JP4797947B2 - スマートエントリーシステム - Google Patents

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Description

本発明はスマートエントリーシステムに関する。
トヨタ カムリ 新型車解説書 10−232頁乃至10−249頁 2006年1月30日発行
従来、非特許文献1に記載されたスマートエントリーシステムが知られている。このスマートエントリーシステムでは、全ドア閉かつ全ドアロック状態において、所定期間毎に車室外発信機からリクエスト信号を定期的に無線発信することにより(以下、「車室外無線ポーリング」という)、ユーザーの接近検知を行なうための車室外検知エリアを形成する。そして、該検知エリア内に無線携帯キーを携帯した者が入ると、無線携帯キーが応答してその内部に記憶されたIDコードを送信する。車両では送信されてきたIDコードの照合を行ない、照合結果に基づいてドアをアンロック可能なアンロックスタンバイ状態とする。このアンロックスタンバイ状態においては、ドアアウトサイドハンドルに設けられたトリガスイッチに触れたことが検知されるとドアをアンロックする。
また、無線携帯キーを携帯した者が降車し全ドアを閉じた状態において上記トリガスイッチに触れると、これを契機として無線携帯キーとの間で無線通信が開始されるとともに上述のIDコードの照合が行なわれ、その照合結果に基づいてドアをロックする。全ドアロックとなることで、以降は上述の車室外無線ポーリングが開始される。
ところで、接近検知のための車室外無線ポーリングは、ユーザーの接近検知に随時対応できるようにするために、上記のように定期的に繰り返される一種のビーコン送信処理であり、長期間継続すると車載バッテリが上がる可能性があるので、所定期間(例えば14日間)以上無線携帯キーからの応答がない場合、車室外無線ポーリングを節電休止するようにしている。
他方、車室内に無線携帯キーを放置した場合、車室外検知エリアを形成するための電波(LF)が車室内に漏れ込み、本来は車外からの無線携帯キーの接近を検知するための車室外無線ポーリングに、車内に放置された無線携帯キーが応答反応することがある。従って、無線携帯キーの車室内への放置が長時間継続すると、車室外無線ポーリングに無駄に応答し続けるため、無線携帯キーのバッテリが上がる可能性がある。そこで、車室外検知エリアおける無線携帯キーの応答が所定時間(例えば10分間)以上継続した場合にも、車室外無線ポーリングを節電休止するようにしている。
しかしながら従来技術では、ポーリングを停止状態から復帰するためであってもトリガスイッチをON操作すると、上述したように、無線携帯キーからIDコードが送信されてドアロックの動作が行なわれてしまう。使用者としては、ドアロックを意図せずにポーリングの復帰のみを目的にトリガスイッチをON操作しているにもかかわらず、ドアロックアクチュエータが駆動したり、ハザードランプ点滅によるドアロックのアンサーバックが行なわれたりすることになり、違和感を覚える可能性がある。
本発明の課題は、節電のために車室外無線ポーリングを停止している状態で、トリガスイッチの操作など施開錠用トリガ条件が成立した場合に、ユーザーが違和感を覚える無用なドアロック駆動を生ずることなく、車室外無線ポーリングの再開が可能なスマートエントリー装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために本発明のスマートエントリ装置は、
全てのドアに対し、車内からのロックと無線携帯キーを用いた車外からのロックとの双方が可能な車両に適用され、かつ、
車両のイグニッションスイッチがOFFとなり、全ドアが閉となり、かつ全ドアがロックとなることをポーリング開始主条件として、車外へ定期的に無線ポーリングを行うことにより無線携帯キーの接近検知を行なう車室外無線ポーリング手段と、
無線携帯キーから照合用情報を無線受信して、無線携帯キーの照合認証を行なう無線認証手段と、
無線携帯キーの検出及び認証とは別に定められた車両のドアロック機構に対する施開錠トリガ条件の成立を検出する施開錠トリガ条件成立検出手段と、
無線携帯キーが認証受理され、かつ施開錠トリガ条件が成立することを条件として、ドアロック機構に施開錠動作を行なわせる施開錠動作制御手段と、
予め定められた節電条件が成立した場合に車室外無線ポーリングを節電休止させるポーリング節電休止制御手段と、
車室外無線ポーリングの節電休止中に施開錠用トリガ条件が成立した場合に、施開錠動作制御手段による施開錠動作制御を制限しつつ車室外無線ポーリングを再開させる無線ポーリング再開手段と、
を備えたことを特徴とする。
上記本発明によると、車室外無線ポーリングの節電休止中に施開錠用トリガ条件が成立した場合に、施開錠動作制御手段による施開錠動作制御を制限しつつ車室外無線ポーリングを再開させるようにしたので、ユーザーが違和感を覚える無用な施開錠動作を生ずることなく、車室外無線ポーリングの再開が可能である。
具体的には、ドアを開閉操作するためのドアアウトサイドハンドルに設けられたタッチセンサが接触検知状態となっていることを施開錠用トリガ条件として定めることができる。タッチセンサを用いた積極操作の発生を施開錠用トリガ条件として定めることで、施開錠に関する誤動作を起こりにくくし、セキュリティ性を高めることができる。なお、施開錠用トリガ条件としては、これ以外にも、機械式キーを用いた施開錠操作の発生や、非接触センサによるユーザーの身体の接近検知を用いてもよい。
車室外無線ポーリング手段は、ドアの少なくとも1つがアンロックであった場合に車室外無線ポーリングを停止させるものとでき、施開錠動作制御手段は、車室外無線ポーリングの停止中であってかつドアの少なくとも1つがアンロックであった場合に、無線携帯キーが認証受理され、かつ施開錠用トリガ条件が成立することにより、車両のドアロック機構に施錠動作を行なわせるものとすることができる。また、無線ポーリング再開手段は、車室外無線ポーリングが節電休止中であってドアが全てロックされた状態で施開錠用トリガ条件が成立した場合に、施開錠動作制御手段による施錠動作制御が重ねて行なわれることを禁止しつつ、車室外無線ポーリングを再開させるものとできる。すなわち、ユーザーが運転席から車外に出て、無線携帯キーを持った状態で、ドアを閉めてトリガスイッチに触れると、無線携帯キーが認証受理され、車両のドアロック機構が施錠する。また、車室外無線ポーリングが節電休止中で、ドアが全てロックされた状態で、ユーザーが車両に戻ってきてトリガスイッチに触れると、上述の施錠動作制御が重ねて行われることを禁止しつつ、車室外無線ポーリングが再開される。
例えば、車室外無線ポーリングの節電休止に至るような長期間(例えば2週間以上)を経て、ユーザーが車両に接近し、ドアロック解除のために施開錠用トリガ条件成立にかかる何らかのアクション(例えば後述のドアアウトサイドハンドルに設けられたタッチセンサへのタッチ操作など)を起こした場合、既にドアロックが施錠状態であるにも拘わらず、施錠動作が再度起こってしまうと、ユーザーはロックを失念して長期間車両からはなれていたのではないかと勘違いし、無用な心配を生ずることにもつながる。しかし、上記の構成では、そのような重複した施錠動作が回避されるので、ユーザーに余計な心配をかける惧れがない。
特に、施開錠動作制御手段は、施開錠動作が実行されたことをユーザーにアンサーバックするための施開錠アンサーバック出力手段を有し、無線ポーリング再開手段は、車室外無線ポーリングの再開に際し、施開錠動作制御手段による施錠アンサーバック出力を少なくとも禁止するものとしておくとより効果的である。施開錠アンサーバック出力は、例えばハザードランプの点滅等によりなされ、その点滅回数に応じてロック及びアンロックの識別を行なうことができる。例えば、施開錠用トリガ条件が成立するたびに施錠と開錠とが交替するように制御される場合、ユーザーは当該施開錠用トリガ条件の成立前に生じているロック状態を失念していることも多いので、この場合は、車両のロック状態の遷移を、このアンサーバック出力を頼りに把握することになる。しかし、無線ポーリングが節電休止中の時に施開錠トリガ条件が成立した(ユーザーがトリガスイッチを触った)場合にも、施錠アンサーバック出力が行なわれると、節電休止中の間にドアがアンロックになっていたとユーザーが勘違いする可能性はますます高くなる。そこで、上記のように施錠アンサーバック出力を禁止されつつ、車室外無線ポーリングを再開することでこのような不具合を効果的に回避することができる。
なお、施錠アンサーバック出力とともに、ロック用のアクチュエータが施錠側に空動作することも合わせて禁止しておけばさらに効果的である。
次に、ポーリング節電休止制御手段及び無線ポーリング再開手段は、車室外無線ポーリングの作動開始後における節電開始条件の成立判定ステップと、節電開始条件が成立した場合に車室外無線ポーリングを節電休止させる節電休止ステップと、車室外無線ポーリングの節電休止中における施開錠トリガ条件の成立判定ステップと、施開錠トリガ条件が成立していた場合にドアロック状態を判定するドアロック状態判定ステップとをこの順序で実行するとともに、ドアロック状態判定ステップにて、ドアロック状態が全ドアロックでないと判定された場合には、無線携帯キーの照合認証及び施錠動作制御の実行ステップへの移行を許容し、ドアロック状態が全ドアロックと判定された場合には、車室外無線ポーリングの作動開始ステップに復帰させる構成とすることができる。これにより、ドアロック状態判定ステップにて、いずれかのドアがアンロックになっていると判定された場合のみ、無線携帯キーの照合認証及び施錠動作制御の実行ステップへの移行が許容され、ロック判定時における無駄な施錠動作制御への移行を、アルゴリズム構造的な要因により確実に阻止することができる。
次に、本発明は、車室内に無線携帯キーが存在するか否かを探索する車室内無線携帯キー探索手段と、車室内に無線携帯キーが検出された場合に車室外無線ポーリングを禁止する車室外無線ポーリング禁止制御手段を備え、無線ポーリング再開手段は、車室内に無線携帯キーが存在していないことを条件として車室外無線ポーリングを再開させるものとすることができる。この構成によると、車室内に無線携帯キーが存在している場合には車室外無線ポーリングが開始されない。つまり、車室内に無線携帯キーが存在している状態で車室外無線ポーリングが開始されると、その車室外無線ポーリングが車内に漏れて無線携帯キーが応答するため、無線携帯キーのバッテリーが上がる恐れがあるが、上述のようにすることで、この問題を回避できる。
この場合、車室外無線ポーリングの停止又は休止が、車室内における無線携帯キーの検出を要因とするものであるか、又は、節電休止を要因とするものであるかを判別する要因判別手段を設け、無線ポーリング再開手段は、節電休止を要因とするものであった場合にのみ車室外無線ポーリングを再開させるように構成できる。この構成によると、車室外無線ポーリングの停止が、車室内における無線携帯キーの検出を要因とするもの(キー閉じ込めによるもの)である場合には、車室外無線ポーリングの再開が排他的に阻止され、車内の無線携帯キーが車室外無線ポーリングに無駄に応答反応してしまう不具合をより効果的に防止できる。
また、車室内無線携帯キー探索手段は、ポーリング開始主条件が成立するとともに、車室外無線ポーリングの開始に先立って車室内における無線携帯キーの探索を実行するものであり、車室内に無線携帯キーが検出された場合は、車室外無線ポーリング禁止制御手段が車室外無線ポーリングを禁止することにより、無線ポーリング再開手段による車室外無線ポーリングの再開が阻止されるようになっている。これにより、無線携帯キーのバッテリーが上がることを防止できる。
また、施開錠トリガ条件の成立判定ステップにて施開錠トリガ条件が成立していた場合に、車室内における無線携帯キーの探索ステップが実行され、車室内に無線携帯キーが検出された場合は、施錠動作制御の実行ステップへ移行せず車室外無線ポーリングの節電休止状態が維持される。これによると、車室内に無線携帯キーが存在している状態で、第3者がドアを開けようとしても、ドアが開かないため、セキュリティーを向上できる。
次に、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1(A)は、本発明に係るスマートキーシステム1のブロック図である。このようにスマートキーシステム1は、無線携帯キー2からの無線信号を受信する受信機8と、その受信機8が接続された照合ECU9と、その照合ECU9に接続された車室内発信機4a,4b(本発明の車室内無線携帯キー探索手段)、トランク内発信機5、トランク外発信機6、車室外D席発信機7a、車室外P席発信機7b、ボデーECU12、そのボデーECU12に接続された各席ドアロックアクチュエータ10(本発明のドアロック機構)、トランクロックアクチュエータ30、ロックポジションSW(スイッチ)3、各ドアのカーテシSW11、ハザードランプユニット31(本発明の施開錠アンサーバック出力手段)を備えている。また、照合ECU9には、IG(イグニッション)SW16、ACC(アクセサリ)SW17、D席トリガSW18、P席トリガSW19が接続されている。各トリガSW18,19は、ドアを開閉するためのドアアウトサイドハンドル(図示しない)に設けられたタッチセンサである。
照合ECU9は通常のコンピュータとして構成されており、CPU91、ROM92、RAM93、入出力部(I/O)95、これらを繋ぐバスライン94を備える。また、ROM92には制御プログラム92a及びIDコード92bが記憶されており、RAM93にはワークメモリ93aおよびID認証フラグ93bが形成されている。CPU91がROM92の制御プログラム92aを読み出して、RAM93のワークメモリ93aを作業領域とする形で実行することにより、本発明の無線認証手段、施開錠トリガ条件成立検出手段、施開錠動作制御手段、ポーリング節電休止制御手段、無線ポーリング再開手段、車室外無線ポーリング禁止制御手段、要因判別手段がそれぞれ実現される。なお、受信機8、IGSW16、ACCSW17、D席トリガSW18、P席トリガSW19は、照合ECU9のI/O95に接続されている。
一方、図1(B)に示すように、無線携帯キー2は電池21と、安定化回路22と、通信回路14と、アンテナ13とを含む。通信回路14には、車両に固有のIDコードが記憶されている。
図2に、車両における、発信機の取り付け位置を示す。このように、車室外D席発信機7aは運転席ドアに設けられ、車室外P席発信機7bは助手席ドアに設けられている。また、車内にはフロントとリアに車室内発信機4a,4bが設けられ、トランクにはトランク内発信機5およびトランク外発信機6が設けられている。
イグニッションスイッチ16がOFFとなり、無線携帯キー2を所持するユーザーが運転席から離れる際には、ドアが閉じられる際に、D席トリガSW18が接触を感知することで、無線携帯キー2が無線認証され、認証受理であれば、全てのドアがロックされた状態になる。
図3を用いて、運転席(D席)ドアをロックした場合の、他席ドアとの関係について説明する。無線携帯キー2を持つユーザーが運転席から離れ、ドアを閉じると、D席トリガSWがONとなり、無線携帯キー2が認証され、これらを条件として、ドアロックがされる。すなわち、照合ECU9から全ドアロック信号25がボデーECU12のポートP0に送信される。ボデーECU12はこの全ドアロック信号25を受けて、全てのドアのアクチュエータ10に対して、ドアロック信号27を出す。なお、機械式キー15(予備のキー)の係合部23が各ドアに設けられている。運転席ドア24に設けられた係合部23に対して機械式キー15を用いたロック操作を行うことにより、運転席ドア24を機械的にロックすることができる。
以上のように、ユーザーがドアを閉じる時点、すなわち車室外無線ポーリング停止中に少なくとも1つのドアがアンロックであった場合に、無線携帯キー2が認証受理され、かつ施開錠トリガ条件(D席トリガSW18が触れられる)が成立することにより、各席ドアロックアクチュエータ10が施錠動作する。
このとき、ハザードランプユニット31がロックのアンサーバック点灯(例えば1回点滅)を行なう。その後、車室内発信機4a,4bから無線問合せ信号が車室内に向けて発信される。この無線問合せ信号に無線携帯キー2からの応答がなければ、車室外発信機7a,7bからの無線問い合わせ信号の出力が開始され(車室外無線ポーリング)、後述の検知エリアが形成される(図2参照)。
そして、無線携帯キー2を所持するユーザーがこの検知エリアに入ると、無線携帯キー2がその無線信号を受信し、IDコードを返信する。照合ECU9はこのIDコードを、ROM92(フラッシュメモリやEEPROMで構成してもよい)に記憶されているIDコード92bと照合し、認証を行なう。認証が受理されると、車外からのユーザーの操作によってアンロックが可能なアンロック操作待機状態(具体的にはトリガスイッチ18,19を付勢した検出待機状態)に移行する。このアンロック操作待機状態においては、アンロックしたい席のドアに設けられたトリガスイッチ(例えばD席トリガSW18)にタッチすることで(施開錠トリガ条件の成立)、ドアロックアクチュエータ10はアンロック動作し、ハザードランプユニット31がアンロックのアンサーバック点灯(例えば点滅2回)を行なう。認証棄却の場合はアンロック操作待機状態に移行しない。
次に、室外無線ポーリングを定期的に行なっている状態で、予め定められた期間(例えば14日)以上ユーザーが車両に戻らない場合(つまり、室外無線ポーリングに無線携帯キー2が応答しない場合)は、節電のために車室外無線ポーリングを休止させる(ポーリング節電休止制御手段)。節電休止中にユーザーが車両に戻り、D席トリガSW18に触れると、車外ポーリング通信が開始されるのであるが、この際、次のような問題が生じていた。すなわち、無線ポーリング停止中にD席トリガSW18を触れ、かつ無線携帯キー2が認証受理されるという条件は、ドアをロックする場合の条件と同じであるため、各席ドアロックアクチュエータ10が、ドアロック状態であるにも拘わらず重複して空ロック動作をし(「ガシャッ」というアクチュエータの動作音が聞こえる)、また、ハザードランプユニット31がロックのアンサーバック点灯をしてしまう。そのためユーザーは、節電休止中にロックを失念して長期間車両から離れていたのではないかと勘違いし、無用な心配を生ずることにもつながる。
そこで、本実施形態では、車室外無線ポーリングの節電休止中に施開錠用トリガ条件(D席トリガSW18が触れられた)が成立した場合に、施錠動作制御(アクチュエータ10による空ロック動作や、ハザードランプユニット31の点滅動作)を制限(禁止)しつつ、車室外無線ポーリングを再開させるようにしている。これにより、ユーザーは違和感を覚えることなく、車室外無線ポーリングを再開させることが可能となる。
なお本実施例では、D席トリガSW18を触るという積極操作の発生を施開錠用トリガ条件として定めている。これにより、施開錠に関する誤作動を起こりにくくし、セキュリティ性を高めることができる。なお、施開錠トリガ条件としては、これ以外にも、機械式キー15を用いた施開錠操作の発生や、非接触センサによるユーザーの身体の接近検知を用いてもよい。
次に、車室外無線ポーリングの車外検知エリアは一部が車室内に漏れおり、車内のドア付近に無線携帯キー2を置いたまま、予備のキー(機械式キー15:図3参照)を使ってドアロックすると、車室外無線ポーリングによる車外探索が開始され、車内に漏れた問い合わせ信号に対して無線携帯キー2が反応してしまい、電池21が消耗するという問題が生じる。そこで本実施形態では、ドアロックされた際に、車室内に無線携帯キー2が存在するか否かを探索し、当該無線携帯キー2が検出された場合には車室外無線ポーリングを禁止するようにしている。これにより、車室内に残された無線携帯キー2のバッテリーが上がることを防止できる。
以下、上述したROM2に記憶された制御プログラム92aの動作を、図4のフローチャートを用いて説明する。まず、ステップS1では待機状態となっており、ユーザーが車両のイグニッションを切り(電源OFF)、ドアをロックすると、S1からS2へ進む。S2では、車室内発信機4a,4bから車内車室外無線ポーリングを発信し、車室内に無線携帯キー2が存在するか否かを判断する。ここでYesと判断された場合はS13に移り、車室外無線ポーリングを禁止する。これにより、車室内に漏れた車室外無線ポーリングに対して無線携帯キー2が反応し、この無線携帯キー2のバッテリーが上がる問題を防止できる。S13の後はS14に移り、ワイヤレス入力しロック操作が有ったか否かを判定する。ここでNoと判定された場合はS13に戻り、Yesの場合はS1に戻る。なお、ワイヤレスによるアンロック及びメカキーアンロックはユーザ操作可能となっている。一方、S2でNo(車室内に無線携帯キー2が存在しない)と判断された場合は、S3に移り、車室外無線ポーリングを開始する。
その後、S4に進み、一定時間が経過したか否かを判定する。S4は本発明の節電開始条件の成立判定ステップである。すなわち、S4では節電開始条件が成立しているか否かを判定している。S4でNoと判定された場合にS3に戻り、Yesと判定された場合にS5に進む。S5は、本発明の節電休止ステップ、すなわち、節電開始条件が成立した場合に車室外車室外無線ポーリングを節電休止させるステップである。
S5の後、S6の処理を行う。S6は、車室外無線ポーリングの節電休止中における施開錠トリガ条件の成立判定ステップである。すなわち、節電休止中に施開錠トリガ条件の成立(D席トリガSW18が触れられたか否か)を判定し、成立していない(No)の場合はS6からS5に進む。すなわち、D席トリガSW18の検知があるまで、節電休止状態を続ける。また、S6にてYesと判定された場合はS7に進む。S7は本発明のドアロック状態判定ステップであり、施開錠トリガ条件が成立していた場合にドアロック状態を判定するステップである。S7でドアがアンロックではない(No)と判定された場合はS3に復帰する。また、S7でアンロックである(Yes)と判定された場合はS8に進む。S8は無線携帯キー2の認証ステップであり、ここで無線携帯キー2が認証がされると、施開錠動作制御(各席ドアロックアクチュエータ10の施錠動作およびハザードランプユニットの点滅動作)が禁止されつつ、車室外無線ポーリングが再開される。
S8の処理が終了した後はS9に進み、車内に無線携帯キー2が存在するか否かを判定する。S9で車内に無線携帯キー2が存在する(No)と判定された場合はS5に戻り、車内に無線携帯キー2が存在しない(Yes)と判定された場合はS10に進む。S10では、スマートロック要求信号を照合ECU9に送信する。ボデーECU12はそのスマートロック要求信号を受け付けると、各席ドアロックアクチュエータ10の開錠動作、ハザードランプユニット31の点滅(アンサーバック)を行う(S11)。その後、ボデーECU12からスマートロック受付済み信号が出力され、このスマートロック受付済み信号を照合ECU9が受け付ける。
本発明に係るスマートエントリーシステムのブロック図。 車外検知エリアおよび車内検知エリアを示す図。 スマートキーシステムの別のブロック図。 スマートエントリーシステムのフローチャート。
符号の説明
1 スマートキーシステム
2 無線携帯キー
3 ロックポジションSW
4a,4b 車室内発信機
7a,7b 車室外発信機
8 受信機
9 照合ECU
10 各ドアロックアクチュエータ
12 ボデーECU
18 D席トリガSW(タッチセンサ)
31 ハザードランプユニット(施開錠アンサーバック出力手段)

Claims (9)

  1. 全てのドアに対し、車内からのロックと無線携帯キーを用いた車外からのロックとの双方が可能な車両に適用され、かつ、
    車両のイグニッションスイッチがOFFとなり、全ドアが閉となり、かつ全ドアがロックとなることをポーリング開始主条件として、車外へ定期的に無線ポーリングを行うことにより前記無線携帯キーの接近検知を行なう車室外無線ポーリング手段と、
    前記無線携帯キーから照合用情報を無線受信して、当該無線携帯キーの照合認証を行なう無線認証手段と、
    前記無線携帯キーの検出及び認証とは別に定められた前記車両のドアロック機構に対する施開錠トリガ条件の成立を検出する施開錠トリガ条件成立検出手段と、
    前記無線携帯キーが認証受理され、かつ前記施開錠トリガ条件が成立することを条件として、前記ドアロック機構に施開錠動作を行なわせる施開錠動作制御手段と、
    予め定められた節電条件が成立した場合に前記車室外無線ポーリングを節電休止させるポーリング節電休止制御手段と、
    前記車室外無線ポーリングの節電休止中に前記施開錠用トリガ条件が成立した場合に、前記施開錠動作制御手段による施開錠動作制御を制限しつつ前記車室外無線ポーリングを再開させる無線ポーリング再開手段と、
    を備えたことを特徴とするスマートエントリーシステム。
  2. 前記車室外無線ポーリング手段は、前記ドアの少なくとも1つがアンロックであった場合に前記車室外無線ポーリングを停止させるものであり、
    前記施開錠動作制御手段は、前記車室外無線ポーリングの停止中であってかつ前記ドアの少なくとも1つがアンロックであった場合に、前記無線携帯キーが認証受理され、かつ施開錠用トリガ条件が成立することにより、前記車両のドアロック機構に施錠動作を行なわせるものであり、
    前記無線ポーリング再開手段は、前記車室外無線ポーリングが前記節電休止中であって前記ドアが全てロックされた状態で前記施開錠用トリガ条件が成立した場合に、前記施開錠動作制御手段による施錠動作制御が重ねて行なわれることを禁止しつつ、前記車室外無線ポーリングを再開させるものである請求項1記載のスマートエントリーシステム。
  3. 前記施開錠動作制御手段は、前記施開錠動作が実行されたことをユーザーにアンサーバックするための施開錠アンサーバック出力手段を有し、
    前記無線ポーリング再開手段は、前記車室外無線ポーリングの再開に際し、前記施開錠動作制御手段による施錠アンサーバック出力を少なくとも禁止するものである請求項2記載のスマートエントリーシステム。
  4. 前記ポーリング節電休止制御手段及び前記無線ポーリング再開手段は、前記車室外無線ポーリングの作動開始後における節電開始条件の成立判定ステップと、該節電開始条件が成立した場合に前記車室外無線ポーリングを節電休止させる節電休止ステップと、該車室外無線ポーリングの節電休止中における前記施開錠トリガ条件の成立判定ステップと、該施開錠トリガ条件が成立していた場合にドアロック状態を判定するドアロック状態判定ステップとをこの順序で実行するとともに、前記ドアロック状態判定ステップにて、前記ドアロック状態が全ドアロックでないと判定された場合には、前記無線携帯キーの照合認証及び前記施錠動作制御の実行ステップへの移行を許容し、前記ドアロック状態が全ドアロックと判定された場合には、車室外無線ポーリングの作動開始ステップに復帰させる請求項3記載のスマートエントリーシステム。
  5. 前記ドアを開閉操作するためのドアアウトサイドハンドルに設けられたタッチセンサが接触検知状態となっていることが前記施開錠用トリガ条件として定められている請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のスマートエントリーシステム。
  6. 車室内に前記無線携帯キーが存在するか否かを探索する車室内無線携帯キー探索手段と、
    前記車室内に前記無線携帯キーが検出された場合に前記車室外無線ポーリングを禁止する車室外無線ポーリング禁止制御手段を備え、
    前記無線ポーリング再開手段は、前記車室内に前記無線携帯キーが存在していないことを条件として前記車室外無線ポーリングを再開させる請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のスマートエントリーシステム。
  7. 前記車室外無線ポーリングの停止又は休止が、前記車室内における無線携帯キーの検出を要因とするものであるか、又は、前記節電休止を要因とするものであるかを判別する要因判別手段を有し、前記無線ポーリング再開手段は、前記節電休止を要因とするものであった場合にのみ前記車室外無線ポーリングを再開させるものである請求項6記載のスマートエントリーシステム。
  8. 前記車室内無線携帯キー探索手段は、前記ポーリング開始主条件が成立するとともに、前記車室外無線ポーリングの開始に先立って前記車室内における無線携帯キーの探索を実行するものであり、前記車室内に前記無線携帯キーが検出された場合は、前記車室外無線ポーリング禁止制御手段が前記車室外無線ポーリングを禁止することにより、前記無線ポーリング再開手段による前記車室外無線ポーリングの再開が阻止されるようになっている請求項7記載のスマートエントリーシステム。
  9. 請求項4に記載の要件を備え、前記施開錠トリガ条件の成立判定ステップにて該施開錠トリガ条件が成立していた場合に、前記車室内における無線携帯キーの探索ステップが実行され、車室内に該無線携帯キーが検出された場合は、前記施錠動作制御の実行ステップへ移行せず前記車室外無線ポーリングの節電休止状態が維持される6ないし請求項8のいずれか1項に記載のスマートエントリーシステム。
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