JP4807015B2 - 電動パワーステアリング制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、操舵系伝達される操舵トルクに基づいて操舵系に対して操舵補助力を発生する電動パワーステアリング制御装置に関する。
この種の電動パワーステアリング制御装置としては、例えば車体側や路面側から受ける振動又は発動機から生ずる振動その他の振動をトルクセンサが検出した場合にも、操舵が不安定となることを防止するために、トルクセンサの出力電圧値が第1所定値より小さい場合には、CPUにより、微分ゲインを0とする処理を実行して、直進走行時における操舵が不安定となることを防止するようにした電動式パワーステアリング装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−39324号公報(第1頁、図1)
しかしながら、上記特許文献1に記載の従来例にあっては、道路幅方向で傾斜している傾斜路面、左右輪で異なる摩擦係数の路面所謂スプリットμ路等の走行時に路面から入力される転舵トルクや左右輪でタイヤ空気圧差が生じていることによる入力トルクが操舵系に作用し、この入力トルクをトルクセンサが検出した場合に微分ゲインを“0”とすることにより、アシスト力が振動的に変化することを防止することができるが、操舵系に路面や車体側から継続的に伝達される一定のトルク入力を打ち消すことはできないという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、車両の直進走行状態で、路面や車体側から操舵系に伝達されるトルク入力を打ち消すことができる電動パワーステアリング制御装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係る電動パワーステアリング制御装置は、操舵系に伝達される操舵トルクを検出する操舵トルク検出部と、車両の車速を検出する車速検出部と、前記操舵系に対して操舵補助力を発生する操舵補助モータと、前記操舵トルク及び車速に基づいて操舵補助トルク指令値を算出し、当該操舵補助トルク指令値に基づいて前記操舵補助モータを駆動制御するモータ電流指令値を出力する駆動制御部と、車両の直進走行状態を検出する直進走行状態検出部と、該直進走行状態検出部で直進走行状態を検出したときに、前記操舵系に外部から入力されるオフセットトルクに基づいて操舵補助トルク補正値を算出し、当該操舵補助トルク補正値によって前記駆動制御部で算出するモータ電流指令値を補正する指令値補正部とを有し
前記指令値補正部は、直進走行状態検出部で直進走行状態を検出したときに、前記操舵トルク検出部で検出した操舵トルクに比例ゲインを乗算して算出した操舵補助トルク補正値比例成分と、前回の処理時における操舵補助トルク補正値積分成分を初期値として前記操舵保持トルク検出部で検出した操舵トルクを積分して算出した操舵補助トルク補正値積分成分とを加算して操舵補助トルク補正値を算出することを特徴としている。
また、請求項2に係る電動パワーステアリング制御装置は、操舵系に伝達される操舵トルクを検出する操舵トルク検出部と、車両の車速を検出する車速検出部と、前記操舵系に対して操舵補助力を発生する操舵補助モータと、前記操舵トルク及び車速に基づいて操舵補助トルク指令値を算出し、当該操舵補助トルク指令値に基づいて前記操舵補助モータを駆動制御するモータ電流指令値を出力する駆動制御部と、車両の直進走行状態を検出する直進走行状態検出部と、該直進走行状態検出部で直進走行状態を検出したときに、前記操舵系に外部から入力されるオフセットトルクに基づいて操舵補助トルク補正値を算出し、当該操舵補助トルク補正値によって前記駆動制御部で算出するモータ電流指令値を補正する指令値補正部と、該指令値補正部で算出した操舵補助トルク補正値を含む当該操舵補助トルク補正値の算出に必要な値を記憶する不揮発性記憶部とを有し、
前記指令値補正部は、直進走行状態検出部で直進走行状態を検出したときに、前記操舵トルク検出部で検出した操舵トルクに比例ゲインを乗算して算出した操舵補助トルク補正値比例成分と、前回の処理時における操舵補助トルク補正値積分成分を初期値として前記操舵保持トルク検出部で検出した操舵トルクを積分して算出した操舵補助トルク補正値積分成分とを加算して操舵補助トルク補正値を算出することを特徴としている。
さらに、請求項3に係る電動パワーステアリング制御装置は、請求項2に記載の発明において、前記不揮発性記憶部は、電源の自己保持回路を有し、イグニッションスイッチがオフ状態となったことを検出したときに、そのときの操舵補助トルク補正値及び前記操舵トルク補正値積分成分を記憶するように構成されていることを特徴としている。
さらにまた、請求項4に係る電動パワーステアリング制御装置は、請求項2又は3に記載の電動パワーステアリング制御装置において、前記不揮発性記憶部は、EEPROMを含んで構成されていることを特徴としている。
なおさらに、請求項5に係る電動パワーステアリング制御装置は、請求項1乃至4の何れか1つの発明において、前記直進走行状態検出部は、前記操舵系の操舵角を検出する操舵角検出部を有し、該操舵角検出部で検出した操舵角が直進設定範囲内で、且つ前記操舵トルク検出部で検出した操舵トルクが直進設定範囲内であり、さらに前記車速検出部で検出した車速が設定車速以上であることを所定時間継続したときに直進走行状態であることを検出するように構成されていることを特徴としている。
また、請求項6に係る電動パワーステアリング制御装置は、請求項1乃至4の何れか1つの発明において、前記直進走行状態検出部は、車両の横加速度を検出する横加速度検出部を有し、該横加速度検出部で検出した横加速度が直進設定範囲内で、且つ前記車速検出部で検出した車速が設定車速以上であることを所定時間継続したときに直進走行状態であることを検出するように構成されていることを特徴としている。
さらに、請求項7に係る電動パワーステアリング制御装置は、請求項1乃至4の何れか1つの発明において、前記直進走行状態検出部は、車両のヨーレートを検出するヨーレート検出部を有し、該ヨーレート検出部で検出したヨーレートが直進設定範囲内で、且つ前記車速検出部で検出した車速が設定車速以上であることを所定時間継続したときに直進走行状態であることを検出するように構成されていることを特徴としている。
さらにまた、請求項8に係る電動パワーステアリング制御装置は、請求項6に記載の発明において、セルフアライニングトルク推定フィードバック部と、前記車速検出部検出した車速が所定値車速以上であるときに、前記操舵トルク検出部で検出した操舵トルクが所定値より小さく且つ該セルフアライニングトルク推定フィードバック部で推定したセルフアライニングトルク推定値が所定値より小さいときに、ステアリングセンター位置を検出するステアリングセンター位置検出部とを備え、前記操舵角検出部は、該ステアリングセンター位置検出部で検出したステアリングセンター位置と前記電動モータの回転角とに基づいて操舵角を検出するように構成されていることを特徴としている。
また、請求項8に係る電動パワーステアリング制御装置は、請求項1乃至8の何れか1つの発明において、前記指令値補正部は、車速が第1の設定値から第2の設定値まで増加する間に、車速の増加に応じて増加するゲインを算出し、該ゲインを前記操舵補助トルク補正値に乗算した値に基づいてモータ電流補正値を出することを特徴としている。
本発明によれば、車両が直進走行状態であることを検出したときに、オフセットトルク検出部で、操舵系に車体側や路面側から入力されるオフセットトルクを検出し、検出したオフセットトルクに基づいて指令値補正部でモータ電流指令値を補正するモータ電流補正値を算出し、このモータ電流補正値によって駆動制御部で算出するモータ電流指令値を補正するようにしたので、直進走行状態で、タイヤ空気圧の左右輪差や道幅方向に傾斜している路面や左右輪で異なる摩擦係数となる所謂スプリットμ路を走行することにより、路面や車体側から操舵系に入力されるオフセットトルクを打ち消す操舵補助力を発生させて、車両の直進走行安定性を確保することができるという効果が得られる。
しかも、操舵補助トルク補正値を不揮発記憶部に記憶しておくことにより、車両の走行開始直後からモータ電流指令値を補正することが可能となり、安定走行を確保することができるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に一実施形態を示す概略構成図であって、図中、1は、ステアリングホイールであり、このステアリングホイール1に運転者から作用される操舵力が入力軸2aと出力軸2bとを有するステアリングシャフト2に伝達される。このステアリングシャフト2は、入力軸2aの一端がステアリングホイール1に連結され、他端は操舵トルク検出部としての操舵トルクセンサ3を介して出力軸2bの一端に連結されている。
そして、出力軸2bに伝達された操舵力は、ユニバーサルジョイント4を介してロアシャフト5に伝達され、さらに、ユニバーサルジョイント6を介してピニオンシャフト7に伝達される。このピニオンシャフト7に伝達された操舵力はステアリングギヤ8を介してタイロッド9に伝達され、図示しない転舵輪を転舵させる。ここで、ステアリングギヤ8は、ピニオンシャフト7に連結されたピニオン8aとこのピニオン8aに噛合するラック8bとを有するラックアンドピニオン形式に構成され、ピニオン8aに伝達された回転運動をラック8bで直進運動に変換している。
ステアリングシャフト2の出力軸2bには、操舵補助力を出力軸2bに伝達する操舵補助機構10が連結されている。この操舵補助機構10は、出力軸2bに連結した減速ギヤ11と、この減速ギヤ11に連結された操舵補助力を発生する電動機としての電動モータ12とを備えている。
操舵トルクセンサ3は、ステアリングホイール1に付与されて入力軸2aに伝達された操舵トルクを検出するもので、例えば、操舵トルクを入力軸2a及び出力軸2b間に介挿した図示しないトーションバーの捩れ角変位に変換し、この捩れ角変位を非接触の磁気センサで検出するように構成されている。このトルクセンサ3は、図2に示すように、入力される操舵トルクが零のときには、所定の中立トルクT0 となり、この状態から右切りすると、操舵トルクの増加に応じて中立トルクT0 より増加する電圧となり、操舵トルクが零の状態から左切りすると操舵トルクの増加に応じて中立トルクT0 より減少する電圧となる操舵トルク検出値Tを出力するように構成されている。
そして、操舵トルクセンサ3から出力される操舵トルク検出値Tは、バッテリーBからイグニッションスイッチIGを介して電力が供給されるコントローラ14に入力される。ここで、イグニッションスイッチIGと並列に自己保持回路SHを構成する後述するマイクロコンピュータ16によって制御されるスイッチング素子SWが接続されている。
このコントローラ14には、トルク検出値Tの他に車速センサ15で検出した車速検出値V、電動モータ12のモータ端子間電圧VM及び電動モータ12に流れるモータ電流検出値IMDも入力され、入力されるトルク検出値T及び車速検出値Vに応じた操舵補助力を電動モータ12で発生する操舵補助トルク指令値IM *を算出し、算出した操舵補助指令値IM *とモータ電流検出値IMDとにより、電動モータ12に供給する駆動電流をフィードバック制御処理すると共に、モータ端子間電圧VM及びモータ電流検出値IMDに基づいて各種補償処理を行って、電動モータ12を駆動するモータ電流指令値Iraを算出し、さらに直進走行状態を検出したときに、そのときの操舵トルク検出値Tに基づいて操舵補助トルク指令値IM *を補正する操舵補助トルク補正値IMAを算出し、この操舵補助トルク補正値IMAでモータ電流指令値Iraを補正する。
コントローラ14は、図3に示すように、電動モータ12の制御処理を実行するマイクロコンピュータ16と、このマイクロコンピュータ16から出力されるモータ電流指令値Iraに基づいて電動モータ12に供給する駆動電流を制御するモータ駆動回路18と、電動モータ12に流れる駆動電流IMDを検出するモータ電流検出回路19と、モータ駆動回路18から電動モータ12に供給するモータ端子間電圧VM を検出するモータ端子間電圧検出回路20とを備えている。
そして、マイクロコンピュータ16には、操舵トルクセンサ3で検出したトルク検出値T、モータ電流検出回路19で検出したモータ電流検出値IMD及びモータ端子間電圧検出回路20で検出したモータ端子間電圧VMが夫々A/D変換器21、22及び23でデジタル値に変換されて入力される。
このマイクロコンピュータ16は、トルク検出値T、車速検出値V、モータ電流検出値IMD及びモータ端子間電圧VMが入力される入力インタフェース回路31と、トルク検出値T、操舵角θ、モータ電流検出値IMD及びモータ端子間電圧VMに基づいて電動モータ12を駆動制御して操舵トルクに応じた操舵補助力を発生する操舵補助制御処理を実行する中央処理装置32と、この中央処理装置32で実行する操舵補助制御処理プログラム等を格納するROM(リードオンリメモリ)33と、操舵補助トルク補正値IMAを記憶する不揮発性記憶部としての電気的に消去可能なEEPROM34と、トルク検出値T、モータ電流検出値IMD及びモータ角速度ω等の検出データ、中央処理装置32で実行する操舵補助制御処理の処理過程で必要とするデータや処理結果を記憶するRAM(ランダムアクセスメモリ)35と、モータ駆動回路18が接続された出力インタフェース回路36とを有する。
ここで、中央処理装置32は、図4に示す機能ブロック図で表される処理を実行する。すなわち、中央処理装置32は、操舵トルク検出値Tを用いて制御を行う破線で示すトルク系制御部50と、電動モータ12の駆動に関連した制御を行う一点鎖線で示すモータ系制御部60とで構成されている。
トルク系制御部50は操舵トルク算出部51、アシスト量演算部52、微分制御器53、ヨーレート収斂性制御部54、ロバスト安定化補償部55、セルフアライニングトルク(SAT)推定フィードバック部56、ステアリングセンター位置検出部101及び舵角検出部102によって構成され、更に加算器57及び58、減算器59を具備している。
また、モータ系制御部60は補償器61、モータ電流補正値算出部62、モータ角速度推定部63、モータ角加速度推定部(微分器)64及びモータ特性補償部65で構成され、加算器66及び67を具備している。
操舵トルクセンサ3から入力される操舵トルク検出値Tは操舵トルク算出部51で中立トルクT0が減算されて正負を表す操舵トルクTsが算出され、この操舵トルクTsがアシスト量演算部52、微分制御器53、ヨーレート収斂性制御部54及びSAT推定フィードバック部56に入力され、これらアシスト量演算部52、微分制御器53、ヨーレート収斂性制御部54及びSAT推定フィードバック部56には何れも車速信号Vをパラメータ入力としている。
操舵トルクTs及び車速信号Vはステアリングセンター位置検出部101に入力されている。アシスト量演算部52は操舵トルクTs及び車速Vに基づいて操舵補助トルク指令値量Tcを演算し、ヨーレート収斂性制御部54は操舵トルクTs及びモータ角速度の推定値ωを入力とし、車両のヨーの収斂性を改善するために、ハンドルが振れ回る動作に対してブレーキをかけるようになっている。
また、微分制御器53はステアリングの中立点付近における制御の応答性を高め、滑らかでスムーズな操舵を実現するようになっており、SAT推定フィードバック部56は操舵トルクTsと、アシスト量演算部52から出力される操舵補助トルク指令値Tcに微分制御器53の出力を加算器57で加算した信号と、モータ角速度推定部63で推定された角速度推定値ωと、モータ角加速度推定部64からの角加速度推定値ω′とを入力し、後述する式に従ってSATを推定し、推定したSAT推定値SSATをフィードバックフィルタを用いて信号処理し、ハンドルに適切な路面情報を反力として与えるようになっている。
また、アシスト量演算部52の出力に微分制御器53の出力を加算器57で加算した信号に、ヨーレート収斂性制御部54の出力を加算器58で加算した信号を、アシスト量AQとしてロバスト安定化補償部55に入力している。このロバスト安定化補償部55は特開平8−290778号公報に示されている補償部であり、検出トルクに含まれる慣性要素とばね要素で成る共振系の共振周波数におけるピーク値を除去し、制御系の応答性と安定性を阻害する共振周波数の位相のズレを補償するものである。ロバスト安定化補償部55の出力からSAT推定フィードバック部56のSAT推定値SSATを減算器59で減算することで、路面情報を反力としてハンドルに伝えることができるアシスト量Iaが得られる。
ステアリングセンター位置検出部101で検出されたステアリングセンター検出信号SCは舵角検出部102に入力され、舵角検出部102には電動モータ12に取付けられているセンサからのモータ回転角度信号RSも入力されている。舵角検出部102は、ステアリングセンター検出信号SC及びモータ回転角度信号RSに基づいて舵角を検出して舵角信号θを出力する。舵角信号θは後述するモータ電流補正値算出部62で使用される他、モータ戻り制御や車の電子安定制御等に使用される。
さらに、モータ角速度推定部63はモータ端子間電圧VM及びモータ電流検出値IMDに基づいてモータ角速度ωを推定するものであり、モータ角速度ωはモータ角加速度推定部64、ヨーレート収斂性制御部54及びSAT推定フィードバック部56に入力される。モータ角加速度推定部64では、入力されたモータ角速度ωに基づいてモータ角加速度を推定し、推定したモータ角加速度ω′はモータ特性補償部65に入力される。モータ特性補償部65の出力Icに、ロバスト安定化補償部54の出力からSAT推定フィードバック部56のSAT推定値SSATを減算したアシスト量Iaが加算器67で加算され、その加算信号がモータ電流指令値Irとして微分補償器等で成る補償器61に入力される。補償器61で補償されたモータ電流指令値Iraにモータ電流補正値算出部62で算出したモータ電流補正値IMAを加算器67で加算した信号がモータ電流IMとしてモータ駆動回路18に入力される。
ここで、SAT推定フィードバック部56のSAT推定値SSATを算出する原理は、路面からステアリングまでの間に発生するトルクの様子を図5に示して説明する。ドライバがハンドルを操舵することによって操舵トルクTsが発生し、その操舵トルクTsに従って電動モータ12がアシストトルクTmを発生する。その結果、車輪が転舵され、反力としてSATが発生する。また、その際、電動モータ12の慣性J及び摩擦(静摩擦)Frによってハンドル操舵の抵抗となるトルクが生じる。これらの力の釣り合いを考えると、下記(1)式のような運動方程式が得られる。
J・ω′+ Fr・sign(ω) + SAT = Tm + Ts …(1)
ここで、上記(1)式を初期値ゼロとしてラプラス変換し、SATについて解くと下記(2)式が得られる。
SAT(s) = Tm(s) + Ts(s) − J・ω′(s) + Fr・sign(ω(s)) …(2)
上記(2)式から分るように、電動モータ12の慣性J及び静摩擦Frを定数として予め求めておくことで、モータ回転角速度ω、回転角加速度ω′、操舵補助力及び操舵トルクTsよりSAT(セルフアライニングトルク)を推定することができる。かかる理由より、SAT推定フィードバック部56には操舵トルクTs、角速度ω、角加速度ω′、アシスト量演算部52の出力に微分制御器53の出力を加算した値がそれぞれ入力されている。
次に、ステアリングセンター位置検出部101におけるステアリングセンター位置の検出について説明する。
ステアリングセンター位置は車の直進状態でのステアリングホイールの位置である。ステアリング系の摩擦がない場合、ステアリングを切った後、操舵力を与えなくてもSATの作用によりステリングホイールがセンター位置に戻る。つまり、ターン状態から直進状態に戻り、SATがゼロになる。摩擦を考慮した場合、操舵力を与えないと摩擦とSATのバランスで、SATはゼロにならなくてもステアリングホイールが止まってしまう。つまり、ターン状態から完全な直進状態に戻らない。前記(2)式より、SAT(s) = −Fr・sign(ω(s))になる。
車速変化によるSATと舵角θの関係は図6に示すようになっており、同じ車速(V2)に対してステアリングホイールがセンターよりずれる角度(舵角)θ2は摩擦Fr(=SAT)の大きさに依存する。摩擦が大きければ、ずれ角度は大きくなる。しかし、同じ舵角(θ2)に対して、車速(V2→V1)が大きくなるほどSAT(P2→P1)が大きくなる。図6のP2→P3から分かるように、同じ摩擦Frに対して、車速(V1>V2)が大きくなれば、ステアリングホイールがセンターよりずれる角度(θ1<θ2)が小さくなる。
本発明では、車速Vが所定車速以上(例えばV≧V0)の時に、操舵トルクTsが所定値より小さく(|Ts|≦Ts0)、直進状態(|SAT推定値SSAT|≦SAT0)が所定時間T0を続けて検出された時のステアリングホイールの角度θをステアリングセンター位置(舵角θ=0)として検出する。
ステアリングセンター位置(舵角θ=0)の検出処理を、図7のフローチャートに従って説明する。
先ず、センター条件としての車速V≧V0、操舵トルク|Ts|≦Ts0、SATによる直進状態|SAT推定値SSAT|≦SAT0を判断する(ステップS1)。ここで、V0はセンター条件判断用の車速閾値、Ts0はセンター条件判断用の操舵トルク閾値、SAT0はセンター条件判断用のSAT閾値である。上記条件の全てが成立したときに、センター検出用の計時カウンタcntを「+1」し(ステップS2)、計時カウンタcntがセンター検出用のカウンタ閾値T0以上であるか否かを判定する(ステップS3)。つまり、所定時間を経過したか否かを判定する。そして、計時カウンタcntがカウンタ閾値T0以上であればセンター検出用フラグcen#flgを立て(ステップS4)、計時カウンタcntをリセットして終了し(ステップS5)、計時カウンタcntがカウンタ閾値T0より小さければセンター検出用フラグcen#flgをリセットして終了する(ステップS7)。また、上記ステップS1で全ての条件が成立しない場合には、センター検出用フラグcen#flgをリセットし(ステップS6)、計時カウンタcntをリセットして終了する(ステップS5)。
次に、舵角検出部102における舵角(絶対ステアリング角度)検出処理を説明する。
電動モータ12に取付けられたセンサからのモータ回転角度信号RS(又はモータ回転角度推定信号)により、モータ回転角度変化量Δθmが得られる。また、モータ軸とステアリングホイール軸との間の減速ギア比(Gr)によって、下記(3)式に従って舵角変化量Δθが求められる。
Δθ=(1/Gr)×Δθm …(3)
しかし、モータ軸とステアリングホイール軸との間にメカ機構があるので、ダンパ、バックラッシュ、バネ特性等を考慮する必要がある。例えばバックラッシュの特性は図8に示すようになっており、−A〜+Aがバックラッシュとなる。舵角θの変化量Δθは下記(4)式で求められる。
Δθ=f(Δθm) …(4)
また、舵角θは下記(5)式に従ってステアリングセンター角度θ=0より変化量Δθを累積して計算する。
θ(t)=θ(t−T)+Δθ(t) …(5)
θ(t−T)は1サンプリング時間前の舵角検出値である。ステアリングの回転数Nは下記(6)式でθ(t)の360度の倍数より計算される。
N=floor(θ(t)/360) …(6)
ここで、絶対ステアリング角度検出処理を、図9及び図10のフローチャートを参照して説明する。
図9は初期化処理のフローを示しており、全てのパラメータを0に初期化する(ステップS10)。なお、abs#angle#flgは絶対ステアリング角度有効フラグであり、"1"は有数、"0"は無数を示している。また、θ(t)は絶対ステアリング角度検出値であり、Nはステアリングの回転数であり、θ(t−T)は1サンプリング時間前の絶対ステアリング角度検出値である。
その後、図10の処理を実行する。即ち、先ずモータ回転角度変化量Δθmを読取り(ステップS20)、ステアリング角度変化量Δθ(t)=f(Δθm)を計算する(ステップS21)。そして、ステアリングセンター位置検出部101でステアリングセンターを検出し(ステップS22)、センター検出フラグcen#flgが立っている(=1)か否かを判定し(ステップS23)、センター検出フラグcen#flgが立っていない場合には、絶対ステアリング角度有数フラグabs#angle#flgが立っているか否かを判定する(ステップS24)。絶対ステアリング角度有数フラグabs#angle#flgが立っていれば上記(5)式及び(6)式を演算すると共に、θ(t−T)=θ(t)を演算して終了する(ステップS25)。また、上記ステップS23でセンター検出フラグcen#flgが立っている場合には絶対ステアリング角度有効フラグabs#angle#flgを立て(ステップS26)、θ(t)=0、N=0、θ(t−T)=0として終了する(ステップS27)。上記ステップS24で絶対ステアリング角度有数フラグabs#angle#flgが立っている場合には、同様にθ(t)=0、N=0、θ(t−T)=0として終了する(ステップS27)。
そして、舵角検出部102で算出した操舵角θと操舵トルクTs及び車速Vとがモータ電流補正値算出部62に入力される。
このモータ電流補正値算出部62では、図11のフローチャートに示すモータ電流補正値算出処理を実行する。
このモータ電流補正値算出処理は、図11に示すように、所定のメインプログラムに対する所定時間(例えば10msec)毎のタイマ割込処理として実行され、先ず、ステップS31で、イグニッションスイッチIGがオフ状態からオン状態に変化した電源投入時であるか否かを判定し、電源投入時であるときにはステップS32に移行して、EEPROM34に後述するように記憶されている操舵補助トルク補正値積分成分Tai(n-1)及び操舵補助トルク補正値Taを読込み、これらをRAM35に形成した積分成分記憶領域及びトルク補正値記憶領域に記憶し、次いでステップS33に移行して、自己保持回路SHのスイッチング素子SWをオン状態とする制御信号CSを出力してからステップS34に移行し、電源投入時でないときには直接ステップS34に移行する。
ステップS34では、舵角検出部102で検出した操舵角θ、操舵トルク算出部51で算出した操舵トルクTs及び車速センサ15で検出した車速検出値Vを読込み、次いでステップS35に移行して、操舵角θの絶対値|θ|が予め設定した車両直進状態を判断する操舵角閾値θs以下であるか否かを判定し、|θ|≦θsであるときには直進走行状態の可能性があるものと判断してステップS36に移行する。
このステップS36では、操舵トルクTsの絶対値|Ts|が予め設定した車両直進状態を判断する操舵トルク閾値Tss以下であるか否かを判定し、|Ts|≦Tssであるときには直進走行の可能性があるものと判断してステップS37に移行する。
このステップS37では、車速検出値Vが予め設定した車両直進走行状態を判断する車速閾値Vs以上であるか否かを判定し、V≧Vsであるときには、車両が直進走行状態にあるものと判断して、ステップS38に移行する。
このステップS38では、直進走行状態の継続時間を計測するカウント値Nをインクリメントし、次いでステップS39に移行して、カウント値Nが予め設定した設定値Nsに達したか否かを判定し、N>NsであるときにはステップS40に移行して、現在の操舵トルクTsに基づいて下記(7)式の比例演算を行って操舵補助トルク補正値比例成分Tapを算出する。
Tap=Kp′×Ts …………(7)
次いで、ステップS41に移行して、現在の操舵トルク検出値Tsに基づいて下記(8)式の積分演算を行って操舵補助トルク補正値積分成分Taiを算出する。
Tai(n)=Ki′∫Tsdt+Tai(n-1) …………(8)
ここで、Tai(n-1)は1つ前の演算時における操舵補助トルク補正値積分成分であって積分初期値である。
次いでステップS42に移行して、算出した操舵補助トルク補正値積分成分Tai(n)を1つ前の演算時における操舵補助トルク補正値積分成分Tai(n-1)即ち積分初期値としてRAM35に形成した積分成分前回値記憶領域に記憶してからステップS43に移行する。
このステップS43では、下記(9)式に示すように、算出した比例成分Tap及び積分成分Taiを加算して操舵補助トルク補正値Taを算出し、これをRAM35のトルク補正値記憶領域に記憶する。
Ta=Tap+Tai …………(9)
次いで、ステップS44に移行して、車速検出値Vに基づいて図12に示すゲイン算出マップを参照してゲインKvを算出する。
ここで、ゲイン算出マップは、図12に示すように、車速検出値Vが“0”から第1の設定値V11に達するまでの間はゲインKvが“0”に設定され、車速検出値Vが第1の設定値V11から第2の設定値V12に達するまでの間で、車速検出値Vの増加に応じてゲインKvが“0”から“1”まで連続的に増加し、車速検出値Vが第2の設定値V12以上では、ゲインKvが“1”を維持するように設定されている。
次いで、ステップS45に移行して、算出した操舵補助トルク補正値TaにゲインKvを乗算して操舵補助トルク補正値Ta′(=Kv×Ta)を算出し、次いでステップS46に移行して、算出した操舵補助トルク補正値Ta′をモータ電流指令値Iraに相当する電流値にスケール変換してモータ電流補正値IMAを算出し、これをRAM35に形成したモータ電流補正値記憶領域に記憶してからステップS47に移行する。
このステップS47では、イグニッションスイッチIGがオフ状態となったか否かを判定し、イグニッションスイッチIGがオン状態を継続しているときにはそのままタイマ割込処理からメインプログラムに復帰し、イグニッションスイッチIGがオン状態からオフ状態となったときにはステップS48に移行して、その時点のRAM35に記憶されている操舵補助トルク補正値積分成分Tai(n-1)及び操舵補助トルク補正値TaをEEPROM34の積分成分記憶領域及びトルク補正値記憶領域に記憶し、次いでステップS49に移行して、自己保持回路SHのスイッチング素子SWに対する制御信号CSをオフ状態として自己保持を解除してからタイマ割込処理を終了する。
また、前記ステップS35の判定結果が|θ|>θsであるとき、前記ステップS36の判定結果が|Ts|>Tssであるとき及びステップS37の判定結果がV<Vsであるときには夫々ステップS50に移行して、カウント値Nを“0”にリセットしてからステップS41に移行して、RAM35の電流補正値記憶領域からモータ電流補正値IMAを読込んでから前記ステップS44に移行する。
さらに、前記ステップS39の判定結果がカウント値Nが設定値Ns未満であるときには前記ステップS51に移行する。
この図11の処理において、ステップS31〜S39の処理が直進走行状態検出部に対応し、ステップS40〜S46の処理及び加算器67が指令値補正部に対応し、このうちステップS40〜S43の処理が比例積分演算処理に対応し、ステップS47及びS48の処理とEEPROM34とが不揮発性記憶部に対応している。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
今、EEPROM34に前回の例えば直進走行状態で算出した操舵補助トルク補正値積分成分Tai(n-1)及び操舵補助トルク補正値IMAが記憶されており、これらが平坦路を直進走行したときの略“0”の値となっており、車両がイグニッションスイッチIGをオフ状態として平坦路で停車しているものとする。
この車両の平坦路の停車状態で、イグニッションスイッチIGをオン状態とすると、これに応じてバッテリーBから電源がコントローラ14に投入されて、マイクロコンピュータ16、モータ駆動回路18、モータ電流検出回路19、モータ端子間電圧検出回路20及びA/D変換器21〜23が動作状態となる。
このため、マイクロコンピュータ16の中央処理装置32で図4の機能ブロック図に基づいて操舵制御処理を実行開始する。このとき、運転者がステアリングホイール1を操舵していない状態では、操舵トルクセンサ3から出力される操舵トルク検出値Tが中立トルクT0となっているので、操舵トルク算出部51で操舵トルク検出値Tから中立トルクT0を減算して算出した操舵トルクTsは“0”となっており、アシスト量演算部52から出力されるアシストトルク量Taも“0”となり、その他の補償値やフィードバック値も“0”となる。
また、図11のモータ電流補正値算出処理では、イグニッションスイッチIGがオフ状態からオン状態に変化した電源投入時であるので、EEPROM34に記憶されている前回直進走行状態で記憶した操舵補助トルク補正値積分成分Tai(n-1)及び操舵補助トルク補正値Taを読出し、これらをRAM35の積分成分記憶領域及びトルク補正値記憶領域に記憶し(ステップS32)、自己保持回路SHのスイッチング素子SWに対する制御信号CSをオン状態としてスイッチング素子SWをオン状態として自己保持回路SHを作動状態とする。
このとき、ステアリングホイール1が操舵されておらず、舵角検出部102で算出される操舵角θが例えば直進状態を表す“0”であり、操舵トルクTsも“0”であっても、車速センサ15で検出する車速検出値Vが設定値Vs未満であるので、ステップS37からステップS50に移行して、直進走行状態の継続時間をカウントするカウント値Nが“0”にクリアされ、次いでRAM35から操舵補助トルク補正値Taを読出し(ステップS51)、次いでゲインKvを算出するが、車速検出値Vが“0”であるので、ゲインKvも“0”となるため(ステップS44)、操舵補助トルク補正値Ta′も“0”となり、これをスケール変換したモータ電流補正値IMAも“0”となり、これがRAM35のモータ電流補正値記憶領域に記憶される。
そして、イグニッションスイッチIGがオン状態となったばかりであるので、加算器57で加算したアシスト量AQ、加算器59で加算したアシスト量Ia、加算器66で加算した電流指令値Ir及び補償器61から出力される電流指令値Iraとモータ電流補正値IMAとが全て“0”であり、加算器67から出力されるモータ駆動電流IM も“0”となり、これがモータ駆動回路18に供給されるので、このモータ駆動回路18から駆動電流が出力されず、電動モータ12は停止状態を継続する。
この車両の停止状態で、運転者がステアリングホイール1を例えば右切りして所謂据え切りを行った場合には、これに応じた操舵トルクセンサ3で検出される操舵トルク検出値Tが中立トルクT0より増加し、これに応じて操舵トルク算出部51で算出される操舵トルクTsが正方向に増加し、これに応じてアシスト量演算部52で算出されるアシストトルク量Taも正方向に増加することになり、アシスト量AQ、Ia、モータ電流指令値Ir、補償後モータ電流指令値Iraが正方向に増加する。
一方、モータ電流補正値IMAは車両が停止状態になって車速検出値Vが“0”の状態を継続するので、ゲインKvが“0”となって、操舵補助トルク補正値Ta′が“0”を継続し、これをスケール変換したモータ電流補正値IMAも“0”を継続する。
このため、加算器67では補償器61から出力されるモータ電流指令値Iraがモータ電流IMとしてモータ駆動回路18に供給されるので、このモータ駆動回路18から比較的大きなモータ駆動電流が電動モータ12に供給されて、電動モータ12が回転駆動されて大きな操舵補助力が発生され、これが減速ギヤ11を介してステアリングシャフト2に伝達されることにより、ステアリングホイール1を軽く操舵することができる。
その後、車両をステアホイール1の操舵状態を継続しながら発進させると、そのときの操舵トルクセンサ3で検出される操舵トルク検出値Tに基づく操舵トルクTsに基づいてアシストトルク量Taが算出されると共に、各種補償値を加算したアシスト量AQ、Ia、モータ電流指令値Ir及びIraが算出されるが、図11のモータ電流補正値算出処理では車速検出値VがV11に達するまでは、ゲインKvが“0”に設定されているので、モータ電流補正値IMAは“0”の状態を維持する。
その後、車速検出値Vが設定値V11を超えるとゲインKvが“0”から徐々に増加するが、RAM35に記憶されている操舵補助トルク補正値Taが略“0”であるので、操舵補助トルク補正値Ta′は略“0”を継続し、これをスケール変換したモータ電流補正値IMAも“0”の状態を継続する。
その後、ステアリングホイール1が直進走行となる操舵角θが略“0”となって、操舵角θの絶対値|θ|が設定値θs以下となり、操舵トルクセンサ3で検出される操舵トルク検出値Tに基づく操舵トルクTsの絶対値|Ts|も設定値Tss以下となり、さらに車速検出値Vが設定車速Vs以上となると、直進走行状態である可能性があると判断されて、その継続時間をカウントするカウント値Nがインクリメントされ、この状態が所定時間継続されてカウント値Nが設定値Ns以上となると、直進走行状態であると判断されて、ステップS39からステップS40に移行して、操舵トルクTsに比例ゲインKp′を乗算して操舵補助トルク補正値比例成分Tapが算出される。
次いで、ステップS41に移行して、前記(8)式の積分演算によって操舵補助トルク補正値積分成分Tai(n)が算出される。この積分演算では、RAM35に記憶されている前回の直進走行時に算出された操舵補助トルク補正値積分成分Tai(n-1)が初期値として使用されることにより、車両が停車する前の前回の直進走行状態に略合わせた初期値となる。このため、車両が平坦路を走行して、平坦路に停車し、その後平坦路を再度走行する場合には、直進走行状態で、車体のセッティングや路面側から入力されるオフセットトルクが略“0”であるので、比例成分Tap及び積分成分Taiは共に略“0”となり、操舵補助トルク補正値Taが略零となり、これがRAM35のトルク補正値記憶領域に更新記憶される。
このときの車速検出値Vが設定値V12を超えてゲインKvが“1”に設定されている場合でも操舵トルク補正値Ta′及びこれをスケール変換したモータ電流補正値IMAも“0”となる。
しかしながら、車両が直進走行状態で、道幅方向で傾斜している走行路を走行する状態となったり、左右輪の一方が水、氷等の低摩擦係数路面で他方が乾燥した高摩擦路面である所謂スプリットμ路を走行する状態となったりした場合やタイヤ空気圧の左右輪差等による車体セッティングにより、車両が直進走行しているにもかかわらず、車両が傾斜方向又は低摩擦係数路面方向にステアリングホイール1が例えば左切り方向に回動することになり、このステアリングホイール1の回動を防止するためにステアリングホイール1を保舵する場合には、操舵トルクセンサ3でオフセットトルクに応じた操舵トルク検出値Tが出力される。
このため、図11のモータ電流補正値算出処理では、操舵角θの絶対値|θ|が設定値以下であり、オフセットトルクによる操舵トルクTsの絶対値|Ts|が設定値Tss以下であり、車速検出値Vが設定車速Vs以上であるときを所定時点継続してカウント値Nが設定値Ns以上となったときに、そのときの操舵トルクTsに比例ゲインKp′を乗算して算出される操舵補助トルク補正値比例成分Tapが比較的大きな値となると共に、前回の操舵補助トルク補正値積分成分Tai(n-1)を初期値とする操舵補助トルク補正値積分成分Tai(n)も徐々に増加することになる。
そして、車速検出値Vが設定値V11を超えていると、ゲインKvが“0”より大きな値となって、操舵補助トルク補正値Ta′が“0”よりオフセットトルクを打ち消す方向例えば正方向に増加し、これをスケール変換したモータ電流補正値IMAも“0”よりオフセットトルクを打ち消す方向例えば正方向に増加し、これがRAM35の操舵補助トルク補正値記憶領域に更新記憶される。
このため、図4の機能ブロック図における加算器67で補償部61から出力されるモータ電流指令値IraにRAM35に記憶されたモータ電流補正値IMAが加算されてモータ電流IMが算出されるので、このモータ電流IMが直進走行状態でありながらオフセットトルクを打ち消す値となり、これがモータ駆動回路18に出力されるので、このモータ駆動回路18から電動モータ12に駆動電流が供給されて、この電動モータ12でオフセットトルクを打ち消す右切り方向の操舵補助力が発生される。
このため、ステアリングホイール1にはオフセットトルクが伝達されることがなく、運転者がオフセットトルクに抗してステアリングホイール1を操舵する必要がなく、直進走行状態での運転者の負担を軽減することができる。
このオフセットトルクを打ち消しながら直進走行している状態から同様にオフセットトルクが生じる例えば右カーブを走行する状態となると、ステアリングホイール1を右切りすることにより、操舵トルクセンサ3で検出される操舵トルク検出値Tがさらに増加し、これに応じてアシスト量演算部52で算出されるアシストトルク量Ta、アシスト量AQ、Ia、モータ電流指令値Ir、Iraが増加する。
一方、図11のモータ電流補正値算出処理では、舵角検出部102で検出される操舵角θが大きくなり、その絶対値|θ|が設定値θsを超える状態となるので、ステップS35からステップS50に移行して、直進走行状態の継続時間をカウントするカウント値Nを“0”にクリアし、次いでステップS51に移行して、RAM35のトルク補正値記憶領域に記憶されている直前の直進走行状態での操舵補助トルク補正値Taを読込んでからステップS44に移行することにより、この操舵補助トルク補正値Taに車速検出値Vに応じたゲインKvが乗算されて操舵補助トルク補正値Ta′が算出され、これがスケール変換されてモータ電流補正値IMAが算出され、これがRAM35に記憶される。
このため、図4の機能ブロック図で補償器61から出力されるモータ電流指令値Iraにモータ電流補正値IMAを加算してモータ電流IMが算出されるので、ステアリングホイール1の右操舵時の操舵トルクTsとオフセットトルクとに応じた操舵補助力を電動モータ12から発生させて良好な旋回走行を行うことができる。
その後、旋回走行状態から直進走行状態に復帰したときに、走行路面が徐々に道幅方向の傾斜のない平坦路や左右輪で略同一の摩擦係数の路面に戻るときには、オフセットトルクが徐々に小さくなるので、前述したように|θ|≦θs、|Ts|≦Tss、V≧Vs及びN≧Nsとなる直進走行状態検出条件を満足したときに、操舵トルクTsを比例積分制御して操舵補助トルク補正値Taが算出される。このとき、積分処理で積分初期値として前回の直進走行状態での操舵補助トルク補正値積分成分Tai(n-1)が設定されているので、操舵補助トルク積分成分Tai(n)が徐々に小さくなり、比例成分Tapも操舵トルクTsの減少に応じて小さくなるので、操舵補助トルク補正値Taがオフセットトルクの減少に応じて徐々に小さくなり、これに応じてモータ電流補正値IMAも小さくなって、電動モータ12で発生する操舵補助力も小さくなる。そして、最終的に道幅方向の傾斜の無い平坦路又は左右輪で摩擦係数が略同一の路面を走行する状態となると、操舵補助トルク補正値Taが略“0”となって、電動モータ12で発生する操舵補助力も“0”となる。
このように、上記実施形態によると、車両が直進走行状態を所定時間継続して直進走行状態検出条件を満足すると、そのときの操舵トルク検出値Tに基づく操舵トルクTsに基づいて比例積分演算を行って、操舵補助トルク補正値Taを算出し、この操舵補助トルク補正値TaにゲインKvを乗算して操舵補助トルク補正値Ta′を算出し、これをスケール変換して電流に対応したモータ電流補正値IMAを算出し、このモータ電流補正値IMAでモータ電流指令値Iraを補正するので、直進走行状態で、路面の傾斜やスプリットμ路を走行する場合に発生するオフセットトルクや車体のセッティングによって発生するオフセットトルクを確実に打ち消して、オフセットトルクの発生する路面での直進走行時の運転者の負担を軽減することができる。
しかも、操舵補助トルク補正値Taに車速検出値Vの増加に応じて徐々に増加するように設定されたゲインKvを乗算して操舵補助トルク補正値Ta′を算出するので、車速検出値Vが増加する加速状態であってもゲインKvが急変することなく徐々に変化するので、オフセットトルクを打ち消す際に運転者に違和感を与えることを確実に防止することができる。
さらに、最後の直進走行状態で算出した操舵補助トルク補正値積分成分Tai(n-1)及び操舵補助トルク補正値TaをRAM35に記憶しておくので、一時的に車線変更を行った後に元の走行路に復帰する場合に、操舵補助トルク補正値積分成分Tai(n)の初期値が元の路面のままとなるので、操舵補助トルク補正値Taが大きく変化することがなく、追従性の良い操舵補助トルク補正処理を行うことができる。
同様に、車両を停止させてイグニッションスイッチIGをオフ状態にしたときには、図11の処理において、ステップS47からステップS48に移行して、RAM35に記憶されている最終的な操舵補助トルク補正値積分成分Tai(n-1)及び操舵補助トルク補正値TaがEEPROM34に記憶されるので、次に、イグニッションスイッチIGをオン状態として走行開始して直進走行状態となったときに、直ちに最適な操舵補助トルク補正処理を行うことができる。
なお、上記実施形態においては、直進走行検出条件として、操舵角θ、操舵トルクTs及び車速検出値Vを使用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、車両の横加速度を検出する横加速度検出部としての横加速度センサを配設し、この横加速度センサで検出する横加速度YGの絶対値|YG|が直進走行範囲を表す設定値YGs以下である状態を所定時間継続したときに直進走行状態であると判断するようにしてもよく、さらには横加速度センサに代えて車両のヨーレートを検出するヨーレート検出部としてのヨーレートセンサを設けて、このヨーレートセンサで検出したヨーレートψの絶対値|ψ|が直進走行範囲を表す設定値ψs以下である状態を所定時間継続したときに直進走行状態であると判断するようにしてもよく、その他任意の直進走行状態検出手段を適用することができる。
また、上記実施形態においては、トルク系制御部50にセンター位置検出部101及び舵角検出部102を設けて操舵角θをセンサレスで算出する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、センター位置検出部101及び舵角検出部102を省略し、これらに代えてステアリングホイール1の操舵角θを検出する操舵角センサを設けるようにしてもよい。この場合、操舵角センサとしてメイン及びサブの感度の異なるトルクセンサを設ける場合には、感度の高いサブトルクセンサの操舵トルク検出値を使用して操舵補助トルク補正値算出処理を行うことがオフセットトルクの打ち消し精度を向上させることができる。
さらに、上記実施形態においては、直進走行状態以外の旋回状態や車線変更状態となったときにRAM35に記憶した操舵補助トルク補正値Taを使用して補正処理を継続する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、直進走行状態以外の状態では、補助操舵トルク補正値Taを使用した補正処理を中止するようにしてもよい。
さらにまた、上記実施形態においては、中央処理装置32の制御処理を機能ブロック図で表した場合について説明したが、実際上は、機能ブロック図に対応したフローチャートに基づいて演算処理が行われる。
なおさらに、上記実施形態においては、不揮発性記憶部としてEEPROMを適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、フラッシュメモリ等の任意の不揮発性メモリを適用することができる。
また、上記実施形態においては、ロバスト安定化補償部55の前段側にヨーレート収斂製制御部54の出力を加算し、後段側にSAT推定フィードバック部56の出力を加算する場合について説明したが、これらを逆関係即ちロバスト安定化補償部55の前段側にSAT推定フィードバック部56の出力を加算し、後段側にヨーレート収斂性制御部54の出力を加算するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態においては、モータ電流補正値算出部62でモータ電流補正値IMAを算出する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、アシスト量演算部52で算出される操舵補助トルク指令値Tcを補正する操舵補助トルク補正値を算出し、これを操舵補助トルク指令値Tcに加算するようにしてもよい。
さらにまた、本発明は電動パワーステアリング装置の形式(コラムタイプ、ピニオンタイプ、ラックタイプ)、モータの種類(ブラシ付き、ブラシレス等)を問わず、全ての電動パワーステアリング装置に適用可能である。
本発明の第1の実施形態を示す概略構成図である。 操舵トルクセンサの出力特性を示す特性線図である。 図1のコントローラの具体的構成を示すブロック図である。 マイクロコンピュータにおける中央処理装置の機能ブロック図である。 SAT(セルフアライニングトルク)の説明に供する説明図である。 車速変化に基づくSATと舵角の関係を示す特性線図である。 ステアリングセンター位置(舵角θ=0)の検出動作例を示すフローチャートである。 バックラッシュの特性例を示す特性線図である。 舵角検出時の初期化を示すフローチャートである。 舵角検出処理を示すフローチャートである。 モータ電流補正値算出処理の一例を示すフローチャートである。 ゲイン算出マップの一例を示す特性線図である。
符号の説明
1…ステアリンクホイール、2…ステアリングシャフト、3…操舵トルクセンサ、8…ステアリングギヤ、12…電動モータ、13…操舵角センサ、14…コントローラ、15…車速センサ、16…マイクロコンピュータ、18…モータ駆動回路、19…モータ電流検出回路、31…入力インタフェース回路、32…中央処理装置、33…ROM、34…EEPROM、35…RAM、36…出力インタフェース回路、50…トルク系制御部、51…操舵トルク演算部、52…アシスト量演算部、53…微分制御器、54…ヨーレート収斂製制御部、55…ロバスト安定化補償部、56…SAT推定フィードバック部、57,58…加算器、60…モータ系制御部、61…補償部、62…モータ電流補正値算出部、63…モータ角速度推定部、64…モータ角加速度推定部、65…モータ特性補償部、66,67…加算器、101…センター位置検出部、102…舵角検出部

Claims (9)

  1. 操舵系に伝達される操舵トルクを検出する操舵トルク検出部と、車両の車速を検出する車速検出部と、前記操舵系に対して操舵補助力を発生する操舵補助モータと、前記操舵トルク及び車速に基づいて操舵補助トルク指令値を算出し、当該操舵補助トルク指令値に基づいて前記操舵補助モータを駆動制御するモータ電流指令値を出力する駆動制御部と、車両の直進走行状態を検出する直進走行状態検出部と、該直進走行状態検出部で直進走行状態を検出したときに、前記操舵系に外部から入力されるオフセットトルクに基づいて操舵補助トルク補正値を算出し、当該操舵補助トルク補正値によって前記駆動制御部で算出するモータ電流指令値を補正する指令値補正部とを有し
    前記指令値補正部は、直進走行状態検出部で直進走行状態を検出したときに、前記操舵トルク検出部で検出した操舵トルクに比例ゲインを乗算して算出した操舵補助トルク補正値比例成分と、前回の処理時における操舵補助トルク補正値積分成分を初期値として前記操舵保持トルク検出部で検出した操舵トルクを積分して算出した操舵補助トルク補正値積分成分とを加算して操舵補助トルク補正値を算出することを特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
  2. 操舵系に伝達される操舵トルクを検出する操舵トルク検出部と、車両の車速を検出する車速検出部と、前記操舵系に対して操舵補助力を発生する操舵補助モータと、前記操舵トルク及び車速に基づいて操舵補助トルク指令値を算出し、当該操舵補助トルク指令値に基づいて前記操舵補助モータを駆動制御するモータ電流指令値を出力する駆動制御部と、車両の直進走行状態を検出する直進走行状態検出部と、該直進走行状態検出部で直進走行状態を検出したときに、前記操舵系に外部から入力されるオフセットトルクに基づいて操舵補助トルク補正値を算出し、当該操舵補助トルク補正値によって前記駆動制御部で算出するモータ電流指令値を補正する指令値補正部と、該指令値補正部で算出した操舵補助トルク補正値を含む当該操舵補助トルク補正値の算出に必要な値を記憶する不揮発性記憶部とを有し、
    前記指令値補正部は、直進走行状態検出部で直進走行状態を検出したときに、前記操舵トルク検出部で検出した操舵トルクに比例ゲインを乗算して算出した操舵補助トルク補正値比例成分と、前回の処理時における操舵補助トルク補正値積分成分を初期値として前記操舵保持トルク検出部で検出した操舵トルクを積分して算出した操舵補助トルク補正値積分成分とを加算して操舵補助トルク補正値を算出することを特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
  3. 前記不揮発性記憶部は、電源の自己保持回路を有し、イグニッションスイッチがオフ状態となったことを検出したときに、そのときの操舵補助トルク補正値及び前記操舵トルク補正値積分成分を記憶するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の電動パワーステアリング制御装置。
  4. 前記不揮発性記憶部は、EEPROMを含んで構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の電動パワーステアリング制御装置。
  5. 前記直進走行状態検出部は、前記操舵系の操舵角を検出する操舵角検出部を有し、該操舵角検出部で検出した操舵角が直進設定範囲内で、且つ前記操舵トルク検出部で検出した操舵トルクが直進設定範囲内であり、さらに前記車速検出部で検出した車速が設定車速以上であることを所定時間継続したときに直進走行状態であることを検出するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の電動パワーステアリング制御装置。
  6. 前記直進走行状態検出部は、車両の横加速度を検出する横加速度検出部を有し、該横加速度検出部で検出した横加速度が直進設定範囲内で、且つ前記車速検出部で検出した車速が設定車速以上であることを所定時間継続したときに直進走行状態であることを検出するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の電動パワーステアリング制御装置。
  7. 前記直進走行状態検出部は、車両のヨーレートを検出するヨーレート検出部を有し、該ヨーレート検出部で検出したヨーレートが直進設定範囲内で、且つ前記車速検出部で検出した車速が設定車速以上であることを所定時間継続したときに直進走行状態であることを検出するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の電動パワーステアリング制御装置。
  8. セルフアライニングトルク推定フィードバック部と、前記車速検出部検出した車速が所定値車速以上であるときに、前記操舵トルク検出部で検出した操舵トルクが所定値より小さく且つ該セルフアライニングトルク推定フィードバック部で推定したセルフアライニングトルク推定値が所定値より小さいときに、ステアリングセンター位置を検出するステアリングセンター位置検出部とを備え、
    前記操舵角検出部は、該ステアリングセンター位置検出部で検出したステアリングセンター位置と前記電動モータの回転角とに基づいて操舵角を検出するように構成されていることを特徴とする請求項に記載の電動パワーステアリング制御装置。
  9. 前記指令値補正部は、車速が第1の設定値から第2の設定値まで増加する間に、車速の増加に応じて増加するゲインを算出し、該ゲインを前記操舵補助トルク補正値に乗算した値に基づいてモータ電流補正値を出することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の電動パワーステアリング制御装置。
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