JP4760828B2 - 帯域制御方法及び通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、帯域制御方法及びその帯域制御方法を用いてデータ通信を行う通信装置に関し、特に、全二重通信方式で交信する2台の通信装置間でデータ送信時に使用する送信用周波数帯域を最大限に利用可能とする帯域制御方法及び通信装置に関するものである。
2台の通信装置間で、データの送受信を同時に行う方式として、全二重通信方式がある。なお、全二重通信方式においては、2台の通信装置間の回線(送信回線及び受信回線)が、干渉することなく存在しなければならない。このため、全二重通信方式では、FDD(Frequency Division Duplex)方式を採用し、2台の通信装置間で送信及び受信に使用する周波数帯域を異ならせている。
なお、送信及び受信に使用する周波数帯域は、通常、設計時に固定され、送信に使用する送信用周波数帯域と、受信に使用する受信用周波数帯域と、の間の干渉を防止するために、2つの周波数帯域の間に、ガードバンドを設けることになる。
また、上述したFDD方式とは異なるが、2台の通信装置間で、同時送受信を擬似的に行う通信方式として、TDMA(Time Division Multiple Access)通信方式がある。
なお、特許文献1では、基地局と加入者局(移動局)との間のTDMA通信において、基地局から加入者局に送信するデータ量と、加入者局から基地局に送信するデータ量と、に応じて、上り回線及び下り回線のタイムスロット数を変更する方法が開示されている。
同一周波数を使用するTDMA通信方式では、両方向にデータを同時に送信することは不可能なので各々がデータを送信する時間(タイムスロット)を異ならせて行わなければならない。つまり、タイムスロットを単位として通信方向を切り替えているため、TDMA通信方式は、全二重通信を行うことができないことになる。
特開2003−274446号公報
全二重通信方式で交信する2台の通信装置間の交信データ量は、時間に応じて大幅に変わる場合があり、例えば、第1の通信装置が第2の通信装置に対し、大量のデータの取得要求を行う場合には、第1の通信装置は第2の通信装置に対し、非常に少ないデータ量を送ればよいのに対し、第2の通信装置は第1の通信装置に対し、その取得要求に応じた大量のデータを送信する必要がある。また、テレビ電話のように、送信及び受信ともほぼ等しいデータを送信する場合がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、全二重通信方式で通信を行っている2台の通信装置間において、一方の通信装置の送信帯域に余剰帯域があるのに対し、他方の通信装置の送信帯域が不足している場合に、一方の余剰帯域を他方の送信帯域に使用し、交信効率の向上を図ることを可能とする帯域制御方法及び通信装置を提供することを目的とするものである。
かかる目的を達成するために、本発明は以下の特徴を有することとする。
本発明にかかる帯域制御方法は、所定の制限帯域を送信帯域と受信帯域に分割して全二重方式で通信する通信システムにおいて、第1の通信装置と第2の通信装置とが、データ送信を行う際に使用する周波数帯域を制御する帯域制御方法であって、第1の通信装置と前記第2の通信装置とがデータ送信を行う際に使用する周波数帯域は異なる周波数帯域であり、第1の通信装置がデータ送信を行う際に必要となる第1の帯域幅と、前記第2の通信装置がデータ送信を行う際に必要となる第2の帯域幅と、を推定する帯域幅推定工程と、第1の帯域幅と、前記第1の通信装置が現在使用している第1の使用帯域幅と、を比較すると共に、前記第2の帯域幅と、前記第2の通信装置が現在使用している第2の使用帯域幅と、を比較する帯域幅比較工程と、帯域幅比較工程により比較した比較結果に応じて前記第1の帯域幅と、前記第2の帯域幅と、を調整し、第1の通信装置がデータ送信を行う際に使用する第3の帯域幅と、前記第2の通信装置がデータ送信を行う際に使用する第4の帯域幅と、を決定する使用帯域幅決定工程と、を有し、前記使用帯域幅決定工程は、前記第1の帯域幅が前記第1の使用帯域幅より広いとともに、前記第2の帯域幅が前記第2の使用帯域幅より広い場合には、前記第3の帯域幅及び前記第4の帯域幅の比を、前記第1の帯域幅と前記第2の帯域幅の比に等しくなるように調整することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる帯域制御方法において、帯域幅推定工程は、第1の通信装置が、前記第1の帯域幅を推定し、前記第2の通信装置が、前記第2の帯域幅を推定することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる帯域制御方法において、帯域幅比較工程は、第1の通信装置が、前記第2の帯域幅を前記第2の通信装置から取得し、第1の通信装置が、前記第1の帯域幅と、前記第1の使用帯域幅と、を比較すると共に、前記第2の帯域幅と、前記第2の使用帯域幅と、を比較することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる帯域制御方法において、使用帯域幅決定工程は、第1の通信装置が、帯域幅比較工程により比較した比較結果に応じて前記第1の帯域幅と、前記第2の帯域幅と、を調整し、第3の帯域幅と、前記第4の帯域幅と、を決定することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる帯域制御方法において、使用帯域幅決定工程は、第3の帯域幅と前記第4の帯域幅とを、予め定められた周波数領域内で重複することのないように決定することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる帯域制御方法において、帯域幅推定工程は、第1の帯域幅と、前記第2の帯域幅と、を所定の時間間隔毎に定期的に推定することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる帯域制御方法において、第1の通信装置と前記第2の通信装置とは、送信データで搬送周波数を直接変調し、データ送信を行うことを特徴とするものである。
また、本発明にかかる帯域制御方法において、第1の通信装置と前記第2の通信装置とは、送信データで中間周波数を変調した後に搬送波周波数を単側波帯振幅変調し、データ送信を行うことを特徴とするものである。
また、本発明にかかる帯域制御方法において、第1の通信装置と前記第2の通信装置とは、マルチキャリア変調を利用し、前記第3の帯域幅と前記第4の帯域幅とに基づいて、マルチキャリア変調のキャリア数を調整してデータ送信を行うことを特徴とするものである。
また、本発明にかかる帯域制御方法において、使用帯域幅決定工程は、第3の帯域幅と、前記第3の帯域幅の中心周波数と、前記第4の帯域幅と、前記第4の帯域幅の中心周波数と、を決定することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる通信装置は、所定の制限帯域を送信帯域と受信帯域に分割して全二重方式で通信する通信システムにおいて、他の通信装置とデータ送信を行う際に、周波数帯域を制御してデータ送信を行う通信装置であって、通信装置と、前記他の通信装置と、がデータ送信を行う際に使用する周波数帯域は異なる周波数帯域であり、通信装置がデータ送信を行う際に必要となる第1の帯域幅を推定する帯域幅推定手段と、他の通信装置がデータ送信を行う際に必要となる第2の帯域幅を前記他の通信装置から取得する帯域幅取得手段と、第1の帯域幅と、前記第1の通信装置が現在使用している第1の使用帯域幅と、を比較すると共に、前記第2の帯域幅と、前記第2の通信装置が現在使用している第2の使用帯域幅と、を比較する帯域幅比較手段と、帯域幅比較手段により比較した比較結果に応じて前記第1の帯域幅と、前記第2の帯域幅と、を調整し、第1の通信装置がデータ送信を行う際に使用する第3の帯域幅と、前記第2の通信装置がデータ送信を行う際に使用する第4の帯域幅と、を決定する使用帯域幅決定手段と、を有し、前記使用帯域幅決定手段は、前記第1の帯域幅が前記第1の使用帯域幅より広いとともに、前記第2の帯域幅が前記第2の使用帯域幅より広い場合には、前記第3の帯域幅及び前記第4の帯域幅の比を、前記第1の帯域幅と前記第2の帯域幅の比に等しくなるように調整することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる通信装置において、使用帯域幅決定手段は、第3の帯域幅と、前記第3の帯域幅の中心周波数と、前記第4の帯域幅と、前記第4の帯域幅の中心周波数と、を決定することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる通信装置は、第3の帯域幅と、前記第3の帯域幅の中心周波数と、を用いて前記他の通信装置にデータを送信する送信手段と、第4の帯域幅と、前記第4の帯域幅の中心周波数と、を用いて前記他の通信装置からデータを受信する受信手段と、を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる通信装置において、帯域幅推定手段は、第1の帯域幅を所定の時間間隔毎に定期的に推定することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる通信装置は、送信データで搬送周波数を直接変調し、データ送信を行うことを特徴とするものである。
また、本発明にかかる通信装置は、送信データで中間周波数を変調した後に搬送波周波数を単側波帯振幅変調し、データ送信を行うことを特徴とするものである。
また、本発明にかかる通信装置は、マルチキャリア変調を利用し、前記第3の帯域幅と前記第4の帯域幅とに基づいて、マルチキャリア変調のキャリア数を調整してデータ送信を行うことを特徴とするものである。
本発明は、第1の通信装置がデータ送信を行う際に必要となる第1の帯域幅と、第2の通信装置がデータ送信を行う際に必要となる第2の帯域幅と、を推定する。そして、第1の帯域幅と、第1の通信装置が現在使用している第1の使用帯域幅と、を比較すると共に、第2の帯域幅と、第2の通信装置が現在使用している第2の使用帯域幅と、を比較する。そして、その比較した比較結果に応じて第1の帯域幅と、第2の帯域幅と、を調整し、第1の通信装置がデータ送信を行う際に使用する第3の帯域幅と、第2の通信装置がデータ送信を行う際に使用する第4の帯域幅と、を決定することを特徴とする。これにより、全二重通信方式で通信を行っている2台の通信装置間において、一方の通信装置の送信帯域に余剰帯域があるのに対し、他方の通信装置の送信帯域が不足している場合に、一方の余剰帯域を他方の送信帯域に使用することが可能となるため、2台の通信装置間の交信データ量が時間に応じて大幅に変わる場合であっても、効率よくデータ送信を行うことが可能となる。
まず、図1、図2を参照しながら、本実施形態における通信装置間で行う帯域制御方法について説明する。
本実施形態における通信装置間で行う帯域制御方法は、図1に示すように、第1の通信装置(無線機Aに相当)と第2の通信装置(無線機Bに相当)とが、データ送信を行う際に使用する周波数帯域を制御する帯域制御方法であり、第1の通信装置(A)と第2の通信装置(B)とがデータ送信を行う際に使用する周波数帯域(図2に示すA0,B0)は異なる周波数帯域である。
まず、第1の通信装置(A)がデータ送信を行う際に必要となる第1の帯域幅と、第2の通信装置(B)がデータ送信を行う際に必要となる第2の帯域幅と、を推定する。次に、上記推定した第1の帯域幅と、第1の通信装置(A)が現在使用している第1の使用帯域幅と、を比較すると共に、上記推定した第2の帯域幅と、第2の通信装置(B)が現在使用している第2の使用帯域幅と、を比較する。そして、その比較結果に応じて、第1の帯域幅と、第2の帯域幅と、を調整し、第1の通信装置(A)がデータ送信を行う際に使用する第3の帯域幅と、第2の通信装置(B)がデータ送信を行う際に使用する第4の帯域幅と、を決定する。これにより、全二重通信方式で通信を行っている2台の通信装置(A,B)間において、一方の通信装置の送信帯域に余剰帯域があるのに対し、他方の通信装置の送信帯域が不足している場合に、一方の余剰帯域を他方の送信帯域に使用することが可能となるため、2台の通信装置(A,B)間の交信データ量が時間に応じて大幅に変わる場合であっても、効率よくデータ送信を行うことが可能となる。以下、添付図面を参照しながら、本実施形態における帯域制御方法について説明する。なお、以下の実施形態では、通信装置として、無線機を適用した場合を基に説明するが、本発明の帯域制御方法は、無線機に限定されるものではなく、全二重通信方式で交信する有線を含むあらゆる通信装置に適用することが可能である。
(第1の実施形態)
まず、図1を参照しながら、本実施形態における無線機A及び無線機Bの構成について説明する。なお、図1(a)は、無線機Aの構成を示し、図1(b)は、無線機Bの構成を示す概略図である。
本実施形態における無線機Aは、図1(a)に示すように、制御部10aと、格納部22aと、可変発振器12aと、変調器20aと、可変帯域フィルタ14aと、高周波増幅器24aと、送信アンテナ26aと、受信アンテナ28aと、高周波増幅器30aと、可変帯域フィルタ18aと、復調器32aと、可変発振器16aと、を有して構成される。
また、本実施形態における無線機Bは、図1(b)に示すように、制御部10bと、格納部22bと、可変発振器12bと、変調器20bと、可変帯域フィルタ14bと、高周波増幅器24bと、送信アンテナ26bと、受信アンテナ28bと、高周波増幅器30bと、可変帯域フィルタ18bと、復調器32bと、可変発振器16bと、を有して構成される。
なお、本実施形態における無線機Aは、制御部10aと、格納部22aと、可変発振器12aと、変調器20aと、可変帯域フィルタ14aと、高周波増幅器24aと、送信アンテナ26aと、で無線機Bに送信データを送信する。
また、制御部10aと、受信アンテナ28aと、高周波増幅器30aと、可変帯域フィルタ18aと、復調器32aと、可変発振器16aと、で無線機Bから受信データを受信する。
また、本実施形態における無線機Bは、制御部10bと、格納部22bと、可変発振器12bと、変調器20bと、可変帯域フィルタ14bと、高周波増幅器24bと、送信アンテナ26bと、で無線機Aに送信データを送信する。
また、制御部10bと、受信アンテナ28bと、高周波増幅器30bと、可変帯域フィルタ18bと、復調器32bと、可変発振器16bと、で無線機Aから受信データを受信する。
なお、本実施形態における無線機A及び無線機Bは、図2に示すように、法令等で規定される下限周波数:Fmin及び上限周波数:Fmaxで特定される帯域幅:WL内で全二重の通信(例えば、パケット通信)を行うことになる。例えば、下限周波数:Fminを59GHz、上限周波数:Fmaxを66GHz、基本送信速度を1.25GHzとして全二重の通信を行うことになる。
また、本実施形態における無線機Aは、図2に示すように、低周波側の帯域:A0(帯域幅もA0で示す)を使用して無線機Bにデータ(情報)を送信する。一方、無線機Bは、高周波側の帯域:B0(帯域幅もB0とする)を使用して無線機Aにデータを送信する。この場合、無線機Aは、帯域:Bを使用して無線機Bからデータを受信することになる。また、無線機Bは、帯域:A0を使用して無線機Aからデータを受信することになる。
なお、無線機Aが高周波側の帯域:B0を使用し、無線機Bが低周波側の帯域:A0を使用してデータを送信し、無線機Aが帯域:Aを使用し、無線機Bが帯域:B0を使用してデータを受信するように構築することも可能である。
なお、通常、図2に示す帯域:A0と帯域:B0との間には、送信データ及び受信データの干渉を避けるために、ガードバンドを設けることになるが、本実施形態の説明及び図示を簡単にするため、本実施形態では、ガードバンドを省略して説明する。従って、本実施形態では、図2に示すように、下限周波数:Fmin及び上限周波数:Fmaxで特定される帯域幅:WLを、WL=A0+B0とし、帯域:A0の中心周波数をFaとし、帯域:B0の中心周波数をFbとする。
また、図1に示す無線機Aの制御部10a及び無線機Bの制御部10bは、交信を行うために以下のような設定を行っているものとする。
無線機Aの制御部10aは、送信側の可変発振器12aの発振周波数をFaに設定し、可変帯域フィルタ14aの通過帯域をA0に設定し、中心周波数をFaに設定する。更に、受信側の可変発振器16aの発振周波数をFbに設定し、可変帯域フィルタ18aの通過帯域をB0に設定し、中心周波数をFbに設定する。
一方、無線機Bの制御部10bは、送信側の可変発振器12bの発振周波数をFbに設定し、可変帯域フィルタ14bの通過帯域をB0に設定し、中心周波数をFbに設定する。更に、受信側の可変発振器16bの発振周波数をFaに設定し、可変帯域フィルタ18bの通過帯域をA0に設定し、中心周波数をFaに設定する。
また、無線機Aにおいて、変調器20aは、格納部22aに格納(記憶)されている送信データで搬送周波数(可変発振器12aの発振周波数Fa)を変調する。なお、本実施形態における変調方式は、特に限定するものではなく、あらゆる変調方式を適用することは可能であり、例えば、ASK(Amplitude Shift Keying)、PSK(Phase Shift Keying)、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、FSK(Frequency Shift Keying)等の種々の変調方式を適用することが可能である。
変調器20aにおいて変調された搬送周波数Faは、可変帯域フィルタ14a(帯域幅がA0に設定されている)及び高周波増幅器24aを介して送信アンテナ26aから空中に放射される。これにより、無線機Aは、送信データを無線機Bに送信することが可能となる。
無線機Bは、受信アンテナ28bで受信した無線機Aからの送信データを、高周波増幅器30b及び可変帯域フィルタ18b(帯域幅がA0に設定されている)を介して復調器32bに供給する。復調器32bは、可変発振器16bからの発振周波数Faを用いて無線機Aから送出された原信号を復調して受信データを生成する。
このように、無線機Aは、格納部22aに格納されている送信データで可変発振器12aに設定されている発振周波数Faを変調し、可変帯域フィルタ(帯域幅:A0、中心周波数Fa)14aを介して無線機Bに送信することになる。そして、無線機Bは、無線機Aから受信した受信データを可変帯域フィルタ(帯域幅:A0、中心周波数Fa)18bを介して復調器32bに出力し、可変発振器16bに設定されている発振周波数Faで復調し、受信データを生成することになる。
なお、無線機Bが格納部22bに格納されている送信データを無線機Aに送信し、無線機Aが無線機Bからの送信データを受信し、受信データを生成する処理は、上述した処理と同様な処理を行うことになる。
なお、本実施形態における無線機A及び無線機Bは、上述した無線機Aと無線機Bとの交信中に、次の交信期間(後述する)で使用する最適周波数帯域を決定し、無線機Aと無線機Bとがその決定した最適周波数帯域で交信できるように交信を一時中断し、電子回路の定数を変更する。その後、次の交信期間において上述の最適周波数帯域を使用して無線機Aと無線機Bとの交信を再開することになる。
次に、図3〜図5を参照しながら、次の交信期間で使用する最適周波数帯域を決定する際の処理動作について説明する。
なお、図3は、無線機A及び無線機Bにおいて、定期的(例えば、10msec毎)に、次の交信期間で使用する周波数帯域(A1及びB1)を求める際の処理動作を示す図である。この図3で求めた周波数帯域(A1及びB1)を基に、図4に示す処理動作を行うことで、次の交信期間で使用する最適周波数帯域(A2及びB2)を決定することになる。
なお、定期的に最適周波数帯域を決定する場合には、上述した『次の交信期間』は、『定期的に最適周波数帯域を決定する時間間隔(例えば、10msec)』から『無線機Aと無線機Bとの間の交信を一時的に中断する期間』を差し引いた期間となる。しかし、『無線機Aと無線機Bとの間の交信を一時的に中断する期間』は極めて短い時間であるため、本実施形態においては、説明を簡単にするため、定期的に最適周波数帯域を決定する場合には、上述した『次の交信期間』は、『定期的に最適周波数帯域を決定する時間間隔(例えば10msec)』に略等しいものとして説明する。
まず、図3のステップS10に示すように、図1に示す無線機Aの制御部10aは、次の送信期間(交信期間)で送信予定のデータ量に応じた周波数帯域制御の決定を開始すると共に、周波数帯域制御の決定を開始するための開始信号を、現在送信中のデータに重畳して無線機Bに送信する。即ち、制御部10aは、格納部22aに格納されている次の送信期間(交信期間)で送信予定のデータ量から帯域幅A1を計算する(ステップS10)。
一方、無線機Bの制御部10bは、無線機Aから送出された開始信号に応答し、次の送信期間(交信期間)で送信予定のデータ量に応じた周波数帯域制御の決定を開始する。即ち、制御部10bは、格納部22bに格納されている次の送信期間(交信期間)で送信予定のデータ量から帯域幅B1を計算し、その計算結果(帯域幅B1を示すデータ)を、現在送信中のデータに重畳して無線機Aに送信する(ステップS12)。
なお、制御部10a(及び制御部10b)は、次の送信期間(交信期間)で送信予定のデータ量に応じた帯域幅A1を計算することになるが、例えば、格納部22aに格納されているデータ量を10Mbitと仮定する。そして、次の交信期間(更新時間間隔)が上述のように10msecとすれば、送信速度は、1000Mbit/sとなる。変調方式をBPSK(Binary Phase Shift Keying)とすると、1bit/symbolなので送信速度は1000Msymbol/sとなり、1symbol当り1Hz必要とすると、必要な帯域は1000MHzとなる。
次に、無線機Aの制御部10aは、ステップS14において、無線機Bから送られてきた計算結果(帯域幅B1を示すデータ)を取り込む。
これにより、無線機Aの制御部10aは、無線機Aの送信帯域幅A1と、無線機Bの送信帯域幅B1と、を取得することが可能となる。
なお、帯域幅A1及び帯域幅B1を求める場合に、無線機A及び無線機Bが独立して周波数帯域制御の開始時点を正確に特定できるのであれば、無線機Aは、ステップS10において、『周波数帯域制御の決定を開始するための開始信号』を無線機Bに送信する必要がなく、また、無線機Bは、ステップ12において、『開始信号』に応答する必要がなくなることになる。
なお、無線機A及びBが独立して周波数帯域制御の開始時点を正確に特定できる場合としては、無線機Aの制御部10a及び無線機Bの制御部10bが所定期間(例えば、10msec)が経過したと判断する毎に、周波数帯域制御を開始するように制御する場合等が挙げられる。
また、図3に示す処理動作では、無線機Aが周波数帯域制御を行うことにしたが、無線機Bで行うようにすることも可能である。
また、図3に示す処理動作では、無線機A及び無線機Bが送信予定のデータ量に応じて必要とする送信帯域幅A1及び送信帯域幅B1を定期的に算出することにしたが、連続した複数の交信期間において送信予定のデータ量(必要とする送信帯域幅)が前回設定した所望値から変化しない場合、或いは、変化してもその変化幅が小さい場合には、定期的に周波数帯域制御を行わないように構築することも可能である。
例えば、無線機A及び無線機Bにおいて、定期的に自己の送信予定のデータ量を確認し、その確認した送信予定のデータ量が所定の閾値を所定時間連続して下回ったと判断した場合にのみ、現在の周波数帯域幅に余裕(余剰)があると判断し、周波数帯域制御を行うようにしてもよい。この場合、無線機Aが自己の送信予定のデータ量が所定の閾値を所定時間連続して下回ったと判断した場合には、図3のステップS10のように、開始信号を無線機Bに送信することになる。一方、無線機Bが自己の送信予定のデータ量が所定の閾値を所定時間連続して下回ったと判断した場合には、図3のステップS12のように、帯域幅B1を計算して無線機Aに送信する。これに応答して無線機Aは、自己の送信予定のデータ量に基づいて帯域幅A1を計算することになる。
或いは、送信予定のデータパケットの夫々に優先度を付けて帯域幅A1及び/又は帯域幅B1を計算するようにすることも可能である。例えば、優先度ゼロのパケットデータは、実際に送信予定のデータ量のままとし、優先度が高いパケットほど空データ(実際には送信しないデータ)を多く持たせるようにする。このようにすれば、優先度が高いデータが多い場合には全体の送信予定のデータ量が増大することになるため、帯域幅A1(B1)を大きくすることが可能となる。なお、優先度ゼロ以外の優先度の数は単数でも複数でもよいものとする。また、空データは帯域幅A1(B1)を計算するためにのみ付加され、実際の送信に際しては削除される(無視される)ものとする。
なお、無線機Aの制御部10aは、図3に示す処理動作を行った後に、図4に示す処理動作を行うことになる。
まず、図4のステップS16において、無線機Aの制御部10aは、図3のステップS10で計算した帯域幅A1と現在無線機Aが送信に使用している帯域幅A0とを比較すると共に、図3のステップS14で取得した無線機Bの帯域幅B1と現在無線機Bが送信に使用している帯域幅B0とを比較する。この比較結果により、以下の4種類の比較結果を得ることになる。
第1の比較結果:A1<A0且つB1>B0
第2の比較結果:A1>A0且つB1<B0
第3の比較結果:A1>A0且つB1>B0
第4の比較結果:A1≦A0且つB1≦B0
次に、ステップS16で求まる4種類の比較結果に基づいた第1の処理〜第4の処理について説明する。
(第1の処理)
第1の処理は、図4のステップS18及び図5(a)に示すように、第1の比較結果(A1<A0且つB1>B0)の場合である。
この第1の比較結果の場合には、無線機Aの現在の送信帯域幅A0のままでは効率がよくないので、余分(過剰)の帯域(A0−A1)を無線機Bの送信帯域として使用する。従って、次の交信期間で無線機Aが使用する帯域幅A2、及び、無線機Bが使用する帯域幅B2は次の式(1)により決定される。
式(1)
A2=A1,
B2=B0+(A0−A1),
(第2の処理)
第2の処理は、図4のステップS20及び図5(b)に示すように、第2の比較結果(A1>A0且つB1<B0)の場合である。
この第2の比較結果の場合には、上述の第1の処理とは逆に、無線機Bの現在の送信帯域幅B0のままでは効率がよくないので、余分の帯域(B0−B1)を無線機Aの送信帯域として使用する。従って、次の交信期間で無線機Aが使用する帯域幅A2及び無線機Bが使用する帯域幅B2は次の式(2)により決定される。
式(2)
A2=A1+(B0−B1),
B2=B1,
(第3の処理)
第3の処理は、図4のステップS22及び図5(c)に示すように、第3の比較結果(A1>A0且つB1>B0)の場合である。
この第3の比較結果の場合には、無線機A及び無線機Bの次の交信期間での使用帯域A2及び使用帯域B2の比が、計算結果のA1とB1の比に等しくなるようにする。従って、次の交信期間で無線機Aが使用する帯域幅A2及び無線機Bが使用する帯域幅B2は次の式(3)により決定される。
式(3)
A2=RA×WL(ここで、RA=A1/(A1+B1)),
B2=RB×WL(ここで、RB=B1/(A1+B1)),
(但し、WL=A2+B2)
(第4の処理)
第4の処理は、図4のステップS24に示すように、第4の比較結果(A1≦A0且つB1≦B0)の場合である。
この第4の比較結果の場合には、無線機A及び無線機Bの現在の送信帯域幅を変える必要がない。従って、次の交信期間で無線機Aが使用する帯域幅A2及び無線機Bが使用する帯域幅B2は次の式(4)により決定される。
式(4)
A2=A0,
B2=B0,
なお、第1〜第3の処理の後に、帯域幅A2の中心周波数FAと、帯域幅B2の中心周波数FBを計算し(ステップS26)、無線機Aは、新しい帯域情報であるA2、B2,FA、FBを、現在通信しているデータに重畳して無線機Bに送信する。
次に、無線機A及び無線機Bは、次のデータ送信期間の開始前の制御時間内に、上述の帯域情報A2、B2,FA、FBに基づいて、可変発振器12a、12b、16a、16bの発振周波数を設定すると共に、可変帯域フィルタ14a、14b、18a、18bの通過帯域及びその中心周波数を設定する。
なお、上述の周波数帯域制御の開始から終了までの時間は、例えば、約10nsec程度である。
このように、無線機Aは、データ送信を行う際に必要となる第1の帯域幅:A1を送信予定のデータ量を基に推定する。また、無線機Bも無線機Aと同様に、データ送信を行う際に必要となる第2の帯域幅:B1を送信予定のデータ量を基に推定する。次に、無線機Aは、無線機Bから第2の帯域幅:B1の情報を取得し、無線機Aは、第1の帯域幅:A1と、無線機Aが現在使用している第1の使用帯域幅:A0と、を比較すると共に、第2の帯域幅:B1と、無線機Bが現在使用している第2の使用帯域幅:B0と、を比較する。そして、その比較結果に応じて図5に示すように、第1の帯域幅:A1と、第2の帯域幅:B1と、を調整し、無線機Aがデータ送信を行う際に使用する第3の帯域幅:A2と、その第3の帯域幅:Aの中心周波数:FAと、無線機:Bがデータ送信を行う際に使用する第4の帯域幅:B2と、その第4の帯域幅:B2の中心周波数:FBと、の帯域情報:A2、B2,FA、FBを決定することになる。そして、その決定した帯域情報:A2、B2,FA、FBを無線機A、無線機Bにおいて設定する。これにより、全二重通信方式で通信を行っている2台の無線機A,B間において、一方の無線機の送信帯域に余剰帯域があるのに対し、他方の無線機の送信帯域が不足している場合に、一方の余剰帯域を他方の送信帯域に使用することが可能となるため、2台の無線機A,B間の交信データ量が時間に応じて大幅に変わる場合であっても、効率よくデータ送信を行うことが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態の無線機は、送信データをIF(Intermediate Frequency:中間周波数)信号に変換した後に、単側波帯振幅変調を行い、可変帯域フィルタを通過させて送信し、一方、受信信号を、可変帯域フィルタを通過させた後に、IF信号に変化して復調するものである。以下、図6、図7を参照しながら、第2の実施形態の無線機について説明する。なお、第2の実施形態の無線機における周波数帯域制御は、上述した第1の実施形態の無線機と同様な制御を行うことになるが、回路素子の定数変更などが異なるためその点を中心にして以下に説明する。
まず、図6を参照しながら、第2の実施形態の無線機について説明する。なお、図6(a)は、無線機Cの構成を示し、図6(b)は、無線機Dの構成を示す概略図である。
第2の実施形態における無線機Cは、図6(a)に示すように、制御部10aと、格納部22aと、可変発振器52aと、IF変調器50aと、可変発振器54aと、単側波帯型ミキサ56aと、可変帯域フィルタ58aと、高周波増幅器24aと、送信アンテナ26aと、受信アンテナ28aと、高周波増幅器30aと、可変帯域フィルタ64aと、可変発振器60aと、単側波帯型ミキサ66aと、IF復調器68aと、可変発振器62aと、を有して構成される。
また、第2の実施形態における無線機Dは、図6(b)に示すように、制御部10bと、格納部22bと、可変発振器52bと、IF変調器50bと、可変発振器54bと、単側波帯型ミキサ56bと、可変帯域フィルタ58bと、高周波増幅器24bと、送信アンテナ26bと、受信アンテナ28bと、高周波増幅器30bと、可変帯域フィルタ64bと、可変発振器60bと、単側波帯型ミキサ66bと、IF復調器68bと、可変発振器62bと、を有して構成される。
なお、無線機C及び無線機Dは、第1の実施形態の無線機A及び無線機Bの構成と同様な機能を搭載して構成するため、図6において図1の回路部品(ユニット)と同一のものには同一番号を付してそれらの説明を省略する。
まず、周波数帯域制御を行う前の交信について説明する。第2の実施形態は、第1の実施の形態と同様に、無線機Cは、帯域幅A0で交信し、無線機Dは、帯域幅B0で交信する。
IF変調器50aは、格納部22aに格納されているデータで可変発振器52aからの発振周波数FIaを変調してIF信号(帯域幅:A0、中心周波数:FIa)を出力する(図7(a)参照)。このIF信号は、可変発振器54aと接続している単側波帯型ミキサ56aにおいて搬送周波数FSaで変調され片側の側波帯のみが可変帯域フィルタ(帯域幅:A0)58aに出力される。なお、可変帯域フィルタ58aの中心周波数をFRaとすると、以下の式(5)の関係がある。
式(5)
FIa=|FRa−FSa|,
即ち、FRa=FSa±FIa,
また、IF変調器50bは、格納部22bに格納されているデータで可変発振器52bからの発振周波数FIbを変調してIF信号(帯域幅:B0、中心周波数:FIb)を出力する(図7(b)参照)。このIF信号は、可変発振器54bと接続している単側波帯型ミキサ56bにおいて搬送周波数FSbで変調され片側の側波帯のみが可変帯域フィルタ(帯域幅:B0)58bに出力される。なお、可変帯域フィルタ58bの中心周波数をFRbとすると、以下の式(6)の関係がある。
式(6)
FIb=|FRb−FSb|,
即ち、FRb=FSb±FIb,
従って、第2の実施形態の無線機C及び無線機Dは、第1の実施形態と同様に、設定されている(規制されている)下限周波数及び上限周波数を夫々、下限周波数:Fmin,上限周波数:Fmaxとすると、制御部10aによって、現在使用中の帯域幅A0及び帯域幅B0がFminとFmaxとの間に重複することなく収まるように、発振周波数FIa及びFIb、中心周波数FRa及びFRbを設定することになる。
従って、無線機Cの受信側の可変発振器60aの発振周波数はFSbとなり、可変発振器62aの発振周波数はFIbとなる。また、可変帯域フィルタ64aの帯域幅はB0となり、中心周波数はFRbとなる。
なお、受信アンテナ28aで受信した信号は、高周波増幅器30aで増幅され、可変帯域フィルタ64aを介して単側波帯型ミキサ66aにおいてIF信号に変換され、IF復調器68aから受信データが出力される。
なお、無線機Dの受信側も、設定されている発振周波数等を除いて、上述の無線機Cの受信側と同様である。つまり、可変発振器60bの発振周波数はFSaとなり、可変発振器62bの発振周波数はFIaとなる。また、可変帯域フィルタ64bの帯域幅はA0となり、中心周波数はFRaとなる。
受信アンテナ28bで受信した信号は、高周波増幅器30bで増幅され、可変帯域フィルタ64bを介して単側波帯型ミキサ66bにおいてIF信号に変換され、IF復調器68bから受信データが出力される。
なお、第2の実施形態における無線機C及び無線機Dは、第1の実施形態と同様に、無線機Cと無線機Dとの交信中に、次の交信期間で使用する最適周波数帯域を決定し、無線機Cと無線機Dとがこの最適周波数帯域で交信できるように交信を一時中断し、電子回路の定数を変更する。その後、次の交信期間で無線機Cと無線機Dとの交信を再開する。
無線機C及び無線機Dが夫々送信予定のデータ量から周波数帯域A1及びB1を求め、A0とA1とを比較すると共にB0とB1とを比較し、最適周波数帯域A2及びB2を決定することは、第1の実施形態と同様な処理を行うことになる。なお、第2の実施形態では、求めた最適周波数帯域A2及びB2が下限周波数:Fmin及び上限周波数:Fmaxの間に重ならないで収まるように、送信側の可変発振器52a、54a、52b及び54bの発振周波数を決定すると共に、送信側の可変帯域フィルタ58a及び58bの中心周波数を決定する。その後、交信再開の前に、無線機C及び無線機Dの送信側及び受信側の回路部の設定を行うことになる。
このように、第2の実施形態の無線機は、送信データで中間周波数を変調した後に搬送波周波数を単側波帯振幅変調し、データ送信を行う無線機C及び無線機Dにおいても、第1の実施形態と同様な周波数帯域制御を行うことで、全二重通信方式で通信を行っている2台の無線機C,D間において、一方の無線機の送信帯域に余剰帯域があるのに対し、他方の無線機の送信帯域が不足している場合に、一方の余剰帯域を他方の送信帯域に使用することが可能となるため、2台の無線機C,D間の交信データ量が時間に応じて大幅に変わる場合であっても、効率よくデータ送信を行うことが可能となる。
なお、上述した第2の実施形態の無線機においても、第1の実施形態で述べたように、両方の無線機C及びDが夫々送信予定データ量に応じて必要とする送信帯域幅A1及びB1を定期的に算出する他に、連続した複数の交信期間においてデータ送信量(必要とする帯域幅)が前回設定した所望値から変化しない場合、或いは変化してもその変化幅が小さい場合には、定期的に周波数帯域幅制御を行わないようにすることも可能である。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
第1の実施形態における無線機の構成を示す図1に示す可変帯域フィルタ14a,14b、18a,18b、及び、第2の実施形態における無線機の構成を示す図6に示す可変帯域フィルタ58a,58b、64a,64bは、図8に示すように、複数の固定帯域フィルタ70a〜70nを並列に接続し、制御部10aなどからの制御信号を基に、複数の固定帯域フィルタ70a〜70nの中から特定の固定帯域フィルタを選択し、該選択した固定帯域フィルタを使用して全二重通信を行うようにすることを特徴とするものである。これにより、可変帯域フィルタを使用しなくても、複数の固定帯域フィルタを使用して上述した周波数帯域制御を行うことが可能となるため、無線機のコストを低減することが可能となる。また、複数の固定帯域フィルタを使用することで、特定の固定帯域フィルタを選択し、該選択した固定帯域フィルタを使用して全二重通信を行うことが可能となるため、通信品質を向上させることが可能となる。
なお、特定の固定帯域フィルタを選択する場合には、制御部10aなどから特定の固定帯域フィルタを選択するための制御信号をセレクタ71に出力し、セレクタ71が、その制御信号を基に、並列に接続された複数の固定帯域フィルタ70a〜70nの中から特定の固定帯域フィルタを使用するようにスイッチ72を切り替えることになる。なお、図8に示す構成は、一例であり、複数の固定帯域フィルタ70a〜70nの中から特定の固定帯域フィルタを選択し、その選択した固定帯域フィルタを使用して全二重通信を行うことが可能であれば、あらゆる構成を適用することは可能である。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。
第1の実施形態における無線機の構成を示す図1に示す可変発振器12a、12b、16a、16b、及び、第2の実施形態における無線機の構成を示す図6に示す可変発振器52a,52b、54a,54b、62a,62b、60a,60bは、図9に示すように、複数の固定発振器74a〜74nを並列に接続し、制御部10aなどからの制御信号を基に、複数の固定発振器74a〜74nの中から特定の固定発振器を選択し、該選択した固定発振器を使用して全二重通信を行うようにすることを特徴とするものである。これにより、可変発振器を使用しなくても、複数の固定発振器を使用して上述した周波数帯域制御を行うことが可能となるため、無線機のコストを低減することが可能となる。また、複数の固定発振器を使用することで、特定の固定発振器を選択し、該選択した固定発振器を使用して全二重通信を行うことが可能となるため、通信品質を向上させることが可能となる。
なお、特定の固定発振器を選択する場合には、制御部10aなどから特定の固定発振器を選択するための制御信号をセレクタ71に出力し、セレクタ71が、その制御信号を基に、並列に接続された複数の固定発振器74a〜74nの中から特定の固定発振器を使用するようにスイッチ72を切り替えることになる。なお、図9に示す構成は、一例であり、複数の固定発振器74a〜74nの中から特定の固定発振器を選択し、その選択した固定発振器を使用して全二重通信を行うことが可能であれば、あらゆる構成を適用することは可能である。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態について説明する。
第5の実施形態の無線機は、マルチキャリア変調を利用し、上述した第1の実施形態と同様に周波数帯域制御を行い、次の交信期間で使用する最適周波数帯域を決定し、その決定した最適周波数帯域を基に、マルチキャリア変調のキャリア数を調整してデータの送信を行うことを特徴とするものである。これにより、マルチキャリア変調方式を使用する無線機においても、第1の実施形態と同様な周波数帯域制御を行うことで、全二重通信方式で通信を行っている2台の無線機間において、一方の無線機の送信帯域に余剰帯域があるのに対し、他方の無線機の送信帯域が不足している場合に、一方の余剰帯域を他方の送信帯域に使用することが可能となるため、2台の無線機間の交信データ量が時間に応じて大幅に変わる場合であっても、効率よくデータ送信を行うことが可能となる。以下、図10を参照しながら、第5の実施形態の無線機について詳細に説明する。
第5の実施形態の無線機は、図10に示すように、送信するシリアルデータをシリアル/パラレル変換器80aで複数のサブストリームに分割し、これらのサブストリームのデータで対応する変調器82a〜82nにおいて夫々異なるキャリアを変調し、変調後のサブストリームを合成器86aにおいて再び合成し、その合成した合成データを送信することになる。なお、チャネルの総数をN個とし、使用する全周波数帯域幅をWとすると、個々のサブストリームの帯域幅はW/Nとなる。マルチキャリア変調は、サブストリームのビットレートを低くできるのでフェージングに対して強くすることが可能となる。
なお、図10に示す第5の実施形態の無線機は、図6(a)に示す第2の実施形態の無線機Cで示した回路部に相当する回路部には同一の参照番号(符号)を使用している。
まず、周波数帯域制御を行なう前の交信について説明する。第5の実施形態の無線機は、第1の実施の形態と同様に、帯域幅A0でデータを送信すると共に、図示しない無線機から帯域幅B0を使用したデータを受信している。
まず、送信データを格納している格納部22aからのシリアルデータはシリアル/パラレル変換器80aにおいて複数のサブストリームに分割され、制御部10aからの制御情報に応じて、変調器82a〜82nの全部或いは一部を使用してIF変調され、対応するフィルタ(84a〜84nの全部或いは一部)を介して合成器86aに送られる。合成器86aは、制御部10aからの制御情報によってどのサブストリームからデータが出力するかを判断してデータを合成し、IF信号を出力する。
IF信号は、可変発振器54aと接続している単側波帯型ミキサ56aにおいて可変発振器54aの発振周波数(搬送周波数)で変調されて片側の側波帯のみが可変帯域フィルタ(通過帯域幅:A0、中心周波数:FRa)58aに出力される。なお、可変帯域フィルタ58aにおける通過帯域幅:A0及び中心周波数:FRaは、制御部10aによって設定される。
可変帯域フィルタ58aの出力データは、高周波増幅器24aを介して送信アンテナ26aから放出されることになる。
一方、図示しない無線機からのデータは受信アンテナ28a及び高周波増幅器30aを介して可変帯域フィルタ(通過帯域幅:B0、中心周波数:FRb)64aに出力される。なお、可変帯域フィルタ64aにおける通過帯域幅:B0及び中心周波数:FRbは、制御部10aによって設定される。
可変帯域フィルタ64aの出力データは、可変発振器60aと接続している単側波帯型ミキサ66aに出力されIF信号に変換されて分配器100aに出力される。この分配器100aには制御部10aからどのチャネルを使用するかの制御情報が加えられているので、出力データを分配するチャネルは判明している。従って、分配器100aは、複数のフィルタ102a〜102nの全部或いは一部を介して対応する復調器(104a〜104nの全部或いは一部)にデータを分配する。復調器104a〜104nからのデータはパラレル/シリアル変換器106a(どのチャネルからデータが出力されるかは制御部10aから指示されている)でシリアルデータに変換され受信データを得ることになる。
このように、第5の実施形態の無線機は、第1、第2の実施形態と同様に、図10に示す無線機と、図示しない無線機と、の交信中に、次の交信期間で使用する最適周波数帯域を決定し、両方の無線機がこの最適周波数帯域で交信できるように交信を一時中断し、電子回路の定数を変更する。その後、次の交信期間で図10に示す無線機と、図示しない無線機と、の交信を再開することになる。
即ち、図10に示す無線機と、図示しない無線機と、が夫々送信予定のデータ量から周波数帯域A1及びB1を求め、A0とA1を比較すると共にB0とB1を比較し、最適周波数帯域A2及びB2を決定することになる。
なお、第5の実施形態では、最適周波数帯域A2及びB2に基づいて、下限周波数:Fmin及び上限周波数:Fmaxの間に重ならないで収まるように、制御部10aは、使用するチャネルを選択し(即ち、複数の内のどのキャリアで変調或いは復調するかを選択し)、それらの制御情報を図示しない無線機に送信する。その後、交信再開の前に、制御部10aは、シリアル/パラレル変換器80a、合成器86a、分配器100a、パラレル/シリアル変換器106aに制御信号を送って回路定数の設定をする。一方、図示しない無線機においても、図10の無線機と同様に、回路定数の設定を行うことになる。
なお、上述した第5の実施形態の無線機においても、第1の実施形態で述べたように、両方の無線機が夫々送信予定データ量に応じて必要とする送信帯域幅A1及びB1を定期的に算出する他に、連続した複数の交信期間においてデータ送信量(必要とする帯域幅)が前回設定した所望値から変化しない場合、或いは変化してもその変化幅が小さい場合には、定期的に周波数帯域幅制御を行わないようにすることも可能である。
また、個々のサブストリームを個別に変調、復調を行う方式の他に、一括してマルチキャリア変調、復調を行うことが可能なOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式を適用することも可能である。
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
第1の実施形態における無線機の構成を説明するための図である。 第1の実施形態を説明するための図である。 第1の実施形態における無線機の制御動作を説明するための第1のフローチャートである。 第1の実施形態における無線機の制御動作を説明するための第2のフローチャートである。 第1の実施形態を説明するための図である。 第2の実施形態における無線機の構成を説明するための図である。 第2の実施の形態を説明するための図。 第3の実施形態における無線機の構成を説明するための図であり、第1、第2の実施形態の無線機で使用する可変フィルタの変形例を示す図である。 第4の実施形態における無線機の構成を説明するための図であり、第1、第2の実施形態で使用する可変発振器の変形例を示す図である。 第5の実施形態における無線機の構成を説明するための図である。
符号の説明
A、B、C、C 無線機
10a、10b 制御部
12a、12b、16a、16b 可変発振器
14a、14b、18a、18b 可変帯域フィルタ
20a、20b 変調器
32a、32b 復調器
50a、50b IF変調器
68a、68b IF復調器
52a、52b、54a、54b、60a、60b、62a、62b 可変発振器
56a、56b、66a、66b 単側波帯型ミキサ
58a、58b、64a、64b 可変帯域フィルタ
70a〜70n 固定帯域フィルタ
74a〜74n 固定発振器
71 セレクタ
72 スイッチ
80a シリアル/パラレル変換器
82a〜82n 変調器
84a〜84n、102a〜102n フィルタ
86a 合成器
100a 分配器
104a〜104n 復調器
106a パラレル/シリアル変換器

Claims (17)

  1. 所定の制限帯域を送信帯域と受信帯域に分割して全二重方式で通信する通信システムにおいて、第1の通信装置と第2の通信装置とが、データ送信を行う際に使用する周波数帯域を制御する帯域制御方法であって、
    前記第1の通信装置と前記第2の通信装置とがデータ送信を行う際に使用する周波数帯域は異なる周波数帯域であり、
    前記第1の通信装置がデータ送信を行う際に必要となる第1の帯域幅と、前記第2の通信装置がデータ送信を行う際に必要となる第2の帯域幅と、を推定する帯域幅推定工程と、
    前記第1の帯域幅と、前記第1の通信装置が現在使用している第1の使用帯域幅と、を比較すると共に、前記第2の帯域幅と、前記第2の通信装置が現在使用している第2の使用帯域幅と、を比較する帯域幅比較工程と、
    前記帯域幅比較工程により比較した比較結果に応じて前記第1の帯域幅と、前記第2の帯域幅と、を調整し、
    前記第1の通信装置がデータ送信を行う際に使用する第3の帯域幅と、前記第2の通信装置がデータ送信を行う際に使用する第4の帯域幅と、を決定する使用帯域幅決定工程と、
    を有し、
    前記使用帯域幅決定工程は、前記第1の帯域幅が前記第1の使用帯域幅より広いとともに、前記第2の帯域幅が前記第2の使用帯域幅より広い場合には、前記第3の帯域幅及び前記第4の帯域幅の比を、前記第1の帯域幅と前記第2の帯域幅の比に等しくなるように調整することを特徴とする帯域制御方法。
  2. 前記帯域幅推定工程は、
    前記第1の通信装置が、前記第1の帯域幅を推定し、前記第2の通信装置が、前記第2の帯域幅を推定することを特徴とする請求項1記載の帯域制御方法。
  3. 前記帯域幅比較工程は、
    前記第1の通信装置が、前記第2の帯域幅を前記第2の通信装置から取得し、
    前記第1の通信装置が、前記第1の帯域幅と、前記第1の使用帯域幅と、を比較すると共に、前記第2の帯域幅と、前記第2の使用帯域幅と、を比較することを特徴とする請求項1記載の帯域制御方法。
  4. 前記使用帯域幅決定工程は、
    前記第1の通信装置が、
    前記帯域幅比較工程により比較した比較結果に応じて前記第1の帯域幅と、前記第2の帯域幅と、を調整し、
    前記第3の帯域幅と、前記第4の帯域幅と、を決定することを特徴とする請求項1記載の帯域制御方法。
  5. 前記使用帯域幅決定工程は、
    前記第3の帯域幅と前記第4の帯域幅とを、予め定められた周波数領域内で重複することのないように決定することを特徴とする請求項1記載の帯域制御方法。
  6. 前記帯域幅推定工程は、
    前記第1の帯域幅と、前記第2の帯域幅と、を所定の時間間隔毎に定期的に推定することを特徴とする請求項1記載の帯域制御方法。
  7. 前記第1の通信装置と前記第2の通信装置とは、送信データで搬送周波数を直接変調し、データ送信を行うことを特徴とする請求項1記載の帯域制御方法。
  8. 前記第1の通信装置と前記第2の通信装置とは、送信データで中間周波数を変調した後に搬送波周波数を単側波帯振幅変調し、データ送信を行うことを特徴とする請求項1記載の帯域制御方法。
  9. 前記第1の通信装置と前記第2の通信装置とは、マルチキャリア変調を利用し、前記第3の帯域幅と前記第4の帯域幅とに基づいて、マルチキャリア変調のキャリア数を調整してデータ送信を行うことを特徴とする請求項1記載の帯域制御方法。
  10. 前記使用帯域幅決定工程は、
    前記第3の帯域幅と、前記第3の帯域幅の中心周波数と、前記第4の帯域幅と、前記第4の帯域幅の中心周波数と、を決定することを特徴とする請求項1記載の帯域制御方法。
  11. 所定の制限帯域を送信帯域と受信帯域に分割して全二重方式で通信する通信システムにおいて、他の通信装置とデータ送信を行う際に、周波数帯域を制御してデータ送信を行う通信装置であって、
    前記通信装置と、前記他の通信装置と、がデータ送信を行う際に使用する周波数帯域は異なる周波数帯域であり、
    前記通信装置がデータ送信を行う際に必要となる第1の帯域幅を推定する帯域幅推定手段と、
    前記他の通信装置がデータ送信を行う際に必要となる第2の帯域幅を前記他の通信装置から取得する帯域幅取得手段と、
    前記第1の帯域幅と、前記第1の通信装置が現在使用している第1の使用帯域幅と、を比較すると共に、前記第2の帯域幅と、前記第2の通信装置が現在使用している第2の使用帯域幅と、を比較する帯域幅比較手段と、
    前記帯域幅比較手段により比較した比較結果に応じて前記第1の帯域幅と、前記第2の帯域幅と、を調整し、
    前記第1の通信装置がデータ送信を行う際に使用する第3の帯域幅と、前記第2の通信装置がデータ送信を行う際に使用する第4の帯域幅と、を決定する使用帯域幅決定手段と、
    を有し、
    前記使用帯域幅決定手段は、前記第1の帯域幅が前記第1の使用帯域幅より広いとともに、前記第2の帯域幅が前記第2の使用帯域幅より広い場合には、前記第3の帯域幅及び前記第4の帯域幅の比を、前記第1の帯域幅と前記第2の帯域幅の比に等しくなるように調整することを特徴とする通信装置。
  12. 前記使用帯域幅決定手段は、
    前記第3の帯域幅と、前記第3の帯域幅の中心周波数と、前記第4の帯域幅と、前記第4の帯域幅の中心周波数と、を決定することを特徴とする請求項11記載の通信装置。
  13. 前記第3の帯域幅と、前記第3の帯域幅の中心周波数と、を用いて前記他の通信装置にデータを送信する送信手段と、
    前記第4の帯域幅と、前記第4の帯域幅の中心周波数と、を用いて前記他の通信装置からデータを受信する受信手段と、
    を有することを特徴とする請求項12記載の通信装置。
  14. 前記帯域幅推定手段は、
    前記第1の帯域幅を所定の時間間隔毎に定期的に推定することを特徴とする請求項11記載の通信装置。
  15. 送信データで搬送周波数を直接変調し、データ送信を行うことを特徴とする請求項11記載の通信装置。
  16. 送信データで中間周波数を変調した後に搬送波周波数を単側波帯振幅変調し、データ送信を行うことを特徴とする請求項11記載の通信装置。
  17. マルチキャリア変調を利用し、前記第3の帯域幅と前記第4の帯域幅とに基づいて、マルチキャリア変調のキャリア数を調整してデータ送信を行うことを特徴とする請求項11記載の通信装置。
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