JP4824320B2 - 眼鏡レンズの面取加工方法及び面取装置 - Google Patents
眼鏡レンズの面取加工方法及び面取装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4824320B2 JP4824320B2 JP2005014583A JP2005014583A JP4824320B2 JP 4824320 B2 JP4824320 B2 JP 4824320B2 JP 2005014583 A JP2005014583 A JP 2005014583A JP 2005014583 A JP2005014583 A JP 2005014583A JP 4824320 B2 JP4824320 B2 JP 4824320B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chamfering
- width
- bevel
- edge
- lens
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
Description
M’= 作業者設定小面取幅+[M−小面取基準の幅]
から求めることができるようにしておいて、
前記面取加工により前記コバ端の角部に形成される面取の面取幅が前記コバ幅から前記ヤゲン肩幅を引いた幅より大きく、且つ、面取幅に前記ヤゲン肩幅を加えた値が前記コバ幅より小さい場合、前記面取砥石により前記角部に前記ヤゲン裾部および前記ヤゲン山部のヤゲン傾斜面まで面取加工し且つ該面取加工を前記眼鏡レンズの全周に亘って前記切削幅M’に基づいて行なうことを特徴とする。
M’= 作業者設定小面取幅+[M−小面取基準の幅]
としておくと共に、前記コバ端における前記ヤゲン頂点の位置から前記眼鏡レンズの屈折面までの幅をコバ幅とし、前記面取加工により前記コバ端の角部に形成される面取の幅を面取幅としたとき、
前記演算制御手段は、前記面取幅,前記ヤゲン肩幅,前記コバ幅から、前記ヤゲン裾部又はヤゲン裾部およびヤゲン山部のヤゲン傾斜面まで面取加工するかどうか判定して、前記面取加工により前記コバ端の角部に形成される面取の面取幅が前記コバ幅から前記ヤゲン肩幅を引いた幅より大きく、且つ、面取幅に前記ヤゲン肩幅を加えた値が前記コバ幅より小さい場合に、前記第1〜第3の駆動手段を駆動制御して、前記面取砥石により前記角部に前記ヤゲン裾部およびヤゲン山部のヤゲン傾斜面まで面取加工させると共に該面取加工を前記眼鏡レンズの全周に亘って前記切削幅M’に基づいて行なわせることを特徴とする。
[構成]
図1において、1は眼鏡フレームFのレンズ枠形状やその型板或いは型板モデル等から玉型形状データであるレンズ形状情報(θi,ρi)を読み取るフレーム形状測定装置(玉型形状測定装置)、2はフレーム形状測定装置1から送信等によって入力された眼鏡フレームの玉型形状データに基づいて眼鏡レンズを研削加工するレンズ研削加工装置(玉摺機)である。尚、フレーム形状測定装置1には周知のものを用いることができるので、その詳細な構成やデータ測定方法等の説明は省略する。
このレンズ研削加工装置2は、図1に示すように、装置本体3の前面寄りに設けられた加工室4と、この加工室4を開閉するカバー5を有する。また、この加工室4内には図2に示したように加工用主要部品が配置されている。また、加工室4の外側には、加工用主要部品の一部を保持するキャリッジ(図示せず)と、加工用主要部品及びキャリッジの駆動系(モータ等)が配置されている。このキャリッジは、前後に延びる左右一対のアーム部とアーム部の後端部を連設する連設部から、平面視形状がコの字状に形成されている。また、キャリッジは、左右動可能に且つ連設部の後縁部を中心にアーム部が上下動可能に設けられている。
上述の加工室4内に配置された加工用主要部品としては、図2に示すように、装置本体3の左右に延びると共にスリット4c、4cを貫通する左右一対のレンズ回転軸9、10がある。尚、スリット4c、4cはレンズ回転軸9、10と一体に移動する図示しないカバーで閉成されている。
加工用主要部品の駆動系としては、上述のキャリッジ(図示せず)と、このキャリッジをパルスモータ等の駆動モータを用いて上下回転させる上下動手段(図2では図示せず)と、キャリッジを左右動させるパルスモータ等の駆動モータ(図2では図示せず)と、レンズ回転軸9、10を回転駆動させるパルスモータ等の駆動モータ(図2では図示せず)と、キャリッジの上下回動に伴いレンズ回転軸9、10間に保持された眼鏡レンズMLを研削加工する際に研削砥石11を回転させる駆動モータ(図2では図示せず)等を有する。
(コバ厚測定装置)
コバ厚測定装置(コバ厚測定手段)はコバ厚測定部材19を有する。このコバ厚測定部材19は、互いに離間状態で対向する一対のフィーラ19a、19bを備える。このフィーラ19a、19bは作用右方向に延びる測定軸19cに一体に設けられている。この測定軸19cは、加工室4の側壁4bを左右に貫通していると共に、左右に移動可能となっている。また、測定軸19cは、フィーラ19a、19bが加工室4の後縁部の略中央に位置するように、図示しないスプリングで保持されている。従って、フィーラ19a、19b及び測定軸19cは、左右方向への移動力を解除すると、加工室4の後縁部の略中央に戻されるようになっている。
操作パネル6は、図3(A)に示すように、眼鏡レンズをレンズ回転軸9、10によりクランプするための『クランプ』スイッチ6aと、眼鏡レンズの右眼用・左眼用の加工の指定や表示の切換え等を行う『左』スイッチ6b、『右』スイッチ6cと、砥石を左右方向に移動させる『砥石移動』スイッチ6d、6eと、眼鏡レンズの仕上加工が不十分である場合や試し摺りする場合の再仕上又は試し摺り加工するための『再仕上/試』スイッチ6fと、レンズ回転モード用の『レンズ回転』スイッチ6gと、ストップモード用の『ストップ』スイッチ6hとを備えている。
操作パネル7は、図3(B)に示すように、液晶表示器8の表示状態を切り換える『画面』スイッチ7aと、液晶表示器8に表示された加工に関する設定等を記憶する『メモリー』スイッチ7bと、レンズ形状情報(θi,ρi)を取り込むための『データ要求』スイッチ7cと、数値補正等に使用されるシーソー式の『−+』スイッチ7d(『−』スイッチと『+』スイッチとを別々に設けても良い)と、カーソル式ポインタ移動用の『▽』スイッチ7eとを液晶表示器8の側方には配置している。また、ファンクションキーF1〜F6が液晶表示器8の下方に配列されている。
液晶表示器8の上部には、『レイアウト』タブTB1、『加工中』タブTB2、『加工済』タブTB3、『メニュー』タブTB4が表示されている。そして、この『レイアウト』タブTB1、『加工中』タブTB2、『加工済』タブTB3、『メニュー』タブTB4を選択することにより、液晶表示器8の表示が切り替えられるようになっている。
このファンクションキーF1〜F6は、眼鏡レンズの加工に関する設定時に使用されるのか、加工工程で液晶表示器8に表示されたメッセージに対する応答・選択用として用いられる。
[制御回路]
レンズ研削加工装置2は、図4に示すように、演算制御回路40を有する。CPUを有する演算制御回路40には、操作パネル67、記憶手段としてのROM41、記憶手段としてのデータメモリ42、RAM43が接続されていると共に、補正値メモリ44が接続されている。また、演算制御回路40には、表示用ドライバ45を介して液晶表示器8が接続され、パルスモータドライバ46を介して駆動系の各種駆動モータ(パルスモータ)47a…47nが接続されていると共に、通信ポート48を介して図1のフレーム形状測定装置1が接続されている。
[作用]
次に、この様な構成の演算制御回路40を有するレンズ研削加工装置の作用を説明する。
(i)液晶表示器8のレイアウト表示
レイアウト設定時には、図6に示したような通常の面取加工の内容が液晶表示器8に演算制御回路40により表示される。即ち、液晶表示器8の表示エリアE2には、「レンズ:プラ」、「コース:オート」が表示されると共に、ヤゲン及び面取加工のための表示20がされる。また、表示エリアE3には、フレーム幾何学中心間距離FPD、眼鏡装用者の瞳孔間距離PD、寄せ量UP、サイズ「SIZE」及びその数値が表示される。図6では、規定値(標準値)としてFPDが72.5、PDが64.0、UPが+2.0、SIZEが+0.00となっている。また、表示エリアE3には、「SIZE」の下方に位置させて「吸着位置:光学中心」の表示がされている。
(ii)ヤゲン加工及び面取の為のシミュレーション画面
<眼鏡レンズのコバ端及びコバ端のヤゲン形状表示>
図9のように特殊面取のための表示が実行された後、シミュレーション画面での左眼用の眼鏡レンズの面取操作を行う場合には、ファンクションキーF6の操作で『オート』、『試し』、『モニター』、『枠替え』或いは『内トレース』等の中から『モニター』を選択し、次に『左』スイッチ6bを押して、加工をスタートさせる。
(iii)ヤゲン加工
シミュレーション操作しない場合には『オート』を選択することで、ヤゲン加工の面取加工の動作に移行する。但し、加工中の表示は、シミュレーション画面となる。
(iV)通常の面取加工
レイアウト時、ファンクションキーF4の操作で『面取』を『なし』以外に設定した場合に、面取加工が実施される。
(V)面取加工時の食い込み制御条件
ところで、ヤゲン加工後の眼鏡レンズでヤゲン裾部が極めて狭く面取幅を十分にとれないような場合や、コバ厚が極めて狭くヤゲン山部のみ形成されるような場合において、ヤゲン山部およびヤゲン裾部にわたって面取する際には、以下に説明するような”食い込み”制御条件を求める。
補正測定前面位置修正量 :A
補正測定後面位置修正量 :B
補正測定前面コバ幅 :C
補正測定後面コバ幅 :D
本測定前面コバ幅 :E
本測定後面コバ幅 :F
面取り砥石角度(前面) :θf 一般に47°
面取り砥石角度(後面) :θb
本発明に係るレンズ研削加工装置の面取砥石は
2種類設けられており、33°、43°の角度をなす
前面面取り幅 :G 一般に、面取幅が小の場合、0.3mm
後面面取り幅 :H 一般に、面取幅が小の場合、0.3mm
前面面取り幅(X成分) :I(すなわち、G×sinθf)
後面面取り幅(X成分) :J(すなわち、H×sinθb)
ヤゲンV角度 :θv 通常は55°
ヤゲン高さ :K 通常0.7mmや0.85mm程度
ヤゲン肩幅 :L(すなわち、K×tanθv)
通常、1mmや1.21mmであることが多い
食い込み補正値(ヤゲンへ
食い込ませた時の切削面の
幅) :M マイナス値で食い込みを行なう
面取りY制御位置(前面) :N
面取りY制御位置(後面) :O
ヤゲン位置 :P
ここでMはヤゲンへ食い込ませた時の切削面の幅である。
ヤゲンV形状部を切削することでできる面幅をa、
ヤゲン肩フラット部を切削することでできる面幅をbとすると、
M= a+bとなる。
この量Mを補正値化し、デフォルト値は0.3mm(小面取り基準)とする。
M’= 作業者設定小面取幅+{M−0.3mm}
図13に示すように、眼鏡装用者の眉に掛かるコバ部分について、従来は、面取幅が0.3mm以下で、一定の面取幅を維持することができなかったが、これによって、このようなコバ部分についても面取幅を0.3mmに保つことができる。なお、例えば、Mのデフォルト値を、前面0.25mm、後面0.35mmとすると、
工場出荷時は、
前面:M’= 0.3+(0.25−0.3)= 0.25mm
後面:M’= 0.3+(0.35−0.3)= 0.35mm
眼鏡店などで小面取り幅が0.2mmに変更されているとしたら、
前面:M’ = 0.2+(0.25−0.3)=0.15mm
後面:M’ = 0.2+(0.35−0.3)=0.25mm
と変えて、小面取り幅の変更にも適応させる。
(1)コバ不足が無い場合
<前面の食い込み制御条件>
C≧L+I
∴ N=N
<後面の食い込み制御条件>
D≧L+J
∴ O=O
(2)コバ不足、ヤゲン肩を一部含む場合
<前面の食い込み制御条件>
C<L+I
且つ E≧L
x0=E−L
肩の残り量x0に応じてヤゲンへ食い込ませるかを判断する。図14に示す。
(a)0<x0≦(M’×sinθf)の時
不足分をヤゲンへ食い込ませる量xを計算
この食い込ませる量xは、
x=(M’−x0/sinθf)/(1/sinθf+sin(90−θv)/sin(θv−θf))
= (M’− x0/sinθf )/5.489 (小面取砥石)
として求められる。
(b)x0>(M’× sinθf)の時
中、大面取り、及び特殊面取りの0.3mm以上の面取り部に相当
この場合は、従来のヤゲン肩で停止する強制面取りと同じ
x=0
∴ N=P−((L+I)−x)
<後面の食い込み制御条件>
D<L+J
且つ F≧L
x0=F−L
肩の残り量x0に応じてヤゲンへ食い込ませるかを判断する。
(i)0<x0≦ (M’× sinθb)の時
不足分をヤゲンへ食い込ませる量xの計算
この食い込ませる量xは、
x= (M’− x0/sinθb)/(1/sinθb+ sin(90−θv )/sin(θv −θb))
=(M’− x0/sinθb)/4.225(小面取砥石)
として求める。
(ii) x0 >( M’× sinθb)の時
中、大面取り、及び特殊面取りの0.3mm以上の面取り部に相当
この場合は、従来のヤゲン肩で停止する強制面取りと同じ
x=0
∴ O=P+((L+J)−x)
(3)コバ不足、ヤゲン肩幅以下の時の食い込み制御条件
(3A).前面のコバ不足、ヤゲン肩幅以下の時の食い込み制御条件
C<L+I
且つ E<L
・[3A−1]式
ヤゲン肩幅から細ヤゲン肩位置までの距離Xを計算する。この距離Xは、
X=(L−E )×(1-tanθf / tanθv)
=(L−E )× 0.249(小面取砥石)
となる。
・[3A−2]式
細ヤゲンに食い込ませる量xを計算する。
= M’/5.489 (小面取砥石)
・[3A−3]式
そして、図15に示すように距離Xと細ヤゲンに食い込ませる量xを合わせた量(X+x)を求めて、この合わせた量(X+x)をヤゲン肩位置から内側に入れる。
制限を求めるには[3A−1]式でコバ幅が余裕値Y0の場合を想定すると制限x_limitは、
x_limit= (L−Y0) ×(1−tanθf / tanθv) となる。
以上のことから前面面取のY制御位置Nは、
∴N=P−((L+I)−xcut(X+x))
として求められる。
但し、(X+x)が制限x_limitを越える場合には
∴N=P−((L+I)−(x_limit))
として求められる。
また、ちなみに制限の掛かる時のコバ幅(食い込み量xを減らさない最低必要コバ幅)を求めてみると、この時、X+x=x_limit の関係があることから、
つまり[3A-1]式+[3A-2]式=[3A-3]式
[(L−E)×(1-tanθf / tanθv) ] +
[ M’/{(1/sinθf+sin(90−θv)/sin(θv −θf) )}]
= (L−Y0) ×(1-tanθf/ tanθv)
となる。の関係があることから、
そして、この式を変形してコバ幅Eについて解くと、
E=M’/ {(1/sinθf+sin(90−θv)/sin(θv −θb))×(1-tanθf/ tanθv)}+Y0
=0.3/(5.489×0.249)+Y0
=0.219+0.2
=0.419mm (小面取砥石)
となる。
(3B).後面のコバ不足、ヤゲン肩幅以下の時の食い込み制御条件
D<L+J
且つ F<L
・[3B−1]式
ヤゲン肩幅から細ヤゲン肩位置までの距離Xを計算する。
=(L−F)× 0.347(小面取砥石)
・[3B−2]式
細ヤゲンに食い込ませる量xを計算する。この食い込ませる量xは、
x= M’/{(1/sinθb+sin(90−θv )/sin(θv −θb)) }
= M’/4.225 (小面取砥石)
となる。
・[3B−3]式
この合わせた量(X+x)を、ヤゲン肩位置から内側に入れる。
ヤゲン肩からヤゲン頂点まで砥石を近づけるに必要な距離がこの制限となる。
実際は補正値で0.2mm程度の余裕を持たせる。(面取り食い込み限界細ヤゲンコバ幅、前後共通とする)ここで、余裕値をY0とする
制限を求めるには[3B‐1]でコハ゛幅が余裕値の場合を想定すると制限x_limitは、
x_limit=(L−Y0) ×(1-tanθb/ tanθv) となる。
以上のことから後面面取のY制御位置Oは、
∴O=P+((L+I)−xcut(X+x))
として求められる。
但し、(X+x)が制限x_limitを越える場合には
∴N=P+((L+I)−(x_limit))
として求められる。
また、ちなみに制限の掛かる時のコバ幅(食い込み量xを減らさない最低必要コバ幅)を求めてみると、この時、X+x=x_limit の関係があることから、
つまり[3B-1]式+[3B-2]式=[3B-3]式
[(L−F)×(1-tanθb/tanθv) ] +
[ M’/{(1/sinθb+sin(90−θv )/sin(θv −θb)) }]
= (L−Y0) ×(1-tanθb/tanθv)
となる。の関係があることから、
そして、この式を変形してコバ幅Fについて解くと、
F= M’/{(1/sinθb+sin(90−θv)/sin(θv −θb))×(1-tanθb/tanθ
v)}+Y0
=0.3/(4.225×0.347)+Y0
=0.205+0.2
=0.405mm(小面取砥石)
となる。
(Vi)面取加工時の食い込み制御
次に、上述した(V)で求められる面取加工時の食い込み制御条件を用いて、眼鏡レンズMLの前面のコバ端部の角部に面取加工をする場合について、図16のフローチャートに基づき説明する。尚、眼鏡レンズMLの後面のコバ端部の角部に面取加工をする場合も、眼鏡レンズMLの前面のコバ端部の角部に面取加工をする場合と同じであるので、その説明は省略する。
ステップS1
このステップS1において演算制御回路40は、面取に必要な眼鏡レンズのコバ面幅が不足しているかどうかを判定式A(C≧L+I)により判定し、不足していない場合にはステップS2S4に移行し、不足している場合にはステップS4S2に移行する。
ステップS2
このステップS2において演算制御回路40は、面取幅がヤゲン肩幅(ヤゲン裾部の幅)以上かどうかを判定式B(E≧L)により判定し、肩幅未満の場合にはステップS3に移行し、肩幅以上の場合にはステップS5に移行する。
ステップS3
このステップS3において演算制御回路40は、上述した(V)の条件(3)の演算式に基づく面取ができるように、条件(3)の演算式に基づいて図示しないキャリッジをレンズ回転軸9,10の軸線の延びる方向に移動制御して、レンズ回転軸9,10間に保持された眼鏡レンズMLをレンズ回転軸9,10の軸線の延びる方向に移動させることにより、眼鏡レンズMLの前面側を面取砥石13(又は15)に対して移動制御する。
ステップS4
このステップS4において演算制御回路40は、上述した(V)の条件(1)の演算式に基づく面取ができるように、条件(1)の演算式に基づいて図示しないキャリッジをレンズ回転軸9,10の軸線の延びる方向に移動制御して、レンズ回転軸9,10間に保持された眼鏡レンズMLをレンズ回転軸9,10の軸線の延びる方向に移動させることにより、眼鏡レンズMLの前面側を面取砥石13(又は15)に対して移動制御する。
ステップS5
このステップS5において演算制御回路40は、上述した(V)の条件(2)の演算式に基づく面取ができるように、条件(2)の演算式に基づいて図示しないキャリッジをレンズ回転軸9,10の軸線の延びる方向に移動制御して、レンズ回転軸9,10間に保持された眼鏡レンズMLをレンズ回転軸9,10の軸線の延びる方向に移動させることにより、眼鏡レンズMLの前面側を面取砥石13(又は15)に対して移動制御する。
Y…ヤゲン山部
7…操作パネル(データ入力手段)
9,10…レンズ回転軸
13,14…面取砥石
40…演算制御回路(演算制御手段)
47a…駆動モータ(第3の駆動手段の一部)
47b…駆動モータ(第3の駆動手段の一部)
47c…駆動モータ(第1の駆動手段)
47e…駆動モータ(第3の駆動手段の一部)
47f…駆動モータ(第2の駆動手段)
Claims (4)
- 眼鏡レンズの周縁のコバ面であるコバ端にヤゲン裾部およびヤゲン頂点が設けられたヤゲン山部を形成して、前記コバ端における前記ヤゲン頂点の位置から前記ヤゲン裾部の裾端までの幅をヤゲン肩幅とし、且つ前記コバ端における前記ヤゲン頂点の位置から前記眼鏡レンズの屈折面までの幅をコバ幅とした後、前記眼鏡レンズの周縁の前記コバ端の角部を面取砥石により面取加工する眼鏡レンズの面取加工方法において、
前記面取加工による面取の切削面のディフォルトの面取幅をMとし、実際の面取加工の面取の切削幅をM’として、切削幅をM’を
M’= 作業者設定小面取幅+[M−小面取基準の幅]
から求めることができるようにしておいて、
前記面取加工により前記コバ端の角部に形成される面取の面取幅が前記コバ幅から前記ヤゲン肩幅を引いた幅より大きく、且つ、面取幅に前記ヤゲン肩幅を加えた値が前記コバ幅より小さい場合、
前記面取砥石により前記角部に前記ヤゲン裾部および前記ヤゲン山部のヤゲン傾斜面まで面取加工し且つ該面取加工を前記眼鏡レンズの全周に亘って前記切削幅M’に基づいて行なうことを特徴とする眼鏡レンズの面取加工方法。 - 玉型形状測定装置で読み取られた眼鏡レンズのレンズ形状情報(θi,ρi)に基づいて前記眼鏡レンズのコバ厚を測定するコバ厚測定手段と、
ヤゲン裾部およびヤゲン頂点を有するヤゲン山部を周縁のコバ面であるコバ端に形成したヤゲン加工後の前記眼鏡レンズを挟持するレンズ回転軸と、
前記レンズ回転軸を回転駆動する第1の駆動手段と、
ヤゲン加工後の前記眼鏡レンズのコバ端部を面取加工する面取砥石と、
前記面取砥石を回転駆動する第2の駆動手段と、
前記レンズ回転軸と前記面取砥石を相対的に接近・離反駆動させる第3の駆動手段と、前記第1〜第3の駆動手段を駆動制御する演算制御手段と、
前記コバ端における前記ヤゲン頂点の位置から前記ヤゲン裾部の裾端までの幅を前記ヤゲン山部のヤゲン裾部のヤゲン肩幅としたとき、このヤゲン肩幅のデータを入力するデータ入力手段を備えた眼鏡レンズの面取加工装置であって、
前記面取加工による面取の切削面のディフォルトの面取幅をMとし、実際の面取加工の面取の切削幅をM’としたとき、切削幅をM’を
M’= 作業者設定小面取幅+[M−小面取基準の幅]
としておくと共に、前記コバ端における前記ヤゲン頂点の位置から前記眼鏡レンズの屈折面までの幅をコバ幅とし、前記面取加工により前記コバ端の角部に形成される面取の幅を面取幅としたとき、
前記演算制御手段は、前記面取幅,前記ヤゲン肩幅,前記コバ幅から、前記ヤゲン裾部又はヤゲン裾部およびヤゲン山部のヤゲン傾斜面まで面取加工するかどうか判定して、前記面取加工により前記コバ端の角部に形成される面取の面取幅が前記コバ幅から前記ヤゲン肩幅を引いた幅より大きく、且つ、面取幅に前記ヤゲン肩幅を加えた値が前記コバ幅より小さい場合に、前記第1〜第3の駆動手段を駆動制御して、前記面取砥石により前記角部に前記ヤゲン裾部およびヤゲン山部のヤゲン傾斜面まで面取加工させると共に該面取加工を前記眼鏡レンズの全周に亘って前記切削幅M’に基づいて行なわせることを特徴とする眼鏡レンズの面取加工装置。 - 請求項1の眼鏡レンズの面取加工方法において、
前記眼鏡レンズのコバ厚を測定するレンズ形状測定手段、または前記面取砥石を有する面取加工手段を用いて、ヤゲン加工後の前記眼鏡レンズのヤゲン裾部の幅を測定することを特徴とする眼鏡レンズの面取加工方法。 - 請求項2の眼鏡レンズの面取加工装置において、
前記眼鏡レンズのコバ厚を測定するレンズ形状測定手段、または前記面取砥石を有する面取加工手段を用いて、ヤゲン加工後の前記眼鏡レンズのヤゲン裾部の幅を測定することを特徴とする眼鏡レンズの面取加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005014583A JP4824320B2 (ja) | 2005-01-21 | 2005-01-21 | 眼鏡レンズの面取加工方法及び面取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005014583A JP4824320B2 (ja) | 2005-01-21 | 2005-01-21 | 眼鏡レンズの面取加工方法及び面取装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006198744A JP2006198744A (ja) | 2006-08-03 |
JP4824320B2 true JP4824320B2 (ja) | 2011-11-30 |
Family
ID=36957171
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005014583A Expired - Fee Related JP4824320B2 (ja) | 2005-01-21 | 2005-01-21 | 眼鏡レンズの面取加工方法及び面取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4824320B2 (ja) |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07186025A (ja) * | 1993-12-28 | 1995-07-25 | Topcon Corp | レンズ面取装置 |
JP3774529B2 (ja) * | 1997-02-10 | 2006-05-17 | 株式会社ニデック | レンズ研削加工装置 |
JP4401502B2 (ja) * | 1999-12-01 | 2010-01-20 | 株式会社トプコン | レンズ研削加工装置 |
JP3853756B2 (ja) * | 2000-03-17 | 2006-12-06 | 株式会社トプコン | 眼鏡レンズの加工シュミレーション装置 |
JP4121696B2 (ja) * | 2000-10-17 | 2008-07-23 | 株式会社トプコン | 眼鏡レンズの面取加工データ作成方法、眼鏡レンズの面取加工方法、眼鏡レンズの面取加工データ作成装置及び眼鏡レンズの面取加工装置 |
JP2002326146A (ja) * | 2001-04-27 | 2002-11-12 | Shigiya Machinery Works Ltd | 眼鏡レンズ周縁加工方法と、眼鏡レンズ研削機、及び眼鏡レンズ面取り砥石 |
JP4184862B2 (ja) * | 2003-04-17 | 2008-11-19 | 株式会社トプコン | 眼鏡レンズの面取加工方法及び装置 |
JP4397367B2 (ja) * | 2005-10-11 | 2010-01-13 | 株式会社ニデック | レンズ研削加工装置 |
-
2005
- 2005-01-21 JP JP2005014583A patent/JP4824320B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006198744A (ja) | 2006-08-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7740520B2 (en) | Apparatus for processing chamfering of eyeglass lens | |
JP4098046B2 (ja) | レンズ研削加工装置 | |
JP4733672B2 (ja) | 眼鏡レンズ研削加工装置 | |
JP4121696B2 (ja) | 眼鏡レンズの面取加工データ作成方法、眼鏡レンズの面取加工方法、眼鏡レンズの面取加工データ作成装置及び眼鏡レンズの面取加工装置 | |
JP4824320B2 (ja) | 眼鏡レンズの面取加工方法及び面取装置 | |
JP4786988B2 (ja) | 眼鏡フレームの玉型形状表示装置及びレンズ研削加工装置 | |
JP4184862B2 (ja) | 眼鏡レンズの面取加工方法及び装置 | |
JP4368693B2 (ja) | レンズ研削加工方法及びその装置 | |
JP4447257B2 (ja) | 眼鏡レンズの溝掘加工方法及び溝掘加工装置 | |
JP4585573B2 (ja) | 眼鏡レンズの面取り加工方法及び面取り加工装置 | |
JP4115874B2 (ja) | 眼鏡レンズの面取り加工方法及び面取り加工装置 | |
JP4688359B2 (ja) | レンズ研削加工装置のレイアウト表示装置 | |
JP4606558B2 (ja) | レンズ研削加工装置のレイアウト設定装置 | |
JP4312940B2 (ja) | レンズ研削加工装置 | |
JP6388416B2 (ja) | 眼鏡レンズ加工装置 | |
JP4271418B2 (ja) | 眼鏡レンズ研削加工装置 | |
JP2006212735A (ja) | レンズ研削方法及びレンズ研削加工装置 | |
JP4047753B2 (ja) | レンズ吸着部材の外形画像のレイアウト設定装置及びこれを備えるレンズ研削加工装置 | |
JP4421470B2 (ja) | レンズ研削加工装置のレイアウト設定装置 | |
JP6197260B2 (ja) | 眼鏡レンズ加工装置 | |
JP5016364B2 (ja) | レンズ研削加工装置 | |
JP4688352B2 (ja) | 眼鏡レンズ加工情報表示方法およびレンズ研削加工装置 | |
JP4579267B2 (ja) | 眼鏡レンズ研削加工装置のレイアウト設定装置 | |
JPH0639696A (ja) | 眼鏡レンズ縁部の研削方法及び研削装置 | |
JP4313218B2 (ja) | レンズ研削加工装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080121 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080730 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110201 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110404 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110906 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110908 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4824320 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140916 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |