JP4764847B2 - 横型製袋充填機のエンドシール装置 - Google Patents

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Description

本発明は、横型製袋充填機に採用されるエンドシール装置に関するものである。
横型製袋充填機において、筒状フィルムにエンドシールを施すエンドシール装置では、一対のシール体を相互に反対方向に回転駆動して、該シール体が噛み合う際に筒状フィルム中に供給された物品を挟む前後にフィルム移送方向と交差する方向に夫々エンドシール・切断を施すことにより包装体を得るようになっている。このようにエンドシール装置に回転シール方式を採用したものは、各種物品の包装への適合性に優れ、また高速包装への対応が可能で広く一般的に採用されている。
しかしながら、前述した回転シール方式を採用した場合、前記筒状フィルムの移送速度が高速になるほどシール体による筒状フィルムの挟持時間が短かくなる。そのため、フィルム移送速度が高速に設定された際には、シール状態の変化によるシール不良品の発生を防止するべく、シール温度を高温に設定したり、シール体で筒状フィルムを挟持するシール圧力を高めたりする等により対応している。また、密封包装が要求される包装品種への対応についても、同様にシール温度やシール圧力等の設定変更が行なわれる。しかるに、フィルムの材質や厚みの異なるものなどの性状の変化によっては、シール温度やシール圧の設定変更では良好なシール状態を保つことが不可能な場合もあり、その際にはフィルム移送速度を低速にすべく包装処理速度を低速に設定してシール不良による不良包装品の発生を防止するようにしている。
前記の問題に対処し得る提案として、一対の回転シール体を一体的にフィルム移送方向の前後に揺動する手段を設けたシール装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このシール装置によれば、従来の回転シール方式を採用したエンドシール装置に比してフィルム移送速度が高速に設定される際にもシール不良の発生を防止することができる。
特許2575774号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示のシール装置を採用した場合において、包装品種が多品種あり、包装長が特に短い製品の場合や、例えば400個/分以上の高速での包装速度での処理が必要な場合等の包装条件によっては、シール体を揺動させると包装が困難になってしまうといった問題が指摘される。従って、それらの包装条件の違いによって仕様の異なる横型製袋充填機を複数台設置する等の必要があった。
すなわち本発明は、前述した従来の技術に内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、シール体の揺動を切換え設定して異なる品種等の包装条件の違いに幅広く対応できる横型製袋充填機のエンドシール装置を提供することを目的とする。
前述した課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項1の発明に係る横型製袋充填機のエンドシール装置は、
物品が充填された筒状フィルムの移送路を挟んで回転自在に支持した一対の回転軸の夫々に配設され相互に反対方向に回転するシール体により、前記筒状フィルムの前記物品を挟む前後にエンドシールを施す横型製袋充填機のエンドシール装置において、
前記一対の回転軸に連繋され、両シール体を回転駆動する第1サーボモータと、
前記一対の回転軸の何れかを揺動支点として前記両シール体をフィルム移送方向の前後に一体的に揺動する揺動機構に連繋され、該揺動機構を駆動する第2サーボモータと、
前記揺動機構の作動によりシール体を揺動する揺動運転と、揺動停止状態とする揺動停止運転との何れかの運転モードに切換設定可能な動作設定手段と、
前記シール体による筒状フィルムのシール時において、前記動作設定手段での揺動運転の設定により、前記第1サーボモータと第2サーボモータとを同期駆動して前記シール体を回転しつつフィルム移送方向前側に向けて揺動させ、前記揺動停止運転の設定により、前記第2サーボモータによる前記揺動機構の駆動を停止したもとで前記第1サーボモータを駆動してシール体を回転するように、両サーボモータを駆動制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
これにより、シール体を揺動するか否かを、包装品種その他の包装条件の違いに対応して動作設定手段で切換えることができ、幅広い包装条件に対して適切なシール状態を得ることができる。
請求項2に係る発明では、前記制御手段は、横型製袋充填機を駆動制御するための作動データを包装品種毎に記憶する記憶手段を有し、該記憶手段には前記動作設定手段における切換設定値を前記包装品種毎に記憶された包装品種データと関連付けて記憶するよう設定したことを要旨とする。
これによれば、異なる品種毎に記憶されたデータを読み出すことで、シール体を揺動させるか否かの設定を自動で行ない得るので、品種変更の都度、切換え設定する必要はなくなる。
請求項3に係る発明では、横型製袋充填機の運転停止時には、前記揺動機構がフィルム移送方向の前または後寄りに振られた揺動停止位置となってシール体の回転停止位置がフィルムに接触しない位置となるよう、前記制御手段は、前記第2サーボモータと第1サーボモータとを同期駆動して揺動機構の揺動停止位置を包装条件に応じて変更するよう構成したことを要旨とする。
これによれば、シール体の揺動停止位置を、シール体の揺動と同期して回転するように設定されたシール体の回転停止時の位置が熱によってフィルムに悪影響を及ぼす恐れのある位置となり得る場合は、フィルム移送方向の前または後へ振った位置に変更設定できる。
請求項4に係る発明では、前記制御手段は、包装長、あるいはフィルム移送速度とシール体の回転直径との設定データから得られるシール体の1包装サイクルにおける転変速率のデータとの関係で、両シール体の揺動の要否を判別し前記動作設定手段は、その判別結果に応じた揺動運転または揺動停止運転に自動切換えするよう構成したことを要旨とする。
これによれば、シール体を揺動するか否かを設定データから判別して自動で切換えるから、作業者が判断して設定するといった手間がなく、操作の簡略化が可能となる。特に、包装品種が多品種の場合に全ての品種に対して自動設定されるので、その際の設定作業に要する時間を短縮することが可能となる。
本発明に係る横型製袋充填機のエンドシール装置によれば、幅広い包装条件に対して適切なシール状態を得ることができる。
次に、本発明に係る横型製袋充填機のエンドシール装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。
図1は、本発明の実施例に係る横型製袋充填機におけるエンドシール装置の全体構成を示すものであって、所定間隔で物品14が充填された筒状フィルムFが、渡りコンベヤ12に載置されてエンドシール装置10に移送されて、筒状フィルムFにおける物品14を挟む前後でエンドシールが施されるよう構成される。なお、エンドシール装置10の下流側に搬出コンベヤ16が配置され、該エンドシール装置10を経た包装体は、該搬出コンベヤ16で下流側に移送されるようになっている(図3参照)。前記渡りコンベヤ12および搬出コンベヤ16としてはベルトコンベヤが採用され、後述するシール体36,38の揺動時において夫々のシール体36,38が回転する際に接触干渉しない位置にシール側のプーリが位置して物品14を上流から下流に移送するよう構成されている。なお、両コンベヤ12,16は、ローラコンベヤ等、その他の方式のコンベヤを採用し得る。
図2に示す如く、フィルム移送路を挟んで幅方向(フィルム移送方向と交差する方向)に離間する一対の側壁18,18を備える固定機枠20の内側に、該固定機枠20に対して平行に上下動する可動枠体22が配設されている。可動枠体22は、アジャストナットとアジャストボルトからなる高さ調節手段24を、該手段24に設けた調節ハンドル26で作動することで、可動枠体22が固定機枠20に対して上下方向に移動するよう構成される。これにより、渡りコンベヤ12で移送される物品14の高さに応じて、後述する第1のシール体36と第2のシール体38とが噛み合う高さ位置の調節を行ない得るようになっている。
前記可動枠体22は、図2に示すように、幅方向に離間する一対の側板28,28をシャフト29で連結して構成され、両側板28,28間に、第1回転軸30が回転自在に枢支されている。可動枠体22の内側には、第1回転軸30に回転自在に枢支され、該回転軸30を支点としてフィルム移送方向の前後に揺動可能な揺動枠体32が臨んでいる。この揺動枠体32には、第1回転軸30と平行な第2回転軸34が、該第1回転軸30の上方にフィルム移送路を挟んで離間する位置に回転自在に枢支されている。第1回転軸30には、半径方向に突出する第1のシール体36が、周方向に180°離間して2つ配設され、また第2回転軸34にも、半径方向に突出する第2のシール体38が、周方向に180°離間して2つ配設されている(図3参照)。
前記固定機枠20における一方の側壁18に所定寸法の開口部18aが開設され、前記両回転軸30,34の一方の軸端部が開口部18aを介して側壁外方へ延出している。両回転軸30,34の延出部にはギヤ40,42が一体的に回転するよう配設され、両ギヤ40,42は噛合している。また可動枠体22における一方の側板28に、前記開口部18aから外方に延出する第1ブラケット44が配設され、該第1ブラケット44に、制御手段46により回転制御される第1サーボモータ48が配設されている。第1サーボモータ48は、第1回転軸30にプーリと無端ベルトとからなる第1伝達手段50を介して連繋されており、第1サーボモータ48を一定方向に回転することで、シール体36,38の配設された一対の回転軸30,34が相互に反対方向に回転するよう構成される。そして、対向する第1のシール体36と第2のシール体38とが噛合した際に、筒状フィルムFにエンドシールが施される。なお、第2のシール体38には、筒状フィルムFを幅方向に切断するナイフ39(図3参照)が配設され、筒状フィルムFにエンドシールを施すと同時に該フィルムFを切断するよう構成される。
前記第1サーボモータ48は、一対のシール体36,38により筒状フィルムFにエンドシールを施す際のシール体36,38の噛み合い時期に、シール体36,38の回転周速を筒状フィルムFの移送速度と同じ速度となるように制御手段46により回転制御される。また筒状フィルムFが1包装長分移送される1包装サイクルにおいて、シール体36,38が1サイクルするように制御手段46で変速制御される。なお、筒状フィルムFが1包装長分移送されること、および回転軸30,34に配設されたシール体36,38が筒状フィルムFをシールしてから次にシール体36,38が筒状フィルムFをシールするまでの回転量が1サイクルとして設定されるものであり、実施例では回転軸30,34に2つのシール体36,38が配設されているから、回転軸30,34が半回転(180°の回転)することが1サイクルに設定されている。そして、1サイクルの回転量の半分の回転位置がサイクル開始のシール原点位置に設定される。すなわち実施例では、前記シール原点位置は、図6(b)に示す如くシール体36,38が相対向して直線状に並んだ位置となる噛み合い位置から90°回転した位置に設定されている。
前記可動枠体22の両側板28,28間には、図1および図2に示す如く、第1回転軸30より下方の位置に回転軸52が回転自在に枢支されており、該回転軸52に、軸方向に離間して一対の作動アーム54,54が配設されている。各作動アーム54は、一端部が、回転軸52と一体回転しつつ偏心回転する偏心部材53に回転自在に配設されると共に、他端部が、前記揺動枠体32の下端部に回動自在に連結されている。可動枠体22の前記一方の側板28には、前記側壁18の開口部18aから外方に延出する第2ブラケット56が配設され、該第2ブラケット56に、前記制御手段46により回転制御される第2サーボモータ58が配設されている。第2サーボモータ58は、回転軸52にプーリと無端ベルトとからなる第2伝達手段60を介して連繋されており、第2サーボモータ58を一方向に回転することで回転軸52が回転して、作動アーム54,54が偏心部材53の偏心回転により進退動することで、前記揺動枠体32が第1回転軸30を支点としてフィルム移送方向の前後に揺動されるよう構成される。実施例では、回転軸52および一対の作動アーム54,54から揺動機構62が構成される。
前記第2サーボモータ58は、予め設定された包装速度に応じて前記シール体36,38が1サイクルするのに合わせて揺動枠体32(シール体36,38)が1往復揺動すると共に、両シール体36,38による筒状フィルムFのエンドシール時には、該両シール体36,38がフィルム移送方向前側に向けて揺動するよう前記制御手段46により回転制御される。また第2サーボモータ58は、シール体36,38が噛み合って両回転軸30,34の軸心を結ぶ線が垂線となる位置が揺動範囲の中央となるよう、前記第1サーボモータ48と同期して制御手段46により回転制御される。そして、実施例では前記揺動範囲の中央が、前記揺動枠体32の揺動原点位置に設定される。
前記エンドシール装置10における第1回転軸30には、図1に示す如く、該第1回転軸30の回転と共に回転する第1検出部材64が配設され、該第1検出部材64に形成した突部を近接センサ等からなる第1原点信号発信手段66で検出してシール原点位置についての信号を出力するよう構成される。また、前記揺動機構62の回転軸52には、該回転軸52と共に回転する第2検出部材68が配設され、該第2検出部材68に形成した突部を近接センサ等からなる第2原点信号発信手段70で検出して揺動原点位置についての信号を出力するよう構成される。そして、両発信手段66,70から出力される検出信号は、前記制御手段46に入力されるようになっている。
図4に示す制御手段46は、各種設定データを記憶する記憶手段72を有すると共に、データ入力や項目選択によってデータ設定が可能な入力手段(動作設定手段)74aおよび設定データを表示する表示手段74bの夫々を備えたタッチパネルディスプレイ74が接続され、横型製袋充填機を駆動制御するための、包装速度やフィルムのカットピッチ等の各種制御用の作動データを設定し得るようになっている。また入力手段74aは、横型製袋充填機の制御用の作動データの設定に加えて、前記揺動機構62の作動によって前記シール体36,38(揺動枠体32)を揺動する揺動運転と、揺動機構62の作動を停止してシール体36,38(揺動枠体32)を揺動しない揺動停止運転とを切換え設定し得るよう構成してある。そして、入力手段74aにより設定された各種のデータ値は、異なる包装条件に応じて物品14の品目その他の各包装品種毎に前記記憶手段72に記憶可能となっており、オーダ変更に伴い、品種設定操作を行なうのみで、先に設定されたデータ値が記憶手段72から読み出されて自動設定されると共に、記憶手段72から設定されたシール体36,38の揺動設定値を読み出し得るようになっている。なお品種入力は、前記入力手段74aを介して実際の品種名を入力したり、予め品種毎に付した品種番号等を入力する方法等を採用可能である。実施例では、図5に示すように、シール体36,38の前記揺動運転と前記揺動停止運転との設定を、タッチパネルディスプレイ74に表示された設定画面上の入力手段74aからなる操作ボタンをタッチすることにより前記夫々の運転モードに切換え設定し得るよう構成される。このように実施例においては、タッチパネルディスプレイ74における入力手段74aで運転を設定する方式を採用しているが、タッチパネルディスプレイ74とは別置された機械式の切換スイッチ等により動作切換え可能な動作設定手段となっていればよい。
前記制御手段46は、前記第1原点信号発信手段66から発信された信号と前記第1サーボモータ48に付設されたエンコーダから発信されるパルス、および前記第2原点信号発信手段70から発信された信号と前記第2サーボモータ58に付設されたエンコーダから発信されるパルスとによってシール体36,38および揺動枠体32の現在位置を認識し得るようになっている。なお、シール体36,38を揺動しない揺動停止運転に設定された際には、前記揺動枠体32は、前記揺動原点位置(図6(b)の位置)に保持されるよう構成してある。
〔実施例の作用〕
次に、前述した実施例に係る横型製袋充填機のエンドシール装置の作用につき説明する。横型製袋充填機の運転開始に先立ち、前記入力手段74aを介して横型製袋充填機を駆動制御するための各種データ並びにシール体36,38を揺動する揺動運転か揺動停止運転かを切換える設定等、エンドシール装置10を制御するための作動データが入力設定される。そして、入力手段74aによって入力された作動データは、入力手段74aによる品種設定操作によって決定された各包装品種に対応して前記記憶手段72に設定記憶される。
前記運転モードの切換え設定については、図5(a)に示す如く、前記表示手段74bにおける品種毎の動作パラメータ設定を行なうためのメニュー画面を表示し、運転モードの切換えを行なうための動作設定画面へ切り替える画面上の「揺動」操作ボタンをタッチすることで、図5(b)の揺動動作設定画面が表示される。そして、この揺動動作設定画面上で、揺動運転および揺動停止運転との何れかの運転モードに対応する「使用」、「不使用」のうちの一方をタッチすることで、運転モードが設定され、その設定値が他の作動データに関連付けられて記憶手段72に記憶される。なお、前記メニュー画面において「揺動」操作ボタンのタッチによって前記揺動動作設定画面上で設定すべき運転モードは、初期値として揺動運転に対応して「使用」がタッチされた状態に設定される。
前記揺動運転が設定された状態で横型製袋充填機の運転を開始すると、エンドシール装置10は、前記第1サーボモータ48の一定方向への連続回転により一対の回転軸30,34が相互に反対方向に回転する。また、前記第2サーボモータ58が第1サーボモータ48と同期して一定方向へ連続回転することで、前記揺動機構62が作動して前記揺動枠体32は、第1回転軸30を支点としてフィルム移送方向の前後に揺動する。
前記回転軸30,34の回転に伴いフィルム移送方向の上流側で相互に近接するよう下流側に向けて一対のシール体36,38が回転するのに同期して、揺動枠体32がフィルム移送方向下流側へ揺動する(図6(a)参照)。そして、筒状フィルムFを挟持した一対のシール体36,38は、回転しつつ揺動枠体32の揺動により筒状フィルムFの挟持状態を維持して前記筒状フィルムFの移送に伴って下流側に所要距離だけ移動し、これによりエンドシール・切断が施される(図6(b),(c)参照)。このとき、揺動枠体32が第1回転軸30を支点として揺動されることで該揺動枠体32がフィルム移送方向下流側へ揺動するのに伴い、前記ギヤ40,42に噛合状態で回転される上側の第2のシール体38は回転周速が揺動枠体32の揺動速度との関係で下側の第1のシール体36の回転周速より低速で、第1のシール体36のシール面上を第2のシール体38のシール面が転動することにより、各シール体36,38によるフィルム挟持時間を多くとることができる。
前記揺動枠体32の揺動によりシール体36,38が下流側へ移動した所定タイミングで第1のシール体36および第2のシール体38は相互に離間すると(図6(c)参照)、エンドシール・切断の施された包装体は搬出コンベヤ16によりエンドシール装置10の配設位置から速やかに下流側に移送される。
すなわち、シール体36,38が配設された揺動枠体32をフィルム移送方向の前後に揺動することで、両シール体36,38による筒状フィルムFの挟持時間を長くすることができる。従って、シール温度やシール圧の設定変更では良好なシール状態を保つことが困難な包装条件であっても、包装処理速度を低速に変更することなく良好なシール状態が得られる。
次に、オーダ変更によって前記入力手段74aによる品種選択により、揺動停止運転によって包装される包装品種が選択された場合は、選択された包装品種に対して予め設定記憶されている各種作動データが前記記憶手段72から読み出されて設定される。
すなわち、包装品種その他のや包装条件の違いに応じて、シール体36,38を揺動する揺動運転と揺動しない揺動停止運転を切換えることで、エンドシール装置10を包装条件に適した動作で作動することができる。また、シール体36,38を揺動するか否かの運転モード動作設定についての設定値は、包装品種毎に対応して記憶手段72に記憶し、横型製袋充填機の品種変更に際して選択された品種と関連付けて読み出し得るよう構成されているから、品種変更の都度運転モードを切換え設定する必要はない。従って、多品種少量生産時の品種変更に伴う設定時間を短縮して、生産効率を高めることができる。
なお、オーダ変更等によって物品14の高さ寸法が変わった場合は、前記調節ハンドル26を操作して高さ調節手段24を作動することで、前記可動枠体22が固定機枠20に対して垂直に上下動することで両シール体36,38が噛み合う高さ位置を、物品14の高さ方向の中間位置に設定調節することができる。従って、物品14に対するフィルムのエンドシール位置を常に高さ方向の中間とすることが可能である。
〔変更例〕
本願は前述した実施例の構成に限定されるものでなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
1.実施例では、包装品種毎の作動データに関連付けてシール体36,38を揺動させるか否かの運転モードの設定値を記憶するようにしたが、作動データに関連付けて記憶させることなく、例えば、品種とは無関係で運転モードの設定値を記憶してもよい。
2.実施例では、シール体36,38を揺動させるか否かについては、作業者の判断結果で動作設定手段としての入力手段74aによる切換え設定操作を行なうようにしたが、包装長、あるいはフィルム移送速度とシール体36,38の回転直径との設定データから得られるシール体36,38の1サイクルにおける回転変速率のデータとの関係で、制御手段46が両シール体36,38を揺動するか否かを判別し、その判別結果によって入力手段74aによる揺動運転または揺動停止運転の切換えを自動で行なうようになっていることが最も好ましい。これによれば、品種変更の都度運転モードの設定を行なったり、品種毎にその設定値を設定しておく操作は不要となり、設定を簡略化でき、作業者が運転モード切換えを忘れたりすることもない。
3.横型製袋充填機の運転停止時には、一対のシール体36,38がフィルムに接触しない位置で停止するようなタイミングに設定されていることが好ましい。しかしながら、渡りコンベヤ12から物品14を筒状フィルムF中へ供給するタイミングとの関係で、横型製袋充填機の運転停止時にシール体36,38の停止位置が、フィルムに接触する位置等、シール体36,38の熱によってフィルムに悪影響を及ぼす位置で停止することになってしまう場合がある。そのようなときには、シール体36,38の揺動停止位置を、通常時の位置に対してフィルム移送方向の前または後へ振った位置に設定し、シール体36,38の熱によってフィルムに悪影響を及ぼすことのない位置として設定することもできる。すなわち、第2サーボモータ58の回転により揺動枠体32が設定された揺動停止位置に揺動することで、同期回転する第1サーボモータ48によりシール体36,38がフィルムから離間する位置まで回転して停止する。このような揺動停止位置の設定値が、実施例のように包装品種毎の作動データに関連付けて記憶されるようにしてもよい。
4.実施例では、1つの回転軸30,34に対して180°間隔でシール体36,38を配設したが、1つの回転軸に対するシール体の配設数は、1つであっても3つ以上の複数であってもよい。
5.実施例では、入力手段74aとしてタッチパネルディスプレイ等の表示手段74bを備えるものとしたが、モニタ等の表示手段とは別に設けたキーボード等、各種データを設定し得るものであればよい。
6.実施例では、記憶手段72として制御手段46に備えたものとして説明したが、外部記憶装置等として独立したものとして設けるようにしてもよい。
7.実施例では、揺動機構62として偏心運動を行なう構成を挙げたが、シール体36,38をフィルム移送方向の前後に揺動させることが可能であれば、例えばクランク機構、その他の構成を採用し得る。
8.実施例では、フィルム移送路の下側に位置する第1回転軸30を支点として揺動枠体32を揺動するよう構成したが、フィルム移送路の上側に位置する第2回転軸34を支点として揺動枠体32を揺動するよう構成してもよい。
9.シール体36,38の揺動範囲が大きい場合は、エンドシール装置10前後に設置された渡りコンベヤ12および搬出コンベヤ16として物品搬送距離を可変可能な例えばベルトコンベヤを採用し、該コンベヤにおけるエンドシール装置10に近接する側のプーリを、シール体36,38の揺動と共に前後に移動するように構成し、両コンベヤ間での物品14の受け渡しを支障なく行なわせるようにしてもよい。
実施例に係る横型製袋充填機のエンドシール装置を、一部省略して示す概略斜視図である。 実施例のエンドシール装置を、固定機枠を縦断して示す側面図である。 実施例のエンドシール装置を示す概略正面図である。 実施例のエンドシール装置の制御ブロック図である。 実施例のタッチパネルディスプレイに表示される設定画面を示す説明図である。 実施例のエンドシール装置によるシール時の動作説明図である。
符号の説明
14 物品,30 第1回転軸(回転軸),34 第2回転軸(回転軸)
36 第1のシール体,38 第2のシール体,46 制御手段
48 第1サーボモータ,58 第2サーボモータ,62 揺動機構
72 記憶手段,74a 入力手段(動作設定手段),F 筒状フィルム

Claims (4)

  1. 物品(14)が充填された筒状フィルム(F)の移送路を挟んで回転自在に支持した一対の回転軸(30,34)の夫々に配設され相互に反対方向に回転するシール体(36,38)により、前記筒状フィルム(F)の前記物品(14)を挟む前後にエンドシールを施す横型製袋充填機のエンドシール装置において、
    前記一対の回転軸(30,34)に連繋され、両シール体(36,38)を回転駆動する第1サーボモータ(48)と、
    前記一対の回転軸(30,34)の何れかを揺動支点として前記両シール体(36,38)をフィルム移送方向の前後に一体的に揺動する揺動機構(62)に連繋され、該揺動機構(62)を駆動する第2サーボモータ(58)と、
    前記揺動機構(62)の作動によりシール体(36,38)を揺動する揺動運転と、揺動停止状態とする揺動停止運転との何れかの運転モードに切換設定可能な動作設定手段(74a)と、
    前記シール体(36,38)による筒状フィルム(F)のシール時において、前記動作設定手段(74a)での揺動運転の設定により、前記第1サーボモータ(48)と第2サーボモータ(58)とを同期駆動して前記シール体(36,38)を回転しつつフィルム移送方向前側に向けて揺動させ、前記揺動停止運転の設定により、前記第2サーボモータ(58)による前記揺動機構(62)の駆動を停止したもとで前記第1サーボモータ(48)を駆動してシール体(36,38)を回転するように、両サーボモータ(48,58)を駆動制御する制御手段(46)とを備える
    ことを特徴とする横型製袋充填機のエンドシール装置。
  2. 前記制御手段(46)は、横型製袋充填機を駆動制御するための作動データを包装品種毎に記憶する記憶手段(72)を有し、該記憶手段(72)には前記動作設定手段(74a)における切換設定値を前記包装品種毎に記憶された包装品種データと関連付けて記憶するよう設定した請求項1記載の横型製袋充填機のエンドシール装置。
  3. 横型製袋充填機の運転停止時には、前記揺動機構(62)がフィルム移送方向の前または後寄りに振られた揺動停止位置となってシール体(36,38)の回転停止位置がフィルムに接触しない位置となるよう、前記制御手段(46)は、前記第2サーボモータ(58)と第1サーボモータ(48)とを同期駆動して揺動機構(62)の揺動停止位置を包装条件に応じて変更するよう構成した請求項1または2記載の横型製袋充填機のエンドシール装置。
  4. 前記制御手段(46)は、包装長、あるいはフィルム移送速度とシール体(36,38)の回転直径との設定データから得られるシール体(36,38)の1包装サイクルにおける転変速率のデータとの関係で、両シール体(36,38)の揺動の要否を判別し前記動作設定手段(74a)は、その判別結果に応じた揺動運転または揺動停止運転に自動切換えするよう構成した請求項1〜3の何れか一項に記載の横型製袋充填機のエンドシール装置。
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