JP4807125B2 - 圧縮着火内燃機関の着火時期制御装置 - Google Patents
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Description
気筒内にNO2を供給するNO2供給手段と、
前記気筒内での燃料の着火を促進させる着火促進条件が成立したか否かを判別する判別手段と、を備え、
前記判別手段によって前記着火促進条件が成立したと判定されたときに、前記NO2供
給手段によって前記気筒内にNO2を供給することを特徴とする。
O2は着火性を高くする性質を有している。
、触媒より下流側の排気通路を流れる排気よりも多くのNOが含まれている。また、触媒より下流側の排気通路を流れる排気には、触媒より上流側の排気通路を流れる排気よりも多くのNO2が含まれている。
Rガスを導入することで、気筒内により多くのNOを供給することが出来る。
。しかしながら、還元剤供給手段によって触媒に還元剤が供給されると、排気中のNOに加え該還元剤が触媒において酸化される。そのため、還元剤供給手段による還元剤の供給が実行されていない場合に比べてNOの酸化が抑制される。
剤供給手段による触媒への還元剤の供給を実行した状態で吸気系にEGRガスを導入することで、気筒内により多くのNOを供給することが出来る。
<内燃機関の吸排気系の概略構成>
ここでは、本発明を車両駆動用のディーゼルエンジンに適用した場合を例に挙げて説明する。図1は、本実施例に係る内燃機関の吸排気系の概略構成を示す図である。
るEGRガス量を制御する下流側EGR弁9が設けられている。
本実施例に係る内燃機関1では、拡散燃焼と予混合燃焼とのうちいずれかの燃焼モードが運転状態に応じて選択されて行われる。図2は、内燃機関1の運転状態と該内燃機関1における燃焼モードとの関係を示す図である。図2において、横軸は内燃機関1の回転数を表し、縦軸は内燃機関1の負荷を表している。図2において、R1で示される低負荷低回転側の領域が、予混合燃焼が行われる予混合燃焼領域である。また、図2において、R2で示される高負荷高回転側の領域が、拡散燃焼が行われる拡散燃焼領域である。
内燃機関1においては、負荷に応じて着火性が変化する場合がある。即ち、内燃機関1の負荷が高くなると気筒内の温度が上昇するため着火性が高くなる。一方、内燃機関1の負荷が低くなると気筒内の温度が低下するため着火性が低くなる。そして、予混合燃焼時においては、予混合気を形成させるため、着火性が変化することによって着火時期が変動し易い。そのため、着火時期が目標着火時期からずれることで過早着火や失火が生じ易くなる。尚、目標着火時期は、内燃機関1の運転状態に応じて予め定められている。
排気には、酸化触媒4より下流側の排気通路2を流れる排気よりも多くのNOが含まれている。また、酸化触媒4より下流側の排気通路2を流れる排気には、酸化触媒4より上流
側の排気通路2を流れる排気よりも多くのNO2が含まれている。
内燃機関1の気筒内により多くのNO2が供給される。一方、上流側EGR枝管6を介し
てEGRガスを吸気通路3に導入した場合、比較的多くのNOが含まれたEGRガスが吸気通路3に導入されることになる。その結果、内燃機関1の気筒内により多くのNOが供給される。
性質を有している。そこで、本実施例に係る着火時期制御では、予混合燃焼時において、内燃機関1の負荷が比較的低く着火性が低いときは、下流側EGR枝管7を介してEGRガスを吸気通路3に導入する。これにより、内燃機関1の気筒内により多くのNO2を供
給することが出来、以って、気筒内での燃料の着火を促進させることが出来る。そのため、内燃機関1での着火時期が遅れるのを抑制することが出来る。
での燃料の着火が促進される。
<内燃機関の吸排気系の概略構成>
図2は、本実施例に係る内燃機関の吸排気系の概略構成を示す図である。本実施例においては、実施例1に係るEGR装置10に代えてEGR装置15が設けられている。また、排気通路2における酸化触媒4よりも上流側には排気中に燃料を添加する燃料添加弁14が設けられている。それ以外の構成は実施例1と同様であるため、同様の構成要素には同様の参照番号を付しその説明を省略する。また、実施例1と同様、本実施例に係る内燃機関1においても、拡散燃焼と予混合燃焼とのうちいずれかの燃焼モードが運転状態に応じて選択されて行われる。
次に、本実施例に係る着火時期制御について説明する。上述したように、内燃機関1から排出される排気にはNOが含まれており、このNOが酸化触媒4において酸化されるとNO2が生じる。そのため、酸化触媒4より下流側の排気通路2を流れる排気にはよりも
多くのNO2が含まれている。
Oは多くなる。その結果、EGR通路16を通って吸気通路3に導入されるEGRガスに含まれるNOも多くなる。一方、燃料添加弁14による燃料添加が実行されていないときは、該燃料添加が実行されているときに比べて、酸化触媒4より下流側の排気通路2を流れる排気に含まれるNO2は多くなる。その結果、EGR通路16を通って吸気通路3に
導入されるEGRガスに含まれるNO2も多くなる。
とが出来る。そのため、内燃機関1での着火時期が遅れるのを抑制することが出来る。
れ、その結果、気筒内での燃料の着火が促進される。
多くのNOを含んだEGRガスを吸気通路3に導入しても良い。これにより、拡散燃焼時においても着火時期をより好適な時期に制御することが出来る。
れた着火時期が目標着火時期よりも早い場合は、より多くのNOを含んだEGRガスを吸気通路3に導入する。これにより、拡散燃焼時においても着火時期をより好適な時期に制御することが出来る。
2・・・排気通路
3・・・吸気通路
4・・・酸化触媒
5・・・EGR通路
6・・・上流側EGR枝管
7・・・下流側EGR枝管
8・・・上流側EGR弁
9・・・下流側EGR弁
10・・EGR装置
14・・燃料添加弁
15・・EGR装置
16・・EGR通路
17・・EGR弁
20・・ECU
Claims (3)
- 気筒内にNO2を供給するNO2供給手段と、
前記気筒内にNOを供給するNO供給手段と、
前記気筒内での燃料の着火を促進させる着火促進条件が成立したか否か、および、前記気筒内での燃料の着火を抑制させる着火抑制条件が成立したか否かを判別する判別手段と、
排気通路に設けられ且つ酸化機能を有する触媒と、
前記排気通路を流れる排気をEGRガスとして吸気系に導入するEGR装置と、を備え、
前記EGR装置は、
前記触媒よりも上流側の前記排気通路と前記吸気系とを連通する上流側EGR通路と、前記触媒よりも下流側の前記排気通路と前記吸気系とを連通する下流側EGR通路と、を有しており、
前記判別手段によって前記着火促進条件が成立したと判定された場合、前記NO 2 供給手段が、前記EGR装置によって前記下流側EGR通路を介して前記吸気系にEGRガスを導入し、
前記判別手段によって前記着火抑制条件が成立したと判定された場合、前記NO供給手段が、前記EGR装置によって前記上流側EGR通路を介して前記吸気系にEGRガスを導入することを特徴とする圧縮着火内燃機関の着火時期制御装置。 - 気筒内にNO2を供給するNO2供給手段と、
前記気筒内にNOを供給するNO供給手段と、
前記気筒内での燃料の着火を促進させる着火促進条件が成立したか否か、および、前記気筒内での燃料の着火を抑制させる着火抑制条件が成立したか否かを判別する判別手段と、
排気通路に設けられ且つ酸化機能を有する触媒と、
該触媒よりも上流側から該触媒に還元剤を供給する還元剤供給手段と、
前記触媒よりも下流側の前記排気通路と前記吸気系とを連通するEGR通路を有し、該EGR通路を介して吸気系にEGRガスを導入するEGR装置と、を備え、
前記判別手段によって前記着火促進条件が成立したと判定された場合、前記NO 2 供給手段が、前記還元剤供給手段による前記触媒への還元剤の供給を禁止した状態で前記EG
R装置によって前記吸気系にEGRガスを導入し、
前記判別手段によって前記着火抑制条件が成立したと判定された場合、前記NO供給手段が、前記還元剤供給手段による前記触媒への還元剤の供給を実行しつつ前記EGR装置によって前記吸気系にEGRガスを導入することを特徴とする圧縮着火内燃機関の着火時期制御装置。 - 前記圧縮着火内燃機関が、拡散燃焼と予混合燃焼とのうちいずれかの燃焼モードを該圧縮着火内燃機関の運転状態に応じて選択して行うものであることを特徴とする請求項1または2に記載の圧縮着火内燃機関の着火時期制御装置。
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JP4807125B2 true JP4807125B2 (ja) | 2011-11-02 |
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Family Applications (1)
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JP2006087701A Expired - Fee Related JP4807125B2 (ja) | 2006-03-28 | 2006-03-28 | 圧縮着火内燃機関の着火時期制御装置 |
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