JP4791194B2 - 磁気ディスク装置 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気ディスク装置に係り、特に磁気ディスク装置のヘッド位置決め制御技術に関する。
磁気ディスク装置では、近年の記憶容量の大容量化に伴う高記録密度化に対処するため、機構系振動の低減と広サーボ帯域化によるトラック追従性の向上が重要となっている。また、アクセス性能に対する要求も厳しくなっており、セトリング残留振動を低減し、位置決め時間の短縮が必要となっている。
従来の磁気ディスク装置としては、特開平5−6635号公報(特許文献1)に示されたものがある。
この従来例の磁気ディスク装置は、同心円状のトラックに沿ってデータの間に周期的に位置情報を配置して記憶した複数個の磁気デイスクと、該磁気デイスクの各々にアクセスするために磁気デイスク毎に設けられた磁気ヘッドと、該磁気ヘッドの全てを支持する支持機構と、該機構を移動させるためのアクチュエータと、磁気ヘッドの位置を該ヘッドが読みだした位置情報から検出する位置検出手段と、該手段により得られた位置信号にもとづきアクチュエータの駆動指令値を求めて磁気ヘッドが所定位置にあるように制御する制御装置と、を備えて構成されている。
この制御装置は、図2のブロック線図に示すように、磁気ヘッドがアクセス中に他のトラックへアクセスを切り換えるときに、切り換え時点の位置偏差を位置検出手段の出力を用いて算出する第1の手段(図示せず)と、位置偏差から磁気ヘッドの目標位置軌道101(y)を算出する第2の手段(図示せず)と、磁気ヘッドを制御する制御系の時間遅れ及び位相遅れを補償するための時間遅れ要素から修正目標位置軌道102(y)を算出する第3の手段103(Gdly(z))と、目標位置軌道101(y)を入力してヘッド支持機構の伝達特性の近似逆モデル105A(Gp0 −1(z))を利用して目標加速度軌道104(a)を算出する第4の手段105と、修正目標位置軌道102(y)と磁気ヘッドの切り換え後の位置109(y)との差(y−y)が零となるようにする制御信号107(u)を算出する第5の手段106(C(z))と、制御信号107(u)と目標加速度軌道104(a)との和(u+a)によってヘッドアクチュエータ61を駆動制御する第6の手段とを備えている。
この従来例では、ヘッド支持機構の近似逆モデル105(Gp0 −1(z))として式(数1)が用いられている。これは、ヘッド支持機構を慣性体(1/s)とサーボ周期Tsにより式(数2)のようにモデル化し、その逆から得られたものである。
Figure 0004791194
Figure 0004791194
特開平5−6635号公報
しかし、従来例において、さらなるシーク高速化を行う場合には、以下の課題があった。
従来例の磁気ディスク装置では、アクチュエータ特性108(P(z))と近似逆モデル105(Gp0 −1(z))との積(P(z)*Gp0 −1(z))と、遅れ要素103(Gdly(z))とが、実際のヘッドアクチュエータ特性108(P(z))に含まれる共振項の影響で一致しない、という第1の課題があった。
その具体例について図13を用いて説明する。図13は従来例の磁気ディスク装置におけるヘッドアクチュエータ特性108の周波数特性110と慣性体モデルGp0の周波数特性111とを示す。図13では、高周波数域で周波数特性111(Gp0(z))と周波数特性110(P(z))との差が大きくなることを示している。このことから、従来例の磁気ディスク装置でヘッド位置決め制御を行おうとした時には、y≠yとなり、yが望ましい応答とならない。また、高周波数領域のモデル化誤差は高速化を図るほど、y≠yによる応答の悪化をさらに大きくする。
図14は従来例の磁気ディスク装置によるシーク時のヘッド位置109(y)の時間応答112、修正目標位置軌道102(y)の時間応答113、及びVCM電流の時間応答波形114を示し、図15は同じシーク時の修正目標位置軌道102とヘッド位置109の差分である軌道追従誤差(yy)の時間応答115を示す。図14から明らかなように、ヘッド位置109(y)の時間応答112は、修正目標位置軌道102(y)の時間応答113に追従せず、振動的な応答を示している。
また、従来例の磁気ディスク装置では、式(数1)における慣性体近似逆モデル105(Gp0 −1(z))の安定限界極z=−1により、目標加速度軌道104(a)が振動する、という第2の課題があった。
本発明の目的は、機構共振をモデル化した簡単なフィードフォワード制御により高速高精度なシーク動作を行わせることができる磁気ディスク装置を提供することにある。
前述の目的を達成するための本発明の第1の態様は、情報を格納する磁気ディスクと、前記磁気ディスクの情報を読み出しもしくは前記磁気ディスクへ情報の書き込みを行う磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドを支持し当該磁気ヘッドを位置決めするヘッドアクチュエータと、前記磁気ヘッドが所定位置にあるように制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記磁気ヘッドが読み出した情報からヘッド位置信号を生成する手段と、前記磁気ヘッドの目標位置までの目標位置軌道を生成する手段と、前記目標位置軌道から前記ヘッドアクチュエータの近似逆モデルを用いてフィードフォワード制御入力を生成する手段と、を有する磁気ディスク装置において、前記フィードフォワード制御入力を生成する手段は、前記ヘッドアクチュエータの近似逆モデルに共振逆モデルを追加して前記ヘッドアクチュエータの機構系の共振を含む周波数帯までモデル化していることにある。
係る本発明の第1の態様における好ましい具体的構成例は次の通りである。
(1)前記制御装置は、前記磁気ヘッドがアクセス中に他のトラックへアクセスを切り換えるときに、切り換え時点の位置偏差を前記磁気ヘッドの出力を用いて算出する第1の手段と、この位置偏差から前記磁気ヘッドの目標位置軌道を算出する第2の手段と、前記磁気ヘッドを制御する制御系の時間遅れ及び位相遅れを補償するための時間遅れ要素から修正目標位置軌道を算出する第3の手段と、前記目標位置軌道を入力してヘッド支持機構の伝達特性の近似逆モデル及び主共振逆モデルを利用して前記目標加速度軌道を算出する第4の手段と、前記磁気ヘッドのアクセス切り換え後のヘッド位置と前記修正目標位置軌道との差が零となるようにする制御信号を算出する第5の手段と、前記制御信号と前記目標加速度軌道との和によって前記アクチュエータを駆動制御する第6の手段とを備えていること。
また、本発明の第2の態様は、情報を格納する磁気ディスクと、前記磁気ディスクの情報を読み出しもしくは前記磁気ディスクへ情報の書き込みを行う磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドを支持し当該磁気ヘッドを位置決めするヘッドアクチュエータと、前記磁気ヘッドが所定位置にあるように制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記磁気ヘッドが読み出した情報からヘッド位置信号を生成する手段と、前記磁気ヘッドの目標位置までの目標位置軌道を生成する手段と、前記目標位置軌道から前記ヘッドアクチュエータの近似逆モデルを用いてフィードフォワード制御入力を生成する手段と、を有する磁気ディスク装置において、前記ヘッドアクチュエータの近似逆モデルがヘッドアクチュエータを機構系の共振を含む周波数帯までモデル化することにより定められており、前記制御装置は、前記目標位置軌道の入力段への前処理に使用した前置フィルタと目標位置軌道が前記前置フィルタを通過して得られた位置軌道を処理する前記前置フィルタの逆特性フィルタとを乗算してフィードフォワード制御入力を生成することにある。
また、本発明の第3の態様は、情報を格納する磁気ディスクと、前記磁気ディスクの情報を読み出しもしくは前記磁気ディスクへ情報の書き込みを行う磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドを支持し当該磁気ヘッドを位置決めするヘッドアクチュエータと、前記磁気ヘッドが所定位置にあるように制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記磁気ヘッドが読み出した情報からヘッド位置信号を生成する手段と、前記磁気ヘッドの目標位置までの目標位置軌道を生成する手段と、前記目標位置軌道から前記ヘッドアクチュエータの近似逆モデルを用いてフィードフォワード制御入力を生成する手段と、を有する磁気ディスク装置において、前記ヘッドアクチュエータの近似逆モデルがヘッドアクチュエータを機構系の共振を含む周波数帯までモデル化することにより定められており、前記制御装置は、前記ヘッドアクチュエータの近似逆モデルの不安定極および減衰の小さな極をフィルタの零点とするフィルタを用いて前記目標位置軌道に対してフィルタ処理を行い修正目標位置軌道を生成する手段と、前記目標位置軌道に対して前記近似逆モデルの零点と概略一致する値をフィルタの零点とするフィルタを用いて前記目標位置軌道に対してフィルタ処理を行いフィードフォワード制御入力を生成する手段とを備えていることにある。
係る本発明の第3の態様におけるより好ましい具体的構成例は次の通りである。
(1)前記修正目標位置軌道を生成する手段は、
前記ヘッドアクチュエータモデルを機構系の主要な共振を含む周波数帯までをモデル化した離散時間制御対象モデルとして定め、その離散時間制御対象モデルの不安定零点、安定限界の零点、および減衰の小さな零点を抽出し、目標位置軌道に対してそれらの零点をフィルタの零点とするフィルタ処理を行い修正目標位置軌道を生成するものであり、前記フィードフォワード制御入力を生成する手段は、前記修正目標位置軌道に対して、離散時間制御対象の逆モデルによるフィルタ処理を行うことでフィードフォワード制御入力を生成するものであること。
本発明の磁気ディスク装置によれば、機構共振をモデル化した簡単なフィードフォワード制御により高速高精度なシーク動作を行わせることができる。
以下、本発明の複数の実施形態について図を用いて説明する。各実施形態の図及び従来技術の図における同一符号は同一物または相当物を示す。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態の磁気ディスク装置を図1から図4を用いて説明する。
まず、第1実施形態の磁気ディスク装置100の全体構成に関して図1を参照しながら説明する。図1は本発明の第1実施形態の磁気ディスク装置100のハードウエアの構成図である。
磁気ディスク64は、情報を格納し、スピンドルモータ68により高速に一定回転される。磁気ディスク64の各トラックには、磁気ディスク64の回転により一定周期で磁気ヘッド60の出力から位置情報を検出できるようにサーボセクタ72があらかじめ記録されている。磁気ヘッド60は対向する磁気ディスク64の情報を読み出しもしくは磁気ディスク64へ情報を書き込みする。磁気ヘッド60はばね65によって支えられ、ばね65はキャリッジ67に支持されている。ばね65及びキャリッジ67は、磁気ヘッド60の支持機構を構成し、ボイスコイルモータ(VCM)62により、磁気ヘッド60と一体となって駆動される。ボイスコイルモータ62の移動に伴い、キャリッジ67はピボット軸63を中心に磁気ディスク64の外周から内周方向あるいはその逆方向に移動する。ばね65、キャリッジ67及びボイスコイルモータ62は、ヘッドアクチュエータ61を構成する。
サーボセクタ72は、セクタの先頭を示すマーカ部、AGC(オートマティック・ゲイン・コントロール)部、トラック番号、トラック内のさらに精密な位置情報を検出するためのバースト信号を記録している。これにより、磁気ヘッド60はサンプリング時刻Ts毎に磁気ディスク面上の位置情報を検出することができる。磁気ヘッド60が読み出した信号82は、ヘッド信号増幅器73で増幅されて信号83となり、AD変換器を備えたサーボ信号復調器74によりヘッド位置信号84が生成される。
ヘッドアクチュエータ61を駆動する操作量88の演算は、マイクロプロセッサシステムによって実施される。マイクロプロセッサシステムでは、マイクロプロセッサ79がバスライン75を介して、RAM(ランダムアクセスメモリ)77、ROM(読み出し専用メモリ)78に接続されている。ROM78には各種制御系などのプログラムが格納される。RAM77には、制御系の状態変数が一時的に格納される。マイクロプロセッサ79は、各種制御系の演算を実行し、ヘッドアクチュエータ61を駆動する操作量88を出力する。この操作量88は、D/A変換回路87でディジタル量からアナログ量85に変換され、駆動用アンプ76に送出され、VCM駆動電流66がボイスコイルモータ62を駆動する。インターフェースコントローラ80は、ホスト側コントローラ81からの各種指令をマイクロプロセッサ79に伝達する。マイクロプロセッサ79は、磁気ヘッドが所定位置にあるように制御する制御装置を構成するものである。
次に、磁気ディスク装置100の制御装置であるマイクロプロセッサ79の構成及び機能に関して、図2から図4を参照しながら説明する。図2は第1実施形態の磁気ディスク装置における制御装置のブロック線図、図3は第1実施形態の磁気ディスク装置によるシーク時のヘッド位置3(y)の時間応答10、修正目標位置軌道102(y)の時間応答11、及びVCM電流の時間応答波形12を示す図、図4は第1実施形態の磁気ディスク装置によるシーク時の修正目標位置軌道102とヘッド位置3の差分である軌道追従誤差(yy)の時間応答13を示す図である。
マイクロプロセッサ79は、図2に示すように、磁気ヘッド60がアクセス中に他のトラックへアクセスを切り換えるときに、切り換え時点の位置偏差を磁気ヘッド60の出力を用いて算出する第1の手段(図示せず)と、この位置偏差から磁気ヘッド60の目標位置軌道101(y)を算出する第2の手段(図示せず)と、磁気ヘッド60を制御する制御系の時間遅れ及び位相遅れを補償するための時間遅れ要素から修正目標位置軌道102(y)を算出する第3の手段103(Gdly(z))と、目標位置軌道102(y)を入力してヘッド支持機構の伝達特性の近似逆モデル105A(Gp0 −1(z))及び主共振逆モデル1(Gr0 −1(z))を利用して目標加速度軌道104(a)を算出する第4の手段105と、磁気ヘッド60のアクセス切り換え後のヘッド位置3(y)と修正目標位置軌道102(y)との差(y−y)が零となるようにする制御信号107(u)を算出する第5の手段106(C(z))と、制御信号107(u)と目標加速度軌道2(a)との和によってヘッドアクチュエータ61を駆動制御する第6の手段とを備えている。
第1実施形態の磁気ディスク装置1は、従来例と比較して、図2に示すように、近似逆モデル105A(Gp0 −1(z))の次に主共振逆モデル1(Gr0 −1(z))を追加したものである。ここで、Gr0(z)として図12の最初の共振ピーク(主共振)までを式(数3)でモデル化し、整合Z変換により離散化することで式(数4)を得る。
Figure 0004791194
Figure 0004791194
近似逆モデル105(Gp0 −1(z))と主共振逆モデル1(Gr0 −1(z))との積(Gp0 −1(z)*Gr0 −1(z))と、実際のヘッドアクチュエータ特性108を時間遅れ要素103で除したもの(P(z)/Gdly(z))とが主共振の周波数まで一致する。これによって、主共振の周波数領域まではモデルを一致させることができ、その結果、修正目標位置軌道102とヘッド位置3の差分である軌道追従誤差(yy)を低減させることができる。
図3は第1実施形態によるシーク時のヘッド位置3(y)の時間応答10、修正目標位置軌道102(y)の時間応答11であり、図4は同じシーク時の修正目標位置軌道102(y)とヘッド位置3(y)との差分である軌道追従誤差(yy)の時間応答13を示す。図3の時間波形10に示すように、ヘッド位置3(y)の応答においてもオーバーシュートがなくなり、格段に改善している。また、図4の軌道追従誤差の時間波形13に着目した場合にも改善していることがわかる。
次に、本発明の第2実施形態の磁気ディスク装置について図5から図 を用いて説明する。図5は本発明の第2実施形態の磁気ディスク装置における制御装置のブロック線図、図6は第2実施形態における制御装置の変形例のブロック線図、図7は第2実施形態の磁気ディスク装置によるシーク時のヘッド位置17(y)の時間応答30、修正目標位置軌道102(y)の時間応答31、及びVCM電流の時間応答波形32を示す図、図8は第2実施形態の磁気ディスク装置によるシーク時の修正目標位置軌道102とヘッド位置17の差分である軌道追従誤差(yy)の時間応答13を示す図である。この第2実施形態は、次に述べる点で第1実施形態と相違するものであり、その他の点については第1実施形態と基本的には同一であるので、重複する説明を省略する。
上述した第1実施形態では、修正目標加速度軌道2(a)の時間波形が大きく振動することにより、VCM電流66の時間波形12が振動し、それがヘッドアクチュエータ61を加振して、ヘッド位置3の時間応答10を主共振周波数より高い周波数で振動させてしまうおそれがある。これは修正目標加速度軌道2(a)を計算するための主共振逆モデル1(Gr0 −1(z))に減衰係数の小さい極があるためであり、これにより移動のための目標位置軌道101(y)の時間変化が加振入力となり、減衰の小さな振動を生じさせるためである。従って、第1実施形態は、従来例の第1の課題に対しては十分な改善効果が得られるが、第2の課題に対する改善が不十分であった。これに対し、第2実施形態では、従来例における第1及び第2の課題を同時に解決するものである。
まず、第2実施形態では、式(数2)の慣性体モデルGp0(z)と、数式3の主共振モデルGr0(z)からなる離散時間制御対象モデルP(z)を次の式(数5)で表す。
Figure 0004791194
このときの離散時間制御対象モデルP(z)の逆を次の式(数6)で表す。
Figure 0004791194
ここで、denpi(z)、numpi(z)はzの多項式で、denpiu(z)はdenpi(z)の根の中から不安定または共役複素根の中で減衰係数(例えば0.7以下)の小さい根を選び、それらを根とした多項式で、denpis(z)は、denpi(z)の根のうちdenpiu(z)に選ばれなかった残りの、安定かつ減衰係数の大きい根を根とする多項式である。
この第2実施形態では、前置フィルタ15(denpiu(z))を目標位置軌道101(y)の入力段への前処理に使用したものである。その結果、目標位置軌道101から前置フィルタ15を通過した信号が位置軌道18として得られる。前置フィルタ15と逆特性フィルタ14(P −1(z))の乗算結果は、逆特性フィルタ14(P −1(z))のもつ不安定または減衰の小さな極を相殺するので、第2の課題である目標加速度軌道16(a)の振動を解決することができる。
磁気ディスク装置100のヘッド位置決め系では、主共振モデルを本発明のように式(数3)と定めた時、denpis(z)を比例ゲインだけで表すことが可能になる。このときの変形例を図6のように表す。
図6において、目標加速度軌道23(a)の計算は、FIRフィルタnumpi(z)から計算され、修正目標位置軌道24(y)の計算は、FIRフィルタdenpiu(z)と時間遅れ要素Gdly(z)の計算に簡単化される。numpi(z)とdenpiu(z)は式(数7)、式(数8)のように表される。
Figure 0004791194
Figure 0004791194
ここで、pr0、pr1、pr2は、共振モデルの周波数と減衰係数から決定する定数で、式(数4)のdenr(z)を式(数9)と置いたときに、式(数10)との係数比較により求められる。
Figure 0004791194
Figure 0004791194
図7は本発明の第2実施形態のヘッド位置25(y)の時間応答30と、修正後の目標位置軌道24(yc)の時間応答31を示す。図8は同じシーク時のヘッド位置25と目標位置軌道24の誤差26(yy)の時間応答波形33を示す。ヘッド位置25(y)の時間応答30は目標軌道31に追従しているためオーバーシュートなく目標値に到達し、かつ目標加速度軌道23(a)の振動が生じないことから滑らかなVCM電流波形32が得られている。これより第2実施形態では、従来例の第1の課題1と第2の課題の両方を解決し、高速かつ安定なセトリング応答が得られる。
実際の主共振の周波数やゲインは、温度変動や装置ばらつきにより変動するためモデル化した結果は誤差を含む。しかし少々の変動があってもモデル化してない場合に比較すれば、応答を改善できる。図9は主共振逆モデル1の共振周波数が−5%変動した場合のシーク中のヘッド位置25(y)の時間波形34を示す。図10は主共振逆モデル1の共振周波数が+5%変動した場合のシーク中のヘッド位置25(y)の時間波形37を示す。波形34と波形37は、主共振モデルを考慮していない図14のヘッド位置109の時間応答波形112に比較すれば良好な応答となっており、主共振モデルの極や零点が精密に一致していなくてもある程度の効果が得られることを示している。
図11は第2実施形態の制御によるVCM電流波形32のパワースペクトル密度34を示す。本軌道計算方法により主共振モデルの共振周波数4.2kHzに相当するスペクトルが十分小さくなり、共振の加振力を抑制する効果を有していることがわかる。
上述した実施形態は、シーク制御方式に関し、少ない演算量で目標軌道に正確に追従させ高速、低振動のフィードフォワード補償を実現するものである。特にシーク軌道計算を実時間で少ない演算量で行うことは制御アルゴリズム計算に要するメモリ量の削減やプログラムの高信頼化、また他の演算処理にCPUのリソース提供が可能になる等、高信頼化や低コスト化の利点がある。
さらに、上述した実施形態では、目標位置軌道を与えてフィードフォワード制御によりシーク動作を行わせる磁気ディスク装置において、ヘッドアクチュエータモデルを機構系の主要な共振を含む周波数帯までをモデル化した離散時間制御対象モデルとして定め、その離散時間制御対象モデルの不安定零点、安定限界の零点、および減衰の小さな零点(すなわち共役複素零点において減衰係数が例えば0.7より小さいもの)を抽出し、目標位置軌道に対してそれらの零点をフィルタの零点とするフィルタ処理を行い修正目標位置軌道を生成し、かつ該修正目標位置軌道に対して、離散時間制御対象の逆モデルによるフィルタ処理を行うことでフィードフォワード制御入力を生成する。かかる構成によって、機構振動に起因したセトリング残留振動の励起を抑制し、高速かつ残留振動が小さいセトリング応答を実現可能とする。さらに本演算は目標位置軌道を与えると、加速度フィードフォワードと修正目標位置軌道がFIR(Finit Impulse Response)フィルタにより演算できるので、演算の安定化と簡単化が図られ、ノイズや演算誤差が入力しても、持続振動が発生しない利点がある。
本発明の第1実施形態の磁気ディスク装置のハードウエアの構成図である。 本発明の第1実施形態における制御装置のブロック線図である。 本発明の第1実施形態によるシーク時のヘッド位置、修正目標位置軌道、及びVCM電流の時間応答波形を示す図である。 本発明の第1実施形態によるシーク時の修正目標位置軌道とヘッド位置の差分である軌道追従誤差の時間応答を示す図である。 本発明の第2実施形態における制御装置のブロック線図である。 本発明の第2実施形態の変形例における制御装置のブロック線図である。 図5または図6によるシーク時のヘッド位置、修正目標位置軌道、及びVCM電流の時間応答波形を示す図である。 本発明の第2実施形態によるシーク時の修正目標位置軌道とヘッド位置の差分である軌道追従誤差の時間応答を示す図である。 本発明の第2実施形態による主共振逆モデルの共振周波数が−5%変動した場合のシーク時のヘッド位置、修正目標位置軌道、及びVCM電流の時間応答波形を示す図である。 本発明の第2実施形態による主共振逆モデルの共振周波数が+5%変動した場合のシーク時のヘッド位置、修正目標位置軌道、及びVCM電流の時間応答波形を示す図である。 本発明の第2実施形態における電流波形のパワースペクトル密度の特性を示す図である。 従来例の磁気ディスク装置における制御装置のブロック線図である。 従来例の磁気ディスク装置におけるヘッドアクチュエータの周波数特性及び慣性体モデルの周波数特性を示す図である。 従来例の磁気ディスク装置によるシーク時のヘッド位置、修正目標位置軌道、及びVCM電流の時間応答波形を示す図である。 従来例の磁気ディスク装置によるシーク時の修正目標位置軌道とヘッド位置の差分である軌道追従誤差の時間応答を示す図である。
符号の説明
1…主共振逆モデル、2…修正目標加速度軌道、3…ヘッド位置、10…ヘッド位置の時間応答、11…修正目標位置軌道の時間応答、12…VCM電流の時間応答波形、60…磁気ヘッド、62…ボイスコイルモータ、63…ピボット軸、64…磁気ディスク、65…ばね、68…スピンドルモータ、67…キャリッジ、72…サーボセクタ、79…マイクロプロセッサ(制御装置)、84…ヘッド位置信号、100…磁気ディスク装置、101…目標位置軌道、102…修正目標位置軌道、103…第3の手段、104…目標加速度軌道、105、105A…近似逆モデル、106…第5の手段、107…制御信号、108…ヘッドアクチュエータ特性、109…ヘッド位置、110、111…周波数特性、112…時間応答。

Claims (5)

  1. 情報を格納する磁気ディスクと、
    前記磁気ディスクの情報を読み出しもしくは前記磁気ディスクへ情報の書き込みを行う磁気ヘッドと、
    前記磁気ヘッドを支持し当該磁気ヘッドを位置決めするヘッドアクチュエータと、
    前記磁気ヘッドが所定位置にあるように制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記磁気ヘッドが読み出した情報からヘッド位置信号を生成する手段と、前記磁気ヘッドの目標位置までの目標位置軌道を生成する手段と、前記目標位置軌道から前記ヘッドアクチュエータの近似逆モデルを用いてフィードフォワード制御入力を生成する手段と、を有する磁気ディスク装置において、
    前記フィードフォワード制御入力を生成する手段は、前記ヘッドアクチュエータの近似逆モデルに共振逆モデルを追加して前記ヘッドアクチュエータの機構系の共振を含む周波数帯までモデル化していること、
    を特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 請求項1に記載の磁気ディスク装置において、前記制御装置は、前記磁気ヘッドがアクセス中に他のトラックへアクセスを切り換えるときに、切り換え時点の位置偏差を前記磁気ヘッドの出力を用いて算出する第1の手段と、この位置偏差から前記磁気ヘッドの目標位置軌道を算出する第2の手段と、前記磁気ヘッドを制御する制御系の時間遅れ及び位相遅れを補償するための時間遅れ要素から修正目標位置軌道を算出する第3の手段と、前記目標位置軌道を入力してヘッド支持機構の伝達特性の近似逆モデル及び主共振逆モデルを利用して前記目標加速度軌道を算出する第4の手段と、前記磁気ヘッドのアクセス切り換え後のヘッド位置と前記修正目標位置軌道との差が零となるようにする制御信号を算出する第5の手段と、前記制御信号と前記目標加速度軌道との和によって前記アクチュエータを駆動制御する第6の手段とを備えていること、を特徴とする磁気ディスク装置。
  3. 情報を格納する磁気ディスクと、
    前記磁気ディスクの情報を読み出しもしくは前記磁気ディスクへ情報の書き込みを行う磁気ヘッドと、
    前記磁気ヘッドを支持し当該磁気ヘッドを位置決めするヘッドアクチュエータと、
    前記磁気ヘッドが所定位置にあるように制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記磁気ヘッドが読み出した情報からヘッド位置信号を生成する手段と、前記磁気ヘッドの目標位置までの目標位置軌道を生成する手段と、前記目標位置軌道から前記ヘッドアクチュエータの近似逆モデルを用いてフィードフォワード制御入力を生成する手段と、を有する磁気ディスク装置において、
    前記ヘッドアクチュエータの近似逆モデルがヘッドアクチュエータを機構系の共振を含む周波数帯までモデル化することにより定められており、
    前記制御装置は、前記目標位置軌道の入力段への前処理に使用した前置フィルタと目標位置軌道が前記前置フィルタを通過して得られた位置軌道を処理する前記前置フィルタの逆特性フィルタとを乗算してフィードフォワード制御入力を生成すること、
    を特徴とする磁気ディスク装置。
  4. 情報を格納する磁気ディスクと、
    前記磁気ディスクの情報を読み出しもしくは前記磁気ディスクへ情報の書き込みを行う磁気ヘッドと、
    前記磁気ヘッドを支持し当該磁気ヘッドを位置決めするヘッドアクチュエータと、
    前記磁気ヘッドが所定位置にあるように制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記磁気ヘッドが読み出した情報からヘッド位置信号を生成する手段と、前記磁気ヘッドの目標位置までの目標位置軌道を生成する手段と、前記目標位置軌道から前記ヘッドアクチュエータの近似逆モデルを用いてフィードフォワード制御入力を生成する手段と、を有する磁気ディスク装置において、
    前記ヘッドアクチュエータの近似逆モデルがヘッドアクチュエータを機構系の共振を含む周波数帯までモデル化することにより定められており、
    前記制御装置は、前記ヘッドアクチュエータの近似逆モデルの不安定極および減衰の小さな極をフィルタの零点とするフィルタを用いて前記目標位置軌道に対してフィルタ処理を行い修正目標位置軌道を生成する手段と、前記目標位置軌道に対して前記近似逆モデルの零点と概略一致する値をフィルタの零点とするフィルタを用いて前記目標位置軌道に対してフィルタ処理を行いフィードフォワード制御入力を生成する手段とを備えていること、
    を特徴とする磁気ディスク装置。
  5. 請求項4に記載の磁気ディスク装置において、前記修正目標位置軌道を生成する手段は、
    前記ヘッドアクチュエータモデルを機構系の主要な共振を含む周波数帯までをモデル化した離散時間制御対象モデルとして定め、その離散時間制御対象モデルの不安定零点、安定限界の零点、および減衰の小さな零点を抽出し、目標位置軌道に対してそれらの零点をフィルタの零点とするフィルタ処理を行い修正目標位置軌道を生成するものであり、前記フィードフォワード制御入力を生成する手段は、前記修正目標位置軌道に対して、離散時間制御対象の逆モデルによるフィルタ処理を行うことでフィードフォワード制御入力を生成するものであること、を特徴とする磁気ディスク装置。
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