JP4777291B2 - 画像形成装置およびそれに用いられるプロセスカートリッジ - Google Patents

画像形成装置およびそれに用いられるプロセスカートリッジ Download PDF

Info

Publication number
JP4777291B2
JP4777291B2 JP2007111009A JP2007111009A JP4777291B2 JP 4777291 B2 JP4777291 B2 JP 4777291B2 JP 2007111009 A JP2007111009 A JP 2007111009A JP 2007111009 A JP2007111009 A JP 2007111009A JP 4777291 B2 JP4777291 B2 JP 4777291B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber layer
charging roller
forming apparatus
image forming
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007111009A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007316618A (ja
Inventor
敏章 香川
幸治 新川
徹 佐桑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2007111009A priority Critical patent/JP4777291B2/ja
Priority to US11/790,288 priority patent/US7869743B2/en
Priority to CN2007101019471A priority patent/CN101063852B/zh
Publication of JP2007316618A publication Critical patent/JP2007316618A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4777291B2 publication Critical patent/JP4777291B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/02Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices
    • G03G15/0208Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices by contact, friction or induction, e.g. liquid charging apparatus
    • G03G15/0216Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices by contact, friction or induction, e.g. liquid charging apparatus by bringing a charging member into contact with the member to be charged, e.g. roller, brush chargers
    • G03G15/0233Structure, details of the charging member, e.g. chemical composition, surface properties

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置において、静電潜像が形成される像担持体と当接して該像担持体を帯電させる帯電ローラに関するものである。
電子写真方式による画像形成においては、画像に応じた静電潜像を感光体の表面に形成する。このとき、静電潜像の形成に先立って、感光体の表面を均一に帯電させる帯電処理が必要となる。ここで、感光体の帯電方法には、非接触帯電方式によるものと、接触帯電方式によるものとの2種類がある。
非接触帯電方式では、いわゆるコロトロン帯電器またはスコロトロン帯電器などが用いられ、これらの帯電器が生じるコロナ放電により、空気を媒介して感光体に電荷を供給する。このような非接触帯電方式では、帯電器が感光体に接触しないため、感光体の汚染や磨耗を低減できるという利点があるが、その一方で、コロナ放電に伴ってオゾンなどの副生成物が発生するといった問題もある。
近年では、環境への配慮から、コロナ放電を用いない接触式の帯電器が注目されている。接触式の帯電器の中には、電圧が印加されたローラ形状のゴム部材を感光体に当接させるものがあり、このゴム部材を含むローラは、一般に帯電ローラと呼ばれている。
特許文献1には、この帯電ローラ(帯電ロール)表面の付着物を長期にわたって安定して除去し、かつ、帯電不良や帯電ムラの発生を充分に抑えるために、帯電ローラ表面の十点平均粗さRzを10μm以下にすることが開示されている。また、特許文献1では、この帯電ローラを用いた画像形成装置において、感光体上の転写残トナーのクリーニング性向上や感光体の膜減り防止を目的として、感光体にステアリン酸亜鉛などの潤滑剤を塗布することも開示されている。
一方、特許文献2〜9には、帯電ローラのゴム部材に対して表面処理を施す技術が開示されている。これらの特許文献に記載された技術では、エピクロルヒドリン系ゴム基材からなるゴム部材の表面を、イソシアネート化合物を用いて改質(硬化)させることにより、ゴム部材の周囲にさらなる層を形成することなく、表面からイオン導電剤などが漏出するのを防止することができるとされている。
特開2005−189509号公報(2005年7月14日公開) 特開平5−281830号公報(1993年10月29日公開) 特開2000−346051号公報(2000年12月12日公開) 特開2001−348443号公報(2001年12月18日公開) 特開2002−40760号公報(2002年2月6日公開) 特開2002−82514号公報(2002年3月22日公開) 特開2004−191960号公報(2004年7月8日公開) 特開2004−191961号公報(2004年7月8日公開) 特開2006−53544号公報(2006年2月23日公開)
しかしながら、上記従来の帯電ローラは、ステアリン酸亜鉛などの潤滑剤が塗布された感光体を帯電させる際に、スリップを生じやすいという問題を有している。帯電ローラが感光体を帯電させる際にスリップすると、スリップにより帯電ローラが接触しなかった領域において電荷の抜けが発生し、その結果、形成画像に黒筋が発生してしまう。
この帯電ローラのスリップは、プロセス速度が例えば280mm/secと高速な場合、あるいは感光体への潤滑剤の塗布量が多い場合などに特に顕著になる。また、帯電ローラに対して直流定電圧のみを印加している場合、交流電圧を重畳する場合に比べて、感光体に対する帯電電位の制御性に劣るため、スリップによる画像欠陥が顕著になる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、潤滑剤が塗布された像担持体を帯電ローラによって帯電させる画像形成装置において、帯電ローラのスリップを防止することにある。
本発明に係る画像形成装置は、上記課題を解決するために、潤滑剤が塗布される像担持体と、表面が上記像担持体と当接するゴム層を有する帯電ローラとを備えた画像形成装置であって、上記ゴム層は、表面の十点平均粗さRzが11μm以上であることを特徴とする。
本明細書において「十点平均粗さRz」とは、JIS B 0601−1994に規定されているものを指す。
本発明に係る画像形成装置に備わる帯電ローラは、上述した従来のものと比べて、表面の十点平均粗さRzの値が大きくなっている。このようにゴム層の表面を従来よりも粗くすることにより、帯電ローラと像担持体との間の摩擦力(グリップ力)を向上させることができる。さらに、本発明の画像形成装置では、像担持体の表面に潤滑剤が塗布されているが、帯電ローラのゴム層の表面を粗くすることにより、ミクロな視点で見ると像担持体と帯電ローラとの接触面積が小さくなるため、像担持体から帯電ローラのゴム層の表面へ移行する潤滑剤の量が減少する。これらの結果、帯電ローラのスリップを大幅に抑制することができる。
そして、上記ゴム層は、表面の十点平均粗さRzが20μm未満であることが好ましい。あるいは、上記ゴム層は、表面の最大高さRmaxが25.8μm未満であってもよい。
本明細書において、「最大高さRmax」とは、JIS B 0601−1982に規定されているものを指す。
ゴム層の表面のRmaxが大きいと、部分的(スポット的)に凸部が存在するため、帯電ローラによる像担持体に対する帯電が均一にならず、像担持体上に帯電の強い小さなスポットができる。その結果、形成画像に砂状かぶりが発生してしまう。ここで、ゴム層の表面の十点平均粗さRzを20μm未満に抑えるか、あるいは、ゴム層の表面の最大高さRmaxを25.8μm未満に抑えれば、スポット的な凸部が小さくなるため、砂状かぶりを防止することができる。
なお、上記ゴム層は、イソシアネート化合物を少なくとも含む溶剤によって表面が硬化処理されていることが好ましい。
上記構成によれば、ゴム層の周囲にさらに表面層を設けることなく、ゴム層の表面の硬度を確保し、ゴム層に含まれている物質(例えばイオン導電剤など)が漏れ出して像担持体を汚染するのを防止することができる。
また、上記ゴム層は、表面のJIS−A硬度が35°以下であることが好ましい。
ゴム層の表面の硬度が高いと、充分なニップが確保できないためにグリップ力が不足して、帯電ローラと像担持体との間でスリップを生じやすくなるが、35°以下にすることにより、低い荷重でも充分にグリップするようになり、黒筋の発生を一層抑制することができる。
さらに、上記ゴム層は中空の円筒形状であり、上記ゴム層と上記像担持体との当接幅であるニップ幅Wと、上記ゴム層の外径Dとが、次の式(1)
D/W<45 …(1)
を満たしていることが好ましい。
D/Wは、ニップ幅の単位長さあたりの帯電ローラの外径の長さを示している。ニップ幅が大きければ、帯電ローラと感光体との当接面積が大きくなるので、スリップの発生を低減することができるものの、帯電ローラ径が大きければ回転時の慣性力が大きくなるため、スリップしやすくなる。従って、D/Wが45未満になるようにニップ幅の大きさを設定すれば、充分なニップ幅を確保でき、帯電ローラの外径に関らずスリップを好適に防止できるようになる。
なお、上記帯電ローラは、上記像担持体を帯電させる際に、直流定電圧が印加されるものであってもよい。
画像形成の際に像担持体を均一帯電させるための印加電圧を直流定電圧にすると、オゾンなどの副生成物の発生を減少させることができるという利点がある。ただしその一方で、スリップに起因する黒筋が発生しやすくなるという欠点もある。しかしながら、本発明に係る画像形成装置の帯電ローラでは、ゴム層の表面粗さが上述したように調節されているので、印加電圧が直流定電圧であっても、スリップおよびそれに起因する黒筋の発生を防止することができる。
また、上記像担持体および上記帯電ローラは、画像形成の際に、周面における速度が280mm/秒以上となるように回転駆動されるものであってもよい。
回転駆動時の像担持体の周面における速度は、画像形成処理の速さの指標であるプロセス速度に等しい。上記のように、周面における速度を280mm/秒以上にすれば、高速画像形成処理が可能になる。通常、このように処理速度を増加させると、帯電ローラと像担持体との間にスリップを生じやすくなるが、本発明に係る画像形成装置の帯電ローラでは、ゴム層の表面粗さが上述したように設定されているので、スリップおよびそれに起因する黒筋の発生を防止することができる。
また、上記ゴム層は、ラッピング研磨されたものであることが好ましい。より具体的には、上記ゴム層は、砥石研磨およびラッピング研磨を含む少なくとも2つの研磨処理が施されていることが好ましい。
十点平均粗さRzを維持しつつ、最大高さRmaxのみを低減させるために、ラッピング研磨を従来の研磨工程に追加することにより、ゴム層の表面の十点平均粗さRzを11μm以上にし、かつ、最大高さRmaxを25.8μm未満にすることが容易になる。
なお、画像形成装置に装着されるプロセスカートリッジであって、上記像担持体と上記帯電ローラとを少なくとも備えたプロセスカートリッジも本発明に含まれる。
以上のように、本発明に係る画像形成装置およびプロセスカートリッジは、帯電ローラのゴム層の表面の十点平均粗さRzが11μm以上となっている。従って上述したように、潤滑剤が塗布された像担持体を帯電ローラによって帯電させる画像形成装置において、帯電ローラのスリップに起因する画像欠陥を防止できるという効果を奏する。
〔実施形態〕
本発明の一実施形態について図1から図6に基づいて説明すると以下の通りである。
まず、図2に基づいて、本実施形態の画像形成装置10の要部構成を説明する。なお、図2は、画像形成装置10を正面側から見た縦断面図である。
図2に示すように、画像形成装置10は、用紙上に画像データに応じた画像を電子写真方式によって形成するものである。画像形成装置10は、感光体(像担持体)1を備え、その周囲に、周知のカールソンプロセスを実施するための構成である、帯電ローラ2、露光ユニット3、現像ユニット4、転写ユニット5、定着ユニット6、及びクリーニングユニット7を備えている。
感光体1はドラム形状をなし、図示しない筐体に回転可能に軸支されている。感光体1は、アルミニウム材などの支持体の表面にOPC(Organic Photoconductor:有機光導電体)等からなる感光層を形成したものである。ただし、感光体1として、このドラム形状の感光体の代わりに、ベルト状の感光体を用いることもできる。
帯電ローラ2は、感光体1の表面に接触して、感光体1の表面を所望の電位に均一に帯電させるものであり、ローラ形状になっている。そして、この帯電ローラ2は、図示しない筐体に回転可能に軸支されている。帯電ローラ2の詳細な構成については後述する。
露光ユニット3は、発光素子をアレイ状に並べたELD(electro luminescent display)やLED(light emitting diode)などの書込みヘッド、あるいは、レーザ照射部と反射ミラーとを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)である。露光ユニット3は、外部から入力される画像データに応じて感光体1を露光することにより、感光体1上に、画像データに応じた静電潜像を形成する機能を有している。
現像ユニット4は、感光体1の表面に形成された静電潜像をトナーによって顕像化(現像)し、トナー像を形成するものである。転写ユニット5は、複数のローラに張架された回転する無端ベルトを有している。転写ユニット5では、この無端ベルトに感光体1からトナー像が転写され、転写されたトナー像をさらに用紙に転写することにより、用紙にトナー像が形成される。
定着ユニット6は、トナー像が転写された用紙を紙面の両側から加熱されたローラによって圧接することにより、用紙にトナー像を定着させるものである。
クリーニングユニット7は、トナー像を転写した後の感光体1の表面を清掃するものである。クリーニングユニット7には、潤滑剤7a、ブラシローラ7b、およびブレード7cが備わっており、これらの部材がケース7dにより覆われている。
ブレード7cは、感光体1の表面に残留するトナーを回収するためのものであり、感光体1の軸方向を長手方向とする長尺状のゴム部材によって形成されている。ブレード7cは、一方の長辺がケース7dに設けられた開口部における感光体1の回転方向下流側に取り付けられ、他方の長辺のエッジ(角)が感光体1の表面に接触するよう配置されている。
潤滑剤7aは、ブラシローラ7bによって感光体1の表面に塗布されるものであり、感光体1の長さと同じ長さ(幅)を長手方向に有した直方体の固形形状となっている。この潤滑剤7aは、潤滑剤保持部材によって保持されており、摩滅して残量が少なくなった場合は交換可能になっている。
潤滑剤7aには、例えば、金属石鹸として知られている脂肪酸金属塩またはフッ素樹脂などを用いることができる。脂肪酸金属塩としては、ステアリン酸亜鉛(ジンクステアレート)、ステアリン酸銅、ステアリン酸鉄、パルチミン酸マグネシウム、オレイン酸亜鉛、パルチミン酸カルシウム、オレイン酸マンガン、またはオレイン酸鉛等の、比較的長鎖の脂肪酸の金属塩を挙げることができる。
ブラシローラ7bは、感光体1と略同じ長さ(幅)を有した筒型形状のブラシであるとともに、感光体1の表面にブラシの毛の先が当たるように、感光体1と互いの軸が平行になるように配置されている。そして、ブラシローラ7bは、感光体1の回転方向と逆方向に回転駆動され、これにより、当接部において両者は互いに同じ向きに摺動するようになっている。
感光体1のブラシローラ7bとの当接部位は、転写部位よりも感光体1の回転方向下流側となっており、トナー像を転写した後の感光体1の表面とブラシローラ7bとが当接するようになっている。ブラシローラ7bは、感光体1との当接部位よりもブラシの回転方向上流側に配された潤滑剤7aを掻き取るとともに、掻き取った潤滑剤を感光体1の表面に塗布する。
このように、ブラシローラ7bは、感光体1の表面に潤滑剤7aの微粒子を塗布することにより、ブレード7cと感光体1の表面との間の摩擦力を低減させるとともに、感光体1の表面へのトナーの付着力を弱めるので、ブレード7cによる除去が効率よく行われるようになると同時に、感光体1の磨耗が抑制される。
なお、本実施形態の画像形成装置において、感光体1および帯電ローラ2は着脱可能に設けられていてもよい。すなわち、少なくとも感光体1および帯電ローラ2を、プロセスカートリッジ(プロセス装置)として一体的に構成し、このプロセスカートリッジを画像形成装置に装着することにより、上述した画像形成装置を実現してもよい。
次に、感光体1の構成について詳述する。本実施形態において、感光体1は、図3に示すようにドラム形状であり、支持体41と、その表面に形成された感光層44とからなっている。
支持体41は、感光層44を支持するためのものであり、(a)アルミニウム、アルミニウム合金、銅、亜鉛、ステンレス鋼、チタンなどの金属材料、(b)ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリオキシメチレン、もしくはポリスチレンなどの高分子材料、硬質紙、またはガラスなどの表面に、金属箔をラミネートしたもの、金属材料を蒸着したもの、または導電性高分子、酸化スズ、酸化インジウム、炭素粒子、もしくは金属粒子などの導電性化合物の層を蒸着もしくは塗布したものなどを用いることができる。
感光層44は、OPC(Organic Photoconductor:有機光導電体)等からなり、図3に示すように、支持体41の表面側から順に、電荷発生層45、電荷輸送層46が積層されたものである。電荷発生層45は、光照射を受けて電荷を発生させるものである。この電荷発生層45は、図4に示すように、光を吸収することにより電荷を発生させる電荷発生材料(CGM)42と、この電荷発生材料42を結着させるバインダ樹脂48とを含んでいる。
一方、電荷輸送層46は、電荷発生層45で発生した電荷を受け入れて、感光体1表面に輸送するものである。この電荷輸送層46は、図4に示すように、電荷を輸送する電荷輸送材料(CTM)43と、この電荷輸送材料43を結着させるバインダ樹脂47とを含んでいる。
これにより、感光層44が光照射によって露光されると、露光された領域では電荷発生層45から電荷が発生し、発生した電荷が電荷輸送層46によって感光層44の表面に輸送される。その結果、感光層44の表面電荷が中和されて、静電潜像が形成される。
上記の電荷発生材料42としては、400〜800nmの波長の光で電荷を発生させる物質が望ましい。具体的には、ビスアゾ化合物、トリスアゾ化合物などのアゾ化合物;フタロシアニン化合物;スクエアリウム化合物;アズレニウム化合物;ペリレン系化合物;インジゴ化合物;キナクリドン化合物;多環キノン化合物;シアニン色素;キサンテン染料;ポリ−N−ビニルカルバゾール、トリニトロフルオレノンなどの電荷移動錯体;などが挙げられ、また、必要に応じてこれらを2種以上混合したものであってもよい。なお、電荷発生層45における電荷発生材料42の含有率は、重量基準で20〜80%であることが好ましい。
一方、上記の電荷輸送材料43としては、例えば、カルバゾール誘導体、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、チアゾール誘導体、チアジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、イミダゾロン誘導体、イミダゾリジン誘導体、ビスイミダゾリジン誘導体、スチリル化合物、ヒドラゾン化合物、ピラゾリン誘導体、オキサゾロン誘導体、ベンズイミダゾ−ル誘導体、キナゾリン誘導体、ベンゾフラン誘導体、アクリジン誘導体、フェナジン誘導体、アミノスチルベン誘導体、トリアリルアミン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、スチルベン誘導体、ベンジジン誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリ−1−ビニルビレン、またはポリ−9−ビニルアントラセンなどを用いることができ、必要に応じてこれらを2種以上混合したものであってもよい。なお、電荷輸送層46における電荷輸送材料43の含有率は、重量基準で20〜80%であることが好ましい。
上記のバインダ樹脂47・48としては、例えば、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、フェノキシ樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂などの各種樹脂、および、これらの樹脂を構成する繰返し単位のうちの2つ以上を含む共重合体樹脂などからなる群から選ばれる1種が単独でまたは2種以上が混合されて使用される。また、例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂などの絶縁性の共重合体樹脂であってもよい。
感光体1は、上記の支持体41上に、電荷発生材料42、バインダ樹脂48およびそれらの溶媒となる有機溶剤を含む電荷発生層液を浸漬塗布し、有機溶剤を蒸発させて電荷発生層45を形成した後、さらに、電荷輸送材料43、バインダ樹脂47およびそれらの溶媒となる有機溶剤を含む電荷輸送層液を浸漬塗布し、有機溶剤を蒸発させて電荷輸送層46を形成することにより、製造することができる。
次に、帯電ローラ2の構成について詳述する。本実施形態において、帯電ローラ2は、図1に示すようにローラ形状であり、円柱状の芯金21と、その周面上に形成されたゴム層22とからなっている。ここで、ゴム層22は、表面処理が施された処理領域23と、表面処理が施されていない非処理領域24とを含み、ゴム層22において、処理領域23は表層側、そして、非処理領域24は芯金21側となっている。
上記の芯金21としては、例えば、ステンレス(SUS)などの導電性金属を棒状に成形したものを用いることができる。この芯金21には、感光体1を帯電させる際には、直流定電圧が印加される。
また、芯金21の周囲のゴム層22は、エピクロルヒドリン単独重合体、エピクロルヒドリン−エチレンオキサイド共重合体、エピクロルヒドリン−アリルグリシジルエーテル共重合体、およびエピクロルヒドリン−エチレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル三元共重合体から選択される1種または2種以上のブレンドからなるエピクロルヒドリン系ゴムを基材とする組成物によって形成されている。
また、エピクロルヒドリン系ゴム基材に、電子導電剤またはイオン導電剤などを添加してもよい。これらの導電剤の添加により、ゴム層22の抵抗値を所望の値に調節することができる。ゴム基材に添加する電子導電剤としては、例えばカーボンブラック、カーボングラファイトまたはカーボンナノチューブなどの導電性カーボン、あるいは、スズ、亜鉛またはアンチモンなどの酸化物である金属酸化物の微粉などを用いることができる。一方、ゴム基材に添加するイオン導電剤としては、例えば、Li,Na,K,CaもしくはMgなどの金属のアンモニア錯塩または過塩素酸塩、あるいは、三フッ化酢酸ナトリウムまたは4級アンモニウム塩などを用いることができる。また、ゴム層22は、上述したゴム基材および各種導電剤に加え、さらに加硫促進剤および架橋剤を含有していてもよい。
そして、上記の各種添加剤を含有するゴム基材に対して表面処理液を塗布して含浸させ、その後加熱することによって、ゴム層22に処理領域23が形成される。なお、表面処理液の塗布方法としては、スプレー塗装やディッピング塗装など、一般的な塗布方法が適用可能である。一方、表面処理液が含浸しなかったゴム層22の内側部分は、非処理領域24となる。なお、処理領域23と非処理領域24とは、明確な境界を有しているわけではない。この表面処理により、イオン導電剤などがゴム層22から染み出して感光体を汚染してしまうのを防止することができる。
上記の表面処理液としては、イソシアネート化合物に、アクリルフッ素系ポリマー、アクリルシリコーン系ポリマーおよびカーボンブラックなどの導電剤を添加したものを用いることができる。上記のイソシアネート化合物としては、例えば、2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、パラフェニレンジイソシアネート(PPDI)、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)及び3,3−ジメチルジフェニル−4,4′−ジイソシアネート(TODI)および前記記載の多量体および変性体などが挙げられる。
また、アクリルフッ素系ポリマー及びアクリルシリコーン系ポリマーには、所定の溶剤に可溶でイソシアネート化合物と反応して化学的に結合可能なものを用いることができる。具体的には、アクリルフッ素系ポリマーは、水酸基、アルキル基、又はカルボキシル基を有する溶剤可溶性のフッ素系ポリマーであり、例えば、アクリル酸エステルとアクリル酸フッ化アルキルのブロックコポリマーやその誘導体等が挙げられる。また、アクリルシリコーン系ポリマーは、溶剤可溶性のシリコーン系ポリマーであり、例えば、アクリル酸エステルとアクリル酸シロキサンエステルのブロックコポリマーやその誘導体等が挙げられる。
ここで、本実施形態の帯電ローラ2において注目すべきは、ゴム層22の表面が適切な表面粗さになるように形成されている点である。具体的には、ゴム層22は、表面の十点平均粗さRzが11μm以上と、従来のものよりも粗くなっている。
上記のようにゴム層22の表面を従来よりも粗くすることにより、帯電ローラ2と感光体1との間の摩擦力(グリップ力)を向上させることができる。さらに、本実施形態の画像形成装置10では、感光体1の表面に潤滑剤7aが塗布されているが、帯電ローラ2のゴム層22の表面を粗くすることにより、ミクロな視点で見ると感光体1と帯電ローラ2の接触面積が小さくなるため、感光体1からゴム層22に移行する潤滑剤7aの量が減少する。これらの結果、帯電ローラ2のスリップを大幅に抑制することができる。
そして、ゴム層22の表面の十点平均粗さRzは、20μm未満であることが好ましい。ゴム層22の表面粗さを大きくしすぎると、帯電ローラ2による感光体1に対する帯電が均一にならず、感光体1上に帯電の強い小さなスポットができる。その結果、形成画像に砂状かぶりが発生してしまう。ここで、ゴム層22の表面の十点平均粗さRzを20μm未満に抑えれば、後述する実施例に示すように、砂状かぶりを防止することができる。
また、砂状かぶりを防止するためには、ゴム層22の表面の十点平均粗さRzを20μm未満にする代わりに、ゴム層22の表面の最大高さRmaxを25.8μm未満にしてもよい。砂状かぶりの原因となる帯電の不均一性は、実際には、ゴム層22の表面において突出した凸部によりもたらされるものであるので、最大高さの影響を大きく受ける。従って、最大高さRmaxを25.8μm以下に抑えることによっても砂状かぶりを防止することができる。なお、ゴム層22の表面の最大高さRmaxを25.8μm未満に抑えれば、後述する実施例に示すように、十点平均粗さRzが20μmを少々超えても、砂状かぶりを防止することができる。
なお、ゴム層22の表面の十点平均粗さRzを11μm以上にし、かつ、ゴム層22の表面の最大高さRmaxを25.8μm未満にするためには、以下の手順で3つの研磨工程を行うことが好ましい。まず、第1の研磨工程として、従来の砥石研磨を行う。この砥石研磨では、図5に示すように、円盤状の砥石50の周面を帯電ローラ2のゴム層22の表面に当接させ、双方を反対周りに回転させる。そして、その状態で、砥石50を帯電ローラ2の長手方向に(回転軸に沿って)往復運動させる。これにより、帯電ローラ2のゴム層22の荒研磨が行われる。
次に、第2の研磨工程として、第1の研磨に用いた砥石よりも、より細かな砥石を用いた砥石研磨を行う。これにより、ゴム層22の表面の十点平均粗さRzおよび最大高さRmaxを低減させることができる。
最後に、本実施形態では、第3の研磨工程として、ラッピング研磨を行う。このラッピング研磨では、図6に示すように、遊離砥粒を分散させた研磨剤を帯電ローラ2のゴム層22と工具(ラップ)51との間に介在させた状態で、ゴム層22と工具とを摺動させる。ラッピング研磨には、ダイヤモンド、炭化ケイ素、アルミナなどの微粉、あるいは、酸化ケイ素、酸化セリウム、ジルコニア、酸化クロムなどの親水性の酸化物系砥粒などを用いることができる。これにより、ゴム層22の表面の十点平均粗さRzを略維持しつつ、最大高さRmaxのみを実質的に低減させることができる。
なお、研磨方法としては上記に限らず、例えばポリッシング研磨等の研磨処理を用いてもよい。
帯電ローラを研磨する際に、従来は、上記の3つの研磨工程のうち、第1および第2の砥石研磨のみを行っていたが、本実施形態では、さらにラッピング研磨を追加することにより、十点平均粗さRzの値を維持しつつ、最大高さRmaxのみを小さくすることが可能になっている。
なお、ゴム層22は、表面のJIS−A硬度が35°以下であることが好ましい。ゴム層22の表面の硬度が高いと、帯電ローラ2と感光体1との間でスリップを生じやすくなるが、後述する実施例に示すように、35°以下にすることにより、低い荷重でも充分にグリップするようになり、黒筋の発生を抑えることができる。ゴム硬度を下げることは、プロセス速度が例えば280mm/秒以上と速い場合や、印加電圧が直流定電圧の場合、感光体にステアリン酸亜鉛などの潤滑剤が多量に塗布されているような場合に、特に有効である。
また、ゴム層22と感光体1とのニップ幅(回転方向の幅)をWとし、ゴム層22の外径をDとすると、WおよびDは、次の式(1)
D/W<45 …(1)
を満たしていることが好ましい。
D/Wは、ニップ幅の単位長さあたりの帯電ローラ2の外径の長さを示している。ニップ幅が大きければ、帯電ローラ2と感光体1との当接面積が大きくなるので、スリップの発生を低減することができるものの、帯電ローラ径が大きければ回転時の慣性力が大きくなるため、スリップしやすくなる。従って、D/Wが45未満になるようにニップ幅Wの大きさを設定すれば、後述する実施例に示すように、帯電ローラ2の外径に関らずスリップを好適に防止できるようになる。
また、上述したように、本実施形態では、画像形成の際に帯電ローラ2に印加される電圧が直流の一定電圧となっている。画像形成の際に感光体を均一帯電させるための印加電圧を直流定電圧にすると、オゾンなどの副生成物の発生を減少させることができるという利点がある。その一方で、帯電ローラ2の印加電圧に直流定電圧を用いると、交流電圧を重畳する場合に比べて、感光体に対する帯電電位の制御性に劣り、スリップによる画像欠陥が顕著になる。これは、交流電圧を重畳した場合、感光体と帯電ローラとの間で放電・逆放電を繰り返すため、感光体の表面電位が一定の電位に収束する作用が生じるが、直流定電圧のみではこの作用はえられないからである。しかしながら、本実施形態の帯電ローラ2では、ゴム層22の表面粗さが上述したように調節されているので、スリップおよびそれに起因する黒筋の発生を防止することができる。なお、画像形成時以外の、例えば画像形成前に行われる前回転または画像形成後に行われる後回転の際の印加電圧は、直流定電圧に限らず、直流電圧に交流電圧を重畳したものなどであってもよい。
また、本実施形態の画像形成装置10では、画像形成時に、感光体1およびそれに対して従動回転する帯電ローラ2を、周面が280mm/秒以上の速度になるように回転駆動することもできる。上記の回転速度で感光体1および帯電ローラ2を回転駆動すれば、画像形成装置のプロセス速度(画像形成処理速度)が280mm/秒以上となり、高速処理が可能になる。通常、このように処理速度を増加させると、帯電ローラ1と感光体1との間にスリップを生じやすくなるが、本実施形態の帯電ローラ2では、ゴム層22の表面粗さが上述したように設定されているので、スリップおよびそれに起因する黒筋の発生を防止することができる。
〔実施例〕
次に、本発明の有効性を検証するために行った実施例について説明する。
(実験1)
本実験では、ゴム層22の表面の硬度および十点平均粗さRzを様々に変化させた帯電ローラ2を用いて画像形成を行い、形成した画像に黒筋あるいは砂状かぶりが発生するか否かを調べた。そして、ゴム層22の十点平均粗さRzと黒筋あるいは砂状かぶりの発生との関係を明らかにした。
本実験では、直径8mmのSUS棒を芯金21とし、ゴム層22のゴム基材としてエピクロルヒドリンゴムを用いた。そして、このゴム基材にカーボンブラックを主成分とする電子導電剤および過塩素酸リチウムを主成分とするイオン導電剤を練り込むことにより、イオン導電剤を含有するゴム層22を芯金21上に成型し、疑似帯電ローラ12を作製した。このとき、ゴム軟化材(パラフィンオイル)の添加量を変化させることによって、ゴムの硬度を実施例および比較例ごとに異なる値に調節した。具体的には、ゴム層22の表面の硬度(JIS−A規格)を、比較例1−1、比較例1−2、比較例1−3、実施例1−4では39度、実施例1−1、実施例1−3、実施例1−5、比較例1−4では35度、実施例1−2では31度とした。
そして、疑似帯電ローラ12のゴム層22の表面に対して、上述した砥石研磨2回およびラッピング研磨1回をこの順に行い、ゴム層22の外径を21mmとした。なお、上記の研磨工程において、研磨に用いる砥粒の粗さおよび研磨時間などを調節することにより、十点平均粗さRzの異なる帯電ローラを実施例および比較例ごとに作製した。具体的には、ゴム層22の表面の十点平均粗さRz(JIS B 0601−1994)を、比較例1−1では8.7μm、比較例1−2では9μm、比較例1−3では9.3μm、実施例1−1では11.4μm、実施例1−2、実施例1−3、実施例1−4では13.8μm、実施例1−5では17.6μm、比較例1−4では20μmとした。なお、十点平均粗さRzは、触針式表面粗さ計(株式会社小坂研究所製、表面粗さ測定器 サーフコーダSE−30H)を用いて測定した。
続いて、この疑似帯電ローラ12に対して、イソシアネート化合物、アクリルフッ素系ポリマーおよびアクリルシリコーン系ポリマーを含む表面処理液をスプレーを用いて吹き付けて含浸させた後、焼成処理することにより、疑似帯電ローラ12の表面処理を行い、帯電ローラ2を作製した。
一方、感光体1の支持体41には、表面粗さ(JIS B 0601−1982の最大高さ)Rmaxが3μmで、直径が80mmのアルミニウム管を用いた。感光体1の電荷発生層45の材料となる電荷発生層液として、
・Y型オキソチタニルフタロシアニン(SYNTEC製、電荷発生物質)…1重量部
・ポリビニルブチラール(積水化学工業社製、商品名:エスレックBMS、バインダ樹脂)…1重量部
・メチルエチルケトン(有機溶剤)…98重量部
を含むものを調製した。
また電荷輸送層46の材料となる電荷輸送層液として、
・次の構造式で表されるスチリル系化合物(電荷輸送物質)…100重量部
Figure 0004777291
・ポリカーボネート樹脂(帝人化成社製、商品名:C1400、粘度平均分子量:38,000、バインダ樹脂)…100重量部
・メチルエチルケトン(有機溶剤)…800重量部
・シリコーンオイル(東レダウコーニング・シリコーン社製、商品名:SH200、添加剤)…0.02重量部
を含むものを調製した。そして、上記の支持体41にそれぞれの層液を浸漬塗布し、有機溶剤を蒸発させることにより感光層44を形成した。
そして、帯電ローラ2を、感光体1に対して、帯電ローラ2から感光体1への荷重が500gf(≒4.9N)となるように当接させ、帯電ローラ2に直流電圧を印加させながらプロセス速度395mm/秒で用紙上に画像形成を行った。このとき、感光体1には、30μg/A4(画像形成するA4用紙1枚あたり30μgの割合)でステアリン酸亜鉛からなる潤滑剤を塗布した。そして、用紙上に形成された画像に黒筋および砂状かぶりが発生していないかを目視により確認した。
その結果、黒筋に関しては、下記の表1に示すように、比較例1−1、比較例1−2、比較例1−3では、形成された画像に黒筋が発生した。また、実施例1−1では、黒筋が少し発生した。そして、実施例1−2、実施例1−3、実施例1−4、実施例1−5、比較例1−4では、黒筋が発生しなかった。一方、砂状かぶりに関しては、比較例1−4のみで発生し、それ以外では発生しなかった。
Figure 0004777291
ただし、表1の「黒筋」について、「○」は黒筋が全く発生しなかったことを表し、「△」は黒筋が少し発生したことを表し、「×」は黒筋が発生したことを表す。また、「砂状かぶり」について、「○」は砂状かぶりが全く発生しなかったことを表し、「×」は砂状かぶりが発生したことを表す。
なお、本実験では、硬度が39度で十点平均粗さが例えば20μmと大きい帯電ローラ2を作製していないが、これは、帯電ローラ2の硬度が高いと、研磨しやすいために、表面の十点平均粗さRzの値を安定的に大きくすることが難しいからである。また、同様に、硬度が31度で十点平均粗さが例えば10μmと小さい帯電ローラ2を作製していないが、これは、帯電ローラ2の硬度が低いと、研磨し難いために、表面の十点平均粗さRzの値を小さくすることが難しいからである。
以上の実験結果から、黒筋の発生を防止するためには、帯電ローラ2のゴム層22の表面の十点平均粗さRzを11μm(より精確には11.4μm)以上にすることが好ましく、13μm(より精確には13.8μm)以上にすることがより好ましいことが示唆された。また、砂状かぶりの発生を防止するためには、帯電ローラ2のゴム層22の表面の十点平均粗さRzを20μm未満にすることが好ましいことが示唆された。
(実験2)
次に、実験1と同様の方法で作製した帯電ローラ2および感光体1を用いて、ニップ幅の大きさに対する帯電ローラ2の外径の大きさと、黒筋の発生との関係を調べた。本実験では、様々な表面硬度を有する帯電ローラ2を様々な荷重で感光体1と当接させ、帯電ローラ2に直流定電圧を印加しながら用紙に対してプロセス速度395mm/秒で画像形成を行い、形成した画像に黒筋が発生しているか否かを目視により確認した。このとき、感光体1には、30μg/A4でステアリン酸亜鉛からなる潤滑剤を塗布した。そして、外径の異なる帯電ローラ2および感光体1を3種類用意し、様々な外径の条件下で共通する傾向を調べた。
具体的な実験条件は次の通りである。まず、本実験の全ての実施例および比較例では、帯電ローラ2の十点平均粗さを13.8μmとした。そして、比較例2a−1、比較例2a−2、実施例2a−1、実施例2a−2、実施例2a−3、実施例2a−4、実施例2a−5では、帯電ローラの外径を21mmとし、感光体1の外径を80mmとした。また、比較例2b−1、比較例2b−2、実施例2b−1、実施例2b−2、実施例2b−3、実施例2b−4、実施例2b−5では、帯電ローラの外径を18mmとし、感光体1の外径を60mmとした。そして、比較例2c−1、実施例2c−1、実施例2c−2、実施例2c−3、実施例2c−4、実施例2c−5、実施例2c−6では、帯電ローラの外径を14mmとし、感光体1の外径を30mmとした。また、各実施例および比較例におけるゴム硬度(JIS−A硬度)および荷重、そして、そのときのニップ幅、ローラ径/ニップ幅は、下記の表2〜4の通りである。
その結果、下記の表2〜4に示すように、ローラ径/ニップ幅の大きさが45以上で黒筋が発生し、44未満(精確には43.8以下)で黒筋が発生しなかった。
Figure 0004777291
Figure 0004777291
Figure 0004777291
ただし、表2〜4の「黒筋」について、「○」は黒筋が全く発生しなかったことを表し、「△」は黒筋が少し発生したことを表し、「×」は黒筋が発生したことを表す。
以上の実験結果から、黒筋の発生を防止するためには、帯電ローラ2の外径/ニップ幅が、45未満であることが好ましく、43.8以下であることがより好ましいことが示唆された。
また、ゴム硬度が低ければ低いほど、小さい荷重でも充分なグリップ力が確保でき、黒筋の発生を抑制できることが示唆された。
(実験3)
次に、実験1と同様の方法で作製した帯電ローラ2および感光体1を用いて、ゴム層22の表面の最大高さRmaxと砂状かぶりの発生との関係を調べた。本実験では、ゴム層22の表面の最大高さRmaxが異なる帯電ローラ2を感光体1と当接させ、帯電ローラ2に直流定電圧を印加しながら用紙に対してプロセス速度395mm/秒で画像形成を行い、形成した画像に砂状かぶりが発生しているか否かを目視により確認した。このとき、感光体1には、30μg/A4でステアリン酸亜鉛からなる潤滑剤を塗布した。
各実施例および比較例における条件、すなわちゴム層22の表面の最大高さRmax、そしてそのときの十点平均粗さRzは、下記の表5の通りである。なお、十点平均粗さRzおよび最大高さRmaxは、触針式表面粗さ計を用いて測定した。
その結果、下記の表5に示すように、ゴム層22の表面の最大高さRmaxが27.5の場合には砂状かぶりが顕著に発生し、25.8の場合に砂状かぶりが少し発生し、24.2以下では砂状かぶりが全く発生しなかった。
Figure 0004777291
ただし、表5の「砂状かぶり」について、「○」は砂状かぶりが全く発生しなかったことを表し、「△」は砂上かぶりが少し発生したことを表し、「×」は砂状かぶりが顕著に発生したことを表す。
上記の結果から、砂状かぶりを防止するためには、ゴム層22の表面の最大高さRmaxを25.8μm未満にすることが好ましく、24.2μm以下にすることがより好ましいことが示唆された。また、この条件を満たしていれば、十点平均粗さRzが20μmを少々超えていても、砂状かぶりが発生しないことが示唆された。
本発明は上述した実施形態及び実施例に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
また、本明細書で示した数値範囲以外であっても、本発明の趣旨に反しない合理的な範囲であれば、本発明に含まれることはいうまでもない。
本発明によれば、潤滑剤が塗布された像担持体を帯電ローラによって帯電させる画像形成装置において、帯電ローラのスリップを防止することができる。よって、本発明は、電子写真方式の画像形成装置に好適に適用することができる。
本発明の一実施形態を示すものであり、帯電ローラの構造を示す斜視図である。 本発明の一実施形態を示すものであり、画像形成装置の全体構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態を示すものであり、感光体の構造を示す斜視図である。 本発明の一実施形態を示すものであり、感光体の内部構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態を示すものであり、帯電ローラの表面粗さを調節するための研磨工程の1つを説明する図である。 本発明の一実施形態を示すものであり、帯電ローラの表面粗さを調節するための研磨工程の別の1つを説明する図である。
符号の説明
1 感光体(像担持体)
2 帯電ローラ
3 露光ユニット
4 現像ユニット
5 転写ユニット
6 定着ユニット
7 クリーニングユニット
7a 潤滑剤
7b ブラシローラ(潤滑剤供給手段)
7c ブレード
7d ケース
21 芯金
22 ゴム層
23 処理領域
24 非処理領域

Claims (7)

  1. 潤滑剤が塗布される像担持体と、表面が上記像担持体と当接するゴム層を有する帯電ローラとを備えた画像形成装置であって、
    上記ゴム層は、表面の十点平均粗さRzが11μm以上であり、かつ、表面の最大高さRmaxが25.8μm未満であり、
    上記ゴム層は中空の円筒形状であり、
    上記ゴム層と上記像担持体との当接幅であるニップ幅Wと、上記ゴム層の外径Dとが、次の式(1)
    D/W<45 …(1)
    を満たしており、
    上記ゴム層は、表面のJIS−A硬度が35°以下であり、
    上記像担持体および上記帯電ローラは、画像形成の際に、周面における速度が280mm/秒以上となるように回転駆動されるものであることを特徴とする画像形成装置。
  2. 上記ゴム層は、表面の十点平均粗さRzが20μm未満であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 上記ゴム層は、イソシアネート化合物を少なくとも含む溶剤によって表面が硬化処理されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 上記帯電ローラは、上記像担持体を帯電させる際に、直流定電圧が印加されるものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 上記ゴム層は、ラッピング研磨が施されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 上記ゴム層は、砥石研磨およびラッピング研磨を含む少なくとも2つの研磨処理が施されていることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  7. 画像形成装置に装着されるプロセスカートリッジであって、
    請求項1に記載の画像形成装置の上記像担持体と上記帯電ローラとを少なくとも備えていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
JP2007111009A 2006-04-28 2007-04-19 画像形成装置およびそれに用いられるプロセスカートリッジ Active JP4777291B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007111009A JP4777291B2 (ja) 2006-04-28 2007-04-19 画像形成装置およびそれに用いられるプロセスカートリッジ
US11/790,288 US7869743B2 (en) 2006-04-28 2007-04-24 Image forming apparatus, process cartridge used therein, and production method of charging roller
CN2007101019471A CN101063852B (zh) 2006-04-28 2007-04-27 图像形成装置及其使用的处理盒、带电辊的制造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006127062 2006-04-28
JP2006127062 2006-04-28
JP2007111009A JP4777291B2 (ja) 2006-04-28 2007-04-19 画像形成装置およびそれに用いられるプロセスカートリッジ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007316618A JP2007316618A (ja) 2007-12-06
JP4777291B2 true JP4777291B2 (ja) 2011-09-21

Family

ID=38648443

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007111009A Active JP4777291B2 (ja) 2006-04-28 2007-04-19 画像形成装置およびそれに用いられるプロセスカートリッジ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7869743B2 (ja)
JP (1) JP4777291B2 (ja)
CN (1) CN101063852B (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5455336B2 (ja) * 2008-08-19 2014-03-26 キヤノン株式会社 帯電部材、帯電装置、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ
CN102033459B (zh) * 2009-09-30 2014-08-06 新智德株式会社 带电辊
US9052645B2 (en) * 2013-04-13 2015-06-09 Xerox Corporation Polyarylatecarbonate intermediate transfer members
JP2019045797A (ja) * 2017-09-06 2019-03-22 富士ゼロックス株式会社 帯電部材、帯電装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

Family Cites Families (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3998185A (en) * 1975-02-03 1976-12-21 Xerox Corporation Microfield donors with toner agitation and the methods for their manufacture
EP0390605B1 (en) * 1989-03-31 1994-12-28 Kabushiki Kaisha Toshiba Developing method and developing apparatus
JP3200179B2 (ja) 1991-10-24 2001-08-20 株式会社リコー 画像形成装置の転写装置
JP3133468B2 (ja) 1992-03-31 2001-02-05 北辰工業株式会社 帯電ロールおよびその製造方法
JPH07319326A (ja) * 1994-05-26 1995-12-08 Fuji Xerox Co Ltd 感光体の駆動方法およびフランジ付き感光体
JPH09204077A (ja) * 1995-07-14 1997-08-05 Hitachi Koki Co Ltd 画像形成装置
JPH0962057A (ja) 1995-08-25 1997-03-07 Oki Data:Kk 画像形成装置及びまぶし機
JPH1063089A (ja) * 1996-08-21 1998-03-06 Oki Data:Kk 現像ローラの製造方法
JPH1115181A (ja) * 1997-06-26 1999-01-22 Minolta Co Ltd 電子写真感光体
JPH11335158A (ja) * 1998-03-24 1999-12-07 Sumitomo Electric Ind Ltd セラミックス基板及びその研磨方法
JPH11338226A (ja) * 1998-05-21 1999-12-10 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP4294175B2 (ja) * 1998-09-30 2009-07-08 株式会社リコー 画像形成装置
JP4306878B2 (ja) 1999-06-04 2009-08-05 シンジーテック株式会社 ゴム弾性部材及びその製造方法
JP2001348443A (ja) 2000-04-03 2001-12-18 Hokushin Ind Inc ゴム弾性部材及びその製造方法
EP1156388A1 (en) 2000-05-16 2001-11-21 Hokushin Corporation Charge-imparting member
JP4462469B2 (ja) 2000-09-05 2010-05-12 シンジーテック株式会社 弾性ロール
JP3750509B2 (ja) 2000-09-18 2006-03-01 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP2002278262A (ja) 2001-03-16 2002-09-27 Canon Inc 現像装置及びプロセスカートリッジ
JP4243920B2 (ja) 2001-03-22 2009-03-25 株式会社リコー 画像形成装置
US6987944B2 (en) * 2001-03-28 2006-01-17 Ricoh Company, Ltd. Cleaning device and image forming apparatus using the cleaning device
JP4004022B2 (ja) * 2001-11-26 2007-11-07 株式会社リコー 現像装置及び画像形成装置
JP2003202731A (ja) 2001-12-28 2003-07-18 Hokushin Ind Inc 帯電部材
JP3728267B2 (ja) * 2002-04-23 2005-12-21 キヤノン株式会社 プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP4442805B2 (ja) 2002-11-29 2010-03-31 シンジーテック株式会社 導電性ロール
JP2004191961A (ja) 2002-11-29 2004-07-08 Hokushin Ind Inc 導電性ロール
JP2004309910A (ja) 2003-04-09 2004-11-04 Canon Inc 帯電部材
US7054579B2 (en) 2003-06-30 2006-05-30 Canon Kabushiki Kaisha Charging member, process cartridge, and electrophotographic apparatus
JP2005037931A (ja) 2003-06-30 2005-02-10 Canon Inc 帯電部材、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP2005121934A (ja) 2003-10-17 2005-05-12 Canon Inc 画像形成装置
JP4091904B2 (ja) 2003-12-02 2008-05-28 株式会社リコー 画像形成方法及び画像形成装置
JP4625308B2 (ja) 2003-12-24 2011-02-02 株式会社リコー 画像形成装置
JP2005189509A (ja) 2003-12-25 2005-07-14 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP4737522B2 (ja) 2004-07-12 2011-08-03 シンジーテック株式会社 帯電ロール及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20070253740A1 (en) 2007-11-01
US7869743B2 (en) 2011-01-11
CN101063852A (zh) 2007-10-31
JP2007316618A (ja) 2007-12-06
CN101063852B (zh) 2010-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4947938B2 (ja) クリーニング装置、プロセスユニット、及び画像形成装置
JP5840350B2 (ja) 画像形成ユニットおよび画像形成装置
JP6157276B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置
JP2007316602A (ja) 帯電ローラ、プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP5962136B2 (ja) 画像形成装置
JP2009080392A (ja) 画像形成装置
JP4777291B2 (ja) 画像形成装置およびそれに用いられるプロセスカートリッジ
JP5892915B2 (ja) 運搬部材及び画像形成装置
JP2008040137A (ja) 画像形成装置及びプロセスユニット
JP6338354B2 (ja) 帯電装置、画像形成手段および画像形成装置
JP2008122866A (ja) 像担持体保護剤・保護層形成装置・画像形成方法・画像形成装置・プロセスカートリッジ
JP2008122951A (ja) 帯電装置、画像形成装置、帯電方法
JP5473588B2 (ja) 画像形成装置
JP2004078113A (ja) 画像形成装置
JP2001013776A (ja) トナー担持体及びそれを有する画像形成装置
JP2008020819A (ja) 画像形成装置及びプロセスユニット
JP2015206905A (ja) 現像ローラー並びにそれを用いた現像装置及び画像形成装置
JP2007298776A (ja) 帯電ローラおよびこれを備えた画像形成装置
JP4343513B2 (ja) 画像形成装置
JP2002082467A (ja) 電子写真装置及びそれに用いられるプロセスカートリッジ
US9046804B2 (en) Angled alignment method for liquid materials applicator in better contact with photoreceptor or bias charge roller to minimize torque during cycling
JP2005195681A (ja) 画像形成装置
JP4134698B2 (ja) 画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2003043817A (ja) 電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP2007279519A (ja) 画像形成装置及びプロセスカートリッジ

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080610

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080930

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081125

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090317

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090512

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090520

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20090612

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110323

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110601

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110629

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4777291

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140708

Year of fee payment: 3