JP4827829B2 - 炭化珪素半導体基板の製造方法および炭化珪素半導体装置の製造方法 - Google Patents

炭化珪素半導体基板の製造方法および炭化珪素半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、炭化珪素半導体基板の製造方法および炭化珪素半導体装置の製造方法に関するものである。
従来より、珪素を用いたパワーデバイスの物性限界を打破するために、炭化珪素を用いたパワーデバイスの開発が行われている。炭化珪素は珪素と比べて優れた物性値を有しており、次世代のパワーデバイス用半導体材料として期待されている。この炭化珪素を用いたパワーデバイスは、生産歩留まりを改善するために、歩留まり低下の原因となっている炭化珪素中の結晶欠陥の低減が必要不可欠となっている。この結晶欠陥は、pn接合やショットキー接合への逆バイアス電圧印加時の電流リークを生じ、パワーデバイスの耐圧を低下させる要因となる。
例えば下記特許文献1に炭化珪素結晶中に発生するコメットテイルなどの結晶欠陥を除去する方法が開示されている。炭化珪素pn接合における、この結晶欠陥除去方法は、はじめに、炭化珪素基板上にn型エピタキシャル層、n型エピタキシャル層上にp型エピタキシャル層を形成する。次に、p型エピタキシャル層の表面にレジストを形成し、炭化珪素基板の裏面から紫外線を照射する。次に、このレジストを現像すると、結晶欠陥が存在しない部分のみ開口されたパターンレジストがエピタキシャル層の表面に形成される。次に、このパターンレジストをマスクとしてn型,p型エピタキシャル層にエッチングを行い、エピタキシャル層に欠陥除去穴を形成する。次に、レジストを除去し、エピタキシャル層の欠陥除去穴に絶縁物を埋設して、炭化珪素基板から結晶欠陥を除去する。
特開平10−120496号公報
しかしながら、上述した結晶欠陥除去方法を用いて製造した炭化珪素半導体装置は、結晶欠陥除去時のエッチングプロセスによるダメージ層の発生や、その後に形成される埋め込み絶縁膜と炭化珪素層との界面不整合等により、新たな電流リークが発生するという問題がある。
上述した以外にも、逆バイアス電圧印加時の電流リークは、炭化珪素結晶中のマイクロパイプ欠陥や基底面欠陥の一部が要因となっている。マイクロパイプ欠陥は、炭化珪素基板の品質向上や炭化珪素エピタキシャル成長条件の最適化により、欠陥密度が下がりつつある。一方、基底面欠陥は、数種類ある基底面欠陥のうち、電流リーク原因となる欠陥がようやく同定され始めた段階である。この電流リーク誘発型基底面欠陥の主な起源の1つとして、炭化珪素基板中の貫通欠陥がある。デバイスの大面積化を進めるためには、この貫通欠陥、あるいは電流リーク誘発型基底面欠陥の密度の更なる低減が必要である。しかしながら、これら欠陥を低減する試みは十分ではない。
そこで本発明はかかる問題を解決するためになされたものであり、炭化珪素を用いたデバイスの歩留まり低下の原因となる結晶欠陥の密度を低減することを目的とする。
本発明における炭化珪素半導体基板の製造方法は、(a)炭化珪素基板を準備する工程と、(b)前記炭化珪素基板上に第1のエピタキシャル層を形成する工程と、(c)前記第1のエピタキシャル層に発生する結晶欠陥の位置を特定する工程と、(d)前記特定した位置において、前記第1のエピタキシャル層を除去するように、かつ前記炭化珪素基板に溝を形成するようにエッチングを行う工程と、(e)前記第1のエピタキシャル層および前記炭化珪素基板上に第2のエピタキシャル層を形成する工程と、を備える。
本発明の炭化珪素半導体基板の製造方法によれば、貫通欠陥が炭化珪素基板表面に露出した領域を含むように局所的な溝を形成するエッチングを行い、その基板上にエピタキシャル層の成長を行うことにより、貫通欠陥を起源にして発生する電流リーク誘発型基底面欠陥のエピタキシャル層中への伝播を制御することができる。これにより、電流リーク誘発型基底面欠陥の密度を大幅に低減することができる。また、溝の形成位置を欠陥が存在する領域に限定することにより、溝が形成された炭化珪素基板上へエピタキシャル層成長後の表面モフォロジー荒れを抑えることができる。また、この方法で製造された炭化珪素半導体基板を用いることにより、pn接合やショットキー接合への逆バイアス電圧印加時の電流リークパス密度を抑制することができる。よって、電流リーク誘発型基底面欠陥の起源となる貫通欠陥が多数存在する炭化珪素基板を用いても、歩留まりの高い炭化珪素デバイスの生産が可能となる。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1における炭化珪素半導体基板10の構成を示した断面図である。この炭化珪素半導体基板10は、炭化珪素基板1、炭化珪素エピタキシャル層2、貫通欠陥3、電流リーク誘発型基底面欠陥4、溝部21を備えたものである。
図2は、この炭化珪素半導体基板10の製造方法を示した図である。図2を参照して、炭化珪素半導体基板10の製造工程について説明する。はじめに、炭化珪素基板1上に熱CVD(Chemical Vapar Deposition)法により、膜厚0.15μm以上の基底面欠陥確認用エピタキシャル層5(第1のエピタキシャル層)を積層する。このCVD法は、例えば温度1500〜1600℃、気圧250mbar、キャリアガス種H2、生成ガス種SiH4,C3H8の条件で行う。このようにして積層された基底面欠陥確認用エピタキシャル層5内には、貫通欠陥3を起源にして基底面(基底面欠陥確認用エピタキシャル層5表面)に沿って伝播した電流リーク誘発型基底面欠陥4が存在する(図2(a))。
次に、光学顕微鏡やX線トポグラフ、フォトルミネッセンスマッピング等による表面観察により、電流リーク誘発型基底面欠陥4が存在する位置座標を確認する。図3(a)は、電流リーク誘発型基底面欠陥4の光学顕微鏡写真である。図3(b)は、電流リーク誘発型基底面欠陥4における、pn逆方向電界印加下での電流リーク時の発光写真である。電流リーク誘発型基底面欠陥4は、発明者等がSiC−pnダイオード上での発光解析を用いて新たに発見した。
位置座標確認後、RIE(Relative Ion Etching)を行い、基底面欠陥確認用エピタキシャル層5を全て除去する(図2(b))。電流リーク誘発型基底面欠陥4の存在が確認された位置座標にはRIEを行い局所的な溝部21を形成し、貫通欠陥3を炭化珪素基板1表面に露出させる(図2(c))。
図4は、図2(c)で形成した溝部21の形状を示した図である。溝部21は、表面に露出した貫通欠陥3から見てオフ成長側への溝幅をd1、溝の深さをhとすると、θ1=Tan-1(h/d1)が炭化珪素基板1のオフ角θ2よりも大きい必要がある(θ2<θ1<90°)。エピタキシャル成長後の表面モフォロジーをなるべく平坦にするために、溝深さh、およびオフ成長側以外の方向への溝幅d2はなるべく小さい方がよく、より望ましくは1μm以下であることが適当である。
次に、このようにして形成された炭化珪素基板1上に熱CVD法により、炭化珪素エピタキシャル層2(第2のエピタキシャル層)を積層する。このCVD法は、例えば温度1500〜1600℃、気圧250mbar、キャリアガス種H2、生成ガス種SiH4,C3H8の条件で行う。このエピタキシャル成長時において、貫通欠陥3を起源にして電流リーク誘発型基底面欠陥4が再び発生するが、あらかじめ形成しておいた局所的な溝部21により、基底面欠陥4の伝播は途中で止まる。以上の工程により、積層された炭化珪素エピタキシャル層2の主要部には、電流リーク誘発型基底面欠陥4が存在しない炭化珪素半導体基板10を得ることができる(図2(d))。
図5は、炭化珪素半導体基板10を用いた炭化珪素半導体装置20である縦型MOSFETの構成を示した断面図である。この縦型MOSFETは、上述した炭化珪素半導体基板10にベース領域12、ソース領域13,ゲート絶縁膜14、ゲート電極15、ソース電極16、ドレイン電極17を備えたものである。
図6,7は、この縦型MOSFETの製造方法を示した図である。図6,7を参照して、縦型MOSFETの製造工程について説明する。はじめに、上述した炭化珪素半導体基板10の炭化珪素エピタキシャル層2は、1×1015cm-3〜1×1017cm-3のn型の不純物濃度、5〜50μmの厚さの炭化珪素ドリフト層11とする(図6(a))。
次に、炭化珪素ドリフト層11の表面に多結晶珪素で構成される第1注入マスク18を形成し、表面に第1注入マスク18が形成された炭化珪素ドリフト層11にp型の第1不純物であるAlをイオン注入する。このとき、炭化珪素ドリフト層11にAlをイオン注入する領域の深さは、炭化珪素ドリフト層11を超えない0.5〜3μm程度とする。また、イオン注入されたAlの不純物濃度は、1×1017cm-3〜1×1019cm-3の範囲で炭化珪素ドリフト層11のn型不純物濃度より多いものとする。炭化珪素ドリフト層11にAlイオンが注入された領域のうち、p型を示す領域がベース領域12となる(図6(b))。
次に、第2注入マスク19を形成し、表面に第2注入マスク19が形成された炭化珪素ドリフト層11にn型の第2不純物であるNをイオン注入する。このとき、炭化珪素ドリフト層11にNをイオン注入する領域の深さは、ベース領域12の厚さより浅いものとする。また、イオン注入したNの不純物濃度は、1×1018cm-3〜1×1021cm-3の範囲でベース領域12のp型不純物濃度を超えるものとする。炭化珪素ドリフト層11にNイオンが注入された領域のうち、n型を示す領域がソース領域13となる(図6(c))。
次に、第2注入マスク19を除去後、熱処理装置によって、アルゴン(Ar)ガスなどの不活性ガス雰囲気中で活性化アニールを行う。このアニールにより、イオン注入されたN、Alが活性化する。
次に、ソース領域13、ベース領域12を含む炭化珪素ドリフト層11の表面を熱酸化して、所望の厚みのゲート絶縁膜14を形成する(図7(a))。次に、ゲート絶縁膜14の上に、導電性を有する多結晶珪素膜を減圧CVD法により形成し、これをパターニングすることによりゲート電極15を形成する。また、ソース電極形成予定領域にあるソース領域13表面上のゲート絶縁膜14を除去する(図7(b))。
次に、ソース領域13に電気的に接続されるソース電極16を形成する。また、炭化珪素基板1の裏面側にドレイン電極17を形成して、炭化珪素半導体装置20すなわち本実施の形態では縦型MOSFETが完成する(図7(c))。ここで、ソース電極16およびドレイン電極17となる材料としてはAl合金などが挙げられる。
以上より、本発明の実施の形態1における炭化珪素半導体基板10の製造方法によれば、貫通欠陥3を起源にして発生する電流リーク誘発型基底面欠陥4が炭化珪素エピタキシャル層2中へ伝播するのを制御することができる。これにより、電流リーク誘発型基底面欠陥4の密度を大幅に低減することができる。また、溝部21の形成位置を欠陥が存在する領域に限定することにより、溝部21が形成された炭化珪素基板1上への炭化珪素エピタキシャル層2成長後の表面モフォロジー荒れを抑えることができる。
また、この方法で製造された炭化珪素半導体基板10を用いることにより、pn接合やショットキー接合への逆バイアス電圧印加時の電流リークパス密度を抑制した炭化珪素半導体装置20を得ることができる。よって、電流リーク誘発型基底面欠陥4の起源となる貫通欠陥3が多数存在する炭化珪素半導体基板10を用いても、歩留まりの高い炭化珪素半導体装置20の生産が可能となる。
<実施の形態2>
図8は、本発明の実施の形態2における炭化珪素半導体基板10の製造方法を示した図である。実施の形態1と異なる点は、電流リーク誘発型基底面欠陥4の位置座標確認後、RIE(Relative Ion Etching)による基底面欠陥確認用エピタキシャル層5の除去を行わない点である(図2(b)参照)。以下、図8を参照して、炭化珪素半導体基板10の製造工程について説明する。
はじめに、炭化珪素基板1上に基底面欠陥確認用エピタキシャル層5を積層し、電流リーク誘発型基底面欠陥4が存在する位置座標を確認する工程は、実施の形態1と同様のため、説明を省略する(図8(a))。
次に、電流リーク誘発型基底面欠陥4が存在していた位置座標において、基底面確認用炭化珪素エピタキシャル層5を除去するように、かつ炭化珪素基板1に溝部21を形成するようにRIEを行う。ここで、RIEは、貫通欠陥3が炭化珪素基板1表面に露出した領域を含むように、かつ電流リーク誘発型基底面欠陥4を除去するように行い、局所的な溝部21を形成する(図8(b))。
次に、炭化珪素基板1および基底面欠陥確認用炭化珪素エピタキシャル層5の上に熱CVD法により、炭化珪素エピタキシャル層2を積層する。このCVD条件は、実施の形態1と同様のため、説明を省略する。このエピタキシャル成長時において、貫通欠陥3を起源にして電流リーク誘発型基底面欠陥4が再び発生するが、あらかじめ形成しておいた局所的な溝部21により、基底面欠陥4の伝播は途中で止まる。以上の工程により、積層された炭化珪素エピタキシャル層2の主要部には、電流リーク誘発型基底面欠陥4が存在しない炭化珪素半導体基板10を得ることができる(図8(c))。炭化珪素半導体基板10を用いた炭化珪素半導体装置20の製造方法は、実施の形態1と同様である。
以上より、本発明の実施の形態2における炭化珪素半導体基板10の製造方法によれば、貫通欠陥3を起源にして発生する基底面欠陥確認用炭化珪素エピタキシャル層5中の電流リーク誘発型基底面欠陥4が炭化珪素エピタキシャル層2中へ伝播するのを制御することができる。これにより、電流リーク誘発型基底面欠陥4の密度を大幅に低減することができる。また、溝部21の形成位置を欠陥が存在する領域に限定することにより、溝部21が形成された炭化珪素基板1上への炭化珪素エピタキシャル層2成長後の表面モフォロジー荒れを抑えることができる。
また、この方法で製造された炭化珪素半導体基板10を用いることにより、pn接合やショットキー接合への逆バイアス電圧印加時の電流リークパス密度を抑制した炭化珪素半導体装置20を得ることができる。よって、電流リーク誘発型基底面欠陥4の起源となる貫通欠陥3が多数存在する炭化珪素半導体基板10を用いても、歩留まりの高い炭化珪素半導体装置20の生産が可能となる。
<実施の形態3>
図9は、本発明の実施の形態3における炭化珪素半導体バルク結晶30の構成を示した断面図である。この炭化珪素半導体バルク結晶30は、炭化珪素バルク結晶6、炭化珪素バルク結晶追成長層7、貫通欠陥8、電流リーク誘発型基底面欠陥9、溝部22を備えたものである。
図10は、この炭化珪素半導体バルク結晶30の製造方法を示した図である。図10を参照して、炭化珪素半導体バルク結晶30の製造工程について説明する。はじめに、昇華法により炭化珪素バルク結晶6を形成する。このようにして形成された炭化珪素バルク結晶6内には、電流リーク誘発型基底面欠陥9の起源となる貫通欠陥8が存在する(図10(a))。
次に、光学顕微鏡やX線トポグラフ、フォトルミネッセンスマッピング等による表面観察により、貫通欠陥8が存在する位置座標を確認する。位置座標確認後、貫通欠陥8が炭化珪素バルク結晶6表面に露出した領域を含むように、RIEにより局所的な溝を形成する(図10(b))。溝の形成には、溶融KOHによる表面エッチングを用いてもよい。溝の形状に関しては、実施の形態1の図3で示したものと同様のため、説明を省略する。
次に、このようにして形成された炭化珪素バルク結晶6の上に昇華法により、炭化珪素バルク結晶追成長層7を形成する。この追成長時において、貫通欠陥8を起源にして電流リーク誘発型基底面欠陥9が発生するが、あらかじめ形成しておいた局所的な溝部22により、基底面欠陥の伝播は途中で止まる。以上の工程により、追成長された炭化珪素バルク結晶追成長層7の主要部には、電流リーク誘発型基底面欠陥9が存在しない炭化珪素半導体バルク結晶30を得ることができる(図10(c))。
次に、炭化珪素半導体バルク結晶30を所定の厚さにスライスし、研磨加工することによって、炭化珪素半導体基板を作製する。このように作製することで、実施の形態1に示した主要部に電流リーク誘発型基底面欠陥4が存在しない炭化珪素半導体基板10を得ることができる。この炭化珪素半導体基板10を用いた炭化珪素半導体装置20の製造方法は、実施の形態1と同様である。
以上より、本発明の実施の形態3における炭化珪素半導体バルク結晶30の製造方法によれば、貫通欠陥8を起源にして発生する電流リーク誘発型基底面欠陥9が炭化珪素バルク結晶追成長層7中へ伝播するのを制御することができる。これにより、電流リーク誘発型基底面欠陥9の密度を大幅に低減することができる。また、溝部22の形成位置を欠陥が存在する領域に限定することにより、溝部22が形成された炭化珪素バルク結晶6上への炭化珪素バルク結晶追成長層7成長後の表面モフォロジー荒れを抑えることができる。
また、この方法で製造された炭化珪素半導体バルク結晶30を用いることにより、pn接合やショットキー接合への逆バイアス電圧印加時の電流リークパス密度を抑制した炭化珪素半導体装置20を得ることができる。よって、電流リーク誘発型基底面欠陥9の起源となる貫通欠陥8が多数存在する炭化珪素半導体バルク結晶30を用いても、歩留まりの高い炭化珪素半導体装置20の生産が可能となる。
本発明の実施の形態1における炭化珪素半導体基板の構成を示した断面図である。 本発明の実施の形態1における炭化珪素半導体基板の製造方法を示した図である。 本発明の実施の形態1におけるエピタキシャル層に含まれる電流リーク誘発型基底面欠陥を示した写真図である。 本発明の実施の形態1における炭化珪素半導体基板に形成する溝部の形状を示した図である。 本発明の実施の形態1における炭化珪素半導体装置の構成を示した断面図である。 本発明の実施の形態1における炭化珪素半導体装置の製造方法を示した図である。 本発明の実施の形態1における炭化珪素半導体装置の製造方法を示した図である。 本発明の実施の形態2における炭化珪素半導体基板の製造方法を示した図である。 本発明の実施の形態3における炭化珪素半導体バルク結晶の構成を示した断面図である。 本発明の実施の形態3における炭化珪素半導体バルク結晶の製造方法を示した図である。
符号の説明
1 炭化珪素基板、2 炭化珪素エピタキシャル層、3,8 貫通欠陥、4,9 電流リーク誘発型基底面欠陥、5 基底面欠陥確認用エピタキシャル層、6 炭化珪素バルク結晶、7 炭化珪素バルク結晶追成長層、10 炭化珪素半導体基板、11 炭化珪素ドリフト層、12 ベース領域、13 ソース領域、14 ゲート絶縁膜、15 ゲート電極、16 ソース電極、17 ドレイン電極、18 第1注入マスク、19 第2注入マスク、20 炭化珪素半導体装置、21,22 溝部、30 炭化珪素半導体バルク結晶。

Claims (6)

  1. (a)炭化珪素基板を準備する工程と、
    (b)前記炭化珪素基板上に第1のエピタキシャル層を形成する工程と、
    (c)前記第1のエピタキシャル層に発生する結晶欠陥の位置を特定する工程と、
    (d)前記特定した位置において、前記第1のエピタキシャル層を除去するように、かつ前記炭化珪素基板に溝を形成するようにエッチングを行う工程と、
    (e)前記第1のエピタキシャル層および前記炭化珪素基板上に第2のエピタキシャル層を形成する工程と、を備える炭化珪素半導体基板の製造方法。
  2. (f)前記工程(c)と(d)の間に、前記第1のエピタキシャル層を除去する工程をさらに備え、
    前記工程(d)は、前記特定した位置において、前記炭化珪素基板に溝を形成するようにエッチングを行い、
    前記工程(e)は、前記炭化珪素基板上に前記第2のエピタキシャル層を形成する請求項1に記載の炭化珪素半導体基板の製造方法。
  3. 前記工程(c)は、前記炭化珪素基板中の貫通欠陥を起源にして前記第1のエピタキシャル層に発生する基底面欠陥の位置座標を特定する請求項1または2に記載の炭化珪素半導体基板の製造方法。
  4. 前記工程(d)は、前記貫通欠陥が前記炭化珪素基板に形成する溝の表面に露出するようにエッチングを行う請求項3に記載の炭化珪素半導体基板の製造方法。
  5. 前記工程(d)は、溶融KOHによるエッチングを行う請求項1から4のいずれかに記載の炭化珪素半導体基板の製造方法。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の炭化珪素半導体基板を製造する工程と、
    前記第2のエピタキシャル層に半導体素子を形成する工程と、を備える炭化珪素半導体装置の製造方法。
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