JP4807738B2 - 電気かみそり - Google Patents

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Description

本発明は、往復動式の切断刃を備えている電気かみそりに関する。切断刃はスリット刃、櫛歯、または鋸状刃を切断要素にして構成してある。
本発明では、切断刃を1個のユニット部品として構成するが、この種の切断刃の基本構造は公知である(特許文献1参照)。そこでは、外刃および内刃と、外刃の両側端に係合固定される左右一対の側端ピースと、内刃を支持する内刃ホルダーと、内刃を押し上げ付勢するばねなどで切断刃を構成している。特許文献2にも同様の切断刃が開示してある。
特開2001−62163号公報(段落番号0023、図13) 特開2004−242966号公報(段落番号0055、図15)
特許文献1の切断刃では、内刃ホルダーとばねとが組み付けられた内刃を外刃の内面に嵌め込み、外刃の両側に側端ピースを係合装着することにより、ユニット部品化された切断刃が得られる。しかし、内刃ホルダーの前後面に設けた4個の溶着ピンを、内刃の溶着穴に係合したのち、ピン先端を溶融変形させて内刃を固定する必要があるので、組立に煩雑で余分な手間が掛かる。特許文献2の切断刃では、側端ピースの前後面に設けた4個の溶着ピンを溶融変形させて外刃を固定するので、さらに余分な手間が掛かる。
本発明の目的は、組立対象となる部品どうしを、所定の手順に従って単に係合固定するだけで切断刃を構成でき、従来のこの種の切断刃に比べて、組立に要する手間と時間を削減して、製造コストを削減できる電気かみそりを提供することにある。本発明の目的は、各部品を所定の手順で係合して構成した切断刃であるにもかかわらず、組立対象となる部品どうしを正確にしかも強固に連結固定できる切断刃を備えた電気かみそりを提供することにある。
本発明の電気かみそりは、かみそりヘッド5に設けた切断刃12が、樋体状に形成される左右横長の外刃51と、外刃51の内面に沿って摺接する内刃52と、外刃51の両側に固定される左右の側端ピース53と、内刃52を支持する内刃ホルダー54と、内刃52を外刃51へ向かって付勢するばね55とを備えている。外刃51および内刃52は、それぞれ刃部分60・70と、刃部分60・70を支持する支持部分61・71とを一体に備えている。外刃51の支持部分61の両端前後には、それぞれ側端ピース53に差し込み係合される連結爪63が一体に形成してある。側端ピース53の前後面に設けた横溝77に連結爪63を圧入係合して、外刃51と側端ピース53とを一体化する。
連結爪63の近傍に、連結爪63の差し込み限界を規定する位置決め部64を形成し、横溝77の近傍に、位置決め部64を受け止める規制壁79を形成する。
外刃51の刃部分60の上面両側に設けた脚片65を、側端ピース53の上面に設けた刃受面81で受け止め支持する。
内刃52は、内刃52とほぼ同じ左右幅に形成した内刃ホルダー54で支持する。内刃ホルダー54の両端に下向きに開口するスライド溝88を形成する。両側端ピース53の対向面のそれぞれに、前記スライド溝88と係合して、内刃ホルダー54を左右スライド自在に案内するガイド片76を形成する。
内刃ホルダー54の両端に、上向きに開口する係合溝87を形成する。内刃52の両端に、下向きに折れ曲がる連結爪71を設ける。連結爪71を係合溝87に圧嵌係合して、内刃52を内刃ホルダー54と一体化する。
左右一対の側端ピース53どうしを、側端ピース53に下面側から係合装着される補強枠56で橋絡する。補強枠56は、前後壁91と、前後壁91の下縁複数箇所を繋ぐ橋絡壁92と、前後壁91の両端に設けられる連結片93と、連結片93に連続して内向きに折り曲げられる弾性爪94とを一体に備えている。補強枠56を側端ピース53に係合装着した状態において、弾性爪94を側端ピース53の係合凹部78に落とし込み係合させて、側端ピース53と補強枠56を一体化する。
補強枠56の前後壁91の両側端に橋絡壁92が設けられており、側端ピース53と補強枠56を一体化した状態において、橋絡壁92に形成した係合穴95を側端ピース53の下面に突設したピン101に係合させる。
補強枠56に、内刃ホルダー54を介して内刃52を外刃51に押し付け付勢するばね55を一体に形成する。
内刃ホルダー54に設けたスライド溝88の形成領域に臨んでばね55を配置する。以て、ばね55の遊端寄りに設けたばね爪97を、スライド溝88を前後に挟む溝壁89に弾性接当させる。
切断刃12の全体を、外刃ホルダー16に設けた受枠23と補強枠56との間に配置したフロートばね57で押し上げ付勢する。補強枠56の下面にフロートばね57の一端を受け止めるばね受突起98を形成する。
外刃51の支持部分61と補強枠56の前後壁91とを、上下に近接配置する。
本発明においては、左右横長の外刃51と内刃52、および外刃51の両側に固定される側端ピース53と、内刃52を支持する内刃ホルダー54と、内刃52を押し上げ付勢するばね55とで切断刃12を構成し、外刃51の支持部分61の両端前後に設けた連結爪63を、側端ピース53の横溝77に圧入係合することにより、外刃51と側端ピース53とを一体化した。このように、本発明の切断刃12によれば、外刃51の連結爪63を側端ピース53の横溝77に圧入係合するだけで、外刃51と側端ピース53とを一体化でき、従来のこの種の切断刃に比べて組立に要する手間を大幅に軽減し、その分だけ切断刃12の組立コストを削減できる。組み付け状態における連結爪63は横溝77の溝壁に食い込んで、両者63・77の結合状態を維持するので、以後の組立過程で外刃51と側端ピース53とが分離するのを確実に防止できる。
外刃51と側端ピース53を一体化した状態において、連結爪63の近傍に設けた位置決め部64を側端ピース53の規制壁79で受け止めて、連結爪63の差し込み限界を規定できるようにすると、連結爪63が過剰に圧入され、あるいは圧入量が不足するのを確実に防止して、外刃51と側端ピース53とを常に適正に組み立てることができる。
外刃51の上面両側に設けた脚片65を、側端ピース53の上面に設けた刃受面81で受け止め支持すると、脚片65と連結爪63とで側端ピース53の組み付け部分を上下に挟持して、外刃51と側端ピース53とを上下に位置決めした状態で一体化し、外刃51を適正に支持できる。外刃51と側端ピース53との連結強度も向上できる。
外刃51、内刃52、および側端ピース53の三者を組み付けた状態において、内刃ホルダー54のスライド溝88を側端ピース53に設けたガイド片76で左右スライド自在に案内すると、内刃52と外刃51の前後方向の中心位置を正しく一致させて、内刃52の切刃69が外刃51の切刃59に対して片当りするのを規制でき、同時に内刃51が蛇行しながら往復動するのを規制できるので、外刃51と内刃52の切刃59・69によるひげの切断をより効果的に行うことができる。
内刃52を、内刃52とほぼ同じ左右幅に形成した内刃ホルダー54で支持するので、内刃52の切刃69を外刃51の切刃59に対して常に均一に密着させることができ、これにより、ひげ切断作用が切断刃12の幅方向でばらつくのを解消できる。外刃51、内刃52、側端ピース53の三者を組み付けた状態においては、内刃52が外刃51から抜け出るのをガイド片76で規制して、以後の組立過程における切断刃12の取り扱いを容易化できる利点もある。
内刃52の両端に設けた連結爪71を、内刃ホルダー54の両端に設けた係合溝87に圧嵌係合して、内刃52を内刃ホルダー54に固定する内刃構造によれば、かしめ処理などの煩雑な手間を省いて、内刃52を内刃ホルダー54に固定でき、その分だけ切断刃12の組立に要する工数を少なくできる。また、連結爪71の近傍以外の殆どの刃部分が厚み方向へ変位できる状態で内刃52を支持できるので、内刃52の全体を外刃51に対して常に密着させて、ひげの切断を効果的に行うことができる。
前後壁91と、前後壁91を繋ぐ橋絡壁92と、前後壁91の両端に設けられる連結片93、および弾性爪94とで補強枠56を構成し、左右の側端ピース53を補強枠56で橋絡する切断刃構造によれば、補強枠56を付加した分だけ、外刃51と左右の側端ピース53との結合体の構造強度を増強して、強い外力が加わるような場合に、外刃51が曲げ変形され、あるいはねじれ変形するのを確実に防止できる。これにより、常に良好な切れ味を発揮できる切断刃12が得られる。構造強度を増強できる分だけ外刃51の厚みを薄くして、切断刃12の切れ味を向上することも可能となる。
左右の側端ピース53に補強枠56を組み付けた状態において、前後壁91の両端に設けた連結片93で側端ピース53の前後面を挟み保持し、さらに、弾性爪94を側端ピース53の係合凹部78に落とし込み係合させる切断刃構造によれば、側端ピース53を下方から圧嵌係合するだけで、補強枠56を側端ピース53に固定でき、一連の組立作業に要する手間と時間を削減して、切断刃12の製造コストを削減できる。しかも、各部品を所定の手順で係合して構成した切断刃12であるにもかかわらず、組立対象となる部品どうしを正確にしかも強固に連結固定できる。
側端ピース53に補強枠56を組み付けた状態において、橋絡壁92に形成した係合穴95を側端ピース53の下面に突設したピン101に係合させる切断刃構造によれば、補強枠56の側端が左右方向へずれ動くのを確実に防止して、外刃51と側端ピース53と補強枠56の三者をさらに強固に一体化できる。
内刃52を押し付け付勢するためのばね55が補強枠56と一体に形成してあると、ばね55が独立部品として形成してある場合に比べて、部品点数および組立の手間をそれぞれ減らすことができるうえ、ばね55と内刃52の位置のばらつき、および内刃52に作用するばね圧のばらつきを解消でき、その分だけ内刃52を外刃51に対してより適正に密着させて切断刃12の切れ味を向上できる。
ばね55の遊端寄りに設けたばね爪97を、スライド溝88を前後に挟む溝壁に弾性接当させる切断刃構造によれば、スライド溝88の溝幅の分だけばね爪97と内刃ホルダー54との摺接抵抗を小さくでき、電気かみそりの動力損を低減できる。
補強枠56の下面に、フロートばね57の一端を受け止めるばね受突起98を一体に形成すると、その分だけ部品点数を減らすことができるうえ、フロートばね57のばね力を補強枠56に対して適正にばらつきなく作用させることができる。長期使用時に、ばね受突起98がフロートばね57で削られて摩滅することもない。
外刃51の支持部分61と補強枠56の前後壁91とを上下に近接配置する切断刃構造によれば、支持部分61と補強枠56とが近接している分だけ、外刃51と左右の側端ピース53との結合体の構造強度をさらに効果的に増強し、切断刃12の構造強度を向上できる。本項(0029項)における近接配置とは、外刃51の支持部分61と補強枠56の前後壁91とが当接している場合も含むこととする。
(実施例) 図1ないし図9は本発明に係る電気かみそりの実施例を示す。図2において電気かみそりは本体ケース1と、本体ケース1に組み付けられる作動ユニットと、ケース後面に組み付けられるトリマーユニット(図示していない)などで構成してある。本体ケース1の前面上下には、モーター起動用のスイッチノブ2と、電気かみそりの運転状態を表示する表示灯3が設けてある。
作動ユニットは、その下半側を占める電装品部と、電装品部の上部に設けられるかみそりヘッド5とで構成する。電装品部は、電池枠に回路基板6と2次電池7を組み付けて構成してあり、全体が先の本体ケース1内に収容してある。回路基板6には、スイッチノブ2で切換え操作されるスイッチや、制御回路を構成する電子部品、および表示灯3用の光源となるLEDなどが実装してある。
かみそりヘッド5には、前後一対のメイン刃11と、メイン刃11の間に配置されて主に長毛を切断するセンター刃(切断刃)12と、両刃11・12の駆動源となるモーター13と、モーター動力をメイン刃11やセンター刃12などに伝動する駆動機構と、これらの部材を収容するモーターホルダー14およびヘッドケース15と、ヘッドケース15に装着される外刃ホルダー16などで構成する。
図3および図4においてメイン刃11は、外刃ホルダー16と、外刃ホルダー16で上下浮動可能に支持される外刃カセット17と、外刃カセット17の内面側に配置される内刃ユニット18とで構成する。外刃ホルダー16は、内ケース21と、内ケース21を支持する外ケース22とで構成してあり、内ケース21に前後一対の外刃カセット17と、センター刃12とが組み付けられる。
内ケース21は上下面が開口する角枠状のプラスチック成形品からなり、その下面開口の前後中央部に受枠23が一体に形成してある。受枠23の左右中央部分には、後述する駆動軸43用の通口24が上下貫通状に形成してあり、その前後面には、外刃カセット17を押し上げ付勢するばね腕25が一体に形成してある。
外ケース22は、上下面が開口する角枠状のプラスチック成形品からなる。内ケース21を外ケース22の内面に下方から差し込んで、これら両ケース21・22の側壁どうしを係合することにより、両ケース21・22を一体化して外刃ホルダー16とすることができる。外ケース22は先のヘッドケース15に外嵌装着されて、ヘッドケース15の左右両側に組み込んだロックボタン28でロック保持される。
ロックボタン28にはロック爪29が一体に形成してあり、全体を圧縮コイル形のばね30で移動付勢することにより、ロック爪29が外ケース22の側壁内面に設けたロック凹部31(図4参照)と係合して、外刃ホルダー16をロック保持できる。ロックボタン28をばね30の付勢力に抗して押し込み操作すると、ロック爪29とロック凹部31との係合状態が解除されるので、外刃ホルダー16をヘッドケース15から取り外すことができる。
外刃カセット17は、シート状の網刃からなる外刃34と、外刃34をアーチ状に保形する外刃フレーム35とで構成する。外刃34は、エッチング法、あるいは電鋳法によって形成してある。図4に示すように外刃フレーム35は、先の内ケース21で上下動可能に、しかし抜き出しは不能に案内支持されており、先に説明したばね腕25で押し上げ付勢されている。
内刃ユニット18は、スリット刃からなる内刃38と、内刃38を支持する内刃フレーム39とからなる。内刃38はエッチング法で形成したシート状の内刃ブランクに、プレス加工を施して形成してあり、アーチ形状を自己保持できる点が先の外刃34とは異なる。内刃フレーム39の下部中央には、振動子42の駆動軸43と係合連結する受動片40が一体に形成してある(図4参照)。
図4に示すように、モーター13の回転動力は、その出力軸に固定した上下の偏心カムと、前後一対の振動子42とで往復動力に変換され、各振動子42の上部に設けた駆動軸43を介して内刃38へと伝動される。ケース前方に位置する駆動軸43には、センター刃12を駆動するための駆動ピース44が固定してある。偏心カムおよび振動子42は、モーターホルダー14とヘッドケース15とで区画された区室内に配置されて、水密状に封止してある。
図6および図7においてセンター刃12は、樋体状に形成される左右横長の外刃51と、外刃51の内面に沿って摺接する内刃52と、外刃51の両側に固定される左右の側端ピース53・53と、内刃52を支持する内刃ホルダー54と、内刃52を外刃51へ向かって付勢するばね55と、左右一対の側端ピース53どうしを橋絡する補強枠56と、センター刃12の全体を押し上げ付勢する圧縮コイル形のフロートばね57などで構成してあり、フロートばね57を除く部品を組むことにより1個のユニット部品とすることができる。
外刃51は櫛刃からなり、エッチング法で形成したシート状の刃ブランクにプレス加工を施して形成する。外刃51は一群の切刃59が形成してある上側の刃部分60と、刃部分60を支持する前後一対の支持部分61とを一体に備えている。図6に示すように、刃部分60は中央の基枠62の前後に切刃59を張り出して形成してあり、刃部分60の全体が断面逆台形状に折り曲げてある(図5参照)。支持部分61の両端前後には、それぞれ側端ピース53に差し込み係合される横向きの連結爪63が一体に形成してあり、その下面側の基端部分に連結爪63の差し込み限界を規定する位置決め部64が形成してある。基枠62の両側端には斜下向きの脚片65が折り曲げてある(図7参照)。
内刃52はエッチング法で鋸刃状に形成してあり、前後中央の基枠68と、基枠68の前後面に張り出し形成した一群の切刃69とで構成される刃部分70と、基枠68の両側端に設けた下向きに折れ曲がる連結爪71とを一体に備えている。内刃52における支持部分は連結爪71が兼ねている。外刃51および内刃52はそれぞれステンレス板材を素材にして形成してあり、外刃51の厚み寸法を0.35mmとするとき、内刃52の厚み寸法は0.3mmとした。
図7において側端ピース53は、外刃51を支持する装着座74と、装着座74の外側面に設けられる係合脚75と、装着座74の内側面に突設される三角形状のガイド片76などを一体に備えたプラスチック成形品からなる。装着座74の前後面には、先の連結爪63が差し込み係合される横溝77と、後述する補強枠56の弾性爪94を受け入れる係合凹部78が形成してある。横溝77の上下幅は、連結爪63の上下幅寸法より僅かに小さく形成してあり、その下側には位置決め部64を受け止めるリブ状の規制壁79を形成してある。
装着座74の上面の殆どはガイド片76の傾斜面と面一状に傾斜させてあって、上面基端に限って脚片65を受け止める刃受面81が形成してある。組み付け状態における外刃51を側端ピース53に密着接合させるために、横溝77を含む前後の面壁の対向間隔は、外刃51の支持部分61における内面対向間隔より僅かに大きく設定してある。係合脚75は弾性変形可能な脚アーム82を介して装着座74と繋がっている。
外刃51の連結爪63をガイド片76の側から横溝77に圧入係合し、位置決め部64を規制壁79の横突端で受け止めることにより、外刃51と側端ピース53とを正しく位置決めした状態で連結し一体化できる。このとき、刃受面81に接当する脚片65は、僅かに弾性変形してばね力を発揮しており、これにより外刃51と側端ピース53とが上下に遊動するのを規制する。
内刃ホルダー54は、左右寸法が内刃52より僅かに大きな横長のプラスチック成形品からなり、その下面中央に駆動ピース44と係合する門形の受動ピース85が形成してある。ホルダー上面には、内刃52を支持するための4個の突起86が形成され、両側端寄りに、連結爪71を差し込み係合するための係合溝87が上向きに開口する状態で形成してある。ホルダー下面の左右両側には、ガイド片76で左右スライド案内されるスライド溝88が、下向きおよび横向きに開口する状態で形成してある。
内刃52の連結爪71を左右の係合溝87に上方から差し込み係合することにより、内刃52を内刃ホルダー54に正しく位置決めした状態で連結し一体化できる。この状態では、内刃52の基枠68の下面が4個の突起86で水平に支持されている。
外刃51の変形を規制するために、左右の側端ピース53を補強枠56で橋絡する。図6および図7に示すように、補強枠56は、左右横長の前後壁91・91と、前後壁91の下縁どうしを繋ぐ4個の橋絡壁92と、前後壁91の両端を切り欠いて形成される連結片93と、連結片93の下部に連続して内向きに折り曲げられる弾性爪94とを一体に備えた、ステンレス製のプレス成形品からなる。
前後壁91の両側端に設けた橋絡壁92の一端は外側方へ張り出してあり、この張出し部分92aに係合穴95が形成してある(図7参照)。さらに、橋絡壁92の他端に連続して、内刃52を外刃51に押し付け付勢する斜め上向きのばね55が形成され、その遊端寄に山形のばね爪97が形成してある。前後壁91の中央寄り2箇所に設けた橋絡壁92には、V字状のばね受突起98が下向きに突出する状態で折り曲げ形成してある。
上記の補強枠56を、左右の側端ピース53に下面側から差し込み係合して、連結片93を規制壁79の下面に沿わせ、図8に示すように弾性爪94を係合凹部78に落とし込み係合させることにより、補強枠56を両側端ピース53と分離不能に一体化できる。この組み付け状態において、弾性爪94は、補強枠56が左右の側端ピース53から下方へ抜け出るのを規制し、同時に両側端ピース53が補強枠56から左右方向へ抜け出るのを規制する。加えて、張出し部分92aに設けた係合穴95が、側端ピース53の下面に設けたピン101と係合して、補強枠56と両側端ピース53との左右方向の相対移動を規制している。
上記のように、補強枠56を左右の側端ピース53に係合して、両者53・56を分離不能に一体化すると、連結爪63の横溝77への圧入係合による結合作用に加えて、外刃51と左右の側端ピース53とを補強枠56でさらに強固に固定でき、左右の側端ピース53が外刃51から外側方へ抜け外れるのを確実に防止できる。補強枠56を組付けた状態においては、ばね爪97が側端ピース53のスライド溝88を前後に挟む溝壁89に弾性接当して、内刃52を外刃51に押し付けている。
センター刃12の組立は以下の手順で行う。まず、内刃52の連結爪71を内刃ホルダー54の係合溝87に圧入して、両者52・54を一体化しておく。次に、外刃51に設けた片方の連結爪63を側端ピース53の横溝77に圧入して、外刃51に片方の側端ピース53を固定する。この状態の外刃51の内面に、内刃52が組み付けられた内刃ホルダー54を差し込み、残る側端ピース53を外刃51に組み付けて、外刃51と内刃52とを分離不能に一体化する。この状態では、図9に示すように内刃ホルダー54のスライド溝88が、側端ピース53のガイド片76で案内されている。最後に、補強枠56の連結片93を側端ピース53の装着座74に下方から差し込んで、その弾性爪94を係合凹部78に落とし込み係合させる。
上記のように、本発明のセンター刃12は、外刃51、内刃52、側端ピース53、内刃ホルダー54、補強枠56などの構成部品を、所定の手順に従って係合し圧入するだけで、溶着処理を行う必要もなく一連の組立を終了できる。したがって、本発明のセンター刃12によれば、従来のこの種の切断刃に比べて、組立に要する手間と時間を削減して、製造コストを削減できるうえ、組立対象となる部品どうしを正確にしかも強固に連結固定できる。また、溶着処理を省くので、金属部分とプラスチック部分との分離を簡単に行うことができ、これにより、リサイクル可能な部品の分別を容易化して、環境に配慮した切断刃構造とすることができる。
得られたセンター刃12は、外刃ホルダー16の内ケース21に組み付けるが、予め補強枠56の左右のばね受突起98にフロートばね57を組んだうえで、側端ピース53の係合脚75を内ケース21のガイド溝103に係合装着する。これにより、センター刃12の全体が内ケース21で上下動可能に、しかも左右傾動可能に浮動支持される。なお、圧縮コイルばねからなるフロートばね57は、ばね受突起98に外嵌装着することにより、両者57・98が共に弾性変形して仮組み状態を維持できるので、ばね受突起98に対するフロートばね57の組み付けを容易に行えるにもかかわらず、一旦組んでしまうと簡単に分離することはなく、したがって組付け時の作業性を向上できる点で有利である。
上記の実施例では、切断刃12が前後一対のメイン刃11の間に配置してある場合を例示したが、本発明の切断刃12はメイン刃11の前後いずれか一側に配置することができる。また、切断刃12は外刃ホルダー16に組み込む必要はなく、本体ケース1に組むことができる。その場合には、メイン刃11の前後いずれか一側に隣接する膨出壁を本体ケース1の上部に形成し、この膨出壁に切断刃12を組むとよい。メイン刃11を切断刃12と同様のスリット刃や櫛刃等で構成してもよい。補強枠56はプラスチック成形品で構成することができる。
外刃51および内刃52は、それぞれスリット刃、櫛刃、鋸刃のいずれで構成してあってもよい。網刃で外刃51を構成することができる。内刃52の連結爪71を内刃ホルダー54の係合溝87に圧入したうえで、連結爪71の近傍壁をかしめて内刃52を固定することができる。上記の実施例では、外刃ホルダー16が内ケース21と外ケース22とで、ツーピース構造である場合について説明したが、外刃ホルダー16はワンピース構造とすることができ、その場合には切断刃12を外刃ホルダー16に装着することができる。
かみそりヘッドの縦断正面図である。 電気かみそりの正面図である。 かみそりヘッドの分解斜視図である。 一部を破断したかみそりヘッドの分解正面図である。 かみそりヘッドの縦断側面図である。 切断刃の分解斜視図である。 一部を破断した切断刃の分解正面図である。 図7におけるA−A線断面図である。 切断刃の一部破断平面図である。
符号の説明
5 かみそりヘッド
12 センター刃(切断刃)
51 外刃
52 内刃
53 側端ピース
54 内刃ホルダー
55 ばね
56 補強枠
63 連結爪
64 位置決め部
77 横溝
78 係合凹部
79 規制壁
91 前後壁
92 橋絡壁
93 連結片
94 弾性爪

Claims (10)

  1. かみそりヘッド(5)に設けた切断刃(12)が、樋体状に形成される左右横長の外刃(51)と、外刃(51)の内面に沿って摺接する内刃(52)と、外刃(51)の両側に固定される左右の側端ピース(53)と、内刃(52)を支持する内刃ホルダー(54)と、内刃(52)を外刃(51)へ向かって付勢するばね(55)とを備えており、
    外刃(51)および内刃(52)は、それぞれ刃部分(60・70)と、刃部分(60・70)を支持する支持部分(61・71)とを一体に備えており、
    外刃(51)の支持部分(61)の両端前後には、それぞれ側端ピース(53)に差し込み係合される連結爪(63)が一体に形成されており、
    側端ピース(53)の前後面に設けた横溝(77)に連結爪(63)を圧入係合して、外刃(51)と側端ピース(53)とが一体化してある切断刃(12)を備えており、
    外刃(51)の刃部分(60)の上面両側に設けた脚片(65)が、側端ピース(53)の上面に設けた刃受面(81)で受け止め支持してある電気かみそり。
  2. 連結爪(63)の近傍に、連結爪(63)の差し込み限界を規定する位置決め部(64)が形成されており、
    横溝(77)の近傍に、位置決め部(64)を受け止める規制壁(79)が形成してある請求項1記載の電気かみそり。
  3. 内刃(52)が、内刃(52)とほぼ同じ左右幅に形成した内刃ホルダー(54)で支持されており、
    内刃ホルダー(54)の両端に下向きに開口するスライド溝(88)が形成されており、
    両側端ピース(53)の対向面のそれぞれに、前記スライド溝(88)と係合して、内刃ホルダー(54)を左右スライド自在に案内するガイド片(76)が形成してある請求項1または2記載の電気かみそり。
  4. 内刃ホルダー(54)の両端に、上向きに開口する係合溝(87)が形成されており、
    内刃(52)の両端に、下向きに折れ曲がる連結爪(71)が設けられており、
    連結爪(71)を係合溝(87)に圧嵌係合して、内刃(52)が内刃ホルダー(54)と一体化してある請求項1、2または3記載の電気かみそり。
  5. 左右一対の側端ピース(53)どうしが、側端ピース(53)に下面側から係合装着される補強枠(56)で橋絡されており、
    補強枠(56)は、前後壁(91)と、前後壁(91)の下縁複数箇所を繋ぐ橋絡壁(92)と、前後壁(91)の両端に設けられる連結片(93)と、連結片(93)に連続して内向きに折り曲げられる弾性爪(94)とを一体に備えており、
    補強枠(56)を側端ピース(53)に係合装着した状態において、弾性爪(94)が側端ピース(53)の係合凹部(78)に落とし込み係合させて、側端ピース(53)と補強枠(56)が一体化してある請求項1から4のいずれかに記載の電気かみそり。
  6. 補強枠(56)の前後壁(91)の両側端に橋絡壁(92)が設けられており、側端ピース(53)と補強枠(56)を一体化した状態において、橋絡壁(92)に形成した係合穴(95)が、側端ピース(53)の下面に突設したピン(101)に係合装着してある請求項5記載の電気かみそり。
  7. 補強枠(56)に、内刃ホルダー(54)を介して内刃(52)を外刃(51)に押し付け付勢するばね(55)が一体に形成してある請求項5または6記載の電気かみそり。
  8. 内刃ホルダー(54)に設けたスライド溝(88)の形成領域に臨んで、ばね(55)が配置されており、ばね(55)の遊端寄りに設けたばね爪(97)が、スライド溝(88)を前後に挟む溝壁(89)に弾性接当させてある請求項7記載の電気かみそり。
  9. 切断刃(12)の全体が、外刃ホルダー(16)に設けた受枠(23)と補強枠(56)との間に配置したフロートばね(57)で押し上げ付勢されており、
    補強枠(56)の下面にフロートばね(57)の一端を受け止めるばね受突起(98)が形成してある請求項5から8のいずれかに記載の電気かみそり。
  10. 外刃(51)の支持部分(61)と補強枠(56)の前後壁(91)とが、上下に近接配置してある請求項6から9のいずれかに記載の電気かみそり。
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