JP2009133911A - リアプロジェクタ装置及びマルチディスプレイシステム - Google Patents

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宏之 森川
Gakuo Yamaguchi
岳夫 山口
Tomotsugu Ono
智嗣 小野
Yasushi Ando
康 安東
Seiji Sekine
聖史 関根
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Abstract

【課題】 画面調整を精度よく行うことができるリアプロジェクタ装置及びマルチディスプレイシステムを提供する。
【解決手段】 カラーホイル12の透明フィルター12cと同期して該透明フィルター12cを透過する白(W)の光の漏れ光を第1の光センサー18により検出し、この検出信号に基づく輝度情報L1により、式(1)の相関式よりスクリーン4直前に配置される第2の光センサー19により検出したのと等価の輝度情報L2を求め、この輝度情報L2をリアプロジェクタ装置100〜400全てについて収集し、この中で輝度値の最も低いものを補正目標値として設定するとともに、この補正目標値に対し各プロジェクタ装置100〜400で輝度値の補正量を生成し、この補正量に基づいて各リアプロジェクタ装置100〜400のスクリーン4の明るさを調整する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、リアプロジェクタ装置及びこれらリアプロジェクタ装置を複数組み合わせることで一つの大表示画面を構成するマルチディスプレイシステムに関するものである。
最近、交通管制センターなどには、交通状況を表示するための大画面のモニターが用いられているが、このような大画面モニターには、複数個の背面投影型のリアプロジェクタ装置を組み合わせたマルチディスプレイシステムが用いられている。
リアプロジェクタ装置は、光源から出射される光をRGB(赤、緑、青)の透過型カラーフィルターに順に投射し、RGB(赤、緑、青)の各色の光を得るとともに、これら各色の光をDMD(Digital Micromirror Device)を用いて画素単位でスクリーン上に反射させることでカラー画像を形成するようにしたもので、このようなリアプロジェクタ装置を複数個組み合わせて一つの大画面のマルチ表示を可能にしたマルチディスプレイシステムを構成するようにしている。
ところで、このようなリアプロジェクタ装置を複数個組み合わせて一つの大画面を構成する場合、各リアプロジェクタ装置に用いられる光源や光学部品の個体差から、各リアプロジェクタ装置で形成されるカラー画像の明るさや色が一致しないことがある。つまり、各リアプロジェクタ装置での光源の明るさやカラーフィルターなどの光学部品の透過率にバラツキがあると、リアプロジェクタ装置ごとの画面の明るさや色に違いが生じることがあり、これらリアプロジェクタ装置により一つの画面を構成した場合、全体画像として非常に見ずらいものになるとい問題があった。
そこで、従来、特許文献1に開示されるようにマスターとスレーブに割り当てられた複数のリアプロジェクタ装置のそれぞれにおいて、DMDのオフ方向の反射光を利用し光源からの入射光をスクリーン側でなく輝度センサ側に反射させて輝度を検出し、これらの輝度情報をマスター側のリアプロジェクタ装置に収集し輝度の調整量を演算し、この調整量に基づいてマスター及びスレーブ側のリアプロジェクタ装置での表示画面の輝度調整をする方法が考えられている。この方法によれば、装置の運用を中断させることなく一定周期ごとに光源のランプの経時変化を自動的に補正することが可能となる。
特開2004−343581号公報
ところが、このような特許文献1の方法では、DMDのオフ方向の反射光により輝度情報を取得するもので、スクリーンに投影される光に対応するものでなく、しかも、オフ方向の反射光は、スクリーンに投影される画像により輝度が変化してしまうため、精度の良い輝度情報を検出するのが難しく、各リアプロジェクタ装置での表示画面の輝度調整を正確にできないという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、画面調整を精度よく行うことができるリアプロジェクタ装置及びマルチディスプレイシステムを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、光源と;少なくとも赤(R)、緑(G)、青(B)の各色を有し、前記光源からの光が透過され、それぞれの色の光を順に出射する複数のフィルターと;前記複数のフィルターより出射される前記各色の光を画像信号により変調する光変調手段と;前記光変調手段で変調された前記各色の光が投射されるスクリーンと;
前記光源から出射する光の漏れ光を検出する第1の光検出手段と;第1の光検出手段により検出される輝度情報に基づいて前記スクリーンに投射される光を検出したのと等価な輝度情報を演算する演算処理手段と;前記演算処理手段で演算された輝度情報に基づいて前記スクリーン画面の明るさを調整する明るさ調整手段と;を具備したことを特徴としている。
演算処理手段は、第1の光検出手段により検出される輝度情報及びスクリーンに投射される光を検出する第2の光検出手段により検出される輝度情報の間の関係を表す相関式を有し、第1の光検出手段により検出される輝度情報により相関式に基づいて第2の光検出手段で検出される輝度情報と等価な輝度情報を演算する。
第1の光検出手段は、前記複数のフィルターと前記光変調手段との間の光路の側方に配置されることを特徴としている。
複数のフィルターは、さらに前記光源からの光が透過され白(W)の光を出射する白色フィルターを有し、これら複数のフィルターは、回転可能な円板状ホイールの円周方向に沿って配置され、第1の光検出手段は、円板状ホイールの回転により白色フィルターからの透過光が光源からの光の光路上に位置したときの漏れ光を検出する。
請求項5記載の発明は、光源と;少なくとも赤(R)、緑(G)、青(B)の各色を有し、前記光源からの光が透過され、それぞれの色の光を順に出射する複数のフィルターと;前記複数のフィルターより出射される前記各色の光を画像信号により変調する光変調手段と;前記光変調手段で変調された前記各色の光が投射されるスクリーンと;前記光源から出射する光の漏れ光を検出する第1の光検出手段と;第1の光検出手段により検出される輝度情報に基づいて前記スクリーンに投射される光を検出したのと等価な輝度情報を演算する演算処理手段と;前記演算処理手段で演算された輝度情報に基づいて前記スクリーン画面の明るさを調整する明るさ調整手段と; を具備したリアプロジェクタ装置を複数有するとともに、これら複数のリアプロジェクタ装置をマスター装置とスレーブ装置にそれぞれ設定したマルチディスプレイシステムであって、前記マスター装置に設定されたリアプロジェクタ装置は、全てのリアプロジェクタ装置の前記演算処理手段で演算された前記スクリーンに投射される光を検出したのと等価な輝度情報を収集するとともに、これら収集された輝度情報より補正目標値を設定し、該補正目標値に基づいて全てのリアプロジェクタ装置においてそれぞれ前記スクリーン画面の明るさを調整することを特徴としている。
マスター装置に設定されたリアプロジェクタ装置は、全てのリアプロジェクタ装置の演算処理手段で演算された輝度情報の中で輝度値の最も低いものを補正目標値として設定することを特徴としている。
本発明によれば、画面調整を精度よく行うことができるリアプロジェクタ装置及びマルチディスプレイシステムを提供できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従い説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るマルチディスプレイシステムの概略構成を示している。この場合、マルチディスプレイシステムは、複数(図示例では4個)のリアプロジェクタ装置100〜400を組み合わせて2×2のマルチ表示画面を構成している。なお、ここでは、プロジェクタ装置100をマスター装置に設定し、他のプロジェクタ装置200〜400をスレーブ装置に設定している。
図2は、リアプロジェクタ装置の概略構成を示している。図2は、リアプロジェクタ装置100について示している。図において、1は装置本体で、この装置本体1は、光源から出射される光を、順に赤、緑、青(RGB)の各透過型カラーフィルター及び白(W)の透明フィルターを透過させ、各色の光を生成するとともに、これら光をDMDにより画素単位で反射させ投射レンズ2より出射する。装置本体1の詳細は後述する。
投射レンズ2の出射光路には、反射ミラー3が配置され、この反射ミラー3の反射光路には、スクリーン4が配置されている。反射ミラー3は、投射レンズ2より出射した各色の光を反射し、スクリーン4に対し背面から投影することによりカラー画像を表示させる。
図3は、リアプロジェクタ装置100の装置本体1の構成をさらに詳細に説明する図である。なお、図3は図2と同一部分には同符号を付している。
図3において、11は光源で、この光源11は、例えば超高圧水銀ランプなどのランプ11aと、このランプ11aからの光を所定方向に照射するための反射ミラー11bを有している。
光源11からの光の光路上には、円板状のカラーホイル12が配置されている。このカラーホイル12は、図4に示すように円周方向に沿って等間隔(等間隔でなくともよい。)に複数、ここでは、赤(R)の透過型カラーフィルター12a、緑(G)の透過型カラーフィルター12b、白(W)の透明フィルター12c(透孔でもよい)及び青(B)の透過型カラーフィルター12dを配置した4セグメントのものが用いられる。また、カラーホイル12は、中心部に回転軸12eが設けられ、不図示の駆動モータにより回転軸12eを介して一定の速度(例えば、7200rpm)で図示矢印方向に回転駆動される。つまり、カラーホイル12は、回転することで、光源11から出射される光を、赤(R)の透過型カラーフィルター12a、緑(G)の透過型カラーフィルター12b、白(W)の透明フィルター12c及び青(B)の透過型カラーフィルター12dの順で透過させる。
これら赤(R)の透過型カラーフィルター12a、緑(G)の透過型カラーフィルター12b、白(W)の透明フィルター12c及び青(B)の透過型カラーフィルター12dを透過した光路には、レンズ系13、プリズム14を介して光変調手段としてのDMD15が配置されている。レンズ系13及びプリズム14は、赤(R)の透過型カラーフィルター12a、緑(G)の透過型カラーフィルター12b、白(W)の透明フィルター12c及び青(B)の透過型カラーフィルター12dを透過した赤(R)、緑(G)、白(W)、青(B)の各色の光をDMD15に導く。DMD15は、これら赤(R)、緑(G)、白(W)、青(B)の各光を画像信号により変調するものである。この場合、DMD15は、シリコンウェハー上に微細なマイクロ反射ミラーを二次元的に配置したもので、各マイクロ反射ミラーは、1枚の画像を構成する画素に対応するとともに、10μS程度の高速で偏向動作して入射光を2方向(オン/オフ)に反射し、このうちのオン方向の反射光により画像を表現する。
DMD15には、DMD制御部16が接続されている。このDMD制御部16は、制御部17を介して不図示の主装置より画像信号が入力され、この画像信号によりカラーホイル12の赤(R)の透過型カラーフィルター12a、緑(G)の透過型カラーフィルター12b、白(W)の透明フィルター12c及び青(B)の透過型カラーフィルター12dを透過して導入される赤(R)、緑(G)、白(W)、青(B)の各光に対してDMD15の各マイクロ反射ミラーでのオン方向の反射を制御する。また、DMD制御部16は、制御部17より入力される補正信号により、例えばマイクロ反射ミラーでのオン方向の反射光を補正し光源11から出射される光の明るさを調整する機能を有している。制御部17については後述する。
DMD15のオン方向の反射光の光路には、投射レンズ2が配置されている。投射レンズ2は、DMD15のオン方向の反射光を拡大する。そして、投射レンズ2より拡大して出射される光を反射ミラー3で反射させ、スクリーン4背面に投影することで、スクリーン4上にカラー画像を表示させる。
DMD制御部16には、制御部17が接続されている。制御部17には、第1の光検出手段として第1の光センサー18と、第2の光検出手段としての第2の光センサー19が接続されている。
第1の光センサー18は、輝度センサーからなるもので、カラーホイル12とDMD15との間の光路の側方(図示例ではカラーホイル12とレンズ系13との間の光路の側方)に配置されている。この場合、第1の光センサー18は、光源11から出射される光の漏れ光を検出するもので、カラーホイル12を透過する光のうち、DMD15に導入される光(カラー画像作成に用いられる光)を遮ることのない位置に配置される。また、第1の光センサー18の分光応答特性は、カラーホイル12の白(W)の透明フィルター12cの透過光の波長域を含んでおり、ここでは制御部17のセンサ制御信号によりカラーホイル12の白(W)の透明フィルター12cに同期して、該透明フィルター12cを透過する白(W)の光の漏れ光を検出する。つまり、第1の光センサー18は、カラーホイル12の白(W)の透明フィルター12cが光源11からの光の光路上に位置したときの透明フィルター12cを透過する白(W)の光の漏れ光を検出する。この場合、第1の光センサー18により透明フィルター12cを透過する光の漏れ光のみを検出するには、例えば、カラーホイル12に設定される不図示のインデックス(マーキング)を基準にして白(W)の透明フィルター12cの位置情報を取得し、この位置情報に基づいて白(W)の透明フィルター12cが光源11からの光の光路上に位置したときの漏れ光を検出するようにすればよい。なお、第1の光センサー18は、最適な漏れ光を検出できるようにカラーホイル12とDMD15との間の光路に沿って移動調整できる構成とするのが望ましい。
また、第2の光センサー19は、DMD15とスクリーン4との間の光路上(図示例ではスクリーン4に近い反射ミラー3と投射レンズ2との間の光路)に挿脱可能に配置されている。この第2の光センサー19は、赤、緑、青、透明フィルタの4つのチャンネルのフィルターを有し、これら赤、緑、青、透明フィルターの各フィルターを通してカラーホイル12より導入される赤(R)、緑(G)、白(W)、青(B)の各光を検出する。図5は、第2の光センサー19の分光応答特性例を示すもので、赤のフィルターの分光応答特性(センサ感度)31は、カラーホイル12の赤(R)の透過型カラーフィルター12aの透過光(放射強度)の波長域32を含み、緑のフィルターの分光応答特性(センサ感度)33は、カラーホイル12の緑(G)の透過型カラーフィルター12bの透過光(放射強度)の波長域34を含み、青のフィルターの分光応答特性(センサ感度)35は、カラーホイル12の青(B)の透過型カラーフィルター12cの透過光(放射強度)の波長域36を含み、透明フィルターの分光応答特性(センサ感度)37は、カラーホイル12の赤(R)、緑(G)、青(B)の各透過型カラーフィルター12a、12b、12cの透過光(放射強度)の波長域32、34、36を全て含むものである。なお、この実施の形態では、第2の光センサー19の透明フィルターのチャンネルにより検出される検出信号を、第2の光センサー19の出力として採用している。
また、第2の光センサー19は、図6に示すように駆動源のマイクロモータ20の回転軸20aに連結されたアーム21先端に設けられ、常時は図示破線位置にあり、カラーホイル12を透過して導入される赤(R)、緑(G)、白(W)、青(B)の光を検出する際に、マイクロモータ20の駆動による回転軸20aの回転により図示実線位置に移動され反射ミラー3と投影レンズ2との間の光路上に位置される。この場合、投射レンズ2の前面に第2の光センサー19が位置された状態では、この第2の光センサー19が動かないようにアーム21は、不図示の固定機構により固定される。
制御部17は、不図示の主装置からの画像信号の取り込みを始め、上述した第1及び第2の光センサー18、19、カラーホイル12、DMD制御部16及びマイクロモータ20などを含め装置全体の制御を司るもので、輝度情報変換手段171、演算処理手段172、補正目標設定手段173及び補正量生成手段174を有している。輝度情報変換手段171は、第1及び第2の光センサー18、19より検出される検出信号を光の強さ、つまり輝度情報L1、L2に変換する。演算処理手段172は、第1及び第2の光センサー18、19による輝度情報L1、L2の間の関係を表す相関式(下記の式(1))と、予め求められる第1及び第2の光センサー18、19に関する各輝度情報(詳細は後述する。)を記憶しており、前記相関式により第1の光センサー18による輝度情報L1から第2の光センサー19による輝度情報L2を算出する。
ここでの相関式は、次のようにして求められる。例えば、光源11のランプ11aとして異なるランプA,Bを用意し、これらランプA,Bについてスクリーン画面照度を変化させたときの第1の光センサー18での検出値を求めると、図7(a)に示す結果が得られる。同様にランプA,Bについてスクリーン画面照度を変化させたときの第2の光センサー19での検出値を求めると、図7(b)に示す結果が得られる。この場合、これら第1及び第2の光センサー18、19による各ランプA,Bに対する検出値は、図7(a)(b)のように、それぞれ直線性を有するものである。これにより、これら直線性を有する検出値に基づいて、式(1)に示すように第1の光センサー18で検出した値(輝度情報L1)と第2の光センサー19で検出した値(輝度情報L2)の関係を表す相関式を求めることができる。
L2=L02−((Lh2−Ll2)/(Lh1−Ll1))×(L01−L1)
…(1)
ここで、L01は、例えば、装置購入後の試運転時やランプ11aの交換直後の第1の光センサー18による輝度情報(初期値情報)、同様にL02は、第2の光センサー19による輝度情報(初期値情報)、Lh1は、大きな電力でランプ11aを点灯したとき(スクリーン画面照度を高くしたとき)の第1の光センサー18による輝度情報、Ll1は、小さな電力でランプ11aを点灯したとき(スクリーン画面照度を低くしたとき)の第1の光センサー18による輝度情報、同様に、Lh2は、大きな電力でランプ11aを点灯したときの第2の光センサー19による輝度情報、Ll2は、小さな電力でランプ11aを点灯したときの第2の光センサー19による輝度情報である。
補正目標設定手段173は、マスター装置(ここではプロジェクタ装置100)に設定された場合に使用されるもので、マスター装置自身の輝度情報L2とスレーブ装置として設定された他のプロジェクタ装置(ここではプロジェクタ装置200〜400)から収集した輝度情報L2の中で輝度値の最も低いものを補正目標値として設定する。補正量生成手段174は、マスター装置で設定された補正目標値に基づいて自装置に関する輝度値の補正量を生成する。
上述では、リアプロジェクタ装置100について述べたが、他のリアプロジェクタ装置200〜400についても同様に構成されている。この場合、リアプロジェクタ装置100〜400は、それぞれの制御部17の間が通信回線22により接続され、マスター装置とスレーブ装置の間で情報のやり取りを可能にしている。
次に、このように構成した実施の形態の作用を説明する。
まず、装置購入後の試運転時や、ランプ11aの交換直後などに、各リアプロジェクタ装置100〜400について、(1)式に示す相関式の各輝度情報を上述したそれぞれの条件の下で検出し、演算処理手段172に記憶させる。この場合、マイクロモータ20の駆動によりアーム21を回転させ、第2の光センサー19を図6に示す実線位置、つまり投影レンズ2と反射ミラー3との間の光路上に位置させ、この状態で、第1及び第2の光センサー18、19により初期値情報l01、L02を始め、大きな電力でランプ11aを点灯したときの輝度情報Lh1、Lh2、小さな電力でランプ11aを点灯したときの輝度情報Ll1、Ll2をそれぞれ求める。
この状態からカラー画像をスクリーン4に表示する通常の使用について説明する。
この場合、光センサー19は図6に示す破線位置に設定する。この状態で、光源11より出射される光を、一定の速度で回転するカラーホイル12の赤(R)の透過型カラーフィルター12a、緑(G)の透過型カラーフィルター12b、白(W)の透明フィルター12c及び青(B)の透過型カラーフィルター12dを順に透過させ、レンズ系13、プリズム14を介してDMD15に入射する。また、DMD制御部16に制御部17より画像信号を入力する。すると、この画像信号によりカラーホイル12の赤(R)の透過型カラーフィルター12a、緑(G)の透過型カラーフィルター12b、白(W)の透明フィルター12c及び青(B)の透過型カラーフィルター12dを透過する赤(R)、緑(G)、白(W)、青(B)の光に対してDMD15の各マイクロ反射ミラーでのオン方向の反射が制御される。そして、このDMD15のオン方向の反射光は、投射レンズ2より拡大して出射され、反射ミラー3で反射され、スクリーン4にカラー画像が表示される。
次に、スクリーン4に表示される画面の明るさを調整する場合を説明する。
この場合のスクリーン画面の明るさ調整は、装置運用中に所定時間経過ごとに行われる。まず、スクリーン4にカラー画像を表示させた状態で、第1の光センサー18によりランプ11aの明るさを検出する。この場合、第1の光センサー18は、カラーホイル12を透過する光のうち、DMD15に導入される光(カラー画像作成に用いられる光)を遮ることのない位置、つまり、漏れ光を検出可能な位置に配置されており、カラーホイル12の白(W)の透明フィルター12cに同期して、該透明フィルター12cを透過する白(W)の光の漏れ光を検出する。この第1の光センサー18の検出信号は、制御部17の輝度情報変換手段171で輝度情報L1に変換され、演算処理手段172に入力される。演算処理手段172では、式(1)の相関式に輝度情報L1を代入することで、第2の光センサー19による輝度情報L2、つまりスクリーン4前面に配置された第2の光センサー19により検出したのと等価の輝度情報L2を演算する。
ここまでの動作は、リアプロジェクタ装置100〜400全てについて同時に行う。そして、演算処理手段172で算出された輝度情報L2を、スレーブ装置(プロジェクタ装置200〜400)より通信回線22を介してマスター装置(プロジェクタ装置100)の制御部17に収集する。プロジェクタ装置100では、補正目標設定手段173において収集された輝度情報L2から輝度値の最も低いものを補正目標値として設定する。この補正目標値は、プロジェクタ装置100の制御部17を始め、通信回線22を介してスレーブ装置(プロジェクタ装置200〜400)の各制御部17に返送される。これにより、プロジェクタ装置100〜400の各制御部17の補正量生成手段174では、マスター装置(プロジェクタ装置100)からの補正目標値と、各プロジェクタ装置200〜400で演算した輝度情報L2とを比較して輝度値の補正量を生成する。
この輝度値の補正量は、プロジェクタ装置100〜400ごとに異なるものである。そして、これらの補正量は、補正信号としてDMD制御部16に入力される。これにより、リアプロジェクタ装置100〜400は、それぞれのDMD制御部16によりDMD15のマイクロ反射ミラーでのオン方向の反射光が補正され、光源11から出射される光の明るさが調整されることにより、全てのリアプロジェクタ装置100〜400の、スクリーン4の画面上の明るさが同じになるように調整される。
したがって、このようにすれば、カラーホイル12の透明フィルター12cと同期して該透明フィルター12cを透過する白(W)の光の漏れ光を第1の光センサー18により検出し、この検出信号に基づく輝度情報L1により、式(1)の相関式よりスクリーン4直前に配置される第2の光センサー19により検出したのと等価の輝度情報L2を求め、この輝度情報L2をリアプロジェクタ装置100〜400全てについて収集し、この中で輝度値の最も低いものを補正目標値として設定するとともに、この補正目標値に対し各プロジェクタ装置100〜400において輝度値の補正量を生成し、この補正量に基づいて各リアプロジェクタ装置100〜400のスクリーン4の画面の明るさを調整するようにした。これにより、光源11に用いたランプ11aの個体差や経時変化の劣化などで、リアプロジェクタ装置100〜400で形成されるスクリーン4上の画面の明るさが一致しない状況が生じても、この状況を速やかに解消し、リアプロジェクタ装置100〜400のスクリーン画面の明るさを一致させるようにできる。また、明るさ調整に用いられる輝度情報L2は、画像が映し出されるスクリーン4に近い位置で取得されたのと等価なもので、スクリーン4に投影される画像に則した精度の高い情報を得ることができるので、各リアプロジェクタ装置100〜400での画面調整、つまり各リアプロジェクタ装置100〜400のスクリーン画面の明るさにバラツキを生じることのない精度のよい調整を行うことができる。さらに、第1の光センサー18は、カラーホイル12とDMD15との間の光路の側方で、カラーホイル12を透過する光のうち、DMD15に導入される光(カラー画像作成に用いられる光)を遮ることのない位置に配置されていて、スクリーン4に映し出される画像に何らの影響を与えることなく、輝度情報L1を取得できるので、実際に装置を使用している状態のままで、所定の時間経過ごとにリアプロジェクタ装置100〜400のスクリーン画面上の明るさ調整を行うことができ、常に質の良い画面をスクリーン4上に映し出すことができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、実施段階では、その要旨を変更しない範囲で種々変形することが可能である。例えば、上述した実施の形態では、カラーホイル12として赤(R)の透過型カラーフィルター12a、緑(G)の透過型カラーフィルター12b、白(W)の透明フィルター12c及び青(B)の透過型カラーフィルター12dを有する4セグメントのものについて述べたが、赤(R)の透過型カラーフィルター、緑(G)の透過型カラーフィルター及び青(B)の透過型カラーフィルターを有する3セグメントのもの、赤(R)の透過型カラーフィルター、緑(G)の透過型カラーフィルター、青(B)の透過型カラーフィルター、赤(R)の透過型カラーフィルター、緑(G)の透過型カラーフィルター、青(B)の透過型カラーフィルターを有する6セグメントのものにも適用することができる。また、上述した実施の形態では、第2の光センサー19として赤、緑、青、透明フィルターの4つのチャンネルのフィルターを有するカラーセンサを用いたが、第1の光センサー18と同様の輝度センサを用いることもできる。
さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示されている複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出できる。例えば、実施の形態に示されている全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題を解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出できる。
本発明の第1の実施の形態に係るマルチディスプレイシステムの概略構成を示す図。 第1の実施の形態に用いられるリアプロジェクタ装置の概略構成を示す図。 第1の実施の形態に用いられるリアプロジェクタ装置の装置本体を詳細に説明する図。 第1の実施の形態に用いられるカラーホイルの概略構成を示す図。 第1の実施の形態に用いられる第2の光センサの分光応答特性例を示す図。 第1の実施の形態に用いられる第2の光センサの概略構成を示す図。 第1の実施の形態に用いられる演算処理手段に記憶される相関式を説明するための図。
符号の説明
100〜400…リアプロジェクタ装置
1…装置本体、2…投射レンズ
3…反射ミラー、4…スクリーン
11…光源、12…カラーホイル
12a.12b、12d…透過型カラーフィルター
12c…透明フィルター12c、15…DMD、
16…DMD制御部、17…制御部
171…、172…、173…、174…
18…第1の光センサ
19…第2の光センサー

Claims (6)

  1. 光源と;
    少なくとも赤(R)、緑(G)、青(B)の各色を有し、前記光源からの光が透過され、それぞれの色の光を順に出射する複数のフィルターと;
    前記複数のフィルターより出射される前記各色の光を画像信号により変調する光変調手段と;
    前記光変調手段で変調された前記各色の光が投射されるスクリーンと;
    前記光源から出射する光の漏れ光を検出する第1の光検出手段と;
    第1の光検出手段により検出される輝度情報に基づいて前記スクリーンに投射される光を検出したのと等価な輝度情報を演算する演算処理手段と;
    前記演算処理手段で演算された輝度情報に基づいて前記スクリーン画面の明るさを調整する明るさ調整手段と;
    を具備したことを特徴とするリアプロジェクタ装置。
  2. 演算処理手段は、前記第1の光検出手段により検出される輝度情報及び前記スクリーンに投射される光を検出する第2の光検出手段により検出される輝度情報の間の関係を表す相関式を有し、前記第1の光検出手段により検出される輝度情報により前記相関式に基づいて前記第2の光検出手段で検出される輝度情報と等価な輝度情報を演算することを特徴とする請求項1記載のリアプロジェクタ装置。
  3. 前記第1の光検出手段は、前記複数のフィルターと前記光変調手段との間の光路の側方に配置されることを特徴とする請求項1記載のリアプロジェクタ装置。
  4. 前記複数のフィルターは、さらに前記光源からの光が透過され白(W)の光を出射する白色フィルターを有し、これら複数のフィルターは、回転可能な円板状ホイールの円周方向に沿って配置され、前記第1の光検出手段は、前記円板状ホイールの回転により前記白色フィルターからの透過光が前記光源からの光の光路上に位置したときの前記漏れ光を検出することを特徴とする請求項3記載のリアプロジェクタ装置。
  5. 光源と;少なくとも赤(R)、緑(G)、青(B)の各色を有し、前記光源からの光が透過され、それぞれの色の光を順に出射する複数のフィルターと;前記複数のフィルターより出射される前記各色の光を画像信号により変調する光変調手段と;前記光変調手段で変調された前記各色の光が投射されるスクリーンと;前記光源から出射する光の漏れ光を検出する第1の光検出手段と;第1の光検出手段により検出される輝度情報に基づいて前記スクリーンに投射される光を検出したのと等価な輝度情報を演算する演算処理手段と;前記演算処理手段で演算された輝度情報に基づいて前記スクリーン画面の明るさを調整する明るさ調整手段と; を具備したリアプロジェクタ装置を複数有するとともに、これら複数のリアプロジェクタ装置をマスター装置とスレーブ装置にそれぞれ設定したマルチディスプレイシステムであって、
    前記マスター装置に設定されたリアプロジェクタ装置は、全てのリアプロジェクタ装置の前記演算処理手段で演算された前記スクリーンに投射される光を検出したのと等価な輝度情報を収集するとともに、これら収集された輝度情報より補正目標値を設定し、該補正目標値に基づいて全てのリアプロジェクタ装置においてそれぞれ前記スクリーン画面の明るさを調整することを特徴とするマルチディスプレイシステム。
  6. 前記マスター装置に設定されたリアプロジェクタ装置は、前記全てのリアプロジェクタ装置の前記演算処理手段で演算された前記輝度情報の中で輝度値の最も低いものを補正目標値として設定することを特徴とする請求項5記載のマルチディスプレイシステム。
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