JP4758238B2 - データ処理装置、データ処理方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Description
このようなFAX装置によれば、送信先番号の入力ミスによる誤送信を効果的に防止することができる。
このような装置については、例えば特許文献1に記載されている。
そして、このような用途のバーコードは、上記のようなFAX装置における送信先記載用のバーコートとは、表現すべき情報が異なるため、送信先記載用のバーコートとは独立して用いられるものである。このため、所望の送信先に送信した原稿を整理して保管しておくような場合、送信先記載用のバーコードと、書類整理用のバーコードとを、別々に形成する必要があった。
このような問題は、FAX送信や書類整理以外の処理を行う場合でも、また、バーコード以外の情報源を原稿上に設ける場合でも、さらには、処理対象のデータが画像データ以外の場合であっても、処理対象データ中の特定の情報源の情報を使って何らかの処理を行う場合には、同様に生じるものである。
さらに、前記外部への送信に係る送信宛先と該宛先の名称とを対応付けて記憶するアドレス帳記憶手段と、前記データ処理手段が前記処理対象データの外部への送信を行う場合に、前記情報源から取得した情報を送信宛先として前記アドレス帳記憶手段を検索して、該情報源から取得した情報と対応する宛先の名称を取得する検索手段と、前記情報源から取得した情報と、前記検索手段が取得した宛先の名称とを提示して、ユーザから、該情報源から取得した情報に従った外部への送信を行うか否かの指示を受け付ける送信確認手段とを設けるとよい。
さらに、前記データ処理手段が前記位置情報が示す位置の情報源から取得した情報が、前記処理種類情報が示す種類の処理の実行に用いるために適当な内容でなかった場合に、その旨のエラー処理を行う手段を設けるとよい。
さらに、上記情報源を、コード記号とするとよい。
さらにまた、上記処理対象データの受け付けを、原稿の読み取り、公衆回線又はネットワークを介した受信、又は記憶手段からの読み出しにより行う手段を設けるとよい。
さらに、前記データ処理装置に、前記データ処理手順で前記処理対象データの外部への送信を行う場合に、前記情報源から取得した情報を送信宛先として、前記外部への送信に係る送信宛先と該宛先の名称とを対応付けて記憶するアドレス帳記憶手段検索して、該情報源から取得した情報と対応する宛先の名称を取得する検索手順と、前記情報源から取得した情報と、前記検索手順で取得した宛先の名称とを提示して、ユーザから、該情報源から取得した情報に従った外部への送信を行うか否かの指示を受け付ける送信確認手順とを実行させるようにするとよい。
さらに、前記データ処理装置に、前記データ処理手順で前記位置情報が示す位置の情報源から取得した情報が、前記処理種類情報が示す種類の処理の実行に用いるために適当な内容でなかった場合に、その旨のエラー処理を行う手順を実行させるようにするとよい。
さらに、上記情報源を、コード記号とするとよい。
さらにまた、上記データ処理装置に、上記処理対象データの受け付けを、原稿の読み取り、公衆回線又はネットワークを介した受信、又は記憶手段からの読み出しにより行わせるようにするとよい。
さらに、前記コンピュータを、前記外部への送信に係る送信宛先と該宛先の名称とを対応付けて記憶するアドレス帳記憶手段と、前記データ処理手段が前記処理対象データの外部への送信を行う場合に、前記情報源から取得した情報を送信宛先として前記アドレス帳記憶手段を検索して、該情報源から取得した情報と対応する宛先の名称を取得する検索手段と、前記情報源から取得した情報と、前記検索手段が取得した宛先の名称とを提示して、ユーザから、該情報源から取得した情報に従った外部への送信を行うか否かの指示を受け付ける送信確認手段として機能させるためのプログラムを含めるとよい。
さらに、前記コンピュータを、前記データ処理手段が前記位置情報が示す位置の情報源から取得した情報が、前記処理種類情報が示す種類の処理の実行に用いるために適当な内容でなかった場合に、その旨のエラー処理を行う手段として機能させるためのプログラムを含めるとよい。
さらに、上記情報源を、コード記号とするとよい。
さらにまた、上記コンピュータに、上記処理対象データの受け付けを、原稿の読み取り、公衆回線又はネットワークを介した受信、又は記憶手段からの読み出しにより行う機能を実現させるためのプログラムを含めるとよい。
また、この発明のプログラムによれば、コンピュータをデータ処理装置として機能させ、上記の効果を得ることができる。
この発明の記録媒体によれば、上記のプログラムを記憶していないコンピュータにそのプログラムを読み出させて実行させ、上記の効果を得ることができる。
を実現させるためのプログラムを含めるとよい。
〔第1の実施形態:図1乃至図3〕
まず、この発明のデータ処理装置の第1の実施形態について説明する。図1に、そのデータ処理処理装置のハードウェア構成を示す。
この図に示すように、データ処理装置10は、CPU11,ROM12,RAM13,不揮発性メモリ14,通信インタフェース(I/F)15,エンジン部16を備え、これらがシステムバス17により接続されている。
ROM12は、不揮発性の記憶手段であり、CPU11が実行するプログラムや、固定的なパラメータ等を記憶する。ROM12を書き換え可能な記憶手段として構成し、これらのデータをアップデートできるようにしてもよい。
不揮発性メモリ14は、フラッシュメモリやHDD(ハードディスクドライブ)等による書き換え可能な不揮発性記憶手段であり、CPU11が実行するプログラムや、装置の電源がOFFされた後でも保持しておく必要があるパラメータの値等を記憶する。CPU11のデータ処理機能により処理させるデータや、その処理後のデータをここに記憶させることもできる。
なお、データ処理装置10をスタンドアロンで用いる場合には、通信I/F15は不要であるし、通信以外の入出力を行わないのであれば、エンジン部16は不要である。
データ処理装置10は、図2に示すとおり、処理内容情報設定部101,処理内容情報記憶部102,処理対象データ取得部103,情報源解析部104,処理実行部105を有する。これらの各部の機能は、CPU11が所要のプログラムを実行し、必要により他のハードウェアの動作を制御することにより実現されるものである。
処理内容情報記憶部102は、処理内容情報設定部101が設定した情報を記憶する機能を有する。実際の記憶は、不揮発性メモリ14に行わせるとよい。
すなわち、位置情報を「情報源位置」、処理内容情報を「指定処理内容」の項目に設定するようにしている。またさらに、情報源に存在する情報の形式を「情報源形式」、情報源の情報を使った処理を行うか否かを「有効/無効」の項目に設定するようにしている。
そしてここでは、処理対象データが画像データであるとして、「情報源位置」には、画像データが示す画像中の領域を、X軸方向の開始位置(Xs)、X軸方向の終了位置(Xe)、Y軸方向の開始位置(Ys)、Y軸方向の終了位置(Ye)のパラメータにより定められる矩形領域として設定するようにしている。
なお、ID=1のデータとID=2のデータように、複数の処理について、同じ位置を設定して構わない。この場合、同じ情報源の情報を用いて複数の処理を実行する旨の設定となる。
「有効/無効」は、「指定処理内容」に設定した処理や、それに先立つ情報源の情報の認識を行うか否かを設定するようにしている。処理内容を設定しておいても、常に実行させる必要があるとは限らないため、このような設定項目を設けている。
また、ここでは、これらの組み合わせを4組設定できるようにしているが、上限の数はこれに限られないし、設定可能数を可変にしてもよい。あるいは、図3に示したような複数組の設定のセットをコンフィグファイルに入れる等して複数記憶しておき、処理対象の画像データを入力する際にどのセットの設定に従って処理を行わせるかを選択できるようにしてもよい。
処理対象データ取得部103は、処理内容情報により定めた処理を行う対象となる処理対象データを受け付ける機能を有する。この受け付けは、スキャナによる原稿の読み取り、公衆回線又はネットワークを介した受信、記憶手段からの読み出し等により行うことができる。
ここで、情報源解析部104と処理実行部105は、データ処理手段であり、図3に示した各組の設定のうち、「有効」なものそれぞれについて、情報の取得と処理の実行を行う。従って、複数組の設定が「有効」であれば、同じ処理対象データに対して複数の処理を続けて実行することになる。処理の実行順は、ID順でも、特定の処理を優先する等してもよい。
また、位置情報と処理内容情報とを複数組設定できるようにしているため、データ処理装置10に一度処理対象情報を入力すればそのそれぞれについて処理を実行させることができ、高い操作性を得ることができる。
次に、この発明のデータ処理装置の、より具体的な第2の実施形態について説明する。図4は、その第2の実施形態であるMFPのハードウェア構成を示すブロック図である。
この図に示すように、MFP20は、CPU21,ROM22,RAM23,NVRAM(不揮発RAM)24,HDD25,通信I/F26,操作パネル27,スキャナエンジン28,プリンタエンジン29,媒体I/F30を備え、これらがシステムバス31により接続されている。
媒体I/F30は、SD(Secure Digital)カード等の着脱可能な不揮発性記録媒体を装着し、この記録媒体に対してデータの読み書きを行うためのインタフェースである。
なお、この図に示す各部の機能は、CPU11が所要のプログラムを実行し、必要により他のハードウェアの動作を制御することにより実現されるものであるが、ブロックに、その機能を実現するためのソフトウェアの名称を付しているものもある。また、以後、説明の便宜のため、CPUがソフトウェアを実行することによって行う処理や動作を、そのソフトウェアが処理や動作を行うものとして説明することもある。
画像切り出し部212は、処理対象の画像データから処理に使用する情報を含む情報源の位置として設定されている領域のデータを切り出す機能を有する。
なおここでは、情報源をバーコードとしているため、このようなバーコード認識部213を設けているが、他の形式で情報を表現する情報源を用いるのであれば、その表現形式に対応した認識部を設ければよい。
SMB転送部217,FTP転送部218,HTTP転送部219は、それぞれSMB,FTP,HTTPを用いてサーバ装置42やプリンタ43等の外部装置との間でデータを送受信する機能を有する。
保存部221は、HDD25やNVRAM24に対する画像データの書き込み及び読み出しを制御する機能を有する。これらの記憶手段への画像データの書き込みは、画像データに対する処理の1つとして行うことができるし、これらの記憶手段からの画像データの読み出しは、処理対象の画像データを情報源利用処理実行アプリ210に入力する1つの方法として使用することができる。
。
そして、以上のような情報源利用処理実行アプリ210は、各部の機能を実現するための処理の実行に際しては、図で情報源利用処理実行アプリ210の下側に示す、OCS231を始めとする下位のサービスモジュール層のソフトウェアにより実現される機能を利用してハードウェア資源の動作を制御する。
オペレーティングシステム(OS)243はUNIX(登録商標)などのオペレーティングシステムであり、サービスモジュール層及びアプリケーションモジュール層の各プログラムをそれぞれプロセスとして並列実行する。
OCS231は、操作パネル27を制御するモジュールである。
ECS232は、スキャナエンジン28やプリンタエンジン29等のエンジンを制御するモジュールである。
MCS233は、メモリ制御をするモジュールであり、例えば、画像メモリの取得及び開放、HDD25の利用等を行う。
FCS235は、ファクシミリ送受信、ファクシミリ読み取り、ファクシミリ受信印刷等を行うモジュールである。
CSS236は、公衆回線を介してデータを送受信する際のデータの変換等をするモジュールであり、また公衆回線を介した遠隔管理に関する機能をまとめたモジュールである。
DCS238は、HDD25やNVRAM24に記憶している(する)画像ファイル等をSMB,FTP,HTTP,LDAP(Lightweight Directory Access Protocol),SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)等を用いて送受信するモジュールである。
UCS239は、ユーザが登録したFAX送信先電話番号や画像データ保存先フォルダ等の宛先情報や宛名情報といったユーザ情報を管理するモジュールである。
SRM241は、システムの制御及びリソースの管理を行うモジュールである。
IMH242は、一時的に画像データを入れておくメモリを管理するモジュールである。
また、情報源利用処理実行アプリ210のうちFAX転送部216は、FCS235及びSCS237の機能を利用してFAX通信を行う。
スキャン制御部211は、ECS232,MCS233及びSCS237の機能を利用して原稿のスキャンを行う。
情報源利用処理実行アプリ210を始めとするプログラムをMFP20にインストールする場合に、そのプログラムの送信元装置や、そのプログラムの読出元の記録媒体等を、DESS240により認証して正当性を確認する場合もある。
まず、図6に、処理内容情報記憶部215が記憶する、処理内容及び情報源に関する情報の例を示す。
図6に示すように、MFP20においても、処理内容及び情報源に関する情報は、第1の実施形態で図3を用いて説明したものと概ね同様な形式で記憶している。ただし、MFP20においては、情報源における情報の保持形式をバーコードのみとしており、「情報源形式」の項目は設けていない。
なお、「バーコード認識結果」は、実際に処理対象のデータについてバーコード位置の画像データを解析をして得た情報を一時的に登録する項目であり、位置情報や処理内容情報を設定した時点では空でよい。また、他の項目と一連の設定項目として設ける必要もない。
また、情報源の解析や処理対象データの処理を行う際に、画像の方向によっては、画像を回転させてから処理に供する場合もある。そこで、「画像方向」の項目を設け、この項目の設定内容から画像の回転方向及び角度を把握し、情報源の解析前に画像を回転させる場合には、「バーコード位置」により指定された領域の位置を、それに合わせて回転させた位置として、情報源の解析を行うことができるようにしている。
これに関連して、用紙のセット方向間違い等により、「画像サイズ」の設定内容と、読み取った画像の向きとが異なっていると判断できる場合には、画像又は「バーコード位置」により指定された領域の位置を回転させ、相互の向きが整合するようにしてから、情報源の解析を行うようにすることも考えられる。
図7に示すのは、バーコード位置・処理指定画面300の表示例である。
この画面は、処理内容及び情報源に関する情報の全般的な設定内容を表示すると共に、設定する項目の指定を受け付けるための画面である。
これらのうち、有効/無効表示部301は、図6に示した「有効/無効」の項目の設定内容を表示すると共に、タッチ操作により、有効/無効のトグルでの切り替え指示を受け付ける領域である。
バーコード位置表示部303は、「バーコード位置」の項目の設定内容を表示すると共に、「Xs」,「Ys」,「Xe」,「Ye」のキャプションのある部分へのタッチ操作により、「バーコード位置」のうち対応する座標の値の設定を行うための画面の表示指示を受け付ける領域である。
取消ボタン305は、設定の変更を反映させずにバーコード位置・処理指定画面300を閉じて元の画面に戻る指示を受け付けるためのボタン、確定ボタン306は、設定の変更を反映させてバーコード位置・処理指定画面300を閉じて元の画面に戻る指示を受け付けるためのボタンである。
この画面には、「指定処理内容」の項目に設定可能な処理の選択肢に対応する処理選択ボタン321を設け、その押下により、設定する処理を択一的に選択できるようにしている。また、選択されている処理と対応するボタン(図では「FAX送信」のボタン)は、色、濃さ、模様等を変えて表示することにより、選択されている旨がユーザに認識できるようにしている。
この画面には、数値入力部331を設け、ここに、操作パネル27上の図示しないテンキーにより、数値を入力できるようにしている。また、減少ボタン332及び増加ボタン333により、値の減少や増加も指示できるようにしている。
この画面には、「画像サイズ」の項目に設定可能なサイズの選択肢に対応するサイズ選択ボタン341と、「画像方向」の項目に設定可能な方向の選択肢に対応する方向選択ボタン342とを設け、その押下により、画像のサイズ及び方向をそれぞれ択一的に選択できるようにしている。なお、方向選択ボタン342は、左側のボタンが「読み取りライン方向が縦」、右側のボタンが「読み取りライン方向が横」を示す。
また、ボタンの色、濃さ、模様等を変えることにより、どの値が選択されているかをユーザが認識できるようにすることは、処理選択画面320の場合と同様である。
取消ボタン343及び確定ボタン344の機能も、処理選択画面320の場合と同様である。
まず、図12を用いて、その処理の概要を説明する。図12は、図6に示した情報が処理内容情報記憶部215に設定されている場合にMFP20が実行する処理の概略を示したものである。
そして、「FAX送信+転送」の処理として、デコードして得た情報が示す送信先に処理対象文書をFAX送信する(S2)と共に、デコードして得た送信先に基づくファイル名でサーバ装置に処理対象文書の画像データを保存する(S3)。
一方、ファイル名は、例えば送信先電話番号及び送信時刻の年月日時分秒を並べて数字で記載し、保存するデータの形式に応じた形式の拡張子を付したものとすることが考えられる。どのアドレスのサーバ装置のどの位置(フォルダ、ディレクトリ等)に格納するかは、予め設定しておくようにしている。
そして、「フォルダ転送」の処理として、デコードして得た文字列に基づくファイル名でサーバ装置42に処理対象文書の画像データを保存する(S5)。この時、送信時刻の年月日時分秒を示す数字やファイルの拡張子等、所定の情報を付加してファイル名を生成してもよい。
以上で、「有効」に設定されている全ての処理が終了するので、入力された処理対象データに係る処理を終了する。
図13は、図6に示したような情報を用いた処理を行う処理モードが選択された状態で処理対象の画像データがMFP20に入力された場合にCPU21が実行する処理のフローチャートである。
この場合、CPU21は、ステップS11で処理対象の画像データが何らかの手段で入力されたことを検出すると、図13のフローチャートに示す処理を開始し、その画像データの入力を受け付けると共に、ステップS12で、処理内容情報記憶部215を参照して、「有効」に設定されている処理内容及びそれと対応するバーコード位置の情報を取得する。
この部分の処理では、まずステップS13で、処理対象の画像データのうち先頭ページの画像データから、対象としている処理内容と対応するバーコード位置の画像データを切り出す。そしてステップS14で、その切り出した画像データにつき、バーコード認識(デコード)処理を行って、バーコードにより表現されている情報(数字や文字の列)を取得する。
ステップS17の後は、まだ処理対象としていない処理内容があれば、ステップS13に戻って処理を繰り返す。
ステップS12で取得した全ての処理内容についてステップS13乃至S18の処理が終了すると、CPU21は図13のフローチャートに示す処理を終了する。
以上の図13に示した処理においては、CPU21がデータ処理手段として機能する。
図14に示すのは、FAX送信処理のフローチャートである。
この処理においては、CPU21は、まずステップS21でデコード結果を送信先FAX番号として設定する。この時点でデコード結果が数字とハイフン以外を含む等、FAX番号として明らかに不適切であった場合、エラー処理を行うようにしてもよいが、これは必須ではない。
その後、ステップS22で、アドレス帳を検索してステップS21で設定したFAX番号と対応する宛先名称、回線、海外送信モード等の情報があればそれを取得する。そして、ステップS23で、ステップS21で設定した送信先FAX番号とステップS22で取得した情報とを操作パネル27に表示させ、ユーザに送信確認を求める。
なお、ステップS25で送信が失敗した場合、リトライやエラー表示等を、公知のFAX装置の場合と同様に行えばよい。
以上の処理により、処理対象の画像データを、設定した位置のバーコードが示すFAX番号に対して送信することができる。
この処理においては、CPU21は、まずステップS31でデコード結果に基づきファイル名を生成する。この処理は、バーコードのデコードで得られた文字列に、送信時刻の年月日時分秒を示す数字やファイルの拡張子といった情報を付加する等、予め定めた適当な加工を行うものである。このとき、データを保存する装置のアドレスやフォルダ名等、ファイルの保存先を特定するためのファイル名以外の情報は、バーコードをデコードして得られるようにしておく、デコード結果に基づいてテーブル等を検索すれば得られるようにしておく、デコード結果とは無関係に所定の値を使用する、等により定めればよい。
そして、ステップS33では、ステップS32で受け付けた認証情報(又は予め定められた認証情報)を用いてデータ保存先の装置にログインを行い、ステップS34でログインが成功したと判断すれば、ステップS35で、処理対象の画像データをその装置に転送して、ステップS31で生成したファイル名で保存させ、元の処理に戻る。
以上の処理により、処理対象の画像データを、所定の装置に送信して、設定した位置のバーコードが示すファイル名で保存させることができる。なお、保存先の装置が認証を要求しない装置であれば、ステップS32乃至S34の処理は省略できる。
この処理は、概ね図14に示したFAX送信処理と同様である。しかし、ステップS25でFAX送信を実行した後、ステップSAでその送信が成功したか否か判断する。そして、成功していれば、ステップSBで、図15に示したようなフォルダ送信処理を行って、FAX送信した画像データと同じ画像データを、所定の装置に送信して、送信先FAX番号に基づいて定めたファイル名で保存する。ステップSAで送信失敗の場合には、そのまま元の処理に戻る。
このような処理を行うことにより、処理対象の画像データのFAX送信に加え、送信画像のバックアップを所定の装置に保存させることができる。
また、処理に使用させる情報を、バーコードのようなコード記号で記載しているので、デコードの精度を高くすることができる。しかし、文字で記載してOCRにより認識させる等、その他の手法を用いることも妨げられない。
なお、処理内容情報記憶部215に、同じ処理を複数登録することも可能である。例えば、異なる位置のバーコードの情報を使用する複数のFAX送信処理を登録しておけば、複数のバーコードを形成した画像を一度入力するだけで、複数の送信先にその画像をFAX送信できるようにすることも可能である。
以上で実施形態の説明を終了するが、以上説明してきた各実施形態において、装置の構成、具体的な処理内容、画面の表示内容等が上述の実施形態で説明したものに限られないことはもちろんである。
例えば、第2の実施形態において、処理内容情報記憶部215に記憶させるバーコード位置の情報を、自動的に入力できるようにすることが考えられる。
自動入力を行うことができるようにするには、例えば、自動入力モードが選択された状態で画像データが入力された場合に、CPU21に図17に示す処理を実行させればよい。
この処理においては、CPU21は、まずステップS41で入力された画像データを受け付け、ステップS42でその画像データに対して図18に示すバーコード領域抽出処理を行う。その後、ステップS43で、ステップS42で抽出したバーコード領域の位置情報を入力した状態で、図7に示したバーコード位置・処理指定画面300を表示して、その画面の制御に係る処理に移行する。
この部分の処理では、ステップS54及びS55の判断で、対象の矩形の幅と長さの値が、罫線として適切な値を示す罫線条件を満たしており、かつ矩形領域内の黒画素比率がバーとして適切な程度の一定以上の値であれば、ステップS56で、対象の矩形を罫線として登録するものである。ステップS54又はS55でNOであれば、まだ処理対象としていない処理内容があれば、ステップS54に戻って処理を繰り返す。
また、全ての矩形について処理が終了すると、ステップS57に進み、ステップS56で登録した罫線のうち、同じ向きでかつ距離がバーコードを構成するバーとして適切な一定値以内のものをグループ化する。
この部分の処理は、ステップS58で、対象グループ内の罫線の長さのバラツキが、バーコードのバーとして適切な一定値以内であるか否か判断し、一定値以内であれば、ステップS59で対象グループが1つのバーコードであると判断してその領域をバーコード領域として登録するものである。
そして、全ての罫線グループについて処理が終了すると、バーコード領域抽出処理を終了して元の処理に戻る。
また、第1の実施形態のように複数の形式のコード記号を利用できるようにする場合には、使用可能な各形式のコード記号と対応した領域抽出処理を行い、どの処理によりコード記号の領域が抽出できたかに応じて、コード記号の形式を示す情報も自動的に設定するようにすることも考えられる。
あるいは、「指定処理内容」として、ユーザが追加又は作成した任意のプログラムの実行を設定可能とし、データ処理装置に任意の処理を実行させることができるようにしてもよい。
また、処理の「有効/無効」の設定項目を設けず、設定されている処理はすべて実行するようにしてもよい。
さらに、この発明がこのような画像処理装置以外のデータ処理装置にも適用できることも、もちろんである。
また、上述の各実施形態又は変形例で述べた構成は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせて適用することも可能である。
このようなプログラムは、はじめからコンピュータに備えるROMあるいはHDD等の記憶手段に格納しておいてもよいが、記録媒体であるCD−ROMあるいはフレキシブルディスク,SRAM,EEPROM,メモリカード等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供することもできる。そのメモリに記録されたプログラムをコンピュータにインストールしてCPUに実行させるか、CPUにそのメモリからこのプログラムを読み出して実行させることにより、上述した各手順を実行させることができる。
さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させることも可能である。
従って、この発明を利用することにより、データ処理装置の信頼性を向上させることができる。
13,23:RAM、14:不揮発性メモリ、15,26:通信I/F、
16:エンジン部、17,31:システムバス、20:MFP、24:NVRAM、
25:HDD、27:操作パネル、28:スキャナエンジン、29:プリンタエンジン、
30:媒体I/F、101,214:処理内容情報設定部、
102,215:処理内容情報記憶部、103:処理対象データ取得部、
104:情報源解析部、105:処理実行部、210:情報源利用処理実行アプリ
Claims (22)
- 処理対象データ中の特定の情報源の情報を使って処理を行うデータ処理装置であって、
前記処理対象データを受け付けたときに認識すべき前記特定の情報源の位置を示す位置情報と、その位置情報が示す情報源の情報を使って前記処理対象データに対して行う処理の種類を示す処理種類情報とを対応させて設定する設定手段と、
前記処理対象データを受け付けた場合に、前記設定手段がした設定に従い、前記位置情報が示す位置の情報源から情報を取得し、その情報に従って、その情報の取得に使用した位置情報と対応する処理種類情報が示す種類の処理を前記受け付けた処理対象データに対して行うデータ処理手段とを設けたことを特徴とするデータ処理装置。 - 請求項1記載のデータ処理装置であって、
前記設定手段が、前記位置情報と前記処理種類情報とを複数組設定可能な手段であり、
前記データ処理手段が、前記設定手段が設定した位置情報と処理種類情報の組み合わせ毎に、前記情報源からの情報の取得と、その取得に使用した位置情報と対応する処理種類情報が示す種類の処理とを行う手段であることを特徴とするデータ処理装置。 - 請求項1又は2記載のデータ処理装置であって、
前記処理種類情報により設定する処理の種類の選択肢の少なくとも1つが、前記処理対象データの外部への送信であることを特徴とするデータ処理装置。 - 請求項3記載のデータ処理装置であって、
前記外部への送信に係る送信宛先と該宛先の名称とを対応付けて記憶するアドレス帳記憶手段と、
前記データ処理手段が前記処理対象データの外部への送信を行う場合に、前記情報源から取得した情報を送信宛先として前記アドレス帳記憶手段を検索して、該情報源から取得した情報と対応する宛先の名称を取得する検索手段と、
前記情報源から取得した情報と、前記検索手段が取得した宛先の名称とを提示して、ユーザから、該情報源から取得した情報に従った外部への送信を行うか否かの指示を受け付ける送信確認手段とを設けたことを特徴とするデータ処理装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一項記載のデータ処理装置であって、
前記データ処理手段が前記位置情報が示す位置の情報源から取得した情報が、前記処理種類情報が示す種類の処理の実行に用いるために適当な内容でなかった場合に、その旨のエラー処理を行う手段を設けたことを特徴とするデータ処理装置。 - 請求項1乃至5のいずれか一項記載のデータ処理装置であって、
前記情報源が、コード記号であることを特徴とするデータ処理装置。 - 請求項1乃至6のいずれか一項記載のデータ処理装置であって、
前記処理対象データの受け付けを、原稿の読み取り、公衆回線又はネットワークを介した受信、又は記憶手段からの読み出しにより行う手段を有することを特徴とするデータ処理装置。 - データ処理装置に、処理対象データ中の特定の情報源の情報を使って処理を行わせるデータ処理方法であって、
前記データ処理装置に、
前記処理対象データを受け付けたときに認識すべき前記特定の情報源の位置を示す位置情報と、その位置情報が示す情報源の情報を使って前記処理対象データに対して行う処理の種類を示す処理種類情報とを対応させて設定する設定手順と、
前記処理対象データを受け付けた場合に、前記設定手順でした設定に従い、前記位置情報が示す位置の情報源から情報を取得し、その情報に従って、その情報の取得に使用した位置情報と対応する処理種類情報が示す種類の処理を前記受け付けた処理対象データに対して行うデータ処理手順とを実行させることを特徴とするデータ処理方法。 - 請求項8記載のデータ処理方法であって、
前記設定手順が、前記位置情報と前記処理種類情報とを複数組設定可能な手順であり、
前記データ処理手順は、前記設定手順で設定した位置情報と処理種類情報の組み合わせ毎に、前記情報源からの情報の取得と、その取得に使用した位置情報と対応する処理種類情報が示す種類の処理とを行う手順であることを特徴とするデータ処理方法。 - 請求項8又は9記載のデータ処理方法であって、
前記処理種類情報により設定する処理の種類の選択肢の少なくとも1つが、前記処理対象データの外部への送信であることを特徴とするデータ処理方法。 - 請求項10記載のデータ処理方法であって、
前記データ処理装置に、
前記データ処理手順で前記処理対象データの外部への送信を行う場合に、前記情報源から取得した情報を送信宛先として、前記外部への送信に係る送信宛先と該宛先の名称とを対応付けて記憶するアドレス帳記憶手段検索して、該情報源から取得した情報と対応する宛先の名称を取得する検索手順と、
前記情報源から取得した情報と、前記検索手順で取得した宛先の名称とを提示して、ユーザから、該情報源から取得した情報に従った外部への送信を行うか否かの指示を受け付ける送信確認手順とを実行させることを特徴とするデータ処理方法。 - 請求項8乃至11のいずれか一項記載のデータ処理方法であって、
前記データ処理装置に、
前記データ処理手順で前記位置情報が示す位置の情報源から取得した情報が、前記処理種類情報が示す種類の処理の実行に用いるために適当な内容でなかった場合に、その旨のエラー処理を行う手順を実行させることを特徴とするデータ処理方法。 - 請求項8乃至12のいずれか一項記載のデータ処理装置の制御方法であって、
前記情報源が、コード記号であることを特徴とするデータ処理装置の制御方法。 - 請求項8乃至13のいずれか一項記載のデータ処理装置の制御方法であって、
前記データ処理装置に、前記処理対象データの受け付けを、原稿の読み取り、公衆回線又はネットワークを介した受信、又は記憶手段からの読み出しにより行わせることを特徴とするデータ処理装置の制御方法。 - コンピュータを、処理対象データ中の特定の情報源の情報を使って処理を行うデータ処理装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記処理対象データを受け付けたときに認識すべき前記特定の情報源の位置を示す位置情報と、その位置情報が示す情報源の情報を使って前記処理対象データに対して行う処理の種類を示す処理種類情報とを対応させて設定する設定手段と、
前記処理対象データを受け付けた場合に、前記設定手段がした設定に従い、前記位置情報が示す位置の情報源から情報を取得し、その情報に従って、その情報の取得に使用した位置情報と対応する処理種類情報が示す種類の処理を前記受け付けた処理対象データに対して行うデータ処理手段として機能させるためのプログラム。 - 請求項15記載のプログラムであって、
前記設定手段が、前記位置情報と前記処理種類情報とを複数組設定可能な手段であり、
前記データ処理手段が、前記設定手段が設定した位置情報と処理種類情報の組み合わせ毎に、前記情報源からの情報の取得と、その取得に使用した位置情報と対応する処理種類情報が示す種類の処理とを行う手段であることを特徴とするプログラム。 - 請求項15又は16記載のプログラムであって、
前記処理種類情報により設定する処理の種類の選択肢の少なくとも1つが、前記処理対象データの外部への送信であることを特徴とするプログラム。 - 請求項17記載のプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記外部への送信に係る送信宛先と該宛先の名称とを対応付けて記憶するアドレス帳記憶手段と、
前記データ処理手段が前記処理対象データの外部への送信を行う場合に、前記情報源から取得した情報を送信宛先として前記アドレス帳記憶手段を検索して、該情報源から取得した情報と対応する宛先の名称を取得する検索手段と、
前記情報源から取得した情報と、前記検索手段が取得した宛先の名称とを提示して、ユーザから、該情報源から取得した情報に従った外部への送信を行うか否かの指示を受け付ける送信確認手段として機能させるためのプログラムを含むプログラム。 - 請求項15乃至18のいずれか一項記載のプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記データ処理手段が前記位置情報が示す位置の情報源から取得した情報が、前記処理種類情報が示す種類の処理の実行に用いるために適当な内容でなかった場合に、その旨のエラー処理を行う手段として機能させるためのプログラムを含むプログラム。 - 請求項15乃至19のいずれか一項記載のプログラムであって、
前記情報源が、コード記号であることを特徴とするプログラム。 - 請求項15乃至20のいずれか一項記載のプログラムであって、
前記コンピュータに、前記処理対象データの受け付けを、原稿の読み取り、公衆回線又はネットワークを介した受信、又は記憶手段からの読み出しにより行う機能を実現させるためのプログラムを含むことを特徴とするプログラム。 - 請求項15乃至21のいずれか一項記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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