JP4773107B2 - 自重降下式シャッター装置 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の出入り口、通路等に建付けられ、火災感知器、煙感知起等の異常感知器の作動に連動するブレーキレバーの変姿に基づいて開閉機を構成するブレーキ装置が制動状態から解放状態に切り換えられ自重降下するように構成された自重降下式シャッター装置の技術分野に属するものである。
一般に、この種建築用シャッター装置のなかには、開閉機に連動連結されるブレーキレバーを制動姿勢から解放姿勢に変姿せしめる変姿手段を備えた異常時閉鎖装置を設け、防災盤からの異常検知信号の入力でブレーキレバーを解放姿勢としてシャッターカーテンを自重降下して防火区画を形成する等して、火災の類焼を防止する機能を備えた防災型のものが知られている。
前記異常時閉鎖装置の変姿手段としては、従来、ブレーキレバーに連結されたワイヤを電動モータ駆動により正逆回転する巻装機によりワイヤを巻き出し、巻き取りすることに基づいてブレーキレバーの制動姿勢と解放姿勢とに変姿するよう構成したものがある。このものにおいて、シャッターカーテンを自重降下させる場合、ワイヤを巻き取っているあいだのみ閉鎖する構成であるので、巻装機の電動モータに電源を連続的に供給してワイヤの巻き取り状態を維持する必要がある。
ところで、このような異常時閉鎖装置によりシャッターカーテンを自重降下する場合に、異常時閉鎖装置には、防災盤による異常検知信号を受ける以前の段階であっても、シャッター装置の近くにいる人がシャッターカーテンの緊急閉鎖を望んだときに対応するべく、手動でシャッターカーテンを自重降下させるための手動閉鎖用操作具が取付けられている。
一方、異常時閉鎖装置によるシャッターカーテンの自重降下の過程で、シャッターカーテンが障害物を検知したときは、シャッターカーテンの自重降下を停止(障害物検知作動)するようブレーキレバーを制動姿勢に制御することが望まれており、このような姿勢制御を実現するものとして、例えば、ブレーキレバーに連結したワイヤを巻き取り、巻き出し操作する巻装装置を設け、該巻装装置を、異常検知信号、障害物検知信号、手動閉鎖用操作具からの信号に基づいて駆動制御するように構成したもの(特許文献1)が提唱されている。
特開2002−81281号公報
ところが、前記従来のものは、異常検知信号や手動閉鎖用操作具からの信号の入力があった場合、シャッターカーテンを自重降下するべくブレーキレバーを解放姿勢とするよう巻装装置を駆動し、障害物検知に伴い巻装装置の駆動を停止する構成であり、巻装装置は障害物が検知されたとき以外は駆動し続けることによりシャッターカーテンを自重降下する構成となっており、このため、巻装装置には別途電源を備えた制御部が設けられ、巻装装置の駆動を制御するようにしている。この結果、前記従来のものでは、電源を備えた制御部を設ける分、部品点数が多くなって装置を大型化してしまううえ、電源が消耗した場合ではシャッターカーテンの自重降下がなされなくなるので頻繁なメンテナンスが必要になるという問題もあり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、開閉機に連動連結され、弾機を介して制動姿勢に保持されるブレーキレバーを、防災盤からの異常検知信号の入力に伴い制動姿勢から解放姿勢に変姿して、シャッターカーテンを自重降下せしめるべく姿勢制御する異常時閉鎖装置に、手動の操作に連繋してブレーキレバーを解放姿勢にする手動閉鎖用操作具を設けるにあたり、前記異常時閉鎖装置を、異常検知信号の入力で非作用位置から作用位置に変位し、シャッターカーテンが全閉状態に達することに伴い作用位置から非作用位置に変位する第一作動体を備えた第一変姿手段と、第一作動体が非作用位置に位置するときに作動位置に位置してブレーキレバーを制動姿勢とし、第一作動体が非作用位置から作用位置に変位することで前記作動位置から非作動位置となってブレーキレバーを弾機に抗して解放姿勢に押しやりシャッターカーテンの自重降下を開始する第二作動体を備えたソレノイドからなる第二変姿手段とを用いて構成し、前記第二作動体を、シャッターカーテンの自重降下の過程で障害物検知に伴い作動位置に変位して自重降下を停止し、障害物検知の解除に伴い非作動位置に変位して自重降下を再開するよう構成するとともに、手動閉鎖用操作具は、該手動閉鎖用操作具の操作に基づいて、第一作動体を非作用位置からシャッターカーテンが全閉状態に達するまで作用位置に変位せしめるように連繋されているものである。
請求項2の発明は、請求項1において、第一、第二変姿手段とを連結部材を介して連繋し、前記連結部材を、第一作動体を非作用位置とし、かつ、第二作動体を作動位置としてブレーキレバーを制動姿勢とする第一姿勢と、第一作動体を作用位置とし、かつ、第二作動体の変位に干渉することなくブレーキレバーの変姿を許容する第二姿勢とに変姿するように構成し、手動閉鎖用操作具は、該手動閉鎖用操作具の操作に伴い連結部材を第一姿勢から第二姿勢に変姿するように連繋されているものである。
請求項3の発明は、請求項1または2の何れか一項において、第一変姿手段は、異常検知信号の入力で第一ソレノイドを励磁することで第一作動体が変位する構成とし、作用位置に変位した第一作動体は、第一ソレノイドの励磁が消失しても作用位置を保持する自己保持型に構成されているものである。
請求項4の発明は、請求項2または3の何れか一項において、手動閉鎖用操作具は、弾機の付勢力を受けた自然状態で連結部材から離間しており、弾機の付勢力に抗した操作をすることで連結部材に当接して連結部材を第一姿勢から第二姿勢に変姿するように構成され、手動閉鎖用操作具の操作を停止しても、連結部材の第二姿勢が保持されているものである。
請求項5の発明は、請求項2、3または4の何れか一項において、連結部材は、第一作動体を作用位置から非作用位置への変位過程とし、第二作動体の非作動位置から作動位置への変位に連動して第一姿勢に変姿可能な第三姿勢に変姿するように構成されているものである。
請求項6の発明は、請求項1、2、3、4または5の何れか一項において、第一作動体は、交流電源からの逆電流の供給で作用位置から非作用位置に向けて変位するように構成されているものである。
請求項7の発明は、請求項6において、第一作動体への逆電流の供給は、シャッターカーテンが全閉する少し前位置に達したことに基づいてなされるように構成されているものである。
請求項8の発明は、請求項2、3、4、5、6または7の何れか一項において、第二変姿手段は、交流電源の供給でソレノイドを励磁することにより第二作動体の変位がなされる構成とし、ソレノイドに接続される第二電源供給回路には、連結部材の第二姿勢への変姿で閉成する誤作動防止スイッチが設けられ、連結部材の第一姿勢では第二ソレノイドの励磁がなされないように構成されているものである。
請求項1または2の発明とすることにより、シャッターカーテンの自重降下の過程で障害物検知を行えて操作性の優れた異常時閉鎖装置とするものでありながら、装置を大型化してしまうことがなく、しかも、バッテリの煩わしいメンテナンスをも不要にできる。
請求項3の発明とすることにより、手動閉鎖用操作具の操作は一回の操作で良く、操作性の優れた装置とすることができる。
請求項4の発明とすることにより、防災盤の障害物検知信号が単発的な出力のもの、連続的な出力のものの何れであってもよく、異常時閉鎖装置の汎用性を高めることができる。
請求項5の発明とすることにより、異常時閉鎖装置のメンテナンス等をするときに、わざわざ異常時閉鎖装置を元の状態に復帰させるための操作が不要になって作業性よくメンテナンスを行える。
請求項6の発明とすることにより、防災盤からの出力は異常を検知した当初のみでよいことになって、一層汎用性が高まる。
請求項7の発明とすることにより、シャッターカーテンの自重降下の過程では障害物の確実な検知ができ、しかも、シャッターカーテンの全閉では異常時閉鎖装置を元状態に復帰できて、優れた機能を備え、しかも、操作性のよい異常時閉鎖装置とすることができる。
請求項8の発明とすることにより、別途電源を不要にできる上、不用意に第二変姿手段が作動してしまうような不具合がなく、異常時閉鎖装置の耐久性が向上する。
つぎに、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、1は通路、出入り口等の開口部に建付けられる自重降下式のシャッター装置であって、該シャッター装置1を構成するシャッターカーテン2は、シャッターケース3に内装される図示しない巻取りドラムに巻装されている。そして、シャッターケース3内に収納された開閉機4の正逆駆動に基づき巻取りドラムが正逆回転することにより、シャッターカーテン2は、両側縁部が開口部左右両側に立設されたガイドレール5の移動案内を受ける状態で巻き取り、巻き出しされて、開口部を全閉する全閉姿勢と全開する全開姿勢とのあいだを上下移動し、開口部の開閉を行うように構成されており、これらの構成は何れも従来通りの構成となっている。
前記開閉機4は本実施の形態では電動式に構成されており、減速機付きの電動モータ、調速機、ブレーキ装置(何れも図示せず)を備えて構成されている。そして、開閉機4は、ブレーキ装置の制動を解除し、かつ電動モータを正逆駆動することに伴い、減速機により減速された駆動力を出力することによってシャッターカーテン2の開閉作動を行う構成となっており、シャッターカーテン2の停止時等では、ブレーキ装置の制動作動に基づいてシャッターカーテン2の自重降下が規制される構成となっている。
また、シャッターケース3内には、開閉機4の駆動制御をするための制御部6が設けられている。前記制御部6には、開閉機4に設けられシャッターカーテン2が全開姿勢となることに伴い切り換わる上限検知スイッチLSU、シャッターカーテンが全閉姿勢になる少し前位置に達することで切り換わる下限検知スイッチLSD等の各種検知信号が入力されるが、このものではさらに、受信制御部6aが接続されている。そして、受信制御部6aには、開口部に取り付けられた操作スイッチ7の開放、閉鎖、停止用スイッチPBU、PBD、PBS、シャッターカーテン2の最下端部の座板2aが床面や障害物に当接することで切り換わる障害物検知スイッチ8等が接続されており、これらからの開放指令信号、閉鎖指令信号、停止指令信号、障害物検知信号等は、受信制御部6aを介して制御部6に入力されるように設定されている。
そして、制御部6は、各種スイッチPBU、PBD、PBS、LSU、LSD、8等から入力される開放指令信号、閉鎖指令信号、停止指令信号、上限検知信号、下限検知信号、障害物検知信号等に基づいて対応する指令を開閉機4に対して出力し、これによって、シャッターカーテン2の開閉制御を行うように設定されている。因みに、前記制御部6による開閉制御は従来通りの制御構成であり、ここでの詳細な説明は省略する。
尚、前記障害物検知スイッチ8は、シャッターカーテン2の最下端に設けられる座板2aに配される所謂座板スイッチであり、本実施の形態の障害物検知スイッチ8は、シャッターカーテン2が障害物に当接して座板2aが相対的に上動することでスイッチ切り換えがなされるように構成されている。そして、障害物検知スイッチ8から引き出されるリード線8aは、シャッターケース3に設けられたコードリール8bに巻装されており、シャッターカーテン2の開閉作動に伴い、コードリール8bに巻き取り、巻き出しがなされるように設定され、コードリール8bに巻き取られたリード線8aが、受信制御部6aに接続配線されている。
さて、前記開閉機4に設けられたブレーキ装置は、前記制御部6に基づく開閉制御では、開閉機4に内装される切り換え手段(励磁ソレノイドであって図示せず)を、開閉制御に伴う制御部6からの指令に基づいて開閉作動時はブレーキ解放状態に、停止時にはブレーキ制動状態に切り換えるように構成されている。
さらに、開閉機4には、ブレーキ装置を機械的に制動状態−解放状態(制動解除状態)に切り換えるためのブレーキレバー9が下方に向けて突出して設けられている。そして、開閉機4の下方には、前記ブレーキレバー9を内装するようにして本発明の異常時閉鎖装置10が設けられ、後述するように、火災等の異常時にブレーキレバー9の姿勢制御を行って、シャッターカーテン2の自重降下(自重閉鎖)がなされるように設定されている。ここで、ブレーキレバー9は、ブレーキ装置をブレーキ制動状態としてシャッターカーテン2の自重降下を規制する制動姿勢に弾持されている。そして、ブレーキレバー9を、前記制動状態から弾機に抗して強制的に左方に押しやり解放姿勢とすることにより、ブレーキ装置を制動解除状態としてシャッターカーテン2の自重降下がなされるように設定されている。
一方、11は複数の開閉装置を集中して管理するべく設けられた防災盤であって、該防災盤11は、前記シャッター装置を含む各種開閉装置等に接続され、火災等の異常を感知した場合に、異常検知信号をそれぞれの装置に出力するように設定されている。ここで、本実施の形態に用いられる防災盤11は、異常検知信号を継続的に出力して連続的な電流を供給するもの、単発的に出力して予め設定される短時間のあいだ電流を供給するものの何れの構成であってもよく、ここでは単発的な電流(異常検知信号)を供給(出力)する防災盤11が採用されている。そして、防災盤11は前記異常時閉鎖装置10に直接接続されており、火災等による異常検知信号は、異常時閉鎖装置10に出力されるように設定されている。
前記異常時閉鎖装置10を説明するが、説明の便宜上、図2に示す状態を基準として説明する。異常閉鎖装置10を構成する基板12は、底片部12aと、該底片部12aの上下両縁部から前方に突出する一対の上下側片部12bとを備えて構成されており、基板底片部12aを開閉機4に固定することで開閉機4に取り付けられている。前記基板底片部12aの左半部には、本発明の第一変姿手段13が設けられている。前記第一変姿手段13は自己保持型であって、基板底片部12aに固定され、図示しない第一ソレノイドが内装されるコイルボックス13aと、該コイルボックス13aから上方に向けて付勢される状態で突出し、かつ、コイルボックス13aに対して上下方向進退自在な第一プランジャ13bとを備えている。ここで、前記第一プランジャ13bが本発明の第一作動体に相当する。さらに、前記第一プランジャ13b先端部(上端部)には、前後方向貫通状にピン13cが設けられており、該ピン13cとコイルボックス13aとのあいだには、第一プランジャ13bに外嵌する状態でコイル弾機13dが設けられている。そして、第一プランジャ13bは、第一ソレノイドの非励磁状態(第一プランジャ13bに負荷が作用しない自然状態)では、第一コイル弾機13dの付勢力を受けてコイルボックス13aから上側に突出する非作用位置に位置するように設定されている。
前記第一変姿手段は、前記防災盤11からの異常検知信号(直流電流)の入力に基づいて作動するDCソレノイドで構成されており、単発的な異常検知信号が第一ソレノイドに入力された場合に、第一ソレノイドが励磁して、前記非作用位置に位置する第一プランジャ13bを第一コイル弾機13dに抗して下方に退避する作用位置に変位せしめ、該作用位置が保持されるように設定されている。
前記第一変姿手段13の右方には、第二変姿手段14が設けられている。前記第二変姿手段14を構成する第二コイルボックス14aは、基板底片部12aの右方下側部位に固定されている。この第二コイルボックス14aに内装される本発明のソレノイドに相当する第二ソレノイド(図示せず)は、開閉機4を駆動せしめるべく制御部6に接続される交流電源からの電源供給(交流電流であって、所謂商用電源)を受けて励磁すACソレノイドで構成されている。
前記第二コイルボックス14aには、上方に向けて付勢される状態で突出する第二プランジャ14bが上下方向進退自在に設けられており、該第二プランジャ14bが本発明の第二作動体に相当しており、第二プランジャ14bの突出先端部(上端部)には、作動アーム14cが一体的に連結されている。
一方、基板底片部12aには、作動アーム14cの先端に対向する部位に位置して上下方向に長い長孔12cが開設されており、該長孔12cを介して、開閉機4から下方に突出するブレーキレバー9が第二変姿手段14側に突出するように設定されてる。
前記作動アーム14cの先端部は、左右方向幅広な作動プレート14dに形成されており、基端側部位とのあいだに左右の段差部14eが形成されている。そして、作動プレート14dには上下方向に長い長孔14fが形成されているとともに、作動プレート14dの左側端面、即ち第一変姿手段13側の端面には係合凹部14gが形成されている。さらに、作動プレート14dの上側端面は、基板底片部12aに開設された長孔12cから突出するブレーキレバー9に、下側から対向するように設定されている。
一方、15は、前記作動アーム14cの後面に対向して基板底片部12aに固定されるガイド体であって、作動アーム14cの基端部に対向するガイド体15の下端縁部には前方に延出する基端側ガイド片15aが形成されており、作動アーム14cは、基端側ガイド片15aに開設された貫通孔15bを移動自在に貫通するように設定されている。さらに、作動アーム14c先端の作動プレート14dに対向するガイド体15の上端部には、作動プレート14dに近接するピン受け片15cが形成されており、該ピン受け片15cに、作動プレート14dに開設された長孔14fに抜け止め状、かつ、相対移動自在に嵌入するピン15dが固定されている。これによって、作動アーム14cは、上下方向の進退移動をする場合に、基端側ガイド片15aの貫通孔15bおよびピン受け片15cによるガイドを受けるとともに、長孔14fに嵌合するピン15dにより、作動アーム14cのガイド体15(第二コイルボックス14a)に対する進退移動ストロークが長孔14fのストローク範囲内となるように設定されている。
そして、作動アーム14cは、後述する連結部材16による干渉を受けない状態において、段差部14eとガイド体基端側ガイド片15aとのあいだに外嵌状に介装されたコイル弾機14hにより、第二コイルボックス14aから突出する方向に付勢されており、第二ソレノイドが励磁されることがなく、かつ、第二プランジャ14bに負荷が作用することのない自然状態では、長孔14fの下端部にピン15dが係合する非作動位置に位置するように設定されており、該非作動位置に位置する状態では、作動アーム14cの上側端面が、制動姿勢に位置するブレーキレバー9に当接し、ブレーキレバー9を弾機に抗して上側に押しやり、ブレーキレバー9を解放姿勢に変姿せしめてブレーキ装置を解放状態とするように設定されている。
これに対し、第二ソレノイドに交流電源が供給されて励磁された場合、あるいは、後述するように、第一変姿手段13の第一プランジャ13bの作動に連繋する連結部材16による干渉を受け、第二コイルボックス14aに退避する側に負荷が作用した場合では、第二プランジャ14b(作動アーム14c)は第二コイル弾機14hの付勢力に抗して作動位置に変位するように設定されており、このように作動アーム14cが非作動位置から作動位置に下方変位することにより、ブレーキレバー9は弾機の付勢力を受けて制動姿勢に変姿し、ブレーキ装置を制動状態にするように設定されている。このとき、ガイド体15のピン15dは、作動プレート14dの長孔14fの上端部側に位置するように設定されている。
16は第一プランジャ13bと第二プランジャ14bとを連結する連結部材であって、該連結部材16は、前後一対のプレート16a、16bと、これら前後プレート16a、16bの上端縁同士を連結する上プレート16cとを備えて構成されている。そして、連結部材16は、前後プレート16a、16bの右方(第二変姿手段14側)で、かつ、下方のコーナー部に、基板底片部12aに固定されたコ字形の固定片16dが外嵌され、該固定片16bに、前後プレート16a、16bを貫通する枢支ピン16eの両端部を固定することにより、連結部材16を、枢支ピン16eを支点とする揺動が自在とするよう構成されている。また、前後プレート16a、16bの左方で、かつ、下方のコーナー部には、それぞれL字形の貫通孔16fが前後方向に連通する状態で形成されており、これら貫通孔16fに、第一変姿手段13の第一プランジャ13b先端部に前後方向貫通状に設けられたピン13cの前後端部が嵌入するように構成されている。ここで、前記貫通孔16fの上下方向の孔長は、第一プランジャ13bの進退ストローク(上下方向移動量)より短い長さに設定されている。
さらに、連結部材16は、左方で、かつ、上方のコーナー部に、コイル状の引っ張り弾機16gの一端部が連結されており、該引っ張り弾機16gの他端部を、基板上片部12bの左側であって、第一プランジャ13b先端部延長上の上方に位置して固定することにより、連結部材16を、左側よりの上方に向けて引っ張るように構成されている。
前記連結部材16の右端部には、上方のコーナー部に位置して前後プレート16a、16b同士を連結するようにして係合ピン16hが設けられており、該係合ピン16hは、後述するように、第二プランジャ14bの作動プレート14dに形成された係合凹部14gに係脱自在に係合するように設定されている。
そして、連結部材16は、図5に示すように、第一プランジャ13bが第一コイルボックス13aから突出する非作用位置にある状態において、係合ピン16hを作動プレート14dの係合凹部14gに係合させることにより、第二プランジャ14bを、第二コイル弾機14hに抗して作動位置に位置する状態で位置規制(作動位置に保持)し、第二プランジャ14bが非作動位置に変位するのを禁止(規制)するように設定されている。この連結部材16の第一姿勢において、連結部材16は、引っ張り弾機16gの付勢力を受けており、第一プランジャ13bのピン13cは連結部材貫通孔16fの下端部側に位置している。このため、連結部材16は、枢支ピン16eを支点として時計回り方向へ揺動するべく付勢される状態、つまり、係合ピン16hが係合凹部14gに係合する方向に付勢される状態となっている。これによって、第二ソレノイドが励磁されたとしても、第二プランジャ14bが下方への僅かな変位は許容されるものの、作動位置にまで変位することはなく規制され、もって、ブレーキレバー9を制動姿勢に維持するように設定されている。
前記状態から、第一ソレノイド13aが励磁されて作用位置に変位した場合、連結部材16は、第一プランジャ13bのピン13cにより貫通孔16fの下端部の孔縁が引っ張られる状態となり、連結部材16は、左側部が枢支ピン16eを支点として、図5に示す矢印A方向(反時計回り方向)に揺動するように設定されている。この状態において、連結部材16は、図6(A)に示すように、係合ピン16hと作動プレート14dの係合凹部14gとの係合が解除され、第二プランジャ14bが第二コイル弾機14hの付勢力を受けて非作動位置に変位し、ブレーキレバー9を制動姿勢から解放姿勢に変姿させるように設定されている。この連結部材16の第二姿勢では、連結部材16は、枢支ピン16eを支点として反時計回り方向に揺動しており、しかも、ピン13cにより連結部材16を反時計回り方向に揺動させる方向に引っ張られているため、係合ピン16hが第二プランジャ1b側の作動プレート14dを押圧する方向の付勢力が消失する状態となり、係合ピン16hの第二プランジャ1bへの干渉が回避されるように設定されている。このとき、第一プランジャ13bのピン13cはL字形の連結部材貫通孔16fの下端部に弾圧状に係止している一方、連結部材16の枢支ピン16eは、作動プレート14dの左端縁部の移動軌跡に近接するが干渉しない状態となっている。これによって、連結部材16の第二姿勢では、第一変姿手段13と第二変姿手段14との連動連結関係が断たれ、後述するように、障害物検知信号の入力があって第二変姿手段14が進退作動をする場合に、第一変姿手段13の規制(干渉)を受けることがなく、第二変姿手段14の進退作動が許容されるように構成されている(図6(B)参照)。
そして、前記状態において、後述するように第一ソレノイドに逆電流が供給されると、第一プランジャ1bは非作用位置側に向けて変位する過程の姿勢となっており、この場合、図7に示すように、第一プランジャ13bのピン13cは連結部材16の貫通孔16f内を変位してピン13cが貫通孔16fの上端部に当接するが、このとき、貫通孔16fの上下方向の孔長は、第一プランジャ13bの進退ストロークよりも小さく設定されているので、ピン13cが貫通孔16fの上端部に弾圧状に当接した状態となっている。これによって、連結部材16は、第一プランジャ13bのピン13cの弾圧力と、引っ張り弾機16gの付勢力とにより反矢印A方向(時計回り方向)に揺動させる付勢力が作用する状態となっている。この連結部材16の第三姿勢において、係合ピン16hは、第二プランジャ14bの作動プレート14dの左端縁部を押圧するように当接しており、このため、連結部材16は、第二プランジャ14bの非作動位置から作動位置への変位がなされた場合では、係合ピン16hが係合凹部14gに係合する第一姿勢への変姿する状態(変姿可能状態)となっている。これによって、この連結部材16の第三姿勢において、障害物検知信号の入力があって作動アーム14c(第二プランジャ14b)が非作動位置から作動位置に変位することに伴い、作動プレート14dの左端縁部を押しやる係合ピン16hが係合凹部14gに落ち込んで係合し、さらに、第一コイル弾機13dの付勢力を受けて第一プランジャ13bが非作用位置に変位することにより、第二プランジャ14bが作動位置に位置規制される連結部材16の前記第一姿勢に復帰するように設定されている。
また、連結部材16の上方には、連結部材16の上プレート16cに離接する第一、第二、第三スイッチ17、18、19が前後方向に積層して設けられており、これら各スイッチ17、18、19は、連結部材16の第一姿勢への変姿に伴いスイッチ切り換えをするように設定されている。
つぎに異常時閉鎖装置10の回路構成について説明する。
第一変姿手段13の第一ソレノイドは、防災盤11とのあいだに第一電源回路20を構成している。また、第二変姿手段14の第二ソレノイドは、開閉機4を駆動せしめるべく制御部6に接続される交流電源とのあいだに第二電源回路21を構成している。
さらに、交流電源には、障害物検知スイッチ8のスイッチ接点8aと第一リレーR1とが接続された第一リレー回路21aが接続されている。
また、交流電源と第一変姿手段13とのあいだには、整流回路Cを備え、交流電源を逆電流として第一ソレノイドに供給するための逆電流供給回路22が接続されている。
さらに、交流電源には、下限検知スイッチLSDのスイッチ接点LSDと第二リレーR2とが接続された第二リレー回路22aが接続されている。
そして、前記第一電源回路20には、逆電流供給回路22の第二リレーR2の励磁により切り換えられる一対のリレー接点(a接点)R2、および、連結部材16が第一姿勢となることで閉成する第一スイッチ17(a接点)が直列接続されている。そして、第一電源回路20は、下限リミットスイッチLSDの入力がなく、連結部材16が第一姿勢となって第一スイッチ17が閉成している状態で、防災盤11からの異常検知信号(所定短時間の電流供給)を受けることにより閉回路となり、第一ソレノイドに直流電源を供給して励磁し、第一プランジャ13bを作用位置に変位せしめ、連結部材16を第二姿勢に変姿させるように設定されている。該変姿がなされると、第一スイッチ17は開成して第一ソレノイドへの励磁はなくなるが、このものは自己保持型に構成されていて、第一プランジャ13bは作用位置(連結部材16の第二姿勢)に位置する状態を保持するように設定されている。
また、第二電源回路21には、第一リレー回路21aが励磁することで閉成する第一リレー接点R1と、本発明の誤作動防止スイッチに相当する第三スイッチ19(b接点)とが直列接続されている。そして、シャッターカーテン2が障害物や床面に当接して障害物検知スイッチ8のスイッチ切り換えがなされてスイッチ接点8aが閉成して第一リレー回路21aが閉回路となり第一リレー接点R1が閉成すること、かつ、連結部材16が第一姿勢以外の姿勢(第二、第三姿勢)となって第三スイッチ19が閉成することに基づいて第二電源回路21が閉回路となり、第二ソレノイドに交流電源が供給されるように設定されている。これによって、第二変姿手段14の第二ソレノイドへの通電は、異常検知信号が出力されてシャッターカーテン2の自重降下がなされているときのみなされることになり、シャッターカーテン2が開放停止している通常の使用状態で、悪戯により座板2aが押し上げられたり、通常作動時に障害物検知がなされたようなとき等には、異常時閉鎖装置10の第二ソレノイドへの励磁がなされることがなく、もって、連結部材16を介して第一変姿手段13により第二プランジャ14b(作動アーム14c)の変位が規制されている状態で第二ソレノイドが励磁して、第二プランジャ14bがガタついてしまうようなことが回避され、異常時閉鎖装置10の耐久性を高めるように配慮されている。
そして、逆電流供給回路22には、シャッターカーテン2が全閉となる少し前位置(本実施の形態では床面から25ミリメートル)まで閉鎖して、下限リミットスイッチLSDのスイッチ接点LSDが閉成して第二リレー回路22aが閉回路となることにより励磁する第二リレーR2の第二リレー接点R2が接続されている。これによって、シャッターカーテン2が全閉姿勢に近い状態となり、第二リレーR2の励磁に伴う一対の第二リレー接点R2の接点切り換えがなされたことに基づいて、逆電源供給回路22が閉回路となって第一ソレノイドに逆電流の供給がなされ、第一プランジャ13bを非作用位置側に向けて変位して連結部材16を第三姿勢に変姿させるように設定されている。
また、異常時閉鎖装置10には手動でブレーキレバー9を操作するための手動閉鎖レバー(本発明の手動閉鎖用操作具に相当する)23が設けられるが、該手動閉鎖レバー23は、第一変姿手段13のプランジャボックス13aに支持される状態で設けられている。
ここで、手動閉鎖レバー23については、前述のように、図2の図面を基準として説明する。つまり、プランジャボックス13aの前面には取り付けブラケット24の取り付け片24aが固定されており、該取り付け片24aの上下両端部から前方に延出する上下一対の脚片24bには、それぞれ貫通孔24cが開設されている。そして、上下方向に長い手動操作レバー23は、これら貫通孔24cを遊嵌状に挿通するようにして設けられている。前記手動閉鎖レバー23は、上端部に後方に向けて折曲し、連結部材16の上プレート16cに上下方向に近接する作動片23aが形成されているとともに、上下の取り付けブラケット脚片24b間の対向部位の上端部に位置して前後に貫通する規制ピン23bが一体的に設けられている。そして、手動閉鎖レバー23は、一対の取り付けブラケット脚片24b間において外嵌された付勢弾機23cの付勢力を受けて、規制ピン23bが上側の脚片24bに弾圧する(移動規制を受ける)自然状態において、作動片23aが連結部材左プレート16cと離間するように設けられている。そして、手動閉鎖レバー23の下端部には操作ワイヤ25が連結され、該操作ワイヤ25は、開口部に設けられた操作スイッチ7に組み込まれている手動操作具25aに連繋されており、該手動操作具25aの操作に伴い操作ワイヤ25を付勢弾機23cに抗して引っ張ることにより、手動閉鎖レバー23が下方に変位し、作動片23aが連結部材16の上プレート16cに当接して連結部材16を下方に変位せしめるように構成されている。そして、このように手動閉鎖レバー23が操作された場合では、連結部材16が第一姿勢から第二姿勢に強制変姿することに連繋して第一プランジャ13bが強制的に作用位置に変位せしめられ、これによって、第二変姿手段14の作動アーム14cがブレーキレバー9を解放姿勢に変姿させ、シャッターカーテン2の自重降下を行わしめるように設定されている。
ここで、第一変姿手段13は、自己保持型であるため、強制的に作用位置に変位せしめられた状態であっても、該作用位置が保持される。これによって、一回の手動操作具25aの操作に伴い手動操作レバー23により連結部材16を第二姿勢に変位させると、該連結部材16の第二姿勢が保持されるように設定され、操作ワイヤ25を引き続ける(手動操作具25aの操作をし続ける)必要はなく、操作性の良いものになっている。
そして、この手動閉鎖レバー23の操作に基づく自重降下作動の過程で、連結部材16は第二姿勢に変姿しており、第二変姿手段14は第一変姿手段13に干渉されることはなく、障害物検知スイッチ8からの障害物検知信号の入力に伴い、第二ソレノイドの励磁がなされてブレーキレバー9を解放姿勢から制動姿勢としてシャッターカーテン1の自重降下を停止する所謂障害物検知作動ができるように構成されている。さらにこのとき、連結部材16が第二姿勢に変姿することにより、第一、第二、第三スイッチ17、18、19のそれぞれのスイッチ切り換えをするので、下限検知信号LSDの入力に伴い第一ソレノイドに逆電流が供給され、連結部材16を第三姿勢に変姿し、そうして、シャッターカーテン2が床面に当接することに伴う障害物検知信号の入力(障害物検知スイッチ8のスイッチ接点8aの閉成)により第二ソレノイドが励磁され、第二プランジャ14bを作動位置に変位せしめて、連結部材16が第一姿勢に復帰するように設定されている。このように、手動閉鎖レバー23を操作することにより、ブレーキレバー9を直接的に変姿させるのではなく、連結部材16を変姿させる構成となっており、これによって、手動閉鎖レバー23の操作に基づくブレーキレバー9の姿勢制御が、異常検知信号に基づくブレーキレバー9の姿勢制御と同様の制御構成となるように設定されている。
つぎに、図9のフローチャート図に基づいて異常時閉鎖装置10の作動状態とシャッターカーテン2の開閉制御状態について説明する。
異常が発生していない通常使用時において、シャッターカーテン2は開口部を開放している一方、異常時閉鎖装置10の連結部材16は第一姿勢となっていて、第一プランジャ13bは非作用位置、第二プランジャ14bは第二ソレノイドの励磁はされていないが、作動位置に強制的に変位せしめられており、該状態は、非作用位置に位置する第一プランジャ13bにより連結部材16を介して保持されている。
前記状態において、防災盤11からの異常検知信号の出力がない状態で、手動閉鎖レバー23が引き操作された場合では、連結部材16の第二姿勢への強制変姿により第一プランジャ13bを作用位置に変位せしめられるが、防災盤11から異常検知信号の入力がなされて、第一電源回路20の閉成に伴い第一ソレノイドを励磁した場合では、第一プランジャ13bが作用位置に変位して連結部材16を第二姿勢に変姿する。そして、連結部材16が第二姿勢となることで、第一プランジャ13bと第二プランジャ14bとの連結状態が解消され(第二プランジャ14bの作用位置への位置規制が解除され)、第二プランジャ14bは第二コイル弾機14dの付勢力を受けて非作動位置に変位し、ブレーキレバー9を解放姿勢としてブレーキ装置を解放状態とする。
この状態となると、シャッターカーテン2は自重での閉鎖作動(自重降下、自重閉鎖)を開始する。
前記シャッターカーテン2の自重降下の過程で、下限検知スイッチLSDのスイッチ接点LSDが閉成される以前の段階で(下限検知信号の入力がなく)、座板2が障害物に当接した場合、障害物検知スイッチ8aの閉成に伴い第二電源回路21が閉回路となって第二ソレノイドを励磁するが、このとき、連結部材16は第二姿勢となっていて第一プランジャ13bとの連結関係が解消されているため、第一プランジャ13bとは干渉することがなく、第二プランジャ14bは作動位置に変位することを許容され、ブレーキレバー19を制動姿勢に変姿せしめ、ブレーキ装置を制動状態としてシャッターカーテン2の自重降下を停止する。尚、第二ソレノイドは、障害物検知信号が入力されているあいだ、つまり、座板2aが障害物に当接しているあいだは、交流電源からの電源が第二ソレノイドに供給され、第二プランジャ14bを作動位置に位置させ、シャッターカーテン2の自重降下を停止させるように設定されている。
そして、障害物が取り除かれて障害物検知スイッチ8のスイッチ接点8aが開成すると、第一リレー接点R1が開成して第二電源回路21が開回路となって第二ソレノイドへの電源供給が断たれ、第二プランジャ14bは非作動位置に変位してブレーキレバー9を解放姿勢に変姿させることになるが、このとき、第一リレー回路21aには図示しない遅延制御回路が設けられているため、本実施の形態では、10秒の時間差を持って第二ソレノイドへの電源供給が断たれ、第二プランジャ14bを非作動位置に変位してブレーキレバー9を解放姿勢に変姿させ、再度シャッターカーテン2の自重降下を開始(再開)するように設定されている。
一方、シャッターカーテン2が全閉前位置まで閉鎖し、下限検知スイッチLSDのスイッチ接点LSDが閉成されると、第二リレースイッチ接点R2が閉成して逆電流電源回路22を閉回路とし、第一ソレノイドに交流電源からの逆電流が供給され、連結部材16を第三姿勢に変姿せしめる。そして、この状態で、シャッターカーテン2が床面に当接して、障害物検知スイッチ8のスイッチ接点8aが閉成すると、前述したように第一リレー接点R1が閉成されて第二電源回路20が閉回路となって、第二ソレノイドへの交流電源の供給がなされるが、このようにして第二ソレノイドが励磁すると、第二プランジャ14bが作動位置に変位してブレーキレバー9を制動姿勢に変姿せしめ、シャッターカーテン2の自重降下を停止する一方で、第三姿勢となっていた連結部材16は、第一姿勢に復帰するように設定されている。
因みに、シャッターカーテン2が床面に当接して障害物検知をし、第二ソレノイドへの電源供給を行う場合に、本実施の形態では、障害物検知がなされることに伴い直ちに第二ソレノイドに電源供給をするように構成されているが、障害物検知をした後に予め設定されるタイムラグを設けて電源供給を行う構成とすることもでき、このようにした場合では、シャッターカーテン2による開口部の閉鎖が確実になる。
叙述の如く構成された本形態において、自重降下式のシャッター装置1において、防災盤11からの異常検知信号が異常時閉鎖装置10に入力されると、第一、第二変姿手段13、14が作動してブレーキレバー9を制動姿勢から解放姿勢に変姿し、ブレーキ装置が解放状態となってシャッターカーテン2を自重降下させることができる。そして、この場合に、異常時閉鎖装置10は、第一変姿手段13と第二変姿手段14の各第一、第二プランジャ13b、14bのあいだに連結部材16が介装され、異常時検知信号の入力がなされない通常の使用状態において第一姿勢となっていて、第一プランジャ13bを非作用位置とするとともに、第二プランジャ14bを強制的に作用位置に保持してブレーキレバーを制動姿勢としているが、異常検知信号の入力、あるいは、手動操作具25aの操作に基づいて手動閉鎖レバー23が引き操作されると、連結部材16が第二姿勢となる。そして、この連結部材16の第二姿勢(シャッターカーテン2の自重降下状態)では、第一、第二プランジャ13b、14bとのあいだは連動しない状態となっているため、シャッターカーテン2の自重降下の過程で障害物検知がなされた場合に、第二プランジャ14は、第一プランジャ13bと干渉することなく、交流電源を受ける状態で作動位置に変位してブレーキレバー9を解放姿勢から制動姿勢に変姿してシャッターカーテン2の自重降下を停止することができ、手動閉鎖レバー23に基づく自重降下でありながら、別途電源を必要とすることなく障害物検知作動を行うことができて、操作性の優れた異常時閉鎖装置10とすることができる。
このように、本発明が実施された異常時閉鎖装置10では、手動操作レバー23の操作に基づいてシャッターカーテン2を自重降下せしめる場合に、手動操作レバー23が直接ブレーキレバー9を変姿させるのではなく、連結部材16を強制変姿させることに基づいて第二プランジャ14bによりブレーキレバー9を変姿させる構成としたので、ブレーキレバー9の姿勢制御を、異常時検知信号の入力に伴う姿勢制御と同様の構成で行うことができて、装置を大型化してしまうことがなく、しかも、バッテリの煩わしいメンテナンスをも不要にできる。
しかも、このものでは、手動操作具25aの操作で手動操作レバー23を引き操作して連結部材16を第二姿勢に変姿させ、手動操作具25aの操作を停止すれば手動操作レバー23は元姿勢に復帰するが、連結部材16の第二姿勢は保持されることになって、シャッターカーテン2の自重降下を継続でき、しかも、障害物検知をしたときには、シャッターカーテン2の自重降下を停止することができ、操作性の優れた装置とすることができる。
さらに、このものでは、第一変姿手段13は自己保持型となっていて、単発的な異常検知信号の入力で第一プランジャ13bを作用位置に変位させると、該作用位置が保持されるので、防災盤11からの異常検知信号の出力状態が単発的な出力のもの、連続的な出力のものの何れであってもよいことになって、異常時閉鎖装置10の汎用性を高めることができる。
さらに、このものにおいて、連結部材16は、第一プランジャ13bが作用位置から非作用位置に変位する過程となる第三姿勢になることにより第二プランジャ14bに干渉し、第二プランジャ14bが非作動位置から作動位置に変位することに連動して第一姿勢に変姿するので、第二プランジャ14bが、シャッターカーテン2の床面との当接を障害物検知として作動位置に変位することで異常時閉鎖装置を元状態に復帰することができる。この結果、異常時閉鎖装置10のメンテナンスをするような場合に、わざわざ異常時閉鎖装置10を元の状態に復帰させるための操作が全く不要になり、作業性よくメンテナンスを行うことができる。
また、このものでは、第一変姿手段13は、連結部材16の第二姿勢において交流電源からの逆電流の供給で非作用位置に向けて変位するので、防災盤11からの出力は異常を検知したときに異常検知信号を一回出力するだけでよく、汎用性の向上に寄与できる。
しかも、この場合に、第一変姿手段13の第一ソレノイドへの逆電流の供給は、シャッターカーテン2が全閉する少し前の位置であり、これ以降のシャッターカーテン2の閉鎖では障害物を挟み込む惧れがない状態で連結部材16を第三姿勢となるようにしたので、シャッターカーテン2の自重降下の過程では障害物の確実な検知ができるものでありながら、シャッターカーテン2の全閉では異常時閉鎖装置10を元状態に復帰できて、優れた機能を有したものでありながら操作性のよい異常時閉鎖装置10とすることができる。
また、このものにおいて、第二変姿手段14の第二ソレノイドは、開閉機4を駆動するための交流電源の供給で励磁する構成となっているので、第二変姿手段14を作動させるための別途電源を不要にできる。しかも、第二ソレノイドに接続される第二電源供給回路21には、連結部材16の第二姿勢への変姿で閉成する誤作動防止スイッチである第三スイッチ19が設けられており、連結部材16が第一姿勢にあるときには第二ソレノイドの励磁がなされないので、悪戯などにより座板2aが上動して障害物検知信号が入力されたとしても、不用意に第二ソレノイドが励磁されて第二プランジャ14bがガタついてしまったりするような不具合が回避され、異常時閉鎖装置10の耐久性を向上させることができる。
自重降下式シャッター装置の全体概略図である。 異常時閉鎖装置の底面図である。 図2の左側面図である。 図2の右側面図である。 連結部材の第一姿勢を説明する要部拡大底面図である。 図6(A)、(B)はそれぞれ連結部材の第二姿勢を説明する要部拡大底面図である。 連結部材の第三姿勢を説明する要部拡大底面図である。 異常時閉鎖装置の制御回路図である。 異常時閉鎖装置による制御状態を説明するフローチャート図である。
符号の説明
1 シャッター装置
2 シャッターカーテン
8 障害物検知スイッチ
9 ブレーキレバー
10 異常時閉鎖装置
11 防災盤
13 第一変姿手段
13b 第一プランジャ
13c ピン
14 第二変姿手段
14b 第二プランジャ
14g 係合凹部
16 連結部材
16e 枢支ピン
16f 貫通孔
16g 引っ張り弾機
16h 係合ピン
20 第一電源回路
21 第二電源回路
22 逆電流供給回路
22a 第二リレー回路
23 手動閉鎖レバー

Claims (8)

  1. 開閉機に連動連結され、弾機を介して制動姿勢に保持されるブレーキレバーを、防災盤からの異常検知信号の入力に伴い制動姿勢から解放姿勢に変姿して、シャッターカーテンを自重降下せしめるべく姿勢制御する異常時閉鎖装置に、手動の操作に連繋してブレーキレバーを解放姿勢にする手動閉鎖用操作具を設けるにあたり、前記異常時閉鎖装置を、異常検知信号の入力で非作用位置から作用位置に変位し、シャッターカーテンが全閉状態に達することに伴い作用位置から非作用位置に変位する第一作動体を備えた第一変姿手段と、第一作動体が非作用位置に位置するときに作動位置に位置してブレーキレバーを制動姿勢とし、第一作動体が非作用位置から作用位置に変位することで前記作動位置から非作動位置となってブレーキレバーを弾機に抗して解放姿勢に押しやりシャッターカーテンの自重降下を開始する第二作動体を備えたソレノイドからなる第二変姿手段とを用いて構成し、前記第二作動体を、シャッターカーテンの自重降下の過程で障害物検知に伴い作動位置に変位して自重降下を停止し、障害物検知の解除に伴い非作動位置に変位して自重降下を再開するよう構成するとともに、手動閉鎖用操作具は、該手動閉鎖用操作具の操作に基づいて、第一作動体を非作用位置からシャッターカーテンが全閉状態に達するまで作用位置に変位せしめるように連繋されている自重降下式シャッター装置。
  2. 請求項1において、第一、第二変姿手段とを連結部材を介して連繋し、前記連結部材を、第一作動体を非作用位置とし、かつ、第二作動体を作動位置としてブレーキレバーを制動姿勢とする第一姿勢と、第一作動体を作用位置とし、かつ、第二作動体の変位に干渉することなくブレーキレバーの変姿を許容する第二姿勢とに変姿するように構成し、手動閉鎖用操作具は、該手動閉鎖用操作具の操作に伴い連結部材を第一姿勢から第二姿勢に変姿するように連繋されている自重降下式シャッター装置。
  3. 請求項1または2の何れか一項において、第一変姿手段は、異常検知信号の入力で第一ソレノイドを励磁することで第一作動体が変位する構成とし、作用位置に変位した第一作動体は、第一ソレノイドの励磁が消失しても作用位置を保持する自己保持型に構成されている自重降下式シャッター装置。
  4. 請求項2または3の何れか一項において、手動閉鎖用操作具は、弾機の付勢力を受けた自然状態で連結部材から離間しており、弾機の付勢力に抗した操作をすることで連結部材に当接して連結部材を第一姿勢から第二姿勢に変姿するように構成され、手動閉鎖用操作具の操作を停止しても、連結部材の第二姿勢が保持されている自重降下式シャッター装置。
  5. 請求項2、3または4の何れか一項において、連結部材は、第一作動体を作用位置から非作用位置への変位過程とし、第二作動体の非作動位置から作動位置への変位に連動して第一姿勢に変姿可能な第三姿勢に変姿するように構成されている自重降下式シャッター装置。
  6. 請求項1、2、3、4または5の何れか一項において、第一作動体は、交流電源からの逆電流の供給で作用位置から非作用位置に向けて変位するように構成されている自重降下式シャッター装置。
  7. 請求項6において、第一作動体への逆電流の供給は、シャッターカーテンが全閉する少し前位置に達したことに基づいてなされるように構成されている自重降下式シャッター装置。
  8. 請求項2、3、4、5、6または7の何れか一項において、第二変姿手段は、交流電源の供給でソレノイドを励磁することにより第二作動体の変位がなされる構成とし、ソレノイドに接続される第二電源供給回路には、連結部材の第二姿勢への変姿で閉成する誤作動防止スイッチが設けられ、連結部材の第一姿勢では第二ソレノイドの励磁がなされないように構成されている自重降下式シャッター装置。
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