JP4749063B2 - レーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法及びレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造装置 - Google Patents

レーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法及びレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、レーザー彫刻によるフレキソ印刷版用レリーフ画像の形成、缶印刷などのドライオフセット印刷用レリーフ画像の形成、エンボス加工などの表面加工用パターンの形成、及びタイルなどの印刷用レリーフ画像形成に適したスリーブ印刷用原版に、ディジタル画像データをもとに赤外線レーザービームの選択照射を行い、当該原版に直接画像パターンを形成する印刷版の製造において、感光性樹脂を使用したレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法及びレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造装置に関する。
段ボール、紙器、紙袋、軟包装用フィルムなどの包装材、壁紙、化粧板などの建築内装材、ラベルなどの印刷用として用いられるフレキソ印刷は、各種の印刷方式の中でも、近年特にその比率を高めている。
このフレキソ印刷に用いられる印刷版は、一般的に感光性樹脂が用いられることが多く、液状の樹脂、或いはシート状に成型された固体樹脂版があり、液状或いは固体版専用の製版装置を使用し、ネガフィルムを介してレリーフ画像が形成された感光性樹脂凸版印刷版が得られ、印刷機の版胴に直接貼り込むか、或いは一旦キャリアシートや印刷用スリーブに貼り込み、そのキャリアシートや印刷用スリーブを版胴に装着して印刷する。
また、感光性樹脂固体版には、近年のディジタル画像技術の進展に対応して、ネガフィルムを用いる代わりに、感光性樹脂表面に赤外線レーザーで融除可能な薄い赤外感光層(ブラックレイヤー)を設け、レーザー描画によりマスク画像を作成した後に、このマスクを介して露光を行う構成体(フレキソCTP版と呼ぶ)(特許文献1)や、ディジタル画像情報に基づきフレキソCTP版の赤外感光層を赤外線レーザーにて選択的に融除してマスクを形成する外面ドラム型描画装置(特許文献2)が提示されている。
フレキソCTP版では、上記の赤外感光層マスクを介してレリーフ露光を行い、露光された感光性樹脂が光硬化する。この後に、未露光樹脂を塩素系溶剤であるパークロロエチレン(1,1,1−トリクロロエチレン)単独又はn−ブタノールのようなアルコールとの組み合わせ、或いは非塩素系の代替溶剤であるソルビット(商標名、マクダミッド製)のような炭化水素系溶剤現像液で洗い落とすことによりレリーフ画像を形成し、乾燥工程や仕上げ工程(光化学処理や化学処理)を経て、フレキソ印刷版を得る。
このような平面製版に対し、円筒製版(スリーブ製版)においても、凸版印刷分野で広く使用されている製法上有利な感光性重合体(液状或いはシート状の固体樹脂版)を応用した数多くの製造方法及び装置が提案されている。
スリーブ上に印刷版を設ける方法として、溶剤で希釈した液状感光材樹脂を用いた継ぎ目なしの連続印刷パターンが印刷可能な版材を製造する方法が知られている(特許文献3)。この特許文献3では、エンドレス状の素材を回転させ、当該回転表面に液状感光性樹脂を供給し、ドクターブレードで平滑化する製造方法を提示している。
また、特許文献4では、溶剤で希釈した液状感光材樹脂を噴霧、浸漬、塗布ローラ、カーテンコーター、或いはノズル押出方式にて塗布し、乾燥させて溶剤を気化させる方式を提示している。
また、液状感光性樹脂の代わりに、感光性樹脂固体版を応用した数多くのスリーブ印刷原版の製造方法及び装置も数多く提案されている。
例えば、特許文献5では、複数枚の熱可塑性感光性フィルムをシリンダに重ね合わせて巻き付け、加圧・加熱にて得られた一体化した感光性フィルムを正確な寸法にした後、機械的な圧縮、研削或いは研磨による整形処理を施し、カレンダー仕上げする製造方法を提示している。
また、特許文献6では、マンドレルで支持されたスリーブ外周面に、熱可塑性の感光性樹脂を加熱して溶融状態にしておき、カレンダーロール方式による圧延艶出しにてシームレススリーブを製造する方法及び装置を提示している。
また、液状感光性樹脂を用いた継ぎ目なしの連続印刷パターンが印刷可能な版材を製造する方法も、本出願人による出願にて知られている(特許文献7及び特許文献8)。
特許文献7では、シリンダを回転させながらシリンダ外周面に液状感光性樹脂を供給する塗布工程、当該塗布された液状樹脂層に活性光線を照射して樹脂硬化層を形成させる露光工程によりシームレス印刷用原版を製造する方法及び製造装置を提示している。
特許文献8では、印刷用シリンダ或いは金属心棒に一体に支持された印刷用スリーブを回転させながら、先端がドクターブレード形状で傾斜の付いた樹脂受けプレートに、樹脂供給手段にて所望塗布幅で線形態様にて感光性樹脂液を供給し、該プレートの傾斜角を利用して供給された感光性樹脂液を流動させ、該プレートの先端エッジを感光性樹脂液が通過するときに厚み規制され、当該印刷用シリンダ或いは印刷用スリーブの外周面に感光性樹脂液を塗布する工程、当該塗布された液状樹脂層に活性光線を照射して樹脂硬化層を形成させる露光工程によりシームレス印刷用原版を製造する方法及び製造装置を提示している。
特開平11−153865号公報 特開平8−300600号公報 特開昭52−62503号公報 特開昭52−32704号公報 特開昭63−202751号公報 特許第3209928号公報 特開2002−079645号公報 国際公開第2005/005147号パンフレット
しかし、上述した従来のスリーブ印刷原版の製造方法及び製造装置においては、次のような問題がある。
感光性樹脂固体版から継ぎ目なしのフレキソ印刷版を得ようとした場合、一般的に、上記特許文献5及び6のようにシリンダ表面に感光性樹脂固体版を巻き付け、端縁部の突き合わせ接合箇所をカレンダーロール等により加圧・加熱して融着させた後に、版厚均一化と表面平滑化のための研削や研磨工程が行われる。しかし、シリンダ表面に感光性樹脂固体版を巻き付ける作業は、先ずシリンダ外周面に両面粘着テープ或いは両面粘着クッションテープを貼り付け、この後、感光性樹脂固体版をシワや空気溜まり等の欠陥無く綺麗に該テープ粘着層に貼り込まねばならないため非常に煩雑で注意を要する作業であり、作業ミスにより印刷時の版浮きによる印刷不良の原因となっているケースがある。また、加圧・加熱を行うために大がかりな設備と研削や研磨工程等の機械加工を必要とする。
更に、ネガフィルムの代替として、例えば、上記特許文献1のように表層部にピンホールのない均一なカーボンブラックレイヤーを形成し、上記特許文献2のようなディジタル制御されたレーザー描画装置により選択的にカーボンブラックレイヤーを融蝕除去してマスクを制作し、公知の露光、溶剤現像、乾燥、後露光などの工程を経ることによって、フレキソ印刷版が得られるが、露光、溶剤現像、乾燥、後露光等の複雑な工程が必要で、生産性が悪く、溶剤を使用するため環境面においても優れたシステムではない。
上記特許文献3及び4においては、何れも塗布前に感光性樹脂を溶剤で希釈し、塗布後に溶剤を蒸散させて感光性樹脂層を固化させているため臭気や公害の問題、或いは真空吸引を使わずネガフィルムを単に圧接させただけで露光しているため、ネガフィルムと感光性樹脂層との密着不良による画像の太りによる再現性の問題、或いは液状樹脂の宿命である気泡の巻き込み、スリーブ印刷版としての版厚精度が実用域に収まらないなど液状樹脂成型上の問題から実用化までには至っていない。
上記特許文献7においては、樹脂供給機構(バケット)を閉め液状感光性樹脂のシリンダへの供給を停止した際に、バケット刃先とシリンダの外周面に塗布された樹脂が分離する瞬間にて、液状樹脂の粘着性のため、既に塗布厚みが均一化された液状樹脂層の一部にバケット刃先部で保持している液状樹脂が転移して塗布厚みムラや凸部の欠陥となり、平滑性が損なわれるため印刷版の精度が印刷適用範囲外となって印刷不良を引き起こす。また、バケットの開閉時やバケット刃先による平滑化工程でバケット内部に収容された感光性樹脂液に気泡が混入し、該気泡が混入した感光性樹脂液がスリーブの外周面に塗布されると樹脂層表面近傍で欠損部が発生する問題など実用化するためには幾つかの問題を抱えている。
上記特許文献8においては、樹脂受けプレート上に供給された感光性樹脂液を印刷用スリーブに塗布するため、塗布終了まで充分な感光性樹脂液が該プレート上に供給されていないと、塗布される感光性樹脂層に塗布ムラや気泡などの欠陥が発生する。この樹脂供給量は印刷用スリーブに塗布される樹脂量の約1.5倍以上必要であることが著者の実験で分かっており、塗布されない余分な感光性樹脂は無駄に消費されて製造コストが高くなる。
また、該プレート先端エッジとスリーブ外周面に塗布された樹脂が分離する瞬間にて、液状樹脂の粘着性のため、既に塗布厚みが均一化された液状樹脂層の一部に該プレート側で保持している液状樹脂が転移して塗布厚みムラや凸部の欠陥となって平滑性が損なわれるため、印刷版の精度が印刷適用範囲外となって印刷不良を引き起こす。また、塗布工程で発生する気泡が該プレート上で保持している感光性樹脂液に混入するため、印刷用スリーブ1回転毎の塗布厚は、該プレート先端エッジとスリーブの外周面に塗布された感光性樹脂表層の隙間を気泡が通過しない距離(約0.1mm)で制御せざるをえず、塗布厚みが厚くなると塗布工程が長時間となり生産性が低いなど幾つかの問題を抱えている。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、高精度な厚みと印刷に好適な表面平滑性による印刷適正が高いスリーブ印刷原版を必要最小量の感光性樹脂で製造することができ、従来のネガフィルム作製工程や溶液現像液工程を不要とすることによる作業性の向上、省資源化及び環境保全を図ることができるレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法及びレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1によるレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法は、感光性樹脂を用いたレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法において、スリーブを回転させながらスリーブの外周面に感光性樹脂を供給する塗布工程、当該塗布された感光性樹脂をドクターブレードで掻き落としながら塗布液表面を整形・平滑化しつつ掻き落とした感光性樹脂を回収する工程と、当該塗布された感光性樹脂に活性光線を照射して赤外線レーザーにて彫刻可能な感光性樹脂硬化層を形成する露光工程とを含むことを特徴とする。
この方法によれば、スリーブの外周面に塗布厚みが均一で平滑な感光性樹脂硬化層を形成することができる。例えばチキソトロピー性を有する感光性樹脂を使用した場合に、塗布工程の開始時に発生する塗布厚頭高(塗布厚が厚くなる)傾向や塗布工程での塗布厚みの変動を矯正することができる。また、ドクターブレードで掻き落とした樹脂は回収して感光性樹脂に混入させて再利用することができる。
また、本発明の請求項2によるレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法は、請求項1において、前記塗布工程が、スリーブを回転させながら該スリーブの回転角度を検出しつつ、所定の回転角度にて温度制御された感光性樹脂を厚み規制しながら定量供給して該スリーブの外周面に塗布を開始し、該スリーブが所望の回転角度(所望塗布長)に到達したら感光性樹脂の供給を遮断して塗布を停止するパートコート工程であることを特徴とする。 この方法によれば、スリーブの外周面の任意領域に塗布厚みが均一で平滑な感光性樹脂硬化層をパート形成することができる。
また、本発明の請求項3によるレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法は、請求項1又は2において、前記スリーブは、マンドレルの外周面に装着されて一体化し、円筒形状を保持するための強度補強されたスリーブであることを特徴とする。
この方法によれば、スリーブの材質や厚みに無関係に任意のスリーブの外周面に感光性樹脂硬化層を形成することができる。
また、本発明の請求項4によるレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法は、請求項2又は3において、前記パートコート工程と前記露光工程との間に、前記スリーブ外周面の塗布液を冷却手段により固化或いは粘性流動を低下させる冷却工程を更に含むことを特徴とする。
この方法によれば、塗布された液状の感光性樹脂層を冷却することにより、感光性樹脂層が固化或いは流動抵抗が増えるため、重力や遠心力による感光性樹脂層の変形や樹脂液が滴り落ちる現象を防止することができる。
また、本発明の請求項5によるレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法は、請求項1において、前記感光性樹脂硬化層の表面を整形する整形工程及び/又は前記スリーブ印刷原版を輪切り態様で複数版に分割する切断工程を更に含むことを特徴とする。
この方法によれば、感光性樹脂硬化層の表面を整形するので、高精度な厚みと印刷に好適な表面平滑性を有し、1本のスリーブ印刷原版から複数本のスリーブ印刷原版が容易に製造可能となる。
また、本発明の請求項6によるレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法は、請求項5において、前記整形工程及び前記切断工程の何れかの後に、洗浄手段により前記感光性樹脂硬化層を洗浄する洗浄工程と、乾燥手段により前記感光性樹脂硬化層を乾燥させる乾燥工程とを更に含むことを特徴とする。
この方法によれば、整形工程及び切断工程で感光性樹脂硬化表層に発生する整形屑、切断屑及びゴミを容易に洗い流し、洗浄液が付着した感光性樹脂硬化層を乾燥させることが可能となる。特に、粘着性の強い感光性樹脂表層の場合には、温水洗浄或いはスチーム洗浄が効果的である。
また、本発明の請求項7によるレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法は、請求項6において、前記洗浄工程及び前記乾燥工程の何れかの後に、感光性樹脂硬化層に再度紫外線を照射する後露光工程を更に含むことを特徴とする。
この方法によれば、感光性樹脂硬化層の印刷版としての物性向上及び表面粘着性除去を行うことができる。
また、本発明の請求項8によるレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法は、請求項2において、前記パートコート工程が、複数の異なる感光性樹脂を重ねて塗布して、前記スリーブの外周面の任意領域に異なる感光性樹脂を積層塗工する樹脂複層パートコート工程であることを特徴とする。
この方法によれば、異なる硬化物性を有する多層の感光性樹脂硬化層をパート形成することが可能となり、多様な印刷環境及び品質要求に対応できる。
また、本発明の請求項9によるレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法は、請求項1において、前記スリーブの外周面には、感光性樹脂硬化層を強固に固定するための接着剤層の形成、或いは柔弾性を有するクッションテープが貼り込まれ該テープ最外周面が感光性樹脂硬化層を強固に固定するための表面特性を有することを特徴とする。
この方法によれば、多様な印刷環境及び品質要求に対応できる。
また、本発明の請求項10によるレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法は、請求項2において、前記パートコート工程において、注入される感光性樹脂が液状感光性樹脂であり、樹脂粘度は、20℃において6Pa・s以上で50kPa・s以下であり、前記露光工程の紫外線は、波長域200〜400nmで且つ紫外線強度が10mW/cm以上であることを特徴とする。
この方法によれば、液状感光性樹脂の粘度を、20℃において6Pa・s以上で50kPa・s以下としたので、重力や回転による遠心力などに影響されずに感光性樹脂層の塗布形状を保持することができる。また、露光用の紫外線に、波長域200〜400nmで且つ紫外線強度が10mW/cm以上のものを用いることによって、印刷適正を向上させた感光性樹脂硬化層を形成することができ、当該感光性樹脂硬化層が波長域0.7〜15マイクロメーターの赤外線レーザーにて彫刻可能となる。このように、高強度な紫外線を照射することによって感光性樹脂硬化層の印刷適正を向上させると、低強度の蛍光灯型紫外線光源と比較して耐ノッチ性が約2倍向上して欠けにくくなると共に、ショアAで約5度硬度が低下してベタのインクの載りが改良される。
また、本発明の請求項11によるレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造装置は、感光性樹脂を用いたレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造装置において、スリーブ及び、スリーブ付きマンドレルの何れかを連結して回転及び回転角度を検出する機構と、感光性樹脂の温調制御機能と定量吐出機能と厚み規制機能と供給・遮断機能を有する樹脂塗布機構と、スリーブ外周面に塗布された感光性樹脂層に紫外線を照射する紫外線照射機構とを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、スリーブの回転角度を検出しながら、スリーブの外周面の任意領域に樹脂塗布機構により感光性樹脂を一様厚みにパートコートし、該パートコートされた感光性樹脂層に紫外線を照射することにより、高精度な厚みと、印刷に好適な表面平滑性を有する感光性樹脂硬化層がスリーブ外周面の任意領域にパート形成されたスリーブ印刷原版が容易に製造可能となる。
また、本発明の請求項12によるレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造装置は、請求項11において、高精度な刃先と昇降制御機能を有するドクターブレードと、掻き落とした感光性樹脂を回収する樹脂回収機構とを更に備えたことを特徴とする。
この構成によれば、スリーブの外周面に塗布された感光性樹脂の厚み変動を矯正しながら、ドクターブレードで掻き落とした樹脂は回収して再利用することができるため、低コストで、高精度な厚みと印刷に好適な表面平滑性を有するスリーブ印刷原版が容易に製造可能となる。
また、本発明の請求項13によるレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造装置は、請求項11または12において、スリーブの外周面に塗布された感光性樹脂を冷却して固化或いは粘性流動を低下させる冷却機構を更に備えたことを特徴とする。
この構成によれば、スリーブの外周面に塗布された液状の感光性樹脂層を強制冷却することが可能となるため、感光性樹脂層を固化或いは粘性流動を低下させ、感光性樹脂硬化層が形成するまでの重力や回転遠心力による変形作用や滴下作用を防止することが可能となる。
また、本発明の請求項14によるレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造装置は、請求項11において、前記感光性樹脂硬化層の研削機構、研磨機構及び切断機構の少なくとも1つを更に備えたことを特徴とする。
この構成によれば、感光性樹脂硬化層の表面を整形することができるので、より高精度の表面厚みと印刷に好適な表面平滑性が得られるし、切断することで、1本のスリーブ印刷原版から複数のスリーブ印刷原版を製造することが可能となり生産効率が向上する。
また、本発明の請求項15によるレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造装置は、請求項14において、前記感光性樹脂硬化層を洗浄する洗浄機構と、その洗浄された感光性樹脂硬化層を乾燥させる乾燥機構とを更に備えたことを特徴とする。
この構成によれば、前記整形工程及び前記切断工程において発生する粉体状の研削屑、研磨屑や切断屑に洗浄液を吹き付けて感光性樹脂硬化層から洗い流すため、表面が綺麗で乾いた感光性樹脂硬化層を得ることが可能となる。
また、本発明の請求項16によるレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造装置は、請求項15において、前記感光性樹脂硬化層の洗浄或いは乾燥後に、当該感光性樹脂硬化層に再度紫外線を照射する後露光用紫外線照射機構を更に備えたことを特徴とする。
この構成によれば、レリーフ画像の印刷版としての十分な物性向上及び表面粘着性除去効果を得ることができる。
また、本発明の請求項17によるレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造装置は、請求項11において、前記樹脂塗布機構は、複数の樹脂塗布機構を有しており、この複数の樹脂塗布機構から複数の感光性樹脂をスリーブの外周面に積層状態で塗布する樹脂複層塗布機構であることを特徴とする。
この構成によれば、物性の異なる複数の感光性樹脂層を積層形成することが可能となるので、多様な印刷環境や印刷品質要求に応えることが可能となる。
以上説明したように本発明によれば、スリーブを回転させ、スリーブの回転角度を検出しながら、スリーブの外周面の任意領域に樹脂塗布機構により感光性樹脂を一様厚みにパートコートする。この後、該パートコートされた感光性樹脂層に紫外線を照射して光硬化させることで、厚みが均一で平滑な感光性樹脂硬化層をパート形成することができる。
また、高精度な刃先を有するドクターブレードで、光硬化前の感光性樹脂塗布液表面をスキージするため、パートコート工程で発生した厚み異常や厚み変動を矯正することが可能となり、掻き落とされた未硬化の感光性樹脂は回収し再利用することで、スリーブ印刷原版の低コスト化や省資源化にも繋がる。
また、光硬化後の感光性樹脂硬化層の表面を整形するので、高精度な厚みと、印刷に好適な表面平滑性を有するスリーブ印刷原版が容易に製造可能となり、更に、高強度の紫外線露光によって感光性樹脂硬化層の印刷適正の改善を図ることができる。 従って、高精度な厚みと印刷に好適な表面平滑性による印刷適正が高いスリーブ印刷原版を製造することができ、スリーブ外周面に両面粘着クッションテープを貼り込み、その粘着層にシワやエアー溜まりなくシート状固体版を貼り込む煩雑な手作業や、従来のネガフィルム作製工程や溶液現像液工程を不要とすることによる作業性の向上、省資源化及び環境保全を図ることができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明のスリーブ印刷原版の製造方法が容易に実施可能な製造装置を、図面に基づいて言及しながら、本発明のスリーブ印刷原版の製造装置の一実施の形態を説明する。
但し、本発明は、以下の説明及び図1〜図5により理解されるものであるが、本発明の実施の形態が、それらに限定されるものではない。
図1は、本発明の実施の形態に係るスリーブ印刷原版の製造装置(本製造装置と称す)の概略構成を説明するための側面図である。図2は、本発明の実施の形態に係るスリーブ印刷原版の製造装置の概略構成を説明するための平面図である。図3は、本発明の実施の形態に係る感光性樹脂の供給、塗布及び回収機構の模式図である。
これら図1及び図2に示す本製造装置は、図4で示すようにマンドレルに装着され一体化した印刷用薄肉スリーブの外周面の任意領域に、パートコートTダイ押出方式にて均一な厚みで、且つ気泡などの欠陥が画像部に生じないように感光性樹脂をコーティングした後に、当該コーティングされた感光性樹脂をドクターブレードで掻き落としながら感光性樹脂層表面を整形・平滑化し、掻き落とした感光性樹脂は回収する。
次に、液状の感光性樹脂層を強制冷却装置で冷却して樹脂の粘度を上げ、露光硬化工程までの間に重力や遠心力などの作用により感光性樹脂層が変形或いは樹脂液が滴下することを防止する。
次に、高強度の紫外線露光により、スリーブの外周面にパートコートされた感光性樹脂層を光硬化させ印刷適正が向上した樹脂硬化層を形成ことで標準的な製造工程は完了するが、印刷環境のニーズに応じては、整形及び切断の一連の機械加工を追加する必要がある。このような機械加工の後には洗浄処理を行うことにより、機械加工で発生する加工屑やゴミを樹脂硬化層から洗い流し、更に樹脂硬化層表面の水分を乾燥させることによって印刷に好適なスリーブ印刷原版を製造するものである。
図4は印刷用スリーブ100が、マンドレル200に挿入されてマンドレルと一体化した構成体300(以降ワークと呼ぶ)の説明図である。
図5はワーク300の外周面に感光性樹脂硬化層がパート形成された状態を説明するための説明図である。
マンドレル胴体210の外周面には圧気吹き出し孔230備えているため、挿入する物体を圧気で膨張させて容易に挿入することが可能となる。また、外部コンプレッサ(図示なし)から供給される圧気をシリンダの内部に導く圧気供給口220を備えている。
本製造装置は、図1及び図2に示すように、印刷用スリーブ100の供給手段としては、予め印刷用スリーブ100がマンドレル200に挿入されているワーク300を複数本数収納可能なワークストック装置1000と、ワーク300のジャーナル240及び250を挟持して塗布工程へ移送するワーク搬送機構1100と、コンベア機構1200と、ワーク300の回転角度検出機能を有するエンコーダ(図示なし)を備えたワーク回転連結機構1300とを備えている。
供給する感光性樹脂の一例として、本実施の形態では液状の感光性樹脂を例に説明するが、液体や固体などの感光性樹脂の性状に限定されるものではない。
感光性樹脂の供給及び回収手段としては、液状感光性樹脂を収容する樹脂タンク2000と、樹脂タンク2000から液状感光性樹脂を押出機2200に定量注入する圧送ポンプ2100と、注入された液状感光性樹脂をTダイ2800に定量押し出す押出機2200と、押し出された感光性樹脂液の送液方向を制御する三方切替電磁弁2500と、帰還配管2700と、Tダイ2800と、塗布厚みに応じて精密な昇降機能を有する塗布液掻き取り用高精度ドクターブレード3000と、樹脂回収機構3100と、回収された樹脂を送液する圧送ポンプ3200と、回収樹脂タンク3300と、塗布された感光性樹脂層に冷却風を吹き付けるための強制冷却装置3500とを備えている。
また、上記の押出機2200は、液状感光性樹脂の粘度を下げて負荷を小さくする或いはペレット状の感光性樹脂を液状化するための温度制御機構2300と、液状の感光性樹脂が気泡を含まないように真空脱気方式のベント機構2400とを装備してあることが好ましい。また、上記の樹脂タンク2000には、レベルセンサにより収容している液状感光性樹脂の容量計測が可能であり、樹脂タンク2000から押出機2200までの液状感光性樹脂の注入経路には、液状感光性樹脂の温度を安定(最終目的は樹脂粘度を安定させて圧送ポンプ2100の定量供給性能を上げる)させるための温度制御機構(図示なし)が装備してあることが好ましい。
また、固体状感光性樹脂であれば強制冷却装置3500に代えて冷却水(図示なし)を供給して、加熱により液状化している感光性樹脂を固体化することも可能である。
パートコートされた感光性樹脂層を露光する手段としては、高強度な紫外線を発生しワーク300の外径に応じて昇降可能な機構4100を有する露光ユニット4000と、ワーク300を連結し所定位置で連続回転させる回転連結機構4300と、搬送コンベア(図示なし)を有するワークストック装置4400とを備えている。また、ワークストック装置4400には、ワーク300のジャーナル240及び250を保持して次工程へ移送するワーク搬送装置4500Aを備えている。
高強度な紫外線を発生させ、且つワーク300の幅に対応したロングアーク光源として、本実施の形態では、紫外線波長域200〜400nm(ナノメートル)を主体に発光するメタルハライドランプ4200を例示しているが、感光性樹脂に添加されている光増感剤の吸収スペクトルに応じて、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、マイクロウエーブ式無電極型紫外線ランプ、及びその他の高強度な紫外線ランプなどの、効率的な波長域で発光するものを選択することが好ましい。
感光性樹脂硬化層を整形する手段としては、ワーク300をチャック機構と芯押し台(図示なし)で連結して連続回転させる旋盤態様の回転連結機構5100Aを4セット有するメリーゴーランド状のワーク回転装置5000Aと、ワーク回転装置5000Aの外周に配置されて、時計回りで90度の位置にはワーク300軸心に対し線形移動可能な砥石荒研削装置5200と、180度の位置にはスイング可能なブラシ洗浄装置5500と、270度の位置にはワーク300軸心に対し線形移動可能な砥石仕上げ研削装置5600とを備えている。更に180度の位置には、ブラシ洗浄装置5500の他に、ワーク外径測定時に、移送機構5400にて待機位置から該位置に移動させられる昇降可能なレーザー検知方式のワーク外径計測装置5300とを備えている。
また、砥石研削装置5200,5600のその他の付帯設備として、真空吸引機構及びエアーブラスト機構(図示なし)を備えることによって研削屑を効率的に集塵する構造となっていることが好ましい。また、砥石仕上げ研削装置5600には研削液を供給して湿式研削が可能な構造となっていることが好ましい。また、ワーク回転装置5000Aの原点には、ワーク300のジャーナル240及び250を挟持して次工程へ移送するワーク搬送装置4500Bを備えている。
研削された感光性樹脂硬化層の研磨及び切断手段としては、上記ワーク搬送装置4500Bにて移送されたワーク300を、チャック機構と芯押し台(図示なし)で連結して連続回転させる旋盤態様の回転連結機構5100Bを4セット有するメリーゴーランド状のワーク回転装置5000Bと、ワーク回転装置5000Bの外周に配置されて、時計回りで90度の位置にワーク500軸心に対し線形移動可能な研磨装置6000と、180度の位置にワーク300軸心に対し線形移動可能で洗浄及び水切り手段を有する切削装置6100とを備えている。
更に180度の位置には、切削装置6100の他に、上記研削工程のワーク外径測定と同様にワーク外径計測装置5300にて研磨終了後のワーク外径が測定可能な構造となっている。更に、切削装置6100には洗浄水噴射機構と圧気噴射機構とを備えている。また、研磨装置6000及び切削装置6100のその他の付帯設備として、真空吸引機構及びエアーブラスト機構(図示なし)を備えることによって研磨屑及び切削屑を効率的に集塵する構造となっていることが好ましい。また、研磨装置6000には研磨液を供給して湿式研磨が可能な構造となっていることが好ましい。
感光性樹脂硬化層表層の乾燥手段としては、送風機構を有する強制乾燥装置7000とワーク搬送コンベア7100とを備えている。また、上記の機械加工終了後に感光性樹脂硬化層が粘着性を有する場合には、強制乾燥装置7000の後に露光ユニット4000と同様の後露光用露光ユニット(図示なし)を備えることが好ましい。
このような構成の本製造装置を用いたスリーブ印刷原版の製造方法を説明する。
本実施の形態で使用される液状感光性樹脂は、塗布厚みが0.1〜5mmと厚く塗布されるため、重力や回転による遠心力などに影響されず、塗布形状を保持するためには高粘度が必要であることから、20℃において6Pa・s以上で50kPa・s以下が好ましく、より好ましくは100Pa・s以上20kPa・s以下、更に好ましくは200Pa・s以上10kPa・s以下の粘度を有する液体感光性樹脂が好ましい。
本実施の形態で使用した液状感光性樹脂は、プレポリマー:67重量部、モノマー:33重量部、フィラー:5.14重量部、添加剤:2.8重量部、光重合開始剤:1〜2重量部を組成とし、粘度は20℃において340Pa・sである。
プレポリマー:ポリカーボネート系ポリウレタン末端メタクリレート。
モノマー:ベンジルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、ブトキシジエチレングリコールモノメタクリレート。
フィラー:珪酸系無機質充填材(球状、多孔質)。
添加剤:2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2,2−メトキシ−2−フェニルアセトフェノン。
光重合開始剤:ベンゾフェノン。
印刷用スリーブ100は、厚みが0.1〜数十mmのFRP(Fiber Reinforced Plastic)製、プラスチック製又はニッケル若しくはアルミニウムなどの金属製であり、本製造装置においては、ワーク幅100〜1000mm、外径50〜500mmまで対応可能となっている。
また、印刷用スリーブ100の外周面には、例えば、液状感光性樹脂の光硬化過程で接着力が増強されるような表面処理、或いはスーパーX No.8008(セメダイン社製)のような接着剤の塗布、或いは柔弾性を有するクッションテープの貼り込み、或いは当該テープ最外周面に前記の表面処理が予め施されていることが好ましい。
図1及び図2で示すように、印刷用スリーブ100は予めマンドレル200に挿入され一体化したワーク300としてワークストック装置1000に載置しておく。
液状感光性樹脂の供給工程は、樹脂タンク2000に収容されている液状感光性樹脂を圧送ポンプ2100にて押出機2200へと定量送液する。押出機2200以降の液状感光性樹脂の送液方向は三方切替電磁弁2500の制御により決定される。Tダイ2800に向かって液状感光性樹脂を定量押し出したい場合(塗布開始)には三方切替電磁弁2500を送液状態とし、樹脂タンク2000に帰還させる場合(塗布停止)には三方切替電磁弁2500を送液停止状態に切り替えることにより、液状感光性樹脂は帰還配管2700を介して樹脂タンク2000に帰還する。
ワークの待機工程は、前記液状感光性樹脂の供給が塗布停止状態にあり、ワークストック装置1000に収納されているワーク300を、ワーク搬送機構1100にてワーク300のジャーナル240及び250を挟持して回転連結機構1300へと移送し、ワーク300は回転連結機構1300に装着されて回転可能な状態となる。
液状感光性樹脂のパートコート工程は、ワーク300を回転連結機構1300にて所定速度で回転させ、所望角度に到達したら、三方切替電磁弁2500を塗布停止状態から塗布開始状態に切替、押出機2200から定量押し出された液状感光性樹脂がTダイ2800を通過することによって印刷用スリーブ100の外周面に厚みが均一な液状感光性樹脂層の形成がスタートし、ワーク300が所望の塗布停止角度に到達したら三方切替電磁弁2500を塗布開始状態から塗布停止状態にすることによりパートコート工程が完了する。ここでいう所定速度は、0.05〜5m/minが好ましく、所望角度は、外周長の10〜100%に該当する角度が好ましい。
また、パートコート工程完了後に、ドクターブレード3000を待機位置から所望の塗布厚みに対応する位置まで上昇させ、パートコート工程にて印刷用スリーブ100の外周面に塗布された感光性樹脂液をドクターブレード3000で掻き落としながら塗布液表面を整形・平滑化し、掻き落とした感光性樹脂液を樹脂回収機構3100に収容し、圧送ポンプ3200にて回収樹脂を回収樹脂タンク3300に送出することが好ましい。
また、押出機2200に備えられた温調制御機構2300にて感光性樹脂の粘度を下げて押出効率を上げたり、真空脱気方式のベント機構2400により樹脂内部の気泡を除去したりすることが好ましい。
パートコート工程或いは回収工程が完了すると、強制冷却装置3500にて塗布された液状感光性樹脂層が冷却されて樹脂粘度が上がり、重量や回転による遠心力などで容易に変形しなくなる。
前記パートコート工程或いは回収工程が完了すると、ワーク300は回転を停止して回転連結機構1300から取り外されコンベア機構1200にて露光工程へと搬送される。
露光工程は、前記と同様にワーク300を回転連結機構4300に装着して回転可能な状態とした後に、露光ユニット4000は昇降機構4100にてワーク300の外径に応じて適宜所定高さまで移動し、ワーク300の回転と共に、既に点灯しているメタルハライドランプ4200の紫外線出力を待機状態から露光状態へと約2〜4倍増加させ、メカニカルシャッター(図示なし)が開の状態に移行して紫外線露光工程がスタートし、印刷用スリーブ100の外周面にパートコートされた液状感光性樹脂層は光硬化して樹脂硬化層へと遷移する。
露光量は、紫外線積算光量計或いは紫外線強度計と露光時間で制御されることが好ましい。また、好ましくは波長域200〜400nmの紫外線で、且つ紫外線強度が10mW/cm以上、より好ましくは50mW/cm以上、更に好ましくは100mW/cm以上である高強度な紫外線を照射することによって印刷適正を向上させた感光性樹脂硬化層を形成することができ、当該感光性樹脂硬化層が波長域0.7〜15マイクロメーターの赤外線レーザーにて彫刻可能となることが好ましい。
上記のように、高強度な紫外線を照射することによって感光性樹脂硬化層の印刷適正を向上させると、低強度の蛍光灯型紫外線光源と比較して耐ノッチ性が約2倍向上して欠けにくくなると共に、ショアAで約5度硬度が低下してベタのインクの載りが改良される。
また、露光工程終了後の感光性樹脂硬化層の厚み精度はコーティング厚みの約5%以下に収めることが可能であるが、高級な印刷品質を要求されるスリーブ印刷原版の厚み精度を得るためには整形工程が必要となる。
上記の露光工程が完了すると、回転連結機構4300からワーク300が外されワークストック装置4400へと移送される。ワークストック装置4400に収納されたワーク300は、ワーク搬送装置4500Aにてジャーナル240及び250を挟持されて整形工程に移送される。
整形工程に移送されたワーク300は、ワーク回転装置5000Aに装備してあるチャック機構と芯押し台(図示なし)を有するワーク回転連結機構5100Aにてジャーナル240及び250を挟持されて連続回転が可能な状態となる。次に、ワーク回転装置5000Aが時計方向へ90度の位置まで回転した後に、ワーク回転連結機構5100Aにてワーク500を回転させながら、砥石荒研削装置5200に備えた砥石が回転を初め、砥石荒研削装置5200は所定速度でワーク300軸心方向に線形移動しながら荒研削加工がスタートする。荒研削加工が終了すると、ワーク300の回転及び砥石の回転が停止して、砥石荒研削装置5200は待機位置へと復帰する。また、荒研削加工中は、真空吸引機構及びエアーブラスト機構(図示なし)を作動させて研削屑を集塵している。
次に、回転装置5000Aが時計方向へ更に90度の位置まで回転した後に、ブラシ洗浄装置5500に備えたロータリブラシがスイング機構(図示なし)にてワーク300の感光性樹脂硬化層と接触する位置に到達する。次に、ワーク回転連結機構5100Aにてワーク300を回転させながら、ロータリブラシを強制回転させて、ロータリブラシに洗浄液を流すことにより、ワーク300の感光性樹脂硬化層に付着している研削屑を洗い落とす洗浄工程がスタートする。
この洗浄工程が終了すると、ワーク300の回転及びロータリブラシの回転を停止してブラシ洗浄装置5500はスイング機構にて待機位置へと移動する。この後、ワーク外径計測装置5300がワーク外径計測装置移送機構5400にて待機位置からワーク外径測定位置まで移動して、所定位置まで降下したらワーク300の外径をレーザー測長方式にて測定する。
外径測定が終了すると、ワーク回転装置5000Aが時計方向へ更に90度の位置まで回転した後に、ワーク回転連結機構5100Aにてワーク300を回転させながら、砥石仕上げ研削装置5600に備えた砥石が回転を初め、砥石仕上げ研削装置5600は所定速度でワーク300軸心方向に線形移動しながら仕上げ研削加工がスタートする。仕上げ研削加工が終了すると、ワーク300の回転及び砥石の回転が停止して、砥石仕上げ研削装置5600は待機位置へと復帰する。また、仕上げ研削加工中は、真空吸引機構及びエアーブラスト機構(図示なし)を作動させて研削屑を集塵している。
次に、ワーク回転装置5000Aが時計方向へ更に90度の位置まで回転して原点位置へと復帰する。この原点位置にてワーク300はワーク回転連結機構5100Aから外され、待機しているワーク搬送装置4500Bにセットされて研磨工程へと移送される。
上記の研削工程では、先ずワーク300を所定回転速度(標準的なゴム研削と殆ど同じ条件:ワーク外径が250mmφの場合で600〜1300rpm)で回転させ、次に待機位置にある砥石研削装置5200及び5600がワーク500先端から所定距離にある研削開始位置に移動して砥石研削装置5200及び5600に備えた砥石を回転させて研削加工がスタートする。最初の研削加工は荒研削で、次研削は仕上げ研削と呼んでいる。荒研削で使用する砥石はGC60〜120HH或いはGC60〜120GG(テイケン社製)の粒度の粗いものを使用しており、仕上げ研削ではGC150〜250HH或いはGC150〜250GG(テイケン社製)の粒度の細かいものを使用している。
砥石の標準回転数は、どちらもワークの外周長に応じて600〜1300rpm前後であり、所定送り速度はワーク500の外周長に応じて、荒研削での送り速度は大凡1.5〜5m/分、仕上げ研削での送り速度は大凡0.1〜0.5m/分で、研削量は荒研削では1〜10μm前後、仕上げ研削では0.1〜1μm前後に設定している。
研削完了後の樹脂硬化層表面のRa(平均表面粗さ)は、0.1〜0.2μm前後と紙印刷などには殆ど影響を与えない表面平滑度を得ることが可能である。
また、所望のRaに応じて砥石仕上げ研削装置5600には、研削液注入機構(図示なし)にて研削液を砥石に供給することが好ましい。また、砥石と樹脂硬化層加工表面に冷風を高速で吹き付けることにより、加工面の冷却効果に加え、研削屑の樹脂硬化層への再溶着を防止することが好ましい。
研磨工程に移送されたワーク300は、上記の研削工程と同様にワーク回転装置5000Bに装備してあるチャック機構と芯押し台(図示なし)を有するワーク回転連結機構5100Bにてジャーナル240及び250を挟持されて連続回転が可能な状態となる。次に、ワーク回転装置5000Bが時計方向へ90度の位置まで回転した後に、ワーク回転連結機構5100Bにてワーク300を回転させながら、研磨装置6000に備えた研磨フィルムが揺動を初め、研磨装置6000は所定速度でワーク300軸心方向に線形移動しながら研磨加工がスタートする。研磨加工が終了すると、ワーク300の回転及び研磨フィルムの揺動が停止して、研磨装置6000は待機位置へと復帰する。また、研磨加工中は、真空吸引機構及びエアーブラスト機構(図示なし)を作動させて研磨屑を集塵している。また、所望のRaに応じて研磨装置6000には、研磨液注入機構(図示なし)にて研磨液を研磨フィルムに供給することが好ましい。
この研磨工程は、例えば上級コート紙やフィルム印刷のように研削工程でのRaより更に良好なRaが必要な場合に処理されるものであり、この研磨加工では、一例として、フィルムを基材に微小砥粒〜#20万を塗布した研磨材と研磨液を併用したラッピング加工すればRaは0.1μm未満まで平滑度が向上する。
次に、回転装置5000Bが時計方向へ更に90度の位置まで回転した後に、ワーク外径計測装置5300がワーク外径計測装置移送機構5400にて待機位置からワーク外径測定位置まで移動して、所定位置まで降下したら研磨工程終了後のワーク300の外径をレーザー測長方式にて測定する。
ワーク300の外径測定が終了すると、ワーク回転連結機構5100Bにてワーク300を回転させながら、切削装置6100が1回目の切断位置に移動してワーク300の輪切り切断がスタートする。切削装置6100が印刷用スリーブ100の内壁を切断完了する位置まで到達したら1回目の輪切り切断加工は終了となり、切削装置6100は次の切断位置に移動して次の輪切り切断を繰り返す。この切断工程が完了すると、切削装置6100は待機位置に復帰する。また、切断加工中は、真空吸引機構及びエアーブラスト機構(図示なし)を作動させて切断屑を集塵している。
ワーク300の回転は継続したままで、切削装置6100が所定速度でワーク300軸心方向に線形移動しながら、切削装置6100に備えた洗浄水噴射機構と圧気噴射機構(図示なし)にて洗浄及び水切り工程がスタートする。この洗浄工程及び水切り工程が完了すると、ワーク300の回転が停止して切削装置6100が待機位置に復帰する。
次に、ワーク回転装置5000Bが時計方向へ更に90度の位置まで回転した後に、ワーク300はワーク回転連結機構5100Bから外されて搬送コンベア7100にセットされる。この後、搬送コンベア7100にてワーク300が移送されながら、強制乾燥装置7000にてワーク300は乾燥される。
ワーク回転装置5000Bは時計方向へ更に90度の原点位置まで回転し、ワーク300の載荷待機状態となる。
かくして単一の液状感光性樹脂を使用した均一な厚みの感光性樹脂硬化層がワーク300の外周面にパート形成でき、レーザー彫刻用のスリーブ印刷原版が得られる。
更に、少なくとも1種類以上の異なる液状感光性樹脂を使用して、相当する樹脂タンク2000と、圧送ポンプ2100と、押出機2200と、三方切替電磁弁2500と、帰還配管2700と、Tダイ2800とを装備して、複数の液状感光性樹脂層を印刷用スリーブ100の外周面に積層させた後、露光ユニット4000にて一括露光することによって、特性の異なる複層の感光性樹脂硬化層をパート形成させることが好ましい。
一例として2種類の異なった液状感光性樹脂を使用して、光硬化後の硬度が異なる2層の感光性樹脂硬化層を形成させて印刷品質の改善を図ることが可能となる。その2層の感光性樹脂硬化層は、感光性樹脂硬化層の厚みが3mmの場合には、上層は高硬度で厚みが約0.5mm、下層は低硬度で約2.5mmを形成させるのが良い。
また、上記と同様に2種類の異なった液状感光性樹脂を使用するが、特にインクの受理及び転移性の均質化やバウンシング現象を解消するため、感光性樹脂硬化層の下層には厚みが約0.5mmで気泡を多量に含有した液状感光性樹脂を使用してクッション性を与え、上層のレリーフ画像が形成される領域は気泡無し感光性樹脂を使用して、特性の異なる2層を有する感光性樹脂硬化層を形成させるのが良い。
更に、上記の乾燥工程終了後に感光性樹脂硬化層に後露光を行うことが好ましい。後露光工程は、ワーク300の感光性樹脂硬化層の物性向上及び表面粘着性除去のために行われるもので、この後露光工程は上記露光工程と同様に、露光ユニットを用いた同じ方法にて処理される。しかし、十分な表面粘着性除去効果を得るための適正後露光量は、感光性樹脂組成、感光性水素引抜剤の種類、樹脂組成に対する感光性水素引抜剤の含有量により異なるので、500〜10000mJ/cmの範囲が好ましく、1000〜10000mJ/cmの範囲で後露光することがより好ましい。10000mJ/cm以下後露光量であれば、版表面に微妙なクラックの発生を防止できる。
また、液状感光性樹脂は、光硬化後の赤外線レーザーによる直接彫刻性に秀でた樹脂が用いられているので、本発明の一実施の形態により製造されたシームレス印刷用原版は、乾式手法であるレーザー直接彫刻によるレリーフ画像形成が簡便に可能である。
本発明は、感光性樹脂を使用したレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法及びレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造装置の分野で好適に利用できる。
本発明の実施の形態に係るスリーブ印刷原版の製造装置の概略構成を説明するための側面図である。 本発明の実施の形態に係るスリーブ印刷原版の製造装置の概略構成を説明するための平面図である。 本発明の実施の形態に係るスリーブ印刷原版の製造装置の液状感光性樹脂の供給及び塗布及び回収機構の概略構成を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態に係る印刷用スリーブがマンドレルに装着されて一体化した構成体の概略構成を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る印刷用スリーブがマンドレルに装着され、該印刷用スリーブの外周面に感光性樹脂硬化層がパート形成された状態を説明するための説明図である。
符号の説明
10 感光性樹脂
20 回収樹脂
100 印刷用スリーブ
200 マンドレル
210 マンドレル胴体
220 圧気供給口
230 圧気吹き出し孔
240 ジャーナル
250 ジャーナル
300 ワーク
1000 ワークストック装置
1100 ワーク搬送機構
1200 コンベア機構
1300 回転連結機構
2000 樹脂タンク
2100 圧送ポンプ
2200 押出機
2300 温調制御機構
2400 ベント機構
2500 三方切替電磁弁
2700 帰還配管
2800 Tダイ
3000 ドクターブレード
3100 樹脂回収機構
3200 圧送ポンプ
3300 回収樹脂タンク
3500 強制冷却装置
4000 露光ユニット
4100 昇降機構
4200 メタルハライドランプ
4300 回転連結機構
4400 ワークストック装置
4500AB ワーク搬送装置
5000AB ワーク回転装置
5100AB ワーク回転連結機構
5200 砥石荒研削装置
5300 ワーク外径計測装置
5400 ワーク外径計測装置移送機構
5500 ブラシ洗浄装置
5600 砥石仕上げ研削装置
6000 研磨装置
6100 切削装置(洗浄水噴射及び圧気噴射機能付き)
7000 強制乾燥装置
7100 搬送コンベア

Claims (17)

  1. 感光性樹脂を用いたレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法において、
    スリーブを回転させながらスリーブの外周面の円周方向の任意の領域に感光性樹脂を供給するパートコート工程、当該パートコートされた感光性樹脂をドクターブレードで掻き落としながらパートコートされた塗布液表面を整形・平滑化しつつ掻き落とした感光性樹脂を回収する工程と、当該パートコートされた感光性樹脂に活性光線を照射して赤外線レーザーにて彫刻可能な感光性樹脂硬化層を形成する露光工程とを含むことを特徴とするレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法。
  2. 前記パートコート工程が、スリーブを回転させながら該スリーブの回転角度を検出しつつ、所定の回転角度にて温度制御された感光性樹脂を厚み規制しながら定量供給して該スリーブの外周面に塗布を開始し、該スリーブが所望の回転角度(所望塗布長)に到達したら感光性樹脂の供給を遮断して塗布を停止するパートコート工程であることを特徴とする請求項1に記載のレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法。
  3. 前記スリーブが、マンドレルの外周面に装着されて一体化し、円筒形状を保持するための強度補強されたスリーブであることを特徴とする請求項1又は2に記載のレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法。
  4. 前記パートコート工程と前記露光工程との間に、前記スリーブ外周面の塗布液を冷却手段により固化或いは粘性流動を低下させる冷却工程を更に含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法。
  5. 前記感光性樹脂硬化層の表面を整形する整形工程及び/又は前記スリーブ印刷原版を輪切り態様で複数版に分割する切断工程を更に含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法。
  6. 前記整形工程及び前記切断工程の何れかの後に、洗浄手段により前記感光性樹脂硬化層を洗浄する洗浄工程と、乾燥手段により前記感光性樹脂硬化層を乾燥させる乾燥工程とを更に含むことを特徴とする請求項5に記載のレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法。
  7. 前記洗浄工程及び前記乾燥工程の何れかの後に、感光性樹脂硬化層に再度紫外線を照射する後露光工程を更に含むことを特徴とする請求項6に記載のレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法。
  8. 前記パートコート工程が、複数の異なる感光性樹脂を重ねて塗布して、前記スリーブの外周面の任意領域に異なる感光性樹脂を積層塗工する樹脂複層パートコート工程であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法。
  9. 前記スリーブの外周面に、感光性樹脂硬化層を強固に固定するための接着剤層の形成、或いは柔弾性を有するクッションテープが貼り込まれ該テープ最外周面が感光性樹脂硬化層を強固に固定するための表面特性を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法。
  10. 前記パートコート工程において、注入される感光性樹脂が液状感光性樹脂であり、樹脂粘度は、20℃において6Pa・s以上で50kPa・s以下であり、前記露光工程の紫外線は、波長域200〜400nmで且つ紫外線強度が10mW/cm以上であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法。
  11. 感光性樹脂を用いたレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造装置において、
    スリーブ及び、スリーブ付きマンドレルの何れかを連結して回転及び回転角度を検出する機構と、感光性樹脂の温調制御機能と定量吐出機能と厚み規制機能と所望角度に到達したら塗布停止状態から塗布開始状態に切替、塗布停止角度に到達したら塗布開始状態から塗布停止状態にする供給・遮断機能を有樹脂をパートコートする塗布機構と、スリーブ外周面に塗布された感光性樹脂層に紫外線を照射する紫外線照射機構とを備えたことを特徴とするレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造装置。
  12. 高精度な刃先と昇降制御機能を有するドクターブレードと、掻き落とした感光性樹脂を回収する樹脂回収機構とを更に備えたことを特徴とする請求項11に記載のレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造装置。
  13. スリーブの外周面に塗布された感光性樹脂を冷却して固化或いは粘性流動を低下させる冷却機構を更に備えたことを特徴とする請求項11または12に記載のレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造装置。
  14. 前記感光性樹脂硬化層の研削機構、研磨機構及び切断機構の少なくとも1つを更に備えたことを特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載のレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造装置。
  15. 前記感光性樹脂硬化層を洗浄する洗浄機構と、その洗浄された感光性樹脂硬化層を乾燥させる乾燥機構とを更に備えたことを特徴とする請求項14に記載のレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造装置。
  16. 前記感光性樹脂硬化層の洗浄或いは乾燥後に、当該感光性樹脂硬化層に再度紫外線を照射する後露光用紫外線照射機構を更に備えたことを特徴とする請求項15に記載のレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造装置。
  17. 前記樹脂をパートコートする塗布機構が、複数の樹脂塗布機構を有しており、この複数の樹脂塗布機構から複数の感光性樹脂をスリーブの外周面に積層状態でパートコートする
    樹脂複層塗布機構であることを特徴とする請求項11〜16のいずれかに記載のレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造装置。
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