JP4765494B2 - 音響信号処理装置 - Google Patents
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Description
そして、このような要求に対応するための技術としては、例えば特許文献1や2に記載の技術が知られている。
特許文献2には、電子機器の操作装置において、初期化用の操作子を操作しながらあるパラメータを設定するための操作子を操作した場合に、そのパラメータの値を所定の初期値に設定するようにすることが記載されている。
これは、パラメータの値が初期値に変更された際に、音響信号処理装置から大きなレベルの信号が出力され、出力につながれた別の音響機器が破損するような事態を防止するためである。従って、初期値を上記のような値に定めることには、大いに意義がある。
しかし、上述した従来の方式では、パラメータの値を初期値に設定することは簡単な操作でできるものの、パラメータの値を初期値と異なる値に設定するためには、操作子に適切な操作量の操作を行って値を設定する必要があり、注意深い操作が必要であるという問題があった。
まず、この発明の音響信号処理装置の実施形態であるデジタルミキサの構成について説明する。
図1はそのデジタルミキサの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、このデジタルミキサ10は、CPU11,フラッシュメモリ12,RAM13,外部機器入出力部(I/O)14,PC(パーソナルコンピュータ)I/O15,タッチスクリーン16,その他表示器17,電動フェーダ18,その他操作子19,波形I/O20,信号処理部(DSP)21を備え、これらがシステムバス22によって接続されている。そして、複数の入力チャンネル(ch)から入力する音響信号に対して種々の信号処理を施して複数の出力chから出力する機能を有する。
フラッシュメモリ12は、CPU11が実行する制御プログラム等を記憶する書き換え可能な不揮発性記憶手段である。
外部機器I/O14は、種々の外部機器を接続し入出力を行うためのインタフェースであり、例えば外部のディスプレイ、マウス、文字入力用のキーボード、操作パネル等を接続するためのインタフェースが用意される。そして、本体の表示器や操作子をごく単純な構成にしたとしても、これらの外部機器を活用することによりパラメータの変更/設定や動作指示を行うことができるようにすることも考えられる。
PCI/O15は、PCと通信を行うためのインタフェースであり、例えばUSB(Universal Serial Bus)方式のインタフェースとしたり、イーサネット(登録商標)による通信を行うためのインタフェースとすることができる。
その他表示器17は、CPU11による制御に従って種々の情報を表示するタッチスクリーン16以外の表示手段であり、例えば、発光ダイオード(LED)や小型のLCDによって構成することができる。あるいは、操作子にLEDを埋め込むような構成も可能である。
その他操作子19は、デジタルミキサ10に対する操作を受け付けるための電動フェーダ18以外のものであり、種々のキー、ボタン、ダイヤル、スライダ等によって構成することができる。
また、DSP21は、1対のステレオ(ST)バスと、16本の混合(MIX)バスを有し、入力chに入力した信号を、パラメータの設定内容に従って各バスに送出すると共に、同じバスに入力された信号同士をミキシングすることができる。
そして、これらのバスの出力は、対応する出力chから出力されるが、出力経路についても、入力時の場合と同様に、出力パッチによりDSP21の出力chと波形I/O20の出力ポートとを対応付けるようにしている。
この図に示すように、DSP21での信号処理は、入力パッチ33,入力ch40,STバス60,MIXバス70,ST出力ch81,MIX出力ch82,出力パッチ34を有する。
そして、DSP21においては、32chある入力ch40にそれぞれ、波形I/O20に設けたアナログ入力ポート31及びデジタル入力ポート32のいずれかをパッチ(結線)し、各入力chでは、パッチされたポートから入力する信号に対してアッテネータ,イコライザ等により信号処理を行った後、STバス60及び16系統のMIXバス70のうちの任意のバスに対して処理後の信号を送出する。すなわち、この送出は、入力ch40とバスの組み合わせ毎にオンオフすることが可能である。
なお、DSP21に設けるこれらの各部による信号処理の内容は、カレントメモリ中の動作データに含まれる所定のパラメータの値を設定することにより制御可能であり、また、各部の機能は、ソフトウェアによって実現してもハードウェアによって実現してもよい。
図3に示す通り、各入力ch40には、アッテネータ41,イコライザ42,コンプレッサ43,フェーダ44,オンスイッチ45を設けている。また、その先の、STバス60に信号を入力する経路にはパン46及びSTセンドスイッチ47,47を設け、各MIXバス70に信号を入力する経路には、プリ/ポスト(PRE/POST)スイッチ51,センドレベルフェーダ52,センドオンスイッチ53を設けている。
MIXバス70へは、PRE/POSTスイッチ51がPOST側であれば、フェーダ44及びオンスイッチ45の後の信号が入力される。PRE/POSTスイッチ51がPRE側であれば、コンプレッサ43とフェーダ44の間の信号が入力される。
なお、以上のような入力ch40や各バスを始めとするDSP21の機能は、専用のハードウェアによって実現しても、汎用のCPUに適当なソフトウェアを実行させることにより実現しても、これらを組み合わせて実現してもよい。
図4は、そのコンソールの概略構成を示す図である。
デジタルミキサ10は、図4に示すような構成のコンソール100を有しており、この上に、図1でタッチスクリーン16,その他表示器17,電動フェーダ18,その他操作子19として示した構成要素を設けている。
これらは、概ね機能毎にまとめて設け、タッチスクリーン16以外では、割当chストリップ部101,初期値設定スイッチ102,標準値設定スイッチ103,レイヤ選択操作部104,各種操作子105として設けている。
初期値設定スイッチ102は、パラメータの値を初期値に変更する指示を行うための第1の操作子であり、その詳細な機能については後述する。
なお、初期値は、デジタルミキサ全体やその一部の構成要素をリセットしたときに、カレントメモリの動作データのうちのそのリセットされた部分に対応する部分のパラメータに書き込まれる値であって、初期値を設定すると、コンプレッサやイコライザ等の信号処理要素の特性はリニアないしフラットになり、入力chや出力chの出力レベルを決めるレベル調整要素は絞られ、その他のレベル調整要素は後述する標準値の場合と同じ値でスルーされる。カレントメモリに記憶された動作データに含まれる全てのパラメータの各々について、メーカーにより初期値が定められている。
なお、標準値は、標準的な使い方においてデジタルミキサの各構成要素に信号を流すように設定する場合に各レベルデータとして設定される値であって、具体的には、メーカーがデジタルミキサの特性の公称スペックを与えるレベルとして指定した値(ノミナル値と呼ばれる)である。すなわち、カレントメモリに記憶された動作データに含まれる全パラメータのうち、レベルデータについてのみ標準値が決められている。
レイヤ選択操作部104は、割当chストリップ部101をどのchに割り当てるかを定めるレイヤの選択を受け付けるための操作子を有する操作部である。
各種操作子105は、上述したもの以外の操作子である。
この図に示すように、割当chストリップ部101には、8つのchストリップ110を設け、各chストリップ110により、それぞれ1ch分のパラメータの値を設定できるようにしている。そして、各chストリップ110は、ロータリーエンコーダ111,選択スイッチ112,レベルメータ113,オンスイッチ114,電動フェーダ18を備えている。
レベルメータ113は、対応するchにおける処理対象の信号のレベルを表示する表示手段である。chのどの部分の信号のレベルを表示するかを選択できるようにしてもよい。
電動フェーダ18は、つまみ115の位置に応じて対応するchの信号レベル(例えばchストリップ110が入力chに割り当てられている場合には、図3に示したフェーダ44におけるレベルの調整内容)を設定するための操作子であり、レベル操作子である。つまみ115をモータ等により駆動可能であることは、上述の通りである。
この図に示すように、レイヤ選択操作部104には、入力ch選択部121,MIX出力ch選択部122,ST出力ch選択部123を設けている。
そして、入力ch選択部121には、32の入力ch30を8つずつに分け、1〜8番目,9〜16番目,17〜24番目,25〜32番目の入力chを割当chストリップ部101に割り当てるレイヤを選択するための4つの操作子を設けている。
ST出力ch選択部123には、ST出力ch81を構成するLとRの出力chを割当chストリップ部101に割り当てるレイヤを選択するための操作子を設けている。
そして、これらの操作子により、割当chストリップ部101に割り当てるchを定めるレイヤを、排他的に選択することができる。
まず、図7に、入力ch画面の表示例を示す。
この入力ch画面200は、入力ch40における信号処理に使用するパラメータとして現在設定されている内容を表示し、また設定に関する操作を受け付けるためのGUI画面である。そして、レイヤ選択操作部104の入力ch選択部121においていずれかのレイヤが選択されると、そのレイヤによって割当chストリップ部101に割り当てる入力chに関する入力ch画面200を、タッチスクリーン16に表示させるようにしている。図7には、1〜8番目の入力chを割り当てた場合の画面例を示している。
周波数特性ブロック212は、図3に示したイコライザ42の周波数特性を、パラメータの現在値に基づいてグラフで表示するブロックである。アッテネータ41もこのブロックに属しているが、ここでは、そのパラメータに関する表示は行われていない。
ダイナミクスブロック213は、図3に示したコンプレッサ43のパラメータであるスレッショルドの値を表示すると共に、リアルタイム値である入力レベルとゲインのリダクション量をグラフ表示するブロックである。
また、これらの各ブロックについては、タッチスクリーン16においてブロック内にタッチ操作があった場合、タッチスクリーン16に、操作されたブロックと対応する別のGUI画面を表示させるようにしており、この点では各ブロックも操作子であると言える。この点については後述する。
さらに、タッチスクリーン16においてつまみ218にタッチ操作があった場合、上記のつまみ215の場合と同様、ロータリーエンコーダ111につまみ218を割り当て、ロータリーエンコーダ111によってそのつまみと対応するパラメータの値を設定できるようにしている。
図8に、そのダイナミクス画面の表示例を示す。
デジタルミキサ10においては、上述した入力ch画面200において、いずれかのchスロットのダイナミクスブロック213にタッチ操作があった場合、タッチスクリーン16に、図8に示すようなダイナミクス画面300をポップアップ表示させる。このとき、タッチ操作があったchスロットと対応するchの位置に、カーソル320を表示させる。
つまみ313は、マーク313aの位置及びその下の数字により、コンプレッサ43について設定できるパラメータのうち1つの値を表示する。どのパラメータの値を表示するかは、図示しないメニュー等により設定可能であり、ここでは、つまみ313の下に表示されているように、「THRESHOLD」の値を表示している。
また、ダイナミクス画面300が表示されている状態では、つまみ313がロータリーエンコーダ111に割り当てられ、ロータリーエンコーダ111によってそのつまみと対応するパラメータの値を設定できるようにしている。
クローズボタン315は、ダイナミクス画面を閉じて入力ch画面200に戻る指示を受け付けるためのボタンである。
コピーボタン316は、カーソル320が表示されているchにおける、アッテネータ41及びコンプレッサ43に関するパラメータの値を、コピーバッファにコピーする指示を受け付けるためのボタンである。
ペーストボタン317は、コピーバッファにコピーしたパラメータの値を、カーソル320が表示されているchにおける、アッテネータ41及びコンプレッサ43に関するパラメータの値として設定する指示を受け付けるためのボタンである。
形式選択ボタン319は、ダイナミクス画面の表示形式を、図8に示したように8ch分の表示を行う形式にするか、次に図9に示すように1ch分の表示を行う形式にするかの選択を、択一的に受け付けるためのボタンである。また、表示の色、濃さ、模様等により、どちらが選択されているかの表示も行うようにしている。
また、ダイナミクス画面400が表示されている状態では、5つのつまみ402がそれぞれロータリーエンコーダ111に割り当てられ、ロータリーエンコーダ111によってそのつまみと対応するパラメータの値を設定できるようにしている。また、切り替えボタン401により、つまみ402により設定する項目を切り替えることができる。
また、ここではダイナミクス画面について説明したが、デジタルミキサ10においては、ch名ブロック211や周波数特性ブロック212についても、同様な趣旨の画面を用意し、パラメータの値の表示や設定指示の受け付けを行うことができるようにしている。このような画面が用意されているブロックについては、入力ch画面200においてブロックの枠の左上に下向きの三角を表示してその旨を示している。
まず、図10に、コンソール100のロータリーエンコーダ111が操作された場合の処理のフローチャートを示す。
CPU11は、ロータリーエンコーダ111が操作された場合に、図10のフローチャートに示す処理を開始する。
そして、ここでロータリーエンコーダ111単独の操作であれば、カレントデータに記憶された動作データに含まれているパラメータであって、タッチスクリーン16に表示しているつまみのうちの、操作されたロータリーエンコーダに割り当てられているつまみによって設定するパラメータ、すなわち操作されたロータリーエンコーダと対応するパラメータ、の値を、操作内容に応じて変更する(S12)。
また、標準値設定スイッチ103が押下されていれば、操作されたロータリーエンコーダと対応するパラメータがレベルデータである場合には(S16)、カレントメモリ中のそのパラメータの値を所定の標準値に変更する(S17)。
そして、これらのいずれの場合も、パラメータの値の変更内容に応じて画面の表示を更新して(S13,S15,S18)、処理を終了する。
一方、ステップS16でレベルデータでなかった場合にはそのまま処理を終了する。
以上の処理において、CPU11は、ステップS12では値変更手段として、ステップS14では初期化手段として、ステップS17では標準化手段としてそれぞれ機能する。
CPU11は、レイヤ選択操作部104でレイヤ選択操作がなされた場合、図11のフローチャートに示す処理を開始する。
そして、選択操作されたレイヤを割り当てchストリップ部101による制御対象として設定し(S21)、選択されたレイヤに属するchのパラメータの値に応じて、割当chストリップ部101における選択スイッチ112,オンスイッチ114のオン/オフ表示や電動フェーダ18のつまみ115の位置等の状態を制御する(S22)。その後、選択されたレイヤに属するchに関するGUI画面をタッチスクリーン16に表示させて処理を終了する(S23)。
以上の処理により、レイヤの切り替えを行うことができる。
CPU11は、電動フェーダ18が操作された場合、図12のフローチャートに示す処理を開始する。そして、選択されているレイヤにおける、操作されたフェーダと対応するフェーダレベルの値を、操作後のつまみ115の位置に応じた値に変更して(S31)処理を終了する。
すなわち、電動フェーダ18が操作された場合には、初期値設定スイッチ102や標準値設定スイッチ103の押下有無に関わらず、フェーダレベルの値をつまみ115の位置に応じた値に変更するようにしている。また、以上の処理において、CPU11は値変更手段として機能する。
CPU11は、オンスイッチ114が操作された場合、図13のフローチャートに示す処理を開始する。
そして、この操作時に、図10のステップS11の場合と同様、初期値設定スイッチ102や標準値設定スイッチ103が押下されている状態か否かを判断する(S41)。
そして、ここでオンスイッチ114単独の操作であれば、操作されたスイッチと対応するchのオンスイッチ45のオン/オフを示すパラメータの値を反転させ(S42)、パラメータの値の変更内容に応じてスイッチの点消灯を制御して(S43)、処理を終了する。すなわち、この場合は、通常のオンスイッチ114の機能に係る処理を行う。
この場合において、オンスイッチ114が第3の操作子であり、CPU11は、ステップS42では値変更手段として、ステップS44では初期化手段として、ステップS46では標準化手段としてそれぞれ機能する。
CPU11は、タッチスクリーン16において、表示中のつまみの位置へのタッチ操作を検出した場合、図14のフローチャートに示す処理を開始する。
そしてまず、タッチ操作のあったつまみ及び他chの対応するつまみをロータリーエンコーダ111に割り当てる(S51)と共に、カーソルを、タッチ操作のあったつまみ及び他chの対応するつまみに移動させる(S52)。ここでいうカーソルは、例えば入力ch画面200のカーソル216ように、ロータリーエンコーダ111に割り当てたつまみを示すものである。
そして、ここで単独のタッチ操作であれば、そのまま処理を終了する。
一方、初期値設定スイッチ102が押下されていれば、タッチ操作があったつまみと対応するパラメータの値を所定の初期値に変更する(S54)。
そして、これらのいずれの場合も、パラメータの値の変更内容に応じて画面の表示を更新して(S55,S58)、処理を終了する。
一方、ステップS56でレベルデータでなかった場合にはそのまま処理を終了する。
以上の処理において、CPU11は、ステップS54では初期化手段として、ステップS57では標準化手段としてそれぞれ機能する。
CPU11は、タッチスクリーン16において、表示中のブロック(周波数特性ブロック212,ダイナミクスブロック213等)の位置へのタッチ操作を検出した場合、図15のフローチャートに示す処理を開始する。
そしてまず、図10のステップS11の場合と同様、タッチ操作の時点で初期値設定スイッチ102や標準値設定スイッチ103が押下されている状態であったか否かを判断する(S61)。
一方、初期値設定スイッチ102が押下されていれば、操作されたブロックに関する全パラメータ、すなわち操作されたブロックに係るGUI画面あるいはその下位のGUI画面で設定可能な全パラメータ、の値を、所定の初期値に変更する(S63)。
そして、これらのいずれの場合も、パラメータの値の変更内容に応じて画面の表示を更新して(S64,S66)、処理を終了する。
以上の処理において、CPU11は、ステップS63では初期化手段として、ステップS65では標準化手段としてそれぞれ機能する。
CPU11は、タッチスクリーン16において、表示中のボタンの位置へのタッチ操作を検出した場合、図16のフローチャートに示す処理を開始する。
そしてまず、図10のステップS11の場合と同様、タッチ操作の時点で初期値設定スイッチ102や標準値設定スイッチ103が押下されている状態であったか否かを判断する(S71)。
また、ステップS71で標準値設定スイッチ103が押下されていた場合には、そのまま処理を終了する。ボタンはレベルデータの設定に用いられることがないので、ここでは、そのボタンが制御するパラメータがレベルデータであるか否かを判定する必要がない。
また、以上の処理において、CPU11は、ステップS72では値変更手段として、ステップS74では初期化手段としてそれぞれ機能する。
すなわち、初期値設定スイッチ102を押下しながら割当chストリップ部101の操作子を操作したり、タッチスクリーン16に表示された画面のブロックや操作子にタッチ操作したりすることにより、操作した操作子やブロックと対応するパラメータの値を所定の初期値に変更できるようにすると共に、標準値設定スイッチ103を押下しながら割当chストリップ部101の操作子を操作したり、タッチスクリーン16に表示された画面のブロックや操作子にタッチ操作したりすることにより、操作した操作子やブロックと対応するパラメータがレベルデータであれば、そのパラメータの値を所定の標準値に変更できるようにすることができる。
そして、このことにより、任意のパラメータを簡単な操作で初期値に設定することができると共に、レベルデータについては、簡単な操作で初期値と標準値のいずれの値にも設定することができる。
また、この初期値は、どのような状態から初期値に戻しても予期せぬ大レベルの信号が流れて接続相手の装置が破損等することがないように定めることが一般的である。そしてこのため、レベルデータのうち入力ch40,出力ch81,82からの出力信号のレベルを調整するパラメータについては、−∞dBとして信号を通さないような値とされる。具体的には、入力ch40のフェーダ44とセンドレベルフェーダ52及び図示を省略した出力chのフェーダのレベルの初期値が−∞dBとされている。
これらの初期値と標準値は、どちらもパラメータの値の編集過程においてよく使用される値である。一般的に、入力ch40や出力ch81,82において、ある経路に信号を供給しない場合はその出力のレベル制御要素に−∞dBを設定し、信号を供給する場合はとりあえず最初の値として0dBを設定する。
従って、デジタルミキサ10のように、レベルデータについては、簡単な操作で初期値と標準値のいずれの値にも設定できるようにすることにより、パラメータ編集の操作性を大きく向上させることができる。
また、図15を用いて説明したように、ブロック単位での設定も可能とすれば、操作性を更に向上させることができる。そして、この場合でも、レベルデータ以外のパラメータについては、標準値設定スイッチ103を押下しながらの操作子操作に応じて値を変更しないようにすれば、ユーザが安心して操作を行うことができる。
これは、フェーダレベルの値が変更された場合に、電動フェーダ18のつまみ115を変更後の値と対応する位置に移動させるようにしているため、つまみ115が操作された場合にフェーダレベルを初期値や標準値に設定するとすると、その時点でつまみ115を駆動して変更後の値と対応する位置に移動させることになり、不自然な動作となってしまうので、これを回避するためである。
従って、一部のレベルデータについて、初期値と標準値が同じ値となることもあり得る。ただし、「その他の信号処理要素」につき、初期値と標準値の値を揃える必要はない。
例えば、上述した実施形態では、レベルデータについて、初期値を−∞dB、標準値を0dBとする例について説明したが、これら以外の値であってもよい。すなわち、初期値が−10dBや−20dBといった値であってもよいし、標準値が−10dB、−5dBあるいは+5dBといった値であってもよい。
特に、標準値については、ユーザがパラメータ毎に自由に定められるようにしてもよい。
また、初期値設定スイッチ102や標準値設定スイッチ103の機能を、他の機能を有する操作子に併せて設け、複数の機能の操作子として兼用できるようにしてもよい。さらに、初期値設定スイッチ102や標準値設定スイッチ103の機能を、任意のあるいは特定の操作子に割り当てることができるようにしてもよい。
また、図14に示した処理において、タッチ操作が単独で行われた場合のみ、ステップS51のロータリーエンコーダの割り当てと、ステップS52のカーソルの移動の処理を行うようにしてもよい。
また、図15のステップS62において、図8に示したような8ch分の表示を行うGUI画面ではなく、図9に示したような1ch分の表示を行うGUI画面を表示させるようにしてもよい。
従って、操作性の高いデジタルミキサを提供することができる。
Claims (3)
- 複数のレベルデータを含む動作データを記憶するカレントメモリと、
前記カレントメモリに記憶された動作データに基づいて入力する音響信号を処理して出力する信号処理手段と、
前記各レベルデータを設定するための複数のレベル操作子と、
前記複数のレベル操作子とは異なる第1及び第2の操作子と、
前記複数のレベル操作子の少なくとも1つが前記第1及び第2の操作子のいずれも操作されていない時に操作された場合に、そのレベル操作子と対応する前記カレントメモリ中のレベルデータの値をそのレベル操作子の操作量に応じて変更する値変更手段と、
前記複数のレベル操作子の少なくとも1つが前記第1の操作子を操作しながら操作された場合に、そのレベル操作子と対応する前記カレントメモリ中のレベルデータの値を、初期値に変更する初期化手段と、
前記複数のレベル操作子の少なくとも1つが前記第2の操作子を操作しながら操作された場合に、そのレベル操作子と対応する前記カレントメモリ中のレベルデータの値を前記初期値とは別に当該音響信号処理装置の標準的な使い方においてレベルデータとして設定される値である標準値に変更する標準化手段とを設けたことを特徴とする音響信号処理装置。 - 複数のレベルデータを含む動作データを記憶するカレントメモリと、
前記カレントメモリに記憶された動作データに基づいて入力する音響信号を処理して出力する信号処理手段と、
前記動作データに含まれるデータを設定するための設定操作子と、
前記設定操作子とは異なる第1及び第2の操作子と、
前記設定操作子が前記第1及び第2の操作子のいずれも操作されていない時に操作された場合に、その設定操作子と対応する前記カレントメモリ中のデータの値をその設定操作子の操作内容に応じて変更する値変更手段と、
前記設定操作子が前記第1の操作子を操作しながら操作された場合に、その設定操作子と対応する前記カレントメモリ中のデータの値を所定の初期値に変更する初期化手段と、
前記設定操作子が前記第2の操作子を操作しながら操作された場合に、その設定操作子と対応するデータがレベルデータ以外のデータであれば、前記カレントメモリ中のそのデータの値を変更せず、前記操作された設定操作子と対応するデータがレベルデータであれば、前記カレントメモリ中のそのデータの値を所定の標準値に変更する標準化手段とを設けたことを特徴とする音響信号処理装置。 - 複数のレベルデータを含む動作データを記憶するカレントメモリと、
カレントメモリに記憶された動作データに基づいて入力する音響信号を処理して出力する信号処理手段と、
前記各レベルデータを設定するための電動フェーダと、
前記電動フェーダとは異なる第1及び第2の操作子と、
前記電動フェーダと対応し、前記第1及び第2の操作子と異なる第3の操作子と、
前記第3の操作子が前記第1の操作子を操作しながら操作された場合に、その第3の操作子と対応する前記カレントメモリ中のレベルデータの値を所定の初期値に変更すると共に、その第3の操作子と対応する電動フェーダのつまみを前記初期値と対応する位置に移動させる初期化手段と、
前記第3の操作子が前記第2の操作子を操作しながら操作された場合に、その第3の操作子と対応する前記カレントメモリ中のレベルデータの値を所定の標準値に変更すると共に、その第3の操作子と対応する電動フェーダのつまみを前記標準値と対応する位置に移動させる標準化手段とを設けたことを特徴とする音響信号処理装置。
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