JP4769285B2 - 工具折損検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークを加工する工作ユニットと該工作ユニットで使用される工具を複数貯留する工具ストッカとを備える工作機械システムに設けられる工具折損検出装置に関する。
一般に、複数の着脱可能な工具を保持する工具ストッカを備え、工作ユニットの加工主軸に装着される工具を交換しながらワークに対する各種加工を行う工作機械システムが使用されている。
このように多数の工具を使用するシステムでは、各工具の状態を把握しておくことは円滑且つ自動的な加工の維持やサイクルタイム等の点で重要である。例えば、工具が加工時の焼き付き等によって折損した場合には、システム停止等を可及的に回避するため、該折損を迅速に検出し、必要に応じて工具の交換を行うことが望ましい。
そこで、工具の折損を検出する装置に関し、特許文献1には、複数の加工主軸を回転可能に支持した加工ヘッド(ギャングヘッド)をスライドユニットに装着して加工位置まで移動させてワークの加工を行うタレット装置に対して工具折損検出装置を搭載した装置が開示されている。このタレット装置は、旋回軸の周囲四方にそれぞれ複数の工具を持つ4台の加工ユニットを配置し、各加工ユニットを旋回して割り出すシステムである。そして、下方位置に割り出された加工ユニットでワークに対する加工を行う一方、これと対向する上方位置に割り出された加工ユニットに対応して前記工具折損検出装置が配設されている。
特許第3369712号公報
ところで、上記特許文献1に記載の工具折損検出装置は、タレット装置の所定の加工ユニットに配設された複数の工具の折損をまとめて検出するものである。
そこで、上記タレット装置で、仮に、ワークを加工する下方位置の加工ユニットから順にA〜Dの番号を付した場合、工具折損検出装置に対応する上方位置の加工ユニットはCとなる。この場合、所望の加工ユニットAを下方位置に割り出してワークを加工した後、これに隣接する加工ユニットBで加工を行い、その後、再度加工ユニットAで加工を行うような駆動制御をすると、当該加工ユニットAは複数サイクルにわたって工具折損検出装置まで到達できず、例えば、初回の加工で工具を折損していても検知されることなく、折れたまま連続して使用されてしまう可能性がある。換言すれば、旋回軸を回転せずに所定の加工ユニットのみで加工を連続している場合には、工具折損が全く検知されないことになる。
一方、所定の加工ユニットで1機種を加工する都度、タレットを回転させて工具の折損検出を行うことも考えられるが、システムが実質的に停止している時間が長くサイクルタイムが延びることになる。
本発明は上記従来の課題を考慮してなされたものであり、工具の折損を迅速に検出できると共に、システム停止等を可及的に回避して生産効率を向上させることができる工具折損検出装置を提供することを目的とする。
本発明に係る工具折損検出装置は、着脱可能な工具が装着されてワークを加工する工作ユニットと、前記工具を前記工作ユニットとの間で交換可能に複数貯留し、回転動作によって前記工具を割り出す複数の工具ストッカとを備える工作機械システムの工具折損検出装置であって、当該工具折損検出装置は、各工具ストッカに貯留されているそれぞれ少なくとも1個ずつの前記工具に対して、同時に接近可能な複数の工具接近部を設けたブラケットと、各工具接近部に設けられ、前記工具の折損を検出する非接触式又は接触式の複数の検出器と、前記ブラケットを前記工具の軸線方向に移動させる移動機構とを有することを特徴とする。
このような構成によれば、複数の工具ストッカに貯留されている工具に対して同時に折損検出を行うことができ、さらに工作ユニットで加工中の場合にも工具の折損検出を行うことができる。従って、工具の折損検出を迅速に行うことが可能となり、しかも加工時に検出が可能なことからシステム停止等も可及的に回避することができ、生産効率の向上も図ることができる。
また、前記工具接近部は、前記移動機構によって前記工具に最も接近された位置にある状態で、前記工具ストッカに貯留されている前記工具のうち、最短及び最長の軸線方向長さを持つ工具に干渉しない構造であると、使用される全ての長さの工具の折損検出に同一の工具接近部を対応させることができる。
この場合、前記検出器は、前記工具接近部が前記工具に最も接近された位置から最も離間した位置まで移動された際、前記工具ストッカに貯留されている前記工具のうち、最短及び最長の軸線方向長さを持つ工具の折損を検出可能な位置に固定されていると、使用される全ての長さの工具の折損を確実に検出することが可能となる。
さらに、前記工具接近部は、前記移動機構によって前記工具に最も接近された位置にある状態で、前記工具ストッカが回転された際、該工具ストッカに貯留されている工具に干渉しない構造であると、一方の工具ストッカ側で折損を検出している際であっても、他方の工具ストッカを回転し、例えば工作ユニットへの自動工具交換等を行うことができる。
さらにまた、前記工具接近部は、前記複数の工具ストッカのうち、少なくとも2台の工具ストッカに貯留された前記工具同士が前記回転動作によって最も近接する位置に割り出された状態で対応可能な位置に設置されていると、当該工具折損検出装置を可及的に小型化することができる。
本発明によれば、複数の工具ストッカに貯留されているそれぞれ少なくとも1個ずつの工具に対して同時に対応可能な工具接近部及び検出器を設けたことで、各工具ストッカの工具を同時に折損検出することができ、しかも工作ユニットで加工中の場合にも工具の折損検出を行うことができる。従って、工具の折損検出を迅速に行うことが可能となると共に、加工時に検出が可能なことからシステム停止等も可及的に回避することができ、生産効率の向上も図ることができる。
以下、本発明に係る工具折損検出装置につき、これを搭載した工作機械システムとの関係で好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る工具折損検出装置200を搭載した工作機械システム10の一部切欠斜視図である。図2は、図1に示す工作機械システム10の正面図である。図3は、図1に示す工作機械システム10の側面図である。この工作機械システム10は、ワークWに対してドリル加工、中ぐり加工及びホーニング加工等を行うものである。以下、工作機械システム10の向きを特定するために、図2での左右方向をX方向(X1、X2方向)、高さ方向をY方向(Y1、Y2方向)とし、X方向及びY方向に直交する奥行き方向をZ方向(Z1、Z2方向)(図3参照)とする。X方向及びY方向は、水平面内の所定の一方向であって直交している。
工作機械システム10は、図2に示す正面視で左側(矢印X1側)の第1工作機械10aと、右側(X2側)の第2工作機械10bと、これらの第1工作機械10a及び第2工作機械10bを統合的に且つ協調的に制御するコントローラ12とを有する。さらに、第1工作機械10a及び第2工作機械10bの上方(Y2側)には、着脱可能な工具Tを両機械にそれぞれ対応して複数保持する2台の工具ストッカ(工具ストッカ)80a、80bが設けられると共に、両工具ストッカ80a、80b間に工具折損検出装置200が配置されている。
図1及び図2に示すように、着脱可能な工具が装着されてワークWを加工する工作ユニットを構成する第1工作機械10aと第2工作機械10bとは隣接して平行に設けられており、定盤13、ワーク移動装置14及びフレーム15は共用となっている。これらの定盤13、ワーク移動装置14及びフレーム15は、第1工作機械10a及び第2工作機械10bに専用のものを用いてもよい。なお、本実施形態の場合、第1工作機械10aと第2工作機械10bは同構造であり、以下では第1工作機械10aを代表的に説明する。
第1工作機械10aは、床に固定された定盤13をベースとして構成されている。定盤13はX方向に幅狭で、Y方向に低い形状である。定盤13の上面には、ワーク移動装置14及びフレーム15が取り付けられている。
ワーク移動装置14は、定盤13の上面の正面側(矢印Z1側)に設けられたワークテーブル19a〜19cを備える。該ワーク移動装置14の上方には、ワークテーブル19a〜19c上に載置されたワークWを上部から押圧固定するワーク押圧固定装置17a、17b(図3参照)が設けられている。本実施形態の場合、ワークテーブル19a〜19cは、120°間隔で配置された回転テーブルとして構成される。なお、図1、図2及び図5では、後述する支持体22、回転アーム32等を視認できるように、ワーク押圧固定装置17a、17bを省略して図示している。
図1に示すように、フレーム15には、工具Tを複数貯留(保持)する工具ストッカである工具ストッカ80a、80bと、両工具ストッカ80a、80bに同時に対応可能な工具折損検出装置200とが支持されている。つまり、工具ストッカ80a、80b及び工具折損検出装置200は、工作ユニットである第1工作機械10a及び第2工作機械10bと独立したユニットとして構成されると共に、該工作ユニットを有する加工区の外にあり、後述するプレート15b等によってワークWの加工時の切削屑や切削油から保護されている。
フレーム15は、定盤13の矢印Z方向の両端から上方に延在する4本の支柱15aと、これら支柱15a上部で支えられたプレート15bとを有する。また、フレーム15を構成するZ方向の2本の支柱15aが2組、その2本の支柱15aの間にはシャッター107が設けられ、それぞれの組でシャッター107が設けられる。当該シャッター107はワークWの加工の際、切削屑や切削油が左右に装置外へと飛散することを防止している。シャッター107は、工具TによりワークWへの加工を行う加工主軸36のメンテナンス時等に開放される。
第1工作機械10aは、定盤13の上面に設けられたZ方向に延在する一対のZレール16、16と、Zレール16に案内されてZ方向にスライドするコラム18と、コラム18の正面においてY方向に延在する一対のYレール20、20と、Yレール20に案内されてY方向にスライドする支持体22とを有する(図2参照)。Zレール16上でのコラム18のZ方向位置はZ位置センサ16aによって検出され、Yレール20上での支持体22のY方向位置はY位置センサ20a(図2参照)によって検出され、それぞれコントローラ12に供給される。
コラム18は、定盤13の後方に設けられたZモータ24の作用下にボールねじ機構26を介してZ方向に往復移動する(図3参照)。また、Zモータ24には図示しないロータリエンコーダが取り付けられ、ボールねじ機構26のボールねじの回転角度を該ロータリエンコーダが検出し、コラム18のZ方向位置として前記検出されたボールねじの回転角度が、それぞれのコントローラ12に送信されるように構成してもよい。
支持体22は、定盤13の内部に配置されたYモータ28の作用下にボールねじ機構30を介してY方向に往復移動する(図2参照)。また、Yモータ28には図示しないロータリエンコーダが取り付けられ、ボールねじ機構30のボールねじの回転角度を該ロータリエンコーダが検出し、支持体22のY方向位置として前記検出されたボールねじの回転角度が、それぞれのコントローラ12に送信されるように構成してもよい。なお、コラム18及びYレール20は、Y方向に適度に長い形状であり、支持体22を比較的長距離移動させることができる。
図4に示すように、支持体22は、Z1方向に向いたワークWに臨む鉛直平面(XY平面)内で回転(旋回)する回転アーム32と、該回転アーム32を回転させるアームモータ34と、回転アーム32の遠心方向端部近傍に設けられ、回転アーム32に対して回転自在に支承されてZ1方向を指向する加工主軸36と、該加工主軸36を回転させるスピンドルモータ38とを有する。アームモータ34は、例えば、ダイレクトモータである。支持体22は、枠体40をベースに構成されており、該枠体40の内部にアームモータ34が設けられている。アームモータ34は、枠体40に固定されたステータ34aと、該ステータ34aの内側に設けられた中空のロータ34bとを有する。
回転アーム32は、ロータ34bの矢印Z1側端部に固定されており、アームモータ34の作用下に回転する。支持体22に対する回転アーム32の角度は、角度センサ41(図1参照)によって計測されコントローラ12に供給される。
図4から諒解されるように、回転アーム32はエンドレスに回転が可能であるが、最低限1回転(360度)の回転が可能であればよい。加工主軸36は、回転アーム32の回転中心C1から距離Rだけ離れた箇所に設けられている。
回転アーム32において、加工主軸36が設けられた側と反対側(図4では上側)にはバランサ42が設けられている。バランサ42は、クーラント等の液体が入った液体タンクであり、加工主軸36に取り付けられる工具に応じて、内部の液量を変化させてバランスをとることができる。バランサ42は金属製の錘であってもよい。該バランサ42が設けられている箇所以外の回転アーム32の内部は中空構造となっている。回転アーム32は、支持体22と比較すると相当に軽量であり、回転させたときにも支持体22や第1工作機械10aに対する安定性を損なうことがない。
スピンドルモータ38は矢印Z2方向に突出しており、アームモータ34と同軸となるように、支持体22における枠体40の後面に固定されている。このようにスピンドルモータ38とアームモータ34とを同軸上に配置することで、支持体22をコンパクトなユニットとして構成することができる。すなわち、加工主軸36の軸線上にスピンドルモータ38が存在せず、回転アーム32の中心に近い箇所にスピンドルモータ38があると、前記のバランサ42の質量及び大きさが小さくてすみ、支持体22を全体的にコンパクトにすることができる。
シャフト44は、ロータ34bの中空部を貫通して設けられ、一端がスピンドルモータ38の回転軸に固定され、他端が枠体40から突出して回転アーム32の矢印Z1側の側板まで達している。シャフト44は、回転アーム32の矢印Z1側端部及び矢印Z2側端部、並びに枠体40の矢印Z2側端部の3箇所で、順にベアリング45a、45b及び45cによって軸支されている。
プーリ機構46は、ベアリング45aとベアリング45bとの間でシャフト44に固定された駆動プーリ46aと、加工主軸36の矢印Z2方向端部に固定された従動プーリ46bと、これら駆動プーリ46aと従動プーリ46bとの間に張架されたベルト46cとから構成される。このようにプーリを用いた駆動機構は回転アーム32を軽量化できて好適である。なお、プーリを用いた駆動機構以外にも、例えば、駆動プーリ46aをギアへ置換するとともに、従動プーリ46bをピニオンに置換し、サイレントチェーンを利用した駆動伝達機構を用いてもよい。この場合、ギアとピニオンとの間を複数のギア等を介して駆動力を伝達してもよい。
前記プーリ機構46は、回転アーム32内の中空部に設けられており、所定のテンション機構によってベルト46cの張り調整がなされている。このような構造により、スピンドルモータ38の回転は、シャフト44及びプーリ機構46を介して加工主軸36に伝達される。
加工主軸36は、回転アーム32と一体的に設けられた主軸カバー48内に収納されており、矢印Z1方向の先端部には工具Tが装着されるツールヘッド50が設けられている。また、矢印Z2方向端部には、ツールヘッド50に対する工具Tのクランプ状態を解除して、工具Tを離脱可能にするアンクランプレバー52が設けられている。アンクランプレバー52は、回転中心C1から見て外向きにやや突出する形状であり、アンクランプブロック53(図6参照)によって回転中心C1の方向に押圧されることにより操作され、工具Tをアンクランプすることができる。また、アンクランプレバー52は、前記アンクランプブロック53が離れることにより図示しない弾性体によって元の位置に戻され、ツールヘッド50内の工具Tをクランプすることができる。当然、ツールヘッド50での工具Tのクランプ及びアンクランプは、電動で工具Tをクランプする機構とすることもできる。
回転アーム32の背面側(Z2側)には、ねじ60によって板ばね等からなるディスク62を挟持して回転アーム32を所定位置に固定する固定装置64が設けられている。固定装置64はディスク62の背面側と当接する受け座66と、受け座66との間でディスク62を挟持する押圧片68とから構成される。前記押圧片68は皿ばね70によって挟持方向に付勢されるロッド72先端部に設けられ、皿ばね70に抗してロッド72を前方に押すことでディスク62の挟持状態を解除し、回転アーム32の回転が可能となる。本実施形態の場合、ディスク62を板ばねにて構成したため、ディスク62を挟持した状態で回転アーム32が倒れることがなく、該回転アーム32の回転を確実に阻止することができる。
図1に戻り、プレート15bの上面やや左側(X1側)には、第1工作機械10aに対応し、加工主軸36に着脱自在な複数の工具Tを収納した前記工具ストッカ80aが設けられている。なお、フレーム15において、プレート15bの上面やや右側(X2側)には、第2工作機械10bに対応し、工具ストッカ80aと同機構の工具ストッカ80bが設けられている。以下、工具ストッカ80aを代表的に説明する。
図1〜図3に示すように、工具ストッカ80aは、矢印Z方向に延在する回転軸82と、該回転軸82を駆動するマガジンモータ83と、回転軸82を中心として正面視(図2参照)で約270度の範囲で放射状に設けられた複数の保持アーム84とを有する回転マガジンである。各保持アーム84の先端には工具Tを挟持する略C字状のグリップ(保持器)85が設けられている。グリップ85は弾性体であって、C字の開口部から工具Tを押し込むことにより弾性的に拡開して工具Tが挿入可能となり、挿入された後には閉じて工具Tを挟持・保持することができる。また、保持された工具Tは、C字の開口部から引き抜きが可能である。保持アーム84の数は、例えば16本程度とするとよい。
工具ストッカ80aは、通常時(加工時や非使用時)、保持アーム84のない約90度(保持アーム84が設けられた前記270度の範囲以外)の部分が下向きとされ(図2参照)、全体がプレート15bよりも上方にあるため、コラム18及び支持体22の動作の支障とならない。一方、加工主軸36の工具Tを交換する際には、工具ストッカ80aを回転させて、プレート15bの端から所定の保持アーム84を下方に指向させる(図5参照)。
具体的には、工具Tを保持していない空の保持アーム84を下方に指向させておき、コラム18のZ方向位置を調整した後に、支持体22を上昇させる。これにより、図6に示すように、工具Tが保持アーム84に保持されると共に、アンクランプレバー52がコラム18上部から垂下されたアンクランプブロック53に当接して操作され、工具Tはツールヘッド50に対してアンクランプされる。従って、コラム18を矢印Z2方向に後退させることで、工具Tはツールヘッド50から抜き取られる。
次いで、工具ストッカ80aを回転させて、これから使用する予定の工具Tが保持されている保持アーム84を下方に指向させ、コラム18を矢印Z1方向に進出させる。これにより目的の工具Tがツールヘッド50に挿入されるので、支持体22を下降させることにより、アンクランプレバー52がアンクランプブロック53から離間して工具Tをクランプすることができる。この後、工具ストッカ80aを回転させて、図2に示すように、全ての保持アーム84がプレート15bよりも上方に配置されるように設定する。
工具ストッカ80aと加工主軸36との間では、上記のように途中で工具Tを受け渡すために介在する機構がなく、また保持アーム84は工具Tを直接把持するため、コラム18、支持体22及び回転アーム32の動作作用下に工具Tの着脱操作を直接的に行うことができる。従って、専用の着脱機構等が不要であることから構造が簡素化され、しかも工具の脱着に要する時間が短縮される。
本実施形態に係る工具折損検出装置200は、上記のような工具ストッカ80a、80bの間に配置され(図1及び図2参照)、両工具ストッカ80a、80bにそれぞれ貯留されている1組(各1本ずつ計2本)の工具の折損を略同時に検出するものである。この場合、工具の折損とは、例えば、ドリル等の各種工具の刃先等が加工による焼き付け等によって折れたり、欠けたりした状態を含む。
図7及び図8に示すように、工具折損検出装置200は、略U字状の工具接近部(工具挿入部)202を移動ナット204で連結した略W字状のブラケット206と、ブラケット206をZ方向に延びたレール208に沿って進退させる移動機構210と、ブラケット206及び移動機構210を支持するベース部材211とを有する。
ブラケット206を構成する工具接近部202は、矢印Z方向に延びて対向する一対の壁部材202a、202aの間に工具Tを軸線方向で挿入可能であり、挿入された工具Tを壁部材202a、202aの対向する内壁面側に設けたセンサ(検出器)212で検出可能である。センサ212は、例えば、対向する壁部材202aにそれぞれ投光器及び受光器を設け、当該投光器・受光器間の光軸を工具Tが遮ることで検出する非接触式(光電式)の検出器である。
移動機構210は、ベース部材211上に固定されたモータ214の作用下に、ボールねじ機構216を介して移動ナット204をレール208上でスライドさせ、これによりブラケット206(工具接近部202)を移動させる機構である。
図2及び図8に示すように、工具折損検出装置200は、両工具ストッカ80a、80bの間であって、両工具ストッカ80a、80bに貯留され、保持アーム84を介して旋回されるそれぞれの工具T同士の間が最も近接して距離Daとなる位置(折損検出位置)に対応して設けられている。
ここで、当該工作機械システム10で用いられる工具Tのうち、その軸線方向長さが最短のものを工具TSと称し、最長のものを工具TLと称する。従って、図8は、前記距離Daとなる折損検出位置に、一方の工具ストッカ80aが最短の工具TSを割り出し、他方の工具ストッカ80bが最長の工具TLを割り出した状態を示す一部省略平面図である。
この場合、図8に示すように、工具折損検出装置200では、センサ212の幅(前記投光器及び受光器間の距離)W1、換言すれば壁部材202a間の幅W1が、工具T(TS、TL)の幅(直径、平面視での幅)W2よりも大きく、工具接近部202の軸線方向(Z方向)長さ(深さ)L1が最長の工具TLの軸線方向の長さL2よりも長く設定されている。なお、通常、一対の壁部材202a、202a間の間隔は、センサ212間の幅W1以上に設定されている。従って、工具接近部202は、移動機構210の作用下に進退した際、そのU字の開口内に工具T(TL、TS)を干渉することなく挿入可能である。
図9は、工具ストッカ80a、80bに貯留された工具Tと工具折損検出装置200の工具接近部202(壁部材202a)との配置関係を示す一部省略正面図である。図9では、理解の容易のため、センサ212を省略し、壁部材202a、202a間の間隔を幅W1として図示している。
図9に示すように、工具ストッカ80a、80bの回転中心をC2と称すると共に、該回転中心C2と壁部材202aとの間の距離のうち、近い方の距離をD1と称し、遠い方の距離をD2と称する。また、工具ストッカ80a、80bで旋回される工具Tの旋回軌跡のうち、前記回転中心C2から近い方の旋回軌跡をTr1と称し、遠い方の旋回軌跡をTr2と称し、これら旋回軌跡Tr1、Tr2の回転中心C2を中心とした半径をそれぞれ半径R1、R2と称する。なお、図9では、理解の容易のため、距離D1、D2を回転中心C2からの円弧の半径のように図示しているが、上記のように壁部材202aはY方向に動作しないため、本来的には当該距離D1、D2は壁部材202aと回転中心C2とのX方向での直線距離である。換言すれば、壁部材202aの高さ方向(Y方向)の両端側でX方向距離である距離D1、D2が確保されている。
図9から諒解されるように、工具折損検出装置200では、距離D1と距離D2との間(幅W1部分)を旋回軌跡Tr1、Tr2が通過可能であり、つまり、距離D1が半径R1、R2より小さく(D1<R1<R2)、距離D2が半径R1、R2より大きく(D2>R2>R1)設定されていることが望ましい。このように構成すると、図8に示すように工具接近部202を工具Tから離間させず、図11A及び図11Bに示すように工具Tに接近させた状態であっても、工具ストッカ80a、80bの回転時に工具Tと工具接近部202の壁部材202a(センサ212)とが互いに干渉せず、各機構の駆動制御を一層容易に行うことができる。
以上のように、工具折損検出装置200では、ブラケット206を構成する2つの工具接近部202が、最短及び最長の工具TS、TLに対応可能な長さL1を持つ構造に設定され、さらに、工具ストッカ80a、80bの回転で旋回される工具Tとも干渉しない構造に設定されている。すなわち、工具折損検出装置200は、移動機構210によるブラケット206の進退位置に係わらず、工具ストッカ80a、80bに貯留されている全ての種類の工具Tとの干渉を回避できる干渉回避構造を有している。
次に基本的には以上のように構成される工作機械システム10において、工具折損検出装置200による工具Tの折損検出動作につき、図10のフローチャートを参照しながら説明する。図10は、本実施形態に係る工具折損検出装置200による工具Tの折損検出工程を示すフローチャートである。
先ず、図10のステップS1では、工具ストッカ80a、80bの保持アーム84(グリップ85)に工具Tを保持させる(工具保持工程)。例えば、工作機械システム10の使用開始時であれば、人手等により両工具ストッカ80a、80bの各保持アーム84に対し、ワークWで使用される各種の工具Tを保持させる。また、ワークWへの加工中等であれば、図6に示すようにコラム18及び支持体22等を駆動して、加工主軸36から保持アーム84へと使用後又は不要な工具Tを保持(交換)させる。すなわち、ステップS1は、第1工作機械10aや第2工作機械10bと独立的に構成された工具ストッカ80a、80bにおいて、所望の位置に所望の工具を割り出し可能な状態で多数貯留する工程でもある(工具貯留工程)。
なお、図8及び図9に示すように、工具折損検出装置200は工具Tとの間で上記した干渉回避構造を有している。従って、このような工具Tの工具ストッカ80a、80bでの保持・貯留に際しては、移動機構210によるブラケット206(工具接近部206)のZ方向位置が問題となることはないが、以下では、ブラケット206が工具T側(Z2側)に最も前進した状態で(図11A参照)、上記ステップS1が実行されたものとして説明する。
次いで、ステップS2において、コントローラ12の制御下に、工具ストッカ80a、80bを回転駆動し、折損検出を行う工具Tを前記折損検出位置に割り出す(図8及び図9参照)。すなわち、各工具ストッカ80a、80bにそれぞれ貯留された工具Tからそれぞれ1本ずつを検出対象として、2本の工具Tが互いに最も近接した距離Daとなる位置に割り出しする。これにより、Z2方向に前進された状態の一対の工具接近部202のそれぞれの内側に検出対象の工具Tが挿入された状態となる(図11A参照)。
この場合、工具ストッカ80a、80bでは、工具Tに記された図示しない識別アドレス等により、コントローラ12の制御下に所望の工具Tを容易に且つ迅速に割り出すことができる。換言すれば、コントローラ12は、折損検出位置に割り出される工具Tの正常な状態(折損のない状態)での軸線方向長さを記憶している。
ステップS3では、工具折損検出装置200を駆動して前記折損検出位置に割り出された工具Tの折損状態を確認する。すなわち、図11Aに示す状態から移動機構210を駆動して、図11Bに示すように一対の工具接近部202をZ1方向に後退させる。なお、図11A及び図11Bでは、一方の工具ストッカ80aに保持された工具TSの刃先が折損しているものとして、当該折損した刃先部分を破線で図示している。
この場合、図11A及び図11Bから諒解されるように、センサ212は、工具接近部202が工具T側に最も接近した位置(図11A参照)から、最も離間した位置(図11B参照)まで移動された際、最短の工具TSの先端(刃先)及び最長の工具TLの先端(刃先)を検出できる位置で壁部材202aに固定されている。従って、当該ステップS3では、工具ストッカ80a、80bの回転を停止した状態で、移動機構210の作用下に、上記割り出された工具Tに沿うように且つ当該工具Tから離れるように工具接近部202を後退させることで、センサ212によって両工具ストッカ80a、80bに保持された最短から最長までの全ての長さの工具Tの折損を容易に検出することができる。勿論、検出開始時にブラケット206を後退位置(図8参照)としておき、そこから前進させるようにして検出してもよい。
すなわち、当該ステップS3では、ブラケット206の移動に際し、図示しないリニアセンサ等により、工具T側に最も前進した位置や工具T側から最も後退した位置を原点とした場合の工具接近部202(センサ212)の移動量を求める。なお、折損検出位置に割り出された工具TのZ方向での基端位置が常に一定であることは言うまでもない。
そして、前記求められる移動量と、折損検出位置に割り出した工具Tの正常な状態での軸線方向長さの情報とに基づき、実際に検出した工具Tの先端(刃先)位置が正常な(折損のない)位置範囲にあるか否かを判定する(ステップS4)。例えば、最短の工具TSの場合、図11Aに示すようにセンサ212が配置された状態で刃先が検出されていれば折損がないと判定できるが、図11A中の破線で示すように刃先が折損している場合にはセンサ212が工具TLの刃先を検出できず、折損があると判定する。
ステップS4による判定の結果、折損がないと判定された場合には工具Tは正常であることから、ステップS1やステップS2に戻り、次の工具Tの折損検出等を実施するとよい。一方、折損があると判定された場合には、次にステップS5で図示しないスピーカやランプ等を使って警報を発生する。これにより、操作者に折損が発生したことを迅速に伝達し、折損を生じた工具Tの交換やメンテナンス等を適切に実施することができる。この際、必要に応じてシステムを停止してもよいが、仮に当該折損を生じた工具Tが現在加工中のワークWに使用されない(使用予定がない)場合等には、システムを停止せず、加工を継続すると共に、コントローラ12では折損した工具Tが交換されるまでは当該工具Tを加工主軸36側に装着しない制御を行うことができる。続けて他の工具Tの検出を行う場合には、ステップS1やステップS2に戻ればよい。
なお、上記ステップS1は必ずしも実施する必要はなく、例えば、工具ストッカ80a、80bに保持されている同じ工具Tを連日使用するような場合であって、日々の工作機械システム10による作業開始前の点検動作として上記折損検出動作を行うような場合には、既に貯留された状態にある工具Tを順次検出するとよい。
以上のように、本実施形態に係る工具折損検出装置200によれば、2台の工具ストッカ80a、80bに同時に対応可能な一対の工具接近部202を備え、該工具接近部202を支持したブラケット206を移動機構210によって工具Tの軸線方向(Z方向)に進退させることで工具Tの折損を検出する。すなわち、工具折損検出装置200は、第1工作機械10a等のワークWを工作する工作ユニット側ではなく、工具Tを貯留する工具ストッカ80a、80b側で工具Tの折損を検出する。
従って、例えば、加工主軸36に装着されてワークWへの加工に使用された後、一時的に工具ストッカ80a、80bへと戻された工具Tについて、他の工具Tによる加工が行われている最中に、その折損を確認することができる。このため、当該工具Tに折損が発見されれば、工具ストッカ80a、80b上で迅速に交換することができ、また、当該工具Tによる加工予定が長時間ない場合等にはそのまま放置すると共に、必要に応じて加工主軸36に装着させない制御を行うこともできる。
これにより、工具Tが加工主軸36に装着されて加工に使用される都度、当該工具Tの折損状態を確認することができ、折損した工具Tが加工に使用されることを有効に回避することができる。しかも、工具ストッカ側で折損の検出を行いながらも、工作ユニット側ではワークへの加工を継続することができるため、システムをほとんど停止させる必要がなく、サイクルタイムの短縮とこれによる生産効率の向上も可能となる。
また、工具折損検出装置200は、前記工作ユニットによる加工区の外で工具ストッカ80a、80bに対応して配置されている。このため、ワークWの加工による切削屑や切削油に起因したセンサ212の誤検出を回避することができる。同時に、移動機構210が前記切削屑等の影響を受けることがないため、ブラケット206の移動量制御もより正確に行うことができ、工具Tの折損検出を一層高精度に行うことができる。
さらに、工具折損検出装置200では、当該システムで使用される工具のうち、最短及び最長の工具TS、TLに同時に対応できる前記干渉回避構造を採用している(図8及び図9参照)。このため、両工具ストッカ80a、80bにおいて、異なる種類の工具を略同時に、折損検出することができるので汎用性が高く、しかも一方の工具ストッカ80aで折損検出中に、他方の工具ストッカ80bでは加工主軸36との間での自動工具交換を行うこともでき、工具折損やその検出によるシステム停止等を可及的に回避して、生産効率を一層向上させることができる。
また、工具折損検出装置200は、両工具ストッカ80a、80bに貯留され、保持アーム84を介して旋回されるそれぞれの工具T間が最も近接する距離Daとなる位置(折損検出位置)に対応して設置されている(図8及び図9参照)。このため、工具接近部202を保持するブラケット206を可及的に小型化することができ、これにより移動機構210も低出力且つ小型のもので構成することができる。従って、当該工具折損検出装置200の小型軽量化を図ることができ、設置自由度も高めることができる。
以上、本発明は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
例えば、工具折損検出装置を構成する工具接近部はU字状以外であってもよい。その一例として、図12に示すように、一枚の壁部材202aからなる平板状の工具接近部203を移動ナット204で連結したブラケット207を有する工具折損検出装置200aとして構成することもできる。この場合、工具Tを1デバイスで検出可能なセンサ(検出器)218、例えば、非接触式の近接センサを用いている。このような工具折損検出装置200aでは、装置全体として一層の小型軽量化を図ることができ、しかも工具接近部203が1枚板の平板状であることから図9に示すような干渉回避構造についても設計要素が少なく、極めて容易に構成することができる。
さらに、図13に示すように、工具Tの折損を検出する検出器として、接触式のセンサ220を備えた工具折損検出装置200bとして構成することもできる。該センサ220は、例えば、弾性を持つ接触片220aが工具Tに接触して倒されることにより工具Tを検出する近接スイッチである。
なお、上記実施形態では、工具ストッカが2台の場合を例示したが、勿論3台以上に構成することもできる。例えば、図14に示すように、工具ストッカ80a、80bの上方に逆さ向きに工具ストッカ80cを設置した場合には、当該工具ストッカ80cに対応した工具折損検出装置200cを上記工具折損検出装置200と一体に又は別体に設ければよい。さらに、図15に示すように、工具ストッカ80a〜80cを3台並設した場合には、例えば、一体又は別体とした2台の工具折損検出装置200と共に、さらに一体又は別体とした2台の工具折損検出装置200cを設ければよい。なお、このように3台以上の工具ストッカを設けた場合には、少なくとも2台の工具ストッカについては工具T間が最も近接する前記折損検出位置(図8及び図9参照)に対応するように、いずれか又は全ての工具折損検出装置を設置するとよい。
上記実施形態では、U字状や平板状の工具接近部を例示したが、当該工具接近部は棒状等であってもよく、要は工具Tの折損を検出するセンサを適切に配置できるものであればよい。従って、例えば、工具接近部を筒状に構成することもできるが、この場合、工具ストッカの回転時には当該工具接近部の筒内から工具Tを抜いた状態としておく必要があることは言うまでもない。さらに、工具接近部は、1台の工具ストッカに貯留されている工具について、1本だけではなく2本以上同時に対応可能に構成してもよく、この場合には、例えば、ブラケットに3個以上の工具接近部を設けてもよい。
また、工具折損検出装置を構成する移動機構は、工具接近部を含むブラケットを適切に進退移動させることができればよく、上記のボールねじ機構以外にも、リニア駆動や揺動リンク駆動、ラック・ピニオン駆動等であってよい。
当然、工作ユニットを構成する工作機械は1台であってもよく、この場合、例えば、当該1台の工作機械に対応する工具ストッカを2台としてもよい。
本発明の一実施形態に係る工具折損検出装置を搭載した工作機械システムの一部切欠斜視図である。 図1に示す工作機械システムの正面図である。 図1に示す工作機械システムの側面図である。 図1に示す工作機械システムを構成する支持体及び加工主軸の断面側面図である。 図1に示す工作機械システムにおいて、工具ストッカにより工具交換を行う状態を示す一部断面斜視図である。 図5に示す工具交換をする際のコラム、工具ストッカ及びその周辺部の拡大側面図である。 図1に示す工具折損検出装置の斜視図である。 工具折損検出装置及び折損検出位置に工具を割り出した工具ストッカを示す一部省略平面図である。 工具ストッカに貯留された工具と工具接近部との配置関係を示す一部省略正面図である。 本実施形態に係る工具折損検出装置による工具の折損検出工程を示すフローチャートである。 図11Aは、工具折損検出装置の工具接近部を工具側に移動させた状態を示す一部省略平面図であり、図11Bは、工具折損検出装置の工具接近部を工具側から離間させた状態を示す一部省略平面図である。 本実施形態の第1の変形例に係る工具折損検出装置の斜視図である。 本実施形態の第2の変形例に係る工具折損検出装置及び折損検出位置に工具を割り出した工具ストッカを示す一部省略平面図である。 本実施形態の第3の変形例に係る工具折損検出装置を備える構成を模式的に示す正面図である。 本実施形態の第4の変形例に係る工具折損検出装置を備える構成を模式的に示す正面図である。
符号の説明
10…工作機械システム 12…コントローラ
36…加工主軸 80a〜80c…工具ストッカ
200、200a〜200c…工具折損検出装置
202、203…工具接近部 206、207…ブラケット
210…移動機構 211…ベース部材
212、218、220…センサ

Claims (5)

  1. 着脱可能な工具が装着されてワークを加工する工作ユニットと、前記工具を前記工作ユニットとの間で交換可能に複数貯留し、回転動作によって前記工具を割り出す複数の工具ストッカとを備える工作機械システムの工具折損検出装置であって、
    当該工具折損検出装置は、各工具ストッカに貯留されているそれぞれ少なくとも1個ずつの前記工具に対して、同時に接近可能な複数の工具接近部を設けたブラケットと、
    各工具接近部に設けられ、前記工具の折損を検出する非接触式又は接触式の複数の検出器と、
    前記ブラケットを前記工具の軸線方向に移動させる移動機構と、
    を有することを特徴とする工具折損検出装置。
  2. 請求項1記載の工具折損検出装置において、
    前記工具接近部は、前記移動機構によって前記工具に最も接近された位置にある状態で、前記工具ストッカに貯留されている前記工具のうち、最短及び最長の軸線方向長さを持つ工具に干渉しない構造であることを特徴とする工具折損検出装置。
  3. 請求項2記載の工具折損検出装置において、
    前記検出器は、前記工具接近部が前記工具に最も接近された位置から最も離間した位置まで移動された際、前記工具ストッカに貯留されている前記工具のうち、最短及び最長の軸線方向長さを持つ工具の折損を検出可能な位置に固定されていることを特徴とする工具折損検出装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の工具折損検出装置において、
    前記工具接近部は、前記移動機構によって前記工具に最も接近された位置にある状態で、前記工具ストッカが回転された際、該工具ストッカに貯留されている工具に干渉しない構造であることを特徴とする工具折損検出装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の工具折損検出装置において、
    前記工具接近部は、前記複数の工具ストッカのうち、少なくとも2台の工具ストッカに貯留された前記工具同士が前記回転動作によって最も近接する位置に割り出されたときに折損状態を確認することが可能な位置に設置されていることを特徴とする工具折損検出装置。
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