ
ンシャルとの差ΔEを更に高めるとともに、図7および
図8の場合と同様に、リード電圧線10に印加されるリ
ード電圧VRDを高い電位レベルに設定し、第2ホトダイ
オード4のポテンシャルを図2および図3に示すポテン
シャルに比べてより深くするようにしたことである。
【0052】この場合、読み出し機構(図示は省略す
る)によって画素混合の後、蓄積電荷混合用A側FET
6がオフ状態にされたままで、バイアス用FET27が
オンされて、第1A側、第1B側ホトダイオード2、3
のリセットレベルより、低く設定される。
【0053】これによって、この実施例では、図10お
よび図11に示す如く最初のフィールド(フィールドA
とする)における第1A側ホトダイオード2と、第2ホ
トダイオード4と、第1B側ホトダイオード3とのポテ
ンシャル状態から明らかなように、上述した各実施例に
比べて第1A側、第1B側ホトダイオード2、3のポテ
ンシャルを高めることができる。
【0054】この結果、第1A側、第1B側ホトダイオ
ード2、3におけるポテンシャルの深さと、第2ホトダ
イオード4のリセット電圧に対するポテンシャルの差Δ
Eを大きくすることができ、アバランシェ増倍を容易に
実現できるとともに、アバランシェ増倍により生じる電
荷ΔQ1を大きくすることができる。
【0055】また、上述した各実施例においては、第1
A側、第1B側ホトダイオード2、3の蓄積電荷を別の
第2ホトダイオード4に混合する際に生じるアバラシェ
増倍を用いて電荷を増加させる2画素混合型のAMIを
例にとって本発明を説明しているが、2つ以上のホトダ
イオードの蓄積電荷を別の1つ以上のホトダイオードに
混合する、いわゆる多画素混合型のAMIに対して本発
明を適用するようにしても良い。
【0056】また、上述した各実施例においては、半導
体基板としてp型基板を使用するようにしているが、n
型基板を用いて同様な回路を構成するようにしても良
い。
【0057】また、上述した各実施例においては、AM
Iに応用した例を示したが、一般的な、MOS型イメー
ジセンサに応用するようにしても良い。
【0058】また、上述した各実施例においては、第1
A側、第1B側ホトダイオード2、3の蓄積電荷を別の
第2ホトダイオードに混合する際に生じるアバラシェ増
倍を利用するようにしているが、本発明をCCD型固体
撮像素子に適用し、光電変換された蓄積電荷を第2ホト
ダイオード4から垂直転送路に転送する時に、アバラン
シェ増倍を生ずるに足る電位差を設けるようにしても良
い。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
電変換された蓄積電荷の混合時に、ホトダイオード間に
形成された蓄積電荷混合用FETのチャネル領域に電荷
の増倍作用を持たせることにより光電変換により生じた
電荷より大きな電荷量を、ホトダイオード出力として取
り出すことができ、これによって従来より、高感度で高
S/Nの固体撮像素子を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による固体撮像素子のうち、2画素混合
型固体撮像素子の一実施例の単位画素センサの概略構成
を示す回路図である。
【図2】図1に示す単位画素センサの最初のフィールド
における画素混合前のポテンシャル状態を示す図であ
る。
【図3】図1に示す単位画素センサの最初のフィールド
における画素混合後のポテンシャル状態を示す図であ
る。
【図4】図1に示す単位画素センサをマトリックス状に
配置してエリアセンサにした場合の回路構成図である。
【図5】図4に示す各単位記画素の第2ホトダイオード
を遮光したとき、最初のフィールドにおける画素混合前
のポテンシャル状態を示す図である。
【図6】図4に示す各単位記画素の第2ホトダイオード
を遮光したとき、最初のフィールドにおける画素混合後
のポテンシャル状態を示す図である。
【図7】図4に示す各単位記画素のリード電圧VRDを高
く設定したとき、最初のフィールドにおける画素混合前
のポテンシャル状態を示す図である。
【図8】図4に示す各単位記画素のリード電圧VRDを高
く設定したとき、最初のフィールドにおける画素混合後
のポテンシャル状態を示す図である。
【図9】本発明による固体撮像素子のうち、2画素混合
型固体撮像素子の他の実施例の単位画素センサの概略構
成を示す回路図である。
【図10】図9に示す各単位記画素のリード電圧VRDを
高く設定したとき、最初のフィールドにおける画素混合
前のポテンシャル状態を示す図である。
【図11】図9に示す各単位記画素のリード電圧VRDを
高く設定したとき、最初のフィールドにおける画素混合
後のポテンシャル状態を示す図である。
【符号の説明】
1 単位画素センサ 2 第1A側ホトダイオード(ホトダイオード) 3 第1B側ホトダイオード(ホトダイオード) 4 第2ホトダイオード(ホトダイオード) 5 A側フィールド選択線 6 蓄積電荷混合用A側FET 7 B側フィールド選択線 8 蓄積電荷混合用B側FET 9 リセット用選択線 10 リード電圧線 11 リセット用FET 12 信号増幅用FET 13 垂直選択線 14 信号出力線 15 画素選択用FET
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/335 H01L 27/146

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の単位画素センサを格子状に配置し
    て光電変換を行なう固体撮像素子において、 前記各単位画素センサを多画素混合型にし、これらの各
    単位画素センサを構成する各ホトダイオードの間に、蓄
    積電荷混合用FETを形成し、 この蓄積電荷混合用FETのソース、ドレイン領域の不
    純物濃度に蓄積電荷のアバランシェ増倍が生じるに足る
    濃度差を設ける処理、 または蓄積電荷混合時に蓄積電荷混合用FETのソー
    ス、ドレイン領域の電位に蓄積電荷のアバランシェ増倍
    が生じるに足る電位差を設ける処理を行ない、 前記単位画素センサによって多画素混合型のMOS型固
    体素子を構成することを特徴とする固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 前記単位画素センサを構成する各ホトダ
    イオードのうち、混合される側のホトダイオードを遮光
    する請求項1記載の固体撮像素子。
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