JP4814757B2 - ダクト - Google Patents

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Description

この発明は、温度調整された空気などを流すためのダクトに関する。
ダクトは、建物の天井内などの構造物内に複数設置されて空気の流路を形成し、温度調整された空気などを流す。このようなダクトは、鉄板の切断加工をし、また曲げ加工をして製造した箱体である。ダクトを製造する場合、例えば図23に示すように、鉄板101〜104の長辺側両端をハゼ折りして接合部を形成し、鉄板101〜104の短辺側両端を折り曲げて屈曲部101A〜104Aを形成する。つぎに、接合部により鉄板101〜104をつなぎ合せ、合わせ部分のハゼ潰し加工をして、鉄板101〜104を矩形の箱体にする。この後、屈曲部101A〜104Aの隅部分にL字状のコーナ金具105を取り付けてフランジを形成し、ダクト100を製造する。また、ダクト100には、板状の鉄板101〜104を補強するために、フランジに対して平行に所定間隔でL字状の補強材110(山形鋼)を、ダクト100を一周するようにそれぞれ取り付ける場合がある(例えば、特許文献1参照)。
同じようにして、各種形状をしたダクトを製造し、これらのダクトを組み合わせて、空気などを流す流路を形成する。
特開2004−3821号公報
ところで、先に述べたダクト100には次の課題がある。ダクト100に補強材110を取り付ける場合、その取り付けの際に図24に示すように、補強材110の各所定位置111に対してスポット溶接またはリベットによる接合を行う。
スポット溶接の場合、鉄板101〜104に対して補強材110を位置決めし、この状態を保ちながらスポット溶接を行う。このために、ダクト100を製造する際に作業工程、部品点数が増加するとともに、補強材110が山形鋼であるためにダクト100の重量が重くなる、という課題がある。
リベットによる接合の場合、図25(a)に示すように、リベット120による接合のために鉄板101に対して補強材110の位置決めを行う。つぎに、図25(b)に示すように、補強材110と鉄板101とにリベット120を打ち込むと共に、図25(c)に示すように、リベット120の先端をかしめる。リベットによる接合には、スポット溶接の場合と同様に、鉄板101〜104に対して補強材110の位置決めを行い、この状態を保ちながらスポット溶接をするので、ダクト100を製造する際に作業工程、部品点数が増加するとともに、重量が重くなるという課題がある。また、補強材110を取り付ける工程では、リベット120の打ち込みとかしめとを行うが、これらの工程には作業騒音が大きいという課題がある。さらに、リベット120のかしめが不完全であると、リベット120の打ち込み部分の穴から空気が出入りし、ダクト100の機密性を保つことができないという課題もある。
この発明の目的は、前記の課題を解決し、補強材の取り付けを不要にすることができるダクトを提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、板状の複数の壁板の裏面が向かい合うように前記各壁板を接合して空洞を形成する、断面が矩形のダクトにおいて、上面に位置する前記壁板の裏面側と下面に位置する前記壁板の裏面側とに互いに対向して設けられ、前記壁板を折り重ねて前記空洞の形成方向に長板状に形成された重ね合せ部と、前記上面に位置する壁板の重ね合せ部と前記下面に位置する壁板の重ね合せ部とを連結して前記壁板を補強し、かつ着脱自在な補強部材と、を備え、前記壁板の接合部とこの壁板の前記重ね合せ部との距離および、同一の前記壁板における前記重ね合せ部と重ね合せ部との距離を、重ね合せ部間距離とし、予め設定され、前記壁板の板厚に対応して許容されるダクトの断面の幅方向の長さを許容長さとし、前記重ね合せ部間距離が前記許容長さ以下で、かつ前記重ね合せ部の数が最小限になるように、前記重ね合せ部の形成位置と形成数とが設定されている、ことを特徴とするダクトである。
請求項2の発明は、請求項1に記載のダクトにおいて、ダクトの断面と平行なスリットが前記重ね合せ部の端縁側に形成され、前記スリットから前記重ね合せ部の端縁までの端部が、前記スリットに沿って折り寝かせられ、前記スリットよりも前記端縁側で前記スリットと平行なラインに沿って前記壁板が折り曲げられて、接合フランジを形成する屈曲部が形成されていることを特徴とする。
請求項1の発明により、重ね合せ部からなる補強部を設けたので、この補強部で壁板を補強すること、つまり、ダクトを補強することができる。
また、空洞の形成方向(ダクトの縦方向)に重ね合せ部を形成するので、重ね合せ部を形成するための壁板の加工が容易であるとともに、ダクトの縦方向を補強することができる。
しかも、互いに対向する上面と下面に位置する壁板のそれぞれに、重ね合せ部が空洞の形成方向に形成されているため、空洞の形成方向と交差する方向の力(曲げモーメント)に対して、ダクトの強度、剛性が高まる。
さらに、重ね合せ部と重ね合せ部とを補強部材で連結することで、互いに対向する壁板と壁板とを連結して壁板を補強すること、つまり、ダクト全体を補強することができる。そして、このようなことから、山形鋼などの補強材の取り付けが不要となる。また、重ね合せ部間距離が許容長さ以下になるように、重ね合せ部の形成位置が設定されているため、重ね合せ部と補強部材とによって、複数のダクトが幅方向に連結されているかのように強度上考えることが可能となり、壁板の板厚を薄くすることが可能となる。すなわち、ダクトの幅に応じて、ダクトの壁板の板厚が規定されている場合に、幅が大きくても薄い板厚の壁板を使用することが可能となる。
請求項2の発明によれば、重ね合せ部の端部を折り寝かせた状態で壁板を折り曲げて、屈曲部が形成されているため、壁板の一部を切断する(切り落とす)必要がなくなり、歩留まりよく、かつ、共板工法で加工できるため従前の折り曲げ機などを用いて容易に形成することが可能となる。
つぎに、この発明の実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。
(実施の形態1)
図1はこの実施の形態によるダクトを示す斜視図である。このダクトは建物の天井内などの構造物内に複数接合されて用いられる。図1のダクトは、ダクト本体1と接合フランジ2、3と、補強部4とで構成されている。ダクト本体1は空気などを流す空洞5を備える箱体である。ダクト本体1は、4つの壁板11〜14で作られている。壁板11〜14は鋼板や亜鉛鉄板などで作られている。
図2に示すように、壁板11の長辺側両端がハゼ折りされて、接合部11Aが形成されている。各接合部11Aには、接合用のシングルはぜ11A1が複数形成され、後述するダブルはぜ12Aと合わせてボタンパンチスナップはぜを構成している。なお、図2では代表的なシングルはぜに符号11A1を付けている。このシングルはぜ11A1は、各接合部11Aがコ字状に切断され、コ字状の切断部分が内側に折り曲げられて形成されている。各屈曲部11Bの縁は直角に縁折りされている。壁板11には、壁板11の屈曲部11Bつまり短辺と平行に壁板11の中央に、かつ、屈曲部11Bの立ち上がり方向と同方向に、重ね合せ部11Cが形成されている。重ね合せ部11Cは、図2の丸印Aの部分を拡大した図3(a)に示すように、壁板11の中央で折り曲げられて壁板11の表面から突出するように形成されている。つまり、図3(b)に示すように、壁板11が折り重ねられて長板状の重ね合せ部11Cが形成されており、重ね合せ部11Cは壁板11と一体である。重ね合せ部11Cは壁板11を折り曲げて形成されるので、接合部11Aには重ね合せ部11Cの厚みの分だけ接合部11Aが形成されない切欠き11Dがある。
壁板11はこのように加工されている。この実施の形態では、壁板11の重ね合せ部11Cが形成された後、接合部11Aが形成され、最後に屈曲部11Bが形成される。壁板13は壁板11と同様である。
壁板12は次のように加工されている。図4に示すように、壁板12の長辺側両端がハゼ折りされて、ダブルはぜ12Aが形成されている。つまり、各ダブルはぜ12Aは、壁板11の接合部11Aとかみ合う形状に形成され、図4の丸印Bの部分を拡大した図5(a)に示すように、壁板12の端が壁板12側に折り込まれて形成されている。そして、図5(b)に示すように、壁板12のダブルはぜ12Aが壁板11の接合部11Aと組み合わされて、壁板11と壁板12とが接合される。また、壁板11と同様に、壁板12の短辺側両端が折り曲げられて、屈曲部12Bが形成されている。さらに、壁板12には、壁板11と同様に、壁板12の屈曲部12Bつまり短辺と平行に壁板12の中央に、かつ、フランジ部12Bの立ち上がり方向と同方向に、重ね合せ部12Cが形成されている。重ね合せ部12Cは、壁板12の中央で折り曲げられて壁板12の表面から突出するように形成されている。つまり、重ね合せ部11Cと同様に、壁板12が折り重ねられて長板状の重ね合せ部12Cが形成されており、重ね合せ部12Cは壁板12と一体である。
壁板12はこのように加工されている。この実施の形態では、壁板11と同様に、壁板12の重ね合せ部12Cが形成された後、ダブルはぜ12Aが形成され、最後に屈曲部12Bが形成される。壁板14は壁板12と同様である。
こうして加工された壁板11〜14は、壁板12の裏面と壁板14の裏面とが離れて向かい合うように配置され、また、壁板11の裏面と壁板13の裏面とが向かい合うように壁板11と壁板13との接合部が壁板12と壁板14との接合部にはめ込まれて(図5)、壁板11〜14が接合され、壁板11〜14による箱体が形成されている。この後、図6に示すように、例えば壁板11の屈曲部11Bの端と壁板12の屈曲部12Bの端との間に形成される端間部分を連結するために、屈曲部11Bの端部と屈曲部12Bの端部とにL字状のコーナ金具15が取り付けられている。残りの端間部分にもコーナ金具15が取り付けられて、接合フランジ2と接合フランジ3とが形成される。接合フランジ2および接合フランジ3は、別のダクトを連結するためのものである。
また、図7に示すように、例えば壁板11の重ね合せ部11Cの端と壁板12の重ね合せ部12Cの端との間に形成される端間部分を連結するために、重ね合せ部11Cの端部と重ね合せ部12Cの端部とにL字状の連結金具16が取り付けられている。連結金具16は、図8に示すように、重ね合せ部11Cを覆うようにU字の断面形状をした本体16Aと、本体16Aの両側に設けられたフランジ16Bとで構成されている。そして、本体16Aが重ね合せ部11C、12Cに取り付けられた後、フランジ16Bがスポット溶接をされて、連結金具16が壁板11、12に固定される。このとき、連結金具16は切欠き11D(図3)を塞ぐ。残りの切欠き部分にも連結金具16が取り付けられて、空洞5の形成方向と交差する方向に補強部4が形成される。
壁板11〜14の重ね合せ部11C、12Cを含む各重ね合せ部は従来の補強材(図23)に相当する。つまり、壁板11〜14の各重ね合せ部は、壁板11〜14の表面から直角に突出して設けられているので、板状の壁板11〜14を補強している。また、壁板11〜14の重ね合せ部11C、12Cを含む各重ね合せ部の端間が連結金具16で連結されて、補強部4が形成されているので、従来に比べて大幅に壁板11〜14を補強している。さらに、連結金具16が切欠き11D(図3)を含む4つの切欠きを塞いでいるので、ダクトの気密を保つことができる。ここで、重ね合せ部11C、12Cを含む各重ね合せ部の高さは、補強を要する強度に応じて設定されている。すなわち、各重ね合せ部の高さが高いほど補強される強度が高まり、壁板11〜14の厚み、長さ、幅に応じた補強すべき強度が得られるように、各重ね合せ部の高さが設定されている。
こうしてこの実施の形態により、壁板11〜14を折り曲げて形成した補強部4により、従来のL字状の補強材を不要にするので、ダクトを製造する際の作業工程、部品点数を従来に比べて大幅に減らすことができるとともに、ダクトの重量を軽減することができる。また、従来のL字状の補強材を不要にしたので、リベットの打ち込による作業騒音の発生を防ぐことができる。さらに、リベットによる空気の漏れが発生しないので、ダクトの機密性を確実に保つことができる。
(実施の形態2)
この実施の形態によるダクトを図9に示す。なお、実施の形態2〜4では、先に説明した実施の形態1と同一または同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号を付けてその説明を省略する。また、図9では接合フランジ2および接合フランジ3の隠れ部分の図示を省略している。この実施の形態では、実施の形態1の補強部4に相当する補強部6が空洞5内に設けられている。つまり、壁板11〜14の裏面から突出して重ね合せ部が実施の形態1の重ね合せ部11C、12Cと同様に形成され、壁板11〜14に設ける重ね合せ部の形成方向が実施の形態1とは逆である。そして、例えば図10に示すように、壁板13の内側に設けられた重ね合せ部13Dの端と壁板14の重ね合せ部14Dの端とで形成されるコーナ部分がU字の断面形状をした連結金具17で覆われ、重ね合せ部13Dおよび重ね合せ部14Dの厚みの分だけ接合部に生じる切欠きが塞がれている。残りのコーナ部分にも連結金具17が取り付けられて、補強部6が形成される。なお、図10では壁板13と壁板14との接合の記載を省略している。
この実施の形態により、実施の形態1と同様に、壁板11〜14に、かつ空洞5内に設けられた重ね合せ部13D、14Dを含む各重ね合せ部は、従来の補強材に相当する。つまり、壁板11〜14の各重ね合せ部は、壁板11〜14に対して空洞5内に直角に突出して設けられているので、板状の壁板11〜14を補強している。また、壁板11〜14の重ね合せ部13D、14Dを含む各重ね合せ部のコーナ部分が連結金具17で連結されて、補強部6が形成されているので、従来に比べて大幅に壁板11〜14を補強している。さらに、連結金具17が各コーナ部分の切欠きを塞いでいるので、ダクトの気密を保つことができる。
(実施の形態3)
この実施の形態は、実施の形態1のおよび実施の形態2の補強部を次のようにしている。例えば、壁板11の重ね合せ部11C(図3)では、図11(a)に示すように、壁板11を中央で折り曲げて形成するときに、壁板11の内側に板状の補強板11Eを入れている。つまり、図11(b)に示すように、補強板11Eは重ね合せ部11Cの内側に、かつ、重ね合せ部11Cと密着して一体的に取り付けられている。これにより、重ね合せ部11Cの強度をさらに増やすことができる。例えば、重ね合せ部11Cのみによって必要な補強強度を得るには重ね合せ部11Cの高さを大きくしなければならない場合に、高さを低く抑えて、かつ必要な補強強度を得ることができる。
(実施の形態4)
この実施の形態では、重ね合せ部(補強部)を空洞5の形成方向(ダクトの縦方向、軸線方向)に形成している。すなわち、図12に示すように、互いに対向する壁板11と壁板13とのそれぞれに、裏面から突出した重ね合せ部11F、13Fが空洞5の形成方向に形成されている。
この実施の形態におけるダクト本体1の空洞5の断面形状は、図13に示すように、横長の長方形となっており、上下に位置する壁板11、13の幅Wは、左右に位置する壁板12、14の幅(高さ)Hよりも大きくなっている。つまり、図示のように壁板11、13を水平に位置させてダクト本体1を配設した場合には、垂直に位置させた場合に比べて、ダクト本体1の剛性(断面2次モーメント)が小さくなる。そして、このようなダクト本体1の強度、剛性を高めるために、重ね合せ部11F、13Fが形成され、さらに重ね合せ部11F、13Fが補強バー(補強部材)7で連結されている。
重ね合せ部11F、13Fは、次のようにして、それぞれ壁板11、13の中央部に形成されている。なお、ここでは、重ね合せ部13Fを例にして説明する。
まず、図14において、ラインL1は、屈曲部13Bを形成するための折り曲げ線、ラインL2〜L4は、重ね合せ部13Fを形成するための折り曲げ線とする。そして、ラインL1よりもやや内側(端縁の反対側)に、ラインL1に平行するスリット(切り込み線)SをラインL3からL4にかけて形成する。次に、図15に示すように、壁板13をラインL2〜L4に沿って折り重ね(折り立て)、重ね合せ部13Fを形成する。続いて、図16に示すように、重ね合せ部13Fの端部13F1をスリットSに沿って折り寝かせる。そして、図17に示すように、壁板13をラインL1に沿って折り曲げて屈曲部13Bを形成するものである。このようにして重ね合せ部13Fおよび屈曲部13Bを形成することで、壁板13の一部を切断する(切り落とす)必要がなくなり、歩留まりよく、かつ、共板工法で加工できるため従前の折り曲げ機などを用いて容易に形成することが可能となる。
補強バー7は、長尺の(細長い)金属板で、その幅と厚みと材質は、ダクト本体1の補強に要する強度が得られるように設定されている。そして、図18、19に示すように、補強バー7の両端部と重ね合せ部13Fとに形成されたボルト挿入孔(図示せず)にボルト71を挿入し、ナット72をボルト71に締め付けることで、重ね合せ部11F、13Fが補強バー7で連結されている。このような補強バー7が、この実施の形態では、空洞5の奥行き方向に2つ配設されているが、配設数は、ダクト本体1の大きさや補強に要する強度などに応じて設定される。
以上のような構成によれば、互いに対向する壁板11、13のそれぞれに、重ね合せ部11F、13Fが空洞5の形成方向に形成されているため、空洞5の形成方向と交差する方向の力F1(曲げモーメント)に対して、ダクト本体1の強度、剛性が高まる。しかも、重ね合せ部11F、13Fが補強バー7で連結されているため、壁板11、13が連結、補強され、ダクト全体が補強される。
そして、このようにしてダクト全体が補強されるため、ダクト本体1の板厚を薄くすることが可能となる。すなわち、ダクト本体1の幅Wに応じて、ダクト本体1の板厚が規定されている場合に、幅Wが大きくても薄い板厚の壁板11〜14を使用することが可能となる。
例えば、幅Wが450mmまでは板厚が0.5mmでよく、幅Wが450mmよりも大きい場合には、板厚を0.5mmよりも大きくしなければならないと規定されているとする。このとき、幅Wが450mmよりも大きく900mm以下の場合には、幅の中央に1対の重ね合せ部11F、13Fを形成し、それらを補強バー7で連結する。これにより、重ね合せ部11F、13Fおよび補強バー7で仕切られた各分割空洞5aの幅W1(図13参照)が450mm以下となり、ダクト本体1の板厚を0.5mmとすることが可能となる。つまり、重ね合せ部11F、13Fおよび補強バー7によって、2つのダクトが幅方向に連結されているかのように強度上考えることが可能となる。
同様に、ダクト本体1の幅Wが900mmよりも大きく1350mm以下の場合には、図20に示すように、2対の重ね合せ部11F、13Fを等間隔に形成し、それらを補強バー7で連結する。これにより、3つのダクトが幅方向に連結されていると同等視でき、ダクト本体1の板厚を0.5mmとすることが可能となる。さらに同様に、ダクト本体1の幅Wがさらに大きい場合には、各分割空洞5aの幅W1が450mm以下になるように複数対の重ね合せ部11F、13Fを形成し、それらを補強バー7で連結することで、ダクト本体1の板厚を0.5mmとすることが可能となる。
以上、この発明の実施の形態1〜4を詳述してきたが、具体的な構成は各実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、実施の形態1〜3では、連結金具が重ね合せ部を覆うようにしていたが、図21に示すように、例えば壁板11の重ね合せ部11Cおよび壁板12の重ね合せ部12Cの内側にL字状の連結金具18を設けてもよい。また、実施の形態1〜3では、すべての壁板11〜14の同位置に(環状になるように)重ね合せ部11C、12C、13D、14Dを形成しているが、一部の壁板11〜14にのみ重ね合せ部を形成してもよく、異なる位置に重ね合せ部を形成してもよく。
さらに、各実施の形態では、ダクトの断面形状が長方形であったが、ダクトの断面形状はこれに限定されることはない。また、1つのダクトに対して補強部を形成する場所も1ヶ所に限定されることはない。
さらには、各実施の形態では、ダクトの軸線が直線状に延びる直進ダクトであったが、その他のダクトであってもよい。例えば、図22に示すようなL字型のダクトであってもよい。図示のダクトは、3つのダクト本体121〜123を接続方向(軸線の方向)を変えながら接続することで構成されている。そして、実施の形態4と同様に、重ね合せ部が各ダクト本体121〜123の空洞5の形成方向(軸線方向)に形成され、対向する重ね合せ部が補強バー7で接続されている。このようにして、直進ダクト以外のダクトに対しても、本発明を適用できるものである。また、実施の形態4では、補強部材が長尺の補強バー7であるが、ダクト本体1の大きさや補強に要する強度などによっては、空洞5の奥行き方向に延びる平板状の金属板であってもよい。
この発明の実施の形態1によるダクトを示す斜視図である。 図1の一方の壁板を示す斜視図である。 図2の重ね合せ部を説明する説明図であり、図3(a)は丸印の部分を拡大した部分拡大図、図3(b)は図3(a)のI−I断面を示す断面図である。 図1の他方の壁板を示す斜視図である。 図4の接合部を説明する説明図であり、図5(a)は丸印の部分を拡大した部分拡大図、図5(b)は接合の様子を示す断面図である。 コーナ金具の取り付けを説明する斜視図である。 連結金具の取り付けを説明する斜視図である。 図7のII−II断面を示す断面図である。 この発明の実施の形態2によるダクトを示す斜視図である。 実施の形態2による連結金具の取り付けを示す斜視図である。 実施の形態3による重ね合せ部を説明する説明図であり、図11(a)は重ね合せ部の斜視図、図11(b)は図11(a)のIII−III断面を示す断面図である。 実施の形態4によるダクトを示す斜視図である。 図12のダクトの正面図である。 図12のダクトの壁板に重ね合せ部を形成する工程において、スリットを形成した状態を示す平面図である。 図14の状態に続き、壁板を折り重ねて重ね合せ部を形成した状態を示す平面図(a)と正面図(b)である。 図15の状態に続き、重ね合せ部の端部を折り寝かせた状態を示す平面図(a)と正面図(b)である。 図16の状態に続き、壁板を折り曲げて屈曲部を形成した状態を示す平面図(a)と正面図(b)である。 図12のダクトの重ね合せ部と補強バーとの接合状態を示す拡大正面図である。 図18の右側面図(一部断面図)である。 実施の形態4において、2対の重ね合せ部と補強バーとを設けたダクトを示す概略正面図である。 連結金具の他の例を示す斜視図である。 L字型のダクトの例を示す平面図(a)と、一部正面図(b)と、一部左側面図(c)である。 従来のダクトを示す斜視図である。 従来のダクトに対する補強材の取り付けを示す斜視図である。 リベットによる接合を説明する説明図であり、図25(a)はリベット打ち込み前を示す図であり、図25(b)はリベット打ち込みを示す図であり、図25(c)はリベットのかしめを示す図である。
符号の説明
1 ダクト本体
11〜14 壁板
11A 接合部
11A1 シングルはぜ(ボタンパンチスナップはぜ)
12A ダブルはぜ(ボタンパンチスナップはぜ)
11B、12B 屈曲部
11C、12C、13D、14D、11F、13F 重ね合せ部
11D 切欠き
11E 補強板
15 コーナ金具
16、17、18 連結金具
16A 本体
16B フランジ
2、3 接合フランジ
4、6 補強部
5 空洞
5a 分割空洞
7 補強バー(補強部材)

Claims (2)

  1. 板状の複数の壁板の裏面が向かい合うように前記各壁板を接合して空洞を形成する、断面が矩形のダクトにおいて、
    上面に位置する前記壁板の裏面側と下面に位置する前記壁板の裏面側とに互いに対向して設けられ、前記壁板を折り重ねて前記空洞の形成方向に長板状に形成された重ね合せ部と、
    前記上面に位置する壁板の重ね合せ部と前記下面に位置する壁板の重ね合せ部とを連結して前記壁板を補強し、かつ着脱自在な補強部材と、を備え、
    前記壁板の接合部とこの壁板の前記重ね合せ部との距離および、同一の前記壁板における前記重ね合せ部と重ね合せ部との距離を、重ね合せ部間距離とし、
    予め設定され、前記壁板の板厚に対応して許容されるダクトの断面の幅方向の長さを許容長さとし、
    前記重ね合せ部間距離が前記許容長さ以下で、かつ前記重ね合せ部の数が最小限になるように、前記重ね合せ部の形成位置と形成数とが設定されている、ことを特徴とするダクト。
  2. ダクトの断面と平行なスリットが前記重ね合せ部の端縁側に形成され、前記スリットから前記重ね合せ部の端縁までの端部が、前記スリットに沿って折り寝かせられ、前記スリットよりも前記端縁側で前記スリットと平行なラインに沿って前記壁板が折り曲げられて、接合フランジを形成する屈曲部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のダクト。
JP2006298767A 2005-11-04 2006-11-02 ダクト Active JP4814757B2 (ja)

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