JP2006222119A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 紫外線硬化型粘着材のウェハ裏面への引きずりを防止して、歩留まり向上を図ることができる技術を提供する。
【解決手段】 ウェハ1の素子形成面に表面保護シート11を貼り付ける。そして、表面保護シート11をウェハ単位で切断する。このとき、ウェハの外側にはみ出す切り残し14が発生する。続いて、ウェハ1の素子形成面とは反対側の面から紫外線照射ランプ15aによって紫外線を照射する。すると、ウェハ1がマスクとなり、切り残し14に形成されている紫外線硬化型粘着材11bだけが硬化する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、半導体装置の製造技術に関し、特に、半導体ウェハの素子形成面に表面保護テープを貼り付けた後、半導体ウェハの素子形成面と反対側の面を研削する工程に適用して有効な技術に関するものである。
日本特開2004−119780号公報(特許文献1)には、粘着シートを用いた半導体ウェハの加工方法であって、粘着シートの自動貼付機での走行性がよく、かつ加工時においては半導体ウェハに対して良好な粘着力を示す半導体ウェハの加工技術が開示されている。具体的には、基材フィルム上に紫外線反応性粘着剤層が設けられている紫外線反応性粘着シートを、半導体ウェハの表面または裏面に貼着した状態で、半導体ウェハに加工を施す工程を含む半導体ウェハの加工方法において、まず、半導体ウェハに粘着シートを貼着する。そして、加熱工程、次いで紫外線照射工程を施すことによって、粘着シートの半導体ウェハに対する粘着力を貼着時よりも上げた状態にする。続いて、粘着力を貼着時よりも上げた状態で半導体ウェハを加工するとしている。
日本特開平6−143434号公報(特許文献2)には、貫通孔を有するガラス板をダイシングする際、UV硬化型粘着剤を有するダイシングシートをガラス板に貼り付ける方法において、貫通孔に貼り付けるダイシングシートの粘着部分を予めUV照射して硬化させる技術が開示されている。
日本特開平5−62950号公報(特許文献3)には、半導体ウェハの表面と保護テープの界面から研磨液やエッチング液の浸入を防ぎ、かつ保護テープを半導体ウェハから容易に剥離することができる技術が開示されている。具体的には、紫外線硬化型の粘着テープからなる保護テープを半導体ウェハの表面に貼り付ける。そして、半導体ウェハの素子形成領域と当接する領域に紫外線を照射することにより、保護テープの接着力を弱める。一方、半導体ウェハの周辺領域には紫外線を照射しないことにより、保護テープの接着力を高めた状態に維持する。このように半導体ウェハの周辺部において接着力を高めているので、半導体ウェハの研磨時に外周部からの研磨液の浸入を防止できる。また、半導体ウェハから保護テープを剥離するときには、半導体ウェハの外周部にも紫外線を照射する。これにより、粘着力が弱まるので、保護テープを半導体ウェハから容易に剥離することができる。
日本特開平11−67881号公報(対応米国特許6030485号)(特許文献4)には、半導体ウェハに貼着したUVテープを確実に剥離できるとともに省スペース化を図ることができる半導体装置の製造装置が開示されている。具体的には、UVテープを貼着した半導体ウェハに対してグラインディング処理を行なうウェハグライディング部と、ウェハグラインディング処理の終了後、ウェハに対して乾燥処理を行なう乾燥部とを具備する半導体装置の製造装置において、乾燥部にUVテープに対し紫外線を照射する紫外線照射装置を一体的に設ける技術が開示されている。
日本特開2000−31249号公報(特許文献5)には、半導体ウェハの上面または下面に粘着シートを貼り付けるウェハマウンタにおいて、半導体ウェハに貼り付けられた粘着シートへ紫外線を照射する紫外線照射機を搭載する技術が開示されている。
日本特開2004−146671号公報(特許文献6)には、半導体ウェハの外径よりも大きな保護層と粘着剤層とからなる保護シートを半導体ウェハの素子形成面上に貼り付けるという技術が開示されている。
特開2004−119780号公報 特開平6−143434号公報 特開平5−62950号公報 特開平11−67881号公報 特開2000−31249号公報 特開2004−146671号公報
表面に素子を形成した半導体ウェハ(以下、単にウェハという)を裏面から研削(バックグラインド)する工程は、以下のように行なわれる。
まず、ウェハの素子形成面に粘着性の表面保護テープを貼り付けた後、貼り付けた表面保護テープをウェハに合わせて切断する。続いて、表面保護テープを貼り付けた素子形成面とは反対側の面(裏面)を上に向けてウェハを研磨装置に装着する。そして、回転する研削材を押し当ててウェハの裏面を研削することにより、ウェハの厚さを所定の厚さまで薄くする。
ここで、ウェハの素子形成面に貼り付ける表面保護シートには粘着力の強い紫外線硬化型粘着材が使用されている。紫外線硬化型粘着材は、紫外線を照射しない場合は強い粘着性を有する一方、紫外線を照射すると硬化して粘着性が無くなる性質を持っている。このような、粘着力の強い紫外線硬化型粘着材を使用する背景には、例えばウェハの素子形成面に突起形状をしたバンプ電極を形成することが一因となっている。すなわち、ウェハの素子形成面にバンプ電極を形成する場合、ウェハの素子形成面には凹凸が生じることになる。このような凹凸形状の素子形成面に表面保護シートを貼り付ける場合、粘着力が弱いと表面保護シートが剥がれてしまう。そこで、バンプ電極を形成したウェハであっても表面保護シートが剥がれないようにするため、粘着力の強い紫外線硬化型粘着材が使用されている。なお、バンプ電極を形成しないウェハにおいても、表面保護シートが剥がれないように紫外線硬化型粘着材を使用した表面保護シートが使用される。
しかし、粘着力の強い紫外線硬化型粘着材を使用すると以下に示す問題点が発生することを本発明者は見出した。
図1は、ウェハ1の一例を示した平面図である。図1に示したウェハ1ではノッチ2が形成されている。ノッチ2とは、面方位を示すためウェハ周辺部の一部に入れられたV字型の切り欠けである。このノッチ2は多数のウェハ間で結晶面方向を揃えるために利用されるだけでなく、ウェハを製造装置や検査装置へローディングする際にも利用される。ノッチ2は、例えば、サイズがφ200mmやφ300mmのウェハに使用される。
図2はウェハ1の他の一例を示した平面図である。図2に示したウェハ1ではノッチ2の代わりにオリエンテーションフラット3が形成されている。このオリエンテーションフラット3も上述したノッチ2と同様の機能を有し、例えばサイズがφ200mm、φ150mmあるいはφ125mmのウェハに使用される。
ウェハ1の裏面を研削する工程では、ウェハ1の素子形成面に、紫外線硬化型粘着材を使用した表面保護シートが貼り付けられ、その後、表面保護シートをウェハに合わせて切断する。ところが、ウェハ1にはノッチ2あるいはオリエンテーションフラット3が形成されており、オリエンテーションフラットの端部(図2の丸で囲った領域)3aやノッチ2で、表面保護シートの切り残しが発生しやすい。つまり、オリエンテーションフラットの端部3aやノッチ2などの特異領域では、図3に示すようにウェハ1よりも外側の領域に基材6および紫外線硬化型粘着材7よりなる表面保護シート4が残存する。このため、研削材5でウェハ1の裏面(上面)を研削する際、ウェハ1よりも外側にはみ出した表面保護シート(切り残し)4上に紫外線硬化型粘着材7が露出する状態となる。この状態でウェハ1の裏面を研削すると、回転する研削材(砥石)5がウェハ1からはみ出した紫外線硬化型粘着材7に接触して、紫外線硬化型粘着材7をウェハ1の裏面に引きずる不具合が発生する。すなわち、紫外線硬化型粘着材7が研削材5に引き込まれる。すると、研削材5に目詰まりが生じて研削能力が低下し、ウェハ1に割れが発生する問題点がある。また、紫外線硬化型粘着材7がウェハ1の裏面に引きずられることにより、ウェハ1の裏面に外観異常が発生する問題点がある。
本発明の目的は、紫外線硬化型粘着材のウェハ裏面への引きずりを防止して、歩留まり向上を図ることができる技術を提供することにある。
本願で開示された一つの発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本願で開示される一つの発明は、(a)紫外線を照射することにより硬化する粘着材を含む表面保護シートを、半導体ウェハの素子形成面に貼り付ける工程と、(b)前記表面保護シートを前記半導体ウェハ単位で切断する工程と、(c)前記(b)工程後、前記半導体ウェハの素子形成面とは反対側の面から、紫外線を照射する工程と、(d)前記(c)工程後、前記半導体ウェハの素子形成面とは反対側の面を研削する工程とを備えるものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
ウェハの素子形成面とは反対側の面(裏面)を研削する工程の前にウェハの素子形成面とは反対側の面から、紫外線を照射する工程を備えたので、ウェハからはみ出した表面保護シートの紫外線硬化型粘着材にのみ紫外線が照射される。このため、ウェハからはみ出した表面保護シート上の紫外線硬化型粘着材は硬化して接着力がなくなる。したがって、ウェハからはみ出した紫外線硬化型粘着材は砥石にくっつくことがなくなるので、ウェハからはみ出した紫外線硬化型粘着材がウェハの裏面に引きずられることを防止でき、歩留まり向上を図ることができる。
本願発明を詳細に説明する前に、本願における用語の意味を説明すると次の通りである。
半導体ウェハとは、集積回路の製造に用いるシリコン単結晶基板(一般にほぼ平面円形状)、エピタキシャル基板、サファイア基板、SOI(Silicon On Insulator)基板、ガラス基板、その他の絶縁、半絶縁または半導体基板等並びにそれらの複合的基板を言う。また、本願において半導体装置というときは、シリコンウェハやサファイア基板等の半導体または絶縁体基板上に作られるものだけでなく、特に、そうでない旨明示された場合を除き、TFT(Thin-Film-Transistor)およびSTN(Super-Twisted-Nematic)液晶等のようなガラス等の他の絶縁基板上に作られるもの等も含むものとする。シリコン基板等と言うときは、当然のことであるが、その一部または全部が、純粋なシリコン部材のみでなく、単一種類または複数種類の不純物をドープしたもの、その他、SiGeその他のシリコンを主要な構成要素とする化合物、個溶体等を含むものとする。
特異領域とは、ウェハに貼り付けた表面保護シートをウェハの外形に合わせて切断する場合に切り残しが発生しやすいウェハの部分をいい、例えば、オリエンテーションフラットの端部あるいはノッチが該当する。
また、局所領域とは、ウェハに貼り付けた表面保護シートのうちウェハからはみ出した切り残しの領域をいう。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうではないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態1における半導体装置の製造方法について図4から図19を参照しながら説明する。以下の説明では、ウェハの素子形成面上に紫外線硬化性の表面保護テープを貼り付けた後、ウェハの裏面(素子形成面とは反対側の面)を研削する工程(バックグラインド工程)などについて説明する。なお、表面保護テープを貼り付けてウェハの裏面を研削する技術については、例えば、PCT/JP04/010550号、特願2004−36966号および特開2004−146645号公報に記載されている。
まず、通常使用されるプロセスを使用してウェハの素子形成面に集積回路を形成する(図4のS101)。ウェハは、例えば単結晶シリコンからなり、その直径は、例えば300mm、厚さは、例えば700μm以上(ウェハ工程への投入時の値)である。
次に、ウェハ上に形成された集積回路の良否を判定する(図4のS102)。つまり、ウェハ上には集積回路が形成された複数のチップ領域があり、この複数のチップ領域のそれぞれに形成された集積回路が正常に動作するかテストされる。具体的には、ウェハを測定用ステージに配置し、各チップ領域に形成された集積回路の電極パッドにプローブ(探針)を接触させる。そして、プローブを介して集積回路の入力端子に入力信号波形を入力すると、集積回路の出力端子から出力信号波形が出力される。この出力信号波形をテスタで読み取ることにより、チップ領域のそれぞれに形成された集積回路の良否が判定される。ここでは、例えば、一つのチップ領域に形成されている集積回路の全電極パッドに合わせてプローブを配置するプローブカードが使用される。プローブカードからは各プローブに対応する信号線が出ており、この信号線はテスタに接続されている。不良と判断された集積回路が形成されているチップ領域には、不良品であることを示すためマーキングがなされる。
次に、図5(a)、(b)に示すように、ウェハ1をステージ10上に固定する(図4のS103)。図5(a)は、ウェハ1をステージ10上に固定した状態を示す上面図であり、図5(b)は、ウェハ1をステージ10上に固定した状態を示す側面図である。ウェハ1はステージ10上に配置されるが、このときウェハ1の素子形成面を上側にして固定される。
続いて、図6(a)、(b)に示すように、ウェハ1の素子形成面上に表面保護シート11を貼り付ける(図4のS104)。具体的には、ウェハ1の素子形成面上に表面保護シート11を配置した後、表面保護シート11を回転するローラ12でウェハ1に押し付けることにより行なわれる。表面保護シート11の大きさは、ウェハ1の大きさに比べて大きくなっており、ウェハ1の全体に表面保護シート11が貼り付けられるようになっている。また、表面保護シート11は、基材11aと紫外線硬化型粘着材11bより構成されている。基材11aは、例えばポリオレフィンやポリエチレンテレフタレートなどから形成され、紫外線硬化型粘着材11bは、例えばアクリル系の物質から形成されている。紫外線硬化型粘着材11bは、紫外線を照射しない状態では、比較的強い粘着性を有する一方、一定量の紫外線を照射すると硬化して粘着力が弱まる性質を有している。ウェハ1に表面保護シート11を貼り付ける工程は、紫外線硬化型粘着材11bに紫外線を照射しない状態、つまり紫外線硬化型粘着材11bの粘着力が強い状態で行なわれる。なお、表面保護シート11は、その後に行なわれるウェハ1の裏面研削工程において素子形成面を保護するために貼り付けられるものである。表面保護シート11の粘着力は、例えば紫外線照射前では200g/25mmであり、紫外線照射後では10〜20g/25mmである。
次に、図7(a)、(b)に示すように、ウェハ1に貼り付けた表面保護シート11をウェハ単位で切断する(図4のS105)。表面保護シート11の切断はカッタ13をウェハ1の外周部に沿って動作させることにより行なわれる。実際には、表面保護シート11の大きさをウェハ1の大きさより若干小さくするため、カッタ13をウェハ1の内側のやや傾けた状態で表面保護シート11の自動切断を行なう。
ここで、ウェハ1は、完全な円形形状をしているのではなく、オリエンテーションフラットが形成されている。このため、オリエンテーションフラットの端部には、曲線と直線が接合する特異領域が形成され、カッタ13による表面保護シート11の切断がスムーズに行なわれない。すなわち、図7(a)、(b)に示すように、切り残し(局所領域)14が発生する。この切り残し14は、ウェハ1からはみ出すようにして形成される。また、ウェハ1としてオリエンテーションフラットの代わりにノッチを形成したものがあるが、このウェハ1では、ノッチ部分において切り残しが発生しやすい。
従来では、表面保護シート11をウェハ単位で切断した後、表面保護シート11で覆われた素子形成面とは反対側の面(裏面)を研磨材で研削している。しかし、上述したように表面保護シート11に切り残し14が存在すると、切り残し14では、粘着性の高い紫外線硬化型粘着材11bが露出することになる。このため、ウェハ1の裏面を研削している際、研削装置の研削材が切り残し14で露出している紫外線硬化型粘着材11bに接触することが起こり得る。この場合、紫外線硬化型粘着材11bが研削材に付着して、ウェハ1の裏面に引きずられることになる。すると、研磨装置の研削材が目詰まりを起して研削能力が低下し、ひどい場合にはウェハの割れが発生する。また、紫外線硬化型粘着材11bがウェハ1の裏面で引き伸ばされ外観不良が発生する。このような不良が発生すると歩留まり低下を引き起こすことになる。
そこで、本実施の形態1では、表面保護シート11をウェハ単位で切断する工程を行なった後、ウェハ1の裏面研削工程の前に以下に示す工程を追加している。すなわち、図8(a)、(b)に示すように、表面保護シート11をウェハ単位で切断した後、紫外線照射ランプ15aを備えるステージ15上にウェハ1を配置する。このとき、ウェハ1は素子形成面、すなわち表面保護シート11を貼り付けた面を上側にして載置される。そして、紫外線照射ランプ15aから紫外線をウェハ1に対して下側から照射する(図4のS106)。すると、ウェハ1の内側に形成されている表面保護シート11にはウェハ1がマスクとなって紫外線が照射されない。つまり、ウェハの内側に形成されている紫外線硬化型粘着材11bには紫外線が照射されないため、強力な粘着力が持続する。このため、ウェハ1に貼られた表面保護シート11は、ウェハ1から剥がれない。
一方、表面保護シート11の切り残し14はウェハ1からはみ出してウェハ1の外側にあるので、ウェハ1がマスクにならず切り残し14に紫外線が照射される。すなわち、切り残し14で露出する紫外線硬化型粘着材11bには紫外線が照射される。したがって、切り残し14において、紫外線硬化型粘着材11bは硬化して粘着力が著しく低下する。
このように、ウェハ1をマスクにして紫外線を照射することにより、ウェハ1からはみ出した切り残し14においてだけ紫外線硬化型粘着材11bを硬化させることができる。
なお、紫外線照射ランプ15aとしては、例えば高圧水銀灯が使用される。このとき、紫外線の照度は、例えば120〜150mW/cmであり、照射時間は、例えば10〜20秒程度である。また、紫外線照射ランプ15aを備えるステージ15は、例えば紫外線を透過する石英ガラスから構成されている。
次に、ウェハの裏面(素子形成面とは反対側の面、すなわち表面保護テープ11を貼り付けた面とは反対側の面)を研削して、ウェハ1の厚さを所定の厚さ、例えば100μm未満、90μm未満あるいは70μm未満にする(図4のS107)。
図9に示すように、ウェハ1の裏面を研削装置の研削材16によって研削する。このときウェハ1に貼り付けている表面保護テープ11には切り残し14が存在する。しかし、切り残し14では前述した工程により、紫外線硬化型粘着材11bが硬化して粘着力が低下している。このため、ウェハ1の裏面を研削している際、切り残し14に研削材16が接触しても、硬化した紫外線硬化型粘着材11bが研削材16に付着することはない。つまり、硬化した紫外線硬化型粘着材11bの粘着力は研削材16につかない程度まで低下している。したがって、硬化した紫外線硬化型粘着材11bがウェハ1の裏面に引き込まれることはなく、ウェハ1の外観不良を防止することができる。特に、ウェハ1の厚さを薄くすればするほど、本実施の形態1における半導体装置の製造方法は有効である。なぜなら、ウェハ1の厚さを薄くすればするほど、研削材16と切り残し14との接触する確率は高くなるからである。例えば、ウェハ1の厚さを100μm未満、90μm未満さらには70μm未満まで研磨する工程に適用して有効である。
次に、ウェハ1を洗浄して乾燥させた後、図10(a)、(b)に示すように、ウェハ1をダイシングテープ18に貼り付ける(図4のS108)。具体的には、まず、ウェハ搬送治具によりウェハ1を真空吸着し、そのままウェハマウント装置へ搬送する。そして、ウェハマウント装置に搬送されたウェハ1は、アライメント部へ送られてノッチあるいはオリエンテーションフラットのアライメントが行なわれる。その後、ウェハ1はウェハマウント部に搬送されてウェハマウントが行なわれる。ウェハマウントでは、予めダイシングテープ18を貼り付けた環状のフレーム17を用意しておく。そして、素子形成面を上にしてウェハ1をダイシングテープ18に貼り付ける。つまり、ダイシングテープ18は、ウェハの裏面(素子形成面とは反対側の面)に貼り付けられる。ダイシングテープ18は、例えばポリオレフィンを基材とし、この基材にアクリル系の紫外線硬化型粘着材を塗布した構成をしている。ダイシングテープの厚さは、例えば90μmである。また、粘着力は紫外線照射前が例えば200g/25mmであり、紫外線照射後が例えば10〜20g/25mmである。
続いて、ウェハ1が貼り付けられたフレーム17は、表面保護シート剥離部へ送られる。ここでは、図10(b)に示すように、ウェハ1から表面保護シート11が剥離される。具体的には、表面保護シート側から紫外線を照射して表面保護シート11を構成する紫外線硬化型粘着材を硬化させる。これにより、粘着力を弱くしてウェハ1から表面保護シート11を剥離する。このように、ウェハ1をフレーム17に貼り直すのは以下に示す理由による。すなわち、後述するダイシング工程では、ウェハの素子形成面に形成されているアライメントマークを基準にしてダイシングを行なうため、アライメントマークが形成されている素子形成面を露出させる必要がある。したがって、ウェハ1の素子形成面に貼られている表面保護シート11を剥離する必要がある一方、ダイシングの際ウェハを固定する必要があるので、ウェハ1の裏面にダイシングテープ18を貼り付けるのである。なお、表面保護シート11が剥離されても、フレーム17に貼られたダイシングテープ18を介してウェハ1は固定されているので、ウェハの反りが表面化することはない。
次に、図11に示すように、ウェハ1を個々のチップC1にダイシングする(図4のS109)。ダイシングにより、ウェハ1は個々のチップC1に個片化されるが、個片化された各チップC1はダイシングテープ18を介してフレーム17に固定されているため、各チップC1は整列した状態を維持している。ダイシングは、例えば以下のようにして行なわれる。
まず、ウェハ搬送治具によりウェハ1の素子形成面を真空吸着し、そのままウェハ1をダイシング装置に搬入する。そして、ダイシング装置内にあるダイシングテーブル19上にウェハ1を載置する。続いて、ダイヤモンド・ソーと呼ばれるダイヤモンド微粒を貼り付けた極薄の円形刃20を使用して、ウェハ1をスクライブラインに沿って縦、横にカットする。なお、ウェハの分割は、レーザを用いた方法を使用してもよい。この場合、切削幅を微小にできるなどの付加的なメリットがある。
次に、図12に示すように、個片化したチップC1に対して紫外線を照射する(図4のS110)。ダイシングテープ18の裏面(チップC1が搭載されている面とは反対側の面)から紫外線を照射することにより、ダイシングテープ18と各チップC1との接する面の粘着力を、例えば10〜20g/25mm程度に低下させる。これにより、各チップC1がダイシングテープ18から剥がれやすくなる。
続いて、図13に示すように、ウェハテストで良と判断されたチップC1をピックアップする(図4のS111)。ピックアップ工程は、まず、ダイシングテープ18を介してチップC1の裏面を突き上げピン21により押し上げることにより、チップC1をダイシングテープ18から剥離する。そして、コレット22を移動させて突き上げピン21と対向する上部に配置する、その後、突き上げピン21によって押し上げられたチップC1の素子形成面をコレット22により真空吸着する。このようにして、1個づつチップC1をダイシングテープ18から引き剥がしてピックアップする。紫外線照射によりダイシングテープ18とチップC1との接着力が弱められているため、薄く強度が低下しているチップC1であっても確実にピックアップすることができる。コレット22は、例えば略円筒形の外形を有し、その底部に位置する吸着部は、例えば軟質の合成ゴムなどで構成されている。
次に、図14に示すように、コレット22により、チップC1を配線基板23に搭載する(図4のS112)。コレット22によってピックアップされたチップC1は、配線基板23の所定位置に搬送される。続いて、配線基板23のメッキされたチップ搭載領域上にペースト材24を載せた後、このペースト材24上にチップC1を軽く押し付ける。そして、100℃〜200℃程度の温度により硬化処理を行なう。これにより、チップC1を配線基板23に貼り付ける。ペースト材24は例えばエポキシ樹脂、ポリイミド系樹脂、アクリル系樹脂またはシリコーン系樹脂を使用することができる。なお、チップC1の配線基板23への搭載方法は、上述したペースト材24による貼り付けの他、メッキされたチップ搭載領域にチップC1の裏面を軽く擦り付ける、あるいはメッキされたチップ搭載領域とチップC1との間に金テープの小片を挟み、金とシリコンとの共晶を作って接着してもよい。
ダイシングテープ18に貼り付けられた良品チップのダイボンディングおよび不良品チップの除去が終了すると、ダイシングテープ18はフレーム17から剥がされフレーム17は再び新しいダイシングテープ18を貼り付けて使用する。
続いて、図15に示すように、チップC1と同様にしてチップC2を用意し、例えば絶縁性ペースト25aを使用して1段目のチップC1上に2段目となるチップC2を搭載する。さらに、チップC1と同様にしてチップC3を用意し、例えば絶縁性ペースト25bを使用して2段目のチップC2上に3段目となるチップC3を搭載する。このようにして、チップC1、チップC2およびチップC3を積層する。1段目のチップC1は、例えばマイコン、2段目のチップC2は、例えば電気的一括消去型EEPROM(Electric Erasable Programmable Read Only Memory)、3段目のチップC3は、例えばSRAM(Static Random Access Memory)を例示することができる。配線基板23の表面には複数個の電極パッド26が設けられている一方、裏面には複数個の接続パッド27が設けられている。この電極パッド26と接続パッド27とは基板内配線28によって電気的に接続されている。
次に、図16に示すように、それぞれのチップC1、C2またはC3の表面の外縁部に配置されたボンディングパッドと配線基板23の表面に形成された電極パッド26とをボンディングワイヤ29を使用して接続する(図4のS113)。この工程は自動化されており、ボンディング装置によって行われる。ボンディング装置には、予めチップC1、C2およびC3に形成されているボンディングパッドの配置情報と配線基板23の表面に形成されている電極パッド26の配置情報が入力されている。そして、ボンディング装置は、配線基板23に搭載されたチップC1、C2およびC3、それぞれのチップに形成されたボンディングパッド、配線基板23の表面に形成された電極パッド26との間の相対的位置関係を画像として取り込み、データ処理を行なって正確にボンディングワイヤ29を接続する。この際、ボンディングワイヤ29のループ形状は、チップC1、C2およびC3の周辺部に触れないように、盛り上がった形に制御される。
続いて、図17に示すように、ボンディングワイヤ29を形成した配線基板23を金型成形機にセットする。そして、温度を上昇させることによって液状化した樹脂30を圧送して配線基板23に流し込み、積層されたチップC1、C2およびC3を封入してモールド成形する(図4のS114)。その後、余計な樹脂30およびバリを取り除く。
次に、図18に示すように、例えば半田からなるバンプ電極31を配線基板23の裏面に形成されている接続パッド27に供給した後、リフロー処理を施すことによりバンプ電極31を溶解させる。これにより、接続パッド27とバンプ電極31とを接続する(図4のS115)。
その後、図19に示すように、樹脂30上に品名などを捺印し、配線基板23を個々の製品に切り分ける(図4のS116)。そして、切り分けた製品を製品規格に沿って選別し、検査工程を経て製品が出荷される(図4のS117)。
次に、ウェハ1を固定した後(図4のS103)、ウェハ1の素子形成面に表面保護シートを貼り付ける工程(図4のS104)から紫外線(UV)を照射する工程(図4のS106)までを連続処理する一例について図面を参照しながら説明する。
図20は、一貫処理装置40を示した説明図である。図20において、一貫処理装置40は、表面保護シート貼付部41と紫外線照射部42とを有している。表面保護シート貼付部41は、ウェハ供給カセット43、搬送装置44、チャックテーブル45、供給リール46、巻き取りリール47、回転ローラ48、カッタ駆動部49およびカッタ50を有している。一方、紫外線照射部42は、紫外線照射装置52、上蓋53、搬送装置54およびウェハ収納カセット55を有している。
以下に、このように構成された一貫処理装置40の動作について説明する。まず、処理前のウェハ1はウェハ供給カセット43に格納されている。そして、搬送装置44によってウェハ1はウェハ供給カセット43から取り出されてチャックテーブル45に搬送される。その後、チャックテーブル45において、ウェハ1は素子形成面を上側にした状態で固定される。
続いて、ウェハ1の素子形成面に表面保護シート11を貼り付ける。具体的には、供給リール46と巻き取りリール47によって表面保護シート11の未使用領域がウェハ1上にくるように配置する。すなわち、供給リール46と巻き取りリールによってテープ状の表面保護シート11が移動できるようになっており、一枚のウェハ1に表面保護シート11を貼り付けると、供給リール46と巻き取りリール47が回転して、次のウェハ1に貼り付ける表面保護シート11の未使用領域がチャックテーブル45上に配置されるようになっている。
次に、回転ローラ48によって表面保護シート11をウェハ1へ押し付けることにより、ウェハ1上に表面保護シート11を貼り付ける。表面保護シート11には紫外線硬化型粘着材が形成されており、この紫外線硬化型粘着材によりウェハ1に表面保護シート11が貼り付けられる。
続いて、カッタ駆動部49に制御されたカッタ50によってウェハ1に貼り付けられた表面保護シート11をウェハ単位で切断する。このとき、ウェハ1の大きさよりも表面保護シート11の大きさが小さくなるようにカッタ50に角度をもたせて切断する。この切断工程では、ウェハ1に形成されているオリエンテーションフラットの端部あるいはノッチの部分で切り残しが発生しやすい。つまり、カッタ50による切断工程においては、ウェハ1からはみ出した切り残し部分が形成されることがある。
続いて、表面保護シート貼付部41と紫外線照射部42の間に配置されている搬送装置51により、ウェハ1をチャックテーブル45から紫外線照射装置52上に搬送する。紫外線照射装置52では、ウェハ1の素子形成面を上側にして載置される。つまり、ウェハ1の面のうち表面保護シート11を貼り付けた面を上側にして載置される。その後、ウェハ1の下側より紫外線を照射する。このとき、ウェハ1の内側に貼り付けられた表面保護シート11には、ウェハ1がマスクとなるため紫外線が照射されない。すなわち、ウェハ1の内側にある紫外線硬化型粘着材には紫外線が照射されないので、硬化せず粘着性を維持する。一方、ウェハ1からはみ出した切り残し部分については、ウェハ1がマスクとならない。このため、はみ出した切り残し部分には紫外線が照射され、紫外線硬化型粘着材が硬化する。これにより、ウェハ1からはみ出した部分だけ紫外線硬化型粘着材の粘着力を低下させることができる。なお、紫外線照射装置52の上部には紫外線を遮蔽するための上蓋53が配置されている。
紫外線の照射が終了すると、ウェハ1は搬送装置54によって紫外線照射装置52からウェハ収納カセット55に搬送される。
このように一貫処理装置40によれば表面保護シート11の貼り付けから紫外線の照射まで一貫して処理できるので、製造工程のスループットを向上させることができる。ここでの一貫処理とは、ウェハ1をカセットから取り出して表面保護シートの貼り付けおよび切断を実施した後、ウェハ1をカセットに戻すことなく、ウェハ1に紫外線を照射し、その後、ウェハ1をカセットに戻す処理を示している。
一貫処理装置40での処理を終了した後、ウェハ1の裏面を研削するが、ウェハ1からはみ出した表面保護シートには一貫処理装置40で紫外線が照射されている。したがって、はみ出した部分における紫外線硬化型粘着材は硬化して粘着力が低下しているので、ウェハ1からはみ出した紫外線硬化型粘着材は研削材(砥石)にくっつくことがなくなる。このため、ウェハ1からはみ出した紫外線硬化型粘着材がウェハの裏面に引きずられることを防止でき、歩留まり向上を図ることができる。
(実施の形態2)
前記実施の形態1ではウェハ上にバンプ電極を形成しない例について説明したが、本実施の形態1ではバンプ電極を形成したウェハ(例えばICカードの製造に使用される)を使用して半導体装置を製造する例について図面を参照しながら説明する。
まず、通常の方法を使用してウェハ上に集積回路を形成する。この集積回路を形成する工程でウェハ上にバンプ電極が形成される。バンプ電極は、例えば金膜から形成することができる。続いて、ウェハ上に形成された集積回路の良否を判定する(ウェハテスト)。
次に、図21に示すように、ステージ10上にウェハ1を固定する。ウェハ1にはバンプ電極60が形成されており、バンプ電極60が形成されている素子形成面を上側にしてステージ10上に載置される。
そして、図22に示すように、ウェハ1の素子形成面上に表面保護シート11を貼り付ける。表面保護シート11は、基材11aと紫外線硬化型粘着材11bより構成されている。ここで、素子形成面の表面はバンプ電極60が形成されているため、凹凸が形成されている。しかし、表面保護シート11の粘着材は粘着力の高い紫外線硬化型粘着材11bで形成されているので、バンプ電極60が形成されているウェハ1に対して確実に表面保護シート11を貼り付けることができる。
続いて、図23に示すように、ウェハ1に貼り付けた表面保護シート11をウェハ単位で切断する。このとき、ウェハ1のオリエンテーションフラットの端部やノッチ(特異領域)には、ウェハ1からはみ出した切り残し(局所領域)14が発生することがある。
次に、図24に示すように、ウェハ1を紫外線照射装置のステージ15に配置する。ウェハ1は表面保護シート11を貼り付けた面を上側にして載置される。そして、紫外線照射ランプ15aから紫外線を照射する。すると、ウェハ1の内側に貼り付けられている表面保護シート11には、ウェハ1がマスクとなって紫外線が照射されない。一方、ウェハ1から外側にはみ出している切り残し14には紫外線が照射され、切り残し14に形成されている紫外線硬化型粘着材は硬化する。
その後、図9に示す場合と同様にウェハ1の裏面(素子形成面とは反対側の面、つまり表面保護シート11を貼り付けた面とは反対側の面)を研削する。このとき、はみ出した切り残し14において、紫外線硬化型粘着材は硬化して粘着力が低下している。このため、ウェハ1からはみ出した紫外線硬化型粘着材は研削材(砥石)にくっつくことがなくなるので、ウェハ1からはみ出した紫外線硬化型粘着材がウェハの裏面に引きずられることを防止でき、歩留まり向上を図ることができる。
続いて、前記実施の形態1と同様の工程を経ることにより、ウェハ1を個々のチップに個片化する(図10〜図13参照)。
次に、図25に示すように、個片化したチップC4をテープ状の薄いフィルム基板61に接合する。例えばポリイミド樹脂からなるフィルム基板61には接着剤62によって、例えば銅膜よりなるインナーリード63が形成されている。そして、このインナーリード63とチップC4に形成されているバンプ電極60とをボンディングツールで熱圧着することによりフィルム基板61にチップC4を搭載する。なお、フィルム基板61のインナーリード63上にはソルダレジスト64が形成されている。
続いて、図26に示すように、チップC4を樹脂65によって樹脂封止する。このようにしてチップC4をフィルム基板61に実装することができる。
なお、バンプ電極60を形成したチップC4の実装例として図26に示した形態の他に以下に示す形態とすることもできる。
図27は、例えばポリイミド樹脂からなるフィルム基板66にチップC4を接合した様子を示す断面図である。図27において、フィルム基板66には、インナーリード67が形成されている。そして、このインナーリード67とチップC4に形成されているバンプ電極60とを熱圧着させることにより、フィルム基板66にチップC4を搭載する。なお、フィルム基板66のインナーリード67上にはソルダレジスト68が形成されている。このフィルム基板66は、チップ搭載領域が空洞領域になっていない点で前述したフィルム基板61と異なる。
続いて、図28に示すように、フィルム基板66とチップC4との間にアンダーフィル材69を充填する。そして、例えば加熱することにより、アンダーフィル材69を硬化させる。アンダーフィル材69は、隣接するバンプ電極60が熱処理によって溶融することにより接続することを防止する機能を有している。このようにして、チップC4をフィルム基板66に実装することができる。
なお、図27および図28では、チップC4をフィルム基板66に搭載した後、アンダーフィル材69を充填している例を示したがこれに限らない。例えば、チップC4を搭載する前にアンダーフィル材69を塗布し、その後、チップC4を搭載するようにしてもよい。また、アンダーフィル材69として熱硬化性のものを使用したが、例えば紫外線硬化性のものを使用してもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本願で開示された一つの発明は、半導体装置を製造する製造業に幅広く利用することができる。
ウェハの一例を示した平面図である。 ウェハの一例を示した平面図である。 ウェハの裏面を研削する様子を示した側面図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造工程を示したフローチャートである。 (a)はウェハをステージ上に固定した様子を示す上面図であり、(b)はウェハをステージ上に固定した様子を示す側面図である。 (a)はウェハ上に表面保護シートを貼り付ける様子を示した上面図であり、(b)はウェハ上に表面保護シートを貼り付ける様子を示した側面図である。 (a)はウェハに貼り付けた表面保護シートをウェハ単位で切断した様子を示す上面図であり、(b)はウェハに貼り付けた表面保護シートをウェハ単位で切断した様子を示す側面図である。 (a)はウェハに紫外線を照射する様子を示した上面図であり、(b)はウェハに紫外線を照射する様子を示した側面図である。 ウェハの裏面を研削する様子を示した側面図である。 (a)はフレームにウェハを貼り付けた様子を示す上面図であり、(b)はフレームにウェハを貼り付けた様子を示す側面図である。 ウェハをダイシングする様子を示した側面図である。 ウェハを個片化したチップに紫外線を照射する様子を示した側面図である。 チップをピックアップする様子を示した側面図である。 チップを配線基板に搭載する様子を示した側面図である。 実施の形態1における半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図15に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図16に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図17に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図18に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 一貫処理装置を説明するための説明図である。 実施の形態2における半導体装置の製造工程を示した側面図である。 図21に続く半導体装置の製造工程を示した側面図である。 図22に続く半導体装置の製造工程を示した側面図である。 図23に続く半導体装置の製造工程を示した側面図である。 図24に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図25に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 実施の形態2の変形例における半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図27に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。
符号の説明
1 ウェハ
2 ノッチ
3 オリエンテーションフラット
3a 端部
4 表面保護シート
5 研削材
6 基材
7 紫外線硬化型粘着材
10 ステージ
11 表面保護シート
11a 基材
11b 紫外線硬化型粘着材
12 ローラ
13 カッタ
14 切り残し
15 ステージ
15a 紫外線照射ランプ
16 研削材
17 フレーム
18 ダイシングテープ
19 ダイシングテーブル
20 円形刃
21 突き上げピン
22 コレット
23 配線基板
24 ペースト材
25a 絶縁性ペースト
25b 絶縁性ペースト
26 電極パッド
27 接続パッド
28 基板内配線
29 ボンディングワイヤ
30 樹脂
31 バンプ電極
40 一貫処理装置
41 表面保護シート貼付部
42 紫外線照射部
43 ウェハ供給カセット
44 搬送装置
45 チャックテーブル
46 供給リール
47 巻き取りリール
48 回転ローラ
49 カッタ駆動部
50 カッタ
51 搬送装置
52 紫外線照射装置
53 上蓋
54 搬送装置
55 ウェハ収納カセット
60 バンプ電極
61 フィルム基板
62 接着剤
63 インナーリード
64 ソルダレジスト
65 樹脂
66 フィルム基板
67 インナーリード
68 ソルダレジスト
69 アンダーフィル材
C1〜C4 チップ

Claims (15)

  1. (a)紫外線を照射することにより硬化する粘着材を含む表面保護シートを、半導体ウェハの素子形成面に貼り付ける工程と、
    (b)前記表面保護シートを前記半導体ウェハ単位で切断する工程と、
    (c)前記(b)工程後、前記半導体ウェハの素子形成面とは反対側の面から、紫外線を照射する工程と、
    (d)前記(c)工程後、前記半導体ウェハの素子形成面とは反対側の面を研削する工程とを備える半導体装置の製造方法。
  2. 前記(d)工程を実施した後の前記半導体ウェハの厚さは100μm未満である請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記(d)工程を実施した後の前記半導体ウェハの厚さは90μm未満である請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記(d)工程を実施した後の前記半導体ウェハの厚さは70μm未満である請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記(c)工程は、前記半導体ウェハをマスクにして前記表面保護シートに紫外線を照射する請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記(c)工程は、前記半導体ウェハ上に貼り付けられた前記表面保護シートには紫外線が照射されず、前記半導体ウェハからはみ出した前記表面保護シートの部分にのみ紫外線が照射される請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記半導体ウェハをウェハカセットから取り出した後、前記(a)工程、前記(b)工程および前記(c)工程までを連続して実施し、前記(c)工程を終了した後に前記半導体ウェハを前記ウェハカセットに戻す請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記半導体ウェハの素子形成面にはバンプ電極が形成されている請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記バンプ電極は金を主成分とする請求項7記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記(c)工程で紫外線を照射した領域の前記粘着材が硬化することにより、接着力が紫外線を照射する前に比べて弱くなる請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記(d)工程は、砥石を使用して前記半導体ウェハを研削し、
    前記(c)工程で紫外線を照射した領域の前記粘着材が硬化することにより、接着力が前記砥石につかない程度に弱まる請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  12. (a)紫外線を照射することにより硬化する粘着材を含む表面保護シートを、半導体ウェハの素子形成面に貼り付ける工程と、
    (b)前記表面保護シートを前記半導体ウェハ単位で切断する工程と、
    (c)前記表面保護シートの局所領域に紫外線を照射する工程と、
    (d)前記半導体ウェハの素子形成面とは反対側の面を研削する工程とを備える半導体装置の製造方法。
  13. 前記局所領域は、前記半導体ウェハの周辺部にある特異領域からはみ出した領域である請求項12記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記特異領域は、前記半導体ウェハに形成されたノッチである請求項13記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記特異領域は、前記半導体ウェハに形成されたオリエンテーションフラットの端部領域である請求項13記載の半導体装置の製造方法。
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