JP4829147B2 - 空気調和設備 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和設備に係り、空気調和設備の冷房用冷水を冷凍機を使わず、冷却塔だけによって製造する(フリークーリング)期間を長くする技術に関する。
周知のように、半導体製造工場や電算室は年間を通して冷房を行う。これらを冷房する時の冷水は、基本的には冷凍機によって製造するが、中間期や冬季の外気湿球温度が低い場合に省エネルギーを図るため、冷却塔で予冷水の冷却が一部可能になり(以後、フリークーリングという)、その予冷水を予備冷却に用いる。しかし、冷凍機の代替にフリークーリングを用いると、水温7℃を確保するには運転期間がごくわずかであり、実質省エネルギーが図れず、イニシャルコストのみ増える(外気湿球温度は3℃以下が必要)。そこで、空調機内に予冷コイルと冷水コイルを前段と後段に配置し、前段の予冷コイルでは搬送動力と冷凍機削減動力との兼ね合いで決めた温度18℃以下の冷却水で20℃以下に予冷水を冷却し、予冷水で空気を予備冷却し、さらに後段の冷水コイルで冷凍機による冷水で冷却することをフリークーリング運転として行っていた(例えば、特許文献1〜特許文献5を参照)。
従来のフリークーリング運転を行う空気調和設備を図15〜図19によって説明する。
空気調和設備は、空調機101内に予冷コイル102を設け、予冷コイル102に流す予冷水を、予冷水循環路130を介して循環ポンプ(P4)103で搬送し、熱交換器104にて冷却する構成とし、この熱交換器104の1次側に冷却水をフリークーリング用冷却水循環路131を介して流すため、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105とその循環ポンプ(P3)106とを設け、外気により冷却している。また、予冷コイル102の後段に冷水コイル107を設置し、その冷水コイル107に流す冷水を、冷水循環路132を介して第一の冷凍機(R1)108、第二の冷凍機(R2)109により冷却し、そのポンプ(CP1)110、ポンプ(CP2)111により往きヘッダ112および還りヘッダ113を経由して搬送している。また、第一の冷凍機(R1)108には、第一の冷凍機用の冷却塔(CT1)114と循環ポンプ(P1)116とが冷却水循環路133を介して連絡している。また、第二の冷凍機(R2)109には、第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115と循環ポンプ(P2)117とが冷却水循環路134を介して連絡している。また、空調機101は、例えば、電算室118の空調流路に設置されている。
次に、この空気調和設備によって、例えば、電算機119が設置されている電算機室120の室温26℃、床下空間121に吹き出す空気の温度20℃、天井空間122に還る空気の温度27℃となる温度環境を維持する場合について説明する。
空調機101の後段の冷水コイル107には、ポンプ(CP1)110によって往きヘッダ112から7℃の冷水が、冷水循環路132の往き路132aを介して搬送され、空調機101に戻ってくる27℃の室内還り空気と熱交換して空気を20℃に冷却する。20℃の空気は、空調機101によって電算室118の床下空間121から電算機119が設置されている電算機室120に搬送され、天井空間122を介して空調機101が設置されている空調室123に戻ってくる。後段の冷水コイル107にて熱交換した冷水は、14℃に昇温して冷水循環路132の還り路132bを介して還りヘッダ113に還ってくる。そして、フリークーリングを行う場合には、予冷コイル102に20℃の冷却水を搬送できるように、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105、循環ポンプ(P3)106および循環ポンプ(P4)103を運転して熱交換器104に18℃の冷却水を搬送する。
また、外気湿球温度計にて測定された外気湿球温度T1は、温度調節器TIC1を介してコントローラ124に入力される。フリークーリング用の冷却塔(CT3)105内の水温T6は水温計にて測定され、温度調節器TIC6を介してコントローラ124に入力される。コントローラ124は、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105、第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115のファン、循環ポンプ(P4)103の運転を制御する。予冷水循環路130の予冷水の熱交換器104への還り路130bの温度T2は、水温計で測定され、温度調節器TIC2を介してコントローラ124に入力される。予冷水の熱交換器104への還り路130bの温度T2が設定温度の下限値を下回れば、循環ポンプ(P4)103の電源周波数を下げ回転数を減少させ流量を少なくする。
また、予冷水循環路130の予冷水の予冷コイル102への往き路130aには、バルブ(VE2)126が設けてある。バルブ(VE2)126は温度調節器TIC7によって比例制御される。温度調節器TIC7は空調機101内の予冷水出口空気温度T7を温度計からの測定値に基づいてバルブ(VE2)126の開度を制御する。
第一の冷凍機(R1)108、第二の冷凍機(R2)109から空調機101の冷却コイル107に搬送される冷水循環路132の往き路132aには、バルブ(VE1)125が設けてある。バルブ(VE1)125は、温度調節器TIC5によって比例制御される。温度調節器TIC5は、床下空間121内に配置した温度計によって測定される吹出温度T5に基づいてバルブ(VE1)125の開度を制御する。
第一の冷凍機(R1)108、第二の冷凍機(R2)109から空調機101の冷却コイル107に搬送される冷水の冷水循環路132には、往き路132aに1つの水温計、還り路132bに流量計F3と水温計とが設けてある。往き路132aの水温計の測定値T3は、TIC3を介して熱量演算コントローラ127に入力される。還り路132bの流量計F3の測定値は、流量調節器FIC3を介して熱量演算コントローラ127に入力される。還り路132bの水温計の測定値T4は、TIC4を介して熱量演算コントローラ127に入力される。熱量演算コントローラ127は、第一の冷凍機(R1)108、第二の冷凍機(R2)109、第一の冷凍機用の冷却塔(CT1)114、第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115のファン、ポンプ(CP1)110、ポンプ(CP2)111の運転を制御する。
次に、図17に基づいて、空気調和設備の動作について説明する。
先ず、空調機101を運転し、第一の冷凍機(R1)108、第一の冷凍機用の冷却塔(CT1)114のファン、冷却塔用循環ポンプ(P1)116、循環ポンプ(CT1)110を運転する(ステップS100,S101)。
次に、電算室118の床下空間121の温度計にて空調機101から吹き出される空気の吹出温度T5を測定し、温度調節器TIC5が設定吹出温度となるようにバルブ(VE1)125を比例制御する(ステップS102)。
次に、冷水循環路132の往き路132aの水温T3と還り路132bの水温T4と流量計F3で測定した流量Qによって、熱量q=Q(T3−T4)(kcal/h)を求める。そして、得られた熱量qが設定熱量以上か否かの判断を熱量演算コントローラ127が行う(ステップS103)。設定熱量未満の場合には、ステップS101に戻り、設定熱量以上であると判断された場合には、次にステップS104へ進む。
次に、外気湿球温度計が測定した外気湿球温度T1を温度調節器TIC1を介してコントローラ124に入力する。コントローラ124では、外気湿球温度T1が5℃未満か否かの判断を行う(ステップS104)。外気湿球温度T1が5℃以上の場合には、ステップS113へ進み、外気湿球温度T1が5℃未満の場合には、ステップS105へ進む。
次に、外気湿球温度T1が5℃以下の場合には、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105のファンを運転し、循環ポンプ(P3)106と循環ポンプ(P4)103とを運転する(ステップS105)。
次に、空調機101の予冷コイル102からの出口空気温度T7が設定予冷水出口空気温度になるように温度調節器TIC7がバルブ(VE2)126を比例制御する(ステップS106)。
次に、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105の冷却水温T6が5℃未満か否かの判断を行う(ステップS107)。冷却水温T6が5℃未満の場合には、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105のファンを停止する(ステップS108)。冷却水温T6が5℃以上の場合には、ステップS104に戻る。
次に、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105の冷却水温T6が5℃以上か否かの判断を行う(ステップS109)。冷却水温T6が5℃未満の場合には、ステップS108に戻る。
次に、外気湿球温度T1が5℃+0.5℃以上か否かの判断を行う(ステップS110)。外気湿球温度T1が5℃+0.5℃未満の場合には、ステップS105に戻る。
次に、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105のファン、循環ポンプ(P3)106および循環ポンプ(P4)103を停止する(ステップS111)。
次に、空調機101を停止するか否かの判断を行う(ステップS112)。停止する場合には、ステップS117に進む。停止しない場合には、ステップS104の否定と同じく、第二の冷凍機(R2)109、第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115のファン、循環ポンプ(P2)117、循環ポンプ(CP2)111を運転する(ステップS113)。
次に、熱量qが設定値以下か否かの判断を行う(ステップS114)。熱量が設定値以上の場合には、ステップS104に戻る。
次に、熱量が設定値以下の場合には、第二の冷凍機(R2)109、第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115のファン、循環ポンプ(P2)117、循環ポンプ(CP2)111を停止する(ステップS115)。
次に、空調機101を停止するか否かの判断を行う(ステップS116)。停止する場合には、ステップS117に進む。停止しない場合には、ステップS103に戻る。
次に、空調機101を停止し、第一の冷凍機(R1)108、第一の冷凍機用の冷却塔(CT1)114のファン、循環ポンプ(P1)116、循環ポンプ(CP1)110を停止する(ステップS117、118)。
図18に基づいて夏季、中間期の動作を説明する。ここで、夏季は外気湿球温度が13℃以上(東京の気象データでは年間4360時間)、中間期は外気湿球温度が5℃以上13℃未満(東京の気象データでは年間2100時間)とした。なお、ここでは、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105によるフリークーリングを行わないので、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105、循環ポンプ(P3)106、熱交換器104、循環ポンプ(P4)103、予冷コイル102は省略されている。
この季節には、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105での冷却が、設定の水温18℃以下に冷却できない外気湿球温度T1となるので、ステップS113へ進み、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105および循環ポンプ(P3)106は停止し、循環ポンプ(P4)103も停止する。夏季など室内熱負荷が大きくなるので、この冷却のためさらに空調機101の後段の冷水コイル107で予冷分の冷却も無くなるので、今まで運転していた第一の冷凍機(R1)108、ポンプ(CP1)110の他に第二の冷凍機(R2)109、ポンプ(CP2)111を運転し、後段の冷却コイル107の水量を増やす。
図19に基づいて冬季の動作を説明する。ここで、冬季は外気湿球温度が5℃未満(東京の気象データでは年間2300時間)とした。
この季節では、冷却水の設定水温18℃以下の外気湿球温度T1となるので、ステップ105へ進み、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105と循環ポンプ(P3)106と循環ポンプ(P4)103を運転する。冷水循環路132の往き路132aの冷却水は、空調機101の予冷コイル102で室内循環空気と熱交換し温められ、冷水循環路132の還り路132bを介して熱交換器104へ搬送され、フリークーリング用冷却水循環路131の往き路131aの冷却水と熱交換する。この冷却水は、フリークーリング用冷却水循環路131の還り路131bを介して循環ポンプ(P3)106によってフリークーリング用の冷却塔(CT3)105へ搬送される。その搬送された冷却水は、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105によって冷却水設定水温18℃以下に冷却されて再度熱交換器104へ搬送される。この時の後段の冷水コイル107では、冬期の場合建物負荷が無くなり、外気冷却負荷もなくなるので、室内負荷が小さく、第一の冷凍機(R1)108の冷却でまかなえ、ポンプ(CP1)110で搬送される冷水の一部が導入され、設定室温になるように空気を冷却する。
特許第2979061号公報 特開2002−61911号公報 特開平4−208332号公報 特開2005−214608号公報 特開2002−115863号公報
しかし、従来の空気調和設備では、外気湿球温度T1が高くなる中間期は、18℃以下の冷水が製造できない。この期間が運転可能な冬季時間より長く、フリークーリング設備を有効に運転できていなかった。フリークーリングができない期間は、圧縮式冷凍機や吸収式冷凍機を運転することによって冷水を冷却するためにエネルギーを多く必要とするので、省エネルギー運転ではなく、折角のフリークーリング設備の利用期間が年間で短いという問題がある。
また、フリークーリングが担当する熱負荷を、ターボ冷凍機用冷却塔の定格能力に合わせて選定した能力の冷却塔では、水温23℃の冷却水を18℃に冷却するのに、外気湿球温度T1が5℃以下である。しかし、その時のフリークーリングが可能な時間は、東京の気候で年間延べ2300時間と短いという問題があった。
さらに、冷却塔の容量を大きくすると、イニシャルコストが増加し、得策ではない。
また、フリークーリングができない時間は、冷凍機のコンプレッサーを使用するため、大きな消費電力エネルギーが必要になるという問題があった。
本発明は斯かる従来の問題点を解決するために為されたもので、その目的は、従来より高い外気湿球温度でも、冷却塔だけで冷水を製造できる空気調和設備を提供することにある。
本発明の別の目的は、年間のフリークーリング運転時間を長くできる空気調和設備を提供することにある。
請求項1に係る発明は、予冷コイルと冷却コイルとを設けた空調機と、外気湿球温度計と、前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度に拘わらず運転する第一の冷凍機と、前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度に拘わらず運転する前記第一の冷凍機用の冷却塔と、液ポンプを設け、前記第一の冷凍機と前記第一の冷凍機用の冷却塔とを連絡する第一の冷却水循環路と、前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度と前記冷却コイルの冷却要求に応じて発停する少なくとも1つ以上の第二の冷凍機と、前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度と前記冷却コイルの冷却要求に応じて発停する前記第二の冷凍機用の冷却塔と、液ポンプを設け、前記第二の冷凍機と前記第二の冷凍機用の冷却塔とを連絡する第二の冷却水循環路と、液ポンプを設け、前記第一の冷凍機および前記第二の冷凍機と前記空調機の冷却コイルとを連絡する冷水循環路と、フリークーリング用の冷却塔と、液ポンプを設け、前記フリークーリング用の冷却塔に連絡するフリークーリング用冷却水循環路と、液ポンプを設け、前記空調機の予冷コイルと連絡する予冷コイル用冷却水循環路と、前記フリークーリング用冷却水循環路と前記予冷コイル用冷却水循環路との間に配される熱交換器と、前記第二の冷却水循環路と前記フリークーリング用冷却水循環路との間に設け、前記フリークーリング用の冷却塔と前記第二の冷凍機用の冷却塔とを直列に接続するフリークーリング用切替機構と、前記外気湿球温度計によって測定される外気湿球温度に、フリークーリングを行えない第一の設定値とフリークーリングを行える第二の設定値とを設定するとともに、前記フリークーリング用切替機構の切替制御を行う制御装置とを備え、前記フリークーリング用切替機構は、前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路と前記第二の冷却水循環路の還り路とを結ぶ第一の流路と、前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路と前記第二の冷却水循環路の往き路とを結ぶ第二の流路と、前記第一の流路の前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路側の分岐点と前記第二の流路の前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路側の分岐点との間の前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路に設けた第一のバルブと、前記第一の流路に設けた第二のバルブと、前記第二の流路に設けた第三のバルブと、前記第二の流路の前記第二の冷却水循環路の往き路側の分岐点より前記第二の冷凍機側に設けた第四のバルブとを備え、前記制御装置は、前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度が第一の設定値以上になると、前記第一のバルブ、前記第二のバルブおよび前記第三のバルブを閉じ、前記第四のバルブを開いて前記第二の冷凍機および前記第二の冷凍機用の冷却塔を運転する制御を行い、前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度が前記第一の設定値より低くかつ第二の設定値以上になると、前記第二の冷凍機を停止し、前記第二のバルブおよび前記第三のバルブを開き、前記第一のバルブおよび前記第四のバルブを閉じて前記フリークーリング用冷却塔と前記第二の冷凍機用の冷却塔とを直列に連絡して前記フリークーリング用冷却水循環路の冷却水を二段階に冷却する制御を行い、前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度が前記第二の設定値より低くなると、前記第二の冷凍機用の冷却塔を停止し、前記第一のバルブを開き、前記第二のバルブおよび第三のバルブを閉じ、前記フリークーリング用冷却水循環路の冷却水を一段冷却する制御を行い、前記フリークーリング用冷却水循環路を介して前記熱交換器に冷却水を搬送する制御を行うことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、予冷コイルと冷却コイルとを設けた空調機と、外気湿球温度計と、前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度に拘わらず運転する第一の冷凍機と、前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度に拘わらず運転する前記第一の冷凍機用の冷却塔と、液ポンプを設け、前記第一の冷凍機と前記第一の冷凍機用の冷却塔とを連絡する第一の冷却水循環路と、前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度と前記冷却コイルの冷却要求に応じて発停する少なくとも1つ以上の第二の冷凍機と、前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度と前記冷却コイルの冷却要求に応じて発停する前記第二の冷凍機用の冷却塔と、液ポンプを設け、前記第二の冷凍機と前記第二の冷凍機用の冷却塔とを連絡する第二の冷却水循環路と、液ポンプを設け、前記第一の冷凍機および前記第二の冷凍機と前記空調機の冷却コイルとを連絡する冷水循環路と、フリークーリング用の冷却塔と、液ポンプを設け、前記フリークーリング用の冷却塔と前記空調機の予冷コイルとを連絡するフリークーリング用冷却水循環路と、前記第二の冷却水循環路と前記フリークーリング用冷却水循環路との間に設け、前記フリークーリング用の冷却塔と前記第二の冷凍機用の冷却塔とを直列に接続するフリークーリング用切替機構と、前記外気湿球温度計によって測定される外気湿球温度に、フリークーリングを行えない第一の設定値とフリークーリングを行える第二の設定値とを設定するとともに、前記フリークーリング用切替機構の切替制御を行う制御装置とを備え、前記フリークーリング用切替機構は、前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路と前記第二の冷却水循環路の還り路とを結ぶ第一の流路と、前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路と前記第二の冷却水循環路の往き路とを結ぶ第二の流路と、前記第一の流路の前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路側の分岐点と前記第二の流路の前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路側の分岐点との間の前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路に設けた第一のバルブと、前記第一の流路に設けた第二のバルブと、前記第二の流路に設けた第三のバルブと、前記第二の流路の前記第二の冷却水循環路の往き路側の分岐点より前記第二の冷凍機側に設けた第四のバルブとを備え、前記制御装置は、前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度が第一の設定値以上になると、前記第一のバルブ、前記第二のバルブおよび前記第三のバルブを閉じ、前記第四のバルブを開いて前記第二の冷凍機および前記第二の冷凍機用の冷却塔を運転する制御を行い、前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度が前記第一の設定値より低くかつ第二の設定値以上になると、前記第二の冷凍機を停止し、前記第二のバルブおよび前記第三のバルブを開き、前記第一のバルブおよび前記第四のバルブを閉じて前記フリークーリング用冷却塔と前記第二の冷凍機用の冷却塔とを直列に連絡して前記フリークーリング用冷却水循環路の冷却水を二段階に冷却する制御を行い、前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度が前記第二の設定値より低くなると、前記第二の冷凍機用の冷却塔を停止し、前記第一のバルブを開き、前記第二のバルブおよび第三のバルブを閉じ、前記フリークーリング用冷却水循環路の冷却水を一段冷却する制御を行い、前記フリークーリング用冷却水循環路を介して前記予冷コイルに冷却水を搬送する制御を行うことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、冷却コイルを備えた空調機と、外気湿球温度計と、前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度に拘わらず運転する第一の冷凍機と、前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度に拘わらず運転する前記第一の冷凍機用の冷却塔と、液ポンプを設け、前記第一の冷凍機と前記第一の冷凍機用の冷却塔とを連絡する第一の冷却水循環路と、前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度と前記冷却コイルの冷却要求に応じて発停する少なくとも一つ以上の第二の冷凍機と、前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度と前記冷却コイルの冷却要求に応じて発停する前記第二の冷凍機の冷却塔と、液ポンプを設け、前記第二の冷凍機と前記第二の冷凍機用の冷却塔とを連絡する第二の冷却水循環路と、フリークーリング用の冷却塔と、液ポンプと熱交換器とを設け、前記フリークーリング用の冷却塔に連絡するフリークーリング用冷却水循環路と、液ポンプを設け、前記第一の冷凍機および前記第二の冷凍機及び前記熱交換器と前記空調機の冷却コイルとを連絡する冷水循環路と、前記第二の冷却水循環路と前記フリークーリング用冷却水循環路との間に設け、前記フリークーリング用の冷却塔と前記第二の冷凍機用の冷却塔とを直列に接続するフリークーリング用切替機構と、前記外気湿球温度計によって測定される外気湿球温度に、フリークーリングを行えない第一の設定値とフリークーリングを行える第二の設定値とを設定するとともに、前記フリークーリング用切替機構の切替制御を行う制御装置とを備え、前記フリークーリング用切替機構は、前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路と前記第二の冷却水循環路の還り路とを結ぶ第一の流路と、前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路と前記第二の冷却水循環路の往き路とを結ぶ第二の流路と、前記第一の流路の前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路側の分岐点と前記第二の流路の前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路側の分岐点との間の前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路に設けた第一のバルブと、前記第一の流路に設けた第二のバルブと、前記第二の流路に設けた第三のバルブと、前記第二の流路の前記第二の冷却水循環路の往き路側の分岐点より前記第二の冷凍機側に設けた第四のバルブとを備え、前記制御装置は、前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度が第一の設定値以上になると、前記第一のバルブ、前記第二のバルブおよび前記第三のバルブを閉じ、前記第四のバルブを開いて前記第二の冷凍機および前記第二の冷凍機用の冷却塔を運転する制御を行い、前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度が前記第一の設定値より低くかつ第二の設定値以上になると、前記第二の冷凍機を停止し、前記第二のバルブおよび前記第三のバルブを開き、前記第一のバルブおよび前記第四のバルブを閉じて前記フリークーリング用冷却塔と前記第二の冷凍機用の冷却塔とを直列に連絡して前記フリークーリング用冷却水循環路の冷却水を二段階に冷却する制御を行い、前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度が前記第二の設定値より低くなると、前記第二の冷凍機用の冷却塔を停止し、前記第一のバルブを開き、前記第二のバルブ及び第三のバルブを閉じ、前記フリークーリング用冷却水循環路の冷却水を一段冷却する制御を行い、前記フリークーリング用冷却水循環路を介して前記熱交換器に冷却水を搬送する制御を行うことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1または請求項3記載の空気調和設備において、前記制御装置は、前記フリークーリング用冷却水循環路の熱交換器へ供給する冷却水往き温度をTs、熱交換器から還ってくる冷却水還り温度をTrとした際に、前記フリークーリング用の冷却塔冷却水入口水温(これはTr温度と等しい)℃をTw1、前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃をTw2、前記第二流路を流れる前記第二の冷凍機用の冷却塔冷却水出口水温℃をTw3、Tw1℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw1、Tw2℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw2、Tw3℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw3、前記フリークーリング用の冷却塔固有の比例定数C1、前記フリークーリング用の冷却塔充填物高さZ1、前記フリークーリング用の冷却塔水空気比L/GをN1、前記第二の冷凍機用の冷却塔固有の比例定数C2、前記第二の冷凍機用の冷却塔充填物高さZ2、前記第二の冷凍機用の冷却塔水空気比L/GをN2と規定して近似して表せる塔特性を求める、下記に示すフリークーリング用の冷却塔特性の対数平均法式および第二の冷凍機用の冷却塔特性の対数平均法式により、前記フリークーリング用の冷却塔を流れる空気湿球温度毎に算出したTw2と、前記第二の冷凍機用の冷却塔を流れる空気湿球温度毎に算出したTw3とを求め、
フリークーリング用の冷却塔特性の対数平均法式
Figure 0004829147
ただし、ここでのΔh1とΔh2は以下とする。
Δh1=hW2−h1
Δh2=hW1−h2
(U/N)1=C111α-1、0.3≦α≦0.5
第二の冷凍機用の冷却塔特性の対数平均法式
Figure 0004829147
ただし、ここでのΔh1とΔh2は以下とする。
Δh1=hW3−h1
Δh2=hW2−h3
(U/N)2=C222α-1、0.3≦α≦0.5
縦軸に前記フリークーリング用の冷却塔冷却水入口/出口水温℃を取り、横軸に前記フリークーリング用の冷却塔に導入される空気湿球温度℃を取ったグラフに、前記フリークーリング用の冷却塔に導入される空気湿球温度毎に算出したTw2と前記第二の冷凍機用の冷却塔に導入される空気湿球温度毎に算出したTw3とをそれぞれプロットしプロット点を結んだ二つの冷却塔出口水温線を作成し、前記第二の冷凍機用の冷却塔出口水温線と前記グラフの縦軸の前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第一の設定値とし、前記フリークーリング用の冷却塔出口水温線と前記グラフの縦軸の前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第二の設定値とすることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1または請求項3記載の空気調和設備において、前記制御装置は、前記フリークーリング用冷却水循環路の熱交換器へ供給する冷却水往き温度をTs、熱交換器から還ってくる冷却水還り温度をTrとした際に、前記フリークーリング用の冷却塔冷却水入口水温(これはTr温度と等しい)℃をTw1、前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃をTw2、前記第二流路を流れる前記第二の冷凍機用の冷却塔冷却水出口水温℃をTw3、Tw1℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw1、Tw2℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw2、Tw3℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw3、前記フリークーリング用の冷却塔固有の比例定数C1、前記フリークーリング用の冷却塔充填物高さZ1、前記フリークーリング用の冷却塔水空気比L/GをN1、前記第二の冷凍機用の冷却塔固有の比例定数C2、前記第二の冷凍機用の冷却塔充填物高さZ2、前記第二の冷凍機用の冷却塔水空気比L/GをN2と規定して近似して表せる塔特性を求める、下記に示すフリークーリング用の冷却塔特性のチェビシェフの公式により、前記フリークーリング用の冷却塔を流れる空気湿球温度毎に算出したTw2と、前記第二の冷凍機用の冷却塔を流れる空気湿球温度毎に算出したTw3とを求め、
フリークーリング用の冷却塔特性のチェビシェフの公式
U/N=(Cρ×Δtw/4)×{(1/Δh1)+(1/Δh2)+(1/Δh3
+(1/Δh4)}
ただし、ここでのΔh1〜Δh4は以下とする。
Δh1= tW2+0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh2= tW2+0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh3= tW2−0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh4= tW2−0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
(U/N)1=C111α-1、0.3≦α≦0.5
第二の冷凍機用の冷却塔特性のチェビシェフの公式
U/N=(Cρ×Δtw/4)×{(1/Δh1)+(1/Δh2)+(1/Δh3
+(1/Δh4)}
ただし、ここでのΔh1〜Δh4は以下とする。
Δh1= tW3+0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh2= tW2+0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh3= tW2−0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh4= tW2−0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
(U/N)2=C222α-1、0.3≦α≦0.5
縦軸に前記フリークーリング用の冷却塔冷却水入口/出口水温℃を取り、横軸に前記フリークーリング用の冷却塔に導入される空気湿球温度℃を取ったグラフに、前記フリークーリング用の冷却塔に導入される空気湿球温度毎に算出したTw2と前記第二の冷凍機用の冷却塔に導入される空気湿球温度毎に算出したTw3とをそれぞれプロットしプロット点を結んだ二つの冷却塔出口水温線を作成し、前記第二の冷凍機用の冷却塔出口水温線と前記グラフの縦軸の前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第一の設定値とし、前記フリークーリング用の冷却塔出口水温線と前記グラフの縦軸の前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第二の設定値とすることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項2記載の空気調和設備において、前記制御装置は、前記フリークーリング用冷却水循環路の予冷コイルへ供給する冷却水往き温度をTs、予冷コイルから還ってくる冷却水還り温度をTrとした際に、前記フリークーリング用の冷却塔冷却水入口水温(これはTr温度と等しい)℃をTw1、前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃をTw2、前記第二流路を流れる前記第二の冷凍機用の冷却塔冷却水出口水温℃をTw3、Tw1℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw1、Tw2℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw2、Tw3℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw3、前記フリークーリング用の冷却塔固有の比例定数C1、前記フリークーリング用の冷却塔充填物高さZ1、前記フリークーリング用の冷却塔水空気比L/GをN1、前記第二の冷凍機用の冷却塔固有の比例定数C2、前記第二の冷凍機用の冷却塔充填物高さZ2、前記第二の冷凍機用の冷却塔水空気比L/GをN2と規定して近似して表せる塔特性を求める、下記に示すフリークーリング用の冷却塔特性の対数平均法式および第二の冷凍機用の冷却塔特性の対数平均法式により、前記フリークーリング用の冷却塔を流れる空気湿球温度毎に算出したTw2と、前記第二の冷凍機用の冷却塔を流れる空気湿球温度毎に算出したTw3とを求め、
フリークーリング用の冷却塔特性の対数平均法式
Figure 0004829147
ただし、ここでのΔh1とΔh2は以下とする。
Δh1=hW2−h1
Δh2=hW1−h2
(U/N)1=C111α-1、0.3≦α≦0.5
第二の冷凍機用の冷却塔特性の対数平均法式
Figure 0004829147
ただし、ここでのΔh1とΔh2は以下とする。
Δh1=hW3−h1
Δh2=hW2−h3
(U/N)2=C222α-1、0.3≦α≦0.5
フリークーリング用の冷却塔特性の対数平均法式
縦軸に前記フリークーリング用の冷却塔冷却水入口/出口水温℃を取り、横軸に前記フリークーリング用の冷却塔に導入される空気湿球温度℃を取ったグラフに、前記フリークーリング用の冷却塔に導入される空気湿球温度毎に算出したTw2と前記第二の冷凍機用の冷却塔に導入される空気湿球温度毎に算出したTw3とをそれぞれプロットしプロット点を結んだ二つの冷却塔出口水温線を作成し、前記第二の冷凍機用の冷却塔出口水温線と前記グラフの縦軸の前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第一の設定値とし、前記フリークーリング用の冷却塔出口水温線と前記グラフの縦軸の前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第二の設定値とすることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項2記載の空気調和設備において、前記制御装置は、前記フリークーリング用冷却水循環路の予冷コイルへ供給する冷却水往き温度をTs、予冷コイルから還ってくる冷却水還り温度をTrとした際に、前記フリークーリング用の冷却塔冷却水入口水温(これはTr温度と等しい)℃をTw1、前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃をTw2、前記第二流路を流れる前記第二の冷凍機用の冷却塔冷却水出口水温℃をTw3、Tw1℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw1、Tw2℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw2、Tw3℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw3、前記フリークーリング用の冷却塔固有の比例定数C1、前記フリークーリング用の冷却塔充填物高さZ1、前記フリークーリング用の冷却塔水空気比L/GをN1、前記第二の冷凍機用の冷却塔固有の比例定数C2、前記第二の冷凍機用の冷却塔充填物高さZ2、前記第二の冷凍機用の冷却塔水空気比L/GをN2と規定して近似して表せる塔特性を求める、下記に示すフリークーリング用の冷却塔特性のチェビシェフの公式により、前記フリークーリング用の冷却塔を流れる空気湿球温度毎に算出したTw2と、前記第二の冷凍機用の冷却塔を流れる空気湿球温度毎に算出したTw3とを求め、
フリークーリング用の冷却塔特性のチェビシェフの公式
U/N=(Cρ×Δtw/4)×{(1/Δh1)+(1/Δh2)+(1/Δh3
+(1/Δh4)}
ただし、ここでのΔh1〜Δh4は以下とする。
Δh1= tW2+0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh2= tW2+0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh3= tW2−0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh4= tW2−0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
(U/N)1=C111α-1、0.3≦α≦0.5
第二の冷凍機用の冷却塔特性のチェビシェフの公式
U/N=(Cρ×Δtw/4)×{(1/Δh1)+(1/Δh2)+(1/Δh3
+(1/Δh4)}
ただし、ここでのΔh1〜Δh4は以下とする。
Δh1= tW3+0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh2= tW2+0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh3= tW2−0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh4= tW2−0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
(U/N)2=C222α-1、0.3≦α≦0.5
縦軸に前記フリークーリング用の冷却塔冷却水入口/出口水温℃を取り、横軸に前記フリークーリング用の冷却塔に導入される空気湿球温度℃を取ったグラフに、前記フリークーリング用の冷却塔に導入される空気湿球温度毎に算出したTw2と前記第二の冷凍機用の冷却塔に導入される空気湿球温度毎に算出したTw3とをそれぞれプロットしプロット点を結んだ二つの冷却塔出口水温線を作成し、前記第二の冷凍機用の冷却塔出口水温線と前記グラフの縦軸の前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第一の設定値とし、前記フリークーリング用の冷却塔出口水温線と前記グラフの縦軸の前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第二の設定値とすることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項4ないし請求項7の何れか記載の空気調和設備において、C2=C1、Z2=Z1、N2=N1である、第二の冷凍機用の冷却塔を備えたことを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項4ないし請求項7の何れか記載の空気調和設備において、Z2>Z1、N2<N1である、第二の冷凍機用の冷却塔を備えたことを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項1ないし請求項9の何れか記載の空気調和設備において、前記フリークーリング用冷却水循環路は、往き路に前記液ポンプを設け、前記液ポンプと前記第一の流路の前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路側の分岐点との間に第一の流量計を設け、還り路に第二の流量計を設けていることを特徴とする。
請求項11に係る発明は、請求項1ないし請求項9の何れか記載の空気調和設備において、前記冷却コイルに連絡する冷却コイルを設けた空調機をさらに備えたことを特徴とする。
請求項12に係る発明は、請求項4または請求項5記載の空気調和設備において、前記フリークーリング用冷却水循環路の熱交換器へ供給する冷却水往き温度Tsと、前記熱交換器から還ってくる冷却水還り温度をTrとに所定の値を設定する入力装置をさらに備え、前記制御装置は、前記外気湿球温度の第一の設定値および前記外気湿球温度の第二の設定値を算出演算する演算部を格納し、前記入力装置で入力された所定の値を演算した結果で、前記フリークーリング用切替機構、前記フリークーリング用冷却塔、前記第二の冷凍機、前記第二の冷凍機用の冷却塔の制御を行うことを特徴とする。
請求項13に係る発明は、請求項6または請求項7記載の空気調和設備において、前記フリークーリング用冷却水循環路の予冷コイルへ供給する冷却水往き温度Tsと、前記熱予冷コイルから還ってくる冷却水還り温度をTrとに所定の値を設定する入力装置をさらに備え、前記制御装置は、前記外気湿球温度の第一の設定値および外気湿球温度の第二の設定値を算出演算する演算部を格納し、前記入力装置で入力された所定の値を演算した結果で、前記フリークーリング用切替機構、前記フリークーリング用冷却塔、前記第二の冷凍機、前記第二の冷凍機用の冷却塔の制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、例えば、フリークーリングにより23℃に温度上昇した冷却水を18℃にまで冷却する場合、フリークーリングが可能な時間が、東京の気候で2300時間から4400時間へと延びた。実に年間の半分以上の時間が利用可能となった。そして、フリークーリング時間が延びることによって省エネルギー化が進んだ。
冷却塔における空気と水の熱交換において、冷却塔の空気と水の交換熱量はその塔部位における空気のエンタルピーhと入口水温と同温での飽和空気のエンタルピーhwとの差Δhに比例するので、1台だけの冷却塔を、冷却塔高さを増やしたり、空気の流動方向に垂直な塔断面積を増やしたりしても、その容量アップさせた部分へ導入される空気のエンタルピーが上がってしまい、水をなかなか冷却できないところ、2台の冷却塔を直列に接続することで、2台目として容量アップした部分への入口空気のエンタルピーが、1台目の入口空気のエンタルピーと同じでとても低いので、容量アップの塔部分の熱交換を最大限促進することができる。
フリークーリングを行うにあたり、ターボ冷凍機用冷却塔の定格能力で専用機を選定したので、専用機のイニシャルコストが極小となった。
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
〔第一実施形態〕
電算センターの電算機発熱負荷は、ピーク時での全体熱負荷の60〜90%を占め、その他の電算室での外気、建物伝熱負荷は夏季に発生する熱負荷である。
本実施形態に係る空気調和設備1は、外気、建物負荷が全体に占める割合が小さい場合に適用される。
本実施形態に係る空気調和設備1は、図1および図2に示すように、フリークーリング用冷却水循環路131と第二の冷却水循環路134との間に、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105と第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115とを直列に接続するフリークーリング用切替機構10を設けた点で、従来の空気調和設備とは相違する。従って、本実施形態では、従来の空気調和装置と同じ構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
フリークーリング用切替機構10は、フリークーリング用冷却水循環路131の往き路131aと第二の冷却水循環路134の還り路134bとを結ぶ第一の流路11と、フリークーリング用冷却水循環路131の往き路131aと第二の冷却水循環路134の往き路134aとを結ぶ第二の流路12と、第一の流路11のフリークーリング用冷却水循環路131の往き路134a側の分岐点11aと第二の流路12のフリークーリング用冷却水循環路131の往き路131a側の分岐点12aとの間のフリークーリング用冷却水循環路131の往き路131aに設けた第一のバルブ(V1)13と、第一の流路11に設けた第二のバルブ(V2)14と、第二の流路12に設けた第三のバルブ(V3)15と、第二の流路12の第二の冷却水循環路134の往き路134a側の分岐点12bより第二の第二の冷凍機(R2)109側に設けた第四のバルブ(V4)16とを備えている。
また、フリークーリング用冷却水循環路131の往き路131aには、循環ポンプ(P3)106と分岐点11aとの間に流量計F1を備えている。流量計F1に連絡する流量調節器FIC1は、流量計F1からの流量と設定流量とを比較し、循環ポンプ(P2)117の定格流量の80%流量になるように循環ポンプ(P3)106の回転数を制御する。フリークーリング用冷却水循環路131の還り路131bには、流量計F2を備えている。流量計F2に連絡する流量調節器FIC2は、流量計F2からの流量と設定流量とを比較し、循環ポンプ(P2)117の定格流量の80%流量になるように循環ポンプ(P2)117の回転数を制御する。
フリークーリング用切替機構10の切替制御を行う制御装置は、コントローラ124と熱量演算コントローラ127によって構成されている。
コントローラ124は、外気湿球温度T1が13℃の設定1と外気湿球温度T1が5℃の設定2とを判断する判断部を備えている。また、コントローラ124は、2つの設定値1,2に基づいて、第二の冷凍機(R2)109、第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115のファン、循環ポンプ(P2)117、循環ポンプ(CT1)111、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105のファン、第一のバルブ(V1)13、第二のバルブ(V2)14、第三のバルブ(V3)15、第四のバルブ(V4)16、循環ポンプ(P4)103の運転を制御する。
熱量演算コントローラ127は、冷水循環路132の温度T3,T4および流量計F3からの流量Qに基づいて、熱量q=Q(T3−T4)を演算し、その結果が設定熱量以上か否かを判断し、第一の冷凍機(R1)108、第一の冷凍機用の第一の冷凍機用の冷却塔(CT1)114のファン、循環ポンプ(P1)116、循環ポンプ(CP1)110、第二の冷凍機(R2)109、第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115のファン、循環ポンプ(P2)111、循環ポンプ(CP2)111の運転を制御する。
次に、本実施形態に係る空気調和設備1の動作を図3に基づいて説明する。
先ず、空調機101を運転し、第一のバルブ(V1)13、第二のバルブ(V2)14、第三のバルブ(V3)15および第四のバルブ(V4)16を閉じ、第一の冷凍機(R1)108、第一の冷凍機用の冷却塔(CT1)114のファン、冷却塔用循環ポンプ(P1)116、循環ポンプ(CT1)110を運転する(ステップS1〜S3)。
次に、電算室118の床下空間121の温度計にて空調機101から吹き出される空気の吹出温度T5を測定し、温度調節器TIC5が設定吹出温度となるようにバルブ(VE1)125を比例制御する(ステップS4)。
次に、冷水循環路132の往き路132aの水温T3と還り路132bの水温T4と流量計F3で測定した冷水の流量Qによって、熱量q=Q(T3−T4)(kcal/h)を求める。そして、得られた熱量qが設定熱量以上か否かの判断を熱量演算コントローラ127が行う(ステップS5)。設定熱量未満の場合には、ステップS3に戻り、設定熱量以上であると判断された場合には、次にステップS6へ進む。
次に、外気湿球温度計が測定した外気湿球温度T1を温度調節器TIC1を介してコントローラ124に入力する。コントローラ124では、13℃未満か否かの判断を行う(ステップS6)。外気湿球温度T1が13℃以上の場合には、ステップS26へ進み、外気湿球温度T1が13℃未満の場合には、ステップS7へ進む。
次に、外気湿球温度計が測定した外気湿球温度T1を温度調節器TIC1を介してコントローラ124に入力する。コントローラ124では、外気湿球温度T1が5℃未満か否かの判断を行う(ステップS7)。外気湿球温度T1が5℃以上の場合には、ステップS18へ進み、外気湿球温度T1が5℃未満の場合には、ステップS8へ進む。
次に、外気湿球温度T1が5℃未満の場合には、第一のバルブ(V1)13を開き、第二のバルブ(V2)14、第三のバルブ(V3)15および第四のバルブ(V4)16を閉じて、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105のファンを運転し、循環ポンプ(P3)106と循環ポンプ(P4)103とを運転する。流量計F1で測定した流量が、循環ポンプ(P2)117の定格流量の80%流量になるように循環ポンプ(P3)106の回転数を制御する(ステップS8〜S10)。
次に、空調機101の予冷コイル102からの出口空気温度T7が設定予冷水出口空気温度になるように温度調節器TIC7がバルブ(VE2)126を比例制御する(ステップS11)。
次に、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105の冷却水温T6が5℃未満か否かの判断を行う(ステップS12)。冷却水温T6が5℃未満の場合には、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105のファンを停止する(ステップS13)。冷却水温T6が5℃以上の場合には、ステップS7に戻る。
次に、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105の冷却水温T6が5℃以上か否かの判断を行う(ステップS14)。冷却水温T6が5℃未満の場合には、ステップS13に戻る。
次に、外気湿球温度T1が5℃+0.5℃以上か否かの判断を行う(ステップS15)。外気湿球温度T1が5℃+0.5℃未満の場合には、ステップS8に戻る。外気湿球温度T1が5℃+0.5℃以上の場合にはステップ16に進む。
次に、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105のファン、循環ポンプ(P3)106および循環ポンプ(P4)103を停止する(ステップS16)。
次に、空調機101を停止するか否かの判断を行う(ステップS17)。停止する場合には、ステップS31に進む。停止しない場合には、ステップS7の否定と同じく、第二のバルブ(V2)14と第三のバルブ(V3)15とを開き、第一のバルブ(V1)13と第四のバルブ(V4)16とを閉じる(ステップS18)。
次に、第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115のファンとフリークーリング用の冷却塔(CT3)105のファンとを運転し、循環ポンプ(P2)117と循環ポンプ(P3)106と循環ポンプ(P4)103とを運転する。流量計F1で測定した流量が循環ポンプ(P2)117の定格流量の80%流量になるように循環ポンプ(P3)106の回転数を制御し、流量計F2で測定した流量が循環ポンプ(P2)117の定格流量の80%流量になるように循環ポンプ(P2)117の回転数を制御する(ステップS19〜S21)。
次に、空調機101の予冷コイル102からの出口空気温度T7が設定予冷水出口空気温度になるように温度調節器TIC7がバルブ(VE2)126を比例制御する(ステップS22)。
次に、外気湿球温度T1が13℃+0.5℃以上か否かの判断を行う(ステップS23)。外気湿球温度T1が13℃+0.5℃未満の場合には、ステップS7に戻る。外気湿球温度T1が13℃+0.5℃以上の場合にはステップS24に進む。
次に、第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115のファン、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105のファン、循環ポンプ(P2)117、循環ポンプ(P3)106および循環ポンプ(P4)103を停止する(ステップS24)。
次に、空調機101を停止するか否かの判断を行う(ステップS25)。停止する場合には、ステップS31に進む。停止しない場合には、ステップS6の否定と同じく、第四のバルブ(V4)16を開き、第一のバルブ(V1)13、第二のバルブ(V2)14および第三のバルブ(V3)15を閉じる(ステップS26)。
次に、第二の冷凍機(R2)109、第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115のファン、循環ポンプ(P2)117、循環ポンプ(CP2)111を運転する(ステップS27)。
次に、熱量qが設定値以下か否かの判断を行う(ステップS28)。熱量が設定値以上の場合には、ステップS6に戻る。
次に、熱量が設定値以下の場合には、第二の冷凍機(R2)109、第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115のファン、循環ポンプ(P2)117、循環ポンプ(CP2)112を停止する(ステップS29)。
次に、空調機101を停止するか否かの判断を行う(ステップS30)。停止する場合には、ステップS31に進む。停止しない場合には、ステップS5に戻る。
次に、空調機101を停止し、第一の冷凍機(R1)108、第一の冷凍機用の冷却塔(CT1)114のファン、循環ポンプ(P1)116、循環ポンプ(CP1)111を停止する(ステップS32)。
次に、第一のバルブ(V1)13、第二のバルブ(V2)14、第三のバルブ(V3)15、第四のバルブ(V4)16を閉じる(ステップS33)。
以上により、空気調和設備1の運転が制御されている。
次に、図4に基づいて夏季の動作を説明する。ここで、夏季は外気湿球温度が13℃以上、温度調節器TIC1の設定1以上(東京の気象データでは年間4360時間)とした。なお、ここでは、フリークーリング用の冷却塔105によるフリークーリングを行わないので、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105、循環ポンプ(P3)106、熱交換器104、循環ポンプ(P4)103、予冷コイル102は省略されている。
夏季は、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105を動作させて予冷水入口水温が設定条件(この場合20℃)を作ることができる外気湿球温度とならないので、図3のステップS26に示すように、第一のバルブ(V1)13、第二のバルブ(V2)14、第三のバルブ(V3)15が閉まり、第四のバルブ(V4)16が開き、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105と冷却塔用の循環ポンプ(P3)106は停止し、予冷用の循環ポンプ(P4)103も停止する。夏季など室内熱負荷が大きくなるので、この冷却のためさらに空調機101の後段の冷却コイル107で予冷分の冷却も無くなるので、今まで運転していた第一の冷凍機(R1)108、ポンプ(CP1)110の他に第二の冷凍機(R2)109、ポンプ(CP2)111を運転し、後段の冷却コイル107の水量を増やす。
次に、図5に基づいて中間期の動作を説明する。中間期は外気湿球温度が5℃以上13℃未満、温度調節器TIC1の設定1未満設定2以上(東京の気象データでは年間2100時間)とした。なお、ここでは、第二の冷凍機(R2)109、循環ポンプ(CT2)111、循環ポンプ(P2)117による運転は行わないので、これらは省略されている。
この季節では、フリークーリング用の冷却塔105だけの運転では、フリークーリング用冷却水循環路131の往き路131aの冷却水の水温は18℃以下にならないので、図3のステップS18に示すように、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105と第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115とを直列にすることによって水温18℃以下での外気湿球温度T1の設定1(13℃)とする。
予冷コイル102で室内循環空気と熱交換し温められた予冷水循環路130の冷水は、熱交換器104へ搬送され、フリークーリング用冷却水循環路131の冷却水と熱交換する。この冷却水は、循環ポンプ(P3)106によってフリークーリング用の冷却塔(CT3)105へ搬送され、この1段目のフリークーリング用の冷却塔(CT3)105ではその時の湿球温度と冷却塔の能力の関係によって設定水温18℃に近ずいた温度に冷却される。この冷却水は、第一の流路11を介して2段目の第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115へ搬送される。2段目の第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115では、1段目に冷却された冷却水を設定水温18℃以下に冷却して第二の流路12を介して再度熱交換器104へ搬送する。この時の後段の冷水コイル107では、中間期の場合建物負荷が無くなり、外気冷却負荷もなくなるので室内負荷が小さく、第一の冷凍機(R1)108の冷却でまかなえ、冷水ポンプ(CP1)110で搬送される冷水の一部が導入され、設定室温26℃になるように空気を冷却する。
次に、図6に基づいて冬季の動作を説明する。ここで、冬季は外気湿球温度が5℃未満(東京の気象データでは年間2300時間)とした。
この季節では、冷却水の水温18℃以下での外気湿球温度T1の設定2(5℃)となるので、図3のステップS8に示すように、第一のバルブ(V1)13が開き、第二のバルブ(V2)14、第三のバルブ(V3)15、第四のバルブ(V4)16が閉まり、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105と冷却塔用の循環ポンプ(P3)106と予冷用の循環ポンプ(P4)103とを運転する。空調機101の予冷コイル102で室内循環空気と熱交換し温められた冷水は、熱交換器104へ搬送され冷却水と熱交換する。この冷却水は、循環ポンプ(P3)106によってフリークーリング用の冷却塔(CT3)105へ搬送される。その搬送された冷却水は、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105によって冷却水設定水温18℃以下に冷却されて再度熱交換器104へ搬送される。この時の後段の冷水コイル107では、冬期の場合建物負荷が無くなり、外気冷却負荷もなくなるので室内負荷が小さく、冷凍機1台の冷却でまかなえ、冷水ポンプ(CP1)110で搬送される冷水の一部が導入され、設定室温になるように空気を冷却する。
以上のように、本実施形態によれば、冬季や中間期の低熱負荷により遊休している第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115とフリークーリング用の冷却塔(CT3)105を直列に配置することによって二段に冷却することができるので、従来より冷水温度を下がることができる。
なお、本実施形態では、熱源機器容量は冷凍機は1台につき400RT、冷却塔は冷凍機用冷却水製造時としては定格運転520RTである。この冷却塔がフリークーリングを行う時は80%水量運転で足りる(コンプレッサー仕事分の冷却熱量減)。
中間期や冬期に室内熱負荷が減少した場合の1台余っている第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115を2台直列に配置し、1台目で23℃の冷却水を20℃まで冷却し、2台目で20℃の冷却水を18℃まで冷却した。その時の湿球温度は13℃以下である。
次に、冬季や中間期の低熱負荷により遊休している第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115とフリークーリング用の冷却塔(CT3)105を直列にして冷却する理論について説明する。
ここでは、電算室118の床吹出温度は17〜20℃で設定する。これは電算機119が結露を嫌うためこの範囲で抑える。空調機101の還り空気の温度は室内を経由して還りダクト内で1℃ぐらい上昇して24〜27℃で戻ってくる。
1.空調機101の還り空気を冷却する予冷水は、空気と水の温度差が小さければ空調機101内の予冷コイル102の伝熱面積が大きくなりイニシャルコストが増えるのに伴って、送風機の圧力抵抗が増え、ランニングコストも増える。また、スペースも増えてイニシャルが増える。
フリークーリング用の冷却塔(CT3)105としては、冷却塔送水温度が高くなるので年間の使用時間も増え、ランニングコストは減る。これらのランニングコストとイニシャルコストの兼ね合いで空気と予冷水の温度差ΔTを決め、予冷コイル102を選定する。本実施形態では、ΔT=2℃とした場合兼ね合いが良かったので、空調機101の還り空気の温度27℃に対して予冷水の熱交換器104の還り水温を25℃とした。
2.予冷水の熱交換器104の還り冷却水温が決まったので、予冷水の熱交換器104の往き温度を決定する。予冷水の入出口の温度差は小さいと搬送の水量が大きくなり、空調機101内の予冷コイル102が大きくなり、イニシャルが増え、ランニングコストも増えるので、その兼ね合いで決めた予冷水入出口温度差を5〜7℃で決める。本実施形態では、温度差を5℃として20℃とした。
3.予冷水の送水温度を2.で決めたら、フリークーリング用の冷却塔105の冷却水でできるだけ高い温度として使用したいため、熱交換器104において2.で決めた予冷水送水温度取り出し可能な温度によって冷却水温度を決定する。この時、予冷水送水温度と冷却水送水温度の差はランニングコストとイニシャルコストの兼ね合いで決定するが、1〜2℃の最少温度差でもあまり大きくイニシャルコストに影響を受けない。本実施形態では、予冷水と冷却水の温度差を2℃として熱交換器104の予冷水還り水温に対して熱交換器104の冷却水出口水温(冷却塔入口水温)を23℃、熱交換器104の予冷水往き水温に対して熱交換器104の冷却水入口温度(冷却塔出口水温)を18℃とし、冷却水入出口温度差を5℃とし。
4.フリークーリング用の冷却塔105の能力は、遊休している冷凍機もしくは本冷水を製造している冷凍機1台以上の冷却能力を有する。
上記のことから整理すると、フリークーリングでの仮の条件として、フリークーリング用の冷却塔105の冷却水入口温度23℃、フリークーリング用の冷却塔105の冷却水出口温度18℃が仮に規定できた。
以下に外気湿球温度による第一の設定値、第二の設定値が図9の2本の曲線で規定できることを以下に示す。図9の2本の曲線を求めるために、図7とU/Nの式を用いて以下に展開する。
先ず、冷却塔2台直列冷却の概論について説明する。
冷却塔の空気と水の交換熱量は、空気のエンタルピーhと入口水温と同温での飽和空気のエンタルピーhwとの差Δhに比例し、空気のエンタルピーhおよび湿球温度t′以下には冷却が不可能である。言い換えれば、水に熱を与えなければ湿球温度付近まで冷却可能である。冷却塔2台を直列で冷却した時の水と空気の状態を図7に示す。ここで1台の冷却塔である水温での水を冷却させるとすると、冷却塔の冷却熱量と水が空調機や装置のコイルから受けた熱量の熱収支は等しくなり、冷却された水は湿球温度までは到達せずに水温tW1と湿球温度t1′の途中の状態にある。また、この時の空気は熱交換を行うことによって、出口に近いほどエンタルピーが増え、湿球温度が上がる。このことで冷却塔の高さを増し、交換器を増やしても効果が見られない。それで、1台目で冷却された水をさらに別の冷却塔で冷却すると、新鮮空気(外気)を取り入れることにより湿球温度の低い空気と熱交換が可能となり、前段で冷却された水温tW2以下の状態にすることが可能となる。
次に、2台冷却塔直列での計算について説明する。
計算に用いる各種記号を以下のように決定する。
w1=1台目冷却塔冷却水入口水温[℃]
w2=1台目冷却塔冷却水出口水温[℃]
w3=2台目冷却塔冷却水出口水温[℃]
w1=1台目冷却塔冷却水入口水温と同じ飽和空気のエンタルピー[kJ/kgDA]
w2=1台目冷却塔冷却水出口水温と同じ飽和空気のエンタルピー[kJ/kgDA]
w3=2台目冷却塔冷却水出口水温と同じ飽和空気のエンタルピー[kJ/kgDA]
1=1台目、2台目冷却塔入口空気エンタルピー[kJ/kgDA]
2=1台目冷却塔出口空気エンタルピー[kJ/kgDA]
3=2台目冷却塔出口空気エンタルピー[kJ/kgDA]
Cρ=水の比重[kJ/kg]
Ka=エンタルピー基準総括面積熱伝達係数[kJ/m2・ΔI・h]
C=冷却塔固有の比例定数
L=循環水量[kg/h]
G=冷却塔風量[kg/h]
A=空気の流動方向に垂直な塔断面積[m2
Z=充填物高さ[m]
α,β=充填物によって決定される定数
N=水空気比L/G
X=近似的に算出した塔特性U/N
1=対数平均法で算出した塔特性U/N
2=チェビショフの公式で算出した塔特性U/N
冷却塔による水の冷却は、一般の熱交換器の冷却と異なり、水と空気の直接接触によって熱交換が行われる。そのため顕熱移動だけでなく水蒸気の移動が生じ、複雑な解析が生じる。しかし、ここで冷却塔に対しての冷水の蒸発量は1%未満と非常に少ないため、移動した水蒸気流量にについては、無視できる大きさである。そこで冷却塔の冷水が大気に与える熱量と冷水が冷却される熱収支の熱量Qは次式で与えられる。
dQ=G×(dh)=(−Cρ)×L×(dTw) ・・・(1)
図8では、対向流型冷却塔での入口水温tw1、出口水温tw2、入口空気湿球温度t1′、出口空気湿球温度t2′と比エンタルピーの関係を表わし、水と空気が熱交換する状態を表わす。入口空気はL/Gである勾配線(操作線)によって変化してゆく。また、対向流冷却塔の微小高さdZについての熱交換を考えた場合、微小高さにおける微小な熱交換量 Qは、その部分での水温twに等しい温度の飽和空気比エンタルピーhwと空気の比エンタルピーhとの差(hw−h)に比例し、次式で与えられる。
dQ=Ka×(hw−h)×dZ×A ・・・(2)
(1)式、(2)式より(3)式を求める。
dQ=G×(dh)=(−Cρ)×L×(dTw)=Ka×(hw−h)×dZ×A ・・・(3)
(3)式を変形して、(4)式、(5)式を求める。
Ka×dZ×A/G=(dh)/(hw−h) ・・・(4)
Ka×dZ×A/L=(−Cρ)×(dTw)/(hw−h) ・・・(5)
(4)式、(5)式を充填物高さZについて積分すると、(6)式、(7)式が求められる。
Figure 0004829147
Figure 0004829147
(6)、(7)式が対向流型冷却塔の基本式で、Uは移動単位数でN0はL/Gの初期値に置き換えた数値である。U/Nは塔特性(tower performance factor)と呼ばれている。その求め方は近似して(7)式の積分記号内の変数の平均値を計算する方法で、代表して対数平均法の場合と、チェビシェフの公式(適当に4分割して、1/(hw−h)の平均値を計算する)の場合でU、U/Nを求めることができる。
対数平均法の場合を(8)式に示す。
Figure 0004829147
ただし、ここでのΔh1とΔh2は以下とする。
Δh1=hW2−h1
Δh2=hW1−h2
チェビシェフの公式を用いた場合も対数平均法の場合と同様に計算結果として(9)式に記載した。
U/N=(Cρ×Δtw/4)×{(1/Δh1)+(1/Δh2)+(1/Δh3
+(1/Δh4)} ・・・(9)
ただし、ここでのΔh1〜Δh4は以下とする。
Δh1= tW2+0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh2= tW2+0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh3= tW2−0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh4= tW2−0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
熱特性Kaは充填材の性能を表わす数値で、塔内の水と空気の流れが複雑なため理論的に求めるのは困難である。そこでKaはあらかじめ充填物ごとに実験式で求められ、その実験式は(L/A)と(G/A)の関数として(10)式で求められる。
Ka=C(L/A)α(G/A)β ・・・(10)
ここでα+β≒1である。
(10)式を(7)式のU/Nに代入すると、(11)式が求められる。
U/N=Ka×A×Z/L=CZ〔L/A〕α-1〔G/A〕-(α-1)=CZNα-1
・・・(11)
ここでCZを定数Kと置くと、(12)式が求められる。
U/N=KNα-1 ・・・(12)
冷却塔メーカー定格能力値がわかれば、U/Nを求めN、Kが求まる。αは0.4前後をとり、(12)式のU/Nが求まる。
(例えば、定格水量L、定格風量G、定格外気湿球温度t1´、定格入口水温tW1、出口水温tW2の冷却塔からN=L/Gを求め、定格時の水温tW1、tW2の定格格外気湿球温度からのh1と計算値h2を使って(8)式を逆算してU/Nを求め冷却塔のK=を導く。)
ここで、(12)式で求めた塔特性U/Nと入口水温tw1を0.1℃ずつ変化させた値を(8)式もしくは(9)式のtw2に代入し、U/Nが等しくなるような点tw2を計算結果として求めることができる。
以上から求まるtw2を1台目の冷却塔出口水温とする。
次に、2台目冷却塔の出口水温tW3を求める。2台冷却塔2台直列の水と空気の状態を新図2に示す。ここで、1台目冷却塔の出口水温tW2を2台目冷却塔の入口水温となるので、(8)式もしくは(9)式の各温度状態は以下のように置き換わる。
W1→tW2
W2→tW3
W1→hW2
W2→hW3
2→h3
よって、U/Nの近似式は、対数平均法の場合は(13)式となり、チェビシェフの公式の場合は(14)式となる。
Figure 0004829147
ただし、ここでのΔh1とΔh2は以下とする。
Δh1=hW3−h1
Δh2=hW2−h3
チェビシェフの公式を用いた場合も対数平均法の場合と同様に計算結果として(14)式に記載した。
U/N=(Cρ×Δtw/4)×{(1/Δh1)+(1/Δh2)+(1/Δh3
+(1/Δh4)} ・・・(14)
ただし、ここでのΔh1〜Δh4は以下とする。
Δh1= tW3+0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh2= tW2+0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh3= tW2−0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
Δh4= tW2−0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
また、2台目の冷却塔の(12)式による塔特性U/Nを求めるが、この時のN、K値は2台目冷却塔の能力によって変わる。仮に1台目冷却塔と同じ能力であればN、K値は同じとなり、それで1台目の冷却塔と同様(12)式で求めた塔特性U/Nと入口水温tw2を0.1℃ずつ変化させた値を(13)式もしくは(14)式のtw3に代入し、U/Nが等しくなるような点tw3を計算結果として付した。
以上から求まるtw3を2台目の冷却塔出口水温とする。
図9に同じ能力の冷却塔2台直列の1台目冷却塔入口水温23℃の時の外気湿球温度と出口水温の関係を示す。冷却水出口水温18℃を取り出せる外気湿球温度は、冷却塔1台では5℃以下であり、これは東京の気象データでは年間2300時間以下であった。しかし、冷却塔2台直列では外気湿球温度13℃以下で良く、東京の気象データでは年間4400時間であった。
本実施形態では、図9に示すチャート、すなわち、出口水温を縦軸、外気湿球温度を横軸とする座標に、フリークーリング用の冷却塔105の出口温度と外気湿球温度とで規定する第一の線図(冷却塔1台)と、フリークーリング用の冷却塔105と第二の冷凍機用の冷却塔115とをフリークーリング用切替機構10の切替制御によって直列に接続した出口温度と外気湿球温度とで規定する第二の線図(冷却塔2台直列)とを、当てはめたチャートを、制御装置に格納する。
つまり、フリークーリング用冷却水循環路の熱交換器へ供給する冷却水往き温度をTs、熱交換器から還ってくる冷却水還り温度をTrとした際に、フリークーリング用の冷却塔冷却水入口水温(これはTr温度と等しい)℃をTw1、同冷却塔冷却水出口水温℃をTw2、第二流路を流れる第二の冷凍機用の冷却塔冷却水出口水温℃をTw3、Tw1℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw1、Tw2℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw2、Tw3℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw3、フリークーリング用の冷却塔固有の比例定数C1、フリークーリング用の冷却塔充填物高さZ1、フリークーリング用の冷却塔水空気比L/GをN1、第二の冷凍機用の冷却塔固有の比例定数C2、第二の冷凍機用の冷却塔充填物高さZ2、第二の冷凍機用の冷却塔水空気比L/GをN2と規定して近似して表すことができる塔特性を、下記のフリークーリング用の冷却塔特性の対数平均法式および第二の冷凍機用の冷却塔特性の対数平均法式により、冷却塔を流れる空気湿球温度毎に算出したTw2と、冷却塔を流れる空気湿球温度毎に算出したTw3とを、縦軸に前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を取り、横軸に前記フリークーリング用の冷却塔を流れる空気湿球温度℃を取ったグラフに、Tw2とTw3とをそれぞれプロットしプロット点を結んだ二つの冷却塔出口水温線を作成し、第二の冷凍機用の冷却塔出口水温線とグラフの縦軸のフリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第一の設定値とし、フリークーリング用の冷却塔出口水温線とグラフの縦軸のフリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第二の設定値とするチャートを、制御装置に格納するのである。
フリークーリング用の冷却塔特性の対数平均法式
Figure 0004829147
ただし、ここでのΔh1とΔh2は以下とする。
Δh1=hW2−h1
Δh2=hW1−h2
(U/N)1=C111α-1、0.3≦α≦0.5
第二の冷凍機用の冷却塔特性の対数平均法式
Figure 0004829147
ただし、ここでのΔh1とΔh2は以下とする。
Δh1=hW3−h1
Δh2=hW2−h3
(U/N)2=C222α-1、0.3≦α≦0.5
また、対数平均方式を、チェビシェフの公式に替えたチャートでも良い。
この制御装置に接続するキーボード、テンキーボードなどの入力装置によって、Ts、Tr、C1、Z1、N1、C2、Z2、N2、αなどを所定の値に設定でき、その条件で、Tw2、Tw3、の外気湿球温度毎に演算を行い、外気湿球温度の第一の設定値、および外気湿球温度の第二の設定値を求めることができるものである。
ここで、入力装置によって上記の条件値に所定の値(例えば、図9に示すように、Ts=18℃、Tr=23℃など)が設定されると、制御装置は、Ts設定値と第一の線図と第二の線図との交点それぞれの外気湿球温度、つまり外気湿球温度の第一の設定値、および外気湿球温度の第二の設定値の間(図9では5℃と13℃との間)でフリークーリング用の冷却塔105と第二の冷凍機用の冷却塔115とを直列に接続するように、フリークーリング用切替機構10の切替制御を行う。
次に、2台目の冷却塔能力が大きい場合を示す。1台目と同じ水量を2台目の能力が大きい冷却塔に通すと水量Lは変わらないが、風量Gが大きいのでNは小さくなり、塔特性(12)式U/Nは大きくなる。つまり、Z2>Z1、N2<N1である、第二の冷凍機用の冷却塔を備えるものである。よって、近似式の(13)式もしくは(14)式の2台目冷却塔出口温度tw3は低くなることができる。このような傾向にあることを考慮して新たに2台目冷却塔のN、K値を求め、上記同様に塔特性(12)式と近似式(13)式もしくは(14)式により2台目冷却塔出口温度tw3を計算できる。
図10に仮に2台目冷却塔の能力を1.0〜2.0倍にした場合での冷却塔入口水温23℃の外気湿球温度と冷却塔出口温度の関係を示す。2台目の冷却塔の能力が1台目の冷却塔と同じ能力の場合は、冷却塔出口水温18℃にするには、外気湿球温度13℃未満が必要であり、東京の気象データでは年間4400時間であったが、2台目の冷却塔の能力が1台目の能力の2倍であれば、外気湿球温度15℃未満であればよく、東京の気象データで年間4800時間であった。
室内温度条件もしくは床下吹出温度条件によって空調機の還り温度が変わるので、予冷水温度条件、冷却水温度条件が変わる。今度は冷却水入口水温が23℃では無く、21℃となり熱交換器へ16℃で送水しなければならない条件の時は、上記の計算により図11の外気湿球温度と冷却塔出口水温の関係となる。2台目の冷却塔の能力が1台目の冷却塔と同じ能力の場合は冷却塔出口水温16℃にするには、外気湿球温度11℃未満が必要であった東京の気象データで年間3600時間が、2台目の冷却塔の能力が1台目の能力の2倍であれば、外気湿球温度13℃未満であればよく4400時間であった。
これらのことにより冷却塔2台直列による年間のフリークーリング運転時間の延長可能とさらに冷却塔能力アップによるフリークーリング運転時間延長により、年間のエネルギー消費が抑えられ、ランニングコストが削減される。これらは実際に冷却塔能力アップによるイニシャルコストアップとフリークーリングが長くできることによるランニングコストダウンと兼ね合いによってシステムを決定する。
次に、本実施形態における冷凍機の分割の最適値について説明する。
冷凍機の台数は、分割した場合のランニング効果が分割したイニシャル増を5年以内で回収するように決定する。ただし、危険分散についても十分考慮する。ランニング効果は、外気、建物伝熱負荷等の熱負荷を冷却する冷凍機が中間期、冬季に停止可能にするか、部分負荷に対して高効率な冷凍機の場合は最も効率の良い部分負荷で運転可能なように計画するかである。全体熱負荷に対して2〜3台以上になるように決定する。
次に、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105の冷却能力とその機器設計条件について説明する。
フリークーリング用の冷却塔(CT3)105の冷却効果による全熱源機器のランニングコスト低減と、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105のファンと循環ポンプ(P3)106との消費動力と、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105を設けたことによるイニシャルコスト増による兼ね合いで、コスト的に5年以内で回収できるように決定する。ランニングコスト低減による効果は、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105の冷却水が予冷水を冷却して空気を予冷することにより、第二の冷凍機(R2)109を停止できることである。それには少なくとも冷凍機1台、最も多くとも負荷に対する冷凍機総台数の半分以下の冷凍機台数と同じ冷却能力になるよう決定する。冷却水温度の決定は、室内空気温度条件によって空調機101の還り温度が変わり、還り空気を冷却できる予冷水を熱交換器104との兼ね合いから冷却できる冷却水温度とする。
本実施形態において、電算室118の床下空間121への吹出温度は、電算機119の結露を防止するため、18〜20℃で設定する(本実施形態では、20℃)。空調室123からの還り空気温度は室内を経由してダクト内で1℃ぐらい上昇して25〜27℃で戻って来る(本実施形態では、27℃)。
1)これを冷却する予冷水は、空気と予冷水の温度差ΔTが小さければ、空調機101内コイルの伝熱面積が大きくなり、イニシャルコストが増えるのに伴って、空調機の送風機の圧力抵抗が増え、ランニングコストも増える。また、スペースも増えてイニシャルが増える。フリークーリング用の冷却塔(CT3)105は、冷却塔送水温度が高くなるので、年間の使用時間も増え、ランニングは有利になる。これらのランニングコストとイニシャルの兼ね合いで、空気と予冷水の温度差ΔTを決める。
2)予冷水の入出口の温度差が小さいと、搬送の水量が大きくなり、イニシャルが増え、ランニングも増えるので、その兼ね合いで温度差ΔTaを5〜7℃とした。
3)予冷水の送水温度を2)で決めたら、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105の冷却水でできるだけ高い温度として使いたいため、熱交換器104において2)で決めた予冷水送水温度取り出し可能な温度によって冷却水温度とする。この時、予冷水送水温度と冷却水送水温度との差は、ランニングとイニシャルの兼ね合いで決められるが、1〜2℃の最少温度差でもあまり影響を受けない。
ここで、還り空気温度27℃を冷却する時、予冷水と空気の温度差ΔTを2℃以上必要とすることより、空調機101からの予冷水出口水温の上限を25℃以下とし、予冷水の入出口水温差をΔTa=5℃にとると、予冷水入口水温が20℃となる。予冷水入口水温を20℃に冷却するのに熱交換器104の冷却水入口の水温を18℃とした。これを設計条件としてフリークーリング用の冷却塔(CT3)105を決定する。
本実施形態では、電算機室120の温度を27℃(空調機還り温度27℃)、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105の冷却能力1375kW(冷凍機で400RT)とした。また、水流量計F1が4000L/min、湿球温度T1が5℃で予冷コイル102の出口空気温度T7が23.5℃、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105の冷水温度T6が18℃であった。
次に、空調機101の予冷コイル102、冷却コイル107の割合について説明する。
予冷コイル102の冷却能力が空調機101内で占める割合は、本実施形態ではフリークーリング用の冷却塔(CT3)105の冷却能力を全熱負荷の50%として決めたので、空調機101の冷却コイル107の能力の50%以上とする。上限は、予冷コイル102の列数が増えると入口予冷水温と出口空気温度とを近ずけることができるが、予冷コイル102の列数が増えることによる空調機101内送風機に対する圧力損失の増加による消費動力の増加を考慮して決定する。
予冷コイル102の入口水温(循環ポンプ(P4)103からの送り水温)は、フリークーリング用の冷却塔(CT3)106で決定した20℃とし、予冷コイル102の冷却コイルが空調機101の冷却コイル能力の50%の冷却能力の時は、空調機101の空気入口温度27℃と出口温度20℃のちょうど中間空気温度23.5以下になるように予冷コイル102の能力を決定する。
次に、フリ−クーリング用の冷却塔(CT3)105と後段の第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115の関係について説明する。
フリークーリング用の冷却塔(CT3)105はターボ式の第二の冷凍機(R2)109と同じ冷却能力を持ち、後段の第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115は夏季のターボ式の第二の冷凍機(R2)109用の冷却水を冷却するため、第二の冷凍機(R2)109の冷却熱量とコンプレッサー仕事熱当量を合わせた能力520RTを要する。そのため直列に接続するフリークリング用の冷却塔(CT3)105の能力が400RTなので、フリークーリング時には400RT/520RT=0.8となり80%の水量で行う。この場合、専用機に対して伝熱面積も大きいので、冷却するのに有利かつ搬送動力も小さくて良い。
(第二実施形態)
本実施例に係る空気調和設備1Aは、外気、建物負荷が全体に占める割合が大きい場合に適用される。
そのため、本実施形態では、図12に示すように、電算室118の空調室123に外気熱負荷を冷却するための空調機20を新たに設置するとともに、電算機負荷用の冷凍機140と冷却塔141を設置した。
空調機20は、冷却コイル21を有し、冷水循環路132の往き路132aに連絡する往き路22と還り路24とを介して往きヘッダ112と還りヘッダ113とポンプ144とに連絡している。また、往き路22にはバルブ23が設けてある。このバルブ23は、バルブ125と同様に電算室118の床下空間121に吹出空気温度T5に基づいて比例制御される。
電算機負荷用の冷凍機140には、冷却塔141と循環ポンプ142とが冷却水循環路143を介して連絡している。
以上のように、本実施形態によれば、第一実施形態と同様に、冬季や中間期の低熱負荷により遊休している第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115とフリークーリング用の冷却塔(CT3)105を直列に配置することによって二段に冷却することができるので、従来より冷水温度を下がることができる。
本実施形態において、予冷コイル102の冷却能力が空調機20内で占める割合は、フリークーリング用の冷却塔(CT3)105の冷却能力を電算機熱負荷の50%以上(全体熱負荷の37.5%)とし、上限は予冷コイル102の列数が増えると入口予冷水温と出口空気温度とを近ずけることができるが、予冷コイル102の列数が増えることによる空調機101内送風機に対する圧力損失の増加による消費動力の増加を考慮して決定する。
予冷コイル102の入口水温(循環ポンプ(P4)103からの送り水温)はフリークーリング用の冷却塔(CT3)105で決定した20℃とし、予冷コイル102が電算機熱負荷と専用の冷却塔(CT3)105との割合で決めた場合は空調機101の空気入口温度27℃と出口温度20℃の間で入口温度からみたその割合分の空気温度差27−7℃×50%となるように予冷コイル出口空気温度を決定する。
なお、上記各実施形態において、フリークーリング用冷却水循環路131と予冷水循環路130とを熱交換器104を介して連結した場合について説明したが、本発明はこれに限らず、フリークーリング用冷却塔を密閉型とすることによって、熱交換器104と循環ポンプ(P4)103を省いても良い。
(第三実施形態)
本実施形態に係る空気調和設備1Bは、室温の設定が少し低く、フリークーリング用冷却水循環路131の冷却水供給温度および冷却水還り温度と、予冷コイル102の入口温度および出口温度をそれぞれ同じにでき、かつ予冷コイル102内の水質が問題ない場合に適用される。
そのため、本実施形態では、図13に示すように、電算室118の空調機101の予冷コイル102にフリークーリング用冷却水循環路131を直接接続した。
その他の構成は、第一実施形態と同じであるから、同一の符号を付し、その説明は省略する。
本実施形態によれば、第一実施形態と同様に、冬季や中間期の低熱負荷により遊休している第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115とフリークーリング用の冷却塔(CT3)105を直列に配置することによって二段に冷却することができるので、従来より冷水温度を下がることができる。
(第四実施形態)
本実施形態に係る空気調和設備1Cは、例えば、クリーンルームなどで精密温調を行う際に、湿度の管理を外気調和機など1箇所に限定するため、循環系の冷却コイル107をその空気側表面で水分結露を起こさないドライコイルとするため、通常の冷水ではなく、高温の冷水(例えば、室内の温調条件が露点11℃ならば、冷水供給温度13℃〜冷水還り温度18℃である冷水)で運転する場合があり、これに適用される。
そのため、本実施形態では、図14に示すように、冷凍機で冷凍される水温も上昇し冷凍機入口18℃、出口13℃として成績係数の向上を見込め、冷凍機と並列にフリークーリング用の熱交換器104を備えるものである。
本実施形態においては、熱交換器104にはポンプ144によりヘッダ113と繋がる管路151とヘッダ112と繋がる管路152とが接続している。
また、本実施形態では、空調機101において床下空間121から戻ってくる空気と冷水コイル107の冷水とを熱交換し、空調室123から電算室118の天井空間122から電算室118に冷気を吹き出し、床下空間121から空調機101が設置されている空調室123に戻る経路を空気が流れるように構成されている。
その他の構成は、第一実施形態と同じであるから、同一の符号を付し、その説明は省略する。
本実施形態によれば、第一実施形態と同様に、冬季や中間期の低熱負荷により遊休している第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115とフリークーリング用の冷却塔(CT3)105を直列に配置することによって二段に冷却することができるので、従来より冷水温度を下がることができる。
本発明の第一実施形態に係る空気調和設備の機器構成を示す説明図である。 図1の空気調和設備の制御系統を示す説明図である。 図1の空気調和設備のフローチャートをである。 図1の空気調和設備の夏季の動作を示す説明図である。 図1の空気調和設備の中間期の動作を示す説明図である。 図1の空気調和設備の冬季の動作を示す説明図である。 図1の空気調和設備により冬季や中間期の低熱負荷により遊休している第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115とフリークーリング用の冷却塔(CT3)105とを直列にして冷却する理論を説明するグラフである。 フリークーリング用の冷却塔(CT3)105での外気湿球温度と飽和空気のエントロピーとの関係を示すグラフである。 同じ能力のフリークーリング用の冷却塔(CT3)105と第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)115とを直列に入口水温23℃時の外気湿球温度と出口水温との関係を示すグラフである。 2台目の冷却塔の能力が大きい冷却塔2台直列での入口水温23℃時の外気湿球温度と出口水温との関係を示すグラフである。 2台目の冷却塔の能力が大きい冷却塔2台直列での入口水温21℃時の外気湿球温度と出口水温との関係を示すグラフである。 本発明の第二実施形態に係る空気調和設備の機器構成を示す説明図である。 本発明の第三実施形態に係る空気調和設備の機器構成を示す説明図である。 本発明の第四実施形態に係る空気調和設備の機器構成を示す説明図である。 従来の空気調和設備の機器構成を示す説明図である。 図15空気調和設備の制御系統を示す説明図である。 図15の空気調和設備のフローチャートである。 図15の空気調和設備の夏季、中間期の動作を示す説明図である。 図15の空気調和設備の冬季の動作を示す説明図である。
符号の説明
1,1A 空気調和設備
10 フリークーリング用切替機構
11 第一の流路
11a,12a,12b 分岐点
12 第二の流路
13 第一のバルブ(V1)
14 第二のバルブ(V2)
15 第三のバルブ(V3)
16 第四のバルブ(V4)
20 空調機
21 冷却コイル
22 往き路
23 バルブ
24 還り路
101 空調機
102 予冷コイル
103 循環ポンプ(P4)
104 熱交換器
105 フリークーリング用の冷却塔(CT3)
106 循環ポンプ(P3)
107 冷却コイル
108 冷凍機(R1)
109 第二の冷凍機(R2)
110 循環ポンプ(CP1)
111 循環ポンプ(CP1)
114 冷却塔(CT1)
115 第二の冷凍機用の冷却塔(CT2)
116 循環ポンプ(P1)
117 循環ポンプ(P2)
118 電算室
119 電算機
120 電算機室
121 床下空間
122 天井空間
123 空調室
124 コントローラ
125 バルブ(VE1)
126 バルブ
127 熱量演算コントローラ
130 予冷水循環路
131 フリークーリング用冷却水循環路
131a フリークーリング用冷却水循環路131の往き路
132 冷水循環路
132a 冷水循環路132の往き路
132b 冷水循環路132の還り路
133 冷却水循環路
134 第二の冷却水循環路
134a 第二の冷却水循環路134の往き路
134b 第二の冷却水循環路134の還り路
140 冷凍機
141 冷却塔
142 循環ポンプ
F1,F2,F3 流量計
F1C1,F1C2,FIC3 流量調節器
TIC1、TIC2,TIC3,TIC4,TIC5,TIC6,TIC7 温度調節器

Claims (13)

  1. 予冷コイルと冷却コイルとを設けた空調機と、
    外気湿球温度計と、
    前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度に拘わらず運転する第一の冷凍機と、
    前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度に拘わらず運転する前記第一の冷凍機用の冷却塔と、
    液ポンプを設け、前記第一の冷凍機と前記第一の冷凍機用の冷却塔とを連絡する第一の冷却水循環路と、
    前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度と前記冷却コイルの冷却要求に応じて発停する少なくとも1つ以上の第二の冷凍機と、
    前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度と前記冷却コイルの冷却要求に応じて発停する前記第二の冷凍機用の冷却塔と、
    液ポンプを設け、前記第二の冷凍機と前記第二の冷凍機用の冷却塔とを連絡する第二の冷却水循環路と、
    液ポンプを設け、前記第一の冷凍機および前記第二の冷凍機と前記空調機の冷却コイルとを連絡する冷水循環路と、
    フリークーリング用の冷却塔と、
    液ポンプを設け、前記フリークーリング用の冷却塔に連絡するフリークーリング用冷却水循環路と、
    液ポンプを設け、前記空調機の予冷コイルと連絡する予冷コイル用冷却水循環路と、
    前記フリークーリング用冷却水循環路と前記予冷コイル用冷却水循環路との間に配される熱交換器と、
    前記第二の冷却水循環路と前記フリークーリング用冷却水循環路との間に設け、前記フリークーリング用の冷却塔と前記第二の冷凍機用の冷却塔とを直列に接続するフリークーリング用切替機構と、
    前記外気湿球温度計によって測定される外気湿球温度に、フリークーリングを行えない第一の設定値とフリークーリングを行える第二の設定値とを設定するとともに、前記フリークーリング用切替機構の切替制御を行う制御装置とを備え、
    前記フリークーリング用切替機構は、
    前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路と前記第二の冷却水循環路の還り路とを結ぶ第一の流路と、
    前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路と前記第二の冷却水循環路の往き路とを結ぶ第二の流路と、
    前記第一の流路の前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路側の分岐点と前記第二の流路の前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路側の分岐点との間の前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路に設けた第一のバルブと、
    前記第一の流路に設けた第二のバルブと、
    前記第二の流路に設けた第三のバルブと、
    前記第二の流路の前記第二の冷却水循環路の往き路側の分岐点より前記第二の冷凍機側に設けた第四のバルブとを備え、
    前記制御装置は、
    前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度が第一の設定値以上になると、前記第一のバルブ、前記第二のバルブおよび前記第三のバルブを閉じ、前記第四のバルブを開いて前記第二の冷凍機および前記第二の冷凍機用の冷却塔を運転する制御を行い、
    前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度が前記第一の設定値より低くかつ第二の設定値以上になると、前記第二の冷凍機を停止し、前記第二のバルブおよび前記第三のバルブを開き、前記第一のバルブおよび前記第四のバルブを閉じて前記フリークーリング用冷却塔と前記第二の冷凍機用の冷却塔とを直列に連絡して前記フリークーリング用冷却水循環路の冷却水を二段階に冷却する制御を行い、
    前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度が前記第二の設定値より低くなると、前記第二の冷凍機用の冷却塔を停止し、前記第一のバルブを開き、前記第二のバルブおよび第三のバルブを閉じ、前記フリークーリング用冷却水循環路の冷却水を一段冷却する制御を行い、
    前記フリークーリング用冷却水循環路を介して前記熱交換器に冷却水を搬送する制御を行う
    ことを特徴とする空気調和設備。
  2. 予冷コイルと冷却コイルとを設けた空調機と、
    外気湿球温度計と、
    前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度に拘わらず運転する第一の冷凍機と、
    前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度に拘わらず運転する前記第一の冷凍機用の冷却塔と、
    液ポンプを設け、前記第一の冷凍機と前記第一の冷凍機用の冷却塔とを連絡する第一の冷却水循環路と、
    前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度と前記冷却コイルの冷却要求に応じて発停する少なくとも1つ以上の第二の冷凍機と、
    前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度と前記冷却コイルの冷却要求に応じて発停する前記第二の冷凍機用の冷却塔と、
    液ポンプを設け、前記第二の冷凍機と前記第二の冷凍機用の冷却塔とを連絡する第二の冷却水循環路と、
    液ポンプを設け、前記第一の冷凍機および前記第二の冷凍機と前記空調機の冷却コイルとを連絡する冷水循環路と、
    フリークーリング用の冷却塔と、
    液ポンプを設け、前記フリークーリング用の冷却塔と前記空調機の予冷コイルとを連絡するフリークーリング用冷却水循環路と、
    前記第二の冷却水循環路と前記フリークーリング用冷却水循環路との間に設け、前記フリークーリング用の冷却塔と前記第二の冷凍機用の冷却塔とを直列に接続するフリークーリング用切替機構と、
    前記外気湿球温度計によって測定される外気湿球温度に、フリークーリングを行えない第一の設定値とフリークーリングを行える第二の設定値とを設定するとともに、前記フリークーリング用切替機構の切替制御を行う制御装置とを備え、
    前記フリークーリング用切替機構は、
    前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路と前記第二の冷却水循環路の還り路とを結ぶ第一の流路と、
    前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路と前記第二の冷却水循環路の往き路とを結ぶ第二の流路と、
    前記第一の流路の前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路側の分岐点と前記第二の流路の前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路側の分岐点との間の前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路に設けた第一のバルブと、
    前記第一の流路に設けた第二のバルブと、
    前記第二の流路に設けた第三のバルブと、
    前記第二の流路の前記第二の冷却水循環路の往き路側の分岐点より前記第二の冷凍機側に設けた第四のバルブとを備え、
    前記制御装置は、
    前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度が第一の設定値以上になると、前記第一のバルブ、前記第二のバルブおよび前記第三のバルブを閉じ、前記第四のバルブを開いて前記第二の冷凍機および前記第二の冷凍機用の冷却塔を運転する制御を行い、
    前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度が前記第一の設定値より低くかつ第二の設定値以上になると、前記第二の冷凍機を停止し、前記第二のバルブおよび前記第三のバルブを開き、前記第一のバルブおよび前記第四のバルブを閉じて前記フリークーリング用冷却塔と前記第二の冷凍機用の冷却塔とを直列に連絡して前記フリークーリング用冷却水循環路の冷却水を二段階に冷却する制御を行い、
    前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度が前記第二の設定値より低くなると、前記第二の冷凍機用の冷却塔を停止し、前記第一のバルブを開き、前記第二のバルブおよび第三のバルブを閉じ、前記フリークーリング用冷却水循環路の冷却水を一段冷却する制御を行い、
    前記フリークーリング用冷却水循環路を介して前記予冷コイルに冷却水を搬送する制御を行う
    ことを特徴とする空気調和設備。
  3. 冷却コイルを備えた空調機と、
    外気湿球温度計と、
    前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度に拘わらず運転する第一の冷凍機と、
    前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度に拘わらず運転する前記第一の冷凍機用の冷却塔と、
    液ポンプを設け、前記第一の冷凍機と前記第一の冷凍機用の冷却塔とを連絡する第一の冷却水循環路と、
    前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度と前記冷却コイルの冷却要求に応じて発停する少なくとも一つ以上の第二の冷凍機と、
    前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度と前記冷却コイルの冷却要求に応じて発停する前記第二の冷凍機の冷却塔と、
    液ポンプを設け、前記第二の冷凍機と前記第二の冷凍機用の冷却塔とを連絡する第二の冷却水循環路と、
    フリークーリング用の冷却塔と、
    液ポンプと熱交換器とを設け、前記フリークーリング用の冷却塔に連絡するフリークーリング用冷却水循環路と、
    液ポンプを設け、前記第一の冷凍機および前記第二の冷凍機及び前記熱交換器と前記空調機の冷却コイルとを連絡する冷水循環路と、
    前記第二の冷却水循環路と前記フリークーリング用冷却水循環路との間に設け、前記フリークーリング用の冷却塔と前記第二の冷凍機用の冷却塔とを直列に接続するフリークーリング用切替機構と、
    前記外気湿球温度計によって測定される外気湿球温度に、フリークーリングを行えない第一の設定値とフリークーリングを行える第二の設定値とを設定するとともに、前記フリークーリング用切替機構の切替制御を行う制御装置とを備え、
    前記フリークーリング用切替機構は、
    前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路と前記第二の冷却水循環路の還り路とを結ぶ第一の流路と、
    前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路と前記第二の冷却水循環路の往き路とを結ぶ第二の流路と、
    前記第一の流路の前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路側の分岐点と前記第二の流路の前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路側の分岐点との間の前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路に設けた第一のバルブと、
    前記第一の流路に設けた第二のバルブと、
    前記第二の流路に設けた第三のバルブと、
    前記第二の流路の前記第二の冷却水循環路の往き路側の分岐点より前記第二の冷凍機側に設けた第四のバルブとを備え、
    前記制御装置は、
    前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度が第一の設定値以上になると、前記第一のバルブ、前記第二のバルブおよび前記第三のバルブを閉じ、前記第四のバルブを開いて前記第二の冷凍機および前記第二の冷凍機用の冷却塔を運転する制御を行い、
    前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度が前記第一の設定値より低くかつ第二の設定値以上になると、前記第二の冷凍機を停止し、前記第二のバルブおよび前記第三のバルブを開き、前記第一のバルブおよび前記第四のバルブを閉じて前記フリークーリング用冷却塔と前記第二の冷凍機用の冷却塔とを直列に連絡して前記フリークーリング用冷却水循環路の冷却水を二段階に冷却する制御を行い、
    前記外気湿球温度計によって測定された外気湿球温度が前記第二の設定値より低くなると、前記第二の冷凍機用の冷却塔を停止し、前記第一のバルブを開き、前記第二のバルブ及び第三のバルブを閉じ、前記フリークーリング用冷却水循環路の冷却水を一段冷却する制御を行い、
    前記フリークーリング用冷却水循環路を介して前記熱交換器に冷却水を搬送する制御を行う
    ことを特徴とする空気調和設備。
  4. 請求項1または請求項3記載の空気調和設備において、
    前記制御装置は、
    前記フリークーリング用冷却水循環路の熱交換器へ供給する冷却水往き温度をTs、熱交換器から還ってくる冷却水還り温度をTrとした際に、
    前記フリークーリング用の冷却塔冷却水入口水温(これはTr温度と等しい)℃をTw1、前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃をTw2、前記第二流路を流れる前記第二の冷凍機用の冷却塔冷却水出口水温℃をTw3、Tw1℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw1、Tw2℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw2、Tw3℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw3、前記フリークーリング用の冷却塔固有の比例定数C1、前記フリークーリング用の冷却塔充填物高さZ1、前記フリークーリング用の冷却塔水空気比L/GをN1、前記第二の冷凍機用の冷却塔固有の比例定数C2、前記第二の冷凍機用の冷却塔充填物高さZ2、前記第二の冷凍機用の冷却塔水空気比L/GをN2と規定して近似して表せる塔特性を求める、下記に示すフリークーリング用の冷却塔特性の対数平均法式および第二の冷凍機用の冷却塔特性の対数平均法式により、前記フリークーリング用の冷却塔を流れる空気湿球温度毎に算出したTw2と、前記第二の冷凍機用の冷却塔を流れる空気湿球温度毎に算出したTw3とを求め、
    フリークーリング用の冷却塔特性の対数平均法式
    Figure 0004829147
    ただし、ここでのΔh1とΔh2は以下とする。
    Δh1=hW2−h1
    Δh2=hW1−h2
    (U/N)1=C111α-1、0.3≦α≦0.5
    第二の冷凍機用の冷却塔特性の対数平均法式
    Figure 0004829147
    ただし、ここでのΔh1とΔh2は以下とする。
    Δh1=hW3−h1
    Δh2=hW2−h3
    (U/N)2=C222α-1、0.3≦α≦0.5
    縦軸に前記フリークーリング用の冷却塔冷却水入口/出口水温℃を取り、横軸に前記フリークーリング用の冷却塔に導入される空気湿球温度℃を取ったグラフに、前記フリークーリング用の冷却塔に導入される空気湿球温度毎に算出したTw2と前記第二の冷凍機用の冷却塔に導入される空気湿球温度毎に算出したTw3とをそれぞれプロットしプロット点を結んだ二つの冷却塔出口水温線を作成し、
    前記第二の冷凍機用の冷却塔出口水温線と前記グラフの縦軸の前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第一の設定値とし、
    前記フリークーリング用の冷却塔出口水温線と前記グラフの縦軸の前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第二の設定値とする
    ことを特徴とする空気調和装置。
  5. 請求項1または請求項3記載の空気調和設備において、
    前記制御装置は、
    前記フリークーリング用冷却水循環路の熱交換器へ供給する冷却水往き温度をTs、熱交換器から還ってくる冷却水還り温度をTrとした際に、
    前記フリークーリング用の冷却塔冷却水入口水温(これはTr温度と等しい)℃をTw1、前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃をTw2、前記第二流路を流れる前記第二の冷凍機用の冷却塔冷却水出口水温℃をTw3、Tw1℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw1、Tw2℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw2、Tw3℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw3、前記フリークーリング用の冷却塔固有の比例定数C1、前記フリークーリング用の冷却塔充填物高さZ1、前記フリークーリング用の冷却塔水空気比L/GをN1、前記第二の冷凍機用の冷却塔固有の比例定数C2、前記第二の冷凍機用の冷却塔充填物高さZ2、前記第二の冷凍機用の冷却塔水空気比L/GをN2と規定して近似して表せる塔特性を求める、下記に示すフリークーリング用の冷却塔特性のチェビシェフの公式により、前記フリークーリング用の冷却塔を流れる空気湿球温度毎に算出したTw2と、前記第二の冷凍機用の冷却塔を流れる空気湿球温度毎に算出したTw3とを求め、
    フリークーリング用の冷却塔特性のチェビシェフの公式
    U/N=(Cρ×Δtw/4)×{(1/Δh1)+(1/Δh2)+(1/Δh3
    +(1/Δh4)}
    ただし、ここでのΔh1〜Δh4は以下とする。
    Δh1= tW2+0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
    Δh2= tW2+0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
    Δh3= tW2−0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
    Δh4= tW2−0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
    (U/N)1=C111α-1、0.3≦α≦0.5
    第二の冷凍機用の冷却塔特性のチェビシェフの公式
    U/N=(Cρ×Δtw/4)×{(1/Δh1)+(1/Δh2)+(1/Δh3
    +(1/Δh4)}
    ただし、ここでのΔh1〜Δh4は以下とする。
    Δh1= tW3+0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
    Δh2= tW2+0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
    Δh3= tW2−0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
    Δh4= tW2−0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
    (U/N)2=C222α-1、0.3≦α≦0.5
    縦軸に前記フリークーリング用の冷却塔冷却水入口/出口水温℃を取り、横軸に前記フリークーリング用の冷却塔に導入される空気湿球温度℃を取ったグラフに、前記フリークーリング用の冷却塔に導入される空気湿球温度毎に算出したTw2と前記第二の冷凍機用の冷却塔に導入される空気湿球温度毎に算出したTw3とをそれぞれプロットしプロット点を結んだ二つの冷却塔出口水温線を作成し、
    前記第二の冷凍機用の冷却塔出口水温線と前記グラフの縦軸の前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第一の設定値とし、
    前記フリークーリング用の冷却塔出口水温線と前記グラフの縦軸の前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第二の設定値とする
    ことを特徴とする空気調和装置。
  6. 請求項2記載の空気調和設備において、
    前記制御装置は、
    前記フリークーリング用冷却水循環路の予冷コイルへ供給する冷却水往き温度をTs、予冷コイルから還ってくる冷却水還り温度をTrとした際に、
    前記フリークーリング用の冷却塔冷却水入口水温(これはTr温度と等しい)℃をTw1、前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃をTw2、前記第二流路を流れる前記第二の冷凍機用の冷却塔冷却水出口水温℃をTw3、Tw1℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw1、Tw2℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw2、Tw3℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw3、前記フリークーリング用の冷却塔固有の比例定数C1、前記フリークーリング用の冷却塔充填物高さZ1、前記フリークーリング用の冷却塔水空気比L/GをN1、前記第二の冷凍機用の冷却塔固有の比例定数C2、前記第二の冷凍機用の冷却塔充填物高さZ2、前記第二の冷凍機用の冷却塔水空気比L/GをN2と規定して近似して表せる塔特性を求める、下記に示すフリークーリング用の冷却塔特性の対数平均法式および第二の冷凍機用の冷却塔特性の対数平均法式により、前記フリークーリング用の冷却塔を流れる空気湿球温度毎に算出したTw2と、前記第二の冷凍機用の冷却塔を流れる空気湿球温度毎に算出したTw3とを求め、
    フリークーリング用の冷却塔特性の対数平均法式
    Figure 0004829147
    ただし、ここでのΔh1とΔh2は以下とする。
    Δh1=hW2−h1
    Δh2=hW1−h2
    (U/N)1=C111α-1、0.3≦α≦0.5
    第二の冷凍機用の冷却塔特性の対数平均法式
    Figure 0004829147
    ただし、ここでのΔh1とΔh2は以下とする。
    Δh1=hW3−h1
    Δh2=hW2−h3
    (U/N)2=C222α-1、0.3≦α≦0.5
    フリークーリング用の冷却塔特性の対数平均法式
    縦軸に前記フリークーリング用の冷却塔冷却水入口/出口水温℃を取り、横軸に前記フリークーリング用の冷却塔に導入される空気湿球温度℃を取ったグラフに、前記フリークーリング用の冷却塔に導入される空気湿球温度毎に算出したTw2と前記第二の冷凍機用の冷却塔に導入される空気湿球温度毎に算出したTw3とをそれぞれプロットしプロット点を結んだ二つの冷却塔出口水温線を作成し、
    前記第二の冷凍機用の冷却塔出口水温線と前記グラフの縦軸の前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第一の設定値とし、
    前記フリークーリング用の冷却塔出口水温線と前記グラフの縦軸の前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第二の設定値とする
    ことを特徴とする空気調和装置。
  7. 請求項2記載の空気調和設備において、
    前記制御装置は、
    前記フリークーリング用冷却水循環路の予冷コイルへ供給する冷却水往き温度をTs、予冷コイルから還ってくる冷却水還り温度をTrとした際に、
    前記フリークーリング用の冷却塔冷却水入口水温(これはTr温度と等しい)℃をTw1、前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃をTw2、前記第二流路を流れる前記第二の冷凍機用の冷却塔冷却水出口水温℃をTw3、Tw1℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw1、Tw2℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw2、Tw3℃における飽和空気のエンタルピーkJ/kgDAをhw3、前記フリークーリング用の冷却塔固有の比例定数C1、前記フリークーリング用の冷却塔充填物高さZ1、前記フリークーリング用の冷却塔水空気比L/GをN1、前記第二の冷凍機用の冷却塔固有の比例定数C2、前記第二の冷凍機用の冷却塔充填物高さZ2、前記第二の冷凍機用の冷却塔水空気比L/GをN2と規定して近似して表せる塔特性を求める、下記に示すフリークーリング用の冷却塔特性のチェビシェフの公式により、前記フリークーリング用の冷却塔を流れる空気湿球温度毎に算出したTw2と、前記第二の冷凍機用の冷却塔を流れる空気湿球温度毎に算出したTw3とを求め、
    フリークーリング用の冷却塔特性のチェビシェフの公式
    U/N=(Cρ×Δtw/4)×{(1/Δh1)+(1/Δh2)+(1/Δh3
    +(1/Δh4)}
    ただし、ここでのΔh1〜Δh4は以下とする。
    Δh1= tW2+0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
    Δh2= tW2+0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
    Δh3= tW2−0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
    Δh4= tW2−0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
    (U/N)1=C111α-1、0.3≦α≦0.5
    第二の冷凍機用の冷却塔特性のチェビシェフの公式
    U/N=(Cρ×Δtw/4)×{(1/Δh1)+(1/Δh2)+(1/Δh3
    +(1/Δh4)}
    ただし、ここでのΔh1〜Δh4は以下とする。
    Δh1= tW3+0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
    Δh2= tW2+0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
    Δh3= tW2−0.4ΔtWにおける(hW−h)の値
    Δh4= tW2−0.1ΔtWにおける(hW−h)の値
    (U/N)2=C222α-1、0.3≦α≦0.5
    縦軸に前記フリークーリング用の冷却塔冷却水入口/出口水温℃を取り、横軸に前記フリークーリング用の冷却塔に導入される空気湿球温度℃を取ったグラフに、前記フリークーリング用の冷却塔に導入される空気湿球温度毎に算出したTw2と前記第二の冷凍機用の冷却塔に導入される空気湿球温度毎に算出したTw3とをそれぞれプロットしプロット点を結んだ二つの冷却塔出口水温線を作成し、
    前記第二の冷凍機用の冷却塔出口水温線と前記グラフの縦軸の前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第一の設定値とし、
    前記フリークーリング用の冷却塔出口水温線と前記グラフの縦軸の前記フリークーリング用の冷却塔冷却水出口水温℃を横軸と平行に引かれたTs温度線との交点の空気湿球温度℃を外気湿球温度の第二の設定値とする
    ことを特徴とする空気調和装置。
  8. 請求項4ないし請求項7の何れか記載の空気調和設備において、
    2=C1、Z2=Z1、N2=N1である、第二の冷凍機用の冷却塔を備えた
    ことを特徴とする空気調和設備。
  9. 請求項4ないし請求項7の何れか記載の空気調和設備において、
    2>Z1、N2<N1である、第二の冷凍機用の冷却塔を備えた
    ことを特徴とする空気調和設備。
  10. 請求項1ないし請求項9の何れか記載の空気調和設備において、
    前記フリークーリング用冷却水循環路は、往き路に前記液ポンプを設け、前記液ポンプと前記第一の流路の前記フリークーリング用冷却水循環路の往き路側の分岐点との間に第一の流量計を設け、還り路に第二の流量計を設けている
    ことを特徴とする空気調和設備。
  11. 請求項1ないし請求項9の何れか記載の空気調和設備において、
    前記冷却コイルに連絡する冷却コイルを設けた空調機をさらに備えた
    ことを特徴とする空気調和設備。
  12. 請求項4または請求項5記載の空気調和設備において、
    前記フリークーリング用冷却水循環路の熱交換器へ供給する冷却水往き温度Tsと、前記熱交換器から還ってくる冷却水還り温度をTrとに所定の値を設定する入力装置をさらに備え、
    前記制御装置は、前記外気湿球温度の第一の設定値および前記外気湿球温度の第二の設定値を算出演算する演算部を格納し、前記入力装置で入力された所定の値を演算した結果で、前記フリークーリング用切替機構、前記フリークーリング用冷却塔、前記第二の冷凍機、前記第二の冷凍機用の冷却塔の制御を行う
    ことを特徴とする空気調和設備。
  13. 請求項6または請求項7記載の空気調和設備において、
    前記フリークーリング用冷却水循環路の予冷コイルへ供給する冷却水往き温度Tsと、前記熱予冷コイルから還ってくる冷却水還り温度をTrとに所定の値を設定する入力装置をさらに備え、
    前記制御装置は、前記外気湿球温度の第一の設定値および外気湿球温度の第二の設定値を算出演算する演算部を格納し、前記入力装置で入力された所定の値を演算した結果で、前記フリークーリング用切替機構、前記フリークーリング用冷却塔、前記第二の冷凍機、前記第二の冷凍機用の冷却塔の制御を行う
    ことを特徴とする空気調和設備。
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