JP4806283B2 - 掘削機 - Google Patents

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Description

本発明は、地盤の切削を行う、掘削機に関する。
地中連続壁の構築について、水平軸回りに回転し、互いに対向するように配置された少なくとも一対のドラムカッタを備えた掘削機により地盤を切削する場合がある。
このような掘削機は、掘削機が傾くことなく、高精度に地盤の切削を行う上で、互いに対向するように設けられたドラムカッタが、同じ回転数で回転するのが望ましい。また、個々のカッタに対して、それぞれ駆動機を設けると、掘削機が大規模となり、当該掘削機が使用可能な施工箇所が限られるため、一対のドラムカッタに対して、一台の駆動機を設けるのが望ましい。
そのため、特許文献1には、互いに対向するように配置されており、水平に配置された同一のカッタシャフト101に固定され、水平軸回りに回転するドラムカッタ102,102と、垂直軸回りに回転するメインシャフト103と、メインシャフト103の垂直軸回りの回転を水平軸回りの回転に変換して各ドラムカッタ102,102(カッタシャフト101)に伝達する動力伝達機構104とを備えた掘削機100が開示されている(図6(a)参照)。
前記動力伝達機構104は、メインシャフト103の先端に設けられて、垂直軸回りに回転する原動ベベルギヤ140と、原動ベベルギヤ140と噛み合うようにカッタシャフト101に固定されて、水平軸回りに回転する従動ベベルギヤ141とにより構成されている。
また、特許文献2には、それぞれ従動ベベルギヤ241,241が固定されたカッタシャフト201,201を個別に有し、互いに対抗するように設けられた一対のドラムカッタ202,202と、垂直軸回りに回転するメインシャフト203と、メインシャフト203の垂直軸回りの回転を従動ベベルギヤ241,241に伝達する原動ベベルギヤ240とを備え、対向する向きに設けられた一対のドラムカッタ202,202が同じ回転数で逆方向に回転する掘削機200が開示されている(図6(b)参照)。なお、掘削機200は、原動ベベルギヤ240からの動力を、従動ベベルギヤ241,241に伝達し、この従動ベベルギヤ241,241の回転により従動ベベルギヤ241,241に連結されたギヤ243,243を介してドラムギヤ242,242を回転させることで、ドラムカッタ202,202が回転する。
特開平11−269913号公報([0008]〜[0024]、図6) 特開2002−371586号公報([0019]、図3)
ところが、特許文献1に記載の掘削機100は、一組の原動ベベルギヤ140と従動ベベルギヤ141が、二つのドラムカッタ(一対のドラムカッタ)102,102による地盤の掘削に伴う反力を受け持つため、原動ベベルギヤ140と従動ベベルギヤ141の刃への負担が大きく、磨耗等に起因する破損が短期的に生じる。そのため、交換や修理等の維持管理に手間と費用が嵩むという問題点を有していた。
また、特許文献2に記載の掘削機200は、一つの原動ベベルギヤ240により、二つのドラムカッタ(一対のドラムカッタ)202,202による地盤の掘削に伴う反力を受け持つため、原動ベベルギヤ240の刃への負担が大きい。そのため、磨耗等に対する交換や修理等の維持管理に手間と費用が嵩むという問題点を有していた。
また、前記従来の掘削機100,200は、いずれも一つの原動ベベルギヤ140,240から伝達される動力が二つに分割されるため、掘削の効率が低下するという問題点を有していた。
本発明は、前記の問題点を解決するためになされたものであり、カッタに動力を伝達するベベルギヤへの負担を軽減し、動力の伝達性能に優れていることで、維持管理の手間を省略し、かつ、効率的な地盤の切削を可能とした、掘削機を提案することを課題とする。
このような課題を解決するために、本発明の掘削機は、地山の切削を行うカッタと前記カッタに動力を伝達するメインシャフトと前記メインシャフトに回転力を付与する駆動モータとを備える掘削機であって、前記メインシャフトが、前記駆動モータの出力軸に固定されて縦軸回りに回転するシャフト本体と、前記シャフト本体に固定されて、該シャフト本体の回転とともに縦軸回りに回転する上下2段の原動ベベルギヤと、を有し、前記カッタが、前記シャフト本体を挟んで互いに対向するように設けられて横軸回りに回転する一対のカッタ軸と、前記一対のカッタ軸にそれぞれ固定されて、該カッタ軸の回転により横軸回りに回転するカッタ本体部と、上側の前記原動ベベルギヤと噛み合うように一方の前記カッタ軸に固定されて、該カッタ軸の回転により横軸回りに回転する第一従動ベベルギヤと、下側の前記原動ベベルギヤと噛み合うように他方の前記カッタ軸に固定されて、該カッタ軸の回転により横軸回りに回転する第二従動ベベルギヤと、を有していることを特徴としている。
かかる掘削機は、一対のカッタ軸について、それぞれ同一のメインシャフトに固定された異なる原動ベベルギヤを介して動力を伝達するため、個々の原動ベベルギヤへの負担を軽減することを可能としている。したがって、原動ベベルギヤを長期的に使用するが可能となり、掘削機の維持管理に要する手間や費用を省略することが可能となる。また、各カッタに対して、直接メインシャフトから動力を伝達するため、個々のカッタの掘削力が向上し、効率的な切削が可能となる。
前記掘削機において、前記一対のカッタ軸が、同一の回転数により回転すれば、それぞれのカッタ軸に固定されたカッタ本体部が、同じ速度で回転し、切削を行うため、掘削機が傾斜することや、回転することがなく、高精度に掘削することが可能となる。
前記掘削機において、前記一対のカッタ軸は、前記メインシャフト側の端部が高くなるように該メインシャフトに対して傾斜しており、該一対のカッタ軸にそれぞれ固定された前記カッタ本体部は、互いの下端が近接するように前記メインシャフトに対して傾斜していれば、掘削機による切削溝に堀残し部分が生じることなく、切削することが可能となるため、より効率的な切削が可能となる。つまり、カッタ本体部同士が、下端において、隙間なく近接しているため、カッタ間に掘り残し部分が生じることがない。
さらに、前記カッタ本体部が、該カッタ本体部の前記メインシャフトと反対側の側面から突出するように配置された切削刃を備えていれば、カッタ本体部の側面が切削溝の壁面に接することが無く、切削刃のみが地山に接触する。そのため、摩擦抵抗等によりカッタの回転や下降が妨げられることがないため、さらに効率的な切削が可能となる。
本発明の掘削機によれば、カッタに動力を伝達するベベルギヤへの負担が軽減されて、維持管理の手間や費用を省略し、かつ、動力の伝達性能に優れているため、効率的な地盤の切削を行うことが可能となった。
本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一要素には同一の符号を用い、重複する説明は省略する。
ここで、図1は、本実施形態の掘削機の使用状況を示す横断面図である。図2は、本実施形態の掘削機を示す図であって、(a)は横断面図、(b)は側面図である。図3は、(a)、(b)ともに図2の掘削機の変形例を示す横断面図である。
掘削機Mは、図1に示すように、揚重機であるクレーンCにより吊下げられた状態で、地盤Gの切削を行う機械であって、ワイヤWにより吊り下げられている。
掘削機Mは、図2(a)および(b)に示すように、主に掘削機本体1と、メインシャフト2と、ギヤケース3と、カッタ4と、により構成されている。本実施形態に係る掘削機Mは、図2(b)に示すように、カッタ4を前後に二組配置するものとするが、掘削機Mに配置されるカッタの数は、例えば一組とするなど、限定されるものではなく、適宜設定すればよい。
掘削機本体1は、メインシャフト2に回転力を付与する駆動モータ10と、掘削機Mによる切削に伴い発生した掘削土砂を地上へ圧送するための排土ポンプ15とを備えており、駆動モータ10および排土ポンプ15は、鋼材を加工して組み合わせることにより直方体状に形成された外殻12の内部空間に配設されることにより保護されている。
駆動モータ10は、図2(a)および(b)に示すように、掘削機本体1の内部において、メインシャフト2の直上にそれぞれ配置しており、掘削機本体1の横断方向の中央、掘削機本体1の前後に2台配置するものとする。
この駆動モータ10は、図2(a)に示すように、下方向に突出する出力軸11を備えている。この出力軸11には、メインシャフト2が一体に接合されている。そして、駆動モータ10を駆動させることにより、出力軸11が回転し、出力軸11の回転に伴いメインシャフト2がメインシャフト2の軸回りに回転する。
なお、駆動モータ10の形式や出力等は、限定されるものではなく、掘削機Mの規模、地盤Gの強度、掘削孔Hの形状等に応じて、適宜公知の駆動モータ10から選定して、使用すればよい。また、駆動モータ10の設置数が限定されないことはいうまでもない。
外殻12は、図2(a)および(b)に示すように、例えば、L形鋼材や溝型鋼等を組み合わせることにより直方体状の枠部材を形成してなる箱型部材であって、その外周囲は、図示しない鋼板により覆われている。そして、図2(a)に示すように、外殻12の下端のカッタ4に対応する箇所には、ギヤボックス3が固定されている。なお、外殻12の構成や形状は適宜設定すればよいことはいうまでもない。
排土ポンプ15は、切削に伴い発生する掘削土砂を地上へと圧送するためのポンプであって、図2(b)に示すように、掘削機本体1の前後に配置された駆動モータ10,10の間、つまり、掘削機本体1の中央に配置されている。そして、掘削機本体1の下端中央から掘削孔H内の掘削土砂を吸引し、排土管16を介して上方(掘削孔H外)へと圧送する。なお、排土ポンプ15の構成等は限定されるものではなく、適宜設定するものとする。
外殻12の側面からは、図1に示すように、掘削孔Hの壁面に当接し、掘削機Mのブレを抑えるための複数のガイド部材14が突出している。本実施形態では、図2(a)および(b)に示すように、上下2段、前後2台、左右4台、合計12台のガイド部材14,14,…を配置している。ガイド部材14は、図示しないジャッキにより伸縮可能に構成されており、正確な位置に掘削機Mを配置することを可能とし、また、掘削機Mの回収時等に、掘削孔Hの孔壁へのガイド部材14の接触を防止する。ここで、ガイド部材14の設置数や、配置等は限定されるものではなく、掘削機Mの形状や規模などに応じて適宜設定すればよい。
メインシャフト2は、図2(a)に示すように、シャフト本体20と、上下の原動ベベルギヤ21,22と、ベアリング23とから構成されている。
このメインシャフト2は、駆動モータ10の下端から下方向に突出する出力軸11に一体に固定されて、掘削機本体1の下端から、下方向に突出するように配置されている。そして、メインシャフト2は、掘削機本体1の下端に固定された、ギヤケース3の内部に収容されている。
シャフト本体20は、上端が駆動モータ10の出力軸11に固定されて、下端が、ギヤケース3に固定されたベアリング23により回転可能に支持された、棒状部材である。このシャフト本体20には、長手方向の略中央部と下部にそれぞれメインシャフト2の回転とともに回転する上下2段の原動ベベルギヤ21,22(上原動ベベルギヤ21,下原動ベベルギヤ22)が一体に固定されている。
シャフト本体20は、駆動モータ10の駆動に伴い、出力軸11の回転により縦軸回りに回転し、このメインシャフト2の回転に伴い、上下の原動ベベルギヤ21,22がメインシャフト2に回転と同じ方向に回転する。
原動ベベルギヤ21,22は、メインシャフト2の回転力をカッタ4へと伝達する部材であって、それぞれが左右のカッタシャフト41の従動ベベルギヤ(第一従動ベベルギヤ42,第二従動ベベルギヤ43)42,43と噛み合うように構成されている。つまりメインシャフト2が回転することにより、原動ベベルギヤ20,21が回転し、従動ベベルギヤ42,43(カッタシャフト41,41)へと動力を伝達する。
ベアリング23は、ギヤケース3に一体に固定されていて、シャフト本体20を回転可能に支持する部材である。なお、ベアリング23の構成は限定されるものではなく、適宜公知のものから選定して採用すればよい。
ギヤケース3は、図2(a)に示すように、駆動モータ10の直下に配置されている。ギヤケース3は、ケース本体30が、一対のカッタ本体部40,40の内部に収容可能な大きさで、断面視で略矩形状に形成されており、メインシャフト2の上下2段の原動ベベルギヤ21,22と一対のカッタシャフト41,41の従動ベベルギヤ42,43を収容可能に構成されている。ギヤケース3の上部(ケース上部31)は、メインシャフト2に沿って細く形成されており、一対のカッタ本体部40,40の間への配置が可能に構成されている。さらに、ギヤケース3は、上端において掘削機本体1と同幅となるようにフランジ32が形成されて、掘削機本体1の下端に固定されている。
ケース本体30の底部(ケース底部34)の中央にはベアリング23が固定されている。これにより、メインシャフト2は、ケース上部31からケース本体30を挿通して、ケース底部34に固定されたベアリング23により支持されている。
ケース本体30には、カッタ本体部40,40側の側面にそれぞれ開口部33,33が形成されており、この開口部からカッタ4のカッタシャフト41が挿入されている。そして、各カッタシャフト41に一体に固定されている従動ベベルギヤ42,43は、ギヤケース3の内部において、それぞれメインシャフト2の上下の原動ベベルギヤ21,22に噛み合うように構成されている。
なお、ギヤケース3の構成や形状は、上下の原動ベベルギヤ21,22および従動ベベルギヤ42,43を保護することが可能であれば、前記のものに限定されないことはいうまでもない。
カッタ4は、図2(a)および(b)に示すように、円筒状に形成された一対のカッタ本体部40,40と、カッタ本体部40の内部中央にそれぞれ形成されてケース本体部30に収納されるカッタシャフト(カッタ軸)41,41と、カッタシャフト41,41の外周囲に一体に形成された従動ベベルギヤ42,43と、各カッタ本体部40の外周囲の地盤との当接面に複数個取り付けられて、地山の切削を行うカッタビット(切削刃)44,44,…と、から構成されている。本実施形態では、駆動モータ10の直下に配置されたメインシャフト2を挟むように、一対のカッタ本体部40,40が配置されている。
本実施形態に係るカッタ4は、カッタ本体部40が、図2(a)に示すように、断面視でコの字を示す、円筒形状の部材からなる、いわゆるドラムカッタである。このカッタ本体部40は、ケース本体部30を覆うことが可能な大きさに形成されている。そして、一対のカッタ本体部40,40を、互いのコの字の開口側が向き合うように、ケース本体部30を挟むことで、ケース本体部30の一対のカッタ本体部40,40の内部に収容している。
カッタ本体部40は、内部にカッタシャフト41が固定されており、カッタシャフト41の軸回りの回転に伴って、軸回りに回転する。
一対のカッタシャフト41,41は、駆動モータ10の直下に配置されたメインシャフト2を挟んで 互いに対向するように設けられて横軸回りに回転する。各カッタシャフト41は、メインシャフト2と反対側の先端においてカッタ本体部40の内面中央に固定されている。また、カッタシャフト41,41は、メインシャフト2側の端部とメインシャフト2と反対側の端部において、それぞれメインシャフト2およびケース本体30により軸回りの回転が可能となるように支持されている。
一対のカッタシャフト41,41は、図2(a)に示すように、それぞれメインシャフト2側が高くなるようにメインシャフト2に対して傾斜することで略ハの字状に配設されており、各カッタシャフト41のメインシャフト2と反対側の先端にそれぞれ固定されたカッタ本体部40,40は、互いの下端が近接するようにメインシャフト2に対して傾斜している。
図2(a)に示すように、一対のカッタシャフト41,41には、上原動ベベルギヤ21に対応するように形成された第一従動ベベルギヤ42または下原動ベベルギヤに対応するように形成された第二従動ベベルギヤ43が一体に固定されている。
第一従動ベベルギヤ42は、上原動ベベルギヤ21と噛み合うように構成されており、第二従動ベベルギヤ43よりも小さい直径に形成されている。一方、第二従動ベベルギヤ43は、下原動ベベルギヤ22と噛み合うように構成されており、ギヤの歯の内径が第一従動ベベルギヤ42の外径よりも大きくなるように形成されている。
第一従動ベベルギヤ42および第二従動ベベルギヤ43は、メインシャフト2の縦軸回りの回転に伴い、上原動ベベルギヤ21および下原動ベベルギヤ22から動力が伝達されて、それぞれカッタシャフト41,41に同一方向による横軸回りの回転力を付与する。このカッタシャフト41,41の回転に伴いカッタ本体部40,40が、横軸回りに回転する。なお、第一従動ベベルギヤ42および第二従動ベベルギヤ43は、一対のカッタ本体部40,40の回転が同一の回転数となるように、そのギヤ比が設定されている。
カッタ本体部40の回転方向側の周面には、図2(a)および(b)に示すように、複数(本実施形態では周方向に8個、9列)のカッタビット44,44,…が配置されている。
図2(a)に示すように、カッタ本体部40のメインシャフト2と反対側の端部に配置されたカッタビット45は、カッタ本体部40の側面から突出するように配置されており、カッタ4による切削孔H(図1参照)が、掘削機Mの幅よりも大きくなるように構成されている。また、各カッタ本体部40のメインシャフト2側の端部に配置されたカッタビット46は、下端において他方のカッタ本体部40のカッタビット46とラップするように配置されており、カッタ本体部40同士の間に未切削部分が形成されることがないように構成されている。
なお、カッタビット44,44,…としては、公知のカッタビットを使用すればよく、その形式は限定されるものではない。
また、本実施形態では、カッタ4として、傾斜したカッタ本体部40に同一形状(高さ)のカッタビット44,44,…を配置することにより切羽の形状が中央部が山状に盛り上がるように形成されているが(図2(a)参照)、例えば、図3(a)および(b)に示すように、カッタビット44,44…として異なる大きさ(高さ)のものとを配列することにより、切羽の形状を所定の形状に形成してもよい。つまり、図3(a)に示す掘削機Mは、メインシャフト2側のカッタビット44の先端が突出するように構成することで、切羽の中央部が低くなるように掘削孔Hが形成される。また、図3(b)に示す掘削機Mは、切羽が平らになるようにメインシャフト2側に行くに従いカッタビット44の形状(高さ)を大きくするように構成されている。
本実施形態に係る掘削機Mによる地盤の切削(攪拌)は、図1に示すように、クレーンCにより、ワイヤWを介して吊持された状態で行う。
掘削機Mが、所定の位置に配置されたら、駆動モータ10を駆動させることにより、地盤の切削を行う。駆動モータ10が作動すると、出力軸11が回転するため、出力軸11に固定されたメインシャフト2が縦軸回りに回転する。
メインシャフト2は、駆動モータ10から伝達された動力により、メインシャフト2の軸回りに回転する。そして、メインシャフト2が回転することにより、メインシャフト2に固定された上原動ベベルギヤ21および下原動ベベルギヤ22がメインシャフト2の軸回りに回転する。
上原動ベベルギヤ21および下原動ベベルギヤ22が回転すると、動力が第一従動ベベルギヤ42および第二従動ベベルギヤ43に伝達されて、カッタシャフト41,41が横軸回り(カッタシャフト41の軸回り)に回転する。このカッタシャフト41,41の回転により、カッタ本体部40,40が回転して、地盤の切削を行う。
本実施形態に係る掘削機Mは、一対のカッタシャフト41,41について、それぞれ同一のメインシャフト2に固定された上原動ベベルギヤ21および下原動ベベルギヤ22を介して動力を伝達するため、個々の原動ベベルギヤ21,22への負担を軽減することを可能としている。したがって、原動ベベルギヤ21,22を長期的に使用することが可能となり、掘削機Mの維持管理に要する手間や費用を省略することが可能となる。
また、各カッタシャフト41,41に対して、直接メインシャフト2から動力を伝達するため、個々のカッタ本体部40の掘削力が向上し、効率的な切削が可能となる。
掘削機Mの一対のカッタ本体部40,40は、それぞれの従動ベベルギヤ(第一従動ベベルギヤ42および第二従動ベベルギヤ43)42,43とメインシャフト2の上下の原動ベベルギヤ21,22のギヤ比を調整することにより、同一の回転数により回転するように構成されているため、掘削機Mが傾斜することや、回転することがなく、高精度に掘削することが可能となる。
掘削機Mの一対のカッタシャフト41,41が、それぞれメインシャフト2側の端部が他方の端部よりも高くなるようにメインシャフト2に対して傾斜しており、これに固定されたカッタ本体部40,40が、互いの下端が近接するように傾斜しているため、掘削機Mによる掘削孔(切削溝)Hに堀残し部分が生じることなく、切削することが可能となるため、より効率的な切削が可能となる。つまり、カッタ本体部40,40が、下端において、隙間なく近接あるいはラップしているため、カッタ本体部40,40間に掘り残し部分が生じることがない。また、カッタビット46をラップさせることにより、掘削土砂の粘着力が低減されて、掘削土砂の撹拌効率が向上する。
本実施形態に係るカッタ4は、カッタ本体部40のメインシャフト2と反対側の側面から突出するように配置されたカッタビット45を備えているため、傾斜したカッタ本体部40の側面が掘削孔(切削溝)Hの壁面に接することが無く、カッタビット45のみが地山に接触する。そのため、摩擦抵抗等によりカッタ4の回転や下降が妨げられることがないため、さらに効率的な切削が可能となる。
掘削機本体1の内部のメインシャフト2の直上に、それぞれ駆動モータ10を備えられているため、地上に別途駆動装置を配置するための作業スペースを確保する必要がない。また、動力を伝達するメインシャフト2の小規模化も可能となるため、掘削装置全体の小型化が可能となる。これにより、比較的狭隘な箇所における作業が可能となり、好適である。
また、カッタ本体部40,40同士は、上部においてその間隔が広がるように傾斜した状態で配置されるため、この間隔に配置される駆動モータ10の出力軸11およびメインシャフト2の直径を太くすることができる。これにより、大トルクをカッタ4に伝達することが可能となり、ギヤで減速する必要がないため、ギヤケース3の小型化が可能となる。さらに、ギヤケース3の小型化により、カッタビット44(カッタ刃)を長くすることが可能となり、掘削土砂が撹拌されて粘着しにくくなり、切削効率が向上する。
本発明の掘削機によれば、地中連続壁の掘削や地盤改良掘削等を高精度、かつ、容易に行うことが可能となる。
以上、本発明について、好適な実施形態について説明したが、本発明は前記各実施形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、リバース工法に対応可能な掘削機Mとして、図2(b)に示すように、掘削機本体1に排土ポンプ15を備える構成としたが、現位置置換工法など、掘削土砂を搬出しない場合には、図4(a)および(b)に示すように、排土ポンプ15を備えていない構成としてもよい。
また、前記実施形態では、一対のカッタシャフト41を略ハの字を呈するように、メインシャフト2に対して傾斜させることにより、カッタ4,4を略Vの字を呈するように傾斜させる構成としたが、図5に示すように、カッタシャフト41’,41’をそれぞれ水平に配置することにより、水平軸回りに回転するカッタ4’を備えた掘削機Mとしてもよい。
また、前記実施形態では、揚重機として、クレーンを使用するものとしたが、掘削機を吊り下げる機械が限定されないことはいうまでもない。
また、前記実施形態では、第一従動ベベルギヤおよび第二従動ベベルギヤのギヤ比を調節することにより、一対のカッタ本体部の回転数が同一となるように構成したが、一対のカッタ本体部の回転数は、必ずしも同一でなくてもよいことはいうまでもない。
また、前記実施形態では、駆動モータを掘削機本体の内部に配置するものとしたが、例えば、メインシャフトの駆動装置を地上に配置してもよく、駆動モータの設置箇所は限定されるものではない。
前記実施形態では、カッタを前後に二組配置する構成としたが、掘削機に配置されるカッタの数は限定されるものではなく、適宜設定すればよい。
本実施形態の掘削機の使用状況を示す横断面図である。 本実施形態の掘削機を示す図であって、(a)は横断面図、(b)は側面図である。 (a)、(b)ともに図2の掘削機の変形例を示す横断面図である。 本発明に係る掘削機の変形例を示す図であって、(a)は横断面図、(b)は側面図である。 本発明に係る掘削機の他の変形例を示す図である。 (a)、(b)ともに従来の掘削機を示す図である。
符号の説明
1 掘削機本体
10 駆動モータ
11 出力軸
2 メインシャフト
21 上原動ベベルギヤ(原動ベベルギヤ)
22 下原動ベベルギヤ(原動ベベルギヤ)
3 ギヤケース
4 カッタ
40 カッタ本体部
41 カッタシャフト(カッタ軸)
42 第一従動ベベルギヤ
43 第二従動ベベルギヤ
44,45,46 カッタビット(切削刃)
H 掘削孔
M 掘削機

Claims (4)

  1. 地山の切削を行うカッタと前記カッタに動力を伝達するメインシャフトと前記メインシャフトに回転力を付与する駆動モータとを備える掘削機であって、
    前記メインシャフトが、前記駆動モータの出力軸に固定されて縦軸回りに回転するシャフト本体と、前記シャフト本体に固定されて、該シャフト本体の回転とともに縦軸回りに回転する上下2段の原動ベベルギヤと、を有し、
    前記カッタが、前記シャフト本体を挟んで互いに対向するように設けられて横軸回りに回転する一対のカッタ軸と、前記一対のカッタ軸にそれぞれ固定されて、該カッタ軸の回転により横軸回りに回転するカッタ本体部と、上側の前記原動ベベルギヤと噛み合うように一方の前記カッタ軸に固定されて、該カッタ軸の回転により横軸回りに回転する第一従動ベベルギヤと、下側の前記原動ベベルギヤと噛み合うように他方の前記カッタ軸に固定されて、該カッタ軸の回転により横軸回りに回転する第二従動ベベルギヤと、を有していることを特徴とする掘削機。
  2. 前記一対のカッタ軸が、同一の回転数により回転することを特徴とする、請求項1に記載の掘削機。
  3. 前記一対のカッタ軸は、前記メインシャフト側の端部が高くなるように該メインシャフトに対して傾斜しており、該一対のカッタ軸にそれぞれ固定された前記カッタ本体部は、互いの下端が近接するように前記メインシャフトに対して傾斜していることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の掘削機。
  4. 前記カッタ本体部が、該カッタ本体部の前記メインシャフトと反対側の側面から突出するように配置された切削刃を備えることを特徴とする、請求項3に記載の掘削機。
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