JP4796160B2 - 薄膜の検査装置及び検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ガラス基板上に製膜された薄膜、例えば、太陽電池の透明ガラス基板上に製膜される透明導電膜の膜質を検査する薄膜の検査装置及び検査方法に関するものである。
例えば、太陽電池には、ソーダガラス等の透明ガラス基板上に透明導電膜が製膜されている。透明導電膜は、光閉じ込め効果を狙って、積極的に凹凸が表面に形成される。凹凸の程度としては、例えば、0.8μmの膜厚に対して、0.3μm程度の凹凸となっている。このような透明導電膜の表面凹凸を評価する特徴量として、従来、ヘイズ率が用いられている。
このヘイズ率を測定する方法として、例えば、特許文献1に開示されている技術が知られている。特許文献1には、光を透明導電膜に照射し、反射した光を少なくとも2つの波長に分光し、これらの波長の光強度を演算することによって透明導電膜のヘイズ率を算出することが開示されている。
また、特許文献1には、製造ラインにヘイズ率を算出する装置を組み込むことが可能であり、透明導電膜を有する太陽電池の全数検査が可能であることが開示されている。
特開2005−134324号公報
ところで、透明導電膜の膜厚が均一ではなく、膜面内において膜厚が変化しているような場合、上述した従来の装置で透明導電膜を評価しようとすると、反射スペクトルに干渉縞(干渉フリンジ)がのってしまい、所望の精度を満足できない可能性がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、薄膜の基板面内における膜厚変動の影響を低減でき、計測精度の向上を図ることのできる薄膜の検査装置及び検査方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、ガラス基板上に薄膜が製膜された被検査基板に、該ガラス基板側から単波長の光を照射する光源と、前記光源から射出された照明光の光軸に対して所定の傾斜角度で受光軸が交差するように配置され、前記被検査基板を透過した拡散透過光を受光する受光手段と、受光手段によって受光された光の強度に基づいて前記薄膜のヘイズ率を求める処理手段とを備え、前記処理手段は、ヘイズ率と拡散透過光の光強度とが関連付けられたヘイズ率特性を有しており、該ヘイズ率特性と前記受光手段によって受光された光強度とを用いて前記ヘイズ率を求める薄膜の検査装置を提供する。
本発明によれば、単波長の光を被検査基板のガラス基板側から照射し、そのときの拡散透過光を受光手段によって受光し、受光した光の強度に基づいて薄膜のヘイズ率を求めるので、従来のように膜厚による影響を受けずに、ヘイズ率を求めることが可能となる。
これにより、膜厚変動による計測誤差を抑制でき、ヘイズ率の計測精度を向上させることができる。
上記「単波長の光」とは、基本波長の波長幅が、半値全幅で約100nm以下、望ましくは50nm以下の光をいい、LED等の発光素子から出力される光も含まれる。
上記薄膜の検査装置において、前記光源は、前記光源から射出される照明光の光軸が前記被検査基板の法線方向と一致するように配置されているとよい。
上記薄膜の検査装置において、前記光源は、350nm以上760nm以下のいずれかの波長、好ましくは、350nm以上590nm以下のいずれかの波長を射出するとよい。このような波長にすることで、安定したヘイズ率の計測精度を確保することが可能となる。
上記薄膜の検査装置において、光源が470nm以上590nm以下のいずれかの波長を射出する場合に、前記被検査基板の基板面に対する前記受光手段の傾斜角度が54°以上65°以下とされていることが好ましい。
このようにすることで、ヘイズ率の計測精度を更に高めることができる。
上記薄膜の検査装置において、前記光源には、第1遮光手段が取り付けられており、前記受光手段には、第2遮光手段が取り付けられていてもよい。
このように第1遮光手段、第2遮光手段が取り付けられていることにより、外部からの光の進入を抑制することができ、良好な検査環境を得ることができる。
上記薄膜の検査装置において、ヘイズ率が異なる薄膜がガラス基板上に製膜された複数の試験片を用意し、該試験片を前記照明光の光軸方向に対して所定量上下に移動させたときの拡散透過光を前記受光手段にて受光し、その光強度とヘイズ率とを関係付けたヘイズ率特性を作成した場合に、検査対象とされる薄膜のヘイズ率の範囲において、ヘイズ率と光強度との関係が単調増加または単調減少で表わされ、かつ、試験片の設置位置の上下変動による前記ヘイズ率特性の変化量が所定値以下となるような傾斜角度で前記受光手段が配置されていることが好ましい。
製造ラインにヘイズ率を算出する装置を組み込む場合、全数検査を時間遅れなく実現するためには、薄膜が製膜された被検査基板を搬送しながらヘイズ率を計測する必要があることから、搬送による被検査基板の上下変動(ワークの変動)に対してロバストな計測系を組むことが重要となる。これは、上述のように、ヘイズ率は光強度を演算することにより求められることから、基板の上下変動による信号レベルの変動が、そのままヘイズ率の計測誤差につながり、測定精度を低下させることが考えられるからである。
本発明によれば、このような被検査基板の上下振動を考慮して、受光手段の傾斜角度が決められるので、実際の製造ラインに組み込まれて使用される場合であっても基板の上下動による影響を受けずに、信頼性の高い計測結果を得ることができる。
上記薄膜の検査装置において、前記受光手段の傾斜角度、前記第1遮光手段の光射出側の開口部の大きさ及び前記光源先端から光射出端までの長さ、前記第2遮光手段において前記受光手段と反対側における開口部の大きさ及び受光手段の受光面から該開口部先端までの長さ、並びに、前記照明光の光軸が通る被検査基板の上面の位置から前記受光手段の受光面までの距離をそれぞれ配置パラメータとした場合、これらの配置パラメータは、ヘイズ率が異なる薄膜がガラス基板上に製膜された複数の試験片を用意し、該試験片を前記照明光の光軸方向に対して所定量上下に移動させたときの拡散透過光を前記受光手段にて受光し、その光強度とヘイズ率とを関係付けたヘイズ率特性を作成した場合に、検査対象とされる薄膜のヘイズ率の範囲において、ヘイズ率と光強度との関係が単調増加または単調減少で表わされ、かつ、試験片の設置位置の上下変動による光強度の変化量の最大値が所定値以下となるように決定されていることが好ましい。
本発明によれば、被検査基板の上下振動を考慮して、各配置パラメータの値が決定されるので、実際の製造ラインに組み込まれて使用される場合であっても被検査基板の上下動による影響を受けずに、信頼性の高い計測結果を得ることができる。
上記薄膜の検査装置は薄膜の製造ラインに組み込まれ、製造ライン上を搬送される前記被検査基板に対して該ガラス基板側から照明光を照射する位置に前記光源が配置されていてもよい。
本発明は、上記いずれかの薄膜の検査装置を備える薄膜製造システムであって、前記光源が、製造ライン上を搬送される前記被検査基板に対してガラス基板側から光を照射するように配置されて該被検査基板の薄膜を検査する薄膜製造システムを提供する。
本発明は、拡散透過光の光強度と薄膜のヘイズ率とを関係付けたヘイズ率特性を予め保有しており、ガラス基板上に薄膜が製膜された被検査基板に該ガラス基板側から単波長の光を照射し、前記被検査基板を透過した拡散透過光を受光し、受光した光の強度と前記ヘイズ率特性とを用いて、前記薄膜のヘイズ率を求める薄膜の検査方法を提供する。
本発明は、上記薄膜の検査装置に適用される計測系の配置決定方法であって、前記光源の波長、前記受光手段の設置傾斜角度、前記第1遮光手段の光射出側の開口部の大きさ及び前記光源先端から光射出端までの長さ、前記第2遮光手段において前記受光手段と反対側における開口部の大きさ及び受光手段の受光面から該開口部先端までの長さ、並びに、前記照明光の光軸が通る被検査基板の上面の位置から前記受光手段の受光面までの距離を配置パラメータとした場合に、ヘイズ率の異なる薄膜がガラス基板上に製膜された複数の試験片を用意する第1工程と、前記パラメータを該パラメータ毎に決められた所定の範囲内で変化させた計測系において、該試験片を前記照明光の光軸方向に対して所定量上下に移動させたときの拡散透過光を前記受光手段で受光する第2工程と、第2工程で得られた拡散透過光の光強度とヘイズ率とを関係付けてヘイズ率特性を作成するとともに、このヘイズ率特性と該ヘイズ率特性が得られたときの該計測系の各パラメータ設定値とを対応付ける第3工程と、第3工程において作成された複数のヘイズ率特性の中から、検査対象とされる薄膜のヘイズ率の範囲において、ヘイズ率と光強度との関係が単調増加または単調減少で表わされ、かつ、試験片の設置位置の上下変動による光強度の変化量の最大値が所定値以下であるヘイズ率特性を抽出する第4工程と、前記第4工程で抽出されたヘイズ率特性が得られたときのパラメータを検査時における計測系の配置パラメータとして採用する第5工程とを含む計測系の配置決定方法を提供する。
このような計測系の配置決定方法を用いて計測系の各配置パラメータを決定することにより、薄膜の検査装置が製造ラインに組み込まれた場合でも、被検査基板の上下振動にロバストな計測系を組むことができる。
本発明によれば、薄膜の基板面内における膜厚変動の影響を低減でき、計測精度の向上を図ることができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る薄膜の検査装置の全体構成を示した図である。 光源と受光素子の配置関係を示した図である。 コンピュータが保有しているヘイズ率特性の一例を示した図である。 計測結果として表示されるヘイズ率の二次元分布画像の一例を示した図である。 ヘイズ率の異なる試験片の拡散透過スペクトル(波長範囲300nm〜1500nm)を示した図である。 計測系の構成と配置パラメータについて説明するための図である。 配置パラメータを決定するために行った事前試験で得られたヘイズ率特性を示した図である。 配置パラメータを決定するために行った事前試験で得られたヘイズ率特性を示した図である。 配置パラメータを決定するために行った事前試験で得られたヘイズ率特性を示した図である。 配置パラメータを決定するために行った事前試験で得られたヘイズ率特性を示した図である。 配置パラメータを決定するために行った事前試験で得られたヘイズ率特性を示した図である。 配置パラメータを決定するために行った事前試験で得られたヘイズ率特性を示した図である。 照明光の波長を変数とし、他の配置パラメータを固定としたときの各波長に対するヘイズ率特性を示した図である。 受光素子の傾斜角度を変数とし、他の配置パラメータを固定としたときの各傾斜角度に対するヘイズ率特性を示した図である。 膜面から受光素子までの距離を変数とし、他の配置パラメータを固定としたときの各距離に対するヘイズ率特性を示した図である。 配置パラメータを決定する事前試験において最適であると決定付けられた配置パラメータを用いて組まれた計測系を用いて作成されたヘイズ率特性を示した図である。 本発明の一実施形態に係る薄膜の検査装置の効果を示した図である。
以下に、本発明に係る薄膜の検査装置及びその方法を太陽電池の透明導電膜の評価に適用する場合についての実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る薄膜の検査装置の全体構成を示した図である。図1に示すように、本実施形態に係る薄膜の検査装置は、太陽電池の製造装置の製造ラインに設けられて利用されるものである。薄膜の検査装置によって検査される被検査基板Wは、約1m角の透明ガラス基板に、ITO(Indium Tin Oxide)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化錫(SnO)等の透明導電膜(TCO:Transparent Conductive Oxide)が製膜された透明導電膜付きガラス基板である。この被検査基板Wは、透明導電膜が上面となるように搬送される。なお、透明導電膜とガラス基板との間に、ガラス基板界面における拡散防止のため、下地膜としてSiO膜等が製膜されていてもよい。
被検査基板Wを搬送する搬送コンベア1の下方には光照射装置3が、上方には受光装置2が配置されている。光照射装置3は、例えば、被検査基板Wの幅方向に一列に配置された複数の光源3a(図2参照)を備えている。本実施形態において、光源3aは、8つ設けられている。ここで、光源3aとしては、単一波長のLED、或いはフィルタを組み合わせた白色LED等を使用することが可能である。また、LEDに限られず、他の光源、例えば、ランプ光源、ランプ光源にフィルタを組み合わせた光源ユニット等を使用することとしてもよい。光照射装置3から照射する光の波長は後述するパラメータ設定方法により選定された波長を使用する。
光照射装置3は、後述するコンピュータ7から送られる信号に基づいて光源用電源4が作動することにより、光量調整並びに光源のオン/オフが制御されるようになっている。
受光装置2は、光照射装置3が備える各光源3aから射出された照射光L1が被検査基板Wを透過することで拡散された拡散透過光L2を受光する。受光装置2は、例えば、被検査基板Wの幅方向に一列に並んで配置された複数の受光素子(受光手段)2a(図2参照)を有している。本実施形態において、受光素子2aは、8つ設けられている。受光素子2aと光源3aとは一対となっており、対応する光源3aから射出された照明光の拡散透過光が受光素子2aによって受光されるようになっている。受光素子2aは、計測すべき光の波長に対して感度を有している素子等であればよく、例えば、フォトダイオード、光電子増倍管等を使用することにより、簡易で廉価な構成とすることができる。このとき、被検査基板Wがない状態では略均一な検出感度を示すよう調整されていることが望ましい。また、例えば、受光素子2aは、被検査基板Wがない状態における信号強度が実質的にゼロとなるようにキャリブレーションされている、或いは、受光素子2aの位置を照明光の光軸上に配置させた状態で照明光を受光し、このときの信号強度が100%となるように、キャリブレーションされているとよい。
図2に、光源3aと受光素子2aの配置関係を示す。図2に示すように、光源3aから射出された照明光L1は、被検査基板Wの基板面に対して垂直に、換言すると、基板面の法線方向から入射する。この照明光L1は、被検査基板Wの膜内、膜面において拡散され、その拡散透過光の一部が受光素子2aによって受光される。受光素子2aは、光源3aから射出された照明光L1の光軸に対して所定の傾斜角度(90°−θ)で受光軸が交差するように配置されており、被検査基板Wを透過した拡散透過光L2を受光する。
なお、受光素子2aの傾斜角度θについては、後述するパラメータ設定方法により選定された傾斜角度θを使用する。
図1に戻り、搬送コンベア1には、光電スイッチ5とロータリエンコーダ6とが配置されている。光電スイッチ5は、搬送されてきた被検査基板Wの先端部分が照明光L1の入射位置に到達したことを検出した場合に、検査スタート信号Sを発生してコンピュータ7に送信する。ロータリエンコーダ6は、設定回転角毎、即ち、被検査基板Wが設定距離移動する毎に、パルス信号Pを発生してコンピュータ7に送る。
コンピュータ(処理手段)7は、検査スタート信号Sを受信した後において、パルス信号Pを受信する毎に、トリガ信号Tを受光装置2に送るようになっている。受光装置2の各受光素子2aは、トリガ信号Tを受ける毎に、被検査基板Wを透過した拡散透過光L2を受光し、その光強度に応じた受光信号Cをそれぞれコンピュータ7に送る。
コンピュータ7は、受光装置2の各受光素子2aから受光信号Cを受信すると、これら各受光信号Cで示される拡散透過光の光強度と予め保有しているヘイズ率特性(ヘイズ率と光強度との検量特性)とを用いて、被検査基板Wのヘイズ率の算出を行う。
図3に、ヘイズ率特性の一例を示す。図3において、横軸は信号強度(拡散透過光の光強度)、縦軸はヘイズ率を示している。図3では、受光素子毎にヘイズ率特性を有している場合を示している。このように、各受光素子に応じたヘイズ率特性を有していることで、各受光素子の特性を加味したヘイズ率を求めることができ、検出精度をより向上させることが可能となる。また、図3では、横軸に光強度、縦軸にヘイズ率を示しているが、横軸にヘイズ率、縦軸に光強度が示されていてもよい。ヘイズ率特性は、ヘイズ率と拡散透過光の光強度との関係を示している特性をいい、ヘイズ率については、例えば、JIS K 7136には、「全光線透過率τに対する拡散透過率τの比として定義される」と記載されている。
コンピュータ7が保有している図3に示すようなヘイズ率特性は、ヘイズ率が既知の試験片を複数用意し、図1に示した実際の検査装置と同じ計測系において、これらの試験片に対して光を照射したときの拡散透過光を各受光素子2aで受信し、各受光素子2aによって受光された光強度とそのときの既知のヘイズ率とを関連付けることで作成される。
コンピュータ7は、保有しているヘイズ率特性を用いて各受光素子2aで受光された光強度からヘイズ率を求めると、各受光素子2aが拡散透過光を受光したタイミングから被検査基板Wにおける検査位置とヘイズ率とを対応付けて記憶部(図示略)に記憶する。これにより、1枚の被検査基板Wにおける検査が終了した場合には、記憶部に格納されている各検査位置におけるヘイズ率を読み出すことにより、図4に示すようなヘイズ率の二次元分布画像を作成し、表示装置8に表示することが可能となる。また、予めヘイズ率の許容範囲を保有しており、この許容範囲外となるヘイズ率が検出された場合に、エラーを報知するような態様としても良い。
次に、図1に示す薄膜の検査装置により、透明導電膜のヘイズ率を検査する場合について説明する。ここでは、波長λ1の光を被検査基板Wに照射し、透明導電膜のヘイズ率を算出する場合について説明する。この場合、コンピュータ7が有する記憶部(図示略)には、波長λ1に対応するヘイズ率特性が予め記憶されている。
まず、コンピュータ7は、光照射装置3の各光源を点灯させた状態において、搬送コンベア1上に載置された被検査基板Wを搬送方向Yに搬送させる。これにより、光照明装置3から射出された照明光L1は、被検査基板Wを透過することで拡散し、その一部の拡散透過光L2が受光装置2に導かれる。
一方、この被検査基板Wの移動に応じてロータリエンコーダ6からパルス信号Pがコンピュータ7に送られる。コンピュータ7は、このパルス信号Pを受信する毎に、トリガ信号Tを受光装置2に送る。これにより、被検査基板Wの移動に応じて受光装置2の各受光素子2aにより拡散透過光L2が受光され、光強度に応じた受光信号Cがコンピュータ7へ送られることとなる。コンピュータ7は、各受光素子2からの受光信号Cを受信すると、この受光信号C及びヘイズ率特性からヘイズ率を求め、このヘイズ率を記憶部に記憶する。これにより、被検査基板Wにおける各計測点でヘイズ率を算出し、被検査基板Wにおけるヘイズ率分布を求めることが可能となる。
次に、図1に示す薄膜の検査装置において、ヘイズ率の計測に用いられる光の波長を選択する波長選択方法について説明する。
まず、ヘイズ率がそれぞれ異なる透明導電膜がガラス基板上に製膜された複数の試験片を用意する。なお、このとき用意する試験片は、実際のヘイズ率計測における被検査基板Wの膜構造と略同一にすることが望ましい。本実施形態では、ヘイズ率が18%、20%、29%の試験片をそれぞれ用意した。
次に、用意した試験片に対して300nmから1500nmの波長の光をガラス基板側からガラス基板の膜面に対して垂直入射させ、そのときの拡散透過光を積分球により検出し、透過光束の計測を行った。この計測は、日立製作所製の分光光度計U−3500に60mmφの積分球を取り付けた計測装置で実施した。最初に、積分球の光出射位置に白板を設置し、100%ベースラインのキャリブレーションを実施した。次に、白板を取り外し、積分球の光入射位置に、光入射面がガラス基板側となるように試験片を設置した。この状態で、分光した光を試験片に照射し、垂直透過光を含まない前方散乱光だけを積分球に内蔵されている光受光器で計測し、拡散透過率を求めた。
図5に各試験片における波長と拡散透過率との関係を示す。
図5に示すように、拡散透過率は波長350nm付近においてピークを示し、その後波長が長くなるにつれ指数関数的に緩やかに減少する。拡散透過率が高いということは、図1に示した装置において、受光素子2aにて検出される光強度が高いということになるので、安定した検出精度が得られやすいということを意味する。従って、光源として使用する波長は、光強度が高いものがよい。また、光源や受光素子等の据付・調整作業は、作業員による目視により行われることから、作業性の面から可視光が好ましい。
これらの観点から図5において、350nm以上760nm以下の範囲の波長の光を使用するとよいことがわかる。また、350nm付近のピークは、使用する透明ガラス基板の特性に応じてシフトすることがわかっている。また、市販のLEDは廉価であり、また、利便性の面において優位である。従って、光源として、例えば、450nm、470nm、530nm、560nm、570nm、590nm、644nm、660nm、700nm等のLEDを用いるとよい。
また、JIS K 7136に規定されているヘイズ率の測定に関しては、実質的に中心波長が550nm程度となるyフィルタを透過させた白色光を照明光として使用している。yフィルタは、JIS K 7136にて、「ISO/CIE 10527による等色関数y(λ)と等しい明所視標準視感効率V(λ)」と規定されている。
従って、550nmの光を照明光として使用することも有益である。また、更に、後述する試験において、590nmの照明光を使用してその適応性を評価したところ、590nmの照明光を用いても適切なヘイズ率特性が得られ、信頼性の高い計測を行うことが証明された。このことから、例えば、光源として使用する波長は、300nm、好ましくは、拡散透過率のピークが現れる約350nm以上約590nm以下に設定することがより好ましいといえる。この波長帯域であれば、図5に示されるように、比較的高い拡散透過率が得られることから、安定した計測精度を確保することができる。
〔第1のパラメータ設定方法〕
次に、本実施形態に係る薄膜の検査装置は、図1に示したように、製造ラインに組み込まれ、搬送されてくる被検査基板Wを検査するものである。従って、被検査基板Wは、上下に振動することが予想され、このような上下運動に対してロバストな計測系を組むことが重要となる。
そこで、本実施形態では、350nm以上760nm以下の波長帯域の中から安価に手に入れることの出来る市販のLEDの波長に一致する波長のうち、470nm、530nm、590nmを代表波長として選定し、被検査基板Wの上下振動に強い計測系の配置パラメータを求めた。
また、本実施形態では、外部からの光の進入を抑えるために、光源(LED)3a及び受光素子2aに、筒状の遮光フードを取り付けている。遮光フードの形状については特に限定されない。図6に示すように、計測系の配置パラメータは、光源3aの筒状の遮光フードの高さLa、光源3aの遮光フードの筒径Da、照明光の光軸が通る透明導電膜の膜面の点から受光素子2aの受光面までの距離L、受光素子2aの筒状の遮光フードの長さLb、受光素子2aの筒状の遮光フードの筒径Db、受光素子2aの傾斜角度θの6つに設定した。
また、各配置パラメータの変更範囲を以下の表のように設定した。
Figure 0004796160
次に、それぞれヘイズ率の異なる透明導電膜が透明基板上に製膜された試験片をそれぞれ用意し(具体的には、ヘイズ率7.9%、10.6%、15.3%、17.4%、20.5%、22.8%、24.5%、26.1%、29.8%、35.1%の10個の試験片を用意した)、これら試験片を光源3aの遮光フードの先端から5mmの位置(この位置を「基準位置」とする。)、かつ、光源3aから射出される照明光が垂直入射するように配置し、この状態で上記配置パラメータをそれぞれ変更範囲内で変化させて、受光素子2aによって検出される光強度を計測し、光強度と試験片の既知のヘイズ率とを関連付けることにより複数のヘイズ率特性を作成した。
次に、図6に示した計測系において、試験片の位置を基準位置から基板面に垂直な方向に−1mm、+1mmそれぞれずらした場合において、受光素子2aにおいて受光される光の強度を計測し、光強度と試験片の既知のヘイズ率とを関連付けたヘイズ率特性を作成した。
図7に、Da=5,θ=54°,波長λ=470nm,L=25mm,La=5mm,Lb=5mm,Db=5mmのときのヘイズ率特性を、図8に、Da=5mm,θ=65°,波長λ=470nm,L=40mm,La=10mm,Lb=5mm,Db=7mmのときのヘイズ率特性を、図9に、Da=7mm,θ=65°,波長λ=470nm,L=30mm,La=15mm,Lb=10mm,Db=5mmのときのヘイズ率特性を、図10に、Da=5mm,θ=60°,波長λ=530nm,L=40mm,La=15mm,Lb=5mm,Db=5mmのときのヘイズ率特性を、図11に、Da=7mm,θ=54°,波長λ=530nm,L=40mm,La=5mm,Lb=15mm,Db=7mmのときのヘイズ率特性を、図12に、Da=5mm,θ=65°,波長λ=590nm,L=25mm,La=5mm,Lb=10mm,Db=7mmのときのヘイズ率特性を代表例としてそれぞれ示す。
図7から図12において、軸はヘイズ率、軸は信号強度(光強度)である。また、各図においてZ=0は試験片を基準位置に置いたときのヘイズ率特性、Z=−1は試験片を基準位置から光源3a側に1mm近づけたときのヘイズ率特性、Z=+1は基準位置にある試験片を光源3aから離れる方向に1mm移動させたときのヘイズ率特性である。
このようなヘイズ率特性の中から(1)ヘイズ率に対する光強度が単調増加しており、かつ、(2)試験片の設置位置の上下変動による光強度の変化量の最大値が第1閾値以下となるようなヘイズ率特性を抽出し、抽出したヘイズ率特性が得られたときの配置パラメータを検査時に使用する配置パラメータとして決定する。
ここで、上記第1閾値は、要求される計測精度に応じて任意に設定できる値である。また、試験片の設置位置の上下変動による光強度の変化量の最大値Pmaxは、例えば、図7に示すようなヘイズ率特性において、z=+1,0,−1にそれぞれ対応するヘイズ率特性において信号強度に最も開きのあるヘイズ率を特定し、そのヘイズ率における最大信号強度と最小信号強度との差分を算出することで得られる。
図7から図12に示したヘイズ率特性において、いずれの配置パラメータも上記(1)及び(2)の条件を満たしていることが確認された。この中で最も適切な配置パラメータを決定するためには、それぞれのヘイズ率特性において、SN比及び特性の傾きβ1を求め、SN比及び傾きが最も大きい値を示した配置パラメータを選定すればよい。特に、傾きβ1が大きいほど、より高い計測感度を確保することができる。
なお、図12は、波長590nmの光を使用したときのヘイズ率特性を示したものであるが、ヘイズ率に対する光強度が略単調増加しており、かつ、試験片の設置位置の上下変動による光強度の変化量も少ないといえる。従って、図12から波長590nmを図1に示した検査装置に使用した場合でも所定の計測精度を確保できることが証明された。
〔第2のパラメータ設定方法〕
上述した第1のパラメータ設定方法では、全ての配置パラメータを変化させてデータを取得しなければならないため、データ量が膨大になる。従って、データ量を低減させるために、上記配置パラメータの中から特に基板の上下変動に対して敏感な配置パラメータを求め、この配置パラメータについてのみ所定範囲で値を変化させることにより、適切なパラメータ設定値を得ることを考える。
例えば、光源3aに取り付けられている遮光フードの筒径Daについては、外部からの光を出来るだけ遮断してノイズを低減させるとともに、照明光の指向性を高めるために、筒径は小さい方が好ましいといえる。また、この遮光フードの長さLaについては、光源3aを被検査基板Wからある程度離して設置したいということから、この光源3aの設置位置に応じて決定するのが好ましい。このような条件は、被検査基板Wの上下変動に限らずに計測系の原理に基づいて導き出せる条件である。
また、受光素子2aに取り付けられている遮光フードの長さLbについても、できるだけ外部からの光を遮断したいことから、遮光効果を高めるために可能な範囲で大きな値を設定した方が好ましいといえる。
このように考えると、光源3a及び受光素子2aの遮光フードの長さ及び筒径については、上述したような条件に基づいて適切な値を決定した方が好ましく、従って、受光素子2aの傾斜角度θ、光源3aの波長λ、膜面から受光素子までの距離Lに関する配置パラメータについて具体的な試験を行うことにより決定することが好ましいといえる。
そこで、本実施形態では、まず、計測系の原理に基づいて導き出せる各配置パラメータの値をそれぞれ以下のように設定する。
光源3aの筒状の遮光フードの高さLa=15mm
LEDの筒状の遮光フードの筒径Da=5mm
受光素子の筒状の遮光フードの長さLb=15mm
受光素子の筒状の遮光フードの筒径Db=7mm
また、透明導電膜の膜面から受光素子までの距離L、受光素子の傾斜角度θについて仮の設定値、例えば、距離L=40mm、θ=54°に設定し、この計測系で上記試験片を基準位置に設置し、光源の波長λを470nm、500nm、530nm、560nm、590nmと切り替えたときのヘイズ率特性をそれぞれ求める。
図13に、ヘイズ率特性を示す。ここで、ヘイズ率を高い精度で求める場合、ヘイズ率と光強度とが比例関係にあることが望ましく、また、その傾きβ1が大きいほど好ましい。従って、図13において、波長毎に傾きβ1を算出し、それぞれを比較した。例えば、傾きβ1は、特性を一次曲線に近似し、そのときの傾きを求めた。この結果、波長470nmの照明光を使用したときの傾きβ1が最も大きく、検出精度の観点から波長470nmの光を使用することが好ましいことがわかった。
次に、受光素子2aの傾斜角度θを変数とし、図6に示した計測系において最適な受光素子2aの傾斜角度θを所定範囲内で決定する。ここで、照明光としては、図13から導出された470nmの波長の光を使用し、その他の計測系のパラメータに関しては、上述の通りである。当該試験では、傾斜角度θを54°,57°,60°の3つの値に変化させ、それぞれのヘイズ率特性を得た。図14に、ヘイズ率特性を示す。また、このときのヘイズ率特性の傾きβ1を求めた。この結果、傾斜角度が54°のときの傾きβ1が最も大きいことがわかった。
次に、照明光の光軸が通る透明導電膜の膜面から受光素子の受光面までの距離Lを変数とし、図6に示した計測系において適切な距離Lを所定範囲内で決定する。ここで、照明光としては、図13から導出された470nmの波長の光を使用し、受光素子2aの傾斜角度θについては図14から導出された54°を採用する。また、その他の計測系のパラメータについては、上述の通りである。
当該試験では、距離Lを30mm,35mm,40mmの3つの値に変化させ、それぞれのヘイズ率特性を得た。図15に、ヘイズ率特性を示す。また、このときのヘイズ率特性の傾きβ1を求めた。この結果、距離Lが40mmのときの傾きβ1が最も大きいことがわかった。
以上のことから、計測系の各配置パラメータを以下のように設定した場合に、高い計測精度が得られることがわかった。
光源の筒状の遮光フードの高さLa=15mm
LEDの筒状の遮光フードの筒径Da=5mm
透明導電膜の膜面から受光素子までの距離L=40mm
受光素子の筒状の遮光フードの長さLb=15mm
受光素子の筒状の遮光フードの筒径Db=7mm
受光素子の傾斜角度θ=54°
照明光の波長λ=470nm
次に、上記配置パラメータを採用して組まれた図6に示す計測系において、試験片を基準位置から1mm上下に変動させ、そのときのヘイズ率特性を得た。図16にヘイズ率特性を示す。図16に示すように、試験片の位置を照明光の光軸に沿って所定量移動させてもヘイズ率特性は殆ど変わらず、かつ、比較例として示したヘイズ率特性よりも大きな傾きβ1を持つことから、高い計測感度を有することがわかった。なお、比較例を得たときの計測系は、以下の配置パラメータを用いた。
光源の筒状の遮光フードの高さLa=10mm
LEDの筒状の遮光フードの筒径Da=7mm
透明導電膜の膜面から受光素子までの距離L=30mm
受光素子の筒状の遮光フードの長さLb=10mm
受光素子の筒状の遮光フードの筒径Db=7mm
受光素子の傾斜角度θ=60°
照明光の波長λ=530nm
以上、説明してきたように、本実施形態に係る薄膜の検査装置及び検査方法によれば、単波長の光を被検査基板のガラス基板側から照射し、そのときの拡散透過光を受光素子によって受光し、受光した光の強度に基づいて透明導電膜のヘイズ率を求めるので、従来のように膜厚による影響を受けずに、ヘイズ率を求めることが可能となる。
図17に、図1に示した薄膜の検査装置によって、製造ラインに組み込んだ状態で、被検査基板を搬送しながら、ヘイズ率の面内分布を計測した結果を示す。ここでは、4枚の被検査基板Sを対象とし、各被検査基板Sにはそれぞれ格子状に8×8=64ポイントの計測ポイントを設定した。被検査基板Sは、透明ガラス基板上に薄膜が製膜されており、薄膜の膜厚は面内分布(分布幅;±30%程度)を有しているものを用いた。また、ヘイズ率も面内分布を有しているものとした。
また、薄膜の検査装置の精度検証用に、計測後の被検査基板を回収し、小面積に分割し、市販のヘイズ計で上記計測ポイントのヘイズ率を求めた。ヘイズ計は、JIS K 7136に準拠したものを用いた。
本実施形態に係る薄膜の検査装置によれば、図17に示すように、透明導電膜の膜厚にムラがある場合でも、ヘイズ率の計測誤差ΔHzの4枚の平均値は1.4%であり、信頼性の高い計測結果が得られることがわかった。ここで、ΔHzは、同一計測ポイントにおけるヘイズ計で求めたヘイズ率と本願の薄膜の検査装置で求めたヘイズ率の差分の標準偏差(1シグマ)であり、N数は64点である。
本実施形態によれば、薄膜の検査装置の計測系の配置は、被検査基板の振動を考慮した値に設定されているので、実際の製造ラインに組み込まれて使用される場合に、基板の上下動による影響を受けずに、信頼性の高い計測結果を得ることができる。更に、コンピュータ7において用いられるヘイズ率特性は、例えば、図16に示したように、傾きβ1が大きいため、高い計測感度を得ることができる。
また、製造ライン上に薄膜の検査装置を配置することによって、透明導電膜が製膜された全数の基板を、時間遅れなく、検査することができ、不具合品が検出された場合には途中工程にて不具合基板をラインアウトし、必要に応じて透明導電膜の製膜条件などを調整することができる。また製膜装置自体が感知できないトラブルで膜形成が不良となった場合も即刻に判断がつき、素早い修復対応が可能となる。また、透明導電膜の製膜状況をオンラインで監視することで、発電効率が高い太陽電池の生産状況を維持し、不良発生時には極めて短時間で不具合基板をラインアウトすることができるので、製膜形成の品質が安定し、歩留まりが向上する。これにより製造効率を向上させることができる。
本発明の薄膜の検査装置は、薄膜太陽電池の分野に限られることなく、液晶パネル、半導体デバイス等、透明導電膜や透明光学膜が利用される分野において幅広く適用することができる。この場合には、各製造工程において搬送される基板上に製膜された透明導電膜や透明光学膜に対してガラス基板側から光を照射可能な位置に、上述した光射出器3を配置し、この拡散透過光を受光装置2にて受光すればよい。
1 搬送コンベア
2 受光装置
2a 受光素子
3 光照射装置
3a 光源
4 光源用電源
7 コンピュータ
8 表示装置

Claims (12)

  1. ガラス基板上に薄膜が製膜された被検査基板に、該ガラス基板側から単波長の光を照射する光源と、
    前記光源から射出された照明光の光軸に対して所定の傾斜角度で受光軸が交差するように配置され、前記被検査基板を透過した拡散透過光を受光する受光手段と、
    受光手段によって受光された光の強度に基づいて前記薄膜のヘイズ率を求める処理手段と
    を備え、
    前記処理手段は、ヘイズ率と拡散透過光の光強度とが関連付けられたヘイズ率特性を有しており、該ヘイズ率特性と前記受光手段によって受光された光強度とを用いて前記ヘイズ率を求める薄膜の検査装置。
  2. 前記光源は、前記光源から射出される照明光の光軸が前記被検査基板の法線方向と一致するように配置されている請求項1に記載の薄膜の検査装置。
  3. 前記光源は、350nm以上760nm以下のいずれかの波長を射出する請求項1または請求項2に記載の薄膜の検査装置。
  4. 前記光源は、350nm以上590nm以下のいずれかの波長を射出する請求項1または請求項2に記載の薄膜の検査装置。
  5. 前記光源が470nm以上590nm以下のいずれかの波長を射出する場合に、前記被検査基板の基板面に対する前記受光手段の傾斜角度が54°以上65°以下とされている請求項1または請求項2に記載の薄膜の検査装置。
  6. 前記光源には、第1遮光手段が取り付けられており、
    前記受光手段には、第2遮光手段が取り付けられている請求項1から請求項5のいずれかに記載の薄膜の検査装置。
  7. ヘイズ率が異なる薄膜がガラス基板上に製膜された複数の試験片を用意し、該試験片を前記照明光の光軸方向に対して所定量上下に移動させたときの拡散透過光を前記受光手段にて受光し、その光強度とヘイズ率とを関係付けたヘイズ率特性を作成した場合に、検査対象とされる薄膜のヘイズ率の範囲において、ヘイズ率と光強度との関係が単調増加または単調減少で表わされ、かつ、試験片の設置位置の上下変動による光強度の変化量の最大値が所定値以下となるような傾斜角度で前記受光手段が配置されている請求項1から請求項5のいずれかに記載の薄膜の検査装置。
  8. 前記受光手段の傾斜角度、前記第1遮光手段の光射出側の開口部の大きさ及び前記光源先端から光射出端までの長さ、前記第2遮光手段において前記受光手段と反対側における開口部の大きさ及び受光手段の受光面から該開口部先端までの長さ、並びに、前記照明光の光軸が通る被検査基板の上面の位置から前記受光手段の受光面までの距離をそれぞれ配置パラメータとした場合、これらの配置パラメータは、
    ヘイズ率が異なる薄膜がガラス基板上に製膜された複数の試験片を用意し、該試験片を前記照明光の光軸方向に対して所定量上下に移動させたときの拡散透過光を前記受光手段にて受光し、その光強度とヘイズ率とを関係付けたヘイズ率特性を作成した場合に、検査対象とされる薄膜のヘイズ率の範囲において、ヘイズ率と光強度との関係が単調増加または単調減少で表わされ、かつ、試験片の設置位置の上下変動による光強度の変化量の最大値が所定値以下となるように決定されている請求項6に記載の薄膜の検査装置。
  9. 薄膜の製造ラインに組み込まれ、製造ライン上を搬送される前記被検査基板に対して該ガラス基板側から照明光を照射する位置に前記光源が配置されている請求項1から請求項8のいずれかに記載の薄膜の検査装置。
  10. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の薄膜の検査装置を備える薄膜製造システムであって、
    前記光源が、製造ライン上を搬送される前記被検査基板に対してガラス基板側から光を照射するように配置された薄膜製造システム。
  11. 拡散透過光の光強度と薄膜のヘイズ率とを関係付けたヘイズ率特性を予め保有しており、
    ガラス基板上に薄膜が製膜された被検査基板に該ガラス基板側から単波長の光を照射し、
    前記被検査基板を透過した拡散透過光を受光し、
    受光した光の強度と前記ヘイズ率特性とを用いて、前記薄膜のヘイズ率を求める薄膜の検査方法。
  12. 請求項6に記載の薄膜の検査装置に適用される計測系の配置決定方法であって、
    前記光源の波長、前記受光手段の設置傾斜角度、前記第1遮光手段の光射出側の開口部の大きさ及び前記光源先端から光射出端までの長さ、前記第2遮光手段において前記受光手段と反対側における開口部の大きさ及び受光手段の受光面から該開口部先端までの長さ、並びに、前記照明光の光軸が通る被検査基板の上面の位置から前記受光手段の受光面までの距離を配置パラメータとした場合に、
    ヘイズ率の異なる薄膜がガラス基板上に製膜された複数の試験片を用意する第1工程と、
    前記パラメータを該パラメータ毎に決められた所定の範囲内で変化させた計測系において、該試験片を前記照明光の光軸方向に対して所定量上下に移動させたときの拡散透過光を前記受光手段で受光する第2工程と、
    第2工程で得られた拡散透過光の光強度とヘイズ率とを関係付けてヘイズ率特性を作成するとともに、このヘイズ率特性と該ヘイズ率特性が得られたときの該計測系の各パラメータ設定値とを対応付ける第3工程と、
    第3工程において作成された複数のヘイズ率特性の中から、検査対象とされる薄膜のヘイズ率の範囲において、ヘイズ率と光強度との関係が単調増加または単調減少で表わされ、かつ、試験片の設置位置の上下変動による光強度の変化量の最大値が所定値以下であるヘイズ率特性を抽出する第4工程と、
    前記第4工程で抽出されたヘイズ率特性が得られたときのパラメータを検査時における計測系の配置パラメータとして採用する第5工程と
    を含む計測系の配置決定方法。
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