JP4752629B2 - 自動車の側突荷重伝達構造 - Google Patents

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Description

本発明は、側面衝突荷重をシートバックを介して車体側に分散するようにした自動車の側突荷重伝達構造に関する。
自動車では、側面衝突された際に、その時の側突荷重を効率良く車体側に分散させることにより、車体内側壁の潰れを抑制して乗員の生存空間を確保し易くなる。このため、従来ではシートに車幅方向の補強部材を設けるとともに、このシートに車室中央側で車幅方向に対向するコンソールボックスに補強部材を設けて、側突荷重をドア、ドアアームレスト、シートの補強部材およびコンソールボックスの補強部材を介して車体フロアのクロスメンバに分散させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−67427号公報
しかしながら、かかる従来の側突荷重伝達構造では、側突荷重をドアからシートに伝達する過程で、車室内側壁となるドアのインナパネルとドアトリムとの間の空間、およびドアアームレストとシート(シートバック)との間の空間等が存在しており、これら空間やドアトリムおよびアームレスト自体の潰れが加わって、側突荷重をシートバックで受け止める間に荷重伝達ロスが発生し、ひいては、車室側壁、例えばドアが車室内に大きく進入する可能性がある。
そこで、本発明は、車室内側壁とシートバックとの間の空間をシートバックの位置に関わらず埋めるようにして、側突荷重をロス無くシートバックに伝達して車体側に分散することができる自動車の側突荷重伝達構造を提供するものである。
本発明の自動車の側突荷重伝達構造は、少なくとも車幅方向の荷重に対して補強されたシートバックの車室外方側面に設けたシート側荷重受け部と、車室内側壁の前記シートバックに対向する部位に配置され、その車幅方向先端位置を前記シート側荷重受け部の車幅方向先端位置に対応させて前後調整可能な可動支持部を有する車体側荷重受け部と、乗員が着座したシートバック位置を検出し、前記可動支持部を前記シート側荷重受け部に対向する位置に設定するコントローラと、を備え、側面衝突時にシート側荷重受け部と可動支持部とを当接した状態に保持すると共に、前記可動支持部は、通電により硬化する磁性流体を封入して車両前後方向に配列された複数の剛性可変袋体であり、前記複数の剛性可変袋体のうち、前記シート側荷重受け部に対向する剛性可変袋体が通電により硬化されて剛体状となる一方、前記シート側荷重受け部に対向しない剛性可変袋体が柔らかい衝撃吸収部になるように構成したことを最も主要な特徴とする。
本発明の自動車の側突荷重伝達構造によれば、車体側荷重受け部の可動支持部が、シートバックの移動位置に関わらずシート側荷重受け部に対向する位置に設定され、これらシート側荷重受け部と可動支持部とは、それぞれの車幅方向先端位置をそれぞれ対応させてあるので常に接触状態若しくは近接状態となり、車室内側壁とシートバックとの間の空間をこれらシート側荷重受け部と可動支持部とによって埋めることができる。
従って、側面衝突時に車室内側壁が車室内側に変形することに伴ってシート側荷重受け部と可動支持部とは確実に当接して、側突荷重はロス無く可動支持部とシート側荷重受け部を伝って、車幅方向の荷重に対して補強されたシートバックからシートを設置した車体フロアへと分散させることができる。このため、車室内側壁を大きく潰すことなく側突荷重を車体側に分散して、乗員の生存空間を効率良く確保することができる。
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
図1〜図8は本発明にかかる自動車の側突荷重伝達構造の第1実施形態を示し、図1は側突荷重伝達構造を設置した車室内側部の斜視図、図2はシート側荷重受け部を設けたシートバックのフレーム構造を示す斜視図、図3は車体側荷重受け部の設置部分を示すドアの分解斜視図、図4は車体側荷重受け部の拡大斜視図であり、図5はコントローラを制御するためのフローチャートの説明図、図6は図5のフローチャートで用いる可動支持部の設定位置を決定するマップ、図7は側突荷重伝達構造の通常状態での断面平面図、図8は側突荷重伝達構造の側面衝突状態での断面平面図である。
本実施形態の自動車の側突荷重伝達構造1は、図1に示すようにシートクッション11およびシートバック12からなるシート10と、車室内側壁としてのドア20との間に設けられており、側突荷重伝達構造1は、少なくとも車幅方向の荷重に対して補強されたシートバック12の車室外方側面に設けたシート側荷重受け部としての突出部2と、ドア20の前記シートバック12に対向する部位に配置され、その車幅方向先端3tの位置を前記突出部2の車幅方向先端2tの位置に対応させて前後調整可能な可動支持部としての剛性可変袋体100(図3参照)を有する車体側荷重受け部3と、乗員が着座したシートバック12の位置を検出し、前記剛性可変袋体100を前記突出部2に対向する位置に設定するコントローラ4(図3参照)と、を備え、側面衝突時に突出部2と剛性可変袋体100とを当接した状態に保持するようになっている。
前記シート10は、一般のシートと同様にシートクッション11が車体フロア30の補強部分となるクロスメンバ31に公知のシートスライダーを介して設置されるとともに、シートバック12は公知のシートバックリクライナーを介してシートクッション11に対して傾動可能に連結されている。
前記シート10は、シートベルト装置13を組み込んだベルトインシートとして構成され、シートベルト装置13は、ショルダーベルト13aとラップベルト13bとから3点式シートベルトとして構成され、ショルダーベルト13aの上端部はシートバック12の車室外方側上部に挿通して内蔵したリトラクタで巻き取るようになっており、ショルダーベルト13aの下端部はタング13cに挿通してラップベルト13bへと連なる。ラップベルト13bの先端部はシートクッション11の車室外方側部に設けたアンカーに固定し、前記タング13cはシートクッション11の車室中央側部に設けたインナーバックル13dに係脱可能に係止される。
シートバック12は、図2に示すように骨格となるシートバックフレーム12Fを備えており、このシートバックフレーム12Fは、左右一対のサイドフレーム12Fa,12Fbと、これらサイドフレーム12Fa,12Fbの上端部間および下端部間を連結するアッパーフレーム12Fc、ロアーフレーム12Fdと、によって矩形状に構成される。車室外方に配置されるサイドフレーム12Faは他方のサイドフレーム12Fbよりも上方に突出していて、その先端部に前記ショルダーベルト13aの上端部を挿通するスルーアンカ13eが取り付けられる。そして、前記シートバックフレーム12Fには、車幅方向の補強部材となる筋交い12Feが、車室外方のサイドフレーム12Faの上部から対向するサイドフレーム12Fbの下部へと結合されている。
この筋交い12Feの車室中央側の端部は、フロアパネル30の中央のフロアトンネルに所要高さに設けられたフロア側補強部材とほぼ同じ高さ位置に設定される。
前記ドア20は、図3に示すようにドアインナパネル21を覆ってドアトリム22が取り付けられ、ドアインナパネル21にはドアインサイドハンドル23が設けられるとともに、ドアトリム22にはアームレスト24が一体に形成されている。
前記突出部2は、図2に示すように短円柱状に形成され、該突出部2は、前記車室外方のサイドフレーム12Faの外面上部で、前記筋交い12Feの上端部が結合される部位に対応して結合され、この突出部2はシートバックの車室外方側面から車幅方向に所定量だけ突出されている。
一方、前記車体側荷重受け部3は、図3,図4に示すように通電により硬化する磁性流体を封入した剛性可変袋体100を、車両前後方向に複数配列して構成され、この車体側荷重受け部3を、ドアトリム22を取り外したドアインナパネル21の上部、詳細にはドアインナパネル21の上端部でドアインサイドハンドル23とドアインナパネル21の後端との間に取り付けられる。
前記車体側荷重受け部3を詳細に述べると、図4に示すように前記複数(本実施形態では6個)の剛性可変袋体100と、これら剛性可変袋体100を取り付ける取付プレート101と、図3に示すようにドアトリム22に設けられて前記剛性可変袋体100を覆う可撓性のカバー部102と、を備えている。
取付プレート101は、車両前後方向に長くなる矩形状に形成して、その車室内側面に前記複数の剛性可変袋体100を車両前後方向に複数配列して取り付けてあり、そして、取付プレート101の後端部にはドアインナパネル21の前端壁面21aに結合する折曲部101aを形成してある。
また、前記取付プレート101の前記剛性可変袋体100を取り付けた前端部には、剛性可変袋体100の剛性変化を制御するコントローラ4を取り付けて、このコントローラ4と前記各剛性可変袋体100とをリード線5によってそれぞれ接続してある。
前記剛性可変袋体100は、その組み付け状態でカバー部102の内面に略密接させて、車両前後方向から見て車体側荷重受け部3の車幅方向先端3t位置、つまり、前記カバー部102の車室内側面の車幅方向位置を、前記突出部2の車幅方向先端2t位置に対向させてある。
また、本実施形態では図1に示すように前記シート10のシートスライダーにスライド位置センサ6が設けられるとともに、シートバックリクライナーにリクライナー角度センサ7が設けられ、これら各センサ6,7の検出信号が前記コントローラ4に出力され、それぞれの信号からシートバック12の位置を検知するようになっている。
前記コントローラ4は、図5に示すフローチャートに従って突出部2に対向する剛性可変袋体100を選択して、その剛性可変袋体100に通電するように制御する。即ち、イグニッションキーのオンにより制御がスタートすると、まず、ステップS1でドア20の開閉状態を図外のドアスイッチによって確認し、ドア20が閉じられて所定時間が経過した場合、ステップS2でシートスライダーによるシート位置(SL−x)を読み込み、次いでステップS3でシートバックリクライナーによるシートバック12の傾動角(RE−y)を読み込む。
そして、ステップS4で図6に示すマップから車体側荷重受け部3が突出部2に対応する剛性可変袋体100の位置Bn(=B1,B2…B6)を決定し、ステップS5では決定した位置Bn(本実施形態ではB4)の剛性可変袋体100に通電する。
前記マップは、SL−xとRE−yに対応する位置Bnをマトリックスで示してあり、前記突出部2に対向する位置Bnのうち1つまたは2つが選択、つまり、突出部2が2つの剛性可変袋体100に跨がると判断された場合は2つの位置Bnが選択される。
従って、前記コントローラ4による制御では、乗員がシート10に着座してドア20を閉じた後、所定時間、つまり、シートスライダーやシートバックリクライナーを調整する時間が経過すると、コントローラ4は、そのときのシートバック12位置を検出して突出部2に対向する剛性可変袋体100の位置Bnを選択して、その選択された1つまたは2つの剛性可変袋体100が通電により硬化されて剛体状となる。
このとき、選択されなかった剛性可変袋体100は通電されないため、単に液体が封入された柔らかい袋体の状態が維持される。即ち、図4に示すように車体側荷重受け部3は、これが突出部2に対向した部分、つまり硬化された剛性可変袋体100以外の部分、つまり硬化されない剛性可変袋体100が衝撃吸収部103となっている。
以上の構成により本実施形態の自動車の側突荷重伝達構造によれば、乗員がシート10に着座してドア20を閉じた後、シートクッション11の位置やシートバック12の傾動角を調整すると、突出部2に対向する剛性可変袋体100が硬化される。
このため、突出部2と硬化した剛性可変袋体100とは、それぞれの車幅方向先端位置2t,3tを対応させてあるので、図7に示すように常に接触状態若しくは近接状態となり、ドア20とシートバック12との間の空間Sをこれら突出部2と剛性可変袋体100とによって埋めることができる。
従って、図8に示すように側面衝突時にドア20が車室内側に変形すると、その変形に伴って突出部2と剛性可変袋体100とはカバー部102を介在した状態で確実に当接して、側突荷重Fはロス無く前記剛性可変袋体100と突出部2を伝って、筋交い12Feにより車幅方向に補強されたシートバック12から、該シートバック12の車体中央側の側部で筋交い12Fe端とほぼ同じ高さに配設されている車体フロア30側の補強部材、およびシート10を設置したクロスメンバ31を経由して車体フロア30へと分散させることができる。このため、ドア20を大きく潰すことなく側突荷重Fを車体側に分散して、乗員Mの生存空間を効率良く確保することができる。
また、本実施形態では前記車体側荷重受け部3を、通電により硬化する磁性流体を封入した剛性可変袋体100が車両前後方向に複数配列されているので、これら複数の剛性可変袋体100の1つまたは2つを選択して通電することにより硬化して剛体となるので、車体側荷重受け部3に可動部分を設ける必要が無く、構成を簡素化できるとともに、故障を少なくして耐久性を向上することができる。
更に、本実施形態では前記車体側荷重受け部3は、突出部2に対向した硬化された剛性可変袋体100以外の硬化されない剛性可変袋体100を衝撃吸収部103としたので、図8に示すように側面衝突時に乗員Mが慣性力により車室外方に移動して車体側荷重受け部3に干渉した際に、そのときの衝撃を緩和することができる。
図9〜図11は本発明の第2実施形態を示し、前記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図9は車体側荷重受け部の設置部分を示すドアの分解斜視図、図10は車体側荷重受け部の分解斜視図、図11は車体側荷重受け部の可動支持部の作動状態を(a),(b)に順を追って示す斜視図である。
本実施形態の側突荷重伝達装置1Aは、図9に示すように第1実施形態と同様に、少なくとも車幅方向の荷重に対して補強されたシートバック12の車室外方側面に設けた突出部2(図1,図2参照)と、ドア20の前記シートバック12に対向する部位に配置され、その車幅方向先端3t位置を前記突出部2の車幅方向先端2t位置に対応させて前後調整可能な可動支持部としてのスライダー110を有する車体側荷重受け部3Aと、を備えている。
また、前記車体側荷重受け部3Aは、図9に示すように第1実施形態と同様にドアインナパネル21の上端部でドアインサイドハンドル23とドアインナパネル21の後端との間の2点鎖線で囲った部分Pに取り付けられ、かつ、ドアトリム22にはその車体側荷重受け部3Aに対応する部分に可撓性のカバー部102が設けられる。
前記スライダー110は、図10に示すように前後方向に延在するベースプレート111に駆動機構112を介して移動自在に装着されている。
前記ベースプレート111は、全体的に車両前後方向に長くなる矩形状に形成され、その車室内方側には上下両側部にコ字状係止部111aを立ち上げたレール部111bが設けられるとともに、車室外方側にはドアインナパネル21に取り付けるためのフランジ部111cが脚部111dを介して設けられ、その脚部111d間に前記駆動機構112を取り付けるための取付スペースSaが設けられる。
前記スライダー110は断面が略E字状に形成され、その両端折曲部110a,110bの先端部に形成した外方折曲部110cを前記ベースプレート111のコ字状係止部111aに係止して離脱防止した状態で、スライダー110は前記レール部111bに沿って車両前後方向に摺動自在となっている。
スライダー110の中央突片110dは、前記レール部111bの略中央部にベースプレート111の長さ方向に沿って形成されたスリット111eに移動自在に挿入されている。
前記駆動機構112は、前記レール部111bの前端部に取り付けたステップモータ113と、前記取付スペースSaの前端部内に配置されてステップモータ113の回転軸113aに固定される駆動ギア114と、その取付スペースSaの後端部内に配置されて支軸115に枢支される被動ギア116と、駆動ギア114と被動ギア116とに周回されるコグベルト117と、を備え、スリット111eから挿入した前記スライダー110の中央突片110dの先端部を、コグベルト117の下側に固定してある。
また、前記ステップモータ113の下側にコントローラ4が結合され、このコントローラ4によってステップモータ113の回転方向および回転数を制御するようになっており、ステップモータ113により回転する駆動ギア114によってコグベルト117が被動ギア116との間で回転し、これに伴って図11(a),(b)に示すようにスライダー110がレール部111bに沿って移動するようになっている。
また、本実施形態では図11に示すように前記ベースプレート111の略全長に亘って、スライダー110の両端折曲部110a,110bと中央突片110dとの間に分離して挿入される衝撃吸収部としての上下一対の衝撃吸収材118,118aを取付けてある。
従って、本実施形態によれば、コントローラ4は第1実施形態と同様に図5のフローチャートと略同様の処理を実行してスライダー110をシートバック12の突出部2に対応した位置に移動するようになっている。
即ち、本実施形態では図5のフローチャート中、ステップS1〜ステップS4は同様の処理が実行され、ドア20が閉じられた後、シートクッション11のスライド位置とシートバック12の傾動角から前記突出部2に対応する位置Bnが選択される。
そして、本実施形態では前記図5のステップS5に代えて、決定した位置Bnにスライダー110を移動するために、ステップモータ113の回転方向および回転数を制御することになる。
このため、本実施形態にあっても乗員Mの着座状態で、シートバック12の突出部2に対向する位置に車体側荷重受け部3のスライダー110を移動することができるので、ドア20とシートバック12との間の空間Sを、突出部2とスライダー110とによって埋めることができる。
従って、側面衝突時にドア20が車室内側に変形すると、その変形に伴って突出部2とスライダー110とはカバー部102を介在した状態で確実に当接して、側突荷重Fを車幅方向に補強されたシートバック12から車体フロア30へと分散させることができ、ドア20を大きく潰すことなく側突荷重Fを車体側に分散して、乗員Mの生存空間を効率良く確保することができる。
また、本実施形態では前記スライダー110を、前後方向に延在するベースプレート111に駆動機構112を介して移動自在に装着したので、スライダー110によってより大きな側突荷重Fを確実に支持することができる。
更に、前記ベースプレート111の略全長に亘って上下一対の衝撃吸収材118,118aを取付けたので、車体側荷重受け部3Aは、スライダー110以外の部分が衝撃吸収部となって、側面衝突時に乗員Mが慣性力により車室外方に移動して車体側荷重受け部3Aに干渉した際に、そのときの衝撃を緩和することができる。
ところで、本発明は前記第1・第2実施形態に例をとって説明したが、これら実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができる。
本発明の第1実施形態における側突荷重伝達構造を設置した車室内側部の斜視図。 本発明の第1実施形態におけるシート側荷重受け部を設けたシートバックのフレーム構造を示す斜視図。 本発明の第1実施形態における車体側荷重受け部の設置部分を示すドアの分解斜視図。 本発明の第1実施形態における車体側荷重受け部の拡大斜視図。 本発明の第1実施形態におけるコントローラを制御するためのフローチャートの説明図。 本発明の第1実施形態における図5のフローチャートで用いる可動支持部の設定位置を決定するマップ。 本発明の第1実施形態における側突荷重伝達構造の通常状態での断面平面図。 本発明の第1実施形態における側突荷重伝達構造の側面衝突状態での断面平面図。 本発明の第2実施形態における車体側荷重受け部の設置部分を示すドアの分解斜視図。 本発明の第2実施形態における車体側荷重受け部の分解斜視図。 本発明の第2実施形態における車体側荷重受け部の可動支持部の作動状態を(a),(b)に順を追って示す斜視図。
符号の説明
1,1A 側突荷重伝達構造
2 突出部(シート側荷重受け部)
2t 突出部の車幅方向先端
3,3A 車体側荷重受け部
3t 可動支持部の車幅方向先端
4 コントローラ
6 スライド位置センサ
7 リクライナー角度センサ
10 シート
11 シートクッション
12 シートバック
20 ドア(車室内側壁)
100 剛性可変袋体(可動支持部)
103 衝撃吸収部
110 スライダー(可動支持部)
111 ベースプレート
112 駆動機構
118,118a 衝撃吸収材(衝撃吸収部)

Claims (2)

  1. 少なくとも車幅方向の荷重に対して補強されたシートバックの車室外方側面に設けたシート側荷重受け部と、
    車室内側壁の前記シートバックに対向する部位に配置され、その車幅方向先端位置を前記シート側荷重受け部の車幅方向先端位置に対応させて前後調整可能な可動支持部を有する車体側荷重受け部と、
    乗員が着座したシートバック位置を検出し、前記可動支持部を前記シート側荷重受け部に対向する位置に設定するコントローラと、を備え、
    側面衝突時にシート側荷重受け部と可動支持部とを当接した状態に保持すると共に、
    前記可動支持部は、通電により硬化する磁性流体を封入して車両前後方向に配列された複数の剛性可変袋体であり、
    前記複数の剛性可変袋体のうち、前記シート側荷重受け部に対向する剛性可変袋体が通電により硬化されて剛体状となる一方、
    前記シート側荷重受け部に対向しない剛性可変袋体が柔らかい衝撃吸収部になるように構成したことを特徴とする自動車の側突荷重伝達構造。
  2. 前記複数の剛性可変袋体は、車両後方に向かうにつれて徐々に上下方向の高さが大きくなるように形成されたことを特徴とする請求項1に記載の自動車の側突荷重伝達構造。
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