JP4773906B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一般には、撮像装置に係り、特に、パン・チルト撮影が可能な撮像装置に関する。本発明は、例えば、連続した画像を撮像するビデオカメラに好適である。
近年のデジタルビデオカメラやデジタルカメラなどの撮像装置の普及に伴って、かかる撮像装置は様々なシーンに適用されると共に、撮像の高品位化及び撮像装置の小型化がますます要求されている。例えば、デジタルビデオカメラは、店舗の天井などに備え付けられる監視用ビデオカメラとして使用されており、監視する被写体(被写界)に応じてパン・チルト動作を可能とする駆動機構を有する。このような駆動機構に関する技術は、特許文献1に開示されている。
特許文献1は、監視用ビデオカメラに対して予め決めた撮像位置(監視ピント)における撮像条件(パン角度値、チルト角度値、ズーム倍率値)を設定する。そして、パン角度値及びチルト角度値から撮像位置に対する撮像素子上での電子ズーム切り出し位置の中心座標を演算すると共に、ズーム倍率値から現在の光学ズーム倍率値に対する電子ズーム倍率値を演算する。次いで、カメラ部を目的の撮像位置に切り換えて電子ズーム切り出し位置から電子ズーム処理し、この後、電子ズーム処理を相殺する方向でパン・チルト、光学ズームを駆動して、光学ズーム処理した画像を出力する。
また、本出願人は、被写体からの光を反射素子によって略90度方向に偏向して撮像素子に導く光学系を有する撮像装置において、反射素子(プリズム)の回転角度と対物レンズの回転角度との関係が2倍となるように構成したチルト機構を提案している。
特開2004−7261号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術は、監視用ビデオカメラ用の技術である。例えば、特許文献1では、ドアの開閉を検知すると、予め設定した情報に基づき、電子ズームによってドア部分を拡大表示し、その後、初期位置から予め設定したパン位置及びチルト位置に向かってパン・チルト動作をしながら光学ズームを機能させる。これにより、徐々に電子ズームの倍率を低くして電子ズームを光学ズームで相殺し、最終的に光学ズームによって高画質の画像を得ることができる。但し、特許文献1は、監視用ビデオカメラに要求される仕様(即ち、目的の被写体を短時間に捉えること)を優先しており、撮像初期における電子ズームによる画像の劣化を考慮していない。更に、カメラの構造及び制御が異なるため、一般的なユーザーが使用するビデオカメラに適用することができない。
一方、本出願人が提案するチルト機構は、画像の劣化を防止することはできるが、チルト機構の構成部品や駆動源を必要とするため、装置の大型化やコストアップを招いてしまう。
そこで、本発明は、画像の劣化、装置の大型化及びコストアップを招くことなく、パン・チルト撮影を実現することができる撮像装置を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての撮像装置は、被写体を撮像する撮像装置であって、対物レンズと、前記対物レンズからの光を電気信号に変換する撮像面を有する撮像素子と、前記対物レンズからの光を偏向し、前記撮像素子に導光する反射素子と、前記反射素子を内包する鏡筒ユニットと、前記鏡筒ユニットを前記撮像素子の光軸周りに回動させる駆動機構と、前記鏡筒ユニット内に設けられたアイリス地板と、前記アイリス地板により固定されたステッピングモータと、前記ステッピングモータの駆動力を受けて回転する出力ギアと、前記出力ギアと結合し、前記鏡筒ユニット全体を回転可能に支持する支持部材と、を有し、第1の撮像時と、前記第1の撮像時から撮像方向を変更した第2の撮像時とにおいて、前記撮像面の前記電気信号を読み出す領域が異なることを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、画像の劣化、装置の大型化及びコストアップを招くことなく、パン・チルト撮影を実現することができる撮像装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の一側面としての撮像装置について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
本発明の撮像装置1は、被写体を撮像する撮像装置であり、本実施形態では、デジタルビデオカメラとして具現化される。撮像装置1は、主要な構成要素として、図1に示すような反射型の光学系10を有する。ここで、図1は、撮像装置1が有する光学系10の構成を示す概略断面図である。
図1を参照するに、101は、第1の光軸A上に位置する光学要素である対物レンズである。102は、対物レンズ101からの光を略90度折り曲げて(偏向して)後述する撮像素子106に導光する反射素子である。換言すれば、反射素子102は、第1の光軸Aを略90度折り曲げて(偏向して)第2の光軸Bに導く。ここで、第1の光軸Aとは、対物レンズ101の光軸であり、第2の光軸Bとは、後述する撮像レンズ105及び撮像素子106の光軸である。
反射素子102は、本実施形態では、プリズムであり、かかるプリズムの入射平面部102a及び射出平面部102bには第1の接合レンズ103及び第2の接合レンズ104が接着(固定)されている。即ち、第1の接合レンズ103は、対物レンズ101と反射素子102との間に位置し、第2の接合レンズ104は、反射素子102と撮像レンズ105との間に位置する。
撮像レンズ105は、複数のレンズで構成されるレンズ群であり、第2の光軸B上に配置される。106は、対物レンズ101、第1の接合レンズ103、反射素子102、第2の接合レンズ104及び撮像レンズ105を通過した光を電気信号に変換する撮像面を有する撮像素子であり、第2の光軸B上に配置される。撮像素子106は、本実施形態では、CCDで構成される。
対物レンズ101を透過した光は、第1の接合レンズ103を介して反射素子102に入射され、反射素子102の反射面102cで偏向(反射)される。撮像素子102の反射面102cによって反射された光は、第2の接合レンズ104を透過し、更に、撮影レンズ105を通過して、撮像素子106上に結像される。
図2は、図1に示す反射型の光学系10が組み込まれる鏡筒ユニット20の要部斜視図である。なお、鏡筒ユニット20は、後述するように、パンニング駆動用のパンニング駆動機構PMも内包する。
図2を参照するに、201は、鏡枠の一部を構成するCCDホルダーである。CCDホルダー201には、撮像素子106であるCCDが光学系10の結像面に配置されると共に、後述する鏡筒ユニット20の構成要素が内部に配置される。なお、対物レンズ101や反射素子(プリズム)102を内包するプリズムホルダー202が、フランジ部201aを介して、CCDホルダー201に配置される。プリズムホルダー202は、本実施形態では、図示しないネジ等によって、撮像素子106が配置された光学系10の結像面の反対側に固定される。
203は、撮像レンズ105の一部を構成する2群レンズを内包する2群ホルダーである。なお、2群レンズは、撮影光学系の変倍機能を有するレンズ、所謂、バリエーターレンズである。2群ホルダー203は、第2の光軸Bに沿ってCCDホルダー201に固定された第1のガイドバー204aに摺動自在に支持されると共に、第2のガイドバー204bによって第1のガイドバー204a周りの回転を規制される。
2群ホルダー203には、ラック205が取り付けられている。206は、2群ホルダー203を第2の光軸Bに沿って駆動するためのステッピングモーターである。ステッピングモーター206の出力軸には、リードスクリュー207が固定される。また、リードスクリュー207は、ネジを介して、ラック205と接続する。これにより、リードスクリュー207の回転に伴って、2群ホルダー203を第2の光軸Bに沿って移動(進退)させることができる。
208は、撮像レンズ105の一部を構成する4群レンズを内包する4群ホルダーである。なお、4群レンズは、撮影光学系の補正機能を有するレンズ、所謂、コンペンセーターレンズである。4群ホルダー208は、2群ホルダー203と同様に、第1のガイドバー204a及び第2のガイドバー204bによって、第2の光軸Bに沿って摺動自在に支持される。また、4群ホルダー208には、図示しないラックが取り付けられている。これにより、2群ホルダー203と同様に、ステッピングモーター209の出力が、図示しないリードスクリューに伝達され、ラックの駆動によって、4群ホルダー208を第2の光軸Bに沿って移動(進退)させることができる。
30は、対物レンズ101(撮像レンズ105)からの光の透過量(光量)を規制するアイリスユニットである。アイリスユニット30には、後述するパンニング駆動機構PMが一体的に取り付けられている。パンニング駆動機構PMは、鏡筒ユニット20を第2の光軸B周りに回転させ、撮像装置1のパンニング撮影を可能にする。
図3は、パンニング駆動機構PMの構成を示す要部斜視図である。パンニング駆動機構PMは、アイリスユニット30の一部を構成する。パンニング駆動機構PMは、後述するように、鏡筒ユニット20を第2の光軸B周りに回動させる。
図3を参照するに、301は、アイリス地板であり、光軸(第2の光軸B)上に開口部301aを有する。図示しないアイリス羽根は、適正な露光が得られるように、開口部301aを遮蔽する。換言すれば、アイリス羽根は、対物レンズ101(撮像レンズ105)からの光の光量を制御する。また、開口部301aの奥に位置するレンズ受け部301cには、撮像レンズ105の一部を構成する3群レンズが固定される。
302は、ステッピングモーターであり、図示しないネジによって、アイリス地板301に固定される。303は、ピニオンギアであり、ステッピングモーター302の出力軸302aに圧入される。
304は、第1の減速ギアであり、アイリス地板301の軸301bに回転可能に軸支される。なお、第1の減速ギア304の大ギア部304aは、ピニオンギア303と結合(ギア結合)する。
305は、中間地板である。中間地板305は、第1の減速ギア304がアイリス地板301に組み込まれた後、図示しないネジによってアイリス地板301に固定される。
306は、第2の減速ギアであり、中間地板305の支軸305aに回転可能に軸支される。第2の減速ギア306の大ギア部306aは、第1の減速ギア304の小ギア部304bと結合(ギア結合)する。
307は、第3の減速ギアであり、中間地板305の支軸305bに回転可能に軸支される。第3の減速ギア307の大ギア部307aは、第2の減速ギア306の小ギア部306bと結合(ギア結合)する。
308は、出力ギアであり、中間地板305の支軸305cに回転可能に軸支される。出力ギア308のギア部308aは、第3の減速ギア307の小ギア部307bに結合(ギア結合)する。
309は、ギア押さえであり、上述した各減速ギア(第1乃至第3の減速ギア)が組み込まれた後、図示しないネジによってアイリス地板301に固定される。ギア押さえ309は、上述した各減速ギア(第1乃至第3の減速ギア)を回転可能に保持し、減速ギアユニットを構成する。
減速ギアユニットにおいて、ステッピングモーター302の回転は、上述した各減速ギア(第1乃至第3の減速ギア)に伝達され、最終的に出力ギア308に伝達される。この際、出力ギア308には、ステッピングモーター302の回転力が拡大して伝達される。なお、出力ギア308は、後述するように、その一部がCCDホルダー201の外周面から突出するように配置される。
図4は、第1の減速ギア304、第2の減速ギア306、第3の減速ギア307及びアイリス羽根310a及び310bが組み込まれたパンニング駆動機構PMを示す要部斜視図である。
図4を参照するに、アイリス羽根310a及び310bは、上述したように、アイリス地板301の開口部301aを遮蔽する。311は、アイリス駆動用のアクチュエータである。アイリス羽根310a及び310bは、アイリス地板301の支持軸301bに回転可能に軸支され、また、アクチュエータ311の駆動軸311aが係合孔に摺動自在に係合する。従って、アイリス羽根310a及び310bは、アクチュエータ311の回転によって、アイリス地板301の開口部301aの開口量(開口率)を制御する(即ち、適正な露光を得る)ことができる。
312は、光の透過量(透過光量)を規制する半透過フィルムで構成されたNDフィルターである。NDフィルター312は、アイリス地板301の支持軸301dに回転可能に軸支される。また、NDフィルター312の係合孔312aは、アクチュエータ311の駆動軸311aに摺動自在に係合する。これにより、NDフィルター312は、アクチュエータ311の駆動に伴って、開口部301a、及び、アイリス羽根310a及び310bによって形成された開口に移動(進退)し、透過光量を制御することができる。
図5は、CCDホルダー201に組み込まれるパンニング駆動機構PMの構成要素(アイリスユニット30、2群ホルダー203及び4群ホルダー208など)を示す要部斜視図である。
図5を参照するに、アイリスユニット30は、図示しないネジなどによってCCDホルダー201に固定される。また、2群ホルダー203及び4群ホルダー208は、第1のガイドバー204a及び第2のガイドバー205bによって、光軸方向に摺動自在に支持されている。
鏡筒ユニット20の全体をパンニングするために、ステッピングモーター302が回転すると、その駆動力が各減速ギア(第1乃至第3の減速ギア)に伝達され、出力ギア308に伝達される。出力ギア308は、上述したように、その一部がCCDホルダー201の外周面から突出するように配置されている。従って、パンニング駆動機構PMは、2群ホルダー203や4群ホルダー208の動作に影響を与えることなく、CCDホルダー201の内部に収納される。これにより、パンニング駆動機構PMの小型化を実現することができる。
図6は、回転可能に支持された鏡筒ユニット20を示す要部斜視図である。図6を参照するに、313は、CCDカバーであり、鏡枠の他方を形成する。CCDカバー313は、CCDホルダー201の内部にパンニング駆動機構PMの構成要素を組み込んだ後、図示しないネジなどによってCCDホルダー201に固定される。
押さえ部材314及び支持部材315は、鏡筒ユニット20の全体を回転可能に支持する。支持部材315には、出力ギア308と結合(ギア結合)する内歯ギア315aが形成されている。これにより、鏡筒ユニット20の全体は、出力ギア308の回転に伴って、光軸周りに回転する。この結果、ユーザーが意図する構図となるように、パンニング撮影を行うことができる。
次に、本発明の撮像装置1におけるチルト撮影に関して説明する。図7は、撮像装置1に用いられる撮像素子(CCD)106の撮像面ISを示す概略平面図である。図7において、IA1が通常撮影時(第1の撮影時)に使用される(即ち、電気信号を読み出す)領域(読み出し領域)であり、例えば、3:4のアスペクト比で構成される。
例えば、撮像素子106の撮像面の画面サイズが1/2.5インチサイズの大きさであった場合、イメージサークルは概略φ7.1mmとなる。従って、3:4のアスペクト比の画面サイズであれば、通常撮影時に使用される撮像素子106の撮像面ISの長辺は5.68mm、通常撮影時に使用される撮像素子106の撮像面ISの短辺は4.26mmとなる。
但し、本実施形態における撮像素子106は、一辺の長さを5.68mmとする(即ち、通常撮影時に使用される撮像素子106の撮像面ISの長辺を一辺とする)正方形の撮像面ISを有する。通常撮像時は、上述したように、一辺の長さが5.68mmの撮像面において、領域IA1を使用し、3:4のアスペクト比の画面サイズで撮像される。従って、正方形の撮像面ISの上下には、第1の撮像時において使用されない領域(即ち、電気信号を読み出さない非読み出し領域)NIAa及びNIAbが存在する。領域NIAa及びNIAbの長辺は5.68mmであり、領域NIAa及びNIAbの短辺は0.71((5.68−4.26)/2)mmである。即ち、撮像素子106は、通常撮像時(第1の撮像時)において電気信号を読み出す領域IA1よりも大きい撮像面ISを有する。具体的には、撮像面ISは、撮像時において電気信号を読み出す領域IA1と、通常撮像時において電気信号を読み出さない領域NIAa及びNIAbとを含む。
本実施形態では、チルト撮影時(第2の撮影時)において領域NIAa及びNIAbを使用する。具体的には、通常撮影時(第1の撮像時)から撮像方向を上方向に変更したチルト撮像時(第2の撮像時)には、領域NIAaを含む3:4のアスペクト比の画面サイズの領域IA2aから電気信号を読み出す。一方、通常撮影時(第1の撮像時)から撮像方向を下方向に変更したチルト撮像時(第2の撮像時)には、領域NIAbを含む3:4のアスペクト比の画面サイズの領域IA2bから電気信号を読み出す。即ち、通常撮像時とチルト撮像時とにおいて、撮像面ISの電気信号を読み出す領域が異なる。
また、正方形の撮像面ISを有する本実実施形態の撮像素子106のイメージサークルは、一辺を5.68mmとする正方形の対角線を直径とする円となり、その径はφ8.03mmである。従って、チルト撮影時において、領域IA2a又はIA2bから電気信号を読み出す場合、上部又は下部の隅の領域(即ち、イメージサークル外の領域)から電気信号を読み出すことができない。但し、かかる領域は極めて微少であるため無視することも可能であるが、より好適には前述撮影光学系を最初からイメージサークルφ8.03で設計しておくことにより光学性能を損なわない電子チルト機構を実現することが出来る。
ここで、撮像装置1の光学系10の諸元を設定し、撮像装置1によるチルト撮影を具体的に説明する。まず、反射素子102であるプリズムを含む撮影光学系の焦点距離fが、以下の数式1で示される仕様であるとする。
ここで、括弧内の数字は、35mm銀塩フィルムを使用した場合の焦点距離fに換算した数値である。
従って、電子チルトできる角度を計算すると、ワイド時は以下の数式2で表され、テレ時は以下の数式3で表される。
例えば、3m先の被写体を撮像していると仮定し、それぞれの電子チルトにより被写体がどれだけ上下にチルトするかを算出する。3m先の被写体の大きさは、短辺LTW、長辺をLCWとすると、以下の数式4で表させる。
従って、ワイド時において、6.33度の電子チルトをしたときの画面中心のズレ量δは、以下の数式5で表される。
数式5を参照するに、電子チルトにより被写体の短辺方向は、333/1997≒±16.7%だけ上下方向にチルトすることとなる。
同様に、テレ時において、3m先の被写体に対して電子チルトする場合を考える。3m先の被写体の大きさは、短辺LTT、長辺LCTとすると、以下の数式6で表させる。
従って、テレ時において、1.34度の電子チルトをしたときの画面中心のズレ量δは、以下の数式7で表される。
数式7を参照するに、電子チルトにより被写体の短辺方向は、70.2/421≒±16.7%だけ上下方向にチルトすることとなる。これは、焦点距離fに関係なく被写体の上下方向±16.7%が電子チルトによって撮影可能であることを表している。また、かかる値は、被写体距離や焦点距離に関係なく一定の値である。
ここで、撮像レンズ105の焦点距離をf、被写体距離をdとすると、被写体の短辺方向の長さLは、以下の数式8で表される。
また、焦点距離がfのときの電子チルトが可能な角度θは、以下の数式9で表される。
被写体距離での被写体中心のずれδは、以下の数式10で表される。
従って、電子チルトが可能な領域Eは、以下の数式11で表される。
これは、撮像素子106上での電子チルト可能領域と、被写体上での電子チルト可能領域が、被写体距離や、撮影レンズの焦点距離に関係なく一定であることをしている。
このように、撮像装置1は、画像の劣化、装置の大型化及びコストアップを招くことなく、パン・チルト撮影を実現することができる。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、本実施形態では、電子チルト撮影時には、その長辺方向が正方形の撮像面を有する撮像素子の一辺に等しくなるようにすることで、アスペクト比に応じた最高画質の被写体像を撮影することを可能とした。但し、撮像素子の撮像面を通常のアスペクト比と同じように構成し、電子チルト撮影時には、予め、電子ズームにより撮像素子の一部を用いた電気信号を読み込み、必要に応じて上下方向の余った撮像面の領域を用いてもよい。この場合、電子ズームにより、本来の撮影光学系の焦点距離よりも長焦点側での撮影となると共に、撮影に利用される撮像素子の領域が減少するため、撮像される画像の画質が劣化する。しかし、例えば、500万画素のCCDを用いてパン・チルトによる動画撮影を行う場合、VGA画質での撮影であれば、画質的には何ら問題とはならない。
本発明の一側面としての撮像装置が有する光学系の構成を示す概略断面図である。 図1に示す反射型の光学系が組み込まれる鏡筒ユニットの要部斜視図である。 本発明の撮像装置が有するパンニング駆動機構の構成を示す要部斜視図である。 図3に示す第1の減速ギア、第2の減速ギア、第3の減速ギア及びアイリス羽根及びが組み込まれたパンニング駆動機構を示す要部斜視図である。 図2に示すCCDホルダーに組み込まれるパンニング駆動機構の構成要素を示す要部斜視図である。 回転可能に支持された鏡筒ユニットを示す要部斜視図である。 本発明の撮像装置に用いられる撮像素子(CCD)の撮像面を示す概略平面図である。
符号の説明
1 撮像装置
10 光学系
101 対物レンズ
102 反射素子
102a 入射平面部
102b 射出平面部
102c 反射面
105 撮像レンズ
106 撮像素子
20 鏡筒ユニット
203 2群ホルダー
206 ステッピングモーター
207 リードスクリュー
208 4群ホルダー
209 ステッピングモーター
30 アイリスユニット
301 アイリス地板
301a 開口部
302 ステッピングモーター
303 ピニオンギア
304 第1の減速ギア
305 中間地板
306 第2の減速ギア
307 第3の減速ギア
308 出力ギア
309 押さえギア
310a及び310b アイリス羽根
311 アクチュエーター
312 NDフィルター
A 第1の光軸
B 第2の光軸
PM パンニング駆動機構
IS 撮像面

Claims (4)

  1. 被写体を撮像する撮像装置であって、
    対物レンズと、
    前記対物レンズからの光を電気信号に変換する撮像面を有する撮像素子と、
    前記対物レンズからの光を偏向し、前記撮像素子に導光する反射素子と、
    前記反射素子を内包する鏡筒ユニットと、
    前記鏡筒ユニットを前記撮像素子の光軸周りに回動させる駆動機構と
    前記鏡筒ユニット内に設けられたアイリス地板と、
    前記アイリス地板により固定されたステッピングモータと、
    前記ステッピングモータの駆動力を受けて回転する出力ギアと、
    前記出力ギアと結合し、前記鏡筒ユニット全体を回転可能に支持する支持部材と、を有し、
    第1の撮像時と、前記第1の撮像時から撮像方向を変更した第2の撮像時とにおいて、前記撮像面の前記電気信号を読み出す領域が異なることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮像素子は、正方形の撮像面を有することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記撮像素子は、前記第1の撮像時において前記電気信号を読み出す領域よりも大きい撮像面を有することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  4. 前記撮像面は、前記第1の撮像時において前記電気信号を読み出す読み出し領域と、前記第1の撮像時において前記電気信号を読み出さない非読み出し領域とを含み、
    前記第2の撮像時において前記電気信号を読み出す領域は、前記非読み出し領域を含むことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
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