JP2005346796A - 光ピックアップ及びこれを用いた記録及び/又は再生装置 - Google Patents

光ピックアップ及びこれを用いた記録及び/又は再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 フォーマットの異なる複数種類の光情報記録媒体に対して、情報の記録又は再生を行う光ピックアップ並びにこれを用いた記録及び/又は再生装置の構成を共通化して小型化を図るとともに、球面収差を補正する。
【解決手段】 第1の波長の光ビームを出射する第1の出射部と、第2の波長の光ビームを出射する第2の出射部と、第3の光ビームを出射する第3の出射部とを有する光源部31と、光軸方向に移動可能に設けられたコリメータレンズ35と、第1の波長の光ビームの光路と第2及び第3の波長の光ビームの光路とを分離する分離手段32と、第1の波長の光ビームを第1の光ディスクの信号記録面上に集光する第1の対物レンズ33と、第2及び第3の波長の光ビームを第2又は第3の光ディスクの情報記録面上に集光する第2の対物レンズ34とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光磁気ディスク、相変化型の光ディスク等の光学的に情報の記録再生が行われる光ディスクに対して情報を記録及び/又は再生する光ピックアップと、この光ピックアップを用いた記録及び/又は再生装置に関する。
現在、次世代光ディスクフォーマットとして、青紫色半導体レーザによる波長400〜410nm程度の光源と、NA(開口数)=0.85の対物レンズを用いたものが採用されている。この波長405nm程度のレーザ光が照射される光ディスクは、信号記録層を保護するカバー層の厚さを薄く、例えば0.1mmとした構造のものが提案されている。
これらの次世代光ディスクに対応する光ピックアップを提供するに際して、従来のCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等のフォーマットの異なる光ディスクとの互換性を有したものが望まれる。このように、ディスク構造及びこれに伴うレーザ仕様が異なるフォーマットの光ディスク間の互換性を有する光ピックアップ並びに記録及び/又は再生装置が必要とされる。
異なるフォーマットの光ディスク間の互換性を備える装置としては、異なる光学系を設け、それぞれの対物レンズを使用波長毎に切り換える方式のものがあるが、複数種類の対物レンズの切換機構が必要で構造が複雑であり、コストアップの要因となっていた。また、アクチュエータが大型化するため、装置の小型化が困難であった。
また、対物レンズ等の一部の光学系を共有した2波長互換の光ピックアップがある(特許文献1参照)。この光ピックアップでは、このような異なるフォーマットの光ディスクに対応した光ピックアップにおいては、各光ディスクに対して出射するレーザ光の波長や各光ディスクのカバー層の厚さの相違によって球面収差が発生し、記録再生特性に影響する等の問題があった。
また、これらの球面収差を補正する手段を備えた光ピックアップとして、コリメータレンズを光軸方向に移動させるものがある。この光ピックアップにおいて、異なる光源部から出射された光ビームをコリメータレンズを移動させることで球面収差を補正する。この光ピックアップは、異なる位置に設けられた光源部の配置を調整すること、及びコリメータレンズを移動させることで異なるフォーマットの光ディスクに対応させるものであるが、この構成を3波長互換の光ピックアップに適応させることは、例えば3波長合成素子等の複雑な構成を必要とし、さらに装置の小型化が困難であった。
また、このような3波長互換の光ピックアップの小型化を図るために、略同一の光源部に配置された3波長に対応した出射部から光ビームを出射させる構成とした場合においては、上述の光源部の配置を調整することができないので、波長によってガラスの屈折率が変動してコリメータレンズの焦点距離が変化する場合には、発光点とコリメータレンズとの最適な位置関係が波長ごとに異なるという問題があった。
このように、次世代光ディスク、DVD、及びCD等の3波長互換を達成する光ピックアップの球面収差を補正するとともに、小型化を達成することは非常に困難であった。
特開2002−236253号公報
本発明の目的は、フォーマットの異なる複数種類の光情報記録媒体に対して、光源部に設けられた複数の出射部から出射される異なる波長の光ビームを用いて、球面収差を良好に補正して情報の記録又は再生を行うことができるとともに、コリメータレンズを共通化して、小型化可能な光ピックアップ並びにこれを用いた記録及び/又は再生装置を提供することにある。
この目的を達成するため、本発明に係る光ピックアップは、記録面を保護する保護基板厚の異なる複数の光ディスクに対して、異なる波長の光ビームによって記録及び/又は再生を行う光ピックアップにおいて、第1の波長の光ビームを出射する第1の出射部と、第2の波長の光ビームを出射する第2の出射部と、第3の光ビームを出射する第3の出射部とを有する光源部と、光軸方向に移動可能に設けられたコリメータレンズと、第1の波長の光ビームの光路と第2及び第3の波長の光ビームの光路とを分離する分離手段と、第1の波長の光ビームを第1の光ディスクの信号記録面上に集光する第1の対物レンズと、第2及び第3の波長の光ビームを第2又は第3の光ディスクの信号記録面上に集光する第2の対物レンズとを備える。
上述したような目的を達成するため、本発明に係る記録及び/又は再生装置は、記録面を保護する保護基板厚の異なる複数の光ディスクに対して、異なる波長の光ビームによって記録及び/又は再生する光ピックアップと、光ディスクを回転駆動するディスク回転駆動手段とを備える記録及び/又は再生装置において、光ピックアップは、第1の波長の光ビームを出射する第1の出射部と、第2の波長の光ビームを出射する第2の出射部と、第3の光ビームを出射する第3の出射部とを有する光源部と、光軸方向に移動可能に設けられたコリメータレンズと、第1の波長の光ビームの光路と第2及び第3の波長の光ビームの光路とを分離する分離手段と、第1の波長の光ビームを第1の光ディスクの信号記録面上に集光する第1の対物レンズと、第2及び第3の波長の光ビームを第2又は第3の光ディスクの信号記録面上に集光する第2の対物レンズとを備えることを特徴とする。
本発明の光ピックアップによれば、光源部に設けられた複数の出射部から出射される異なる波長の光ビームを用いて、複数種類の光情報記録媒体に対して球面収差を良好に補正して信号の読み取り及び書き込みを可能とするとともに、コリメータレンズを共通化することができるので、構成の簡素化及び小型化を可能とし、製造コストを低減できる。
本発明の記録及び/又は再生装置によれば、異なるフォーマットの光情報記録媒体に対して、光ピックアップのコリメータレンズを共通化して、信号を良好に記録及び再生できるので、複数種類の光情報記録媒体に対応するとともに構成の簡素化及び小型化を実現し、製造コストを低減することを可能とする。
以下、本発明を適用した光ピックアップを用いた記録再生装置について、図面を参照して説明する。
本発明が適用された記録再生装置1は、図1に示すように、光ディスク2から情報記録再生を行う光ピックアップ3と、光ディスク2を回転操作する駆動手段としてのスピンドルモータ4と、光ピックアップ3を光ディスク2の径方向に移動させる送りモータ5とを備えている。この記録再生装置1は、フォーマットの異なる3種類の光ディスク2及び記録層が積層化された光ディスクに対して記録再生できる3規格間互換性を実現した記録再生装置である。
記録再生装置1は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、情報の追記が可能とされるCD−R(Recordable)及びDVD−R(Recordable)、情報の書換えが可能とされるCD−RW(ReWritable)、DVD−RW(ReWritable)、DVD+RW(ReWritable)等の光ディスクや、さらに発光波長が短い405nm程度(青紫色)の半導体レーザを用いた高密度記録が可能な光ディスクや、光磁気ディスク等の光ディスク2に対して情報の記録及び/又は再生(以下では記録再生と記述する。)を行うことができるようにされている。
特に、以下で記録再生装置1により情報の再生又は記録を行う3種類の光ディスクとして、保護基板厚が0.1mmで波長405nm程度の光ビームを記録再生光として使用する高密度記録が可能な第1の光ディスク11と、保護基板厚が0.6mmで波長655nm程度の光ビームを記録再生光として使用するDVD等の第2の光ディスク12と、保護基板厚が1.2mmで波長785nm程度の光ビームを記録再生光として使用するCD等の第3の光ディスク13とを用いるものとして説明する。
記録再生装置1において、スピンドルモータ4及び送りモータ5は、ディスク種類判別手段ともなるシステムコントローラ7からの指令に基づいて制御されるサーボ制御回路9によりディスク種類に応じて駆動制御されており、例えば、第1の光ディスク11、第2の光ディスク12、第3の光ディスク13に応じて所定の回転数で駆動される。
光ピックアップ3は、3波長互換光学系を有する光ピックアップであり、規格の異なる光ディスクの記録層に対して異なる波長の光ビームを照射するとともに、この光ビームの記録層における反射光を検出する。光ピックアップ3は、検出した反射光から各光ビームに対応する信号をプリアンプ部14に供給する。
プリアンプ部14の出力は、信号変復調器及びエラー訂正符号ブロック(以下、信号変復調&ECCブロックと記す。)15に送られる。この信号変復調及びECCブロック15は、信号の変調、復調及びECC(エラー訂正符号)の付加を行う。光ピックアップ3は、信号変復調及びECCブロック15の指令にしたがって回転する光ディスク2の記録層に対して光ビームを照射し、光ディスク2に対して信号の記録又は再生を行う。
プリアンプ部14は、フォーマット毎に異なって検出される光ビームに対応する信号に基づいて、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、RF信号等を生成するように構成されている。記録又は再生の対象媒体とされる光ディスク2の種類に応じて、サーボ制御回路9、信号変復調及びECCブロック15等により、光ディスク2の規格に基づく復調及び誤り訂正処理等の所定の処理が行われる。
ここで例えば、信号変復調&ECCブロック15により復調された記録信号がコンピュータのデータストレージ用であれば、インターフェイス16を介して外部コンピュータ17に送出される。これにより、外部コンピュータ17等は、光ディスク2に記録された信号を再生信号として受け取ることができる。
また、信号変復調&ECCブロック15により復調された記録信号がオーディオビジュアル用であれば、D/A及びA/D変換器18のD/A変換部でデジタルアナログ変換され、オーディオビジュアル処理部19に供給される。そしてオーディオビジュアル処理部19でオーディオビジュアル処理が行われ、オーディオビジュアル信号入出力部20を介して、図示しない外部の撮像映写機器等に伝送される。
光ピックアップ3において、例えば、光ディスク2上の所定の記録トラックまで移動させるための送りモータ5の制御、スピンドルモータ4の制御、及び光ピックアップ3において光集光手段となる対物レンズを保持する2軸アクチュエータのフォーカシング方向の駆動とトラッキング方向の駆動制御は、それぞれサーボ制御回路9により行われる。
レーザ制御部21は、光ピックアップ3のレーザ光源を制御する。特に、この具体例では、レーザ制御部21は、記録モード時と再生モード時とでレーザ光源の出力パワーを異ならせる制御を行っている。また、光ディスク2の種類に応じてもレーザ光源の出力パワーを異ならせる制御を行っている。レーザ制御部21は、ディスク種類判別部22によって検出された光ディスク2の種類に応じて光ピックアップ3のレーザ光源を切り換えている。
ディスク種類判別部22は、第1〜第3の光ディスク11,12,13の間の表面反射率、形状的及び外形的な違い等から光ディスク2の異なるフォーマットを検出することができる。
記録再生装置1を構成する各ブロックは、ディスク種類判別部22における検出結果に応じて、装着される光ディスクの仕様に基づく信号処理ができるように構成されている。
システムコントローラ7は、ディスク種類判別部22から送られる検出結果に基づいて光ディスク2の種類を判別する。光ディスクの種類を判別する手法としては、光ディスクがカートリッジに収納されるタイプであれば、このカートリッジに検出穴を設けて接触検出センサ又は押下スイッチを用いて検出する手法があげられる。また、同一光ディスクにおける記録層の判別には、光ディスク最内周にあるプリマスタードピットやグルーブ等に記録された目録情報(Table Of Contents;TOC)による情報に基づいて、どの記録層に対する記録再生かを判別する手法が使用できる。
サーボ制御回路9は、システムコントローラ7に制御され、ディスク種類判別部22の判別結果に応じて光ピックアップ3における焦点距離、すなわち、後述するコリメータレンズ35の位置を制御する。サーボ制御回路9は、例えば光ピックアップ3と光ディスク2との相対位置を検出する(光ディスク2に記録されたアドレス信号をもとに位置検出する場合を含む)ことによって、記録及び/又は再生する記録領域を判別できる。
以上のように構成された記録再生装置1は、スピンドルモータ4によって、光ディスク2を回転操作し、サーボ制御回路9からの制御信号に応じて送りモータ5を駆動制御し、光ピックアップ3を光ディスク2の所望の記録トラックに対応する位置に移動することで、光ディスク2に対して情報の記録再生を行う。
ここで、上述した記録再生用光ピックアップ3について詳しく説明する。
本発明を適用した光ピックアップ3は、図2に示すように、異なる波長の複数の光ビームを出射する光源部31と、この光源部31から出射された光ビームの光路を波長に依存して分離する分離手段である第1のビームスプリッタ32と、第1のビームスプリッタ32により光路を分離された異なる波長の光ビームをそれぞれの光ディスクの信号記録面上に集光する第1の対物レンズ33及び第2の対物レンズ34と、光源部31と第1のビームスプリッタ32との間に設けられ入射した光ビームの発散角を変換するコリメータレンズ35と、信号記録面で反射された戻り光の光路を出射光の光路から分岐させる第2のビームスプリッタ36と、第2のビームスプリッタ36で分岐された戻り光を受光する光検出器37とから構成されている。
光源部31は、第1の光ディスク11に対して波長405nm程度の第1の波長の光ビームを出射する第1の出射部と、第2の光ディスク12に対して波長655nm程度の第2の波長の光ビームを出射する第2の出射部と、第3の光ディスク13に対して波長785nm程度の第3の光ビームを出射する第3の出射部とを有する。
第1のビームスプリッタ32は、光源部31から出射される第1の波長の光ビームの光路と、第2及び第3の波長の光ビームの光路とを分離する。すなわち、第1のビームスプリッタ32は、その分離面32aが第1の波長の光ビームを反射させ、第2の波長の光ビーム及び第3の波長の光ビームを透過させる膜特性を有するように形成されている。
また、第1のビームスプリッタ32を透過する光ビームの光路上には、この透過した第2及び第3の波長の光ビームを第2の対物レンズ34側に反射させる反射手段としてミラー44が設けられている。すなわち、光源部31、コリメータレンズ35、第2のビームスプリッタ36、第1のビームスプリッタ32及びミラー44は、略直線状に順に配置されている。
第1の対物レンズ33は、第1の焦点距離を有し、第1の波長の光ビームに対応したものであり、開口数は、0.85とされている。第1の対物レンズ33は、第1の保護基板厚を有する第1の光ディスク11に対して、コリメータレンズ35に発散角を変換され第1のビームスプリッタ32により反射された第1の波長の光ビームを集光することができる。
また、第1の対物レンズ33の入射側には、第1の対物レンズ33に入射する光ビームの開口制限を行う開口制限素子として第1の開口フィルタ41が設けられている。この第1の開口フィルタ41は、通過する第1の波長の光ビームの開口数を0.85とする。
第2の対物レンズ34は、第1の焦点距離と異なる第2の焦点距離を有し、第2の波長の光ビーム及び第3の波長の光ビームに対応した2波長互換用であり、開口数は、第2の波長に対しては0.60であり、第3の波長に対しては0.45とされている。第2の対物レンズ34は、第2の保護基板厚を有する第2の光ディスク12に対して、コリメータレンズ35に発散角を変換された第2の波長の光ビームを集光することができる。また、第2の対物レンズ34は、第3の保護基板厚を有する第3の光ディスク13に対して、コリメータレンズ35に発散角を変換された第3の波長の光ビームを集光することができる。第2の対物レンズ34は、例えば、いわゆるゾーン分割方式のレンズとすることによって2つの異なる波長に対する互換を達成する。
また、第2の対物レンズ34の入射側には、第2の対物レンズ34に入射する光ビームの開口制限を行う開口制限素子として第2の開口フィルタ42が設けられている。この第2の開口フィルタ42は、波長により開口径が変化する波長依存性を有するものであり、第2の波長に対して0.60であり、第3の波長に対して0.45となるようにされている。この第2の開口フィルタ42として、例えば、ホログラム等が用いられる。
第1の対物レンズ33及び第2の対物レンズ34は、レンズホルダ38に保持されている。このレンズホルダ38には、レンズホルダ38に保持された第1の対物レンズ33及び第2の対物レンズ34をトラッキング方向及びフォーカシング方向に移動させる2次元アクチュエータである第1のアクチュエータ39と、この第1のアクチュエータ39を駆動させる第1のアクチュエータ駆動回路46が設けられている。第1のアクチュエータ39は、第1のアクチュエータ駆動回路46に制御されて、第1の対物レンズ33及び第2の対物レンズ34をトラッキング方向、フォーカシング方向に移動させる。
この第1のアクチュエータ駆動回路46は、ディスク種類判別部22からの検出信号に応じて、第1のアクチュエータ39を駆動させ、第1〜第3の光ディスク11,12,13に適応した所定の位置に第1の対物レンズ33及び第2の対物レンズ34を移動させる。また、第1のアクチュエータ駆動回路46は、光検出器37により検出面上のスポットの形状変化、位置変化による光量変化を検出して、フォーカス検出やトラック検出を行い、この検出に基づいて第1のアクチュエータ39を駆動させ、フォーカシング、トラッキングのために、第1の対物レンズ33及び第2の対物レンズ34を移動させる。
コリメータレンズ35には、異なる種類の光ディスク2に対応して、所定の位置にコリメタレンズ35を光軸方向に移動させる1次元アクチュエータである第2のアクチュエータ40が設けられている。コリメータレンズ35は、第2のアクチュエータ40により光軸方向に所定の位置に移動させることにより、同一光源部から出射される異なる波長の光ビームの発散角を所定の発散角に調整することができる。
第2のアクチュエータ40により光軸方向に移動自在なコリメータレンズ35と、異なる焦点距離を有する第1又は第2の対物レンズ33,34とにより、異なる保護基板厚を有する第1〜第3の光ディスク11,12,13のそれぞれの信号記録面11a,12a,13aに適切に焦点を合わせることが可能となる。
また、コリメータレンズ35は、光ディスク2の保護基板の厚さに誤差がある場合には、第2のアクチュエータ40により光軸方向に移動されることにより、発生する球面収差を補正することができる。
第2のビームスプリッタ36は、コリメータレンズ35と第1のビームスプリッタ32との間の光路上に設けられ、光ディスク2からの戻り光を光検出器37側に光路分岐させて出射させる。第2のビームスプリッタ36と光検出器37との間には、光路分岐されたレーザ光を光検出器37の受光面上に集束させる円筒レンズ等の光学素子43が設けられている。
光ピックアップ3は、光検出器37で検出された検出信号より球面収差の発生を検出し、収差補正用の信号を生成する収差補正回路48及び収差補正回路48で生成された収差補正信号を受けて第2のアクチュエータ40を駆動させる第2のアクチュエータ駆動回路47を備える。そして、コリメータレンズ35は、第2のアクチュエータ駆動回路47に制御された第2のアクチュエータ40によって移動操作され、球面収差がゼロとなる位置に移動される。
また、第2のアクチュエータ駆動回路47は、ディスク種類判別部22からの検出信号に応じて、第1〜第3の光ディスク11,12,13に適応した所定の位置にコリメータレンズ35を移動させる。
次に、この光ピックアップ3における、光源部から出射された光ビームの光路について説明する。まず、第1の光ディスクに対して出射される第1の光ビームの光路について説明する。
光ディスク2が第1の光ディスク11であることを判別したディスク種類判別部22は、光源部31の第1の出射部から第1の波長の光ビームを出射させる。また、ディスク種類判別部22から信号を受けた第1のアクチュエータ駆動回路46は、第1のアクチュエータ39を駆動して、第1の光ディスク11に対応した位置に第1の対物レンズ33を移動させる。また、ディスク種類判別部22から信号を受けた第2のアクチュエータ駆動回路47は、第2のアクチュエータ40を駆動して、第1の光ディスク11に対応した位置にコリメータレンズ35を移動させる。
光源部31の第1の出射部から出射された第1の波長の光ビームは、所定の位置に移動されたコリメータレンズ35により、発散角を変換されて第1のビームスプリッタ32側に出射される。
コリメータレンズ35により発散角を変換された第1の波長の光ビームは、第2のビームスプリッタ36を透過して、第1のビームスプリッタ32の分離面32aにより反射され、第1の対物レンズ33側に出射される。
第1のビームスプリッタ32により、反射され光軸を曲げられた第1の波長の光ビームは、第1の開口フィルタ41により開口数を0.85とされ、第1の対物レンズ33により、第1の光ディスク11の信号記録面11aに適切に集光される。
第1の光ディスク11に集光された光ビームは、信号記録面11aで反射し、第1の対物レンズ33を透過して、第1のビームスプリッタ32により反射され、第2のビームスプリッタ36に入射する。
第2のビームスプリッタ36に入射した戻り光は、第2のビームスプリッタにより反射されて、出射光の光路から分岐されて、光検出器37側に出射される。第2のビームスプリッタ36により光路分岐されたレーザ光は、光学素子43により光検出器37の受光面に集束されて検出される。
第2のアクチュエータ駆動回路47は、光検出器37で受光されたレーザ光の球面収差を補正するよう収差補正回路48の検出信号に応じて、第2のアクチュエータ40を駆動させて、コリメータレンズ35を移動操作させることで、第1の光ディスク11の保護基板の厚みの誤差により発生する球面収差を補正することができる。
次に、光ピックアップ3における、第2の光ディスクに対して出射される第2の光ビームの光路について説明する。
光ディスク2が第2の光ディスク12であることを判別したディスク種類判別部22は、光源部31の第2の出射部から第2の波長の光ビームを出射させる。また、ディスク種類判別部22から信号を受けた第1のアクチュエータ駆動回路46は、第1のアクチュエータ39を駆動して、第2の光ディスク12に対応した位置に第2の対物レンズ34を移動させる。また、ディスク種類判別部22から信号を受けた第2のアクチュエータ駆動回路47は、第2のアクチュエータ40を駆動して、第2の光ディスク12に対応した位置にコリメータレンズ35を移動させる。
光源部31の第2の出射部から出射された第2の波長の光ビームは、所定の位置に移動されたコリメータレンズ35により、発散角を変換されて第1のビームスプリッタ32側に出射される。
コリメータレンズ35により発散角を変換された第2の波長の光ビームは、第2のビームスプリッタ36を透過して、第1のビームスプリッタ32の分離面32aを透過されて、第1の対物レンズ33側に出射される。このとき、第1のビームスプリッタ32を透過した第2の波長の光ビームの光路は、上述の第1のビームスプリッタ32に反射された第1の波長の光ビームの光路と分離され、第2の波長の光ビームは、第1の波長の光ビームと別の経路を通ることとなる。
第1のビームスプリッタを透過された第2の波長の光ビームは、反射手段であるミラー44により、反射されて、第2の対物レンズ33側に光軸を略90°曲げられる。ミラー44により、反射され光軸を曲げられた第2の波長の光ビームは、第2の開口フィルタ42により開口数を0.60とされ、第2の対物レンズ34により、第2の光ディスク12の信号記録面12aに適切に集光される。
第2の光ディスク12に集光された光ビームは、信号記録面12aで反射し、第2の対物レンズ34を透過して、ミラー44により反射され、第1のビームスプリッタ32を透過して、第2のビームスプリッタ36に入射する。
第2のビームスプリッタ36に入射した戻り光は、第2のビームスプリッタにより反射されて、出射光の光路から分岐されて、光検出器37側に出射される。第2のビームスプリッタ36により光路分岐されたレーザ光は、光学素子43により光検出器37の受光面に集束されて検出される。
第2のアクチュエータ駆動回路47は、光検出器37で受光されたレーザ光の球面収差を補正するよう収差補正回路48の検出信号に応じて、第2のアクチュエータ40を駆動させて、コリメータレンズ35を移動操作させることで、第2の光ディスク12の保護基板の厚みの誤差により発生する球面収差を補正することができる。
尚、第3の光ディスクに対して出射される第3の光ビームの光路についても、第2の光ビームの光路と同様であるので、省略する。この場合においても、ディスク種類判別部22からの検出信号に応じて、光源部31の第2又は第3の出射部から出射された第3の波長の光ビームが第3の光ディスク13の信号記録面13aに集光するように、コリメータレンズ35、第2の対物レンズ34が移動され、その後に、第3の光ディスク13の保護基板の厚み誤差により発生する球面収差を補正するようにコリメータレンズ35の位置が調整される。
本発明を適用した光ピックアップ3は、異なる3種類の波長に対して共通とされたコリメータレンズ35と、異なる焦点距離を有する2つの対物レンズ33,34とを用い、コリメータレンズ35の位置を移動させることで、光ディスクの信号記録面に適切に集光することができ、さらに、収差補正回路48により球面収差を補正するようにコリメータレンズ35を移動させることで、3波長互換を達成するとともに、各光ディスクの保護基板厚の誤差による球面収差を良好に補正することができる。
また、本発明を適用した光ピックアップ3は、コリメータレンズ35の焦点距離と2つの対物レンズ33,34との焦点距離の比率、すなわち、出射部から記録媒体までの光学倍率に自由度を与えることができるので、それぞれの光ディスクに対応した波長の光ビームにおいて最適なリム強度を得ることができる。
また、本発明を適用した光ピックアップ3は、1つのパッケージ内に発光点位置がわずかに異なって配置された出射部から出射される異なる波長の光ビームを共通のコリメータレンズと、2つの対物レンズにより良好に異なるフォーマットの第1〜第3の光ディスク11,12,13に対して球面収差を良好に補正して信号の読み書きを行うことができるとともに、構成の簡素化及び小型化を実現し、製造コストを低減することも可能とする。
尚、光ピックアップ3において、第1の対物レンズ33を第1の光ディスク11に対応させ、第2の対物レンズ34を第2の光ディスク12及び第3の光ディスク13に対応させたるようにしたが、これに限られるものではない。すなわち、第1の対物レンズを第1の光ディスク11及び第2の光ディスク12に対応させ、第2の対物レンズを第3の光ディスク13に対応させるように構成してもよく、また、第1の対物レンズを第1の光ディスク11及び第3の光ディスク13に対応させ、第2の対物レンズを第2の光ディスクに対応させるように構成してもよい。
また、光ピックアップ3は、第1乃至第3の光ディスクに対応させた、3波長互換の光ピックアップとしたが、異なる2種類の波長の光ビームを出射する2つの出射部を有する光源部を備えた2波長互換の光ピックアップとしてもよい。
また、本発明を適用した記録再生装置1は、異なるフォーマットの第1〜第3の光ディスクに対して、光ピックアップのコリメータレンズを共通化して、信号を良好に記録及び再生できるとともに、各ディスクの保護基板厚の誤差による球面収差を補正することができるので、複数種類の光情報記録媒体に対応するとともに構成の簡素化及び小型化を実現し、製造コストを低減することができる。
本発明は、異なる保護基板厚を有する光学記録媒体に対する記録再生を異なる波長の光ビームによって行う光ピックアップであれば、上述したディスクフォーマット以外に対しても適用可能である。例えば、光ディスクは、光変調記録を用いた種々の方式の記録再生ディスク、いわゆる光磁気記録、相変化記録及び色素記録等を含む光ディスク、具体的には「CD−R/RW」、「DVD−RAM」、「DVD−R/RW」、「DVD+RW」等、又は、各種光磁気記録媒体であってもよい。光ディスクは、記録層上における最適な記録及び/又は再生光パワーが異なる少なくとも2以上の記録領域に記録層が分割された光ディスク、複数の記録層が透明基板を介して積層された光ディスクであってもよい。
本発明を適用した記録再生装置の構成を示すブロック図である。 本発明を適用した光ピックアップの光学系を説明する構成図である。
符号の説明
1 記録再生装置、 2 光ディスク、 3 光ピックアップ、 4 スピンドルモータ、 5 送りモータ、 9 サーボ制御回路、22 ディスク種類判別部、 31 光源部、 32 第1のビームスプリッタ、 33 第1の対物レンズ、 34 第2の対物レンズ、 35 コリメータレンズ、 36 第2のビームスプリッタ、 37 光検出器、 39 第1のアクチュエータ、 40 第2のアクチュエータ、 41 第1の開口フィルタ、 42 第2の開口フィルタ、 46 第1のアクチュエータ駆動回路、 47 第2のアクチュエータ駆動回路、 48 収差補正回路

Claims (4)

  1. 記録面を保護する保護基板厚の異なる複数の光ディスクに対して、異なる波長の光ビームによって記録及び/又は再生を行う光ピックアップにおいて、
    第1の波長の光ビームを出射する第1の出射部と、第2の波長の光ビームを出射する第2の出射部と、第3の光ビームを出射する第3の出射部とを有する光源部と、
    光軸方向に移動可能に設けられたコリメータレンズと、
    上記第1の波長の光ビームの光路と上記第2及び第3の波長の光ビームの光路とを分離する分離手段と、
    上記第1の波長の光ビームを第1の光ディスクの信号記録面上に集光する第1の対物レンズと、
    上記第2及び第3の波長の光ビームを第2又は第3の光ディスクの信号記録面上に集光する第2の対物レンズとを備える光ピックアップ。
  2. 上記第1の対物レンズと上記第2の対物レンズとを光軸方向に移動させる移動手段を備えることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ。
  3. 記録面を保護する保護基板厚の異なる複数の光ディスクに対して、異なる波長の光ビームによって記録及び/又は再生を行う光ピックアップにおいて、
    第1の波長の光ビームを出射する第1の出射部と、第2の波長の光ビームを出射する第2の出射部とを有する光源部と、
    光軸方向に移動可能に設けられたコリメータレンズと、
    上記第1の波長の光ビームの光路と上記第2の波長の光ビームの光路とを分離する分離手段と、
    上記第1の波長の光ビームを第1の光ディスクの信号記録面上に集光する第1の対物レンズと、
    上記第2の波長の光ビームを第2の光ディスクの信号記録面上に集光する第2の対物レンズとを備える光ピックアップ。
  4. 記録面を保護する保護基板厚の異なる複数の光ディスクに対して、異なる波長の光ビームによって記録及び/又は再生する光ピックアップと、上記光ディスクを回転駆動するディスク回転駆動手段とを備える記録及び/又は再生装置において、
    上記光ピックアップは、第1の波長の光ビームを出射する第1の出射部と、第2の波長の光ビームを出射する第2の出射部と、第3の光ビームを出射する第3の出射部とを有する光源部と、
    光軸方向に移動可能に設けられたコリメータレンズと、
    上記第1の波長の光ビームの光路と上記第2及び第3の波長の光ビームの光路とを分離する分離手段と、
    上記第1の波長の光ビームを第1の光ディスクの信号記録面上に集光する第1の対物レンズと、
    上記第2及び第3の波長の光ビームを第2又は第3の光ディスクの信号記録面上に集光する第2の対物レンズとを備えることを特徴とする記録及び/又は再生装置。
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