JP4566780B2 - 既存杭破砕装置 - Google Patents

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Description

本発明は、既存杭破砕装置に関する。
従来、建造物の老朽化や移転等により、同建造物を解体して、新規に建造物を建築する場合には、新規の建造物に見合った位置に新たに基礎を構築する必要性がある。
この際、構築現場に残された既存杭、すなわち、工場等においてあらかじめ製造された円筒状の既製杭(プレキャストパイル)や、地盤に縦穴を形成して、この縦穴中に鉄筋篭を入れると共に、コンクリートを打設して構築した現場打ち杭は、建造物の構築作業を開始する前に破砕ないしは引き抜く等して除去しておく必要性がある。
そのために、既存杭を破砕するための破砕装置(例えば、特許文献1参照)や、既存杭を引き抜くための引き抜き装置が開発されている(例えば、特許文献2参照)。
すなわち、破砕装置は、下端周縁部に掘削刃を設けた円筒状掘削体と、同円筒状掘削体内に配置したドリルヘッドとを具備して、円筒状掘削体により既存杭の外周位置にて掘進させると共に、ドリルヘッドにより既存杭を破砕する破砕作業を行うようにしている。
また、引き抜き装置は、下端周縁部に掘削刃を設けた円筒状の掘削体の内周面に、リボンスクリュー羽根を設けて、掘削体を既存杭の外周位置にて掘進させることにより、同既存杭の外周面の土砂をリボンスクリュー羽根により地上へ排出して、同既存杭の外周面と地盤との摩擦抵抗を弱めた状態となし、同状態にて既存杭を容易に引き抜くことができるようにしている。
特開2001−288746号公報 特開2002−188145号公報
ところが、前記した破砕装置では、既存杭がPC鋼材によりプレストレスが付与されているPC杭の場合、破砕に伴って露出してくるPC鋼材が、円筒状掘削体により周囲を囲繞されているために、ドリルヘッドに絡み付き、同ドリルヘッドの回転を阻害するという不具合がある。
そのために、逐一ドリルヘッドを地上に引き上げてPC鋼材を取り除いた後、掘削作業を再開しなければならないという煩雑さがある。
しかも、かかる破砕装置では、既存杭の外径よりも大径でかつ既存杭の長さに略等しい長さの円筒状掘削体を用意する必要性があると共に、同円筒状掘削体を回転駆動させるための回転駆動力を確保するために破砕装置自体が大型化し、工費の増大につながるという不具合がある。
そして、円筒状掘削体に大きな回転力(トルク)を保持させるためには、それに反比例して単位時間あたりの回転数を低減させる必要性があるために、削工時間が増大して、その分だけ工期の増大につながるという不具合がある。
また、引き抜き装置では、既存杭の外径よりも大径でかつ既存杭の長さに略等しい長さの円筒状の掘削体を用意する必要性があると共に、同掘削体を回転駆動させるための回転駆動力を確保するために引き抜き装置自体が大型化し、工費の増大につながるという不具合がある。
そして、掘削体に大きな回転力(トルク)を保持させるためには、それに反比例して単位時間あたりの回転数を低減させる必要性があるために、削工時間が増大して、その分だけ工期の増大につながるという不具合がある。
しかも、かかる引き抜き装置では、既存杭が現場打ち杭の場合、例えば、直径が1000mm〜2000mm、埋設長さが40mという大きなコンクリート築造物となるために、引き抜き作業が困難ないしは不可能となるという不具合がある。
そこで、本発明では、上下方向に伸延する内側軸と外側軸とから二重軸に形成した破砕軸体と、同破砕軸体の内側軸の下端部に取り付けて回転しながら既存杭の中心部を破砕する中心部破砕体と、上記破砕軸体の外側軸の下端部に取り付けて回転しながら既存杭の周縁部を破砕する周縁部破砕体とを具備し、中心部破砕体と周縁部破砕体は、破砕軸体を介して同一軸線廻りを相対的に逆方向に回転するようにして、周縁部破砕体には、既存杭に配筋した鉄筋やPC鋼材を切断する切断部を設けた既存杭破砕装置であって、周縁部破砕体は、外側軸の下部外周面に複数の支持アームの基端を円周方向に間隔を開けて取り付けるとともに、各支持アームの先端部を外側軸の半径方向に突出させ、これらの支持アームの先端部間に、上下方向に軸線を向けた筒状の内側支持片と外側支持片の上端縁部を内外側に一定の間隔を開けて取り付け、両内・外側支持片の周面間に複数の破砕用刃片を円周方向に一定の間隔を開けて介設して、破砕用刃片に既存杭の周縁部に配筋した鉄筋やPC鋼材を切断する切断部を形成したことを特徴とする既存杭破砕装置を提供するものである。
また、本発明は、各破砕用刃片は、外側軸の回転方向側に下り傾斜状となして、刃先を内・外側支持片の下端縁部と略面一に配置し、同刃先の中央部には切断部をV字状に切欠して形成して、同切断部により既存杭の周縁部に配筋した鉄筋やPC鋼材を切断することができるようにしたことを特徴とする
本発明では、破砕軸体の内側軸を介して回転する中心部破砕体により既存杭の中心部を破砕すると共に、破砕軸体の外側軸を介して回転する周縁部破砕体により既存杭の周縁部を破砕することができる。
この際、既存杭の中心部と周縁部とを、それぞれ内・外側軸を介して個別に回転する中心部破砕体と周縁部破砕体とにより破砕するようにしているため、中心部破砕体と周縁部破砕体にそれぞれ所要のトルクを付与することができて、既存杭を迅速かつ確実に破砕することができる。
特に、既存杭の周縁部には鉄筋やPC鋼材が配筋されているが、これらの鉄筋やPC鋼材を、大きなトルクを付与された周縁部破砕体により確実に切断することができて、既存杭の破砕作業を効率良く行うことができる。
そして、周縁部破砕体に切断部を設けて、同切断部により筒状の既存杭に配筋した鉄筋やPC鋼材を切断するようにしているため、特に、PC鋼材が周縁部破砕体や中心部破砕体に絡まりついて、これらの破砕体が回転不能となる不具合の発生を防止することができる。その結果、両破砕体による既存杭の破砕作業能率を著しく向上させることができる。従って、この点からも既存杭を効率良く破砕することができて、工期と工費の削減を図ることができる。
また、破砕軸体は、内側軸と外側軸とを相互に反対方向に回転させることにより、各軸に取り付けた中心部破砕体と周縁部破砕体とを同一軸芯廻りに相対的に逆回転させることができるため、破砕作業時に両破砕体が既存杭の軸芯(杭芯)からずれる(芯ずれする)のを防止することができて、同既存杭を確実に破砕することができる。その結果、破砕作業効率を向上させることができる。
図1に示すAは、本発明に係る既存杭破砕装置Mを装着した既存杭破砕機であり、同既存杭破砕機Aは、ベースマシン1に上記既存杭破砕装置Mを着脱自在に取り付けている。
ベースマシン1は、自走可能なベースマシン本体2に上下方向に伸延するリーダ3を立設し、同リーダ3に昇降用ワイヤ4を介して駆動用モータ5を昇降位置調節自在に吊り下げ、同駆動用モータ5の下端部に内側軸回転機構6を連動連設し、同内側軸回転機構6に上下位置調節手段としての上下位置調節用シリンダ7を介して外側軸回転機構8を吊り下げ状態に連結し、両回転機構6,8に第1実施形態としての既存杭破砕装置Mを取り付けている。
〔第1実施形態としての既存杭破砕装置〕
第1実施形態としての既存杭破砕装置Mは、図1及び図2((a)は一部切欠側面図、(b)は底面図)に示すように、上記した両回転機構6,8に上下方向に伸延する破砕軸体9の上端部を着脱自在に取り付け、同破砕軸体9の下部に既存杭Kの中心部を破砕する中心部破砕体10と既存杭Kの周縁部を破砕する周縁部破砕体11とを設けている。12は、破砕軸体9を掘削方向に案内・支持する案内・支持体である。
すなわち、破砕軸体9は、図1〜図3に示すように、上下方向に伸延させて形成した筒状の内側軸20と、同内側軸20の外周を囲繞する状態に上下方向に伸延させて形成した筒状の外側軸21とから内外側二重軸構造に構成しており、内側軸20は前記内側軸回転機構6に上端部を連動連結する一方、外側軸21は前記外側軸回転機構8に上端部を連動連結して、駆動用モータ5により両回転機構6,8を介して同一軸芯廻りに相互に反対方向に回転するようにしている。
そして、内側軸20の下端部に上記中心部破砕体10を取り付ける一方、外側軸21の下端部に周縁部破砕体11を取り付けており、中心部破砕体10は、周縁部破砕体11よりも下方に位置させて、同周縁部破砕体11に先行して既存杭Kの中心部を破砕するようにしている。
また、中心部破砕体10は、図2及び図3に示すように、円板状に形成した支持片22の下面に、格子状の破砕用歯片23を設けて形成しており、内側軸20の下端に支持片22の上面中心部を連設して、同支持片22の下面に設けた破砕用歯片23を内側軸20の軸芯廻りに回転させながら、同破砕用歯片23を既存杭Kの上端面の中心部に押圧させることにより、同中心部を破砕することができるようにしている。
ここで、中心部破砕体10の中央部には液状物及び/又は圧縮空気を吐出する吐出部(図示せず)を設けており、内側軸20を通して供給する液状物及び/又は圧縮空気を同吐出部より吐出させて、中心部破砕体10の近傍のスライムを除去し、同中心部破砕体10の摩耗度を低減し、さらには、同中心部破砕体10の焼けつきを防止することができるようにしている。
そして、液状物としては、水やスラリーを使用することができ、吐出部からは、これらの液状物を単独で吐出させることも、また、圧縮空気を単独で吐出させることも、また、液状物と圧縮空気を混合させた気泡混じりの液状物にして吐出させることもできる。
周縁部破砕体11は、図2及び図3に示すように、外側軸21の下部外周面に複数(本実施の形態では四本)の支持アーム24の基端を円周方向に一定の間隔を開けて取り付けるとともに、各支持アーム24の先端部を外側軸21の半径方向に突出させ、これらの支持アーム24の先端部間に、上下方向に軸線を向けた筒状の内側支持片25と外側支持片26の上端縁部を内外側に一定の間隔を開けて取り付け、両内・外側支持片25,26の周面間に複数(本実施の形態では八枚)の破砕用刃片27を円周方向に一定の間隔を開けて介設している。
ここで、内側支持片25は、前記支持片22の周縁部上方に配置する一方、外側支持片26は、同支持片22の外側上方に配置しており、各支持片25,26の下端縁部には下方へ向けて先細り状の掘進・破砕用刃片25a,26aを形成している。なお、掘進・破砕用刃片25a,26aの形状は、本実施の形態に限られるものではなく、鋸歯状に形成することも、また、多数の掘削用ビットを円周方向に一定の間隔を開けて取り付けることもできる。
そして、各破砕用刃片27は、外側軸21の回転方向側に下り傾斜状となして、刃先27aを内・外側支持片25,26の下端縁部と略面一に配置し、同刃先27aの中央部には切断部27bをV字状に切欠して形成して、同切断部27bにより既存杭Kの周縁部に配筋した鉄筋やPC鋼材t(図1参照)を切断することができるようにしている。
また、外側軸21の上部外周面には起震装置13を取り付けており、同起震装置13により外側軸21を介して周縁部破砕体11に下方向へ向けて作用する振動を付加して、同周縁部破砕体11による破砕力を増大させることができるようにしている。
第1実施形態としての既存杭破砕装置Mは、上記のように構成しているものであり、以下に、同既存杭破砕装置Mによる既存杭破砕作業について説明する。
すなわち、既存杭破砕装置Mでは、図1に示すように、破砕軸体9の内側軸20を介して回転する中心部破砕体10の破砕用歯片23により地盤Gを掘削すると共に、既存杭Kの中心部を破砕する一方、破砕軸体9の外側軸21を介して回転する周縁部破砕体11の破砕用刃片27により地盤Gを掘削すると共に、既存杭Kの周縁部を破砕することができる。図1中、Hは、地盤Gに形成された掘削穴、Wは、同掘削穴Hの周壁である。
この際、既存杭Kの中心部と周縁部とを、それぞれ内・外側軸20,21を介して個別に回転する中心部破砕体10と周縁部破砕体11とにより破砕するようにしているため、中心部破砕体10と周縁部破砕体11にそれぞれ所要のトルクを付与することができて、既存杭Kを迅速かつ確実に破砕することができる。
特に、既存杭Kの周縁部には鉄筋やPC鋼材tが配筋されているが、これらの鉄筋やPC鋼材tを、大きなトルクを付与された周縁部破砕体11の切断部27bにより確実に切断することができて、既存杭Kの破砕作業を効率良く行うことができる。
従って、PC鋼材tが中心部破砕体10と周縁部破砕体11に絡まりついて、これらの破砕体10,11が回転不能となる不具合の発生を防止することができる。
その結果、これらの破砕体10,11による既存杭Kの破砕作業能率を著しく向上させることができる。よって、この点からも既存杭Kを効率良く破砕することができて、工期と工費の削減を図ることができる。
また、破砕軸体9は、内側軸20と外側軸21とを相互に反対方向に回転させることにより、各軸20,21に取り付けた中心部破砕体10と周縁部破砕体11とを同一軸芯廻りに相対的に逆回転させることができるため、破砕作業時に両破砕体が既存杭の軸芯(杭芯)からずれる(芯ずれする)のを防止することができて、同既存杭Kを確実に破砕することができる。その結果、破砕作業効率を向上させることができる。
本実施の形態では、周縁部破砕体11に先行させて中心部破砕体10により既存杭Kの中心部を破砕するようにしており、同中心部破砕体10が既存杭Kから反力を受けた際にも、後続の周縁部破砕体11が掘削穴Hの周壁Wにより側方への動きを規制されているため、中心部破砕体10の直進破砕性を良好に確保することができる。
その結果、中心部破砕体10が軸芯から位置ずれ(いわゆる、芯ずれ)するのを防止することができて、同中心部破砕体10による既存杭Kの上端中心部の破砕を確実に行うことができると共に、後続の周縁部破砕体11による既存杭Kの上端周縁部の破砕、さらには、鉄筋やPC鋼材tの切断を確実に行うことができる。
そして、後続の周縁部破砕体11が既存杭Kの周縁部を破砕する際には、既存杭Kの上端中心部が先行する中心部破砕体10により破砕されながら、同既存杭Kの上端周縁部が中心部破砕体10により軸芯から位置ずれ(いわゆる、芯ずれ)するのを規制されるため、後続の周縁部破砕体11によっても既存杭Kの周縁部を確実に破砕することができる。
また、中心部破砕体10と周縁部破砕体11との上下方向の相対的位置関係は、前記した上下位置調節手段としての上下位置調節用シリンダ7により適宜調節することができ、地盤Gの地質や既存杭Kの形態(例えば、既製杭、現場打ち杭等)等の作業条件の違いによって適応させて、既存杭破砕作業能率を向上させることができる。
〔第2実施形態としての既存杭破砕装置〕
第2実施形態としての既存杭破砕装置Mは、図4((a)は一部切欠側面図、(b)は底面図)に示すように、基本的構造を前記した第1実施形態としての既存杭破砕装置Mと同じくするものであるが、周縁部破砕体11の構造において異なる。
すなわち、周縁部破砕体11は、図4に示すように、外側軸21の下部外周面に複数(本実施の形態では三本)の支持アーム30の基端を円周方向に一定の間隔を開けて取り付けると共に、各支持アーム30の先端部を外側軸21の半径方向に突出させ、これらの支持アーム30の先端部間に、上下方向に軸線を向けて外側軸21の外方を囲繞する状態に配置した支持筒片31の上端縁部を取り付け、同支持筒片31の内周面下部と外側軸21の外周面との間に、同外側軸21の半径方向に伸延する複数(本実施の形態では二本)の支持片32,32を点対称の位置にて架設し、各支持片32,32の下面に格子状の破砕用歯片33を設けて形成している。31aは、支持筒片31の下端縁部に形成した掘進・破砕用刃片である。
このようにして、上記した周縁部破砕体11によっても、地盤Gを掘削すると共に、既存杭Kの周縁部を破砕することができるようにしており、この際、既存杭Kの周縁部に配筋されている鉄筋やPC鋼材tも破砕用歯片33により確実に切断することができるようにしている。
従って、第2実施形態としての既存杭破砕装置Mによっても、前記した第1実施形態としての既存杭破砕装置Mと同様に、既存杭Kの破砕作業を効率良く行うことができる。
〔第3実施形態としての既存杭破砕装置〕
第3実施形態としての既存杭破砕装置Mは、図5((a)は一部切欠側面図、(b)は底面図)に示すように、基本的構造を前記した第1実施形態としての既存杭破砕装置Mと同じくするものであるが、周縁部破砕体11の構造において異なる。
すなわち、周縁部破砕体11は、図5に示すように、外側軸21の下部外周面に、下方から上方へ向けて漸次拡径する逆円錐台状の支持片35を取り付け、同支持片35の外周面に破砕用歯片36を設けて形成している。
ここで、支持片35は、下端周縁部35aの外径を中心部破砕体10の支持片22の外径よりも小さく設定し、かつ、上端周縁部35bの外径を同支持片22の外形よりも大きく設定しており、同支持片35の外周面の全面に破砕用歯片36を設けることにより、中心部破砕体10が破砕し残した既存杭Kの周縁部や鉄筋やPC鋼材tを破砕用歯片36により破砕することができるようにしている。
このようにして、上記した周縁部破砕体11によっても、地盤Gを掘削すると共に、既存杭Kの周縁部を破砕することができるようにしており、この際、既存杭Kの周縁部に配筋されている鉄筋やPC鋼材tも破砕用歯片33により確実に切断することができるようにしている。
従って、第3実施形態としての既存杭破砕装置Mによっても、前記した第1・第2実施形態としての各既存杭破砕装置Mと同様に、既存杭Kの破砕作業を効率良く行うことができる。
〔第4実施形態としての既存杭破砕装置〕
第4実施形態としての既存杭破砕装置Mは、図6((a)は一部切欠側面図、(b)は底面図)に示すように、基本的構造を前記した第3実施形態としての既存杭破砕装置Mと同じくするものであるが、中心部破砕体10の構造において異なる。
すなわち、中心部破砕体10は、図6に示すように、内側軸20の下端部に、下方から上方へ向けて漸次拡径する逆円錐形状の支持片37を取り付け、同支持片37の外周面に破砕用歯片38を設けて形成している。
ここで、支持片37は、上端周縁部37aの外径を周縁部破砕体11の支持片35の下端周縁部35aの外径と略同一に形成して、両支持片35,37の外周面が上下方向に連続するテーパー面に形成しており、同支持片37の外周面の全面に破砕用歯片38を設けることにより、既存杭Kの中心部を破砕用歯片38により破砕することができるようにしている。aは中心部破砕体10の回転方向、bは周縁部破砕体11の回転方向である。
また、上記した周縁部破砕体11によっても、地盤Gを掘削すると共に、既存杭Kの周縁部を破砕することができるようにしており、この際、既存杭Kの周縁部に配筋されている鉄筋やPC鋼材tも破砕用歯片33により確実に切断することができるようにしている。
従って、第4実施形態としての既存杭破砕装置Mによっても、前記した第1〜第3実施形態としての各既存杭破砕装置Mと同様に、既存杭Kの破砕作業を効率良く行うことができる。
〔第5実施形態としての既存杭破砕装置〕
第5実施形態としての既存杭破砕装置Mは、図7に示すように、基本的構造を前記した第1実施形態としての既存杭破砕装置Mと同じくするものであるが、周縁部破砕体11が、中心部破砕体10に先行して既存杭Kの周縁部を破砕するようにした点において異なる。
すなわち、周縁部破砕体11の内側支持片25内に中心部破砕体10を配置すると共に、周縁部破砕体11の破砕用歯片27の刃先27aよりも中心部破砕体10の破砕用歯片23を上方に位置させて、破砕用歯片27が破砕用歯片23に先行して既存杭Kの周縁部を破砕すると共に、鉄筋やPC鋼材tを切断するようにしていている。
このようにして、中心部破砕体10に先行させて周縁部破砕体11により既存杭Kの周縁部を破砕することにより、後続の中心部破砕体10が既存杭Kの中心部を破砕する際には、先行する周縁部破砕体11により地盤Gが掘削されて掘削穴Hが形成され、同掘削穴Hの周壁Wにより周縁部破砕体11の側方への動きが規制されると共に、先行する周縁部破砕体11により既存杭Kの上端周縁部が破砕されるため、中心部破砕体10の直進破砕性を良好に確保することができる。
その結果、中心部破砕体10が軸芯から位置ずれ(いわゆる、芯ずれ)するのを防止することができて、同中心部破砕体10による既存杭Kの上端中心部の破砕を確実に行うことができる。
〔第6実施形態としての既存杭破砕装置〕
第6実施形態としての既存杭破砕装置Mは、図8に示すように、基本的構造を前記した第1実施形態としての既存杭破砕装置Mと同じくするものであるが、中心部破砕体10と周縁部破砕体11とが同時に既存杭Kの上端面を破砕するようにした点において異なる。
すなわち、周縁部破砕体11の内側支持片25内に中心部破砕体10を配置すると共に、周縁部破砕体11の破砕用歯片27の刃先27aと中心部破砕体10の破砕用歯片23とを同一平面上に位置させて、破砕用歯片27と破砕用歯片23とが既存杭Kの上端面を同時に破砕すると共に、破砕用歯片27が鉄筋やPC鋼材tを切断するようにしていている。
このようにして、中心部破砕体10と周縁部破砕体11とにより既存杭Kの上端面を同時に破砕することにより、中心部破砕体10が既存杭Kの中心部を破砕する際には、周縁部破砕体11により地盤Gが掘削されて掘削穴Hが形成され、同掘削穴Hの周壁Wにより周縁部破砕体11の側方への動きが規制されると共に、周縁部破砕体11により既存杭Kの上端周縁部が破砕されるため、両破砕体10,11の直進破砕性を良好に確保することができる。
その結果、中心部破砕体10が軸芯から位置ずれ(いわゆる、芯ずれ)するのを防止することができて、両破砕体10,11による既存杭Kの上端面の破砕を効率良く行うことができる。
本発明に係る第1実施形態としての既存杭破砕装置を具備する既存杭破砕機の説明図。 同既存杭破砕装置の説明図。 中心部破砕体と周縁部破砕体の斜視説明図。 第2実施形態としての既存杭破砕装置の説明図。 第3実施形態としての既存杭破砕装置の説明図。 第4実施形態としての既存杭破砕装置の説明図。 第5実施形態としての既存杭破砕装置の説明図。 第6実施形態としての既存杭破砕装置の説明図。
符号の説明
A 既存杭破砕機
M 既存杭破砕装置
1 ベースマシン
2 ベースマシン本体
3 リーダ
4 昇降用ワイヤ
5 駆動用モータ
6 内側軸回転機構
7 上下位置調節用シリンダ
8 外側軸回転機構
9 破砕軸体
10 中心部破砕体
11 周縁部破砕体

Claims (2)

  1. 上下方向に伸延する内側軸と外側軸とから二重軸に形成した破砕軸体と、
    同破砕軸体の内側軸の下端部に取り付けて回転しながら既存杭の中心部を破砕する中心部破砕体と、
    上記破砕軸体の外側軸の下端部に取り付けて回転しながら既存杭の周縁部を破砕する周縁部破砕体と
    を具備し
    中心部破砕体と周縁部破砕体は、破砕軸体を介して同一軸線廻りを相対的に逆方向に回転するようにして、
    周縁部破砕体には、既存杭に配筋した鉄筋やPC鋼材を切断する切断部を設けた既存杭破砕装置であって、
    周縁部破砕体は、外側軸の下部外周面に複数の支持アームの基端を円周方向に間隔を開けて取り付けるとともに、各支持アームの先端部を外側軸の半径方向に突出させ、これらの支持アームの先端部間に、上下方向に軸線を向けた筒状の内側支持片と外側支持片の上端縁部を内外側に一定の間隔を開けて取り付け、両内・外側支持片の周面間に複数の破砕用刃片を円周方向に一定の間隔を開けて介設して、破砕用刃片に既存杭の周縁部に配筋した鉄筋やPC鋼材を切断する切断部を形成したことを特徴とする既存杭破砕装置。
  2. 各破砕用刃片は、外側軸の回転方向側に下り傾斜状となして、刃先を内・外側支持片の下端縁部と略面一に配置し、同刃先の中央部には切断部をV字状に切欠して形成して、同切断部により既存杭の周縁部に配筋した鉄筋やPC鋼材を切断することができるようにしたことを特徴とする請求項1記載の既存杭破砕装置。
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