JP4766633B2 - 電子安定器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、蛍光灯の点灯/消灯を制御するとともに、点灯時の出力電力波形を断続的にすることにより消費電力を抑制する機能を持った電子安定器に関するもので、より具体的には、電源投入の際の出力電力波形の制御の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
良く知られているように、電子安定器は、100%出力となる連続的な電力出力波形はもちろんのこと、断続的な電力出力波形を出力することができる。一時停止する期間を調整することにより、例えば、出力を70%,60%,50%等にすることができる。このように、出力を100%未満にすることにより、単位時間当たりの消費電力が削減でき、省エネルギーとなる。もちろん、消費電力の低下に伴い照度も低下するが、多少暗くても実用上問題ないことが多い。さらに、消費電力を抑えることにより、蛍光灯の寿命を延ばすこともできる。よって、蛍光灯の交換のサイクル期間も長くなるという利点がある。
【0003】
そして、上記した出力の切り替えを行うための制御として、例えば、特開平10−172784号公報に開示された発明がある。この発明は、電子安定器に接続された電源スイッチのON−OFFに基づき、出力を切り替えるようになっている。つまり、電源スイッチのONに伴い電子安定器が動作して蛍光灯を発光させる。電源スイッチのOFFに伴い電子安定器は出力を停止し、蛍光灯を消灯させる。このような通常の制御に加え、電源スイッチのON/OFFが、短時間で繰り返された場合には、出力変更要求と判断し、一時停止させる期間を調整する。例えば、連続的な電力波形と、断続的な電力波形の2段階の切り替えとすると、上記した出力変更要求と判断した場合には、上記した2つの状態を交互に切り替えるように制御する。
【0004】
このように、通常の電源スイッチを利用するので、切り替えのための特別なスイッチが不要となり、既存の電気設備をそのまま使用することができるというメリットを有する。
【0005】
また、消灯時の動作条件、つまり一時停止時間を記憶しておき、次回の電源投入時には、記憶した消灯時の動作条件で、点灯するようにしたものがある。このようにすると、使用者は、一度好みの明るさに調光すると、その後は電源スイッチのON/OFFを操作するだけで常に好みの明るさになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した電子安定器では、以下に示すような問題があった。すなわち、寒冷地や、朝晩の室内が冷え込んだ雰囲気において、消費電力を抑えた省エネモードで電源を投入した場合、完全に点灯するまでに時間がかかったり、点灯ができない等の問題があった。
【0007】
本発明は、上記した背景に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、上記した問題を解決し、省エネを効率的に図るとともに、寒冷地などでも確実に点灯することのできる電子安定器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明に係る電子安定器は、電子安定器本体と、その電子安定器本体の動作条件を設定する制御装置とを備え、前記制御装置は、電源スイッチのON/OFF信号を受け取り、その信号の受信状況に応じて、前記電子安定器本体から出力される電力波形の一時停止時間を制御する機能を備えた電子安定器を前提とする。
【0009】
ここで、周囲温度とは、電子安定器の周囲の温度でもよいし、電子安定器本体の周囲の温度でも良い。また、電子安定器が取り付けられた照明器具の周囲の温度でも良い。好ましいのは、電子安定器本体の周囲温度である。
【0010】
また、一時停止時間は、「0」つまり連続動作を含む。また、一時停止時間の制御は、実施の形態では3段階としたが、2段階或いは4段階以上でも良いし、そのようにステップ的でなく一時停止時間が連続的に変更できるようにしてもよい。
【0011】
そして、前記制御装置は、周囲温度に応じて、電源投入時における前記一時停止時間を決定する機能を備える。すなわち、一時停止時間は、室温(例えば24℃)のときに、所定の照度が得られるように設定されている。周囲温度が低いときに、省エネモードで動作開始すると、十分な照度が得られず暗いままとなったり、最悪の場合には点灯不能となるおそれがある。そこで、本発明では、周囲温度に応じて、電源投入時における一時停止時間を決定するようにしたため、周囲温度が低い場合には、設定された目標一時停止時間に関係なく一時停止時間を短くし、比較的短い時間で所望の照度に達するようにする。なお、電子安定器本体は、例えばレギュレータなど発熱源を有しているため、点灯を継続することにより、室温に関係なく周囲温度は上昇し、照度も明るくなる。
【0012】
ここで本発明は、前記制御装置は、電源投入時の機能として、制御範囲内で前記一時停止時間が最も長い時間である最大省エネモードで動作させ、周囲温度が低く前記最大省エネモードでは適切に動作しない場合には、その周囲温度に応じた前記最大省エネモードの一時停止時間よりも短い一時停止時間で動作開始させ、現在の一時停止時間が前記最大省エネモードの一時停止時間より短い場合に、前記周囲温度の上昇にともない、一時停止時間を前記最大省エネモードの一時停止時間に近づけるように制御する機能を備えた。ここで、最大省エネモードとは、設定された一時停止時間が最も長い時間のことを言う。つまり、照度は低下するものの、消費電力が最小となる。なお、この最大省エネモードは、必要十分な最低限の照度以上が確保されるようにする。
【0013】
このように構成すると、通常は、消灯時の動作条件に関係なく、電源スイッチをONにして点灯した際には、最大省エネモードで動作するので省エネ効果が大きくなる。そして、人間の心理として、1回スイッチを操作して電灯を点灯したならば、再度スイッチ操作をすることなくその初期状態のまま使用することが多いとともに、必要十分な明るさを確保しているため、実用上問題もない。そして、冬季や寒冷地等においては、その最大省エネモードでは、完全に点灯するまでに時間がかかってしまうおそれがあるが、本発明では、係る場合に一時停止時間を短くするので、早期に点灯完了となる。
【0016】
さらに、制御装置は、現在の一時停止時間が目標一時停止時間(最大省エネモードの一時停止時間)よりも短い場合に、周囲温度の上昇にともない、一時停止時間を前記目標一時停止時間に近づけるように制御するようにしたため、点灯状態が継続すると、周囲温度も上昇するので、一時停止時間を長くしても、所望の照度を維持できる。よって、一時停止時間を短くして短時間で所望の照度が得られたならば、一時停止時間を長くし、目標一時停止時間(最大省エネモードの一時停止時間)になるようにする。このとき、一度に目標一時停止時間にしても良いし、段階的に長くしていっても良い。これにより、使用者が望む照度,省エネが迅速に実現できるようになる。
【0017】
さらにまた、前記周囲温度は、前記電子安定器本体が収納された筐体内の温度とするとよい。電子安定器本体は、通常筐体内に収納されている。そして、電子安定器本体自体も発熱するため、筐体内の温度は、筐体外に比べて高くなる。そこで、筐体内の周囲温度に基づいて動作させるのが好ましい。
【0018】
また、本発明では、温度検出手段(温度センサ)は、必須の構成ではなく、例えば、別途検出した温度情報を取得し、その取得した温度情報に基づいて上記した各処理を実行できるようになっていれば良い。
【0019】
もちろん、温度センサを一体に取り付けていた方が、製造・調整が容易であるので好ましい。その場合に、周囲温度が測定できれば温度センサの種類や設置位置は任意である。好ましくは、温度検出手段は、前記電子安定器本体と同一の筐体内に設置することである。すなわち、上記したように、電子安定器本体は、通常筐体内に収納されている。そして、電子安定器本体自体も発熱するため、筐体内の温度は、筐体外に比べて高くなる。そこで、温度センサも筐体内に設置すると、電子安定器本体の周囲温度を正確に測定できるので好ましい。
【0020】
ここで、温度センサを筐体内に収納するとは、温度センサの全体を収納することはもちろんであるが、一部が収納される場合も含む。この場合に、少なくとも、温度の検知部分が筐体内に配置されるようにするとよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の好適な一実施の形態を示している。同図に示すように、電子安定器本体10と制御装置20とを備えている。電子安定器本体10は、電源スイッチ30と蛍光灯などの照明器具31の間に直列に挿入される。そして、その電子安定器本体10の内部は、入力側から順に濾波器11,整流器12,力率制御器13,論理制御器14,発振器15が直列に接続される。論理制御器14と発振器15の後の間に保護回路16を接続する。論理制御器14は、制御装置20から与えられる調光指示に基づき、力率制御器13の出力電圧を制御し、図2(a)に示すような連続的な出力波形と、図2(b),(c)に示すような断続的な出力波形を出力させるように機能する。図2(b),(c)を比較するとわかるように、一時停止時間T1,T2を変えることにより、消費電力並びに照度を変えることができる。当然のことながら、一時停止時間が長いほど、消費電力は少なくなり、照度は小さくなる。なお、各処理部の機能は従来と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
【0022】
さらに、本形態では断続的な出力波形は、一時停止時間を異ならせることにより2種類用意している。これにより、68Wのハイモード(H)と、58Wのミディアムモード(M)と48Wの省エネモード(L)の3段階の調光が可能となっている。なお、ミディアムモードも省エネモードととらえると、48Wの省エネモードが本形態では最大省エネモードとなる。
【0023】
そして、このモード切り替えは、特開平10−172784号などと同様に電源スイッチ30からのON/OFF信号に基づいて行う。つまり、点灯している状態において「OFF」,「ON」を一定の時間(例えば2秒)以内に行われた場合には、モード切り替え命令と判断するようにする。さらに、本形態では、電電投入時は、省エネモード(L)で点灯し、上記した2秒以内で「OFF」→「ON」が行われることによるモード切り替え命令を受けると、ミディアムモード(M)→ハイモード(H)の順に切り替わり、ハイモード(H)の状態でさらにモード切り替え命令を受けると省エネモード(L)に切り替わるようになる。つまり、消費電力の少ないモードからスタートし、順次消費電力の高いモードに移行し、再び最小消費電力のモードに戻るようになる。
【0024】
この判断並びに論理制御器14に対する調光指示は、制御装置20で行われる。つまり、制御装置20は、現在のモードを記憶するモード記憶部を有する。このモード記憶部は、揮発性であり電源のOFFに伴い記憶されたモードは消去される。そして、電源スイッチ30のON/OFF状態を監視する。実際には、電圧が印加されているか否かにより判断する。
【0025】
上記監視の結果、電源スイッチ30が、一定時間以内に「OFF」→「ON」の操作が行われた場合には、モード記憶部に記憶された現在のモードを取得し、上記した切り替えのルールに従って次のモードを決定し、その決定したモードで動作すべき調光指示を出力するようになる。
【0026】
なお、図示の例では電源スイッチ30の出力(商用電源)がそのまま入力されるように表記しているが、これは、「ON/OFF」の状態が入力情報の一つとしてあることを示すために便宜上記載したものである。つまり、制御装置20はCPUなどから構成されるため、平滑,降圧されたり、別途信号を抽出するなど各種の方法により所定レベルの入力信号を生成し、与えるようになる。そして、監視する位置も、電源スイッチ30の直後に限るものではない。
【0027】
さらに、本形態では、温度センサ32を設け、その温度センサ32の出力を制御装置20に与えるようになっている。なお、この温度センサ32は、電子安定器本体10と同一の筐体内に実装しているが、外部に設けてももちろん良い。そして、制御装置20は、周囲温度が低い場合には、設定されたモードに関係なく、ハイモードで動作させ、確実に点灯させ、短時間で所望の明るさになるように制御する。そして、通常、点灯が継続すると、電子安定器本体10自体の発熱により周囲温度が高くなるので、上記した低温時の制御は、電源投入の際に行うようにしている。
【0028】
すなわち、各モードで動作している際の温度に対する照度の相関の一例を示すと、図3に示すようになる。ここで、0℃以上の各温度における照度の下段は、93.7ルクスを100%と置いた場合の比率である。なお、この照度100%の時の消費電力は、省エネモード(L)が47.3Wとなっているが、これは20℃の時の消費電力であり、24℃になると、上記したように48Wになる。これは、他のモードにおいても同様である。
【0029】
図から明らかなように、温度が低いほど照度は低い。また、同じ照度であっても、温度が低いほど消費電力は高くなる。つまり、例えば、15℃の時の省エネモード(L)では、照度は80.8%で消費電力は44.9Wとなっているが、ミディアムモード(M)でほぼ同等の照度が得られる10℃では、79.8%で49.0Wかかっている。当然のことながら、同じ温度の場合には、ハイモードが最も明るくなる。さらに、消費電力が高いほうが発熱量も多くなり、短時間で周囲温度を上昇させることができる。
【0030】
従って、例えば温度が0℃に着目すると、省エネモード(L)では照度は29.5%と暗く、照明として必要な明るさが得られず、消費電力も39.0Wと低いので、周囲の温度上昇カーブも緩やかとなる。これに対し、ハイモード(H)では、既に照度は47.7%と半分近くまで達し、消費電力も、50.9Wと高い。よって、温度上昇カーブも急峻となり、短時間で温度も高くなる。このように温度が高くなると、図から明らかなようにどのモードでも十分な明るさが得られる。
【0031】
そこで、低温度の場合には、ハイモードで稼動させ、例えば照度が100%を超える10℃(安全をとって12.5℃)に温度が上昇したならば、一段低いミディアムモードに切り替えて動作させる。係る温度の場合、モード切り替えにより照度はいったん低下するものの、消費電力は50%程度あるのでさらなる温度上昇が行われ、照度も増加する。そして、ミディアムモードにおいても照度が100%を超える15℃(安全をとって17.5℃)に温度が上昇したならば、省エネモードに切り替える。係る処理を行うことにより、短時間で温度上昇を行い、省エネモードに移行することができる。しかも、電源投入の直後から比較的明るく点灯させることができる。
【0032】
そして、上記した処理を行うための制御装置20の具体的な機能は、図4,図5に示すフローチャートのようになっている。すなわち、電源投入される(ST1)と、温度センサ32の出力から周囲温度を取得し、その周囲温度がしきい値以下か否かを判断する(ST2)。なお、電源投入か否かは、前回の電源OFFからの経過時間が一定時間以上経過している場合に電源投入と判断する。具体的には、後述するように電源がOFFになってもオフディレイ等により一定期間はCPUが動作するようになっている。従って、係るオフディレイ時間も経過し、CPUつまり制御装置20自体が動作停止しているときに電源供給された場合には、電源投入と判断する。また、しきい値としては、例えば0℃などを設定することができる。
【0033】
周囲温度がしきい値よりも高い場合には、ステップ3に進み、正常動作を行う。つまり、論理制御器14に対しては、調光指示として省エネモードを指示し、モード記憶部に現在の動作モードである「省エネモード」を記憶する(ST3,ST4)。
【0034】
次いで、電源スイッチ30がOFFになるのを待つ(ST5)。そして、電源スイッチ30がOFFになったならば、タイマーをスタートさせ、タイムアップ(2秒経過)するまでに電源スイッチ30がONになったか否かを判断する(ST6,ST7)。そして、タイムアップした場合には、そのまま終了する。つまり、照明は消灯する。
【0035】
一方、タイムアップする前に電源スイッチがONになった場合には、ステップ8に進み、現在のモードを取得する。そして、モード切り替えルール(L→M→Hと順次高くし、Hの次はLに戻す)にしたがい、次のモードを決定する(ST9)。最初は省エネモード(L)から開始しているので、次はミディアムモード(M)となる。次いで、論理制御器14に対しては、調光指示としてその決定したモードを指示する(ST10)。
【0036】
その後、ステップ4に戻り、その指示したモードをモード記憶部に格納する。以後、上記処理を繰り返し実行することにより、電源スイッチ30の操作に応じた調光が行われる。
【0037】
一方、ステップ2で周囲温度がしきい値以下と判断された場合には、ステップ11に飛び、論理制御器14に対し、調光指示としてハイモードを指示する。そして、周囲温度を監視し、第1基準温度(例えば12.5℃)を超えるのを待つ(ST12)。そして、第1基準温度以上になると、論理制御器14に対し、調光指示としては、ミディアムモードを指示する(ST13)。
【0038】
次いで、周囲温度を監視し、第2基準温度(例えば17.5℃)を超えるのを待つ(ST14)。そして、第2基準温度以上になると、ステップ3に戻り、通常の動作に移行する。つまり、論理制御器14に対し、調光指示として省エネモードを指示する。以後の処理は、上記したものと同様である。
【0039】
図6,図7は、本発明の第2の実施の形態の要部を示している。すなわち、上記した第1の実施の形態では、電源投入時は、省エネモードからスタートするようにしたが、本形態では、電源消灯時のモードを記憶しておき、その記憶したモードで動作開始するようにしている。
【0040】
具体的には、モード記憶部として不揮発性メモリを使用するか、消灯後も、モード記憶部に対して電源供給を継続するようにする。そして、制御装置20の機能を図6,図7に示すフローチャートのようにする。
【0041】
すなわち、電源が投入されたならば、モード記憶部をアクセスし、記憶されたモード、つまり、消灯時に動作していたモードを取得する(ST20,ST21)。次いで、周囲温度がしきい値以下か否かを判断する(ST22)。この判断基準となるしきい値は、例えば現在のモードに合わせて設定するようにしても良いが、本形態では第1実施の形態と同様に、省エネモードに合わせて一定の値とした。すなわち、仮に現在のモードがハイモードで、現在の周囲温度がハイモード用のしきい値以上とすると、ステップ22でNoとなり、通常の制御に移行するが、このとき、使用者が電源スイッチ30を操作して省エネモードに切り替えてしてしまうと、その後使用者がハイモードに再度切り替えない限り省エネモードのままとなり、完全に点灯するまでに時間がかかったり、点灯不能となるおそれがある。そこで、省エネモードで動作可能な温度以下の場合には、通常の制御に移行しないようにした。
【0042】
一方、周囲温度がしきい値よりも高い場合には、ステップ23に進み、論理制御器14に対し、調光指示として取得した現在のモードを指示する(ST23)。以後は、上記した第1の実施の形態と同様に、一定の時間以内に「OFF」,「ON」のスイッチ操作があったか否かを判断し(ST24〜ST26)、あった場合には、モード切り替えのための調光指示を論理制御器14に与え、その指示したモードをモード記憶ヘ格納する(ST27〜ST30)。
【0043】
一方、電源投入時の周囲温度がしきい値以下の場合には、ステップ31に飛び、論理制御器14に対し、調光指示としてハイモードを指示する。そして、周囲温度を監視し、第1基準温度(例えば12.5℃)を超えるのを待つ(ST32)。そして、第1基準温度以上になると、モード記憶部に格納されたモードを取得し、それがハイモードか否かを判断する(ST33)。そして、ハイモードでない場合には、論理制御器14に対し、調光指示としてはミディアムモードを指示する(ST34)。
【0044】
次いで、周囲温度を監視し、第2基準温度(例えば17.5℃)を超えるのを待つ(ST35)。また、モード記憶部に記憶されたモードがハイモードの場合には、モード切り替えをすることなく第2基準温度(例えば17.5℃)を超えるのを待つ(ST35)。そして、第2基準温度以上になると、ステップ23に戻り、通常の動作に移行する。つまり、論理制御器14に対し、調光指示としてモード記憶部に記憶された現在のモードを指示する。以後の処理は、上記したものと同様である。
【0045】
なお、本発明の電子安定器は、1つの電源スイッチ30に対して1個の電子安定器を接続するものでも良いし、図8に示すように、1つの電源スイッチ30に、複数の電子安定器40を接続し、電源スイッチ30から与えられる調光指示に基づき、同時に多数の照明器具31を調整し、一斉に調光制御を行うようにすることもできる。
【0046】
なおまた、上記した実施の形態では、3段階に切り替えるようにしたが、これに限ることはなく、任意の切り替えが可能である。さらにまた、切り替え時のワット数も任意である。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る電子安定器では、温度センサからの出力信号を受け、温度が低いときには、一時停止する時間を短くするようにしたため、省エネを効率的に図るとともに、寒冷地などでも確実に点灯することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子安定器の第1の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】論理制御器の作用を説明する図である。
【図3】本発明の動作原理を説明する図である。
【図4】制御装置の機能を説明するフローチャートの一部である。
【図5】制御装置の機能を説明するフローチャートの一部である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の要部である制御装置の機能を説明するフローチャートの一部である。
【図7】本発明の第2の実施の形態の要部である制御装置の機能を説明するフローチャートの一部である。
【図8】本発明を用いた一斉調光制御を説明する図である。
【符号の説明】
10 電子安定器本体
11 濾波器
12 整流器
13 力率制御器
14 論理制御器
15 発振器
16 保護回路
20 制御装置
30 電源スイッチ
31 照明器具
32 温度センサ
40 電子安定器

Claims (2)

  1. 電子安定器本体と、その電子安定器本体の動作条件を設定する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、電源スイッチのON/OFF信号を受け取り、その信号の受信状況に応じて、前記電子安定器本体から出力される電力波形の一時停止時間を制御する機能を備えた電子安定器であって、
    前記制御装置は、電源投入時の機能として、制御範囲内で前記一時停止時間が最も長い時間である最大省エネモードで動作させ、周囲温度が低く前記最大省エネモードでは適切に動作しない場合には、その周囲温度に応じた前記最大省エネモードの一時停止時間よりも短い一時停止時間で動作開始させ、現在の一時停止時間が前記最大省エネモードの一時停止時間より短い場合に、前記周囲温度の上昇にともない、一時停止時間を前記最大省エネモードの一時停止時間に近づけるように制御する機能を備えたことを特徴とする電子安定器。
  2. 前記周囲温度は、前記電子安定器本体が収納された筐体内の温度であることを特徴とする請求項1に記載の電子安定器。
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