JP4784534B2 - 部品供給方法および部品搬送台車 - Google Patents

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Description

本発明は部品供給方法および部品搬送台車に関するものである。
従来から実際の生産順に順列化させて整列させた部品若しくは部品を収納した部品箱を搬送台車に積載し、車両の組立ラインの目的とする供給場所(ラインサイドの部品保持テーブル)へ搬送して供給する部品供給方法が提案されている(特許文献1参照)。
これは、ラインサイドの供給場所の貯蔵台に部品搬送台車が近接させた状態で、位置決め機構により搬送台車の保持テーブルを部品並列方向に沿って移動調整し、保持テーブルの各部品列と貯蔵台の各貯蔵ラインとを直線状に対応した状態となるように位置決めする。この保持テーブルの位置決め時に、引き込み駆動装置が保持テーブルに係合して貯蔵台に引き寄せると、ガイド部によって保持テーブルが所定位置に保持されることとなり、貯蔵台に対する保持テーブルの正確な位置決めがなされる。そして、これらの位置決め後に、伝達装置により貯蔵台側の駆動力を移載コンベアに伝達することで、移載コンベアを駆動して保持テーブルに搭載された複数の部品を貯蔵台の対応する各貯蔵ラインに順次供給するようにしている。
特許第2953332号公報
しかしながら、上記従来例では、部品搬送台車をライン側の部品供給場所で停止して、位置合わせをしてから部品を供給するという構成となっているため、必ず定位置で停止しなければ供給作業が開始できず、この停止・位置決め時間はロスタイムとなる。また、部品を箱やトレーで供給する場合においては、部品が取出された空箱等を回収する必要があるが、その際にも、空箱等の回収場所での搬送台車の停止および位置決めのためのロスタイムを生ずる。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、部品供給および空箱回収のためのサイクルタイム短縮に好適な部品供給方法および部品搬送台車を提供することを目的とする。
本発明は、供給部品を収容した部品箱をピッキング場において搭載し、組立ステージの部品供給ステーションに搬送して投入する部品搬送台車を使用する部品供給方法または部品搬送台車であり、前記部品搬送台車の部品箱搭載棚は、ピッキング場の部品箱待機棚の下側を通過可能であり且つ部品供給ステーションの部品箱供給棚の上側を通過可能な高さに設定され、前記部品搬送台車の部品箱搭載棚の後端上方および部品供給ステーションの部品供給棚の前端上方には、夫々部品箱掻き落しアームを設け、前記部品搬送台車の部品箱搭載棚をピッキング場の部品箱待機棚の下方を通過させることにより部品箱待機棚上の部品箱を掻き落しアームにより押して待機棚上を滑らせつつ待機棚の前端から部品搬送台車の部品箱搭載棚に移載させ、部品供給ステーションの部品供給棚の上方を通過させることにより、部品供給ステーションの掻き落しアームにより部品搬送台車の部品箱搭載棚上において部品箱を停止させて部品供給棚へ移載させるようにした。
したがって、本発明では、ピッキング場の部品箱待機棚から部品搬送台車の部品箱搭載棚へ、および、部品搬送台車の部品箱搭載棚から部品供給ステーションの部品供給棚への部品箱の移載を、部品搬送台車の前進走行により部品箱を掻き落しアームにより前方へ押出したり後方へ押出すことにより、棚から下方に迫り出す棚へ移動させることにより実行するため、部品搬送台車を停止することなく自動搬送および移載ができ、高価な制御を必要とせずに省人化ができ、サイクルタイムの短縮ができる。また、これにより、搬送能力の向上や無人搬送車の必要台数の低減につながる。
以下、本発明の部品搬送台車および部品供給方法を一実施形態に基づいて説明する。本実施形態の部品供給方法は、先ず概要を説明すると、車両組立ラインの夫々の組立ステージを通過する車両に組付けるべき部品をピッキング場で車両1台分ずつ収納した部品箱を、車両組立ラインでの生産順に順列化させて複数台分の部品箱を纏めて供給する部品供給方法である。複数台分の部品箱はピッキング場で部品搬送台車に移載して、無人搬送車(AGV)により牽引して搬送し、目的とする組立ステージの上流側ラインサイドの部品供給ステーションに投入される。当該組立ステージでは生産順に順列化された部品箱から当該車両に組付ける部品が取出されて通過する車両に組付けられる。部品が取出された空箱は組立ステージの下流側ラインサイドの空箱回収ステーションに集約され、空箱回収ステーションから部品搬送台車に移載され、無人搬送車(AGV)により牽引されてピッキング場に搬送され、回収される。
図1〜図14は本発明を適用した部品搬送台車を示し、図15〜図18は部品空箱回収ステーションを示し、図19〜図21はラインサイドに設けられた部品供給ステーションを示す、夫々の構成図である。なお、以下の説明では、部品搬送台車を、単に「搬送台車」と簡略化して表現する場合もあるが、搬送台車と部品搬送台車とは同じものを示している。先ず、部品搬送台車について説明する。
部品搬送台車1は、図1に示すように、目的とする組立ステージにおいて組付けようとする部品を生産順に車両1台分ずつ順列化させて収容した複数台分の部品箱Bを搭載する上段の部品箱搭載棚2と、部品が取出された空箱Cを搭載する下段の空箱搭載棚3と、を備える台車1で構成される。前記部品箱搭載棚2は、台車1の左右方向一方側において高く形成された受入側部品箱搭載棚2Aと、同じく左右方向他方側において低く形成された供給側部品箱搭載棚2Bとに形成されている。前記空箱搭載棚3も、台車1の左右方向他方側において高く形成された回収側空箱搭載棚3Aと、同じく左右方向一方側において低く形成された返却側空箱搭載棚3Bとに形成されている。部品箱搭載棚2と空箱搭載棚3とは、棚の高さが左右方向で逆となっている。
台車1は、図2および図3にも示すように、車輪(キャスタ輪および従動輪)を備えるベースフレーム4の前後に立設させた支柱5と、支柱5の中途部同士を連結する前後方向梁6と、前記受入側部品箱搭載棚2A、供給側部品箱搭載棚2Bを夫々取囲むよう前後の支柱5間を連結するコの字状に形成された枠材7Aと、同じく前記回収側空箱搭載棚3A、返却側空箱搭載棚3Bを取囲むよう前後の支柱5間を連結するコの字状に形成された枠材7Bと、を備える。これらの枠材7A、7Bは、台車1左右の部品箱搭載棚2および空箱搭載棚3の高さの相違に応じて夫々高さを異ならせて形成されている。これら枠材7A、7Bの内の車両左右方向側方に前後方向に延びる部材7Cはその上面が棚板8よりも上方に高く形成して、棚板8に搭載する部品箱Bが台車1の走行により揺られても、台車1の側方から脱落しないようにしている。ベースフレーム4の台車前方側には、無人搬送車AGVに連結するための牽引ロッド9が設けられている。
前記無人搬送車AGVは、図示しないが、前記搬送台車1を牽引ロッド9により牽引して、ラインサイドの空箱回収ステーション10および部品供給ステーション20やピッキング場Pの空箱返却ステーション30および部品待機ステーション40へ搬送走行させる。無人搬送車AGVの全高は、下段の返却側空箱搭載棚3Bよりも低いベースフレーム4と同等の高さに形成され、返却側空箱搭載棚3Bの下方を通過する後述の空箱返却棚31、32と干渉しないよう構成している。
前記受入側部品箱搭載棚2Aと供給側部品箱搭載棚2Bとの棚板8は、図4に示すように、台車1の左右方向外側の外側枠体8Aが前記枠材7Aに揺動自在に固定され、左右方向内側の内側枠体8Bが上下方向に移動可能に構成され、前記前後方向梁6に支持させて設けた昇降機構50により高さ位置が2段階に調整される。即ち、左右の棚板8が段違い状態で夫々略水平となる水平状態と、図5および図6に示すように、左右の棚板8の内側枠体8Bが一方では下降され他方では内側枠体8Bが上昇されて略同じ高さ位置に移動させて左右の棚板8が同じ角度を持って傾斜する傾斜状態との二つの状態のいずれかに調整される。
前記昇降機構50は、図7および図8に示すように、前後方向梁6上をコロによりスライド移動可能に設けたレール51と、90度以下の角度を持って長尺レバー53と短尺レバー54とが一体とされ、これら長短のレバー53、54の基点をレール51に軸支して揺動可能に支持された複数の変形Lリンク52と、を備える。複数の変形Lリンク52の長尺レバー53先端に設けたピンは、受入側部品箱搭載棚2Aの棚板8の内側枠体8Bをピン結合させて連結し、変形Lリンク52の短尺レバー53先端に設けたピンは、供給側部品箱搭載棚2Bの棚板8の内側枠体8Bを下方から支持するよう構成している。
従って、図7および図8に示すように、長尺レバー53がレール51から上方に若干傾斜して立上り、短尺レバー54の先端ピンがレール51の上面に接してそれ以上の回動が抑制された状態では、長尺レバー53の先端にピン結合した受入側部品箱搭載棚2Aの棚板8の内側枠体は棚板8が水平状態となるよう持上げられ、短尺レバー54の先端ピンにより支持された供給側部品箱搭載棚2Bの棚板8の内側枠体も棚板8が水平状態となるよう高さ位置が下げられた状態となっている。
この状態において、レール51を矢印R方向に移動させると、図9および図10に示すように、変形Lリンク52のレバー基点がレール51により図中左側に移動し、変形Lリンク52が図中時計方向に回動する。この変形Lリンク52の回動により、図に示すように、受入側部品箱搭載棚2Aの棚板8の内側枠体は下降し、その棚板8は外側枠体から内側枠体に向けて下方に傾斜される。同時に、変形Lリンク52の短尺レバー54先端のピンが持ち上がり、そのピンで支持している供給側部品箱搭載棚2Bの棚板8の内側枠体が持上げられ、その棚板8は内側枠体から外側枠体に向けて下方に傾斜される。結果として、左右の棚板8は、図に示すように、同様の角度を持って伴に傾斜して、受入側部品箱搭載棚2Aに搭載している部品箱Bを供給側部品箱搭載棚2Bにスライド移動可能とする。
前記レール51の前方端には、図2および図11に示すように、ワイヤ56を介して傾斜戻しレバー55が連結されている。傾斜戻しレバー55は、図に示すように、前方の支柱5に回動可能に設けた支軸55Aの上方に延びるアーム55Bの先端にワイヤ56が連結され、左右方向に延びた支軸55Aの下方において揺動する作動辺55Cを備える構成とされている。従って、作動辺55Cを車両前方から後方へ回動させた時には前記レール51を前方へ移動させ(矢印F)、昇降機構50を作動させて部品箱搭載棚2を水平状態とするよう作動する。
また、前記レール51の後方端には、ワイヤ57を介して棚傾斜レバー58が連結されている。棚傾斜レバーは、図11に示すように、後方の支柱5に回動可能に設けた支軸58Aの上方に延びるアーム58Bの先端にワイヤ57が連結されると共に、左右方向に延びた支軸58Aの上方において揺動する作動辺58Cを備える構成としている。従って、作動辺58Cを車両前方から後方へ回動させた時には前記レール51を後方へ移動させ(矢印R)、昇降機構50を作動させて部品箱搭載棚2を傾斜状態とするよう作動する。
前記受入側部品箱搭載棚2Aおよび供給側部品箱搭載棚2Bには、図3に示すように、外側枠体8Aから内側枠体8Bに差渡して左右方向に複数の左右方向レール60が配置され、各左右方向レール60にはその長手方向に部品箱Bが移動可能とするために複数の左右方向ローラ61が配置されている。従って、棚板8が上記のように傾斜された際には、搭載している部品箱Bを棚板8の上方から下方に向かって円滑に移動させることができる。この部品箱Bの移動に際して、前後端に位置する部品箱Bと支柱5への引掛かりを防止するため、前後の支柱5の部品箱Bと接する側(車両内側)は、表面形状を円柱状62に形成している。図12は前記受入側部品箱搭載棚2Aの棚板8(回収側空箱搭載棚3Aの棚板8も同じ構成となっている)の水平状態の側面図(A)および傾斜状態の側面図(B)である。
前記受入側部品箱搭載棚2Aの車両後方には、支柱5に基部が固定されて車両横方向に突出する掻き落しアーム65が設けられている。この掻き落しアーム65は、ピッキング場Pの部品箱待機棚41、42上に生産順に順列化されて配置された複数の部品箱Bを台車1通過時に走行方向前方に押出しすように機能する。押出された部品箱Bは、部品箱待機棚41、42の前方端から台車1の受入側部品箱搭載棚2Aに順次移載されていく。部品箱Bを押出す際に、部品箱Bが台車1側に寄って移動するように、即ち、部品箱Bの姿勢を安定させるよう、この掻き落しアーム65は、先端を若干前方に振って配置されている。この掻き落しアーム65の支柱5に対する取付高さは、搭載する部品箱Bの高さに合せて上下に調整可能に支柱5に固定されることが望ましい。
また、下方に位置する供給側部品箱搭載棚2Bには、図3に示すように、左右方向レール60の下方において左右方向レール60と直交するよう前後方向に配置された複数の前後方向レール63が配置されている。そして、この前後方向レール63には、棚板8が水平状態となった際に、前記左右方向レール60同士の間から左右方向ローラ61の先端よりも突出して、部品箱Bを台車1前後方向に移動可能とする前後方向ローラ64が複数配置されている。
このため、図13(A)に示すように、棚板8が水平となって前後方向ローラ64が有効となっている(左右方向ローラ61の機能は無効となる)状態において、車両前方等から搭載している部品箱Bに外力が加えられた場合には、搭載された部品箱Bは、前後方向ローラ64により容易に車両後方へ移動させることができる。また、前記した昇降機構50により棚板8の内側枠体が持上げられて棚板8が傾斜した場合には、図13(B)に示すように、左右方向レール60および左右ローラが前後方向レール63および前後方向ローラ64より上方に移動する(左右方向ローラ61が有効となっている)ため、前後方向ローラ64の前記機能は無効となる。
また、下方に位置する供給側部品箱搭載棚2Bを囲む枠材7Aの内の車両後方に位置する枠材7Aには、図3に示すように、後方に向かって斜め下方に延びる滑り板66が形成されている。この滑り板66は供給側部品箱搭載棚2Bに搭載している部品箱Bをラインサイドの部品供給ステーション20へ供給する際に円滑に部品箱Bが乗り移るようにしている。この滑り板66は部品供給ステーション20の部品箱受取棚27と干渉しないように上下方向に揺動可能に設けることが望ましい。
前記回収側空箱搭載棚3Aおよび返却側空箱搭載棚3Bの棚板8も、図14に示すように、前記受入側部品箱搭載棚2Aと供給側部品箱搭載棚2Bとの棚板8と同様に左右方向ローラ61を備えた左右方向レール60が内側枠体と外側枠体とに差渡して配置され、返却側空箱搭載棚3Bには、供給側部品箱搭載棚2Bと同様に前後方向ローラ64を備えた前後方向レール63が配置されている。
そして、回収側空箱搭載棚3Aの左右方向内側の内側枠体8Bは、図4および図5に示すように、受入側部品箱搭載棚2Aの内側枠体8Bと上下方向リンク67Aにより連結され、返却側空箱搭載棚3Bの内側枠体8Bは供給側部品箱搭載棚2Bの内側枠体8Bと別の上下方向リンク67Bにより連結されている。これらの上下方向リンク67A、67Bは車両前後方向の両端に配置されて空箱Cの回収側空箱搭載棚3Aから返却側空箱搭載棚3Bへの空箱Cの移動に支障のない位置に配置されている。このため、部品箱搭載棚2の棚板8が水平状態に位置する時には空箱搭載棚3の棚板8も水平状態とされ、部品箱搭載棚2の棚板8が傾斜状態となる時には、空箱搭載棚3の棚板8も傾斜状態となり、両者は連動するよう構成している。
前記回収側空箱搭載棚3Aの車両後方には、支柱5に基部が固定されて車両横方向に突出する掻き落しアーム68が設けられている。この掻き落しアーム68は、空箱回収ステーション10の空箱回収棚17上に回収された複数の空箱Cを台車1通過時に走行方向前方に押出すように機能する。押出された空箱Cは、空箱回収棚17の前方端から台車1の回収側空箱搭載棚3Aに順次移載されていく。空箱Cを押出す際に、空箱Cが台車1側に寄って移動するように、即ち、空箱Cの姿勢を安定させるように、この掻き落しアーム68は、先端を若干前方に振って配置されている。この掻き落しアーム68の支柱5に対する取付高さは、搭載する空箱Cの高さに合せて上下に調整可能に支柱5に固定されることが望ましい。
また、下方に位置する返却側空箱搭載棚3Bを囲む枠材7Bの内の車両後方に位置する枠材7Bには、図示しないが、後方に向かって斜め下方に延びる滑り板が形成されていることが望ましい。この滑り板は返却側空箱搭載棚3Bに搭載している空箱Cをピッキング場Pの空箱投入場所へ戻す際に円滑に空箱Cが空箱返却棚31、32に乗り移るようにしている。この滑り板は空箱投入場所の空箱返却棚31、32と干渉しないように上下方向に揺動可能に設けることが望ましい。
前記空箱回収ステーション10は、図15〜図18に示すように、組立ラインのラインサイドにおいて、組立ステージにより部品が取出されて空状態となった空箱Cを回収して集積し、集積した空箱Cが予め設定した数量に纏まった段階で、搬送台車1への受渡し位置に纏まった空箱Cを位置決めし、搬送台車1の通過時に搬送台車1に受渡しするよう構成している。
具体的には、フレーム11に投入位置(図16〜図18参照)と受渡し待機位置(図15A、15B参照)との間でスライド移動可能に設けた空箱ストッカ12と、空箱ストッカ12が投入位置に位置している状態において組立ステージからの空箱Cを空箱ストッカ12に移載する空箱回収ライン13と、を備える。空箱ストッカ12は、図示例では、複数(5個)の空箱Cを集積する空箱回収棚17としての2組のころ付きのレール14を備え、図16に示すように、空箱回収ライン13により運ばれてくる空箱Cを投入位置においてレール14上に収容する。図17に示すように、一組のレール14が空箱Cにより満たされると、収容するレール14を変更して運ばれてくる空箱Cを収容する。図18に示すように、2組のレール14が空箱Cにより満たされると、スライド移動して受渡し待機位置(図15参照)に移動する。
受渡し待機位置では、図15に示すように、レール14に収容した空箱Cはレール14と共にフレーム11から突出されて、搬送台車1の回収側空箱搭載棚3Aと干渉しない高さ位置にレール14を位置させて空箱回収のために待機する。待機中は空箱回収ライン13により運ばれてきた空箱Cは、空箱ストッカ12が空箱Cを搬送台車1に回収させた後に投入位置に復帰するまで、空箱回収ライン13上に止められた状態となる。待機位置において、図15に示すように、搬送台車1が回収位置に進入してくると、搬送台車1の回収側空箱搭載棚3Aが前記レール14の下側を通過すると共に、搬送台車1の後方の支柱5に設けた掻き落しアーム68がレール14上の空箱Cに当接して空箱Cを搬送台車1の進行方向に押出し、押出された空箱Cはレール14の端部から搬送台車1の回収側空箱搭載棚3Aに順次落下して搬送台車1に回収される。空箱Cが回収されて空箱ストッカ12が投入位置に復帰すると、再び空箱回収ライン13上の空箱Cがレール14上に集積される。
前記部品供給ステーション20は、図19〜図21に示すように、組立ラインのラインサイドにおいて、搬送台車1により搬送されてきた部品箱Bを受取り集積し、集積した部品箱Bを供給ライン23を通して順次組立ステージに供給するよう構成している。
具体的には、フレーム21に投入位置(図20、21参照)と受渡し待機位置(図19参照)との間でスライド移動可能に設けた部品箱ストッカ22と、部品箱ストッカ22が投入位置に位置している状態において集積した部品箱Bを組立ステージに移載する供給ライン23と、を備える。部品箱ストッカ22は、図示例では、複数(5個)の部品箱Bを集積する部品箱受取り棚27としての2組のころ付きのレール24を備え、図20に示すように、レール24上に部品箱Bが存在する間はレール24の一端をシリンダ25により上昇させて部品箱Bを供給ライン23を介して組立ステージに供給し、レール24上に集積されている部品箱Bが無くなると、図21に示すように、レール24を変更して再びレール24の端部をシリンダ25で上昇させて部品箱Bを供給ライン23を介して組立ステージに供給する。いずれのレール24上にも集積している部品箱Bが無くなると、図19に示すように、スライド移動して受渡し待機位置に移動する。
受渡し待機位置では、搬送台車1の供給側部品箱搭載棚2Bと干渉しない、若干低い高さ位置において、レール24をフレーム21から突出して位置させ、部品箱受取りのために待機する。待機位置において、図19に示すように、搬送台車1が供給位置に進入してくると、搬送台車1の供給側部品箱搭載棚2Bが前記レール24の上側を通過すると共に、部品箱ストッカ22に設けた掻き落しアーム26が供給側部品箱搭載棚2B上の部品箱Bの前面に当接して部品箱Bの進行を停止させて、搬送台車1の後方に押す。供給側部品箱搭載棚2Bは前後方向ローラ64が部品箱Bを支持しているため、搬送台車1の進行により供給側部品箱搭載棚2B上から円滑に押出され、部品箱Bは供給側部品箱搭載棚2Bの端部から滑り板66に案内されて部品箱ストッカ22のレール24上に順次落下し、部品箱ストッカ22のレール24上に集積される。部品箱Bが集積されて部品箱ストッカ22が投入位置に復帰すると、再び供給ライン23上に部品箱Bを供給する。
図22は車両組立生産ラインの一部と生産ラインへの本実施形態における部品供給装置のレイアウトの一例を示すものである。図22に示す車両組立生産ラインにおいては、二つの組立ステージ(例えば、左右のフロントドア組付と左右のリヤドア組付)が示されており、夫々組立ステージには、その上流側に部品供給ステーション20が配置される一方、夫々の組立ステージの下流には部品が抜取られた空箱回収ステーション10が配置されている。一方ピッキング場Pでは、例えば、右用および左用のフロントドア等の部品が夫々左右用の部品箱待機棚41に、生産順に車両1台分ずつ順列化させて収納した複数台分の部品箱Bが整列され、また、空箱Cの空箱返却棚31も左右用が夫々配置されている。また、他方ピッキング場Pでは、例えば、右用および左用のリヤドア等の部品が夫々左右用の部品箱待機棚42に、生産順に車両1台分ずつ順列化させて収納した複数台分の部品箱Bが整列され、また、空箱Cの空箱返却棚32も左右用が夫々配置されている。
以上のような構成の生産ラインを例として、ピッキング場Pから生産ラインへ前記した搬送台車1を利用して部品を供給する供給方法について、図23に示す手順および図24〜図41に示す動作に基づいて説明する。図示例では、組立ラインの一つの組立ステージ(例えば、リヤドア組付)の左側で空箱回収と部品供給を実行し、次いで組立ステージの反対側である右側で部品供給と空箱回収を実行するようにしている。図23においてはステップS2〜ステップS13までが左側への空箱回収と部品供給の実行であり、ステップS14〜ステップS24までが右側への部品供給と空箱回収の実行である。
ピッキング場Pからの搬送台車1には、図24に示すように、左右の部品箱搭載棚2に生産順に車両1台分ずつ順列化させて収納した複数台分の部品箱Bが搭載され、左右の空箱搭載棚3には何も搭載されない状態となっている。搬送台車1の左側(図示状態では右側)の供給側部品箱搭載棚2Bには、組立ステージの左側用の複数台分の部品箱Bが搭載され、右側(図示状態では左側)の受入側部品箱搭載棚2Aには組立ステージの右側用の複数台分の部品箱Bが搭載されている。
先ず、AGVで牽引して搬送台車1を軌道に沿って組立ステージの空箱回収ステーション10に運行走行させ(ステップS1)、空箱回収ステーション10の手前に達した段階で、配置されている進入指示器SG1による進入許可が出たか否かを判定する(ステップS2)。
進入許可が出たら、図25に示すように、AGVにより空箱回収ステーション10の空箱回収棚17の下側を、搬送台車1の回収側空箱搭載棚3Aが通過するよう進行させ(ステップS3)、図26および図27のように、AGVにより搬送台車1を更に進行させると、回収側空箱搭載棚3Aの後方に支柱5から突出している空箱掻き落しアーム68が、空箱回収ステーション10の空箱回収棚17に載っている空箱Cに当たり(ステップS4)、これら空箱Cを搬送台車1の進行方向に押出し、空箱回収棚17の先端から下方に落下する空箱Cを、その下側から進行方向前方へ迫出す回収側空箱搭載棚3A上に順次移載させる。搬送台車1の進行に伴い空箱回収棚17上の全ての空箱Cを回収側空箱搭載棚3A上に移載させて回収することができる(ステップS5)。その後に当該組立ステージの部品供給ステーション20に搬送台車1を進行させる(ステップS6)。
部品供給ステーション20に搬送台車1が進行すると、図28および図29に示すように、部品供給ステーション20の部品箱受取り棚27が搬送台車1の供給側部品箱搭載棚2Bの下部に侵入し、搬送台車1の傾斜戻しレバー55の作動辺を後方へ押し、次いで、部品供給ステーション20の部品箱受取り棚27の上側を搬送台車1の供給側部品箱搭載棚2Bが通過する(ステップS7)。搬送台車1の傾斜戻しレバー55の作動辺55Cの後方への移動は昇降機構50により部品箱搭載棚2を水平状態とするよう作動させるものであるが、搬送台車1の部品箱搭載棚2は既に水平状態であるため、空動作となる。更に搬送台車1を進行させると、供給側部品箱搭載棚2Bに搭載させている部品箱Bの前方に、部品供給ステーション20の部品箱受取り棚27の後端上方に配置されている掻き落しアーム26が当接し、搭載している部品箱Bの前進を阻止する(ステップS8)。
搬送台車1はAGVにより進行状態が継続されるため、供給側部品箱搭載棚2B上の部品箱Bは、棚板8に設けられている前後方向ローラ64に案内されて搬送台車1の後方に送られ滑り板66の上を滑って落下され、供給側部品箱搭載棚2Bの下方から迫出す部品供給ステーション20の部品箱受取り棚27上に、順次移載されていく。図30および図31に示すように、供給側部品箱搭載棚2B上の部品箱Bは、部品供給ステーション20の部品箱受取り棚27を通過した時点で、部品供給ステーション20の部品箱受取り棚27に供給完了となる(ステップS9)。
部品供給ステーション20の部品箱受取り棚27の終端下面部には、図32および図33に示すように、台車1の棚傾斜アーム58の作動辺58Cに当る位置に棚傾斜フック28が取付けられているため、搬送台車1の後部が、部品供給ステーション20の部品箱受取り棚27の終端を通過する時点で、台車1の棚傾斜アーム58の作動辺58Cが押し倒され(ステップS10)、昇降機構50により部品箱搭載棚2および空箱搭載棚3は同時に傾斜状態となる(ステップS11)。
即ち、前記昇降機構50は、棚傾斜レバー58が押し倒されると、図9、10に示すように、レバー58に繋がれたワイヤ57によりレール51がR方向に引かれて、変形Lリンク52の長尺レバー53にピン結合した受入側部品箱搭載棚2Aの内側枠体を下げる方向に、同時に、変形Lリンク52の短尺レバー54のピンに載っている供給側部品箱搭載棚2Bの内側枠体を上昇する方向に移動させる。
この時、受入側部品箱搭載棚2Aには部品箱Bが搭載されており重力がかかっているが、変型Lリンクの短尺レバー54のピンに乗っている供給側部品箱搭載棚2Bは、部品箱Bの供給が終了して空席状態で軽くなっているため、容易に持上げることができる。これにより、受入側部品箱搭載棚2A及び供給側部品箱搭載棚2Bは、傾斜状態となり、図34および図35に示すように、部品箱Bは反対側の部品箱搭載棚に移載される。
下段の回収側空箱搭載棚3Aおよび返却側空箱搭載棚3Bは、それぞれ部品箱搭載棚2と上下方向ワイヤ67A、67Bで交差して接続されているため、相互に逆の動作となって傾斜方向が逆になる。
図34および図35に示すように、搬送台車1の上段である受入側部品箱搭載棚2A上の部品箱B(右側用)は棚板8の左右方向ローラ61に乗って下段である供給側部品箱搭載棚2Bに滑走移動し、また、上段である回収側空箱搭載棚3A上の空箱Cは棚板8の左右方向ローラ61に乗って下段である返却側空箱搭載棚3Bに滑走移動する(ステップS12)。
搬送台車1は部品箱搭載棚2および空箱搭載棚3を傾斜させた状態で、無人運搬車(AGV)に牽引されたまま走行を続け、組立ラインの反対側に回り、次の部品箱供給ステーション20の部品箱受取り棚27の手前の進入指示器SG2に到達する(ステップS13)。そして、部品供給ステーション20の手前に配置されている進入指示器SG2による進入許可が出たか否かを判定する。
進入指示器SG2による進入許可が出ると、AGVにより搬送台車1を進行させ、部品供給ステーション20の部品箱受取り棚27が搬送台車1の供給側部品箱搭載棚2Bの下部に侵入し、搬送台車1の傾斜戻しレバー55の作動辺が後方へ押し倒される(ステップS15)。搬送台車1の傾斜戻しレバー55の作動辺55Cの後方への移動により昇降機構50が作動し、図36および図37に示すように、部品箱搭載棚2が水平状態に戻され、上下方向リンク67A、67Bで連結されている下方の空箱搭載棚3も同様に水平状態に戻る(ステップS16)。
即ち、前記昇降機構50は、傾斜戻しレバー55が押し倒されると、傾斜戻しレバー55に繋がれたワイヤ56により、レール51がF方向に引かれて、変形Lリンク52の長尺レバー53にピン結合した供給側部品箱搭載棚2Bを持上げる方向に、同時に、変形Lリンク52の短尺レバー54のピンに載っている供給側部品箱搭載棚2Bを下げる方向に、夫々力が加わる。
この時、供給側部品箱搭載棚2Bには部品箱Bを搭載して重力が大きくかかっているが、受入側部品箱搭載棚2Aは空席状態で軽いため、変形Lリンク52の長尺レバー53にピン結合している受入側部品箱搭載棚2Aは容易に持ち上がる。
これにより、左右の部品箱搭載棚2は、水平状態となり、傾斜状態にあった部品箱Bも水平状態に戻される。下段の回収側空箱搭載棚3Aおよび返却側空箱搭載棚3Bは、それぞれ左右の部品箱搭載棚2と上下方向ワイヤ67A、67Bで交差して接続されているため、上段の部品箱搭載棚2と同時に動作して水平方向に戻る。搬送台車1の進行に伴い、部品供給ステーション20の部品箱受取り棚27の上側を搬送台車1の供給側部品箱搭載棚2Bが通過する(ステップS17)。
更に搬送台車1が進行すると、供給側部品箱搭載棚2Bに搭載させている部品箱Bの前方に、部品供給ステーション20の部品箱受取り棚27の後端上方に配置されている掻き落しアーム26が当接し、搭載している部品箱Bの前進を阻止する(ステップS18)。
搬送台車1はAGVにより進行状態が継続されるため、供給側部品箱搭載棚2B上の部品箱Bは、棚板8に設けられている前後方向ローラ64に案内されて搬送台車1の後方に送られ滑り板66の上を滑って落下され、供給側部品箱搭載棚2Bの下方から迫出す部品供給ステーション20の部品箱受取り棚27上に、順次移載されていく。供給側部品箱搭載棚2B上の部品箱Bは、部品供給ステーション20の部品箱受取り棚27を通過した時点で、部品供給ステーション20の部品箱受取り棚27に供給完了となる(ステップS19)。
この部品供給ステーション20の部品箱受取り棚27の終端下面部には、搬送台車1の棚傾斜アーム58に当る位置に棚傾斜フックが取付けられておらず、部品箱供給完了後に台車1の棚傾斜アーム58を押し倒す構造となっていない。このため、台車1上段左右の棚2および台車1下段左右の棚3は水平状態のまま、部品供給ステーション20を通過する。
部品供給ステーション20を通過後の搬送台車1の左右の部品箱搭載棚2には、図38および図39に示すように、部品箱Bの供給を完了して空席状態となっており、搬送台車1の下段右側の返却側空箱搭載棚3Bには空箱Cがあり、下段左側の回収側空箱搭載棚3Aは空席状態となっている。搬送台車1は無人運搬車(AGV)に牽引されて最後の空箱回収ステーション10に搬送走行される(ステップS20)。
搬送台車1が空箱回収ステーション10に到達すると、図38および図39に示すように、空箱回収ステーション10の空箱回収棚17の下側を、搬送台車1の回収側空箱搭載棚3Aが通過するよう進行する(ステップS21)。AGVにより搬送台車1を更に進行させると、回収側空箱搭載棚3Aの後方に支柱5から突出している空箱掻き落しアーム68が、空箱回収ステーション10の空箱回収棚17に載っている空箱Cに当たり(ステップS22)、これら空箱Cを搬送台車1の進行方向に押出し、空箱回収棚17の先端から下方に落下する空箱Cを、その下側から進行方向前方へ迫出す回収側空箱搭載棚3A上に順次移載させる。そして、図40および図41に示すように、搬送台車1の進行に伴い空箱回収棚上の全ての空箱Cを回収側空箱搭載棚3A上に移載させて回収することができる(ステップS23)。
通過後における搬送台車1の上側左右の部品箱搭載棚2は部品箱Bの供給を完了して空席状態となっており、搬送台車1の下段左右の空箱搭載棚3には空箱Cが搭載された状態となっており、部品箱搭載場所(ピッキング場P)まで搬送走行される(ステップS24)。
以上は、本実施形態による搬送台車1を用いた一つの組立ステージの左右への部品供給方法および空箱回収方法の具体例を説明したものであるが、別の組立ステージの左右への部品供給および空箱回収にも同様に適用でき、また、二つの組立ステージ(例えば、図に示すライン前後に配置された組立ステージ)への種類の異なる部品供給および空箱回収にも同様に適用可能である。即ち、2種類の部品供給とその空箱回収に広く適用可能である。
また、上記した部品供給方法および空箱回収方法の具体例では、前段で空箱Cを回収した後に部品箱Bを供給し、後段で、部品箱Bを供給した後に空箱Cを回収する順序で部品供給を実施しているが、これは前段では組立ラインの下流から上流に搬送台車1を進行させ、後段では組立ラインの上流から下流に搬送台車1を進行させていることに起因して生じるものであり、部品箱供給と空箱回収とは必要に応じていずれが先に実行されるものであってもよい。
次に、図22に示す一方のピッキング場Pにおける空箱返却と部品箱搭載の方法について、図42に示す手順および図43〜図52に示す動作に基づいて説明する。図示例では、空箱返却後に部品箱搭載する工程を2回実施している。図42において、ステップS32〜ステップS34、ステップS46〜ステップS48が空箱返却の実行であり、ステップS36〜ステップS38、ステップS50〜ステップS52が部品箱搭載の実行である。
ピッキング場Pへ向かう搬送台車1には、図43に示すように、左右の部品箱搭載棚2は空席状態となっており、左右の空箱搭載棚3には複数台分の空箱Cが搭載された状態となっている。
先ず、AGVで牽引して搬送台車1を軌道に沿ってピッキング場Pの空箱返却ステーション30に運行走行させ(ステップS30)、空箱返却ステーション30の手前に達した段階で、配置されている進入指示器SG3による進入許可が出たか否かを判定する(ステップS31)。
進入許可が出たら、図43に示すように、AGVにより空箱返却ステーション30の空箱返却棚31の上側を、搬送台車1の返却側空箱搭載棚3Bが通過するよう進行させ(ステップS32)、AGVにより搬送台車1を更に進行させると、空箱返却棚31の後方に配置されている空箱掻き落しアーム33が、搬送台車1の返却側空箱搭載棚3Bに載っている空箱Cの前方側に当たり(ステップS33)、これら空箱Cの進行を阻止する。AGVにより搬送台車1は進行しているため、返却側空箱搭載棚3Bのみが前進し、空箱Cは返却側空箱搭載棚3Bの後方から下方に落下し、その下側に位置する空箱返却ステーション30の空箱返却棚31上に順次移載させる。搬送台車1の進行に伴い返却側空箱搭載棚3B上の全ての空箱Cを空箱返却棚31上に移載させて回収することができる(ステップS34)。その後に当該ピッキング場Pの部品待機ステーション40に搬送台車1を進行させる(ステップS35)。
部品待機ステーション40では、図44に示すように、搬送台車1上段の受入側部品箱搭載棚2Aを、部品待機ステーション40にある部品箱待機棚41の下側を通過させながら(ステップS36)、部品箱待機棚41の上にある部品箱Bを、受入側部品箱搭載棚2Aの後端にある部品箱掻き落しアーム65で前方へ押し(ステップS37)、部品箱待機棚41の前端から搬送台車1の受入側部品箱搭載棚2Aの上に掻き落としながら部品箱Bを搭載する(ステップS38)。
部品待機ステーション40の終端には、図45に示すように、棚傾斜フック42が配置されており、部品箱搭載後に、棚傾斜アーム58を押し倒して(ステップS39)昇降機構50を作動させて、図46に示すように、搬送台車1上段の部品箱搭載棚2の左右と下段の空箱搭載棚左右を、それぞれ上下させて傾斜状態にする(ステップS40)。図47に示すように、搬送台車1の部品箱搭載棚2の受入側部品箱搭載棚2A上の部品箱Bは供給側部品箱搭載棚2Bに移動し、空箱搭載棚3の回収側空箱搭載棚3A上の空箱Cは返却側空箱搭載棚3Bに移動する(ステップS41)。その後に、部品箱搭載棚2および空箱搭載棚3を傾斜状態としたまま、ピッキング場Pの次の空箱返却ステーション30に運搬走行する(ステップS42)。
次の空箱返却ステーション30の手前に達した段階で、配置されている進入指示器SG4による進入許可が出たか否かを判定する(ステップS43)。進入許可が出たらAGVにより搬送台車1を前進させる。次の空箱返却ステーション30では、図48に示すように、空箱返却棚31の前端に傾斜戻しフック34が配置されており、この傾斜戻しフック34により搬送台車1の傾斜戻しアーム55を押し倒して(ステップS44)、昇降機構50を作動させて、部品箱搭載棚2および空箱搭載棚3を夫々水平状態に戻す(ステップS45)。
AGVにより空箱返却ステーション30の空箱返却棚31の上側を、搬送台車1の返却側空箱搭載棚3Bが通過するよう進行させ(ステップS46)、AGVにより搬送台車1を更に進行させると、空箱返却棚31の後方に配置されている空箱掻き落しアーム35が、搬送台車1の返却側空箱搭載棚3Bに載っている空箱Cの前方側に当たり(ステップS47)、これら空箱Cの進行を阻止する。AGVにより搬送台車1は進行しているため、返却側空箱搭載棚3Bが前進し、空箱Cは返却側空箱搭載棚3Bの後方から下方に落下し、その下側に位置する空箱返却ステーション30の空箱返却棚31上に順次移載させる。図49に示すように、搬送台車1の進行に伴い返却側空箱搭載棚3B上の全ての空箱Cを空箱返却棚31上に移載させて回収することができる(ステップS48)。その後に当該ピッキング場Pの部品待機ステーション40に搬送台車1を進行させる(ステップS49)。
部品待機ステーション40では、図50に示すように、搬送台車1上段の受入側部品箱搭載棚2Aを、部品待機ステーション40にある部品箱待機棚41の下側を通過させながら(ステップS50)、部品箱待機棚41の上にある部品箱Bを、受入側部品箱搭載棚2Aの後端にある部品箱掻き落しアーム65で前方へ押し(ステップS51)、図51に示すように、部品箱待機棚41の前端から搬送台車1の受入側部品箱搭載棚2Aの上に掻き落としながら部品箱Bを搭載する(ステップS52)。
図52に示すように、搬送台車1の部品箱搭載棚2の受入側棚2Aおよび供給側棚2Bには夫々部品箱Bが搭載され、空箱搭載棚3の回収側棚3Aおよび返却側棚3Bは空箱Cが戻されて空席状態となっている。無人運搬車(AGV)で軌道上を牽引走行させて組立ラインの目的とする組立ステージに向かう(ステップS53)。
以上は、本実施形態による搬送台車1を用いた一つのピッキング場Pでの部品搭載方法および空箱返却方法の具体例を説明したものであるが、別のピッキング場Pでの部品搭載および空箱返却にも同様に適用できる。
また、上記した部品搭載方法および空箱返却方法の具体例では、前段後段共に空箱返却後に部品箱Bを搭載する順序で実施しているが、別のピッキング場Pに示すように、部品箱搭載後に空箱返却し、後段では空箱返却後に部品箱搭載を実施するものであってもよく、また、前段後段共に部品箱搭載後に空箱返却するものであっても、前段と後段とで空箱返却と部品箱搭載の順序が変化されるものであってもよい。
また、上記実施形態では、搬送台車1の昇降機構50を作動させるタイミングとして、回収側空箱搭載棚3Aへの空箱回収および供給側部品箱搭載棚2Bからの部品箱供給の組合せが終了した段階で、棚傾斜レバー58により部品箱搭載棚2および空箱搭載棚3を傾斜状態として、部品箱Bを受取側部品箱搭載棚2Aから供給側部品箱搭載棚2Bに移動させて供給棚2Bから供給可能とする一方、空箱Cを回収側空箱搭載棚3Aから返却側空箱搭載棚3Bに移動させて回収側空箱搭載棚3Aを空席状態として新たに空箱Cを回収可能とするようにしている。そして、これらの部品箱Bおよび空箱Cの移動が完了した段階で、例えば、次の空箱回収ステーション10若しくは部品供給ステーション20に進入する時点で、傾斜戻しレバー55により部品箱搭載棚2および空箱搭載棚3を再び水平状態に戻すようにしている。このため、2種類の部品箱Bの供給と空箱Cの回収が円滑に実行することができる。
また、ピッキング場Pにおいても、返却側空箱搭載棚3Bに搭載している空箱Cの返却と受入側部品箱搭載棚2Aへの部品箱Bの搭載が終了した段階で、棚傾斜レバー58により部品箱搭載棚2および空箱搭載棚3を傾斜状態として、部品箱Bを受入側部品箱搭載棚2Aから供給側部品箱搭載棚2B側に移動させて受入側部品箱搭載棚2Aへ部品箱Bを供給可能とする一方、空箱Cを回収側空箱搭載棚3Aから返却側空箱搭載棚3Bに移動させて返却側空箱搭載棚3Bへ搭載状態として空箱Cを返却可能とするようにしている。そして、これらの部品箱Bおよび空箱Cの移動が完了した段階で、例えば、次の空箱返却ステーション30若しくは部品待機ステーション40に進入する時点で、傾斜戻しレバー55により部品箱搭載棚2および空箱搭載棚3を再び水平状態に戻すようにしている。以上のようにしているため、2種類の部品箱Bの搭載と空箱Cの返却を円滑に実行することができる。
本実施形態においては、以下に記載する効果を奏することができる。
(ア)供給部品を収容した部品箱Bをピッキング場Pにおいて搭載し、組立ステージの部品供給ステーション20に搬送して投入する部品搬送台車1を使用する部品供給方法または部品搬送台車1であり、前記部品搬送台車1の部品箱搭載棚2は、ピッキング場Pの部品箱待機棚41の下側を通過可能であり且つ部品供給ステーション20の部品箱受取り棚27の上側を通過可能な高さに設定され、前記部品搬送台車1の部品箱搭載棚2の後端上方および部品供給ステーション20の部品受取り棚27の前端上方には、夫々部品箱掻き落しアーム26を設け、前記部品搬送台車1の部品箱搭載棚2をピッキング場Pの部品箱待機棚41の下方を通過させることにより部品箱待機棚41上の部品箱Bを掻き落しアーム65により押して待機棚41上を滑らせつつ待機棚41の前端から部品搬送台車1の部品箱搭載棚2に移載させ、部品供給ステーション20の部品受取り棚27の上方を通過させることにより、部品供給ステーション20の掻き落しアーム26により部品搬送台車1の部品箱搭載棚2上において部品箱Bを停止させて部品受取り棚27へ移載させるようにした。
このため、ピッキング場Pの部品箱待機棚41から部品搬送台車1の部品箱搭載棚2へ、および、部品搬送台車1の部品箱搭載棚2から部品供給ステーション20の部品箱受取り棚27への部品箱Bの移載を、部品搬送台車1の前進走行により部品箱Bを掻き落しアーム65、26により前方へ押出したり後方へ押出すことにより、一方の棚から下方に迫り出す他方の棚へ移動させることにより実行でき、部品搬送台車1を停止することなく自動搬送および移載ができ、高価な制御を必要とせずに省人化ができ、サイクルタイムの短縮ができる。また、これにより、搬送能力の向上や無人搬送車の必要台数の低減につながる。
(イ)供給部品を収容した部品箱Bをピッキング場Pにおいて搭載し、組立ステージの部品供給ステーション20に搬送して投入する部品搬送台車1を使用するにあたり、前記部品搬送台車1は、ピッキング場Pの部品箱待機棚41の下側を通過可能であり且つ部品供給ステーション20の部品箱受入棚27の上側を通過可能な高さに設定された台車1の左右に配置された部品箱搭載棚2と、一方の部品箱搭載棚2Aに搭載した部品箱Bを他方の部品箱搭載棚2Bへ移載する移載機構と、前記部品搬送台車1の一方の部品箱搭載棚2Aの後端上方に配置した部品箱掻き落し手段65とを備え、前記部品搬送台車1の一方の部品箱搭載棚2Aをピッキング場Pの部品箱待機棚41の下方を通過させることにより部品箱待機棚41上の部品箱Bを掻き落しアーム65により押して待機棚41上を滑らせつつ待機棚41の前端から部品搬送台車1の一方の部品箱搭載棚2Aに移載させ、次に、移載機構により一方の部品箱搭載棚2A上の部品箱Bを他方の部品箱搭載棚2Bへ移載し、前記部品搬送台車1の一方の部品箱搭載棚2Aをピッキング場Pの部品箱待機棚41の下方を通過させることにより部品箱待機棚41上の部品箱Bを掻き落しアーム65により押して待機棚41上を滑らせつつ待機棚41の前端から部品搬送台車1の一方の部品箱搭載棚2Aに移載させ、前記部品搬送台車1の他方の部品箱搭載棚2Bを部品供給ステーション20の部品受取り棚27の上方を通過させることにより、部品供給ステーション20の掻き落し手段26により部品搬送台車1の他方の部品箱搭載棚2B上において部品箱Bを停止させて部品受取り棚27へ移載させ、次いで、移載機構により一方の部品箱搭載棚2Aから他方の部品箱搭載棚2Bへ部品箱Bを移載させた後に、前記部品搬送台車1の他方の部品箱搭載棚2Bを部品供給ステーション20の部品受取り棚27の上方を通過させることにより、部品供給ステーション20の掻き落し手段26により部品搬送台車1の他方の部品箱搭載棚2B上において部品箱Bを停止させて部品受取り棚27へ移載させるようにした。
このため、異なる種類の部品箱Bを左右振り分けて積載することができ、複数の組立ステージへ一台の部品搬送台車1により夫々供給することができ、部品供給のサイクルタイムを短縮でき、搬送能力の向上や無人搬送車の必要台数の低減につながる。
(ウ)供給部品を収容した部品箱Bから部品が取出された空箱Cを組立ステージの空箱回収ステーション10において搭載し、ピッキング場Pの空箱返却ステーション30に搬送して返却する部品搬送台車1を使用するにあたり、前記部品搬送台車1は、空箱回収ステーション10の空箱回収棚17の下側を通過可能であり且つピッキング場Pの空箱返却棚31の上側を通過可能な高さに設定された台車1の左右に配置された空箱搭載棚3と、一方の空箱搭載棚3Aに搭載した空箱Cを他方の空箱搭載棚3Bへ移載する移載機構と、前記部品搬送台車1の一方の空箱搭載棚3Aの後端上方に配置した空箱掻き落し手段68とを備え、前記部品搬送台車1の一方の空箱搭載棚3Aを空箱回収ステーション10の空箱回収棚17の下方を通過させることにより空箱回収棚17上の空箱Cを掻き落しアーム68により押して空箱回収棚17上を滑らせつつ空箱回収棚17の前端から部品搬送台車1の一方の空箱搭載棚3Aに移載させ、次に、移載機構により一方の空箱搭載棚3A上の空箱Cを他方の空箱搭載棚3Bへ移載し、前記部品搬送台車1の一方の空箱搭載棚3Aを別の空箱回収ステーション10の空箱回収棚17の下方を通過させることにより空箱回収棚17上の空箱Cを掻き落しアーム68により押して空箱回収棚17上を滑らせつつ空箱回収棚17の前端から部品搬送台車1の一方の空箱搭載棚3Aに移載させ、前記部品搬送台車1の他方の空箱搭載棚3Bをピッキング場Pの空箱返却棚31の上方を通過させることにより、ピッキング場Pの掻き落し手段33により部品搬送台車1の他方の空箱搭載棚3B上において空箱Cを停止させて空箱返却棚33へ移載させ、次いで、移載機構により一方の空箱搭載棚3Aから他方の空箱搭載棚3Bへ空箱Cを移載させた後に、前記部品搬送台車1の他方の空箱搭載棚3Bをピッキング場Pの別の空箱返却棚31の上方を通過させることにより、ピッキング場Pの掻き落し手段33により部品搬送台車1の他方の空箱搭載棚3B上において空箱Cを停止させて空箱返却棚31へ移載させるようにした。
このため、異なる種類の空箱Cを左右振り分けて積載することができ、複数の組立ステージから一台の部品搬送台車1により夫々空箱Cを回収することができ、空箱回収のサイクルタイムを短縮でき、搬送能力の向上や無人搬送車の必要台数の低減につながる。
(エ)部品搬送台車1は、台車1の上段側の左右に部品箱搭載棚2を、また台車1の下段側の左右に空箱搭載棚3を備え、一方となる受入側部品箱搭載棚2Aとは左右方向反対側に一方となる回収側空箱搭載棚3Aを備えることにより、ピッキング場Pで種類の異なる部品箱Bを左右振り分けて搭載でき、二つの組立ステージへ部品箱Bを夫々供給する一方で部品が取出された空箱Cも夫々回収して搭載でき、回収した空箱Cをピッキング場Pで返却すると共に、新たに種類の異なる部品箱Bを振り分けて搭載できる。これにより、部品供給および空箱回収のサイクルタイムを短縮でき、搬送能力の向上や無人搬送車の必要台数の低減につながる。
(オ)上段側の一方の部品搭載棚2Aおよび下段側の一方の空箱搭載棚3Aは、他方の部品搭載棚2Bおよび空箱搭載棚3Bより高く形成され、前記移載機構は、一方の部品箱搭載棚2Aおよび空箱搭載棚3Aの台車1中央側の枠体8Bの上下方向位置を下げる一方、他方の部品箱搭載棚2Bおよび空箱搭載棚3Bの台車1中央側の枠体8Bの上下方向位置を上昇させることにより、両方の部品箱搭載棚2および空箱搭載棚3を同一面となるよう傾斜させて、一方の部品箱搭載棚2Aおよび空箱搭載棚3Aから他方の部品箱搭載棚2Bおよび空箱搭載棚3Bへ部品箱Bおよび空箱Cを移動可能とするため、水平状態では各棚に積載した部品箱Bや空箱Cの移動を抑制できる一方、傾斜状態では棚から棚への左右方向の部品箱Bや空箱Cの移動が容易に確実に行え、無人搬送車の走行を利用して、部品箱Bを台車1上で自動的に移動でき、人手または駆動機器が不要となる。
(カ)移載機構は、台車1の中央に前後方向にスライド移動可能に設けたレール51と、受入側部品箱搭載棚2A若しくは回収側空箱搭載棚3Aの台車1中央側の枠体8Bに連結した長尺レバー53と供給側部品箱搭載棚2B若しくは返却側空箱搭載棚3Bの台車1中央側の枠体8Bに連結した短尺レバー54とを直角よりも挟角状態で一体に備えて長尺レバー53および短尺レバー54の基点部分が左右方向ピンにより前記レール51に軸支されて揺動可能な複数の変形Lリンク52と、からなり、前記レール51が前後方向の一方の移動位置においては長尺レバー53を直立させて受入側部品箱搭載棚2A若しくは回収側空箱搭載棚3Aの中央側枠体8Bを上昇させると共に供給側部品箱搭載棚2B若しくは返却側空箱搭載棚3Bの中央側枠体8Bを下降させて、両搭載棚2、3を夫々水平状態とし、前記レール51が前後方向の他方の移動位置においては長尺レバー53を倒して受入側部品箱搭載棚2A若しくは回収側空箱搭載棚3Aの中央側枠体8Bを下降させると共に供給側部品箱搭載棚2B若しくは返却側空箱搭載棚3Bの中央側枠体8Bを上昇させて、両搭載棚2、3を傾斜した略同一面としている。
このため、部品搬送台車1の走行位置に対応して軌道軌跡上に設けた作動レバー55、58等によりレール51を必要に応じて前後にスライド移動させるのみで、各棚2、3の水平状態と傾斜状態とに切換えることができ、人手または駆動機器が不要となる。
(キ)移載機構は、台車1上段の受入側部品箱搭載棚2Aと供給側部品箱搭載棚2Bとを水平状態と傾斜状態とに切換えるよう配置され、台車1下段の回収側空箱搭載棚3Aの中央側枠体8Bは上下方向リンク67A,67Bにより受入側部品箱搭載棚2Aの中央側枠体8Bと上下動が連携され、返却側空箱搭載棚3Bの中央側枠体8Bは上下方向リンク67A、67Bにより供給側部品箱搭載棚2Bの中央側枠体8Bと上下動が連携されていることにより、移載機構の構造をより簡素化できる。
(ク)受入側および供給側の部品箱搭載棚2と回収側および返却側の空箱搭載棚3には、部品箱Bまたは空箱Cを台車1左右方向へ移動案内する複数のローラ61を備えていることにより、搭載している部品箱Bや空箱Cの左右方向への移動が確実に実行でき、部品箱供給および空箱回収の信頼性を向上できる。
(ケ)供給側部品箱搭載棚2Bと返却側空箱搭載棚3Bには、これらの搭載棚8が水平状態となる場合に、前記左右方向の複数のローラ61よりも高く突出して台車1前後方向に部品箱Bまたは空箱Cを移動案内する複数のローラ64を備えていることにより、部品箱供給および空箱返却が確実に実行でき、その信頼性を向上できる。
本発明は、部品(部品箱B)をピッキング場Pで積載して組立ラインの組立ステージに設けた部品供給ステーション20へ搬送して供給し、組立ステージで部品が取出された空箱Cを空箱回収ステーション10で積載してピッキング場Pにて回収する部品搬送台車1を使用する部品供給方法について説明したが、例えば、工場内への部品荷降ろしステーションで部品が収容された複数の部品箱Bを積載して搬送し、工場のピッキング場Pへ供給し、ピッキング場Pで部品が取出された空箱をピッキング場Pで積載し部品荷降ろしステーションに搬送して返却する場合においても採用することができる。
本発明の一実施形態を示す部品搬送台車の概略正面図。 同じく部品搬送台車の側面図。 同じく部品搬送台車の平面図。 部品搬送台車の前側支柱を取り払った説明図。 棚板が傾斜された状態の説明図。 棚板が傾斜された状態の正面図。 昇降機構の側面図。 昇降機構の台車正面方向からの断面図。 昇降機構の動作状態を示す側面図。 図9の動作状態の台車正面方向からの断面図。 棚板が傾斜された状態の部品搬送台車の側面図。 受入側部品箱搭載棚および回収側空箱搭載棚の水平状態(A)および傾斜状態(B)の棚板の各側面図。 供給側部品箱搭載棚および返却側空箱搭載棚の水平状態(A)および傾斜状態(B)の棚板の各側面図。 空箱搭載棚の平面図。 受渡し待機状態の空箱回収ステーションの平面図。 受渡し待機状態の空箱回収ステーションの側面図。 投入状態1の空箱回収ステーションの平面図(A)および側面図(B)。 投入状態2の空箱回収ステーションの平面図(A)および側面図(B)。 投入状態3の空箱回収ステーションの平面図(A)および側面図(B)。 受渡し待機状態の部品供給ステーションの平面図(A)および側面図(B)。 投入状態1の部品供給ステーションの平面図(A)および側面図(B)。 投入状態2の部品供給ステーションの平面図(A)および側面図(B)。 車両組立生産ラインの一部と生産ラインへの本実施形態における部品供給装置のレイアウト。 部品搬送台車による部品箱供給と空箱回収の手順を示す説明図。 空箱回収ステーション手前の部品搬送台車の正面図。 空箱回収ステーション手前の部品搬送台車の側面図。 空箱回収ステーション通過中の部品搬送台車の正面図。 空箱回収ステーション通過中の部品搬送台車の側面図。 部品供給ステーション進入時の部品搬送台車の正面図。 部品供給ステーション進入時の部品搬送台車の側面図。 部品供給ステーション通過中の部品搬送台車の正面図。 部品供給ステーション通過中の部品搬送台車の側面図。 部品供給ステーション通過後の部品搬送台車の正面図。 部品供給ステーション通過後の部品搬送台車の側面図。 図32に続く走行中の部品搬送台車の正面図。 図33に続く走行中の部品搬送台車の側面図。 組立ステージの反対側での部品供給ステーション進入時の部品搬送台車の正面図。 同じく組立ステージの反対側での部品供給ステーション進入時の部品搬送台車の側面図。 続く空箱回収ステーション進入時の部品搬送台車の正面図。 同じく空箱回収ステーション進入時の部品搬送台車の正面図。 空箱回収ステーション通過後の部品搬送台車の正面図。 空箱回収ステーション通過後の部品搬送台車の側面図。 部品搬送台車による部品箱搭載と空箱返却の手順を示す説明図。 空箱返却ステーション通過中の部品搬送台車の正面図。 部品箱待機ステーション通過中の部品搬送台車の正面図。 部品箱待機ステーション通過後の部品搬送台車の正面図。 図45に続く部品搬送台車の正面図。 図46に続く部品搬送台車の正面図。 空箱返却ステーション進入時の部品搬送台車の正面図。 空箱返却ステーション通過後の部品搬送台車の正面図。 部品箱待機ステーション進入時の部品搬送台車の正面図。 部品箱待機ステーション通過後の部品搬送台車の正面図。 組立ステージの搬送状態における部品搬送台車の正面図。
符号の説明
1 部品搬送台車、搬送台車
2 部品箱搭載棚
2A 受入側部品箱搭載棚
2B 供給側部品箱搭載棚
3 空箱搭載棚
3A 回収側空箱搭載棚
3B 返却側空箱搭載棚
8 棚板
10 空箱回収ステーション
17 空箱回収棚
20 部品供給ステーション
27 部品受取り棚
30 空箱返却ステーション
31 空箱返却棚
40 部品待機ステーション
41 部品箱待機棚
50 昇降機構
65、68 掻き落しアーム
61 左右方向ローラ
64 前後方向ローラ

Claims (14)

  1. 供給部品を収容した部品箱をピッキング場において搭載し、組立ステージの部品供給ステーションに搬送して投入する部品搬送台車を使用する部品供給方法であり、
    前記部品搬送台車の部品箱搭載棚は、ピッキング場の部品箱待機棚の下側を通過可能であり且つ部品供給ステーションの部品箱供給棚の上側を通過可能な高さに設定され、
    前記部品搬送台車の部品箱搭載棚の後端上方および部品供給ステーションの部品供給棚の前端上方には、夫々部品箱掻き落しアームを設け、
    前記部品搬送台車の部品箱搭載棚をピッキング場の部品箱待機棚の下方を通過させることにより部品箱待機棚上の部品箱を掻き落しアームにより押して待機棚上を滑らせつつ待機棚の前端から部品搬送台車の部品箱搭載棚に移載させ、部品供給ステーションの部品供給棚の上方を通過させることにより、部品供給ステーションの掻き落しアームにより部品搬送台車の部品箱搭載棚上において部品箱を停止させて部品供給棚へ移載させるようにしたことを特徴とする部品供給方法。
  2. 供給部品を収容した部品箱をピッキング場において搭載し、組立ステージの部品供給ステーションに搬送して投入する部品搬送台車を使用する部品供給方法であり、
    前記部品搬送台車は、ピッキング場の部品箱待機棚の下側を通過可能であり且つ部品供給ステーションの部品箱供給棚の上側を通過可能な高さに設定された台車の左右に配置された部品箱搭載棚と、一方の部品箱搭載棚に搭載した部品箱を他方の部品箱搭載棚へ移載する移載機構と、前記部品搬送台車の一方の部品箱搭載棚の後端上方に配置した部品箱掻き落し手段とを備え、
    前記部品搬送台車の一方の部品箱搭載棚をピッキング場の部品箱待機棚の下方を通過させることにより部品箱待機棚上の部品箱を掻き落しアームにより押して待機棚上を滑らせつつ待機棚の前端から部品搬送台車の一方の部品箱搭載棚に移載させ、
    次に、移載機構により一方の部品箱搭載棚上の部品箱を他方の部品箱搭載棚へ移載し、
    前記部品搬送台車の一方の部品箱搭載棚をピッキング場の部品箱待機棚の下方を通過させることにより部品箱待機棚上の部品箱を掻き落しアームにより押して待機棚上を滑らせつつ待機棚の前端から部品搬送台車の一方の部品箱搭載棚に移載させ、
    前記部品搬送台車の他方の部品箱搭載棚を部品供給ステーションの部品供給棚の上方を通過させることにより、部品供給ステーションの掻き落し手段により部品搬送台車の他方の部品箱搭載棚上において部品箱を停止させて部品供給棚へ移載させ、
    次いで、移載機構により一方の部品箱搭載棚から他方の部品箱搭載棚へ部品箱を移載させた後に、前記部品搬送台車の他方の部品箱搭載棚を部品供給ステーションの部品供給棚の上方を通過させることにより、部品供給ステーションの掻き落し手段により、部品搬送台車の他方の部品箱搭載棚上において部品箱を停止させて部品供給棚へ移載させるようにしたことを特徴とする部品供給方法。
  3. 供給部品を収容した部品箱から部品が取出された空箱を組立ステージの空箱回収ステーションにおいて搭載し、ピッキング場の空箱返却ステーションに搬送して返却する部品搬送台車を使用する部品供給方法であり、
    前記部品搬送台車の空箱搭載棚は、空箱回収ステーションの空箱回収棚の下側を通過可能であり且つピッキング場の空箱返却棚の上側を通過可能な高さに設定され、
    前記部品搬送台車の空箱搭載棚の後端上方およびピッキング場の空箱返却棚の前端上方には、夫々空箱掻き落しアームを設け、
    前記部品搬送台車の空箱搭載棚を空箱回収ステーションの空箱回収棚の下方を通過させることにより空箱回収棚上の空箱を掻き落しアームにより押して空箱回収棚上を滑らしつつ空箱回収棚の前端から部品搬送台車の空箱搭載棚に移載させ、ピッキング場の空箱返却棚の上方を通過させることにより、ピッキング場の掻き落しアームにより、部品搬送台車の空箱搭載棚上において空箱を停止させてピッキング場の空箱返却棚へ移載させることを特徴とする部品供給方法。
  4. 供給部品を収容した部品箱から部品が取出された空箱を組立ステージの空箱回収ステーションにおいて搭載し、ピッキング場の空箱返却ステーションに搬送して返却する部品搬送台車を使用する部品供給方法であり、
    前記部品搬送台車は、空箱回収ステーションの空箱回収棚の下側を通過可能であり且つピッキング場の空箱返却棚の上側を通過可能な高さに設定された台車の左右に配置された空箱搭載棚と、一方の空箱搭載棚に搭載した空箱を他方の空箱搭載棚へ移載する移載機構と、前記部品搬送台車の一方の空箱搭載棚の後端上方に配置した空箱掻き落し手段とを備え、
    前記部品搬送台車の一方の空箱搭載棚を空箱回収ステーションの空箱回収棚の下方を通過させることにより空箱回収棚上の空箱を掻き落しアームにより押して空箱回収棚上を滑らせつつ空箱回収棚の前端から部品搬送台車の一方の空箱搭載棚に移載させ、
    次に、移載機構により一方の空箱搭載棚上の空箱を他方の空箱搭載棚へ移載し、
    前記部品搬送台車の一方の空箱搭載棚を別の空箱回収ステーションの空箱回収棚の下方を通過させることにより空箱回収棚上の空箱を掻き落しアームにより押して空箱回収棚上を滑らせつつ空箱回収棚の前端から部品搬送台車の一方の空箱搭載棚に移載させ、
    前記部品搬送台車の他方の空箱搭載棚をピッキング場の空箱返却棚の上方を通過させることにより、ピッキング場の掻き落し手段により部品搬送台車の他方の空箱搭載棚上において空箱を停止させて空箱返却棚へ移載させ、
    次いで、移載機構により一方の空箱搭載棚から他方の空箱搭載棚へ空箱を移載させた後に、前記部品搬送台車の他方の空箱搭載棚をピッキング場の別の空箱返却棚の上方を通過させることにより、ピッキング場の掻き落し手段により部品搬送台車の他方の空箱搭載棚上において空箱を停止させて空箱返却棚へ移載させるようにしたことを特徴とする部品供給方法。
  5. 供給部品を収容した部品箱をピッキング場において搭載し、組立ステージの部品供給ステーションに搬送して投入する部品搬送台車であり、
    前記部品搬送台車は、ピッキング場の部品箱待機棚の下側を通過可能であり且つ部品供給ステーションの部品箱供給棚の上側を通過可能な高さに設定され、後端上方に部品箱掻き落しアームを有する部品箱搭載棚を備え、
    前記部品搬送台車の部品箱搭載棚をピッキング場の部品箱待機棚の下方を通過させることにより部品箱待機棚上の部品箱を掻き落しアームにより押して待機棚上を滑らせつつ待機棚の前端から部品搬送台車の部品箱搭載棚に移載させ、部品供給ステーションの部品供給棚の上方を通過させることにより、部品供給ステーションの掻き落し手段により、部品搬送台車の部品箱搭載棚上において部品箱を停止させて部品供給棚へ移載させることを特徴とする部品搬送台車。
  6. 供給部品を収容した部品箱をピッキング場において搭載し、組立ステージの部品供給ステーションに搬送して投入する部品搬送台車であり、
    前記部品搬送台車は、ピッキング場の部品箱待機棚の下側を通過可能であり且つ部品供給ステーションの部品箱供給棚の上側を通過可能な高さに設定された台車の左右に配置された部品箱搭載棚と、一方の部品箱搭載棚に搭載した部品箱を他方の部品箱搭載棚へ移載する移載機構と、前記部品搬送台車の一方の部品箱搭載棚の後端上方に配置した部品箱掻き落し手段とを備え、
    前記部品搬送台車の一方の部品箱搭載棚をピッキング場の部品箱待機棚の下方を通過させることにより部品箱待機棚上の部品箱を掻き落しアームにより押して待機棚上を滑らせつつ待機棚の前端から部品搬送台車の一方の部品箱搭載棚に移載させ、
    前記移載機構により一方の部品箱搭載棚上の部品箱を他方の部品箱搭載棚へ移載した後に、一方の部品箱搭載棚をピッキング場の別の部品箱待機棚の下方を通過させることにより部品箱待機棚上の部品箱を掻き落しアームにより押して待機棚上を滑らせつつ待機棚の前端から部品搬送台車の一方の部品箱搭載棚に移載させて、部品供給ステーションに搬送し、
    前記部品搬送台車の他方の部品箱搭載棚を部品供給ステーションの部品供給棚の上方を通過させることにより、部品供給ステーションの掻き落し手段により部品搬送台車の他方の部品箱搭載棚上において部品箱を停止させて部品供給棚へ移載させ、
    次いで、移載機構により一方の部品箱搭載棚から他方の部品箱搭載棚へ部品箱を移載させた後に、前記部品搬送台車の他方の部品箱搭載棚を部品供給ステーションの部品供給棚の上方を通過させることにより、部品供給ステーションの掻き落し手段により部品搬送台車の他方の部品箱搭載棚上において部品箱を停止させて部品供給棚へ移載させることを特徴とする部品搬送台車。
  7. 供給部品を収容した部品箱から部品が取出された空箱を組立ステージの空箱回収ステーションにおいて搭載し、ピッキング場の空箱返却ステーションに搬送して返却する部品搬送台車であり、
    前記部品搬送台車の空箱搭載棚は、空箱回収ステーションの空箱回収棚の下側を通過可能であり且つピッキング場の空箱返却棚の上側を通過可能な高さに設定され、
    前記部品搬送台車の空箱搭載棚の後端上方およびピッキング場の空箱返却棚の前端上方には、夫々空箱掻き落しアームを設け、
    前記部品搬送台車の空箱搭載棚を空箱回収ステーションの空箱回収棚の下方を通過させることにより空箱回収棚上の空箱を掻き落しアームにより押して空箱回収棚上を滑らしつつ空箱回収棚の前端から部品搬送台車の空箱搭載棚に移載させ、ピッキング場の空箱返却棚の上方を通過させることにより、ピッキング場の掻き落しアームにより部品搬送台車の空箱搭載棚上において空箱を停止させてピッキング場の空箱返却棚へ移載させることを特徴とする部品搬送台車。
  8. 供給部品を収容した部品箱から部品が取出された空箱を組立ステージの空箱回収ステーションにおいて搭載し、ピッキング場の空箱返却ステーションに搬送して返却する部品搬送台車であり、
    前記部品搬送台車は、空箱回収ステーションの空箱回収棚の下側を通過可能であり且つピッキング場の空箱返却棚の上側を通過可能な高さに設定された台車の左右に配置された空箱搭載棚と、一方の空箱搭載棚に搭載した空箱を他方の空箱搭載棚へ移載する移載機構と、前記部品搬送台車の一方の空箱搭載棚の後端上方に配置した空箱掻き落し手段とを備え、
    前記部品搬送台車の一方の空箱搭載棚を空箱回収ステーションの空箱回収棚の下方を通過させることにより空箱回収棚上の空箱を掻き落しアームにより押して空箱回収棚上を滑らせつつ空箱回収棚の前端から部品搬送台車の一方の空箱搭載棚に移載させ、
    次に、移載機構により一方の空箱搭載棚上の空箱を他方の空箱搭載棚へ移載した後に、一方の空箱搭載棚を別の空箱回収ステーションの空箱回収棚の下方を通過させることにより空箱回収棚上の空箱を掻き落しアームにより押して空箱回収棚上を滑らせつつ空箱回収棚の前端から部品搬送台車の一方の空箱搭載棚に移載させて、ピッキング場に搬送し、
    前記部品搬送台車の他方の空箱搭載棚をピッキング場の空箱返却棚の上方を通過させることにより、ピッキング場の掻き落し手段により部品搬送台車の他方の空箱搭載棚上において空箱を停止させて空箱返却棚へ移載させ、
    次いで、移載機構により一方の空箱搭載棚から他方の空箱搭載棚へ空箱を移載させた後に、前記部品搬送台車の他方の空箱搭載棚をピッキング場の別の空箱返却棚の上方を通過させることにより、ピッキング場の掻き落し手段により部品搬送台車の他方の空箱搭載棚上において空箱を停止させて空箱返却棚へ移載させることを特徴とする部品搬送台車。
  9. 前記部品搬送台車は、台車の上段側に部品箱搭載棚を、また台車の下段側に空箱搭載棚を備え、一方の部品箱搭載棚とは左右方向反対側に一方の空箱搭載棚を備えることを特徴とする請求項6または請求項8に記載の部品搬送台車。
  10. 前記上段側の一方の部品搭載棚および下段側の一方の空箱搭載棚は、他方の部品搭載棚および空箱搭載棚より高く形成され、前記移載機構は一方の部品箱搭載棚および空箱搭載棚の台車中央側の枠体の上下方向位置を下げる一方、他方の部品箱搭載棚および空箱搭載棚の台車中央側の枠体の上下方向位置を上昇させることにより、両方の部品箱搭載棚および空箱搭載棚を同一面となるよう傾斜させて、一方の部品箱搭載棚および空箱搭載棚から他方の部品箱搭載棚および空箱搭載棚へ部品箱および空箱を移動可能とするものであることを特徴とする請求項9に記載の部品搬送台車。
  11. 前記移載機構は、台車の中央に前後方向にスライド移動可能に設けたレールと、受入側部品箱搭載棚若しくは回収側空箱搭載棚の台車中央側の枠体に連結した長尺レバーと供給側部品箱搭載棚若しくは返却側空箱搭載棚の台車中央側の枠体に連結した短尺レバーとを直角よりも挟角状態で一体に備えて長尺レバーおよび短尺レバーの基点部分が左右方向ピンにより前記レールに軸支されて揺動可能な複数の変形Lリンクと、からなり、
    前記レールが前後方向の一方の移動位置においては長尺レバーを直立させて受入側部品箱搭載棚若しくは回収側空箱搭載棚の中央側枠体を上昇させると共に供給側部品箱搭載棚若しくは返却側空箱搭載棚の中央側枠体を下降させて、両搭載棚を夫々水平状態とし、前記レールが前後方向の他方の移動位置においては長尺レバーを倒して受入側部品箱搭載棚若しくは回収側空箱搭載棚の中央側枠体を下降させると共に供給側部品箱搭載棚若しくは返却側空箱搭載棚の中央側枠体を上昇させて、両搭載棚を傾斜した略同一面とすることを特徴とする請求項6および請求項8から請求項10のいずれか一つに記載の部品搬送台車。
  12. 前記移載機構は台車上段の受入側部品箱搭載棚と供給側部品箱搭載棚とを水平状態と傾斜状態とに切換えるよう配置され、台車下段の回収側空箱搭載棚の中央側枠体は上下方向リンクにより受入側部品箱搭載棚の中央側枠体と上下動が連携され、返却側空箱搭載棚の中央側枠体は上下方向リンクにより供給側部品箱搭載棚の中央側枠体と上下動が連携されていることを特徴とする請求項11に記載の部品搬送台車。
  13. 前記受入側および供給側の部品箱搭載棚と回収側および返却側の空箱搭載棚には、部品箱または空箱を台車左右方向へ移動案内する複数のローラを備えていることを特徴とする請求項6および請求項8から請求項12のいずれか一つに記載の部品搬送台車。
  14. 前記供給側部品箱搭載棚と返却側空箱搭載棚には、これらの搭載棚が水平状態となる場合に、前記左右方向の複数のローラよりも高く突出して台車前後方向に部品箱または空箱を移動案内する複数のローラを備えていることを特徴とする請求項6および請求項8から請求項13のいずれか一つに記載の部品搬送台車。
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