JP4833946B2 - 防振ブッシュ - Google Patents
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Description
内筒と、外筒と、前記内筒と外筒を連結するゴム状弾性体とを備え、
前記内筒の軸方向の中心を前記外筒の軸方向の中心に対して前記内外筒の軸方向で位置ずれさせてある防振ブッシュに関する。
この防振ブッシュ1は、車両側ブラケットの一対の挟持部材に挟持される内筒3と、その周囲に配置され、サスペンションアームの圧入孔(図示せず)に内嵌圧入される外筒4と、内外筒3,4の間に介在し、内外筒3,4に加硫接着されたゴム状弾性体5とを備えている。
同様に、軸芯を左右方向に沿うようにして防振ブッシュを横の圧入孔に圧入する場合は、左右方向での防振ブッシュの圧入方向を間違えないように圧入することが必要になる。前後方向あるいは斜め左右方向等でも同様である。
そこで、従来、圧入方向を作業者に把握させるために、防振ブッシュの軸方向の端面に塗料によってマークを付けていた。
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、簡単かつ低コストで組付け方向を識別することができる防振ブッシュを提供する点にある。
[構成]
内筒と、外筒と、前記内筒と外筒を連結するゴム状弾性体とを備え、
前記内筒の軸方向の中心を前記外筒の軸方向の中心に対して前記内外筒の軸方向で位置ずれさせてある防振ブッシュであって、
前記ゴム状弾性体の軸方向の一端面と他端面に、前記内筒の軸方向の中心と前記外筒の軸方向の中心との位置ずれの方向を識別するための識別突起が前記ゴム状弾性体と一体に加硫成形され、前記識別突起が前記外筒の軸方向の端面よりも軸方向内方側に配置してあり、
前記一端面側の識別突起は前記内筒の軸芯周りに均等な角度ごとに複数個設けられ、前記他端面側の識別突起は前記一端面側の識別突起とは形状を異ならせて設けられ、
前記内筒の軸方向における一方の端部に、前記外筒の軸方向の端部が他物に衝突するのを回避するための衝撃吸収部材としてのストッパシートが外嵌されて前記外筒の軸方向の端面に貼り付けられている。
ゴム状弾性体の軸方向の端面に、内筒の軸方向の中心と外筒の軸方向の中心との位置ずれの方向を識別するための識別突起をゴム状弾性体と一体に加硫成形してあるから、作業者は識別突起によって位置ずれの方向を一見して把握することができ、防振ブッシュを正しい組付け方向で組付け対象物に組付けることができる。
さらに、識別突起をゴム状弾性体と一体に加硫成形してあるから、加硫成形後に防振ブッシュに識別マークを塗布する方法に比べると、作業工程(塗料の塗布工程)を省くことができて、製作コストを低廉化することができる。
また、識別突起の識別形状を凹部ではなく突起とすることによって、ゴム状弾性体の量が減少するのを回避でき、ゴム状弾性体の防振特性に悪影響を与えにくくすることができる。
また、前記識別突起を前記外筒の軸方向の端面よりも軸方向内方側に配置したことにより、次の作用・効果を奏することができる。すなわち、内筒の端部に、外筒の端部が他物に衝突する回避するための衝撃吸収部材としてのストッパシートを外嵌して外筒の端面に貼り付ける場合、上記構成によれば、前記識別突起を前記外筒の軸方向の端面よりも軸方向内方側に配置してあるから、識別突起がストッパシートの邪魔になることを回避することができる。また、識別突起の体積が大きくなりすぎるのを抑制することができて、防振特性に悪影響を与えにくくすることができる。
[構成]
請求項1の発明による構成において、
前記識別突起を前記内筒と同芯のリング状に形成してある。
請求項1の構成による上記の作用・効果に加えて、次の作用・効果を奏することができる。
識別突起を内筒と同芯のリング状に設けてあるから、外観上、違和感が少なく、また、識別突起によるゴム状弾性体に対する影響を内筒の軸芯周りにおいて同一にすることができる。従って、ゴム状弾性体の特性に悪影響をより与えにくくすることができる。
また、ゴム状弾性体を形成する成形型を製作する場合、識別突起用のキャビティ部分としてのリング状の凹部を成形型に形成すればよいので、ゴム状弾性体に局部的に識別突起を形成する場合に比べて成形型を製作しやすくすることができる。
[構成]
請求項1又は2の発明による構成において、
前記識別突起と、前記識別突起の周りのゴム状弾性体部分との接続部を曲面に形成してある。
請求項1又は2の構成による上記の作用・効果に加えて、次の作用・効果を奏することができる。
前記識別突起と、前記識別突起の周りのゴム状弾性体部分との接続部を曲面に形成してあるから、この接続部に力が集中するのを回避できてゴム状弾性体の耐久性を向上させることができるだけでなく、ゴム状弾性体の加硫成形の際に、前記識別突起に対応するキャビティ部分でのゴム配合物の流れを良くして、ガスだまりをなくすることができる。その結果、ゴム状弾性体に識別突起を形成した構造でありながら、ゴム状弾性体の欠損を回避することができる。
[第1実施形態:参考例]
図1〜図4に防振ブッシュ1を示してある。
この防振ブッシュ1は、車両側ブラケット2の一対の挟持部材22に取付けボルト9・ナット10を介して挟持固定される内筒3と、サスペンションアームAの圧入孔Hに内嵌圧入される外筒4と、内外筒3、4の間に介在して加硫接着されたゴム状弾性体5とを備えている。
そして、その位置ずれ量dによって圧入孔Hへの防振ブッシュ1の組付け方向が一方向に決定されるようになっている。
従って、作業者が識別突起13を見たときに何らかの目的で作られていることが分かり、作業者がゴム状弾性体5に不良突起が出ていると間違って認識することをなくすることができる。
そして、内外筒3,4の軸方向Jから見て、識別突起13を長方形状に形成するとともに、そのコーナー部(角部)を円弧状(具体的には半径1mmの円弧状)に形成してある。
これにより、各コーナー部等において、加硫成形時にエアーを逃がしやすくすることができて、ゴム状弾性体5の欠損を回避しやすくすることができる。また、ゴム状弾性体5の識別突起13の周りに力が集中することを回避することができて、ゴム状弾性体5の耐久性を向上させることができる。
このため、ゴム状弾性体5の形は軸方向Jの断面において、傾斜面が前述のなだらかな縦断面円弧状の台形状になり、しかも外筒4の軸方向Jの両端面16A,16Bよりも内筒3に固着されたゴム状弾性体5の部分18がせり出した形状となっている。
この形状により、外筒4を内筒3に安定支持することができる。
また、ストッパシート6の外周部側の端面は外筒4の一端面16Aに接着剤により接着してある。これにより、ストッパシート6を防振ブッシュ1に一体化してある。
さらに、識別突起13をゴム状弾性体5と一体に加硫成形してあるから、加硫成形後に防振ブッシュ1に識別マークを塗布する方法に比べると、作業工程(塗料の塗布工程)を省くことができて、製作コストを低廉化することができる。
図5,図6に第2実施形態を示してある。
この第2実施形態では、識別突起33を内筒3と同芯のリング状に形成してある。
作業者はリング状の識別突起33があることによって、内筒3の軸方向Jの中心Pと外筒4の軸方向Jの中心Qとの位置ずれの方向を識別することができる。このリング状の識別突起33も外筒4の軸方向Jの一端面16Aよりも軸方向内方側J1に位置している。
また、識別突起33を内筒3と同芯のリング状に設けてあるから、外観上、違和感が少なく、また、識別突起33によるゴム状弾性体5に対する影響を内筒3の軸芯O周りにおいて同一にすることができる。従って、ゴム状弾性体5の特性に悪影響をより与えにくくすることができる。
図7に第3実施形態を示してある。
この第3実施形態では、前記ゴム状弾性体5の軸方向Jの一端面12Aと他端面12Bとに識別突起13,33を設け、一端面12A側の識別突起13と、他端面12B側の識別突起33との形状を異ならせてある。
つまり、ゴム状弾性体5の軸方向Jの一端面12Aに、前述の90゜の角度ごとに形成された識別突起13を設け、ゴム状弾性体5の他端面12Bに、前記リング状の識別突起33を設けてある。
ゴム状弾性体5の軸方向Jの一端面12Aに設けた識別突起13と、他端面12Bに設けた識別突起33との形状を異ならせることによって、防振ブッシュ1の組付け方向を、前記一端面12A又は他端面12Bを見るだけで識別することができる。
(1)前記識別突起13,33は作業者に防振ブッシュ1の特定方向を識別させるための突起であるから、前記実施形態に限らず各種の形態が採用できる。
例えば、内筒3から外筒4に向けて半径方向に延びる突条に形成しても良い。また、所定パターンの突起群をゴム状弾性体の端面12A,12Bに形成してもよい。
2 車両側ブラケット
3 内筒
4 外筒
5 ゴム状弾性体
6 ストッパシート
6A ストッパシートの内周部側の部分
7 内筒の固着部
8 挿通穴
9 ボルト
10 ナット
11 外筒の固着部
12A ゴム状弾性体の一端面(ゴム状弾性体の軸方向の端面)
12B ゴム状弾性体の他端面(ゴム状弾性体の軸方向の端面)
13 識別突起
16A 外筒の一端面(外筒の軸方向の端面)
16B 外筒の他端面(外筒の軸方向の端面)
18 ゴム状弾性体の部分
19A 内筒の軸方向の一端面
19B 内筒の軸方向の他端面
22 挟持部材
33 識別突起
d 位置ずれ量
J 軸方向
M1 第1面
M2 第2面
N1,N2 接続部
O 内筒の軸芯
P 内筒の軸方向の中心
Q 外筒の軸方向の中心
Claims (3)
- 内筒と、外筒と、前記内筒と外筒を連結するゴム状弾性体とを備え、
前記内筒の軸方向の中心を前記外筒の軸方向の中心に対して前記内外筒の軸方向で位置ずれさせてある防振ブッシュであって、
前記ゴム状弾性体の軸方向の一端面と他端面に、前記内筒の軸方向の中心と前記外筒の軸方向の中心との位置ずれの方向を識別するための識別突起が前記ゴム状弾性体と一体に加硫成形され、前記識別突起が前記外筒の軸方向の端面よりも軸方向内方側に配置してあり、
前記一端面側の識別突起は前記内筒の軸芯周りに均等な角度ごとに複数個設けられ、前記他端面側の識別突起は前記一端面側の識別突起とは形状を異ならせて設けられ、
前記内筒の軸方向における一方の端部に、前記外筒の軸方向の端部が他物に衝突するのを回避するための衝撃吸収部材としてのストッパシートが外嵌されて前記外筒の軸方向の端面に貼り付けられている防振ブッシュ。 - 前記他端面側の識別突起を前記内筒と同芯のリング状に形成してある請求項1記載の防振ブッシュ。
- 前記識別突起と、前記識別突起の周りのゴム状弾性体部分との接続部を曲面に形成してある請求項1又は2に記載の防振ブッシュ。
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