JP4805025B2 - 回転型加工機 - Google Patents

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Description

この発明は、回転型加工機に関し、特に、大型加工物の内円周面、端面の切削加工等に適した回転型加工機に関するものである。
大型加工物の内円周面(円筒内周面、テーパ状内周面等)や端面(円環フランジ面、角形フランジ面、円環端面等)の切削加工は、門形の立旋盤により行われるのが一般的である(例えば、特許文献1)。
立旋盤による切削加工では、回転テーブル上に加工物を載置し、回転テーブルによって加工物を回転させ、両側のコラムとによって門形をなすクロスレールにY軸方向(回転テーブルの水平径方向)に軸移動可能に設けられたターニングヘッドをY軸移動させ、ターニングヘッドに上下移動可能に設けられたラムおよびラムの下端に取り付けられている刃物台をZ軸方向(上下方向)に移動させ、刃物台に取り付けられたバイト工具等によって回転テーブル上の加工物の内円周面や端面を切削する。
特公平1−56364号公報
立旋盤による切削加工では、当然のこととして、立旋盤の門幅、最大加工径、門高、最大加工高さは、加工物の外径、全高より大きくてはならない。このため、加工物の大きさに応じて大型の立旋盤が必要になり、機械設置のために、大きいスペースが常時必要になる。大型の立旋盤は高価であり、多くの場合、大型加工物の加工が常にあるわけでないことを考えると、大型の立旋盤は、コストパフォーマンスやスペース効率が悪い設備と云える。
この発明が解決しようとする課題は、高価な大型加工機、大きいスペースを必要とせずに、大型加工物の内円周面や端面の切削加工等を、スペース効率よく高いコストパフォーマンスをもって行えるようにすることである。
この発明による回転型加工機は、基台と、前記基台上に回転可能に設けられた回転台と、前記回転台を前記基台に対して回転駆動する回転駆動手段と、前記回転台上に水平方向に移動可能に設けられたスライドビームと、前記スライドビームを前記回転台に対して水平方向に進退駆動する進退駆動手段と、前記スライドビームの端部に着脱可能に固定装着される刃物台ベースと、前記刃物台ベースに垂直軸線方向に移動可能に設けられ工具装着部を有する可動刃物台と、前記可動刃物台を前記刃物台ベースに対して垂直軸線方向に上下駆動する上下駆動手段とを有する。
この発明による回転型加工機は、好ましくは、前記スライドビームの水平方向移動を案内する直線案内部が前記回転台の上面に当該回転台を径方向に横切って設けられており、前記スライドビームは、前記回転台の直径にほぼ等しいビーム長を有し、前記直線案内部に案内されて前記回転台に対して水平方向に移動可能である。
この発明による回転型加工機は、好ましくは、前記回転駆動手段、前記進退駆動手段、前記上下駆動手段の各駆動手段を制御する制御機器を含む制御ユニットが前記スライドビームに搭載され、前記制御ユニットに対する電力供給のために、前記基台と前記回転台との間に電力供給用スリップリング装置が設けられている。
この発明による回転型加工機は、好ましくは、前記制御ユニットの操作パネルとして、前記スライドビームに配置された機上操作パネルと、床上に配置された無線通信式の床上操作パネルとを有する。
この発明による回転型加工機は、好ましくは、前記スライドビームに加工部撮影用のビデオカメラが装着されており、前記ビデオカメラの撮像信号を無線通信によって床上に配置された受信装置に送信し、床上配置のモニタに前記ビデオカメラの撮影画像を表示する。
この発明による回転型加工機は、好ましくは、前記可動刃物台の前記工具装着部は、工具シャンク部を受け入れて固定する部分を上下方向に所定間隔をおいて複数個設けられている。
この発明による回転型加工機は、好ましくは、前記可動刃物台に工具装着部を有する加工範囲拡張用アダプタが着脱可能に装着される。
この発明による回転型加工機は、好ましくは、前記スライドビームの端部に前記刃物台ベースに代えて加工範囲拡張用ビームが着脱可能に装着され、当該加工範囲拡張用ビームの端部に前記刃物台ベースが装着される。
この発明による回転型加工機は、更に、前記可動刃物台に、主軸モータを内蔵し、前記主軸モータによって回転駆動される主軸を有する回転工具ヘッドが着脱可能に装着される。
この発明による回転型加工機は、更に、複数個のレベル調整器と複数個のサイドジャッキを装備し、前記基台を設置される定盤機能を果たすベースプレートを有する。
この発明による回転型加工機では、回転台の回転によって可動刃物台が回転台の回転中心周りに回転移動し、その回転半径はスライドビームの回転台に対する水平方向移動量により決まる。
この回転型加工機は、固定配置の大型加工物の中央部(中空加工物の内側空間)に搬入配置され、内円周面加工(円筒内周面)では、進退駆動手段によるスライドビームの水平方向の進退移動によって加工径が決まり、切り込み送りが行われ、上下駆動手段による可動刃物台の垂直軸線移動(上下移動)によって加工面に対する軸線方向(母線方向)送りが行われる。当然、水平軸線方向と垂直軸線方向の二方向の合成送り(同時2軸制御)によって円錐面(テーパ状内周面)を加工することもできる。また、回転軸(主軸)を位置制御可能に回転駆動すれば、水平軸線方向の軸制御との合成送り(同時2軸制御)により、非真円や直線の内周面加工も可能である。
また、この回転型加工機は、円環フランジ面等の端面加工では、同様に、固定配置の大型加工物の中央部(中空加工物の内側空間)に搬入配置された状態で、上下駆動手段による可動刃物台の垂直軸線移動(上下移動)によって切り込み送りが行われ、進退駆動手段によるスライドビームの水平方向の進退移動によって加工面に対する径方向送りが行われる。
また、この回転型加工機では、内円周面加工、端面加工の何れにおいても、機械(加工機)の固定面から切削点までの距離を最小に抑えることができる。このことにより、基礎に固定されたコラムに案内されて加工物の上方に位置したクロスレールから加工点に工具(刃物)が接近する立旋盤に比べて切削性が優れたものになる。
回転型加工機は、固定配置の大型加工物の中央部(中空加工物の内側空間)に搬入配置され、回転台の回転によって可動刃物台に取り付けられる工具が回転することにより、内円周面加工、端面加工が行われるから、大型加工物を載置できる大きさの大型の回転テーブルが要らなくなり、大型の立旋盤や大きいスペースを必要とせずに、大型加工物の内円周面や端面の切削加工等が、スペース効率よく高いコストパフォーマンスをもって行えるようになる。
この発明による回転型加工機の一つの実施形態を、図1〜図6を参照して説明する。
(基本構成)
この実施形態の回転型加工機は、基本構成として、円筒形状の基台11と、基台11上に回転可能(C軸回転)に設けられた略円盤状の回転台21と、回転台上21に水平方向(X軸方向)に移動可能に設けられたスライドビーム31と、スライドビーム31の端部に着脱可能に固定装着された刃物台ベース41と、刃物台ベース41に垂直軸線方向(Z軸方向)に移動可能に設けられた可動刃物台51とを有する。
(回転台21の回転案内および回転駆動)
回転台21の回転案内は、図3に示されているように、基台11と回転台21とに取り付けられた旋回案内軸受12により行われる。
基台11には、図2、図3に示されているように、円環状の外歯リングギア13が上述の回転台21の回転案内と同心に固定装着されている。回転台21には、図3に示されているように、回転台21を基台11に対して回転駆動する回転駆動手段として、外歯リングギア13に噛合したピニオン23と、ピニオン23を回転駆動するC軸モータ24とが設けられている。C軸モータ24によってピニオン23が回転駆動されることにより、回転台21が基台11に対して回転駆動される。
なお、C軸モータ24とピニオン23とは、図示を省略しているが、減速歯車列によって所要の減速比をもって駆動連結されている。この減速歯車列の一つの歯車軸に、回転台21の回転位置(C軸位置)を検出するロータリエンコーダ22が取り付けられている。
(スライドビーム31の水平移動案内および進退駆動)
スライドビーム31の水平方向移動を案内する直線案内部として、図2に示されているように、スライドビーム31の下底面部に、回転台21を径方向(X軸方向)に横切って延在する平行2本の直線ガイドレール33が固定装着されている。
回転台21の上面には直線ガイドレール33に係合するリニアガイド部材(図示省略)が取り付けられており、この係合によってスライドビーム31が直線ガイドレール33に案内されて回転台21に対してX軸方向に軸移動する。
回転台21は、図3に示されているように、X軸送りねじ25の両端を軸受部26によって回転可能に支持している。X軸送りねじ25は回転台21のほぼ中央部を径方向(X軸方向)に横切って延在している。X軸送りねじ25にはスライドビーム31の下底面部に固定装着された送りナット32がねじ係合している。
X軸送りねじ25は、回転台21に搭載された軸サーボモータ28にカップリング27によって駆動連結されている。X軸サーボモータ28にはX軸位置検出(X軸サーボモータ28の回転位置検出)のためのアブソリュートロータリエンコーダによるX軸ロータリエンコーダ29が接続されている。
X軸サーボモータ28によってX軸送りねじ25が回転駆動されることにより、スライドビーム31が回転台21に対して水平方向に進退駆動(X軸駆動)される。
スライドビーム31は回転台21の直径にほぼ等しいビーム長を有している。これにより、スライドビーム31がX軸移動のホームポジション(最後退位置)にある状態では、図1に示されているように、スライドビーム31のほぼ全体が回転台21上に載り、機械全体がコンパクトなものになる。したがって、小さい内円周直径の加工物にも対応でき、加工機の搬送も容易になる。
(可動刃物台51の垂直移動案内および上下駆動)
図2に示されているように、可動刃物台51の背面には上下垂直方向に平行2本の直線ガイドレール52が固定装着されている。刃物台ベース41の前面には直線ガイドレール52に係合するリニアガイド部材42が取り付けられており、この係合によって可動刃物台51が直線ガイドレール52に案内されて刃物台ベース41に対してZ軸方向(上下方向)に軸移動する。
刃物台ベース41は、図3に示されているように、Z軸送りねじ43の上下両端を軸受部44によって回転可能に支持している。Z軸送りねじ43には可動刃物台51の背面部に固定装着された送りナット53がねじ係合している。
Z軸送りねじ43は、刃物台ベース41が内蔵するZ軸サーボモータ45に減速歯車列46を介して駆動連結されている。Z軸サーボモータ45にはZ軸位置検出(Z軸サーボモータ45の回転位置検出)のためのアブソリュートロータリエンコーダによるZ軸ロータリエンコーダ47が接続されている。
Z軸サーボモータ45によってZ軸送りねじ43が回転駆動されることにより、可動刃物台51が刃物台ベース41に対して上下駆動(Z軸駆動)される。
なお、刃物台ベース41と、可動刃物台51は、一つの組立体である刃物台ユニット61として取り扱われる。
(可動刃物台51の工具装着部54)
可動刃物台51は前面部に工具装着部54を有する。工具装着部54は、図4、図5に示されているように、バイト工具57等の工具シャンク部を受け入れて固定するシャンク受入部55を上下方向に所定間隔(可動刃物台51の移動ストロークより短いピッチ)をおいて複数個有する。工具装着部54には各シャンク受入部55毎に工具固定用の締結ボルト56が取り付けられている。
これにより、可動刃物台51に対するバイト工具57の取付位置を、工具装着部54の高さ寸法範囲で、シャンク受入部55の配置ピッチごとに段階的に変更でき、Z軸方向の加工範囲を上下に拡張できる。
(制御系と監視)
図1に示されているように、スライドビーム31に制御ユニット71が搭載されている。制御ユニット71は、各軸のモータ24、28、45のドライブユニットや後述する主軸モータ搭載の回転工具ヘッド131等の動力制御装置や、数値制御装置(CNC)、プログラマブルコントローラ(PLC)等のマイクロコンピュータ式制御装置等により構成され、C軸モータ24、X軸サーボモータ28、Z軸サーボモータ45を制御する。
制御ユニット71は、各軸のロータリエンコーダ22、29、47の各々より位置情報を入力し、内蔵している数値制御装置によって、X軸サーボモータ28の位置指令と、Z軸サーボモータ45の位置指令を生成し、スライドビーム31のX軸位置と、可動刃物台51のZ軸位置の位置制御を行う。C軸位置制御(回転台21の回転位置制御)が必要な場合には、C軸モータ24の位置指令を生成する。これにより、C軸とX軸とZ軸の3軸同期制御を行うこともできる。
制御ユニット71が内蔵しているC軸モータ24のドライブユニットは、C軸ロータリエンコーダ22により検出される回転台21の回転位置(C軸位置)に応じて、指定された割合と同期としてあるいは所定の位相ずれをもって回転台21の回転速度を変化させることにより、再生びびり現象の発生を抑制することができる。
基台11と回転台21との間には、図1、図3に示されているように、電力供給用スリップリング装置72が設けられている。電力供給用スリップリング装置72は、基台11の側(固定側)から回転台21の側(回転側)に電源電力を供給するものである。これにより、回転台21が回転していても、C軸モータ24、X軸サーボモータ28、Z軸サーボモータ45、制御ユニット71や、後述するビデオカメラ81、照明灯86等の回転側にあるすべての電気機器に対して電力供給が行われる。
制御ユニット71の操作パネルとして、図1に示されているように、機上操作パネル(コンソール)73がスライドビーム31に配置されている。機上操作パネル73を含めて制御ユニット71がスライドビーム31(回転側)に配置されているから、制御ユニット71の電力ケーブル、信号ケーブル等の配線は、回転側のみで済み、基台11と回転台21と間に、各信号ケーブル用のスリップリング装置を設ける必要がない。これにより、基台11と回転台21と間の電気的な接続構造が簡単になり、信号ケーブルにおける微弱信号がノイズによって攪乱されることがなく、耐ノイズ性が向上する。
スライドビーム31に機上操作パネル73があることにより、図1、図2に示されているように、スライドビーム31には、保護柵75を有するオペレータの操作用足場74が配置されている。これにより、機上での工具セットや、計測、低速での試し加工を便利に行うことができる。
操作用足場74の床面にはマットスイッチ93が設置されている。制御ユニット71は、マットスイッチ93が操作用足場74のオペレータの存在を検出すると、回転台21の回転速度を制限する安全制御を行う。
また、後述する加工範囲拡張用付属品を使用した際の加工点へのオペレータの接近性を確保するために、操作用足場74には繰り出し足場94が取り付けられている。繰り出し足場94でカバーできない場合には、操作用足場74ごと前進取り付けすることもできる。
制御ユニット71のもう一つの操作パネル(コンソール)として、図1に示されているように、無線通信式の床上操作パネル76が床上配置の床上操作台80に設けられている。制御ユニット71と床上操作パネル76には、双方向に無線通信可能な無線通信器(図示省略)が設けられており、この無線通信のために、制御ユニット71と床上操作台80の双方に無線通信のアンテナ77、78が取り付けられている。
また、スライドビーム31には、無線通信により遠隔操作可能な電動式の雲台(水平回転と上下チルト可能な雲台)79によって加工部撮影用の電動ズーム式のビデオカメラ(テレビカメラ)81が装着されている。ビデオカメラ81は、無線通信機器付きのものであり、撮像信号を無線通信によって床上操作台80上に配置された受信装置82に送信する。そして、床上配置、この実施形態では、受信装置82の前面に設けられたモニタ83にビデオカメラ81の撮影画像を表示するようになっている。この無線通信のために、ビデオカメラ81と受信装置82には、アンテナ84、85が取り付けられている。
また、スライドビーム31には、ビデオカメラ81の撮影部の照明を行う照明灯86が設けられている。
ビデオカメラ81は、スライドビーム31に設置されているから、回転台21の回転に伴い回転し、切削加工部を常時撮影することができる。
このように、ビデオカメラ81によって撮影された切削加工部の状態(画像)がモニタ83に表示されるので、オペレータは、モニタ83を見ることで、床上でも加工状態を監視でき、しかも、モニタ83を見ながら床上操作台80によって床上でも機械を操作できる。また、床上操作台80によって電動式の雲台79とビデオカメラ81の電動ズームを遠隔操作することもできる。
(その他の構成)
回転台21には、図1に示されているように、電動式のエアーコンプレッサ92が搭載されている。このエアーコンプレッサ92に対する電源電力の供給も電力供給用スリップリング装置72によって行われる。このことにより、基台11と回転台21と間に、圧縮空気用の回転継手を設ける必要もない。
基台11には、機械全体をクレーン等で吊り上げるための吊りボス14が取り付けられている。
加工機が劣悪な環境下での使用、保管に耐えられるよう、各構成部品として、防錆、防滴仕様品が使用されている。特に、制御ユニット71のキャビネットや床上操作パネル76は防滴構造とされ、キャビネット内には低温時の結露防止のために、エアドライ、除湿剤等が設置され、高温時のオーバヒート防止のためにエアクーラが取り付けられている。
また、回転台21のスライドビーム後退位置側(図1にて左側)には、スライドビーム31が後退移動(図1にて左側移動)した状態での重量バランスを取るために、バランスウェイト91が取り付けられている。
(回転型加工機の基本的な使い方)
回転型加工機は、クレーン等を用いて固定配置の大型の加工物Wの中央部、円筒状加工物等の中空加工物の場合、その中央部の内側空間に搬入配置する。
この搬入配置は、図1に示されているように、回転型加工機の搬入に先立って、ベースプレート102を、その中心が加工物Wの中心位置に位置するように、ローラスケール測定程度のラフな心合わせを加工物の中央部内側空間に存在する載置面上に設置し、レベル調整器である複数個のレベリングブロック101によってベースプレート102の上面が加工物Wのフランジ面Waに平行になるようにレベル調整を行う。このベースプレート102の設置作業は、回転型加工機がまだ搬入されていない状態で行われるから、広い作業スペースのもとに、容易に行われる。
その後、ベースプレート102上にクレーン等を用いて回転型加工機を載置し、複数個のサイドジャッキ103によって回転型加工機の基台11の径方向位置を調整し、回転台21の回転中心が加工物Wの中心に合うように、位置決めを行う。これにより、ベースプレート102は、基台11を設置される定盤機能を果たす。
加工物Wの円筒内周面Wbの切削加工では、可動刃物台51の工具装着部54の選択された一つのシャンク受入部55にバイト工具57のシャンク部を挿入して締結ボルト56によって固定する。なお、加工物Wの内周環状突起の内周面Wcや円環状端面Wdの切削加工も行うことができる。
C軸モータ24によって回転台21を回転させる。これにより、可動刃物台51のバイト工具57が回転台21の回転中心周りに回転移動し、その回転半径(加工径)はスライドビーム31の回転台21に対する水平方向移動量、つまり、X軸位置により決まり、X軸サーボモータ28によるスライドビーム31のX軸移動によって切り込み送りが行われる。
そして、Z軸サーボモータ45による可動刃物台51のZ軸移動によって加工面(円筒内周面Wb)に対する軸線方向(母線方向)の切削送りが行われる。
なお、テーパ状内周面(円錐内周面)の切削加工では、Z軸位置に応じてスライドビーム31のX軸位置により決まる回転半径(加工径)が変更される。
加工物Wのフランジ面Waの切削加工では、図1または図6に示されているように、可動刃物台51の上端面に上向きフランジ面加工用アダプタ111を取り付け、このアダプタ111のバイト工具取付部114にバイト工具57を取り付ける。
C軸モータ24によって回転台21を回転させる。これにより、可動刃物台51のバイト工具57が回転台21の回転中心周りに回転移動し、Z軸サーボモータ45による可動刃物台51のZ軸移動によって切り込み送りが行われる。
そして、X軸サーボモータ28によるスライドビーム31のX軸移動によって加工面(フランジ面Wa)に対する径方向の切削送りが行われる。
上述したように、回転型加工機は、固定配置の大型加工物の中央部(中空加工物の内側空間)に搬入配置され、回転台21の回転によって可動刃物台51の工具装着部54やアダプタ111のバイト工具取付部114に取り付けらているバイト工具57が回転することにより、内円周面加工や端面加工(フランジ面加工)が行われるから、大型加工物を載置できる大きさの大型の回転テーブルが要らなくなり、大型の立旋盤のように、大きいスペースを必要とせずに、大型加工物の内円周面や端面の切削加工が、スペース効率よく高いコストパフォーマンスをもって行えるようになる。
図7は、同じ大きさの加工物Wの加工を、本実施形態の回転型加工機によって行う場合と、立旋盤によって行う場合の必要スペースの比較図である。図7において、符号1は本実施形態の回転型加工機を、符号1001は立旋盤を各々示している。この図からも、本実施形態の回転型加工機1による加工物Wの加工では、立旋盤1001による場合に比して必要スペースが小さくて済み、スペース効率がよいことが分かる。
(加工範囲の拡張)
加工範囲拡張のための付属部品として、図6に示されているように、可動刃物台51の上端面に着脱可能に装着されるアーム状の上向きフランジ面加工用アダプタ111と、可動刃物台51の下端面に着脱可能に装着されるアーム状の下向きフランジ面加工用アダプタ112と、可動刃物台51の上端面に着脱可能に装着される上方延長アダプタ113が準備されている。これらアダプタ111、112、113には、バイト工具取付部(工具装着部)114、115、116が設けられている。
また、スライドビーム31の端部に、刃物台ユニット61に代えて、加工範囲拡張用ビーム(オフセットビーム121、延長ビーム122)が着脱可能に装着され、これら加工範囲拡張用ビームの端部(前面)に刃物台ユニット61が装着される。
オフセットビーム121の使用により加工範囲がZ軸方向の方領域側あるいは下方領域側に拡張される。延長ビーム122の使用により加工範囲がX軸方向の前進領域側に拡張される。
また、基台11とベースプレート102との間に、高所加工コラム123を配置し、刃物台ユニット61の高さ位置を上方に大幅にオフセットすることもできる。
ベースプレート102の上面部、高所加工コラム123の上面部には、各々基準ロケートピン104、105、ダイヤ形ロケートピン106、107が固定植設されており、これらロケートピンが、高所加工コラム123の下底面、基台11の下底面に形成されているピン孔(図示省略)に嵌合することにより、ベースプレート102と高所加工コラム123と基台11とが、自ずと心合わせ接続される。
(加工内容の拡張)
に示されているように、刃物台ユニット61の可動刃物台51に、主軸モータ132を内蔵し、主軸モータ132によって回転駆動される主軸133を有する回転工具ヘッド131を取り付けることもできる。この場合、スライドビーム31、刃物台ユニット61と回転工具ヘッド131との接続部に、制御ユニット71側から主軸モータ132に電力供給が行われるように、電気接続用コネクタ(図示省略)が設けられる。
回転工具ヘッド131の主軸133に、フライスカッタ、エンドミル、あるいはドリル工具を取り付けることにより、フライス加工、エンド加工、穴明け加工を行うことができる。また、回転工具ヘッド131の主軸133に砥石を取り付けることにより、研削加工を行うことができる。
この発明による回転型加工機の一つの実施形態を示す側面図である。 この発明による回転型加工機の一つの実施形態を示す平面図である。 この発明による回転型加工機の一つの実施形態の軸送り系を示す部分断面図である。 この発明による回転型加工機の一つの実施形態の刃物台ユニットを示す側面図である。 この発明による回転型加工機の一つの実施形態の刃物台ユニットを示す正面図である。 この発明による回転型加工機の加工範囲拡張のシステム構成の一つの実施形態を示す説明図である。 同じ大きさの加工物の加工を、本実施形態の回転型加工機によって行う場合と、立旋盤によって行う場合の必要スペースの比較図である。
符号の説明
1 回転型加工機
11 基台
12 旋回案内軸受
13 外歯リングギア
14 吊りボス
21 回転台
22 C軸ロータリエンコーダ
23 ピニオン
24 C軸モータ
25 X軸送りねじ
26 軸受部
27 カップリング
28 X軸サーボモータ
29 X軸ロータリエンコーダ
31 スライドビーム
32 送りナット
33 直線ガイドレール
41 刃物台ベース
42 リニアガイド部材
43 Z軸送りねじ
44 軸受部
45 Z軸サーボモータ
46 減速歯車列
47 Z軸ロータリエンコーダ
51 可動刃物台
52 直線ガイドレール
53 送りナット
54 工具装着部
55 シャンク受入部
56 締結ボルト
57 バイト工具
61 刃物台ユニット
71 制御ユニット
72 電力供給用スリップリング装置
73 機上操作パネル
74 操作用足場
75 保護柵
76 床上操作パネル
77、78 アンテナ
79 雲台
80 床上操作台
81 ビデオカメラ
82 受信装置
83 モニタ
84、85 アンテナ
86 照明灯
91 バランスウェイト
92 エアーコンプレッサ
93 マットスイッチ
94 繰り出し足場
101 レベリングブロック
102 ベースプレート
103 サイドジャッキ
104、105 基準ロケートピン
106、107 ダイヤ形ロケートピン
111 上向きフランジ面加工用アダプタ
112 下向きフランジ面加工用アダプタ
113 上方延長アダプタ
121 オフセットビーム
122 延長ビーム
123 高所加工コラム
131 回転工具ヘッド
132 主軸モータ
133 主軸
1001 立旋盤
W 加工物

Claims (10)

  1. 基台と、前記基台上に回転可能に設けられた回転台と、前記回転台を前記基台に対して回転駆動する回転駆動手段と、前記回転台上に水平方向に移動可能に設けられたスライドビームと、前記スライドビームを前記回転台に対して水平方向に進退駆動する進退駆動手段と、前記スライドビームの端部に着脱可能に固定装着される刃物台ベースと、前記刃物台ベースに垂直軸線方向に移動可能に設けられ工具装着部を有する可動刃物台と、前記可動刃物台を前記刃物台ベースに対して垂直軸線方向に上下駆動する上下駆動手段とを有する回転型加工機。
  2. 前記スライドビームの水平方向移動を案内する直線案内部が前記回転台の上面に当該回転台を径方向に横切って設けられており、前記スライドビームは、前記回転台の直径にほぼ等しいビーム長を有し、前記直線案内部に案内されて前記回転台に対して水平方向に移動可能である請求項1記載の回転型加工機。
  3. 前記回転駆動手段、前記進退駆動手段、前記上下駆動手段の各駆動手段を制御する制御機器を含む制御ユニットが前記スライドビームに搭載され、前記制御ユニットに対する電力供給のために、前記基台と前記回転台との間に電力供給用スリップリング装置が設けられている請求項1または2に記載の回転型加工機。
  4. 前記ユニットの操作パネルとして、前記スライドビームに配置された機上操作パネルと、床上に配置された無線通信式の床上操作パネルとを有する請求項3に記載の回転型加工機。
  5. 前記スライドビームに加工部撮影用のビデオカメラが装着されており、前記ビデオカメラの撮像信号を無線通信によって床上に配置された受信装置に送信し、床上配置のモニタに前記ビデオカメラの撮影画像を表示する請求項1〜4の何れか1項に記載の回転型加工機。
  6. 前記可動刃物台の前記工具装着部は、工具シャンク部を受け入れて固定する部分を上下方向に所定間隔をおいて複数個設けられている請求項1〜5の何れか1項に記載の回転型加工機。
  7. 前記可動刃物台に、工具装着部を有する加工範囲拡張用アダプタが着脱可能に装着される請求項1〜6の何れか1項に記載の回転型加工機。
  8. 前記スライドビームの端部に、前記刃物台ベースに代えて加工範囲拡張用ビームが着脱可能に装着され、当該加工範囲拡張用ビームの端部に前記刃物台ベースが装着される請求項1〜7の何れか1項に記載の回転型加工機。
  9. 前記可動刃物台に、主軸モータを内蔵し、前記主軸モータによって回転駆動される主軸を有する回転工具ヘッドが着脱可能に装着される請求項1〜6の何れか1項に記載の回転型加工機。
  10. 複数個のレベル調整器と複数個のサイドジャッキを装備し、前記基台を設置される定盤機能を果たすベースプレートを有する請求項1〜9の何れか1項に記載の回転型加工機。
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