JP4816509B2 - 車両走行路判別装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両走行路判別装置に関し、特に、車両に実際に発生している加速度、または発生していると推定される加速度に基づいて、車両が走行している路面状態を判定する車両走行路判別装置に関する。
車輪のスリップ率に基づいてブレーキ圧を増減させるアンチスキッド制御を実行する場合、車両の走行路面の状態を精度よく判別し、車両の走行路に応じたアンチスキッド制御を実行することが好ましい。このため、例えば推定車輪速度と実車輪速度との偏差が基準値よりも大きいときに走行路が走行抵抗の高い走行路であると判定する車両用アンチスキッド制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、例えば、車両の走行路が砂地路でないと判断された場合に、砂地路に応じたブレーキ圧の増減処理を解除するアンチスキッド制御装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。また、例えば、車両が砂地路を走行していると判断された場合、車両の減速中あるいは高速走行中に、車両が砂地走行状態にあるか、または牽引走行状態にあるかを再判定する車両走行状態判別装置が提案されている(例えば、特許文献3参照)。また、例えば、車体加速度と車輪加速度の双方が、駆動力推定加速度を下回った場合に、車両の走行路が砂地路であると判断する車両走行路判別装置が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
特開2005−138737号公報 特開2006−335111号公報 特開2006−335113号公報 特開2006−335114号公報
推定加速度と実加速度との関係は、車両の走行路の状態以外にも、例えば車両の走行距離の総計や経年劣化、レギュラーおよびハイオクなど使用される燃料の種類など様々な要因により変化する場合がある。上述の特許文献に記載される技術では、このような要因により推定加速度と実加速度との関係が変化しても車両の走行路が砂地路であると誤判定されることを抑制すべく、例えば通常路と判定される領域を予め広げておくなどの対策が必要となる。しかしながら、このような対策を施した場合は正確に通常路と砂地路とを判定することが困難となる。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両が走行している路面状態を精度良く判定することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の車両走行路判別装置は、車両を走行させるための駆動源の出力に基づいて車両に発生していると推定される推定加速度を演算する加速度推定手段と、車両に実際に発生している実加速度を演算する実加速度演算手段と、推定加速度と実加速度とを比較して、車両が走行している路面状態を判定する路面状態判定手段と、を備える。前記路面状態判定手段は、所定の時間内における推定加速度の平均値と、当該所定の時間内における実加速度の平均値との比を算出することにより補正値を取得し、取得した補正値を利用して推定加速度を補正し、補正された推定加速度と、実加速度とを比較して、路面状態を判定する。
この態様によれば、このような車両状態が変化することにより推定加速度と実加速度との関係が変化した場合であっても、車両が走行している路面状態を正確に判定することができる。このため車両が走行している路面状態の誤判定を抑制し、例えばアンチスキッド制御など路面状態の判定結果を利用した制御において適切な制御を実現することができる。
また、この態様によれば、上記の車両状態が変化することによって推定加速度と実加速度との関係が変化した場合であっても、その変化を加味して路面状態を判定することが可能となる。このため、車両が走行している路面状態を正確に判定することができる。
また、推定加速度の平均値と実加速度の平均値との比を算出することにより、車両状態によって推定加速度と実加速度との関係がどのように変化しているかを明らかにすることができる。また、双方の平均値の比を算出することによって、推定加速度と実加速度との関係をより正確に演算することが可能となる。したがって、この態様によれば、推定加速度を正確に補正することができる。
本発明の別の態様もまた、車両走行路判別装置である。この装置は、車両を走行させるための駆動源の出力に基づいて車両に発生していると推定される推定加速度を演算する加速度推定手段と、車両に実際に発生している実加速度を演算する実加速度演算手段と、推定加速度と実加速度とを比較して、車両が走行している路面状態を判定する路面状態判定手段と、を備える。前記路面状態判定手段は、車両が走行している路面が砂地路よりも走行抵抗が小さい通常路か否かを判定し、車両が走行している路面が通常路と判定した場合に推定加速度を補正し、補正された推定加速度と、実加速度とを比較して、路面状態を判定する。
例えば、車両が砂地路を走行している場合は、推定加速度と実加速度との関係の変化が、砂地路を走行していることによるものか、車両状態が変化したことによるものかを切り分けることが困難である。この態様によれば、推定加速度を補正するとき、推定加速度と実加速度との関係の変化は車両状態が変化したことによるものと概ね見なすことができる。このため、簡易且つ正確に推定加速度を補正することができる。
車両速度を検出する車両速度検出手段と、車輪の加速度を検出する車輪加速度検出手段と、をさらに備えてもよい。路面状態判定手段は、検出された車両速度が所定の速度閾値より大きく、および検出された車輪加速度が所定の加速度閾値より小さい場合に、車両が走行している路面が通常路と判定してもよい。
車両が砂地路を走行しているときは、車両の速度が高くなると車輪が砂に潜る量が低減し、車輪加速度が大きくなる。この態様によれば、これを利用して車両の走行路が砂地路か通常路かを正確に判定することができる。
路面状態判定手段は、車両が走行している路面が通常路であると所定の時間にわたって判定された場合に、当該所定の時間内における推定加速度の平均値と、当該所定の時間内における実加速度の平均値との比を算出することにより補正値を取得し、取得した補正値を利用して推定加速度を補正してもよい。
この態様によれば、所定の時間にわたって通常路を走行しているときに得られた推定加速度および実加速度を利用して推定加速度を補正することができるため、さらに精度が高い路面状態の判定を実現することができる。
本発明の別の態様もまた、車両走行路判別装置である。この装置は、車両を走行させるための駆動源の出力に基づいて車両に発生していると推定される推定加速度を演算する加速度推定手段と、車両に実際に発生している実加速度を演算する実加速度演算手段と、推定加速度と実加速度との関係に影響を与える車両状態に応じて推定加速度を補正し、補正された推定加速度と、実加速度とを比較して、車両が走行している路面状態を判定する路面状態判定手段と、を備える。前記路面状態判定手段は、イグニッションスイッチがオフにされる直前まで、補正した推定加速度と、実加速度とを比較して路面状態を判定していた場合でも、次にイグニッションスイッチがオンにされたときは、補正していない推定加速度と、実加速度とを比較して路面状態を判定する。
イグニッションスイッチがオフにされたとき、次にオンにされるまでの間に例えば車両に乗っている乗員の総重量などの車両状態が変化する可能性がある。この態様によれば、このような場合を考慮してイグニッションスイッチがオンにされたときに推定加速度を補正せずに路面状態を判定することで、イグニッションスイッチがオンにされた直後における路面状態の誤判定を抑制することができる。
本発明によれば、車両が走行している路面状態を精度良く判定することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という。)について詳細に説明する。
図1は、本発明による車両走行路判別装置が適用された車両を示す概略構成図である。同図に示される車両1は、車輪FL,FR,RLおよびRRを有する。ここでは、車輪FRは運転席からみて前方右側、車輪FLは前方左側、車輪RRは後方右側、車輪RLは後方左側の車輪をそれぞれ示す。また、車両1は、ガソリンエンジンまたはディーゼルエンジンである内燃機関2と、自動変速機または無段変速機である変速機3を含むトランスアクスル4と、図示されないトランスファとを有する。すなわち、本実施形態の車両1は、例えばRV車両やいわゆるピックアップトラックといったような4輪駆動車両として構成されており、前輪FL,FRには、トランスファ、図示されないフロントデファレンシャルおよびドライブシャフト5L,5Rを介して、内燃機関2から動力が伝達される。また、トランスアクスル4のアウトプットシャフト6は、リヤデファレンシャル7に接続されており、このリヤデファレンシャル7には、ドライブシャフト8L,8Rを介して後輪RLおよびRRが連結されている。なお、本実施形態の車両1は、いわゆるハイブリッド車両や電気自動車として構成され得ることはいうまでもない。
また、車両1は、車輪FR〜RLごとに設けられたディスクブレーキユニット9FR,9FL,9RRおよび9RLを含む制動装置10を備えている。制動装置10は、いわゆるEBD(Electronic Brake force Distribution:電子制動力分配制御)付きアンチスキッド制御装置(ABS)として構成されている。各ディスクブレーキユニット9FR〜9RLは、それぞれブレーキディスク11およびブレーキキャリパ12を含み、各ブレーキキャリパ12は、ホイールシリンダ41,42,43または44を内蔵している。また、各ブレーキキャリパ12のホイールシリンダ41〜44は、それぞれ独立の液圧ラインを介してブレーキアクチュエータ20に接続されている。
ブレーキアクチュエータ20は、マスタシリンダ14の2つの出力ポートに接続されており、マスタシリンダ14には、ブースタ15を介してブレーキペダル16が接続されている。そして、本実施形態では、各ブレーキキャリパ12に含まれるホイールシリンダ41〜44のブレーキ圧が、マスタシリンダ14から供給される液圧に拘らず独立して設定可能とされている。マスタシリンダ14に対しては、マスタシリンダ圧センサ13が設けられており、ブレーキペダル16に対しては、ペダル踏み込み時にONされるブレーキランプスイッチ17が設けられている。更に、車輪FR〜RLには、それぞれの回転速度すなわち車輪速度に応じた信号を出力する車輪速センサ18が設けられている。
図2は、制動装置10に含まれるブレーキアクチュエータ20の系統図である。同図に示されるように、ブレーキアクチュエータ20における液圧回路は、右前輪FRおよび左後輪RL用の系統と、左前輪FLおよび右後輪RR用の系統とが独立したダイアゴナル系統として構成される。これにより、一方の系統に何らかの支障をきたしても、他方の系統の機能は確実に維持される。
マスタシリンダ14の一方の出力ポートには、ノーマルオープンの電磁弁31および37が並列に接続されており、電磁弁31には液圧路を介して右前輪FR用のホイールシリンダ41が、電磁弁37には、液圧路を介して左後輪RL用のホイールシリンダ44が接続されている。そして、電磁弁31,37とマスタシリンダ14との間には、液圧ポンプ21の吐出口が接続されている。また、マスタシリンダ14の他方の出力ポートには、ノーマルオープンの電磁弁33および35が並列に接続されており、電磁弁33には液圧路を介して左前輪FL用のホイールシリンダ42が、電磁弁35には、液圧路を介して右後輪RR用のホイールシリンダ43が接続されている。そして、電磁弁33,35とマスタシリンダ14との間には、液圧ポンプ22の吐出口が接続されている。液圧ポンプ21および22は電動モータ23によって駆動されるものであり、これらの液圧ポンプ21および22が作動すると、ホイールシリンダ41〜44に対して所定の圧力に昇圧されたブレーキ液が供給される。
ホイールシリンダ41には、更にノーマルクローズの電磁弁32が接続され、ホイールシリンダ44には、更にノーマルクローズの電磁弁38が接続されている。電磁弁32および38の下流側ポートはリザーバ24に接続されると共に、逆止弁CVを介して液圧ポンプ21の吸入口に接続されている。また、ホイールシリンダ42には、ノーマルクローズの電磁弁34が接続され、ホイールシリンダ43には、ノーマルクローズの電磁弁36が接続されている。電磁弁34および36の下流側ポートはリザーバ25に接続されると共に、逆止弁CVを介して液圧ポンプ22の吸入口に接続されている。各リザーバ24,25は、ピストンおよびスプリングを含み、電磁弁32〜38を介して流れ込むホイールシリンダ41〜44からのブレーキ液を収容する。
電磁弁31〜38は、何れもソレノイドコイルを備えた2ポート2位置電磁切換弁である。電磁弁31〜38は、ソレノイドコイルの非通電時に図2に示される第1位置に設定され、これにより、ホイールシリンダ41〜44はマスタシリンダ14と連通する。また、電磁弁31〜38は、ソレノイドコイルの通電時に第2位置に設定され、これにより、ホイールシリンダ41〜44はマスタシリンダ14から遮断され、リザーバ24または25と連通する。なお、図2において、DPはダンパ、CVは逆止弁、ORはオリフィス、FTはフィルタを示す。逆止弁CVは、ホイールシリンダ41〜44およびリザーバ24,25からマスタシリンダ14へのブレーキ液の流通を許容する一方、それとは逆方向の流れを遮断する。
そして、電磁弁31〜38のソレノイドコイルの通電状態を制御することにより、ホイールシリンダ41〜44のブレーキ液圧を増圧、減圧または保持することが可能となる。すなわち、電磁弁31〜38のソレノイドコイルの非通電時には、ホイールシリンダ41〜44にマスタシリンダ14および液圧ポンプ21または22からブレーキ液が供給され、これにより、ホイールシリンダ41〜44のブレーキ液圧が増圧される。また、電磁弁31〜38のソレノイドコイルの通電時には、ホイールシリンダ41〜44がリザーバ24または25と連通し、ホイールシリンダ41〜44のブレーキ液圧が減圧される。更に、電磁弁31,33,35および37のソレノイドコイルに通電する一方、その他の電磁弁32,34,36および38のソレノイドコイルを非通電とすれば、ホイールシリンダ41〜44のブレーキ液圧が保持される。そして、上記ソレノイドコイルに対する通電、非通電の時間間隔を調整することにより、ホイールシリンダ41〜44のブレーキ液圧を緩やかに増圧(パルス増圧)させることも可能となる。
このように構成されるブレーキアクチュエータ20は、図1および図2に示されるように、電子制御ユニット(以下、「ECU」という)100によって制御される。すなわち、ECU100は、車輪FR〜RLのスリップ率に基づいて各車輪FR〜RLに制動力を付与するためのブレーキ圧を増減させるアンチスキッド制御(以下「ABS制御」という)を実行する。ECU100は、図示されないCPU、ROM、RAM、入出力インターフェースおよび記憶装置等を含むものであり、ブレーキアクチュエータ20を構成する電磁弁31〜38のソレノイドコイルの通電状態を制御する。また、上述の液圧ポンプ21および22の電動モータ23もECU100により制御される。
図3は、車両1に設けられている制動装置10の制御ブロック図である。なお、ECU100は、各種演算処理を実行するCPU、各種制御プログラムを格納するROM、データ格納やプログラム実行のためのワークエリアとして利用されるRAMを有し、図3においてECU100は、これらCPU、ROM、RAMなどのハードウェア、およびソフトウェアの連携によって実現される機能ブロックとして描かれている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェアおよびソフトウェアの組合せによって様々な形で実現することができる。
ECU100には、上述のマスタシリンダ圧センサ13や、ブレーキランプスイッチ17、各車輪FR〜RLの車輪速センサ18が接続されている。マスタシリンダ圧センサ13は、マスタシリンダ14内のブレーキオイルの圧力を検知し、検知した値を示す信号をECU100に与える。ブレーキランプスイッチ17は、ブレーキペダル16がドライバーによって踏み込まれるとONされ、その旨を示す信号をECU100に与える。各車輪速センサ18は、対応する車輪FL〜RRの回転速度すなわち車輪速度と回転方向とを示す信号をECU100に与える。
これに加えて、ECU100には、Gセンサ45、シフトポジションセンサ46、エンジン回転数センサ47、およびスロットル開度センサ48が接続されている。Gセンサ45は、いわゆる2軸加速度センサであり、車両1の前後方向すなわち進行方向における加速度(加減速度)、および車両1の横方向すなわち幅方向における加速度を検出する。Gセンサ45は、車両の前後方向および横方向の加速度を示す信号をECU100に与える。なお、2軸加速度センサであるGセンサ45に代わって、車両1の前後方向における加速度のみを検出するセンサ、および車両1の横方向における加速度のみを検出するセンサが用いられてもよい。
シフトポジションセンサ46は、ドライバーにより設定された変速機3のシフトレンジを検知して、検知したレンジを示す信号をECU100に与える。エンジン回転数センサ47は、内燃機関2の回転数を検知し、検知した値を示す信号をECU100に与える。スロットル開度センサ48は、内燃機関2に含まれる図示されないスロットルバルブ(例えば電子制御式スロットルバルブ)の開度を検知し、検知した値を示す信号をECU100に与える。
図3に示されるように、ECU100には、スリップ率取得部101、ブレーキ圧設定部102、車速取得部103、推定加速度演算部104、実加速度演算部105、および路面状態判定部106が構築されている。スリップ率取得部101は、車輪FR〜RLのスリップ率を取得する。ブレーキ圧設定部102は、スリップ率取得部101により取得された車輪FR〜RLのスリップ率に応じてホイールシリンダ41〜44のブレーキ液圧を設定し、電磁弁31〜38や電動モータ23への制御信号を生成する。車速取得部103は、各車輪速センサ18の検出値に基づいて車両1(車体)の速度としての車体速度Vs、および各車輪の回転加速度としての車輪加速度Dwを取得する。
推定加速度演算部104は、まずエンジン回転数センサ47により検出される内燃機関2の回転数と、シフトポジションセンサ46からの信号に基づいて得られる変速機3のギヤ比とに基づいて、駆動輪である各車輪FR〜RLの推定車輪速度を所定のサンプリング時間おきに求める。推定加速度演算部104は、求めた推定車輪速度と当該サンプリング時間とに基づいて推定される車輪加速度を算出し、各車輪FR〜RLの推定される車輪加速度の平均値の推定車輪加速度を算出する。推定加速度演算部104は、この推定車輪加速度を利用して車両1の推定加速度Geを算出する。実加速度演算部105は、Gセンサ45からの信号に基づいて車両1の実際の加速度としての実加速度Gxを算出する。路面状態判定部106は、算出された推定加速度Geおよび実加速度Gxに基づいて、車両1が走行している路面(以下、「走行路」という)の状態を判定する。これにより、ECU100は、車両の走行路を判別する車両走行路判別装置としても機能することになる。
車両1が砂地路を走行しているとき、通常路を走行しているときに比べ、同じエンジン出力を発生している場合でも円滑に加速することができず、実加速度Gxが推定加速度Geよりも大きく低下する。ECU100の路面状態判定部106はこれを利用して、推定加速度Geと実加速度Gxとを比較することにより、車両1の走行路が、「通常路」および「砂地路」の何れかであるかを判定する。なお、通常路とは、砂地路よりも走行抵抗が小さい舗装路や平坦路をいうものとする。
しかし、例えば車両1の走行距離の総計が多くなる、または車両1が製造時から年月を経ることにより、同じスロットル開度でエンジンを作動させても、車両1に実際に発生する加速度が低下していく。このような場合、車両1が通常路を走行している場合であっても、図4に示すように、車両1の走行中の時間tと加速度Gとの関係において、推定加速度Geに対して実加速度Gxが低くなる。また、例えばハイオクガソリンが使用されることを前提として推定加速度Geを演算する推定加速度演算部104がECU100に組み込まれている場合に車両1にレギュラーガソリンが使用された場合や、車両1に多くの乗員が乗っている場合や重い積載物が乗せられた場合など車両1の積載重量が大きい場合も、やはり推定加速度Geに対して実加速度Gxが低くなる可能性がある。このように推定加速度Geと実加速度Gxとの関係が変化した状態で車両1の走行路を判定すると、車両1の走行路が通常路であるにもかかわらず砂地路であると誤判定されてしまう可能性が高くなる。
このため、実施形態に係る路面状態判定部106は、推定加速度Geと実加速度Gxとの関係に影響を与えるこれらの車両状態に応じて、車両1が走行している路面状態を判定する。以下、車両1の走行路の判定手順を図5および図6に関連して詳細に説明する。
図5は、車両状態に応じて推定加速度Geを補正するための平均誤差率Kを取得する学習制御の処理手順を示すフローチャートである。本フローチャートに示す処理は、車両1に設けられたイグニッションスイッチ(図示せず)がオンにされてからオフにされるまでの間、例えばアクセルペダル(図示せず)が運転者に踏み込み操作され、車両1が加速しているときなどに所定時間おきに繰り返し実行される。
推定加速度Geと実加速度Gxとの関係は、車両状態によって変化するだけでなく、車両1が通常路から砂地路に入るときも変化する。このため、車両1が砂地路を走行しているときは、推定加速度Geと実加速度Gxとの関係の変化が、車両1が砂地路を走行していることによるものなのか、車両1の積載重量などの車両状態の変化によるものなのかを切り分けるのが困難となる。したがって、推定加速度Geを適切に補正するため、平均誤差率Kを取得する学習制御は、車両1が通常路を走行しているときに実施する必要がある。ここで、車両1が砂地路を走行しているときは、車輪が砂に潜る量が低減することから、車輪加速度Dwが大きくなる。このため、車両1の車体速度Vsが所定の速度より大きい状態で車輪加速度Dwが所定の加速度より小さくなっている場合、車両1が通常路を走行しているとみなすことができる。
このため、路面状態判定部106は、まず車速取得部103が取得した車体速度Vsが閾値速度Vth以上か否かを判定する(S10)。車体速度Vsが閾値速度Vth以上と判定した場合(S10のY)、路面状態判定部106は、次に車輪加速度Dwが閾値加速度Dth以下か否かを判定する(S12)。閾値速度Vthおよび閾値加速度DthはECU100のROMなどに格納されたものが利用され、本実施形態では、閾値速度Vthは50km/hに設定されており、閾値加速度Dthは1.0G(9.8m/s)に設定されている。
車体速度Vsが閾値速度Vth以上であり、車輪加速度Dwが閾値加速度Dth以下と判定した場合(S12のY)、車両1が通常路を走行しており、平均誤差率Kを取得する学習制御を実施できると考えられることから、路面状態判定部106は、次にS16〜S20において、学習制御のキャンセル条件をクリアするか否かを判定する。
例えば、いずれかの車輪がホイールスピンしているときも、推定加速度Geと実加速度Gxとの関係に影響を与える可能性がある。したがって、車輪がホイールスピンしているときは学習制御を実施することは好ましくない。このため路面状態判定部106は、学習制御のキャンセル条件として、まず車輪速センサ18の検出値から算出した各車輪の回転速度を相互に比較することにより、車輪がホイールスピンしているか否かを判定する(S14)。
また、シフトチェンジ直後は、そのシフトショックにより実加速度Gxが変動する可能性がある。このため、ホイールスピンはないと判定した場合(S14のY)、路面状態判定部106は、学習制御のキャンセル条件としてシフトチェンジ後2秒経過したか否かを判定する(S16)。ここで路面状態判定部106は、シフトポジションセンサ46の検出結果を利用して、シフトレンジの変更を検出したときにタイマをオンにして、シフトレンジが変更されたときからの時間を計測している。路面状態判定部106は、このタイマのカウントが2秒以上となっているか否かを判定することにより、シフトチェンジ後2秒経過したか否かを判定する。
また、制動中およびVSC(Vehicle Stability Control)やTRC(Traction Control)などの制動力の電子制御中は、車両1が減速中であり推定加速度Geと実加速度Gxとの関係が正確に把握できないため、学習制御を実施することは好ましくない。このため、シフトチェンジ後2秒経過したと判定した場合(S16のY)、路面状態判定部106は、学習制御のキャンセル条件として、ブレーキランプスイッチ17またはマスタシリンダ圧センサ13の検出結果を利用して、車両1が制動中ではないか否かを判定する。(S18)、車両1が制動中ではない場合(S18のY)、路面状態判定部106は、学習制御のキャンセル条件として、車両1がVSCやTRCなどの制動制御中か否かを、制動制御フラグを参照することなどにより判定する(S20)。制動制御が実施されている場合、これらの自動制御の実施フラグがオンにされる。
VSCやTRCなどの制動制御中でもなく(S20のY)、すべての学習制御のキャンセル条件をクリアした場合、路面状態判定部106は、学習制御の経過時間を計測するタイマはすでにオンにされているか否かを判定する(S22)。タイマがまだオフである場合(S22のN)、路面状態判定部106は、タイマをオンにして学習制御の経過時間の計測を開始する(S28)。これとともに、推定加速度演算部104および実加速度演算部105の各々は、所定のサンプリング周期毎に推定加速度Geおよび実加速度Gxの各々を算出し、路面状態判定部106は、算出された推定加速度Geおよび実加速度GxをRAMなどの記憶部に逐次格納し蓄積する(S30)。
タイマがすでにオンにされている場合(S22のY)、路面状態判定部106は、タイマの計測値を利用して、学習制御を2秒以上実施している否かを判定する(S24)。学習制御を開始してからまだ2秒経過していないと判定した場合(S24のN)、正確な平均誤差率Kを取得するための推定加速度Geおよび実加速度Gxの蓄積が不十分として、路面状態判定部106は、本フローチャートにおける処理を一旦終了する。
学習制御を開始してから2秒を経過したと判定した場合(S24のY)、路面状態判定部106は、蓄積された推定加速度Geおよび実加速度Gxを利用して、学習期間である2秒間の推定加速度Geの平均値、および実加速度Gxの平均値を算出する。路面状態判定部106は、推定加速度Geの平均値を実加速度Gxの平均値で割ることにより、すなわち、平均誤差率K=(学習期間における推定加速度Geの平均値)/(学習期間における実加速度Gxの平均値)の式で演算することにより平均誤差率Kを取得する(S26)。路面状態判定部106は、取得した平均誤差率KをRAMなどの記憶部に格納する。なお、平均誤差率Kの最低値は1とし、平均誤差率Kが1未満の値となる場合は、路面状態判定部106は、平均誤差率Kの値を1に設定し、砂地路と誤判定する方向に平均誤差率Kが設定されることを抑制している。本実施形態では、平均誤差率Kは通常1〜1.2の値となる。
車体速度Vsが閾値速度Vthより小さいと判定した場合(S10のN)、および車輪加速度Dwが閾値加速度Dthより小さいと判定した場合は(S12のN)、車両1が通常路を走行しているとみなすことができないため、学習制御を実施することは好ましくない。また、ホイールスピンしている車輪がある場合(S14のN)、シフトチェンジ後2秒経過していない場合(S16のN)、制動中の場合(S18のN)、および制動制御中の場合(S20のN)など、学習制御のキャンセル条件を満たす場合も、学習制御を実施することは好ましくない。
このため路面状態判定部106は、これらの場合に学習制御の経過時間を計測するタイマがオンとなっているか否かを判定する(S32)。タイマがオンとなっている場合(S32のY)、学習制御が開始されていることから、路面状態判定部106は、学習制御を中止すべくタイマをオフにして学習制御の経過時間の計測を中止し(S34)、記憶部に蓄積した推定加速度Geおよび実加速度Gxの各々を示すデータを消去する(S36)。タイマがオフとなっている場合(S32のN)、学習制御は実施されていないことから、路面状態判定部106は、本フローチャートにおける処理を一旦終了する。
図6は、路面状態判定部106による車両1の走行路の判定手順を示すフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、車両1のアンチスキッド制御の実施時など所定のタイミングで開始する。
車両1の走行路の所定の判定タイミングになると、推定加速度演算部104は推定加速度Geを演算し(S40)、実加速度演算部105は実加速度Gxを演算する(S42)。次に路面状態判定部106は、平均誤差率Kを取得する学習制御が実施され、平均誤差率Kがすでに取得されているか否かを判定することにより、推定加速度Geを補正すべきか否かを判定する(S44)。
平均誤差率Kが取得されておらず、推定加速度Geを補正する必要がない場合(S44のN)、路面状態判定部106は、推定加速度Geから実加速度Gxを引いた値が第1判定閾値A1以上か否かを判定する(S54)。路面状態判定部106は、算出した値が第1判定閾値A1以上の場合(S54のY)、車両1の走行路は砂地路と判定し(S50)、算出した値が第1判定閾値A1より小さい場合(S54のN)、車両1の走行路は通常路と判定する(S52)。
平均誤差率Kがすでに取得されており、推定加速度Geを補正すべきと判定した場合(S44のY)、路面状態判定部106は、(補正後推定加速度Ga=推定加速度Ge/平均誤差率K)の式により推定加速度Geを補正して補正後推定加速度Gaを取得する(S46)。
図7に、時間t1において推定加速度Geを補正して補正後推定加速度Gaとしたときの、推定加速度Ge、補正後推定加速度Ga、および実加速度Gxの関係を示す。補正以前に、上述の様々な要因により通常路においても推定加速度Geに対して実加速度Gxが低い場合に、推定加速度Geを取得した平均誤差率Kで除して補正後推定加速度Gaに補正することにより、補正後推定加速度Gaを実加速度Gxに近づけることができる。このため、走行路の状態によって変化する補正後推定加速度Gaと実加速度Gxとの関係を利用して、走行路が砂地路か通常路かを正確に判定することが可能となる。
図6に戻る。補正後推定加速度Gaを取得すると、路面状態判定部106は、S54のように推定加速度Geではなく、補正後推定加速度Gaから実加速度Gxを引いた値が第2判定閾値A2以上か否かを判定する(S48)。路面状態判定部106は、算出した値が第2判定閾値A2以上の場合(S48のY)、車両1の走行路は砂地路と判定し(S50)、算出した値が第2判定閾値A2より小さい場合(S48のN)、車両1の走行路は通常路と判定する(S52)。路面状態判定部106は、車両1の走行路が砂地路と判定した場合は、走行路フラグを砂地路を示す値に設定し、車両1の走行路が通常路と判定した場合は、走行路フラグを通常路を示す値に設定する。
なお、車両1のイグニッションスイッチ(図示せず)がオンにされ、平均誤差率Kを取得する学習制御が未実施のときは、路面状態判定部106は、車両1の乗員数や積載する積載物の重量など、推定加速度Geと実加速度Gxとの関係に影響を与える車両状態を把握することが困難である。このため、路面状態判定部106は、推定加速度Geを補正しない場合は、図8(a)に示すように、通常路と判定される通常路判定領域が広くなるような第1判定閾値A1を使用して車両1の走行路の状態を判定する。これによって、車両1が走行しているのが通常路であるにもかかわらず砂地路と判定される誤判定を抑制することができる。
しかし、推定加速度Geを補正する以前は、通常路判定領域が広く設定されているため、逆に車両1が走行しているのが砂地路であるにもかかわらず通常路と判定される可能性がある。一方、推定加速度Geを補正する場合は、外乱が少ない状況で精度良く走行路を判定することができるため、図8(a)に示すように、誤判定を抑制するために通常路判定領域を大きくする必要性も低いと考えられる。このため、路面状態判定部106は、推定加速度Geを補正する場合は、図8(b)に示すように、砂地路と判定される砂地路判定領域が広くなるような第2判定閾値A2を使用して車両1の走行路の状態を判定する。これによって車両1の走行路を正確に判定することが可能となる。
上述のようにして路面状態判定部106によって車両1の走行路が判定され、走行路フラグが砂地路または通常路を示す値に設定されると、ECU100のブレーキ圧設定部102は、ABS制御を実行すべきタイミングにおいて、これらのフラグに示される車両1の走行路と、スリップ率取得部101により取得された車輪FR〜RLのスリップ率とに応じてホイールシリンダ41〜44のブレーキ液圧を設定し、電磁弁31〜38や電動モータ23への制御信号を生成する。すなわち、車両1では、走行路が悪路である場合に悪路用のABS制御が、走行路が砂地路である場合に砂地用のABS制御が、そして、走行路が通常路である場合に通常路用のABS制御が実行される。
なお、路面状態判定部106は、イグニッションスイッチがオフにされる直前まで、補正後推定加速度Gaと実加速度Gxとを比較して路面状態を判定していた場合でも、次にイグニッションスイッチがオンにされたときは、取得していた平均誤差率Kをクリアして、補正していない推定加速度Geと実加速度Gxとを比較して路面状態を判定する。イグニッションスイッチが一旦オフにされると、次にオンにされるまでの間に乗員数や積載物の重量が変化している可能性がある。このため、イグニッションスイッチがオンにされたときに補正していない推定加速度Geを利用して車両1の走行路を判定することにより、このような車両状態の変化による車両1の走行路の誤判定を抑制することができる。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を実施形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうる。以下、そうした例をあげる。
ある変形例では、推定加速度演算部104は、上述のように推定車輪加速度を算出する。路面状態判定部106は、算出した推定車輪加速度と実際の車輪の加速度である車輪加速度Dwとを比較することにより、車両1の走行路が砂地路および通常路のいずれであるかを判定する。また、路面状態判定部106は、同様の学習制御を実施し、学習期間に蓄積された推定車輪加速度の平均値と、蓄積された車輪加速度Dwの平均値との比を演算して平均誤差率Kを習得する。路面状態判定部106は、平均誤差率Kを利用して推定車輪加速度を補正し、補正された推定車輪加速度と車輪加速度Dwとを比較して路面状態を判定する。このように車両1の加速度ではなく車輪の加速度に着目して車両1の走行路を判定することも可能である。
本発明による車両走行路判別装置が適用された車両を示す概略構成図である。 制動装置に含まれるブレーキアクチュエータの系統図である。 車両に設けられている制動装置の制御ブロック図である。 推定加速度Geに対して実加速度Gxが低くなった状態を示す図である。 車両状態の変化に応じて推定加速度Geを補正するための平均誤差率Kを取得する学習制御の処理手順を示すフローチャートである。 路面状態判定部による車両の走行路の判定手順を示すフローチャートである。 時間t1において推定加速度Geを補正して補正後推定加速度Gaとしたときの、推定加速度Ge、補正後推定加速度Ga、および実加速度Gxの関係を示す図である。 (a)は、推定加速度Geを補正する前の通常路判定領域と砂地路判定領域との関係を示す図であり、(b)は、推定加速度Geを補正した後の通常路判定領域と砂地路判定領域との関係を示す図である。
符号の説明
1 車両、 2 内燃機関、 13 マスタシリンダ圧センサ、 17 ブレーキランプスイッチ、 18 車輪速センサ、 20 ブレーキアクチュエータ、 45 Gセンサ、 46 シフトポジションセンサ、 47 エンジン回転数センサ、 48 スロットル開度センサ、 100 ECU、 101 スリップ率取得部、 102 ブレーキ圧設定部、 103 車速取得部、 104 推定加速度演算部、 105 実加速度演算部、 106 路面状態判定部。

Claims (5)

  1. 車両を走行させるための駆動源の出力に基づいて車両に発生していると推定される推定加速度を演算する加速度推定手段と、
    車両に実際に発生している実加速度を演算する実加速度演算手段と、
    推定加速度と実加速度とを比較して、車両が走行している路面状態を判定する路面状態判定手段と、を備え、
    前記路面状態判定手段は、所定の時間内における推定加速度の平均値と、当該所定の時間内における実加速度の平均値との比を算出することにより補正値を取得し、取得した補正値を利用して推定加速度を補正し、補正された推定加速度と、実加速度とを比較して、路面状態を判定することを特徴とする車両走行路判別装置。
  2. 車両を走行させるための駆動源の出力に基づいて車両に発生していると推定される推定加速度を演算する加速度推定手段と、
    車両に実際に発生している実加速度を演算する実加速度演算手段と、
    推定加速度と実加速度とを比較して、車両が走行している路面状態を判定する路面状態判定手段と、を備え、
    前記路面状態判定手段は、車両が走行している路面が砂地路よりも走行抵抗が小さい通常路か否かを判定し、車両が走行している路面が通常路と判定した場合に推定加速度を補正し、補正された推定加速度と、実加速度とを比較して、路面状態を判定することを特徴とする車両走行路判別装置。
  3. 車両速度を検出する車両速度検出手段と、
    車輪の加速度を検出する車輪加速度検出手段と、をさらに備え、
    前記路面状態判定手段は、検出された車両速度が所定の速度閾値より大きく、および検出された車輪加速度が所定の加速度閾値より小さい場合に、車両が走行している路面が通常路と判定することを特徴とする請求項2に記載の車両走行路判別装置。
  4. 前記路面状態判定手段は、車両が走行している路面が通常路であると所定の時間にわたって判定された場合に、当該所定の時間内における推定加速度の平均値と、当該所定の時間内における実加速度の平均値との比を算出することにより補正値を取得し、取得した補正値を利用して推定加速度を補正することを特徴とする請求項2または3に記載の車両走行路判別装置。
  5. 車両を走行させるための駆動源の出力に基づいて車両に発生していると推定される推定加速度を演算する加速度推定手段と、
    車両に実際に発生している実加速度を演算する実加速度演算手段と、
    推定加速度と実加速度との関係に影響を与える車両状態に応じて推定加速度を補正し、補正された推定加速度と、実加速度とを比較して、車両が走行している路面状態を判定する路面状態判定手段と、を備え、
    前記路面状態判定手段は、イグニッションスイッチがオフにされる直前まで、補正した推定加速度と、実加速度とを比較して路面状態を判定していた場合でも、次にイグニッションスイッチがオンにされたときは、補正していない推定加速度と、実加速度とを比較して路面状態を判定することを特徴とする車両走行路判別装置。
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