JP4773021B2 - ブレーキパッド支持ピン用のリテーナークリップ - Google Patents
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Description
この発明は、一般にブレーキ、より特別には、ディスクブレーキに関するけれども自動車用のみには限らない。更に特定すれば、この発明は、ブレーキパッド支持ピンまたはボルト用の安全装置に関する。
【0002】
ディスクブレーキ、特に、自動車適合タイプのものにおいては、摩擦材料のライニングを支持するパッドは、必要に応じてブレーキ作用を果たすことが可能なように油圧式または空圧式シリンダーピストンの作用を受けたとき、ディスク面またはブレーキバンドに対して進退移動する能力を備えるいわゆるキャリパー本体内に支持される。ピンまたはボルトは、キャリパー本体内においてパッドを支持するために使用され、キャリパー本体およびパッドに設けられた通孔を通って延出し、それらの端部は、そのためにキャリパー本体に設けられたシート内に係合する。これらの支持ピンは、磨耗したとき、交換することが可能なように、軸方向に取り外すことができるようにキャリパー本体によって支持される。しかしながら、これらのピンは、自動車の走行中にキャリパー本体から偶然に滑り出さないようにしなければならない。その理由は、もしもこのようなことが発生すればパッドの正しい作用位置が最早保障されないからである。
【0003】
知られている解決策によれば、パッドを支持するピンは、各支持ピンの1端の付近に実質的にマウントされた安全割りピンによって、キャリパーからの滑落が防止されており、各割りピンは、支持ピンにそのために軸方向を横断して形成された通孔内に適合される第一のリム(limb)を備える。各割りピンの他方のリムは、支持ピンの半径に実質的に対応する半径を持つ弧を形成するように造形された部分を有し、この部分は、割りピンがマウントされたとき、第一のリムが、支持ピンの通孔から望ましくない滑落を起こさないように支持ピンをグリップする。
【0004】
さらには、このキャリパー本体は、そこに形成された横断方向の通孔区域内に支持ピンを露出状態のままにする凹部を有し、割りピンが、これらの凹部に収容される。割りピンは、このように凹部の壁と接触状態となり支持ピンを滑落から守る。
【0005】
割りピンが一旦それぞれの支持ピンに適合されると、それらもまた、その軸を中心として支持ピンとともに回転するように固定される。自動車が走行状態にあるとき、特に、制動が発生する場合毎に、振動が発生し、パッド支持ピンに伝播する。キャリパー本体内に実質的に緩く収容されているこれらの支持ピンは、振動し、それらの軸の周りに回転する傾向があり、同時にまた、それぞれの割りピンも回転する原因となる。
【0006】
割りピンがキャリパー本体の一部、例えば、割りピンを収容する凹部の縁部にを叩く原因となる支持ピンの回転を防止するために、割りピンのアイは、それらの2つのリムがある平面と直交する面内にあるように曲げられる。割りピンが適合されると、それらのアイは、それぞれの凹部の近傍においてキャリパー本体の外側面に実質的に存在する。
【0007】
多くの観点から見て、有利であるこの解決策は、不利な点も抱えている。その理由は、それ自身の軸を中心とする支持ピンの回転が、キャリパー本体を叩く、または少なくとも擦る原因となるからである。時間が経過すると、割りピンは、疲労するか破壊してしまう。割りピンの破壊は、どのような場合であろうとも、破滅的な結果をもたらす事件であり、絶対に避けなければならない。
【0008】
説明した従来技術の観点に照らし、この発明の目的は、したがって、上記の不利益を持たないブレーキパッド支持ピンのための安全装置を提供することである。
【0009】
この発明によれば、前記の目的は、自動車のブレーキキャリパーのパッド支持ピン用の、特に、少なくとも1つの支持ピンが、パッド保持を意図するキャリパー部材によって取り外し可能に支持されるディスクブレーキ用の安全装置によって達成される。この安全装置は、支持ピンがキャリパー部材から滑落することを防止するために少なくとも1つの支持ピンと取り外しがきくように関連する手段を有し、支持ピンの滑落を防止する手段は、各支持ピンについて、1つのアイを備え、支持ピンを跨いでマウントされることができ、それを包囲して延出する少なくとも1つのクリップを有する点、および、少なくとも1つの支持ピンは、支持ピンがキャリパー部材からの滑落に抵抗するために、支持ピンに取りつけられたクリップの少なくとも1つの方向における軸方向の相対的滑動を防止する接触手段を有する点に特徴を有する。
【0010】
この発明の特徴と利点は、添付図面に図示される非限定的な例示のみによって提供される、その考えられる実際的な具体例の以下に示される詳細な説明から明らかにされよう。
【0011】
添付図面を参照すれば、図1、図2は、この発明の考えられる具体例の安全装置の一部を形成する安全ピン1を、その正面図および図1のII‐II面の断面図で、それぞれ示す。この安全ピン1は、添付図面に明確に視認することが可能な態様で適切に曲げられ、以下に詳細に説明されるメタルワイヤーによって構成される。
【0012】
安全の陰1が製造されるメタルワイヤーは、好ましくは、スチール、特にステンレススチール、更により好ましくは、AISI302スチールである。このワイヤーは、全長に亘って実質的に一様な円形断面を有する。このスチールワイヤーの直径は、例えば、ほぼ1.2mmである。
【0013】
安全ピン1は、安全ピンの全長に対し、実質的に直線状の予定の長さL1の中央部分2を備える。この中央部分2は、その両端に、例えば、約8mmの2つの曲率半径を備える大きな湾曲部3を有し、この湾曲部3は、前記中央部分2を、クリップとして作用する2つのローブ(lobe)に接続する。中央部分の長さL1は、その値が例示のみによって与えられ、安全ピンがマウントされる部材(例えば、以下の説明から明らかになるように、ブレーキパッド支持ピンの間の軸間スペース)間の距離にしたがってケース毎に変化することができるけれども、例えば、約88‐89mmである。
【0014】
各クリップ4は、中央部分2と共面をなし、これと直角をなす第1のリム5と第2のリム6を有し、第1、第2のリム5、6は、ほぼ同一の長さを持ち、中央部分に比べて非常に短く、好ましくは約14mmの部分D1だけ離間している。安全ピンを構成するワイヤーは、2つのリム5、6の中間で湾曲され、ほぼ「Ω」状の凹んだループ7またはアパーチャーD2を備える狭い入り口を備え、次いで、内側直径D3の部分円9に広がるアイを形成する。この場合、D3>D2である。例えば、アパーチャーD2は、約3mm、部分円9の内側直径D3は、約4.5mmである。長さL1については既に述べたとおり、D2とD3の値が、安全ピンがマウントされる部材の寸法にしたがって、ケース毎に変化することができることは当然である。
【0015】
各クリップ4の第2のリム6の端部は、湾曲されて、第1のリム5に向かって延出しており、手動またはツールによってグリップされるそれぞれの付属部10を形成しており、アイ7に向かって僅かに傾斜し、メタルワイヤーの端部が危険な態様で突出することを防止する。
【0016】
ローブ4のクリップ様の挙動は、安全ピン1を形成するメタルワイヤーの弾性的挙動、特に、応力を受けて曲げられ広くなる部分円9の能力、および、応力を受けて隣接リム5に向かって曲げられるか、および/または、傾けられるリム6の能力によって可能とされ、幅の狭い部分8のアパーチャーD2の一時的な拡開を生じ、次いで、応力が除去されると弾性的に静止位置に復帰する。この応力は、安全ピン1が滑落防止部材(ピン、ボルト等)に強制されてまたがることによって、幅の狭い部分8に直接作用される応力であり、以下に説明するように、この場合は、部分円9が曲がって拡大し、リム6がそれぞれのリム5に向かって傾斜される。そうでない場合は、この応力は、例えば、グリップ用付属部10を引っ張ることによって、リム6の端部に及ぼされる応力であることができる。これは、例えば、安全ピンを、例えば、滑落させるために部材から取り外すときに起こるように、この場合、リム6が曲がり、それぞれのリム5に向かって傾斜し、今度は部分円9が曲がって、幅の狭い部分8の一時的拡開が発生する。明らかに、クリップ4の弾性特性は、要素の組み合わせ、とりわけ、安全ピンの形成に利用される等別な材料、ワイヤーの直径、および、クリップ4のアイの直径等の要素の組み合わせに依存する。更に特定して言えば、使用材料と、所望する最小の「引き抜き負荷」(つまり、クリップ4をこれらがマウントされる部材から離脱させるために安全ピンに作用させるせん断力)がひとたび決定されると、クリップ4の主たる寸法は、結果として決定されている。例示を介して提供される諸数値は、約20Nの最小限の引き抜き負荷を適切に保証する。
【0017】
図3、4、5を参照すると、図3は、平面における自動車用ディスクブレーキを示す。このキャリパーは、30で一般的に示されるキャリパー本体を有する。これは、図示の具体例においては、ねじ33によって共に固定された並置半体31、32によって形成されるが、単一の部材によって形成されることも可能である。このキャリパー本体は、34で概略的に示すブレーキバンドの一部にまたがって延出する。ディスク34の両側に配置された摩擦材料の2つのパッド35を収容するためにキャリパー本体30内にシート100が形成される。各パッド35は、ディスク34のブレーキバンドに対面する摩擦材料のライニング37を保持するプレート36によって知られた態様で形成される。これらのパッドは、拘束され、以下に説明する保持手段によって該当するシート内の正しい作用位置に配置される。摩擦材料のライニング37がブレーキバンドと接触状態になるように、ディスク34のブレーキバンドの2つの側に向かって、パッド35を付勢するために、作動されるシリンダー‐ピストンの対が2つの半体31、32内に例えば油圧によって、知られた態様で形成される。図3においては、4対のシリンダー‐ピストンが、つまり、各半体31、32について2対ずつ符号50で非常に概略的に図示されている。
【0018】
パッド35の支持手段は、キャリパー本体を横断して設けられた1対のピンまたはボルト38を有し、それらの反対側端部39、40は、実質的に緩くフィットされることによって、キャリパー本体30内に設けられたそれぞれのシート内に収容される。特に、半体31によって形成された側には、支持ピン38の端部のためのシートは、2つの盲孔すなわち支持ピンを係止する通孔であり、半体32によって形成される側には、2つの通孔46が半体32の肩部45内に形成される。支持ピン38は、パッド35のプレート36内にその目的で設けられた通孔41中に延出し、パッド35を抗して支持しそれらの正確な作動のための位置決めを可能にする。1つの十字バネ42は、キャリパー本体30に対して長手方向に延出するバネ部分420と、バネ部分420に対して横断方向に設けられ、バネ部分420に、例えばリベット止めによって、作動的に接続されたバネ部分421を備える。バネ部分421は、パッド35を付勢してディスク34から離間させる、すなわち、それぞれのシリンダー‐ピストンユニット50に向かって離間させるので、ブレーキ作用が働かないとき、パッドは、ブレーキバンドから例外なく移動されている。十字バネ42の両端部44は、他方においては、2つの支持ピン38の真下に延出する。
【0019】
内側、すなわち、通孔46の領域内においてパッド35と向き合う側において半体32の肩部45内に形成された凹部47は、パッド35と対面する側が開放されている。2つの凹部47は、安全ピン1が2つの支持ピン38を跨いでマウントされたときは、上記の安全ピン1の2つのローブ4またはクリップを収容することができる。安全ピン1の中央部分2は、半体32の肩部45の僅か上方に残部を残して2つの支持ピン38の間に延出する。図示の具体例においては、2つの凹部47がパッド35に向かって開放されているけれども、これらの凹部は、底部と両側部が閉ざされ、上部が開放されており、充分に広く安全ピンのクリップを適切に挿入できる溝としても形成されることができる。
【0020】
図4、5を参照すると、支持ピン38は、それらの端部40の近傍にそれぞれの周囲溝48を備える。1つの考えられる具体例において、安全ピンは、アイ7の内側直径D3が、該当する溝48内の支持ピン38の直径よりも僅かに小さいので、クリップ4がひとたび支持ピン38を跨いでマウントされると、アイ7と支持ピンとの間にわずかな嵌め代が存在するような大きさである。1つの代替具体例においては、安全ピンは、アイ7の部分円9の内側直径D3が、溝48内の支持ピン38の直径と溝48外の支持ピンの直径、すなわち、支持ピンの残余の部分の直径との中間にあるので、クリップ4が、僅かな嵌め代で支持ピン38の溝48を跨いでマウントされるような大きさである。幅の狭い部分8のアパーチャーD2は、他方においては、溝48内の支持ピン38の直径よりも、安全ピンのクリップ4が、これらが一旦支持ピン38にマウントされると、同時には滑落しないことを保証するのに充分な程度に小さい。安全ピンの最重要な寸法について例示によって上で与えられる数値は、少なくとも約6mmの最大直径と、約4.7‐4.8mmの溝内における直径を有する支持ピンに利用するのに適切であり、安全ピンが僅かな嵌め代で支持ピンを跨いでマウントされる必要がある状況に関連する。しかしながら、業界の当業者には、安全ピンの寸法は、異なる直系の支持ピンにこれを適合させるために変更されて差し支えないことが明らかであろう。
【0021】
安全ピンをマウントするためには、図4に大雑把に示すように、アイ7が支持ピンの溝48に隣接するように配置され、次いで、安全ピンを支持ピン38に向かって押圧し、幅の狭い部分8のアパーチャーD2が、アイ7の部分円9の曲げに基づいて充分に拡開され、支持ピンが幅の狭い部分8を通過し、アイ7のそれぞれの部分円9内にパチンと嵌るようにしさえすればそれで充分である。クリップ4は、こうして支持ピン38を跨いでマウントされる。
【0022】
安全ピンが、マウント、つまり、支持ピン38を跨いでマウントされると、支持ピン38は、キャリパー本体中のシートから滑落することが防止され、パッド35を支持することが保証される。しかしながら、安全ピンのアイ7は、僅かな嵌め代で、または、その代わりに、僅かな遊びで支持ピン38の周囲に延出するので、既知の解決策とは対照的に、自動車走行中に発生する振動の結果として、特に、制動時に発生する支持ピン38の回転が、安全ピン1の不可避の回転結果を惹起せず、安全ピンは支持ピン38に固定されるのではなく、これらを軸方向の滑落から完全に抑制する。支持ピンが、安全ピンの回転を伴うことなく、回転することができるという事実は、安全ピンが、キャリパー本体またはブレーキのその他のパーツに抗して反復されるノッキングを受けないこと、したがって、時間が経過しても破壊を受けないことを意味する。このことはまた、安全ピンが両支持ピンに跨って延出して両支持ピンにマウントされるという事実にも起因する。
【0023】
例えば、パッド35を交換する必要があるときに、安全ピンを取り外すためには、安全ピンのアイ7が、それぞれの支持ピン38の溝48からパチンと外れるまで、安全ピンのグリップ付属部に引っ張りを作用させ、できるだけ同時に、リム6をリム5に向かって押して部分円9を曲げ、結果的にアイ7の幅の狭い部分8のアパーチャーD2を拡開するだけで充分である。
【0024】
これまでの説明においては、いわゆる固定キャリパーが例示のみによって言及されている。明らかに、この発明は、他の種類のキャリパー、例えば、それでもパッドを支持するために少なくとも1つのボルトまたはピンが用いられる、いわゆる浮きキャリパー(floating calipers)にも応用することができる。これらは、別体ではあるが実際のキャリパーに作動的に連結されるパッドを収容するための支持体を有するタイプのキャリパーであってもよく、あるいは、そのような別の支持体を持たないタイプのキャリパーであってもよい。
【0025】
同様に、この発明は、パッドを支持するピンの数が2以外の場合にも、たとえ1本の支持ピンしかない場合にも当て嵌まる。
【0026】
当然のことながら、付属する請求の範囲に規定された保護の範囲を逸脱することなく変形と付加を、説明し、図示した具体例に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 支持ピンの滑落を防止する部材の正面図。同部材は、先行技術からの類推によって、この発明の考えられる具体例の安全装置の一部を形成する「安全ピン」と称される。
【図2】 図1のII‐II面に沿う安全ピンの断面図。
【図3】 自動車のディスクブレーキのキャリパーの平面図。
【図4】 安全ピンの適合段階を示すキャリパーの細部の正面図。
【図5】 図4のV‐V面に沿う断面図。
Claims (8)
- 少なくとも2つの支持ピン(38)が、パッド保持を目的とするキャリパー部材(30)によって取り外し可能に支持されている自動車のブレーキキャリパーのパッドの支持ピン用の安全装置であって、
前記装置は、各支持ピン(38)について、支持ピン(38)を跨いでマウントすることが可能な1つのアイ(7)を備え、そのアイの周囲に延出する少なくとも1つのクリップ(4)と、支持ピン(38)のキャリパー部材(30)からの滑落に抵抗するために、支持ピンに取りつけられたクリップ(4)の少なくとも1つの方向における相対的軸方向の滑動を防止するために各支持ピン(38)に設けられた接触手段とを有し、
前記クリップ(4)は、単一のメタルワイヤーの湾曲部分によって形成され、メタルワイヤーの中間部分(2)によって一緒に連結されており、前記中間部分(2)は、支持ピン(38)の間に延出しており、
各クリップ(4)は、メタルワイヤーの中間部分(2)に連結され、前記中間部分(2)と或る角度をなして延出する第1のリム(5)と、前記第1のリム(5)と実質的に平行な第2のリム(6)と、第1、第2のリム(5,6)の間に配置され、中間部分(2)に向かって凹であり、反対側において中間部分(2)に対して開放されているアイ(7)を形成するループとを備え、前記ループは、部分円(9)と実質的に連通する幅の狭い入り口部分(8)を持つ点に特徴を有する安全装置。 - 前記接触手段は、支持ピンの大直径部分と軸方向において隣接する小直径部分(48)を有する点、および、クリップ(4)は、小直径部分(48)において支持ピン(38)にマウントされ、隣接する支持ピンの大直径部分と接触することができる点に特徴を有する請求項1記載の装置。
- 少なくとも1つの支持ピン(38)の小直径部分(48)は、支持ピン(38)内の周辺溝によって形成される点に特徴を有する請求項2記載の装置。
- クリップ(4)は、それぞれの支持ピン(38)がキャリパー(30)から滑落することを防止するためにキャリパー部材(30)の壁と協働することができる点に特徴を有する請求項1〜3のいずれか1記載の装置。
- 部分円(9)は、支持ピンの小直径部分と実質的に同じか、僅かに小さい内側直径(D3)を備えるので、クリップ(4)は、嵌め代を有する支持ピン(38)に跨ってマウントされることができ、幅の狭い部分(8)は、クリップ(4)をそれぞれの支持ピン(38)にマウントしたり、支持ピンから取り外したりすることができるように、弾性的に拡開されることができる1つのアパーチャー(D2)を有する点に特徴を有する請求項2に記載の装置。
- 部分円(9)は、支持ピンの小直径部分(48)の直径と支持ピンの大直径部分の直径との間の内側直径(D3)を有するので、クリップ(4)は、嵌め代のある支持ピン(38)に跨ってマウントされることができ幅の狭い部分(8)は、支持ピンの小直径部分の直径よりも小さい1つのアパーチャー(D2)を持ち、前記アパーチャーは、それぞれの支持ピン(38)にマウントしたり、支持ピンから取り外したりすることができるように、弾性的に拡開されることができる点に特徴を有する請求項2に記載の装置。
- 各クリップ(4)の第2のリム(6)は、幅の狭い部分(8)のアパーチャー(D2)を弾性的に拡開するために作用することができるグリップ用付属部(10)に終わる点に特徴を有する請求項5または6記載の装置。
- 自動車用ブレーキキャリパーであって、摩擦材料のパッドの保持を目的とするキャリパー部材(30)と、キャリパー部材(30)によって取り外しがきくように支持された少なくとも2つのパッド支持ピン(38)とを備えており、
前記ブレーキキャリパーは、少なくとも2つの支持ピン(38)のキャリパー部材(30)からの滑落を防止するための請求項1〜7のいずれか1記載の安全装置を備える点に特徴を有する自動車用ブレーキキャリパー。
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