JP4825627B2 - 放送受信装置および方法 - Google Patents

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Description

この発明は、放送受信装置に関し、特にデジタル放送を受信する放送受信装置および方法に関する。
デジタル放送受信装置内には、MPEGデコーダを有している。
従来のデコーダとしては、MPEGデコーダがN番目のピクチャのデコードを開始すると、符号先読み制御手段を介してN+1番目のピクチャの検出を行い、N+1番目のピクチャのヘッダのデコードを行い、N番目のピクチャのデコードが終了すると、N+1番目のヘッダによるピクチャのデコードを開始するという技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−292447公報
従来、シーケンスヘッダ拡張部情報の「ディスプレイの活性領域情報」を取得してから映像再生を開始する処理を行っていたため、デコード映像出力が遅くなるという問題があった。
この発明は、シーケンスヘッダ情報にある「画像サイズ」および「アスペクト比」から映像表示サイズや切り出しサイズを決定して映像の再生を行うことにより、従来よりもデコード映像出力の最初に近い部分から表示することができる放送受信装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、この発明においては、符号化された映像ストリームであって画像サイズ情報およびアスペクト比情報を有する映像ストリームを受信し、この映像ストリームを復号した映像を表示手段に出力する放送受信装置において、前記符号化された映像ストリームのシーケンスヘッダ情報に含まれる画像サイズ情報およびアスペクト比情報を取得する取得手段と、前記画像サイズ情報および前記アスペクト比情報を用いて映像表示サイズおよび切り出しサイズを推測する推測手段と、この推測した映像表示サイズおよび切り出しサイズにて前記映像ストリームを復号し前記表示手段に出力する映像出力手段と、前記符号化された映像ストリームのシーケンスヘッダ拡張部情報に含まれる画像サイズ情報およびアスペクト比情報から、映像表示サイズと切り出しサイズを決定する決定手段と、を備え、前記映像出力手段は、前記映像ストリームを復号するための前記映像表示サイズおよび切り出しサイズを、前記推定手段が推定した映像表示サイズおよび切り出しサイズから、前記決定手段が決定した映像表示サイズおよび切り出しサイズに変更可能とすることを特徴とする放送受信装置を提供する。
また、上記の目的を達成するために、この発明においては、符号化された映像ストリームであって画像サイズ情報およびアスペクト比情報を有する映像ストリームを受信し、この映像ストリームを復号した映像を表示手段に出力する放送受信方法において、取得手段により前記符号化された映像ストリームのシーケンスヘッダ情報に含まれる画像サイズ情報およびアスペクト比情報を取得し、推測手段により前記画像サイズ情報および前記アスペクト比情報を用いて映像表示サイズおよび切り出しサイズを推測し、映像出力手段により、前記推測した映像表示サイズおよび切り出しサイズにて前記映像ストリームを復号し前記表示手段に出力し、決定手段により、前記符号化された映像ストリームのシーケンスヘッダ拡張部情報に含まれる画像サイズ情報およびアスペクト比情報から、映像表示サイズと切り出しサイズを決定し、前記映像出力手段により、前記映像ストリームを復号するための前記映像表示サイズおよび切り出しサイズを、前記推定手段が推定した映像表示サイズおよび切り出しサイズから、前記決定手段が決定した映像表示サイズおよび切り出しサイズに変更可能とすることを特徴とする放送受信方法を提供する。
また、装置または方法に係る本発明は、コンピュータに当該発明に相当する手順を実行させるための(あるいはコンピュータを当該発明に相当する手段として機能させるための、あるいはコンピュータに当該発明に相当する機能を実現させるための)プログラムとしても成立し、該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体としても成立する。
この発明によれば、シーケンスヘッダ情報にある「画像サイズ」および「アスペクト比」から映像表示サイズや切り出しサイズを決定して映像の再生を行うので、従来よりもデコード映像出力の最初に近い部分から表示することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、この発明を適用したデジタルテレビジョン放送受信装置111の外観と、このデジタルテレビジョン放送受信装置111を中心として構成されるネットワークシステムの一例を概略的に示している。
すなわち、デジタルテレビジョン放送受信装置111は、主として、薄型のキャビネット112と、このキャビネット112を起立させて支持する支持台113とから構成されている。そして、キャビネット112には、例えばSED(Surface-conduction Electron-emitter Display)表示パネル,液晶表示パネル等でなる平面パネル型の映像表示器114、スピーカ115、操作部116、リモートコントローラ117から送信される操作情報を受ける受光部118等が設置されている。
また、このデジタルテレビジョン放送受信装置111には、例えばSD(Secure Digital)メモリカード、MMC(Multimedia Card)及びメモリスティック等の第1のメモリカード119が着脱可能となっており、この第1のメモリカード119に対して番組や写真等の情報の記録再生が行なわれるようになっている。
さらに、このデジタルテレビジョン放送受信装置111には、例えば契約情報等の記録された第2のメモリカード(ICカード)120が着脱可能となっており、この第2のメモリカード120に対して情報の記録再生が行なわれるようになっている。
また、このデジタルテレビジョン放送受信装置111は、第1のLAN(Local Area Network)端子121、第2のLAN端子122、USB(Universal Serial Bus)端子123及びi.LINK端子124を備えている。
このうち、第1のLAN端子121は、LAN対応HDD専用ポートとして使用されるもので、接続されたNAS(Network Attached Storage)であるLAN対応のHDD125に対して、イーサネット(登録商標)により情報の記録再生を行なうために使用される。
このように、LAN対応HDD専用ポートとしての第1のLAN端子121を設けることにより、他のネットワーク環境やネットワーク使用状況等に影響されることなく、HDD125に対してハイビジョン画質による番組の情報記録を安定して行なうことができる。
また、第2のLAN端子122は、イーサネット(登録商標)を用いた一般的なLAN対応ポートとして使用されるもので、例えばハブ126を介して、LAN対応のHDD127、PC(Personal Computer)128、HDD内蔵のDVD(Digital Versatile Disk)レコーダ129等の機器を接続し、これらの機器と情報伝送を行なうために使用される。
なお、PC128については、家庭内ネットワークにおいてコンテンツのサーバー機器として動作するための機能を持ち、さらにコンテンツのアクセスに必要なURI(Uniform Resource Identifier)情報を提供するサービスを備えたUPnP(ユニバーサルプラグアンドプレイ)対応機器として構成される。
なお、DVDレコーダ129については、第2のLAN端子122を介して通信されるデジタル情報が制御系のみの情報であるため、デジタルテレビジョン放送受信装置111との間でアナログの映像及び音声情報を伝送するために、専用のアナログ伝送路130を設ける必要がある。
さらに、この第2のLAN端子122は、ハブ126に接続されたブロードバンドルータ131を介して、例えばインターネット等のネットワーク132に接続し、このネットワーク132を介してPC133や携帯電話134等と情報伝送を行なうために使用される。
なお、PC133についてはコンテンツのサーバー機器として動作するための機能を持ち、さらにコンテンツのアクセスに必要なURI情報を提供するサービスを備えたUPnP対応機器として構成される。
また、上記USB端子123は、一般的なUSB対応ポートとして使用されるもので、例えばハブ135を介して、携帯電話136、デジタルカメラ137、メモリカードに対するカードリーダ/ライタ138、HDD139、キーボード140等のUSB機器を接続し、これらのUSB機器と情報伝送を行なうために使用される。
さらに、上記i.LINK端子124は、例えばAV−HDD141、D(Digital)−VHS(Video Home System)142等をシリアル接続し、これらの機器と情報伝送を行なうために使用される。
図2は、上記したデジタルテレビジョン放送受信装置111の主要な信号処理系を示している。
すなわち、BS/CSデジタル放送受信用のアンテナ243で受信した衛星デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子244を介して衛星デジタル放送用のチューナ245aに供給される。
チューナ245aは、制御部261からの制御信号により所望のチャンネルの放送信号を選局し、この選局された放送信号をPSK(Phase Shift Keying)復調器245bに出力する。
PSK復調器245bは、制御部261からの制御信号により、チューナ245aで選局された放送信号を復調し、所望の番組を含んだトランスポートストリームを得て、TS復号器245cに出力する。
TS復号器245cは、制御部261からの制御信号によりトランスポートストリーム(TS)多重化された信号のTS復号処理を行い、所望の番組のデジタルの映像信号及び音声信号を信号処理部247に出力し、デジタル放送により送られている番組を取得するための各種データ(サービス情報),電子番組ガイド(EPG)情報,番組属性情報(番組ジャンル等),字幕情報等を制御部261へ出力する。
また、地上波放送受信用のアンテナ248で受信した地上デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子249を介して地上デジタル放送用のチューナ250aに供給される。
チューナ250aは、制御部261からの制御信号により所望のチャンネルの放送信号を選局し、この選局された放送信号をOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調器250bに出力する。
OFDM復調器250bは、制御部261からの制御信号により、チューナ250aで選局された放送信号を復調し、所望の番組を含んだトランスポートストリームを得て、TS復号器250cに出力する。
TS復号器250cは、制御部261からの制御信号によりトランスポートストリーム(TS)多重化された信号のTS復号処理を行い、所望の番組のデジタルの映像信号及び音声信号を信号処理部247に出力し、デジタル放送により送られている番組を取得するための各種データや電子番組ガイド(EPG)情報,番組属性情報(番組ジャンル等)等を制御部261へ出力する。
また、上記地上波放送受信用のアンテナ248で受信した地上アナログテレビジョン放送信号は、入力端子249を介して地上アナログ放送用のチューナ252aに供給されることにより、所望のチャンネルの放送信号が選局される。そして、このチューナ252aで選局された放送信号は、アナログ復調器252bに供給されてアナログの映像信号及び音声信号に復調された後、上記信号処理部247に出力される。
ここで、上記信号処理部247は、PSK復調器245b及びOFDM復調器250bからそれぞれ供給されたデジタルの映像信号及び音声信号に対して、選択的に所定のデジタル信号処理を施し、グラフィック処理部254及び音声処理部255に出力している。
また、上記信号処理部247には、複数(図示の場合は4つ)の入力端子256a,256b,256c,256dが接続されている。これら入力端子256a〜256dは、それぞれ、アナログの映像信号及び音声信号を、デジタルテレビジョン放送受信装置111の外部から入力可能とするものである。
信号処理部247は、上記アナログ復調器253及び各入力端子256a〜256dからそれぞれ供給されたアナログの映像信号及び音声信号を選択的にデジタル化し、このデジタル化された映像信号及び音声信号に対して所定のデジタル信号処理を施した後、グラフィック処理部254及び音声処理部255に出力する。
グラフィック処理部254は、信号処理部247から供給されるデジタルの映像信号に、OSD(On Screen Display)信号生成部257で生成されるOSD信号を重畳して出力する機能を有する。このグラフィック処理部254は、信号処理部247の出力映像信号と、OSD信号生成部257の出力OSD信号とを選択的に出力すること、また、両出力をそれぞれ画面の半分を構成するように組み合わせて出力することができる。
また、字幕放送による字幕を表示するとき、グラフィック処理部254は、制御部261からの制御信号および字幕情報に基づき、映像信号上に字幕情報を重畳する処理を行う。
グラフィック処理部254から出力されたデジタルの映像信号は、映像処理部258に供給される。この映像処理部258は、入力されたデジタルの映像信号を、前記映像表示器114で表示可能なフォーマットのアナログ映像信号に変換した後、映像表示器114に出力して映像表示させるとともに、出力端子259を介して外部に導出させる。
また、上記音声処理部255は、入力されたデジタルの音声信号を、前記スピーカ115で再生可能なフォーマットのアナログ音声信号に変換した後、スピーカ115に出力して音声再生させるとともに、出力端子260を介して外部に導出させる。
ここで、このデジタルテレビジョン放送受信装置111は、上記した各種の受信動作を含むその全ての動作を制御部261によって統括的に制御されている。この制御部261は、CPU(Central Processing Unit)等を内蔵しており、前記操作部116からの操作情報を受け、または、リモートコントローラ117から送出された操作情報を、前記受光部118を介して受信し、その操作内容が反映されるように各部をそれぞれ制御している。
この場合、制御部261は、主として、そのCPUが実行する制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)261aと、該CPUに作業エリアを提供するRAM(Random Access Memory)261bと、各種の設定情報及び制御情報等が格納される不揮発性メモリ261cとを利用している。
また、この制御部261は、カードI/F(Interface)265を介して、前記第1のメモリカード119が装着可能なカードホルダ266に接続されている。これによって、制御部261は、カードホルダ266に装着された第1のメモリカード119と、カードI/F265を介して情報伝送を行なうことができる。
さらに、上記制御部261は、カードI/F267を介して、前記第2のメモリカード120が装着可能なカードホルダ268に接続されている。これにより、制御部261は、カードホルダ268に装着された第2のメモリカード120と、カードI/F267を介して情報伝送を行なうことができる。
また、上記制御部261は、通信I/F269を介して第1のLAN端子121に接続されている。これにより、制御部261は、第1のLAN端子121に接続されたLAN対応のHDD125と、通信I/F269を介して情報伝送を行なうことができる。この場合、制御部261は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ機能を有し、第1のLAN端子121に接続されたLAN対応のHDD125にIP(Internet Protocol)アドレスを割り当てて制御している。
さらに、上記制御部261は、通信I/F270を介して第2のLAN端子122に接続されている。これにより、制御部261は、第2のLAN端子122に接続された各機器(図1参照)と、通信I/F270を介して情報伝送を行なうことができる。
また、上記制御部261は、USB I/F271を介して前記USB端子123に接続されている。これにより、制御部261は、USB端子123に接続された各機器(図1参照)と、USB I/F271を介して情報伝送を行なうことができる。
さらに、上記制御部261は、i.LINK I/F272を介してi.LINK端子124に接続されている。これにより、制御部261は、i.LINK端子124に接続された各機器(図1参照)と、i.LINK I/F272を介して情報伝送を行なうことができる。
ところで、この実施形態では、HDD125に初期登録時のHDD125、HDD127、PC128、DVDレコーダ129それぞれに割り当てられたストレージID(IPアドレス、機器名を含む)を記述した登録ファイルを記憶保持している。
また、不揮発性メモリ261cに、HDD125、HDD127、PC128、DVDレコーダ129それぞれのストレージIDを記憶している。
また、制御部261は、この発明に係わる機能として、UPnPを利用した(1)サーバー機器発見機能261dと、(2)UPnPを利用したコンテンツ情報取得機能261eと、(3)コンテンツアクセス制御機能261fとを備えている。
(1)制御部261は、サーバー機器発見機能261dにより、UPnPのディスカバリ機能を用いてネットワーク上のUPnP対応機器を発見する。例えばサーバー機器発見機能261dは、UPnPのディスカバリ機能を用いてPC128を発見する。
(2)制御部261は、コンテンツ情報取得機能261eにより、UPnPのコントロール機能を用いてUPnP対応機器をコントロールし、UPnP対応機器内のコンテンツをアクセスするために必要なURI情報を取得する。例えばコンテンツ情報取得機能261eは、PC128をコントロールし、PC128内のHDD等に蓄積されているコンテンツをアクセスするために必要なURI情報をPC128から取得する。
(3)制御部261は、コンテンツアクセス制御機能261fにより、サーバー機器発見機能261dにより取得したサーバー機器のIPアドレス情報と、コンテンツ情報取得機能261eにより取得したURI情報から得たIPアドレス情報と、デジタルテレビジョン放送受信装置111のLAN端子122に割り当てられたIPアドレスとネットマスクに基づいてコンテンツへのアクセス可否判定を行う。そして制御部261は、アクセス可と判断した場合にはコンテンツアクセスを許可するが、否と判断した場合には許可できない旨を映像表示器114にOSDにより表示させる。
次に、上記構成における処理動作について説明する。
図3は、図2のデジタル放送受信システムの構成を簡略化して記載したブロック図である。図3において、デジタルチューナ301は、アンテナにより受信した信号を復調し、復調されたトランスポートストリームをTSデコーダ302へ出力する。
TSデコーダ302は、トランスポートストリームをデパケットし、選択されている番組に関するパケットを抽出して、例えば映像、音声のエレメンタリーストリームの信号をMPEGデコーダ303へ出力する。
MPEGデコーダ303は、MPEGデコードした映像信号を映像表示部304へ出力し、映像表示部304はMPEGデコーダ303から入力された映像信号を表示する。
シーケンスヘッダ情報には、「画像サイズ」、「アスペクト比」の情報しかなく、映像の再生に十分な情報が含まれていない。
映像の再生には、シーケンスヘッダ情報に含まれる「画像サイズ」、「アスペクト比」情報のほかに、シーケンスヘッダ拡張部に含まれる「ディスプレイの活性領域」情報が必要となる。
(従来)
シーケンスヘッダ拡張部情報に含まれている「ディスプレイの活性領域」の情報が得られていないと、映像表示サイズや切り出しサイズが決定できないため、映像の再生を開始することができないため、従来は、シーケンスヘッダ拡張部情報取得後に映像の再生を開始する。
この従来の選局処理を図4(b)に示す。
従来の選局処理では、「チューナ選局」→「シーケンスヘッダ情報取得」→「シーケンスヘッダ拡張部情報取得」→「映像の再生の開始」の順に映像再生処理を行う。
このように従来はシーケンスヘッダ拡張部情報を取得してから映像の再生を開始するため、デコード映像出力(MPEGデコーダの出力)の最初の部分が表示されない。
(本発明)
これに対し、本願発明では図4(a)および図5に示す通り、シーケンスヘッダ情報にある「画像サイズ」および「アスペクト比」から、映像表示サイズや切り出しサイズが推測できた場合には、シーケンスヘッダ情報取得後に映像の再生を開始する。また、推測できなかった場合には従来と同様にシーケンスヘッダ拡張部情報取得後に映像の再生を開始する。
本発明の選局処理を図4(a)および図5に示す。
図4(a)は、本発明のIピクチャ取得時に映像再生を開始する処理を示す図である。
図4(b)は、従来のシーケンスヘッダ情報取得してから映像再生を開始する処理を示す図である。
図5は、信号処理の動作を示すフローチャートである。
本発明の選局処理では、「チューナ選局」→「シーケンスヘッダ情報取得」→「映像の再生の開始」→「シーケンスヘッダ拡張部情報取得」の順に映像再生処理を行う。
このように本発明ではチューナ選局(ステップS501)後、シーケンスヘッダ情報を取得(ステップS502)する。
シーケンスヘッダ情報にある「画像サイズ」および「アスペクト比」から、映像表示サイズや切り出しサイズが推測できたならば(ステップS503のYes)、映像の再生処理を開始する(ステップS504)。
この後シーケンスヘッダ拡張部情報を取得し(ステップS505)、このシーケンスヘッダ拡張部情報に含まれている「ディスプレイの活性領域」の情報と、シーケンスヘッダ情報に含まれる「画像サイズ」と「アスペクト比」情報から、映像表示サイズや切り出しサイズを決定し(ステップS506)、この決定した映像表示サイズや切り出しサイズが上記ステップS503で推測したものと同じか比較することにより、推測は正しかったか判断する(ステップS507)。このステップS507で比較した結果、もし同じであれば(ステップS507のYes)推測は正しかったので、特に映像の表示サイズや切り出しサイズを修正せず(ステップS508)、処理を終了する。反対に、ステップS507で比較した結果、もし同じでなければ(ステップS507のNo)推測は正しくなかったので、上記ステップS506で求めた映像の表示サイズや切り出しサイズに修正し、これにあった表示を行い、処理を終了する。
上記ステップS503にて、映像表示サイズや切り出しサイズが推測できなければ(ステップS503のYES)、シーケンスヘッダ拡張部情報を取得する(ステップS511)。そしてこのシーケンスヘッダ拡張部情報に含まれている「ディスプレイの活性領域」の情報と、シーケンスヘッダ情報に含まれる「画像サイズ」と「アスペクト比」情報から、映像表示サイズや切り出しサイズを決定し(ステップS512)、この決定した映像表示サイズや切り出しサイズに基づき映像の再生処理を開始し(ステップS513)、処理を終了する。
この発明によれば、シーケンスヘッダ情報にある「画像サイズ」および「アスペクト比」から映像表示サイズや切り出しサイズを決定して映像の再生を行うので、従来よりもデコード映像出力の最初に近い部分から表示することができる。
つまり、映像再生処理に掛かる時間の分、従来技術よりも早く映像を表示することができる。
本発明の映像表示サイズや切り出しサイズを推測する迄の流れは次の(1)〜(3)である。
(1)シーケンスヘッダ情報から「画像サイズ」および「アスペクト比」を取得。
(2)「ディスプレイの活性領域」および「プログレッシブ識別」を推測。
(3)映像表示サイズや切り出しサイズを推測。
以下、シーケンスヘッダ情報にある「画像サイズ」および「アスペクト比」から、映像表示サイズや切り出しサイズを推測する方法について説明する。
480i映像信号には、通常の4:3信号/通常の16:9信号/サイドパネル付きの4:3信号/レターボックスの16:9信号は存在する。
480p/1080i/720p映像信号には、通常の16:9信号/サイドパネル付きの4:3信号は存在する。
480p/1080i/720p映像信号には、通常の4:3信号/レターボックスの16:9信号は存在しない。
信号解像度が480p/1080i/720pの場合、後「アスペクト比」が判れば、信号を特定することができる。
アスペクト比が16:9であれば通常の16:9信号、4:3であればサイドパネル付きの4:3信号と判断することができる。
「画像サイズ」の縦のライン数が1080であれば、信号解像度は1080iと推測できる。
また、「画像サイズ」の縦のライン数が720であれば、信号解像度は720pと推測できる。
このため、1080i信号と720p信号については、シーケンスヘッダ情報にある「画像サイズ」および「アスペクト比」から、映像表示サイズや切り出しサイズを推測することができるものである。
システムによっては、通常の16:9信号とサイドパネル付きの4:3信号で、映像表示サイズや切り出しサイズが全く同じサイズになる場合があある。この場合は「アスペクト比」情報は不要なので、「画像サイズ」情報だけから、映像表示サイズや切り出しサイズを推測することができる。
「画像サイズ」の縦のライン数が480の場合は、信号解像度は480iもしくは480pの可能性があり、「アスペクト比」が判っていても、信号を特定することができない。但し、「画像サイズ」情報に加えて、シーケンスヘッダ拡張部情報の「プログレッシブ識別」情報を取得している場合は、信号解像度が480iなのか480pなのか判明します。
「画像サイズ」情報と「プログレッシブ識別」情報により、480p信号と判明している場合には、1080i信号と720p信号と同様に、シーケンスヘッダ情報にある「画像サイズ」および「アスペクト比」から、映像表示サイズや切り出しサイズを推測することができる。
信号解像度が480iの場合、「アスペクト比」情報が判っていても、信号を特定することができない。
「画像サイズ」と「アスペクト比」の情報だけでは、通常の4:3信号とサイドパネル付きの4:3信号の区別ができない。また、同じように通常の16:9信号とレターボックスの16:9信号の区別もできない。
通常の4:3信号とサイドパネル付きの4:3信号では、映像表示サイズや切り出しサイズが異なるため、「信号解像度」および「アスペクト比」から、映像表示サイズや切り出しサイズを推測することができない。同じように、通常の16:9信号とレターボックスの16:9信号でも、映像表示サイズや切り出しサイズが異なるため、「信号解像度」および「アスペクト比」から、映像表示サイズや切り出しサイズを推測することができない。
まとめると、次のようになる。
1080i信号と720p信号については、「画像サイズ」と「アスペクト比」が判明していれば、映像表示サイズや切り出しサイズを推測することができる。
480p信号については、「画像サイズ」と「アスペクト比」に加え「プログレッシブ識別」が判明していれば、映像表示サイズや切り出しサイズを推測することができきる。
480i信号については、「画像サイズ」「アスペクト比」「プログレッシブ識別」が判明していても、「ディスプレイの活性領域」情報がない限り、映像表示サイズや切り出しサイズを推測することができない。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。例えば、第1の実施形態と第2の実施形態とを組み合わせ、所望の番組属性として、ジャンル、チャンネルを組みとしたものとしてもよい。
本発明のアクセス制御装置およびアクセス制御方法を適用したデジタルテレビジョン放送受信装置111の外観と、このデジタルテレビジョン放送受信装置111を中心として構成されるネットワークシステムを説明するための図。 デジタルテレビジョン放送受信装置111の主要な信号処理系を示す図。 図2のデジタル放送受信システムの構成を簡略化して記載したブロック図。 (a)は、本発明のIピクチャ取得時に映像再生を開始する処理を示す図。(b)は、従来のシーケンスヘッダ情報取得してから映像再生を開始する処理を示す図。 信号処理の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
111…デジタルテレビジョン放送受信装置、112…キャビネット、113…支持台、114…映像表示器、115…スピーカ、116…操作部、117…リモートコントローラ、118…受光部、119…第1のメモリカード、120…第2のメモリカード、121…第1のLAN端子、122…第2のLAN端子、123…USB端子、124…i.LINK端子、125,127,139…HDD、126,135…ハブ、128,133…PC、129…DVDレコーダ、130…アナログ伝送路、131…ブロードバンドルータ、132…ネットワーク、134,136…携帯電話、137…デジタルカメラ、138…カードリーダ/ライタ、140…キーボード、141…AV−HDD、142…D−VHS。

Claims (4)

  1. 符号化された映像ストリームであって画像サイズ情報およびアスペクト比情報を有する映像ストリームを受信し、この映像ストリームを復号した映像を表示手段に出力する放送受信装置において、
    前記符号化された映像ストリームのシーケンスヘッダ情報に含まれる画像サイズ情報およびアスペクト比情報を取得する取得手段と、
    前記画像サイズ情報および前記アスペクト比情報を用いて映像表示サイズおよび切り出しサイズを推測する推測手段と、
    この推測した映像表示サイズおよび切り出しサイズにて前記映像ストリームを復号し前記表示手段に出力する映像出力手段と、
    前記符号化された映像ストリームのシーケンスヘッダ拡張部情報に含まれる画像サイズ情報およびアスペクト比情報から、映像表示サイズと切り出しサイズを決定する決定手段と、
    を備え、前記映像出力手段は、前記映像ストリームを復号するための前記映像表示サイズおよび切り出しサイズを、前記推定手段が推定した映像表示サイズおよび切り出しサイズから、前記決定手段が決定した映像表示サイズおよび切り出しサイズに変更可能とすることを特徴とする放送受信装置。
  2. 前記決定手段は、前記映像出力手段が前記表示手段に映像を出力した後に、前記シーケンスヘッダ拡張部情報中に含まれるディスプレイの活性領域情報から、映像表示サイズと切り出しサイズを決定
    前記映像出力手段が前記表示手段に出力している映像の映像表示サイズと切り出しサイズと、前記決定手段により決定した映像表示サイズと切り出しサイズとが異なる場合に、前記映像出力手段が前記表示手段に出力している映像を前記決定手段により決定した映像表示サイズと切り出しサイズに変えるよう制御する制御手段
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
  3. 前記表示手段は、前記映像出力手段からの前記推定手段により推定された映像表示サイズおよび切り出しサイズにて復号された映像または前記決定手段により決定された映像表示サイズおよび切り出しサイズにて復号された映像を表示することを特徴とする請求項1または2記載の放送受信装置。
  4. 符号化された映像ストリームであって画像サイズ情報およびアスペクト比情報を有する映像ストリームを受信し、この映像ストリームを復号した映像を表示手段に出力する放送受信方法において、
    取得手段により前記符号化された映像ストリームのシーケンスヘッダ情報に含まれる画像サイズ情報およびアスペクト比情報を取得し、
    推測手段により前記画像サイズ情報および前記アスペクト比情報を用いて映像表示サイズおよび切り出しサイズを推測し、
    映像出力手段により、前記推測した映像表示サイズおよび切り出しサイズにて前記映像ストリームを復号し前記表示手段に出力し、
    決定手段により、前記符号化された映像ストリームのシーケンスヘッダ拡張部情報に含まれる画像サイズ情報およびアスペクト比情報から、映像表示サイズと切り出しサイズを決定し、
    前記映像出力手段により、前記映像ストリームを復号するための前記映像表示サイズおよび切り出しサイズを、前記推定手段が推定した映像表示サイズおよび切り出しサイズから、前記決定手段が決定した映像表示サイズおよび切り出しサイズに変更可能とする
    ことを特徴とする放送受信方法。
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