JP4821125B2 - 転削工具 - Google Patents

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Description

本発明は、切れ刃の刃先に切削用流体を供給するための流路を工具本体の内部に備えた転削工具に関する。
近年、切削加工においては環境対応の点から、少量の切削油剤を霧状にしたミストを切削点に噴射するミスト加工や極微量の高潤滑切削油剤と圧縮空気を混合した極微量切削剤(MQL:Minimum Quantity Lubrication)加工等のいわゆるセミドライ加工が増えつつある。
セミドライ加工において、少量の切削油剤と圧縮空気とが混合した切削用流体を切削点に噴射する方式としては、外部に設けられたノズルから切削点へ噴射する外部給油方式及び切削工具の工具本体の内部に形成した流路(油穴)の開口部から切削点へ噴射する内部給油方式がある。後者を採用した切削工具を図8に例示する。図8の回転切削工具(1)において、工具本体(2)には、外部の切削油供給部(15)に連通し、工具本体(2)内部に切削油剤を導入する第1の油路(17)を形成する。ロケータ(4)には、前記第1の油路(17)に連通すると共に、前記穴付きスローアウェイチップ(3)の穴(3e)に連通し、切削油剤をチップすくい面(3a)に沿ってチップ刃先側(C)へ案内する油導入穴(19)及び掬い面側油溝(24)を形成する。楔(5)には、穴付きスローアウェイチップ(3)の穴(3e)に連通し、切削油剤をチップ背面(3b)に沿ってチップ逃げ面(3f)側へ案内する背面側油溝(26)を形成する。その結果、切削油剤をチップ掬い面(3a)側のチップ刃先近傍から噴射させることができると共に、切削油剤をチップ逃げ面(3f)側に噴射させることができる(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−175114号公報
セミドライ加工においては、切削油剤又は高潤滑切削油剤を切れ刃の刃先にピンポイントに塗布し刃先の発熱をおさえ切れ刃の寿命を向上させるため、いかにして損失なく効率良く刃先へ切削用流体を噴射するかが課題であった。しかしながら、図8の回転切削工具(1)においては、第1の油路(17)の途中にほぼ直角に屈折する屈曲部、及び第1の油路(17)と油導入穴(19)とがほぼ直角に交差する交差部があり、これら屈曲部、交差部において切削用流体の乱流及び流れに対する障害が生じるため、工具本体(2)内部を流通する過程で切削用流体が凝縮液化してしまい、刃先に切削油剤又は高潤滑切削油剤を効率良く供給する効果が得られないことがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、その目的は、切削用流体を切れ刃に効率良く供給することができる転削工具を提供することにある。
上記の課題を解決するため本発明の転削工具は、中心軸線(CL)まわりに回転する工具本体の先端外周部に、周方向に沿って2以上の切れ刃が設けられた転削工具において、前記工具本体の内部には、外部から供給された切削用流体を前記切れ刃に向けて噴射させるための流路が形成され、この流路は、少なくとも前記切削用流体を前記工具本体に内部に導入する単一の第1流路と、この第1流路から分岐して各々の切れ刃に向けて開口する2以上の第2流路と、前記第1流路及び第2流路の端部同士を滑らかに連通し且つ滑らかな曲線状をなす2以上の連結流路とから構成されていることを特徴とする転削工具である。前記流路に供給される前記切削用流体は切削油剤、圧縮空気、ミスト、又は、極微量の高潤滑切削油剤と圧縮空気とを混合した極微量切削剤(MQL)のいずれかである。
上記の転削工具において、前記連結流路は少なくともその一部が前記工具本体に着脱自在に装着される連結部材によって形成され、前記連結部材を前記工具本体に装着することにより前記連結流路が形成されるのが好ましい。さらに、前記連結流路が連結部材の中心軸線(CLr)を中心として回転対称的に形成されるとともに、前記連結部材が前記中心軸線(CLr)を中心とした前記連結流路の中心軸線(CLa〜CLd)の回転軌跡で構成された曲面状の接合面を、互いに密着させた第1部材と第2部材とから構成されていることが好ましい。
上記の転削工具によれば、単一の第1流路及び2以上の第2流路を、曲線状をなす複数の連結流路によって滑らかに連通したことから、工具本体内部の流路を流通する切削用流体の乱流及び流れに対する障害が生じないため、切削油剤、圧縮空気、ミスト、又は極微量の高潤滑切削油剤と圧縮空気とを混合した極微量切削剤(MQL)を切れ刃の刃先に効率良く供給することができる。特に、極微量切削剤(MQL)が工具本体内部を流通する過程において高潤滑切削油剤が凝縮液化しないため、切れ刃の刃先に高潤滑切削油剤を効率良く供給することができる。第1流路及び第2流路においては切削用流体の乱流及び流れに対する障害が生じないようにするため、それぞれの流路は直線状に形成されるのが好ましい。
連結流路は少なくともその一部が工具本体に着脱自在に装着される連結部材によって形成され、前記連結部材を前記工具本体に装着することにより前記連結流路が形成されるようにしてもよい。さらに、前記連結流路が連結部材の中心軸線(CLr)を中心として回転対称的に形成されるとともに、前記連結部材が前記中心軸線(CLr)を中心とした前記連結流路の中心軸線(CLa〜CLd)の回転軌跡で構成された曲面状の接合面を、互いに密着させた第1部材と第2部材とから構成されれば、前記連結流路を前記第1流路及び前記第2流路の端部に滑らかに連結し且つ滑らかな曲線状に成形することが極めて容易且つ低コストになる。
次に、本発明をサイドカッタに適用した第1の実施の形態について図を参照しながら説明する。図1はサイドカッタの正面図である。図2は図1に示すサイドカッタの要部の一部断面側面図である。図3〜図8は連結部材を説明する図であり、図3は図1に示すサイドカッタに用いられる連結部材の図であり、(a)は正面図、(b)は一部断面側面図である。図4は図3に示す連結部材の第1部材の図であり、(a)は正面図、(b)はA−A線断面図である。図5は図3に示す連結部材の第2部材の図であり、(a)は正面図、(b)はB−B線断面図である。図6は図3に示す連結部材の分解斜視図である。
図1に例示するように、サイドカッタ(1)は、中心軸線(O)を中心として回転する工具本体(2)の先端外周部に、周方向に略等間隔に4箇所設けられたチップ取付け溝(3)にスローアウェイチップ(10)が装着されてなる。チップ取付け溝(3)は、工具本体(2)の先端外周部に凹設された切りくずポケット(4)の回転方向(K)前方側を向く壁面に切欠き形成される。チップ取付け溝(3)の底面(3a)にはチップ固定ねじ(20)が螺合する雌ねじ孔(6)が設けられている。スローアウェイチップ(10)は例えば超硬合金等の硬質材料を等脚台形平板状に成形したものであり、取付け穴(10a)が上下面を貫通して形成される。スローアウェイチップ(10)は、すくい面(10b)となる等脚台形状の上面を回転方向(K)前方に向け、対向する下面(10c)をチップ取付け溝(3)の底面(3a)に当接し、取付け穴(10a)に挿通したチップ固定ねじ(20)をチップ取付け溝(3)の底面(3a)に設けられた雌ねじ穴(6)にねじ込むことにより固定される。すくい面(10b)の辺稜部に形成される切れ刃(11)は、サイドカッタ(1)の径方向外方を向く外周刃(11a)、サイドカッタ(1)の両側面側にある側刃(11b)及び外周刃(11a)と側刃(11b)に挟まれたコーナ(11c)から構成される。外周刃(11a)、側刃(11b)及びコーナ(11c)に連なる逃げ面(12a、12b、12c)は、すくい面(10b)に対して鋭角に交差し正の逃げ角を有する。
スローアウェイチップ(10)の内周側の側面(12d)は楔部材(30)の側面(30b)によって支持されている。チップ取付け溝(3)の内周側に連なって形成された楔部材挿入溝(5)には、楔部材(30)がねじ部材(40)によって装着されており、楔部材(30)の内周側の側面(30a)が楔部材挿入溝(5)の内周側の壁面(5b)に当接するとともに、ねじ部材(40)を操作することによって前記壁面(5b)に沿って移動可能とされている。ここで、前記壁面(5b)及びねじ部材(40)の中心軸線は、楔部材(30)を楔部材挿入溝(5)の底面(5a)側に移動させたとき、楔部材(30)がスローアウェイチップ(10)を外周側へ押圧するように、スローアウェイチップ(10)の内周側の側面(12d)に対して所定角度傾斜している。
図1及び図2に例示したように、工具本体(2)の中央部には、工具本体(2)の中心軸線(CL)に沿って直線状に延びる断面略円形状をなす単一の第1流路(50)が形成される。この第1流路(50)の導入側の端部(図示しない)は、例えば工作機械の主軸又は保持用ホルダを介して切削用流体が供給される場合には工具本体(2)の中央後端部に開口する。第1流路(50)の導入側の端部から導入された切削用流体は、工具本体(2)の先端側の中央部分に位置する下流側の端部(50b)に向かう。
一方、工具本体(2)の先端側には、中心軸線(CL)付近から工具本体(2)の径方向外方に位置する4つのスローアウェイチップ(10)に向かって放射状且つ直線状に延びる4本の断面略円形状の第2流路(51)が設けられる。各々の第2流路(51)の下流側の端部(51b)はポケット(4)の壁面(4a)に開口し、この開口部がスローアウェイチップ(10)の切れ刃(11)側に向けられている。第1流路(50)の下流側の端部(50b)及び第2流路(51)の上流側の端部(51a)同士は、曲線状に形成された、断面略円形状の4本の連結流路(61A〜61D)によって連通され、第1流路(50)から導入された切削用流体は、連結流路(61A〜61D)を通って各々の第2流路(51)に供給されポケット(4)の壁面(4a)の開口部(51b)からスローアウェイチップ(10)の切れ刃(11)に向かって噴出される。切削用流体としては、切れ刃(11)の潤滑又は冷却を目的とした切削油剤、圧縮空気、ミスト、又は極微量の高潤滑切削油剤と圧縮空気とを混合した極微量切削剤(MQL)が挙げられる。
連結流路(61A〜61D)は、単一の第1流路(50)の下流側の端部(50b)から滑らかに4本に分岐し、それぞれが第2流路(51)の上流側の端部(51a)に向かって放射状且つ側面視で曲線状に延びており滑らかに前記端部(51a)に接続している。この実施の形態では、図1及び図2に例示したように、工具本体(2)の先端中央部に着脱可能に装着される連結部材(60)に形成した連結流路(61A〜61D)によって第1流路(50)と第2流路(51)とが連通されている。すなわち、工具本体(2)の先端面(2b)の中央部には略円柱状をなす凹部(6)が形成され、この凹部(6)の底面中央部には第1流路(50)の下流側の端部(50b)が開口するとともに、凹部(6)の内壁面には周方向に沿って略等間隔に各々の第2流路(51)の上流側の端部(51a)が開口する。前記凹部(6)に着脱可能に装着される略円柱状の連結部材(60)には連結流路(61A〜61D)が形成されていて、図3に例示するように、これら連結流路(61A〜61D)は、凹部(6)に開口した第1流路(50)の下流側の端部(50b)及び第2流路(51)の上流側の端部(51a)に対応するように、連結部材(60)の端面(60c)中央部に上流側の端部(62a)が開口するとともに、連結部材(60)の外周面(60a)に沿って周方向に略等間隔に下流側の端部(62b)が開口する。各々の連結流路(61A〜61B)は上流側の端部(62a)から4つに分岐し連結部材(60)の中心軸線(CLr)から下流側の端部(62b)に向かって正面視では放射状且つ側面視では曲線状に延設される。そして、工具本体(2)の凹部(6)に連結部材(60)を装着したとき、連結流路(61A〜61D)の上流側の端部(62a)及び下流側の端部(62b)がそれぞれ凹部(6)に開口する第1流路(50)の下流側の端部(50b)及び第2流路(51)の上流側の端部(51a)に連結することによって、第1流路(50)と第2流路(51)とが連通する。
図3〜図5に例示するように、本実施の形態では、連結流路(61A〜61D)は側面視で一定の曲率半径(R)の円弧状をなす中心軸線(CLa〜CLd)に沿って断面円形状に形成されるとともに、連結部材(60)の中心軸線(CLr)を中心として回転対称的に形成されている。さらに、連結流路(61A〜61D)の上流側の端部(62a)において、各々の連結流路(61A〜61D)の中心軸線(CLa〜CLd)と、第1流路(50)の下流側の端部(50b)の中心軸線(CLu)とのなす角度(α)は0°〜30°の範囲に設定され、急激に屈曲することなく滑らかに連結する。同様に連結流路(61A〜61D)の下流側の端部(62b)において、各々の連結流路(61A〜61D)の中心軸線(CLa〜CLd)と、第2流路(51)の上流側の端部(51a)の中心軸線とのなす角度は0°〜30°の範囲に設定され、急激に屈曲することなく滑らかに連結する。側面視における連結流路(61A〜61D)の中心軸線(CLa〜CLd)の形状は、一定の曲率半径(R)の円弧状に限定されず、2つ以上の異なる曲率半径の円弧を組み合わせた形状、又は1つ以上の円弧と1つ以上の直線とを組み合わせた形状であってもよい。このとき、円弧同士の接続部又は円弧と直線との接続部における接線同士のなす角度は好ましくは30°以下、より好ましくは20°以下、特に好ましくは10°以下に設定され前記接続部が滑らかに接続されるのが好ましい。また、連結流路(61A〜61D)と第2流路(51)とは全長にわたってほぼ同一の内径に設定されるのが好ましく、第1流路(50)及び第2流路(51)は直線状に形成されるのが好ましい。
図4及び図5に例示するように、連結部材(60)は、中心軸線(CLr)を中心とした連結流路(61A〜61D)の中心軸線(CLa〜CLd)の回転軌跡で構成された曲面状の接合面(64a、65a)を、互いに密着させた第1部材(64)と第2部材(65)とから構成されている。すなわち、図4に例示した第1部材(64)は、連結部材(60)の中心軸線(CLr)を中心とした連結流路(61A〜61D)の中心軸線(CLa〜CLd)の回転軌跡により形成された、逆富士山状をなす凹曲面状の接合面(64a)が形成され、この接合面(64a)と中央底部と、対向する端面(60c)中央部とを貫通する連結流路(61A〜61D)の上流側の端部(62a)が形成され、さらに、接合面(64a)の表面に沿って連結流路(61A〜61D)の断面を略2等分した断面半円形状の溝(64A〜64D)が、上流側の端部(62a)から外周面(60a)の4箇所に開口する各々の下流側の端部(62b)にわたって延設される。一方の第2部材(65)は、図5に例示したように、連結部材(60)の中心軸線(CLr)を中心とした連結流路(61A〜61D)の中心軸線(CLa〜CLd)の回転軌跡により形成された、富士山状をなす凸曲面状の接合面(65a)が形成され、接合面(65a)の表面に沿って連結流路(61A〜61D)の断面を略2等分した断面半円形状の溝(65A〜65D)が、第2部材(65)の外周面(60a)の4箇所に開口する各々の下流側の端部(62b)から中央部の***最高点まで延設される。
連結部材(60)を構成する第1部材(64)及び第2部材(65)の製作方法の例について以下に説明する。両部材(64、65)ともに略円柱状の素材が用いられ、この素材の一端面には、第1部材(64)では逆富士山状の凹曲面状の接合面(64a)、第2部材(65)では富士山状の凸曲面状の接合面(64a、65a)が旋削加工により形成される。そして、図4及び図5に例示したように、各々の接合面(64a、65a)の表面に沿って連結流路(61A〜61D)の断面を略2等分した断面半円形状の溝(64A〜64D、65A〜65D)をボールエンドミル(70)の先端ボール刃を用いた切削加工により形成する。このようにして製作された第1部材(64)及び第2部材(65)は、互いの断面半円形状の溝(64A〜64D、65A〜65D)が合致し且つ互いの接合面(64a、65a)同士が密着した状態で連結することにより連結部材(60)を構成する。
図6に例示するように、第2部材(65)の端面(60b)と接合面(65a)とを貫通する2つのざぐり穴(66A)が設けられる一方、第1部材(64)の接合面(64a)には前記ざぐり穴(66A)に対応する雌ねじ穴(66B)が設けられる。前記ざぐり穴(66A)に挿通されたねじ部材(68)を前記雌ねじ穴(66B)に螺着することにより双方の部材(64、65)は接合面(64a、65a)同士を密着した状態で連結される。双方の部材(64、65)は上記のねじ部材(68)による連結に加え、接合面(64a、65a)同士が接着材又はシール材を介して連結されるようにすれば、接合面(64a、65a)間の気密性が高められ切削用流体の外部への漏れや圧力の低下等が確実に防止できる。
また、図6に例示した連結部材(60)には、両端面(60b、60c)を貫通するざぐり穴(67)が中心軸線(CLr)を中心として対称的に2ヶ所に設けられる。連結部材(60)を収容する工具本体(2)の凹部(6)の底面には、前記ざぐり穴(67)に挿通した六角穴付きボルト等のねじ部材(69)を前記凹部(6)の底面に設けられた雌ねじ穴(図示しない)にねじ込むことにより工具本体(2)に固定される。ここで工具本体(2)に対する連結部材(60)の円周方向の位置決めは、図1に例示するように、工具本体(2)の先端面(2b)における凹部(6)の開口縁部と、連結部材(60)の先端面(60b)とにそれぞれ設けられた位置合わせマーク(7)を一致させた状態で固定されることにより行われる。
図1及び図2から参照されるように、以上に説明したサイドカッタ(1)は、直接又はホルダ等を介して工作機械の主軸に取付けられ中心軸線(CL)まわりに回転されるとともに前記中心軸線(CL)に直交する方向に送りが与えられることにより、被削材に溝加工又は平面加工を行う。外部の供給部から例えば工作機械の主軸等を介して供給された切削用流体は、第1流路(50)の導入側の端部(図示しない)から連結流路(61A〜61D)を経て第2流路(51)の下流側の端部(51b)の開口部から切れ刃(11)に向かって噴出される。直線状をなす単一の第1流路(50)と4本の第2流路(51)とを、曲線状をなす4本の連結流路(61A〜61D)によって連結したことから、工具本体(2)内部の流路を流通する切削用流体の乱流及び流れに対する障害が生じないため、切削油剤、圧縮空気、ミスト、又は極微量の高潤滑切削油剤と圧縮空気とを混合した極微量切削剤(MQL)を切れ刃(11)の刃先に効率良く供給することができる。特に、極微量切削剤(MQL)が工具本体(2)内部を流通する過程において高潤滑切削油剤が凝縮液化しないため、切れ刃(11)の刃先に高潤滑切削油剤を効率良く供給することができる。第1流路(50)及び第2流路(51)においては切削用流体の乱流及び流れに対する障害が生じないようにするため、それぞれの流路(50、51)は直線状に形成されるのが好ましい。
工具本体(2)の内部に曲線状の連結流路(61A〜61D)を鋳造や射出成形等の成形方法により形成した場合には、連結流路(61A〜61D)及び工具本体(2)の金型を要するため製造コストの点で問題があるが、本実施の形態によれば、連結流路(61A〜61D)は、連結部材(60)を構成する第1部材(64)及び第2部材(65)のそれぞれの接合面(64a、65a)に切削加工により形成した断面半円形状の溝(64A〜64D、65A〜65D)を相互に組み合わせて形成していることから、製造コストが大幅に低減するほか、連結流路(61A〜61D)ならびに第1流路及び第2流路の横断面形状や縦断面形状の自由度が高く、これらの形状変更が比較的簡単且つ容易になる。
次に、他の実施の形態について図7を用いて説明する。図7は第2の実施の形態であるサイドカッタの側面図であり、第1の実施の形態と同一構成には同一符号を付し、その説明を省略する。第1の実施の形態において、連結部材(60)に形成された連結流路(61A〜61D)を構成する断面半円形状の溝(64A〜64D)が、第2の実施の形態では、工具本体(2)に直接形成されている。言い換えれば、第1の実施の形態における連結部材(60)の第1部材(64)に形成された接合面(64a)及び断面半円形状の溝(64A〜64D)を工具本体(2)に直接形成したものである。詳細には、図7に例示したように、工具本体(2)の先端中央部に形成された凹部(6)には、その底面中央部に開口する第1流路(50)の下流側の端部(50b)と、内壁面(6a)の4箇所に開口する第2流路(51)の上流側の端部(51a)との間に、連結流路(61A〜61D)の中心軸線(CLa〜CLd)に沿う逆富士山状をなす凹曲面状の接合面(64a)が形成され、この接合面(64a)の表面に沿って連結流路(61A〜61D)の断面を略2等分した断面半円形状の溝(64A〜64D)が第1流路(50)の下流側の端部(50b)から第2流路(51)の上流側の端部(51a)にわたって延設される。第1の実施の形態に用いられた第2部材(65)は、その接合面(65a)を工具本体(2)の凹部(6)の接合面(64a)に向けて前記凹部(6)内に収容される。第2部材(65)を工具本体(2)の凹部(6)内に固定するには、第1の実施の形態と同様にねじ部材(68)を用いて行えばよい。このとき、凹部(6)及び第2部材(65)は、互いの接合面(64a、65a)同士が密着し且つ互いの断面半円形状の溝(64A〜64D、65A〜65D)が合致した状態で固定されていて、第1流路(50)と第2流路(51)とを連通する断面円形状の連結流路(61A〜61D)が形成される。
上記の実施の形態によれば、直線状をなす単一の第1流路(50)と4本の第2流路(51)とを、曲線状をなす4本の連結流路(61A〜61D)によって連結したことから、工具本体(2)内部の流路を流通する切削用流体の乱流及び流れに対する障害が生じないため、切削油剤、圧縮空気、ミスト、又は極微量の高潤滑切削油剤と圧縮空気とを混合した極微量切削剤(MQL)を第2流路(51)の下流側の端部(51b)の開口部から切れ刃(11)の刃先に効率良く供給することができる。特に、極微量切削剤(MQL)が工具本体(2)内部を流通する過程において高潤滑切削油剤が凝縮液化しないため、切れ刃(11)の刃先に高潤滑切削油剤を効率良く供給することができる。第1流路(50)及び第2流路(51)においては切削用流体の乱流及び流れに対する障害が生じないようにするため、それぞれの流路(50、51)は直線状に形成されるのが好ましい。
工具本体(2)の内部に曲線状の連結流路(61A〜61D)を鋳造や射出成形等の成形方法により形成した場合には、連結流路(61A〜61D)及び工具本体(2)の金型を要するため製造コストの点で問題があるが、本実施の形態によれば、連結流路(61A〜61D)は、工具本体(2)の凹部(6)及び第2部材(65)のそれぞれの接合面(64a、65a)に切削加工により形成した断面半円形状の溝(64A〜64D、65A〜65D)を相互に組み合わせて形成していることから、製造コストが大幅に低減するほか、連結流路(61A〜61D)ならびに第1流路及び第2流路の横断面形状や縦断面形状の自由度が高く、これらの形状変更が比較的簡単且つ容易になる。
本発明は、以上に説明したサイドカッタに限定されることはなく、工具本体(2)の内部に流路を有し、複数の切れ刃(11)に切削用流体を供給する転削工具に適用可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、以上の実施の形態に記載しなかった種々の変更、追加が可能であることは言うまでもない。
第1の実施の形態であるサイドカッタの正面図である。 図1に示すサイドカッタの要部の一部断面側面図である。 図1に示すサイドカッタに用いられる連結部材の図であり、(a)は正面図、(b)は一部断面側面図である。 図3に示す連結部材の第1部材の図であり、(a)は正面図、(b)はA−A線断面図である。 図3に示す連結部材の第2部材の図であり、(a)は正面図、(b)はB−B線断面図である。 図3に示す連結部材の分解斜視図である。 第2の実施の形態であるサイドカッタの要部の一部断面側面図である。 従来の油穴付き回転工具の側面図である。
符号の説明
1 サイドカッタ
2 工具本体
3 チップ取付け溝
5 楔部材挿入溝
6 凹部
7 位置合わせマーク
10 スローアウェイチップ
11 切れ刃
30 楔部材
50 第1流路
51 第2流路
50b 第1流路の下流側の端部
51a 第2流路の上流側の端部
51b 第2流路の下流側の端部
60 連結部材
61A〜61D 連結流路
62a 連結流路の上流側の端部
62b 連結流路の下流側の端部
64 第1部材
65 第2部材
64a、65a 接合面
64A〜64D、65A〜65D 断面半円形状の溝
CL サイドカッタの中心軸線
CLr 連結部材の中心軸線
CLa〜CLd 連結流路の中心軸線

Claims (5)

  1. 中心軸線(CL)まわりに回転する工具本体の先端外周部に、周方向に沿って2以上の切れ刃が設けられた転削工具において、
    前記工具本体の内部には、外部から供給された切削用流体を前記切れ刃に向けて噴射させるための流路が形成され、この流路は、少なくとも前記切削用流体を前記工具本体内部に導入する単一の第1流路と、この第1流路から分岐して各々の切れ刃に向けて開口する2以上の第2流路と、前記第1流路及び第2流路の端部同士を滑らかに連通し且つ滑らかな曲線状をなす2以上の連結流路とから構成されており、
    前記第1流路と前記連結流路と前記第2流路とは隙間無く連結されていることを特徴とする転削工具。
  2. 前記流路に供給される前記切削用流体が切削油剤、圧縮空気、ミスト、又は、極微量の高潤滑切削油剤と圧縮空気とを混合した極微量切削剤(MQL)のいずれかであることを特徴とする請求項1記載の転削工具。
  3. 前記連結流路は少なくともその一部が前記工具本体に着脱自在に装着される連結部材によって形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の転削工具。
  4. 前記連結部材を前記工具本体に装着することにより前記連結流路が形成されることを特徴とする請求項3記載の転削工具。
  5. 前記連結流路が連結部材の中心軸線(CLr)を中心として回転対称的に形成されるとともに、前記連結部材が前記中心軸線(CLr)を中心とした前記連結流路の中心軸線(CLa〜CLd)の回転軌跡で構成された曲面状の接合面を、互いに密着させた第1部材と第2部材とから構成されていることを特徴とする請求項3又は4記載の転削工具。
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