JP4755617B2 - インホイールモータ - Google Patents
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Description
また、インホイールモータ構造には、モータの温度が高いときに、ブレーキのディスクロータに直接熱を伝えることでモータの温度を調節するものがある(例えば、特許文献2参照。)。
図10は、従来の技術(特許文献1)の説明図であり、従来のインホイールモータの冷却構造201は、車両にインホイールモータを取付ける取付ブラケット202にフイン203及び油路204を形成して、オイルポンプ205でオイル(冷却媒体)を送ることで、インホイールモータの冷却効率を向上させている。
また、ロータ206、ステータ207を冷却し難いという問題がある。
また、ディスクロータ225の温度が高いときは、ディスクロータ225側に熱を伝えることができないという問題がある。
逆に、ディスクロータ225の温度が高いときに、ディスクロータ225の放熱でロータ206、ステータ207が加熱されるという問題がある。
請求項3に係る発明では、冷却風通風路は、車軸の軸方向において、ブレーキディスクとモータとの間に位置するモータハウジングに形成されており、第1通風路は、モータハウジングの下部に設けられていることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、冷却風通風路は、ステータ及びモータのロータの平均半径と略同じ半径で形成されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明では、冷却風出口は、冷却風出口から排出される冷却風をブレーキディスクに向ける角度に設定されている整流壁を有していることを特徴とする。
請求項7に係る発明では、整流壁は、モータハウジングに形成したオイル室の壁に形成されていることを特徴とする。
請求項8に係る発明では、冷却構造は、冷却風通風路内のモータハウジングに形成された通風路内フィンを備えていることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、冷却風通風路は、ブレーキディスクとモータとの間に位置するモータハウジングに形成されており、第1通風路は、モータハウジングの下部に設けられているので、空気取入れ口から取入れた走行風をインホイールモータの下部を経由させて第2通風路に導き、車輪の奥に走行風を導くことができ、走行風の流入し難い車輪の奥に位置するインホイールモータを積極的に冷却することができる。従って、モータのステータやロータを積極的に冷却することができる。
また、ブレーキディスクからの放熱によるモータハウジングの温度上昇を防止することができる。
請求項4に係る発明では、冷却風通風路は、ステータ及びモータのロータの平均半径と略同じ半径で形成されているので、ステータの半径と略同じ半径で走行風が流れてモータハウジングを冷却する。そして、温度の下がったモータハウジングに軸受けの熱が伝わる。従って、軸受けを積極的に冷却することができる。
請求項6に係る発明では、冷却風出口は、冷却風出口から排出される冷却風をブレーキディスクに向ける角度に設定されている整流壁を有しているので、冷却風をブレーキディスクに当てることができ、ブレーキディスクを積極的に冷却することができる。
請求項7に係る発明では、整流壁は、モータハウジングに形成したオイル室の壁に形成されているので、ブレーキディスクを積極的に冷却しつつ、モータハウジングに形成したオイル室を積極的に冷却することができる。
請求項8に係る発明では、冷却構造は、冷却風通風路内のモータハウジングに形成された通風路内フィンを備えているので、冷却風通風路内のモータハウジング側の放熱面積は大きくなり、冷却風通風路内の放熱量を増加させることができるという利点がある。
図1は、本発明のインホイールモータの断面図である。
図2は、本発明のインホイールモータを右後輪に採用したときの外側状態を示す斜視図である。
図3は、図2の3部詳細図である。
図4は、本発明のインホイールモータを右後輪に採用したときの内側状態を示す斜視図である。
図5は、図4の5部詳細図である。
懸架装置26のサスアーム取付ブラケット27は、モータハウジング13の下部28に形成しているボス31にボルト32で取付けられていて、ロアアームやトレーリングアームを取付けるブラケットである。
「インホイールモータ11の外側44」とは、車両18の外側(矢印a2の方向)に向いている部位である。
冷却構造61は、車輪12のホイール57から横(X軸方向)に出している空気取入れ口62と、空気取入れ口62とは反対側で、ホイール57のディスク58に面している冷却風通風路63と、インホイールモータ11の上部65に配置した冷却風出口66(図3参照)と、を備えている。
図7は、モータハウジングのオイル室の斜視図である。
図8は、図6の8−8線断面図である。図1〜図5を併用して説明する。
空気取入れ口62は、第1通風路77の一端に形成され、図1の車輪12の内側81から距離X1だけ出して、車両18の前方(矢印a4の方向)へ向け、車両18の底を流れる走行風Aを自然に取入れる。
「自然に取入れる」とは、過給器などの装置を使用しないで、空気を取入れること。
また、第2通風路78は、ステータ14及びロータ15の平均半径rmと略同じ半径raで形成され、ステータ14及びロータ15に沿っている。
第2通風路78は、流路でもあり、流路をハウジング外側壁75の外面91と樋状の通路ハウジング部87とで形成されている。
通路ハウジング部87は、詳しくは、断面U字状で、ハウジング外側壁75の外面91に略平行な第1壁部94と、第1壁部94に連なっている第2壁部97、第3壁部98と、からなり、外面にフイン101を、主モータ出力軸16を中心とする放射状に形成している。
図4に示した車両18の後輪104にインホイールモータ11を採用した場合で、右後輪105を一例に説明する。なお、インホイールモータ11は、車両18の中心線Cを対称基準にほぼ対称である。
Claims (8)
- 車輪(12)及びブレーキディスク(43)を支持している車軸(41)に駆動力を伝えるとともに、前記車輪(12)内に一部若しくは全てが位置されて、冷却構造(61)を有するインホイールモータ(11)において、
前記冷却構造(61)は、前記ブレーキディスク(43)に面したインホイールモータ(11)のモータハウジング(13)に形成され、且つモータのステータ(14)に円周方向に沿って連通する冷却風通風路(63)と、該冷却風通風路(63)に連通し、且つ車両(18)中央へ向いている前記車輪(12)の内側より突出している空気取入れ口(62)と、を備えていることを特徴とするインホイールモータ。 - 前記冷却風通風路(63)は、第1通風路(77)と、該第1通風路(77)に接続している第2通風路(78)と、からなり、
前記空気取入れ口(62)と前記第2通風路(78)を、前記第1通風路(77)によって接続していることを特徴とする請求項1記載のインホイールモータ。 - 前記冷却風通風路(63)は、前記車軸(41)の軸方向において、前記ブレーキディスク(43)と前記モータとの間に位置する前記モータハウジング(13)に形成されており、
前記第1通風路(77)は、前記モータハウジング(13)の下部(28)に設けられていることを特徴とする請求項2記載のインホイールモータ。 - 前記冷却風通風路(63)は、前記ステータ(14)及び前記モータのロータ(15)の平均半径(rm)と略同じ半径(ra)で形成されていることを特徴とする請求項3記載のインホイールモータ。
- 前記冷却風通風路(63)の冷却風出口(66)は、冷却風を車幅方向の外側へ導いて排出することを特徴とする請求項3又は請求項4記載のインホイールモータ。
- 前記冷却風出口(66)は、該冷却風出口(66)から排出される前記冷却風を前記ブレーキディスク(43)に向ける角度に設定されている整流壁(96)を有していることを特徴とする請求項5記載のインホイールモータ。
- 前記整流壁(96)は、モータハウジング(13)に形成したオイル室(72)の壁(92)に形成されていることを特徴とする請求項6記載のインホイールモータ。
- 前記冷却構造(61)は、前記冷却風通風路(63)内の前記モータハウジング(13)に形成された通風路内フィン(102)を備えていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載のインホイールモータ。
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