JP4824978B2 - 制振装置の取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、制振装置を住宅等の建物に取付ける制振装置の取付構造に関する。
制振材が設けられているユニット建物の一例として、特許文献1に記載のものが知られている。この特許文献1に記載のユニット建物は、柱と床梁と天井梁とを平面矩形状の箱形に連結し、且つ、この平面矩形状の一角に柱を省略した柱省略角部を有する2乃至4個の建物ユニットが柱省略角部を互いに突き合わせて据え付けられたユニット建物において、前記柱省略角部を付き合わせたほぼ一直線状になっている一方の柱省略角部を有する建物ユニットの天井梁の側面から他方の柱省略角部を有する建物ユニットの天井梁の側面に、補強梁と制振材とを重合した板状の複合材が添えられ、この複合材が天井梁に接続されているものである。
このようなユニット建物では、上階の建物ユニットの床の上を歩いたり、床の上に物を落下させて、床が振動し、その結果、下階の建物ユニットの天井梁が振動しても、この振動は、天井梁に接続されている複合材の中の制振材によって吸収され、隣の建物ユニットに伝播されない、という効果を奏する。
特開2000−345619号公報
上記のようなユニット建物では、生活振動等の軽微な振動は制振できるが、地震等に起因する大きな振動を制振するのは困難である。このような大きな振動を制振するには、比較的大きな制振装置を建物に取付けなければならないが、その場合、建物内の居住空間が制振装置によって狭くなるという課題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、地震等に起因する大きな振動を制振できる制振装置を、居住空間を狭くすることなく容易に取り付けることができる制振装置の取付構造を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、複数本の柱3と、これら柱3の上端部間どうしを結合する上梁4,5と、前記柱3の下端部間どうしを結合する下梁6,7とによって略直方体状に形成された建物ユニット2が複数上下左右に連結されており、
左右に隣り合う建物ユニット2,2間に、薄型の制振装置1が挿入され、この制振装置1が左右に隣り合う建物ユニッ2,2の対向する上梁4,4および対向する下梁6,6、または対向する柱に固定されており、
前記制振装置1は、上支持部11と、この上支持部11より下方に位置する下支持部12と、これら上支持部11と下支持部12との双方に枢結された揺動体13と、この揺動体13の前記上支持部11と下支持部12との枢結位置より、上方または下方位置において、前記揺動体13と、前記上支持部11または前記下支持部12とを連結する振動減衰手段35とを備え、
前記下支持部12と前記揺動体13とは、当該下支持部12に形成した穴に枢結軸30を挿通することによって枢結されており、前記穴は上下に長い長穴となっており、
前記上支持部11が左右に隣り合う建物ユニット2,2の対向する上梁4,4または対向する柱の上端部に固定され、前記下支持部が左右に隣り合う建物ユニット2,2の対向する下梁6,6または対向する柱の下端部に固定されていることを特徴とする。
図4に示すように、制振装置1が上梁4および下梁6の長手方向の中間に位置している場合、該制振装置1は対向する上梁4,4および対向する下梁6,6に固定し、図7に示すように、制振装置1が上梁4および下梁6の端部間に位置している場合、該制振装置1は対向する柱3に固定する。
請求項1に記載の発明によれば、隣り合う建物ユニット2,2間に薄型の制振装置1が挿入されているので、この制振装置1によって居住空間がさほど狭くなることがない。特に、隣り合う建物ユニット2,2間に内壁を設ける場合、この内壁内に制振装置1を設けることによって、制振装置1が露出せず、外観上も好ましい。
また、薄型の制振装置1は、左右に隣り合う建物ユニット2,2の対向する上梁4,4および対向する下梁6,6、または対向する柱に固定されているので、該制振装置1を容易に取付けることができるとともに、隣り合う両建物ユニット2,2に制振装置1が作用するので、より効果的に制振できる。
また、建物等の構造物の小さな変形から制振機能を有効に働かせるために、てこの原理を用いて建物の変形を増幅して振動減衰手段35に伝達している。
すなわち、建物に地震等の振動によって変形が生じると、この建物を構成する建物ユニット2の上梁4と下梁6とが左右に変位し、これに伴って上支持部11と下支持部12とが左右に変位する。上支持部11と下支持部12とが左右に変位することによって、揺動体13が、その二つの枢結位置間の中央部を中心として振り子のように揺動し、この揺動体13の端部は振れが増幅され、これによって、前記上梁4と下梁6との変位が増幅される。したがって、揺動体13と、上支持部11または下支持部12とを連結している振動減衰手段35の変形を増幅できるので、建物の小さな変形から制振機能を有効に働かせることができる。
また、揺動体13が、上梁4と下梁6との間の中間部より上方または下方位置において、前記上支持部11と下支持部12との双方に枢結されているので、中間部において枢結されたものに比して、揺動体13を短くできるとともに、揺動体13を上梁11と下梁12との間の中間部より上方または下方に寄せることができる。したがって、揺動体13が面外方向に撓むのを防止できるので、制振性能の低下を防止することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の制振装置の取付構造において、
前記制振装置1は、その幅方向を左右方向に対向する上梁4,4または下梁6,6と平行にして、左右に隣り合う建物ユニット2,2間に挿入されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、隣り合う建物ユニット2,2間の狭い隙間に制振装置1を容易に配置できる。
請求項3に記載の発明は、例えば図5〜図7に示すように、請求項1に記載の制振装置の取付構造において、
前記制振装置1は、その幅方向を左右方向に対向する上梁4,4または下梁6,6と直角にして、左右に隣り合う建物ユニット2,2間に挿入されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、隣り合う建物ユニット2,2間を大きくした場合に、これら建物ユニット2,2間に制振装置を容易かつ有効に配置できる。
請求項に記載の発明は、例えば図1および図2に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の制振装置の取付構造において、
前記上支持部11の上部は前記上梁より突出しており、この突出した上部(延出部16)が上方に位置し、かつ左右に隣り合う上方の建物ユニット2,2の対向する下梁6,6に固定されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、上支持部11の上部が、上方に位置しかつ左右に隣り合う建物ユニット2,2の対向する下梁6,6にも固定されているので、上支持部11を強固に固定できるとともに、制振装置1の制振作用を上方の建物ユニット2,2にも働かせることができる。
本発明によれば、左右に隣り合う建物ユニット間に、薄型の制振装置が挿入され、この制振装置が左右に隣り合う建物ユニットの対向する上梁および対向する下梁に固定されているので、この制振装置によって居住空間がさほど狭くなることがなく、また、制振装置を容易に取り付けることができるとともに、隣り合う両建物ユニットに制振装置が作用するので、より効果的に制振できる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
本実施の形態では、図1に示すように、薄型の制振装置1がユニット式建物に取り付けられている。ユニット式建物は、建物ユニット2を複数上下左右に連結して構築してなるものである。建物ユニット2は、図3に示すように、4本の柱3と、これら柱3の上端部間を結合する上梁4,5と、柱3の下端部間を結合する下梁6,7とによって略直方体状に形成されたものであり、長辺側の上梁4,4間には、図示しない天井梁が架設され、長辺側の下梁6,7間には、図示しない床梁が架設されるようになっている。
そして、本実施の形態では図1に示すように、薄型の制振装置1が、1階に設置された左右に隣り合う建物ユニット2,2間に挿入されている。
前記制振装置1は、以下のように構成されている。
すなわちまず、制振装置1は、上支持部11と、この上支持部より下方に位置する下支持部12と、これら上支持部11と下支持部12との双方に枢結された揺動体13と、この揺動体13の前記上支持部11と下支持部12との枢結位置より、上方位置において、揺動体13と、上支持部11とを連結する振動減衰手段14とを備えている。
前記上支持部11は、上支持部本体15とこの上支持部本体15から上部に延出する延出部16とによって構成されている。
上支持部11は5角形板状の鉄板で形成されており、その上辺部両端には固定プレート17,17が上支持部11と直交して形成されている。また、この固定プレート17は上支持部11の両面から突出するようにして形成されており、一方の固定プレート17は、1階に設置された左右に隣り合う建物ユニット2,2のうちの一方の建物ユニット2側に突出しており、他方の固定プレート17は他方の建物ユニット2側に突出している。
そして、両固定プレート17,17が1階に設置されている左右に隣り合う建物ユニット2,2の対向する上梁4,4の下面に当接され、ボルト18によって固定されている。
また、延出部16は上支持部11と一体的に形成された長方形板状の鉄板であり、その上部は、2階に設置されている左右に隣り合う建物ユニット2,2の対向する下梁6,6間まで延出している。延出部16の下部は、1階の左右に隣り合う建物ユニット2,2の対向する上梁4,4間に位置しており、ボルト19によって両上梁4,4にスペーサ20を介して固定されている。
さらに、延出部16の上部は、2階の左右に隣り合う建物ユニット2,2の対向する下梁6,6間に位置しており、ボルト21によって両下梁6,6にスペーサ22を介して固定されている。
前記下支持部12は、略二等辺三角形板状の建築用の構造用パネルで形成されている。この構造用パネル(下支持部12)は、複数の鉄製のフレーム12aによって略二等辺三角形状の枠体を形成し、この枠体の両面に構造用合板で形成された面材12b,12bを取り付けてなるものであり、非常に剛性が高いものとなっている。また、下支持部12の上下の長さは、前記上支持部11の上下の長さより長くなっており、下支持部12の厚さも上支持部11の厚さより厚くなっている。
下支持部12の下部には、プレート23が固定されており、このプレート23の下辺部両端には固定プレート25,25がプレート23と直交して形成されている。また、この固定プレート25はプレート23の両面から突出するようにして形成されており、一方の固定プレート25は、1階に設置された左右に隣り合う建物ユニット2,2のうちの一方の建物ユニット2側に突出しており、他方の固定プレート25は他方の建物ユニット2側に突出している。
そして、両固定プレート25,25が1階に設置されている左右に隣り合う建物ユニット2,2の対向する下梁6,6の上面に当接され、ボルト26によって固定されている。
また、前記プレート23の下辺部には、下方に延出する延出プレート27がプレート23と一体的に形成されており、1階に設置されている左右に隣り合う建物ユニット2,2の対向する下梁6,6間まで延出している。そして、この延出プレート27は、ボルト28によって両下梁6,6にスペーサ29を介して固定されている。
また、前記揺動体13は上支持部11と下支持部12の双方に枢結されている。
すなわちまず、揺動体13は、2枚の揺動板によって構成されている。揺動板はそれぞれ下方に向かうほど幅広に形成された上下に長尺な鉄板で形成されており、その下端部は鈍角に尖っている。2枚の揺動板は平行離間して対向配置されており、それらの間に上支持部11の一部が挟まれるようにして配置されている。
揺動板の下端部には枢結軸30が挿通されている。一方、前記下支持部12の上端部のフレーム12aには、連結部材31の下面が固定されており、この連結部材31は揺動板間に挿入されている。そして、この連結部材31には、前記枢結軸30が挿通されており、この枢結軸30を軸として揺動体13が回転可能となっている。なお、枢結軸30を挿通する穴は上下に長い長穴となっており、これによって、揺動体30が揺動した際の枢結軸30の若干の上方向への移動を逃がしている。
また、揺動板の下端部には、枢結軸32が前記枢結軸30より上方位置において挿通されている。一方、前記上支持部11の下端部には、前記枢結軸32が挿通されており、この枢結軸32を軸として揺動体13が回転可能となっている。
上記のようにして揺動体13は、上梁4と下梁6との間の中間部より上方位置において、上支持部11と下支持部12との双方に枢結されている。
また、揺動体13の上支持部11と下支持部12との枢結位置(枢結軸32,30の位置)より、上方位置において、揺動体13と、上支持部11とが振動減衰手段を介して連結されている。
すなわち、揺動体13を構成する揺動板は上支持部11側に延出しており、その上端部は上支持部11に形成された開口部11aに突出している。
一方、この開口部11aには、粘弾性体(振動減衰手段)35,35を有する制振部品36が設けられている。この制振部品36は、縦長矩形の鉄製のプレート36aと、このプレート36aを挟むようにして離間配置された横長矩形の一対の鉄製のプレート36b,36bと、プレート36aとプレート36b,36bとの間に設けられた粘弾性体35,35とを備えている。粘弾性体35,35は矩形板状に形成されたものであり、前記プレート35aとプレート36b,36bに接着剤または加硫接着によって固着されている。また、プレート36aは、上支持部11と同じ厚さになっており、その下端部は一対の揺動板の上端部によって挟まれた状態で、該揺動板の上端部にボルトによって結合されている。さらに、前記粘弾性体35,35は、プレート36aを開口部11aに配置した状態で、上支持部11の表面から突出するような厚さに設定されている。
また、プレート36b,36bの両端部は、開口部11aから横方向に突出しており、この突出した部分が上支持部11を挟んで、かつ上支持部11と所定の隙間を隔てている。つまり、粘弾性体35,35は上支持部11の表面より突出しているので、粘弾性体35,35の表面に固着されているプレート36b,36bは粘弾性体35,35の突出分だけ、上支持部11と間隔を隔てている。そして、この間隔にスペーサが挿入された状態で、プレート36b,36bはボルトによって上支持部11に連結されている。なお、一方のプレート36bに挿通されたボルトは、スペーサを貫通したうえで、上支持部11を貫通し、さらにスペーサを貫通して、他方のプレート36bに挿通され、ナットを螺合して締め付けることによって、プレート36b,36bを上支持部11に固定している。そしてこのようなスペーサとボルトとプレート36b,36bによって、粘弾性体35,35の厚さが一定に保持されるようになっている。
上記のような制振装置1では、まず、地震等によって、建物の躯体が左右に振動し、これによって、建物ユニットが側面視において平行四辺形となるように左右に変形が生じるようにして振動する。これに伴って上支持部11と下支持部12とが左右に変位する。すると、上支持部11と下支持部12との双方に揺動体13を枢結する枢結軸32,30が左右に変位する。
枢結軸30,32が左右に変位することによって、揺動体13が、その二つの枢結位置(枢結軸30,32の位置)間の中央部を中心として振り子のように揺動し、この揺動体13の端部は振れが増幅されて変位し、これによって、建物ユニット2の上梁4,5と下梁6,7との変位が増幅される。
したがって、揺動体13と、上支持部11とを連結している粘弾性体(振動減衰手段)35の変形を増幅できるので、建物ユニット2の小さな変形から制振機能を有効に働かせることができる。したがって建物躯体の振動を制振できる。
また、上記のような薄型の制振装置1は、2つの制振装置1,1を1組とし、平面視において互いに直交する方向をX方向とY方向とすると、少なくとも1組の制振装置1の一方が、X方向に沿って設置されており、他方がY方向に沿って設置されている。例えば図4に示すように、建物には2組の制振装置1が配置されており、それぞれ制振装置1の一方が、X方向に沿って設置されており、他方がY方向に沿って設置されている。
図1および図2では、制振装置1を、左右に隣り合う建物ユニット2,2の対向する長辺側の上梁4,4および対向する長辺側の下梁6,6に固定した状態を示しているが、この制振装置1は、図3に示すように、建物ユニットの対向する短辺側の上梁5,5および対向する短辺側の下梁7,7にも同様にして固定されている。
このように、制振装置1,1の一方を、X方向に沿って配置し、他方をY方向に沿って配置するので、地震の横揺れをX,Y方向に分解して効果的に制振できる。
本実施の形態によれば、隣り合う建物ユニット2,2間に薄型の制振装置1が挿入されているので、この制振装置1によって居住空間がさほど狭くなることがない。
また、薄型の制振装置1は、左右に隣り合う建物ユニット2,2の対向する上梁4,4(5,5)および対向する下梁6,6(7,7)に固定されているので、該制振装置1を容易に取り付けることができるとともに、隣り合う両建物ユニット2,2に制振装置1が作用するので、より効果的に制振できる。
さらに、上支持部11の上部の延出部15が、上方に位置しかつ左右に隣り合う建物ユニット2,2の対向する下梁6,6にも固定されているので、上支持部11を強固に固定できるとともに、制振装置1の制振作用を上方の建物ユニット2,2にも働かせることができる。
(第2の実施の形態)
図5〜図7は、第2の実施の形態を示すものである。この第2の実施の形態が、第1の実施の形態と異なる点は、制振装置1を、その幅方向を左右方向に対向する上梁5または下梁7と直角にして、左右に隣り合う建物ユニット2,2間に挿入するとともに、対向する柱3,3に固定した点であるので、以下では主にこの点を説明し、第1実施の形態と同一の構成要素には同一符号を付してその説明を簡略化ないし省略する。
まず本実施の形態では、図6に示すように、1階および2階において、左右に隣り合う建物ユニット2,2が、第1の実施の形態の場合に比して、比較的大きく左右に離間している。そして、左右に離間しているユニット2,2の対向する柱間に、補強梁40,40が架設されている。上側の補強梁40は建物ユニット2の上梁4の延長上に配設されており、下側の補強梁40は下梁6の延長上に配設されている。
そして、前記制振装置1は、1階の左右に隣り合う建物ユニット2,2間に架設されている上下の補強梁40,40間に配置されている。上支持部11の上辺部には固定プレート11bが形成されており、この固定プレート11bは上側の補強梁40の下面に当接されたうえで、この補強梁40にボルト42によって固定されている。
また、隣り合う建物ユニット2,2の対向する柱3,3の上端部にはブラケット43,43が対向して形成されており、該ブラケット43,43には上支持部11の両角部がボルト44,44によって固定されている。
また、下支持部12の下辺部には固定フレーム45が設けられており、この固定フレーム45の下部には固定プレート45aが形成されている。この固定プレート45aは下側の補強梁40の上面に当接されたうえで、この補強梁40にボルト46によって固定されている。
また、隣り合う建物ユニット2,2の対向する柱3,3の下端部にはブラケット47,47が対向して形成されており、該ブラケット47,47には固定フレーム45の両端部がボルト48,48によって固定されている。
上記のような薄型の制振装置1は、図7に示すように、平面視において左右に隣り合う建物ユニット2,2間に、長辺側でかつ外側に位置する上梁4および下梁6の延長上に配設され、さらに上述したように、隣り合う建物ユニット2,2の対向する柱3,3および補強梁40に固定されている。
このように、本実施の形態では、隣り合う建物ユニット2,2間を大きくした場合に、これら建物ユニット2,2間に制振装置1を容易かつ有効に配置できる。
本発明に係る制振装置の取付構造の一例を示すもので、その側断面図である。 同、正面図である。 同、建物ユニットを示す斜視図である。 同、平面図である。 本発明に係る制振装置の取付構造の他の例を示すもので、その正面図である。 同、制振装置を取り付けた建物の概略構成を示す正面図である。 同、平面図である
符号の説明
1 制振装置
2 建物ユニット
3 柱
4,5 上梁
6,7 下梁
11 上支持部
12 下支持部
13 揺動体
14 振動減衰手段
30,32 枢結軸

Claims (4)

  1. 複数本の柱と、これら柱の上端部間どうしを結合する上梁と、前記柱の下端部間どうしを結合する下梁とによって略直方体状に形成された建物ユニットが複数上下左右に連結されており、
    左右に隣り合う建物ユニット間に、薄型の制振装置が挿入され、この制振装置が左右に隣り合う建物ユニットの対向する上梁および対向する下梁、または対向する柱に固定されており、
    前記制振装置は、上支持部と、この上支持部より下方に位置する下支持部と、これら上支持部と下支持部との双方に枢結された揺動体と、この揺動体の前記上支持部と下支持部との枢結位置より、上方または下方位置において、前記揺動体と、前記上支持部または前記下支持部とを連結する振動減衰手段とを備え、
    前記下支持部と前記揺動体とは、当該下支持部に形成した穴に枢結軸を挿通することによって枢結されており、前記穴は上下に長い長穴となっており、
    前記上支持部が左右に隣り合う建物ユニットの対向する上梁または対向する柱の上端部に固定され、前記下支持部が左右に隣り合う建物ユニットの対向する下梁または対向する柱の下端部に固定されていることを特徴とする制振装置の取付構造。
  2. 請求項1に記載の制振装置の取付構造において、
    前記制振装置は、その幅方向を左右方向に対向する上梁または下梁と平行にして、左右に隣り合う建物ユニット間に挿入されていることを特徴とする制振装置の取付構造。
  3. 請求項1に記載の制振装置の取付構造において、
    前記制振装置は、その幅方向を左右方向に対向する上梁または下梁と直角にして、左右に隣り合う建物ユニット間に挿入されていることを特徴とする制振装置の取付構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の制振装置の取付構造において、
    前記上支持部の上部は前記上梁より突出しており、この突出した上部が上方に位置し、かつ左右に隣り合う上方の建物ユニットの対向する下梁に固定されていることを特徴とする制振装置の取付構造。
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