JP4779216B2 - 偽造防止用紙及び偽造防止印刷物 - Google Patents

偽造防止用紙及び偽造防止印刷物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、偽造防止用紙及び偽造防止印刷物に関する。より詳しくは、カラー複写機によるコピーや、カラースキャナーとカラープリンターによるプリントを行っても原稿(本物)とは全く異なった色調の複写物やプリントしか得られない偽造防止用紙及び偽造防止印刷物に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近の複写機やプリンターの精度向上は著しく、特に電子写真方式のカラー複写機やカラープリンターの普及は各種の有価証券類等の偽造を容易にしている。
これを防止するため種々の偽造防止手段が考えられているが、その一つに、現在のカラー複写機やカラープリンターでは光輝性を有するもの、例えば金属色を再現することが出来ないことを利用したものがある。
【0003】
例えば実開昭58−168754号に提案されているように、基紙上面に、金属色調顕著なアルミ箔などの光輝版を設け、且つ該光輝版表面に文字図柄を施してなる「複写機によるコピー不能用紙」の提案がある。これをコピーすると、用紙面に施された文字図柄は複写機の光線照射があると箔表面が黒ずんでコピーされるので読みとり不可能となる。
【0004】
この用紙は複写そのものが不可能(複写物の読みとりが出来ない)という長所はあるが、光輝版の用紙に占める面積が大きいために金属色が強調されすぎて違和感があることが欠点である。また用紙の製造工程が複雑となり、必然的にコスト高になること等の別の問題点もある。
【0005】
これらの問題点を解決することを目的として本発明者等は、特開平6−313298号において、基紙表面に真珠顔料と接着剤を主体とした部分的な塗工層を形成したことを特徴とする偽造防止用紙の提案を行った。この提案の偽造防止用紙を使用して製造した偽造防止印刷物は、1)カラー複写機で複写を試みても、基紙の一部に設けられた真珠顔料層の光沢と色相は再現できないため、偽造したものであるか否かの判定が即座に可能となること、2)真珠顔料はおだやかな色なので、金属色調の光輝版を利用した偽造防止用紙と比較して違和感がないこと、3)印刷技術で用紙を製造できるので小ロット生産に対応できること、4)古紙から製紙用繊維の回収が容易に行えること、等の優れた効果を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
一方、偽造防止用紙や偽造防止印刷物に対する偽造防止効果は益々高度なものが要求されるようになり、例えば前記特開平6−313298号に開示した偽造防止技術においても、より高度の偽造防止効果が要求されている。具体例を示せば、基紙の流れ方向に間欠的に第1の塗工層による図柄が形成され、第1の塗工層とは色相の異なる第2の塗工層による図柄を、第1の塗工層の間欠的な図柄の間に形成して、色相の異なる図柄が1個置きに形成されているような偽造防止用紙が考えられる。このようにすれば、単色で図柄が形成された偽造防止用紙よりも偽造防止効果が高まり、印刷した場合に意匠的な効果がより高まるからである。
【0007】
例えば図18に模式的に示した偽造防止用紙は、基紙Bの流れ方向にa,b,a,b・・・と、異色の真珠光沢を有する塗工層による矩形の図柄が1個置きに形成されている。なお図18においては、基紙の巾方向に4本の筋状の塗工層が形成されている状態を示している。この偽造防止用紙を製造するには、図19(図18のX−X線に沿う断面図)に示すように、1回目に1つの色相の真珠顔料と接着剤を主体として製造した第1のインクにより図柄を形成したグラビアロールを使用して基紙B上に図柄a(この場合は矩形)を間欠的に印刷し、ついで1回目に形成した図柄の間に1回目とは異なった色相の真珠顔料と接着剤を主体として製造した第2のインクで図柄b(矩形)を印刷すればよい。
【0008】
しかしこの偽造防止用紙を製造するためには、1回目で間欠的に印刷した図柄aの中間に第2回目で図柄bを精度良く制御しながら印刷する必要がある。2回目の図柄bの印刷時に基紙Bの流れ方向に対して極めて僅かずつ図柄の位置が変化していっても、それが積み重なると大きな印刷ずれとなって顕在化してくるからである。これを回避するため印刷時に常に図柄がずれないようにするための監視作業が必要で、もしずれることがあると、基紙に掛かる張力をきつくしたりゆるめたりして印刷ずれを調整する必要があった。本発明はかような問題点を解決し得る偽造防止用紙及びこの用紙を用いた偽造防止印刷物を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、真珠顔料と接着剤を主体とした色々な塗料を製造し検討を進めた結果、1つの色相の真珠顔料を含む塗料を塗工して乾燥した塗工層の上に、その色相と互いに補色関係にある色相の真珠顔料を含む塗料を塗工した場合には、下層の塗工層の色相は隠蔽されて上に塗られた塗料の色相が視認されるという特異な現象を見出した。本発明者等はこの現象をもとに検討を進めた結果、本発明を完成させるに至った。
【0010】
すなわち本発明の偽造防止用紙は、図4中の参照番号を引用して説明すると、基紙Bの表面に真珠顔料と接着剤を主体とした塗工層1が形成されており、この塗工層1の上に、塗工層1に使用した真珠顔料の色相とは異なる真珠顔料と接着剤を主体とした塗工層2が、塗工層1を部分的に隠蔽するように形成されていることを特徴とするものである。
【0011】
本発明によれば、オフセット印刷のプロセスインキなどと比較して遙かに隠蔽性に優れた真珠顔料を用いるため、塗工層1の上に塗工層2を部分的に重ね塗りした場合でも、塗工層1の色相を効果的に隠蔽することができる。また、プロセスインキの場合には重ね塗りした部分は塗工層1と塗工層2の色相が混ざり合うため、塗工層1の部分と塗工層2の部分と重ね塗り部分が別々の色相に見えるが、真珠顔料の場合には重ね塗りしても塗工層1と塗工層2の色相は混ざり合わないため、2つの塗工層を塗り分けたかように2つの色相に明確に区分けされた種々の図柄を用紙表面に形成することが可能となる。
【0012】
本発明の偽造防止用紙においては、製造上の観点からは、塗工層1は、基紙の流れ方向に連続的な筋状の塗工層として形成することが好ましい。
また本発明によれば、かような偽造防止用紙に所定事項を印刷した印刷層を形成することにより偽造防止印刷物を提供することができる。
【0013】
本発明ではさらに、抄紙途上で紙面に澱粉、ポリビニルアルコール、各種表面サイズ等をサイズプレス装置等で塗工することも可能である。さらに必要に応じ、マシンカレンダー処理やスーパーカレンダー処理を施し、表面平滑性を向上させることも適宜行われる。
【0014】
また本発明に用いる基紙には、他の偽造防止手段を予め付与しておくこともできる。例えば、すき入れ、染色繊維や紫外線や赤外線で可視光を発する紫外蛍光発色繊維、赤外蛍光発色繊維、紫外蛍光発色粒子、赤外蛍光発色粒子などの混抄、スレッドの抄込み等の公知の偽造防止手段を基紙に付与しておくことができる。これにより偽造防止効果をより一層高めることができる。
【0015】
本発明に使用する真珠顔料は、天然パールエッセンスや、雲母粉末、酸化チタン塗工雲母粉末、塩基性炭酸塩、魚鱗箔等公知の真珠顔料がいずれも使用できる。これらの製法等は特公昭35−5367号、特公昭39−28885号、特公昭48−23179号、特公昭47−29569号、特公昭53−47375号、特公昭56−39669号、特公昭58−7674号、特公平1−22873号、特公平4−48812号、特開昭58−174449号、特開昭58−180561号、特開昭58−219226号、特開昭59−78265号、特開昭60−92359号、特開昭62−34962号、特開昭62−285956号、特開平4−227666号、等に記載されている技術がいずれも使用できる。
【0016】
真珠顔料には、見る角度で色相が変化する虹彩色を発するものがある。すなわち、例えば乱反射光下では赤色に見える虹彩色真珠顔料は、正反射光下では、赤色に対して補色の関係にある青緑色の真珠光沢が視認できる。また、乱反射光下では青緑色に見える虹彩色真珠顔料の場合には、正反射光下では、その補色である赤色の真珠光沢が視認できる。ここで補色とは、光の場合、混ぜ合わせたときに無彩色となる2色の関係を言い、マンセルの色相環で互いに反対側同士にある色がこれに相当する。例えば赤色に対しては青緑色が、紫色に対しては黄緑色などがその例である。本発明で用いる真珠顔料にかような虹彩色を発する真珠顔料を用いることにより、偽造防止効果を高めることが出来るので特に好ましい。
【0017】
本発明で使用する接着剤は、澱粉水溶液、アルカリカットしたカゼイン水溶液、スチレン−ブタジエン共重合ラテックス、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合ラテックス、ポリ酢酸ビニルエマルジョン、ポリアクリル酸エステルエマルジョン等の単独若しくは混合物からなる水系の接着剤や、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、石油樹脂、ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ニトロセルロース、環化ゴム、塩化ゴム等の単独あるいは混合物を有機溶剤に溶解した接着剤等をいずれも使用できる。
【0018】
塗工層を形成するための塗工液中の真珠顔料と接着剤の使用割合は、真珠顔料の使用比率が高ければ高いほど真珠光沢感が高まるが表面強度が不足するので、乾燥重量換算で通常は真珠顔料100部に対して接着剤50〜500部とする。この際、本発明の目的を阻害しない範囲で耐水化剤、硬化剤、着色剤、粘度調製剤、ブロッキング防止剤、防腐剤、防カビ剤等の副資材を塗工液中に適宜併用することもできる。
【0019】
本発明ではこのようにして製造した塗工液を使用して、図1に示したように基紙Bの表面に塗工層1を先ず形成する。塗工層1としては、基紙の流れ方向に対して連続的な筋状に形成することが、製造上の観点から効率的である。 図1では、一定幅の直線状の筋として塗工層1を形成しているが、例えば図14や図15に示すような波状の筋やその他任意の筋状として塗工層1を形成することもできる。筋状の塗工層1の形成方法は、格子型、斜線型、ピラミッド型、亀甲型等のセルを筋状に刻んだグラビアロールを用いてグラビア塗工する方法、ダイコーターを用いてストライプ形状の塗工層を形成する方法、印刷機を使用して筋状形状の塗工層を形成する方法等、任意の方法を採用できる。筋状の塗工層1の幅は通常5〜30mmとする。またその塗工厚み(乾燥換算)は、薄すぎると真珠光沢感が失われ、厚すぎると塗工部分がカールしたり用紙を積み重ねたときに部分的に盛り上がる等の弊害が起きやすいので、通常1〜15μm、好ましくは3〜10μmとする。
【0020】
筋状の塗工層1には、任意の文字や図形の形状として非塗工部分を形成してもよい。例えば図2は塗工層1の中に波形の非塗工部分3を形成した例を示し、図3は塗工層1の中にアルファベット文字(A、B)の非塗工部分4を形成した例を示している。
【0021】
次いで、図4に示したように、塗工層1の上に塗工層2を形成する。この塗工層2は、塗工層1で用いた真珠顔料の色相とは異なる色相の真珠顔料と接着剤を主体とした塗工液を、塗工層1を部分的に隠蔽するように、すなわち塗工層1の上に部分的に塗り重ねるようにして形成される。図4は、図1の筋状の塗工層1の上に、塗工層1の幅より広い矩形の図柄の塗工層2を間欠的に形成した状態を示している。図5は、図4のY−Y線に沿う断面図である。
【0022】
塗工層2を形成するための塗工液中の真珠顔料と接着剤の使用割合や塗工厚み(乾燥換算)は、塗工層1の塗工液と同程度でよい。本発明においては、塗工層2は、塗工層1の上に重ねて塗工したときに塗工層1の色相を実質的に隠蔽する必要があるが、真珠顔料による優れた隠蔽性のため、特に塗工層2の真珠顔料濃度を高めたり塗工厚みを厚くする必要はない。
【0023】
連続的な筋状に形成した塗工層1と、その上を部分的に隠蔽するような図柄に形成した塗工層2の組み合わせは、種々に選択することができる。例えば図6は、筋状の塗工層1と、塗工層1の巾より広い矢羽形の図柄の塗工層2を示している。また図7〜図11は、筋状の塗工層1の巾と同じ巾の種々の図柄からなる塗工層2を例示している。すなわち、図7は長方形の図柄からなる塗工層2を、図8は矢羽形の図柄からなる塗工層2を、図9は平行四辺形の図柄からなる塗工層2を、図10は三角形の図柄からなる塗工層2を、図11は菱形の図柄からなる塗工層2を、夫々示している。その他、塗工層2の図柄としては、円、楕円、正方形、星形、六角形、ハート形、クローバー形、任意の文字など種々の形状が選択できる。
【0024】
図7〜図11に示したように、塗工層2の紙の流れ方向における左右の縁の位置と、連続的な筋状の塗工層1の左右の縁の位置とを実質的に一致させることにより、偽造防止効果をより一層高めることができる。その理由は、このような偽造防止用紙を製造するためには、基紙の横方向に対して塗工層1および塗工層2の左右の縁の位置を正確に合わせることが必要になり、かような偽造防止用紙を製造するには高度の技術が必要になるからである。
【0025】
図12〜図15は、連続的な筋状の塗工層1の巾よりも、塗工層2の巾を狭くした例を図示するものである。すなわち、図12は、一定幅の直線からなる筋状の塗工層1の上に、塗工層1の巾より狭い一定幅の直線からなる筋状の塗工層2を形成した例を、図13は、一定幅の直線からなる筋状の塗工層1の上に、塗工層1の巾より狭い正方形からなる塗工層2を間欠的に形成した例を、夫々示している。また図14は、波形の筋状に形成した塗工層1の上に、塗工層1の巾より狭い正方形からなる塗工層2を間欠的に形成した例を、図15は、波形の筋状に形成した塗工層1の上に、塗工層1より幅の狭い一定幅の直線からなる筋状の塗工層2を形成した例を、夫々示している。
【0026】
なお、塗工層1は必ずしも連続的な筋状として形成する必要はなく、例えば図16に示したように矩形の図柄を間欠的に形成した塗工層1の上に、塗工層1よりも幅の狭い矩形の図柄の塗工層2を間欠的に形成して塗工層1を部分的に隠蔽するようにしてもよい。要するに本発明においては、塗工層1を部分的に隠蔽するように、塗工層1の上に塗工層2が形成されていればよい。
【0027】
本発明では、塗工層1に使用する真珠顔料および塗工層2に使用する真珠顔料が虹彩色の真珠顔料であって、かつこれら2つの虹彩色真珠顔料の色相が互いに補色関係にあることが特に好ましい。前述したように、光の補色とは、混ぜ合わせたときに無彩色となる2色の関係であり、例えば赤色に対しては青緑色が補色の関係にある。そこで例えば、塗工層1の真珠顔料として、乱反射光下では青緑色に見える虹彩色真珠顔料(正反射光下では赤色に見える)を用い、塗工層2の真珠顔料として、乱反射光下では青緑色と補色の関係にある赤色に見える虹彩色真珠顔料(正反射光下では青緑色に見える)を用いるのである。かような塗工層1と塗工層2の組み合わせの場合には、乱反射光下では塗工層1の青緑色と塗工層2の赤色とにより色相のコントラストを際だたせる効果をもたらし、一方、正反射光下の観察時には塗工層1が赤色に見え、塗工層2が青緑色に見えるため、乱反射光下の観察時とは色相が逆転するという意外感をもたらし、意匠的な効果のみならず偽造防止効果も高めることができる。なお、塗工層1の虹彩色真珠顔料と塗工層2の虹彩色真珠顔料との間の補色関係とは、厳密な補色関係でなくても、補色関係に近似した組み合わせ、例えば赤色に近い色相に対して緑色に近い色相といった実質的に補色関係といえる組み合わせも含むものとする。
【0028】
本発明では、塗工層1または塗工層2のいずれか一方あるいは両方に紫外蛍光物質を添加することにより、偽造防止効果をより一層高めることができる。室内光や自然光のもとでは紫外蛍光物質の存在を視認できないが、ブラックライト等を使用して紫外線を用紙に照射すると塗工層1および/または塗工層2に含ませた紫外蛍光物質が特定の色に発色して見えるからである。
【0029】
紫外蛍光物質としては、従来公知の紫外蛍光染料や、無機若しくは有機の紫外蛍光顔料をいずれも使用できる。すなわち紫外蛍光発色染料としては、フルオレッセイン、クマリン系、オキサゾール系、ピラゾリン系、チアジアゾール系、スピロピラン系、ピレンスルホン酸系、ベンゾイミダゾール系、ジアミノスチルベン系等の周知の染料を使用できる。
【0030】
有機の紫外蛍光顔料としては、ポリ塩化ビニル樹脂、アルキッド樹脂、ポリメタクリル酸エステル樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂等の樹脂にフルオレッセイン、エオシン、ローダミン6G、ローダミンB、ベーシックイエローHG等の染料を均一に溶解して粉砕したもの等を挙げることができる。
【0031】
また、無機の紫外蛍光顔料としては具体的には、銅、銀、マンガン等で活性化した硫化亜鉛;マンガン等で活性化したケイ酸亜鉛;銀、銅等で活性化した硫化亜鉛;カドミウム、ビスマス等で活性化した硫化カルシウム;サマリウム、セリウム等で活性化した硫化ストロンチウム;鉛等で活性化したタングステン酸カルシウム;ユーロピウム等で活性化したSr5 (PO4 3 Cl;マンガン等で活性化したZn2 GeO2 ;ユーロピウム等で活性化したY2 2 S;ユーロピウム等で活性化したY2 3 等を挙げることができる。また、必要に応じて、これらにアントラキノン系やアセトフェノン系等の増感剤を併用することもできる。
【0032】
また本発明では、塗工層1または塗工層2のいずれか一方あるいは両方に赤外蛍光物質を添加することにより、偽造防止効果をより一層高めることができる。室内光や自然光のもとでは赤外蛍光物質の存在を視認できないが、赤外発光ダイオードや赤外線レーザー等を使用して赤外線を用紙に照射すると塗工層1および/または塗工層2に含ませた赤外蛍光物質が特定の色に発色して見えるからである。
【0033】
赤外蛍光物質としては、有機または無機の赤外蛍光顔料のいずれも使用でき、Yb3+、Er3+、Ho3+を付活剤とする希土類蛍光体等が挙げられる。例えばYF3 :Yb+Erは赤外線の照射で緑や赤に発色し、YF3 :Yb+Tmは赤外線の照射で青に発色する。
【0034】
また本発明では、塗工層1または塗工層2のいずれか一方あるいは両方に赤外線吸収物質を添加することにより、偽造防止効果をより一層高めることができる。室内光や自然光のもとでは赤外線吸収物質の存在を視認できないが、赤外発光ダイオードや赤外レーザー等を使用して赤外線を用紙に照射すると塗工層に含まれる赤外線吸収物質の作用で塗工層1および/または塗工層2が黒く見えるからである。
【0035】
赤外線吸収物質としては、ジイモニウム系、アミニウム系、キノン系、アントラキノン系、ポリメチン系、シアニン系、フタロシアニン系、トリフェニルアミン系、トリアゾール系等の周知の赤外線を選択的に吸収する色素等をいずれも使用できる。
【0036】
さらに本発明では、塗工層1または塗工層2のいずれか一方あるいは両方に紫外線吸収物質を添加することにより、偽造防止効果をより一層高めることができる。室内光や自然光のもとでは紫外線吸収物質の存在を視認できないが、ブラックライト等を使用して紫外線を用紙に照射すると塗工層に含まれる紫外線吸収物質の作用で塗工層1および/または塗工層2が黒く見えるからである。
紫外線吸収物質としては、サリチル酸系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系などの周知の紫外線を選択的に吸収する物質をいずれも使用できる。
【0037】
本発明によれば、上述した偽造防止用紙に所定事項の印刷を施すことにより偽造防止印刷物を製造することができる。図17はその一例で、窓開きスレッド入り紙を使用して本発明の偽造防止用紙を製造し、その表面に所定の印刷を施して商品券を製造した例である。すなわち、間欠的に紙層を薄くして形成した窓開き部10で、紙層内に埋設されたスレッド11が露出している窓開きスレッド入り紙に、図13に示したような塗工層1と塗工層2を形成したものである。かような偽造防止印刷物によれば、用紙にスレッド11を埋設するという偽造防止手段と、真珠顔料による塗工層1と塗工層2の形成という本発明による偽造防止手段とが二重に施されていることになり、偽造防止効果をより一層付与することができる。
【0038】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。実施例で用いた基紙および塗工液の調製例は以下の通りである。
【0039】
[基紙の製造]
NBKP20重量部,LBKP80重量部を350mlC.S.F.に叩解し、これに白土10重量部、紙力増強剤(商品名「ポリストロン191」、荒川化学工業(株)製)0.3重量部、サイズ剤(商品名「サイズパインE」、荒川化学工業(株)製)1.0重量部、硫酸バンドを適量加え紙料を調製し、長網抄紙機を使用して常法により坪量100g/m2 の基紙を抄造した。
【0040】
[塗工液Aの調製]
乱反射光下で赤色に近い虹彩色、正反射光下では緑色の虹彩色に見える真珠顔料(商品名「イリオジン235」、メルク・ジャパン(株)販売)100乾燥重量部、接着剤(「ポリビニルアルコール」、(株)クラレ製造)100乾燥重量部よりなる水系の塗料を調製した。
【0041】
[塗工液Bの調製]
乱反射光下で緑色に近い虹彩色、正反射光下では赤色の虹彩色に見える真珠顔料(商品名「イリオジン215」、メルク・ジャパン(株)販売)100乾燥重量部、接着剤(「ポリビニルアルコール」、(株)クラレ製造)100乾燥重量部よりなる水系の塗料を調製した。
【0042】
[塗工液Cの調製]
乱反射光下で緑色に近い虹彩色、正反射光下では赤色の虹彩色に見える真珠顔料(商品名「イリオジン215」)100乾燥重量部、接着剤(「ポリエステル樹脂」、東洋紡(株)製造)150乾燥重量部、シアニン系赤外線吸収物質(商品名「カヤソルブIR750」、日本化薬(株)製造)よりなる有機溶剤系の塗料を調製した。
【0043】
[実施例1]
前記塗工液Aを使用して、グラビアコーターで幅8mmの直線状の筋を前記基紙に塗工し、厚み5μmの筋状の塗工層1を形成した。
次いで塗工液Bを使用して、グラビアコーターで幅12mmの矢羽形の図柄からなる厚み5μmの塗工層2を、上記筋状の塗工層1上に重なるように8mmずつの間隔を空けて間欠的に塗工して偽造防止用紙を製造した。
得られた偽造防止用紙の塗工層1および塗工層2は図6に示したようになり、塗工層2の下層の塗工層1の部分は完全に隠蔽されていて、乱反射光下では塗工層1(塗工液A)が赤色に近い虹彩色、塗工層2(塗工液B)が緑色に近い虹彩色として視認され、一方、正反射光下では塗工層1(塗工液A)が緑色の虹彩色、塗工層2(塗工液B)が赤色の虹彩色となり色相が逆転して視認された。
【0044】
次いで、この偽造防止用紙に、所定事項をオフセット印刷機を使用してカラー印刷した。得られた偽造防止印刷物を電子写真方式のカラー複写機(商品名「ピクセル」、キャノン(株)製造)で複写したところ、塗工層1(塗工液A)の部分は薄い緑色に、塗工層2(塗工液B)の部分は薄い赤色に複写されたが、虹彩色の真珠光沢は全く複写されず、原稿(本物)と複写物の差は明確に認められた。
【0045】
[実施例2]
前記塗工液Aを使用して、グラビアコーターで幅15mmの直線状の筋を前記基紙に塗工し、厚み5μmの筋状の塗工層1を形成した。
次いで塗工液Cを使用して、グラビアコーターで幅15mm長さ10mmの長方形の図柄からなる厚み5μmの塗工層2を、上記筋状の塗工層1の上に幅が一致して重なるように8mmずつの間隔を空けて間欠的に塗工して偽造防止用紙を製造した。
得られた偽造防止用紙の塗工層1および塗工層2は図7に示したようになり、塗工層2の下層の塗工層1の部分は完全に隠蔽されて塗工層1と塗工層2が1つ置きに交互に形成されているように見え、乱反射光下では塗工層1(塗工液A)が赤色に近い虹彩色、塗工層2(塗工液C)が緑色に近い虹彩色として視認され、一方、正反射光下では塗工層1(塗工液A)が緑色の虹彩色、塗工層2(塗工液C)が赤色の虹彩色となり色相が逆転して視認された。
【0046】
次いで、この偽造防止用紙に、所定事項をオフセット印刷機を使用してカラー印刷した。得られた偽造防止印刷物をカラースキャナー(商品名「GT−9000」、エプソン(株)製造)で読込み、カラーインクジェットプリンター(商品名「キャノンBJ−F870」、キャノン(株)製造)で出力したところ、塗工層1(塗工液A)の部分は薄い緑色に、塗工層2(塗工液C)の部分は薄い赤色にプリントされたが、虹彩色の真珠光沢は全くプリントされず、原稿(本物)とプリントの差は明確に認められた。
【0047】
また、この偽造防止印刷物に波長880nmの赤外線を照射し、赤外線も感知できるCCDビデオカメラで撮影して画像をCRTに出力したところ、塗工層2(塗工液C)の部分は黒く写っており、本物とは明確に区別できた。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したところからわかるように、本発明の偽造防止用紙及び偽造防止印刷物は下記に述べる顕著な効果を有する。
【0049】
1)カラー複写機で複写したり、カラースキャナーでスキャンしてカラープリンターで出力することで偽造を試みても、用紙に形成された真珠顔料を含む塗工層の真珠光沢と色相は再現できないため、偽造されたものであるか否かの判定が即座に可能となる。
【0050】
2)真珠顔料はおだやかな色なので、金属色調の光輝版を利用した偽造防止用紙と比較して違和感がない。
【0051】
3)印刷技術で用紙に塗工層を形成できるので小ロットの製造にに対応できる。
【0052】
4)古紙から製紙用繊維の回収が容易に行える。
【0053】
5)真珠顔料を含む塗工液は優れた隠蔽性を有するため、下層の塗工層の上に上層の異色の塗工層を部分的に重ね塗りすることにより、下層の塗工層の色相を隠蔽できる。その結果、2つの色相の塗工層を塗り分けて図柄を形成する場合のような図柄の位置合わせ等に高い精度を要求されることなく、2つの色相を組み合わせた種々の図柄を簡便に用紙表面に形成することができる。
【0054】
6)2つの塗工層に、色相が互いに補色関係にある2種類の虹彩色の真珠顔料を用いた場合には、正反射光下の観察時には乱反射光下の観察時とは色相が逆転して見えるため、意匠的な効果のみならず偽造防止効果も高めることができる。
【0055】
7)塗工層に紫外蛍光物質、赤外蛍光物質、紫外線吸収物質または赤外線吸収物質を添加することにより、偽造防止効果をより一層高めた偽造防止用紙や偽造防止印刷物を提供することができる。
【0056】
8)このような特性を生かし、本発明の偽造防止用紙は、小切手用紙、株券用紙、債券用紙、紙幣用紙、商品券用紙、パスポート用紙、各種チケット用紙、乗車券、投票用紙などに好適に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の偽造防止用紙に用いる基紙の表面に筋状の塗工層1を形成した状態を示す平面図である。
【図2】 塗工層1の形状の例を示す説明図である。
【図3】 塗工層1の形状の他の例を示す説明図である。
【図4】 図1の塗工層1の上に塗工層2を形成した状態を示す平面図である。
【図5】 図4におけるY−Y線に沿う部分拡大断面図である。
【図6】 塗工層1と塗工層2の形状の組み合わせの例を示す説明図である。
【図7】 塗工層1と塗工層2の形状の組み合わせの他の例を示す説明図である。
【図8】 塗工層1と塗工層2の形状の組み合わせの他の例を示す説明図である。
【図9】 塗工層1と塗工層2の形状の組み合わせの他の例を示す説明図である。
【図10】塗工層1と塗工層2の形状の組み合わせの他の例を示す説明図である。
【図11】塗工層1と塗工層2の形状の組み合わせの他の例を示す説明図である。
【図12】塗工層1と塗工層2の形状の組み合わせの他の例を示す説明図である。
【図13】塗工層1と塗工層2の形状の組み合わせの他の例を示す説明図である。
【図14】塗工層1と塗工層2の形状の組み合わせの他の例を示す説明図である。
【図15】塗工層1と塗工層2の形状の組み合わせの他の例を示す説明図である。
【図16】塗工層1と塗工層2の形状の組み合わせの他の例を示す説明図である。
【図17】本発明の偽造防止印刷物の一例を示す平面図である。
【図18】基紙表面に異色の塗工層を1つ置きに交互に形成した従来の偽造防止用紙の例を示す平面図である。
【図19】図18におけるX−X線に沿う部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1:真珠顔料と接着剤を主体とした塗工層
2:塗工層1とは異なる色相の真珠顔料と接着剤を主体とし、塗工層1を部分的に隠蔽するように形成した塗工層
B:基紙

Claims (7)

  1. 基紙の表面に真珠顔料と接着剤を主体とした塗工層(1)が形成されており、この塗工層(1)の上に、塗工層(1)に使用した真珠顔料の色相と互いに補色関係にある色相の真珠顔料と接着剤を主体とした塗工層(2)が、塗工層(1)を部分的に隠蔽するように形成されていることを特徴とする偽造防止用紙。
  2. 塗工層(1)が、基紙の流れ方向に連続的な筋状の塗工層として形成されていることを特徴とする請求項1記載の偽造防止用紙。
  3. 塗工層(1)および/または塗工層(2)に紫外蛍光物質を添加してあることを特徴とする請求項1または2記載の偽造防止用紙。
  4. 塗工層(1)および/または塗工層(2)に赤外蛍光物質を添加してあることを特徴とする請求項1または2記載の偽造防止用紙。
  5. 塗工層(1)および/または塗工層(2)に赤外線吸収物質を添加してあることを特徴とする請求項1または2記載の偽造防止用紙。
  6. 塗工層(1)および/または塗工層(2)に紫外線吸収物質を添加してあることを特徴とする請求項1または2記載の偽造防止用紙。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の偽造防止用紙に所定事項を印刷した印刷層を形成してあることを特徴とする偽造防止印刷物
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