以下、この発明の実施形態を、コンテンツが楽曲コンテンツの場合であって、コンテンツリスト表示装置またはコンテンツ選択処理装置が、オーディオ装置の場合を例に、図を参照しながら説明する。
以下に説明する実施形態のオーディオ装置は、例えば、楽曲コンテンツのリリース日(例えば発売日、発表日など)などの楽曲コンテンツの時間属性を検索属性キーとして楽曲コンテンツを検索することができるように、楽曲コンテンツをリリース日の時間順に並べたコンテンツリストを表示するようにするものである。
図1は、この実施形態のオーディオ装置を含むシステム構成の概要を説明するための図である。
自分が所有していないパブリックコンテンツの入手方法としては、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などのディスクメディア、メモリカードなどのカード型メモリメディア、その他のいわゆるパッケージメディアを通じて入手する方法と、コンテンツ配信サーバからインターネットなどのネットワークを通じて入手する方法とがある。
この実施形態のオーディオ装置1は、このパブリックコンテンツの入手方法を考慮して、ネットワーク3を通じてコンテンツ配信サーバ2に接続する機能を備えると共に、光ディスク4やカード型メモリ5を読み書きすることができる機能を備えている。
この実施形態では、楽曲コンテンツのコンテンツデータは、メインデータとしての楽曲データと、後で詳述する付随データとからなる。オーディオ装置1およびコンテンツ配信サーバ2は、この楽曲コンテンツのコンテンツデータを格納するコンテンツ格納部1Aおよび2Aを備える。
この実施形態において、いずれの入手方法による場合でも、ユーザが当該パブリックコンテンツを入手(購入あるいは譲渡を受ける)して、そのパブリックコンテンツのメインデータ(楽曲データ)を、ユーザのオーディオ装置1のコンテンツ格納部1Aに格納して自分の所有物とすると、オーディオ装置1において、当該入手されたパブリックコンテンツは、その後は、プライベートコンテンツとして管理する。
ここで、オーディオ装置1は、パブリックコンテンツのメインデータである楽曲データを除く付随データのみをユーザが入手することも、この実施形態では可能であるが、この状態では、メインデータがユーザの所有となっていないので、パブリックコンテンツはそのままパブリックコンテンツとして管理される。
図2は、この実施形態のオーディオ装置1の概観の一例を示すものであり、また、図3は、この実施形態のオーディオ装置1の構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、この実施形態のオーディオ装置1は、その筐体6の側面6Aに、ディスク4、この例では、CDやDVDの挿入口7と、メモリカード5の挿入口8とを備える。
また、オーディオ装置1の筐体6の前面のフロントパネル10の所定の位置には、この例では操作ボタン9A〜9Lからなる操作ボタン群9が配設されている。操作ボタン群9を構成する操作ボタンは、再生ボタン9A、スキップボタン9B、音量調整ボタン9C、メニューボタン9Gなどである。スキップボタン9Bや音量調整ボタン9Cは、いわゆるシーソー式のボタンであり、スキップボタン9Bでは後述するスキップ方向を示すことができ、音量調整ボタン9Cでは音量アップ/ダウン指示をすることができる。
また、フロントパネル10には、例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなるコンテンツ表示部11が配設されていると共に、同様にLCDからなる時間軸バーTB1,TB2が配設されている。コンテンツ表示部11の表示デバイスは、図示のように、比較的大きな表示画面を備えるものとされる。また、時間軸バーTB1,TB2の表示デバイスは、細長い表示画面を備えるものとされる。
後述するように、時間軸バーTB1,TB2およびコンテンツ表示部11には、選択あるいは再生されようとしている楽曲コンテンツに対応するイメージ画像(例えばCDやDVDのジャケット写真のサムネイル画像など)が表示される。この例の場合、後述するように、コンテンツ表示部11には、時間軸バーTB1,TB2で選択中の楽曲コンテンツの近傍の複数個の楽曲コンテンツに対応するイメージ画像が拡大表示される。
さらに、フロントパネル10には、選択ダイヤル12やズームダイヤル13などの回動操作つまみが設けられ、ユーザが回動操作することができるように構成されている。選択ダイヤル12は、後述するように、時間軸バーTB1,TB2における時間軸位置を変更するための操作つまみである。ズームダイヤル13は、後述するように、時間軸バーTB1,TB2に表示する時間軸の範囲(表示年月日範囲の最大値)を変更設定するための操作つまみである。
このオーディオ装置1の内部回路構成例は、図3に示すようなものである。すなわち、このオーディオ装置1は、図3に示すように、システムバス21に対して、制御部20、ハードディスク装置(図ではHDDと記載)22、CD/DVDドライブ23、メモリカードドライブ24、ネットワークインターフェース25、表示部26、操作入力部27、オーディオコントローラ28がそれぞれ接続されて構成されている。
オーディオ装置1全体の動作を制御する制御部20は、CPU(Central Processing Unit)20Aと、ROM(Read Only Memory)20Bと、RAM(Random Access Memory)20Cと、を備えて構成される。そして、これらCPU20A、ROM20B、RAM20Cは、システムバス21を介して接続されて、このシステムバス21を介してデータや制御信号のやり取りを行うことで、CPU20Aが、後述するような制御処理を実行する。
ROM20Bは、CPU20Aが実行する各種プログラム(表示処理、楽曲データ復号処理、ユーザインターフェース処理、データ読み取り/書き込み処理など)や、装置ID、文字キャラクタデータなどを格納している。RAM20Cは、上記各種プログラム処理におけるワークエリア、また、圧縮されている楽曲データを復号、伸長処理する上でのワークエリアとして使われ、あるいはデータの一時記憶などにも使用される。
ハードディスク装置22は、この例では、コンテンツ格納部1Aを構成する。この例では、ハードディスク装置22のコンテンツ格納部1Aは、プライベートコンテンツのメインデータ(楽曲データ)および付随データの記録領域と、パブリックコンテンツの付随データの記録領域とを備えている。後述するように、パブリックコンテンツは、メインデータ(楽曲データ)を取得して、コンテンツ格納部1Aに格納した時点で、プライベートコンテンツになるので、パブリックコンテンツのメインデータの格納領域は、コンテンツ格納部1Aには存在しない。
CD/DVDドライブ23は、挿入口7を通じて装填されたCDやDVDに記録されている楽曲コンテンツのメインデータとしての楽曲データおよび付随データを読み出す。また、メモリカードドライブ24は、挿入口8を通じて装填されたメモリカード5に記録されている楽曲コンテンツのメインデータとしての楽曲データおよび付随データを読み出す。
そして、読み出された楽曲コンテンツの楽曲データおよび付随データは、制御部20の制御の下、ハードディスク装置22のコンテンツ格納部1Aに格納される。あるいは、読み出された楽曲コンテンツの楽曲データは、制御部20の制御の下、オーディオコントローラ28に転送され、オーディオアンプ29を通じてスピーカ30に供給され、このスピーカ30で音響再生される。
コンテンツ格納部1Aへの楽曲コンテンツの格納の際、楽曲データは、ATRAC3plus(Adaptive Transform Accoustic Coding 3 plus)またはMP3(MPEG Audio Layer III)形式のデータに圧縮されるとともに、付随データと対応付けられて記録される。対応付けは、例えば楽曲コンテンツの識別情報(楽曲コンテンツID)が用いられる。なお、楽曲コンテンツのデータは、同時に暗号化処理を施されるようにしてもよい。
ハードディスク装置22のコンテンツ格納部1Aに格納される楽曲コンテンツのそれぞれについての付随データは、CDまたはDVDあるいはメモリカードに記録されていたもののみではなく、オーディオ装置1で付加されるものや、ユーザが追加したりしたものを含む。また、一部の付随データは、ユーザが修正、変更することができるものとされている。
ハードディスク装置22のコンテンツ格納部1Aに格納された楽曲コンテンツの再生時には、格納されている楽曲コンテンツのうち、ユーザ指示により選択された楽曲コンテンツの楽曲データを読み出し、圧縮形式に応じた伸長処理を行ない、オーディオコントローラ28に送る。オーディオコントローラ28は、楽曲データをアンプ29に送って、アナログ・オーディオ信号とし、スピーカ30に供給する。これにより、スピーカ30で再生指示された楽曲コンテンツが音響再生されて放音され、リスナは所望の楽曲を聴くことができる。
ネットワークインターフェース25は、ネットワーク3を通じてコンテンツ配信サーバ2に接続し、このコンテンツ配信サーバ2からネットワーク3を通じて、楽曲コンテンツの付随データやメインデータである楽曲データを取得するために用いられる。
この実施形態では、ユーザがコンテンツの選択指示をするためのコンテンツ一覧リストを生成する際には、オーディオ装置1は、コンテンツ配信サーバ2に要求して、リスト表示すべき時間範囲(リリース年月日範囲)の楽曲コンテンツについての付随データを取得し、コンテンツ格納部1Aに格納してリスト表示のために用いられる。
そして、オーディオ装置1において、コンテンツ一覧リストからコンテンツ配信サーバ2から付随データを取得した楽曲コンテンツが選択されて、購入指示がされると、当該楽曲コンテンツのメインデータである楽曲データを、配信サーバから取得して、コンテンツ格納部1Aに、先に取得した付随データと対応付けて格納する。このとき、付随データの、パブリックコンテンツか、プライベートコンテンツかを区別するための情報が書き換えられて、配信サーバ2から取得されたパブリックコンテンツは、プライベートコンテンツに管理が移行される。
配信された楽曲コンテンツの楽曲データは多くの場合、圧縮されているので、その再生時には、上述と同様に伸長処理して、オーディオコントローラ28、アンプ29、スピーカ30により音響出力とされる。
表示部26は、詳しくは後述するが、制御部20の制御に基づいて各種のデータを表示する。この表示部26においては、システムバス21を通じて、この表示部26に提供された表示データが、ビデオコントローラ261により、これに接続される表示デバイスに適する信号に変換されて出力される。
コンテンツ表示部262(図2のコンテンツ表示部11)は、表示デバイスの表示画面に、数個のコンテンツのサムネイル画像やその他の付随データを表示し、ユーザの楽曲検索・選曲などの操作をしやすくする表示を行う。
時間軸バー表示部263は、図2の時間軸バーTB1、TB2を表示デバイスとして備える。そして、時間軸バー表示部263は、ビデオコントローラ261からの表示用データを受け取り、時間軸バーTB1,TB2に、後述するように、時間軸順に多数のコンテンツの微小サムネイルを並べて一覧表示する。
この実施形態では、時間軸バー表示部263では、時間軸バーTB1,TB2に、コンテンツ格納部1Aに格納する全ての楽曲コンテンツ、あるいは、コンテンツ格納部1Aに格納するコンテンツの中から選択された多くの楽曲コンテンツを、そのリリース年月日順に並べて一覧表示する。したがって、楽曲コンテンツの、全体の中の位置づけが視認しやすく、検索・選曲などの操作がしやすくなる。
操作入力部27は、ユーザ操作を受ける各種の操作ボタン群9、選択ダイヤル12、ズームダイヤル13などからなる。操作ボタン群9は、前述したように、再生/一時停止ボタン9A、スキップボタン9B、ボリュームボタン9Cをはじめ、メニューボタン9G、その他各種モード選択ボタンなどがある。
選択ダイヤル12およびズームダイヤル13は、これに対するユーザのダイヤル操作(回動操作)による回転角や回転数に応じた操作出力をロータリーエンコーダにより得て、その操作出力を、入力インターフェース271を介してCPU20Aに入力する。
選択ダイヤル12のダイヤル操作は、時間軸バーTB1,TB2における時間軸位置の変更(あるいは選択中コンテンツの変更)操作となる。ズームダイヤル13のダイヤル操作は、時間軸バーTB1,TB2における表示年月日範囲を拡大/縮小する指示操作である。
ズームダイヤル13を、表示年月日範囲を拡大する方向にズーム操作すると、時間軸バーTB1,TB2に表示する楽曲コンテンツのサムネイルの時間軸方向の大きさが小さくなり、時間軸バーTB1,TB2に表示する楽曲コンテンツのサムネイルの最大数が大きくなるようにされる。また、ズームダイヤル13を、表示年月日範囲を狭くする方向にズーム操作すると、時間軸バーTB1,TB2に表示する楽曲コンテンツのサムネイルの時間軸方向の大きさが大きくなり、時間軸バーTB1,TB2に表示する楽曲コンテンツのサムネイルの最大数が少なくなるようにされる。
[楽曲コンテンツの付随データについて]
楽曲コンテンツの付随データは、楽曲コンテンツのタイトル名やアーティスト名など、この楽曲コンテンツに付随する関連データである。この付随データは、前述したように、ハードディスク装置22のコンテンツ格納部1Aに、対応する楽曲コンテンツの楽曲コンテンツID(識別データ)と対応付けられて格納される。そして、プライベートコンテンツの場合には、楽曲コンテンツのメインデータである楽曲データが、その楽曲コンテンツIDが付与されて格納されているので、それぞれの楽曲コンテンツの付随データは、共通に付与される楽曲コンテンツIDにより楽曲データに対応付けられている。
前述もしたように、付随データは、パッケージメディアから楽曲コンテンツのコンテンツデータが読み取られた際などに自動的に取得されるようにすることもできるし、コンテンツ配信サーバから、付随データのみを要求して取得したり、楽曲コンテンツのコンテンツデータのダウンロード時に、楽曲データと共に送られてくるものを取得したりするようにすることができる。さらに、ユーザが付随データを追加入力したり、取得した付随データを修正などの編集作業をしたりできるようにしてもよい。
この実施形態においては、付随データは、例えば、図4に例示されるような項目からなる。
・楽曲コンテンツID(これは、少なくともオーディオ装置1内で一意に識別できるコードであれば良い)
・アクセス・パス(この楽曲コンテンツの取得ソースを示す。CD、DVDなどのメディアの場合はISRC(International Standard Recording Code)などの識別コード、ネットワーク経由での取得の場合はそのURL(Uniform Resource Locator)などでよい。オプションである)
・コンテンツ・ファイル・パス(ハードディスク装置22に格納した、この楽曲コンテンツの楽曲データ(メインデータ)のアクセス・パス)
・ファイル名(この楽曲コンテンツのファイル名。上記コンテンツ・ファイル・パスに含めて記述してもよい。)
・楽曲タイトル名(この楽曲コンテンツのタイトル名、曲名。)
・アルバム名(この楽曲コンテンツが含まれていたアルバム・タイトル名。シングル曲の場合は空白)
・アーティスト名(歌手名、演奏者名、指揮者名、作詞/作曲・編曲者名など)
・楽曲演奏時間
・ジャケット・イメージ・データ・パス(ジャケット写真などのイメージ画像あるいはそのサムネイル画像ファイルへのアクセス・パス)
・リリース年月日(この楽曲の発表日または発売日。場合によっては購入日であってもよい。)
・読み書き属性(詳細は後述する)
・アクセス許可情報(オプション。詳細は後述する)
・試聴用データ・ファイル・パス(オプション;コンテンツ配信サーバ2から取得した楽曲コンテンツについて、試聴用データがあるときのアクセス・パス)。
上述した付随データの項目のうち、「楽曲タイトル名」、「アルバム名」、「アーティスト名」などは、ネットワーク経由でCDDB(Compact Disc Database)サーバから取得できる。また、「リリース年月日」のうち「発行年」または「発売年」は、CDDBから取得できるが、月日までを付随データとして記録する場合は、パッケージに印刷されてあるリリース年月日を、ユーザが、操作ボタン群9を操作して入力したり、ネットワークインターフェース25を介して、パーソナルコンピュータなどからマニュアル入力したりすることで取得することができる。
また、「楽曲演奏時間」は、例えばパッケージメディアのTOC(Table of Contents)情報から取得できる。「楽曲コンテンツID」、「アクセス・パス」、「コンテンツ・ファイル・パス」、「ファイル名」、「ジャケット・イメージ・データ・パス」は、楽曲コンテンツのコンテンツデータをハードディスク装置22に格納する際に自動的に、あるいは半自動的に(一部マニュアル操作を介する)決定される。
《読み書き属性》
図4において、付随データ項目一覧の右側に図示されるように、「読み書き属性」は、楽曲コンテンツのメインデータ(楽曲データ)に対する読み取り/書き込みの許可属性である。
この読み書き属性は、図示されるように、オーナー(owner)/グループ(group)/他者(others)の属性をも有している。
オーナー(owner)は、このオーディオ装置1の所有者あるいは配信サーバの所有者を示すが、場合によってはオーディオ装置1あるいは配信サーバそのものを指すこともある。
グループ(group)は、家族など、このオーディオ装置1の複数の所有者あるいはオーディオ装置1の機器IDが割り当てられた装置のグループを示す。
他者(others)は、オーナー(owner)、グループ(group)以外の人あるいは装置という意味になる。
読み書き属性は、図示されるように、オーナー(owner)/グループ(group)/他者(others)の属性のそれぞれに、読み取り許可属性(図4において「r」で示す)、書き込み許可属性(図4において「w」で示す)が設定でき、全部で6個の属性からなる。
ここで、読み取り許可属性の「読み取り」は、文字通り、記録媒体(ハードディスク装置22のコンテンツ格納部1Aあるいはコンテンツ配信サーバ2のコンテンツ格納部2A)から読み取ることを示す。書き込み許可属性の「書き込み」は、この楽曲コンテンツのコンテンツデータの移動(move)または削除(delete)を指す。
なお、この読み書き属性の、オーナー(owner)/グループ(group)/他者(others)の属性の意味は、この楽曲コンテンツの楽曲データおよび付随データの所有者から見た場合の意味となるので、オーディオ装置1の所有者やユーザの場合と、コンテンツ配信サーバ2の所有者や楽曲データの著作権者などの場合とで、意味が異なるので注意が必要である。
この実施形態では、読み取り許可属性rおよび書き込み許可属性wは、それぞれ1ビットのデータとされ、r=「1」であれば読み取り許可、r=「0」であれば読み取り不可、w=「1」であれば書き込み許可、w=「0」であれば書き込み不可という意味になる。
したがって、読み書き属性の属性値は、6ビットのデータで表され、例えば、図4の右側の中ほどに図示されるように、この読み書き属性の属性値が、“110000”であると、オーナー(owner)は、この読み書き属性が付随されている楽曲コンテンツのコンテンツデータの読み取りも書き込みも許可されるが、それ以外の人は許可されないことを意味する。また、読み書き属性の属性値が、“111010”である場合は、全員が読み取りは許可されるが、オーナー(owner)のみは移動や削除することが許可されていることを意味している。
すなわち、オーナー(owner)属性の、読み取り許可属性rおよび書き込み許可属性wのビットが、共に「1」であれば、対応する楽曲コンテンツは、オーナーの所有物であることを意味し、プライベートコンテンツであることを示している。
一方、オーナー(owner)属性の、読み取り許可属性rおよび書き込み許可属性wのビットが、r=「0」およびw=「0」、あるいは、r=「1」およびw=「0」の場合には、対応する楽曲コンテンツはパブリックコンテンツと言える。
したがって、この読み書き属性は、プライベートコンテンツとパブリックコンテンツとを区分けするための区分け用情報として用いることができる。
なお、付随データがコンテンツ格納部1Aに格納されている場合において、メインデータがコンテンツ格納部1Aに格納されているか否かの情報を、プライベートコンテンツとパブリックコンテンツとを区分けするための区分け用情報として用いることもできる。また、前記読み書き属性と、付随データがコンテンツ格納部1Aに格納されている場合においてメインデータがコンテンツ格納部1Aに格納されているか否かの情報とを併せて、区分け用情報としてもよい。
グループ(group)の定義は、ユーザ側のオーディオ装置1の場合、ハードディスク装置22の一部に格納されて、このオーディオ装置1に格納される楽曲コンテンツ全体に対して行なうこともできるし、グループ(group)の定義を、この付随データの別のフィールドに設けて、楽曲コンテンツそれぞれごとに行なうこともできる。また、グループ(group)の定義は、配信サーバにおいても同様であるが、あるグループ会員の集合を表す情報をもってなされる。
他者(others)の定義は、特別に記録する必要は無い。他者(others)は、オーナー(owner)およびグループ(group)以外((NOT owner)または(NOT group))として解釈される。
《アクセス許可情報》
1台のオーディオ装置1を複数のユーザ(例えば家族)が使用する場合に、楽曲コンテンツに対してアクセスを許可するユーザのユーザIDと、アクセスを許可しないユーザのユーザIDとを、アクセス許可情報として設定する。例えば、ある楽曲コンテンツは自分だけがアクセスできればよく、他のユーザにはアクセスされたくない場合には、その楽曲コンテンツについてのアクセス許可情報として、許可するユーザIDは自分のユーザIDを設定し、許可しないユーザIDとして、自分以外の家族のユーザIDを設定する。もちろん、このアクセス許可情報によらずに、上述した読み書き属性のうちのグループ(group)属性を利用して、同様のアクセス制限を設定することもできる。
また、楽曲コンテンツの配信サイトの楽曲コンテンツを検索することは許可しても、購入する要求は送信できないように制限をすることで、例えば、自分の子供が不用意に楽曲コンテンツを購入できないようにすることもできる。
このアクセス許可情報も、上述のグループ(group)属性のように、装置に格納される楽曲コンテンツのコンテンツデータ全体に対して設定することもできるし、図4に示したように、楽曲コンテンツの付随データごとに設けて、楽曲コンテンツごとに設定することもできる。
[コンテンツリスト表示の例]
図5に、コンテンツリスト表示のための制御部の機能処理手段を中心に記述した機能ブロック図を示す。前述したように、この例では、楽曲コンテンツのリリース日を検索キー属性として、指定した期間の範囲内において、リリース日順に、楽曲コンテンツのサムネイルを並べることにより、リスト表示するようにする。
この実施形態においては、ハードディスク装置22のコンテンツ格納部1Aは、メインデータ(楽曲データ)蓄積部1Aaと付随データ蓄積部1Abとからなる。そして、制御部20は、コンテンツリスト表示のための機能処理手段としては、コンテンツ付随データ管理手段201と、コンテンツメインデータ管理手段202と、表示条件設定手段203と、表示配置手段204と、パブリックコンテンツデータ取得手段205とを備える。
コンテンツ付随データ管理手段201は、コンテンツ格納部1Aの付随データ蓄積部1Abに蓄積される付随データを管理するもので、当該付随データの読み書きを行う機能を備えている。
また、コンテンツメインデータ管理手段202は、コンテンツ格納部1Aのメインデータ蓄積部1Aaに蓄積される楽曲コンテンツのメインデータである楽曲データを管理するもので、当該楽曲データの読み書きを行う機能を備えている。
表示条件設定手段203は、操作入力部27を構成する操作ボタン群9、選択ダイヤル12、ズームダイヤル13を通じたユーザ操作入力に応じて、コンテンツリストの表示条件を設定し、設定した条件を表示配置手段204に供給する。
ここで設定される表示条件は、後述するように、リリース日を検索キー属性としてコンテンツリストをリリース年月日順に並べて表示する期間範囲(年月日の範囲)、フォーカス・カーソル位置の情報、プライベートコンテンツのみのコンテンツリストの表示モード(以下、プライベートモードという)かプライベートコンテンツとパブリックコンテンツとを同時に混合してコンテンツリストを表示するモード(以下、ミクストモードという)かのモード条件、などである。
表示配置手段204は、表示条件設定手段203から受けた表示条件に基づき、表示期間範囲の情報などをコンテンツ付随データ管理手段201に渡し、コンテンツリストの表示に必要な付随データの取得を要求する。
コンテンツ付随データ管理手段201は、表示配置手段204からの表示条件の情報(表示期間範囲の情報など)を受けて、コンテンツリストの表示に必要な、前記表示期間範囲内でリリースされた楽曲コンテンツのサムネイルのデータなどの付随データを読み出して、表示配置手段204に渡す。
この実施形態では、付随データ蓄積部1Abには、プライベートコンテンツおよびパブリックコンテンツのジャケット写真などのイメージ情報を用いて作成したサムネイルの情報が、サムネイルファイルとして格納されている。
コンテンツ付随データ管理手段201は、コンテンツリスト表示に必要な各音楽コンテンツのサムネイルは、その付随データ中の前述したジャケット・イメージ・データ・パスを参照して、付随データ蓄積部1Abのサムネイルファイルから読み出して取得し、取得したサムネイルを表示配置手段204に供給する。
コンテンツ付随データ管理手段201は、また、サムネイルの他、コンテンツリスト表示に必要なタイトル名、リリース日などのその他の付随データも、付随データ蓄積部1Abから読み出して表示配置手段204に供給するようにする。
なお、各楽曲コンテンツのサムネイルは、例えば、CD/DVDドライブ23やメモリカードドライブ24、あるいはネットワークインターフェース25を通じて当該楽曲コンテンツの付随データを取得して付随データ蓄積部1Abに格納する際に作成して、付随データ蓄積部1Abに格納しておくようにする。
もちろん、コンテンツリストの表示処理の際に、例えば付随データ蓄積部1Abに格納されている楽曲コンテンツのジャケットイメージファイルをアクセスして、そのサムネイルを作成するようにしても勿論よい。また、付随データにサムネイルのデータが含まれる場合には、そのサムネイルのデータを用いるようにする。
表示配置手段204は、また、コンテンツリストの表示モードがミクストモードであるときには、コンテンツリストの初期表示時や、表示期間範囲の変更時など、適宜の必要なタイミングで、パブリックコンテンツデータ取得手段205に、パブリックコンテンツの付随データの取得を指示するようにする。
パブリックコンテンツデータ取得手段205は、この表示配置手段204からの指示に応じて、ネットワークインターフェース25を通じてコンテンツ配信サーバ2にアクセスして、パブリックコンテンツの付随データを取得して、コンテンツ付随データ管理手段201に渡す。
コンテンツ付随データ管理手段201は、パブリックコンテンツ付随データ取得手段204からの付随データを受け取って、付随データ蓄積部1Abに格納するようにする。
また、図5では省略したが、コンテンツ付随データ管理手段201は、CD/DVDドライブ23や、メモリカードドライブ24から、メインデータと共に付随データを取得したときにも、同様にして、取得した付随データを付随データ蓄積部1Abに格納するようにする。
この付随データの格納時に、コンテンツ付随データ管理手段201は、既に付随データ蓄積部1Abに蓄積されている音楽コンテンツ(パブリックコンテンツおよびプライベートコンテンツ)の付随データと重複する音楽コンテンツの付随データは、重複して蓄積しないようにしている。
付随データ蓄積部1Abにおいて、重複する付随データを避ける処理としては、蓄積されている付随データの一部データが、ユーザにより追加、修正されている可能性がある場合を考慮すると、それらの追加、修正を残すためには、新たな付随データを廃棄する方法がよい。しかし、プライベートコンテンツとしてメインデータを格納し直す場合等においては、新たに取得した付随データにより、付随データ蓄積部1Abの付随データを常に更新してしまうようにしても、もちろん良い。
また、取得した付随データがプライベートコンテンツの付随データであるときには、重複するか否かの判定は、プライベートコンテンツの付随データのみとしたり、取得した付随データがパブリックコンテンツの付随データであるときには、重複するか否かの判定は、パブリックコンテンツの付随データのみとしたりするようにしても良い。
表示配置手段204は、コンテンツ表示部配置手段2041と、時間軸バー配置手段2042とを備え、コンテンツ付随データ管理手段201から取得した付随データを用いて、表示条件設定手段203からの表示条件の情報に応じたコンテンツリストの表示情報を生成して表示部26に供給する。
時間軸バー配置手段2042は、表示条件設定手段203からの表示条件と、コンテンツ付随データ管理手段201からのサムネイルデータ、その他データを用いて、コンテンツ表示部11に表示するコンテンツリストの画像情報を生成して、表示部26に供給し、時間軸バーTB1,TB2を表示するようにする。
この例の場合、時間軸バー配置手段2042は、後述するように、音楽コンテンツのリリース年月日を、検索キー属性として、設定された期間範囲において、リリース年月日の時間順に音楽コンテンツの微小サムネイルを並べたコンテンツリストの画像情報を、時間軸バーTB1,TB2の表示情報として生成する。
さらに、この例では、時間軸バー配置手段2042は、付随データ中の前述した読み書き属性を参照して、それぞれの楽曲コンテンツがパブリックコンテンツかプライベートコンテンツかを判別し、両者をユーザが区別して視認することができるように、この例では、プライベートコンテンツのサムネイルはカラー表示し、パブリックコンテンツのサムネイルはモノクロ表示するようにする。
パブリックコンテンツかプライベートコンテンツかをユーザが視認することができる態様としては、この例のように、サムネイルをカラーとモノクロとで区別する方法に限られるものではない。例えば、パブリックコンテンツとプライベートコンテンツとで、サムネイルの大きさ(例えばプライベートコンテンツのサムネイルを大きく)や形状(例えばパブリックコンテンツのサムネイルは4角形で、プライベートコンテンツのサムネイルは6角形で表示)を変えたり、サムネイルに加える修飾を変えたりするようにしてもよい。
これ以外にグレースケール表示としてもよいし、グレーアウトさせて表示してもよい。あるいは、プライベートコンテンツのサムネイルは太枠で囲み、パブリックコンテンツのサムネイルは囲み線をなくすなど、種々の変形例が考えられる。
コンテンツ表示部配置手段2041は、同様に、表示条件設定手段203からの表示条件と、コンテンツ付随データ管理手段201からのサムネイルデータ、その他データを用いて、コンテンツ表示部11に表示するコンテンツリストの画像情報を生成して、表示部26に供給する。この実施形態では、コンテンツ表示部11に表示するコンテンツリストは、時間軸バーTB1,TB2においてフォーカス・カーソルが存在する位置近傍の複数個のコンテンツのサムネイルによるリストとされている。
すなわち、コンテンツ表示部配置手段2041は、時間軸バーTB1,TB2において微小サムネイルにより表示されているコンテンツリストのうち、フォーカス・カーソルが位置する部分近傍の一部コンテンツを、そのサムネイルを拡大表示すると共に、コンテンツタイトル表示などの付随情報の詳細表示を伴ったリスト表示をするものである。
前述したように、時間軸バー配置手段2042では、時間軸バーTB1,TB2では、コンテンツ表示部11で表示するサムネイル画像に比べて小さい微小サムネイルを表示するようにする。このため、この実施形態では、付随データ蓄積部1Abのサムネイルファイルに、当該微小サムネイルを生成して、併せて蓄積しておき、時間軸バー配置手段2042では、付随データ蓄積部1Abからの微小サムネイルを用いて時間軸バー表示を行うようにする。
なお、付随データ蓄積部1Abのサムネイルファイルには、微小サムネイルは含めずに、時間軸バー配置手段2042において、取得したコンテンツ表示部11用のサムネイルから、微小サムネイルを生成する処理を行うようにしても、もちろん良い。
この実施形態では、コンテンツ表示部11で、特定の楽曲コンテンツがフォーカスされると、当該フォーカスされている楽曲コンテンツの、例えば先頭の部分、さびの部分などの予め定められた楽曲データの一部が再生されて、ユーザに選択中の楽曲コンテンツが何であるかの手助けとなるようにされている。
このため、この実施形態では、表示配置手段204は、フォーカス・カーソルが位置して選択中である楽曲コンテンツの楽曲コンテンツIDの情報およびコンテンツ・ファイル・パスの情報あるいは試聴用データ・ファイル・パスの情報が、コンテンツメインデータ管理手段202に供給される。
コンテンツメインデータ管理手段202は、表示配置手段204から受け取った楽曲コンテンツIDで識別される楽曲コンテンツがプライベートコンテンツであるときには、前記コンテンツ・ファイル・パスで示されるそのメインデータ(楽曲データ)のうち、前記の予め定められた一部をメインデータ蓄積部1Aaから読み出して、オーディオコントローラ28に送出し、音響再生するようにする。
この実施形態においては、コンテンツ配信サーバ2から取得するパブリックコンテンツについて試聴用データが存在する場合には、パブリックコンテンツデータ取得手段205は、その付随データを取得する際に、その試聴用データを同時に取得して、コンテンツメインデータ管理手段202に渡す。コンテンツメインデータ管理手段202は、受け取った試聴用データを、メインデータ蓄積部1Aaの試聴用データ格納領域に楽曲コンテンツIDに対応付けて格納しておく。
そして、コンテンツメインデータ管理手段202は、表示配置手段204から受け取った楽曲コンテンツIDで識別される楽曲コンテンツがパブリックコンテンツであるときには、メインデータ蓄積部1Aaの試聴用データ格納領域のうち、前記試聴用データ・ファイル・パスで示される試聴用データ格納領域から、当該楽曲コンテンツの試聴用データを読み出して、オーディオコントローラ28に送出し、その試聴用データをスピーカ30により音響再生するようにする。
この試聴用データを再生しているときに、ユーザが操作入力部27を通じて購入要求を入力すると、その購入要求が表示条件設定手段203および表示配置手段204を通じてコンテンツメインデータ管理手段202に与えられる。
コンテンツメインデータ管理手段202は、この購入要求を受け取ると、パブリックコンテンツデータ取得手段205に、当該試聴中のパブリックコンテンツのメインデータの取得要求を送る。パブリックコンテンツデータ取得手段205は、これを受けて、コンテンツ配信サーバ2に、ネットワークインターフェース25を通じて当該楽曲コンテンツのメインデータの取得要求を送って、当該メインデータを取得し、コンテンツメインデータ管理手段202に返す。
コンテンツメインデータ管理手段202は、このパブリックコンテンツのメインデータを受け取ると、当該メインデータをその楽曲コンテンツIDと対応付けてメインデータ蓄積部1Aaに格納すると共に、その格納をコンテンツ付随データ管理手段201に通知する。
コンテンツ付随データ管理手段201は、この通知を受け取って、当該メインデータを格納した楽曲コンテンツの付随データの読み書き属性を、前述したように、パブリックコンテンツのものから、プライベートコンテンツのものに書き換えるようにする。すなわち、読み書き属性のオーナー属性を、[10]から、[11]に書き換えるようにする。
これにより、オーディオ装置1では、それまでパブリックコンテンツであった楽曲コンテンツを、プライベートコンテンツとして管理するようになる。
なお、表示配置手段204では、選択中コンテンツとされているパブリックコンテンツについて、試聴用データが存在しないと、例えば付随データの試聴用データ・ファイル・パスの存否から判別すると、その楽曲コンテンツIDをコンテンツメインデータ管理手段202には送らずに、コンテンツ表示部11に、「試聴用データ無し」を意味するマークや文字、アイコンなどを表示して、ユーザに知らせるようにする。
《コンテンツリスト表示の実施例》
図6に、コンテンツリスト表示の実施例を示す。図6の表示例は、プライベートモードの表示例である。前述したように、この実施形態のオーディオ装置1のフロントパネル10には、コンテンツ表示部11と時間軸バーTB1およびTB2が備わっている。
そして、ハードディスク装置22のコンテンツ格納部1Aの付随データ蓄積部1Abには、前述のように、各楽曲コンテンツの付随データの「リリース年月日」フィールドに、その楽曲コンテンツの発売年月日の情報が記録されている。
この図6の実施例では、ユーザによりプライベートモードが設定されたことにより、制御部20は、ハードディスク装置22の付随データ蓄積部1Abから、プライベートコンテンツの付随データのみを読み出す。プライベートコンテンツの付随データであるか否かは、この例では当該付随データの読み書き属性を参照することにより判別することができる。あるいは、付随データの楽曲コンテンツIDと同じ楽曲コンテンツIDを備えるメインデータが、コンテンツ格納部1Aにあるか否かにより、プライベートコンテンツか否かを判別するようにすることもできる。
制御部20は、コンテンツ格納部1Aの付随データ蓄積部1Abから読み出したプライベートコンテンツの付随データに基づいて、それらのプライベートコンテンツのサムネイルを取得し、そのサムネイルの微小サムネイルを、楽曲コンテンツのリリース年月日、この例では、発売年月日にしたがって、時間軸バーTB1に並べて(ソートして)、リスト表示する。このとき、この実施形態では、プライベートコンテンツについてのサムネイルは、カラー表示する。
なお、この実施形態では、このプライベートモードにおいては、時間軸バーTB2は使用されないものとしている。また、同じリリース年月日のコンテンツが存在した場合は、他の属性の付随データ、例えば楽曲タイトル名に基づいて、さらにソートするものとする。
こうして、時間軸バーTB1上には、ユーザが所有するプライベートコンテンツの微小なサムネイル画像が発売年月日順に並べられる。
この場合、付随データの「リリース年月日」フィールドには、「リリース年」しか記録されていない場合もあろうが、その場合には、その年の先頭(1月1日)または最後(12月31日)あるいはランダムな月日を適用して(付随データには記録しない)、ソートすればよい。あるいは、同一の「リリース年」のコンテンツに対して、さらにアーティスト名やタイトル名などでソートしてもよい。
この時間軸バーTB1の表示能力(分解能)に依存して、ここに表示できる楽曲サムネイルの数が決定される。表示能力が低い場合には、サムネイル画像でなくとも、例えばサムネイル画像を構成するドットカラーの中で、その分布確率の高いカラーで示された矩形あるいは線分を表示してもよい。
また、コンテンツ格納部1Aに格納されている楽曲コンテンツで、表示対象とされた楽曲コンテンツが多い場合には、時間軸バーTB1上に表示できるだけの数の楽曲コンテンツについて、リスト表示するようにしてもよい。また、リスト表示の検索キー属性としてリリース年月日という時間属性に他の属性、例えばジャンルを検索キー属性として加えることにより、リスト表示対象の楽曲コンテンツを少なくするようにしても良い。
図6の時間軸バーTB1においては、指定された表示年月日範囲において、楽曲コンテンツCA1から楽曲コンテンツCAnまでのn個の楽曲コンテンツのサムネイル画像が表示されている。
そして、指定された表示年月日範囲の始点の楽曲コンテンツCA1のリリース年が1968年であることを、コンテンツ表示部11の下部において、時間軸バーTB1の対応する表示年月日範囲の始点を指し示す三角マーク表示TX1が示しており、また、指定された表示年月日範囲の終点の楽曲コンテンツCAnのリリース年が1990年であることを、コンテンツ表示部11の下部において、時間軸バーTB1の対応する表示年月日範囲の終点位置を指し示す三角マーク表示TX3が示している。
なお、三角マーク表示TX2は、時間軸TB1上で現在フォーカスされている楽曲コンテンツのリリース年月日位置を示すもので、時間軸バーTB1上の後述するフォーカス・カーソル枠FC2の移動に応じて移動する。そして、この三角マーク表示TX2の右横に、現在フォーカスされている楽曲コンテンツのリリース年月日が文字表示される。
図6では、時間軸バーTB1上に、サムネイル画像が隙間なく表示されており、三角マーク表示TX1とTX3との間の時間軸が、線形に位置付けられているわけではないことを暗示している。もちろん、時間軸の表示を線形、つまり、例えば1年間分の幅を一定にして表示し、これに対応付けて時間軸バーTB1上のサムネイル画像の表示位置を決定するようにしてもよい。
コンテンツ表示部11には、時間軸バーTB1における表示よりも視認性に優れる大きさ、分解能、カラーによって、数個のサムネイル画像が表示される。図6では5個のサムネイル画像が表示されている。このコンテンツ表示部11に表示される5個の楽曲コンテンツのサムネイルは、時間軸バーTB1上においてフォーカス位置を示すカーソル枠FC2によって特定される楽曲コンテンツのサムネイルに連動して表示される。
このカーソル枠FC2は、この例では、5個のサムネイル分の幅を全体としてフォーカスすると共に、そのフォーカスしている5個のサムネイルの中央の1個のサムネイルを、選択中の楽曲コンテンツとしてフォーカスする構成とされている。そして、このカーソル枠FC2が全体としてフォーカスする5個のサムネイルが、コンテンツ表示部11に、時間軸バーTB1における表示よりも視認性に優れる大きさ、分解能、カラーによって、表示される。
このカーソル枠FC2は、選択ダイヤル11を時計回り/半時計回りに回動させることで、左右に移動させることができる機構とされており、選択ダイヤル11の回動につれて、コンテンツ表示部11に表示される5個のサムネイル画像が左右にスクロールされるように移動する。つまり、カーソル枠FC2は、コンテンツ表示部11の縮小表示であるとも言える。
コンテンツ表示部11においては、このコンテンツ表示部11に表示される5個のサムネイル画像のうち中央のサムネイル画像に対してカーソル枠FC1がさらに付加表示されるようにされており、このカーソル枠FC1の表示により、現在フォーカスされている楽曲コンテンツが何であるかを示している。
そして、コンテンツ表示部11には、フォーカスされている楽曲コンテンツについてのリリース年とタイトル名が表示スペースUL1に、アーティスト名が表示スペースUL2に、それぞれ表示されている。付随データの「リリース年月日」フィールドにリリース年だけでなく、リリース年月日まで記録されていれば、表示スペースUL1にリリース年月日を表示しても良いことはもちろんである。そして、フォーカスされている楽曲コンテンツの楽曲データの一部が音響再生されて、ユーザにフォーカスされている楽曲コンテンツについて周知されるようにする。
また、この特定の楽曲コンテンツがカーソル枠FC1により特定されている状態で所定のユーザ操作、例えば選択ダイヤル11をフロントパネル10面に向けて押す、あるいは、操作ボタン9Aを押す操作がなされると、その操作は、フォーカス枠FC1によりフォーカスされている楽曲コンテンツの再生指示を意味し、制御部20は、その楽曲コンテンツのメインデータである楽曲データを、コンテンツ格納部1Aから、その先頭から順次に読み出し直して、当該楽曲コンテンツの再生を実行する。
コンテンツ表示部11においては、カーソル枠FC1の表示位置は中央で変わらず、選択ダイヤル11が回動操作されて、時間軸バーTB1においてカーソル枠FC2の位置が変更されると、コンテンツ表示部11に表示される5個の楽曲コンテンツのサムネイルが、カーソル枠FC2の移動方向と逆方向にスクロールして、フォーカス枠FC1にフォーカスされるサムネイルが変更される。
図6は、前述したように、プライベートモードにおけるコンテンツ表示であり、コンテンツ格納部1Aに、メインデータおよび付随データの両方が格納されている楽曲コンテンツをリスト表示するモードであるが、この実施形態では、オーディオ装置1のCD/DVDドライブ23に、その時点で装填されているCD,DVD、また、メモリカードドライブに、その時点で装填されているメモリカード内の楽曲コンテンツをもリスト表示対象としている。
そして、このプライベートモードは、ユーザ(コンテンツ所有者)は、ジャンルなどによりフィルタリングされた表示対象とされた楽曲について、リスト表示することができるモードである。
このプライベートモードにおいては、コンテンツ表示部11および時間軸バーTB1に表示される楽曲コンテンツは、すべてプライベートコンテンツであり、サムネイルは、すべてカラー表示される。図では、カラー表示はできないので、塗りつぶしを伴う2重枠でサムネイルを示すことで、カラー表示であることを示している。
図7は、これを明示的に示す図で、図7(A)は、図6のコンテンツ表示部11における楽曲コンテンツのサムネイルによるリスト表示を示しており、図7(B)は、図6の時間軸バーTB1におけるサムネイルによるリスト表示を示している。
図7(A)に示すように、コンテンツ表示部11には、カラー表示された視認性の良好なサムネイル画像が、複数個この例では5個並べられ、下部の時間軸バーTB1には、それら5個のサムネイルを含めて、それらの前後のリリース年月日の楽曲コンテンツについても、カラー表示された微小サムネイルが並べられて表示されている。
次に、ミクストモードのコンテンツリスト表示について説明する。ミクストモードは、プライベートコンテンツとパブリックコンテンツとの両方を同時にリスト表示するモードである。
前述したように、プライベートコンテンツは、このオーディオ装置1のコンテンツ格納部1A内に格納されているコンテンツ、あるいはCD/DVDドライブ23やメモリカードドライブ24に装填されているメディアに格納されている楽曲コンテンツであり、換言すればユーザが所有するコンテンツである。
パブリックコンテンツは、コンテンツ配信サーバ2のコンテンツ格納部2A内に格納され、少なくとも、その付随データにユーザがアクセスできるコンテンツである。
この実施形態では、ミクストモードにおけるリスト表示の際には、コンテンツ格納部1Aには、パブリックコンテンツの付随データを格納するようにし、その後、パブリックコンテンツのサムネイルの表示を行うようにするが、コンテンツ格納部1Aに格納することなく、ワークエリアRAM20Cに配信サーバから取得した付随データを格納して、リスト表示に用いるようにしても良い。したがって、パブリックコンテンツの付随データは、オーディオ装置1のコンテンツ格納部1Aに格納されていることは、パブリックコンテンツの要件ではない。
図8は、ミクストモードにおけるコンテンツリストの表示例であり、図8(A)は、コンテンツ表示部11における表示例、図8(B)は時間軸バーTB1における表示例である。
このミクストモードにおいては、前述したように、プライベートコンテンツとパブリックコンテンツとの区別を容易にするため、サムネイルの表示態様を、プライベートコンテンツとパブリックコンテンツとで変えるようにする。この実施形態では、前述したように、プライベートコンテンツのサムネイルはカラー表示、パブリックコンテンツのサムネイルはモノクロ表示としている。図8では、図7と同様に、カラー表示されているサムネイルを塗りつぶしの2重枠で示し、モノクロ表示のサムネイルは単なる1重枠で示している。
前述したように、図8の状態において、時間軸バーTB1におけるカーソル枠FC2を、例えば左側に移動させると、図9のように、コンテンツ表示部8におけるフォーカス・カーソル枠FC1は中央に位置したまま、サムネイル画像が右にスクロールする。このスクロールによりフォーカスされる楽曲コンテンツのサムネイルが変更されるので、それと同時に、表示スペースUL1とUL2に表示される付随データも変更される。
図9の例においては、変更後にフォーカスされた楽曲コンテンツのサムネイル画像はモノクロ表示されているので、ユーザは、当該楽曲コンテンツはパブリックコンテンツであることが判る。この表示時点では、パブリックコンテンツについては、その付随データのみが取得されているので、図9のようにタイトル名やアーティスト名はそのまま表示可能である。
ところで、フォーカスされている楽曲コンテンツがパブリックコンテンツである場合、その試聴をしたい、そしてその結果、購入したいという要請もあると一般に考えられるが、前述したように、この実施形態では、フォーカスされた楽曲がパブリックコンテンツである場合は、その楽曲コンテンツの試聴用データが存在する場合には、当該試聴用データがメインデータ蓄積部1Aaの使用データファイルから読み出されて、スピーカ30から放音されて、ユーザに提供される。
なお、前述のようにパブリックコンテンツの付随データの取得時に、試聴用データが存在したとき、同時に当該試聴用データを取得してメインデータ蓄積部1Aaの試聴用データ格納領域に格納するのではなく、コンテンツ表示部11において、フォーカス・カーソル枠FC1によりパブリックコンテンツがフォーカスされたときに、そのフォーカスされたパブリックコンテンツの試聴用データの配信を要求するリクエスト・コマンドをコンテンツ配信サーバ2に対して送信し、これを受信したコンテンツ配信サーバ2が試聴用データをオーディオ装置1に対して送信するようにしてもよい。
また、取得したパブリックコンテンツの付随データに、試聴用データの有無を示す「試聴用データ」フィールドが備わっている場合において、付随データを取得した段階で「試聴用データ」が配信サーバに用意されていることがわかれば、コンテンツ表示部11において、パブリックコンテンツがフォーカスされたと同時に、コンテンツ表示部11の一部、例えば表示スペースUL1の付近に、試聴用データ有りを示す「試聴」アイコンICを表示し(図9参照)、例えばユーザが操作ボタン9Hを押したときや「試聴」アイコンICをクリックしたときに、上記試聴用データのリクエスト・コマンドを送信するようにしてもよい。
さらには、パブリックコンテンツの付随データに「試聴用データ」がなくとも、パブリックコンテンツがフォーカスされたタイミングで、試聴用データが用意されているか問い合わせるクエリー・コマンドを、ネットワークインターフェース25を介してコンテンツ配信サーバ2に送信し、当該コンテンツ配信サーバ2から、試聴用データ送信が可能であるとの回答を受けた時点で、「試聴」アイコンICを、コンテンツ表示部11の前述したような所定位置に表示するようにしてもよい。
なお、前述したように、受信した試聴用データは、ハードディスク装置22のコンテンツ格納部1Aに格納し、付随データの「試聴用データ」フィールドにそのアクセス・パスを記録すれば、次回以降に、対応するパブリックコンテンツがフォーカスされた場合には、高速に試聴用データを再生することができる。
試聴の結果、その楽曲を購入したい場合には、ユーザは、例えば操作ボタン9Iを押す。すると、オーディオ装置1からは、ユーザID(ユーザ識別子)または機器ID(機器識別子)および楽曲コンテンツIDとともに、購入コマンドが配信サーバに送信され、ユーザ認証が済み次第、当該楽曲コンテンツの正規の楽曲データおよび付随データが配信される。
この配信データを受信したオーディオ装置1は、楽曲データをハードディスク装置22のコンテンツ格納部1Aのメインデータ蓄積部1Aaに格納するとともに、図4に示したような付随データを完成させて、コンテンツ格納部1Aの付随データ蓄積部1Abに格納し、それまで格納されていた試聴用データとその付随データを削除する。
また、コンテンツ表示部と時間軸バーに表示されていたモノクロ表示のサムネイル画像に代えてカラー表示のサムネイル画像を表示する。つまり、これ以降、購入した楽曲データはプライベートコンテンツとして扱われる。
図10は、ミクストモードのコンテンツ表示例の他の例を示すものである。この図10の表示例は、2個の時間軸バーTB1とTB2を用いて、プライベートコンテンツのリストと、パブリックコンテンツのリストとを、区分けして表示するようにした例である。
図10(A)は、この表示例の場合におけるコンテンツ表示部11の表示例を示すもので、図8および図9を用いて説明した1個の時間軸バーTB1のみを用いてミクストモードのコンテンツ表示をした場合と全く同様である。
しかし、このミクストモードのコンテンツ表示例の他の例においては、図10(B)に示すように、時間軸バーTB1には、プライベートコンテンツのサムネイルのみを表示し、また、図10(C)に示すように、時間軸バーTB2には、パブリックコンテンツのみを、表示するようにする。
そして、前述の例と同様にして、この例においては、時間軸バーTB1のプライベートコンテンツのサムネイルはカラー表示し、時間軸バーTB2のパブリックコンテンツのサムネイルはモノクロ表示するようにしている。
また、この例においては、図10(B),(C)に示すように、時間軸バーTB1と時間軸バーTB2とでは、同じ時間軸位置には、一方においてのみサムネイルを表示するようにして、プライベートコンテンツとパブリックコンテンツとの間で時間軸位置が明確になるように、連携して表示するようにする。図10(B)および(C)において、時間軸バーTB1および時間軸バーTB2で絵が記載されていない空白領域は、コンテンツが存在していないことを意味している。
そして、この場合において、時間軸バーTB1に付加表示されるカーソル枠FC2と、時間軸バーTB2に付加表示されるカーソル枠FC3とは、選択ダイヤル12の回動操作に応じて、まったく同期して左右に移動するように構成されている。
この図10の表示例によれば、ミクストモードにおいて、プライベートコンテンツとパブリックコンテンツとは、時間軸バーを異にして、リスト表示されるので、より明確に区別して表示される。
なお、図10の例においては、時間軸バーTB1にプライベートコンテンツを、時間軸バーTB2にパブリックコンテンツを、それぞれ表示したが、逆に、時間軸バーTB1にパブリックコンテンツを、時間軸バーTB2にプライベートコンテンツを、それぞれ表示するようにしてもよい。
また、この図10の例においても、プライベートコンテンツはカラー表示し、パブリックコンテンツはモノクロ表示としたが、いずれもカラー表示したり、あるいはモノクロ表示としたりしてもよい。
[ミクストモードの動作フロー]
上述したミクストモードにおけるオーディオ装置1の特に制御部20の動作を、図11〜図13のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、制御部20は、予め設定されている初期値としての表示年月日範囲あるいは前回のコンテンツリスト表示の終了時の表示年月日範囲を、ハードディスク装置22から読み出す(ステップS101)。
ここで、 オーディオ装置1の製品購入時には、ハードディスク装置22のコンテンツ格納部1Aには、楽曲コンテンツのコンテンツデータが1つも格納されていないので、上記の初期値は、例えば「1950.1.1〜2010.12.31」など、適当に設定しておく。
オーディオ装置1の製品購入後は、楽曲コンテンツのコンテンツデータをプライベートコンテンツとしてハードディスク装置22のコンテンツ格納部1Aに格納する。そこで、このプライベートコンテンツの付随データの数と、コンテンツ配信サーバ2から取得されたパブリックコンテンツの付随データの数との合計が、時間軸バーTB1に表示できる楽曲の最大数、例えば40を超えるまでは、それらの楽曲コンテンツのリリース年月日の最古と最新のデータにしたがって、表示年月日範囲を更新すればよい。この表示年月日の更新に応じて、時間軸バーTB1,TB2上における表示年月日範囲の始点表示TX1および終点表示TX3が更新されるものである。
もしも、時間軸バーTAB1,TB2によるコンテンツリスト表示可能最大数を超えた場合は、その表示年月日範囲のうちの任意の範囲の楽曲を選択して表示する。さらに、時間軸バーTB1,TB2のコンテンツリスト表示可能最大数を大きくしたり、あるいは小さくしたりする場合には、前述したように、ズームダイヤル13を操作して、その範囲を変更することができる。もちろん、このコンテンツリスト表示可能最大数を大きくしていくと、サムネイル表示は難しくなるので、時間軸バーTB1,TB2における楽曲コンテンツの表示形態としては、サムネイルの代わりに、矩形あるいは線分などの簡略化した表示形態をとることになる。
ステップS101の次には、制御部20は、コンテンツ配信サーバ2に問合せをして、指定された表示年月日範囲の付随データを送信してもらい、受信した各楽曲コンテンツの付随データを、それぞれの楽曲コンテンツIDと対応付けて、ハードディスク装置22のコンテンツ格納部1Aの付随データ蓄積部1Abに格納する(ステップS102)。
このとき、メインデータである楽曲データがまだ格納されていないパブリックコンテンツの楽曲コンテンツの付随データは、「コンテンツ・ファイル・パス」や「ファイル名」などは空白のままであることはもちろんである。このフィールドが空白であることにより、間接的にはパブリックコンテンツであるとの判断もできる。
次に、制御部20は、受信したパブリックコンテンツの付随データについて、「楽曲タイトル名」、「アルバム名」、「アーティスト名」、「リリース年月日」などが一致する付随データが、すでに格納されているかどうかチェックし、すでに格納されている場合には、受信した楽曲コンテンツの付随データについて、前述したような削除処理をする(ステップS103)。
次に、ハードディスク装置22のコンテンツ格納部1Aの付随データ蓄積部1Abに格納されているパブリックコンテンツおよびプライベートコンテンツの付随データの「リリース年月日」フィールドをすべて読み出し、年月日順にソートする(ステップS104)。
ここで、コンテンツ付随データ蓄積部1Abに格納されているすべての付随データについて、毎回、このソート処理をすることは効率が悪いので、楽曲コンテンツの楽曲データおよび付随データの格納・更新がなされるたびに、年月日順のソートを行い、そのソート結果としてのソートリストを更新して、ハードディスク装置22に格納しておくことが望ましい。
指定された表示年月日範囲を参照して、その表示年月日範囲の楽曲コンテンツの付随データについてのみソート処理を行なう方法も考えられる。しかし、選択ダイヤル12やズームダイヤル13を頻繁に使用する場合には、表示年月日範囲が変更されるたびにソート処理が必要になるので、制御部20のCPU20A等、ハードディスク装置22、ネットワークやコンテンツ配信サーバ2の応答速度など、リソースの能力に応じて、すべての楽曲コンテンツの付随データのソートを行うのか、指定された表示年月日範囲の楽曲コンテンツの付随データのソートを行うのかの、いずれかを選択するとよい。
次に、この例では、制御部20は、ソートされた楽曲コンテンツの付随データのうち、表示年月日範囲の付随データについて「ジャケット・イメージ・データ・パス」フィールドの内容にしたがって画像データを読み出し、微小サムネイル画像を作成し、時間軸バーTB1上に並べて表示する。このとき、パブリックコンテンツである楽曲コンテンツの微小サムネイル画像はモノクロ画像とし、プライベートコンテンツである楽曲コンテンツの微小サムネイル画像はカラー画像とする(ステップS105)。
前述したように、微小サムネイル画像を事前に作成して、ハードディスク装置22に格納しておき、付随データにそのアクセス・パスを記録しておいて、対応する微小サムネイル画像を読み出すようにしてもよい。
次に、制御部20は、時間軸バーTB1上のカーソル枠FC2の現在位置および幅(年月日範囲)を読み出し、このカーソル枠FC2により指示されている楽曲コンテンツに対応する付随データを読み出して、コンテンツ表示部11に、それらの楽曲コンテンツのサムネイルを拡大表示する。このコンテンツ表示部11においても、パブリックコンテンツである楽曲コンテンツのサムネイル画像はモノクロ画像、プライベートコンテンツの楽曲コンテンツのサムネイル画像はカラー画像とする(ステップS106)。
次に、制御部20は、コンテンツ表示部11の中央に表示された楽曲コンテンツのサムネイル画像に、図8に示したように、フォーカス・カーソル枠FC1を付加表示する。そして、フォーカスされた楽曲コンテンツの付随データを読み出し、そのうちの「リリース年」、「タイトル名」を表示スペースUL1に、「アーティスト名」を表示スペースUL2に、それぞれ表示する(ステップS107)。
次に、制御部20は、フォーカスされた楽曲コンテンツがパブリックコンテンツであるか否か判断し(図12のステップS111)、パブリックコンテンツであると判別したときには、試聴用データがあるか否か判別する(ステップS112)。
そして、制御部20は、試聴用データが有ると判別したときには、試聴用データは取得済みであるか否か判別し(ステップS113)、取得済みでなければ、コンテンツ配信サーバ2に、当該楽曲コンテンツの試聴用データの取得要求をし、受信した試聴用データを、コンテンツ格納部1Aの試聴用データ格納部に格納すると共に、当該試聴用データを再生して、スピーカ30から放音するようにする(ステップS114)。
また、ステップS113で、試聴用データはすでに取得済みと判別したときには、コンテンツ格納部1Aの試聴用データ格納部に格納されている、対応する楽曲コンテンツの試聴用データを読み出して、その再生を行い、スピーカ30から放音するようにする(ステップS115)。
また、ステップS112で、フォーカスされているパブリックコンテンツには、試聴用データがついていないと判別したときには、制御部20は、図示は省略するが、コンテンツ表示部11において、試聴用データなしをユーザに知らせる表示を行う(ステップS118)。このとき、同時に、「試聴用データはありません」という音声メッセージをスピーカ30から放音するように構成してもよい。
ステップS114、ステップS115およびステップS118の次には、制御部20は、ユーザによりパブリックコンテンツの購入指示操作がなされたか否か判別し(ステップS116)、購入指示操作があったと判別したときには、コンテンツ配信サーバ2に対する当該パブリックコンテンツの購入処理ルーチンを実行する(ステップS117)。
すなわち、制御部20は、この購入処理ルーチンにおいては、購入要求された楽曲コンテンツの付随データをチェックし、その「アクセス・パス」に基づいてコンテンツ配信サーバに、楽曲コンテンツのコンテンツデータの購入を要求するコマンドを送信する。そして、当該楽曲コンテンツのコンテンツデータを受信後、ハードディスク装置22のコンテンツ格納部1Aに格納し、この楽曲コンテンツの付随データをプライベートコンテンツとして作成し、この楽曲コンテンツのこれまでのパブリックコンテンツとしての付随データを削除する。加えて、制御部20は、受信した楽曲データを再生する指示をオーディオコントローラ28に出してもよい。
また、ステップS111で、フォーカスされている楽曲コンテンツがパブリックコンテンツではなく、プライベートコンテンツであると判別したときには、制御部20は、前述したように、コンテンツ格納部1Aのメインデータ蓄積部1Aaに格納されているフォーカスコンテンツの楽曲データの一部を読み出して、その再生を行い、スピーカ30から放音するようにする(図13のステップS121)。
次に、制御部20は、ユーザにより再生指示操作がなされたか否かを判別し(ステップS122)、再生指示操作がなされたと判別したときには、フォーカス中の楽曲コンテンツの楽曲データをメインデータ蓄積部1Aaから読み出して、再生をする再生処理ルーチンに移行する(ステップS123)。
ステップS123で、再生指示操作が無かったと判別されたとき、また、ステップS116で、購入指示操作は無かったと判別したときには、制御部20は、選択ダイヤル12が回動操作されたか否かにより、あるいは、スキップ操作ボタン9Bが押されたか否かにより、フォーカス・カーソル枠FC2の位置を変化させる操作がなされたか否か判別する(ステップS124)。
このステップS124で、フォーカス・カーソル枠FC2の位置を変化させる操作がなされたと判別したときには、制御部20は、再生を中断し、図11のステップS106に戻って、移動したフォーカス・カーソル枠FC2の現在位置を検出し、コンテンツ表示部11の表示の変更を行う。そして、このステップS11以降の処理を繰り返す。
また、ステップS124で、選択ダイヤル12が回動操作されてはいないと判別したときには、制御部20は、ズームダイヤル13が回動操作されたか否かにより表示年月日範囲が変更されたか否かチェックし(ステップS125)、変更されたと判別したときには、図11のステップS101に戻って、このステップS101以降の処理を、前述したように実行する。
次に、ステップS125で、表示年月日範囲の変更操作はなされなかったと判別したときには、制御部20は、その他の操作指示がユーザによりなされたか否か判別し(ステップS126)、その他の操作指示がなされたと判別したときには、指示された処理の処理ルーチンを実行する(ステップS127)。
ステップS126で、その他の操作指示がなされていないと判別したときには、制御部20は、コンテンツ表示の終了指示がなされたか否かを判別し(ステップS128)、なされていないと判別した時にはステップS124に戻り、このステップS124以降の処理を繰り返す。また、ステップS128で、終了指示がなされたと判別したときには、制御部20は、このコンテンツ表示の処理ルーチンを終了する。
上述したコンテンツ表示の処理フロー以外に、表示処理に係わるイベントとしては、次のような処理がある。
(1)フォーカスされた楽曲コンテンツに対して削除操作がなされたときには、制御部20は、その楽曲コンテンツの楽曲データと付随データとを削除し、表示年月日範囲を更新して、図11のステップS101からの表示ルーチンを実行する。その結果、時間軸バーTB1上およびコンテンツ表示部11から、当該楽曲コンテンツのサムネイル画像が削除される。
(2)CD/DVDドライブ23、メモリカードドライブ24にメディアが装填されたときには、制御部20は、メディアに記録された楽曲コンテンツに対応する付随データを、メディア内あるいは配信サーバなどに照会し、一時的付随データを作成する。ユーザにより、メディアからの楽曲コンテンツのコンテンツデータのオーディオ装置1への取り込み指示(リッピング指示)が出されている場合は、当該楽曲コンテンツの楽曲データをハードディスク装置22に格納し、付随データを作成する。いずれの場合も、プライベートコンテンツとしての表示を行なう。ただし、リッピング指示がない場合に、削除指示が出されても無視する。
(3)CD/DVDドライブ23、メモリカードドライブ24からメディアが排出されたときには、制御部20は、楽曲コンテンツのコンテンツデータをハードディスク装置22に格納後であれば表示には関係しないが、リッピング前であれば、作成された一時的付随データを削除し、再表示ルーチンを実行する。
(4)コンテンツ配信サーバ2から、パブリックコンテンツの新規追加・更新の情報が入ってきたときには、制御部20は、付随データのソーティングを含めて再表示ルーチンを実行する。
[変形例1]
上述のコンテンツリスト表示の動作フローにおいては、コンテンツリストの再表示の際、必要なときに、その都度、パブリックコンテンツについて、コンテンツ配信サーバ2に照会することとしている。しかし、コンテンツ配信サーバ2とのやり取りに時間がかかる場合には、応答性が悪くなり、ユーザはストレスが溜まりやすくなる。これを解消するため、オーディオ装置1の主電源が落とされているときでも、バックグラウンド処理として、コンテンツ配信サーバ2から付随データの取得を行って、付随データ蓄積部1Abの付随データの更新が行なわれるようにしておくとよい。
この場合、コンテンツ配信サーバ2は、例えば、新曲がリリースされると、その付随データを作成して、それをオーディオ装置1に対して送信するようにする。これを受信したオーディオ装置1は、受信した付随データをハードディスク装置22に格納して、付随データ中のリリース日に基づくソート処理を実行し、ソートリストをハードディスク装置22に格納しておくようにする。
このようにすることにより、表示のためのパラメータ(例えば表示年月日範囲の始点および/または終点など)が更新されるたびに、オーディオ装置1からコンテンツ配信サーバ2にクエリー・コマンドを送信する必要がなくなる。
もちろん、必要に応じて付随データの更新操作ボタンを用意しておき、ユーザが希望する場合は、その付随データの更新操作ボタンのユーザ操作に応じて、コンテンツ配信サーバ2にクエリー・コマンドを送信できるようにしてもよい。
[変形例2]
上述の説明でも少々ふれたが、プライベートコンテンツとパブリックコンテンツの区分けは「個人所有データ」と「購入・譲渡前データ」との区別だけではない。
例えば、家庭内においても「自分だけで、見たい/聴きたいコンテンツ」と、「自分以外の家族も、見てもよい/聴いてもよいコンテンツ」との区分けもできる。さらに、「ある会員組織に正規加入しているメンバーは、自由に、見られる/聴けるコンテンツ」と「賛助会員が、見られる/聴けるコンテンツ」との区分けもできる。
これらの区分けは、前述の「読み書き属性」の項で説明した、オーナー(owner)/グループ(group)/他者(others)のそれぞれの定義によって実現できることは明らかであろう。
[変形例3]
上述の実施形態の説明では、CD/DVDドライブ23またはメモリカードドライブ24に、その対象メディア、つまりディスクやメモリカードが装填されているときには、その装填されているメディアに格納されている楽曲コンテンツは、プライベートコンテンツとして扱うようにした。換言すれば、CD/DVDドライブ23またはメモリカードドライブ24に装填されていないが、ユーザが所有しているメディアに格納されている楽曲コンテンツは、管理上、パブリックコンテンツの扱いとなる。
しかし、それでは、ユーザの管理上、実態とそぐわなくなる。そこで、そのことを考慮した場合には、図14の最下欄に示すように、付随データの属性項目として、オーナーシップの属性を、例えば1ビット分設ける。そして、CDやDVD、メモリカードで、ユーザが所有しているメディアについては、オーナーシップ属性を、ユーザ所有を意味する「1」にする。そして、読み書き属性のオーナー属性は、CD/DVDドライブ23またはメモリカードドライブ24に装填されていないときには、「10」あるいは「00」とし、装填されたときに、「11」に書き換えるようにする。
これにより、ユーザの所有の実態に即したメディアの管理が可能となる。この場合に、オーナーシップ属性が「1」で、読み書き属性のオーナー属性が「10」あるいは「00」のときには、メディアが外部にあって、コンテンツ格納部1A内に無いことを、例えばアイコンやその他の記号、あるいは音声メッセージにより、ユーザに通知するようにすると良い。
[変形例4]
上述の実施形態では、パブリックコンテンツはユーザが所有していないコンテンツとして説明した。換言すれば、購入済みでないコンテンツを単に指していた。しかし、パブリックコンテンツには、さらに属性が追加される可能性がある。
上述の実施形態では、あるコンテンツに対応する試聴用データがコンテンツ配信サーバにある場合には、図9に示したように、「試聴」アイコンICをコンテンツ表示部11の所定位置に表示するようにした。つまり、パブリックコンテンツは「購入済みでない」という属性に加えて、「試聴用データの有無」という属性が追加できるとして説明した。
同様に、パブリックコンテンツに対しては、「購入形態」という属性を追加することができる。この「購入形態」は、例えばCDやDVDといったパッケージメディアで購入可能である場合(物販)や、ネットワークを通じて楽曲データをダウンロードするオンライン購入可能である場合、さらには中古品として購入可能である場合などであり、それぞれに視認識別可能なアイコンまたはテキスト表示を、コンテンツ表示部11の所定位置に表示するようにする。
1つのパブリックコンテンツに対していずれか1つの「購入形態」が付与されるものではなく、複数の「購入形態」が適用可能であれば、上述のアイコンまたはテキスト表示を、複数種類並置して表示するようにする。
また、パブリックコンテンツの中には、現時点では購入できなくなってしまったものもある。例えば、廃盤になってしまった、現在品切れ中である、発売中止となってしまった、などの理由で購入できないコンテンツなどである。これらの現時点では購入できなくなってしまったパブリックコンテンツには、それを視認できるアイコン(「購入不可能」アイコン)またはテキスト表示(「購入不可能」の文字や記号の表示)がなされると、ユーザが無用な購入アクセスなどしなくて済み便利である。
もちろん、この「購入不可能」属性であるアイコンやテキスト表示が付与されているパブリックコンテンツは、コンテンツ表示部11には、自動的に表示しないという方法もあるが、この発明の実施形態では、発売年月といった時間軸などの属性データによってコンテンツを並べることで一覧性を高めているので、購入できないからと言ってアイコンやテキスト表示をしないのは、ユーザの楽しみに反する場合が多いと考えられる。
この「現時点では購入できない」パブリックコンテンツには、他に「未発売/発売予定」のコンテンツもある。例えば、3ヶ月後に発売が予定されている楽曲コンテンツなどの場合には、「発売予定」属性を示すアイコンまたはテキスト表示をする。
このようなパブリックコンテンツに対して、ユーザが、操作ボタン群9などを操作して購入指示操作を行なった場合、「アクセス・パス」に基づいてコンテンツ配信サーバに購入を要求するコマンドが送信される。現時点では発売されていないので、このコマンドは、実質的に「購入予約」という意味づけがなされる。このコマンドには、例えば「購入予約」をしたユーザ名、オーディオ装置1の識別子などが含まれ、それら識別子と共に、コンテンツ配信サーバは、前記「購入予約」を管理する。
そして、当該「購入予約」されたパブリックコンテンツが発売されたときに、コンテンツ配信サーバを運営する会社が、ユーザが希望する「購入形態」により、そのパブリックコンテンツのパッケージメディアを配送する。あるいは、発売日以降に、この実施の形態のオーディオ装置1が起動されて、コンテンツ配信サーバにアクセスしたときに、コンテンツ配信サーバは、自動的に、当該「購入予約」されていたパブリックコンテンツのコンテンツデータを、前記オーディオ装置1にダウンロードするようにする。
さらには、パッケージメディアの形態やコンテンツのデータ・フォーマットによっては、この実施の形態のオーディオ装置1で再生できない場合がある可能性がある。例えば、楽曲コンテンツのパッケージメディアが、この実施の形態のオーディオ装置1が対応可能なCD、DVDではなく、SPレコード、LPレコード、カセットテープなどの場合であり、このような場合には、予めアイコンなどで、それらパッケージメディアの形態やコンテンツのデータ・フォーマットを表示して、ユーザが無用な購入操作などをしなくて済むようにすることが望ましい。
同様に、映像コンテンツでは、この実施の形態の装置1が対応可能なDVDではなく、LD(レーザディスク)、ビデオテープなどの場合は、それらを示すアイコンなどで表示することが好ましい。また、圧縮符号化方式などデータ・フォーマットについても同様である。
これらの属性については、上述の実施形態で説明した図14の「試聴データ・ファイル・パス」や「オーナーシップ属性」と同様に、各属性データを付随データに付加すればよい。
また、上述の各属性に対するアイコンまたはテキスト表示を一度に表示して、むしろ煩雑な表示となり、視認性がかえって悪くなる場合には、ユーザの選択表示操作により表示すべき属性を選択するようにしてもよいし、各属性間で優先度を設定しておき、表示可能な数の属性に対するアイコンまたはテキスト表示を優先度の高いものから選択的に表示するようにしてもよい。
[その他の実施形態および変形例]
上述の実施形態では、パブリックコンテンツの付随データは、必ず付随データ蓄積部に蓄積してコンテンツリスト表示に用いるようにしたが、コンテンツリスト表示時に、付随データ蓄積部を経由することなく、コンテンツリスト表示に用いることができるように構成しても良いことは言うまでもない。
上述の実施形態では、プライベートコンテンツとパブリックコンテンツとの判別を読み書き属性により行うようにしたが、メインデータがコンテンツ格納部1Aに格納されているかどうかにより行うようにしても良い。
また、図14の例のように、付随データにオーナーシップ属性が存在する場合には、オーナーシップ属性により、パブリックコンテンツとプライベートコンテンツとの判別を行うようにしても良い。さらには、オーナーシップ属性と読み書き属性とを用いて、パブリックコンテンツとプライベートコンテンツとの判別を行うようにしても良い。
上述の実施形態は、オーディオ装置は、コンテンツ格納部を備えると共に、コンテンツデータの再生部を備えているものとしたが、コンテンツリスト表示装置としては、コンテンツの再生部を備える必要は無く、例えば音楽プレーヤ機能を備えないパーソナルコンピュータなどの構成とすることもできる。
また、上述の実施形態は、オーディオ楽曲の選択処理の場合であったので、検索キーとしての時間属性を決めるリリース日は、楽曲の発表日、発売日としたが、映画のコンテンツの場合には、リリース日は、映画の封切り日やDVDの発売日などを含む。また、リリース日は、インターネットで発表した日を含む。
また、検索キー属性としては、上述したリリース年月日などの時間属性に限定されるわけではなく、他の付随データや属性データに基づいてコンテンツリスト表示をするようにしてもよい。
例えば、アーティスト名に基づいて並べて表示したり、演奏時間の長さ順に並べて表示したりするなど、ユーザが多くの楽曲コンテンツの中から、検索・選曲しやすい付随データ中の属性をキー属性として選択するようにすることもできる。
また、上述の実施形態は、コンテンツとして音楽コンテンツの場合であるので、コンテンツリスト表示装置およびコンテンツ選択処理装置は、オーディオ装置とした。しかし、冒頭でも述べたように、リスト表示するコンテンツとしては、音楽コンテンツに限らず、映画コンテンツ、電子書籍コンテンツ、その他のコンテンツのリスト表示に適用可能であるので、これらの装置としてもオーディオ装置に限らないことは言うまでもない。
また、例えば、電子写真などの静止画像データについても適用できる。この場合において、個人が所有するデジカメ画像データと、Webサイトに掲示される画像データとを統合して表示する場合にも、その撮影日やコメント文などをキーとして、コンテンツリストを並べ、サムネイル画像を同様に表示することができる。
また、上述の実施形態では、コンテンツ配信サーバは、インターネットなどの広域ネットワークに接続されたものとしたが、家庭内LANや、社内LAN、特定のグループ内でのLANなどのネットワークに対して設けてもよい。
1…オーディオ装置、2…コンテンツ配信サーバ、3…ネットワーク、1A…コンテンツ格納部、11…コンテンツ表示部、TB1,TB2…時間軸バー、12…選択ダイヤル、13…ズームダイヤル