JP4829340B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電極構造の一部に導電性微粒子膜を用いた半導体基板の製造方法に関する。
半導体基板の素子領域に形成されている集積回路を基板外部の回路(外部回路)に接続するために、半導体基板周縁部の非素子領域にパッド電極を形成することが行なわれている。このパッド電極は上記集積回路と電気的に接続され、さらにリードを介して外部回路と電気的に接続される。
パッド電極とリードとの接続はバンプ(突起)電極を介して行われる。この種バンプ電極の形成は、従来より、金、半田などの電解メッキによって行なわれてきた。
図18は、従来のバンプ電極の形成方法を示す工程断面図である。バンプ電極を形成するには、まず、図18(a)に示すように、半導体基板81の周縁部の絶縁膜82で覆われた非素子領域に、Alからなる複数のパッド電極83(図には1個しか示していない)を形成する。
具体的には、例えば、スパッタリング法を用いてAl膜を形成した後、このAl膜をフォトリソグラフィおよびRIEを用いて加工し、電極パッド83を形成する。パッド電極83は、半導体基板81に形成されている図示しない集積回路を構成する半導体素子などに電気的に接続されている。
次に同図(a)に示すように、半導体基板81の全面に層間絶縁膜84を形成した後、パッド電極83上の層間絶縁膜84を選択的にエッチング除去し、開口部を形成する。
次に同図(a)に示すように、露出したパッド電極83および層間絶縁膜84を被覆するように、電解メッキに必要な導電膜である例えばTi膜85、Ni膜86、Pd膜87を例えばスパッタリング法を用いて順次形成する。
Ti膜85はバンプ電極材料のバリア膜、Ni膜86はパッド電極83とバンプ電極との密着を目的とする密着膜、Pd膜87はNi膜86の酸化を防止する酸化防止膜である。
次に図18(b)に示すように、バンプ電極の形成領域に開口部を有する厚さ20μm程度のフォトレジストパターン88を形成する。
次に図18(c)に示すように、膜85〜87に例えば通電ピンにより電気を通して電解メッキを行なって、金または半田のバンプ電極89を開口部内に選択的に形成する。この際、半導体基板81の裏側などの電界メッキをさせたくない領域は、予め絶縁膜で被覆しておく必要がある。
次に図18(d)に示すように、フォトレジストパターン88を剥離した後、バンプ電極88をマスクにして、膜85〜87をウェットエッチングし、バンプ電極89の下部に膜85〜87を選択的に残置させ、バンプ電極間を絶縁する。
最後に、図18(e)に示すように、フラックスを塗布しながらの加熱により、バンプ電極89のリフローを行なう。
しかしながら、この種のバンプ電極89の形成方法には以下の問題がある。
まず、バンプ電極89の形成に電界メッキを利用しているが、電界メッキはそもそも非常に多くの工程を必要とする方法であるため、工程数が多いという問題がある。
また、メッキに先立ってスパッタリングした種々の膜85〜87のウェットエッチング工程においては、膜種に応じた数度のウエットエッチング工程と水洗工程を必要とし、膨大な水を必要とする。
また、最近では、素子の微細化に伴って、パッド電極83も微細化されているため、パッド電極83となるAl膜上に、リソグラフィ工程における露光時の反対防止を目的としたTiN膜などの反射防止膜を形成することがある。
ここで、TiN膜はバリアメタルとしては有効であるが、半田、金などの金属からなるバンプ電極との密着性が悪い。このため、Al膜を加工してパッド電極82を形成した後、TiN膜を除去する必要があり、一層工程数が増加する傾向にある。
また、通常の半導体プロセスであるエッチング工程で使用するレジストパターンの厚さが数μmであるの対し、メッキ工程で使用するレジストパターン88の厚さは上述したように20μmもあり非常に厚い。このため、レジストパターン88を形成するためのフォトリソグラフィー工程が今後困難になるという問題がある。
また、レジストパターン88が形成された半導体装置を強酸であるメッキ浴に浸す場合、電解メッキ工程中にレジストパターン88が有機系不純物としてメッキ浴中に溶出し、メッキ液の組成バランスが崩れてしまう。
その結果、バンプ電極89のリフロー工程時、実装接続工程時に、バンプ電極89のリフロー反応温度にばらつきが生じ、接続の信頼性や歩留まりが低下するという問題が生じる。
素子の高機能化、実装工程の多岐化によって、パッド電極サイズの微細化、パッド電極数の増加に拍車がかかり、パッド電極89における信頼性を確保するためにも、上述したばらつきを押さえることは今後益々重要になる。
これらの問題を回避する方法として、半田ボールや金ボールなどの金属ボールをAlパッド電極上に配置し、圧接、溶融してバンプ電極を形成する方法が知られている。
しかしながら、半田ボールをAl電極パッド上に設ける場合、半田ボールを構成するSnがAl電極パッド中に拡散するのを防止するために、バリア膜や密着層を形成する必要があり、この点ではメッキ成膜と同様に工程数が増加する。
ところで、金属の成膜方法の1つとして、微粒子成膜法が知られており、一部プロセスへの適用が検討されている。実装技術への適用方法としては、パッド電極上に金(Au)の微粒子を堆積することによってし、Auの微粒子からなるバンプ電極を形成する方法が検討されている。
この方法の場合、必要な厚さのバンプ電極を形成するために、大量のAuの微粒子を堆積する必要がある。しかしながら、現状では堆積レート等が不十分であるため、現実プロセスに見合わないという問題がある。すなわち、導電性微粒子膜を用いた現実的な電極構造はなかった。
上述の如く、バンプ電極を電界メッキにより形成する場合、不要な密着膜等を後工程で除去する必要があり、工程数が増大するなどのという問題があった。また、バンプ電極を導電性微粒子の堆積により形成する場合、堆積レートが不十分で非現実的であるという問題があった。
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的とするところは、導電性微粒子膜を用いた現実的な電極構造を有する半導体基板の製造方法を提供することにある。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上にパッド電極を形成する工程と、このパッド電極が形成された側の前記半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、前記パッド電極上の前記絶縁膜を除去し、前記絶縁膜に前記バッド電極に達する開口部を形成する工程と、この開口部の底部に、導電性微粒子からなる、密着層およびバリア膜としての導電性微粒子膜を微粒子成膜法を用いて形成する工程と、この導電性微粒子膜上にバンプ電極を配置する工程と、このバンプ電極と前記導電性微粒子膜とを接合させる工程とを有することを特徴とする。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上に上面がバリア膜で覆われたパッド電極を形成する工程と、このパッド電極が形成された側の前記半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、前記バリア膜上の前記絶縁膜を除去し、前記絶縁膜に前記バリア膜に達する開口部を形成する工程と、この開口部の底部に、導電性微粒子からなる、密着層としての導電性微粒子膜を微粒子成膜法を用いて形成する工程と、この導電性微粒子膜上にバンプ電極を配置する工程と、このバンプ電極と前記導電性微粒子膜とを接合させる工程とを有することを特徴とする。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上にパッド電極を形成する工程と、このパッド電極が形成された側の前記半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、前記パッド電極上の前記絶縁膜を除去し、前記絶縁膜に前記パッド電極に達する開口部を形成する工程と、この開口部が形成された側の基板全面にバリア膜を形成する工程と、前記開口部内の前記バリア膜上に、導電性微粒子からなる、密着層としての導電性微粒子膜を微粒子成膜法を用いて形成する工程と、この導電性微粒子膜上にバンプ電極を配置する工程と、このバンプ電極と前記導電性微粒子膜とを接合させる工程と、前記開口部外の前記バリア膜を除去する工程とを有することを特徴とする。
これらの半導体装置の製造方法において、導電性微粒子膜の自然酸化膜、または導電性微粒子膜およびバンプ電極の自然酸化膜を除去する工程を含むことが好ましい。
ここで、導電性微粒子膜の自然酸化膜の除去は、導電性微粒子膜の形成中、形成後、または形成中および形成後の両方で行なっても良い。
また、導電性微粒子膜およびバンプ電極の自然酸化膜の除去は、それぞれ別の工程で行なっても良いし、同時に行なっても良い。
また、自然酸化膜の除去は、例えば、熱処理(加熱処理)により行なう。
具体的には、例えば、真空雰囲気中、不活性ガス雰囲気中、還元ガス雰囲気中、またはH2 、フラックスを含むガス雰囲気中での熱処理により行なう。他の除去方法としては、例えば、逆スパッタリング法を用いる方法があげられる。
同様に、パッド電極、バリア膜またはこれら両方の自然酸化膜を除去することが好ましい。
パッド電極、バリア膜の自然酸化膜の除去は、導電性微粒子膜の形成前、形成中、または形成前および形成中の両方で行なっても良い。また、除去方法としては、例えば、導電性微粒子膜のそれと同様な方法を用いる。
以上詳述したように本発明によれば、導電性微粒子膜を電極に用いるのではなく、電極間に挿設する密着膜やバリア膜として利用することにより、導電性微粒子膜を用いた現実的な電極構造を有する半導体装置製造方法を実現できるようになる。
本発明の第1の実施形態に係る微粒子膜形成装置の要部(微粒子噴出ノズル)を示す断面図。 同微粒子膜形成装置のより具体的な構成を示す図。 同微粒子膜形成装置のターゲットの変形例を示す図。 本発明の第2の実施形態に係る微粒子形成装置の要部(微粒子噴出ノズル)を示す断面図。 互いに材料の異なる第1および第2のターゲットからなる環状のターゲットを示す平面図。 同実施形態の微粒子噴出ノズルの変形例を示す断面図。 同微粒子噴出ノズルに用いられるターゲットを示す図。 本発明の第3の実施形態に係る半導体装置のパッド電極の形成方法を示す工程断面図。 同実施形態の変形例を説明するための工程断面図。 同実施形態で使用する微粒子噴出ノズルの例を示す図。 本発明の第4の実施形態に係るバンプ電極構造の形成方法を示す工程断面図。 同実施形態の変形例を説明するための断面図。 同実施形態の熱処理工程の熱処理時間と熱処理温度との関係を示す図。 本発明の第7の実施形態に係るバンプ電極構造の形成方法を示す工程断面図。 本発明の第9の実施形態に係るマルチチップ半導体装置用チップの製造方法を示す工程断面図。 図16は、本実施形態の第10の実施形態に係るマルチチップ半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 同実施形態の変形例を説明するための工程断面図。 従来のバンプ電極の形成方法を示す工程断面図。 Ni微粒子膜に対するNi窒化物量の熱処理雰囲気の温度依存性を示す図。 磁場を利用した高密度なNi微粒子膜の形成方法を説明するための図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態(以下、実施形態という)を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る微粒子膜形成装置の要部(微粒子噴出ノズル)を示す断面図である。本実施形態の微粒子形成装置は、大きく分けて、図1に示す微粒子噴出ノズルと、図示しないキャリアガス供給源と、図示しない外部光源と、図示しない微粒子噴出ノズルの移動手段とから構成されている。
図中、1は容器を示しており、この容器1内には微粒子源であるターゲット2が設けれている。ターゲット2は容器の内壁に保持されている。より詳細には、ターゲット2の主面は容器1内を流れるガス流の方向に対して平行に保持されている。
また、容器1の一端にはキャリアガス3を導入するためのガス導入口4、他端には微粒子を含むキャリアガス3を外部に吹き出すためのガス吹き出しノズル5が設けられている。
容器1の外部には図示しない外部光源が配置されており、この外部光源から出射した光6は、容器1の側壁に設けられた光学窓7を介して、ターゲット2の主面に照射されるようになっている。
次にこのように構成された微粒子形成装置を用いた微粒子膜の形成方法について説明する。
まず、ガス導入口4からキャリアガス3を導入し、ターゲット2の主面に沿って一定のガス流を作る。ターゲット2の主面を流れたキャリアガス3は、ガス吹き出しノズル5から吹き出されてウェハ(あるいは基板)8の表面に照射される。このようなガス流がある状態で、ターゲット2の主面に光学窓7を介して、外部光源から光6を照射する。
このとき、光6の光強度を適当に選択することにより、ターゲット2の主面からその構成材料(ターゲット材料)9を蒸発またはアブレーションさせ、ターゲット材料9をガス流中に放出させる。ターゲット材料9の形態は、原子、分子または粒子である。
さらに、容器1内の圧力を比較的高くすることにより、蒸発またはアブレーションで気相中に放出されたターゲット材料9をキャリアガス3と衝突させ、ターゲット材料9の運動エネルギーを失わせて、ターゲット材料同士の凝集を起こさせ、ターゲット材料9からなる微粒子を形成する。
この微粒子はキャリアガス3のガス流により運ばれ、この微粒子を含んだキャリアガス3はガス吹き出しノズル5から吹き出され、ウェハ8の表面に吹き付けられ、そこに微粒子が堆積して微粒子膜10が形成される。
ここで、容器1を図示しない移動手段によって図に示す矢印mの方向に移動させながらターゲット2の主面に光6を連続的または断続的に照射することによって、ウェハ8上に線状またはスポット状の微粒子膜10を形成することができる。
図2に、微粒子膜形成装置のより具体的な構成を示す。微粒子噴出ノズルは断面斜視図で示されている。
ここでは、外部光源としてレーザー光源を用いている。このレーザー光源から出射した光(レーザー光)6は、回転ミラー11で反射してから光学窓7を介してターゲット2の主面に照射される。
そして、回転ミラー11の回転角を制御することにより、ターゲット2の主面の所望の位置に、レーザー光6をスポット状に照射できるようになっている。このため、微粒子噴出ノズルを固定した場合には、レーザー光照射部の下に位置するウェハ8の表面にスポット状に微粒子が堆積し、スポット状の微粒子膜10が形成される。
したがって、レーザー光6の照射タイミング、照射時間、微粒子噴出ノズルの移動(走査)を制御することにより、ウェハ8上に任意のパターンの微粒子膜10を形成することができる。
次に本実施形態の微粒子形成装置を用いて、実際に微粒子膜を形成した例について述べる。
ターゲット材料としてはNiを用い、照射する光としてはKrFエキシマパルスレーザー(波長248nm)を用いた。
レーザースポット径はターゲット面上で100μmφ、レーザーパワーは1〜10J/cm2 、レーザーパルス幅は約10nsecであった。
キャリアガス3としてArガスを用いており、一定のガス流が生じる流量としている。容器1内は、ウェハを設置した外部の圧力よりも高い圧力に保った。ガス吹き出しノズル5の形状はスリット状で、その開口幅は100μm、長さは50mmとした。光学窓7の材料には溶融石英を用いた。
微粒子膜の成膜は以下の通りである。まず、微粒子噴出ノズルを固定してターゲット2の主面上の複数カ所にレーザー光6を照射し、次に一定の距離だけ微粒子噴出ノズルを移動させた後に再び微粒子噴出ノズルを固定して、ターゲット2の主面上の複数カ所にレーザー光6を照射した。
その結果、図2に示すように、ウェハ8上にスポット状に微粒子が堆積してなる微粒子膜10を配列形成することができた。また、微粒子膜10のスポットサイズは、ガスの流量を制御することにより、100〜200μmφとすることができた。
なお、本実施形態は以下のように種々変形できる。例えば、本実施形態では、ターゲット材料としてNiを用いたが、適切なレーザーパワーを選択することにより、金属、合金、半導体、絶縁物など各種材料を用いることができる。
また、本実施形態では、キャリアガス3としてArガスを用いたが、反応性の高いガスを用いても良い。例えば、ターゲット材料としてSiを用い、キャリアガス3として酸素ガスを用いることにより、SiO2 膜を形成することができるし、窒素ガスを導入させることで、シリコン窒化膜を形成することもできる。このような方法で、金属、半導体の酸化物、窒化物等の膜を形成することもできる。
また、本実施形態では、ターゲット材料はどの部分でもNiで同じあるが、図3に示すように、ガスの流れ方向に対して、上流、下流で別のターゲット材料12a,12bとなるようにし、そしてレーザー光6を上下に振って、交互に照射させるようにすることにより、材料の異なる膜からなる積層膜を形成することができる。
また、本実施形態では、レーザー光6の照射位置を制御するために回転ミラー11を用いたが、他の方法で制御しても良い。
また、本実施形態では、レーザー光6として、KrFエキシマレーザー光を用いたが、他のレーザー光を用いても良い。例えば、CO2 レーザー、YAGレーザーの基本波、高調波等、あるいはより長い波長領域(赤外〜紫外領域)のレーザー光を用いることができる。また、本実施形態では、パルスレーザー光を用いたが、連続(CW)レーザー光を用いても良い。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係る微粒子形成装置の要部(微粒子噴出ノズル)を示す断面図である。これは、微粒子噴出ノズルを上から見た断面図である。なお、図1の微粒子噴出ノズルと対応する部分には、図1と同一の符号を付してあり、その詳細な説明は省略する。
本実施形態では、円柱状のターゲット2を用いる。この円柱状のターゲット2は、レーザー光6が照射される側(領域A)よりも、それとは反対側(領域B)に偏心して容器1内に保持されている。
この結果、領域Aの容器1とターゲット2との間のコンダクタンスは、領域Bの容器1とターゲット2との間のそれよりも大きくなり、キャリアガス3のガス流は、レーザー光照射側に主に形成される。これにより、蒸発またはアブレーションによって気相中に放出されたターゲット材料をウェハの表面により効率的に吹出できるようになる。
図5に、互いに材料の異なる第1および第2のターゲット21 ,22 からなる環状のターゲット2の平面図を示す。。
同図(a)に示すように、ターゲット2を2つの部分に分割し、ターゲット2の半分を第1のターゲット21 で形成し、残りの半分を第2のターゲット22で形成した場合には、ターゲット21 (22 )に一定期間レーザー光を照射した後に、ターゲット22 (21 )に一定期間レーザー光を照射することにより、2つの積層膜からなる微粒子膜を形成することができる。
また、ターゲット2を高速で回転させることによって、互いに異なる材料が混合してなる微粒子膜(混合膜)を形成することができる。さらに、ターゲット2を高速で回転させるとともに、容器1内の温度を制御することによって、微粒子膜を合金膜のかたちで形成することができる。
また、同図(b)に示すように、ターゲット2をより多くの部分に分割するとともに、第1のターゲット21 と第2のターゲット22 とを交互に形成することによって、膜質がより均質な積層膜、混合膜、合金膜を形成することができる。
また、互いに材料の異なるターゲットは2つである必要はなく、3つ以上でも良い。材料の異なるターゲットの数を増やすことにより、種々の材料からなる積層膜、混合膜、合金膜を形成することができる。また、分割の比率は必ずしも等しくある必要はない。
図6に、本実施形態の変形例に係る微粒子噴出ノズルの断面図を示す。同図(a)は図4に示した円柱状ターゲット2の回転軸が異なるもの、同図(b)は円盤状のターゲット2を用いものである。このような装量構成でも同様な効果が得られる。図7に図5に対応した図を示す。これは図6(b)の沿う遅効性の場合のターゲット2の回転軸13と平行な方向から見た平面図である。
(第3の実施形態)
図8は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置のパッド電極の形成方法を示す工程断面図である。
まず、図8(a)に示すように、MOSトランジスタ等の素子が形成された半導体基板20上に層間絶縁膜23を形成する。図中、21は素子分離絶縁膜、22はLDD構造を有するMOSトランジスタを示している。
次に図8(b)に示すように、周知の方法に従って、ソース・ドレイン電極および多層配線を形成する。図中、25は層間絶縁膜を示しており、この層間絶縁膜25中の異なる斜線の部分は多層配線の配線または接続プラグを示している。
次に同図(b)に示すように、半導体基板20上に、表面がTiNからなるバリア膜27で覆われたAlからなるパッド電極26を形成する。なお、バリア膜27の材料、パッド電極26の材料はそれぞれTiN、Alに限定されるものではない。
このようなバリア膜27、パッド電極26は、例えば以下のようにして形成する。
まず、層間絶縁膜25上にパッド電極26となるAl膜、バリア膜27となるTiN膜を順次形成した後、TiN膜、Al膜をリソグラフィとRIEを用いて加工し、パッド電極26、バリア膜27、を形成する。このとき、TiN膜はリソグラフィ工程において反射防止膜の役割を果たす。
溝型(ダマシン型)のパッド電極を形成する場合には、溝の内面を覆うTiN膜等のライナー膜を形成した後に、Al膜およびバリア膜27を形成する。ここでは、パッド電極の場合について述べたが下地が配線の場合も同様である。
次に同図(b)に示すように、全面に保護絶縁膜28を堆積した後、パッド電極26上の保護絶縁膜28を選択的にエッチング除去し、パッド電極26上に開口部(パット開口部)を形成する。このとき、エッチングはバリア膜27の表面が表出した状態で止めておく。
ここで、パッド開口部の底部にバリア膜27が存在する構造を形成する他の方法としては、例えば、パッド開口部を形成した後、通常のスパッタリング法もしくはCVD法、または異方性のスパッタリング法もしくはCVD法を用いてバリア膜27としてのTiN膜を形成し、保護絶縁膜28上の不要なTiN膜をCMPによって除去する方法もある。図9(a)に通常のスパッタリング法もしくはCVD法を用いた場合の構造、図9(b)に異方性のスパッタリング法もしくはCVD法を用いた場合の構造を示す。
次に図8(c)に示すように、バリア膜27上に直径が1〜2μm以下のNi粒子を選択的に堆積し、Ni微粒子膜29を形成する。なお、図8(c)以降の断面図は、図8(b)の領域Cの断面図である。Ni微粒子膜29の具体的な形成方法は以下の通りである。
すなわち、予め蒸発法などを用いて形成したNi微粒子をキャリアガス、望ましくは還元性ガスを含むキャリアガス(例えば、水素を含むガス)により、半導体基板20が収容され、上記ガスよりも低圧であるチャンバ内に導入し、上記ガスと上記チャンバの内圧との差圧を利用し、直進性よく半導体基板20の表面に上記ガスを吹き付け、Ni微粒子を堆積していき、Ni微粒子膜29を形成する。
このとき、パッド電極26のサイズ以下の径でドット状にNi微粒子を堆積できるように、図10(a)に示すように、ノズル噴出径が例えば約50μmのペンシル型の微粒子噴出ノズル15を用いて、所望のパッド電極26上にバリア膜27を介して例えば約50μm径程度の面積でNi微粒子膜29を堆積させる。
なお、図10(b)に示すように、複数の微粒子噴出ノズル15を用いても良い。また、図10(c)に示すように、Ni微粒子を線状または面状に噴出できる微粒子噴出ノズル15aと半導体基板20との間にマスク17を配置し、Ni微粒子を噴出させながら微粒子噴出ノズル15aを基板全面をスキャンし、所望のパッド電極26上にNi微粒子膜を堆積形成することもできる。
また、他のNi微粒子膜29の形成方法としては、例えば、アーク放電によってNi微粒子16を形成し、このNi微粒子16をバリア膜27の表面に堆積させていき、Ni微粒子膜29を形成する方法がある。
この場合も、Ni微粒子16の形成を還元性雰囲気を含むガス中で行なうことにより、密着性の高いNi微粒子膜29をバリア膜27上に堆積形成することが可能となる。もちろん、先に説明したNi微粒子膜29の形成方法でも密着性は高いものとなる。
次に図8(d)に示すように、パッド電極26上にNi微粒子膜29を介して半田ボールからなるバンプ電極30を配置する。
最後に、図8(e)に示すように、熱処理によりバンプ電極30を溶融させ、Ni微粒子膜29とバンプ電極30とを接合することによって、バンプ電極構造が形成される。
ここで、上記熱処理は、還元性雰囲気で行なうことが好ましい。何故なら、Ni微粒子膜29の自然酸化膜、バンプ電極30の自然酸化膜が除去され、半田ボール30とNi微粒子膜29との密着性、Ni微粒子膜29とバリア膜(TiN膜)27との密着性が向上するからである。
また、Ni微粒子膜29および半田ボール30の自然酸化膜の除去は、真空雰囲気中、N2 雰囲気中,Ar雰囲気中等の不活性ガス雰囲気中における加熱処理によっても可能である。ここで、自然酸化膜を効果的に除去するには、加熱処理を減圧下で行なうことが有効である。
また、Ni微粒子膜29の自然酸化膜は、真空中で約150℃以上の加熱処理により除去することが可能であるため、半田ボール30の融点未満で十分加熱した後、半田ボール30の溶解を行なうことも可能である。
従来方法では、半田ボールとTiN膜(バリア膜)との密着性が悪いことから、パッド開口部の形成時のRIEによりTiN膜を除去した後、バリア膜、密着膜、酸化防止膜として、例えばTi膜、Ni膜、Pd膜の積層膜をスパッタリング法を用いて連続形成している。
しかし、本実施形態によれば、パッド開口部の形成時にTiN膜(バリア膜)27を残存させ、これを半田ボールのバリア膜として用いることができるので、工程の簡略化を図れる。
一般に、微粒子は表面が活性であり、バルク材同士の接触の場合と異なり、反応が生じやすく、平衡状態における反応温度よりも低い温度で反応することが知られている。
したがって、半田ボール30との密着層にNi微粒子膜29を用いれば、従来の密着層(例えばNi層)を用いた場合よりも、同じ温度であればより反応しやすく、また程度の反応量で良ければ熱処理温度をより低くすることができる。
(第4の実施形態)
図11は、本発明の第4の実施形態に係るバンプ電極構造の形成方法を示す工程断面図である。これは図8(b)の領域Cに相当する工程断面図である。
まず、図11(a)に示すように、周知の方法に従って、素子等(不図示)が形成された半導体基板30上に層間絶縁膜31を形成し、続いてこの層間絶縁膜31に例えばAlからなるパッド電極32を形成する。層間絶縁膜31中には図示しない配線が存在する。
次に同図(a)に示すように、全面に保護絶縁膜33を堆積した後、パッド電極32上の保護絶縁膜33を選択的にエッチング除去し、パッド電極32上に開口部(パッド開口部)を形成する。次に同図(a)に示すように、TiNからなるバリア膜34を全面に堆積形成する。
次に図11(b)に示すように、パッド開口部の底部にNi微粒子膜35を第1の実施形態で述べた方法により選択的に形成する。
なお、図には、Ni微粒子膜35の選択形成が不完全で、パッド開口部以外のバリア膜34上にもNi微粒子膜35´が形成された様子が示されている。
次に図11(c)に示すように、パッド電極32上にバッファ膜34、Ni微粒子膜35を介して半田ボールからなるバンプ電極36を配置する。
次に図11(d)に示すように、熱処理によりバンプ電極36を溶融させ、Ni微粒子膜35とバンプ電極36とを接合して、第1の実施形態と同様にバンプ電極構造を形成する。
次に図11(e)に示すように、バンプ電極36をマスクとして、パッド電極間に存在する不要なバリア膜(TiN膜)34を除去する。この結果、Ni微粒子膜35の形成時に、パッド開口部以外のバリア膜34上に形成されたNi微粒子膜35´は、不要なバリア膜34と同時に除去される。これにより、パッド電極32が微細化した場合でも、パッド電極間のショートを防ぐことができる。
ここで、バリア膜(TiN膜)34の除去は、例えば、NH4 0HとH2 2とH2 Oを含む混合液を用いたウエットエッチングにより除去する。
ウエットエッチングを用いたリフトオフの場合、薬品の回り込みなどによる下地配線層のダメージが危惧される。このような不都合を防止するには、下地配線層の上部がバンプ電極によって十分カバーされるように、バリア膜(TiN膜)34をパッド開口部の側壁にあまり形成しないようにすれば良い。
具体的には、配線上部がバンプ電極で十分覆われるように、側壁にあまりバリア膜(TiN膜)24が形成されない成膜方法、例えば異方性の成膜方法により、図12に示す構造のバリア膜34´を形成する。
他の方法としては、バンプ電極36をマスクにして、TiNを選択的にエッチング除去できるガス系を用いたRIEによって、不要なバリア膜(TiN膜)34を選択的に除去する方法がある。
さらに別の方法としては、まず、バンプ電極36を覆うレジストパターンを形成し、次いでこのレジストパターンをマスクにして不要なバリア膜(TiN膜)34をRIEによって除去し、しかる後上記レジストパターンを剥離する。
(第5の実施形態)
本実施形態がこれまで説明した実施形態と異なる点は、半田ボールを形成した後の熱処理工程にある。
すなわち、内部が真空雰囲気、N2 ガス雰囲気またはArガス雰囲気等の不活性ガス雰囲気の容器内に半導体基板を収容し、熱処理温度をNi微粒子膜の自然酸化膜が除去される温度以上、半田ボールの融点未満の温度に保持し、Ni微粒子膜の自然酸化を除去した後、熱処理温度を半田ボールの融点まで上昇させ、Ni微粒子膜と半田ボールとを接合して、バンプ電極を形成する。
ここで、Ni微粒子膜の自然酸化膜の除去工程とバンプ電極の形成工程を同一容器の同一雰囲気中で行なえば、工程数の削減化を図ることが可能となる。
もちろん、Ni微粒子膜の自然酸化膜の除去工程とバンプ電極の形成工程をそれぞれ別の容器(装置)内で行なっても良い。この場合、基板の搬送は真空連続的に行なう。
なお、Ni微粒子膜の自然酸化膜の除去は、Ni微粒子膜の成膜中に同時に行なっても良いし(この場合、Ni微粒子膜の成膜も同一容器で行なうことになる)、Ni微粒子膜の成膜後に行なっても良い(この場合、Ni微粒子膜の成膜と同一容器または異なる容器で行なうことになる)。
図13に、上記熱処理工程における具体的な熱処理時間と熱処理温度との関係を示す。Ni微粒子膜の自然酸化が除去される温度以上、半田ボールの融点未満の温度とは、半田ボールの半田組成にも依存するが、共晶半田を用いた場合、例えば、150℃近傍以上、183℃未満の温度である。なお、不活性ガス雰囲気中ではなく、還元性ガス雰囲気中で行なえば、同じ熱処理温度であればNi微粒子膜の自然酸化膜をより効果的に除去できる。
図19に、Ni微粒子膜に対するNi窒化物量の熱処理雰囲気の温度依存性を示す。これは熱処理前の初期のNi微粒子に対するNi酸化物量を1として、熱処理を行った場合のNi微粒子量に対するNi酸化物量の割合を示している。
図中、白丸は真空度5×10-8Torr以下において熱処理を行った場合、黒丸は水蒸気分圧152×10-3の雰囲気中で熱処理を行った場合のNi酸化物量の割合をそれぞれ示している。
図から、温度が同じである場合には、還元雰囲気中での熱処理のほうが真空中での熱処理よりも多くの量のNi酸化物を除去できることが分かる。また、同じ量のNi酸化物を除去する場合は、還元性雰囲気中での熱処理のほうが真空中での熱処理よりも低温でNi酸化物を除去できることが分かる。さらに、適切な熱処理の時間や水素分圧を選択することによって、温度280℃で図中の黒四角で示した量までNi酸化物を除去できることを確認した。
このような還元性雰囲気中での熱処理により表面処理を行うことにより、半田の溶融接着工程に必要な温度以下の温度で十分なNi酸化物を除去することが可能となる。すなわち、本実施形態中にあるように、微粒子膜表面の酸化膜除去のための熱処理工程と、半田ボールの溶融接続のための熱処理工程とを同一装置内でも熱処理温度を変化させるだけで連続的に行える。また、例えば熱処理温度の異なるチャンバー内でももちろん可能である。
(第6の実施形態)
本実施形態がこれまで説明した実施形態と異なる点は、Ni微粒子膜の形成方法にある。
すなわち、バリア膜(TiN膜)上にNi微粒子膜を堆積形成する工程において、その初期には高密度なNi微粒子膜を堆積形成し、それ以降は低密度なNi微粒子膜を堆積形成する。
具体的には、基板に衝突するNi微粒子の運動エネルギーを後述する方法により変化させ、バリア膜(TiN膜)上にNi微粒子膜を堆積するに従ってNi微粒子の密度が連続的に低くなるような密度勾配を有するNi微粒子膜を堆積形成する。
または基板に衝突するNi微粒子の運動エネルギーを後述する方法により変化させ、バリア膜(TiN膜)上に成膜するに従ってNi微粒子の密度が不連続的に低くなるような密度勾配を有するNi微粒子膜を堆積形成する。言い換えれば、バリア膜(TiN膜)に近いほうが密度が高い、少なくとも2層以上の密度が異なる積層構造のNi微粒子膜を堆積形成する。
基板に衝突するNi微粒子の運動エネルギーは以下のようにして制御する。
すなわち、Ni微粒子を形成し、それを噴出させるノズルと基板との間の距離を連続的または断続的に変える。距離が短いほど、Ni微粒子の運動エネルギーの損失が少なく、基板に衝突するNi微粒子の運動エネルギーが大きく、より高密度のNi微粒子膜を堆積形成することができる。
他の方法としては、ノズルから微粒子を噴出させるガス圧を連続的または断続的に変えるのも有効である。ガス圧が高いほど基板に衝突するNi微粒子の運動エネルギーが大きくなり、より高密度のNi微粒子膜を堆積形成することができる。
さらに別の方法としては、ノズルと基板との間に磁場を形成し、その磁場の強度を制御する。磁場が強いほどNi微粒子はより大きな力を受け、基板に衝突するNi微粒子の運動エネルギーが大きくなり、より高密度のNi微粒子膜を堆積形成することができる。この磁場を利用した方法については第9の実施形態でさらに説明する。
この後の工程はこれまで説明した実施形態と同じである。
本実施形態によれば、バリア膜(TiN膜)と接触する側のNi微粒子膜の密度が高いため、バリア膜(TiN膜)とNi微粒子膜との接触面積が大きくなり、バリア膜(TiN膜)とNi微粒子膜との密着強度が強くなる。
一方、半田ボールと接触する側のNi微粒子膜の密度は低いため、半田ボールを溶解してバンプ電極を形成する工程において、溶融した半田が容易にNi微粒子膜膜中に進入し、バンプ電極とNi微粒子膜との接触面積が大きくなり、バンプ電極とNi微粒子膜との密着強度が強くなる。
(第7の実施形態)
図14は、本発明の第7の実施形態に係るバンプ電極構造の形成方法を示す工程断面図である。
まず、図14(a)に示すように、図8の第3の実施形態と同様な多層配線が形成された層間絶縁膜41に例えばAlからなるパッド電極42を形成する。層間絶縁膜41の下には第3の実施形態のような素子が形成された半導体基板(不図示)が存在する。
次に同図(a)に示すように、保護絶縁膜43を堆積した後、パッド電極42上の保護絶縁膜43を選択的にエッチング除去し、パッド電極42上に開口部(パッド開口部)を形成する。
次に同図(a)に示すように、パッド開口部の底部に微粒子からなる密着とバリア膜、あるいはそれらを兼ねた膜44を選択的に堆積形成する。
ここで、微粒子とは、これまでの実施形態で示したNi微粒子の他に、Ti微粒子、TiNix 合金微粒子またはNiTix 混合微粒子からなる密着とバリア膜、あるいはそれらを兼ねた膜を用いても良し、また複数種、これらの微粒子を組み合わせて用いても良いことはいうまでもない。
さらに、Ni微粒子、Ti微粒子、TiNix 合金微粒子およびTiNix混合微粒子からなる微粒子群から選ばれた少なくとも1つの微粒子と上記微粒子群とは別の微粒子群から選ばれた少なくとも1つの微粒子とからなる密着・バリア膜を用いても良い。このときの合金微粒子膜、混合微粒子膜の形成方法は、例えば第1の実施形態で説明した形成方法を用いる。
次に図14(b)に示すように、パッド電極42上に密着・バリア膜44を介して半田ボールからなるバンプ電極45を配置する。
最後に、図14(c)に示すように、熱処理により半田ボールからなるバンプ電極45を溶融させ、密着、バリア膜、あるいはそれらを兼ねた膜44とバンプ電極45とを接合して、バンプ電極構造が完成する。図中、46は密着・バリア膜45とバンプ電極45とが反応してできた導電層である。
本実施形態でも、第3の実施形態と同様な効果が得られる。さらに本実施形態によれば、あらかじめバリア膜を形成する必要がないので、より少ない工程数で済む。
なお、半田ボールの代わりに金ボールを用いた場合にも、密着・バリア膜44上にAuボールを配置し、溶融接続を行なうことが可能である。このとき、Auボールは酸化しないので、微粒子からなる膜の自然酸化膜の除去した後、Auボールと密着層、バリア膜、あるいは密着層とバリア膜を兼ねた膜44との圧接溶融工程を行なえば良い。
また、AuボールとAl配線(下地配線)との組合わせの場合、金とAlとが合金化し、合金層が形成されるため、Al配線中、Al配線周囲の絶縁膜中への金の拡散が防止され、現状では、バリア膜を用いてない。
しかし、実際には、例えば数10nmの金ボールを形成すると、微量の金の拡散が生じてしまう。この種の金の拡散は素子の微細化とともに問題となる。このような場合にも、前述したような微粒子からなるバリア膜を用いることができる。
(第8の実施形態)
本実施形態がこれまで説明した実施形態と異なる点は、Ni微粒子膜の形成方法にある。すなわち、本実施形態の特徴は、Ni微粒子膜としてNi微粒子が分散されたペースト(Ni微粒子ペースト)を用いることにある。
具体的には、まず、パッド開口部を形成した後、Ni微粒子ペーストを基板全面に塗布し、次にNi微粒子ペーストをパターニングし、パッド開口部以外の領域のNi微粒子ペーストを除去し、その後、パッド開口部上のNi微粒子ペースト(Ni微粒子膜)上に半田ボールを配置する。
ここで、Ni微粒子ペーストのパターニングは、半田ボールを配置した後でも良いが、この場合、パターニングにより半田ボールにダメージが入る恐れがあるので、パターニングは半田ボールの配置前に行なうことが好ましい。
また、スクリーン印刷によりNi微粒子ペーストの塗布を行なえば、塗布とパターニングが同時に行なわれるので、工程数の削減化を図ることができる。
また、Ni微粒子ペーストは、焼成タイプおよび硬化タイプのいずれのタイプのものでも良い。
ただし、焼成処理または硬化処理を行なった後に、Ni微粒子ペーストが導電性膜のNi微粒子膜となるためには、処理温度は450℃以下であることが好ましい。
例えば、Ni微粒子の径が0.1μmφ以下であれば、450℃以下の焼成処理および硬化処理で導電性を得ることができる。また、焼成処理雰囲気および硬化処理雰囲気として、真空雰囲気、還元性雰囲気、例えば水素雰囲気を用いた場合にも、焼成処理および硬化処理の処理温度を低くでき、例えば350℃においても導電性を得ることができる。さらに、雰囲気中を制御した状態で450℃の焼成処理または硬化処理を行なうことにより、制御しない場合よりも抵抗率の低いNi微粒子膜を得ることができる。
また、Ni微粒子ペーストの塗布方法(形成方法)は、上述したスクリーン印刷の他に、ディッピングを用いても良い。Ni微粒子の径が0.1μmφ以下のNi微粒子ペーストであれば、1μm以下のパターニングが可能である。
他の方法としてはスピンコートによる方法があげられる。ただし、この場合、粘度調整が必要になる。ここで、スピンコーターのように、基板全面にNi微粒子ペーストを塗布する場合、このまま焼成処理または硬化処理を行なうと、熱膨張率がNi微粒子ペーストと基板とで異なるため、Ni微粒子膜(Ni微粒子ペースト)の膜剥がれが起こる恐れがあるので、焼成処理または硬処理の前にパターニングを行なうことが望ましい。
なお、上記分散ペーストとして極性(+または−)を有するものを用いれば、パッド電極に上記極性と逆極性の電圧を印加することにより、パッド開口部の底部に最初から分散ペーストを選択的にパッド上に形成することも可能である。
この後の工程は他の実施形態と同様に、パッド電極上に半田ボールを配置し、熱処理により半田ボールを溶融させ、Ni微粒子膜と半田ボールとを接合して、バンプ電極構造が完成する。なお、この熱処理工程は上記焼成工程と同時に行なっても良い。
なお、本実施形態では、Ni微粒子ペーストを半田ボールとパッド電極との密着層に用いたが、コンタクトホールやスルーホールなどの接続孔の埋め込みメタル材料として用いることもできる。
(第9の実施形態)
図15は、本発明の第9の実施形態に係るマルチチップ半導体装置用チップの製造方法を示す工程断面図である。本実施形態の特徴は、Ni微粒子が混濁された溶液(Ni分散液)を用いた成膜方法により、微粒粒子膜を成膜することにあるが、特に本実施形態では貫通プラグへの適用例で示す。研濁まず、図15(a)に示すように、MOSトランジスタ等の素子が形成されたシリコン基板51上に層間絶縁膜55を形成する。図中、52は素子分離絶縁膜、53はMOSトランジスタのゲート部(ゲート酸化膜、ゲート電極、ゲートキャップ絶縁膜、ゲート側壁絶縁膜)、54はLDD構造のソース・ドレイン拡散層を示している。
次に図15(b)に示すように、層間絶縁膜55、シリコン基板51をエッチングしてトレンチを形成した後、このトレンチの内面に均一な薄い絶縁膜56を形成する。
次に図15(c)に示すように、トレンチの内部にNi微粒子からなる貫通プラグ57を形成する。この貫通プラグ57の形成方法は以下の通りである。
まず、Ni分散液をシリコン基板51上に塗布する。Ni分散液としては、例えば、純水中にNi微粒子を10%混ぜ、これに超音波を照射してNi微粒子を純水中に分散させたものを使用する。また、Ni分散液の塗布は、例えばスピンコーターを用いて行なう。
次にシリコン基板51を80℃に加熱し、Ni分散液中の水を蒸発させ、Ni微粒子からなる膜(Ni微粒子膜)を形成する。
最後に、シリコン基板51を450℃の水素雰囲気中で加熱し、Ni微粒子を焼結させることで、Ni微粒子膜からなる貫通プラグ57が得られる。
なお、上記工程において、Ni微粒子膜の下地として、多結晶シリコン膜を形成しておけば、Niシリサイド膜からなる貫通プラグ57を形成することができる。
また、導電性微粒子としてNi微粒子を用いたが、4μmφ以下の金属微粒子であれば、同様の方法により貫通プラグ57を形成することができる。
また、溶媒として水を用いたが、アルコール、シンナーを用いても良い。導電性微粒子を分散させる能力は、水、アルコール、シンナーの順で高くなる。
また、導電性微粒子の濃度は10%としたが、これよりも高くても良い。濃度が高いほど基本的には膜の緻密性は高くなる。なお、塗布と乾燥を繰り返すことでも、膜の緻密性を高くすることができる。
また、焼結温度は450℃としたが、Ni微粒子が0.1μmφ以下であれば、焼結温度はより低い温度で済む。
次に同図(c)に示すように、周知の方法に従って、ソース・ドレイン電極および多層配線を形成する。図中、55,59〜61は層間絶縁膜を示しており、これらの層間絶縁膜55,59〜61中の異なる斜線の部分は多層配線の配線または接続プラグ58を示している。
最後に、図15(d)に示すように、シリコン基板51の裏面を研削し、トレンチ底部の貫通プラグ57を露出させる。このようにして貫通孔内に絶縁膜56を介して貫通プラグ57が埋め込まれた構造の接続プラグを有するマルチチップ半導体装置用チップが完成する。
(第10の実施形態)
図16は、本実施形態の第10の実施形態に係るマルチチップ半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
まず、図16(a)に示すように、第1の半導体基板71に図示しない素子および配線(多層配線)を形成し、次に上述した実施形態、例えば第3の実施形態に従って、第1の半導体基板71に第1のパッド電極72、第1のNi微粒子膜73を形成し、第1のマルチチップ半導体装置用チップ(以下、単にチップという)を完成させる。この第1のNi微粒子膜73は、本実施形態の場合密着層であるが、パッド電極上にバリアメタル膜が形成されていない場合は、バリアメタル材料を用いてバリアメタル膜を形成後、密着層を形成してもよい。同様に、第2の半導体基板74に図示しない素子および配線(多層配線)、ならびに第2のパッド電極75、第2のNi微粒子膜76を形成し、第2のチップを完成させる。
次に同図(a)に示すように、第1のチップのNi微粒子膜73上に半田ボールからなるバンプ電極77を配置し、位置確認を行なった後、第2のチップのNi微粒子膜76をバンプ電極77を介して第1のチップの上方に配置する。
次に図16(b)に示すように、Ni微粒子膜73,76およびバンプ電極77の自然酸化膜を除去した後、熱処理によりバンプ電極77を溶融させ、Ni微粒子膜73,76とバンプ電極77とを接合(溶融接続)して、第1のチップと第2のチップとを電気的に接続する。
なお、本実施形態では、2つのチップを接続する場合について説明したが、3つ以上のチップも同様にして接続することができる。ただし、間の配置されるチップには図15に示した接続プラグ(絶縁膜56、貫通プラグ57)を有するものを使用する。図17に、チップ数が3個の場合の図16に対応した工程断面図を示す。図中、78は第3の半導体基板、79は第3のパッド電極、80は第3のNi微粒子膜、81は接続プラグを示している。なお、ここでは、第2および第3のチップには接続プラグ81を形成した例を示してある。
(第11の実施形態)
高密度なNi微粒子膜を形成する方法の1つとして、基板に衝突するNi微粒子の運動エネルギーを増加させる方法があることを先に述べた。ここでは、この磁場を用いた方法についてさらに説明する。
図20は、その手法を示す模式図である。図に示すように、微粒子噴出ノズルからNi微粒子16が噴出される軸に平行に磁力線(磁場B)を形成する。磁場の発生源としては永久磁石でも電磁石でも良い。
微粒子噴出ノズルがその軸方向が基板8の表面に対して垂直となるように配置されている場合、上記軸方向は基板8の表面に対して垂直に磁力線が入るようにすることがさらに望ましい。
また、磁場Bは、図20(a)に示すように、少なくとも基板8の面内で均一であることがさらに望ましい。あるいは図20(b)に示すように、成膜スポットと同程度の大きさの局所的な磁場Bを形成することも高密度のNi微粒子膜を形成するためには効果的である。
また、微粒子が常磁性体または強磁性体を有するものである場合には、磁場Bによって磁場Bと同じ方向に磁化される。このとき、磁場の発生源の磁荷に準じる方向に誘導磁荷が生じるため、微粒子は基板8のある方向に引力を受ける。
基板8の下方に磁場発生源を配置し、基板8の表面に対して垂直な磁場Bを発生させた場合、微粒子噴出ノズルから噴出されたNi微粒子16は基板8の方向に力を受けるために、基板8へのNi微粒子16の運動エネルギー(衝突エネルギー)が増加する。これにより、高密度のNi微粒子膜を基板8上に形成できるようになる。
図20では、磁場Bの方向は基板8の上から下に向う方向であるが、基板8の下から上に向う方向であっても同様な効果が得られる。何故なら、この場合には、常磁性体または強磁性体を有する微粒子はその磁場Bの方向と同じ方向に磁化され、磁場発生源の磁荷に応じた磁荷を生じるため、磁場Bの方向に関わらず、磁場の発生源方向に引力が生じるからである。
基板8の下方に磁場発生源としての誘導コイルを配置した場合は、コイル電流を流す量を時間的に変化させることによって、磁場Bの強さを変化させることができ、成膜する微粒子膜の密度に所望の密度分布を持たせることも可能である。なお、反磁性が優位な材料を成膜する場合は基板8の上方に磁場発生源を配置することはいうまでもない。
なお、本実施形態では、磁場をNi粒子の衝突エネルギーを増加させ、微粒子膜を高密度化させる一手段として用いたが、Niペーストや懸濁液を用いて成膜する際にも同様に用いられる。
1…容器、2,21 ,22 …ターゲット、3…キャリアガス、3’…微粒子を含むキャリアガス、4…ガス導入口、5…ガス吹き出しノズル、6…光、7…光学窓、8…ウェハ(基板)、9…ターゲット材料、10…微粒子膜、11…回転ミラー、12a,12b…ターゲット材料、13…回転軸、15,15a…微粒子噴出ノズル、16…Ni微粒子、17…マスク、20…半導体基板、21…素子分離絶縁膜、22…MOSトランジスタ、23…層間絶縁膜、24…ソースド・レイン電極、25…層間絶縁膜、26…パッド電極、27…バリア膜、28…保護絶縁膜、29…Ni微粒子膜、30…半田ボール、31’…バンプ電極、31…層間絶縁膜、32…パッド電極、33…保護絶縁膜、34,34’…バリア膜、35,35´…Ni微粒子膜、36…半田ボール、36’…バンプ電極、41…層間絶縁膜、42…パッド電極、43…保護絶縁膜、44…密着・バリア膜、45…半田ボール、45’…バンプ電極、46…導電層、51…シリコン基板、52…素子分離絶縁膜、53…MOSトランジスタ、54…ソース・ドレイン拡散層、55…層間絶縁膜、56…絶縁膜、57…貫通プラグ、58…接続プラグおよび配線、59〜61…層間絶縁膜、71…第1の半導体基板、72…第1のパッド電極、73…第1のNi微粒子膜、74…第2の半導体基板、75…第2のパッド電極、76…第2のNi微粒子膜、77…半田ボール、78…第3の半導体基板、79…第3のパッド電極、80…第3のNi微粒子膜。

Claims (3)

  1. 半導体基板上にパッド電極を形成する工程と、
    このパッド電極が形成された側の前記半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、
    前記パッド電極上の前記絶縁膜を除去し、前記絶縁膜に前記バッド電極に達する開口部を形成する工程と、
    この開口部の底部に、導電性微粒子からなる、密着層およびバリア膜としての導電性微粒子膜を微粒子成膜法を用いて形成する工程と、
    この導電性微粒子膜上に半田で形成されたバンプ電極を配置する工程と、
    前記導電性微粒子膜の自然酸化膜、または前記導電性微粒子膜および前記バンプ電極の自然酸化膜を除去する工程と、
    前記バンプ電極と前記導電性微粒子膜とを接合させる工程と
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 半導体基板上に上面がバリア膜で覆われたパッド電極を形成する工程と、
    このパッド電極が形成された側の前記半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、
    前記バリア膜上の前記絶縁膜を除去し、前記絶縁膜に前記バリア膜に達する開口部を形成する工程と、
    この開口部の底部に、導電性微粒子からなる、密着層としての導電性微粒子膜を微粒子成膜法を用いて形成する工程と、
    この導電性微粒子膜上に半田で形成されたバンプ電極を配置する工程と、
    前記導電性微粒子膜の自然酸化膜、または前記導電性微粒子膜および前記バンプ電極の自然酸化膜を除去する工程と、
    前記バンプ電極と前記導電性微粒子膜とを接合させる工程と
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 半導体基板上にパッド電極を形成する工程と、
    このパッド電極が形成された側の前記半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、
    前記パッド電極上の前記絶縁膜を除去し、前記絶縁膜に前記パッド電極に達する開口部を形成する工程と、
    この開口部が形成された側の基板全面にバリア膜を形成する工程と、
    前記開口部内の前記バリア膜上に、導電性微粒子からなる、密着層としての導電性微粒子膜を微粒子成膜法を用いて形成する工程と、
    この導電性微粒子膜上に半田で形成されたバンプ電極を配置する工程と、
    前記導電性微粒子膜の自然酸化膜、または前記導電性微粒子膜および前記バンプ電極の自然酸化膜を除去する工程と、
    前記バンプ電極と前記導電性微粒子膜とを接合させる工程と、
    前記開口部外の前記バリア膜を除去する工程と
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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