JP2008310931A - 光ピックアップ装置及び光情報記録再生装置 - Google Patents

光ピックアップ装置及び光情報記録再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 出力端子数を増加させることなく、信頼性及び利便性の高い層判別信号検出用の出力を導出することのできる光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】 光ピックアップ装置は、光ディスクの複数の情報層のいずれかからの反射光を受光する光検出器114を備えている。光検出器114は、複数の情報層に対してフォーカスエラー信号を検出するフォーカスエラー信号検出部101と、複数の情報層のいずれにフォーカスされているかを判別するための信号を検出する層判別信号検出部102と、フォーカス制御された情報層においてトラッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー信号検出部103とを備え、層判別信号検出部102の出力とトラッキングエラー信号検出部103の出力を、選択的に同一の出力端子109、110から導出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光源から出射されたレーザ光を光ディスクに照射して記録情報を記録又は再生するために用いられる光ピックアップ装置及び光情報記録再生装置に関する。さらに詳細には、本発明は、複数の情報層を備えた光ディスクの層判別を行うための信号を検出する層判別信号検出部を有する光ピックアップ装置及び光情報記録再生装置に関する。
光ディスクにおいては、記録容量を増加させるための1つの技術として、情報層を複数層設ける技術が開発されている。
記録容量を増加させるために二層以上の情報層が設けられた光ディスクに対して、記録情報の記録再生を行う際、光情報記録再生装置は、対物レンズによって集光されたレーザ光がいずれの情報層に対して集光状態にあるか(いずれの情報層にフォーカスされているか)を判別する必要がある(層判別処理)。
従来、層判別処理を行う技術としては、トラッキングエラー検出方法に依存せず、かつ、S/N比の大きい信号を利用して層判別処理を行うことができる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、特許文献1で提案されている層判別処理について、図5を参照しながら説明する。図5は、従来技術における、層判別を行うための信号(層判別信号)を検出する光検出器を示す概略構成図である。尚、この場合の光ディスクは、第1の情報層(対物レンズから遠い側の情報層)と第2の情報層(対物レンズから近い側の情報層)の2つの情報層を備えている。
レーザ光が光ディスクの第1の情報層の近傍に集光している(焦点を結んでいる)とき、2つの受光部C1と2つの受光部C2とからなる受光素子102には、第2の情報層からの反射光(迷光)によって楕円形状の光スポット311(破線)が形成される。この場合、2つの受光部C1には第2の情報層からの反射光(迷光)が入射するが、2つの受光部C2には第2の情報層からの反射光(迷光)は入射しない。
一方、レーザ光が光ディスクの第2の情報層の近傍に集光している(焦点を結んでいる)とき、受光素子102には、第1の情報層からの反射光(迷光)によって円形状の光スポット312(一点鎖線)が形成される。この場合、2つの受光部C1と2つの受光部C2には、第1の情報層からの反射光(迷光)がほぼ均等に入射する。
従って、
(受光部C1からの光量出力信号)−(受光部C2からの光量出力信号)
の演算を行うことによって得られる層判別信号RDは、レーザ光が光ディスクの第1の情報層の近傍に集光しているときは0よりも大きい正の値となり、レーザ光が光ディスクの第2の情報層の近傍に集光しているときはほぼ0の値となる。そして、層判別信号RDにより、対物レンズによって集光されたレーザ光がいずれの情報層に対して集光状態にあるかを判別することが可能となる。
また、例えば、特許文献2に記載されているように、情報層にフォーカスサーボ及びトラッキングサーボを行った後、リードイン領域を読み取り、記録密度状態及び位置情報に応じて、光ディスクを回転させるためのスピンドルモータの制御や、トラッキング、フォーカスの制御を行うようにした技術が知られている。
さらに、例えば、特許文献3に記載されているように、CD(Compact Disk)に対してフォーカス制御及びトラッキング制御を行うための信号を検出する受光部と、DVD(Digital Versatile Disk)に対してフォーカス制御及びトラッキング制御を行うための信号を検出する受光部とを備え、CDを記録再生する場合には、CDに対してフォーカス制御及びトラッキング制御を行うための信号を選択し、また、DVDを記録再生する場合には、DVDに対してフォーカス制御及びトラッキング制御を行うための信号を選択して同一の出力端子から出力するようにした技術が知られている。
特開2005−25923号公報 特開2004−213882号公報 特許第3663110号公報
しかし、特許文献1で提案されている技術を用いるためには、層判別信号検出用の出力端子を専用に備える必要がある。そのため、フォーカスエラー(FE)信号を検出するFE信号検出部と、トラッキングエラー(TE)信号を検出するTE信号検出部とを別々に備えた光検出器を有する光ピックアップ装置の場合には、FE信号検出用の出力端子とTE信号検出用の出力端子に加えて、層判別信号検出用の出力端子が別途必要となる。このことは、出力端子数の増加につながり、光ピックアップ装置の端子数の制限及び配線の煩雑さの点で不利である。
また、特許文献2に記載されている技術では、フォーカス引き込み時にレーザ光の焦点がいずれの情報層の近傍に位置しているかが分からないという問題点がある。
また、特許文献3に記載されている技術は、例えば、CDに対してフォーカス制御及びトラッキング制御を行うための信号と、DVDに対してフォーカス制御及びトラッキング制御を行うための信号とを選択的に出力する技術、すなわち、信号の種類が共通する出力を、光ディスクごとに選択的に切り替えて導出する技術であり、層判別信号検出用の信号を出力するためには、特許文献1の場合と同様に、層判別信号検出用の出力端子を別途設ける必要があり、出力端子数が増加してしまう。
本発明は、従来技術における前記課題を解決するためになされたものであり、出力端子数を増加させることなく、信頼性及び利便性の高い層判別信号検出用の出力を導出することのできる光ピックアップ装置及び光情報記録再生装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る光ピックアップ装置の構成は、複数の情報層を備えた光ディスクに対して記録情報の記録再生を行う光ピックアップ装置であって、レーザ光を出射する光源と、前記光源から出射された前記レーザ光を前記光ディスクに集光して光スポットを形成する対物レンズと、前記光ディスクの前記複数の情報層のいずれかからの反射光を受光する光検出器とを備え、前記光検出器は、前記複数の情報層に対してフォーカスエラー信号を検出するフォーカスエラー信号検出部と、前記複数の情報層のいずれにフォーカスされているかを判別するための信号を検出する層判別信号検出部と、フォーカス制御された前記情報層においてトラッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー信号検出部とを備え、前記層判別信号検出部の出力と前記トラッキングエラー信号検出部の出力を、選択的に同一の出力端子から導出するようにしたことを特徴とする。
前記本発明の光ピックアップ装置の構成においては、フォーカス引き込み時、及びフォーカス引き込み後の層判別確認時に、前記層判別信号検出部の出力を選択し、トラッキング引き込み時、及びトラッキング制御中に、前記トラッキングエラー信号検出部の出力を選択して、前記同一の出力端子から導出するのが好ましい。
また、本発明に係る光情報記録再生装置の構成は、複数の情報層を備えた光ディスクに対して記録情報の記録再生を行う光ピックアップ装置を備えた光情報記録再生装置であって、前記光ピックアップ装置として、前記本発明の光ピックアップ装置を用いることを特徴とする。
前記本発明の光情報記録再生装置においては、切り替え制御端子をさらに備え、前記切り替え制御端子に印加される切り替え制御信号の信号レベルにより、前記同一の出力端子から導出される前記2種類の出力の切り替えを行うのが好ましい。
本発明によれば、出力端子数を増加させることなく、信頼性及び利便性の高い層判別信号検出用の出力を導出することのできる光ピックアップ装置及び光情報記録再生装置を提供することができる。
以下、実施の形態を用いて本発明をさらに具体的の説明する。
まず、図4を参照しながら、本発明の一実施の形態の光情報記録再生装置について説明する。図4は、本発明の一実施の形態における光情報記録再生装置の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、本実施の形態の光情報記録再生装置は、後述する本発明の光ピックアップ装置30を備えた光ディスク装置50である。
本実施の形態の光ディスク装置50は、光ピックアップ装置30と、光ディスク15を回転させるためのスピンドルモータ43と、光ピックアップ装置30の位置を制御するための移送モータ42と、これらの動作を制御する制御手段とを備えている。ここで、光ピックアップ装置30は、信号処理手段である前処理回路36、及び光ピックアップ装置30の対物レンズ5や光源1(図3参照)の動作を制御する駆動回路41と電気的に接続され、これらとの間で電気信号の授受を行う。
光ディスク15から光学的に読み出される記録情報は、光ピックアップ装置30の光検出器114(図3参照)で電気信号に変換される。この電気信号は、図示しないフレキシブルプリント基板などの接続手段を経由して、前処理回路36に入力される。前処理回路36は、光ピックアップ装置30から得られた電気信号に基づいて、光ディスク15の情報層の層判別を行うための層判別信号の生成、フォーカスエラー(FE)信号及びトラッキングエラー(TE)信号を含むサーボ信号の生成、並びに、再生信号の波形等化、2値化スライス、同期データなどのアナログ信号処理を行う。
前処理回路36で生成されたサーボ信号は、制御回路37に入力される。制御回路37は、駆動回路41を介して、光ピックアップ装置30の光スポットを光ディスク15に追従させる。駆動回路41は、光ピックアップ装置30、移送モータ42及びスピンドルモータ43と電気的に接続されている。駆動回路41は、対物レンズ5のフォーカス制御及びトラッキング制御、移送モータ42及びスピンドルモータ43の制御などの一連の制御をデジタルサーボで実現する。駆動回路41の働きにより、対物レンズ5のアクチュエータ(図示せず)の駆動が行われるほか、光ピックアップ装置30を光ディスク15の内周や外周へ移送させるための移送モータ42の駆動や、光ディスク15を回転させるためのスピンドルモータ43の駆動が適切に行われる。
前処理回路36で生成された同期データについては、システムコントローラ40でデジタル信号処理が行われ、図示しないインターフェイス回路を介して記録再生データがホストコンピュータに転送される。前処理回路36、制御回路37及びシステムコントローラ40は、中央演算処理手段38と電気的に接続されており、中央演算処理手段38の指令によって動作する。光ディスク15を回転させ、光ピックアップ装置30を目標の位置へ移送させ、光ディスク15の目標のトラックに光スポットを形成し、追従させるといった制御動作を含む一連の動作を規定するプログラムは、予めファームウェアとして不揮発性メモリ39などの半導体装置に記憶されている。このようなファームウェアは、中央演算処理手段38により、必要な動作の形態に応じて、不揮発性メモリ39から読み出される。
尚、本明細書においては、前処理回路36、制御回路37、中央演算処理手段38、不揮発性メモリ39及びシステムコントローラ40を、全体として「制御手段」と称することとする。
典型的な光ディスク15には、その内周部に設けられたリードイン領域にディスク情報が記録されている。このディスク情報の再生、前処理回路36による、各情報層の反射率の違いに起因する信号振幅の大きさの相違に基づく判別、又は後述する層判別用の受光素子102の出力信号に基づく判別等により、光ディスク15が備える情報層の層数を判別することができる。各情報層の反射率の違いに起因する信号振幅の大きさの相違に基づいて情報層の層数を判別する手法や、リードイン領域に記録されているディスク情報を再生することによって情報層の層数を判別する手法では、層判別信号検出用の出力端子を増設する必要はないが、各情報層又はリードイン領域に光スポットを照射する必要があるために、光ピックアップ装置30が備える対物レンズ5を制御することが要請され、層判別信号を得るのに時間がかかる。これに対して、層判別用の受光素子102を適用すると、形成している光スポットに最近接の情報層を判別することができるため、情報層の層数を簡便に判別することができると共に、層数を判別できれば直ちに最近接の情報層に対して記録再生動作を実行することができる。従って、本実施の形態においては、層判別用の受光素子102を適用した場合について説明する。尚、層判別用の受光素子102の出力信号に基づいて判別した情報層が所望の情報層であれば、前処理回路36は、層判別用の受光素子102からの層判別信号を、トラッキングエラー信号検出用の受光素子103からのトラッキングエラー信号に切り替える。また、層判別用の受光素子102の出力信号に基づいて判別した情報層が、所望の情報層と異なる場合には、前処理回路36は、層間移動して所望の情報層に光スポットを形成するように制御する。
次に、図3を参照しながら、上記光ディスク装置50(光情報記録再生装置)に用いられている光ピックアップ装置30の詳細について説明する。図3は、本発明の一実施の形態における光ピックアップ装置を示す概略構成図である。
図3に示すように、本実施の形態の光ピックアップ装置30は、レーザ光を出射する光源1と、光源1から出射されたレーザ光を光ディスク15に集光して光スポットを形成する対物レンズ5と、光ディスク15の複数の情報層のいずれかからの反射光を受光する光検出器114とを備えている。
光源1は、光軸に垂直な平面上の光強度分布が長円形であるレーザ光を出射する半導体レーザである。BD(Blu-ray Disk)やHD(High Definition)−DVDなどの光ディスクに対して記録情報の記録再生を行う場合には、中心波長が405nmの青紫色光を出射する半導体レーザが好適に使用される。
光ディスク15は、例えば、DVD-R(recordable)、DVD-RAM(Random Access Memory)、DVD-RW(rewritable)、BD−R、BD−RE(rewritable)などの光ディスクのいずれであってもよい。また、これらの光ディスクが備える情報層は、単層であっても複数層であってもよい。特許文献1にも記載されているが、単層の情報層を備えた光ディスクの場合には、フォーカスエラー信号のゼロクロス近傍において、層判別信号が0(ローレベル)にはならず、常に正(ハイレベル)となる。フォーカスエラー信号のゼロクロス近傍において、層判別信号がローレベルになることがあれば二層の情報層を備えた光ディスクと判断し、常にハイレベルであれば、単層の情報層を備えた光ディスクと判断することができる。以下においては、光ディスク15として、二層の情報層(対物レンズ5から遠い側の第1の情報層15aと対物レンズ5から近い側の第2の情報層15b)を備えたBD−REを例に挙げて説明する(以下の説明は、二層の情報層を備えたBD−Rの場合でも同様である)。
光検出器114は、フォーカスエラー信号検出用の受光素子101と、層判別用の受光素子102と、トラッキングエラー信号検出用の受光素子103とを備えている。
光源1と対物レンズ5との間には、光源1側から対物レンズ5側に向かって順に配置された、ビームスプリッタ2と、コリメートレンズ3と、ミラー4とが設けられている。
ビームスプリッタ2は、光源1から出射されたレーザ光を、反射させて、その向きを変える。光源1から出射されたレーザ光は、略直線に偏光しており、ビームスプリッタ2は、光源1から出射されたレーザ光(往路光)を反射するように設計されている。後述するように、光源1から出射されたレーザ光(往路光)と、光ディスク15からの反射光(復路光)とでは、偏光方向が約90°異なっている。本実施の形態で使用するビームスプリッタ2は、入射光の偏光主軸の向きによって反射/透過特性が異なる性質を有し、往路光がビームスプリッタ2によって反射され、復路光がビームスプリッタ2を透過するように設計されている。
コリメートレンズ3は、ビームスプリッタ2によって反射されたレーザ光を略平行光に変換する。ミラー4は、コリメートレンズ3によって略平行光に変換されたレーザ光の進行方向を変更する。
ミラー4によって反射されたレーザ光は、対物レンズ5によって集光され、光ディスク15の第1の情報層15a又は第2の情報層15bに光スポットを形成する。光ディスク15からの反射光(復路光)は、対物レンズ5、ミラー4、コリメートレンズ3を通ってビームスプリッタ2に入射する。反射光(復路光)の偏光主軸の方向(電気ベクトルの方向)は、光源1から出射されたレーザ光(往路光)の偏光主軸の方向に直交している。このため、ビームスプリッタ2に入射するとき、光ディスク15からの反射光(復路光)の偏光主軸の方向は、ビームスプリッタ2を透過できる方向に平行であり、光ディスク15からの反射光は、ビームスプリッタ2を透過する。
ビームスプリッタ2と光検出器114との間には、ビームスプリッタ2側から光検出器114側に向かって順に配置された、光学素子6と、検出レンズ7とが設けられている。
光学素子6は、0次光である反射光(復路光)を回折して複数の回折光に分割する機能を有している。例えば、光学素子6は、入射するレーザ光の80%をそのまま0次光として透過し、残りの20%を、±1次光である2つの回折光に分割して出射する。
検出レンズ7は、シリンドリカル面を持つレンズである。検出レンズ7は、光ディスク15からの反射光に非点収差を発生させ、従って、フォーカスエラー信号の検出を、非点収差法や差動非点収差法によって行うことができる。
光検出器114は、検出レンズ7からのレーザ光(検出光)を受光し、受光素子101でフォーカスエラー信号を、受光素子102で層判別信号を、受光素子103でトラッキングエラー信号を生成するための電気信号にそれぞれ変換する。
次に、図1を参照しながら、上記光ピックアップ装置30に用いられている光検出器114の詳細について説明する。図1は、本発明の一実施の形態における光ピックアップ装置の光検出器を示す概略構成図である。
図1において、101は、検出レンズ7(図3参照)からのレーザ光(検出光)を受光し、光ディスク15の複数の情報層(第1の情報層15a、第2の情報層15b)に対してフォーカスエラー(FE)信号を検出するFE信号検出部としての受光素子であり、受光素子101は、4分割された受光部A1、A2、A3、A4により構成されている。そして、受光部A1、A2、A3、A4のそれぞれの出力は、出力端子107、106、108、105からそれぞれ導出される。
102は、検出レンズ7(図3参照)からのレーザ光(検出光)を受光し、光ディスク15の複数の情報層(第1の情報層15a、第2の情報層15b)のいずれにフォーカスされているかを判別するための信号(層判別信号)を検出する層判別信号検出部としての受光素子であり、受光素子102は、2つの受光部C1と2つの受光部C2とにより構成されている。層判別処理は、本明細書の[背景技術]の欄で説明した、特許文献1に記載のものと同様である。2つの受光部C1は、配線によって結合された後、スイッチ104aを介して出力端子110に接続されており、2つの受光部C1の出力は、出力端子110から導出される。また、2つの受光部C2は、配線によって結合された後、スイッチ104bを介して出力端子109に接続されており、2つの受光部C2の出力は、出力端子109から導出される。
103は、検出レンズ7(図3参照)からのレーザ光(検出光)を受光し、フォーカス制御された情報層においてトラッキングエラー(TE)信号を検出するTE信号検出部としての受光素子であり、受光素子103は、4つの受光部B1、B2、B3、B4により構成されている。受光部B1、B2のそれぞれの出力は、出力端子113、112からそれぞれ導出される。受光部B3は、スイッチ104bを介して出力端子109に接続されており、受光部B3の出力は、出力端子109から導出される。また、受光部B4は、スイッチ104aを介して出力端子110に接続されており、受光部B4の出力は、出力端子110から導出される。
スイッチ104a、104bは、出力端子109及び出力端子110への出力として、層判別信号を検出する受光部C2及び受光部C1の出力を選択するか、トラッキングエラー信号を検出する受光部B3及び受光部B4の出力を選択するためのスイッチである。そして、光ディスク装置50(図4参照)に設けられた切り替え制御端子111(図3参照)に印加される前処理回路36からの切り替え制御信号の信号レベルにより、層判別信号を検出する受光部C2及び受光部C1の出力(層判別信号検出部の出力)、あるいはトラッキングエラー信号を検出する受光部B3及び受光部B4の出力(TE信号検出部の出力)が選択される。
以上のように、本実施の形態においては、層判別信号を検出する受光部C2及び受光部C1の出力と、トラッキングエラー信号を検出する受光部B3及び受光部B4の出力とが同一の出力端子から選択的に導出されるように構成されているので、出力端子数を増加させることなく、信頼性及び利便性の高い層判別信号検出用の出力を導出することのできる光ピックアップ装置及び光情報記録再生装置を提供することができる。
次に、図1〜図4を参照しながら、複数の情報層を備えた光ディスク15に対して記録情報の記録再生を行う場合の、スイッチ104a、104bの切り替えのタイミングについて説明する。図2は、本発明の一実施の形態における光ピックアップ装置の動作タイミングを示す図である。
光ディスク装置50に挿入された複数の情報層を備えた光ディスク15に対して記録情報の記録再生を行うためには、まず、図2の期間Iに示すように、光ディスク15の情報層にフォーカス制御をかけるための、フォーカス引き込み動作を行う。このとき、対物レンズ5によって集光されたレーザ光の焦点がいずれの情報層の近傍に位置しているかが判別できれば、フォーカス制御を行うべき所望の情報層に対して容易にかつ瞬時にフォーカス制御を行うことができる。しかし、期間I(フォーカス引き込み時)においては、トラッキング制御は行わないので、期間Iで必要となる信号は、フォーカスエラー信号を検出する受光素子101の受光部A1、A2、A3、A4からの光量出力信号、及び層判別信号を検出する受光素子102の受光部C1、C2からの光量出力信号のみである。
また、図2の期間IIに示すように、フォーカス制御を開始した後も、トラッキング制御を行う前に、層判別信号を検出する受光素子102の受光部C1、C2からの光量出力信号を用いて、所望の情報層にフォーカス制御を行うことができたかどうかを確認することができる。よって、期間II(フォーカス引き込み後の層判別確認時)で必要となる信号は、フォーカスエラー信号を検出する受光素子101の受光部A1、A2、A3、A4からの光量出力信号、及び層判別信号を検出する受光素子102の受光部C1、C2からの光量出力信号である。
次に、所望の情報層に対してフォーカス制御を行うことができたことが確認できたら、図2の期間IIIに示すように、フォーカス制御がかかった状態のままトラッキング制御をかける必要がある。しかし、期間III(トラッキング引き込み時、及びトラッキング制御時)においては、層判別信号の検出を敢えて行う必要はないので、期間IIIで必要となる信号は、フォーカスエラー信号を検出する受光素子101の受光部A1、A2、A3、A4からの光量出力信号、及びトラッキングエラー信号を検出する受光素子103の受光部B1、B2、B3、B4からの光量出力信号である。
以上のように、期間IIから期間IIIへ移るタイミングで、出力端子109及び出力端子110への出力が、層判別信号を検出する受光部C2及び受光部C1の出力から、トラッキングエラー信号を検出する受光部B3及び受光部B4の出力に切り替わるように、スイッチ104a、104bを制御すればよい。
また、期間IIIの状態のときに、層判別信号の検出を行う必要が生じた場合には、トラッキング制御を一旦切り、出力端子109及び出力端子110への出力を、トラッキングエラー信号を検出する受光部B3及び受光部B4の出力から層判別信号を検出する受光部C2及び受光部C1の出力に切り替え、期間IIの状態に戻ってから層判別信号の検出を行えばよい。
尚、上記実施の形態においては、層判別信号を検出する受光部C2及び受光部C1の出力と、トラッキングエラー信号を検出する受光部B3及び受光部B4の出力とが同一の出力端子から選択的に導出されるように構成されているが、層判別信号を検出する受光部C2及び受光部C1の出力と、トラッキングエラー信号を検出する受光部B1及び受光部B2の出力とが同一の出力端子から選択的に導出されるように構成されていてもよい。
また、上記実施の形態においては、2つの受光部C1と2つの受光部C2が、それぞれ配線によって結合された後、それぞれ1つの出力端子110、109に接続され、かつ、受光部B4と受光部B3が、それぞれ1つの出力端子110、109に接続されているが、2つの受光部C1と2つの受光部C2の合計4つの層判別信号を検出する受光部が、それぞれ1つの層判別用の出力端子に接続され、かつ、4つのトラッキングエラー信号を検出する受光部B1、B2、B3、B4が、それぞれ1つの前記層判別用の出力端子と同一の出力端子に接続されていてもよい。
以上のように、本発明によれば、出力端子数を増加させることなく、信頼性及び利便性の高い層判別信号検出用の出力を導出することのできる光ピックアップ装置を提供することができる。従って、本発明は、特に、複数の情報層を備えた光ディスクに対して記録情報の記録再生を行う光ピックアップ装置に有用である。
本発明の一実施の形態における光ピックアップ装置の光検出器を示す概略構成図 本発明の一実施の形態における光ピックアップ装置の動作タイミングを示す図 本発明の一実施の形態における光ピックアップ装置を示す概略構成図 本発明の一実施の形態における光情報記録再生装置の構成を示すブロック図 従来技術における、層判別を行うための信号(層判別信号)を検出する光検出器を示す概略構成図
符号の説明
1 光源
5 対物レンズ
15 光ディスク
15a 第1の情報層
15b 第2の情報層
30 光ピックアップ装置
50 光ディスク装置(光情報記録再生装置)
101 受光素子(フォーカスエラー信号検出部)
102 受光素子(層判別信号検出部)
103 受光素子(トラッキングエラー信号検出部)
104a、104b スイッチ
109、110 出力端子
111 切り替え制御端子
114 光検出器

Claims (4)

  1. 複数の情報層を備えた光ディスクに対して記録情報の記録再生を行う光ピックアップ装置であって、
    レーザ光を出射する光源と、
    前記光源から出射された前記レーザ光を前記光ディスクに集光して光スポットを形成する対物レンズと、
    前記光ディスクの前記複数の情報層のいずれかからの反射光を受光する光検出器とを備え、
    前記光検出器は、前記複数の情報層に対してフォーカスエラー信号を検出するフォーカスエラー信号検出部と、前記複数の情報層のいずれにフォーカスされているかを判別するための信号を検出する層判別信号検出部と、フォーカス制御された前記情報層においてトラッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー信号検出部とを備え、前記層判別信号検出部の出力と前記トラッキングエラー信号検出部の出力を、選択的に同一の出力端子から導出するようにしたことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. フォーカス引き込み時、及びフォーカス引き込み後の層判別確認時に、前記層判別信号検出部の出力を選択し、トラッキング引き込み時、及びトラッキング制御中に、前記トラッキングエラー信号検出部の出力を選択して、前記同一の出力端子から導出する請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 複数の情報層を備えた光ディスクに対して記録情報の記録再生を行う光ピックアップ装置を備えた光情報記録再生装置であって、
    前記光ピックアップ装置として、請求項1又は2に記載の光ピックアップ装置を用いることを特徴とする光情報記録再生装置。
  4. 切り替え制御端子をさらに備え、前記切り替え制御端子に印加される切り替え制御信号の信号レベルにより、前記同一の出力端子から導出される前記2種類の出力の切り替えを行う請求項3に記載の光情報記録再生装置。
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