JP4673416B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

この発明は、車両側方から入力される衝撃荷重を車体の幅方向内側領域に伝達する機能を備えた車両用シートに関するものである。
車両の側面衝突時に車両側方から入力される衝撃荷重を、シートを介して車体フロアに伝達するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の車両用シートは、シートバックフレームの上部フレームの背部側に、シートバック幅を超えて車幅方向外側に延出する補強部材を取り付け、車体側部から入力される衝撃荷重を、補強部材を介してシートバックフレームに伝達するようになっている。
特開平8−156668号公報
しかし、この従来の車両用シートにおいては、車体側部から衝撃荷重を受け止める補強部材がシートバックフレームの背部側にオフセットして配置されているため、シートバックフレームに対する荷重伝達効率が充分に高いとは言えず、シートバックフレーム自体の強度を有効利用するために荷重伝達効率のさらなる向上が望まれている。
そこでこの発明は、車体側方からシートバックフレームへの荷重伝達効率を向上させ、シートの広範な領域を利用して側面衝突時の衝撃荷重を幅方向内側に速やかに伝達することのできる車両用シートを提供しようとするものである。
上記の課題を解決する請求項1に記載の発明は、シートバックフレーム(例えば、後述の実施形態におけるシートバックフレーム13)から幅方向外側に突出し、車体側方から入力された衝撃荷重を前記シートバックフレームに伝達する外側荷重伝達ブロック(例えば、後述の実施形態における荷重伝達ブロック21)と、当該外側荷重伝達ブロックと略同高さで前記シートバックフレームの左右の側部フレーム(例えば、後述の実施形態における側部フレーム13c,13d)同士を連結するクロスメンバ(例えば、後述の実施形態におけるクロスメンバ16)と、を備えた車両用シートであって、前記左右の側部フレームのうち車幅方向外側の側部フレームが、車幅方向外側に面する側壁(例えば、後述の実施形態における側壁30)と、該側壁の後端部から車幅方向の内側に延出する後壁(例えば、後述の実施形態における後壁31)と、を備え、前記後壁の前方側に配置されて車幅方向に沿って延出するガイド突起(例えば、後述の実施形態におけるガイド突起33)が設けられるとともに、前記側壁に、車幅方向に貫通する貫通孔(例えば、後述の実施形態における貫通孔32)が設けられ、前記ガイド突起が、前記貫通孔に貫通した状態で前記側壁に嵌合固定され、当該ガイド突起の前記側壁から車幅方向外側に突出する領域が、前記荷重伝達ブロックに設けられた嵌合孔(例えば、後述の実施形態における嵌合孔34)に嵌合固定され、前記クロスメンバが、前パネル(例えば、後述の実施形態における前パネル37)と後パネル(例えば、後述の実施形態における後パネル38)の上部同士と下部同士を接合されて幅方向に延在する閉断面構造とされ、前記前パネルが、車幅方向外側の側部フレームの前記側壁の前記ガイド突起よりも前方側位置と車幅方向内側の側部フレームとに結合され、前記後パネルが、車幅方向外側の側部フレームの前記後壁と車幅方向内側の側部フレームとに結合されていることを特徴とする。
車両の側面衝突時に、車体側部から外側荷重伝達ブロックに衝撃荷重が入力されると、その荷重が幅方向外側の側部フレームに真横から伝達され、その側部フレームからシートバックフレームの上下の骨格部とクロスメンバを通して幅方向内側の側部フレームに伝達されるようになる。また、クロスメンバの幅方向外側の端部は、閉断面が外側荷重伝達ブロックの前部側と後部側に跨るように幅方向外側の側部フレームに結合されるため、外側荷重伝達ブロックからクロスメンバの端部には直線的に荷重が伝達されるようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用シートにおいて、前記前パネルに、幅方向外側の端部から幅方向中央に向かってシート後方側に湾曲する湾曲部(例えば、後述の実施形態における湾曲部39)設けられていることを特徴とする。
これにより、クロスメンバの前面側には幅方向外側の端部から中央に向かって窪んだ領域ができ、その窪んだ領域でシートに着座した乗員の背中部分を受容することが可能になる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の車両用シートにおいて、前記湾曲部を補強する補強部材(例えば、後述の実施形態における補強パネル42)、前記前パネルと後パネルの間の閉断面内に設けられていることを特徴とする。
これにより、前パネルの湾曲部が閉断面の内側で補強部材によって補強されることになる。
請求項1に記載の発明によれば、外側荷重伝達ブロックが幅方向外側の側部フレームの外側面に固定され、クロスメンバの幅方向外側の端部が、その端部の閉断面が外側荷重伝達ブロックの前部側と後部側に位置的に跨るように幅方向外側の側部フレームに結合されることから、側面衝突時の衝撃荷重を外側荷重伝達ブロックから幅方向外側の側部フレームに真横から伝達することができるとともに、クロスメンバの端部の閉断面の中心部分に直線的に荷重を作用させることができる。したがって、この発明によれば、車体側方からシートバックフレームへの荷重伝達効率を向上させ、側面衝突時の衝撃荷重をシートバックフレームの幅方向内側に速やかに伝達することができる。
請求項2に記載の発明によれば、前パネルの湾曲部によってクロスメンバの前面側に幅方向中央に向かって窪む領域ができ、その領域で乗員の背中部分を受容することができるため、乗員の座り心地を向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、前パネルの湾曲部がクロスメンバの閉断面の内側で補強部材によって補強されるため、見栄えの低下を招くことなく、湾曲部の剛性と強度を高めることができる。
この発明の一実施形態の車両用シートを正面側斜め上方から見た斜視図である。 この発明の一実施形態の車両用シートのシートバックを背面側斜め上方から見た斜視図である。 この発明の一実施形態の車両用シートのシートバックを正面側斜め上方から見た斜視図である。 この発明の一実施形態の車両用シートの図2のA−A断面に対応する断面図である。 この発明の一実施形態の車両用シートの図2のB−B断面に対応する断面図である。 この発明の他の実施形態の車両用シートの図4に対応する断面図である。
以下、この発明の一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図1は、車両の前席側に設置された車両用シート1を斜め前方側から見た斜視図である。
車両用シート1は、乗員の臀部を支持するシートクッション2と、このシートクッション2の後端部に連結されて、乗員の腰部および胸部(背部)を支持するシートバック3と、このシートバック3の上部に支持されて、乗員の頭部および首部を支持するヘッドレスト4とを備えている。
シートクッション2は、後端部に車幅方向に沿って延出する後部クロスメンバ6が取り付けられたクッションフレーム7を備え、そのクッションフレーム7がシートレール8,8を介して車体フロア9に前後方向にスライド可能に取り付けられている。
図2,図3は、シートバック3を前方側と後方側から見た斜視図であり、図4,図5は、シートバック3の断面図である。
シートバック3は、上部フレーム13aと左右の側部フレーム13c,13dと下部連結プレート13bとから成る略矩形枠形状のシートバックフレーム13を備え、そのシートバックフレーム13の下端がクッションフレーム7の後端部に傾動可能にヒンジ結合されている。シートバックフレーム13の上部フレーム13aの幅方向中央位置には、ヘッドレスト4の支持フレームが昇降可能に取り付けられている。
左右の側部フレーム13c,13dは、高さ方向の略中間位置で両側部フレーム13c,13d間を連結するクロスメンバ16が取り付けられるとともに、このクロスメンバ16の下方側で両側部フレーム13c,13d間を連結するセンタースチフナ14が取り付けられている。
図4に示すように、側部フレーム13c,13dは、幅方向外側に配置される側壁30と、側壁30の後端部から車幅方向内側に延出する後壁31と、を有する略L字状断面とされている。
幅方向外側の側部フレーム13cの側壁30のうちの、高さ方向の略中央位置には貫通孔32が設けられ、この貫通孔32に嵌合された状態で筒状のガイド突起33が固定されている。ガイド突起33は、側壁30から幅方向外側に突出し、その突出部分に荷重伝達ブロック21(外側荷重伝達ブロック)が嵌合固定されるようになっている。なお、ガイト突起33は側壁30の上下に複数突設されている。
荷重伝達ブロック21は、車両の側面衝突時に車体側方から入力された衝撃荷重を側部フレーム13cに伝達する部材であり、車幅方向に延出する複数の筒状断面が並列に配列されたハニカム構造とされ、全体が樹脂によって上下方向に長い直方体状に形成されている。また、荷重伝達ブロック21には、側部フレーム13cに突設されたガイド突起33が嵌入される複数の嵌合孔34が形成されている。荷重伝達ブロック21は、嵌合孔34をガイド突起33に嵌合した状態において、幅方向外側から図示しないボルトによって側部フレーム13cに締結される。なお、図中51は、このボルトの頭部が挿入される荷重伝達ブロック21上の挿入孔である。
ここで、左右の側部フレーム13c,13dの略中間位置を連結するクロスメンバ16は、前壁を形成する前パネル37と後壁を形成する後パネル38が上部同士と下部同士で接合され、それらのパネル37,38によって閉断面が幅方向に延在する構造が構成されている。
後パネル38は、左右の側部フレーム13c,13dの後壁31の前面をほぼ直線的に結ぶようにストレートに形成されている。これに対し、前パネル37は、外側の側部フレーム13c側の端部から幅方向中央に向かってシート後方側に湾曲する湾曲部39を有し、その湾曲部39に連なる幅方向内側の領域がシート幅方向に沿ってほぼストレートに形成されている。また、前パネル37の側部フレーム13c側の端部には、側部フレーム13cの側壁30の内面に接合される接合フランジ40が設けられている。この前パネル37の接合フランジ40は、少なくとも一部が側部フレーム13cの側壁30の貫通孔32よりも前方側に接合され、後パネル38の端縁は、側部フレーム13cの後壁31の前面に接合されている。この状態において、前パネル37の幅方向外側の端部で閉断面を成す領域は少なくとも一部が荷重伝達ブロック21の前部側に位置され、後パネル38の幅方向外側の端部で閉断面を成す領域は荷重伝達ブロック21の後部側に位置されている。
ところで、前パネル37の前壁37aは、湾曲部39が側部フレーム13cの貫通孔32の前方を横切ってシート後方側に窪むように形状変化しているが、クロスメンバ16の閉断面の内側に位置される前壁37aの裏面には、湾曲部39と、それに連続するストレート部41の一部に跨るように断面ハット状の補強パネル42(補強部材)が接合されている。この補強パネル42のハット型断面を成す両側の脚部42aは、湾曲部39の湾曲形状に沿って長さが連続的に変化し、これに対しハット型断面を成す底壁部42bは、シート幅方向に亙ってストレートに形成されている。このため、前パネル37の湾曲部39は、裏面に接合されるこの補強パネル42の構造によってシート幅方向の剛性と強度が高められている。
また、クロスメンバ16の幅方向内側の端部は、後パネル38の端縁のみが幅方向内側の側部フレーム13dの後壁31の前面に接合されている。なお、図4,図5中、50は、シートバック3の図示しないパッドを支持する支持プレートである。
一方、クロスメンバ16の下方側のセンタースチフナ14は正面視が略矩形状の金属製のプレート材によって形成されている。そして、このセンタースチフナ14は、稜線部aが車幅方向に延出する複数の凹凸部15を備え、この凹凸部15によって形成される波形断面が車体上下方向に連続している。センタースチフナ14の両側の側縁部は左右の側部フレーム13c,13dの背面に接合され、上縁部と下縁部はクロスメンバ16の下端と下部連結プレート13bの上端にそれぞれ接合されている。
また、図1,図2に示す左右の側部フレーム13c,13dの下縁部の間は、シートクッション2とシートバック3を回動可能に連結するヒンジ軸を囲む下部クロスメンバ52によって連結されている。そして、下部クロスメンバ52の延長上に位置される側部フレーム13cの車幅方向外側の側面と、側部フレーム13dの車幅方向内側の側面には荷重伝達ブロック25,26がそれぞれ取り付けられている。この各荷重伝達ブロック25,26は、上部側の荷重伝達ブロック21と同様に、車幅方向に延出する複数の筒状断面が並列に配列されたハニカム構造とされている。また、側部フレーム13d側の荷重伝達部材26は、車幅方向中央の図示しないコンソールボックスの側壁に対向している。
以上の構成において、車両の側面衝突時に衝撃荷重が車体側部に入力されて、センターピラー等の車体側壁がシートバック3方向に変形すると、その側壁からの荷重は上下の荷重伝達ブロック21,25の少なくともいずれか一方を介して側部フレーム13cに伝達される。
下方の荷重伝達ブロック25に衝撃荷重が入力された場合には、シート全体の車幅方向内側方向への移動とともに、車幅方向内側下方の荷重伝達ブロック26がコンソールボックスに当接し、このとき、シートバックフレーム13の下方の下部クロスメンバ52から荷重伝達ブロック26とコンソールボックスを介してフロアトンネルに荷重が伝達される。
また、上方の荷重伝達ブロック21に衝撃荷重が入力された場合には、その荷重は荷重伝達ブロック21から幅方向外側の側部フレーム13cに真横から伝達され、側部フレーム13cからクロスメンバ16やセンタースチフナ14、シートバックフレーム13の上下の骨格部等を介して幅方向内側の側部フレーム13dへと伝達される。
このとき、側部フレーム13cからクロスメンバ16に荷重が入力されると、クロスメンバ16からセンタースチフナ14の上端部にも荷重が伝達される。そして、センタースチフナ14の上端部に荷重が入力されると、センタースチフナ14の各凹凸部15の稜線部aによって区画された複数の領域にせん断方向の応力を生じさせる。これにより、入力された衝撃荷重はセンタースチフナ14のほぼ全域において受け止められ、センタースチフナ14の全域に分散するかたちで内側の側部フレーム13dに伝達されるようになる。
こうして側部フレーム13dに荷重が伝達されると、シート全体の幅方向内側方向への移動とともに荷重伝達部材26がコンソールボックスに当接し、このとき荷重がコンソールボックスを介してフロアトンネルに伝達される。
以上のように、この車両用シート1においては、荷重伝達ブロック21が幅方向外側の側部フレーム13cの外側面に固定され、左右の側部フレーム13c,13dを連結するクロスメンバ16の端部が荷重伝達ブロック21の前部側と後部側に位置的に跨るように側部フレーム13cに結合されているため、側面衝突時に荷重伝達ブロック21に入力された衝撃荷重を側部フレーム13cの真横で受けることができるとともに、クロスメンバ16の端面の閉断面の中心部分に荷重を直線的に作用させることができる。
したがって、この車両用シート1では、これらの相乗効果によって荷重伝達ブロック21から入力される衝撃荷重をシートバック3の全域を利用して効率良く、速やかにフロアトンネル側に伝達することができる。
また、この車両用シート1においては、クロスメンバ16の前パネル37に幅方向外側から中心側に向かって窪むように湾曲部39が設けられているため、この湾曲部39によって着座した乗員の背中部分を受容することができる。したがって、これにより、乗員の乗り心地を向上させることができる。
また、クロスメンバ16は幅方向外側の端部が側部フレーム13cの貫通孔32(荷重伝達ブロック21の設置部)よりも前方側まで膨出しているものの、全体が側部フレーム13cの前後幅内に収まるように配置されているため、側面衝突時における荷重伝達効率の向上を図りつつ、シートバック3の薄型化を図ることができる。
さらに、この車両用シート1では、クロスメンバ16の閉断面内に湾曲部39を補強する断面ハット状の補強パネル42が設けられているため、クロスメンバ16部分の見栄えの低下を招くことなく、湾曲部39の剛性と強度を確実に高めることができる。
また、この車両用シート1は、荷重伝達ブロック21が側部フレーム13c,13dやクロスメンバ16の背面よりも前方側に位置されるように側部フレーム13cに設置されているため、後部座席に着座した乗員の膝先スペースを拡大し、後部座席の乗員の快適性を高めることができる。
また、この実施形態においては、クロスメンバ16の幅方向外側の端部が側部フレーム13cの側壁30の内面に突き当てられ、その側壁30に接合フランジ40で接合されているため、側面衝突時に側部フランジ13cに入力された荷重をより効率良くクロスメンバ16に伝達することができる。
また、この実施形態では、稜線aが幅方向に延出する凹凸部15を備えたセンタースチフナ14がクロスメンバ16の下端に接合されているため、側面衝突時にクロスメンバ16に入力された衝撃荷重をセンタースチフナ14を介して側部フレーム13dの下端に速やかに伝達することができる。
図6は、この発明の他の実施形態を示すものである。以下、この他の実施形態について説明するが、上記の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複する説明を省力するものとする。
この実施形態の車両用シートは、基本的な構成は上記の実施形態とほぼ同様であるが、車幅方向外側の側部フレーム13cに、荷重伝達ブロック21から入力された衝撃荷重を確実に受け止めるための補強構造が追加されている点で異なる。
この追加された補強構造は、側部フレーム13c外側で前部壁55aを成す前部補強プレート55と、側部フレーム13cの外側で側部壁56aと後部壁56bを成す後部補強プレート56とによって構成されている。
前部補強プレート55は、前部壁55aの一端に略L字状に屈曲した接合フランジ55bが設けられ、その接合フランジ55bがガイド突起33の前方側で側部フレーム13cの側壁30に接合されている。
後部補強プレート56は、側部壁56aの前端部が前部補強プレート55の他端部に結合されるとともに、側部壁56aの中央部にガイド突起33の嵌合される嵌合孔57が形成されている。側部壁56aの外側面には荷重伝達ブロック21が当接状態で固定される。また、後部補強プレート56の後部壁56bは、側部壁56aの後端部から車幅方向内側に向かって緩やかに湾曲し、その先端側の縁部が側部フレーム13cの後壁31の後面に接合されている。
なお、この実施形態の場合、荷重伝達ブロック21の軸長は前部補強プレート55と後部補強プレート56の突出高さ分短く形成され、側部フレーム13cから荷重伝達ブロック21の外側端面までの距離は上記の実施形態と同様とされている。
前部補強プレート55は、側面衝突時に荷重伝達ブロック21から入力される荷重をガイド突起33の前方側で前部壁55a通して側部フレーム13cの側壁30に直線的に伝達する。
また、後部補強プレート55は、側面衝突時に荷重伝達ブロック21から入力される荷重を側部壁56aと後部壁56bを通して側部フレーム13cの後壁31に伝達する。このとき、後部補強プレート55の後部壁56bは緩やかに湾曲して側部フレーム13cの後壁31に接合されているため、荷重伝達ブロック21から入力された荷重は、後部壁56bの湾曲に沿って側部フレーム13cの後壁31とクロスメンバ16の後パネル38にほぼ直線的に伝達されるようになる。
したがって、この実施形態においては、側面衝突時に荷重伝達ブロック21から入力される荷重を前部補強プレート55と後部補強プレート56によってガイド突起33の前後に分散させ、クロスメンバ16の断面中心部分に荷重をより確実に伝達することができる。これにより、左右の側部フレーム13c,13dによって効率良く荷重を分散支持させることができる。
また、この実施形態の場合、前部補強プレート55と後部補強プレート56が側部フレーム13cの側部で閉断面を形成するため、側部フレーム13自体の剛性を高めることができる。
さらに、この実施形態においては、後部補強プレート56の側部壁56aに嵌合孔57が形成され、ガイド突起33が側部フレーム13cから離間した位置で嵌合孔57部分に支持されるため、ガイド突起33の倒れを確実に防止できる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
1…車両用シート
13…シートバックフレーム
13c…幅方向外側の側部フレーム
16…クロスメンバ
21…荷重伝達ブロック(外側荷重伝達ブロック)
30…側壁
31…後壁
32…貫通孔
33…ガイド突起
34…嵌合孔
37…前パネル
38…後パネル
39…湾曲部
42…補強パネル(補強部材)

Claims (3)

  1. シートバックフレームから幅方向外側に突出し、車体側方から入力された衝撃荷重を前記シートバックフレームに伝達する外側荷重伝達ブロックと、
    当該外側荷重伝達ブロックと略同高さで前記シートバックフレームの左右の側部フレーム同士を連結するクロスメンバと、
    を備えた車両用シートであって、
    前記左右の側部フレームのうち車幅方向外側の側部フレームが、車幅方向外側に面する側壁と、該側壁の後端部から車幅方向の内側に延出する後壁と、を備え、
    前記後壁の前方側に配置されて車幅方向に沿って延出するガイド突起が設けられるとともに、
    前記側壁に、車幅方向に貫通する貫通孔が設けられ、
    前記ガイド突起が、前記貫通孔に貫通した状態で前記側壁に嵌合固定され、当該ガイド突起の前記側壁から車幅方向外側に突出する領域が、前記荷重伝達ブロックに設けられた嵌合孔に嵌合固定され、
    前記クロスメンバが、前パネルと後パネルの上部同士と下部同士を接合されて幅方向に延在する閉断面構造とされ、
    前記前パネルが、車幅方向外側の側部フレームの前記側壁の前記ガイド突起よりも前方側位置と車幅方向内側の側部フレームとに結合され、
    前記後パネルが、車幅方向外側の側部フレームの前記後壁と車幅方向内側の側部フレームとに結合されていることを特徴とする車両用シート。
  2. 前記前パネルに、幅方向外側の端部から幅方向中央に向かってシート後方側に湾曲する湾曲部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記湾曲部を補強する補強部材が、前記前パネルと後パネルの間の閉断面内に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の車両用シート。
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