JP4760217B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関する。
レーザ式のプリンタや複写機等の画像形成装置においては、画像データをプリント出力する際に、画像データに基づいて感光体ドラム上に現像されたトナー像を紙などの記録媒体上に転写し、この転写されたトナー像を加熱手段により加熱された定着器により加熱及び加圧することで当該記録媒体上に画像を形成している。このような定着器を備えた画像形成装置では、誘導コイルやハロゲンヒータ等の加熱手段への電力を供給するための加熱電源部が備えられている。この加熱電源部は、加熱手段を加熱させるため画像形成装置内の他の負荷部に電力供給を行う負荷電源部に比べ高出力の電力供給が可能な構成となっている。一般に画像形成装置で利用可能な電力量は所定の値(例えば、1500W)に定められており、この定められた利用可能電力量の範囲内で加熱電源部及び負荷電源部から供給される出力電力量は賄われている。
上述した画像形成装置の構成では、商用電源から供給される電力の瞬断や電圧低下等が生じた場合、この変動に伴い加熱電源部や負荷電源部から供給される電力量も変動することになる。これにより、加熱手段の温度にムラが生じることから、定着不良が生じる等安定した画像形成ができないという問題がある。そこで、従来、加熱手段に供給されるACライン電流の値を電流検知回路で検知し、この電流検知回路からの出力電圧に基づいた電力制御を行うことで、加熱電源部からの出力電力量をACライン電圧(電源電圧)の変動に比例して変化させる画像形成装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2003−345149号公報
ところで、電源の種別により供給される電力の力率が異なる場合がある。例えば、標準スイッチング電源である場合では力率が50%〜60%と低くなっており、アクティブフィルタ電源である場合では力率を100%近くまで実現することが可能となっている。そのため、上述した負荷電源部の種別によっては、その力率に応じた出力電力量が電力負荷部に供給されることになるため、当該負荷電源部の種別に応じて、加熱電源部から供給される加熱手段への出力電力量を制御する必要がある。
しかしながら、特許文献1の画像形成装置では、負荷電源部の力率に関しては何ら考慮されておらず、ACライン電圧の変動に比例した出力電力量が加熱電源部に供給されるのみであるため、負荷電源部の種別に応じた出力電力量を導出することができず、上述した利用可能電力量の範囲内で制御することができないという問題がある。
本発明の課題は、加熱電源手段からの電磁誘導加熱により定着手段を加熱する電磁誘導加熱手段を備えた画像形成装置において、商業電源から供給される電力変動に応じた出力電力量で、且つ、当該画像形成装置に備えられた負荷電源手段の種別に応じた出力電力量を電磁誘導加熱手段に供給することが可能な画像形成装置を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
記録媒体上に形成されたトナー像を定着する定着手段と電磁誘導加熱により前記定着手段を加熱する電磁誘導加熱手段と、商用電源から供給された電力を前記電磁誘導加熱手段に供給する加熱電源手段と、前記商用電源から供給された電力を他の電力負荷手段に供給する負荷電源手段と、を備えた画像形成装置において、
前記商用電源から供給された電力の入力電圧値を検知する電圧検知手段と、
前記負荷電源手段の種別を検知する電源種別検知手段と、
前記電磁誘導加熱手段に供給する電力量を指示する電力値指示手段と、
前記電力値指示手段から指示された電力量、前記電磁誘導加熱手段の電圧定格値及び前記電圧検知手段により検知された入力電圧値に基づいて、前記加熱電源手段から供給される出力電力量が下記式(1)の関係を満たすよう前記加熱電源手段を制御する電力制御手段と、
を備え
前記電力制御手段は、前記電源種別検知手段により検知された負荷電源手段の種別が、所定の力率の負荷電源手段であった場合、前記所定の力率の負荷電源手段に比して力率の低い他の種別の負荷電源手段よりも、前記式(1)の係数Kの値を小さくすることを特徴としている。
Figure 0004760217
また、請求項2に記載の発明は、
記録媒体上に形成されたトナー像を定着する定着手段と電磁誘導加熱により前記定着手段を加熱する電磁誘導加熱手段と、商用電源から供給された電力を前記電磁誘導加熱手段に供給する加熱電源手段と、前記商用電源から供給された電力を他の電力負荷手段に供給する負荷電源手段と、を備えた画像形成装置において、
前記商用電源から供給された電力の入力電圧値を検知する電圧検知手段と、
前記負荷電源手段の種別を検知する電源種別検知手段と、
前記電磁誘導加熱手段に供給する電力量を指示する電力値指示手段と、
前記電力値指示手段から指示された電力量、前記電磁誘導加熱手段の電圧定格値及び前記電圧検知手段により検知された入力電圧値に基づいて、前記加熱電源手段から供給される出力電力量が前記式(1)の関係を満たすよう前記加熱電源手段を制御する電力制御手段と、
を備え、
前記電力値指示手段は、前記電源種別検知手段により検知された負荷電源手段の種別が、所定の力率の負荷電源手段であった場合、前記所定の力率の負荷電源手段に比して力率の低い他の種別の負荷電源手段よりも、指示する電力量の値を大きくすることを特徴としている。
ここで、Pxは加熱電源手段に供給させる出力電力量、PNは電力値指示手段から指示された電力量、VNは電磁誘導加熱手段の電圧定格値、Vxは電圧検知手段により検知された入力電圧値であって、係数K>1.0である。
更に、請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記電圧検知手段により検知された入力電圧値と前記電圧定格値とを比較する比較手段を備え、
前記電力制御手段は、前記比較手段により前記入力電圧値が前記電圧定格値を上回ったと判定された場合に、前記式(1)の係数Kの値を0に設定することを特徴としている。
更に、請求項に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明において、
前記定着手段は、定着ローラであって、
前記電磁誘導加熱手段は、前記定着ローラの中央部を加熱する中央部加熱手段と端部を加熱する端部加熱手段とを有し、
前記加熱電源手段は、前記端部加熱手段及び中央部加熱手段を交互にON/OFF制御することを特徴としている。
請求項1、2に記載の発明によれば、商用電源から供給された電力の入力電圧値に応じて、加熱電源手段から電磁誘導加熱手段に供給される出力電力量を制御することが可能であるため、商業電源から供給される電力の電力変動に応じた出力電力量を、電磁誘導加熱手段に供給することができる。
請求項に記載の発明によれば、商用電源から供給された入力電圧値が電磁誘導加熱手段の電圧定格値を上回った場合に、当該電圧定格値と同等の出力電力量を電磁誘導加熱手段に供給することが可能であるため、電磁誘導加熱手段を安全に加熱することができる。
請求項1、2に記載の発明によれば、負荷電源手段の種別に応じて、加熱電源手段から電磁誘導加熱手段に供給される出力電力量を制御することが可能であるため、画像形成装置に備えられた負荷電源手段の種別に応じた出力電力量を、電磁誘導加熱手段に供給することができる。
請求項に記載の発明によれば、定着ローラ全体をムラなく加熱することが可能であるとともに、複数の電磁誘導加熱手段への電力配分を不要とすることができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されないものとする。
まず、図1を参照して画像形成装置10の構成を説明する。
図1は、加熱手段として電磁誘導加熱により加熱を行う電磁誘導加熱手段を用いた定着装置を含む画像形成装置10の温度制御回路の一例を示している。
図1において、画像形成装置10は、操作部11、ネットワーク接続部12、画像形成部13、原稿読取装置14、負荷部15、メイン制御部16、サブ制御部17、定着装置18、後処理装置19等を有して構成されている。
操作部11は、画像形成装置10の各種動作を指示するためのものであり、例えば、操作入力キー、表示画面等を備えている。操作入力キーは、画像形成装置10の設定や運転動作指示を入力するように構成されたものであり、例えば、操作ボタン、リモコン等である。表示画面は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、画像形成装置の設定、運転状態等を表示する。なお、操作部11がタッチパネルである場合、表示画面は、操作入力キーを兼ね備える構成となる。
ネットワーク接続部12は、ネットワークインターフェイスカード(NIC;Network Interface Card)やモデム等の通信用のインターフェースを備え、インターネット上に接続される他の装置と相互にデータの送受信を行う。
画像形成部13は、メイン制御部16から入力される画像データをA/D変換するA/D基盤131と、この変換された画像データを不図示の感光体ドラム等の像担持体に静電潜像として形成するLD(Laser Diode)基盤132等を有している。
原稿読取装置14は、原稿台に載置された原稿の二次元情報を読取、デジタルデータに変換する機能部である。即ち、原稿台に載置された原稿に光を投射し、その反射光をCCDにより読取、線形デジタルデータに変換し、サブ制御部17に出力する。
負荷部15は、画像形成装置10によるコピー等の画像形成処理に係る複数の回路や機構であって、例えば、定着装置18の定着ローラ181や加圧ローラ184を回転させるモータや、このモータを制御する制御回路、不図示の給紙部から紙等の記録媒体を搬送する搬送機構や、この搬送機構を制御する制御回路等が挙げられる。
メイン制御部16は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成され、ROM等の記憶部に格納されている各種設定値やシステムプログラムを読み出して実行することにより、バスB1を介して画像形成装置10全体を統括的に制御する。具体的には、メイン制御部16は、画像形成装置のマザーボードや画像制御、プリンタコントローラ等のシステムに係る制御を行い、例えば、起動時(ブート時)における各部の起動処理や、ジャム等の障害発生時のリカバリ処理等を行う。
サブ制御部17は、CPU、ROM、RAM等により構成され、ROM等の記憶部に格納されている各種設定値やシステムプログラムを読み出して実行することにより、バスB2を介して原稿読取装置14、負荷部15、後処理装置19の動作を制御する。
定着装置18には、定着ローラ181の表面温度を検知するため、定着ローラ181の中央部からの輻射熱の温度を検知する第1温度センサ20、定着ローラ181の端部からの輻射熱の温度を検知する第2温度センサ21の2つの非接触型のセンサが備えられている。この第1温度センサ20は、定着ローラ181の上部に配置されて定着ローラ181の中央部の温度を検知し、第2温度センサ21は、定着ローラ181の上部に配置されて定着ローラ181の端部の温度を検知する。第1温度センサ20及び第2温度センサ21としては、測温抵抗体(例えばサーミスタ等)が用いることができる。
サブ制御部17は、第1温度センサ20及び第2温度センサ21から入力される定着ローラ181の中央部及び端部の温度と、ROM等の記憶部に格納されたシステムプログラムとの協働により、IHコイル駆動部256から第1ヒータ182及び第2ヒータ183に供給する出力電力量を指示する。なお、ここで、第1温度センサ20及び第2温度センサ21から入力される温度は、何れか一方の温度センサから入力される温度としてもよいし、両温度センサから入力される温度の平均値としてもよい。
定着装置18は、記録媒体上に形成されたトナー像を定着する定着ローラ181と、IH電源25からの電力供給を受けて電磁誘導加熱により定着ローラ181の加熱を行う第1ヒータ182及び第2ヒータ183と、定着ローラ181に圧接して定着ニップを形成する加圧部材としての加圧ローラ184とを備えている。
同図に示すように、第1ヒータ182は、定着ローラ181の中央部を加熱し、第2ヒータ183は、定着ローラ181の端部を加熱するようになっており、サブ制御部17によりIH電源25から定着装置18に供給する電力量を指示する制御信号(IH電力指令信号、IH_CONT信号)が後述するIH制御部255に送信されることで、第1ヒータ182及び第2ヒータ183による加熱温度が制御されるようになっている。なお、この第1ヒータ182及び第2ヒータ183は、後述するIHコイル駆動部256により交互にON/OFF制御されることで交互に加熱される。
定着ローラ181は図示しない駆動源により回転駆動され、加圧ローラ184は定着ローラ181に従動して回転される。定着ローラ181と加圧ローラ184とは、記録媒体を定着ニップで挟持して搬送する間に加熱および加圧して、記録媒体上のトナー像を溶融定着するようになっている。
後処理装置19は、サブ制御部17により制御され、排出トレイと、画像形成部13に供給される複写物を後処理要求に応じてパンチ処理、ステイプル処理および折り畳み処理等所定の処理を行い、排出トレイに排出させる。
DC電源22は、商用電源であるAC電源23より交流電力を受電し、メイン制御部16の電力制御信号に基づいて、画像形成装置10の各部へ電力を供給する。なお、AC電源23から供給される電力量は、所定の値(例えば、1500W)に定められているものとし、この定められた電力量の範囲内でDC電源22及び後述するIH電源25から供給される出力電力量は賄われている。
DC電源22のON、OFFは、操作者が電源SW24をON、OFFすることにより行われる。この、DC電源22は、AC電源23から受電される交流電源を直流化するとともに整流・平滑を行うAD−DC整流平滑部221、AD−DC整流平滑部221からの電力をメイン制御部16に供給するシステム制御電源生成ブロック222、AD−DC整流平滑部221からの電力をサブ制御部17に供給するエンジン制御・駆動電源生成ブロック223等を有して構成される。エンジン制御・駆動電源生成ブロック223は、メイン制御部16からの電源制御信号に基づいて、サブ制御部17に電力を供給する。
また、DC電源22は、当該DC電源22の電源種別を検知する電源種別検知部224を具備しており、この電源種別検知部224により検知された電源種別検知信号がサブ制御部17と後述するIH電源25のIH制御部255とに送信される。ここでDC電源22の種別は、DC電源22から供給される電力の力率や電流パルス等が電源種別検知信号として送信されることとしてもよいし、また、DC電源22の種別を示した情報がレジスタ等の付図示の記憶手段に記憶されている場合には、この種別情報を電源種別検知信号として送信することとしてもよい。なお、本実施の形態では、電源種別検知部224により、DC電源22の種別として標準スイッチング電源及びアクティブフィルタ電源を検知可能な態様とするが、これに限らず、他の電源種別を検知可能な態様としてもよい。
IH電源25は、図1に示すように電流検知部251、AC−DC整流部252、電圧検知部253、内部基準電圧電源254、IH制御部255、IHコイル駆動部256等から構成される。
電流検知部251は、AC電源23から受電される交流電力の電流値を検知し、この検知信号をIH制御部255に送信する。
AC−DC整流部252は、AC電源23から受電される交流電力の直流化及び整流を行い、IHコイル駆動部256に直流電力を供給する。
電圧検知部253は、AC−DC整流部252から供給される直流電力の入力電圧値を検知し、この検知信号をIH制御部255に送信する。
内部基準電圧電源254は、AC−DC整流部252から供給される直流電力に基づいて、IH制御部255を駆動させるための所定の内部基準電圧をIH制御部255に供給する。
IH制御部255は、CPU、ROM、RAM等により構成され、ROMに格納されている各種設定値や電力制御プログラムを読み出して実行することにより、電圧検知部253により検知された入力電圧値、サブ制御部17から入力されたIH電力指令信号、第1ヒータ182及び第2ヒータ183に印可可能な最大電圧値を示す電圧定格値及び電源種別検知部224からの電源種別検知信号に基づいて、IHコイル駆動部256から供給される出力電力量を制御する電力制御処理を実行する。
具体的には、IH制御部255は、電源種別検知部224により検知されたDC電源22の種別に応じて下記式(2)の係数Kの値を変更するとともに、サブ制御部17からの電力指令指令信号で指示された電力量、電圧定格値及び電圧検知部253により検知されたAC電源23からの入力電圧値に基づいて、IHコイル駆動部256から供給される出力電力量が下記式(2)の関係を満たすよう制御を行う。
Figure 0004760217
ここで、PxはIHコイル駆動部256から第1ヒータ182及び第2ヒータ183に供給させる出力電力量、PNは電力指令指令信号で指示された電力量、VNは電圧定格値、Vxは電圧検知部253により検知されたAC電源23の入力電圧値であって、係数K>1.0となっている。
なお、本実施の形態では、電圧定格値はIH制御部255が具備する不図示のレジスタやROM等の記憶手段に予め記憶されているものとするが、これに限らず、IH制御部255が読み出し可能な記憶手段をIH制御部255外に別途備え、この記憶手段に電圧定格値を予め記憶させることとしてもよい。
また、IH制御部255は、電流検知部251からの電流検知信号に基づいて、AC電源23からIH電源25に供給される電流値が所定の範囲内にあるか否かを判定し、所定の範囲外となる異常時には、サブ制御部17にエラー検知信号を送信する。
IHコイル駆動部256は、IH制御部255からの制御信号に基づいて、第1ヒータ182、第2ヒータ183に電磁誘導加熱の駆動電力となる出力電力を供給する。また、IHコイル駆動部256は、第1ヒータ182及び第2ヒータ183への電力供給を交互にON/OFF制御する。これにより、定着ローラ181全体をムラなく加熱することが可能であるとともに、第1ヒータ182及び第2ヒータ183への電力配分が不要となる。
リレー回路26は、AC電源23からの交流電力をIH電源25に供給する。サブ制御部17は、第1温度センサ20、第2温度センサ21により検知される温度が、規定温度を超えた所定の温度となった温度異常時又はIH制御部255からのエラー検知信号受信時に、リレー回路26に通電の遮断を指示するリレーOFF信号を送信することにより、IH電源25への通電を遮断する。
次に、上記構成における定着装置18への電力制御について説明する。
図2は、IHコイル駆動部256から供給される出力電力の電力制御処理の手順を示すフローチャートである。なお、図2の各処理は、IH電源25のIH制御部255と、付図示のROMに記憶された電力制御プログラムとの協働により実行される処理を示している。
本処理の前提として、画像形成装置10の電源SW24がONとされているとし、メイン制御部16により画像形成装置10に係るシステムが起動され、電源制御信号に基づいて、DC電源22にから電力が供給されているものとする。また、本処理は定着装置18(第1ヒータ182及び第2ヒータ183)が加熱されている間、常時又は所定の時間毎に実行されるものとする。
まず、不図示の記憶手段に記憶された電圧定格値VNが読み取られ(ステップS11)、本処理の制御パラメータとしてRAMに一時記憶される。また、サブ制御部17から送信された電力指令信号が受信され(ステップS12)、当該電力指令信号で指示された電力値PNが本処理の制御パラメータとしてRAMに一時記憶される。なお、本実施の形態では、制御パラメータとしてVN=100(V)、PN=1000(W)がRAMに一時記憶された場合を例として以下説明する。
次いで、電源種別検知部224から送信された電源種別検知信号が受信されると(ステップS13)、この電源種別検知信号に基づいて、DC電源22が標準スイッチング電源かアクティブフィルタ電源かが判別される(ステップS14)。ここで、DC電源22が標準スイッチング電源であると判別された場合には(ステップS14;L)、当該標準スイッチング電源に応じた係数Kの値が設定され(ステップS15)、この設定された係数Kの値が本処理の制御パラメータとしてRAMに一時記憶される。本実施の形態では標準スイッチング電源である場合の係数Kの値が「1.8」に設定されるものとする。なお、標準スイッチング電源である場合の係数Kの値はこれに限らないものとするが、「1.5〜1.8」の間の値に設定することが好ましい。
続いて、電圧検知部253から送信された電圧検知信号を受信すると(ステップS16)、当該電圧検知信号で指示された入力電圧値Vxが本処理の制御パラメータとしてRAMに一時記憶される。ここで、入力電圧値Vxと電圧定格値VNとが比較され、入力電圧値Vxの値が電圧定格値VNの値以下であると判定された場合には(ステップS17;Yes)、下記式(3)に基づいてIHコイル駆動部256から供給される出力電力量Pxが算出され(ステップS18)、ステップS25に移行する。
Figure 0004760217
DC電源22が標準スイッチング電源である場合には、力率が50%〜60%と低くなっているため、その力率に応じた出力電力量が電力負荷部であるメイン制御部16やサブ制御部17、負荷部15等の画像形成装置10の各部に供給されることになる。そのため、上記式(3)の関係式に基づいてIHコイル駆動部256から供給する出力電力量を制御することにより、DC電源22の種別に応じた出力電力量をIHコイル駆動部256から供給することができる。
一方、ステップS17において、入力電圧値Vxの値が電圧定格値VNの値を上回ると判定された場合には(ステップS17;No)、下記式(4)に基づいてIHコイル駆動部256から供給される出力電力量が算出され(ステップS19)、ステップS25に移行する。
Figure 0004760217
また、ステップS14において、DC電源22がアクティブフィルタ電源と判別された場合には(ステップS14;H)、当該アクティブフィルタ電源に応じた係数Kの値が設定され(ステップS20)、この設定された係数Kの値が本処理の制御パラメータとしてRAMに一時記憶される。なお、本実施の形態ではアクティブフィルタ電源である場合の係数Kの値が「1.2」に設定されるものとする。なお、アクティブフィルタ電源である場合の係数Kの値はこれに限らないものとするが、「1.2〜1.5」の間の値に設定することが好ましい。
続いて、電圧検知部253から送信された電圧検知信号を受信すると(ステップS21)、当該電圧検知信号で指示された入力電圧値Vxが本処理の制御パラメータとしてRAMに一時記憶される。ここで、入力電圧値Vxと電圧定格値VNとが比較され、入力電圧値Vxの値が電圧定格値VNの値以下であると判定された場合には(ステップS22;Yes)、下記式(5)に基づいてIHコイル駆動部256から供給される出力電力量Pxが算出され(ステップS23)、ステップS25に移行する。
Figure 0004760217
DC電源22がアクティブフィルタ電源である場合には、力率を100%近くまで実現することが可能となっているため、その力率に応じた出力電力量が電力負荷部であるメイン制御部16やサブ制御部17、負荷部15等の画像形成装置10の各部に供給されることになる。そのため、上記式(5)の関係式に基づいてIHコイル駆動部256から供給する出力電力量を制御することにより、DC電源22の種別に応じた出力電力量をIHコイル駆動部256から供給することができる。
一方、ステップS22において、入力電圧値Vxの値が電圧定格値VNの値を上回ると判定された場合には(ステップS22;No)、下記式(6)に基づいてIHコイル駆動部256から供給される出力電力量Pxが算出され(ステップS24)、ステップS25に移行する。
Figure 0004760217
ステップS25では、算出された出力電力量Pxを第1ヒータ182及び第2ヒータ183に供給させる制御信号がIHコイル駆動部256に送信されて(ステップS25)、本処理は終了する。
図3は、上記した電力制御処理により制御された係数K=1.5の条件下における入力電圧と出力電力との関係を示した図である。図3において、横軸はVx/VNが1.0、つまり、Vx=VNの時点を基準とした入力電圧の変化の割合(Vx/VN)を示している。また、縦軸はVx/VNが1.0となった時点でのPx/PNの値を基準とした出力電力の変化の割合(Px/PN)を示している。
図3に示すように、電圧検知部253で検知された入力電圧値Vxが電圧定格値VNを上回った場合には、図2のステップS19又はステップS24で示したように、係数Kの値が「0」に設定されPx=PNとなるため、出力電力量の割合は一定となる。このように、AC電源23からの入力電圧が第1ヒータ182及び第2ヒータ183の電圧定格値を上回った場合に、当該電圧定格値と同等の出力電力量を第1ヒータ182及び第2ヒータ183に供給することが可能であるため、第1ヒータ182及び第2ヒータ183を安全に加熱することができる。なお、図4に示すように、Vx=VNとなった場合あっても、係数Kを「0」とせず引き続き上記した式(1)に基づいて算出した出力電力量を、第1ヒータ182及び第2ヒータ183に供給するよう制御することこととしてもよい。
以上のように、AC電源23から供給された電力の入力電圧値に応じて、IHコイル駆動部256から第1ヒータ182及び第2ヒータ183に供給される出力電力量を制御することが可能であるため、AC電源23から供給される電力の電力変動に応じた出力電力量を、第1ヒータ182及び第2ヒータ183に供給することができる。
また、入力電圧値及びDC電源22の種別に応じてIHコイル駆動部256から第1ヒータ182及び第2ヒータ183に供給される出力電力量を制御することが可能であるため、画像形成装置10に備えられたDC電源22の種別に応じた出力電力量を第1ヒータ182及び第2ヒータ183に供給することができる。
上記実施の形態における画像形成装置10の細部構成および詳細動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施の形態では、IH制御部255が電源種別検知部224から送信された電源種別検知信号に基づいて、IHコイル駆動部256から供給される出力電力量を導出することとしたが、サブ制御部17が電源種別検知部224から入力される電源種別制御信号に基づいて、DC電源22の種別に応じた電力量を指示するIH電力指令信号をIH制御部255に送信することとしてもよく、これにより上記した実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、定着装置18の加熱手段として電磁誘導加熱手段(第1ヒータ182及び第2ヒータ183)を用いることとしたが、これに限らず、ハロゲンヒータを用いることとしてもよいし、セラミックヒータを用いることとしてもよい。
画像形成装置の温度制御回路の一例を示した図である。 電力制御処理を示すフローチャートである。 入力電圧と出力電力との関係の一例を示した図である。 入力電圧と出力電力との関係の一例を示した図である。
符号の説明
10 画像形成装置
11 操作部
12 ネットワーク接続部
13 画像形成部
131 A/D基盤
132 LD基盤
14 原稿読取装置
15 負荷部
16 メイン制御部
17 サブ制御部
18 定着装置
181 定着ローラ
182 第1ヒータ
183 第2ヒータ
184 加圧ローラ
19 後処理装置
20 第1温度センサ
21 第2温度センサ
22 DC電源
221 AC−DC整流平滑部
222 システム制御電源生成ブロック
223 エンジン制御・駆動電源生成ブロック
224 電源種別検知部
23 AC電源
24 電源SW
25 IH電源
251 電流検知部
252 DC整流部
253 電圧検知部
254 内部基準電圧電源
255 IH制御部
256 IHコイル駆動部
26 リレー回路

Claims (4)

  1. 記録媒体上に形成されたトナー像を定着する定着手段と電磁誘導加熱により前記定着手段を加熱する電磁誘導加熱手段と、商用電源から供給された電力を前記電磁誘導加熱手段に供給する加熱電源手段と、前記商用電源から供給された電力を他の電力負荷手段に供給する負荷電源手段と、を備えた画像形成装置において、
    前記商用電源から供給された電力の入力電圧値を検知する電圧検知手段と、
    前記電磁誘導加熱手段に供給する電力量を指示する電力値指示手段と、
    前記負荷電源手段の種別を検知する電源種別検知手段と、
    前記電力値指示手段から指示された電力量、前記電磁誘導加熱手段の電圧定格値及び前記電圧検知手段により検知された入力電圧値に基づいて、前記加熱電源手段から供給される出力電力量が下記式(1)の関係を満たすよう前記加熱電源手段を制御する電力制御手段と、
    を備え
    前記電力制御手段は、前記電源種別検知手段により検知された負荷電源手段の種別が、所定の力率の負荷電源手段であった場合、前記所定の力率の負荷電源手段に比して力率の低い他の種別の負荷電源手段よりも、前記式(1)の係数Kの値を小さくすることを特徴とする画像形成装置。
    Figure 0004760217
    ここで、Pxは加熱電源手段に供給させる出力電力量、PNは電力値指示手段から指示された電力量、VNは電磁誘導加熱手段の電圧定格値、Vxは電圧検知手段により検知された入力電圧値であって、係数K>1.0である。
  2. 記録媒体上に形成されたトナー像を定着する定着手段と電磁誘導加熱により前記定着手段を加熱する電磁誘導加熱手段と、商用電源から供給された電力を前記電磁誘導加熱手段に供給する加熱電源手段と、前記商用電源から供給された電力を他の電力負荷手段に供給する負荷電源手段と、を備えた画像形成装置において、
    前記商用電源から供給された電力の入力電圧値を検知する電圧検知手段と、
    前記電磁誘導加熱手段に供給する電力量を指示する電力値指示手段と、
    前記負荷電源手段の種別を検知する電源種別検知手段と、
    前記電力値指示手段から指示された電力量、前記電磁誘導加熱手段の電圧定格値及び前記電圧検知手段により検知された入力電圧値に基づいて、前記加熱電源手段から供給される出力電力量が下記式(1)の関係を満たすよう前記加熱電源手段を制御する電力制御手段と、
    を備え
    前記電力値指示手段は、前記電源種別検知手段により検知された負荷電源手段の種別が、所定の力率の負荷電源手段であった場合、前記所定の力率の負荷電源手段に比して力率の低い他の種別の負荷電源手段よりも、指示する電力量の値を大きくすることを特徴とする画像形成装置。
    Figure 0004760217
    ここで、Pxは加熱電源手段に供給させる出力電力量、PNは電力値指示手段から指示された電力量、VNは電磁誘導加熱手段の電圧定格値、Vxは電圧検知手段により検知された入力電圧値であって、係数K>1.0である。
  3. 前記電圧検知手段により検知された入力電圧値と前記電圧定格値とを比較する比較手段を備え、
    前記電力制御手段は、前記比較手段により前記入力電圧値が前記電圧定格値を上回ったと判定された場合に、前記式(1)の係数Kの値を0に設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記定着手段は、定着ローラであって、
    前記電磁誘導加熱手段は、前記定着ローラの中央部を加熱する中央部加熱手段と端部を加熱する端部加熱手段とを有し、
    前記加熱電源手段は、前記端部加熱手段及び中央部加熱手段を交互にON/OFF制御することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の画像形成装置。
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