JP4826820B2 - 光ディスクの種類判別方法及び光ディスク装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一方の面にDVD規格に準拠したデータが記録されるDVD信号面を有し、もう一方の面にCD規格と同等な信号規格に準拠したデータが記録されるCD信号面を有する両面型のデュアルディスクのCD信号面を確実に判別でき、且つ、複数種の光ディスクの種類をも確実に判別できる光ディスクの種類判別方法及び光ディスク装置に関するものである。
一般的に、円盤状の光ディスクは、音楽データとか映像データやコンピュータデータなどの情報信号を光ディスク基板の信号面上に螺旋状(又は同心円状)に形成したトラックに高密度に記録し、且つ、記録済みのトラックを再生する際に所望のトラックを高速にアクセスできることから多用されている。
そして、この種の光ディスクは、凹凸状のピット列によるトラック上にアルミなどの反射膜を膜付けして信号面を形成した再生専用タイプと、凹状のグルーブと凸状のランドとによるトラック上に記録膜,反射膜を順に膜付けして信号面を形成した記録再生タイプとに大別できる。
また、光ディスクは、光ディスク装置内に設けたターンテーブル上に回転自在に装着され、且つ、光ピックアップ内の対物レンズから出射されたレーザービームを光ディスク基板のビーム入射面から入射させて、このレーザービームをビーム入射面から所定の距離隔た位置にある信号面上にスポット状に照射することで記録又は再生しているが、信号面に記録される情報信号の記録フォーマットにより下記するように複数種の光ディスクがある。
図1は複数種の光ディスクの種類を説明するために模式的に示した図であり、(a)はCDを示し、(b)は信号面が1層タイプのDVD−SLを示し、(c)は信号面が2層タイプのDVD−DLを示し、(d)は両面型のDual Discを示した図である。
まず、図1(a)に示した如く、CD(Compact Disc)10は、光ディスク基板11が直径略120mm,中心孔の孔径15mm,基板厚み略1.2mmで円盤状に形成されており、この光ディスク基板11のビーム入射面11aから略1.2mm隔てた位置にCDフォーマットに準拠して音楽データなどを記録したCD信号面12がトラックピッチを広くして形成されており、更に、CD信号面12上に保護膜13が膜付けされている。そして、開口数(NA)が略0.45程度の対物レンズOB1で絞った波長780nm近辺の第1レーザービームL1を光ディスク基板11のビーム入射面11a側から入射させてCD信号面12に照射している。
次に、図1(b)に示した如く、信号面が1層タイプのDVD−SL(Digital Versatile Disc - Single Layer) 20は、基板厚みが略0.6mmの光ディスク基板21と、基板厚みが略0.6mmの補強用基板24とを接着剤層23を介して貼り合わせて合計厚みが略1.2mmの円盤状に形成されており、下側の光ディスク基板21のビーム入射面21aから略0.6mm隔てた位置にDVDフォーマットに準拠して映像データなどを記録したDVD信号面22が上記したCD10のCD信号面12よりもトラックピッチを狭くしてこのCD信号面12よりも高密度に形成されている。そして、開口数(NA)が略0.6程度の対物レンズOB2で絞った波長650nm近辺の第2レーザービームL2を光ディスク基板21のビーム入射面21a側から入射させてDVD信号面22に照射している。
次に、図1(c)に示した如く、信号面が2層タイプのDVD−DL(Digital Versatile Disc - Dual Layer) 30は、それぞれ基板厚みが略0.6mmの第1,第2光ディスク基板31,35を接着剤層33を介して貼り合わせて合計厚みが略1.2mmの円盤状に形成されており、下側の第1光ディスク基板31のビーム入射面31aから略0.6mm隔てた位置にDVDフォーマットに準拠して映像データなどを記録した第1DVD信号32が半透過反射膜を膜付けして形成され、且つ、第1DVD信号32に接近して上側の第2光ディスク基板35上にDVDフォーマットに準拠して映像データなどを記録した第2DVD信号面34が接近して形成されている。そして、開口数(NA)が略0.6の対物レンズOB2で絞った波長650nm近辺の第2レーザービームL2を第1光ディスク基板31のビーム入射面31a側から入射させて第1DVD信号32又は第2DVD信号面34に照射している。
次に、図1(d)に示した如く、両面から記録又は再生する両面型のDual Disc40は最近になって開発されたものであり、このDual Disc40は、基板厚みが略0.9mmの第1光ディスク基板41と、基板厚みが略0.6mmの第2光ディスク基板45とを各信号面42,44同士が接着剤層43を介して背中合わせになるように貼り合わせて合計厚みが略1.5mmの円盤状に形成されており、下側の第1光ディスク基板41側で一方のビーム入射面41aから略0.9mm隔てた位置にCD10のCD信号面12と同等であるCDフォーマットに準拠して音楽データなどを記録したCD信号面42がトラックピッチを広くして形成され、且つ、上側の第2光ディスク基板45側で他方のビーム入射面45aから略0.6mm隔てた位置にDVDフォーマットに準拠して映像データなどを記録したDVD信号面44がCD信号面42よりもトラックピッチを狭くして形成されている。そして、開口数(NA)が略0.45程度の対物レンズOB1で絞った波長780nm近辺の第1レーザービームL1を第1光ディスク基板41のビーム入射面41a側から入射させてCD信号面42に照射している一方、Dual Disc40を第2光ディスク基板45側に反転させた後、開口数(NA)が略0.6の対物レンズOB2で絞った波長650nm近辺の第2レーザービームL2を第2光ディスク基板45のビーム入射面45a側からDVD信号面44に照射している。
ここで、同一の光ディスク装置内で複数種の光ディスクを選択的に記録又は再生する場合に、複数種の光ディスクを光ディスク装置内で予め判別する必要があり、上記したCD10と、信号面が1層タイプのDVD−SL20と、信号面が2層タイプのDVD−SL30とを判別するディスク判別方法がある(例えば、特許文献1)。
特開平11−066712号公報
ところで、上記した特許文献1(特開平11−066712号公報)に開示されたディスク判別方法によれば、ここでの図示を省略するものの、光ピックアップをCDディスク再生状態にしてフォーカスサーチ動作を行い、得られるピックアップ出力の最大値と最小値の差を第1の波形レベルとし、光ピックアップをDVDディスク再生状態にしてフォーカスサーチ動作を行い、得られるピックアップ出力の最大値と最小値の差を第2の波形レベルとし、第1,第2の波形レベルの比を所定値と比較して、光ディスクの種類を判別することで、記録フォーマットが互いに異なる複数種の光ディスクの種類を光ピックアップの出力により判別する際に、DVDディスクとCDディスクのように、反射率がほぼ同じである光記録媒体であっても光ディスクの種類を正確に判別し、且つ、上記したDVD−SL20とDVD−DL30のように単層/複数層のディスク判別も確実に行うことができる旨が開示されている。
しかしながら、上記した両面から記録又は再生する両面型のDual Disc40において、このDual Disc40のCD信号面42は、前述したように、信号規格はCD規格と同等であるものの、光ディスク基板41のビーム入射面41aからCD信号面42までの距離がCD規格よりも約0.3mm短くて0.9mm前後(0.87mm、0.89mm、0.93mm等)であり、即ち、Dual Disc40のCD信号面42の位置は、光ディスク基板11のビーム入射面11aから略1.2mm隔てた位置にあるCD10のCD信号面12と、光ディスク基板21のビーム入射面21aから略0.6mm隔てた位置にあるDVD−SL20のDVD信号面22又は第1光ディスク基板31のビーム入射面31aから略0.6mm隔てた位置にあるDVD−DL30の第1,第2DVD信号面32,34の略中間付近に位置しているので、特許文献1に開示されたディスク判別方法の技術的思想を適用しても、Dual Disc40のCD信号面42を識別できなかったり、誤認識してしまうという問題が発生してしまう。
また、Dual Disc40のCD信号面42は、CD10のCD信号面12に対してビーム入射面からの位置が異なるため、CD規格の設定では正常に再生できなかったり、焦点位置の調整に長時間を要するという問題点がある。
そこで、新たな装置や複雑な処理を行わずに、両面型のDual DiscのCD信号面を確実に判別でき、且つ、複数種の光ディスクの種類をも確実に判別できる光ディスクの種類判別方法及び光ディスク装置が望まれている。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、(1)の発明は、第1光ディスク基板のビーム入射面から第1距離隔てた位置に第1記録フォーマットに準拠した第1信号面を有し、この第1信号面に第1レーザービームを照射して情報信号を記録又は再生する第1光ディスクと、
第2光ディスク基板のビーム入射面から前記第1距離よりも小さい値の第2距離隔てた位置に第2記録フォーマットに準拠した第2信号面を有し、この第2信号面に前記第1レーザービームよりも波長が短い第2レーザービームを照射して情報信号を記録又は再生する第2光ディスクと、
第3光ディスク基板のビーム入射面から前記第1距離と前記第2距離との間の値の第3距離隔てた位置に前記第1記録フォーマットに準拠した第3信号面を有し、この第3信号面に前記第1レーザービームを照射して情報信号を記録又は再生する第3光ディスクとが選択的に装着可能とされ、
装着された光ディスクが前記第1〜第3光ディスクのいずれの種類であるかを判別する光ディスクの種類判別方法であって、
前記第1,第2レーザービームを前記光ディスクの信号面に選択的に照射してフォーカスサーチしながら第1,第2フォーカスエラー信号をそれぞれ検出するフォーカスエラー信号検出ステップと、
前記第1,第2フォーカスエラー信号に基づいて第1,第2フォーカスエラー信号振幅値をそれぞれ検出するフォーカスエラー信号振幅値検出ステップと、
前記第1,第2フォーカスエラー信号の各プラス側レベルFEPと各マイナス側レベルFEMとを求めて、100×(FEP−FEM)/(FEP+FEM)の演算により第1,第2フォーカスバランス信号値をそれぞれ検出するフォーカスバランス信号値検出ステップと、
前記第1,第2フォーカスエラー信号振幅値のうち少なくとも一方を参照して前記光ディスクが前記第1光ディスクであるか否かを判別した後に、該否と判別された場合は、前記第1フォーカスバランス信号値と前記第2フォーカスバランス信号値とを加算した合計値が所定の閾値以上であれば前記光ディスクが前記第3光ディスクであると判別する一方、前記所定の閾値よりも小さければ前記第2光ディスクであると判別する光ディスク種類判別ステップと、
を含むことを特徴とする光ディスクの種類判別方法である。
また、(2)の発明は、前記光ディスク種類判別ステップにより前記第1光ディスクをCDフォーマットに準拠したCD信号面を有するCDであると判別し、且つ、前記第2光ディスクをDVDフォーマットに準拠したDVD信号面を有するDVDであると判別し、前記第3光ディスクを前記CDのCD信号面と前記DVDのDVD信号面との間の位置にCDフォーマットに準拠したCD信号面を有する光ディスクであると判別することを特徴とする(1)の光ディスクの種類判別方法である。
また、(3)の発明は、第1光ディスク基板のビーム入射面から第1距離隔てた位置に第1記録フォーマットに準拠した第1信号面を有し、この第1信号面に第1レーザービームを照射して情報信号を記録又は再生する第1光ディスクと、
第2光ディスク基板のビーム入射面から前記第1距離よりも小さい値の第2距離隔てた位置に第2記録フォーマットに準拠した第2信号面を有し、この第2信号面に前記第1レーザービームよりも波長が短い第2レーザービームを照射して情報信号を記録又は再生する第2光ディスクとが選択的に装着可能とされ、
装着された光ディスクが前記第1,第2光ディスクのいずれの種類であるかを判別する光ディスクの種類判別方法であって、
前記第1,第2レーザービームを前記光ディスクの信号面に選択的に照射してフォーカスサーチしながら第1,第2フォーカスエラー信号をそれぞれ検出するフォーカスエラー信号検出ステップと、
前記第1,第2フォーカスエラー信号の各プラス側レベルFEPと各マイナス側レベルFEMとを求めて、100×(FEP−FEM)/(FEP+FEM)の演算により第1,第2フォーカスバランス信号値をそれぞれ検出するフォーカスバランス信号値検出ステップと、
前記第1フォーカスバランス信号値と前記第2フォーカスバランス信号値とを加算した合計値が所定の閾値以上であれば前記光ディスクが前記第1光ディスクであると判別する一方、前記所定の閾値よりも小さければ前記第2光ディスクであると判別する光ディスク種類判別ステップと、
を含むことを特徴とする光ディスクの種類判別方法である。
また、(4)の発明は、第1光ディスク基板のビーム入射面から第1距離隔てた位置に第1記録フォーマットに準拠した第1信号面を有し、この第1信号面に第1レーザービームを照射して情報信号を記録又は再生する第1光ディスクと、
第2光ディスク基板のビーム入射面から前記第1距離よりも小さい値の第2距離隔てた位置に第2記録フォーマットに準拠した第2信号面を有し、この第2信号面に前記第1レーザービームよりも波長が短い第2レーザービームを照射して情報信号を記録又は再生する第2光ディスクと、
第3光ディスク基板のビーム入射面から前記第1距離と前記第2距離との間の値の第3距離隔てた位置に前記第1記録フォーマットに準拠した第3信号面を有し、この第3信号面に前記第1レーザービームを照射して情報信号を記録又は再生する第3光ディスクとが選択的に装着可能とされ、
装着された光ディスクが前記第1〜第3光ディスクのいずれの種類であるかを判別する光ディスク装置であって、
前記第1,第2レーザービームを前記光ディスクの信号面に選択的に照射してフォーカスサーチしながら第1,第2フォーカスエラー信号をそれぞれ検出するフォーカスエラー信号検出手段と、
前記第1,第2フォーカスエラー信号に基づいて第1,第2フォーカスエラー信号振幅値をそれぞれ検出するフォーカスエラー信号振幅値検出手段と、
前記第1,第2フォーカスエラー信号の各プラス側レベルFEPと各マイナス側レベルFEMとを求めて、100×(FEP−FEM)/(FEP+FEM)の演算により第1,第2フォーカスバランス信号値をそれぞれ検出するフォーカスバランス信号値検出手段と、
前記第1,第2フォーカスエラー信号振幅値のうち少なくとも一方を参照して前記光ディスクが前記第1光ディスクであるか否かを判別した後に、該否と判別された場合は、前記第1フォーカスバランス信号値と前記第2フォーカスバランス信号値とを加算した合計値が所定の閾値以上であれば前記光ディスクが前記第3光ディスクであると判別する一方、前記所定の閾値よりも小さければ前記第2光ディスクであると判別する光ディスク種類判別手段と、
を備えたことを特徴する光ディスク装置である。
また、(5)の発明は、前記光ディスク種類判別手段により前記第1光ディスクをCDフォーマットに準拠したCD信号面を有するCDであると判別し、且つ、前記第2光ディスクをDVDフォーマットに準拠したDVD信号面を有するDVDであると判別し、前記第3光ディスクを前記CDのCD信号面と前記DVDのDVD信号面との間の位置にCDフォーマットに準拠したCD信号面を有する光ディスクであると判別することを特徴とする(4)の光ディスク装置である。
更に、(6)の発明は、第1光ディスク基板のビーム入射面から第1距離隔てた位置に第1記録フォーマットに準拠した第1信号面を有し、この第1信号面に第1レーザービームを照射して情報信号を記録又は再生する第1光ディスクと、
第2光ディスク基板のビーム入射面から前記第1距離よりも小さい値の第2距離隔てた位置に第2記録フォーマットに準拠した第2信号面を有し、この第2信号面に前記第1レーザービームよりも波長が短い第2レーザービームを照射して情報信号を記録又は再生する第2光ディスクとが選択的に装着可能とされ、
装着された光ディスクが前記第1,第2光ディスクのいずれの種類であるかを判別する光ディスク装置であって、
前記第1,第2レーザービームを前記光ディスクの信号面に選択的に照射してフォーカスサーチしながら第1,第2フォーカスエラー信号をそれぞれ検出するフォーカスエラー信号検出手段と、
前記第1,第2フォーカスエラー信号の各プラス側レベルFEPと各マイナス側レベルFEMとを求めて、100×(FEP−FEM)/(FEP+FEM)の演算により第1,第2フォーカスバランス信号値をそれぞれ検出するフォーカスバランス信号値検出手段と、
前記第1フォーカスバランス信号値と前記第2フォーカスバランス信号値とを加算した合計値が所定の閾値以上であれば前記光ディスクが前記第1光ディスクであると判別する一方、前記所定の閾値よりも小さければ前記第2光ディスクであると判別する光ディスク種類判別手段と、
を備えたことを特徴する光ディスク装置である。
(1),(2)の光ディスクの種類判別方法及び(4),(5)の光ディスク装置によると、第1光ディスク基板のビーム入射面から第1距離隔てた位置に第1記録フォーマットに準拠した第1信号面を有し、この第1信号面に第1レーザービームを照射して情報信号を記録又は再生する第1光ディスクと、第2光ディスク基板のビーム入射面から前記第1距離よりも小さい値の第2距離隔てた位置に第2記録フォーマットに準拠した第2信号面を有し、この第2信号面に前記第1レーザービームよりも波長が短い第2レーザービームを照射して情報信号を記録又は再生する第2光ディスクと、第3光ディスク基板のビーム入射面から前記第1距離と前記第2距離との間の値の第3距離隔てた位置に前記第1記録フォーマットに準拠した第3信号面を有し、この第3信号面に前記第1レーザービームを照射して情報信号を記録又は再生する第3光ディスクとを選択的に装着して、装着された光ディスクが第1〜第3光ディスクのいずれの種類であるかを判別する際に、とくに、第1,第2フォーカスエラー信号振幅値のうち少なくとも一方を参照して光ディスクが第1光ディスクであるか否かを判別した後に、該否と判別された場合は、第1フォーカスバランス信号値と第2フォーカスバランス信号値とを加算した合計値が所定の閾値以上であれば光ディスクが第3光ディスクであると判別する一方、所定の閾値よりも小さければ第2光ディスクであると判別しているので、3種類の第1〜第3光ディスクを正確に判別することができると共に、光ディスク装置内に光ディスクの種類を判別するための新たな装置や複雑な処理を行う必要がないので、光ディスク装置を安価に提供できる。
この際、光ディスク種類判別ステップ(光ディスク種類判別手段)により判別される3種類の第1〜第3光ディスクは、CDフォーマットに準拠したCD信号面を有するCD(第1光ディスク)と、DVDフォーマットに準拠したDVD信号面を有するDVD(第2光ディスク)と、前記CDのCD信号面と前記DVDのDVD信号面との間の位置にCDフォーマットに準拠したCD信号面を有する光ディスク(第3光ディスク)とが適用可能である。
また、(3)の光ディスクの種類判別方法及び(6)の光ディスク装置によると、第1光ディスク基板のビーム入射面から第1距離隔てた位置に第1記録フォーマットに準拠した第1信号面を有し、この第1信号面に第1レーザービームを照射して情報信号を記録又は再生する第1光ディスクと、第2光ディスク基板のビーム入射面から前記第1距離よりも小さい値の第2距離隔てた位置に第2記録フォーマットに準拠した第2信号面を有し、この第2信号面に前記第1レーザービームよりも波長が短い第2レーザービームを照射して情報信号を記録又は再生する第2光ディスクとを選択的に装着して、装着された光ディスクが第1,第2光ディスクのいずれの種類であるかを判別する際に、とくに、第1フォーカスバランス信号値と第2フォーカスバランス信号値とを加算した合計値が所定の閾値以上であれば光ディスクが第1光ディスクであると判別する一方、所定の閾値よりも小さければ第2光ディスクであると判別しているので、上記した(1),(2)の光ディスクの種類判別方法及び(4),(5)の光ディスク装置よりも判別動作を簡素化しているので、2種類の第1,第2光ディスクを正確且つスピーディに判別することができる。
以下に本発明に係る光ディスクの種類判別方法及び光ディスク装置の一実施例を図2〜図9を参照して詳細に説明する。
尚、以下の説明において、先に図1(a)〜(d)を用いて説明した部材と同じ部材に対して同じ符番を付して説明する。
図2は本発明に係る光ディスク装置の全体構成を示した構成図、
図3は光ピックアップ内に設けた多分割型フォトディテクタを拡大して示した図、
図4は本発明の要部となるフォーカスエラー信号振幅値とフォーカスバランス信号値とを求めるためにフォーカスエラー信号を模式的に示した図である。
図2に示した如く、実施例の光ディスク装置60では、この内部に装置全体を制御するための制御部61がマイクロコンピュータを用いて設けられており、且つ、制御部61内には制御動作を指令するソフトを予め格納したROM61aと、後述するフォーカスエラー信号振幅値やフォーカスバランス信号値を一時的に記憶させるRAM61bと、後述するフォーカスエラー信号振幅値やフォーカスバランス信号値に基づいて光ディスクの種類を判別する光ディスク種類判別部61cとが設けられている。
また、光ディスク装置60内には、光ディスクDとして先に図1(a)〜(d)を用いて説明したような、CD信号面12を有するCD10と、DVD信号面22を有する1層タイプのDVD−SL20と、第1,第2DVD信号面32,34を有する2層タイプのDVD−DL30と、一方の面側にCD信号面42を有し且つ他方の面側にDVD信号面44を有する両面側のDual Disc40とが、選択的に装着可能になっている。
この際、先に説明した図1(a)〜(d)において、光ディスク基板11のビーム入射面11aから略1.2mm隔てた位置にCD信号面12を有するCD10を第1光ディスクと呼称し、また、光ディスク基板21のビーム入射面21aから略0.6mm隔てた位置にDVD信号面22を有するDVD20を第2光ディスクと呼称し、更に、第1光ディスク基板41のビーム入射面41aから略0.9mm隔てた位置にCD信号面42を有するDual Disc40の一方の面側の光ディスクを第3光ディスクと呼称した場合に、上記したDual Disc40は第1光ディスクと第3光ディスクとを組み合わせたものに該当するものである。
従って、上記から、第1光ディスクは、第1光ディスク基板のビーム入射面から第1距離(略1.2mm)隔てた位置に第1記録フォーマット(CDフォーマット)に準拠した第1信号面(CD信号面)を有し、この第1信号面(CD信号面)に第1レーザービーム(L1)を照射して情報信号を記録又は再生するものである。
また、第2光ディスクは、第2光ディスク基板のビーム入射面から前記第1距離(略1.2mm)よりも小さい値の第2距離(略0.6mm)隔てた位置に第2記録フォーマット(DVDフォーマット)に準拠した第2信号面(DVD信号面)を有し、この第2信号面(DVD信号面)に前記第1レーザービーム(L1)よりも波長が短い第2レーザービーム(L2)を照射して情報信号を記録又は再生するものである。
更に、第3光ディスクは、第3光ディスク基板のビーム入射面から前記第1距離(略1.2mm)と前記第2距離(略0.6mm)との間の値の第3距離(略0.9mm)隔てた位置に前記第1記録フォーマット(CDフォーマット)に準拠した第3信号面(CD信号面)を有し、この第3信号面(CD信号面)に前記第1レーザービーム(L1)を照射して情報信号を記録又は再生するものである。
そして、種類が不明である光ディスクDがスピンドルモータ62の軸62aに固着したターンテーブル63上に着脱可能に搭載されて、上方からディスククランパ64でターンテーブル63上に押圧されてしっかりとクランプされていると共に、制御部61からの指令で動作する第1モータ駆動回路65を介してスピンドルモータ62の回転数が制御されて、光ディスクDがターンテーブル63及びディスククランパ64と一体に回転自在になっている。
また、光ディスクDの下方には、光ピックアップ70が光ディスクDの半径方向に移動自在に設けられており、この光ピックアップ70は、光ピックアップ筐体71の螺合部71aが制御部61からの指令で動作する第2モータ駆動回路66により回転駆動されるスレッドモータ67に連結したリードスクリュー68に螺合することで、光ディスクDの半径方向に直線移動自在に設けられている。
上記した光ピックアップ70は、再生専用タイプの光ディスクと記録再生可能タイプの光ディスクとに対応できるように3ビーム方式を採用して構成されている。
具体的に説明すると、光ピックアップ70の光ピックアップ筐体71内には、波長780nm近辺のレーザー光を出射するCD用の第1レーザー光源72a及び波長650nm近辺のレーザー光を出射するDVD用の第2レーザー光源72bと、これら第1又は第2レーザー光源72a又は72bからのレーザー光を平行光に変換するコリメータレンズ73と、この平行光のレーザー光をメインビームと2つのサブビームとによる3ビームに分離する回折素子74と、第1又は第2レーザー光源72a又は72bからのレーザー光と光ディスクDからの戻り光とを分離するビームスプリッタ75と、平行光のレーザー光を円偏光に変換するλ/4板76と、レンズホルダ77内に取り付けられてメインビームと2つのサブビームとによる3ビームの第1又は第2レーザービームL1又はL2を光ディスクDの信号面上に選択的に集光する対物レンズ78と、レンズホルダ77の外周に取り付けられて対物レンズ78をトラッキング方向及びフォーカス方向に揺動させるトラッキングコイル79及びフォーカスコイル80と、光ディスクDの信号面で反射されたメインビームと2つのサブビームとによる3ビームの戻り光を検出レンズ81,シリンドリカルレンズ82を介して検出する多分割型フォトディテクタ83とで構成されている。
そして、制御部61の指令によりレーザー駆動回路84及びスイッチ85を介して第1,第2レーザー光源72a,72bのいずれか一方を選択的に始動させて所定波長のレーザー光を出射させると、このレーザー光はコリメータレンズ73,回折素子74,ビームスプリッタ75,λ/4板76を経由して対物レンズ78に入射され、この対物レンズ78で絞り込んだメインビームと2つのサブビームとによる3ビームの第1又は第2レーザービームL1又はL2が光ディスクDの信号面に到達し、メインビームは信号面中の一つのトラックにスポット状に照射されると共に、2つのサブビームは一つのトラックを中心とした両側にスポット状に照射されている。
この際、対物レンズ78は、λ/4板76と対向する面側にCD用に対して開口数(NA)が略0.45、DVD用に対して開口数(NA)が略0.6程度となるように開口制限処理が施されている。また、対物レンズ78は、図1(d)に示したDual Disc40中で第1光ディスク基板41のビーム入射面41aから略0.9mm隔てた位置にあるCD信号面42に対して多少有利な光学設計となるように焦点距離が1.1mmに設定されており、且つ、図1(a)に示したCD10中で光ディスク基板11のビーム入射面11aから略1.2mm隔てた位置にあるCD信号面12に対しても支障のないように光学設計されている。
この後、光ディスクDの信号面に膜付けした金属反射層(図示せず)で反射されたメインビームの戻り光と2つのサブビームの戻り光とが、対物レンズ78,λ/4板76を通過してビームスプリッタ75で反射されて検出レンズ81,シリンドリカルレンズ82を介して多分割型フォトディテクタ83上にそれぞれに集光される。
ここで、多分割型フォトディテクタ83は、図3に拡大して示したように、光ディスクD上の一つのトラックに照射したメインビームの戻り光を検出する4個の受光領域A〜Dと、一つのトラックに隣接する一方のトラックに照射した一方のサブビームを検出する2個の受光領域E,Fと、一つのトラックに隣接する他方のトラックに照射した他方のサブビームを検出する2個の受光領域G,Hとが一つの半導体基板(図示せず)上に配置されており、各領域A〜Hは光ディスクDのトラック方向及び半径方向に対して図示の配置関係となっている。
再び図2に戻り、光ピックアップ60内の多分割型フォトディテクタ83より後段には、トラッキング制御系としてトラッキングエラー信号検出回路86と第1A/D変換器87とが制御部61に接続され、且つ、フォーカス制御系としてフォーカスエラー信号検出回路90と第2A/D変換器91とが制御部61に接続されていると共に、第2A/D変換器91より後段に本発明の要部となるフォーカスエラー信号振幅値検出回路94とフォーカスバランス信号値検出回路95とが制御部61にそれぞれ接続されている。
更に、多分割型フォトディテクタ83より後段にRF信号処理回路96が設けられている。
ここで、上記したトラッキングエラー信号検出回路86では、対物レンズ78を光ディスクDに対してトラッキング方向に制御するためのトラッキングエラー信号TEを検出しており、このトラッキングエラー信号TEは周知のDPP(Differential Push Pull)法により図3に示した多分割型フォトディテクタ83内の各受光領域A〜Hで受光した各検出信号に対して下記の式1に基づいて演算処理されている。
[数1]
TE={(A+D)−(B+C)}+{(E−F)+(G−H)} ………(式1)。
そして、トラッキングエラー信号検出回路86で検出したアナログのトラッキングエラー信号TEを第1A/D変換器87でディジタルのトラッキングエラー信号TEに変換して制御部61に入力させ、この後、制御部61内でトラッキングエラー信号TEに基づいてトラッキング制御駆動信号TDを生成して、このトラッキング制御駆動信号TDを第1D/A変換器88及びトラッキング制御駆動信号駆動回路89を介してトラッキングコイル79に印加することで、対物レンズ78が光ディスクDに対してトラッキング制御できるようになっている。
次に、上記したフォーカスエラー信号検出回路90では、対物レンズ78を光ディスクDに対してフォーカス方向に制御するためのフォーカスエラー信号FEを検出しており、このフォーカスエラー信号FEは周知の非点収差法により図3に示した多分割型フォトディテクタ83内の各受光領域A〜Dで受光した各検出信号に対して下記の式2に基づいて演算処理されている。
[数2]
FE=(A+C)−(B+D) ………(式2)。
そして、フォーカスエラー信号検出回路90で検出したアナログのフォーカスエラー信号FEを第2A/D変換器91でディジタルのフォーカスエラー信号FEに変換して制御部61に入力させ、この後、制御部61内でフォーカスエラー信号FEに基づいてフォーカス制御駆動信号FDを生成して、このフォーカス制御駆動信号FDを第2DA変換器92及びフォーカス制御駆動信号駆動回路93を介してフォーカスコイル80に印加することで、対物レンズ78が光ディスクDに対してフォーカス制御できるようになっている。
この際、フォーカスエラー信号検出回路90で検出したアナログのフォーカスエラー信号FEは図4に示したように得られており、このフォーカスエラー信号FEのプラス側レベルをFEPと設定し、且つ、フォーカスエラー信号FEのマイナス側レベルをFEMと設定した時に、本発明ではCD用の第1レーザービームL1とDVD用の第2レーザービームL2とを光ディスクDの信号面にそれぞれ照射して、第1,第2レーザービームL1,L2に対するフォーカスエラー信号FEのプラス側レベルFEPとマイナス側レベルFEMとをそれぞれ求め、これらのレベルFEP,FEMを基にしてフォーカスエラー信号振幅値FESとフォーカスバランス信号値FBAL(%)とを演算処理することで光ディスクDの種類を判別している。
即ち、アナログのフォーカスエラー信号FEを第2A/D変換器91でディジタルのフォーカスエラー信号FEに変換した後に、フォーカスエラー信号振幅値検出回路94でディジタルのフォーカスエラー信号FEに対して所定のタイミングでサンプリングしてフォーカスエラー信号FEのプラス側レベルFEPとマイナス側レベルFEMとを求めてフォーカスエラー信号振幅値FESを下記の式3に基づいて演算処理し、第1,第2レーザービームL1,L2に対するフォーカスエラー信号振幅値FESを制御部61内に設けた光ディスク判別部61cにそれぞれ入力している。
[数3]
FES=FEP+FEM………(式3)。
この際、以下の説明において、対物レンズ78で絞り込んだ波長780nm近辺のCD用の第1レーザービームL1を光ディスクDの信号面に照射して得た時のフォーカスエラー信号振幅値FESをCD-FE信号振幅値と呼称し、一方、対物レンズ78で絞り込んだ波長650nm近辺のDVD用の第2レーザービームL2を光ディスクDの信号面に照射して得た時のフォーカスエラー信号振幅値FESをDVD-FE信号振幅値と呼称する。
また、アナログのフォーカスエラー信号FEを第2A/D変換器91でディジタルのフォーカスエラー信号FEに変換した後に、フォーカスバランス信号値検出回路95でディジタルのフォーカスエラー信号FEに対して所定のタイミングでサンプリングしてフォーカスエラー信号FEのプラス側レベルFEPとマイナス側レベルFEMとを求めてフォーカスバランス信号値FBAL(%)を下記の式4に基づいて演算処理し、第1,第2レーザービームL1,L2に対するフォーカスバランス信号値FBAL(%)を制御部61内に設けた光ディスク判別部61cにそれぞれ入力している。
[数4]
FBAL(%)=100×(FEP−FEM)/(FEP+FEM)……(式4)。
この際、上記したフォーカスバランス信号値FBAL(%)は、光ディスクDの信号面に対して対物レンズ78で絞り込んだCD用の第1レーザービームL1又はDVD用の第2レーザービームL2の焦点位置を移動させるための信号であり、以下の説明において、対物レンズ78で絞り込んだ波長780nm近辺のCD用の第1レーザービームL1を光ディスクDの信号面に照射して得た時のフォーカスバランス信号値FBALをCD-FBAL信号値と呼称し、一方、対物レンズ78で絞り込んだ波長650nm近辺のDVD用の第2レーザービームL2を光ディスクDの信号面に照射して得た時のフォーカスバランス信号値FBALをDVD-FBAL信号値と呼称する。
次に、上記したRF信号処理回路96では、光ディスクDの信号面に記録された映像データとか音声データなどによるメインデータ信号RF(RF信号)を図3に示した多分割型フォトディテクタ83内の各受光領域A〜Dで受光した各検出信号に対して下記の式5に基づいて演算処理されている。
[数5]
RF=A+B+C+D ………(式5)。

そして、RF信号処理回路96内では、光ディスクDの種類を検出した結果に応じて、光ディスクDの規格に対応した所定のフォーマットに基づいてメインデータ信号RF(RF信号)が得られている。
次に上記のように構成した光ディスク装置60内で光ディスクDの種類を判別する動作について、先に示した図1〜図4と、新たな図5〜図8とを併用して説明する。
図5は本発明に係る実施例の光ディスクの種類判別方法を説明するためのフロー図、
図6はシミュレーションによりCD用の第1レーザービームと、DVD用の第2レーザービームとをCDのCD信号面、Dual DiscのCD信号面、1層タイプのDVDの信号面にそれぞれ照射した時に、各戻り光を多分割型フォトディテク上に結像させた状態を摸式的に示した図、
図7はCD用の第1レーザービームを光ディスクの信号面に照射して得た時のCD-FBAL信号値と、DVD用の第2レーザービームを光ディスクの信号面に照射して得た時のDVD-FBAL信号値とを光ディスクの種類に対応して示した図、
図8は(CD-FBAL信号値)+(DVD-FBAL信号値)を光ディスクの種類に対応して示した図である。
図2及び図5に示した如く、ステップS100では、種類が不明である光ディスクDを光ディスク装置60内のターンテーブル63上に装着して、この光ディスクDをターンテーブル63と一体に回転させる。
次に、光ピックアップ70内に設けたCD用の第1レーザー光源72aと、DVD用の第2レーザー光源72bとを選択的に作動させて、ステップS102A〜S106Aと、ステップS102B〜S106Bとをどちらか一方を先に行なっても良いが両方を実行する。
即ち、まず、ステップS102A〜S106A中のステップS102Aでは、対物レンズ78で絞り込んだ波長780nm近辺のCD用の第1レーザービームL1を光ディスクDの信号面に照射してフォ−カスサーチしながら、光ディスク装置60内に設けたフォ−カスエラー信号検出回路90及び第2A/D変換器91により第1レーザービームL1に対応したディジタルのフォーカスエラー信号FEを得て、このディジタルのフォーカスエラー信号FEを制御部61とフォーカスエラー信号振幅値検出回路94とフォーカスバランス信号値検出回路95とに入力している。
次に、ステップS104Aでは、フォーカスエラー信号振幅値検出回路94により、ステップS102Aで第1レーザービームL1に対応して得られたディジタルのフォーカスエラー信号FEに対して所定のタイミングでサンプリングして先の式3によりCD−FE信号振幅値を得て、このCD−FE信号振幅値を制御部61のRAM61b内に一時的に格納している。
次に、ステップS106Aでは、フォーカスバランス信号値検出回路95により、ステップS102Aで第1レーザービームL1に対応して得られたディジタルのフォーカスエラー信号FEに対して所定のタイミングでサンプリングして先の式4によりCD−FBAL信号値を得て、このCD−FBAL信号値を制御部61のRAM61b内に一時的に格納している。
一方、ステップS102B〜S106B中のステップS102Bでは、対物レンズ78で絞り込んだ波長650nm近辺のDVD用の第2レーザービームL2を光ディスクDの信号面に照射してフォ−カスサーチしながら、光ディスク装置60内に設けたフォーカスエラー信号検出回路90及び第2A/D変換器91により第2レーザービームL2に対応したディジタルのフォーカスエラー信号FEを得て、このディジタルのフォーカスエラー信号FEを制御部61とフォーカスエラー信号振幅値検出回路94とフォーカスバランス信号値検出回路95とに入力している。
次に、ステップS104Bでは、フォーカスエラー信号振幅値検出回路94により、ステップS102Bで第2レーザービームL2に対応して得られたディジタルのフォーカスエラー信号FEに対して所定のタイミングでサンプリングして先の式3によりDVD−FE信号振幅値を得て、このDVD−FE信号振幅値を制御部61のRAM61b内に一時的に格納している。
次に、ステップS106Bでは、フォーカスバランス信号値検出回路95により、ステップS102Bで第2レーザービームL2に対応して得られたディジタルのフォーカスエラー信号FEに対して所定のタイミングでサンプリングして先の式4によりDVD−FBAL信号値を得て、このDVD−FBAL信号値を制御部61のRAM61b内に一時的に格納している。
次に、ステップS108では、上記したステップS104Aで得られたCD−FE信号振幅値及び上記したステップS104Bで得られたDVD−FE信号振幅値のうち少なくとも一方を参照して、光ディスクDがCD規格ディスクであるか否かを制御部61内の光ディスク種類判別部61cで判別している。
ここで、CD用の第1レーザービームL1と、DVD用の第2レーザービームL2とを光ディスクDの信号面に照射し、この信号面で反射された戻り光のメインビームを多分割型フォトディテクタ83の領域A〜D内で受光した時に、領域A〜D内で受光した受光分布は、図6に示したように、光ディスクDの種類によって異なっているので、先の式2により演算されるフォーカスエラー信号FEも多分割型フォトディテクタ83の領域A〜D内で受光した受光分布に応じて得られる。
尚、図6中で多分割型フォトディテクタ83の領域E〜Hは、2つのサブビームを受光して先の式1によりトラッキングエラー信号TEを得るためのものであるので、ここでの説明を省略する。
具体的に説明すると、シミュレーションにより多分割型フォトディテクタ83の領域A〜D内の受光分布を求めた時に、図6(a)はCD用の第1レーザービームL1をCD10のCD信号面12に照射した場合を示し、図6(b)はCD用の第1レーザービームL1をDual Disc40のCD信号面42に照射した場合を示し、図6(c)はCD用の第1レーザービームL1をDVD−SL20のDVD信号面22に照射した場合を示し、図6(d)はDVD用の第2レーザービームL2をCD10のCD信号面12に照射した場合を示し、図6(e)はDVD用の第2レーザービームL2をDual Disc40のCD信号面42に照射した場合を示し、図6(f)はDVD用の第2レーザービームL2をDVD−SL20のDVD信号面22に照射した場合を示している。
尚、図6中での記載を省略するものの、2層タイプのDVD−DL30の第1,第2DVD信号面32,34及びDual Disc40のDVD信号面44は、ビーム入射面から各信号面までの距離が1層タイプのDVD−SL20のDVD信号面22と同じであるのでこのDVD信号面22と同様の結果が得られるものである。
上記した図6(a)〜(f)に示したシミュレーション結果を観察すると、図6(b)又は図6(e)に示したように、CD10のCD信号面12よりビーム入射面からの距離が0.3mm程度少ないDual Disc40のCD信号面42に第1レーザービームL1又は第2レーザービームL2を照射した場合に、前述したように対物レンズ78はDual Disc40のCD信号面42に対して多少有利となるように焦点距離が1.1mmに設定されているので、この対物レンズ78により生じるフォーカスボケを積極的に利用することにより、多分割型フォトディテクタ83の領域A〜D内の受光分布は、図6(a)に示したCD10のCD信号面12の場合の受光分布パターンに対して異なっており、DVD規格の光ディスクの受光分布パターンに近似しているので、フオーカスエラー信号振幅値FESを求めた段階でDual Disc40のCD信号面42を仮にDVD規格の光ディスクであると判別することが可能である。
従って、ステップS108では、CD−FE信号振幅値又はDVD−FE信号振幅値を参照して、CD−FE信号振幅値又はDVD−FE信号振幅がCD10のCD信号面12で得られる値に近い値である場合(Yesの場合)に、ステップS202で光ディスクDの信号面がCD10のCD信号面12であると判別できる一方、CD−FE信号振幅値又はDVD−FE信号振幅がCD10のCD信号面12で得られる値よりもかけ離れている場合(Noの場合)にCD10以外の光ディスク、言い換えると、DVD規格の光ディスクであると判別することが可能となり、これにより、Dual Disc40のCD信号面42を仮にDVD規格の光ディスクであると判別している。
そして、ステップS202でCD10のCD信号面12であると判別した後、ステップS204では、次処理として、CD用の第1レーザービームL1をCD10のCD信号面12に照射すると共に、CD規格の記録フォーマットに応じた各種条件設定を行なっている。
一方、ステップS108でCD10以外(No)の光ディスクであると判別された場合には、ステップS110で、ステップS106Aで得たCD-FBAL信号値と、ステップS106Bで得たDVD-FBAL信号値とを加算して、この合計値が所定の閾値以上であるか否かによりCD10以外の光ディスクの種類判別を制御部61内の光ディスク種類判別部で行なっている。
この際、光ディスクの種類により、CD-FBAL信号値(%)と、DVD-FBAL信号値(%)とを各種の光ディスクの信号面ごとに測定した結果が、下記の表1のように得られている。
Figure 0004826820
この表1に基づいて、図7に光ディスクの種類に対応したFBAL信号値(%)を図示している。
尚、図7中で□印はCD用の第1レーザービームL1を光ディスクDの信号面に照射して得た時のCD-FBAL信号値を示し、○印はDVD用の第2レーザービームL2を光ディスクDの信号面に照射して得た時のDVD-FBAL信号値を示している。
尚、表1及び図7中での記載を省略するものの、2層タイプのDVD−DL30の第1,第2DVD信号面32,34及びDual Disc40のDVD信号面44は、ビーム入射面から各信号面までの距離が1層タイプのDVD−SL20のDVD信号面22と同じであるのでDVD信号面22と同様の結果が得られるものである。
ここで、本発明に係る光ディスクの種類判別方法に用いられるFBAL信号(フォーカスバランス信号)は、前述したように対物レンズ78により絞り込んだ第1,第2レーザービームL1,L2に対して光ディスクDの信号面へのフォーカスを調整するための信号であるから、第1レーザービームL1がビーム入射面から略1.2mm隔てた位置にあるCD規格に準拠したCD信号面に合焦点すればCD−FBAL信号値は基本的に0%となり、同様に、第2レーザービームL2がビーム入射面から略0.6mm隔てた位置にあるDVD規格に準拠したDVD信号面に合焦点すればDVD−FBAL信号値は基本的に0%となる。
しかしながら、この実施例では、前述したように、光ピックアップ70内に設けた対物レンズ78は、ビーム入射面から略0.9mmの位置にあるDual Disc40のCD信号面42に対して多少有利となるように焦点距離が1.1mmに光学設計が施されている。
従って、対物レンズ78で絞り込んだ第1レーザービームL1を、ビーム入射面から略1.2mm隔てた位置にあるCD10のCD信号面12と、CD10のCD信号面12よりも略0.3mm程度ビーム入射面側にあるDual Disc40のCD信号面42とにそれぞれ照射した時にフォーカスボケがそれぞれ生じ、この際に生じたフォーカスボケを積極的に利用することにより、CD−FBAL信号値は0%ではなくなり、表1及び図7に示したように、CD10のCD信号面12に対するCD−FBAL信号値は4.88%、Dual Disc40のCD信号面42に対するCD−FBAL信号値は−19.41%となる。
一方、対物レンズ78で絞り込んだ第1レーザービームL1を、通常の使用とは異なってビーム入射面から略0.6mmの位置前後に存在するDVD−SL20のDVD信号面22又はDual Disc40のDVD信号面44,DVD+R及びDVD-Rの各DVD信号面にそれぞれ照射した時には、表1及び図7に示したように、DVD−SL20のDVD信号面22又はDual Disc40のDVD信号面44に対するCD−FBAL信号値は−32.47%、DVD+RのDVD信号面に対するCD−FBAL信号値は−36.84%、DVD−RのDVD信号面に対するCD−FBAL信号値は−32.84%となる。
更に、対物レンズ78で絞り込んだ第2レーザービームL2を、DVD−SL20のDVD信号面22又はDual Disc40のDVD信号面44,DVD+R及びDVD-Rの各DVD信号面にそれぞれ照射した時にもDVD−FBAL信号値は0%ではなくなり、表1及び図7に示したように、DVD−SL20のDVD信号面22又はDual Disc40のDVD信号面44に対するDVD−FBAL信号値は−5.3%、DVD+RのDVD信号面に対するDVD−FBAL信号値は−3.26%、DVD−RのDVD信号面に対するDVD−FBAL信号値は−3.58%となる。
一方、対物レンズ78で絞り込んだ第2レーザービームL2を、通常の使用とは異なってCD10のCD信号面12と、Dual Disc40のCD信号面42とにそれぞれ照射した時には、CD10のCD信号面12に対するDVD−FBAL信号値は8.1%、Dual Disc40のCD信号面42に対するDVD−FBAL信号値は13.74%となる。
従って、ステップS110で、表1に示した各種の光ディスクの信号面ごとに(CD-FBAL信号値)+(DVD-FBAL信号値)を求めれば、両者の合計値が図8に示したように得られる。
即ち、表1から、CD10のCD信号面12に対して、(CD-FBAL信号値)+(DVD-FBAL信号値)=4.88%+8.1%=12.98%となり、各+値同士が加算されて+値が図8に示したように得られる。
また、Dual Disc40のCD信号面42に対して、(CD-FBAL信号値)+(DVD-FBAL信号値)=−19.41+13.74%=−5.67%となり、−値と+値とで相殺されて−10%以内の値が図8に示したように得られる。
また、DVD−SL20のDVD信号面22又はDual Disc40のDVD信号面44に対して、(CD-FBAL信号値)+(DVD-FBAL信号値)=−32.47−5.3%=−37.77%となり、各−値同士が加算されて、−30%以上の値が図8に示したように得られる。
また、DVD+RのDVD信号面に対して、(CD-FBAL信号値)+(DVD-FBAL信号値)=−36.84−3.26%=−40.1%となり、各−値同士が加算されて、−30%以上の値が図8に示したように得られる。
また、DVD−RのDVD信号面に対して、(CD-FBAL信号値)+(DVD-FBAL信号値)=−32.84−3.58%=−36.42%となり、各−値同士が加算されて、−30%以上の値が図8に示したように得られる。
この図8中で、(CD-FBAL信号値)+(DVD-FBAL信号値)の合計値に対する所定の閾値として例えば−20%に設定すれば、所定の閾値以上(−20%以上)の場合(Yesの場合)には、CD10のCD信号面12とDual Disc40のCD信号面42とが含まれるが、CD10のCD信号面12は先のステップS108で判別済みであるので、ステップS112で光ディスクDの信号面がDual Disc40のCD信号面42であると判別できる。
そして、ステップS112でDual Disc40のCD信号面42であると判別した後、ステップS114では、次処理として、CD用の第1レーザービームL1をDual Disc40のCD信号面42に照射すると共に、CD規格の記録フォーマットに応じた各種条件設定を行なっている。
一方、ステップS110で、(CD-FBAL信号値)+(DVD-FBAL信号値)の合計値が所定の閾値(例えば−20%)よりも小さい場合(Noの場合)には、ステップS212で光ディスクDの信号面がDVD−SL20のDVD信号面22、又は、Dual Disc40のDVD信号面44であると判別できる。勿論、図5中での記載を省略しているものの、DVD+RのDVD信号面及びDVD−RのDVD信号面も同様に判別できる。
そして、ステップS212でDVD−SL20のDVD信号面22、又は、Dual Disc40のDVD信号面44であると判別した後、ステップS214では、次処理として、DVD用の第2レーザービームL2をDVD−SL20のDVD信号面22、又は、Dual Disc40のDVD信号面44に照射すると共に、DVD規格の記録フォーマットに応じた各種条件設定を行なっている。
このように、CD-FBAL信号値とDVD-FBAL信号値とを加算した合計値を用いることで、DVD規格相当であると仮に判定したDual Disc40のCD信号面42と、DVD規格に準拠したDVD−SL20のDVD信号面22(又は、Dual Disc40のDVD信号面44)とを、正確に判別することができる。
従って、実施例の光ディスクの種類判別方法によれば、第1光ディスク基板のビーム入射面から第1距離(略1.2mm)隔てた位置に第1記録フォーマット(CDフォーマット)に準拠した第1信号面(CD信号面)を有する第1光ディスク(CD10のCD信号面12)と、第2光ディスク基板のビーム入射面から第1距離(略1.2mm)よりも小さい値の第2距離(略0.6mm)隔てた位置に第2記録フォーマット(DVDフォーマット)に準拠した第2信号面(DVD信号面)を有する第2光ディスク(DVD20のDVD信号面22、又は、Dual Disc40のDVD信号面44)と、第3光ディスク基板のビーム入射面から第1距離(略1.2mm)と第2距離(略0.6mm)との間の値の第3距離(略0.9mm)隔てた位置に前記第1記録フォーマット(CDフォーマット)に準拠した第3信号面(CD信号面)を有する第3光ディスク(Dual Disc40のCD信号面42)とを、正確に判別することができる。
この際、光ディスク装置60内に光ディスクDの種類を判別するための新たな装置や複雑な処理を行う必要がないので、光ディスク装置60を安価に提供できる。
次に、実施例の光ディスクの種類判別方法を一部変形させた変形例について図9を用いて説明する。
図9は本発明に係る実施例の光ディスクの種類判別方法を一部変形させた変形例を説明するためのフロー図である。
尚、この図9中において、先に示した図5の実施例と同じ動作を行なうステップに対して同一の符号を付し、異なるステップに対して異なる符号を付して、実施例に対して異なる点を中心にして説明する。
この変形例において、CD10のCD信号面12と、Dual Disc40のCD信号面42は、ビーム入射面からの距離がそれぞれ略1.2mmと略0.9mmで異なるものの、記録フォーマットが共にCD規格に準拠しているので、制御部61内の光ディスク種類判別部61c(図2)によりCD規格に準拠した光ディスクDの信号面と判別すれば良い。
一方、DVD−SL20のDVD信号面22又はDual Disc40のDVD信号面44と、DVD+RのDVD信号面と、DVD−RのDVD信号面は、ビーム入射面からの距離がそれぞれ略0.6mmで、記録フォーマットが共にDVD規格に準拠しているので、制御部61内の光ディスク種類判別部61c(図2)によりDVD規格に準拠した光ディスクDの信号面と判別すれば良い。
ここで、先の図8で説明したように、(CD-FBAL信号値)+(DVD-FBAL信号値)の合計値に対する所定の閾値(例えば−20%)を設定すれば、CD規格に準拠した光ディスクDの信号面であるか、DVD規格に準拠した光ディスクDの信号面であるかを判別することができることは明らかである。
従って、図9に示した変形例の光ディスクの種類判別方法では、先に図5の実施例で説明したステップ104A,S104BによるCD−FE信号振幅値,DVD−FE信号振幅値の取得動作を省略でき、これに伴って、ステップS108によるCD10であるかCD10以外の光ディスクDであるかの判別を省略できるので、実施例よりも光ディスクの種類判別動作を簡略化してスピーディに行なうことができると共に、光ディスク装置60内に設けたフォーカスエラー信号振幅値検出回路94を省略することで装置60のコストダウンを図ることができる。
具体的には、図9に示した如く、ステップS110で(CD-FBAL信号値)+(DVD-FBAL信号値)の合計値が所定の閾値(例えば−20%)以上であるか否かを問い、所定の閾値以上の場合(Yesの場合)には、ステップS112Aで光ディスクDの信号面がCD10のCD信号面12、又は、Dual Disc40のCD信号面42であると判別できる。
そして、ステップS112AでCD10のCD信号面12、又は、Dual Disc40のCD信号面42であると判別した後、ステップS114では、次処理として、CD用の第1レーザービームL1をDual Disc40のCD信号面42に照射すると共に、CD規格の記録フォーマットに応じた各種条件設定を行なっている。
一方、ステップS110で、(CD-FBAL信号値)+(DVD-FBAL信号値)の合計値が所定の閾値(例えば−20%)よりも小さい場合(Noの場合)には、ステップS212で光ディスクDの信号面がDVD−SL20のDVD信号面22、又は、Dual Disc40のDVD信号面44であると判別できる。勿論、図9中での記載を省略しているものの、DVD+RのDVD信号面及びDVD−RのDVD信号面も同様に判別できる。
そして、ステップS212でDVD−SL20のDVD信号面22、又は、Dual Disc40のDVD信号面44であると判別した後、ステップS214では、次処理として、DVD用の第2レーザービームL2をDVD−SL20のDVD信号面22、又は、Dual Disc40のDVD信号面44に照射すると共に、DVD規格の記録フォーマットに応じた各種条件設定を行なっている。
従って、変形例の光ディスクの種類判別方法によれば、先に説明した実施例よりも判別動作を簡素化しているので、第1記録フォーマット(CDフォーマット)に準拠した第1信号面を有する第1光ディスク(CD10のCD信号面12、又は、Dual Disc40のCD信号面42)と、第2記録フォーマット(DVDフォーマット)に準拠した第2信号面を有する第2光ディスク(DVD20のDVD信号面22、又は、Dual Disc40のDVD信号面44)とを、正確且つスピーディに判別することができる。
更に、最近、DVDよりも更に超高密度化を図ったBlu−ray Disc(BD)が開発されており、ここでの図示を省略するものの、このBlu−ray Discは、波長400nm近辺のレーザー光を開口数(NA)が0.75以上の対物レンズで絞って得たレーザービームを照射して、光ディスク基板のビーム入射面から略0.1mm隔てた位置にあるBD信号面上に情報信号を記録又は再生できるようになっている。
従って、上記した変形例の光ディスクの種類判別方法を適用して、例えば、第1記録フォーマット(DVDフォーマット)に準拠した第1信号面(DVD信号面)を有する第1光ディスク(DVD)と、第2記録フォーマット(BDフォーマット)に準拠した第2信号面(BD信号面)を有する第2光ディスク(BD)とを選択的に装着可能に構成した場合に、波長650nm近辺の第1レーザービームを種類が不明な光ディスクの信号面に照射したときに得られる第1フオーカスバランス信号値と、波長400nm近辺の第2レーザービームを種類が不明な光ディスクの信号面に照射したときに得られる第2フオーカスバランス信号値とを合算して、この合計値が所定の閾値以上であるか否かにより2種類の第1,第2光ディスクを正確に判別することも可能である。
複数種の光ディスクの種類を説明するために模式的に示した図であり、(a)はCDを示し、(b)は信号面が1層タイプのDVD−SLを示し、(c)は信号面が2層タイプのDVD−DLを示し、(d)は両面型のDual Discを示した図である。 本発明に係る光ディスク装置の全体構成を示した構成図である。 光ピックアップ内に設けた多分割型フォトディテクタを拡大して示した図である。 本発明の要部となるフォーカスエラー信号振幅値とフォーカスバランス信号値とを求めるためにフォーカスエラー信号を模式的に示した図である。 本発明に係る実施例の光ディスクの種類判別方法を説明するためのフロー図である。 シミュレーションによりCD用の第1レーザービームと、DVD用の第2レーザービームとをCDのCD信号面、Dual DiscのCD信号面、1層タイプのDVDの信号面にそれぞれ照射した時に、各戻り光を多分割型フォトディテク上に結像させた状態を摸式的に示した図である。 CD用の第1レーザービームを光ディスクの信号面に照射して得た時のCD-FBAL信号値と、DVD用の第2レーザービームを光ディスクの信号面に照射して得た時のDVD-FBAL信号値とを光ディスクの種類に対応して示した図である。 (CD-FBAL信号値)+(DVD-FBAL信号値)を光ディスクの種類に対応して示した図である。 本発明に係る実施例の光ディスクの種類判別方法を一部変形させた変形例を説明するためのフロー図である。
符号の説明
10…CD、11…光ディスク基板、11a…ビーム入射面、12…CD信号面、
13…保護膜、
20…1層タイプのDVD−SL、21…光ディスク基板、21a…ビーム入射面、
22…DVD信号面、23…接着剤層、24…補強用基板、
30…2層タイプのDVD−DL、31…第1光ディスク基板、31a…ビーム入射面、
32…第1DVD信号面、33…接着剤層、34…第2DVD信号面、
35…第2光ディスク基板、
40…Dual Disc、41…第1光ディスク基板、41a…一方のビーム入射面、
42…CD信号面、33…接着剤層、44…DVD信号面、
45…第2光ディスク基板、45a…他方のビーム入射面、
60…光ディスク装置、61…、制御部、61a…ROM、61b…RAM、
61c…光ディスク種類判別部、
62…スンピンドルモータ、62a…軸、63…ターンテーブル、
64…ディスククランパ、65…第1モータ駆動回路、66…第2モータ駆動回路、
67…スレッドモータ、68…リードスクリュー、
70…光ピックアップ、71…光ピックアップ筐体、71a…螺合部、
72a…第1レーザー光源、72b…第2レーザー光源、73…コリメータレンズ、
74…回折素子、75…ビームスプリッタ、76…λ/4板、77…レンズホルダ、
78…対物レンズ、79…トラッキングコイル、80…フォーカスコイル、
81…検出レンズ、82…シリンドリカルレンズ、83…多分割型フォトディテクタ、
84…レーザー駆動回路、85…スイッチ、
86…トラッキングエラー信号検出回路、87…第1A/D変換器、
88…第1D/A変換器、89…トラッキング制御駆動信号駆動回路、
90…フォーカスエラー信号検出回路、91…第2A/D変換器、
92…第2D/A変換器、93…フォーカス制御駆動信号駆動回路、
94…フォーカスエラー信号振幅値検出回路、
95…フォーカスバランス信号値検出回路、
96…RF信号処理回路、
D…光ディスク、L1…第1レーザービーム、L2…第2レーザービーム、
TE…トラッキングエラー信号、FE…フォーカスエラー信号、
FES…フォーカスエラー信号振幅値、
FEP…フォーカスエラー信号のプラス側レベル、
FEM…フォーカスエラー信号のマイナス側レベル、
FBAL(%)…フォーカスバランス信号値。

Claims (6)

  1. 第1光ディスク基板のビーム入射面から第1距離隔てた位置に第1記録フォーマットに準拠した第1信号面を有し、この第1信号面に第1レーザービームを照射して情報信号を記録又は再生する第1光ディスクと、
    第2光ディスク基板のビーム入射面から前記第1距離よりも小さい値の第2距離隔てた位置に第2記録フォーマットに準拠した第2信号面を有し、この第2信号面に前記第1レーザービームよりも波長が短い第2レーザービームを照射して情報信号を記録又は再生する第2光ディスクと、
    第3光ディスク基板のビーム入射面から前記第1距離と前記第2距離との間の値の第3距離隔てた位置に前記第1記録フォーマットに準拠した第3信号面を有し、この第3信号面に前記第1レーザービームを照射して情報信号を記録又は再生する第3光ディスクとが選択的に装着可能とされ、
    装着された光ディスクが前記第1〜第3光ディスクのいずれの種類であるかを判別する光ディスクの種類判別方法であって、
    前記第1,第2レーザービームを前記光ディスクの信号面に選択的に照射してフォーカスサーチしながら第1,第2フォーカスエラー信号をそれぞれ検出するフォーカスエラー信号検出ステップと、
    前記第1,第2フォーカスエラー信号に基づいて第1,第2フォーカスエラー信号振幅値をそれぞれ検出するフォーカスエラー信号振幅値検出ステップと、
    前記第1,第2フォーカスエラー信号の各プラス側レベルFEPと各マイナス側レベルFEMとを求めて、100×(FEP−FEM)/(FEP+FEM)の演算により第1,第2フォーカスバランス信号値をそれぞれ検出するフォーカスバランス信号値検出ステップと、
    前記第1,第2フォーカスエラー信号振幅値のうち少なくとも一方を参照して前記光ディスクが前記第1光ディスクであるか否かを判別した後に、該否と判別された場合は、前記第1フォーカスバランス信号値と前記第2フォーカスバランス信号値とを加算した合計値が所定の閾値以上であれば前記光ディスクが前記第3光ディスクであると判別する一方、前記所定の閾値よりも小さければ前記第2光ディスクであると判別する光ディスク種類判別ステップと、
    を含むことを特徴とする光ディスクの種類判別方法。
  2. 前記光ディスク種類判別ステップにより前記第1光ディスクをCDフォーマットに準拠したCD信号面を有するCDであると判別し、且つ、前記第2光ディスクをDVDフォーマットに準拠したDVD信号面を有するDVDであると判別し、前記第3光ディスクを前記CDのCD信号面と前記DVDのDVD信号面との間の位置にCDフォーマットに準拠したCD信号面を有する光ディスクであると判別することを特徴とする請求項1記載の光ディスクの種類判別方法。
  3. 第1光ディスク基板のビーム入射面から第1距離隔てた位置に第1記録フォーマットに準拠した第1信号面を有し、この第1信号面に第1レーザービームを照射して情報信号を記録又は再生する第1光ディスクと、
    第2光ディスク基板のビーム入射面から前記第1距離よりも小さい値の第2距離隔てた位置に第2記録フォーマットに準拠した第2信号面を有し、この第2信号面に前記第1レーザービームよりも波長が短い第2レーザービームを照射して情報信号を記録又は再生する第2光ディスクとが選択的に装着可能とされ、
    装着された光ディスクが前記第1,第2光ディスクのいずれの種類であるかを判別する光ディスクの種類判別方法であって、
    前記第1,第2レーザービームを前記光ディスクの信号面に選択的に照射してフォーカスサーチしながら第1,第2フォーカスエラー信号をそれぞれ検出するフォーカスエラー信号検出ステップと、
    前記第1,第2フォーカスエラー信号の各プラス側レベルFEPと各マイナス側レベルFEMとを求めて、100×(FEP−FEM)/(FEP+FEM)の演算により第1,第2フォーカスバランス信号値をそれぞれ検出するフォーカスバランス信号値検出ステップと、
    前記第1フォーカスバランス信号値と前記第2フォーカスバランス信号値とを加算した合計値が所定の閾値以上であれば前記光ディスクが前記第1光ディスクであると判別する一方、前記所定の閾値よりも小さければ前記第2光ディスクであると判別する光ディスク種類判別ステップと、
    を含むことを特徴とする光ディスクの種類判別方法。
  4. 第1光ディスク基板のビーム入射面から第1距離隔てた位置に第1記録フォーマットに準拠した第1信号面を有し、この第1信号面に第1レーザービームを照射して情報信号を記録又は再生する第1光ディスクと、
    第2光ディスク基板のビーム入射面から前記第1距離よりも小さい値の第2距離隔てた位置に第2記録フォーマットに準拠した第2信号面を有し、この第2信号面に前記第1レーザービームよりも波長が短い第2レーザービームを照射して情報信号を記録又は再生する第2光ディスクと、
    第3光ディスク基板のビーム入射面から前記第1距離と前記第2距離との間の値の第3距離隔てた位置に前記第1記録フォーマットに準拠した第3信号面を有し、この第3信号面に前記第1レーザービームを照射して情報信号を記録又は再生する第3光ディスクとが選択的に装着可能とされ、
    装着された光ディスクが前記第1〜第3光ディスクのいずれの種類であるかを判別する光ディスク装置であって、
    前記第1,第2レーザービームを前記光ディスクの信号面に選択的に照射してフォーカスサーチしながら第1,第2フォーカスエラー信号をそれぞれ検出するフォーカスエラー信号検出手段と、
    前記第1,第2フォーカスエラー信号に基づいて第1,第2フォーカスエラー信号振幅値をそれぞれ検出するフォーカスエラー信号振幅値検出手段と、
    前記第1,第2フォーカスエラー信号の各プラス側レベルFEPと各マイナス側レベルFEMとを求めて、100×(FEP−FEM)/(FEP+FEM)の演算により第1,第2フォーカスバランス信号値をそれぞれ検出するフォーカスバランス信号値検出手段と、
    前記第1,第2フォーカスエラー信号振幅値のうち少なくとも一方を参照して前記光ディスクが前記第1光ディスクであるか否かを判別した後に、該否と判別された場合は、前記第1フォーカスバランス信号値と前記第2フォーカスバランス信号値とを加算した合計値が所定の閾値以上であれば前記光ディスクが前記第3光ディスクであると判別する一方、前記所定の閾値よりも小さければ前記第2光ディスクであると判別する光ディスク種類判別手段と、
    を備えたことを特徴する光ディスク装置。
  5. 前記光ディスク種類判別手段により前記第1光ディスクをCDフォーマットに準拠したCD信号面を有するCDであると判別し、且つ、前記第2光ディスクをDVDフォーマットに準拠したDVD信号面を有するDVDであると判別し、前記第3光ディスクを前記CDのCD信号面と前記DVDのDVD信号面との間の位置にCDフォーマットに準拠したCD信号面を有する光ディスクであると判別することを特徴とする請求項4記載の光ディスク装置。
  6. 第1光ディスク基板のビーム入射面から第1距離隔てた位置に第1記録フォーマットに準拠した第1信号面を有し、この第1信号面に第1レーザービームを照射して情報信号を記録又は再生する第1光ディスクと、
    第2光ディスク基板のビーム入射面から前記第1距離よりも小さい値の第2距離隔てた位置に第2記録フォーマットに準拠した第2信号面を有し、この第2信号面に前記第1レーザービームよりも波長が短い第2レーザービームを照射して情報信号を記録又は再生する第2光ディスクとが選択的に装着可能とされ、
    装着された光ディスクが前記第1,第2光ディスクのいずれの種類であるかを判別する光ディスク装置であって、
    前記第1,第2レーザービームを前記光ディスクの信号面に選択的に照射してフォーカスサーチしながら第1,第2フォーカスエラー信号をそれぞれ検出するフォーカスエラー信号検出手段と、
    前記第1,第2フォーカスエラー信号の各プラス側レベルFEPと各マイナス側レベルFEMとを求めて、100×(FEP−FEM)/(FEP+FEM)の演算により第1,第2フォーカスバランス信号値をそれぞれ検出するフォーカスバランス信号値検出手段と、
    前記第1フォーカスバランス信号値と前記第2フォーカスバランス信号値とを加算した合計値が所定の閾値以上であれば前記光ディスクが前記第1光ディスクであると判別する一方、前記所定の閾値よりも小さければ前記第2光ディスクであると判別する光ディスク種類判別手段と、
    を備えたことを特徴する光ディスク装置。
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