JP4757650B2 - パンタグラフカバー - Google Patents

パンタグラフカバー Download PDF

Info

Publication number
JP4757650B2
JP4757650B2 JP2006033131A JP2006033131A JP4757650B2 JP 4757650 B2 JP4757650 B2 JP 4757650B2 JP 2006033131 A JP2006033131 A JP 2006033131A JP 2006033131 A JP2006033131 A JP 2006033131A JP 4757650 B2 JP4757650 B2 JP 4757650B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pantograph
honeycomb structure
reinforced composite
composite material
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006033131A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007215328A (ja
Inventor
昭彦 鳥居
智之 南
敏和 竹田
政紀 島田
聡 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sharyo Ltd
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Central Japan Railway Co
Original Assignee
Nippon Sharyo Ltd
Nippon Steel Materials Co Ltd
Central Japan Railway Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Sharyo Ltd, Nippon Steel Materials Co Ltd, Central Japan Railway Co filed Critical Nippon Sharyo Ltd
Priority to JP2006033131A priority Critical patent/JP4757650B2/ja
Publication of JP2007215328A publication Critical patent/JP2007215328A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4757650B2 publication Critical patent/JP4757650B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T30/00Transportation of goods or passengers via railways, e.g. energy recovery or reducing air resistance

Landscapes

  • Current-Collector Devices For Electrically Propelled Vehicles (AREA)

Description

本発明は、例えば新幹線用車両のような高速車両に使用する繊維強化複合材製のパンタグラフカバーに関するものである。
従来、例えば、図9に示すように、高速車両、例えば、新幹線用車両200には騒音防止を主目的として、パンタグラフカバー1(1A、1B、1C、1D、1E)が、車体屋根201の上に設けられたパンタグラフ202の前後及び左右側面に取り付けられている。
つまり、パンタグラフカバー1(1A、1B、1C、1D、1E)の中のパンタグラフ202の前後に取り付けられている先端部及び後端部カバー1C、1D、1Eは、パンタグラフ202やその下面のガイシ部203の風きり音を少なくするため、直接風が当たらないようにする役目をしている。
また、パンタグラフカバー1(1A、1B、1C、1D、1E)の中のパンタグラフ202の左右側面に取り付けられているキャビティー部側壁1Bや、2面側壁1Aは、発生した風きり音を横方向に伝えないような役目を目的としている。
斯かる従来のパンタグラフカバー1(1A、1B、1C、1D、1E)は、ほとんどがアルミニウム製とされる。また、ガラス繊維強化プラスチックで検討したものもあるが、いずれにしても、最近の高速化、軽量化にとっては、問題となっている。
つまり、車両高速化のニーズの高まりから、高速化に伴う軌道等のインフラへの影響を緩和させるため、車両の軽量化が大きな課題となっている。そのため、使用材料も金属から比重の小さい繊維強化樹脂(複合材)への転換が期待されている。
最初は、ガラス繊維強化プラスチックが模索されたが、強度、剛性の面から軽量化の設計ができなく、また直近のリサイクルの問題もあり、他の材料の進出が期待されていた。
特開平6−217405号公報 特開2003−219505号公報
そこで、本発明の目的は、軽量化を達成し、また、強度、剛性の面でも満足し得る設計が可能であって、高速車両に使用することのできる繊維強化複合材製のパンタグラフカバーを提供することである。
上記目的は本発明に係る繊維強化複合材製パンタグラフカバーにて達成される。要約すれば、第1の本発明によれば、車体屋根に設けられたパンタグラフの周囲に配置し、車両のパンタグラフの騒音を防止するためのパンタグラフカバーであって、
内層を形成するハニカム構造体と、前記ハニカム構造体の両表面に配置されて表面層を形成する繊維強化複合材と、を有した積層構造の板状のメイン部材にて形成され、
前記メイン部材の前記ハニカム構造体の外周部には、その一部若しくは全部に、幅10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂を充填するか、又は、前記ハニカム構造体の外周囲端面に隣接した外側の一部若しくは全部に、幅10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂を配置して形成された補強部を有することを特徴とする繊維強化複合材製パンタグラフカバーが提供される。
第2の本発明によれば、車体屋根に設けられたパンタグラフの、車両進行方向に対して直交する左右両側部に取り付けられ、車両のパンタグラフの騒音を防止するための2面側壁を形成するパンタグラフカバーであって、
内層を形成するハニカム構造体と、前記ハニカム構造体の両表面に配置されて表面層を形成する繊維強化複合材と、を有した積層構造の板状のメイン部材にて形成され、
前記メイン部材の前記ハニカム構造体の外周部には、その一部若しくは全部に、幅10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂を充填するか、又は、前記ハニカム構造体の外周囲端面に隣接した外側の一部若しくは全部に、幅10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂を配置して形成された補強部を有することを特徴とする繊維強化複合材製パンタグラフカバーが提供される。一実施態様によれば、前記パンタグラフカバーが車体屋根に取り付けられた時前記車体屋根より外部に露出する前記メイン部材の端縁部に沿って、上面部に軽量樹脂で形成した半円状の部材を配置し、該半円状部材の表層に繊維強化複合材が積層される。
第3の本発明によれば、車体屋根に設けられたパンタグラフの、車両進行方向に対して直交する左右両側部に取り付けられ、車両のパンタグラフの騒音を防止するためのキャビティ部側壁を形成するパンタグラフカバーであって、
内層を形成するハニカム構造体と、前記ハニカム構造体の両表面に配置されて表面層を形成する繊維強化複合材と、を有した積層構造の板状のメイン部材にて形成され、
前記メイン部材の前記ハニカム構造体の外周部には、その一部若しくは全部に、幅10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂を充填するか、又は、前記ハニカム構造体の外周囲端面に隣接した外側の一部若しくは全部に、幅10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂を配置して形成された補強部を有することを特徴とする繊維強化複合材製パンタグラフカバーが提供される。
第4の本発明によれば、車体屋根に設けられたパンタグラフの、車両進行方向に対して、前後端に取り付けられ、車両のパンタグラフの騒音を防止するための先端部カバー及び後端部カバーを形成するパンタグラフカバーであって、
前記先端部カバー及び後端部カバーは、それぞれ、傾斜面パネル、上面部パネル及び側壁パネルの中のいずれかの複数のパネルを組み合わせることによって構成され、
前記各パネルは、内層を形成するハニカム構造体と、前記ハニカム構造体の両表面に配置されて表面層を形成する繊維強化複合材と、を有した積層構造の板状のメイン部材にて形成され、
前記メイン部材の前記ハニカム構造体の外周部には、その一部若しくは全部に、幅10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂を充填するか、又は、前記ハニカム構造体の外周囲端面に隣接した外側の一部若しくは全部に、幅10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂を配置して形成された補強部を有することを特徴とする繊維強化複合材製パンタグラフカバーが提供される。
第5の本発明によれば、(a)車体屋根に設けられたパンタグラフの、車両進行方向に対して直交する左右両側部に取り付けられ、車両のパンタグラフの騒音を防止するための2面側壁、
(b)車体屋根に設けられたパンタグラフの、車両進行方向に対して直交する左右両側部に取り付けられ、車両のパンタグラフの騒音を防止するためのキャビティ部側壁、及び
(c)車体屋根に設けられたパンタグラフの、車両進行方向に対して、前後端に取り付けられ、車両のパンタグラフの騒音を防止するための先端部カバー及び後端部カバー、
の中の複数の部材を備えたパンタグラフカバーであって、
前記2面側壁は、
内層を形成するハニカム構造体と、前記ハニカム構造体の両表面に配置されて表面層を形成する繊維強化複合材と、を有した積層構造の板状のメイン部材にて形成され、
前記メイン部材の前記ハニカム構造体の外周部には、その一部若しくは全部に、幅10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂を充填するか、又は、前記ハニカム構造体の外周囲端面に隣接した外側の一部若しくは全部に、幅10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂を配置して形成された補強部を有し、
前記キャビティ部側壁は、
内層を形成するハニカム構造体と、前記ハニカム構造体の両表面に配置されて表面層を形成する繊維強化複合材と、を有した積層構造の板状のメイン部材にて形成され、
前記メイン部材の前記ハニカム構造体の外周部には、その一部若しくは全部に、幅10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂を充填するか、又は、前記ハニカム構造体の外周囲端面に隣接した外側の一部若しくは全部に、幅10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂を配置して形成された補強部を有し、そして、
前記先端部カバー及び後端部カバーは、
それぞれ、傾斜面パネル、上面部パネル及び側壁パネルの中のいずれかの複数のパネルを組み合わせることによって構成され、
前記各パネルは、内層を形成するハニカム構造体と、前記ハニカム構造体の両表面に配置されて表面層を形成する繊維強化複合材と、を有した積層構造の板状のメイン部材にて形成され、
前記メイン部材の前記ハニカム構造体の外周部には、その一部若しくは全部に、幅10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂を充填するか、又は、前記ハニカム構造体の外周囲端面に隣接した外側の一部若しくは全部に、幅10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂を配置して形成された補強部を有する、
ことを特徴とする繊維強化複合材製パンタグラフカバーが提供される。一実施態様によれば、前記2面側壁は、前記2面側壁が車体屋根に取り付けられた時前記車体屋根より外部に露出する前記前記2面側壁の端縁部に沿って、上面部に軽量樹脂で形成した半円状の部材を配置し、該半円状部材の表層に繊維強化複合材が積層される。
上記各本発明にて、一実施態様によれば、前記メイン部材は、前記内層が、ハニカム構造体と繊維強化複合材とが交互に2層以上積層された積層構造体である。
他の実施態様によれば、前記メイン部材の前記内層を形成する前記ハニカム構造体の外周辺部に充填する軽量樹脂、及び、前記メイン部材の前記内層の周囲端面に隣接した外側の一部若しくは全部に配置する軽量樹脂は、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニールエステル樹脂、MMA樹脂、又はウレタン樹脂である。また、前記軽量樹脂としては、炭素繊維の短繊維、ガラス繊維の短繊維、カーボンブラック、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、ガラスバルーン、エポキシ発泡バルーン、ウレタン発泡バルーン、アクリル発泡バルーンのいずれか1種又は複数種を強化材として混入したエポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニールエステル樹脂、MMA樹脂、又はウレタン樹脂のいずれかを使用することもできる。
他の実施態様によれば、前記ハニカム構造体は、紙製ハニカム、アルミ製ハニカム、又は、アラミド製ハニカムである。
他の実施態様によれば、前記繊維強化複合材の強化繊維は、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、又は、PBO(ポリパラフェニレンベンズビスオキサゾール)繊維が単独で、又は、複数種混入してハイブリッドで使用される。また、前記繊維強化複合材のマトリックス樹脂は、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニールエステル樹脂、又はフェノール樹脂である。
本発明の繊維強化複合材製パンタグラフカバーは、軽量化を達成し、また、強度、剛性の面でも満足し得る設計が可能であって、鉄道車両に有効に使用することができる。
以下、本発明に係る繊維強化複合材製パンタグラフカバーを図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
本発明に係る繊維強化複合材製パンタグラフカバーは、車体屋根に設けられたパンタグラフの周囲に配置し、車両のパンタグラフの騒音を防止するための側壁を形成する。詳しくは後述するが、図3、図4、図7、図8に図示するように、本発明に係る繊維強化複合材製パンタグラフカバー1は、内層を形成するハニカム構造体4と、ハニカム構造体4の両側の表面に配置されて表面層を形成する繊維強化複合材11a、11bと、を有した積層構造の板状のメイン部材2を有している。また、このメイン部材2のハニカム構造体4の外周部には、その一部若しくは全部に、幅(w)が10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂Rを充填するか、又は、ハニカム構造体4の外周囲端面に隣接した外側の一部若しくは全部に、幅(w)が10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂Rを配置して形成された補強部5、5aを有している。
次に、本発明に係る繊維強化複合材製パンタグラフカバーを図面に即して更に具体的に説明する。
先ず、図1、図9を参照して繊維強化複合材製パンタグラフカバーの全体構成について説明する。
(繊維強化複合材製パンタグラフカバーの全体構成)
本発明の繊維強化複合材製パンタグラフカバー1は、例えば、図9に示した新幹線の車両のような高速車両200の屋根201に取り付けて使用する。
本実施例の繊維強化複合材製パンタグラフカバー1は、図9に示すように、
(1)車体屋根201に設けられたパンタグラフ202の、車両進行方向に対して、左右両側面部に取り付けられ、車両200のパンタグラフ202の騒音を防止するための2面側壁1A、
(2)車体屋根201に設けられたパンタグラフ202の、車両進行方向に対して、左右両側面部に取り付けられ、車両200のパンタグラフ202の騒音を防止するためのキャビティ部側壁1B、
(3)車体屋根201に設けられたパンタグラフ202の、車両進行方向に対して、前後端に取り付けられ、車両200のパンタグラフ202の騒音を防止するための先端部カバー及び後端部カバーを形成する傾斜面パネル1C、上面部パネル1D、及び、側壁パネル1E、
とすることができる。
上記2面側壁1Aは、図9に示すように、車体屋根201に直接取り付けられる。一方、上記キャビティー部側壁1B、並びに、先端部カバー及び後端部カバーを形成する傾斜面パネル1C、上面部パネル1D及び側壁パネル1Eは、図1(a)、(b)に示すように、車体屋根201に固定されるフレーム100に取り付けられる。
図1(b)には、フレーム100に取り付けられたキャビティ部側壁1B、並びに、先端部カバー及び後端部カバーを形成する傾斜面パネル1C、上面部パネル1D及び側壁パネル1Eを示す。勿論、先端部カバー及び後端部カバーは、傾斜面パネル1C、上面部パネル1D及び側壁パネル1Eの全てを使用した場合のみに限らず、これらパネルの中のいずれかの任意のパネルを使用し、組み合わせることによって作製することもできる。
更には、本実施例の繊維強化複合材製パンタグラフカバー1は、上記部材、即ち、2面側壁1A、キャビティ部側壁1B、並びに、先端部カバー及び後端部カバーを形成する傾斜面パネル1C、上面部パネル1D及び側壁パネル1Eの全てに実現される必要はなく、任意の複数の部材に適用することができる。
(2面側壁の構成)
次に、本実施例にて、繊維強化複合材にて作製されるパンタグラフカバー1(1A、1B、1C、1D、1E)の中の2面側壁1Aについて説明する。
図2(a)は、2面側壁1Aの概略全体構成を示す。また、図3は、図2(a)の線III−IIIに取った断面図であり、2面側壁1Aを作製する繊維強化複合材の一実施例を示す。ただ、図3では、2面側壁1Aを作製する繊維強化複合材は、図9に示すような2面側壁1Aの使用時の状態とは異なり、水平に置かれた状態で図示されている。
図2、図3に示す本実施例にて、2面側壁としての繊維強化複合材製パンタグラフカバー1Aは、板状のメイン部材2にて構成される。本実施例にて、板状のメイン部材2は、図2(a)に示すように、略台形状とされる。
図3にて、メイン部材2は、内層のハニカム構造体4と、ハニカム構造体4の周囲端面に形成された補強部5と、ハニカム構造体4及び補強部5の上下外表面を被覆して接着配置された表面層としての繊維強化複合材11(11a、11b)とにて形成される。補強部5は、本実施例では、台形状とされるメイン部材2の底辺部2aを除いて、残りの周囲端面2b、2c、2dに所定の幅(w)にて形成されている。勿論、必要に応じて底辺部2aにも設けることができる。
つまり、補強部5は、内層のハニカム構造体4の周囲端面の一部若しくは全部において所定の幅(w)にて形成される。この幅(w)は、後述するが、通常、10mm〜50mmの範囲とされる。
このように、本実施例の2面側壁として使用する繊維強化複合材製パンタグラフカバー1Aは、内層のハニカム構造体4の外周囲端面の一部若しくは全部を所定の幅(w)にて形成された補強部5で補強し、その両表面に繊維強化複合材11(11a、11b)を接着することで得られる。
上記構成の本実施例の繊維強化複合材製パンタグラフカバー1Aによれば、内層にハニカム構造体4を配置することで、中空の場合に比較して、曲げ強度、弾性率とも向上する。又、繊維強化複合材製パンタグラフカバー1Aは、補強部5の領域を利用して所定の形状に容易に切断することができる。
次に、本実施例の繊維強化複合材製パンタグラフカバー1Aの各部材について更に詳しく説明する。
(繊維強化複合材)
本実施例の繊維強化複合材製パンタグラフカバー1Aにて、繊維強化複合材11に使用される強化繊維としては、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、又は、PBO(ポリパラフェニレンベンズビスオキサゾール)繊維のいずれかを単独で、又は、複数種混入してハイブリッドにて使用することができる。
また、繊維強化複合材11に使用される繊維の形態は、一方向に引き揃えられたUD形状、2軸に織られた平織り及び朱子織り形状、又は、3軸に織られた3軸織り形状が単独で、又は、複数組み合わされて使用することができる。
また、繊維強化複合材11に使用されるマトリックス樹脂は、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニールエステル樹脂、MMA樹脂、又は、フェノール樹脂のいずれかが使用できる。
繊維強化複合材11の繊維体積含有率は、30〜70%、通常、50〜60%とされる。
(内層及び補強部)
本実施例にて、メイン部材2のハニカム構造体4としては、例えば、通常使用されるアルミニウム、アラミド樹脂、或いは紙などで作製したハニカムが使用可能であり、特に、ノーメックスハニカム(商品名:ディーアイシーヘクセル株式会社製)を好適に使用することができる。
メイン部材2の補強部5は、一実施態様によれば、図1及び図2(a)に示すように、ハニカム構造体4の端面の開放部、即ち、孔部4aに軽量樹脂Rを充填、即ち、詰め込むことによって形成される。
また、補強部5の幅(w)は、上述のように、10mm〜50mmの範囲とされるが、本発明者らの研究実験の結果によれば、10mm未満だと、繰り返し荷重がかかった際、強度低下が早期に起こったことから、10mm以上は必須であり、上限は重量面から、50mm以下が妥当である。
上述のように、補強部5は、ハニカム構造体4の端部に、端面よりw=10mm〜50mmの範囲の領域に、補強材として、軽量樹脂Rを、ハニカム構造体4内に詰め込むことによって、ハニカム構造体4の周囲を補強する。
ハニカム構造体4の周囲に詰め込む軽量樹脂Rは、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニールエステル樹脂、MMA樹脂、ウレタン樹脂のいずれかが好適である。更に、軽量樹脂Rとしては、上記樹脂に、強化材を混入したものも使用できる。具体的には、炭素繊維の短繊維、ガラス繊維の短繊維、カーボンブラック、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、ガラスバルーン、エポキシ発泡バルーン、ウレタン発泡バルーン、アクリル発泡バルーンのいずれか1種又は複数種を強化材として、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニールエステル樹脂、MMA樹脂、又はウレタン樹脂のいずれかに混入したものを軽量樹脂Rとして使用することができる。
上記実施例では、補強部5は、図3に示すように、ハニカム構造体4の外周囲において、ハニカム構造体4の端面開放部、即ち、孔部4aに軽量樹脂Rを詰め込むことによって形成されるものとして説明したが、他の実施態様によれば、図4に示すように、ハニカム構造体4の周囲端面4bに隣接した外側の一部若しくは全部に、幅10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂Rを配置して、補強部5を形成することもできる。
本実施例によれば、メイン部材2を構成するハニカム構造体4とされる内層の端部に、軽量樹脂Rからなる補強部5を設けることによって、ハニカム構造体4の端部の弱さを補強し、曲げ強度、疲労強度に強い繊維強化複合材製パンタグラフカバー1Aを提供することができる。
更に、図2(b)に示すように、必要に応じて、パンタグラフカバー1Aの上面端縁部には、半円状の繊維強化複合材20を一体に形成することができる。
つまり、パンタグラフカバー1Aが車体屋根201に取り付けられた時、車体屋根201より外部に露出するメイン部材2の端縁部2b、2c、2dに沿って、上面部に軽量樹脂Rで形成した半円状の部材22を配置し、該半円状部材22の表層に繊維強化複合材21を積層することができる。繊維強化複合材21は、上記繊維強化複合材11(11a、11b)と同じ構成とし得る。
(具体的寸法例)
上記構成の本実施例による繊維強化複合材製パンタグラフカバー1の具体的な諸寸法の一例を挙げれば、次の通りである。図2を参照して、
(1)パンタグラフカバー1Aの長辺部2aの長さ(L1):5134mm
(2)パンタグラフカバー1Aの短辺部2cの長さ(L2):1620mm
(3)パンタグラフカバー1Aの高さ(H):1000mm
ここで、板状メイン部材2の厚さ(T1)は50mm、内層(ハニカム構造体)4の厚さ(T2)は46mm、表面層(繊維強化複合材)11の厚さ(T3)は2mmとすることができる。又、補強部の幅wは27mmとした。
尚、上記実施例では、内層としては、ハニカム構造体4が配置されたものとして説明したが、内層として、ハニカム構造体4と繊維強化複合材12とが交互に2層以上積層された積層構造体とすることも可能である。本実施例では、図5に示すように、ハニカム構造体4A、繊維強化複合材12、ハニカム構造体4Bから成る3層構造とされるが、これに限定されるものではない。
内層を構成する繊維強化複合材12は、表面層として使用する繊維強化複合材11(11a、11b)と同じものを使用し得る。
又、補強部5(5A、5B)は、上述と同様に、各ハニカム構造体4の周囲端面4bに隣接した外側の一部若しくは全部に、幅10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂Rを配置して、或いは、ハニカム構造体4の孔部4aに軽量樹脂Rを充填することができる。
(パンタグラフカバーの製造方法)
先ず、本実施例の繊維強化複合材製パンタグラフカバー1Aを製造するに際しては、周囲を端面補強された補強部5を有するハニカム構造体とされる内層4の上下両表面に、繊維強化複合材11(11a、11b)を接着、硬化する。必要に応じて、ハニカム構造体4は、図5に示すように、繊維強化複合材12を介して積層して内層を形成し、この内層4の上下両表面に、繊維強化複合材11(11a、11b)を接着、硬化することもできる。
その後、補強部5を利用して所定の寸法に切断、加工することにより、本実施例の繊維強化複合材製パンタグラフカバー1Aが提供される。
本実施例のパンタグラフカバー1Aは、図3にて、下表面層としての繊維強化複合材11bの上に、周囲を端面補強されたハニカム構造体4を乗せ、さらに、ハニカム構造体4の上表面に上表面層としての繊維強化複合材11aを乗せて、これら部材を互いに接着することで製作される。
従って、成形が非常に簡単であり、また最初から全体を大きめに製作し、後で正確な寸法に切断、加工することができるメリットもある。
つまり、最初から周囲の端部補強部5を、その加工代を予測して大きくしておけば、加工時にハニカム構造体4が端面に出てくる心配はない。
また、成形の時の寸法精度が、それ程よくなくても、後加工で処理できることから、この面からも成形が楽になり、安価なコストでの成形が可能となる。
更に、上下層に配置される繊維強化複合材11(11a、11b)に使用する繊維を選択することで、高強度の繊維強化複合材製パンタグラフカバー1A、高剛性の繊維強化複合材製パンタグラフカバー1A、電気絶縁性をもった繊維強化複合材製パンタグラフカバー1A等の設計、製作が容易にできる利点もある。
例えば、繊維強化複合材11の強化繊維として、高強度炭素繊維T−700(東レ株式会社製)を採用すると、アルミと同じ厚みで、アルミ製の3倍以上の強度が得られ、高弾性率炭素繊維XN−60(日本グラファイトファイバー株式会社製)を採用すると、アルミと同じ厚みで、アルミ製の2倍以上の曲げ剛性が得られる。
また、高強度炭素繊維と高弾性率炭素繊維を組み合わせて採用すると、強度、弾性率両方を満足したものが得られる。一方、PBO繊維を採用すると、アルミと同じ厚みで、アルミ製並みの曲げ剛性を持ち、且つ電気絶縁性をもったものが得られる。
本実施例によれば、パンタグラフカバー1の曲げ強度や曲げ弾性率が大幅に向上するのみでなく、端面の応力集中に対しても補強され、曲げ疲労に対しても強いものとなる。
実施例2
実施例1では、特に、車体屋根201に設けられたパンタグラフ202の、車両進行方向に対して、左右両側面に取り付けられ、車両200のパンタグラフ202の騒音を防止するための2面側壁1Aについて詳しく説明した。
本実施例では、車体屋根201に設けられたパンタグラフ202の、車両進行方向に対して、左右両側面に取り付けられ、車両200のパンタグラフ202の騒音を防止するためのキャビティ部側壁1Bとして使用する繊維強化複合材製パンタグラフカバー、並びに、車体屋根201に設けられたパンタグラフ202の、車両進行方向に対して、前後端に取り付けられ、車両200のパンタグラフ202の騒音を防止するための先端部カバー及び後端部カバーを形成する傾斜面パネル1C、上面部パネル1D、及び、側壁パネル1Eとして使用する繊維強化複合材製パンタグラフカバーについて説明する。
図6〜図8に、繊維強化複合材製パンタグラフカバー1B、1C、1D、1Eの一実施例を示す。これら繊維強化複合材製パンタグラフカバー1B、1C、1D、1Eは、実施例1で説明したパンタグラフカバー1Aと同様の構成とすることができる。
つまり、本実施例の繊維強化複合材製パンタグラフカバー1B、1C、1D、1Eは、図6に示すように、板状のメイン部材2は、内層を形成するハニカム構造体4と、ハニカム構造体4の両側表面層を形成する繊維強化複合材11a、11bと、を有した積層構造とされる。
又、図7及び図8に示すように、メイン部材2の前記内層を形成するハニカム構造体4の外周辺部の孔部4aには幅(w)が10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂Rを充填するか(図7)、或いは、メイン部材2の前記内層のハニカム構造体4の周囲端面に隣接した外側の一部若しくは全部に、幅(w)が10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂Rを配置する(図8)、ことができる。
本実施例においても、上記実施例1で説明したと同様に、内層として、図5に示すように、ハニカム構造体4と繊維強化複合材12とが交互に2層以上積層された積層構造体とすることも可能である。
図1(a)は、本発明の繊維強化複合材製パンタグラフカバーを取り付けるためのフレームの一実施例を示す斜視図であり、図1(b)は、フレームに、本発明の一実施例に係る繊維強化複合材製パンタグラフカバーを取り付けた状態を示す斜視図である。 図2(a)は、繊維強化複合材製パンタグラフカバーの一実施例を説明するための斜視図であり、図2(b)は、繊維強化複合材製パンタグラフカバーの他の実施例を説明するための断面図である。 図2(a)の線III−IIIに取った繊維強化複合材製パンタグラフカバーの斜視図である。 本発明の繊維強化複合材製パンタグラフカバーの他の実施例を示す斜視図である。 本発明の繊維強化複合材製パンタグラフカバーの他の実施例を示す断面図である。 本発明の繊維強化複合材製パンタグラフカバーの他の実施例を示す斜視図である。 図6の線VII−VIIIに取った繊維強化複合材製パンタグラフカバーの斜視図である。 本発明の繊維強化複合材製パンタグラフカバーの他の実施例を示す斜視図である。 従来のパンタグラフカバーの例を示す斜視図である。
符号の説明
1 繊維強化複合材製パンタグラフカバー
2 メイン部材
4 内層(ハニカム構造体)
4a 孔部
4b 端面
5、5a 補強部
11(11a、11b) 表面層(繊維強化複合材)
12 内層(繊維強化複合材)
R 軽量樹脂

Claims (13)

  1. 車体屋根に設けられたパンタグラフの周囲に配置し、車両のパンタグラフの騒音を防止するためのパンタグラフカバーであって、
    内層を形成するハニカム構造体と、前記ハニカム構造体の両表面に配置されて表面層を形成する繊維強化複合材と、を有した積層構造の板状のメイン部材にて形成され、
    前記メイン部材の前記ハニカム構造体の外周部には、その一部若しくは全部に、幅10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂を充填するか、又は、前記ハニカム構造体の外周囲端面に隣接した外側の一部若しくは全部に、幅10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂を配置して形成された補強部を有することを特徴とする繊維強化複合材製パンタグラフカバー。
  2. 車体屋根に設けられたパンタグラフの、車両進行方向に対して直交する左右両側部に取り付けられ、車両のパンタグラフの騒音を防止するための2面側壁を形成するパンタグラフカバーであって、
    内層を形成するハニカム構造体と、前記ハニカム構造体の両表面に配置されて表面層を形成する繊維強化複合材と、を有した積層構造の板状のメイン部材にて形成され、
    前記メイン部材の前記ハニカム構造体の外周部には、その一部若しくは全部に、幅10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂を充填するか、又は、前記ハニカム構造体の外周囲端面に隣接した外側の一部若しくは全部に、幅10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂を配置して形成された補強部を有することを特徴とする繊維強化複合材製パンタグラフカバー。
  3. 前記パンタグラフカバーが車体屋根に取り付けられた時前記車体屋根より外部に露出する前記メイン部材の端縁部に沿って、上面部に軽量樹脂で形成した半円状の部材を配置し、該半円状部材の表層に繊維強化複合材を積層したことを特徴とする請求項2に記載の繊維強化複合材製パンタグラフカバー。
  4. 車体屋根に設けられたパンタグラフの、車両進行方向に対して直交する左右両側部に取り付けられ、車両のパンタグラフの騒音を防止するためのキャビティ部側壁を形成するパンタグラフカバーであって、
    内層を形成するハニカム構造体と、前記ハニカム構造体の両表面に配置されて表面層を形成する繊維強化複合材と、を有した積層構造の板状のメイン部材にて形成され、
    前記メイン部材の前記ハニカム構造体の外周部には、その一部若しくは全部に、幅10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂を充填するか、又は、前記ハニカム構造体の外周囲端面に隣接した外側の一部若しくは全部に、幅10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂を配置して形成された補強部を有することを特徴とする繊維強化複合材製パンタグラフカバー。
  5. 車体屋根に設けられたパンタグラフの、車両進行方向に対して、前後端に取り付けられ、車両のパンタグラフの騒音を防止するための先端部カバー及び後端部カバーを形成するパンタグラフカバーであって、
    前記先端部カバー及び後端部カバーは、それぞれ、傾斜面パネル、上面部パネル及び側壁パネルの中のいずれかの複数のパネルを組み合わせることによって構成され、
    前記各パネルは、内層を形成するハニカム構造体と、前記ハニカム構造体の両表面に配置されて表面層を形成する繊維強化複合材と、を有した積層構造の板状のメイン部材にて形成され、
    前記メイン部材の前記ハニカム構造体の外周部には、その一部若しくは全部に、幅10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂を充填するか、又は、前記ハニカム構造体の外周囲端面に隣接した外側の一部若しくは全部に、幅10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂を配置して形成された補強部を有することを特徴とする繊維強化複合材製パンタグラフカバー。
  6. (a)車体屋根に設けられたパンタグラフの、車両進行方向に対して直交する左右両側部に取り付けられ、車両のパンタグラフの騒音を防止するための2面側壁、
    (b)車体屋根に設けられたパンタグラフの、車両進行方向に対して直交する左右両側部に取り付けられ、車両のパンタグラフの騒音を防止するためのキャビティ部側壁、及び
    (c)車体屋根に設けられたパンタグラフの、車両進行方向に対して、前後端に取り付けられ、車両のパンタグラフの騒音を防止するための先端部カバー及び後端部カバー、
    の中の複数の部材を備えたパンタグラフカバーであって、
    前記2面側壁は、
    内層を形成するハニカム構造体と、前記ハニカム構造体の両表面に配置されて表面層を形成する繊維強化複合材と、を有した積層構造の板状のメイン部材にて形成され、
    前記メイン部材の前記ハニカム構造体の外周部には、その一部若しくは全部に、幅10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂を充填するか、又は、前記ハニカム構造体の外周囲端面に隣接した外側の一部若しくは全部に、幅10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂を配置して形成された補強部を有し、
    前記キャビティ部側壁は、
    内層を形成するハニカム構造体と、前記ハニカム構造体の両表面に配置されて表面層を形成する繊維強化複合材と、を有した積層構造の板状のメイン部材にて形成され、
    前記メイン部材の前記ハニカム構造体の外周部には、その一部若しくは全部に、幅10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂を充填するか、又は、前記ハニカム構造体の外周囲端面に隣接した外側の一部若しくは全部に、幅10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂を配置して形成された補強部を有し、そして、
    前記先端部カバー及び後端部カバーは、
    それぞれ、傾斜面パネル、上面部パネル及び側壁パネルの中のいずれかの複数のパネルを組み合わせることによって構成され、
    前記各パネルは、内層を形成するハニカム構造体と、前記ハニカム構造体の両表面に配置されて表面層を形成する繊維強化複合材と、を有した積層構造の板状のメイン部材にて形成され、
    前記メイン部材の前記ハニカム構造体の外周部には、その一部若しくは全部に、幅10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂を充填するか、又は、前記ハニカム構造体の外周囲端面に隣接した外側の一部若しくは全部に、幅10mm〜50mmの範囲で軽量樹脂を配置して形成された補強部を有する、
    ことを特徴とする繊維強化複合材製パンタグラフカバー。
  7. 前記2面側壁は、前記2面側壁が車体屋根に取り付けられた時前記車体屋根より外部に露出する前記前記2面側壁の端縁部に沿って、上面部に軽量樹脂で形成した半円状の部材を配置し、該半円状部材の表層に繊維強化複合材を積層したことを特徴とする請求項6に記載の繊維強化複合材製パンタグラフカバー。
  8. 前記メイン部材は、前記内層が、ハニカム構造体と繊維強化複合材とが交互に2層以上積層された積層構造体であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかの項に記載の繊維強化複合材製パンタグラフカバー。
  9. 前記メイン部材の前記内層を形成する前記ハニカム構造体の外周辺部に充填する軽量樹脂、及び、前記メイン部材の前記内層の周囲端面に隣接した外側の一部若しくは全部に配置する軽量樹脂は、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニールエステル樹脂、MMA樹脂、又はウレタン樹脂のいずれかであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかの項に記載の繊維強化複合材製パンタグラフカバー。
  10. 前記メイン部材の前記内層を形成する前記ハニカム構造体の外周辺部に充填する軽量樹脂、及び、前記メイン部材の前記内層の周囲端面に隣接した外側の一部若しくは全部に配置する軽量樹脂は、炭素繊維の短繊維、ガラス繊維の短繊維、カーボンブラック、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、ガラスバルーン、エポキシ発泡バルーン、ウレタン発泡バルーン、アクリル発泡バルーンのいずれか1種又は複数種を強化材として混入したエポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニールエステル樹脂、MMA樹脂、又はウレタン樹脂のいずれかであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかの項に記載の繊維強化複合材製パンタグラフカバー。
  11. 前記ハニカム構造体は、紙製ハニカム、アルミ製ハニカム、又は、アラミド製ハニカムであることを特徴とする請求項1〜10のいずれかの項に記載の繊維強化複合材製パンタグラフカバー。
  12. 前記繊維強化複合材の強化繊維は、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、又は、PBO(ポリパラフェニレンベンズビスオキサゾール)繊維が単独で、又は、複数種混入してハイブリッドで使用されることを特徴とする請求項1〜11のいずれかの項に記載の繊維強化複合材製パンタグラフカバー。
  13. 前記繊維強化複合材のマトリックス樹脂は、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニールエステル樹脂、又はフェノール樹脂であることを特徴とする請求項12に記載の繊維強化複合材製パンタグラフカバー。
JP2006033131A 2006-02-09 2006-02-09 パンタグラフカバー Expired - Fee Related JP4757650B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006033131A JP4757650B2 (ja) 2006-02-09 2006-02-09 パンタグラフカバー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006033131A JP4757650B2 (ja) 2006-02-09 2006-02-09 パンタグラフカバー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007215328A JP2007215328A (ja) 2007-08-23
JP4757650B2 true JP4757650B2 (ja) 2011-08-24

Family

ID=38493260

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006033131A Expired - Fee Related JP4757650B2 (ja) 2006-02-09 2006-02-09 パンタグラフカバー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4757650B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5253778B2 (ja) * 2007-09-11 2013-07-31 昭和飛行機工業株式会社 ハニカムパネルの製造方法
DE102009003284A1 (de) 2009-05-20 2010-11-25 Robert Bosch Gmbh Gehäuse oder Gehäuseteil für ein Steuergerät eines Kraftfahrzeug
WO2015008536A1 (ja) * 2013-07-18 2015-01-22 日産自動車株式会社 繊維強化複合材料成形体とその製造方法、及びパネル材
CN105500837B (zh) * 2015-12-16 2018-01-02 上海晋飞复合材料科技有限公司 复合材料制作高铁设备舱裙板的工艺
CN105584058B (zh) * 2015-12-16 2017-12-19 上海晋飞复合材料科技有限公司 复合材料制作高铁设备舱底板的工艺
CN108263406B (zh) * 2018-01-03 2020-01-10 中车青岛四方机车车辆股份有限公司 列车结构板材及列车结构板材的制造方法
CN109677014A (zh) * 2018-12-19 2019-04-26 中航复合材料有限责任公司 一种耐高温蜂窝芯材及其制备方法
JP7339869B2 (ja) * 2019-12-04 2023-09-06 東日本旅客鉄道株式会社 鉄道車両の台車カバー

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08308010A (ja) * 1995-05-10 1996-11-22 Mitsubishi Electric Corp パンタグラフカバー
JPH1066202A (ja) * 1996-08-12 1998-03-06 Central Japan Railway Co 鉄道車両用の突起物カバー
JP3908214B2 (ja) * 2003-10-28 2007-04-25 近畿車輌株式会社 集電装置の防音側壁

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007215328A (ja) 2007-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4757650B2 (ja) パンタグラフカバー
JP6555235B2 (ja) 車体下部構造
KR101315741B1 (ko) 치수안정성이 우수한 전기자동차용 배터리 팩 케이스 어셈블리와 그 제조 방법
JP5581404B2 (ja) 車両用フロア構造
JP2018144708A (ja) 車体構造
CN107531288B (zh) 机动车
KR102050849B1 (ko) 차량용 시트 쿠션 프레임
US8813926B2 (en) Impact-absorbing structure and method for producing the same
JP2008221920A (ja) 自動車用バンパービーム
CN110382328A (zh) 用于轨道车辆的车厢
JP2013537146A (ja) 鉄道車両のための軽量の複合の運転室構造
US20160152277A1 (en) Improved lateral upright for motor vehicle body shell
JP2008155699A (ja) 車体骨格構造
JP2009061864A (ja) 車体フレーム構造
JP5734174B2 (ja) 自動車の車体構造
JP2007253733A (ja) 車体前部構造
JP4855932B2 (ja) 局所的に補強された積層物
JP2008221985A (ja) バンパリインフォースメント支持構造
JP4783242B2 (ja) セグメントおよび分合流するトンネルの施工方法
CN109963752B (zh) 车辆的冲击吸收结构
JP6487722B2 (ja) 衝撃吸収材
JP4971645B2 (ja) 車体構造および車両
JP6112686B2 (ja) 自動車の車体構造
JP2010137639A (ja) 炭素繊維複合材料からなる自動車用フロアパン
JP7035906B2 (ja) ルーフリインフォースメント及び樹脂中空骨格部材の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090202

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110517

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110601

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4757650

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140610

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees