JP4783381B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置の製造技術に関し、特に、半導体ウェハから複数の半導体チップを個片化するダイシング工程に適用して有効な技術に関するものである。
特開平9−1542号公報(特許文献1)には、半導体ウェハなどの薄板状素材から規定寸法の複数部材を切り出す切断工程において、薄板状素材の周辺部に存在する小片が飛散して切断ブレードや薄板状素材に当たり、これらの破損を回避する技術が開示されている。具体的には、半導体ウェハに沿う切断ストローク(切断領域)をスクライブラインの全長より短く設定して、半導体ウェハの周辺部に切断しない部分を残すとしている。
特開2002−43254号公報(特許文献2)には、半導体ウェハの外端を検知する手段を備えたダイシング装置によって、ダイシングを行なう技術が開示されている。具体的には、半導体ウェハの外端を検知する手段によって検知した外端のデータを記憶させ、このデータに基づき、外端の一方から一定の範囲内方から切削を開始する。そして、外端の他方から一定の範囲内方まで切削するとしている。
特開平5−90406号公報(特許文献3)には、半導体ウェハをカットするときに、半導体ウェハ周縁部外からダイシングする第一のカットラインと、半導体ウェハの周縁部内からダイシングする第二のカットラインとを縦横両ダイシング方向に交互に設ける技術が開示されている。
特開平6−224298号公報(特許文献4)には、切断を中止してダイシングテーブルから半導体ウェハを一旦取り外した後、切断を再開しても、不良部分の発生が少ないように改良された半導体ウェハのダイシング方法が開示されている。具体的には、カッティングライン上で一部切り残し部分が生じるようにして半導体ウェハを切断する。そして、切断を中止してダイシングテーブルから半導体ウェハを取り外す。その後、ブレードを交換して再び半導体ウェハの切断を開始する。このとき、カッティングライン上で一部切り残した部分を切断するとしている。
また、2段階の切断工程で1つのダイシングラインを形成する技術(ステップカット)が開示されている(非特許文献1)。
特開平9−1542号公報 特開2002−43254号公報 特開平5−90406号公報 特開平6−224298号公報 SEMICONDUCTOR MANUFACTURING HANDBOOK(項目20.4.2参照)
半導体装置の製造工程では、いわゆる前工程によって半導体ウェハのチップ領域上に回路素子および多層配線が形成される。その後、回路素子および多層配線が形成された半導体ウェハは、いわゆる後工程の一部であるダイシング工程によって、個々の半導体チップに切断される。
ダイシング工程は、ダイシングテープを貼り付けたダイシングフレーム上に半導体ウェハを搭載し、半導体ウェハの縦横に形成されているスクライブラインに沿って、半導体ウェハを切断することにより行なわれる。このダイシング工程で形成される切断線である複数のダイシングラインのそれぞれは、半導体ウェハを完全に切断している。すなわち、半導体ウェハに対して縦横に形成されるダイシングラインは、半導体ウェハの端部から端部まで切断し半導体チップを切り離している。
ところが、半導体ウェハは略円形状をしているのに対し、個片化される半導体チップは、矩形形状をしている。つまり、半導体ウェハの中央部では、矩形形状の良品を取得することができるが、半導体ウェハの外周部では、矩形形状とは異なる例えば三角形状をした異形の小片が形成される。すなわち、半導体ウェハを完全に切断するようにダイシングラインを形成すると、半導体ウェハの外周部で例えば三角形状をした小片が切り離されて生成されることになる。ダイシングは、半導体ウェハをダイシングテープに貼り付けている状態で実施されるため、通常、三角形状をした小片もダイシングテープに貼り付いている。
しかし、半導体ウェハから個片化する半導体チップのサイズが小さくなりつつある。したがって、半導体ウェハに形成されるダイシングラインの間隔も狭くなってきている。このため、ダイシングにより形成される小片のサイズが小さくなる。特に、液晶表示装置のドライバとして使用される半導体チップは例えば長方形の形状をしており、長方形の短辺方向を形成するダイシングラインの間隔は狭くなっている。
ダイシングにより形成される小片が小さくなると、ダイシングテープとの接着面積が小さくなるので、小片とダイシングテープとの接着力が低下する。このため、小片がダイシングにより切り離される瞬間、ダイシングの際の勢いで小片が飛散し、飛散方向によっては、半導体ウェハ上に形成されている良品チップの表面に接触する。これにより、良品チップを傷つけてしまい、製造歩留まりを低下させる問題点が発生する。
本発明の目的は、ダイシングの際形成される異形の小片の飛散を防止することにより、半導体装置の製造歩留まりを向上させることができる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本願で開示される1つの発明は、以下の工程を備える。(a)半導体ウェハの第1方向に沿ってダイシングすることにより複数の第1ダイシングラインからなる第1ダイシングライン群を形成する工程、(b)前記第1方向と直交する第2方向に沿って前記半導体ウェハをダイシングすることにより複数の第2ダイシングラインからなる第2ダイシングライン群を形成する工程。ここで、前記(a)工程は、前記半導体ウェハの外部からダイシングを開始し、前記半導体ウェハを切断した後、前記半導体ウェハの外部でダイシングを終了し、前記(b)工程は以下の工程を含む。(b1)前記半導体ウェハの外部からダイシングを開始し、前記半導体ウェハを切断した後、前記半導体ウェハの外部でダイシングを終了する工程、(b2)前記半導体ウェハの外部からダイシングを開始し、前記半導体ウェハの内部でダイシングを終了する工程。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
半導体ウェハの外周部に形成される異形の小片を切り離さないようにダイシングラインを形成するので、小片が半導体ウェハから切り離されることを防止することができる。したがって、小片が切り離されて半導体ウェハの良品チップ上に飛散することにより、良品チップを傷つけることがないので、半導体装置の製造歩留まりを向上させることができる。
ダイシングテープを貼り付けたダイシングフレーム内に半導体ウェハを配置した状態を示す平面図である。 図1のA−A線で切断した断面を示す断面図である。 本発明の実施の形態1におけるダイシングを実施した状態を示す平面図である。 図3のA−A線で切断した断面を示す断面図である。 半導体ウェハをダイシングするダイシング装置を示す図である。 ダイシング動作を説明する部分断面図である。 図6に続くダイシング動作を説明する部分断面図である。 図7に続くダイシング動作を説明する部分断面図である。 ダイシング動作を説明する部分断面図である。 図9に続くダイシング動作を説明する部分断面図である。 図10に続くダイシング動作を説明する部分断面図である。 ステップカットを説明する図である。 図12に続くステップカットを説明する図である。 ダイシング動作を説明する平面図である。 図14に続くダイシング動作を説明する平面図である。 図15に続くダイシング動作を説明する平面図である。 図16に続くダイシング動作を説明する平面図である。 図17に続くダイシング動作を説明する平面図である。 図18に続くダイシング動作を説明する平面図である。 ダイシングをする他の構成を示した平面図である。 半導体ウェハの外周部近傍を拡大した図であって、半導体ウェハの表面から見た平面図である。 半導体ウェハの外周部近傍を拡大した図であって、半導体ウェハの裏面から見た平面図である。 図21のA−A線で切断した断面を示す断面図である。 図23の一部を拡大した図である。 半導体ウェハの外周部近傍を拡大した図であって、半導体ウェハの表面から見た平面図である。 半導体ウェハの外周部近傍を拡大した図であって、半導体ウェハの裏面から見た平面図である。 小片の飛散方向を検討した図である。 半導体ウェハに紫外線を照射する工程を示した平面図である。 図28のA−A線で切断した断面を示す断面図である。 半導体ウェハを示す平面図である。 ダイシングラインの幅を拡張した半導体ウェハを示す平面図である。 半導体ウェハの外周部近傍を拡大した図であって、半導体ウェハの裏面から見た平面図である。 ダイシングラインの幅を拡張した半導体ウェハの外周部近傍を拡大した図であって、半導体ウェハの裏面から見た平面図である。 半導体チップをピックアップする状態を示す図である。 半導体チップをピックアップする状態を示す図である。 LCDドライバ用の半導体チップを示す平面図である。 LCDドライバ用の半導体チップをガラス基板に実装した状態を示す断面図である。 液晶表示装置を示す図である。 裏面を研削した半導体ウェハの端部とダイシングテープとが接着している状態を示す断面図である。 裏面を研削していない半導体ウェハの端部とダイシングテープとが接着している状態を示す断面図である。 小片の面積と飛散率の関係を示すグラフである。 実施の形態2における半導体ウェハを示す平面図である。 半導体ウェハの外周部近傍を拡大した図であって、半導体ウェハの表面から見た平面図である。 半導体ウェハの外周部近傍を拡大した図であって、半導体ウェハの裏面から見た平面図である。 図42のA領域を拡大した図である。 縦方向および横方向のダイシングラインをステップカットにより形成した場合の半導体ウェハの一部を拡大した図である。
本願発明を詳細に説明する前に、本願における用語の意味を説明すると次の通りである。
半導体ウェハとは、集積回路の製造に用いるシリコン単結晶基板(一般にほぼ平面円形状)、サファイア基板、ガラス基板、その他の絶縁、反絶縁または半導体基板等並びにそれらの複合的基板を言う。また、本願において半導体装置というときは、シリコンウェハやサファイア基板等の半導体または絶縁体基板上に作られるものだけでなく、特に、そうでない旨明示された場合を除き、TFT(Thin-Film-Transistor)およびSTN(Super-Twisted-Nematic)液晶等のようなガラス等の他の絶縁基板上に作られるもの等も含むものとする。
ダイシングとは、多数の半導体装置が作り込まれた半導体ウェハを切断して、半導体ウェハを個々の半導体チップに分離することをいう。
ダイシングラインとは、半導体ウェハを切断する個々の切断線をいい、通常半導体ウェハの第1方向と、この第1方向に直交する第2方向に沿って形成される。
ダイシングライン群とは、所定方向に沿って形成された複数のダイシングラインをいう。
外周部とは、直交するダイシングラインにより切り取られた場合に、正常な良品の半導体チップの形状と異なる形状になる領域をいい、小片を生じない領域をいう。
異形外周部とは、直交するダイシングラインにより切り取られた場合に、正常な良品の半導体チップの形状と異なる形状になる領域のうち、略三角形の形状をした領域であって、小片を生じる領域をいう。したがって、異形外周部は、外周部に比べて小さい領域となっている。
小片とは、異形外周部を切断した場合に生成される略三角形の形状のもののうち、ダイシングテープとの接着面積が小さいために接着力が弱く、ダイシングの際飛散するおそれがあるものをいう。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうではないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
本実施の形態1では、液晶表示装置に使用されるLCD(Liquid Crystal Display)ドライバ(半導体装置)の製造方法について説明する。
まず、略円盤状をした半導体ウェハのチップ領域上に、周知の技術を使用してMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)などの回路素子を形成する。そして、半導体ウェハ上に形成したMISFETの上層に多層配線を形成する。多層配線は、例えば酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜を介して形成された、例えばアルミニウム膜あるいはアルミニウムを主要成分とするアルミニウム合金膜からなる金属配線などから形成される。なお、多層配線を構成する一部の層またはほぼ全部の層を銅膜あるいは銅を主成分とする膜から構成するようにしてもよい(ダマシン配線)。そして、多層配線上には、例えば、金膜よりなるバンプ電極が形成される。このようにして、半導体ウェハ上にMISFETおよび多層配線を形成する。
次に、図1および図2に示すように、粘着性を有するダイシングテープ2を貼り付けたダイシングフレーム1を用意する。そして、ダイシングテープ2上に半導体ウェハ3を固着する。半導体ウェハ3は、MISFETや多層配線を形成した素子形成面(主面)と反対側の面である裏面をダイシングテープ2に接着するように配置される。なお、ダイシングテープ2の粘着性は、紫外線を照射することにより低下するような材質のものが使用される。
続いて、図3および図4に示すように、ダイシングテープ2上に配置した半導体ウェハ3をダイシングすることにより、複数の半導体チップに個片化する。このダイシングにより、半導体ウェハ3は縦横に切断されて、半導体ウェハ3に複数のダイシングラインが形成される。半導体ウェハ3の横方向(第1方向)には、第1方向のダイシングライン群(第1ダイシングライン群)として複数のダイシングライン(第1ダイシングライン)4が形成されている。個々のダイシングライン4は、半導体ウェハ3の外部から開始するように形成され、半導体ウェハ3を切断した後、半導体ウェハ3の外部で終了している。すなわち、個々のダイシングライン4は、半導体ウェハ3を完全に切断している。一方、ダイシングライン4に直交する方向(半導体ウェハ3の縦方向)(第2方向)には、第2方向のダイシングライン群(第2ダイシングライン群)として複数のダイシングライン(第2ダイシングライン)5a、5bが形成されている。ここで、直交する方向と記載しているが、非直交状態で交差するものを除外するものではない。半導体ウェハ3の縦方向に形成されたダイシングライン群(ダイシングライン5a、5b)のうち、ダイシングライン5aは、ダイシングライン4と同様に、半導体ウェハ3の外部から開始するように形成され、半導体ウェハ3を切断した後、半導体ウェハ3の外部で終了している。これに対し、ダイシングライン5bは、半導体ウェハ3の外部から開始するように形成され、半導体ウェハ3の内部で切断を終了するように形成されている。
このように、半導体ウェハ3の縦横に形成されたダイシングライン群のうち、一方向(例えば、半導体ウェハ3の縦方向)のダイシングライン群については、半導体ウェハ3を完全に切断するラインと半導体ウェハ3の切断を内部で停止するラインが存在する。この点が本願で開示される1つの発明の1つの特徴である。半導体ウェハ3は、略円盤状の形状をしているので、縦横に直線状に形成されるダイシングラインで切断すると、半導体ウェハ3の中央部の領域では、矩形形状をした半導体チップを取得できる。ここで、矩形形状とは、四隅の角度が直角である直角四辺形をいい、例えば長方形や正方形が含まれる。本実施の形態では、矩形形状をした半導体チップとして、主に長方形の形状をした半導体チップについて説明するが、正方形の形状をした半導体チップでもよいのはもちろんである。
一方、半導体ウェハ3の外周部では、半導体ウェハ3の外端が曲線形状をしているため、矩形形状とは異なる略三角形状の異形外周部5cが形成される。この異形外周部5cは、直交するダイシングラインにより切り取られた場合に、正常な良品の半導体チップの形状と異なる形状になる領域のうち、略三角形の形状をした領域をいい、小片を生じる領域として定義される。この異形外周部5cをダイシングラインによって切断してしまうと、略三角形状の小片が生成されてしまう。この小さな小片は、ダイシングテープ2との接着面積が小さいため接着力が弱く、ダイシングによる切断時の勢いによって、飛散してしまう。例えば、小片が良品の半導体チップ上に飛散すると、良品の半導体チップの表面を傷つけてしまう問題点が発生する。このため、半導体装置の製造歩留まりが低下してしまう。
そこで、本実施の形態1では、図3に示すように、異形外周部5cを切断するダイシングライン5bについては、異形外周部5cを切断する前に切断を停止している。これにより、異形外周部5cは、ダイシングライン5bによって切断されないので、異形外周部5cを切断することにより形成される小片の飛散を防止できる。つまり、本実施の形態1では、第2方向のダイシングライン群(複数のダイシングライン5a、5b)のうち、異形外周部5cを切断してしまうダイシングライン5bに対してだけ半導体ウェハ3の内部で切断を停止し、それ以外のダイシングライン5aに対しては、半導体ウェハ3の外部まで切断動作を行なっている。
半導体ウェハ3の内部で切断を停止するダイシングライン5bは、例えば、異形外周部5cを切断して小片を発生するおそれのある数本程度のダイシングラインである。それ以外のダイシングラインについては、図3に示すダイシングライン5aのように、半導体ウェハ3を完全に切断している。したがって、異形外周部5cを含む外周部は、半導体ウェハ3の内部で切断を停止する数本のダイシングライン5bを介したダイシングライン5aによって切断されることになる。しかし、数本のダイシングライン5bで異形外周部5cを切断しないため、ダイシングライン5bで異形外周部5cを切断するとした場合に形成される小片の飛散を防止できる。すなわち、数本のダイシングライン5bを介したダイシングライン5aで切断される外周部の大きさは大きい。このため、ダイシングテープ2との接着力が強いため、切断される外周部が飛散することはない。
一方で、第1方向のダイシングライン群(複数のダイシングライン4)については、半導体ウェハ3の外部から開始するように形成され、半導体ウェハ3を切断した後、半導体ウェハ3の外部で終了している。同様に、第2方向のダイシングライン群のうち複数のダイシングライン5aについても半導体ウェハ3の外部から開始するように形成され、半導体ウェハ3を切断した後、半導体ウェハ3の外部で終了している。したがって、半導体ウェハ3の内部で切断を停止するダイシングライン5b以外のダイシングラインについては、半導体ウェハ3を完全に切断しているので、後述するダイシング幅拡張工程によって半導体チップ間のダイシング幅を充分に拡張することができる。このため、隣接する半導体チップ間の接触を防止しながらピックアップすることができ、半導体チップの割れや欠けを防止できる。
本実施の形態1は、例えばLCDドライバのように長辺と短辺が存在する長方形状の半導体チップの短辺を切り取るダイシングライン群のように、間隔が狭いダイシングライン群を必要とする場合に有効である。この間隔の狭いダイシングライン群によって異形外周部を切断すると、接着面積の小さな小片が発生しやすいが、本実施の形態1のように、異形外周部5cを切断するおそれのある数本のダイシングラインについて、半導体ウェハ3の内部で切断を停止するように構成することで、接着面積の小さな小片の発生を防止できる。なお、半導体ウェハ3の内部で切断を停止するダイシングラインの本数は、数本に限らず、これ以上であっても以下であってもよい。要は、切断される外周部の大きさがダイシングテープ2との接着力を維持して剥がれない程度の大きさになるようにすればよい。
次に、本実施の形態1におけるダイシング工程についてさらに説明する。図5は、半導体ウェハ3をダイシングするダイシング装置6を示す図である。図5に示すように、ダイシング装置6は、ブレード7およびブレード洗浄ノズル8を有している。ブレード7は、回転して半導体ウェハ3を切断できるように構成されており、ブレード洗浄ノズル8は、ブレード7を洗浄する洗浄水を放出できるように構成されている。また、図5に示してはいないが、ブレード7の奥には、半導体ウェハ3を切断する際に使用する切削水を出す切削水ノズルが設けられている。
続いて、このように構成されたダイシング装置6を用いてダイシングする動作について、図面を参照しながら説明する。まず、図3に示すダイシングラインのうち、半導体ウェハ3を完全に切断するダイシングライン4、5aを形成する動作について説明する。
図6に示すように、多孔質セラミックチャック9に半導体ウェハ3を真空吸着させる。このとき、半導体ウェハ3は、ダイシングフレーム1に貼り付けたダイシングテープ2上に配置されている。そして、半導体ウェハ3の外部において、回転するブレード7をダイシングテープ2の上方からダイシングテープ2上に移動させることにより、ダイシングを開始する。つまり、ダイシングは、半導体ウェハ3の外部から開始する。
次に、図7に示すように、ブレード7を回転させながら移動させることにより、半導体ウェハ3の切断を行なう。そして、図8に示すように、半導体ウェハ3の切断した後、半導体ウェハ3の外部までダイシングを行なう。その後、ダイシングを終了すると、半導体ウェハ3の外部において、ブレード7をダイシングテープ2上から上方に退避させる。この動作を繰り返すことにより、第1方向のダイシングライン群(複数のダイシングライン4)および第2方向のダイシングライン群のうち複数のダイシングライン5aを形成することができる。
続いて、半導体ウェハ3の内部でダイシングを停止するダイシングライン5bを形成する動作について説明する。
図9に示すように、回転するブレード7によって半導体ウェハ3の外部からダイシングを開始する。つまり、ダイシングライン5bを形成する場合もダイシングライン4、5aを形成する場合と同様に、半導体ウェハ3の外部からダイシングを開始する。
次に、図10に示すように、ブレード7を回転させながら移動させることにより、半導体ウェハ3の切断を行なう。そして、図11に示すように、半導体ウェハ3の内部でダイシングを停止し、停止した位置でブレード7を半導体ウェハ3から上方に退避させる。この動作を繰り返すことにより、第2方向のダイシングライン群のうち複数のダイシングライン5bを形成することができる。
ここで、実際に行なわれるダイシングは、例えば、ステップカットで実施される。ステップカットとは、ダイシングによって形成するダイシングラインを2段階で形成するものである。このステップカットについて図面を参照しながら説明する。以下に示すように、本実施の形態1では、このステップカットによるダイシングを適用する場合について説明する。
まず、図12に示すように、第1幅を有するブレード10aを使用して、半導体ウェハ3に切り込みを入れる。すなわち、ダイシングの第1段階では、半導体ウェハ3をすべて切断せずに途中の厚さまで切断する。この第1段階は、比較的厚いブレード10aを使用することにより、ダイシングライン形成領域上に形成されているテグ(メタルパターン)を完全に除去する機能を有している。つまり、MISFETおよび多層配線を形成する前工程において、テストのために使用するテグを、後工程であるダイシング工程によって完全に除去する。これにより、実装不良を残さないようにすることができる。
次に、ダイシングの第2段階として、図13に示すように、半導体ウェハ3を厚さ方向に切断することにより、ダイシングラインを形成する。このとき使用するブレード10bは、第1段階で使用したブレード10aの第1幅よりも薄くなっている。テグは、半導体ウェハ3の表面に形成されており、このテグは第1段階で使用するブレード10aによって完全に除去される。したがって、第2段階では、テグを除去する必要はなく、半導体ウェハ3を切断すればよいため、ブレード10bの幅は、ブレード10aの幅より薄くなっている。なお、ブレード10bの幅をブレード10aの幅と同じ厚さになるように構成してもよい。
続いて、上述したステップカットを用いて半導体ウェハ3をダイシングする本実施の形態1の方法について、図面を参照しながら説明する。まず、図14に示すように、ダイシングテープ2を貼り付けたダイシングフレーム1の中央部に半導体ウェハ3を配置する。始めに、半導体ウェハ3に形成されているオリエンテーションフラットと並行な方向にダイシングライン群を形成する。このため、半導体ウェハ3のオリエンテーションフラットの向きとブレード10aの向きが並行になるように半導体ウェハ3をセットする。
次に、図15に示すように、ブレード10aによって半導体ウェハ3に切り込みライン11aを形成する(ダイシングの第1段階)。ブレード10aによる切り込みライン11a(点線)の形成は、半導体ウェハ3の外部から開始する。そして、半導体ウェハ3に切り込みライン11aを形成した後、半導体ウェハ3の外部で終了する。このようにして、1本の切り込みライン11aを形成することができ、同様の動作を繰り返すことで、複数の切り込みライン11aを形成することができる。切り込みライン11aは、半導体ウェハ3の厚さの途中まで切断しており、半導体ウェハ3を完全に切断してはいない。ここで、図16に示すように、ブレード10aに所定の距離を置いて相対するようにブレード10bが配置されている。このブレード10bは、ブレード10aによって形成された切り込みライン11a上を移動することにより、切り込みライン11aに沿って半導体ウェハ3を完全に切断する(ダイシングの第2段階)。これにより、半導体ウェハ3を厚さ方向に切断するダイシングライン11b(実線)を形成することができる。ダイシングライン11bの形成においても、半導体ウェハ3の外部から開始し、半導体ウェハ3を切断した後、半導体ウェハ3の外部で終了する。本実施の形態1では、まず、半導体ウェハ3上にブレード10aを使用して切り込みライン11aを形成し、その後、数ライン後から切り込みライン11aに沿ってブレード10bを使用することにより、ダイシングライン11bを形成している。切り込みライン11aおよびダイシングライン11bは、ブレード10a、10bを図6〜図8に示す動作をさせることにより形成される。
このようにして、半導体ウェハ3のオリエンテーションフラットと並行する方向のダイシングを終了する。次に、図17に示すように、半導体ウェハ3の位置を90度回転させることにより、オリエンテーションフラットと直交する方向のダイシングを行なう。この場合も、図18に示すように、ブレード10aを使用して、複数の切り込みライン12aを形成する。この切り込みライン12aの形成も半導体ウェハ3の外部から開始し、半導体ウェハ3に切り込みライン12aを形成した後、半導体ウェハ3の外部で終了する。
続いて、図19に示すように、ブレード10bを使用することにより、複数のダイシングライン12bを形成する。ここで、複数のダイシングライン12bのうち、ほとんどのものは、半導体ウェハ3の外部から形成を開始し、半導体ウェハ3を切断した後、半導体ウェハ3の外部で終了している。したがって、半導体ウェハ3のほとんどの領域では、縦横に形成されたダイシングライン11b、12bによって半導体チップに個片化される。しかし、半導体ウェハ3に形成される異形外周部5cを切断して小片を発生させるおそれのある一部のダイシングライン12bについては、異形外周部5cに達する前に半導体ウェハ3の切断を停止させている。すなわち、異形外周部5cを切断して小片を飛散させるおそれのあるダイシングライン12bについては、半導体ウェハ3の外部から形成を開始し、半導体ウェハ3の内部で切断を停止している。この点が本実施の形態1における1つの特徴である。つまり、異形外周部5cを切断すると小片が発生し、この小片がダイシング時の勢いで飛散することがある。小片の飛散方向によっては、小片が半導体ウェハ上に形成されている良品チップを傷つけることがある。すると、良品チップが不良となり製造歩留まりが低下する。そこで、本実施の形態1では、異形外周部5cを切断して小片を発生させるおそれのあるダイシングライン12bについては、異形外周部5cに達する前に半導体ウェハ3の切断を停止している。これにより、小片が発生しないので、小片の飛散による良品チップの破損を防止でき、半導体チップの製造歩留まりを向上させることができる。なお、切り込みライン12aおよび半導体ウェハ3の外部で切断を終了するダイシングライン12bについては、ブレード10a、10bを図6〜図8で示す動作をさせることにより形成する。一方、異形外周部5cを切断する前に切断を終了するダイシングライン12b(複数のダイシングライン12bのうち一部のダイシングライン12b)については、ブレード10bを図9〜図11に示すように動作させることにより形成する。
ここで、ステップカットで形成される切り込みライン12aは、異形外周部5cについても形成されている。なぜなら、切り込みライン12aは、半導体ウェハ3の厚さ方向に完全に切断していないため、異形外周部5cに切り込みライン12aが形成されても、この切り込みライン12aによって異形外周部5cが切断されることはないからである。これに対し、ダイシングライン12bは、半導体ウェハ3の厚さ方向に完全に切断する。このため、小片を発生させるおそれのあるダイシングライン12bについては、異形外周部5cに達する前に切断を停止している。
本実施の形態1では、図14〜図19に示したように、半導体ウェハ3のオリエンテーションフラットに並行な方向からダイシングを開始し、続いて、オリエンテーションフラットに直交する方向のダイシングをするように構成した。しかし、本実施の形態1のダイシング方法はこれに限らず、例えば、オリエンテーションフラットに直交する方向からダイシングを開始し、その後、オリエンテーションフラットに並行する方向のダイシングをするようにしてもよい。この場合、後に実施されるオリエンテーションフラットに並行する方向のダイシングにおいて、異形外周部を切断して小片を発生させるおそれのあるダイシングラインが異形外周部に達する前に切断を停止する。また、本実施の形態1では、並列に並んで配置されたブレード10aおよびブレード10bにより、ステップカットを実施している。しかし、例えば、図20に示すように、ブレード10aおよびブレード10bを直列に配置してステップカットを実施する場合にも適用することができる。
図21は、本実施の形態1におけるステップカットを実施した外周部14近傍の一例を示す平面図である。図21は、半導体ウェハの素子形成面(表面)側から見た平面図を示している。図21に示すように、横方向に形成された切り込みライン11aおよびダイシングライン11bと、縦方向に形成された一番右側の切り込みライン12gおよびダイシングライン12hによって半導体チップ13や外周部14が切り取られていることがわかる。そして、この外周部14には、3本の切り込みライン12a、12c、12eによって切り込みが入れられている。しかし、3本の切り込みライン12a、12c、12eに対応した3本のダイシングライン12b、12d、12fは、外周部14に達する前に切断を停止している。このように外周部14には、3本のダイシングライン12b、12d、12fによる切断がなされていないために、切り残し部15が形成されている。したがって、外周部14は、これ以上小さな領域に分割されることはなく、例えば、異形外周部14a〜14cが切断されることはない。つまり、異形外周部14aは、一番左側のダイシングライン12bによって切断されないため、異形外周部14aを切断した際に生じる小片の飛散を防止することができる。同様に、ダイシングライン12dによって異形外周部14bが切断されないため、異形外周部14bをダイシングライン12dで切断した際に生じる小片の飛散を防止できる。さらに、ダイシングライン12fによって異形外周部14cが切断されないため、異形外周部14cをダイシングライン12fで切断した際に生じる小片の飛散を防止できる。一方、外周部14は、ダイシングライン12hによって切断されるが、異形外周部14a〜14cに比べて大きい。このため、半導体ウェハの裏面に貼られているダイシングテープと外周部14との接着力は強くなるので、ダイシングにより剥がれることはない。
具体的な数値について説明すると、まず、例えば半導体ウェハのサイズはφ200mmであって、その厚さはLCDドライバ用の半導体ウェハで280μm〜550μmである。ステップカットにより形成される切り込みライン11aおよびこれに直交する切り込みライン12a、12c、12e、12gの幅は例えば75μmであり、これに使用されるブレードは径が45mm、刃厚が60μm〜70μmである。また、ステップカットにより形成されるダイシングライン11bおよびこれに直交するダイシングライン12b、12d、12f、12hの幅は例えば55μmであり、これに使用されるブレードは径が45mm、刃厚が45μm〜50μmである。切断される半導体チップ13のサイズは、例えば、短辺方向の長さが1mm、長辺方向の長さが12mmである。小片の発生源となる異形外周部の大きさは例えば、2.5mm程度以下である。さらに、ダイシングライン12b、12d、12fで切断されない長さは、ダイシングラインによって異なるが、半導体ウェハのエッジから5mm程度である。本実施の形態1では、φ200mmの半導体ウェハを例に説明しているが、φ150mmやφ300mmなどの他のサイズの半導体ウェハについても適用することができる。例えばφ300mmの半導体ウェハに適用する場合は、半導体ウェハの曲率が変わってくるが、小片を発生させる異形外周部の大きさがφ200mmの半導体ウェハと同程度の大きさのものについて切断しないようにする点は同じである。さらに、ダイシングラインの幅、ブレード径や刃厚、半導体チップサイズについてはφ200mmの半導体ウェハと同様である。
図22は、図21と反対側の面、すなわち、半導体ウェハの裏面側から見た平面図を示している。図22を見てわかるように、外周部14は、ダイシングライン12b、12d、12fによって切断されていない。したがって、図21に示した異形外周部14a〜14cがダイシングライン12b、12d、12fにより切断されていないことがわかる。なお、図21および図22では、異形外周部14a〜14cにダイシングライン12b、12d、12fが達しないことにより、異形外周部14a〜14cを切断しない例を示しているが、例えば、ダイシングライン12b、12d、12fが異形外周部14a〜14cに達しているが完全に切断しないようにすることによっても、小片の飛散を防止できる。
図23は、図21のA−A線で切断した断面を示す断面図であり、図24は、図23の一部を拡大した拡大図である。図23および図24に示すように、半導体ウェハ3には、複数のダイシングライン11bが形成されており、この複数のダイシングライン11bに直交する方向にダイシングライン12dが形成されている。このダイシングライン12dによって外周部14は完全に切断されておらず、切り残し部15が形成されていることがわかる。つまり、ダイシングライン12dは、外周部14を切断しないように形成されている。
図21〜図23に示す破線は、ブレードの中心位置を半導体ウェハ上に射影した位置を示している。すなわち、ブレードの中心位置を破線で示した線上で停止させることにより、半導体ウェハに切り残し部15を形成でき、異形外周部を切断することにより発生する小片の飛散を防止することができる。
図25は、本発明者らが検討した図であって、ステップカットにより外周部14をすべて切断した場合を示す図である。さらに、図25は、半導体ウェハの素子形成面(表面)側から見た平面図である。また、図26は、半導体ウェハの裏面から見た平面図である。図25および図26に示すように、外周部14は、切り込みライン12a、12c、12eおよびダイシングライン12b、12d、12fによって分割されている。このため、例えば、切り込みライン12aおよびダイシングライン12bによって異形外周部14aが分離されてしまう。この異形外周部14aは、外周部14に比べて極めて大きさが小さいので、異形外周部14aとダイシングテープを接着している接着力は極めて弱くなる。したがって、ダイシングライン12bによって異形外周部14aを切断すると、その切断時の勢いによって、ダイシングテープから異形外周部14aを切断した小片が飛散する。小片が飛散すると、その飛散方向によって良品の半導体チップに当たり、良品の半導体チップを傷つけることになるため、半導体チップの製造歩留まりが低下する。
ここで、本発明者らは、半導体ウェハに形成されている異形外周部と異形外周部を切断することにより発生する小片の飛散方向について検討を行なった結果、以下に示す事実を見出した。
図27は、半導体ウェハに形成される異形外周部の位置と異形外周部を切断することにより発生する小片の飛散方向を示した図である。図27に示すように、異形外周部は、領域16a〜16lに示す領域に存在すると考えることができる。そして、ブレード10bの回転方向およびブレード洗浄ノズル8から射出される洗浄水の方向を考えると、領域16a〜16fに存在する異形外周部においては、切断した際に生じる小片の飛散方向が半導体ウェハの外部であることが判明した。このため、領域16a〜16fで発生する小片の影響は無視できることがわかる。一方、領域16g〜16lに存在する異形外周部においては、切断した際に生じる小片の飛散方向が半導体ウェハの内部であるため、良品の半導体チップを傷つけるおそれがあることが判明した。
そこで、問題とならない領域16a〜16fがブレード10bを半導体ウェハへ切り込む側にあり、問題となる領域16g〜16lがブレード10bを半導体ウェハから切り抜ける側にあることに本発明者らは着目した。すなわち、半導体ウェハの外周部に形成される複数の異形外周部のうち、切断された場合に半導体ウェハ上に飛散するものについては、異形外周部を切断する前にダイシングを終了する。そして、切断された場合に半導体ウェハ上に飛散する異形外周部は、ダイシングを行なうブレード10bが半導体ウェハを切り抜ける際に通過する半導体ウェハの外周部に形成されているものである。つまり、問題とならない領域16a〜16fに対しては、ブレード10bを通過させ、問題となる領域16g〜16lに対しては、ブレード10bにより切断しないようにする。言い換えれば、ブレード10bによるダイシングラインの形成において、半導体ウェハの外部から処理(ダイシング)を開始し、半導体ウェハを厚さ方向に切断する。このとき、領域16a〜16fも切断されるが、切断によって生じる小片の飛散方向が半導体ウェハの外部であるので問題ない。続いて、半導体ウェハの切断を続行し、その後、領域16g〜16lに達する前にダイシングラインの形成を終了する。これにより、異形外周部を切断することで発生する小片の半導体ウェハ上への飛散を防止することができる。
本実施の形態1の特徴の1つは、複数のダイシングラインの形成のうち、一部のダイシングラインの形成において、半導体ウェハの外部からダイシングを開始し、半導体ウェハの大部分を切断した後、ブレードを切り抜ける側にある異形外周部に達する前にダイシングを終了することにある。これにより、半導体ウェハ上に飛散する小片を、異形外周部を切断しないことによって生成しないので、小片が良品の半導体チップを傷つけることなく、半導体チップの製造歩留まりを向上させることができる。
また、半導体ウェハの外部からダイシングを開始するため、ブレードの刃損を防止することができる。例えば、異形外周部はブレード10bを切り込む側の領域16a〜16fにも存在するため、この領域16a〜16fを切断することにより小片の形成を防止する必要があると考える場合がある。この場合、ブレード10bを半導体ウェハの外部から開始させずに、領域16a〜16fを切断しないように半導体ウェハの途中からダイシングを開始する必要がある。しかし、半導体ウェハの途中からダイシングを開始する場合、ブレード10bにかかる切削負荷が大きくなり、ブレード10bが刃損してダイシングできない問題点が発生する。たとえブレード10bが刃損しないにしても、切断するダイシングラインのずれ、あるいは、ブレード10bの蛇行があって正確に切断できない。この点に関し、本実施の形態1では、ブレード10bを切り込む側に存在する異形外周部は、問題とならないことを見出している。したがって、ブレード10bによるダイシングラインの形成を半導体ウェハの途中から行なうことなく、半導体ウェハの外部から行なうことができる。このため、ブレードの刃損およびダイシングラインのずれを防止することができるのである。
さらに、複数のダイシングラインの形成のうち、一部のダイシングラインの形成において、半導体ウェハの外部からダイシングを開始し、半導体ウェハの大部分を切断した後、ブレードを切り抜ける側にある異形外周部に達する前にダイシングを終了している。したがって、複数のダイシングラインのすべてを半導体ウェハの外部まで形成する場合に比べて、ダイシングする距離を短くすることができる。このため、ダイシング工程におけるスループットを向上させることができる。
また、小片が飛散することを防止できるので、飛散した小片がブレードにかみこむ、あるいは、当たるなどしてブレードを刃損することを低減することができ、ブレードに要する費用を低減できる。さらに、刃損によるブレード交換を低減することができるので、交換に要する時間を節約することができる。また、刃損したブレードと交換した直後のブレードは、刃先調整(ダイヤモンド粒子の目立てや芯円度出し)ができないため、ダイシングによって個片化される半導体チップのチッピング(シリコンのかけ)が悪化するが、本実施の形態1によれば、ブレードの刃損そのものを低減できるので、半導体チップにおけるチッピングの悪化を防止できる。このように半導体チップのチッピングを悪化させることがないので、半導体チップの抗せつ強度の確保および半導体チップの歩留まり向上を図ることができる。
以上のようにして本実施の形態1におけるダイシング工程を終了する。次に、ダイシング工程終了後の工程について図面を参照しながら説明する。図28は、ダイシングフレーム1に固定された半導体ウェハ3に紫外線ランプ17により紫外線を照射する様子を示した図である。また、図29は、図28のA−A線で切断した断面を示す断面図である。図29に示すように、ダイシングテープ2に貼り付けた半導体ウェハ3を紫外線ランプ17に相対するように配置する。そして、紫外線ランプ17を動作させることにより、紫外線ランプ17から紫外線を射出する。紫外線ランプ17の下方には反射板18が設けてあり、紫外線ランプ17から射出した紫外線が半導体ウェハ3上に効率良くあたるように構成されている。半導体ウェハ3に紫外線が照射されると、半導体ウェハ3に接着しているダイシングテープ2の粘着力が低下する。このように紫外線を照射することにより、ダイシングテープ2の粘着力を低下させる目的は、ダイシングにより個片化された半導体チップをピックアップしやすくするためである。
次に、図30に示すように、ダイシングによって縦横にダイシングラインが形成され、このダイシングラインによって切断区分けされた複数の半導体チップ19を有する半導体ウェハ3が形成される。そして、図31に示すように、半導体ウェハ3に形成されている複数のダイシングラインの幅を拡張することにより、個々に切断された半導体チップ間の間隔を広げて分離し、個々の半導体チップ19をピックアップしやすくする。ダイシングラインの幅を拡張するには、半導体ウェハ3を貼り付けているダイシングテープに引張り力を与えることにより行なわれる。このダイシングライン幅拡張工程は、隣接する半導体チップ19間の間隔を広げるために行なわれる。半導体チップ19間の幅を広げる理由は、ピックアップ時に隣接する半導体チップ19に接触して半導体チップ19の周囲にかけや傷などがつくのを防止するためである。
図32は、半導体ウェハ3の外周部14近傍を示した平面図である。この図32は、半導体ウェハの素子形成面(表面)と反対側の裏面から見た平面図である。図32に示すように、本実施の形態1のダイシング工程では、外周部14にダイシングライン12b、12d、12fが達していない。このため、外周部14内にある異形外周部がダイシングライン12b、12d、12fによって切断されることはないので、小片の飛散を防止できる。この状態で、ダイシングラインの幅を拡張すると、図33に示すようになる。図33は、ダイシングテープに引張力を与えることにより、半導体ウェハ3に形成されたダイシングライン11b、12b、12d、12fの幅が拡張している様子を示した平面図である。図33を見てわかるように、ダイシングライン12b、12d、12fと、直交するダイシングライン11bとの間に形成されている切り残し部がダイシングテープの引張力によって割れて個々の半導体チップ19に個片化されている(完全に分離されている)。このように、半導体ウェハ3の内部で切断を終了しているダイシングライン12b、12d、12fを形成しても、ダイシングライン幅拡張工程で、切り残し部が割れて間隔が広がることにより、半導体チップ19が個片化され、正常にダイシングライン12b、12d、12fの幅が均一に拡張されていることがわかる。したがって、正常な形状の半導体チップ19をピックアップする際に隣接する半導体チップ19が接触することを防止できる。一方、外周部14は、ダイシングラインによって切断されていないため、拡張することはない。しかし、外周部は、良品となる半導体チップ19とは異なるため、問題はない。
ここで、ダイシングライン幅拡張工程において、切り残し部が割れた後、間隔が広がるが、この切り残し部が割れた際に破片が飛散し、半導体チップ19の表面を傷つけるかが問題となる。しかし、本実施の形態1では、ステップカットを実施している。このため、半導体ウェハ3の表面には切り込みラインが形成され、切り込みラインにより形成された溝の内部に切り残し部が存在する。すなわち、切り残し部は、半導体ウェハ3の表面側には露出せず、裏面側に形成されていることになる。したがって、ダイシングライン幅拡張工程によって、切り残し部が割れても、切り残し部が割れた際に発生する破片は、半導体チップ19の表面には飛散せず、裏面側に飛散する。以上のことから、ダイシング幅拡張工程において、切り残し部が割れることにより発生する破片が半導体チップ19の表面に飛散することはなく、半導体チップ19の表面を傷つけることはない。
なお、半導体ウェハの全体にわたって半導体ウェハの内部からダイシングを開始し、半導体ウェハの内部でダイシングを終了する技術がある。すなわち、半導体ウェハのすべての外周部を切断せずにダイシングする技術である。この技術によっても、異形外周部を切断することによって生じる小片の飛散を防止できる。しかし、外周部全体にわたってダイシングラインが形成されていないため、ダイシング幅拡張工程によって外周部近傍に存在するダイシングラインの幅を均一に拡張することができない。したがって、半導体チップを隣接する半導体チップに接触しないようにしてピックアップすることができない。仮に、強引にダイシングラインを拡張させて、ダイシングラインを形成していない外周部にわれが発生すると、割れた破片(シリコン破片)が良品の半導体チップの表面に飛散し、良品の半導体チップを傷つけることになる。特に、1回の処理でダイシングラインを形成するシングルカットの場合は、割れた破片が半導体チップの表面に飛散する可能性が高くなる。
さらに、半導体ウェハの外部からダイシングを開始し、半導体ウェハを切断した後、半導体ウェハの外部でダイシングを終了するダイシングラインと、半導体ウェハの内部からダイシングを開始し、半導体ウェハの内部でダイシングを終了するダイシングラインとを交互に設ける技術がある。この技術によっても、個片化する半導体チップが大きい場合、上述した技術と同様に、ダイシング幅拡張工程によって外周部近傍に存在するダイシングラインの幅を均一に拡張することができない。したがって、半導体チップを隣接する半導体チップに接触しないようにしてピックアップすることができない。強引にダイシングラインを拡張させて、ダイシングラインを形成していない外周部にわれが発生すると、割れた破片(シリコン破片)が良品の半導体チップの表面に飛散し、良品の半導体チップを傷つけることになる。一方、個片化する半導体チップの大きさが小さい場合には、ダイシング幅拡張工程によってダイシングラインの幅を拡張することはできると思われる。しかし、シングルカットの場合、ダイシングラインを形成していない外周部にわれが発生すると、割れた破片(シリコン破片)が良品の半導体チップの表面に飛散し、良品の半導体チップを傷つけることになる。また、個片化する半導体チップの大きさが小さくなると、ダイシングに使用するブレードの径も小さくする必要がある。しかし、ブレードの径を小さくするとスループットが低下するので、ブレードの回転数を上げる必要があり適用は困難となる。
次に、ダイシングライン幅拡張工程を終了すると、個片化された半導体チップをピックアップして容器に収納する。図34は、半導体ウェハ3を個片化することにより得られた半導体チップ19をピックアップして容器21に収納する様子を示す図である。図34に示すように、個片化された半導体チップ19のうち良品については、ピックアップコレット20によってピックアップされる。そして、このピックアップコレット20を移動機構によって移動させることにより、容器21に良品の半導体チップ19を収納する。
図35は、半導体チップ19をピックアップする様子を示した部分断面図である。図35において、ダイシングフレーム1は、引き伸ばしステージ22上に配置され、上部から引き伸ばしリング23によってダイシングフレーム1は固定される。このとき、ダイシングフレーム1に貼り付けられたダイシングテープ2は引き伸ばされるので、ダイシングテープ2上に形成されている半導体ウェハ3のダイシングライン幅を拡張することができる。続いて、チップ突き上げピン24によって、半導体チップ19を突き上げる。この際、ダイシングライン幅は拡張されているので、半導体チップ19が隣接する半導体チップ19に接触することはない。このため、半導体チップ19の周囲にかけや傷などがつくのを防止することができる。そして、突き上げられた半導体チップ19は、ピックアップコレット20によって保持されたまま移動することにより、容器21に収納される。
最後に、容器に入れられた半導体チップ19に対して、外観検査が実施された後、梱包されて出荷される。以上述べたようにして、LCDドライバに使用される半導体装置を製造することができる。
次に、上述した工程を経ることにより形成されたLCDドライバ用の半導体チップについて説明する。図36は、本実施の形態1における半導体チップ30(半導体装置)の構成を示した平面図である。本実施の形態1における半導体チップ30は、LCD用ドライバである。図36において、半導体チップ30は、例えば細長い長方形状に形成された半導体基板31を有しており、その主面には、例えば液晶表示装置を駆動するLCD用ドライバが形成されている。このLCDドライバは、LCDを構成するセルアレイの各画素に電圧を供給して液晶分子の向きを制御する機能を有しており、ゲート駆動回路32、ソース駆動回路33、液晶駆動回路34、グラフィックRAM(Random Access Memory)35および周辺回路36を有している。
半導体チップ30の外周近傍には、複数のバンプ電極37が半導体チップ30の外周に沿って所定の間隔毎に配置されている。これら複数のバンプ電極37は、半導体チップ30の素子や配線が配置されたアクティブ領域上に配置されている。複数のバンプ電極37の中には集積回路の構成に必要な集積回路用のバンプ電極と、集積回路の構成には必要とされないダミーバンプ電極が存在する。半導体チップ30の1つの長辺および2つの短辺近傍には、バンプ電極37が千鳥状に配置されている。この千鳥状に配置されている複数のバンプ電極37は、主として、ゲート出力信号用あるいはソース出力信号用のバンプ電極である。半導体チップ30の長辺中央に千鳥配置されたバンプ電極37がソース出力信号用のバンプ電極であり、半導体チップ30の長辺の両角近傍および半導体チップ30の両短辺に千鳥配置されたバンプ電極37がゲート出力信号用のバンプ電極である。このような千鳥配置を採用することにより、半導体チップ30のサイズの増大を抑制しつつ、多くの数を必要とするゲート出力信号用のバンプ電極やソース出力信号用のバンプ電極を配置することができる。すなわち、チップサイズを縮小しつつ、バンプ電極の数を増やすことができる。
また、半導体チップ30の他方の長辺近傍には、千鳥配置ではなく一直線状に並ぶようにバンプ電極37が配置されている。この一直線状に並ぶように配置されたバンプ電極37は、デジタル入力信号用またはアナログ入力信号用のバンプ電極である。さらに、半導体チップ30の四隅近傍にはダミーバンプ電極が形成されている。なお、図36では、ゲート出力信号用あるいはソース出力信号用のバンプ電極37を千鳥配置にし、デジタル入力信号用あるいはアナログ入力信号用のバンプ電極37を一直線状に配置している例について説明した。しかし、ゲート出力信号用あるいはソース出力信号用のバンプ電極37を一直線状に配置し、デジタル入力信号用あるいはアナログ入力信号用のバンプ電極37を千鳥配置にする構成も可能である。
半導体チップ30の外形寸法は、例えば短辺方向の長さが1.0mm、長辺方向の長さが12.0mmのものや、短辺方向の長さが1.0mm、長辺方向の長さが10.0mmのものがある。さらに、例えば、短辺方向の長さが、2.0mm、長辺方向の長さが20.0mmのものもある。このようにLCDドライバに使用されている半導体チップ30は、長方形の形状をしている。具体的には、短辺の長さと長辺の長さの比が1:8〜1:12であるものが多い。さらに、長辺方向の長さが5mm以上であるものがある。
LCDドライバ用の半導体チップ30は上述したように長方形の形状をしている。この形状の半導体チップ30を半導体ウェハから取得する際、特に、長さの短い短辺方向を切断するダイシングラインが密に配置されることになるので、異形外周部を切断することにより発生する小片の飛散が問題となりやすい。しかし、本実施の形態1によれば、複数のダイシングラインのうち異形外周部を切断して小片を発生させるおそれのあるダイシングラインについては、異形外周部を切断する前に切断を停止している。このため、小片の半導体ウェハ上への飛散を防止することができる。特に、短辺方向の長さが短いLCDドライバ用の半導体チップ30をダイシングする工程において、本実施の形態1によるダイシング方法は顕著な効果を奏する。
次に、LCDドライバ用の半導体チップ30を実装基板に接着して実装した様子を示す。図37は、半導体チップ30をガラス基板40aに実装する場合(COG:Chip On Glass)を示したものである。図37に示すように、ガラス基板40aにはガラス基板40bが搭載されており、これによりLCDの表示部が形成される。そして、LCDの表示部の近傍のガラス基板40a上には、LCD用のドライバである半導体チップ30が搭載されている。半導体チップ30にはバンプ電極37が形成されており、バンプ電極37とガラス基板40a上に形成された端子とは異方導電フィルム(Anisotropic Conductive Film)42を介して接続されている。また、ガラス基板40aとフレキシブルプリント基板(Flexible Printed Circuit)41も異方導電フィルム42によって接続されている。このようにガラス基板40a上に搭載された半導体チップ30において、出力用のバンプ電極37はLCDの表示部に電気的に接続され、入力用のバンプ電極37はフレキシブルプリント基板41に接続されている。
図38は、LCDの全体構成を示した図である。図38に示すように、ガラス基板上にLCDの表示部43が形成されており、この表示部43に画像が表示される。表示部43の近傍のガラス基板上にはLCD用のドライバである半導体チップ30が搭載されている。半導体チップ30の近傍にはフレキシブルプリント基板41が搭載されており、フレキシブルプリント基板41とLCDの表示部43の間にLCDドライバである半導体チップ30が搭載されている。このようにして、半導体チップ30をガラス基板上に搭載することができる。
ダイシングの際生じる小片の飛散によって良品の半導体チップの表面に傷がつくが、表面に傷がついた半導体チップをガラス基板に実装して液晶表示装置を構成すると、表示不良が発生する。しかし、本実施の形態1によれば、小片の半導体ウェハ上への飛散を防止できるので、良品の半導体チップの表面に傷がつくことを防止できる。このため、LCDドライバ用の半導体チップを実装した液晶表示装置において、表示不良の発生を防止することができる。つまり、本実施の形態1によれば、液晶表示装置の信頼性向上を図ることができる。
次に、半導体ウェハの裏面を研削している場合と半導体ウェハの裏面を研削していない場合で、小片の飛散率に相違がある点について説明する。まず、裏面研削の有無によって小片の飛散率に相違がある点について定性的に説明する。
図39は、半導体ウェハ3の裏面を研削した場合において、ダイシングテープ2と半導体ウェハ3の端部とが接着している様子を示した断面図である。図39に示すように、半導体ウェハ3の裏面が研削されているので、半導体ウェハ3の端部に形成される曲線形状が削られて、裏面が平坦化されていることがわかる。したがって、ダイシングテープ2と半導体ウェハ3の異形外周部とは、しっかり接着される。このため、異形外周部を切断した際に発生する小片の飛散を抑制できることがわかる。
一方、図40は、半導体ウェハ3の裏面を研削しない場合において、ダイシングテープ2と半導体ウェハ3の端部とが接着している様子を示した断面図である。図40に示すように、半導体ウェハ3の裏面が研削されていないので、半導体ウェハ3の端部に形成される曲線形状が裏面にまで形成されていることがわかる。このため、半導体ウェハ3の端部は曲線状になっているので、ダイシングテープ2との接着性が良くないことがわかる。したがって、異形外周部を切断した際に発生する小片の飛散が起こりやすい。以上のことから、半導体ウェハ3の裏面を研削しない場合には、小片の飛散が起こりやすいが、本実施の形態1におけるダイシング方法を適用すれば、小片の飛散を防止することができる。つまり、本実施の形態1は、裏面を研削せずにダイシングを実施する工程に適用して、特に有効であることがわかる。もちろん、裏面を研削した場合であっても、本実施の形態1におけるダイシング方法を実施することにより、小片の飛散を防止でき、半導体チップの歩留まり向上を図ることができる。
続いて、裏面研削の有無によって小片の飛散率に相違がある点について定量的に説明する。図41は、小片面積と小片の飛散率との関係を示したグラフである。図41において、横軸は小片面積(mm)を示しており、縦軸は小片の飛散率(%)を示している。ダイシングテープの粘着力は、紫外線照射前が400g/25mmであり、紫外線照射後が25g/25mmとなっている。図41中、丸印は半導体ウェハの裏面を研削した場合を示し、四角印は半導体ウェハの裏面を研削しない場合を示している。図41に示すように、小片の面積が1.2mm以上であると、小片の飛散は生じず、小片の面積が1.2mmから小さくなるにしたがって、小片の飛散率が上昇することがわかる。これは、裏面研削の有無にかかわらず言えることである。小片の面積(異形外周部の面積)が1.2mmを境界にして小片が飛散するかあるいはしないか分かれる。
小片の面積を同じとすると、裏面を研削している場合の方が裏面を研削していない場合に比べて小片の飛散率が高いことがわかる。例えば、小片の面積が0.2mmである場合、裏面を研削している場合の飛散率は約30%であるのに対し、裏面を研削していない場合の飛散率は約60%にもなる。
(実施の形態2)
前記実施の形態1では、縦方向のダイシングライン群と横方向のダイシングライン群の両方をステップカットで形成する例について説明した。本実施の形態2では、縦方向あるいは横方向のいずれか一方のダイシングライン群(第2ダイシングライン群)をシングルカットで形成し、他方のダイシングライン群(第1ダイシングライン群)をステップカットで形成する場合について説明する。
図42は、本実施の形態2におけるダイシングを実施した半導体ウェハ3を示している。図42に示すように、半導体チップはLCDドライバに使用されるものであり、良品のチップ領域は、長方形の形状をしていることがわかる。
図43は、半導体ウェハ3の外周部14近傍を拡大した平面図であり、半導体ウェハ3の素子形成面(表面)から見た平面図である。図44は、半導体ウェハ3の外周部14近傍を拡大した平面図であり、半導体ウェハ3の裏面から見た平面図である。
図43および図44に示すように、外周部14は、横方向に形成された切り込みライン11aおよびダイシングライン11bと、縦方向に形成されたダイシングライン45dによって切り取られている。しかし、この外周部14の大きさは大きいため、小片になることはない。図43および図44では、横方向のダイシングにステップカットを使用し、縦方向のダイシングにシングルカットを使用している。シングルカットとは、1回のダイシングでダイシングラインを形成する方法であり、2段階のダイシングでダイシングラインを形成するステップカットとは異なる。シングルカットによれば、ステップカットに比べてダイシングラインの幅を狭くすることができるので、高密度にダイシングラインを形成するのに適している。
図43および図44に示すように、ダイシングライン45a〜45cは、外周部14に達する前に切断を停止している。このため、例えば、ダイシングライン45aで異形外周部14aを切断した場合に生じる小片の飛散を防止することができる。本実施の形態2では、ダイシングライン45a〜45cをシングルカットで形成しているが、ダイシングライン45a〜45cを形成するブレードは円形状をしている。したがって、ダイシングライン45a〜45cは、完全に切断される領域と完全に切断されない領域に分かれるのではなく、完全に切断される領域の前には、部分的に切り込まれる領域が存在する。すなわち、図43に示すように、ダイシングライン45a〜45cは、外周部14に達する前まで完全に切断されているが、それより前の領域では、ブレードの円形形状により切り込まれる領域が存在する。図43では、切り込まれる領域を斜線で示しているが、この領域は部分的に切断されており、切り残し部15が形成される。切り残し部15は外周部14の内部にまで達している。ダイシングライン45a〜45cのように異形外周部を切断する前に停止するダイシングラインをシングルカットでも形成できることがわかる。以上のことから、本実施の形態2においても、異形外周部を切断する前にダイシングライン45a〜45cを停止させているので、小片の半導体ウェハ上への飛散を防止することができ、良品の半導体チップの表面を傷つけることを防止できる。このため、半導体チップの歩留まり向上を図ることができる。
図45は、図42のA領域を拡大した図である。図45に示すように、個々の半導体チップ13は、横方向に形成された切り込みライン11aおよびダイシングライン11bと、縦方向に形成されたダイシングライン45によって切断されている。このとき、ダイシングライン45はシングルカットで形成され、ブレードの刃厚は25μm〜30μmである。この刃厚のブレードによって形成されるダイシングライン45の幅Bは30μmである。横方向に形成される切り込みライン11aは、刃厚60μm〜70μmのブレードで切り込まれることにより形成され、その幅Cは75μmである。ダイシングライン11bは、刃厚25μm〜30μmのブレードで切断することにより形成され、その幅Dは30μmである。このように、横方向に形成されるダイシングライン(切り込みライン11aおよびダイシングライン11bを含む)と縦方向に形成されるダイシングライン45の幅は異なり、縦方向に形成されるダイシングライン45の幅の方が狭くなっている。
ステップカットとシングルカットとを併用したダイシング方法について説明する。例えば、横方向のダイシングをステップカットによって行なう。具体的には、横方向のダイシングの第1段階としてブレードを用いて半導体ウェハに切り込みライン11aを形成する。続いて、横方向のダイシングの第2段階として、切り込みライン11aを完全に切断してダイシングライン11bを形成する。このようにしてダイシングをステップカットで行なうことができる。次に、縦方向のダイシングをシングルカットで行なう。具体的には、ブレードを用いた1段階のダイシングによってダイシングライン45を形成する。
ここで、切り込みライン11aおよびダイシングライン11bの形成は、半導体ウェハの外部から開始し、半導体ウェハを切り込むかあるいは切断を行なった後、半導体ウェハの外部で終了するように行なわれる。同様に、複数のダイシングライン45の大部分についても、半導体ウェハの外部から開始し、半導体ウェハの切断を行なった後、半導体ウェハの外部で終了するように行なわれる。しかし、複数のダイシングライン45のうち異形外周部を切断して小片を発生させるおそれがあるものについては、半導体ウェハに外部からダイシングライン45の形成を開始し、半導体ウェハを途中まで切断した後、異形外周部に達する前に切断を停止する。このようにして、本実施の形態2におけるダイシングを実施することができる。本実施の形態2によれば、小片の飛散を防止できるので、良品の半導体チップの製造歩留まりを向上させることができる。
図46は、縦方向および横方向ともステップカットでダイシングラインを形成する場合の例を示す図である。図46に示すように、個々の半導体チップ13は、横方向に形成された切り込みライン11aおよびダイシングライン11bと、縦方向に形成された切り込みライン12aおよびダイシングライン12bによって切断されている。このとき、切り込みライン11a、12aは、刃厚60μm〜70μmのブレードで切り込まれることにより形成され、その幅E、Gは75μmである。一方、ダイシングライン11b、12bは、刃厚45μm〜50μmのブレードによって切断され、その幅F、Hは55μmである。
図45と図46を比較すると、本実施の形態2を示す図45の方が前記実施の形態1を示す図46よりも高密度に半導体チップを配列できることがわかる。具体的に、半導体ウェハのサイズをφ200mmとし、半導体チップのサイズを1.0mm(短辺)×12.0mm(長辺)とすると、図46に示す場合では、半導体ウェハ1枚あたり2050個の半導体チップを取得することができる。これに対し、図45に示す場合では、半導体ウェハ1枚あたり2185個の半導体チップを取得することができる。つまり、本実施の形態2に示すLCDドライバ用の半導体チップにおいて、短辺方向のダイシングをシングルカットで形成することにより、半導体チップの取得率を約6.5%上昇させることができる。以上のことから、本実施の形態2によれば、半導体チップの取得率を向上させながら、小片の飛散を防止することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
前記実施の形態では、ステップカットあるいはステップカットとシングルカットを併用する例について説明したが、本願で開示される1つの発明は、シングルカットだけを使用する場合にも適用することができる。
また、前記実施の形態では、LCDドライバ用の半導体チップ(半導体装置)について説明したが、それ以外の用途に使用される半導体チップのダイシング工程にも本願で開示される1つの発明を適用することができる。
本願で開示される1つの発明は、半導体装置を製造する製造業に幅広く利用することができる。

Claims (23)

  1. 導体装置の製造方法であって、
    (a)半導体ウェハの第1方向に沿ってダイシングすることにより複数の第1ダイシングラインからなる第1ダイシングライン群を形成する工程と、
    (b)前記第1方向と直交する第2方向に沿って前記半導体ウェハをダイシングすることにより複数の第2ダイシングラインからなる第2ダイシングライン群を形成する工程と、を有し、
    記(a)工程は、前記半導体ウェハの外部からダイシングを開始し、前記半導体ウェハを切断した後、前記半導体ウェハの外部でダイシングを終了し、
    前記(b)工程は
    (b1)前記半導体ウェハの外部からダイシングを開始し、前記半導体ウェハを切断した後、前記半導体ウェハの外部でダイシングを終了する工程
    (b2)前記半導体ウェハの外部からダイシングを開始し、前記半導体ウェハの内部でダイシングを終了する工程と、を有し
    前記(b2)工程は、前記半導体ウェハ内にある矩形形状をしたチップ領域の一辺を切断した後、前記半導体ウェハの外周部に形成される略三角形状の異形外周部を切断する前にダイシングを終了する半導体装置の製造方法
  2. 請求項1記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記(b2)工程は、前記半導体ウェハの外周部に形成される略三角形状の前記異形外周部に達する前にダイシングを終了する。
  3. 請求項1記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記半導体ウェハの外周部に形成される複数の前記異形外周部のうち、切断された場合に前記半導体ウェハ上に飛散するものについては、前記(b2)工程を実施して切断する前にダイシングを終了する。
  4. 請求項記載の半導体装置の製造方法であって、
    切断された場合に前記半導体ウェハ上に飛散する前記異形外周部は、ダイシングを行なうブレードが前記半導体ウェハを切り抜ける際に通過する前記半導体ウェハの外周部に形成されているものである。
  5. 請求項1記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記(a)工程を実施した後、前記(b)工程を実施する。
  6. 請求項1記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記第2ダイシングライン群のうち一部は、前記(b1)工程を実施することにより形成し、前記第2ダイシングライン群のうち他の一部は、前記(b2)工程を実施することにより形成する。
  7. 請求項記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記第2ダイシングライン群のうち、前記(b1)工程を実施すると前記異形外周部を切断してしまうダイシングラインに対してだけ前記(b2)工程を実施し、それ以外のダイシングラインに対しては前記(b1)工程を実施する。
  8. 請求項1記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記(a)工程は、前記第1ダイシングライン群に含まれる前記複数の第1ダイシングラインのそれぞれを2段階の工程で形成し、前記(b)工程は、前記第2ダイシングライン群に含まれる前記複数の第2ダイシングラインのそれぞれを2段階の工程で形成する。
  9. 請求項記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記2段階の工程は、
    (c)前記半導体ウェハの厚さの途中まで切り込みを入れる工程と、
    (d)途中まで切り込みを入れた前記半導体ウェハを切断して1つのダイシングラインを形成する工程からなる。
  10. 請求項記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記(c)工程は、前記半導体ウェハを第1の幅で切り込み、
    前記(d)工程は、前記第1の幅よりも狭い第2の幅で前記半導体ウェハを切断する。
  11. 請求項記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記第2ダイシングライン群のうち一部のダイシングラインを形成する際、
    前記(c)工程は、前記半導体ウェハの外部から処理を開始し、前記半導体ウェハに切り込みを入れた後、前記半導体ウェハの外部で処理を終了することにより実施し、
    前記(d)工程は、前記半導体ウェハの外部から処理を開始し、前記半導体ウェハの内部で処理を終了することにより実施する。
  12. 請求項11記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記一部のダイシングラインは、前記(d)工程における前記半導体ウェハの切断を前記半導体ウェハの外部で終了するとした場合に、前記半導体ウェハの外周部に形成される前記異形外周部を切断するものである。
  13. 請求項11記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記(d)工程は、前記半導体ウェハの外周部に形成される前記異形外部に達する前に前記半導体ウェハの切断を終了する。
  14. 請求項1記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記(a)工程は、前記第1ダイシングライン群に含まれる前記複数の第1ダイシングラインのそれぞれを2段階の工程で形成し、
    前記(b)工程は、前記第2ダイシングライン群に含まれる前記複数の第2ダイシングラインのそれぞれを1段階の工程で形成する。
  15. 請求項14記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記第1ダイシングライン群に含まれる前記複数の第1ダイシングラインの間隔と、前記第2ダイシングライン群に含まれる前記複数の第2ダイシングラインの間隔とは異なるものである。
  16. 請求項15記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記第2ダイシングライン群に含まれる前記複数の第2ダイシングラインの間隔は、前記第1ダイシングライン群に含まれる前記複数の第1ダイシングラインの間隔よりも狭いものである。
  17. 請求項1記載の半導体装置の製造方法であって、
    さらに、前記第1ダイシングライン群および前記第2ダイシングライン群を形成した前記半導体ウェハにおいて、前記第1ダイシングライン群に含まれる前記複数の第1ダイシングラインの幅および前記第2ダイシングライン群に含まれる前記複数の第2ダイシングラインの幅を拡張する工程を備える。
  18. 請求項17記載の半導体装置の製造方法であって、
    さらに、前記複数の第1ダイシングラインの幅および前記複数の第2ダイシングラインの幅を拡張した前記半導体ウェハから、前記複数の第1ダイシングラインおよび前記複数の第2ダイシングラインで区分けされた複数の半導体チップを取得する工程を備える。
  19. 請求項18記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記複数の半導体チップのそれぞれは、長方形の形状をしている。
  20. 請求項19記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記複数の半導体チップのそれぞれは、短辺の長さと長辺の長さの比が1対8から1対12である。
  21. 請求項19記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記複数の半導体チップのそれぞれは、長辺の長さが5mm以上である。
  22. 請求項18記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記複数の半導体チップのそれぞれは、LCDドライバに使用されるものである。
  23. 請求項1記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記半導体ウェハは、裏面にダイシングテープを貼り付けた状態でダイシングが行なわれ、前記半導体ウェハの裏面は研削されていない。
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