JP4752677B2 - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光記録媒体に光ビームを照射して情報の読取りや書込みを可能とする光ピックアップ装置に関し、特に光ピックアップ装置に備えられて、光ビームの光分布強度を変換するビーム整形素子の構成に関する。
近年、コンパクトディスク(以下、CDという。)やデジタル多用途ディスク(以下、DVDという。)といった光記録媒体が普及し、一般的に用いられるようになっている。そして、光記録媒体の情報量を増やすために、光記録媒体の高密度化に関する研究が進められ、例えば、ブルーレイディスク(以下、BDという。)やHD−DVDといった高密度化された光記録媒体も実用化されてきている。
このような光記録媒体の記録再生を行うにあたっては、光記録媒体に光ビームを照射して情報の読取りや情報の書込みを可能とする光ピックアップ装置が用いられるが、高密度化された光記録媒体に対応する場合、光ピックアップ装置においては、光記録媒体の記録面上に集光する光ビームのスポット径を小さくすることが要求される。
一般にスポット径の大きさは、対物レンズの開口数(NA)、光源波長(λ)、及びRIM強度によって決まる。このうち、対物レンズの開口数及び光源波長については、規格によってほぼ定まっている(例えばBDについては、NAは0.85、λは405nmである。)ために、光記録媒体の記録面に集光する光ビームのスポット品質を良好なものとするにあたって、RIM強度を十分確保することが重要である。なお、RIM強度とは、対物レンズの入射瞳中の最大光強度に対する瞳端部における光強度の比のことである。
ところで、光ピックアップ装置に用いられる半導体レーザから出射される光ビームは、楕円状の光強度分布を有する。このため、特許文献1に示されるように半導体レーザから出射される光ビームを、プリズムや光ビームの入射面及び/又は出射面に回折格子が設けられたビーム整形素子を用いて円形状の光強度分布とし、RIM強度を確保する手法が従来行われている。
しかし、プリズム等のビーム整形素子を用いてビーム整形を行う構成の場合、光学系の部品点数が多くなるために、光ピックアップ装置が大型化するといった問題や組立て時の作業負担が大きくなる等の問題がある。この点、特許文献2においては、入射面と反射面とを有し、前記入射面と前記反射面とが非平行な関係にあって、断面が楕円形状のファーフィールドパターンを有する光の実質上縦横比を変化させてビーム整形を行うビーム整形素子が提案されており、このビーム整形素子は、立ち上げミラーとしての機能も果たすために、光学系の部品点数を増加させずビーム整形を行うことが可能で有用である。
特開2003−121780号公報 特開2001−273665号公報
しかしながら、特許文献2に示されるビーム整形素子を複数波長に対応する光ピックアップ装置の光学系に配置する構成とした場合、図8に示すようにビーム整形素子を構成する硝材の色分散により、光ビームの波長の違いによってビーム整形素子を通過する際の屈折角度に差が生じ、ビーム整形素子で反射された反射光の光軸の向きが、光ビームの波長によって異なるという問題が発生する。
この点、特許文献2においては、異なる波長を出射する光源毎に、コリメートレンズ及びビーム整形素子へと入射する光ビームの光軸を異ならせることで、光ビームの波長が異なる場合でも、ビーム整形素子で立ち上げられる光ビームの方向を一致(光軸を一致)させることができるとしている。しかし、このような構成の場合、光ピックアップ装置を組立てる際の光軸調整作業について、作業負担が大きくなるといった問題がある。また、光ピックアップ装置の小型化を図るために、2種類の波長の光ビームを出射できるように2つの発光点を有する2波長対応のレーザダイオード(例えばモノリシック型やハイブリッド型の2波長レーザダイオード)を光源に使用する構成とする場合に、波長が異なる光ビームについて、ビーム整形素子で立ち上げられる光ビームの方向を一致させるのが非常に困難となるという問題がある。
以上の問題点を鑑みて、本発明の目的は、2種類の波長に対応する光ピックアップ装置において、部品点数を増加せることなく高いRIM強度を確保でき、装置組立て時の作業負担を低減できる光ピックアップ装置を提供することである。
上記目的を達成するために本発明は、異なる波長の光ビームを出射する2つの光源と、前記光源から出射された光ビームを平行光に変換する平行光変換手段と、非平行な関係の入射面と反射面とを有し、前記平行光を前記入射面から入射して前記反射面で反射することにより、前記光源から出射されて楕円形状の光強度分布を有する光ビームについて、その光強度分布を円形に近づけるビーム整形素子と、前記ビーム整形素子の前記反射面によって反射された光ビームを光記録媒体の記録面に集光する集光手段と、前記記録面で反射された反射光を受光する光検出手段と、を備える光ピックアップ装置において、前記ビーム整形素子の前記反射面には、所定の等間隔の格子ピッチを有し、前記ビーム整形素子に入射する前記平行光の入射方向と略直交する方向に延びる回折格子が形成され、前記光源から出射される波長が異なる2種類の光ビームは前記回折格子によって回折されて、前記反射面で反射されて前記集光手段へと入射する前記2種類の光ビームの光軸の向きが略同一となることを特徴としている。
また、上記目的を達成するために本発明は、異なる波長の光ビームを出射する2つの光源と、前記光源から出射された光ビームを平行光に変換する平行光変換手段と、非平行な関係の入射面と反射面とを有し、前記平行光を前記入射面から入射して前記反射面で反射することにより、前記光源から出射されて楕円形状の光強度分布を有する光ビームについて、その光強度分布を円形に近づけるビーム整形素子と、前記ビーム整形素子の前記反射面によって反射された光ビームを光記録媒体の記録面に集光する集光手段と、前記記録面で反射された反射光を受光する光検出手段と、を備える光ピックアップ装置において、前記ビーム整形素子の前記反射面には回折格子が形成され、前記光源から出射される波長が異なる2種類の光ビームのうち少なくとも一方は前記回折格子によって回折されて、前記反射面で反射されて前記集光手段へと入射する前記2種類の光ビームの光軸の向きが略同一となることを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の光ピックアップ装置において、前記回折格子は、所定の等間隔の格子ピッチを有し、前記ビーム整形素子に入射する前記平行光の入射方向と略直交する方向に延びることを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の光ピックアップ装置において、前記回折格子はブレーズ化されており、前記2種類の光ビームのうちいずれか一方のみが前記回折格子によって回折されることを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の光ピックアップ装置において、前記2つの光源は一体化されて、略同一の位置から前記2種類の光ビームを出射することを特徴としている。
本発明の第1の構成によれば、ビーム整形素子の反射面に所定の等間隔の格子ピッチを有し、ビーム整形素子に入射する平行光の入射方向と略直交する方向に延びる回折格子を形成することにより、ビーム整形素子において発生する色分散の影響(波長の異なる光ビームの光軸の向きが異なる向きとなる)を防止する構成となっている。このため、光源の配置調整によって色分散の影響を抑止する従来の構成に比べ、光ピックアップ装置の組立て作業時の負担を軽減できる。また、ビーム整形素子に立ち上げミラーの役割も担わせることが可能なために、複数の波長に対して、部品点数を増加させずにRIM強度の高い良好なスポットを与えることが可能な光ピックアップ装置を提供できる。
また、本発明の第2の構成によれば、ビーム整形素子の反射面に回折格子を形成することにより、ビーム整形素子において発生する色分散の影響(波長の異なる光ビームの光軸の向きが異なる向きとなる)を防止する構成となっている。このため、光源の配置調整によって色分散の影響を抑止する従来の構成に比べ、光ピックアップ装置の組立て作業時の負担を軽減できる。また、ビーム整形素子に立ち上げミラーの役割も担わせることが可能なために、複数の波長に対して、部品点数を増加させずにRIM強度の高い良好なスポットを与えることが可能な光ピックアップ装置を提供できる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第2の構成の光ピックアップ装置において、ビーム整形素子に形成する回折パターンは単純な構成であるために実現容易である。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第3の構成の光ピックアップ装置において、回折格子をブレーズ化し、光源から出射される波長が異なる2つの光ビームのうち、いずれか一方についてのみ回折格子で回折する構成であるために、色分散の影響を抑止するに当たって、光の損失を低減することが可能である。
また、本発明の第5の構成によれば、上記第2から第4のうちのいずれかの構成の光ピックアップ装置において、ビーム整形素子で生じる色分散の影響をビーム整形素子に設けた回折格子で抑制する構成であるために、2つの光源の配置について色分散の影響を抑止するための調整を行う必要がない。このため、2つの波長を出射する光源を一つに纏めた構成としている。従って、光源を複数の位置に配置する場合に比べて光ピックアップ装置の小型化を図ることが可能となる。
以下において、本発明の内容について図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、ここで示す実施形態は一例であり、本発明はここに示す実施形態に限定されるものではない。
図1は、本実施形態の光ピックアップ装置の光学系の構成を示した概略図である。本実施形態の光ピックアップ装置1は、BD/DVDの2種類の光記録媒体11を互換可能に設けられている。光ピックアップ装置1は、第1光源2と、第2光源3と、ダイクロプリズム4と、コリメートレンズ5と、ビームスプリッタ6と、ビーム整形ミラー7と、対物レンズ8と、集光レンズ9と、光検出器10と、を備える。なお、図1においては、第1光源2から出射されるレーザ光についてのみその光路を示し、第2光源3から出射されるレーザ光の光路は省略している。
第1光源2は、単一の波長を出射するレーザダイオードで、BDに用いられる波長405nm帯のレーザ光を出射する。第2光源3は、単一の波長を出射するレーザダイオードで、DVD用いられる波長650nm帯のレーザ光を出射する。第1光源2及び第2光源3を出射したレーザ光は、ダイクロプリズム4に送られる。
ダイクロプリズム4は、第1光源2から出射されたレーザを透過し、第2光源3から出射されたレーザ光を反射する。なお、第1光源2と第2光源3とは、ダイクロプリズム4を通過した後のレーザ光の光軸が略同一となるように配置されている。ダイクロプリズム4を通過したレーザ光は、コリメートレンズ5に送られる。
コリメートレンズ5は、第1光源2及び第2光源から出射された発散光を光軸と略平行な平行光へと変換する。コリメートレンズ5を透過したレーザ光はビームスプリッタ6へと送られる。
ビームスプリッタ6は、第1光源2及び第2光源3から出射されたレーザ光を透過して光記録媒体11に導くとともに、光記録媒体11の記録面11aからの反射光を反射して光検出器10側へと導く。光源2、3から出射され、ビームスプリッタ6を透過したレーザ光はビーム整形ミラー7へと送られる。
ビーム整形ミラー7は、光源2、3から出射された楕円形状の光強度分布を有するレーザ光について、その光強度分布を円形に近づける機能を有する。また、ビーム整形ミラー7は、ビームスプリッタ6から送られてきたレーザ光を反射面において反射し、光源2、3から出射されたレーザ光の向きを光記録媒体11に向かって立ち上げる立ち上げミラーとしての機能も有する。
また、ビーム整形ミラー7においては、波長の異なるレーザ光が入射した場合に、ビーム整形ミラー7を形成する透明部材の色分散によって屈折角度に差が生じて、反射されたレーザ光の光軸の向きが互いに異なるという現象が発生するが、これを補正する機能も付与されている。ビーム整形ミラー7の構成の詳細については後述する。ビーム整形ミラー7で反射されたレーザ光は対物レンズ8へと送られる。
対物レンズ8は、入射したレーザ光を光記録媒体11の記録面11aに集光する。対物レンズ8は図示しないアクチュエータに搭載されており、このアクチュエータによって、少なくとも対物レンズ8の光軸と平行な方向であるフォーカス方向と、光記録媒体11の半径方向と平行な方向であるトラッキング方向と、に移動可能となっており、これにより対物レンズ8のフォーカス位置が常に記録面11aに合うように、また、対物レンズ8によって集光されるレーザ光のスポット位置が光記録媒体11に形成されるトラックに追従するようになっている。
光記録媒体11で反射された反射光は、対物レンズ8を透過してビーム整形ミラー7で反射され、ビームスプリッタ6によって更に反射される。ビームスプリッタ6で反射された反射光は、集光レンズ9によって集光されて光検出器10の受光領域(図示しない)に集光する。
光検出器10は、図示しない受光領域で受光した光信号を電気信号へと変換する役割を果たす。そして、光検出器10からの電気信号は、情報を再生するための再生信号や、対物レンズ8のフォーカス調整やトラッキング調整を行うためのフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号等として利用される。
次に、本実施形態のビーム整形ミラー7について説明する。図2は、本実施形態のビーム整形ミラー7の構成を示す図で、図2(a)はビーム整形ミラー7の構成を示す概略斜視図、図2(b)はビーム整形ミラーの構成を示す概略断面図、図2(c)は図2(b)の破線の円で囲んだ部分の拡大図である。
ビーム整形ミラー7は、ガラスや透明樹脂等の透明部材からなっており、台形状に形成されて非平行な関係となる入射面7aと反射面7bとを有する。反射面7bの反射機能は、透明部材に金属や誘電体多層膜等を形成することにより得ている。この入射面7aと反射面7bとの配置関係は、ビーム整形ミラー7でビーム整形するレーザ光(楕円形状の光強度分布を有する)の光強度分布の分布状態、透明部材の屈折率、ビーム整形ミラー7に入射するレーザ光の入射角等を勘案して適宜決められる。
また、ビーム整形ミラー7の反射面7bには、図2(b)の紙面方向に延びる回折格子12が形成されている。この回折格子は、図2(c)に示すように、各々が同一の幅Waを有する凹部と、各々が同一の幅Wbを有する凸部と、が交互に配置されるようにパターン形成されており、{Wa/(Wa+Wb)}として定義されるデューティ比が0.5となっている。すなわち、反射面7bに形成される回折格子12は、格子ピッチが所定の等間隔となっている。なお、図2(c)において斜線で示す部分はビーム整形ミラー7を構成する透明部材を示している。
このように形成されるビーム整形ミラー7は、光ピックアップ装置1おいて、平行光が入射される位置に配置され、また、反射面7bに形成される回折格子12が、光源2、3から出射され平行光に変換されたレーザ光の入射方向と略直交する方向に延びるように配置されている。
光ピックアップ装置1をこのように構成した場合、光源2、3から出射される光強度分布が楕円形状のレーザ光は、図3に示すように短軸方向が引き伸ばされて、その光強度分布が円形に近づくようにビーム整形される。これにより高いRIM強度を得て、光記録媒体11の記録面11aに良好なスポットを形成することが可能となる。
なお、図3は、本実施形態のビーム整形ミラー7によって光源2、3から出射されたレーザ光がビーム整形される様子を模式的に示した図である。図3において、X(X´)、Y(Y´)は、図1の示すX(X´)方向(図1において紙面方向)とY(Y´)方向とに対応している。
ビーム整形ミラー7に入射した波長の異なるレーザ光λ1、λ2(本実施形態では、λ1がBD用の波長405nmのレーザ光に、λ2がDVD用の波長650nmのレーザ光に該当する。)は、ビーム整形ミラー7を構成する透明部材の色分散によって屈折角度に差が生じ、図4に示すように反射面7bに入射する角度にずれが生じる。しかし、ビーム整形ミラー7には、回折格子12が設けられ、レーザ光λ1、λ2はそれぞれ異なる所定の方向に回折されるために、反射面7bで反射される波長λ1とλ2のレーザ光の光軸の向きが略同一となる。従って、従来のように光源2、3の配置の調整により光軸を一致させなくとも、波長の異なる2種類のレーザ光について光記録媒体11の記録面11aに良好なスポットを形成することが可能となる。
なお、図4は、本実施形態のビーム整形ミラー7に波長の異なる2種類のレーザ光が入射された場合のレーザ光の挙動を示す模式図である。また、ビーム整形ミラー7に入射して反射される波長λ1と波長λ2のレーザ光は、若干の光軸ずれdを起こすためにコマ収差の影響が問題となるが、これは対物レンズ8の構成等により許容できる範囲である。
次に、ビーム整形ミラー7の回折格子12の構成について、図5に示すシミュレーション結果に基づいて説明する。なお、図6は、ビーム整形ミラー7の回折格子の構成をシミュレーションする場合に用いるパラメータについて説明する説明図であり、図6も参照しながら以下説明する。
まず、シミュレーションを行うにあたって、ビーム整形ミラー7に入射するレーザ光の波長は405nm及び650nm、ビーム整形ミラー7を構成する透明部材の材質はPMMA(Polymetyl-Methacrylate;ポリメチルメタクリレート)、入射面7aと反射面7bの最大厚さは3mm、として計算を行った。なお、PMMAは、nd(D線の屈折率)=1.49、Vd(アッベ数)=58として計算した。
シミュレーションは、入射面7aと反射面7bとのなす角であるくさび角(図6参照)と、反射面7bに入射する光の入射方向と反射面7bに対する法線とのなす角である入射各(図6参照)と、を予め設定し、反射面7bに形成する回折格子12の格子ピッチと回折次数を変化させながら、ビーム整形ミラー7に入射し、反射面7bで回折されて反射するレーザ光が形成するビームスポットをそれぞれの波長について観察し、観察結果から2種類の波長のレーザ光の光軸の向きが略同一となる条件を決定する手法で行った。
なお、くさび角は、入射面7aと反射面7bの関係が図5(a)の場合にプラス、図5(b)の場合にマイナスとした。また、入射角は、ビーム整形ミラー7に入射する入射光と反射面7bで反射される反射光とがなす角がなるべく90度となるように調整した。
シミュレーションの結果により、各くさび角の場合で、回折次数と格子ピッチを適切に選ぶことより、色分散の影響を補正して波長が異なる2種のレーザ光の光軸の向きを略同一とすることが可能であることがわかった。くさび角については、くさび角の設定によってビーム整形比が大きく変わるために、使用光源等によって異なるレーザ光の光強度分布の状態を考慮して、くさび角の選定を行えば良い。
なお、図5におけるビーム整形比は、ビーム整形ミラー7によってビーム整形した場合における、X方向とY方向の伸び率(X、Y方向は図3参照)を比で表したものである。また、本実施形態の光ピックアップ装置1では、ビーム整形ミラー7によって短軸を引き伸ばしてビーム整形する構成となっているが、図5に示すように、くさび角の調整によってビームの一方向を圧縮することも可能であり、ビーム整形ミラー7を例えば図6(b)に示されるような構成として、レーザ光の長軸を圧縮してビーム整形する構成としても良い。
以上に示したビーム整形ミラー7では、回折格子12が2種類の波長のレーザ光の両方を回折し、両波長の回折光の光軸が略同一の向きとなる構成であるが、これに限定される趣旨ではない。すなわち、ビーム整形ミラー7に形成される回折格子12を2種類のレーザ光のうち、いずれか一方の波長のレーザ光についてのみ回折する構成として、ビーム整形ミラー7から対物レンズ8へと向かう2種類のレーザ光の光軸の向きを揃える構成としても構わない。
特に、回折格子12に形成する回折溝を、例えば図7に示すような鋸歯状溝としてブレーズ化し、ブレーズ角θ(回折格子の表面に立てた法線と、一本一本の溝の面に対する法線とのなす角)の選択により2波長のうちいずれか一方の波長のみを回折して、ビーム整形ミラー7から対物レンズ8へと向かう2種類のレーザ光の光軸の向きを揃えるようにした場合、ブレーズ化により回折効率が向上するために、回折光を用いても光量の損失を小さくできる。このため、光ピックアップ装置における光の利用効率の向上という観点からは、このような構成が好ましい。
また、以上に示した光ピックアップ装置1においては、BD用の光源2とDVD用の光源3とを、2つの異なる位置に配置する構成としたが、この構成に限定される趣旨ではなく、例えば、BD及びDVD用の光源を、2種類の波長のレーザ光を出射できるように2つの発光点を有する2波長対応のレーザダイオードとし一体化し、光源を一箇所に配置する構成としても構わない。このようにすることにより、光ピックアップ装置の小型化を図ることができる点で好ましい。
その他、本実施形態の光ピックアップ装置1は、BDとDVDを互換する構成であるが、これに限定される趣旨ではなく、本発明は異なる波長を使用する2種類の光記録媒体に対応する光ピックアップ装置に広く適用可能であるのは言うまでもない。
本発明によれば、2種類の波長に対応する光ピックアップ装置において、部品点数を増加せることなく高いRIM強度を確保でき、装置組立て時の作業負担を低減できる。このため、2種類の光記録媒体に互換可能な光ピックアップ装置として有用である。
は、本実施形態の光ピックアップ装置の光学系の構成を示した概略図である。 は、本実施形態の光ピックアップ装置が備えるビーム整形ミラーの構成を示す図である。 は、本実施形態のビーム整形ミラーによって光源から出射されたレーザ光がビーム整形される様子を模式的に示した図である。 は、本実施形態のビーム整形ミラーに波長の異なる2種類のレーザ光が入射された場合のレーザ光の挙動を示す模式図である。 は、本発明に係るビーム整形ミラーの回折格子の構成に関してシミュレーションを行った結果を示すテーブルである。 は、ビーム整形ミラーの回折格子の構成に関してシミュレーションを行う際に用いるパラメータを説明するために説明図である。 は、本実施形態のビーム整形ミラーの回折格子の構成に関する変形例である。 は、従来の構成のビーム整形素子の問題点を説明する説明図である。
符号の説明
1 光ピックアップ装置
2 第1光源
3 第2光源
5 コリメートレンズ(平行光変換手段)
7 ビーム整形ミラー(ビーム整形素子)
7a 入射面
7b 反射面
8 対物レンズ(集光手段)
10 光検出器(光検出手段)
11 光記録媒体
11a 記録面
12 回折格子

Claims (4)

  1. 異なる波長の光ビームを出射する2つの光源と、
    前記2つの光源のそれぞれから出射された光ビームを平行光に変換する平行光変換手段と、
    非平行な関係の入射面と反射面とを有し、前記平行光を前記入射面から入射して前記反射面で反射することにより、前記2つの光源のそれぞれから出射されて楕円形状の光強度分布を有する光ビームについて、その光強度分布を円形に近づけるビーム整形素子と、
    前記ビーム整形素子の前記反射面によって反射された光ビームを光記録媒体の記録面に集光する集光手段と、
    前記記録面で反射された反射光を受光する光検出手段と、
    を備える光ピックアップ装置において、
    前記2つの光源は、別々の位置に配置される第1光源と第2光源とからなって、前記第1光源から出射される光ビームと前記第2光源から出射される光ビームとが前記平行光変換手段に入射する前に、両者の光軸が略同一となるように設けられ、
    前記ビーム整形素子の前記反射面には、所定の等間隔の格子ピッチを有し、前記ビーム整形素子に入射する前記平行光の入射方向と略直交する方向に延びる回折格子が形成され、
    前記2つの光源のそれぞれから出射され波長が異なる2種類の光ビームは前記回折格子によって回折されて、前記反射面で反射されて前記集光手段へと入射する前記2種類の光ビームの光軸の向きが略同一となることを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 異なる波長の光ビームを出射する2つの光源と、
    前記2つの光源のそれぞれから出射された光ビームを平行光に変換する平行光変換手段と、
    非平行な関係の入射面と反射面とを有し、前記平行光を前記入射面から入射して前記反射面で反射することにより、前記2つの光源のそれぞれから出射されて楕円形状の光強度分布を有する光ビームについて、その光強度分布を円形に近づけるビーム整形素子と、
    前記ビーム整形素子の前記反射面によって反射された光ビームを光記録媒体の記録面に集光する集光手段と、
    前記記録面で反射された反射光を受光する光検出手段と、
    を備える光ピックアップ装置において、
    前記2つの光源は、別々の位置に配置される第1光源と第2光源とからなって、前記第1光源から出射される光ビームと前記第2光源から出射される光ビームとが前記平行光変換手段に入射する前に、両者の光軸が略同一となるように設けられ、
    前記ビーム整形素子の前記反射面には回折格子が形成され、
    前記2つの光源のそれぞれから出射され波長が異なる2種類の光ビームのうち少なくとも一方は前記回折格子によって回折されて、前記反射面で反射されて前記集光手段へと入射する前記2種類の光ビームの光軸の向きが略同一となることを特徴とする光ピックアップ装置。
  3. 前記回折格子は、所定の等間隔の格子ピッチを有し、前記ビーム整形素子に入射する前記平行光の入射方向と略直交する方向に延びることを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記回折格子はブレーズ化されており、
    前記2種類の光ビームのうちいずれか一方のみが前記回折格子によって回折されることを特徴とする請求項3に記載の光ピックアップ装置。
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