JP4758568B2 - トンネル形状の三次元測定装置及び三次元測定方法 - Google Patents

トンネル形状の三次元測定装置及び三次元測定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トンネル形状の三次元測定装置及び三次元測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、トンネル形状の測定方法としては、トンネル内に設置した測距手段の原点から発生されるレーザ光をトンネルの内周面に所定の角度毎に順次照射し、照射したレーザ光とトンネルの内周面上の照射点で反射されたレーザ光との位相差を検知することで、角度毎に原点から照射点までの距離を測定し、この測定した距離及び角度に基づいて各照射点を位置データに変換することで、トンネルの断面形状を示すものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のレーザ光による測距手段を用いたトンネル形状の測定方法では、トンネルの断面形状のみが作成されるため、トンネル全体の形状を立体的に把握することができないという問題がある。
また、従来のレーザ光による測距手段を用いたトンネル形状の測定方法では、測距手段に設けた原点を基準としてトンネルの断面形状を示すため、基準となる測距手段のトンネル内における位置や傾きによって、トンネルの断面形状に誤差が生じる。特に、測距手段を車両等の移動手段に設置し、トンネル内で移動させた場合は、トンネル内における移動手段の位置を把握することが困難であるとともに、移動手段に傾きが生じ易いため、トンネルの断面形状が正確に示されないという問題がある。
【0004】
そこで本発明は、前記問題を解決するためになされたものであり、移動手段に設置した測距手段が、トンネル内における移動手段の位置及び傾きに影響されることなく、トンネル内を移動してトンネルの断面形状を順次測定し、この測定した断面形状を用いて迅速かつ正確にトンネルの三次元形状を作成することができるトンネル形状の三次元測定装置及び三次元測定方法を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決すべく構成されるものであり、請求項1に記載の発明は、トンネル形状の三次元測定装置であって、原点から発生されるレーザ光をトンネルの内周面に所定の角度毎に順次照射し、トンネルの内周面上の照射点で反射されたレーザ光を原点において検知することで、原点と照射点との距離を所定の角度毎に順次測定する測距手段と、測距手段を設置した移動手段と、隣り合う照射点の間のベクトルを作成し、連続した2つのベクトルの方向変化が最大となる2つのベクトルが経由する照射点基準点として検出する基準点検出手段と、複数の照射点を、基準点を基準とする位置データに変換することで、トンネル形状の断面データを作成する断面データ作成手段と、移動手段の移動量を検出する移動量検出手段と、移動手段をトンネルの延長方向に移動させて順次作成した断面データ及び移動手段の移動量に基づいて、トンネル形状の三次元データを作成する三次元データ作成手段とから構成されることを特徴とする。
【0006】
また、請求項3に記載の発明は、トンネル形状の三次元測定方法であって、移動手段に設置した測距手段が、原点から発生されるレーザ光をトンネルの内周面に所定の角度毎に順次照射し、トンネルの内周面上の照射点で反射されたレーザ光を原点において検知することで、原点と照射点との距離を所定の角度毎に順次測定する測距段階と、隣り合う照射点の間のベクトルを作成し、連続した2つのベクトルの方向変化が最大となる2つのベクトルが経由する照射点基準点として検出する基準点検出段階と、複数の照射点を、基準点を基準とする位置データに変換することで、トンネル形状の断面データを作成する断面データ作成段階と、移動手段をトンネルの延長方向に移動させて順次作成した断面データ及び移動手段の移動量に基づいて、トンネル形状の三次元データを作成する三次元データ作成段階とから構成されることを特徴とする。
【0007】
ここで、移動手段とは、自動車、電車等の走行手段を備えたものであり、測距手段を設置してトンネル内を走行することができるものであれば、駆動方式及び構造は限定されない。
なお、トンネルの内周面とは、トンネルの内壁及び路面であり、トンネルの内壁に設けられた送風機や標識等の突起物の表面を含む。さらに、トンネル形状とは、トンネル内に設置された前記突起物の形状を含む。
【0008】
また、基準点とは、測距手段の外部に設けられた点であり、この点を基準として照射点の位置を測定することで、測距手段を設置した移動手段の変位に影響されることなく、正確に照射点の位置を測定することができる。なお、基準点は、トンネルの内壁と路面の境界に設けることで、トンネル内における基準点の位置を正確に特定することが、実用上において好適である。
【0009】
請求項1及び請求項3に記載の発明によれば、移動手段に設置した測距手段のレーザ光によるトンネルの内周面上の照射点を、トンネルの内周面上に設けた基準点を基準とする位置データに変換することで、トンネル形状の断面データを作成するため、測距手段のトンネル内における位置及び傾斜に影響されることなく、トンネル形状の断面データを順次作成し、この断面データに移動手段の移動量を付加することで、トンネル形状の三次元データを迅速かつ正確に作成することができる。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のトンネル形状の三次元測定装置であって、測距手段を移動手段の前部及び後部に各々設けることを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、移動手段の前部と後部に設けた測距手段の各測定値を比較することで、トンネルの延長方向における移動手段の傾きを容易に把握することができるため、その傾きを補正し、より正確にトンネル形状の三次元データを作成することができる。
【0012】
したがって、本発明のトンネル形状の三次元測定装置及び三次元測定方法では、移動手段に設置した測距手段を用いて順次作成された正確なトンネル形状の断面データに基づいて、トンネル形状の三次元データを作成するため、トンネル全体の形状を迅速かつ正確に把握することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0014】
図1は本発明の実施形態に係る三次元測定装置を示した側面図である。図2は本発明の実施形態に係る三次元測定装置を示した背面図である。図3は本発明の実施形態に係る三次元測定装置を示した平面図である。図4は測距手段によってレーザ光を照射した際を示した図で、(a)はレーザ光の照射点を示した図、(b)は基準点検出方法を示した図である。図5は基準点検出方法におけるベクトル同士のなす角の比較図である。図6は測距手段によって内壁にレーザ光を照射した際の他の例を示した図で、(a)はレーザ光の照射点を示した図、(b)は基準点検出方法におけるベクトル同士のなす角の比較図である。図7は基準点検出方法の他の例を示した図である。図8は形状データ作成手段を示した構成図である。
【0015】
まず、本発明の実施形態に係るトンネル形状の三次元測定装置における構成を説明する。
三次元測定装置1は、図1,図2に示すように、トンネルT内を走行可能な移動手段であるトラック4と、トラック4に設置された測距手段2、傾斜角検出手段6(図示せず)及び形状データ作成手段5(図示せず)、移動量検出手段3とから構成されている。
ここで、三次元データは、トンネルの鉛直断面における後記基準点を絶対基準としてX,Y座標を設け、トンネルの延長方向にZ軸を設けることにより、三次元形状を示すものである。
【0016】
次に、各構成要素について説明する。
測距手段2は、図1,図3に示すように、トラック4の荷台4aに設置されたレーザ光による測距装置であって、荷台4aの前部4bに設置した前部測距手段2aと後部4cに設置した後部測距手段2bとから構成され、レーザ光を発生させる原点Oが鉛直方向に回転可能であり、測距手段2の原点OからトンネルTの内周面にレーザ光を照射し、照射したレーザ光とトンネルTの内周面上の照射点Sで反射されたレーザ光との位相差を検出することで、原点OからトンネルTの内周面上の照射点Sまでの距離を測定する。
【0017】
傾斜角検出手段6は、図8に示すように、測距手段2の傾斜角を検出する自動角度検出装置であり、測距手段2がトラック4の荷台4aに水平状態で固定されているのであれば、トラック4の荷台4aの傾斜角を検出するものでもよい。
【0018】
移動量検出手段3は、図1,図2に示すように、トラック4の移動量を検出することで、トラック4に設置した測距手段2の移動量を検出するものであり、トラック4の下部に所定の間隔(1スパン)で設けた2組の車輪の回転をロータリエンコーダによって検出することで、トラック4の移動量を検出する。なお、トラック4の荷台4aに設置した前部測距手段2a及び後部測距手段2bが2組の車輪による1スパン内に配置されるようにしている。
【0019】
ここで、測距手段2、傾斜角検出手段6及び移動量検出手段3は、既存の測定装置であり、小型で正確に測定することができるものであれば、前記の構成に限定されるものではない。
【0020】
形状データ作成手段5は、図8に示すように、基準点検出手段5aと、車両姿勢検出手段5bと、断面データ作成手段5cと、三次元データ作成手段5dと、データ記憶手段5eとを備えたコンピュータであり、前部測距手段2a、後部測距手段2b、傾斜角検出手段6及び移動量検出手段3から出力された各測定値を入力して処理する。
【0021】
以下、形状データ作成手段5における各手段について説明する。
基準点検出手段5aは、トンネルTの断面データの基準点を、トンネルTの内周面上の照射点Sから検出する手段である。
車両姿勢検出手段5bは、トラック4に設置した前部測距手段2aと後部測距手段2bの各原点から内壁までの距離を比較することで、トンネルTの延長方向におけるトラック4の傾きを検出する手段である。
断面データ作成手段5cは、測距手段2によって測定した照射点Sの位置を、基準点検出手段5aによって検出した基準点を基準とする絶対座標に変換することで、トンネル形状の断面データを作成するとともに、傾斜角検出手段6によって検出した傾斜角に基づいて、絶対座標に変換した照射点Sの絶対座標を補正する手段である。
三次元データ作成手段5dは、トンネルTの延長方向において順次作成された断面データに、測距手段2を設置したトラック4の移動量を付加することで、トンネルTの三次元データを作成する手段である。
【0022】
また、トラック4は、図1に示すように、既存の小型トラックであり、トラック4に設置される測距手段2、傾斜角検出手段6(図示せず)、形状データ作成手段5(図示せず)及び移動量検出手段3は小型の装置であるため、トラック4を三次元測定装置1用に製作する必要はなく、例えば、トンネル構築における作業車を用いてもよい。
【0023】
次に、本発明の実施形態に係る三次元測定装置1を用いたトンネル形状の三次元測定方法について説明する。
(1)測距段階
まず、図1,図2,図4(a)に示すように、測距手段2の原点Oから発生されるレーザ光を、トンネルTの片側の内壁Ta及び路面Tbに所定の角度(n度)毎に順次照射し、照射したレーザ光と内壁Ta及び路面Tb上の照射点Sで反射されたレーザ光の位相差を検出することで、原点Oから内壁Ta及び路面Tbまでの距離をn度毎に検出する。
ここで、測距手段2はトラック4の荷台4aに設置されており、レーザ光がトラック4の下方を照射する際に、荷台4aの上面によって遮られてしまうため、トンネルT内における特定の場所からトンネルTの内周面全体にレーザ光を照射することができない。したがって、この実施形態では、トンネルTの断面データを片側ずつ作成し、各断面データを合成することでトンネルT全体の断面データを作成する。
【0024】
(2)車両姿勢検出段階
次に、図3,図8に示すように、形状データ作成手段5の車両姿勢検出手段5bによって、前部測距手段2a及び後部測距手段2bによって測定した同一角度における原点Oから内壁Taまでの各距離を比較する。このとき、前部測距手段2aと後部測距手段2bの測定値に誤差が生じている場合は、トラック4がトンネルTの延長方向において傾いた状態であることから、照射点Sの位置を正確に測定することができないため、トラック4の位置を補正する。なお、トンネルTの内壁Taに標識や配管等の突起物がある場合も、前部測距手段2aと後部測距手段2bの測定値に誤差が生じるため、内壁Taに突起物がない部分を選択して測定する。
【0025】
(3)基準点検出段階
次に、図4,図8に示すように、形状データ作成手段5の基準点検出手段5aによって、トンネルTの断面データの基準点を、レーザ光の照射点Sから検出する。
ここで、トンネルTの断面データは、トンネルTの片側の断面データを合成して作成されるため、各片側の断面データにおける基準点同士の位置関係を正確に把握し、この位置関係に基づいて各基準点を基準とする片側の断面データ同士を合成する必要がある。
【0026】
この実施形態では、位置関係が明確な2点をトンネルT自体に設け、この各点を基準として片側の断面データを示すことで、正確にトンネルTの片側の断面データ同士を合成する。
ここで、トンネルT内における位置関係が明確な2点は、トンネルTの路面Tbにおける幅員の両端Tc,Tcとすることが好ましい。トンネルTの路面Tbの幅員は、トンネルT内において一定の大きさであるとともに、幅員は容易に計測することができるため、路面Tbにおける幅員の両端Tc,Tc、すなわち、トンネルTの内壁Taと路面Tbの境界を基準点とすることで、基準点同士の距離を容易に把握することができる。
【0027】
以下、基準点検出手段5aによって、基準点となるトンネルTの内壁Taと路面Tbの境界を検出する方法を説明する。なお、前部測距手段2aと後部測距手段2bとは同様の構成であるため、ここでは、後部測距手段2bについて説明する。
まず、図4(a)に示すように、後部測距手段2bによって、トンネルTの内周面上に照射されたレーザ光の照射点Sを点Aから点Eとする。
次に、図4(b)に示すように、点AB間をベクトルa、点BC間をベクトルb、点CD間をベクトルc、点DE間をベクトルdとする。
ここで、トンネルTの内壁Taは路面Tbに対して立設した状態であり、内壁Taと路面Tbの境界である点Cを経由するベクトルbとベクトルcの方向変化が最大となる。すなわち、トンネルTの片側の断面形状において連続する2つのベクトルのなす角が最小となるベクトル同士が経由する点を求めることで、基準点となる内壁Taと路面Tbの境界である点Cを検出することができる。
【0028】
次に、各ベクトル同士のなす角の比較方法について説明する。
まず、図5に示すように、点Cを経由するベクトルbとベクトルcのなす角を角βとした場合、角βは、次式(数1)によって求まる。
【0029】
【数1】
Figure 0004758568
【0030】
同様にして、内壁Ta上の点Bを経由するベクトルaとベクトルbのなす角を角α、路面Tb上の点Dを経由するベクトルcとベクトルdのなす角を角γとして角度を求め、各角度を比較する。この結果、内壁Taと路面Tbの境界である点Cを経由するベクトルbとベクトルcのなす角βが最小となることから、トンネルTの片側の断面形状において連続する2つのベクトルのなす角が最小となるベクトル同士が経由する点が内壁Taと路面Tbの境界であることが確認された。
【0031】
ここで、図6(a)に示すように、測距手段2をトラック4の荷台4aに、前記基準点検出段階の場合と反対側に配置して、反対側のトンネルTの内壁Taにレーザ光を照射した場合は、各ベクトルの方向が前記基準点検出段階の場合と反対になることから、図6(b)に示すように、内壁Taと路面Tbの境界である点C’を経由するベクトルb’とベクトルc’のなす角β’は、各角度α’、β’、γ’の中で最大となる。したがって、この場合は、トンネルTの片側の断面形状において連続する2つのベクトルのなす角が最大となるベクトル同士が経由する点が内壁Taと路面Tbの境界となる。
【0032】
(4)断面データ作成段階
次に、図8に示すように、形状データ作成手段5の断面データ作成手段5cが、測距手段2によって測定した照射点Sの位置を、点Cを基準とする絶対座標に変換することで、トンネルTの片側の断面データを作成する。
ここで、図4(a)に示すように、トラック4が傾斜角θで傾いている場合は、照射点Sの位置を変換した絶対座標に傾斜角θによる誤差が生じ、正確な断面データが作成されないため、各照射点Sの座標を補正する必要がある。なお、傾斜角θは、傾斜角検出手段6によって検出された測定値である。
以下、照射点Sの絶対座標の補正について説明する。
照射点Cの座標を(Xc,Yc)とし、傾斜角θを補正することなく示された照射点nの座標を(Xn,Yn)とすると、傾斜角θを補正した照射点nの座標(Xcn,Ycn)は次式(数2)によって示される。
【0033】
【数2】
Figure 0004758568
【0034】
次に、トラック4を移動量検出手段3の1スパンだけ移動させ、同様にして断面データを作成する。ここで、前部測距手段2a及び後部測距手段2bは、図1に示すように、移動量検出手段3の1スパン内に配置されているため、1スパンにおいて2つの断面データが同時に作成される。この作業をトンネルの延長方向において順次繰り返すことで、各スパンにおけるトンネルTの片側の断面データを作成する。
次に、同様にして反対側においてもトンネルTの片側の断面データを作成し、1スパン毎の各片側の断面データを、各基準点の位置関係に基づいて合成することで、各スパンにおけるトンネルTの断面データを作成する。
【0035】
(5)三次元データ作成段階
次に、図8に示すように、形状データ作成手段5の三次元データ作成手段5dによって、1スパン毎のトンネルTの断面データに、移動量検出手段3によるトラック4の移動量のデータを付加して各断面データをトンネルTの延長方向に配置し、この各断面データ間を連続させることで、トンネルT形状の三次元データを作成する。
最後に、図8に示すように、形状データ作成手段5のデータ記憶手段5eに、三次元データを記憶し、磁気記録媒体等を介してデータの表示手段を備えるパソコン等を用いてトンネルT全体の三次元形状を表示する。なお、測距手段2による測定値をデータ記憶手段5eに記憶し、磁気記録媒体等を介して断面データ作成手段5c及び三次元データ作成手段5dを備えるパソコン等によってトンネルT形状の三次元データを作成してもよい。
【0036】
したがって、本発明のトンネル形状の三次元測定装置及び三次元測定方法では、トラック4に設置した測距手段2を用いてトンネルT形状の三次元データを作成するため、トンネルT全体の形状を迅速かつ正確に把握することができる。
【0037】
以上、本発明を前記実施の形態によって説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。前記本発明のトンネル形状の三次元測定装置1及び三次元測定方法と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される
【0038】
例えば、測距手段2の傾斜角θを、傾斜角検出手段6等の装置を用いることなく求めることも可能である。例えば、基準点検出段階において、図7に示すように、ベクトルcは路面Tbを示しており、トンネルTの路面Tbは水平状態であるため、ベクトルcは水平状態を示さなければならないが、傾斜角θで傾いている測距手段2を用いた場合は、ベクトルcが水平に対して角度θの傾きを有する状態となる。すなわち、この角度θは傾斜角θと同一であるため、角度θを求めることで、測距手段2の傾斜角θを検出することができる。
【0039】
【発明の効果】
本発明のトンネル形状の三次元測定装置及び三次元測定方法によれば、移動手段に設置した測距手段による測定値を、トンネルの内周面上に設けた基準点を基準とする位置データに変換することで、トンネル内における測距手段の位置や傾きに影響されることなく、トンネル形状の断面データが作成されるため、移動手段をトンネル内で移動させて正確な断面データを順次作成し、この断面データに車両の移動量を付加することで、トンネル形状の三次元データを作成するため、トンネル全体の形状を迅速かつ正確に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るトンネル形状の三次元測定装置を示した側面図である。
【図2】本発明の実施形態に係るトンネル形状の三次元測定装置を示した背面図である。
【図3】本発明の実施形態に係るトンネル形状の三次元測定装置を示した平面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る測距手段によってレーザ光を照射した際を示した図で、(a)はレーザ光の照射点を示した図、(b)は基準点検出方法を示した図である。
【図5】基準点検出方法におけるベクトル同士のなす角の比較図である。
【図6】本発明の実施形態に係る測距手段によって内壁にレーザ光を照射した際の他の例を示した図で、(a)はレーザ光の照射点を示した図、(b)は基準点検出方法におけるベクトル同士のなす角の比較図である。
【図7】本発明の実施形態に係る基準点検出方法の他の例を示した図である。
【図8】本発明の実施形態に係る形状データ作成手段を示した構成図である。
【符号の説明】
1・・・・三次元測定装置
2・・・・測距手段
2a・・・・前部測距手段
2b・・・・後部測距手段
3・・・・移動量検出手段
4・・・・トラック
4a・・・・トラックの荷台
4b・・・・トラックの荷台の前部
4c・・・・トラックの荷台の後部
5・・・・形状データ作成手段
5a・・・・基準点検出手段(形状データ作成手段)
5b・・・・車両姿勢検出手段(形状データ作成手段)
5c・・・・断面データ作成手段(形状データ作成手段)
5d・・・・三次元データ作成手段(形状データ作成手段)
5e・・・・データ記憶手段(形状データ作成手段)
6・・・・傾斜角検出手段
O・・・・原点
T・・・・トンネル
Ta・・・・トンネルの内壁
Tb・・・・トンネルの路面
Tc・・・・トンネルの路面における幅員の両端

Claims (3)

  1. 原点から発生されるレーザ光をトンネルの内周面に所定の角度毎に順次照射し、前記トンネルの内周面上の照射点で反射された前記レーザ光を前記原点において検知することで、前記原点と前記照射点との距離を所定の角度毎に順次測定する測距手段と、
    前記測距手段を設置した移動手段と、
    隣り合う前記照射点の間のベクトルを作成し、連続した2つの前記ベクトルの方向変化が最大となる2つの前記ベクトルが経由する照射点基準点として検出する基準点検出手段と、
    前記複数の照射点を、前記基準点を基準とした位置データに変換することで、トンネル形状の断面データを作成する断面データ作成手段と、
    前記移動手段の移動量を検出する移動量検出手段と、
    前記移動手段をトンネルの延長方向に移動させて順次作成した前記断面データ及び前記移動手段の移動量に基づいて、トンネル形状の三次元データを作成する三次元データ作成手段とから構成されることを特徴とするトンネル形状の三次元測定装置。
  2. 前記測距手段を前記移動手段の前部及び後部に各々設けることを特徴とする請求項1に記載のトンネル形状の三次元測定装置。
  3. 移動手段に設置した測距手段が、原点から発生されるレーザ光をトンネルの内周面に所定の角度毎に順次照射し、前記トンネルの内周面上の照射点で反射された前記レーザ光を前記原点において検知することで、前記原点と前記照射点との距離を所定の角度毎に順次測定する測距段階と、
    隣り合う前記照射点の間のベクトルを作成し、連続した2つの前記ベクトルの方向変化が最大となる2つの前記ベクトルが経由する照射点基準点として検出する基準点検出段階と、
    前記複数の照射点を、前記基準点を基準とする位置データに変換することで、トンネル形状の断面データを作成する断面データ作成段階と、
    前記移動手段をトンネルの延長方向に移動させて順次作成した前記断面データ及び前記移動手段の移動量に基づいて、トンネル形状の三次元データを作成する三次元データ作成段階とから構成されることを特徴とするトンネル形状の三次元測定方法。
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